IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 立川ブラインド工業株式会社の特許一覧

<>
  • 特許-電動横型ブラインド 図1
  • 特許-電動横型ブラインド 図2
  • 特許-電動横型ブラインド 図3
  • 特許-電動横型ブラインド 図4
  • 特許-電動横型ブラインド 図5
  • 特許-電動横型ブラインド 図6
  • 特許-電動横型ブラインド 図7
  • 特許-電動横型ブラインド 図8
  • 特許-電動横型ブラインド 図9
  • 特許-電動横型ブラインド 図10
  • 特許-電動横型ブラインド 図11
  • 特許-電動横型ブラインド 図12
  • 特許-電動横型ブラインド 図13
  • 特許-電動横型ブラインド 図14
  • 特許-電動横型ブラインド 図15
  • 特許-電動横型ブラインド 図16
  • 特許-電動横型ブラインド 図17
  • 特許-電動横型ブラインド 図18
  • 特許-電動横型ブラインド 図19
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-05
(45)【発行日】2023-10-16
(54)【発明の名称】電動横型ブラインド
(51)【国際特許分類】
   E06B 9/264 20060101AFI20231006BHJP
   E06B 9/32 20060101ALI20231006BHJP
【FI】
E06B9/264 C
E06B9/32
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2022212196
(22)【出願日】2022-12-28
(62)【分割の表示】P 2019159121の分割
【原出願日】2019-08-30
(65)【公開番号】P2023026554
(43)【公開日】2023-02-24
【審査請求日】2022-12-28
(31)【優先権主張番号】P 2019090209
(32)【優先日】2019-05-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000250672
【氏名又は名称】立川ブラインド工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【弁理士】
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】黒岩 修一
【審査官】土屋 保光
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-141943(JP,A)
【文献】特開2016-211338(JP,A)
【文献】米国特許第06179035(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E06B 9/24 - 9/388
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電動横型ブラインドであって、
ヘッドボックスと、ラダーコードと、昇降コードと、複数段のスラットで構成されるスラット群と、その下側に配置されるボトムレールを備え、
前記ラダーコード及び前記昇降コードは、前記ヘッドボックスから吊り下げられ、
前記スラット群及び前記ボトムレールは、前記ラダーコードによって支持され、
前記ボトムレールは、前記昇降コードによって昇降可能になっており、
前記ボトムレールの上昇操作時に、前記ボトムレールが所定高さに到達すると、前記スラット群の傾斜角度を増大させるように前記ラダーコードが回動し、その状態のまま前記ボトムレールが上昇する、電動横型ブラインド。
【請求項2】
請求項1に記載の電動横型ブラインドであって、
前記回動は、正全閉方向の回動である、電動横型ブラインド。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の電動横型ブラインドであって、
前記ボトムレールの上昇操作時に、前記所定高さに到達するまでは、前記ラダーコードは、最上段のスラットの傾斜角度が水平面に対して20度以下になる状態になっている、電動横型ブラインド。
【請求項4】
請求項1~請求項3の何れか1つに記載の電動横型ブラインドであって、
前記ボトムレールの下降操作時に、前記ボトムレールが下限位置に到達すると、前記スラット群が水平よりも部屋内側に傾斜した部屋内側傾斜状態から正全閉状態になるように前記スラット群が回動される、電動横型ブラインド。
【請求項5】
請求項4に記載の電動横型ブラインドであって、
前記ボトムレールが下限位置に到達するまでは前記スラット群は前記正全閉状態であり、
前記ボトムレールが下限位置に到達すると、前記スラット群が前記正全閉状態から前記部屋内側傾斜状態となるように回動し、その後、前記スラット群が前記部屋内側傾斜状態から前記正全閉状態になるように回動する、電動横型ブラインド。
【請求項6】
請求項4又は請求項5に記載の電動横型ブラインドであって、
前記部屋内側傾斜状態は、逆全閉状態である、電動横型ブラインド。
【請求項7】
請求項1~請求項6の何れか1つに記載の電動横型ブラインドであって、
前記昇降コードは、第1及び第2昇降コードを含み、
第1及び第2昇降コードは、前記スラット群を挟んで互いに反対側に配置される、電動横型ブラインド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電動横型ブラインドに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1の電動横型ブラインドでは、モーターを用いて、巻取筒への昇降コードの巻き取り又は巻き戻しを行うことによってスラット及びボトムレールを昇降させている。
【0003】
特許文献2には、複数の昇降コードがスラットを挟んで互いに反対側に配置される構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開平10-30385号公報
【文献】特開2018-053712号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の電動横型ブラインドにおいて、特許文献2のような構成の昇降コードの配置を採用した構成において、ボトムレールを上限位置にまで上昇させる際に、上限近傍において昇降コードとスラットが擦れてスラットがパタパタするという現象が生じる場合があることが分かった。
【0006】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、ボトムレールの上昇操作時にスラットがパタパタすることを抑制可能な電動横型ブラインドを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によれば、電動横型ブラインドであって、ヘッドボックスと、ラダーコードと、昇降コードと、複数段のスラットで構成されるスラット群と、その下側に配置されるボトムレールを備え、前記ラダーコード及び前記昇降コードは、前記ヘッドボックスから吊り下げられ、前記スラット群及び前記ボトムレールは、前記ラダーコードによって支持され、前記昇降コードは、第1及び第2昇降コードを含み、第1及び第2昇降コードを互いに前後方向にずれた位置で吊り下げ、前記スラットには第1及び第2昇降コードと当接し第1及び第2昇降コードが互いに前後方向にずれた位置を維持する縁を備え、第1及び第2昇降コードを引き上げ上昇するとき、所定高さ以上のスラットと第1及び第2昇降コードとの摩擦力が低減される方向にスラットを自動的に傾斜させる、電動横型ブラインドが提供される。
【0008】
本発明の構成では、第1及び第2昇降コードを引き上げ上昇するとき、所定高さ以上のスラットと第1及び第2昇降コードとの摩擦力が低減される方向にスラットを自動的に傾斜させるので、ボトムレールの上昇操作時にスラットがパタパタすることを抑制することができる。
【0009】
以下、本発明の種々の実施形態を例示する。以下に示す種々の実施形態は、互いに組み合わせ可能である。
好ましくは、電動横型ブラインドであって、ヘッドボックスと、ラダーコードと、昇降コードと、複数段のスラットで構成されるスラット群と、その下側に配置されるボトムレールを備え、前記ラダーコード及び前記昇降コードは、前記ヘッドボックスから吊り下げられ、前記スラット群及び前記ボトムレールは、前記ラダーコードによって支持され、前記昇降コードは、第1及び第2昇降コードを含み、第1及び第2昇降コードを互いに前後方向にずれた位置で吊り下げ、前記スラットには第1及び第2昇降コードと当接し第1及び第2昇降コードが互いに前後方向にずれた位置を維持する縁を備え、第1及び第2昇降コードを引き上げ上昇するとき、所定高さ以上のスラットを第1及び第2昇降コードが挟む方向に作用する分力を低下させる方向にスラットを自動的に傾斜させる、電動横型ブラインドである。
【0010】
好ましくは、電動横型ブラインドであって、ヘッドボックスと、ラダーコードと、昇降コードと、複数段のスラットで構成されるスラット群と、その下側に配置されるボトムレールを備え、前記ラダーコード及び前記昇降コードは、前記ヘッドボックスから吊り下げられ、前記スラット群及び前記ボトムレールは、前記ラダーコードによって支持され、前記昇降コードは、第1及び第2昇降コードを含み、第1及び第2昇降コードは互いの吊下げ位置が前後方向にずれるよう配設され、前記スラットには、前記昇降コードがずれた状態で昇降コードと当接し、第1及び第2昇降コードがずれた状態を維持する縁を備え、前記ボトムレールは、前記昇降コードによって昇降可能になっており、前記ボトムレールの下限位置から前記ボトムレールを上昇させる際に、前記上昇の開始時点での前記スラット群の傾斜角度よりも、前記ボトムレールが所定高さ以上のときの前記スラット群の傾斜角度の方が大きい、電動横型ブラインドである。
【0011】
好ましくは、前記記載の電動横型ブラインドであって、前記スラットは、一対の長辺の一方に切り欠きを備え、前記スラット群は、前記上昇操作時に、前記切り欠きが下向きになるように傾斜する、電動横型ブラインドである。
好ましくは、前記記載の電動横型ブラインドであって、前記ボトムレールの上昇中は前記スラット群のチルト操作が禁止される、電動横型ブラインドである。
好ましくは、前記記載の電動横型ブラインドであって、前記ボトムレールの上昇操作時に、前記ボトムレールが所定高さに到達すると、前記スラット群の傾斜角度を増大させるように前記ラダーコードが回動し、その状態のまま前記ボトムレールが上昇する、電動横型ブラインドである。
好ましくは、前記記載の電動横型ブラインドであって、前記回動は、正全閉方向の回動である、電動横型ブラインドである。
好ましくは、前記記載の電動横型ブラインドであって、前記ボトムレールの上昇操作時に、前記所定高さに到達するまでは、前記ラダーコードは、最上段のスラットの傾斜角度が水平面に対して20度以下になる状態になっている、電動横型ブラインドである。
好ましくは、前記記載の電動横型ブラインドであって、前記ボトムレールの下降操作時に、前記ボトムレールが下限位置に到達すると、前記スラット群が水平よりも部屋内側に傾斜した部屋内側傾斜状態から正全閉状態になるように前記スラット群が回動される、電動横型ブラインドである。
好ましくは、前記記載の電動横型ブラインドであって、前記ボトムレールが下限位置に到達するまでは前記スラット群は前記正全閉状態であり、前記ボトムレールが下限位置に到達すると、前記スラット群が前記正全閉状態から前記部屋内側傾斜状態となるように回動し、その後、前記スラット群が前記部屋内側傾斜状態から前記正全閉状態になるように回動する、電動横型ブラインドである。
好ましくは、前記記載の電動横型ブラインドであって、前記部屋内側傾斜状態は、逆全閉状態である、電動横型ブラインドである。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の第1実施形態の電動横型ブラインド1の斜視図である。
図2図1中の領域Aの拡大図である。
図3図1中の領域Bの拡大図である。
図4図4Aは、ヘッドボックス2の内部を模式的に示す平面図であり、図4Bは、図4A中の領域Bの拡大図である。
図5】制御部16aの機能ブロック図である。
図6】操作部14の構成を示す正面図である。
図7】ボトムレール6が上限位置にある状態での電動横型ブラインド1を右側面から見た模式図である。
図8図7の状態からボトムレール6を下降させている途中の状態を示す模式図である。
図9図8の状態からボトムレール6をさらに下降させて下限位置に到達した状態を示す模式図である。
図10図9の状態かスラット群5fが部屋内側傾斜状態になるようにスラット群5fを回動させた後の状態を示す模式図である。
図11図10の状態からスラット群5fが正全閉状態になるようにスラット群5fを回動させた後の状態を示す模式図である。
図12図11の状態からボトムレール6を上昇させている途中の状態を示す模式図である。
図13図12の状態からボトムレール6が上限近傍の所定高さに到達した時点での状態を示す模式図である。
図14図13の状態から最上段のスラット5aがヘッドボックス2の下面2aに当接するまでボトムレール6を上昇させた後の状態を示す模式図である。
図15】サポート部材13及びチルタードラム12の断面図である。
図16】ボトムレール6の下限位置設定方法を示すフローチャートである。
図17】ボトムレール6の上限位置設定方法を示すフローチャートである。
図18図18Aは、所定高さに到達する前の状態のスラット5aを示し、図18Bは、所定高さに到達した後の状態のスラット5aを示す。
図19】チルト軸11の回転阻止手段の変形例を示し、図19Aは、チルトモーター10側から見た図であり、図19Bは、図19Aの右側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を用いて、本発明の種々の実施形態を説明する。以下に示す種々の実施形態は、互いに組み合わせ可能である。
【0014】
1.第1実施形態
本発明の第1実施形態の電動横型ブラインド1について説明する。
【0015】
1-1.全体構成
図1図4に示すように、電動横型ブラインド1は、ヘッドボックス2と、ラダーコード3と、昇降コード4と、スラット群5と、ボトムレール6を備える。ラダーコード3及び昇降コード4は、ヘッドボックス2から吊り下げられている。
【0016】
スラット群5及びボトムレール6は、ラダーコード3によって支持されている。ラダーコード3は、一対の縦糸3aの間に一対の横糸3bが複数段設けられて構成されている。各対の横糸3bの間には、スラット5aが挿入されている。スラット群5は、複数段のスラット5aで構成される。最上段のスラット5aでは、横糸3bがスラット押え15でスラット5aに固定されている。以下の説明では、区別が必要な場合には、スラット群5のうち、ボトムレール6上に積み重なっていない(言い換えると横糸3bによって支持されている)状態のスラット5a(浮遊スラット)で構成される群をスラット群5fと称する。図1に示すように、ボトムレール6が下限位置にあるときは、スラット群5とスラット群5fが一致する。
【0017】
ボトムレール6は、スラット群5の下側に配置される。ボトムレール6には、ラダーコード3の下端及び昇降コード4の下端が連結されている。ボトムレール6は、昇降コード4によって昇降可能になっている。昇降コード4は、縦糸3aに沿って配置される。昇降コード4は、図2に示すように部屋内側に配置された昇降コード4aと、図3に示すように部屋外側に配置された昇降コード4bを備える。昇降コード4a,4bは、スラット5aの縁に沿って配置されており、スラット群5を挟んで互いに反対側に配置されている。昇降コード4a,4bは、スラット5aの縁によって互いに前後方向にずれた位置が維持されている。
【0018】
昇降コード4a,4bは、ボトムレール6が水平になるように配置される。本実施形態では、複数の昇降コード4のうち、左右の両端に昇降コード4bが配置され、中央に昇降コード4aが配置されている。昇降コード4a,4bは、二段目以降のスラット5aに対応する位置において、一対の横糸3bの間に挿通されている。昇降コード4b及び縦糸3aは、スラット5aに設けられた切り欠き5bに係合可能になっており、これによって、スラット5aの横ずれが抑制されている。切り欠き5bは、スラット5aの一対の長辺の一方に設けることが好ましい。
【0019】
なお、昇降コード4a,4b及び切り欠き5bの数や配置は適宜変更可能である。例えば、昇降コード4a,4bは、三段目以降のスラット5aに対応する位置において、一対の横糸3bの間に挿通するようにしてもよく、一対の横糸3bの間に挿通させないようにしてもよい。
【0020】
図4に示すように、ヘッドボックス2内には、昇降モーター(「モーター」の一例)7と、昇降軸(「駆動軸」の一例)8と、巻取筒9と、チルトモーター(「モーター」の一例)10と、チルト軸(「駆動軸」の一例)11と、チルタードラム12と、サポート部材13と、エンコーダ8a,11aと、不図示の制御基板及び電源基板が設けられている。巻取筒9は昇降コード4と同数設けられている。チルタードラム12はラダーコード3と同数設けられている。昇降軸8及びチルト軸11の回転角度は、エンコーダ8a,11aによって検出可能になっている。また、昇降モーター7及びチルトモーター10の駆動電流の大きさは、制御基板に設けられた電流検出部によって検出可能になっている。巻取筒9とチルタードラム12は、サポート部材13によって回転可能に支持されている。
【0021】
電源基板には、不図示の電源コードが接続されており、電源基板において、電源コードを通じて供給されたAC電力がDC電力に変換される。このDC電力によって、昇降モーター7、チルトモーター10、制御基板、及びエンコーダ8a,11a等の部材が駆動される。制御基板には、制御に必要なプログラムが記録されており、電動横型ブラインド1はこのプログラムに従って動作する。このようなプログラムによって、図5に示す構成の制御部16aが実現される。制御部16aは、昇降モーター7の動作を制御する昇降モーター制御部(「モーター制御部」の一例)7aと、チルトモーター10の動作を制御するチルトモーター制御部(「モーター制御部」の一例)10aが構成される。
【0022】
昇降モーター7の回転に伴って昇降軸8が回転し、昇降軸8の回転に伴って巻取筒9が回転する。昇降コード4の上端が巻取筒9に連結されており、巻取筒9の回転に伴って昇降コード4が巻取筒9に巻き取り又は巻き戻しされることによって、ボトムレール6が昇降する。
【0023】
チルトモーター10の回転に伴ってチルト軸11が回転し、チルト軸11の回転に伴ってチルタードラム12が回転する。ラダーコード3は、一対の縦糸3aの上端がチルタードラム12に連結されている。チルタードラム12の回転に伴ってラダーコード3も回転(別の表現では、一対の縦糸3aが互いに上下方向に相対移動)して、スラット群5fの傾斜角度が変化する。
【0024】
電動横型ブラインド1は、図6に示す操作部14を用いて操作可能になっている。操作部14は、有線又は無線によって、制御基板に設けられた制御部と通信可能になっている。操作部14は、上昇ボタン14a、下降ボタン14b、正全閉ボタン14c、逆全閉ボタン14d、及び停止ボタン14eを備える。上昇ボタン14aの押下によってボトムレール6を上昇させることができる。下降ボタン14bの押下によってボトムレール6を下降させることができる。正全閉ボタン14cの押下によってスラット群5fを正全閉方向に回動させることができる。逆全閉ボタン14dの押下によってスラット群5fを逆全閉方向に回動させることができる。停止ボタン14eの押下によって各動作を停止させることができる。正全閉とは、スラット5aの上面が部屋外側に向く方向にスラット群5fが最大限傾斜した状態である。逆全閉とは、スラット5aの上面が部屋内側に向く方向にスラット群5fが最大限傾斜した状態である。
【0025】
スラット群5fの傾斜状態は、ラダーコード3の状態によって決定されるので、以下の説明では、スラット群5fが正全閉状態、逆全閉状態、水平状態、傾斜状態になるようにラダーコード3が回動した状態をそれぞれ、ラダーコード3の正全閉状態、逆全閉状態、水平状態、傾斜状態と称する。
【0026】
1-2.電動横型ブラインド1の動作
図7図17を用いて、電動横型ブラインド1の動作について説明する。図7図14では、図示の便宜上、ラダーコード3及び昇降コード4の図示を省略している。
【0027】
(1)下降操作
説明のため、図7に示すように、ボトムレール6が上限位置にある状態を初期状態とする。この状態では、スラット群5の全てのスラット5aがボトムレール6上に積み重なっている。
【0028】
図7の状態から下降ボタン14bを押下すると、図8に示すように、正全閉状態になるようにラダーコード3が回動され、昇降コード4が巻き戻されてボトムレール6が下降を開始する。ボトムレール6の下降に伴ってスラット5aが上から順にボトムレール6から離れて横糸3bによって支持されるようになる。ボトムレール6が下限位置に到達するまでは、ラダーコード3の縦糸3aがボトムレール6の近傍では弛んでおり、昇降コード4が、ボトムレール6及びその上に乗っているスラット5aの全荷重を受ける状態になっている。このため、ラダーコード3が正全閉状態であってもボトムレール6及びその上に積み重なっているスラット5aは水平になっている。一方、スラット群5fは、ラダーコード3と同様に、正全閉状態となる。
【0029】
ここで、図16のフローチャートを用いて、ボトムレール6の下限位置の設定方法について説明する。
まず、上述した通り、ボトムレール6の下降操作を行う(ステップA1)と、昇降モーター制御部7aは、昇降コード4の巻き戻し方向に昇降軸8が回転するように昇降モーター7を回転させる。これに伴って、昇降コード4が巻き戻されてボトムレール6が下降を開始する。縦糸3aの弛みがなくなるまでボトムレール6が下降すると、縦糸3aがボトムレール6の荷重を受けるようになり、昇降コード4に加わる荷重が低減される。巻取筒9には特開2005-179994と同様の構成のクラッチを備える障害物検知停止装置(「回転阻止手段」の一例)が組み込まれており、昇降軸8の回転は、クラッチを通じて巻取筒9に伝達されるようになっている。そして、昇降コード4に加わる荷重が低減されると、昇降軸8と巻取筒9の回転速度に差が生じて障害物検知停止装置が作動して、昇降軸8の回転が阻止され、昇降軸8の回転が停止する(ステップA2)。昇降軸8の回転停止は、エンコーダ8aによって検出される。また、昇降軸8の回転が阻止されると、昇降モーター7に過電流が生じる。上記の回転停止又は過電流が検出されると(ステップA3)、昇降モーター制御部7aは、昇降モーター7を停止させる(ステップA4)。昇降モーター7の停止時間は、例えば、0.1~3秒である。
【0030】
次に、昇降モーター制御部7aは、昇降モーター7を所定量逆回転(つまり、昇降コード4の巻き取り方向に回転)させる(ステップA5)。障害物検知停止装置は、昇降軸8を逆回転させると作動が解除されるように構成されているので、昇降モーター7の逆回転に伴って、障害物検知停止装置の作動が解除され(ステップA6)、その後、昇降モーター制御部7aは、昇降モーター7を停止させる(ステップA7)。昇降モーター7を逆回転させる量は、障害物検知停止装置の作動解除に必要な量以上であればよく、例えば、障害物検知停止装置の作動解除に必要な量の1~3倍であり、1.5~2.5倍が好ましい。障害物検知停止装置の作動解除に必要な量は、例えば、30~270度であり、60~180度が好ましい。
【0031】
ボトムレール6が上限位置にある時点から昇降モーター7が停止する時点までの昇降軸8の回転数(つまり、エンコーダ8aから出力されるパルス数)が記憶され、この後は、この回転数によってボトムレール6の下限位置が規定される(ステップA8)。なお、ステップA5~A7を省略して、ステップA4の後のボトムレール6の位置を下限位置としてもよい。また、ステップA4を省略し、上記の回転停止又は過電流が検出されると(ステップA3)、ステップA5を実行するようにしてもよい。
【0032】
本実施形態では、昇降軸8の回転を機械的に阻止可能な回転阻止手段によって、ボトムレール6の下限位置を設定しているので、電気的なスイッチを用いる場合に比べて、スペースの低減、配線の簡素化、コスト低減、反応速度向上、メンテナンス頻度の低下などの効果が奏される。
【0033】
なお、上記の障害物検知停止装置は、ボトムレール6が下降途中に障害物に衝突したときにも作動し、その場合にも、昇降モーター制御部7aは、ボトムレール6の下限位置の設定の際と同様に、昇降モーター7を制御することができる。
【0034】
昇降モーター7を逆回転させて、障害物検知停止装置の作動を解除させる利点は、以下の通りである。
障害物検知停止装置を作動させた状態で停止させると、障害物検知停止装置等の部品の負荷が大きい。このため、昇降モーター7を逆回転させて、障害物検知停止装置の作動させることによって、上記部品の負荷を低減させることができる。
【0035】
また、下限位置設定時に障害物検知停止装置が作動した状態では、昇降コード4及びラダーコード3が共に弛んでいる。また、スラット5aの重なりもあり、意匠性が悪い。昇降モーター7を逆回転させて昇降コード4を少し巻き取ることによって、昇降コード4及びラダーコード3の弛みとスラット5aの重なりを解消させて意匠性を向上させることができる。
【0036】
また、ボトムレール6が障害物に衝突して障害物検知停止装置が作動したとき、障害物を除去すると、弛んでいた昇降コードが勢い良く伸びてしまうという問題がある。昇降モーター7を逆回転させて昇降コード4を少し巻き取ることによって、このような問題の発生を抑制することができる。また、障害物検知停止装置が作動した後にその作動を解除させておくことによって、障害物除去後にボトムレール6の下降をスムーズに再開させることができる。
【0037】
ボトムレール6が下限位置にある状態では、ボトムレール6の傾斜角度は、ラダーコード3の状態によって決まるので、ボトムレール6が下限位置に到達するときに、ボトムレール6は、水平から正全閉方向に向かって回動する。しかし、ボトムレール6がスムーズに回動しない場合があり、この場合、図9に示すように、ボトムレール6の傾斜角度α(水平面Hに対する傾斜角度。以下、同様)が十分に大きくならない場合があり、その場合、ボトムレール6の影響によってボトムレール6の近傍のスラット5aも開き気味になって、遮光性が悪くなる。また、この時点では、スラット5aの傾斜角度にばらつきがある場合がある。
【0038】
そこで、本実施形態では、ボトムレール6が下限位置に到達した後に、図10に示すように、スラット群5fを逆全閉方向に回動させて部屋内側傾斜状態(スラット5aの上面が部屋内側に向く方向にスラット群5fが傾斜した状態)にした後に、スラット群5fを正全閉方向に回動させて、再度、図11に示すように、正全閉状態にしている。このような動作を行わせることによって、ボトムレール6の傾斜角度αが大きくなり、遮光性が向上すると共にスラット5aの傾斜角度のばらつきが低減される。部屋内側傾斜状態は、好ましくは、逆全閉状態である。この場合に、ボトムレール6の傾斜角度αが特に大きくなりやすい。
【0039】
また、本実施形態では、正全閉状態でボトムレール6を下降させているが、ボトムレール6を正全閉状態よりも水平状態に近い部屋外側傾斜状態(スラット5aの上面が部屋外側に向く方向にスラット群5fが傾斜した状態)で下降させたり、ボトムレール6を水平状態にして下降させたり、ボトムレール6を部屋内側傾斜状態にして状態で下降させたりしてもよい。何れの場合でも、ボトムレール6を部屋内側傾斜状態から正全閉状態になるように回動させることによって遮光性を高めることができる。
【0040】
(2)上昇操作
図11の状態から上昇ボタン14aを押下すると、図12に示すように、ラダーコード3が水平状態になるように回動され、その状態で昇降コード4が巻き取られてボトムレール6が上昇する。スラット群5fは、ラダーコード3と同様に、水平状態となる。上昇時にスラット群5fを水平状態にすることによって、昇降コード4b及び縦糸3aが切り欠き5bと係合されやすくなり、上昇時のスラット5aの横ずれが抑制される。
【0041】
ところで、昇降コード4には、ボトムレール6とスラット5aの荷重が加わるので、ボトムレール6の上昇に伴って昇降コード4が支えるスラット5aの枚数が増える。このため、ボトムレール6の上昇に伴って昇降コード4の張力が大きくなる。また、図12図13に示すように、昇降コード4a,4bは、巻取筒9に同一方向に巻き取られるので、ヘッドボックス2に近い位置ほど昇降コード4a,4bの間の距離が短くなり、昇降コード4a,4bによってスラット5aが挟まれた状態となる。そして、張力が大きな昇降コード4a,4bによってスラット5aが挟まれた状態で昇降コード4を巻き取ると、スラット5aがパタパタしてしまうという問題がある。
【0042】
そこで、本実施形態では、図13に示すように、昇降コード4a,4bを引き上げ上昇するとき、所定高さ以上のスラット5aと昇降コード4a,4bとの摩擦力が低減される方向にスラットを自動的に傾斜させている。言い換えると、昇降コード4a,4bを引き上げ上昇するとき、所定高さ以上のスラット5aを昇降コード4a,4bが挟む方向に作用する分力を低下させる方向にスラット5aを自動的に傾斜させている。このように、ボトムレール6が所定高さに到達すると、ラダーコード3が傾斜状態になるように回動し、その状態のまま、ボトムレール6が上昇するようにしている。これによって、スラット5aがパタパタすることが抑制される。スラット群5fは、ラダーコード3と同様に傾斜状態になるので、昇降コード4とスラット5aの擦れが抑制される。所定高さは、図11に示すように、ボトムレール6が下限位置のときの最低位置6aからヘッドボックス2の下面2aまでの高さをHとすると、例えば0.5H~0.95H(好ましくは0.6H~0.9H)の範囲内の高さである。ラダーコード3は、部屋内側と部屋外側の何れに傾斜させてもよいが部屋外側に傾斜させることが好ましい。この場合、スラット群5fに含まれるスラット5aの切り欠き5bが下向きになるようにスラット群5fが傾斜し、昇降コード4b及び縦糸3aが切り欠き5bと係合されやすいからである。ラダーコード3は、正全閉状態にすることが好ましい。
【0043】
ここで、図17のフローチャートを用いて、ボトムレール6の上限位置の設定方法について説明する。
まず、上述した通り、ボトムレール6の上昇操作を行うと(ステップB1)、昇降モーター制御部7aは、昇降コード4の巻き取り方向に昇降軸8が回転するように昇降モーター7を回転させる。これに伴って、ボトムレール6が上昇する。図14に示すように、最上段のスラット5aがヘッドボックス2の下面2aに当接するまでボトムレール6が上昇すると、昇降コード4をさらに巻き取ろうとしてもスラット5aがヘッドボックス2の下面2aに押し付けられて、昇降コード4をさらに巻き取ることができず、昇降軸8の回転が阻止されて、昇降軸8の回転が停止する(ステップB2)。昇降軸8の回転停止は、エンコーダ8aによって検出される。また、昇降軸8の回転が阻止されると、昇降モーター7に過電流が生じる。上記の回転停止又は過電流が検出されると(ステップB3)、昇降モーター制御部7aは、昇降モーター7を停止させる(ステップB4)。昇降モーター7の停止時間は、例えば、0.1~3秒である。
【0044】
次に、昇降モーター制御部7aは、昇降モーター7を所定量逆回転(つまり、昇降コード4の巻き戻し方向に回転)させる(ステップB5)。これによって、昇降コード4がわずかに巻き戻されて図7に示す状態とする。これによって、ボトムレール6によるスラット群5のヘッドボックス2への押し付けが緩和される(ステップB6)。これによってクリープ負荷が低減される。その後、昇降モーター制御部7aは、昇降モーター7を停止させ(ステップB7)、図7の状態のボトムレール6の高さ位置が上限位置に設定される(ステップB8)。昇降コード4の巻き戻しの際の回転角度(つまり、昇降モーター7の逆回転の回転量)は、例えば10~180度であり、好ましくは30~90度であり、さらに好ましくは60度である。
【0045】
なお、ステップB4を省略し、上記の回転停止又は過電流が検出されると(ステップB3)、ステップB5を実行するようにしてもよい。
【0046】
また、上限位置の設定と下限位置の設定は、どちらを先に行ってもよい。制御部16aは、上限位置の設定の後に、引き続き下限位置の設定を行うように制御してもよい。これによって、一連の動作によって、上下限位置の設定を行うことができるので、設置の施工が容易になる。さらに、設定開始ボタン入力の手間が省ける。
【0047】
(3)チルト操作
正全閉ボタン14c又は逆全閉ボタン14dを押下することによって、スラット群5fのチルト操作(傾斜角度を変化させる操作)を行うことができる。上述した下降操作又は上昇操作でのボトムレールの下降又は上昇動作中には、誤動作防止のためにチルト操作を不可とすることが好ましく、それ以外の状態ではチルト操作を可とすることが好ましい。
【0048】
チルト操作の際のチルト軸11の回転角度は、エンコーダ11aによって検出可能となっており、ラダーコード3が正全閉状態又は逆全閉状態になった時点でチルト軸11の回転が停止するようになっている。一方、エンコーダ11aの異常等によって、ラダーコード3が正全閉状態又は逆全閉状態になってもチルト軸11の回転が停止しない場合には、図15に示すように、チルタードラム12の本体部12bから径方向外側に突出する突起12aがサポート部材13の突起13aに当接してチルタードラム12のさらなる回転が阻止される(「回転阻止手段」の一例)。突起13aは、チルト軸11の鉛直線上に配置されている。突起12aが突起13aを乗り越えないように構成されている。本体部12bと突起13aの間には隙間が空いている。
【0049】
チルタードラム12の回転が阻止されると、チルト軸11の回転も阻止され、チルト軸11の回転が停止する。チルト軸11が回転停止すると、エンコーダ11aがパルスを出力しなくなったり、エンコーダ11aが異常波形電流又は異常波形電圧を出力するようになるので、チルト軸11の回転停止は、エンコーダ11aによって検出される。また、チルト軸11の回転が阻止されると、チルトモーター10に過電流が生じる。上記の回転停止又は過電流が検出されると、チルトモーター制御部10aがチルトモーター10を停止させる。このような構成によって、チルトの誤動作が確実に防止される。さらに、チルト軸11の回転を機械的に阻止可能な回転阻止手段によって、チルタードラム12の傾斜の限界角度を設定しているので、電気的なスイッチを用いる場合に比べて、スペースの低減、配線の簡素化、コスト低減、反応速度向上、メンテナンス頻度の低下などの効果が奏される。
【0050】
なお、チルト軸11の回転阻止手段としては、チルト軸11の回転に伴って移動する任意の部材と、チルト軸11の回転に伴って移動しない任意の部材を当接させるように構成してもよい。例えば、図19に示すように、チルトモーター10とチルト軸11を連結する連結部材17に突起17aを設け、この突起をヘッドボックスに固定された部材18に設けた係止部18aと当接させてもよい。
【0051】
(4)動作状況の表示
電動横型ブラインド1には、動作状況を示すインジケータ(不図示)を設けることが好ましい。インジケータは、LED等の光源の点灯・消灯によって動作状況を示すものが好ましい。インジケータは、部屋内側から視認可能な位置に設けることが好ましい。但し、ヘッドボックス2の前面にインジケータを設けることは美観を損なう場合があるので、ヘッドボックス2の下面2a(図11に図示)のうち、スラット群5よりも部屋内側の位置に設けることが好ましい。この場合、電動横型ブラインド1の近くにいる操作者には、インジケータが視認しやすく、かつ電動横型ブラインド1から離れた位置にある人には、インジケータが目立たないという利点がある。動作状況としては、ボトムレールの下降中、下限位置へ到達、上昇中、上限位置へ到達、チルト中のうちの少なくとも1つが挙げられる。
【0052】
2.その他の実施形態
本発明は、以下の形態でも実施可能である。
・上記実施形態の「(2)上昇操作」において、スラット群5が水平でない状態でボトムレール6を上昇させてもよい。この場合でも、ボトムレール6が所定高さに到達したときに、スラット群5の傾斜角度を増大させるようにラダーコード3を回動させ、その状態のままボトムレール6を上昇させることによって、スラット5aがパタパタすることを抑制することができる。ラダーコード3の回動は、正全閉方向の回動であることが好ましい。図18Aに示すように所定高さに到達する前のスラット5aの水平面に対する傾斜角度をα、図18Bに示すように所定高さに到達した後のスラット5aの水平面に対する傾斜角度をβとすると、α<βであり、0≦αであることが好ましい。
・上記実施形態の「(2)上昇操作」において、スラット群5が傾斜した状態でボトムレール6の上昇を開始させ、その状態のままボトムレール6を上限位置にまで上昇させてもよい。このような形態でも、ボトムレール6が所定高さ以上のときにスラット群5が傾斜した状態でボトムレール6を上昇させることができ、スラット5aがパタパタすることが抑制される。
・上記実施形態の「(2)上昇操作」の傾斜角度を徐々に変化させてもよい。ボトムレール6が所定高さに到達すると、
・上記実施形態の「(2)上昇操作」において、ボトムレール6が所定高さに到達するまでは、ラダーコード3は、最上段のスラット5aの傾斜角度が水平面に対して20度(好ましくは10度、さらに好ましくは5度)以下になる状態になっていることが好ましい。この場合、スラット5aの横ずれが効果的に抑制される。また、この際にスラット5aは部屋外側に傾斜することが好ましい。この場合、昇降コード4b及び縦糸3aが切り欠き5bと係合されやすいからである。
・上記実施形態の「(1)下降操作」において、昇降軸8の回転阻止に伴って昇降モーター7に生じる過電流が検出されるか、又は昇降軸8の回転停止が検出されると、昇降モーター7が停止するようにする構成は、電動横型ブラインド以外にも昇降コード及び昇降モーターを用いて遮蔽材を昇降させる任意の電動遮蔽装置(例えば、電動プリーツスクリーン、電動ローマンシェード)にも適用可能である。
・上記実施形態では、スラット5aに貫通孔が設けられておらず、昇降コード4a,4bは、スラット5aの縁に沿って配置されているが、スラット5aに貫通孔を設けて、昇降コード4a,4bの少なくとも一方を貫通孔に挿通させてもよい。また、この場合、貫通孔は、スラット5aの前後方向の一方に偏った位置に配置してもよい。
・昇降モーター7の回転をギアで変換してチルト軸11に伝達するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0053】
1 :電動横型ブラインド
2 :ヘッドボックス
2a :下面
3 :ラダーコード
3a :縦糸
3b :横糸
4 :昇降コード
4a :昇降コード
4b :昇降コード
5 :スラット群
5a :スラット
5b :切り欠き
5f :スラット群
6 :ボトムレール
6a :最低位置
7 :昇降モーター
8 :昇降軸
8a :エンコーダ
9 :巻取筒
10 :チルトモーター
11 :チルト軸
11a :エンコーダ
12 :チルタードラム
12a :突起
12b :本体部
13 :サポート部材
13a :突起
14 :操作部
14a :上昇ボタン
14b :下降ボタン
14c :正全閉ボタン
14d :逆全閉ボタン
14e :停止ボタン
15 :スラット押え
H :水平面
α :傾斜角度
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19