(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-05
(45)【発行日】2023-10-16
(54)【発明の名称】エネルギー変換装置及び車両
(51)【国際特許分類】
B60L 53/24 20190101AFI20231006BHJP
H02J 7/00 20060101ALI20231006BHJP
H02M 3/155 20060101ALI20231006BHJP
【FI】
B60L53/24
H02J7/00 P
H02J7/00 L
H02M3/155 W
H02M3/155 H
(21)【出願番号】P 2021577998
(86)(22)【出願日】2020-06-24
(86)【国際出願番号】 CN2020098149
(87)【国際公開番号】W WO2021000784
(87)【国際公開日】2021-01-07
【審査請求日】2022-02-17
(31)【優先権主張番号】201910582151.5
(32)【優先日】2019-06-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】510177809
【氏名又は名称】ビーワイディー カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100169904
【氏名又は名称】村井 康司
(74)【代理人】
【識別番号】100132698
【氏名又は名称】川分 康博
(72)【発明者】
【氏名】▲閻▼磊
(72)【発明者】
【氏名】李吉成
(72)【発明者】
【氏名】雷野
(72)【発明者】
【氏名】▲謝▼▲飛▼▲躍▼
(72)【発明者】
【氏名】▲鄭▼思佳
【審査官】井古田 裕昭
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-009587(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0351398(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60L 53/24
H02J 7/00
H02M 3/155
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エネルギー変換装置であって、モータのモータコイルと、ブリッジコンバータと、前記ブリッジコンバータに並列接続されたバスキャパシタと、前記ブリッジコンバータに接続されたコントローラとを含み、
前記ブリッジコンバータは、前記モータコイルに接続され、
前記モータコイル、前記バスキャパシタ及び前記ブリッジコンバータは、いずれも外部充電ポートに接続され、前記バスキャパシタは、
前記エネルギー変換装置の外部の外部電池に並列接続され、
前記外部充電ポート、前記モータコイル、前記ブリッジコンバータ、前記バスキャパシタ及び前記外部電池は、駆動/充電回路を形成し、
前記コントローラは、前記エネルギー変換装置が前記外部充電ポートを介して外部電源に接続される場合、前記モータに必要な駆動パワー及び前記外部電池に必要な充電パワーに基づいて、前記外部電源の電気エネルギーが前記駆動/充電回路に流れるように前記ブリッジコンバータを制御し、前記駆動/充電回路の電流を調整することにより、前記外部電源が前記モータを駆動して駆動パワーを出力すると同時に、前記外部電池を充電するように構成されることを特徴とする、エネルギー変換装置。
【請求項2】
前記コントローラは、前記モータに必要な駆動パワー及び前記外部電池に必要な充電パワーに基づいて、前記ブリッジコンバータのオン時刻及び持続時間を取得し、前記オン時刻及び持続時間に基づいて、前記駆動/充電回路の電流を調整することを特徴とする、請求項1に記載のエネルギー変換装置。
【請求項3】
前記外部充電ポートは、直流充電ポートであり、前記外部電源は、直流電源であり、前記駆動/充電回路の動作期間は、第1の動作段階及び第2の動作段階を含み、前記モータコイルは、第1のコイル及び第2のコイルを含み、前記ブリッジコンバータは、前記第1のコイルに接続された第1のブリッジと、前記第2のコイルに接続された第2のブリッジとを含み、
前記第1の動作段階において、前記コントローラは、前記モータに必要な駆動パワー及び前記外部電池に必要な充電パワーに基づいて、前記第1のブリッジと前記第2のブリッジとのオン時刻及び持続時間を制御することにより、前記直流電源の電気エネルギーが前記第1のコイル及び前記第1のブリッジを通過した後に前記直流電源に戻り、同時に、前記バスキャパシタにおける電気エネルギーが前記第2のブリッジ、前記第2のコイル、前記第1のコイル及び前記第1のブリッジを通過した後に前記バスキャパシタに戻り、
第2の動作段階において、前記コントローラは、前記外部電池に必要な充電パワーに基づいて、前記第1のブリッジと前記第2のブリッジとのオン時刻及び持続時間を制御することにより、前記直流電源の電気エネルギーが前記第1のコイル及び前記第1のブリッジを通過した後に、前記外部電池及び前記バスキャパシタを流れて前記直流電源に戻り、同時に、電気エネルギーが前記第2のコイルと、前記第1のコイルと、前記第1のブリッジと、前記第2のブリッジとの間にループ電流を形成することを特徴とする、請求項2に記載のエネルギー変換装置。
【請求項4】
前記駆動/充電回路は、前記駆動/充電回路の動作期間の前に、前記駆動/充電回路の起動期間にもさらに動作し、
前記駆動/充電回路の起動期間は、第1の起動段階及び第2の起動段階を含み、
前記第1の起動段階において、前記コントローラは、前記モータに必要な駆動パワー及び前記外部電池に必要な充電パワーに基づいて、前記第1のブリッジと前記第2のブリッジとのオン時刻及び持続時間を制御することにより、前記直流電源の電気エネルギーが第1のコイル及び第1のブリッジを通過した後に前記直流電源に戻り、
前記第2の起動段階において、前記コントローラは、前記第1のブリッジと前記第2のブリッジとのオン時刻及び持続時間を制御することにより、前記直流電源の電気エネルギーが前記第1のコイル及び前記第1のブリッジを通過した後に、前記バスキャパシタを流れて前記直流電源に戻ることを特徴とする、請求項3に記載のエネルギー変換装置。
【請求項5】
双方向ブリッジをさらに含み、前記外部充電ポートは、交流充電ポートをさらに含み、前記双方向ブリッジは、前記ブリッジコンバータに並列接続され、前記双方向ブリッジは、さらに、前記コントローラ及び前記交流充電ポートに接続され、前記交流充電ポートは、交流電源に接続され、前記駆動/充電回路の動作期間は、第3の動作段階及び第4の動作段階を含み、
前記モータコイルは、第1のコイル及び第2のコイルを含み、前記ブリッジコンバータは、前記第1のコイルに接続された第1のブリッジと、前記第2のコイルに接続された第2のブリッジとを含み、
前記第3の動作段階において、前記コントローラは、前記モータに必要な駆動パワー及び前記外部電池に必要な充電パワーに基づいて、前記第1のブリッジと、前記第2のブリッジと、前記双方向ブリッジとのオン時刻及び持続時間を制御することにより、前記交流電源の電気エネルギーが前記第1のコイル、前記第1のブリッジ及び前記双方向ブリッジを通過した後に前記交流電源に戻り、同時に、前記バスキャパシタにおける電気エネルギーが前記第2のブリッジ、前記第2のコイル、前記第1のコイル及び前記第1のブリッジを通過した後に前記バスキャパシタに戻り、
前記第4の動作段階において、前記コントローラは、前記外部電池に必要な充電パワーに基づいて、前記第1のブリッジと前記第2のブリッジとのオン時刻及び持続時間を制御することにより、前記交流電源の電気エネルギーが前記第1のコイル、前記第1のブリッジ及び前記双方向ブリッジを通過した後に、前記外部電池及び前記バスキャパシタを流れて前記交流電源に戻り、同時に、電気エネルギーが前記第2のコイルと、前記第1のコイルと、前記第1のブリッジと、前記第2のブリッジとの間に電流ループが形成されることを特徴とする、請求項1~4のいずれか一項に記載のエネルギー変換装置。
【請求項6】
前記駆動/充電回路は、前記駆動/充電回路の動作期間の前に、駆動/充電回路の起動期間にもさらに動作し、
前記駆動/充電回路の起動期間は、第3の起動段階及び第4の起動段階を含み、
前記第3の起動段階において、前記コントローラは、前記モータに必要な駆動パワー及び前記外部電池に必要な充電パワーに基づいて、前記第1のブリッジと、前記第2のブリッジと、前記双方向ブリッジとのオン時刻及び持続時間を制御することにより、前記交流電源の電気エネルギーが第1のコイル、第1のブリッジ及び前記双方向ブリッジを通過した後に前記交流電源に戻り、
前記第4の起動段階において、前記コントローラは、前記第1のブリッジと、前記第2のブリッジと、前記双方向ブリッジとのオン時刻及び持続時間を制御することにより、前記交流電源の電気エネルギーが前記第1のコイル、前記第1のブリッジ及び前記バスキャパシタを通過した後に、前記双方向ブリッジを流れて前記交流電源に戻ることを特徴とする、請求項5に記載のエネルギー変換装置。
【請求項7】
前記駆動/充電回路は、駆動/充電/加熱回路であり、
前記外部充電ポートは前記外部電源に接続され、前記モータに必要な駆動パワー、前記外部電池に必要な充電パワー及び前記モータコイルに必要な加熱パワーに基づいて、前記外部電源の電気エネルギーが前記駆動/充電/加熱回路に流れるように、前記ブリッジコンバータが制御され、前記駆動/充電/加熱回路の電流を調整することにより、前記外部電源が前記モータを駆動して駆動パワーを出力し、前記外部電池を充電すると同時に、前記モータコイルが電力を消費して熱を発生し、
前記コントローラは、前記モータに必要な駆動パワー、前記外部電池に必要な充電パワー及び前記モータコイルに必要な加熱パワーに基づいて、前記ブリッジコンバータのオン時刻及び持続時間を取得し、前記ブリッジコンバータのオン時刻及び持続時間に基づいて、前記駆動/充電/加熱回路の電流を調整することを特徴とする、請求項1~6のいずれか一項に記載のエネルギー変換装置。
【請求項8】
前記外部充電ポートは、直流充電ポートであり、前記外部電源は、直流電源であり、前記駆動/充電/加熱回路の動作期間は、第1の動作段階及び第2の動作段階を含み、前記モータコイルは、第1のコイル及び第2のコイルを含み、前記ブリッジコンバータは、前記第1のコイルに接続された第1のブリッジと、前記第2のコイルに接続された第2のブリッジとを含み、
前記第1の動作段階において、前記コントローラは、前記モータに必要な駆動パワー、前記外部電池に必要な充電パワー及び前記モータコイルに必要な加熱パワーに基づいて、前記第1のブリッジと前記第2のブリッジとのオン時刻及び持続時間を制御することにより、前記直流電源の電気エネルギーが前記第1のコイル及び前記第1のブリッジを通過した後に前記直流電源に戻り、同時に、前記バスキャパシタにおける電気エネルギーが前記第2のブリッジ、前記第2のコイル、前記第1のコイル及び前記第1のブリッジを通過した後に前記バスキャパシタに戻り、
第2の動作段階において、前記コントローラは、前記外部電池に必要な充電パワーに基づいて、前記第1のブリッジと前記第2のブリッジとのオン時刻及び持続時間を制御することにより、前記直流電源の電気エネルギーが前記第1のコイル及び前記第1のブリッジを通過した後に、前記外部電池及び前記バスキャパシタを流れて前記直流電源に戻り、同時に、前記第2のコイルと、前記第1のコイルと、前記第1のブリッジと、前記第2のブリッジとの間に電流ループが形成されることを特徴とする、請求項7に記載のエネルギー変換装置。
【請求項9】
双方向ブリッジをさらに含み、前記外部充電ポートは、交流充電ポートをさらに含み、前記双方向ブリッジは、前記ブリッジコンバータに並列接続され、前記双方向ブリッジは、さらに、前記コントローラ及び前記交流充電ポートに接続され、前記交流充電ポートは、交流電源に接続され、前記駆動/充電/加熱回路の動作期間は、第3の動作段階及び第4の動作段階を含み、前記モータコイルは、第1のコイル及び第2のコイルを含み、前記ブリッジコンバータは、前記第1のコイルに接続された第1のブリッジと、前記第2のコイルに接続された第2のブリッジとを含み、
前記第3の動作段階において、前記コントローラは、前記モータに必要な駆動パワー、前記外部電池に必要な充電パワー及び前記モータコイルに必要な加熱パワーに基づいて、前記第1のブリッジと、前記第2のブリッジと、前記双方向ブリッジとのオン時刻及び持続時間を制御することにより、前記交流電源の電気エネルギーが前記第1のコイル、前記第1のブリッジ及び前記双方向ブリッジを通過した後に前記交流電源に戻り、前記バスキャパシタにおける電気エネルギーが前記第2のブリッジ、前記第2のコイル、前記第1のコイル及び前記第1のブリッジを通過した後に前記バスキャパシタに戻り、
前記第4の動作段階において、前記コントローラは、前記外部電池に必要な充電パワーに基づいて、前記第1のブリッジと前記第2のブリッジとのオン時刻及び持続時間を制御することにより、前記交流電源の電気エネルギーが前記第1のコイル、前記第1のブリッジ、前記外部電池、前記バスキャパシタ、及び前記双方向ブリッジを流れた後に前記交流電源に戻り、前記第2のコイルと、前記第1のコイルと、前記第1のブリッジと、前記第2のブリッジとの間に電流ループが形成されることを特徴とする、請求項7又は8に記載のエネルギー変換装置。
【請求項10】
モータと、
車載充電モジュールと、モータ制御モジュールと、エネルギー貯蔵モジュールと、コントローラとを含む、エネルギー変換装置であって、
前記車載充電モジュールは、第1の充電接続端及び第2の充電接続端を含む充電接続端群、を含
み、前記充電接続端群は、前記エネルギー変換装置の外部の外部電源に接続され、
前記モータ制御モジュールは、前記モータのモータコイルに接続されたブリッジコンバータを含
み、
前記エネルギー貯蔵モジュールは、並列接続されたバスキャパシタ及びエネルギー貯蔵接続端群を含
み、前記バスキャパシタが前記ブリッジコンバータに並列接続され、前記エネルギー貯蔵接続端群が第1のエネルギー貯蔵接続端及び第2のエネルギー貯蔵接続端を含
み、前記エネルギー貯蔵接続端群は、前記エネルギー変換装置の外部の外部電池に接続され、
前記コントローラは、前記ブリッジコンバータに接続され
、
前記モータコイル、前記ブリッジコンバータ及び前記バスキャパシタは、駆動/充電回路を形成し、
前記コントローラは、前記モータに必要な駆動パワー及び前記外部電池に必要な充電パワーに基づいて、
前記外部
電源の電気エネルギーが前記駆動/充電回路に流れるように前記ブリッジコンバータを制御し、前記駆動/充電回路の電流を調整することにより、
前記電気エネルギーが前記モータを駆動して駆動パワーを出力すると同時に、前記駆動/充電回路により
前記外部
電池に
充電するように構成されることを特徴とする、エネルギー変換装置。
【請求項11】
前記コントローラは、前記ブリッジコンバータのオン時刻及び持続時間を取得し、前記ブリッジコンバータのオン時刻及び持続時間に基づいて、前記駆動/充電回路の電流を調整し、前記駆動/充電回路により、前記モータを駆動して駆動パワーを出力すると同時に、前記外部電池を充電することを特徴とする、請求項
10に記載のエネルギー変換装置。
【請求項12】
前記外部電源は、直流電源であり、前記駆動/充電回路の動作期間は、第1の動作段階及び第2の動作段階を含み、前記モータコイルは、第1のコイル及び第2のコイルを含み、前記ブリッジコンバータは、前記第1のコイルに接続された第1のブリッジと、前記第2のコイルに接続された第2のブリッジとを含み、
前記第1の動作段階において、前記コントローラは、前記モータに必要な駆動パワー及び前記外部電池に必要な充電パワーに基づいて、前記第1のブリッジと前記第2のブリッジとのオン時刻及び持続時間を制御することにより、前記直流電源の電気エネルギーが前記第1のコイル及び前記第1のブリッジを通過した後に前記直流電源に戻り、前記バスキャパシタにおける電気エネルギーが前記第2のブリッジ、前記第2のコイル、前記第1のコイル及び前記第1のブリッジを通過した後に前記バスキャパシタに戻り、
第2の動作段階において、前記コントローラは、前記第1のブリッジと前記第2のブリッジとのオン時刻及び持続時間を制御し、前記直流電源の電気エネルギーが前記第1のコイル及び前記第1のブリッジを通過した後に、前記外部電池及び前記バスキャパシタを流れて前記直流電源に戻り、前記第2のコイルと、前記第1のコイルと、前記第1のブリッジと、前記第2のブリッジとの間に電流ループが形成されことを特徴とする、請求項
11に記載のエネルギー変換装置。
【請求項13】
双方向ブリッジをさらに含み、前記双方向ブリッジは、前記ブリッジコンバータに並列接続され、前記充電接続端群は、第3の充電接続端をさらに含み、前記双方向ブリッジは、さらに、前記コントローラ及び前記第3の充電接続端に接続され、前記第3の充電接続端は、前記外部電源に接続され、駆動/充電回路は
、前記双方向ブリッジを含み、
前記コントローラは、前記ブリッジコンバータのオン時刻及び持続時間を取得し、前記ブリッジコンバータのオン時刻及び持続時間に基づいて、前記駆動/充電回路の電流を調整し、前記駆動/充電回路により、前記モータを駆動して駆動パワーを出力すると同時に、前記外部電池を充電することを特徴とする、請求項
10~12のいずれか一項に記載のエネルギー変換装置。
【請求項14】
前記外部電源は、交流電源であり、前記交流電源は、前記双方向ブリッジに接続され、前記駆動/充電回路の動作期間は、第3の動作段階及び第4の動作段階を含み、前記モータコイルは、第1のコイル及び第2のコイルを含み、前記ブリッジコンバータは、前記第1のコイルに接続された第1のブリッジと、前記第2のコイルに接続された第2のブリッジとを含み、
前記第3の動作段階において、前記コントローラは、前記モータに必要な駆動パワー及び前記外部電池に必要な充電パワーに基づいて、前記第1のブリッジと、前記第2のブリッジと、前記双方向ブリッジとのオン時刻及び持続時間を制御することにより、前記交流電源の電気エネルギーが前記第1のコイル、前記第1のブリッジ及び前記双方向ブリッジを通過した後に前記交流電源に戻り、前記バスキャパシタにおける電気エネルギーが前記第2のブリッジ、前記第2のコイル、前記第1のコイル及び前記第1のブリッジを通過した後に前記バスキャパシタに戻り、
前記第4の動作段階において、前記コントローラは、前記第1のブリッジと、前記第2のブリッジと、前記双方向ブリッジとのオン時刻及び持続時間を制御することにより、前記交流電源の電気エネルギーが前記第1のコイル、前記第1のブリッジ、前記外部電池、前記バスキャパシタ、及び前記双方向ブリッジを流れて前記交流電源に戻り、前記第2のコイルと、前記第1のコイルと、前記第1のブリッジと、前記第2のブリッジとの間に電流ループが形成されることを特徴とする、請求項
13に記載のエネルギー変換装置。
【請求項15】
前記駆動/充電回路は、駆動/充電/加熱回路であり、
前記充電接続端群が外部電源に接続される場合、前記モータに必要な駆動パワー、前記外部電池に必要な充電パワー及び前記モータコイルに必要な加熱パワーに基づいて、前記外部電源の電気エネルギーが前記駆動/充電/加熱回路に流れるように、前記ブリッジコンバータが制御され、前記駆動/充電/加熱回路の電流を調整することにより、前記外部電源が前記モータを駆動して駆動パワーを出力し、前記外部電池を充電すると同時に、前記モータコイルが電力を消費して熱を発生することを特徴とする、請求項
10~14のいずれか一項に記載のエネルギー変換装置。
【請求項16】
前記コントローラは、前記モータに必要な駆動パワー、前記外部電池に必要な充電パワー及び前記モータコイルに必要な加熱パワーに基づいて、前記ブリッジコンバータのオン時刻及び持続時間を取得し、前記ブリッジコンバータのオン時刻及び持続時間に基づいて、前記駆動/充電/加熱回路の電流を調整することを特徴とする、請求項
15に記載のエネルギー変換装置。
【請求項17】
前記外部電源は、直流電源であり、前記駆動/充電/加熱回路の動作期間は、第1の動作段階及び第2の動作段階を含み、前記モータコイルは、第1のコイル及び第2のコイルを含み、前記ブリッジコンバータは、前記第1のコイルに接続された第1のブリッジと、前記第2のコイルに接続された第2のブリッジとを含み、
前記第1の動作段階において、前記コントローラは、前記モータに必要な駆動パワー、前記外部電池に必要な充電パワー及び前記モータコイルに必要な加熱パワーに基づいて、前記第1のブリッジと前記第2のブリッジとのオン時刻及び持続時間を制御することにより、前記直流電源の電気エネルギーが前記第1のコイル及び前記第1のブリッジを通過した後に前記直流電源に戻り、前記バスキャパシタにおける電気エネルギーが前記第2のブリッジ、前記第2のコイル、前記第1のコイル及び前記第1のブリッジを通過した後に前記バスキャパシタに戻り、
前記第2の動作段階において、前記コントローラは、前記第1のブリッジと前記第2のブリッジとのオン時刻及び持続時間を制御し、前記直流電源の電気エネルギーが前記第1のコイル及び前記第1のブリッジを通過した後に、前記外部電池及び前記バスキャパシタを流れて前記直流電源に戻り、前記第2のコイルと、前記第1のコイルと、前記第1のブリッジと、前記第2のブリッジとの間に電流ループが形成されることを特徴とする、請求項
16に記載のエネルギー変換装置。
【請求項18】
双方向ブリッジをさらに含み、前記双方向ブリッジは、前記ブリッジコンバータに並列接続され、前記双方向ブリッジは、さらに前記コントローラに接続され、前記外部電源は、交流電源であり、前記交流電源は、前記双方向ブリッジに接続され、前記駆動/充電/加熱回路の動作期間は、第3の動作段階及び第4の動作段階を含み、前記モータコイルは、第1のコイル及び第2のコイルを含み、前記ブリッジコンバータは、前記第1のコイルに接続された第1のブリッジと、前記第2のコイルに接続された第2のブリッジとを含み、
前記第3の動作段階において、前記コントローラは、前記モータに必要な駆動パワー、前記外部電池に必要な充電パワー及び前記モータコイルに必要な加熱パワーに基づいて、前記第1のブリッジと、前記第2のブリッジと、前記双方向ブリッジとのオン時刻及び持続時間を制御することにより、前記交流電源の電気エネルギーが前記第1のコイル、前記第1のブリッジ及び前記双方向ブリッジを通過した後に前記交流電源に戻り、前記バスキャパシタにおける電気エネルギーが前記第2のブリッジ、前記第2のコイル、前記第1のコイル及び前記第1のブリッジを通過した後に前記バスキャパシタに戻り、
前記第4の動作段階において、前記コントローラは、前記第1のブリッジと、前記第2のブリッジと、前記双方向ブリッジとのオン時刻及び持続時間を制御することにより、前記交流電源の電気エネルギーが前記第1のコイル、前記第1のブリッジ、前記外部電池及び前記バスキャパシタ、及び前記双方向ブリッジを流れた後に前記交流電源に戻り、前記第2のコイルと、前記第1のコイルと、前記第1のブリッジと、前記第2のブリッジとの間に電流ループが形成されることを特徴とする、請求項
15~17のいずれか一項に記載のエネルギー変換装置。
【請求項19】
請求項1~
18のいずれか一項に記載のエネルギー変換装置を含むことを特徴とする、車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、ビーワイディー カンパニー リミテッドが2019年6月30日に提出した、名称が「エネルギー変換装置及び車両」の中国特許出願第「201910582151.5」号の優先権を主張するものである。
【0002】
本願は、車両の技術分野に属し、特に、エネルギー変換装置及び車両に関する。
【背景技術】
【0003】
近年、電気自動車技術の継続的な発展に伴い、市場の電気自動車に対する受け入れ度が絶えず向上し、電池充電及びモータ駆動は、電気自動車におけるコア技術として、広く注目されている。現在、市販の従来の電気自動車における電池充電回路とモータ駆動回路は別体で構成され、電池充電回路は、電気自動車の電池を充電し、モータ駆動回路は、電気自動車のモータを駆動し、2つの回路は、互いに独立して干渉しない。
【0004】
しかしながら、2つの回路をそれぞれ採用して電気自動車の電池充電及びモータ駆動の過程を完了することができるが、上記方法における2つの回路が互いに独立して干渉しないため、電池充電回路及びモータ駆動回路を含む回路は、構造が複雑になり、集積度が低くなり、体積が大きくなり、コストが高くなる。
【0005】
以上より、従来技術には、モータ駆動と充電システム全体の回路構造が複雑で、集積度が低く、体積が大きく、コストが高いという問題が存在する。
【発明の概要】
【0006】
本願は、従来技術に存在する、モータ駆動と充電システム全体の構造が複雑で、集積度が低く、体積が大きく、コストが高いという問題を解決するために、エネルギー変換装置及び車両を提供することを目的とする。
【0007】
本願は、以下のように実現される。本願の第1の態様に係るエネルギー変換装置は、モータのモータコイルと、ブリッジコンバータと、前記ブリッジコンバータに並列接続されたバスキャパシタと、前記ブリッジコンバータに接続されたコントローラとを含み、
前記ブリッジコンバータは、前記モータコイルに接続され、
前記モータコイル、前記バスキャパシタ及び前記ブリッジコンバータは、いずれも外部充電ポートに接続され、前記バスキャパシタは、外部電池に並列接続され、
前記外部充電ポート、前記モータコイル、前記ブリッジコンバータ、前記バスキャパシタ及び前記電池は、駆動/充電回路を形成し、
前記コントローラは、前記エネルギー変換装置が前記外部充電ポートを介して外部電源に接続される場合、前記モータに必要な駆動パワー及び前記外部電池に必要な充電パワーに基づいて、前記外部電源の電気エネルギーが前記駆動/充電回路に流れるように前記ブリッジコンバータを制御し、前記駆動/充電回路の電流を調整することにより、前記外部電源が前記モータを駆動して駆動パワーを出力すると同時に、前記電池を充電する。
【0008】
本願の一実施例によれば、前記コントローラは、前記モータに必要な駆動パワー及び前記外部電池に必要な充電パワーに基づいて、前記ブリッジコンバータのオン時刻及び持続時間を取得し、前記オン時刻及び持続時間に基づいて、前記駆動/充電回路の電流を調整する。
【0009】
本願の一実施例によれば、前記外部充電ポートは、直流充電ポートであり、前記外部電源は、直流電源であり、前記駆動/充電回路の動作期間は、第1の動作段階及び第2の動作段階を含み、前記モータコイルは、第1のコイル及び第2のコイルを含み、前記ブリッジコンバータは、前記第1のコイルに接続された第1のブリッジと、前記第2のコイルに接続された第2のブリッジとを含み、
前記第1の動作段階において、前記コントローラは、前記モータに必要な駆動パワー及び前記電池に必要な充電パワーに基づいて、前記第1のブリッジと前記第2のブリッジとのオン時刻及び持続時間を制御することにより、前記直流電源の電気エネルギーが前記第1のコイル及び前記第1のブリッジを通過した後に前記直流電源に戻り、同時に、前記バスキャパシタにおける電気エネルギーが前記第2のブリッジ、前記第2のコイル、前記第1のコイル及び前記第1のブリッジを通過した後に前記バスキャパシタに戻り、
第2の動作段階において、前記コントローラは、前記電池に必要な充電パワーに基づいて、前記第1のブリッジと前記第2のブリッジとのオン時刻及び持続時間を制御することにより、前記直流電源の電気エネルギーが前記第1のコイル及び前記第1のブリッジを通過した後に、前記電池及び前記バスキャパシタを流れて前記直流電源に戻り、同時に、電気エネルギーが前記第2のコイルと、前記第1のコイルと、前記第1のブリッジと、前記第2のブリッジとの間にループ電流を形成する。
【0010】
本願の一実施例によれば、前記駆動/充電回路の動作期間の前に、駆動/充電回路の起動期間をさらに含み、
前記駆動/充電回路の起動期間は、第1の起動段階及び第2の起動段階を含み、
前記第1の起動段階において、前記コントローラは、前記モータに必要な駆動パワー及び前記電池に必要な充電パワーに基づいて、前記第1のブリッジと前記第2のブリッジとのオン時刻及び持続時間を制御することにより、前記直流電源の電気エネルギーが第1のコイル及び第1のブリッジを通過した後に前記直流電源に戻り、
前記第2の起動段階において、前記コントローラは、前記第1のブリッジと前記第2のブリッジとのオン時刻及び持続時間を制御することにより、前記直流電源の電気エネルギーが前記第1のコイル及び前記第1のブリッジを通過した後に、前記バスキャパシタを流れて前記直流電源に戻る。
【0011】
本願の一実施例によれば、前記エネルギー変換装置は、双方向ブリッジをさらに含み、前記外部充電ポートは、交流充電ポートをさらに含み、前記双方向ブリッジは、前記ブリッジコンバータに並列接続され、前記双方向ブリッジは、さらに、前記コントローラ及び前記交流充電ポートに接続され、前記交流充電ポートは、交流電源に接続され、前記駆動/充電回路の動作期間は、第3の動作段階及び第4の動作段階を含み、
前記モータコイルは、第1のコイル及び第2のコイルを含み、前記ブリッジコンバータは、前記第1のコイルに接続された第1のブリッジと、前記第2のコイルに接続された第2のブリッジとを含み、
前記第3の動作段階において、前記コントローラは、前記モータに必要な駆動パワー及び前記電池に必要な充電パワーに基づいて、前記第1のブリッジと、前記第2のブリッジと、前記双方向ブリッジとのオン時刻及び持続時間を制御することにより、前記交流電源の電気エネルギーが前記第1のコイル、前記第1のブリッジ及び前記双方向ブリッジを通過した後に前記交流電源に戻り、同時に、前記バスキャパシタにおける電気エネルギーが前記第2のブリッジ、前記第2のコイル、前記第1のコイル及び前記第1のブリッジを通過した後に前記バスキャパシタに戻り、
前記第4の動作段階において、前記コントローラは、前記電池に必要な充電パワーに基づいて、前記第1のブリッジと前記第2のブリッジとのオン時刻及び持続時間を制御することにより、前記交流電源の電気エネルギーが前記第1のコイル、前記第1のブリッジ及び前記双方向ブリッジを通過した後に、前記電池及び前記バスキャパシタを流れて前記交流電源に戻り、同時に、電気エネルギーが前記第2のコイルと、前記第1のコイルと、前記第1のブリッジと、前記第2のブリッジとの間にループ電流を形成する。
【0012】
本願の一実施例によれば、前記駆動/充電回路の動作期間の前に、駆動/充電回路の起動期間をさらに含み、
前記駆動/充電回路の起動期間は、第3の起動段階及び第4の起動段階を含み、
前記第3の起動段階において、前記コントローラは、前記モータに必要な駆動パワー及び前記電池に必要な充電パワーに基づいて、前記第1のブリッジと、前記第2のブリッジと、前記双方向ブリッジとのオン時刻及び持続時間を制御することにより、前記交流電源の電気エネルギーが第1のコイル、第1のブリッジ及び前記双方向ブリッジを通過した後に前記交流電源に戻り、
前記第4の起動段階において、前記コントローラは、前記第1のブリッジと、前記第2のブリッジと、前記双方向ブリッジとのオン時刻及び持続時間を制御することにより、前記交流電源の電気エネルギーが前記第1のコイル、前記第1のブリッジ及び前記バスキャパシタを通過した後に、前記双方向ブリッジを流れて前記交流電源に戻る。
【0013】
本願の一実施例によれば、前記外部充電ポート、前記モータコイル、前記ブリッジコンバータ、前記バスキャパシタ及び前記電池は、駆動/充電/加熱回路を形成し、
前記外部充電ポートが外部電源に接続される場合、前記モータに必要な駆動パワー、前記電池に必要な充電パワー及び前記モータコイルに必要な加熱パワーに基づいて、前記外部電源の電気エネルギーが前記駆動/充電/加熱回路に流れるように前記ブリッジコンバータを制御し、前記駆動/充電/加熱回路の電流を調整することにより、前記外部電源が前記モータを駆動して駆動パワーを出力し、前記電池を充電すると同時に、前記モータコイルが電力を消費して熱を発生し、
前記コントローラは、前記モータに必要な駆動パワー、前記電池に必要な充電パワー及び前記モータコイルに必要な加熱パワーに基づいて、前記ブリッジコンバータのオン時刻及び持続時間を取得し、前記オン時刻及び持続時間に基づいて、前記駆動/充電/加熱回路の電流を調整する。
【0014】
本願の一実施例によれば、前記外部充電ポートは、直流充電ポートであり、前記外部電源は、直流電源であり、前記駆動/充電/加熱回路の動作期間は、第1の動作段階及び第2の動作段階を含み、前記モータコイルは、第1のコイル及び第2のコイルを含み、前記ブリッジコンバータは、前記第1のコイルに接続された第1のブリッジと、前記第2のコイルに接続された第2のブリッジとを含み、
前記第1の動作段階において、前記コントローラは、前記モータに必要な駆動パワー、前記電池に必要な充電パワー及び前記モータコイルに必要な加熱パワーに基づいて、前記第1のブリッジと前記第2のブリッジとのオン時刻及び持続時間を制御することにより、前記直流電源の電気エネルギーが前記第1のコイル及び前記第1のブリッジを通過した後に前記直流電源に戻り、同時に、前記バスキャパシタにおける電気エネルギーが前記第2のブリッジ、前記第2のコイル、前記第1のコイル及び前記第1のブリッジを通過した後に前記バスキャパシタに戻り、
第2の動作段階において、前記コントローラは、前記電池に必要な充電パワーに基づいて、前記第1のブリッジと前記第2のブリッジとのオン時刻及び持続時間を制御することにより、前記直流電源の電気エネルギーが前記第1のコイル及び前記第1のブリッジを通過した後に、前記電池及び前記バスキャパシタを流れて前記直流電源に戻り、同時に、電気エネルギーが前記第2のコイルと、前記第1のコイルと、前記第1のブリッジと、前記第2のブリッジとの間にループ電流を形成する。
【0015】
本願の一実施例によれば、前記エネルギー変換装置は、双方向ブリッジをさらに含み、前記外部充電ポートは、交流充電ポートをさらに含み、前記双方向ブリッジは、前記ブリッジコンバータに並列接続され、前記双方向ブリッジはさらに、前記コントローラ及び前記交流充電ポートに接続され、前記交流充電ポートは、交流電源に接続され、前記駆動/充電/加熱回路の動作期間は、第3の動作段階及び第4の動作段階を含み、前記モータコイルは、第1のコイル及び第2のコイルを含み、前記ブリッジコンバータは、前記第1のコイルに接続された第1のブリッジと、前記第2のコイルに接続された第2のブリッジとを含み、
前記第3の動作段階において、前記コントローラは、前記モータに必要な駆動パワー、前記電池に必要な充電パワー及び前記モータコイルに必要な加熱パワーに基づいて、前記第1のブリッジと、前記第2のブリッジと、前記双方向ブリッジとのオン時刻及び持続時間を制御することにより、前記交流電源の電気エネルギーが前記第1のコイル、前記第1のブリッジ及び前記双方向ブリッジを通過した後に前記交流電源に戻り、同時に、前記バスキャパシタにおける電気エネルギーが前記第2のブリッジ、前記第2のコイル、前記第1のコイル及び前記第1のブリッジを通過した後に前記バスキャパシタに戻り、
前記第4の動作段階において、前記コントローラは、前記電池に必要な充電パワーに基づいて、前記第1のブリッジと前記第2のブリッジとのオン時刻及び持続時間を制御することにより、前記交流電源の電気エネルギーが前記第1のコイル、前記第1のブリッジ、前記電池及び前記バスキャパシタを通過し、前記双方向ブリッジを流れた後に前記交流電源に戻り、同時に、電気エネルギーが前記第2のコイルと、前記第1のコイルと、前記第1のブリッジと、前記第2のブリッジとの間にループ電流を形成する。
【0016】
本願の第2の態様に係るエネルギー変換装置は、
モータと、
第1の充電接続端及び第2の充電接続端を含む充電接続端群、を含む車載充電モジュールと、
前記モータのモータコイルに接続されたブリッジコンバータを含むモータ制御モジュールと、
並列接続されたバスキャパシタ及びエネルギー貯蔵接続端群を含むエネルギー貯蔵モジュールであって、前記バスキャパシタが前記ブリッジコンバータに並列接続され、前記エネルギー貯蔵接続端群が第1のエネルギー貯蔵接続端及び第2のエネルギー貯蔵接続端を含むエネルギー貯蔵モジュールと、
前記ブリッジコンバータに接続されたコントローラとを含み、
前記モータコイル、前記ブリッジコンバータ及び前記バスキャパシタは、駆動/充電回路を形成し、
前記コントローラは、前記モータに必要な駆動パワー及び前記外部電池に必要な充電パワーに基づいて、外部の電気エネルギーが前記駆動/充電回路に流れるように前記ブリッジコンバータを制御し、前記駆動/充電回路の電流を調整することにより、前記外部の電気エネルギーが前記モータを駆動して駆動パワーを出力すると同時に、前記駆動/充電回路により外部に放電する。
【0017】
本願の一実施例によれば、前記第1の充電接続端及び前記第2の充電接続端は、それぞれ外部電源に接続され、外部電池は、それぞれ前記第1のエネルギー貯蔵接続端及び前記第2のエネルギー貯蔵接続端に接続され、
前記外部電源、前記モータコイル、前記ブリッジコンバータ、前記バスキャパシタ及び前記電池は、駆動/充電回路を形成する。
【0018】
本願の一実施例によれば、前記コントローラは、前記ブリッジコンバータのオン時刻及び持続時間を取得し、前記オン時刻及び持続時間に基づいて、前記駆動/充電回路の電流を調整し、前記駆動/充電回路により、前記モータを駆動して駆動パワーを出力すると同時に、前記電池を充電する。
【0019】
本願の一実施例によれば、前記外部電源は直流電源であり、前記駆動/充電回路の動作期間は、第1の動作段階及び第2の動作段階を含み、前記モータコイルは、第1のコイル及び第2のコイルを含み、前記ブリッジコンバータは、前記第1のコイルに接続された第1のブリッジと、前記第2のコイルに接続された第2のブリッジとを含み、
前記第1の動作段階において、前記コントローラは、前記モータに必要な駆動パワー及び前記電池に必要な充電パワーに基づいて、前記第1のブリッジと前記第2のブリッジとのオン時刻及び持続時間を制御することにより、前記直流電源の電気エネルギーが前記第1のコイル及び前記第1のブリッジを通過した後に前記直流電源に戻り、同時に、前記バスキャパシタにおける電気エネルギーが前記第2のブリッジ、前記第2のコイル、前記第1のコイル及び前記第1のブリッジを通過した後に前記バスキャパシタに戻り、
第2の動作段階において、前記コントローラは、前記第1のブリッジと前記第2のブリッジとのオン時刻及び持続時間を制御し、前記直流電源の電気エネルギーが前記第1のコイル及び前記第1のブリッジを通過した後に、前記電池及び前記バスキャパシタを流れて前記直流電源に戻り、同時に、電気エネルギーが前記第2のコイルと、前記第1のコイルと、前記第1のブリッジと、前記第2のブリッジとの間にループ電流を形成する。
【0020】
本願の一実施例によれば、前記エネルギー変換装置は、双方向ブリッジをさらに含み、前記双方向ブリッジは、前記ブリッジコンバータに並列接続され、前記充電接続端群は、第3の充電接続端をさらに含み、前記双方向ブリッジは、さらに、前記コントローラ及び前記第3の充電接続端に接続され、前記第3の充電接続端は、外部電源に接続され、前記外部電源、前記モータコイル、前記ブリッジコンバータ、前記双方向ブリッジ、前記バスキャパシタ及び前記電池は、駆動/充電回路を形成し、
前記コントローラは、前記ブリッジコンバータのオン時刻及び持続時間を取得し、前記オン時刻及び持続時間に基づいて、前記駆動/充電回路の電流を調整し、前記駆動/充電回路により、前記モータを駆動して駆動パワーを出力すると同時に、前記電池を充電する。
【0021】
本願の一実施例によれば、前記外部電源は、交流電源であり、前記交流電源は、前記双方向ブリッジに接続され、前記駆動/充電回路の動作期間は、第3の動作段階及び第4の動作段階を含み、前記モータコイルは、第1のコイル及び第2のコイルを含み、前記ブリッジコンバータは、前記第1のコイルに接続された第1のブリッジと、前記第2のコイルに接続された第2のブリッジとを含み、
前記第3の動作段階において、前記コントローラは、前記モータに必要な駆動パワー及び前記電池に必要な充電パワーに基づいて、前記第1のブリッジと、前記第2のブリッジと、前記双方向ブリッジとのオン時刻及び持続時間を制御することにより、前記交流電源の電気エネルギーが前記第1のコイル、前記第1のブリッジ及び前記双方向ブリッジを通過した後に前記交流電源に戻り、同時に、前記バスキャパシタにおける電気エネルギーが前記第2のブリッジ、前記第2のコイル、前記第1のコイル及び前記第1のブリッジを通過した後に前記バスキャパシタに戻り、
前記第4の動作段階において、前記コントローラは、前記第1のブリッジと、前記第2のブリッジと、前記双方向ブリッジとのオン時刻及び持続時間を制御することにより、前記交流電源の電気エネルギーが前記第1のコイル、前記第1のブリッジ、前記電池及び前記バスキャパシタを通過した後に、前記双方向ブリッジを流れて前記交流電源に戻り、同時に、電気エネルギーが前記第2のコイルと、前記第1のコイルと、前記第1のブリッジと、前記第2のブリッジとの間にループ電流を形成する。
【0022】
本願の一実施例によれば、前記外部電源、前記モータコイル、前記ブリッジコンバータ、前記バスキャパシタ及び前記電池は、駆動/充電/加熱回路を形成し、
前記充電接続端群が外部電源に接続される場合、前記モータに必要な駆動パワー、前記電池に必要な充電パワー及び前記モータコイルに必要な加熱パワーに基づいて、前記外部電源の電気エネルギーが前記駆動/充電/加熱回路に流れるように前記ブリッジコンバータを制御し、前記駆動/充電/加熱回路の電流を調整することにより、前記外部電源が前記モータを駆動して駆動パワーを出力し、前記電池を充電すると同時に、前記モータコイルが電力を消費して熱を発生する。
【0023】
本願の一実施例によれば、前記コントローラは、前記モータに必要な駆動パワー、前記電池に必要な充電パワー及び前記モータコイルに必要な加熱パワーに基づいて、前記ブリッジコンバータのオン時刻及び持続時間を取得し、前記オン時刻及び持続時間に基づいて、前記駆動/充電/加熱回路の電流を調整する。
【0024】
本願の一実施例によれば、前記外部電源は直流電源であり、前記駆動/充電/加熱回路の動作期間は、第1の動作段階及び第2の動作段階を含み、前記モータコイルは、第1のコイル及び第2のコイルを含み、前記ブリッジコンバータは、前記第1のコイルに接続された第1のブリッジと、前記第2のコイルに接続された第2のブリッジとを含み、
前記第1の動作段階において、前記コントローラは、前記モータに必要な駆動パワー、前記電池に必要な充電パワー及び前記モータコイルに必要な加熱パワーに基づいて、前記第1のブリッジと前記第2のブリッジとのオン時刻及び持続時間を制御することにより、前記直流電源の電気エネルギーが前記第1のコイル及び前記第1のブリッジを通過した後に前記直流電源に戻り、同時に、前記バスキャパシタにおける電気エネルギーが前記第2のブリッジ、前記第2のコイル、前記第1のコイル及び前記第1のブリッジを通過した後に前記バスキャパシタに戻り、
第2の動作段階において、前記コントローラは、前記第1のブリッジと前記第2のブリッジとのオン時刻及び持続時間を制御し、前記直流電源の電気エネルギーが前記第1のコイル及び前記第1のブリッジを通過した後に、前記電池及び前記バスキャパシタを流れて前記直流電源に戻り、同時に、電気エネルギーが前記第2のコイルと、前記第1のコイルと、前記第1のブリッジと、前記第2のブリッジとの間にループ電流を形成する。
【0025】
本願の一実施例によれば、前記エネルギー変換装置は、双方向ブリッジをさらに含み、前記双方向ブリッジは、前記ブリッジコンバータに並列接続され、前記双方向ブリッジは、さらに前記コントローラに接続され、前記外部電源は、交流電源であり、前記交流電源は、前記双方向ブリッジに接続され、前記駆動/充電/加熱回路の動作期間は、第3の動作段階及び第4の動作段階を含み、前記モータコイルは、第1のコイル及び第2のコイルを含み、前記ブリッジコンバータは、前記第1のコイルに接続された第1のブリッジと、前記第2のコイルに接続された第2のブリッジとを含み、
前記第3の動作段階において、前記コントローラは、前記モータに必要な駆動パワー、前記電池に必要な充電パワー及び前記モータコイルに必要な加熱パワーに基づいて、前記第1のブリッジと、前記第2のブリッジと、前記双方向ブリッジとのオン時刻及び持続時間を制御することにより、前記交流電源の電気エネルギーが前記第1のコイル、前記第1のブリッジ及び前記双方向ブリッジを通過した後に前記交流電源に戻り、同時に、前記バスキャパシタにおける電気エネルギーが前記第2のブリッジ、前記第2のコイル、前記第1のコイル及び前記第1のブリッジを通過した後に前記バスキャパシタに戻り、
前記第4の動作段階において、前記コントローラは、前記第1のブリッジと、前記第2のブリッジと、前記双方向ブリッジとのオン時刻及び持続時間を制御することにより、前記交流電源の電気エネルギーが前記第1のコイル、前記第1のブリッジ、前記電池及び前記バスキャパシタを通過し、前記双方向ブリッジを流れた後に前記交流電源に戻り、同時に、電気エネルギーが前記第2のコイルと、前記第1のコイルと、前記第1のブリッジと、前記第2のブリッジとの間にループ電流を形成する。
【0026】
本願の第3の態様に係る車両は、第1の態様又は第2の態様に係るエネルギー変換装置を含む。
【0027】
本願は、エネルギー変換装置及び車両を提供する。エネルギー変換装置は、モータのモータコイルと、ブリッジコンバータと、ブリッジコンバータに並列接続されたバスキャパシタと、ブリッジコンバータに接続されたコントローラとを含み、モータコイル、ブリッジコンバータ、バスキャパシタ、外部電源及び外部電池は、駆動/充電回路を形成し、コントローラは、エネルギー変換装置が外部電源に接続される場合、モータに必要な駆動パワー及び外部電池に必要な充電パワーに基づいて、外部電源の電気エネルギーが駆動/充電回路に流れるようにブリッジコンバータを制御し、駆動/充電回路の電流を調整することにより、外部電源がモータを駆動して駆動パワーを出力すると同時に、電池を充電する。本願は、エネルギー変換装置にモータコイル、ブリッジコンバータ及びバスキャパシタを設置し、外部電源及び外部電池と共に駆動/充電回路を形成することにより、ブリッジコンバータを制御し、さらに外部電源から駆動/充電/加熱回路に流れる電流を調整するだけで、外部電源がモータを駆動して駆動パワーを出力すると同時に、電池を充電することを実現し、さらに、同一のシステムによる車両のモータ駆動及び電池充電を実現することができ、部品の多重化の程度が高く、システムの集積度が高く、構造が簡単であり、これにより、システムのコストを低減し、システムの体積を減少させ、従来のモータ駆動と充電システム全体の構造が複雑で、集積度が低く、体積が大きく、コストが高いという問題を解決する。
【0028】
本願の追加の態様及び利点は、一部が以下の説明において示され、一部が以下の説明において明らかになるか又は本願の実践により把握される。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【
図1】本願の実施例1に係るエネルギー変換装置の構造概略図である。
【
図2】本願の実施例1に係るエネルギー変換装置の回路図である。
【
図3】本願の実施例1に係るエネルギー変換装置の別の回路図である。
【
図4】本願の実施例1に係るエネルギー変換装置の別の構造概略図である。
【
図5】本願の実施例1に係るエネルギー変換装置の駆動/充電回路の電流波形図である。
【
図6】本願の実施例1に係るエネルギー変換装置の別の構造概略図である。
【
図7】本願の実施例1に係るエネルギー変換装置の直流給電の電流の流れ方向図である。
【
図8】本願の実施例1に係るエネルギー変換装置の直流給電の別の電流の流れ方向図である。
【
図9】本願の実施例1に係るエネルギー変換装置の直流給電の別の電流の流れ方向図である。
【
図10】本願の実施例1に係るエネルギー変換装置の直流給電の別の電流の流れ方向図である。
【
図11】本願の実施例1に係るエネルギー変換装置の交流給電の電流の流れ方向図である。
【
図12】本願の実施例1に係るエネルギー変換装置の交流給電の別の電流の流れ方向図である。
【
図13】本願の実施例1に係るエネルギー変換装置の交流給電の別の電流の流れ方向図である。
【
図14】本願の実施例1に係るエネルギー変換装置の交流給電の別の電流の流れ方向図である。
【
図15】本願の実施例3に係るエネルギー変換装置の構造概略図である。
【
図16】本出願の実施例4に係る車両の構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、本願の実施例を詳細に説明し、上記実施例の例は図面に示され、全体を通して同一又は類似の符号は、同一又は類似の部品、若しくは同一又は類似の機能を有する部品を示す。以下、図面を参照しながら説明される実施例は、例示的なものに過ぎず、本願を解釈するためのものであり、本願を限定するためのものであると理解すべきではない。
【0031】
本願の実施例1に係るエネルギー変換装置100は、
図1に示すように、モータ101のモータコイルと、ブリッジコンバータ102と、ブリッジコンバータ102に並列接続されたバスキャパシタ103と、ブリッジコンバータ102に接続されたコントローラ104とを含み、
ブリッジコンバータ102は、モータコイルに接続され、
モータコイル、バスキャパシタ103及びブリッジコンバータ102は、いずれも外部充電ポート106に接続され、バスキャパシタ103は、外部電池105に並列接続され、
外部充電ポート106、モータコイル、ブリッジコンバータ102、バスキャパシタ103及び電池105は、駆動/充電回路を形成し、
コントローラ104は、エネルギー変換装置100が外部電源に接続される場合、モータに必要な駆動パワー及び外部電池105に必要な充電パワーに基づいて、外部電源の電気エネルギーが駆動/充電回路に流れるようにブリッジコンバータ102を制御し、駆動/充電回路の電流を調整することにより、外部電源がモータを駆動して駆動パワーを出力すると同時に、電池105を充電する。
【0032】
モータ101は、同期モータ(ブラシレス同期モータを含む)であっても非同期モータであってもよく、モータの相数は、3以上であり(例えば、三相モータ、五相モータ、六相モータ、九相モータ、十五相モータ等)、モータコイルの接続点がポールを形成し、そこから中性線を引き出し、外部電源に接続され、モータのポール数は、極数の公約数であり、具体的なモータのポール数は、モータ内部の巻線の並列接続構造に依存し、引き出された中性線の数と、中性線のモータ内部での並列接続ポール数とは、実際の解決手段の使用状況に応じて決定され、ブリッジコンバータ102は、並列接続された多相ブリッジを含み、ブリッジコンバータ102におけるブリッジの数は、モータの相数に応じて配置され、各相ブリッジは、2つのパワースイッチユニットを含み、パワースイッチユニットは、トランジスタ、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、MOSFEET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)トランジスタ、SICトランジスタ(炭化ケイ素トランジスタ)等のデバイスタイプであってよく、ブリッジにおける2つのパワースイッチユニットの接続点は、モータにおける一相コイルに接続され、ブリッジコンバータ102におけるパワースイッチユニットは、コントローラ104の制御信号に基づいてオン及びオフを実現することができ、外部電源は、直流電流を供給する給電設備であってよく、給電設備について、直流充電スタンドが供給した直流電流、単相又は三相交流充電スタンドが整流した後に出力した直流電流、燃料電池が発電した電気エネルギー、及びエンジン等のレンジエクステンダが回転して発電機を発電するように駆動し、発電機コントローラにより整流された直流電流等の電源形式であってもよい。
【0033】
コントローラ104により、モータ101に必要な駆動パワー及び外部電池105に必要な充電パワーに基づいて、外部電源の電気エネルギーが駆動/充電回路に流れるようにブリッジコンバータ102を制御することは、モータの目標駆動パワー及びモータの現在の駆動パワーに基づいて、モータに必要な駆動パワーを取得し、電池の充電要求パワーに基づいて、電池に必要な充電パワーを取得し、必要な駆動パワー及び必要な充電パワーに基づいて、ブリッジコンバータ102における異なるパワースイッチユニットのオン又はオフ及びオンの持続時間を調整し、さらにモータコイルを流れる電流の大きさ及び方向を調整することを指し、モータコイルの電流方向は、モータにおける各相コイルに流入する方向又はモータにおける各相コイルから流出する方向であり、モータコイルの電流の大きさは、モータにおける各相コイルに流入する電流の大きさ又はモータにおける各相コイルから流出する電流の大きさを指し、例えば、ブリッジコンバータ102におけるA相ブリッジに接続されたモータコイルから流入し、ブリッジコンバータ102におけるB相及びC相ブリッジに接続されたモータコイルを介してモータ101から流出し、モータ101における各相コイルの電流の大きさ及び方向を調整することにより、モータ101のトルク出力を調整することができ、モータ101を流れる電流の大きさの和は、モータ101の各相コイルの接続点の入力電流に等しいため、該入力電流により充電パワーを調整することができ、モータ101における各相コイルの電流の大きさ及び方向を調整することにより、外部電源の電池105に対する充電過程及びモータ101の出力トルクを同時に制御することができる。
【0034】
本願の実施例に係るエネルギー変換装置100の技術的効果として、エネルギー変換装置100にモータコイル、ブリッジコンバータ及びバスキャパシタを設置し、外部電源及び外部電池と共に駆動/充電回路を形成することにより、ブリッジコンバータの動作状態を制御し、さらに外部電源から駆動/充電回路に流れる電流を調整するだけで、外部電源がモータを駆動して駆動パワーを出力すると同時に、電池を充電することを実現し、さらに、同一のシステムによる車両のモータ駆動及び電池充電を実現することができ、部品の多重化の程度が高く、システムの集積度が高く、構造が簡単であり、これにより、システムのコストを低減し、システムの体積を減少させ、従来のモータ駆動と充電システム全体の構造が複雑で、集積度が低く、体積が大きく、コストが高いという問題を解決する。
【0035】
一実施形態として、モータは、x組の巻線を含み、ここで、x≧1であり、xは整数であり、x組目の巻線の相数はm
x相であり、x組目の巻線における各相巻線は、n
x個のコイル分岐回路を含み、各相巻線のn
x個のコイル分岐回路が共通接続されて1つの相端点を形成し、x組目の巻線における各相巻線のn
x個のコイル分岐回路のうちの1つのコイル分岐回路は、さらに、それぞれ他の相の巻線におけるn
x個のコイル分岐回路のうちの1つのコイル分岐回路に接続され、これにより、n
x個の接続点を形成し、ここで、n
x≧1、m
x≧2であり、mx及びnxは整数であり、
x組の巻線は、合計
【数1】
個の接続点を形成し、
【数2】
個の接続点は、T個の中性点を形成し、T個の中性点からN本の中性線を引き出し、ここで、
x≧1、m
x≧2であり、Tの範囲は
【数3】
であり、Nの範囲はT≧N≧1であり、T及びNは、いずれも整数である。
【0036】
モータ101は、ブリッジコンバータ102により形成されたモータコントローラに接続され、ブリッジコンバータ102は、K組のMx相ブリッジを含み、K組のMx相ブリッジにおける各相ブリッジの第1の端部と第2の端部とはそれぞれ共通接続され、1組のMx相ブリッジにおける少なくとも1つのブリッジの中点は、1組のmx相巻線における相端点に1対1の対応で接続され、ここで、Mx≧mx、K≧xであり、K及びMxは、いずれも整数である。
【0037】
図2に示すように、K=1、x=1、m
1=M
1=3である場合、ブリッジコンバータ102は、三相ブリッジを含み、モータ101は、三相巻線を含み、各相巻線は、一相コイル分岐回路を含み、各相巻線は、一相ブリッジの中点に対応して接続され、三相巻線は、1つの接続点を形成し、該接続点は、中性点であり、該中性点から引き出された中性線は、外部充電ポート106に接続され、三相ブリッジにおける各相ブリッジの両端は、それぞれ共通接続されて第1の合流端及び第2の合流端を形成し、第1の合流端と第2の合流端との間にバスキャパシタC1が並列接続され、バスキャパシタC1の第1の端部は、スイッチK1の第1の端部及びスイッチK2の第1の端部に接続され、バスキャパシタC1の第2の端部は、スイッチK3の第1の端部に接続され、スイッチK2の第2の端部は、抵抗Rの第1の端部に接続され、スイッチK1の第2の端部は、抵抗Rの第2の端部及び電池105の正極端子に接続され、スイッチK3の第2の端部は、電池105の負極端子に接続される。
【0038】
図3に示すように、K=1、x=2、m
1=3、M
1=6である場合、ブリッジコンバータ102は、六相ブリッジを含み、モータは、2組の三相巻線を含み、各組の三相巻線における各相巻線は、一相コイル分岐回路を含み、各相巻線は、一相ブリッジの中点に対応して接続され、各組の三相巻線は、1つの接続点を形成し、2組の三相巻線の2つの接続点が共通接続されて中性点を形成し、該中性点から引き出された中性線は、外部充電ポート106に接続され、六相ブリッジにおける各相ブリッジの両端は、それぞれ共通接続されて第1の合流端及び第2の合流端を形成し、第1の合流端と第2の合流端との間にバスキャパシタC1が並列接続され、バスキャパシタC1の第1の端部は、スイッチK1の第1の端部及びスイッチK2の第1の端部に接続され、バスキャパシタC1の第2の端部は、スイッチK3の第1の端部に接続され、スイッチK2の第2の端部は、抵抗Rの第1の端部に接続され、スイッチK1の第2の端部は、抵抗Rの第2の端部及び電池105の正極端子に接続され、スイッチK3の第2の端部は、電池105の負極端子に接続される。
【0039】
本実施形態において、モータ巻線の相数及びブリッジコンバータのブリッジ数を設定することにより、モータ巻線における異なる数の接続点が並列接続されて形成された中性点から中性線を引き出し、さらに、モータの等価相のインダクタンスが異なり、電流がモータの中性点を流れる能力が異なり、充電パワー及びインダクタンスの需要に応じて、適切な数の接続点を選択して並列接続して中性点を形成し、中性線を引き出して、必要な充電パワー及びインダクタンスを取得し、充電パワーを満たすと同時に充放電性能を改善する。
【0040】
一実施形態として、コントローラ104は、モータ101に必要な駆動パワー及び外部電池105に必要な充電パワーに基づいて、ブリッジコンバータ102のオン時刻及び持続時間を取得し、オン時刻及び持続時間に基づいて、駆動/充電回路の電流を調整する。
【0041】
一実施形態として、
図2に示すように、三相モータを例として、降圧側キャパシタC2の目標電圧を取得し、電池の現在の電圧を取得し、外部電源(充電スタンド)と通信することにより充電スタンドの最大出力電圧を取得し、降圧側キャパシタC2の目標電圧は、動力電池の現在の電圧と充電スタンドの最大出力電圧の両者のうちの最小値であり、必要な充電パワー、モータのトルク出力値及び目標電圧に基づいて三相モータの目標入力電流を計算し、モータのトルク出力値に基づいて駆動パワーを計算し、式
【数4】
に基づいて駆動パワーを計算でき、Nは、モータ回転速度で、Teは、モータトルクで、P
1は、駆動パワーであり、さらに、式
【数5】
に基づいて、目標入力電流を計算し、P
2は、必要な充電パワーで、U
2は、降圧側キャパシタC2の目標電圧である。モータ回転子の位置、目標入力電流及びモータのトルク出力値に基づいて、下記式1、式2及び式3に従って、三相モータの各相電流の目標電流を計算し、
式1、
【数6】
式2、IA+IB+IC=I、
式3、M=IA×IA+IB×IB+IC×IC、
ここで、αは、回転子電気角で、IA、IB及びICは、三相モータの各相電流の目標電流で、Iは、目標入力電流で、Teは、モータのトルク出力値で、λ、ρ、L
d、L
qは、モータパラメータであり、Mは、複数組のデータの最小値を取る。
【0042】
式1及び式2に基づいて、三相モータの各相電流の目標電流IA、IB及びICの複数組のデータを取得でき、さらに、式3に基づいて、複数組のデータにおける、Mが最も小さい組のデータを三相モータの各相電流の目標電流IA、IB及びICのデータとして取得する。
【0043】
降圧側キャパシタの目標電圧、目標入力電流及び動力電池の電圧に基づいて、下記式に従って三相電流の制御パルスの平均デューティ比を取得し、
式4、U2=U1×D0-I×R、ここで、U2は、降圧側キャパシタの目標電圧で、U1は、動力電池の電圧で、D0は、三相電流の制御パルスの平均デューティ比で、Iは、目標入力電流で、Rは、三相モータの等価インピーダンスである。
【0044】
ここで、U1×D0は、三相インバータブリッジにおける平均電圧で、I×Rは、三相モータにおける電圧降下であり、三相インバータブリッジにおける平均電圧が三相モータにおける電圧降下と降圧側キャパシタの目標電圧との和に等しいことに基づいて上記式を取得することができる。
【0045】
平均デューティ比、目標入力電流、各相電流の目標電流及び動力電池の電圧に基づいて、下記式に従って各相ブリッジの制御パルスの第1の目標デューティ比を取得し、
式5、
【数7】
ここで、I
1は、各相電流の目標電流で、R
1は、各相コイルの等価インピーダンスで、D
1は、各相ブリッジの制御パルスの目標デューティ比である。
【0046】
巻線コイルにおける電流の流れ方向が各相ブリッジと各相コイルとの接続点から降圧側キャパシタに流れるものである場合、各相ブリッジと各相コイルとの接続点の電圧は、降圧側キャパシタの電圧より大きく、各相ブリッジと各相コイルとの接続点の電圧は、該相コイルにおける電圧降下と降圧側キャパシタの目標電圧との和に等しく、即ち、U1×D1=R1×I1+U2であり、巻線コイルにおける電流の流れ方向が降圧側キャパシタから各相ブリッジと各相コイルとの接続点に流れるものである場合、各相ブリッジと各相コイルとの接続点の電圧は、降圧側キャパシタの電圧より小さく、各相ブリッジと各相コイルとの接続点の電圧は、降圧側キャパシタの目標電圧と該相コイルにおける電圧降下との差に等しく、即ち、U1×D1=U2-R1×I1であり、さらに上記式4を結合すれば式5を取得することができ、即ち、各相ブリッジの制御パルスの目標デューティ比を取得することができる。
【0047】
モータのトルク出力値に基づいて電流ベクトル位置を取得し、さらに、三相電流の位相関係を取得し、各相電流の位相に基づいてブリッジコンバータのオン時刻を取得し、各相ブリッジの制御パルスの目標デューティ比に基づいてブリッジコンバータのオン持続時間を取得する。
【0048】
本実施形態は、充電又は駆動制御を単独で実現することに対して、ブリッジコンバータのオン持続時間の制御を増加させ、外部電源から駆動/充電回路に流れる電流を調整することにより、外部電源がモータを駆動して駆動パワーを出力すると同時に、電池を充電することを実現することができる。
【0049】
一実施形態として、外部充電ポートは、直流充電ポートであり、外部電源は、直流電源であり、駆動/充電回路の動作期間は、第1の動作段階及び第2の動作段階を含み、モータコイルは、第1のコイル及び第2のコイルを含み、ブリッジコンバータ102は、第1のコイルに接続された第1のブリッジと、第2のコイルに接続された第2のブリッジとを含む。
【0050】
第1の動作段階において、コントローラ104は、モータに必要な駆動パワー及び電池に必要な充電パワーに基づいて、第1のブリッジと第2のブリッジとのオン時刻及び持続時間を制御することにより、直流電源の電気エネルギーが第1のコイル及び第1のブリッジを通過した後に直流電源に戻り、同時に、バスキャパシタ103における電気エネルギーが第2のブリッジ、第2のコイル、第1のコイル及び第1のブリッジを通過した後にバスキャパシタ103に戻る。
【0051】
第2の動作段階において、コントローラ104は、第1のブリッジと第2のブリッジとのオン時刻及び持続時間を制御し、直流電源の電気エネルギーが第1のコイル及び第1のブリッジを通過した後に、電池105及びバスキャパシタ103を流れて直流電源に戻り、同時に、電気エネルギーが第2のコイルと、第1のコイルと、第1のブリッジと、第2のブリッジとの間にループ電流を形成する。
【0052】
第1の動作段階において、第1のコイルは、一相コイル又は接続された少なくとも二相コイルであり、第1のブリッジは、一相ブリッジ又は並列接続された少なくとも二相ブリッジであり、第1のコイルにおける一相コイルは、第1のブリッジにおける一相ブリッジに接続され、第2のコイルは、一相コイル又は接続された少なくとも二相コイルであり、第2のブリッジは、一相ブリッジ又は並列接続された少なくとも二相ブリッジであり、第2のコイルにおける一相コイルは、第2のブリッジにおける一相ブリッジに接続され、第1のコイルと第2のコイルとの間の相違点は、2つのコイルにおける電流の流れ方向が逆状態にあることであり、例えば、第1のコイルにおける電流が第1の方向に沿って流れるようにブリッジコンバータ102の第1のブリッジを制御し、該第1の方向は、モータからブリッジコンバータ102に流れるものであってよく、第2のコイルにおける電流が第2の方向に沿って流れるようにブリッジコンバータ102の第2のブリッジを制御し、第2の方向は、ブリッジコンバータ102からモータに流れるものであってよく、即ち、第1の動作段階のモータコイルにおいて、異なる方向の電流の流れが同時に存在し、したがって、モータ101の駆動に対する制御を実現できる。
【0053】
なお、第1のコイル及び第2のコイルにおけるコイルが固定されず、第1のコイル及び第2のコイルは、電流方向に応じて随時変化し、コイルに接続されたブリッジのパワースイッチを選択して制御を行うことができ、例えば、モータは、第1相コイルL1、第2相コイルL2及び第3相コイルL3を含み、第1相コイルL1に接続されたブリッジの下ブリッジをオンにするように制御することにより、第1相コイルL1における電流の流れ方向がモータコイルからブリッジコンバータ102となり、第2相コイルL2及び第3相コイルL3に接続されたブリッジの上ブリッジをオンにするように制御することにより、第2相コイルL2及び第3相コイルL3における電流の流れ方向がブリッジコンバータ102からモータコイルとなり、この場合、第1のコイルは第1相コイルL1であり、第2のコイルは第2相コイルL2及び第3相コイルL3であり、次の周期の場合、ブリッジにおけるオンになったパワースイッチを変更することにより、モータコイルにおける電流方向に対する変更を実現し、第1のコイルが第1相コイルL1及び第2相コイルL2であり、第2のコイルが第3相コイルL3であるようにしてもよい。
【0054】
第1の動作段階において、直流電源の電気エネルギーが第1のコイル及び第1のブリッジを通過した後に直流電源に戻るようにすることは、直流電源の電気エネルギーを第1のコイルに貯蔵することを実現し、即ち、直流電源が電池105を充電する過程におけるエネルギー貯蔵過程を実現し、該エネルギー貯蔵過程において電流が第1のコイルを流れるため、この場合、モータ101を動作するように駆動でき、第1の動作段階において、バスキャパシタ103における電気エネルギーが第2のブリッジ、第2のコイル、第1のコイル及び第1のブリッジを通過した後にバスキャパシタ103に戻ることは、バスキャパシタ103がブリッジコンバータ102により第1のコイル及び第2のコイルに放電するようにし、第1のコイルと第2のコイルが接続されるため、電流が第1のコイルと第2のコイルを流れる方向が異なり、直流電源が第1のコイルに対してエネルギーを貯蔵すると同時にモータ101を連続的に駆動することを実現することができる。
【0055】
第1の動作段階及び第2の動作段階が1つの周期を構成し、周期が一定値であるため、第1の動作段階における、第1のブリッジと第2のブリッジとのオン時刻及び持続時間を決定した後に、第2の動作段階における、第1のブリッジと第2のブリッジとのオン時刻及び持続時間を直接決定することができる。
【0056】
第2の動作段階において、直流電源の電気エネルギーが第1のコイル及び第1のブリッジを通過した後に、電池及びバスキャパシタ103を流れて直流電源に戻ることは、直流電源及び第1のコイルが電池及びバスキャパシタ103を充電することを実現し、即ち、直流電源が電池を充電する過程におけるフライバック充電過程を実現し、第2の動作段階において、電気エネルギーが第2のコイルと、第1のコイルと、第1のブリッジと、第2のブリッジとの間にループ電流を形成することは、第2のコイルにおける電流を第1のコイルに流し、第1の動作過程において、バスキャパシタ103から出力された電流が第2のブリッジを介して第2のコイルを流れ、さらに第2のコイル及び第1のコイルを流れるため、第2のコイルと第2のブリッジとの間の接続点の電圧は上昇し、充電ポート側のキャパシタの電圧と、コイルと第2のブリッジとの間の接続点の電圧との大小関係により電流の流れ方向を決定するため、第2のコイルと第2のブリッジとの間の接続点の電圧が充電ポート側のキャパシタの電圧より大きい場合、巻線の電流方向は第2のコイルと第2のブリッジとの間の接続点から流入するものであり、したがって、第2のコイルにおける電流が第1のコイルに流れることを実現することができ、第1のコイルと第2のコイルが接続されるため、電流が第1のコイルと第2のコイルを流れる方向が異なり、直流電源及び第1のコイルが電池105及びバスキャパシタ103を充電すると同時にモータ101を駆動することを実現することができる。
【0057】
図5は、充電と駆動が協調制御される場合、モータ101のある相における電流波形図であり、ブリッジコンバータ102はモータ端に電流を出力し、モータの相巻線に流入する電流方向を正方向とし、
図5から分かるように、モータ101の各相電流は、正弦波を基に、1つの負の直流成分が重畳され、負の直流成分は、各周期における、外部電源からモータの各相に流入する平均電流であり、外部電源から出力されたエネルギーは、駆動により消費されたエネルギーより大きく、残りのエネルギーは、電池105を充電するエネルギーである。
【0058】
本実施形態において、駆動/充電回路の動作期間を第1の動作段階と第2の動作段階に分け、各動作段階はいずれも、電池に対する充電過程とモータに対する駆動過程を含み、第1のブリッジと第2のブリッジとのオン時刻及び持続時間を制御することにより、それぞれ第1の動作段階と第2の動作段階における駆動/充電回路の電流を調整し、これにより、動作期間全体における直流電源から出力されたエネルギーは、一部が電池を充電し、一部がモータを駆動し、電池に対する充電とモータに対する駆動との協調動作を実現する。
【0059】
一実施形態として、第2の動作段階において、コントローラ104は、電池に必要な充電パワーに基づいて、第1のブリッジと第2のブリッジとのオン時刻及び持続時間を制御することにより、直流電源の電気エネルギーが第1のコイル及び第1のブリッジを通過した後に、電池及びバスキャパシタ103を流れて直流電源に戻り、同時に、電気エネルギーが第2のコイルと、第1のコイルと、第1のブリッジと、第2のブリッジとの間にループ電流を形成する。
【0060】
第2の動作段階において、必要な充電パワーに基づいて、第1のブリッジと第2のブリッジとのオン時刻及び持続時間を改めて決定することができ、本実施形態と上記実施形態との相違点は、駆動/充電回路の動作期間が一定の周期ではないことであり、第1のブリッジと第2のブリッジとのオン時刻及び持続時間を改めて決定することにより、駆動/充電回路に対する可変周期の制御を実現し、駆動/充電回路の充電過程及び駆動過程に対する制御をより柔軟にし、駆動/充電回路の動作効率を向上させやすい。
【0061】
一実施形態として、駆動/充電回路の動作期間の前に、駆動/充電回路の起動期間をさらに含み、
駆動/充電回路の起動期間は、第1の起動段階及び第2の起動段階を含み、
第1の起動段階において、コントローラ104は、モータ101に必要な駆動パワー及び電池に必要な充電パワーに基づいて、第1のブリッジと第2のブリッジとのオン時刻及び持続時間を制御することにより、直流電源の電気エネルギーが第1のコイル及び第1のブリッジを通過した後に直流電源に戻り、
第2の起動段階において、コントローラ104は、第1のブリッジと第2のブリッジとのオン時刻及び持続時間を制御することにより、直流電源の電気エネルギーが第1のコイル及び第1のブリッジを通過した後に、電池105及びバスキャパシタ103を流れて直流電源に戻る。
【0062】
駆動/充電回路の動作期間の前に、起動期間をさらに含み、起動期間は、通電起動時のみに動作し、起動期間は、動作期間の起動を完了させた後に動作せず、その後、動作期間が循環的に動作し、起動期間において、バスキャパシタ103を充電し、起動期間は、第1の起動段階において、直流電源に第1のコイルに対してエネルギーを貯蔵させ、第2の起動段階において、直流電源及び第1のコイルにバスキャパシタ103を充電させて、バスキャパシタ103の両側のバスに高電圧を形成することを保証し、動作期間が開始する場合、バスキャパシタ103がブリッジコンバータ102を介してモータコイルに放電し、さらに直流電源及び第1のコイルによりバスキャパシタ103を充電することにより、動作期間が循環的に動作することができ、また、起動期間における第1のコイルは、モータコイルにおける一部のコイルである以外、全てのコイルであってもよく、例えば、モータ101が三相モータである場合、三相ブリッジパワースイッチを選択して制御を同時に行ってもよく、即ち、第1の起動段階において、三相上ブリッジを同時にオフにし、三相下ブリッジを同時にオンにしてよく、第2の起動段階において、三相上ブリッジを同時にオンにし、三相下ブリッジを同時にオフにしてよい。
【0063】
一実施形態として、
図6に示すように、エネルギー変換装置100は、双方向ブリッジ107をさらに含み、外部充電ポート106は、交流充電ポート108をさらに含み、双方向ブリッジ107は、ブリッジコンバータ102に並列接続され、双方向ブリッジ107は、さらに、コントローラ104及び交流充電ポート108に接続され、交流充電ポート108は、交流電源に接続され、駆動/充電回路の動作期間は、第3の動作段階及び第4の動作段階を含み、
第3の動作段階において、コントローラ104は、モータ101に必要な駆動パワー及び電池105に必要な充電パワーに基づいて、第1のブリッジと、第2のブリッジと、双方向ブリッジ107とのオン時刻及び持続時間を制御することにより、交流電源の電気エネルギーが第1のコイル、第1のブリッジ及び双方向ブリッジ107を通過した後に交流電源に戻り、同時に、バスキャパシタ103における電気エネルギーが第2のブリッジ、第2のコイル、第1のコイル及び第1のブリッジを通過した後にバスキャパシタ103に戻り、
第4の動作段階において、コントローラ104は、第1のブリッジと、第2のブリッジと、双方向ブリッジ107とのオン時刻及び持続時間を制御することにより、交流電源の電気エネルギーが第1のコイル、第1のブリッジ、電池及びバスキャパシタ103を通過し、双方向ブリッジ107を流れた後に交流電源に戻り、同時に、電気エネルギーが第2のコイルと、第1のコイルと、第1のブリッジと、第2のブリッジとの間にループ電流を形成する。
【0064】
双方向ブリッジ107は、直列接続されたパワースイッチモジュールを含み、受け入れられた電流を交流充電ポートに伝達するか又は交流充電ポートから出力された電流を受け入れ、第3の動作段階において、交流電源の電気エネルギーが第1のコイル、第1のブリッジ、電池105、バスキャパシタ103及び双方向ブリッジ107を通過した後に交流電源に戻るようにすることは、交流電源の電気エネルギーを第1のコイルに貯蔵することを実現し、即ち、交流電源が電池を充電する過程におけるエネルギー貯蔵過程を実現し、該エネルギー貯蔵過程において電流がコイルを流れるため、この場合、モータ101が駆動状態にあり、第3の動作段階において、バスキャパシタ103における電気エネルギーが第2のブリッジ、第2のコイル、第1のコイル及び第1のブリッジを通過した後にバスキャパシタ103に戻ることは、バスキャパシタ103がブリッジコンバータ102により第1のコイル及び第2のコイルに放電するようにし、第1のコイルと第2のコイルが接続されるため、電流が第1のコイルと第2のコイルを流れる方向が異なり、交流電源が第1のコイルに対してエネルギーを貯蔵すると同時にモータ101を駆動することを実現することができる。
【0065】
第3の動作段階及び第4の動作段階が1つの周期を構成し、周期が一定値であるため、第3の動作段階における、第1のブリッジと第2のブリッジとのオン時刻及び持続時間を決定した後に、第4の動作段階における、第1のブリッジと第2のブリッジとのオン時刻及び持続時間を直接決定することができる。
【0066】
第4の動作段階において、交流電源の電気エネルギーが第1のコイル、第1のブリッジ及び双方向ブリッジ107を通過した後に、電池105及びバスキャパシタ103を流れて交流電源に戻ることは、交流電源及び第1のコイルが電池及びバスキャパシタ103を充電することを実現し、即ち、交流電源が電池105を充電する過程におけるフライバック充電過程を実現し、該フライバック充電過程において電流がモータコイルを流れるため、モータ101に対する駆動を同時に実現し、第4の動作段階において、電気エネルギーが第2のコイルと、第1のコイルと、第1のブリッジと、第2のブリッジとの間にループ電流を形成することは、第2のコイルにおける電流を第1のコイルに流し、第1の動作過程において、バスキャパシタ103から出力された電流が第2のブリッジを介して第2のコイル及び第1のコイルを流れることにより、第2のコイルと第2のブリッジとの間の接続点の電圧が第1のコイルと第1のブリッジとの間の接続点の電圧より大きいため、第2のコイルにおける電流が第1のコイルに流れることを実現することができ、第1のコイルと第2のコイルが接続されるため、電流が第1のコイルと第2のコイルを流れる方向が異なり、交流電源及び第1のコイルが電池及びバスキャパシタ103を充電すると同時にモータを駆動することを実現することができる。
【0067】
一実施形態として、第4の動作段階において、コントローラ104は、電池105に必要な充電パワーに基づいて、第1のブリッジと第2のブリッジとのオン時刻及び持続時間を制御することにより、交流電源の電気エネルギーが第1のコイル、第1のブリッジ及び双方向ブリッジ107を通過した後に、電池105及びバスキャパシタ103を流れて交流電源に戻り、同時に、電気エネルギーが第2のコイルと、第1のコイルと、第1のブリッジと、第2のブリッジとの間にループ電流を形成する。
【0068】
第4の動作段階において、必要な充電パワーに基づいて、第1のブリッジと第2のブリッジとのオン時刻及び持続時間を改めて決定することができ、本実施形態と上記実施形態との相違点は、駆動/充電回路の動作期間が一定の周期ではないことであり、第1のブリッジと第2のブリッジとのオン時刻及び持続時間を改めて決定することにより、駆動/充電回路に対する可変周期の制御を実現し、駆動/充電回路の充電過程及び駆動過程に対する制御をより柔軟にし、駆動/充電回路の動作効率を向上させやすい。
【0069】
一実施形態として、駆動/充電回路の動作期間の前に、駆動/充電回路の起動期間をさらに含み、
駆動/充電回路の起動期間は、第3の起動段階及び第4の起動段階を含み、
第3の起動段階において、コントローラ104は、モータ101に必要な駆動パワー及び電池105に必要な充電パワーに基づいて、第1のブリッジと、第2のブリッジと、双方向ブリッジ107とのオン時刻及び持続時間を制御することにより、交流電源の電気エネルギーが第1のコイル、第1のブリッジ及び双方向ブリッジ107を通過した後に交流電源に戻り、
第4の起動段階において、コントローラ104は、第1のブリッジと、第2のブリッジと、双方向ブリッジ107とのオン時刻及び持続時間を制御することにより、交流電源の電気エネルギーが第1のコイル、第1のブリッジ及びバスキャパシタ103を通過した後に、双方向ブリッジ107を流れて交流電源に戻る。
【0070】
駆動/充電回路の動作期間の前に、バスキャパシタ103を充電する起動期間をさらに含み、第3の起動段階において、交流電源に第1のコイルに対してエネルギーを貯蔵させ、第4の起動段階において、直流電源及び第1のコイルにバスキャパシタ103を充電させて、バスキャパシタ103の両側のバスに高電圧を形成することを保証し、動作期間が開始する場合、バスキャパシタ103がブリッジコンバータ102を介してモータコイルに放電し、さらに交流電源及び第1のコイルによりバスキャパシタ103を充電することにより、動作期間が循環的に動作することができる。
【0071】
以下、具体的な回路構造により本願の実施例の技術手段を具体的に説明する。
【0072】
図7に示すように、ブリッジコンバータ102は、第1のパワースイッチユニット、第2のパワースイッチユニット、第3のパワースイッチユニット、第4のパワースイッチユニット、第5のパワースイッチユニット及び第6のパワースイッチユニットを含み、各パワースイッチユニットの制御端は、コントローラ104に接続され、ブリッジコンバータ102において、第1のパワースイッチユニット及び第2のパワースイッチユニットは第1のブリッジを構成し、第3のパワースイッチユニット及び第4のパワースイッチユニットは第2のブリッジを構成し、第5のパワースイッチユニット及び第6のパワースイッチユニットは第3のブリッジを構成し、第1のパワースイッチユニットは、第1の上ブリッジVT1及び第1の上ブリッジダイオードVD1を含み、第2のパワースイッチユニットは、第2の下ブリッジVT2及び第2の下ブリッジダイオードVD2を含み、第3のパワースイッチユニットは、第3の上ブリッジVT3及び第3の上ブリッジダイオードVD3を含み、第4のパワースイッチユニットは、第4の下ブリッジVT4及び第4の下ブリッジダイオードVD4を含み、第5のパワースイッチユニットは、第5の上ブリッジVT5及び第5の上ブリッジダイオードVD5を含み、第6のパワースイッチユニットは、第6の下ブリッジVT6及び第6の下ブリッジダイオードVD6を含み、第1のパワースイッチユニット、第3のパワースイッチユニット及び第5のパワースイッチユニットが共通接続されて第1の合流端を形成し、第2のパワースイッチユニット、第4のパワースイッチユニット及び第6のパワースイッチユニットが共通接続されて第2の合流端を形成し、第1の合流端と第2の合流端との間にバスキャパシタC1が接続され、バスキャパシタC1の第1の端部は、スイッチK1の第1の端部及びスイッチK2の第1の端部に接続され、バスキャパシタC1の第2の端部は、スイッチK3の第1の端部に接続され、スイッチK2の第2の端部は、抵抗Rの第1の端部に接続され、スイッチK1の第2の端部は、抵抗Rの第2の端部及び電池105の正極端子に接続され、スイッチK3の第2の端部は、電池105の負極端子に接続され、モータは、第1相コイルL1、第2相コイルL2及び第3相コイルL3を含み、各相コイルの一端が共通接続された後に中性点を形成して直流電源に接続され、各相コイルの他端は、それぞれ一相ブリッジの中点に接続され、第1のコイルが第1相コイルL1であり、第2のコイルが第2相コイルL2及び第3相コイルL3を含む場合、直流電源、第1相コイルL1及び第2のパワースイッチユニットは、直流エネルギー貯蔵回路を形成し、直流エネルギー貯蔵回路は、エネルギー貯蔵だけでなく、駆動にも用いられ、一実施形態として、電流の流れ方向は、直流電源の正極から、第1相コイルL1及び第2の下ブリッジVT2を流れて直流電源の負極に戻るものであり、直流電源、第1相コイルL1、第1のパワースイッチユニット、バスキャパシタC1及び外部電池は、電池充電回路を形成し、電池充電回路は、エネルギー貯蔵だけでなく、駆動にも用いられ、電流の流れ方向は、直流電源の正極から、第1相コイルL1、第1の上ブリッジVT1、電池105及びバスキャパシタC1を流れて直流電源の負極に戻るものであり、バスキャパシタC1、第5のパワースイッチユニット、第3のパワースイッチユニット、第3相コイルL3、第2相コイルL2、第1相コイルL1及び第2のパワースイッチユニットは、モータの第1の駆動回路を形成し、電流は、バスキャパシタC1の一端から、第5の上ブリッジVT5、第3相コイルL3、第1相コイルL1及び第2の下ブリッジVT2を流れてバスキャパシタC1の他端に戻ると同時に、バスキャパシタC1の一端から、第3の上ブリッジVT3、第2相コイルL2、第1相コイルL1及び第2の下ブリッジVT2を流れてバスキャパシタC1の他端に戻り、第2相コイルL2、第3相コイルL3、第1相コイルL1、第1のパワースイッチユニット、第3のパワースイッチユニット及び第5のパワースイッチユニットは、モータの第2の駆動回路を形成し、電流の流れ方向は、それぞれ、第2相コイルL2と、第1相コイルL1と、第1の上ブリッジダイオードVD1と、第3の上ブリッジVT3との間、及び、第3相コイルL3と、第1相コイルL1と、第1の上ブリッジダイオードVD1と、第5の上ブリッジVT5との間にループ電流を形成し、第1のコイルが第1相コイルL1及び第2相コイルL2であり、第2のコイルが第3相コイルL3である場合、直流電源、第1相コイルL1、第2相コイルL2、第2のパワースイッチユニット及び第4のパワースイッチユニットは、直流エネルギー貯蔵回路を形成し、直流エネルギー貯蔵回路は、エネルギー貯蔵だけでなく、駆動にも用いられ、一実施形態として、電流の流れ方向は、直流電源の正極から、第1相コイルL1及び第2の下ブリッジVT2を流れて直流電源の負極に戻ると同時に、直流電源の正極から、第2相コイルL2及び第4の下ブリッジVT4を流れて直流電源の負極に戻るものであり、直流電源、第1相コイルL1、第2相コイルL2、第1のパワースイッチユニット、第3のパワースイッチユニット、バスキャパシタC1及び外部電池は、電池充電回路を形成し、電池充電回路は、エネルギー貯蔵だけでなく、駆動にも用いられ、電流の流れ方向は、直流電源の正極から、第1相コイルL1、第1の上ブリッジVT1、電池105及びバスキャパシタC1を流れて直流電源の負極に戻ると同時に、直流電源の正極から、第2相コイルL2、第3の上ブリッジVT3、電池105及びバスキャパシタC1を流れて直流電源の負極に戻るものであり、バスキャパシタC1、第5のパワースイッチユニット、第3相コイルL3、第1相コイルL1、第2相コイルL2、第2のパワースイッチユニット及び第4のパワースイッチユニットは、モータの第1の駆動回路を形成し、電流の流れ方向は、バスキャパシタC1の一端から、第5の上ブリッジVT5、第3相コイルL3、第1相コイルL1及び第2の下ブリッジVT2を流れてバスキャパシタC1の他端に戻ると同時に、バスキャパシタC1の一端から、第5の上ブリッジVT5、第3相コイルL3、第2相コイルL2及び第4の下ブリッジVT4を流れてバスキャパシタC1の他端に戻るものであり、第3相コイルL3、第1相コイルL1、第2相コイルL2、第1のパワースイッチユニット、第3のパワースイッチユニット及び第5のパワースイッチユニットは、モータの第2の駆動回路を形成し、電流の流れ方向は、それぞれ、第3相コイルL3と、第1相コイルL1と、第1の上ブリッジダイオードVD1と、第5の上ブリッジVT5との間、及び、第3相コイルL3と、第2相コイルL2と、第3の上ブリッジダイオードVD3と、第5の上ブリッジVT5との間にループ電流を形成する。
【0073】
直流給電に対して、第1のコイルが第1相コイルL1であり、第2のコイルが第2相コイルL2及び第3相コイルL3である場合、
図7に示すように、第1の動作段階において、コントローラ104は、モータに必要な駆動パワー及び電池に必要な充電パワーに基づいて、第1のブリッジと第2のブリッジとのオン時刻及び持続時間を制御することにより、直流エネルギー貯蔵回路における直流電源から出力された電流が第1相コイルL1及び第2のパワースイッチユニットを順に流れて直流電源に戻り、同時に、モータの第1の駆動回路におけるバスキャパシタC1から出力された電流が第5のパワースイッチユニット、第3のパワースイッチユニット、第3相コイルL3、第2相コイルL2、第1相コイルL1及び第2のパワースイッチユニットを順に流れてバスキャパシタC1に戻り、これにより、直流エネルギー貯蔵回路及びモータの第1の駆動回路は同時に動作する。
【0074】
図8に示すように、第2の動作段階において、コントローラ104は、第1のブリッジと第2のブリッジとのオン時刻及び持続時間を制御することにより、電池充電回路における直流電源から出力された電流が第1相コイルL1、第1のパワースイッチユニット、バスキャパシタC1及び電池を流れて直流電源に戻り、モータの第2の駆動回路における第2相コイルL2及び第3相コイルL3から出力された電流が第1相コイルL1、第1のパワースイッチユニット、第3のパワースイッチユニット及び第5のパワースイッチユニットを流れて第2相コイルL2及び第3相コイルL3に戻り、これにより、電池充電回路及びモータの第2の駆動回路は同時に動作する。
【0075】
直流給電に対して、第1のコイルが第1相コイルL1及び第2相コイルL2であり、第2のコイルが第3相コイルL3である場合、
図9に示すように、第1の動作段階において、コントローラ104は、モータに必要な駆動パワー及び電池に必要な充電パワーに基づいて、第1のブリッジと第2のブリッジとのオン時刻及び持続時間を制御することにより、直流エネルギー貯蔵回路における直流電源から出力された電流が第1相コイルL1、第2相コイルL2、第2のパワースイッチユニット及び第4のパワースイッチユニットを順に流れて直流電源に戻り、同時に、モータの第1の駆動回路におけるバスキャパシタC1から出力された電流が第5のパワースイッチユニット、第3相コイルL3、第2相コイルL2、第1相コイルL1、第2のパワースイッチユニット及び第4のパワースイッチユニットを順に流れてバスキャパシタC1に戻り、これにより、直流エネルギー貯蔵回路及びモータの第1の駆動回路は同時に動作する。
【0076】
図10に示すように、第2の動作段階において、コントローラ104は、第1のブリッジと第2のブリッジとのオン時刻及び持続時間を制御することにより、電池充電回路における直流電源から出力された電流が第1相コイルL1、第2相コイルL2、第1のパワースイッチユニット、第3のパワースイッチユニット、バスキャパシタC1及び電池を流れて直流電源に戻り、モータの第2の駆動回路における第3相コイルL3から出力された電流が第1相コイルL1、第2相コイルL2、第1のパワースイッチユニット、第3のパワースイッチユニット及び第5のパワースイッチユニットを流れて第3相コイルL3に戻り、これにより、電池充電回路及びモータの第2の駆動回路は同時に動作する。
【0077】
交流給電に対して、
図11に示すように、
図7との相違点として、駆動/充電回路は、双方向ブリッジ107をさらに含み、双方向ブリッジ107は、第7のパワースイッチユニット及び第8のパワースイッチユニットを含み、第7のパワースイッチユニットの第1の端部は、ブリッジコンバータ102の第1の合流端に接続され、第7のパワースイッチユニットの第2の端部及び第8のパワースイッチユニットの第1の端部は、交流電源の一端に共通接続され、第8のパワースイッチユニットの第2の端部は、ブリッジコンバータ102の第2の合流端に接続され、第1のコイルが第1相コイルL1であり、第2のコイルが第2相コイルL2及び第3相コイルL3を含む場合、交流電源、第1相コイルL1、第2のパワースイッチユニット、第8のパワースイッチユニットは、交流エネルギー貯蔵回路を形成し、交流電源、第1相コイルL1、第1のパワースイッチユニット、第7のパワースイッチユニットも、交流エネルギー貯蔵回路を形成することができ、一実施形態として、電流の流れ方向は、交流電源の正極から、第1相コイルL1、第2の下ブリッジVT2及び第8の下ブリッジVT8を流れて交流電源の負極に戻るものであり、交流電源、第1相コイルL1、第1のパワースイッチユニット、バスキャパシタC1、外部電池及び第8のパワースイッチユニットは、電池充電回路を形成し、電池充電回路は、エネルギー貯蔵だけでなく、駆動にも用いられ、電流の流れ方向は、交流電源の正極から、第1相コイルL1、第1の上ブリッジVT1、電池105、バスキャパシタC1及び第8の下ブリッジダイオードVD8を流れて交流電源の負極に戻るものであり、バスキャパシタC1、第5のパワースイッチユニット、第3のパワースイッチユニット、第3相コイルL3、第2相コイルL2、第1相コイルL1及び第2のパワースイッチユニットは、モータの第3の駆動回路を形成し、電流は、バスキャパシタC1の一端から、第5の上ブリッジVT5、第3相コイルL3、第1相コイルL1及び第2の下ブリッジVT2を流れてバスキャパシタC1の他端に戻ると同時に、バスキャパシタC1の一端から、第3の上ブリッジVT3、第2相コイルL2、第1相コイルL1及び第2の下ブリッジVT2を流れてバスキャパシタC1の他端に戻り、第2相コイルL2、第3相コイルL3、第1相コイルL1、第1のパワースイッチユニット、第3のパワースイッチユニット及び第5のパワースイッチユニットは、モータの第4の駆動回路を形成し、電流の流れ方向は、それぞれ、第2相コイルL2と、第1相コイルL1と、第1の上ブリッジダイオードVD1と、第3の上ブリッジVT3との間、及び、第3相コイルL3と、第1相コイルL1と、第1の上ブリッジダイオードVD1と、第5の上ブリッジVT5との間にループ電流を形成し、第1のコイルが第1相コイルL1及び第2相コイルL2であり、第2のコイルが第3相コイルL3である場合、交流電源、第1相コイルL1、第2相コイルL2、第2のパワースイッチユニット、第4のパワースイッチユニット及び第8のパワースイッチユニットは、交流エネルギー貯蔵回路を形成し、交流エネルギー貯蔵回路は、エネルギー貯蔵だけでなく、駆動にも用いられ、一実施形態として、電流の流れ方向は、交流電源の正極から、第1相コイルL1、第2の下ブリッジVT2及び第8の下ブリッジVT8を流れて交流電源の負極に戻ると同時に、交流電源の正極から、第2相コイルL2、第4の下ブリッジVT4及び第8の下ブリッジVT8を流れて交流電源の負極に戻るものであり、交流電源、第1相コイルL1、第2相コイルL2、第1のパワースイッチユニット、第3のパワースイッチユニット、バスキャパシタ103、外部電池及び第8のパワースイッチユニットは、電池充電回路を形成し、電池充電回路は、エネルギー貯蔵だけでなく、駆動にも用いられ、電流の流れ方向は、交流電源の正極から、第1相コイルL1、第1の上ブリッジVT1、電池105、バスキャパシタC1及び第8の下ブリッジダイオードVD8を流れて交流電源の負極に戻ると同時に、交流電源の正極から、第2相コイルL2、第3の上ブリッジVT3、電池105、バスキャパシタC1及び第8の下ブリッジダイオードVD8を流れて交流電源の負極に戻るものであり、バスキャパシタC1、第5のパワースイッチユニット、第3相コイルL3、第2相コイルL2、第1相コイルL1、第2のパワースイッチユニット及び第4のパワースイッチユニットは、モータの第3の駆動回路を形成し、電流の流れ方向は、バスキャパシタC1の一端から、第5の上ブリッジVT5、第3相コイルL3、第1相コイルL1及び第2の下ブリッジVT2を流れてバスキャパシタC1の他端に戻ると同時に、バスキャパシタC1の一端から、第5の上ブリッジVT5、第3相コイルL3、第2相コイルL2及び第4の下ブリッジVT4を流れてバスキャパシタC1の他端に戻るものであり、第3相コイルL3、第1相コイルL1、第2相コイルL2、第1のパワースイッチユニット、第3のパワースイッチユニット及び第5のパワースイッチユニットは、モータの第4の駆動回路を形成し、電流の流れ方向は、それぞれ、第3相コイルL3と、第1相コイルL1と、第1の上ブリッジダイオードVD1と、第5の上ブリッジVT5との間、及び、第3相コイルL3と、第2相コイルL2と、第3の上ブリッジダイオードVD3と、第5の上ブリッジVT5との間にループ電流を形成する。
【0078】
第1のコイルが第1相コイルL1であり、第2のコイルが第2相コイルL2及び第3相コイルL3を含む場合、
図11に示すように、第3の動作段階において、コントローラ104は、モータに必要な駆動パワー及び電池に必要な充電パワーに基づいて、第1のブリッジと第2のブリッジとのオン時刻及び持続時間を制御することにより、交流エネルギー貯蔵回路における交流電源から出力された電流が第1相コイルL1、第2のパワースイッチユニット及び第8のパワースイッチユニットを順に流れて交流電源に戻り、同時に、モータの第3の駆動回路におけるバスキャパシタ103から出力された電流が第5のパワースイッチユニット、第3のパワースイッチユニット、第3相コイルL3、第2相コイルL2、第1相コイルL1及び第2のパワースイッチユニットを順に流れてバスキャパシタ103に戻り、これにより、交流エネルギー貯蔵回路及びモータの第3の駆動回路は同時に動作する。
【0079】
図12に示すように、第4の動作段階において、コントローラ104は、第1のブリッジと第2のブリッジとのオン時刻及び持続時間を制御することにより、電池充電回路における交流電源から出力された電流が第1相コイルL1、第1のパワースイッチユニット、バスキャパシタ103、電池及び第8のパワースイッチユニットを流れて交流電源に戻り、モータの第4の駆動回路における第2相コイルL2及び第3相コイルL3から出力された電流が第1相コイルL1、第1のパワースイッチユニット、第3のパワースイッチユニット及び第5のパワースイッチユニットを流れて第2相コイルL2及び第3相コイルL3に戻り、これにより、電池充電回路及びモータの第4の駆動回路は同時に動作する。
【0080】
第1のコイルが第1相コイルL1及び第2相コイルL2であり、第2のコイルが第3相コイルL3である場合、
図13に示すように、第3の動作段階において、コントローラ104は、モータに必要な駆動パワー及び電池に必要な充電パワーに基づいて、第1のブリッジと第2のブリッジとのオン時刻及び持続時間を制御することにより、交流エネルギー貯蔵回路における交流電源から出力された電流が第1相コイルL1、第2相コイルL2、第2のパワースイッチユニット、第4のパワースイッチユニット及び第8のパワースイッチユニットを順に流れて交流電源に戻り、同時に、モータの第3の駆動回路におけるバスキャパシタ103から出力された電流が第5のパワースイッチユニット、第3相コイルL3、第1相コイルL1、第2相コイルL2、第2のパワースイッチユニット及び第4のパワースイッチユニットを順に流れてバスキャパシタ103に戻り、これにより、交流エネルギー貯蔵回路及びモータの第3の駆動回路は同時に動作する。
【0081】
図14に示すように、第4の動作段階において、コントローラ104は、第1のブリッジと第2のブリッジとのオン時刻及び持続時間を制御することにより、電池充電回路における交流電源から出力された電流が第1相コイルL1、第2相コイルL2、第1のパワースイッチユニット、第3のパワースイッチユニット、バスキャパシタ103、電池及び第8のパワースイッチユニットを流れて交流電源に戻り、モータの第4の駆動回路における第3相コイルL3から出力された電流が第1相コイルL1、第2相コイルL2、第1のパワースイッチユニット、第3のパワースイッチユニット及び第5のパワースイッチユニットを流れて第3相コイルL3に戻り、これにより、電池充電回路及びモータの第4の駆動回路は同時に動作する。
【0082】
本願の実施例2に係るエネルギー変換装置100において、外部充電ポート106、モータコイル、ブリッジコンバータ102、バスキャパシタ103及び電池は、駆動/充電/加熱回路を形成し、
外部充電ポートが外部電源に接続される場合、モータに必要な駆動パワー、電池に必要な充電パワー及びモータコイルに必要な加熱パワーに基づいて、外部電源の電気エネルギーが駆動/充電/加熱回路に流れるようにブリッジコンバータ102を制御し、駆動/充電/加熱回路の電流を調整することにより、外部電源がモータを駆動して駆動パワーを出力し、電池を充電すると同時に、モータコイルが電力を消費して熱を発生する。
【0083】
モータは、同期モータ(ブラシレス同期モータを含む)であっても非同期モータであってもよく、モータの相数は、3以上であり(例えば、三相モータ、五相モータ、六相モータ、九相モータ、十五相モータ等)、モータコイルの接続点がポールを形成し、そこから中性線を引き出し、外部電源に接続され、モータのポール数は、極数の公約数であり、具体的なモータのポール数は、モータ内部の巻線の並列接続構造に依存し、引き出された中性線の数と、中性線のモータ内部での並列接続ポール数とは、実際の解決手段の使用状況に応じて決定され、ブリッジコンバータ102は、並列接続された多相ブリッジを含み、ブリッジコンバータ102におけるブリッジの数は、モータの相数に応じて配置され、各相ブリッジは、2つのパワースイッチユニットを含み、パワースイッチユニットは、トランジスタ、IGBT、MOSFEETトランジスタ、SICトランジスタ等のデバイスタイプであってよく、ブリッジにおける2つのパワースイッチユニットの接続点は、モータにおける一相コイルに接続され、ブリッジコンバータ102におけるパワースイッチユニットは、コントローラ104の制御信号に基づいてオン及びオフを実現することができ、外部電源は、直流電流を供給する給電設備であってよく、給電設備について、直流充電スタンドが供給した直流電流、単相又は三相交流充電スタンドが整流した後に出力した直流電流、燃料電池が発電した電気エネルギー、及びエンジン等のレンジエクステンダが回転して発電機を発電するように駆動し、発電機コントローラ104により整流された直流電流等の電源形式であってもよい。
【0084】
モータコイルにより電力を消費して熱を発生して、加熱対象設備を加熱することができ、例えば、外部環境温度が低い場合に電池を加熱し、モータコイルによる加熱は、モータコイルを流れる熱交換媒体に対する加熱に用いることができ、モータの冷却回路と電池の冷却回路が連通し、さらに電池に対する加熱を実現する。
【0085】
コントローラ104が、モータの目標駆動パワー及びモータの現在の駆動パワーに基づいて、モータに必要な駆動パワーを取得し、モータコイルの目標加熱パワー及びモータコイルの現在の加熱パワーに基づいて、モータコイルに必要な加熱パワーを取得し、必要な駆動パワー、必要な加熱パワー及び必要な充電パワーに基づいて、外部電源の電気エネルギーが駆動/充電/加熱回路に流れるようにブリッジコンバータ102を制御することは、ブリッジコンバータ102における異なるパワースイッチユニットのオン又はオフ及びオンの持続時間を調整し、さらにモータコイルを流れる電流の大きさ及び方向を調整することを指し、モータコイルの電流方向は、モータにおける各相コイルに流入する方向又はモータにおける各相コイルから流出する方向であり、モータコイルの電流の大きさは、モータにおける各相コイルに流入する電流の大きさ又はモータにおける各相コイルから流出する電流の大きさを指し、例えば、ブリッジコンバータ102におけるA相ブリッジに接続されたモータコイルから流入し、ブリッジコンバータ102におけるB相及びC相ブリッジに接続されたモータコイルを介してモータから流出し、モータにおける各相コイルの電流の大きさ及び方向を調整することにより、モータのトルク出力及び加熱パワーを調整することができ、かつモータを流れる電流の大きさの和は、モータの各相コイルの接続点の入力電流に等しいため、該入力電流により充電パワーを調整することができ、モータにおける各相コイルの電流の大きさ及び方向を調整することにより、直流電源の動力電池に対する充電過程、モータの出力トルク及びモータコイルの加熱過程を同時に制御することができる。
【0086】
本願の実施例に係るエネルギー変換装置100の技術的効果として、エネルギー変換装置100にモータコイル、ブリッジコンバータ102及びバスキャパシタ103を設置し、外部電源及び外部電池と共に駆動/充電/加熱回路を形成することにより、ブリッジコンバータ102を制御し、さらに外部電源から駆動/充電/加熱回路に流れる電流を調整するだけで、外部電源がモータを駆動してパワーを出力すると同時に、電池を充電し、モータコイルが電力を消費して熱を発生することを実現し、さらに、同一のシステムにより車両のモータ駆動、電池充電及びモータコイル加熱を同時に行う過程を実現することができ、部品の多重化の程度が高く、システムの集積度が高く、構造が簡単であり、これにより、システムのコストを低減し、システムの体積を減少させ、従来のモータ駆動と充電システム全体の構造が複雑で、集積度が低く、体積が大きく、コストが高いという問題を解決する。
【0087】
一実施形態として、コントローラは、ブリッジコンバータ102のオン時刻及び持続時間を取得し、オン時刻及び持続時間に基づいて、駆動/充電/加熱回路の電流を調整する。
【0088】
一実施形態として、
図2に示すように、三相モータを例として、必要な加熱パワー、必要な充電パワー、モータのトルク出力値及び目標電圧に基づいて三相モータの目標入力電流を計算し、モータのトルク出力値に基づいて駆動パワーを計算し、式
【数8】
に基づいて駆動パワーを計算でき、Nは、モータ回転速度で、Teは、モータトルクで、P
1は、駆動パワーであり、さらに、式
【数9】
に基づいて目標入力電流を計算し、Pは、必要な加熱パワーで、P
2は、必要な充電パワーで、U
2は、降圧側キャパシタの目標電圧である。モータ回転子の位置、目標入力電流及びモータのトルク出力値に基づいて、下記式1、式2及び式3に従って三相モータの各相電流の目標電流を計算し、
式1、
【数10】
式2、IA+IB+IC=I、
式3、P=(IA×IA+IB×IB+IC×IC)×R、
ここで、αは、回転子電気角で、IA、IB及びICは、三相モータの各相電流の目標電流で、Iは、目標入力電流で、Teは、モータのトルク出力値で、λ、ρ、L
d、L
qは、モータパラメータで、Pは、加熱パワーである。
【0089】
式1、式2及び式3に基づいて、三相モータの各相電流の目標電流IA、IB及びICのデータを取得でき、
降圧側キャパシタの目標電圧、目標入力電流及び動力電池の電圧に基づいて、下記式に従って三相電流の制御パルスの平均デューティ比を取得し、
式4、U2=U1×D0-I×R、ここで、U2は、降圧側キャパシタの目標電圧で、U1は、動力電池の電圧で、D0は、三相電流の制御パルスの平均デューティ比で、Iは、目標入力電流で、Rは、三相モータの等価インピーダンスである。
【0090】
ここで、U1×D0は、三相インバータブリッジにおける平均電圧で、I×Rは、三相モータにおける電圧降下であり、三相インバータブリッジにおける平均電圧が三相モータにおける電圧降下と降圧側キャパシタの目標電圧との和に等しいことに基づいて上記式を取得することができる。
【0091】
平均デューティ比、目標入力電流、各相電流の目標電流及び動力電池の電圧に基づいて、下記式に従って各相ブリッジの制御パルスの第1の目標デューティ比を取得し、
式5、
【数11】
ここで、I
1は、各相電流の目標電流で、R
1は、各相コイルの等価インピーダンスで、D
1は、各相ブリッジの制御パルスの目標デューティ比である。
【0092】
巻線コイルにおける電流の流れ方向が各相ブリッジと各相コイルとの接続点から降圧側キャパシタに流れるものである場合、各相ブリッジと各相コイルとの接続点の電圧は、降圧側キャパシタの電圧より大きく、各相ブリッジと各相コイルとの接続点の電圧は、該相コイルにおける電圧降下と降圧側キャパシタの目標電圧との和に等しく、即ち、U1×D1=R1×I1+U2であり、巻線コイルにおける電流の流れ方向が降圧側キャパシタから各相ブリッジと各相コイルとの接続点に流れるものである場合、各相ブリッジと各相コイルとの接続点の電圧は、降圧側キャパシタの電圧より小さく、各相ブリッジと各相コイルとの接続点の電圧は、降圧側キャパシタの目標電圧と該相コイルにおける電圧降下との差に等しく、即ち、U1×D1=U2-R1×I1であり、さらに上記式4を結合すれば式5を取得することができ、即ち、各相ブリッジの制御パルスの目標デューティ比を取得することができる。
【0093】
一実施形態として、外部電源は、直流電源であり、駆動/充電/加熱回路の動作期間は、第1の動作段階及び第2の動作段階を含み、モータコイルは、第1のコイル及び第2のコイルを含み、ブリッジコンバータ102は、第1のコイルに接続された第1のブリッジと、第2のコイルに接続された第2のブリッジとを含み、
第1の動作段階において、コントローラ104は、モータに必要な駆動パワー、電池に必要な充電パワー及びモータコイルに必要な加熱パワーに基づいて、第1のブリッジと第2のブリッジとのオン時刻及び持続時間を制御することにより、直流電源の電気エネルギーが第1のコイル及び第1のブリッジを通過した後に直流電源に戻り、同時に、バスキャパシタ103における電気エネルギーが第2のブリッジ、第2のコイル、第1のコイル及び第1のブリッジを通過した後にバスキャパシタ103に戻り、
第2の動作段階において、コントローラ104は、第1のブリッジと第2のブリッジとのオン時刻及び持続時間を制御し、直流電源の電気エネルギーが第1のコイル及び第1のブリッジを通過した後に、電池及びバスキャパシタ103を流れて直流電源に戻り、同時に、電気エネルギーが第2のコイルと、第1のコイルと、第1のブリッジと、第2のブリッジとの間にループ電流を形成する。
【0094】
第1の動作段階において、第1のコイルは、一相コイル又は接続された少なくとも二相コイルであり、第1のブリッジは、一相ブリッジ又は並列接続された少なくとも二相ブリッジであり、第1のコイルにおける一相コイルは、第1のブリッジにおける一相ブリッジに接続され、第2のコイルは、一相コイル又は接続された少なくとも二相コイルであり、第2のブリッジは、一相ブリッジ又は並列接続された少なくとも二相ブリッジであり、第2のコイルにおける一相コイルは、第2のブリッジにおける一相ブリッジに接続され、第1のコイルと第2のコイルとの間の相違点は、2つのコイルにおける電流の流れ方向が逆状態にあることであり、例えば、第1のコイルにおける電流が第1の方向に沿って流れるようにブリッジコンバータ102の第1のブリッジを制御し、該第1の方向は、モータからブリッジコンバータ102に流れるものであってよく、第2のコイルにおける電流方向が第2の方向に沿って流れるようにブリッジコンバータ102の第2のブリッジを制御し、第2の方向は、ブリッジコンバータ102からモータに流れるものであってよく、即ち、第1の動作段階のモータコイルにおいて、異なる方向の電流の流れが同時に存在し、したがって、モータ駆動、電池充電及びモータコイル加熱に対する制御を実現できる。
【0095】
なお、第1のコイル及び第2のコイルにおけるコイルが固定されず、第1のコイル及び第2のコイルは、電流方向に応じて随時変化し、コイルに接続されたブリッジのパワースイッチを選択して制御を行うことができ、例えば、モータは、第1相コイルL1、第2相コイルL2及び第3相コイルL3を含み、第1相コイルL1に接続されたブリッジの下ブリッジをオンにするように制御することにより、第1相コイルL1における電流の流れ方向がモータコイルからブリッジコンバータ102となり、第2相コイルL2及び第3相コイルL3に接続されたブリッジの上ブリッジをオンにするように制御することにより、第2相コイルL2及び第3相コイルL3における電流の流れ方向がブリッジコンバータ102からモータコイルとなり、この場合、第1のコイルは第1相コイルL1であり、第2のコイルは第2相コイルL2及び第3相コイルL3であり、次の周期の場合、ブリッジにおけるオンになったパワースイッチを変更することにより、モータコイルにおける電流方向に対する変更を実現し、第1のコイルが第1相コイルL1及び第2相コイルL2であり、第2のコイルが第3相コイルL3であるようにしてもよい。
【0096】
第1の動作段階において、直流電源の電気エネルギーが第1のコイル及び第1のブリッジを通過した後に直流電源に戻るようにすることは、直流電源の電気エネルギーを第1のコイルに貯蔵することを実現し、即ち、直流電源が電池を充電する過程におけるエネルギー貯蔵過程、モータ駆動過程及びモータコイル加熱過程を実現し、電流が第1のコイルを流れるため、この場合、モータを動作するように駆動し、熱を発生でき、第1の動作段階において、バスキャパシタ103における電気エネルギーが第2のブリッジ、第2のコイル、第1のコイル及び第1のブリッジを通過した後にバスキャパシタ103に戻ることは、バスキャパシタ103がブリッジコンバータ102により第1のコイル及び第2のコイルに放電するようにし、第1のコイルと第2のコイルが接続されるため、電流が第1のコイルと第2のコイルを流れる方向が異なり、直流電源が第1のコイルに対してエネルギーを貯蔵すると同時にモータを連続的に駆動し加熱することを実現することができる。
【0097】
第1の動作段階及び第2の動作段階が1つの周期を構成し、周期が一定値であるため、第1の動作段階における、第1のブリッジと第2のブリッジとのオン時刻及び持続時間を決定した後に、第2の動作段階における、第1のブリッジと第2のブリッジとのオン時刻及び持続時間を直接決定することができる。
【0098】
第2の動作段階において、直流電源の電気エネルギーが第1のコイル及び第1のブリッジを通過した後に、電池及びバスキャパシタ103を流れて直流電源に戻ることは、直流電源及び第1のコイルが電池及びバスキャパシタ103を充電することを実現し、即ち、直流電源が電池を充電する過程におけるフライバック充電過程を実現し、同時に、電流が第1のコイルを流れることにより、モータ駆動及びモータコイル加熱を実現でき、第2の動作段階において、電気エネルギーが第2のコイルと、第1のコイルと、第1のブリッジと、第2のブリッジとの間にループ電流を形成することは、第2のコイルにおける電流を第1のコイルに流し、第1の動作過程において、バスキャパシタ103から出力された電流が第2のブリッジを介して第2のコイルを流れ、さらに第2のコイル及び第1のコイルを流れるため、第2のコイルと第2のブリッジとの間の接続点の電圧は上昇し、充電ポート側のキャパシタの電圧と、コイルと第2のブリッジとの間の接続点の電圧との大小関係により電流の流れ方向を決定するため、第2のコイルと第2のブリッジとの間の接続点の電圧が充電ポート側のキャパシタの電圧より大きい場合、巻線の電流方向は第2のコイルと第2のブリッジとの間の接続点から流入するものであり、したがって、第2のコイルにおける電流が第1のコイルに流れることを実現することができ、第1のコイルと第2のコイルが接続されるため、電流が第1のコイルと第2のコイルを流れる方向が異なり、直流電源及び第1のコイルが電池及びバスキャパシタ103を充電すると同時にモータを駆動し加熱することを実現することができる。
【0099】
本実施形態において、駆動/充電/加熱回路の動作期間を第1の動作段階と第2の動作段階に分け、各動作段階はいずれも、電池に対する充電過程、モータに対する駆動過程及びモータコイルに対する加熱過程を含み、第1のブリッジと第2のブリッジとのオン時刻及び持続時間を制御することにより、それぞれ第1の動作段階と第2の動作段階における駆動/充電/加熱回路の電流を調整し、これにより、動作期間全体における直流電源から出力されたエネルギーは、一部が電池を充電し、一部がモータを駆動し、一部がモータコイルを加熱し、電池に対する充電と、モータに対する駆動と、モータコイルに対する加熱との協調動作を実現する。
【0100】
一実施形態として、第2の動作段階において、コントローラ104は、電池に必要な充電パワーに基づいて、第1のブリッジと第2のブリッジとのオン時刻及び持続時間を制御することにより、直流電源の電気エネルギーが第1のコイル及び第1のブリッジを通過した後に、電池及びバスキャパシタ103を流れて直流電源に戻り、同時に、電気エネルギーが第2のコイルと、第1のコイルと、第1のブリッジと、第2のブリッジとの間にループ電流を形成する。
【0101】
第2の動作段階において、必要な充電パワーに基づいて、第1のブリッジと第2のブリッジとのオン時刻及び持続時間を改めて決定することができ、本実施形態と上記実施形態との相違点は、駆動/充電/加熱回路の動作期間が一定の周期ではないことであり、第1のブリッジと第2のブリッジとのオン時刻及び持続時間を改めて決定することにより、駆動/充電/加熱回路に対する可変周期の制御を実現し、駆動/充電/加熱回路の充電過程、駆動過程及び加熱過程に対する制御をより柔軟にし、駆動/充電/加熱回路の動作効率を向上させやすい。
【0102】
一実施形態として、駆動/充電/加熱回路の動作期間の前に、駆動/充電/加熱回路の起動期間をさらに含み、
駆動/充電/加熱回路の起動期間は、第1の起動段階及び第2の起動段階を含み、
第1の起動段階において、コントローラ104は、モータに必要な駆動パワー、電池に必要な充電パワー及びモータコイルに必要な加熱パワーに基づいて、第1のブリッジと第2のブリッジとのオン時刻及び持続時間を制御することにより、直流電源の電気エネルギーが第1のコイル及び第1のブリッジを通過した後に直流電源に戻り、
第2の起動段階において、コントローラ104は、第1のブリッジと第2のブリッジとのオン時刻及び持続時間を制御することにより、直流電源の電気エネルギーが第1のコイル及び第1のブリッジを通過した後に、バスキャパシタ103を流れて直流電源に戻る。
【0103】
駆動/充電/加熱回路の動作期間の前に、起動期間をさらに含み、起動期間は、通電起動時のみに動作し、起動期間は、動作期間の起動を完了させた後に動作せず、その後、動作期間が循環的に動作し、起動期間は、バスキャパシタ103を充電し、さらにバスキャパシタ103により放電することにより動作期間を完了させ、起動期間は、第1の起動段階において、直流電源に第1のコイルに対してエネルギーを貯蔵させ、第2の起動段階において、直流電源及び第1のコイルにバスキャパシタ103を充電させて、バスキャパシタ103の両側のバスに高電圧を形成することを保証し、動作期間が開始する場合、バスキャパシタ103がブリッジコンバータ102を介してモータコイルに放電し、さらに直流電源及び第1のコイルによりバスキャパシタ103を充電することにより、動作期間が循環的に動作することができ、また、起動期間における第1のコイルは、モータコイルにおける一部のコイルである以外、全てのコイルであってもよく、例えば、三相ブリッジパワースイッチを選択して制御を同時に行ってもよく、即ち、第1の起動段階において、三相上ブリッジを同時にオフにし、三相下ブリッジを同時にオンにしてもよく、第2の起動段階において、三相上ブリッジを同時にオンにし、三相下ブリッジを同時にオフにしてもよい。
【0104】
一実施形態として、双方向ブリッジをさらに含み、双方向ブリッジは、ブリッジコンバータ102に並列接続され、双方向ブリッジは、さらにコントローラ104に接続され、外部電源は、交流電源であり、交流電源は、双方向ブリッジに接続され、駆動/充電/加熱回路の動作期間は、第3の動作段階及び第4の動作段階を含み、モータコイルは、第1のコイル及び第2のコイルを含み、ブリッジコンバータ102は、第1のコイルに接続された第1のブリッジと、第2のコイルに接続された第2のブリッジとを含み、
第3の動作段階において、コントローラ104は、モータに必要な駆動パワー、電池に必要な充電パワー及びモータコイルに必要な加熱パワーに基づいて、第1のブリッジと、第2のブリッジと、双方向ブリッジとのオン時刻及び持続時間を制御することにより、交流電源の電気エネルギーが第1のコイル、第1のブリッジ及び双方向ブリッジを通過した後に交流電源に戻り、同時に、バスキャパシタ103における電気エネルギーが第2のブリッジ、第2のコイル、第1のコイル及び第1のブリッジを通過した後にバスキャパシタ103に戻り、
第4の動作段階において、コントローラ104は、第1のブリッジと、第2のブリッジと、双方向ブリッジとのオン時刻及び持続時間を制御することにより、交流電源の電気エネルギーが第1のコイル、第1のブリッジ、電池及びバスキャパシタ103を通過し、双方向ブリッジを流れた後に交流電源に戻り、同時に、電気エネルギーが第2のコイルと、第1のコイルと、第1のブリッジと、第2のブリッジとの間にループ電流を形成する。
【0105】
第3の動作段階において、交流電源の電気エネルギーが第1のコイル、第1のブリッジ及び双方向ブリッジを通過した後に交流電源に戻るようにすることは、交流電源の電気エネルギーを第1のコイルに貯蔵することを実現し、即ち、交流電源が電池を充電する過程におけるエネルギー貯蔵過程を実現し、同時に、該エネルギー貯蔵過程は、モータに対する駆動及びモータコイルに対する加熱をも実現し、第3の動作段階において、バスキャパシタ103における電気エネルギーが第2のブリッジ、第2のコイル、第1のコイル及び第1のブリッジを通過した後にバスキャパシタ103に戻ることは、バスキャパシタ103がブリッジコンバータ102により第1のコイル及び第2のコイルに放電するようにし、第1のコイルと第2のコイルが接続されるため、電流が第1のコイルと第2のコイルを流れる方向が異なり、交流電源が第1のコイルに対してエネルギーを貯蔵すると同時にモータを駆動し、モータコイルを加熱することを実現することができる。
【0106】
第3の動作段階及び第4の動作段階が1つの周期を構成し、周期が一定値であるため、第3の動作段階における、第1のブリッジと第2のブリッジとのオン時刻及び持続時間を決定した後に、第4の動作段階における、第1のブリッジと第2のブリッジとのオン時刻及び持続時間を直接決定することができる。
【0107】
第4の動作段階において、交流電源の電気エネルギーが第1のコイル、第1のブリッジ及び双方向ブリッジを通過した後に、電池及びバスキャパシタ103を流れて交流電源に戻ることは、交流電源及び第1のコイルが電池及びバスキャパシタ103を充電することを実現し、即ち、交流電源が電池を充電する過程におけるフライバック充電過程を実現し、同時に、該フライバック充電過程において電流がモータコイルを流れるため、モータに対する駆動及びモータコイルに対する加熱をも実現し、第4の動作段階において、電気エネルギーが第2のコイルと、第1のコイルと、第1のブリッジと、第2のブリッジとの間にループ電流を形成することは、第2のコイルにおける電流を第1のコイルに流し、第3の動作過程において、バスキャパシタ103から出力された電流が第2のブリッジを介して第2のコイル及び第1のコイルを流れることにより、第2のコイルと第2のブリッジとの間の接続点の電圧が第1のコイルと第1のブリッジとの間の接続点の電圧より大きいため、第2のコイルにおける電流が第1のコイルに流れることを実現することができ、第1のコイルと第2のコイルが接続されるため、電流が第1のコイルと第2のコイルを流れる方向が異なり、交流電源及び第1のコイルが電池及びバスキャパシタ103を充電すると同時にモータを駆動し、モータコイルを加熱することを実現することができる。
【0108】
一実施形態として、第4の動作段階において、コントローラ104は、電池に必要な充電パワーに基づいて、第1のブリッジと第2のブリッジとのオン時刻及び持続時間を制御することにより、交流電源の電気エネルギーが第1のコイル、第1のブリッジ、電池及びバスキャパシタ103を通過し、双方向ブリッジを流れた後に交流電源に戻り、同時に、電気エネルギーが第2のコイルと、第1のコイルと、第1のブリッジと、第2のブリッジとの間にループ電流を形成する。
【0109】
第4の動作段階において、必要な充電パワーに基づいて、第1のブリッジと第2のブリッジとのオン時刻及び持続時間を改めて決定することができ、本実施形態と上記実施形態との相違点は、駆動/充電/加熱回路の動作期間が一定の周期ではないことであり、第1のブリッジと第2のブリッジとのオン時刻及び持続時間を改めて決定することにより、駆動/充電/加熱回路に対する可変周期の制御を実現し、駆動/充電/加熱回路の充電過程、駆動過程及びモータコイルの加熱過程に対する制御をより柔軟にし、駆動/充電/加熱回路の動作効率を向上させやすい。
【0110】
一実施形態として、駆動/充電/加熱回路の動作期間の前に、駆動/充電/加熱回路の起動期間をさらに含み、
駆動/充電/加熱回路の起動期間は、第3の起動段階及び第4の起動段階を含み、
第3の起動段階において、コントローラ104は、モータに必要な駆動パワー、電池に必要な充電パワー及びモータコイルに必要な加熱パワーに基づいて、第1のブリッジと、第2のブリッジと、双方向ブリッジとのオン時刻及び持続時間を制御することにより、交流電源の電気エネルギーが第1のコイル、第1のブリッジ及び双方向ブリッジを通過した後に交流電源に戻り、
第4の起動段階において、コントローラ104は、第1のブリッジと、第2のブリッジと、双方向ブリッジとのオン時刻及び持続時間を制御することにより、交流電源の電気エネルギーが第1のコイル、第1のブリッジ及び双方向ブリッジを通過した後に、バスキャパシタ103を流れて交流電源に戻る。
【0111】
駆動/充電/加熱回路の動作期間の前に、バスキャパシタ103を充電する起動期間をさらに含み、第3の起動段階において、直流電源に第1のコイルに対してエネルギーを貯蔵させ、第4の起動段階において、交流電源及び第1のコイルにバスキャパシタ103を充電させて、バスキャパシタ103の両側のバスに高電圧を形成することを保証し、動作期間が開始する場合、バスキャパシタ103がブリッジコンバータ102を介してモータコイルに放電し、さらに交流電源及び第1のコイルによりバスキャパシタ103を充電することにより、動作期間が循環的に動作することができる。
【0112】
本願の実施例3に係るエネルギー変換装置100は、
図15に示すように、
モータと、
第1の充電接続端及び第2の充電接続端を含む充電接続端群110、を含む車載充電モジュールと、
モータのモータコイルに接続されたブリッジコンバータ102を含むモータ制御モジュールと、
並列接続されたバスキャパシタ103及びエネルギー貯蔵接続端群109とを含むエネルギー貯蔵モジュールであって、バスキャパシタ103がブリッジコンバータ102に並列接続され、上記エネルギー貯蔵接続端群109が第1のエネルギー貯蔵接続端及び第2のエネルギー貯蔵接続端を含むエネルギー貯蔵モジュールと、
上記ブリッジコンバータ102に接続されたコントローラ104とを含み、
モータコイル、ブリッジコンバータ102及びバスキャパシタ103は、駆動/充電回路を形成し、コントローラ104は、モータに必要な駆動パワー及び外部電池に必要な充電パワーに基づいて、外部の電気エネルギーが駆動/充電回路に流れるようにブリッジコンバータ102を制御し、駆動/充電回路の電流を調整することにより、外部の電気エネルギーがモータを駆動して駆動パワーを出力すると同時に、駆動/充電回路により外部に放電する。
【0113】
さらに、第1の充電接続端及び第2の充電接続端は、それぞれ外部電源に接続され、外部電池は、それぞれ第1のエネルギー貯蔵接続端及び第2のエネルギー貯蔵接続端に接続され、
外部電源、モータコイル、ブリッジコンバータ102、バスキャパシタ103及び電池は、駆動/充電回路を形成する。
【0114】
さらに、コントローラ104は、ブリッジコンバータ102のオン時刻及び持続時間を取得し、オン時刻及び持続時間に基づいて、駆動/充電回路の電流を調整し、駆動/充電回路により、モータを駆動して駆動パワーを出力すると同時に、電池を充電する。
【0115】
さらに、外部電源は、直流電源であり、駆動/充電回路の動作期間は、第1の動作段階及び第2の動作段階を含み、モータコイルは、第1のコイル及び第2のコイルを含み、ブリッジコンバータ102は、第1のコイルに接続された第1のブリッジと、第2のコイルに接続された第2のブリッジとを含み、
第1の動作段階において、コントローラ104は、モータに必要な駆動パワー及び電池に必要な充電パワーに基づいて、第1のブリッジと第2のブリッジとのオン時刻及び持続時間を制御することにより、直流電源の電気エネルギーが第1のコイル及び第1のブリッジを通過した後に直流電源に戻り、同時に、バスキャパシタ103における電気エネルギーが第2のブリッジ、第2のコイル、第1のコイル及び第1のブリッジを通過した後にバスキャパシタ103に戻り、
第2の動作段階において、コントローラ104は、第1のブリッジと第2のブリッジとのオン時刻及び持続時間を制御し、直流電源の電気エネルギーが第1のコイル及び第1のブリッジを通過した後に、電池及びバスキャパシタ103を流れて直流電源に戻り、同時に、電気エネルギーが第2のコイルと、第1のコイルと、第1のブリッジと、第2のブリッジとの間にループ電流を形成する。
【0116】
さらに、第2の動作段階において、コントローラ104は、電池に必要な充電パワーに基づいて、第1のブリッジと第2のブリッジとのオン時刻及び持続時間を制御することにより、直流電源の電気エネルギーが第1のコイル及び第1のブリッジを通過した後に、電池及びバスキャパシタ103を流れて直流電源に戻り、同時に、電気エネルギーが第2のコイルと、第1のコイルと、第1のブリッジと、第2のブリッジとの間にループ電流を形成する。
【0117】
さらに、駆動/充電回路の動作期間の前に、駆動/充電回路の起動期間をさらに含み、
駆動/充電回路の起動期間は、第1の起動段階及び第2の起動段階を含み、
第1の起動段階において、コントローラ104は、モータに必要な駆動パワー及び電池に必要な充電パワーに基づいて、第1のブリッジと第2のブリッジとのオン時刻及び持続時間を制御することにより、直流電源の電気エネルギーが第1のコイル及び第1のブリッジを通過した後に直流電源に戻り、
第2の起動段階において、コントローラ104は、第1のブリッジと第2のブリッジとのオン時刻及び持続時間を制御することにより、直流電源の電気エネルギーが第1のコイル及び第1のブリッジを通過した後に、バスキャパシタ103を流れて直流電源に戻る。
【0118】
さらに、双方向ブリッジをさらに含み、双方向ブリッジは、ブリッジコンバータ102に並列接続され、充電接続端群は、第3の充電接続端をさらに含み、双方向ブリッジは、さらに、コントローラ104及び第3の充電接続端に接続され、第3の充電接続端は、外部電源に接続され、外部電源、モータコイル、ブリッジコンバータ102、双方向ブリッジ、バスキャパシタ103及び電池は、駆動/充電回路を形成し、
さらに、コントローラ104は、ブリッジコンバータ102のオン時刻及び持続時間を取得し、オン時刻及び持続時間に基づいて、駆動/充電回路の電流を調整し、駆動/充電回路により、モータを駆動して駆動パワーを出力すると同時に、電池を充電する。
【0119】
さらに、外部電源は、交流電源をさらに含み、交流電源は、双方向ブリッジに接続され、駆動/充電回路の動作期間は、第3の動作段階及び第4の動作段階を含み、モータコイルは、第1のコイル及び第2のコイルを含み、ブリッジコンバータ102は、第1のコイルに接続された第1のブリッジと、第2のコイルに接続された第2のブリッジとを含み、
第3の動作段階において、コントローラ104は、モータに必要な駆動パワー及び電池に必要な充電パワーに基づいて、第1のブリッジと、第2のブリッジと、双方向ブリッジとのオン時刻及び持続時間を制御することにより、交流電源の電気エネルギーが第1のコイル、第1のブリッジ及び双方向ブリッジを通過した後に交流電源に戻り、同時に、バスキャパシタ103における電気エネルギーが第2のブリッジ、第2のコイル、第1のコイル及び第1のブリッジを通過した後にバスキャパシタ103に戻り、
第4の動作段階において、コントローラ104は、第1のブリッジと、第2のブリッジと、双方向ブリッジとのオン時刻及び持続時間を制御することにより、交流電源の電気エネルギーが第1のコイル、第1のブリッジ及び双方向ブリッジを通過した後に、電池及びバスキャパシタ103を流れて交流電源に戻り、同時に、電気エネルギーが第2のコイルと、第1のコイルと、第1のブリッジと、第2のブリッジとの間にループ電流を形成する。
【0120】
さらに、第4の動作段階において、コントローラ104は、電池に必要な充電パワーに基づいて、第1のブリッジと第2のブリッジとのオン時刻及び持続時間を制御することにより、交流電源の電気エネルギーが第1のコイル、第1のブリッジ、電池及びバスキャパシタ103を通過した後に、双方向ブリッジを流れて交流電源に戻り、同時に、電気エネルギーが第2のコイルと、第1のコイルと、第1のブリッジと、第2のブリッジとの間にループ電流を形成する。
【0121】
さらに、駆動/充電回路の動作期間の前に、駆動/充電回路の起動期間をさらに含み、
駆動/充電回路の起動期間は、第3の起動段階及び第4の起動段階を含み、
第3の起動段階において、コントローラ104は、モータに必要な駆動パワー及び電池に必要な充電パワーに基づいて、第1のブリッジと第2のブリッジとのオン時刻及び持続時間を制御することにより、交流電源の電気エネルギーが第1のコイル、第1のブリッジ及び双方向ブリッジを通過した後に交流電源に戻り、
第4の起動段階において、コントローラ104は、第1のブリッジと第2のブリッジとのオン時刻及び持続時間を制御することにより、上記交流電源の電気エネルギーが上記第1のコイル、上記第1のブリッジ及び上記バスキャパシタを通過した後に、上記双方向ブリッジを流れて上記交流電源に戻る。
【0122】
第4の起動段階において、コントローラ104は、電池に必要な充電パワーに基づいて、第1のブリッジと、第2のブリッジと、双方向ブリッジとのオン時刻及び持続時間を制御することにより、交流電源の電気エネルギーが第1のコイル、第1のブリッジ及び双方向ブリッジを通過した後に、バスキャパシタ103を流れて交流電源に戻る。
【0123】
さらに、外部電源、モータコイル、ブリッジコンバータ102、バスキャパシタ103及び電池は、駆動/充電/加熱回路を形成し、
充電接続端群が外部電源に接続される場合、モータに必要な駆動パワー、電池に必要な充電パワー及びモータコイルに必要な加熱パワーに基づいて、外部電源の電気エネルギーが駆動/充電/加熱回路に流れるようにブリッジコンバータ102を制御し、駆動/充電/加熱回路の電流を調整することにより、外部電源がモータを駆動して駆動パワーを出力し、電池を充電すると同時に、モータコイルが電力を消費して熱を発生する。
【0124】
さらに、コントローラは、ブリッジコンバータ102のオン時刻及び持続時間を取得し、オン時刻及び持続時間に基づいて、駆動/充電/加熱回路の電流を調整する。
【0125】
さらに、外部電源は、直流電源であり、駆動/充電/加熱回路の動作期間は、第1の動作段階及び第2の動作段階を含み、モータコイルは、第1のコイル及び第2のコイルを含み、ブリッジコンバータ102は、第1のコイルに接続された第1のブリッジと、第2のコイルに接続された第2のブリッジとを含み、
第1の動作段階において、コントローラ104は、モータに必要な駆動パワー、電池に必要な充電パワー及びモータコイルに必要な加熱パワーに基づいて、第1のブリッジと第2のブリッジとのオン時刻及び持続時間を制御することにより、直流電源の電気エネルギーが第1のコイル及び第1のブリッジを通過した後に直流電源に戻り、同時に、バスキャパシタ103における電気エネルギーが第2のブリッジ、第2のコイル、第1のコイル及び第1のブリッジを通過した後にバスキャパシタ103に戻り、
第2の動作段階において、コントローラ104は、第1のブリッジと第2のブリッジとのオン時刻及び持続時間を制御し、直流電源の電気エネルギーが第1のコイル及び第1のブリッジを通過した後に、電池及びバスキャパシタ103を流れて直流電源に戻り、同時に、電気エネルギーが第2のコイルと、第1のコイルと、第1のブリッジと、第2のブリッジとの間にループ電流を形成する。
【0126】
さらに、駆動/充電/加熱回路の動作期間の前に、駆動/充電/加熱回路の起動期間をさらに含み、
駆動/充電/加熱回路の起動期間は、第1の起動段階及び第2の起動段階を含み、
第1の起動段階において、コントローラ104は、モータに必要な駆動パワー、電池に必要な充電パワー及びモータコイルに必要な加熱パワーに基づいて、第1のブリッジと第2のブリッジとのオン時刻及び持続時間を制御することにより、直流電源の電気エネルギーが第1のコイル及び第1のブリッジを通過した後に直流電源に戻り、
第2の起動段階において、コントローラ104は、第1のブリッジと第2のブリッジとのオン時刻及び持続時間を制御することにより、直流電源の電気エネルギーが第1のコイル及び第1のブリッジを通過した後に、バスキャパシタ103を流れて直流電源に戻る。
【0127】
さらに、双方向ブリッジをさらに含み、双方向ブリッジは、ブリッジコンバータ102に並列接続され、双方向ブリッジは、さらにコントローラ104に接続され、外部電源は、交流電源であり、交流電源は、双方向ブリッジに接続され、駆動/充電/加熱回路の動作期間は、第3の動作段階及び第4の動作段階を含み、
第3の動作段階において、コントローラ104は、モータに必要な駆動パワー、電池に必要な充電パワー及びモータコイルに必要な加熱パワーに基づいて、第1のブリッジと、第2のブリッジと、双方向ブリッジとのオン時刻及び持続時間を制御することにより、交流電源の電気エネルギーが第1のコイル、第1のブリッジ及び双方向ブリッジを通過した後に交流電源に戻り、同時に、バスキャパシタ103における電気エネルギーが第2のブリッジ、第2のコイル、第1のコイル及び第1のブリッジを通過した後にバスキャパシタ103に戻り、
第4の動作段階において、コントローラ104は、第1のブリッジと、第2のブリッジと、双方向ブリッジとのオン時刻及び持続時間を制御することにより、交流電源の電気エネルギーが第1のコイル、第1のブリッジ、電池及びバスキャパシタ103を通過し、双方向ブリッジを流れた後に交流電源に戻り、同時に、電気エネルギーが第2のコイルと、第1のコイルと、第1のブリッジと、第2のブリッジとの間にループ電流を形成する。
【0128】
さらに、駆動/充電/加熱回路の動作期間の前に、駆動/充電/加熱回路の起動期間をさらに含み、
駆動/充電/加熱回路の起動期間は、第3の起動段階及び第4の起動段階を含み、
第3の起動段階において、コントローラ104は、モータに必要な駆動パワー、電池に必要な充電パワー及びモータコイルに必要な加熱パワーに基づいて、第1のブリッジと、第2のブリッジと、双方向ブリッジとのオン時刻及び持続時間を制御することにより、交流電源の電気エネルギーが第1のコイル、第1のブリッジ及び双方向ブリッジを通過した後に交流電源に戻り、
第4の起動段階において、コントローラ104は、第1のブリッジと、第2のブリッジと、双方向ブリッジとのオン時刻及び持続時間を制御することにより、交流電源の電気エネルギーが第1のコイル、第1のブリッジ及び双方向ブリッジを通過した後に、バスキャパシタ103を流れて交流電源に戻る。
【0129】
第4の起動段階において、コントローラ104は、電池に必要な充電パワーに基づいて、第1のブリッジと、第2のブリッジと、双方向ブリッジとのオン時刻及び持続時間を制御することにより、交流電源の電気エネルギーが第1のコイル、第1のブリッジ及び双方向ブリッジを通過した後に、バスキャパシタ103を流れて交流電源に戻る。
【0130】
以上より、本開示の実施例に係るエネルギー変換装置100の駆動/充電回路及び駆動/充電/加熱回路は、モータに必要な駆動パワー、外部電池に必要な充電パワー及びモータコイルに必要な加熱パワーに基づいて、ブリッジコンバータのオン時刻及びオン持続時間を制御し、モータのモータコイルを多重化してモータ駆動と、電池充電と、モータコイルによる加熱対象設備の加熱との協調制御を実現する。
【0131】
本願の実施例4に係る車両10は、
図16に示すように、上記実施例に係るエネルギー変換装置100をさらに含む。
【0132】
なお、本願の説明において、用語「中心」、「縦方向」、「横方向」、「長さ」、「幅」、「厚さ」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「垂直」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」、「時計回り」、「反時計回り」、「軸方向」、「半径方向」、「周方向」等で示す方位又は位置関係は、図面に示す方位又は位置関係に基づくものであり、本願を容易に説明し説明を簡略化するためのものに過ぎず、示された装置又は素子が特定の方位を有するとともに、特定の方位で構成されて動作しなければならないことを指示するか又は示唆するものではないため、本願を限定するものであると理解すべきではない。
【0133】
また、用語「第1の」、「第2の」は、単に目的を説明するためのものであり、相対的な重要性を指示するか又は示唆し、或いは指示された技術的特徴の数量を暗示的に指示すると理解すべきではない。これにより、「第1の」、「第2の」で限定された特徴は、1つ以上の該特徴を明示的又は暗示的に含むことができる。本願の説明において、「複数」とは、明確かつ具体的な限定がない限り、2つ以上を意味する。
【0134】
本願において、明確な規定及び限定がない限り、用語「取り付け」、「連結」、「接続」、「固定」等は、広義に理解されるべきであり、例えば、固定接続、着脱可能な接続、一体的な接続であってもよく、機械的な接続であってもよく、電気的な接続であってもよく、直接的な連結であってもよく、中間媒体を介した間接的な連結であってもよく、2つの素子の内部の連通、又は2つの素子の相互作用の関係であってもよい。当業者であれば、具体的な状況に応じて本願における上記用語の具体的な意味を理解することができる。
【0135】
本願において、明確な規定及び限定がない限り、第1の特徴が第2の特徴の「上」又は「下」にあるとは、第1の特徴と第2の特徴が直接的に接触することであってもよく、第1の特徴と第2の特徴が中間媒体を介して間接的に接触することであってもよい。また、第1の特徴が第2の特徴の「上」、「上方」及び「上面」にあるとは、第1の特徴が第2の特徴の真上又は斜め上にあることであってもよく、単に第1の特徴の水平方向における高さが第2の特徴より高いことを示すことであってもよい。第1の特徴が第2の特徴の「下」、「下方」及び「下面」にあるとは、第1の特徴が第2の特徴の真下又は斜め下にあることであってもよく、単に第1の特徴の水平方向における高さが第2の特徴より低いことを示すことであってもよい。
【0136】
本明細書の説明において、用語「一実施例」、「幾つかの実施例」、「例」、「具体的な例」又は「幾つかの例」等を参照する説明は、該実施例又は例と結合して説明された具体的な特徴、構成、材料又は特性が本願の少なくとも1つの実施例又は例に含まれることを意味する。本明細書において、上記用語に対する例示的な説明は必ずしも同一の実施例又は例を言及していない。さらに、説明された具体的な特徴、構造、材料又は特性は、任意の1つ又は複数の実施例又は例において適切な形態で結合することができる。また、互いに矛盾しない限り、当業者であれば、本明細書で説明された異なる実施例や例、及び異なる実施例や例の特徴を結合するか又は組み合わせることができる。
【0137】
以上、本願の実施例を示し、説明したが、上記実施例は、例示的なものであり、本願を限定するものと理解すべきではなく、当業者であれば、本願の範囲で上記実施例に対して変更、修正、交換及び変形を行うことができる。