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特許7361967情報提供装置、情報提供方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-05
(45)【発行日】2023-10-16
(54)【発明の名称】情報提供装置、情報提供方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0241 20230101AFI20231006BHJP
【FI】
G06Q30/0241 444
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2023051590
(22)【出願日】2023-03-28
【審査請求日】2023-03-28
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】519110124
【氏名又は名称】PayPay株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100154852
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 太一
(74)【代理人】
【識別番号】100181124
【弁理士】
【氏名又は名称】沖田 壮男
(74)【代理人】
【識別番号】100194087
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 伸一
(72)【発明者】
【氏名】門田 なぎさ
【審査官】大野 朋也
(56)【参考文献】
【文献】特許第7209119(JP,B1)
【文献】特開2020-197763(JP,A)
【文献】特開2009-059114(JP,A)
【文献】特開2015-052957(JP,A)
【文献】特表2014-501954(JP,A)
【文献】特開2011-186610(JP,A)
【文献】特開2013-029961(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子決済サービスを商品またはサービスの提供者として利用する加盟店によって提供されている電子的マーケティングコンテンツが所定条件を満たすか否かを判定する判定部と、
前記電子的マーケティングコンテンツが前記所定条件を満たすと判定された場合、加盟店向けインターフェースを介して、前記電子的マーケティングコンテンツを広告宣伝するために用いられる電子情報を前記加盟店に提供する提案部と、を備え、
前記所定条件は、前記電子的マーケティングコンテンツの利用開始日から所定期間において、前記電子決済サービスの利用者端末装置で前記電子的マーケティングコンテンツを利用した利用者の数が閾値以下であることである、
情報提供装置。
【請求項2】
前記提案部は、前記電子情報として、前記加盟店の実店舗に設置され、前記電子的マーケティングコンテンツの詳細又は獲得方法を示す表示物を印刷するための情報を前記加盟店向けインターフェースに表示させる、
請求項1に記載の情報提供装置。
【請求項3】
前記提案部は、前記電子情報として、前記電子決済サービスとは異なる外部サービスから前記電子的マーケティングコンテンツを獲得可能とするリンクを含む参照情報を前記加盟店向けインターフェースに表示させる、
請求項1に記載の情報提供装置。
【請求項4】
前記提案部は、前記電子情報として、前記加盟店の実店舗において前記実店舗の店員が前記電子的マーケティングコンテンツを宣伝する宣伝方法を示す参考情報を前記加盟店向けインターフェースに表示させる、
請求項1に記載の情報提供装置。
【請求項5】
コンピュータが、
電子決済サービスを商品またはサービスの提供者として利用する加盟店によって提供されている電子的マーケティングコンテンツが所定条件を満たすか否かを判定し、
前記電子的マーケティングコンテンツが前記所定条件を満たすと判定された場合、加盟店向けインターフェースを介して、前記電子的マーケティングコンテンツを広告宣伝するために用いられる電子情報を前記加盟店に提供し、
前記所定条件は、前記電子的マーケティングコンテンツの利用開始日から所定期間において、前記電子決済サービスの利用者端末装置で前記電子的マーケティングコンテンツを利用した利用者の数が閾値以下であることである、
情報提供方法。
【請求項6】
コンピュータに、
電子決済サービスを商品またはサービスの提供者として利用する加盟店によって提供されている電子的マーケティングコンテンツが所定条件を満たすか否かを判定させ、
前記電子的マーケティングコンテンツが前記所定条件を満たすと判定された場合、加盟店向けインターフェースを介して、前記電子的マーケティングコンテンツを広告宣伝するために用いられる電子情報を前記加盟店に提供させ、
前記所定条件は、前記電子的マーケティングコンテンツの利用開始日から所定期間において、前記電子的マーケティングコンテンツを利用した利用者の数が閾値以下であることである、
プログラム。
【請求項7】
電子決済サービスを商品またはサービスの提供者として利用する加盟店によって提供されている電子的マーケティングコンテンツが所定条件を満たすか否かを判定する判定部と、
前記電子的マーケティングコンテンツが前記所定条件を満たすと判定された場合、加盟店向けインターフェースを介して、前記電子的マーケティングコンテンツを広告宣伝するために用いられる電子情報を前記加盟店に提供する提案部と、を備え、
前記所定条件は、前記電子的マーケティングコンテンツの利用開始日から所定期間において、前記電子決済サービスの利用者端末装置で前記加盟店に関する所定操作を実行した利用者の数が閾値以下であることである、
情報提供装置。
【請求項8】
コンピュータが、
電子決済サービスを商品またはサービスの提供者として利用する加盟店によって提供されている電子的マーケティングコンテンツが所定条件を満たすか否かを判定し、
前記電子的マーケティングコンテンツが前記所定条件を満たすと判定された場合、加盟店向けインターフェースを介して、前記電子的マーケティングコンテンツを広告宣伝するために用いられる電子情報を前記加盟店に提供し、
前記所定条件は、前記電子的マーケティングコンテンツの利用開始日から所定期間において、前記電子決済サービスの利用者端末装置で前記加盟店に関する所定操作を実行した利用者の数が閾値以下であることである、
情報提供方法。
【請求項9】
コンピュータに、
電子決済サービスを商品またはサービスの提供者として利用する加盟店によって提供されている電子的マーケティングコンテンツが所定条件を満たすか否かを判定させ、
前記電子的マーケティングコンテンツが前記所定条件を満たすと判定された場合、加盟店向けインターフェースを介して、前記電子的マーケティングコンテンツを広告宣伝するために用いられる電子情報を前記加盟店に提供させ、
前記所定条件は、前記電子的マーケティングコンテンツの利用開始日から所定期間において、前記電子決済サービスの利用者端末装置で前記加盟店に関する所定操作を実行した利用者の数が閾値以下であることである、
プログラム。
【請求項10】
電子決済サービスを商品またはサービスの提供者として利用する加盟店によって提供されている電子的マーケティングコンテンツが所定条件を満たすか否かを判定する判定部と、
前記電子的マーケティングコンテンツが前記所定条件を満たすと判定された場合、加盟店向けインターフェースを介して、前記電子的マーケティングコンテンツを広告宣伝するために用いられる電子情報を前記加盟店に提供する提案部と、を備え、
前記所定条件は、前記電子的マーケティングコンテンツの利用開始日から所定期間が経過することである、
情報提供装置。
【請求項11】
コンピュータが、
電子決済サービスを商品またはサービスの提供者として利用する加盟店によって提供されている電子的マーケティングコンテンツが所定条件を満たすか否かを判定し、
前記電子的マーケティングコンテンツが前記所定条件を満たすと判定された場合、加盟店向けインターフェースを介して、前記電子的マーケティングコンテンツを広告宣伝するために用いられる電子情報を前記加盟店に提供し、
前記所定条件は、前記電子的マーケティングコンテンツの利用開始日から所定期間が経過することである、
情報提供方法。
【請求項12】
コンピュータに、
電子決済サービスを商品またはサービスの提供者として利用する加盟店によって提供されている電子的マーケティングコンテンツが所定条件を満たすか否かを判定させ、
前記電子的マーケティングコンテンツが前記所定条件を満たすと判定された場合、加盟店向けインターフェースを介して、前記電子的マーケティングコンテンツを広告宣伝するために用いられる電子情報を前記加盟店に提供させ、
前記所定条件は、前記電子的マーケティングコンテンツの利用開始日から所定期間が経過することである、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報提供装置、情報提供方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザに対してクーポンを提供するクーポン管理システムが開示されている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2017-227953号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このようなクーポンは、例えば、電子決済サービスでも提供される。電子決済サービスの加盟店は、クーポンを発行することにより、売り上げの向上や客数の増加を図ることができる。しかしながら、従来技術では、加盟店に対して、発行されたクーポンの広告宣伝に関する有用な提案ができない場合があった。
【0005】
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、電子決済サービスの加盟店に対して、発行したクーポンの広告宣伝に関する有用な提案を行うことができる情報提供装置、情報提供方法、及びプログラムを提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、電子決済サービスを商品またはサービスの提供者として利用する加盟店によって提供されている電子的マーケティングコンテンツが所定条件を満たすか否かを判定する判定部と、前記電子的マーケティングコンテンツが前記所定条件を満たすと判定された場合、加盟店向けインターフェースを介して、前記電子的マーケティングコンテンツの広告宣伝に関する提案情報を前記加盟店に提供する提案部と、を備える、情報提供装置である。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一態様によれば、電子決済サービスの加盟店に対して、発行したクーポンの広告宣伝に関する有用な提案を行うことができる情報提供装置、情報提供方法、及びプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】電子決済サービスが実現されるための構成の一例を示す図である。
図2】電子決済の大まかな流れを例示したシーケンス図(その1)である。
図3】電子決済の大まかな流れを例示したシーケンス図(その2)である。
図4】第1実施形態に係る決済サーバ100の構成図である。
図5】利用者情報172の内容の一例を示す図である。
図6】加盟店/店舗情報176の内容の一例を示す図である。
図7】クーポン情報178の内容の一例を示す図である。
図8】利用者端末装置10によるクーポンの獲得および利用方法の一例を示す図である。
図9】提案部144によって提案される販促広告物に関する情報の一例を示す図である。
図10】提案部144によって提案される販促広告物に関する情報の別の例を示す図である。
図11】提案部144によって提案される、外部サービスにおいてクーポンを広告するための参照情報の一例を示す図である。
図12】提案部144によって提案される、実店舗の店員がクーポンを宣伝するための参考情報の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照し、本発明の情報提供装置、情報提供方法、及びプログラムの実施形態について説明する。アプリケーションプログラムと決済サーバは、協働して電子決済サービスを提供する。以下の説明ではアプリケーションプログラムを決済アプリと称する。電子決済サービスは、店舗における商品やサービスの購買に係る決済をサポートするサービスである。店舗とは、例えば、現実空間に存在する物理的な店舗(実店舗)であるが、電子商取引の仮想店舗を含んでもよい。仮想店舗は、電子決済サービスの運営者とは異なる主体によって提供されるものを含んでもよい。その場合、仮想店舗における買い物の決済の際に、電子決済サービスのインターフェース画面に遷移するように制御される。電子決済サービスにおいて、店舗は、例えば加盟店(ブランド)に属するものとして扱われ、店舗において購買行動が行われた際の決済などの処理は、主として利用者と加盟店の間で行われる。これに代えて、決済などの処理が利用者と店舗との間で行われてもよい。
【0010】
[電子決済サービス]
図1は、電子決済サービスが実現されるための構成の一例を示す図である。電子決済サービスは、決済サーバ100を中心として実現される。決済サーバ100は、例えば、一以上の利用者端末装置10、一以上の第1店舗端末装置50、及び一以上の第2店舗端末装置70のそれぞれとネットワークNWを介して通信する。ネットワークNWは、例えば、インターネット、LAN(Local Area Network)、無線基地局、プロバイダ装置などを含む。
【0011】
利用者端末装置10は、例えば、スマートフォンやタブレット端末等の可搬型端末装置である。利用者端末装置10は、少なくとも、光学読取機能、通信機能、表示機能、入力受付機能、プログラム実行機能を有するコンピュータ装置である。以下の説明では、これらの機能を実現するための構成をそれぞれカメラ、通信装置、タッチパネル、CPU(Central Processing Unit)等と称する。利用者端末装置10では、CPU等のプロセッサにより決済アプリ20が実行されることで、決済サーバ100と連携して電子決済サービスを利用者に提供するように動作する。決済アプリ20は、例えば、アプリケーションストアから利用者端末装置10にインストールされ、カメラ、通信装置、タッチパネルなどを制御する。
【0012】
第1店舗端末装置50は、例えば、店舗に設置される。第1店舗端末装置50は、少なくとも、商品価格取得機能、光学読取機能、プログラム実行機能、通信機能を有するコンピュータ装置である。第1店舗端末装置50は、いわゆるPOS(Point of Sale)装置を含み、POS装置によって商品価格取得機能や光学読取機能を実現してもよい。店舗コード画像60は、店舗に置かれ、QRコード(登録商標)等のコード画像が紙やプラスチックの媒体に印刷されたものである。なお、店舗コード画像60は、店舗に置かれたディスプレイ(スマートフォンなどの端末装置のディスプレイでもよい)によって表示されてもよい。
【0013】
第2店舗端末装置70は、加盟店または加盟店の店舗の管理者(運営者)によって使用される。第2店舗端末装置70は、スマートフォンやタブレット端末、パーソナルコンピュータ等である。第2店舗端末装置70では、加盟店向けインターフェース72が動作する。加盟店向けインターフェース72は、加盟店向けアプリであってもよいし、ブラウザであってもよい。加盟店向けインターフェース72は、運営者によるクーポンの作成・設定等を受け付け、決済サーバ100に送信する。スマートフォンである第2店舗端末装置70は、加盟店向けアプリを実行することで、店舗コード画像に相当するコード画像を表示したり、利用者端末装置10が表示するコード画像を読み取ったりする機能を有する。
【0014】
決済サーバ100は、利用者端末装置10または第1店舗端末装置50から受信した決済情報に基づいて電子決済を実現する。第1店舗端末装置50は、POS装置と加盟店サーバを含む場合があり、その場合、POS装置から加盟店サーバを介して決済情報が決済サーバ100に送信される。以下の説明では、これを特に区別せず、第1店舗端末装置50から決済情報が送信されるものとする。
【0015】
図2および図3は、電子決済の大まかな流れを例示したシーケンス図である。電子決済には、パターン1とパターン2の二つが存在してよい。
【0016】
図2に示すパターン1(以下、ユーザスキャンと称する)の場合、決済アプリ20が起動した状態の利用者端末装置10が、光学読取機能によって店舗コード画像60をデコードする(S1)。店舗コード画像60には、店舗URL(Uniform Resource Locator)の情報が含まれている。この店舗URLは、電子決済サービスのドメインに対して店舗を識別可能な情報が付加されたものであり、決済サーバ100において加盟店IDや店舗ID等との対応付けがなされている(後述)。決済アプリ20は、店舗URLとアカウントIDを含む第1決済情報を決済サーバ100に送信する(S2)。決済サーバ100は、店舗URLに対応する加盟店ID、店舗IDから、店舗情報(後述)を検索して加盟店名と店舗名の情報を取得し(S3)、決済アプリ20に送信する(S4)。利用者は、加盟店名や店舗名が表示された画面において、決済金額を利用者端末装置10に入力する(S5)。そして、利用者端末装置10は、少なくとも決済金額を含む第2決済情報を生成し、決済サーバ100に送信する(S6)。決済サーバ100は、受信した第2決済情報に基づいて電子決済を行う(S7)。そして、決済サーバ100は、決済完了通知(決済完了画面を表示するための情報)を決済アプリ20に送信し(S8)、決済アプリ20は決済完了画面を表示する(S9)。なお、店舗コード画像60には、店舗URLだけでなく決済金額の情報が含まれる場合がある。この場合、利用者が決済金額を入力する手順が省略され、第1決済情報に決済金額の情報が含められて決済サーバ100に送信される。加盟店名や店舗名の情報は、決済完了画面に含めて表示されてよい。
【0017】
図3に示すパターン2(以下、ストアスキャンと称する)の場合、決済アプリ20の起動時、決済アプリ20において支払う操作が行われたとき、自動更新のタイミング(例えば1分おき)になったとき、およびその他のタイミングで、決済アプリ20はワンタイムコードの発行要求を決済サーバ100に送信する(S11)。決済サーバ100はワンタイムコードを生成し(S12)、決済アプリ20に送信する(S13)。決済アプリ20は、ワンタイムコードに基づいて生成した、QRコードやバーコード等のコード画像を表示する(S14)。利用者は利用者端末装置10の表示面を第1店舗端末装置50に翳し(提示し)、第1店舗端末装置50は、光学読取機能によってコード画像をデコードし、ワンタイムコード等を取得する(S15)。そして、第1店舗端末装置50は、ワンタイムコード、決済金額、加盟店ID、店舗ID等を含む決済情報を生成し、決済サーバ100に送信する(S16)。決済金額の情報は、予めバーコード読み取りや手入力等によって取得されている。決済サーバ100は、受信した情報に基づいて、ワンタイムコードに対応する利用者を特定し、電子決済を行う(S17)。そして、決済サーバ100は、決済完了通知を決済アプリ20に送信し(S18)、決済アプリ20は決済完了画面を表示する(S19)。
【0018】
なお、上記のいずれか一方のみのパターンで電子決済が行われてもよい。また、図2で説明した「アカウントID」は、利用者の識別情報として用いられ得る他の情報(例えば電話番号)であってもよい。また、ストアスキャンにおいてワンタイムコードの発行が省略され、決済アプリ20は、利用者のアカウントIDに基づいて生成したコード画像を表示してもよい。その場合、決済サーバ100は、ワンタイムコードに対応する利用者を特定するのに代えて、アカウントIDに対応する利用者を特定する。
【0019】
[決済サーバ]
図4は、第1実施形態に係る決済サーバ100の構成図である。決済サーバ100は、例えば、通信部110と、決済コンテンツ提供部120と、決済処理部130と、情報管理部140と、記憶部170とを備える。情報管理部140は、さらにその機能部として、判定部142と提案部144とを備える。通信部110および記憶部170以外の構成要素は、例えば、CPUなどのハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。これらの構成要素のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)などのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予めHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリなどの記憶装置(非一過性の記憶媒体を備える記憶装置)に格納されていてもよいし、DVDやCD-ROMなどの着脱可能な記憶媒体(非一過性の記憶媒体)に格納されており、記憶媒体がドライブ装置に装着されることで記憶装置にインストールされてもよい。
【0020】
記憶部170は、HDDやフラッシュメモリ、RAM(Random Access Memory)などである。記憶部170は、決済サーバ100がネットワークを介してアクセス可能なNAS(Network Attached Storage)装置であってもよい。記憶部170には、利用者情報172、決済コンテンツ情報174、加盟店/店舗情報176、クーポン情報178などの情報が格納される。
【0021】
通信部110は、ネットワークNWに接続するための通信インターフェースである。通信部110は、例えばネットワークインターフェースカードである。
【0022】
決済コンテンツ提供部120は、例えば、Webサーバの機能を有し、電子決済サービスの各種画面を表示するための情報(コンテンツ)を利用者端末装置10に提供する。決済コンテンツ提供部120は、決済コンテンツ情報174から適宜、必要なコンテンツを読み出して利用者端末装置10に提供する。利用者端末装置10は、決済アプリ20によってコンテンツが再生された状態で利用者による各種入力を受け付け、前述した決済情報などを決済サーバ100に送信する。また、決済コンテンツ提供部120は、後述するクーポンを作成するための各種画面を表示するための情報(コンテンツ)を第2店舗端末装置70(加盟店向けインターフェース72)に提供する。
【0023】
決済処理部130は、利用者端末装置10または第1店舗端末装置50により送信された決済情報に基づいて、決済処理を行う。決済処理部130は、利用者情報172を参照しながら決済処理を行う。
【0024】
図5は、利用者情報172の内容の一例を示す図である。利用者情報172は、利用者の登録情報の一例である。利用者情報172は、例えば、利用者URL、アカウントID、電話番号、パスワードの他、メールアドレス、利用者ID、氏名・住所・生年月日、登録日、チャージ残高、後払い設定、後払い枠、後払い利用額、後払い利用可能額、決済方法設定、銀行口座、クレジットカード番号、フォロー加盟店、獲得クーポン、チャージ履歴情報、決済履歴情報などの情報が対応付けられたものである。利用者URLは、利用者間の送金処理に使用される。電子決済サービスへの新規登録時には、電話番号およびパスワードの登録が必須となる。アカウントIDは、決済サーバ100によって利用者に発行されるものであり、利用者IDは、利用者が任意に設定できる(設定しなくてもよい)IDである。メールアドレス、および氏名・住所・生年月日も同様に、利用者が任意に設定できる(設定しなくてもよい)情報である。登録日とは利用者が電子決済サービスに登録した日(アカウントを作成した日)である。以下、これらの情報が対応付けられた利用者のインスタンス(電子決済口座)のことをアカウントと称する。
【0025】
チャージ残高は、利用者が予めアカウントに送金することで設定された電子マネーの残高を示す情報である。送金の手段としては、指定業者(銀行)のATM(Automatic Teller Machine)からの送金、登録された銀行口座からの送金などがある。後払い設定は、後払いによる電子決済を可能とするための設定が済んでいるか否かを示す情報であり、「済」と「未」のいずれかに設定される。後払い枠は月ごとに利用可能な後払いの限度額であり、後払い利用額は、当月に既に利用された後払いの金額であり、後払い利用可能額は、後払い枠から後払い利用額を差し引いて求められる、当月に利用可能な後払いの金額である。図では後払い枠を一つだけ示しているが、実際には更に日ごとの上限額などが存在し、それらの低い方が後払い枠に設定されてよい。後払いの更なる詳細については後述する。決済方法設定は、その時点において利用者がチャージ残高による電子決済を行うのか、後払いによる決済を行うのかを示す設定情報である。銀行口座とクレジットカード番号のそれぞれは、電子決済サービスに入金可能な銀行口座またはクレジットカード番号の情報(口座番号、カード番号)である。チャージ履歴情報は、利用者が予め電子決済サービスに送金してチャージ残高を増加させた履歴である。決済履歴情報は、利用者が行った決済の内訳(日時、購買行動が行われた店舗の店舗ID、決済金額、決済方法など)を、決済ごとに示す情報である。フォロー加盟店、獲得クーポン、および獲得ポイントについては後述する。
【0026】
図6は、加盟店/店舗情報176の内容の一例を示す図である。加盟店/店舗情報176は、例えば、店舗URLに対して加盟店IDと店舗IDが対応付けられた第1テーブル176Aと、加盟店IDに対して加盟店名、カテゴリ、売上金(前述)が対応付けられた第2テーブル176Bと、店舗IDに対して店舗IDが対応付けられた第3テーブル176Cとを含む。加盟店/店舗情報176には、これらの情報の他、加盟店または店舗のカテゴリ、店舗の所在地、決済パターン等の情報が含まれてもよい。
【0027】
情報管理部140は、利用者端末装置10や第2店舗端末装置70から取得した情報に基づいて、利用者情報172、加盟店/店舗情報176、およびクーポン情報178を管理する。情報管理部140は、利用者情報172、加盟店/店舗情報176、およびクーポン情報178について新規レコードの追加、編集、削除などを行う。
【0028】
図7は、クーポン情報178の内容の一例を示す図である。クーポン情報178は、加盟店または店舗の管理者(運営者)が生成したクーポンの一覧を示す情報である。クーポン情報178は、例えば、クーポン番号に対して、利用開始日、利用終了日、クーポン内容、適用条件などの情報が対応付けられた情報である。クーポン情報178には、上記の他、告知日(または告知期間/掲載日、掲載期間)、予算、クーポンのカバー画像や、タイトル、説明文などの情報が含まれていてもよい。
【0029】
[電子決済]
決済処理部130は、利用者端末装置10または第1店舗端末装置50から決済情報が取得されると、利用者情報172を参照して当該利用者の「決済方法設定」を取得する。決済処理部130は、「決済方法設定」が「チャージ残高」に設定されている利用者に関して、以下のように電子決済を行う。決済処理部130は、例えば、利用者IDに対応付けて管理しているチャージ残高を減少させ、加盟店の売上金の項目値を増加させることで、電子決済を行う。加盟店の売上金の項目値は、例えば、それ自体が電子マネーとして使用されるものでは無く、加盟店と電子決済サービスとの取り決めに応じたサイクルで、売上金の項目値に対応する金額が銀行口座に送金される。
【0030】
決済処理部130は、「設定情報」が「後払い」に設定されている利用者に関して、以下のように電子決済を行う。後払いとは、電子決済サービスの運営者とは別主体であるクレジットカード会社との連携による「クレジット払い」とは別枠で設定されるものであり、電子決済サービスの運営者が与信者となって、後払い枠の範囲内でチャージ残高に依存しない電子決済を許容するものである。なお後払いサービスを受けるために、電子決済サービスの運営者が提供するクレジットカードの取得が要求されてよい。後払いで利用された金額は、一か月分まとめて翌月の支払日に、例えば銀行口座からの引き落としによって決済される。この場合、決済処理部130は、後払い利用額に決済金額を加算し、後払い利用可能額から同額を差し引くことで暫定決済を行い、締め日になると上記のように当月分の決済を翌月の支払い日に引き落とすための処理を行う。なお暫定決済の時点で決済金額が後払い利用可能額を超える場合は、エラー通知が決済アプリ20に返信される。
【0031】
[クーポンの獲得および利用]
図8は、利用者端末装置10によるクーポンの獲得および利用方法の一例を示す図である。図8の左部の画面は、例えば、利用者が、利用者端末装置10の決済アプリ20を介して、電子決済サービスの加盟店の専用ページにアクセスすることによって利用者端末装置10に表示される画面を表す。加盟店専用ページは、例えば、加盟店の店舗の概要情報が表示される領域A1、加盟店をフォローするためのボタンB1、加盟店の店舗の詳細情報がタブによって切り替え可能に表示される領域A2等を含む。利用者がフォローボタンB1を押下すると、決済アプリ20は、フォローボタンB1が押下されたことを示す情報を利用者の識別情報(例えば、アカウントID)と合わせて決済サーバ100に送信し、情報管理部140は、利用者情報172の「フォロー加盟店」に当該加盟店の識別情報(例えば、加盟店ID)を格納する。これにより、例えば、加盟店が加盟店専用ページの内容をアップデートする度に、決済サーバ100は、加盟店専用ページの内容をアップデートされたことを示す通知を、決済アプリ20を介して利用者に通知する。すなわち、利用者が加盟店をフォローすることは、当該利用者による加盟店への関心度合いの高さを表す。
【0032】
図8において、例えば、ユーザが領域A6に含まれる一つのタブである「クーポン」をタップした場合、現時点においてユーザが当該店舗での電子決済に使用可能なクーポンが表示される。ユーザが、例えば、加盟店をフォローし、かつクーポンを獲得するためのボタンB2を押下すると、決済アプリ20は、獲得ボタンB2が押下されたことを示す情報を利用者の識別情報(例えば、アカウントID)と合わせて決済サーバ100に送信し、情報管理部140は、利用者情報172の「フォロー加盟店」に当該加盟店の識別情報(例えば、加盟店ID)を格納するとともに、「獲得クーポン」に利用者が獲得したクーポンの識別情報(例えば、クーポン番号)を格納する。
【0033】
利用者がクーポンを獲得した後、利用者端末装置10が上記で説明した電子決済を実行すると、決済処理部130は、当該電子決済が、利用者が獲得しているクーポンの適用条件に一致しているか否かを判定し、クーポンの適用条件に一致していると判定された場合、利用者にクーポン内容に応じた特典を付与する。その後、決済アプリ20は、決済完了画面として、決済店舗を表示する領域A3と、決済金額を表示する領域A4と、付与された特典を表示する領域A5とを合わせて表示する。図8は、一例として、利用者が5%オフのクーポンを獲得したことに応じて、500円の決済に対して25円のポイントが付与された場合を表している。この場合、情報管理部140は、25円分のポイントを利用者情報172の「獲得ポイント」に加算する。決済処理部130は、獲得ポイントが正の値を有する場合、利用者の次回の電子決済において、決済金額から獲得ポイントを優先的に減算し、残額をチャージ残高又は後払い利用可能額から減算する。なお、他の態様として、クーポンは、決済に利用可能なポイントして加算されることなく、当日の決済金額からそのまま金額が減算されるものであってもよい。
【0034】
[クーポンの作成処理]
加盟店または店舗の管理者(作成者)は、加盟店向けインターフェース72を介して電子決済サービスのクーポンを生成することができる。作成者は、加盟店向けインターフェース72を動作させて、第2店舗端末装置70の表示部にクーポン作成のためのインターフェース画面を表示させる。作成者は、表示部に表示されるインターフェース画面にクーポン作成のための情報を入力することでクーポンを作成可能である。この際、作成者は、インターフェース画面を介して、クーポンの背景画像であるカバー画像を決定したり、タイトル、本文、利用開始日、利用終了日、クーポン内容、適用条件、告知日(または告知期間/掲載日、掲載期間)、予算などのクーポン情報を入力したりする。作成者がクーポンを作成して、例えば、加盟店向けインターフェース72に表示された確定ボタンを押下すると、第2店舗端末装置70は、作成者が入力したクーポンの情報を決済サーバ100に送信し、情報管理部140は、受信したクーポンの情報をクーポン情報178として記憶部170に格納する。
【0035】
[発行後クーポンの広告宣伝に関する提案処理]
このように、加盟店または店舗の管理者は、加盟店向けインターフェース72を介してクーポンを作成し、電子決済の利用者は、クーポンを獲得および利用することによって、当該加盟店または店舗から特典を受けることができる。しかしながら、従来技術では、加盟店または店舗の管理者がクーポンを発行した後、発行されたクーポンの広告宣伝に関する支援が不足している場合があった。その結果、発行されたクーポンが利用者によって十分に活用されず、クーポンの発行による集客効果が最大限に発揮されない場合があった。
【0036】
上記の事情を背景にして、判定部142は、所定の制御サイクル(例えば、一日ごと)で各加盟店によって発行されているクーポンが所定条件を満たすか否かを判定し、クーポンが所定条件を満たすと判定された場合、提案部144は、加盟店向けインターフェース72を介して、クーポンの広告宣伝に関する提案情報を当該加盟店に提供する。
【0037】
ここで、所定条件は、例えば、利用者によるクーポンの利用量に関する指標値が閾値以下であることである。例えば、判定部142は、クーポン情報178に記憶されている各クーポンについて利用開始日からの利用数を集計し、利用開始日から所定期間(例えば、1週間)内に集計された利用数が閾値以下である場合(すなわち、クーポンの利用状況が芳しくないと推定される場合)、当該クーポンが所定条件を満たすと判定してもよい。また、例えば、判定部142は、利用開始日から所定期間内に集計された利用数が、同一カテゴリの他の加盟店におけるクーポンの利用数や、同一の加盟店におけるクーポンの過去の利用数を閾値以上、下回っている場合、当該クーポンが所定条件を満たすと判定してもよい。また、例えば、判定部142は、クーポンの利用開始日から加盟店を新たにフォローした利用者数を集計し、利用開始日から所定期間内に集計された利用数が閾値以下である場合、当該クーポンが所定条件を満たすと判定してもよい。一般的にクーポンの獲得(すなわち、フォロー)から実際の利用まではタイムラグがあるため、加盟店を新たにフォローした利用者数を集計して所定条件の判断基準とすることにより、クーポンの認知が低い状況をより迅速に検知して、広告宣伝に関する提案情報を提供することができる。
【0038】
また、所定条件は、必ずしも、クーポンの利用状況が芳しくないと推定されることを表す条件に限定されず、クーポン発行から所定期間(例えば、一日や一週間)を経過した全てのクーポンについて所定条件が満たされると判定されてもよい。クーポンの利用数や、加盟店を新たにフォローした利用者数は、特許請求の範囲における「電子的マーケティングコンテンツの利用量に関する指標値」の一例である。
【0039】
提案部144は、所定条件が満たされたクーポンについて、例えば、当該クーポンを広告するための販促広告物に関する情報を加盟店向けインターフェース72に表示させる。図9は、提案部144によって提案される販促広告物に関する情報の一例を示す図である。図9において、加盟店向けインターフェース72は、加盟店向けインターフェース72にログインした加盟店およびそのアカウントを表す領域A6と、加盟店向けインターフェース72を介して操作可能なメニューを表す領域A7と、メニューA7から選択された項目に関する情報を表示する領域A8を表示している。図9は、一例として、図7のクーポン情報178のクーポン番号1000に対応するクーポンについて所定条件を満たすと判定された場合に表示される提案情報を表している。
【0040】
図9に示す通り、提案部144は、例えば、加盟店向けインターフェース72に、クーポンをポップとして印刷して店頭に設置することで、当該クーポンの利用数の増加が見込まれる旨の情報を表示させる。合わせて、提案部144は、印刷ボタンB3を押下することで印刷可能なポップ画像IM1を表示させる。ポップ画像IM1を生成するために、提案部144は、クーポン情報178を参照して、クーポンの利用終了日、クーポン内容、適用条件などの情報を取得し、加盟店のロゴ画像および加盟店専用ページにアクセスするためのリンクを含むQRコードと合わせて、ポップ画像IM1を自動生成してもよい。これにより、加盟店または店舗の管理者にポップ画像IM1を作成する負担を課すことなく、クーポンの広告宣伝のための支援を行うことができる。
【0041】
なお、図9は、提案部144が特定のクーポンに関するポップ画像IM1を提案する場合を表しているが、提案部144は、加盟店が発行するあらゆるクーポンに共通して適用可能なポップ画像IM2を加盟店向けインターフェース72に表示させてもよい。
【0042】
図10は、提案部144によって提案される販促広告物に関する情報の別の例を示す図である。図10に示す通り、例えば、提案部144は、あるクーポンについて所定条件が満たされた場合、ポップ画像IM2として、当該クーポンに固有の画像ではなく、加盟店が発行するクーポン全般に関する汎用的な画像を加盟店向けインターフェース72に表示させてもよい。図10の場合、一例として、提案部144は、当該加盟店のクーポンを決済アプリ20上で検索し、取得し、適用する手順を説明する画像を加盟店向けインターフェース72に表示させている。これにより、加盟店または店舗の管理者は、個々のクーポンに固有のポップを毎回用意する手間をかけることなく、発行済みのクーポンを広告宣伝することができる。
【0043】
なお、提案部144は、図9に示した各クーポン固有のポップ画像IM1と、図10に示したクーポン全般に関する汎用的なポップ画像IM2とを合わせて加盟店向けインターフェース72に表示させ、双方またはいずれかのポップ画像を印刷可能としてもよい。
【0044】
他の態様として、提案部144は、所定条件が満たされたクーポンについて、電子決済サービスとは異なる外部サービスにおいて、当該クーポンを広告するための参照情報を加盟店向けインターフェース72に表示させてもよい。図11は、提案部144によって提案される、外部サービスにおいてクーポンを広告するための参照情報の一例を示す図である。図11に示す通り、提案部144は、例えば、加盟店向けインターフェース72に、クーポンへのリンクを各種SNS(social networking service)に掲載することで、当該クーポンの利用数の増加が見込まれる旨の情報を表示させる。合わせて、提案部144は、コピーボタンB5を押下することでコピー可能なリンク情報L1を表示させる。リンク情報L1は、特許請求の範囲における「参照情報」の一例である。
【0045】
提案部144は、さらに、リンク情報L1と合わせて、外部サービスにおいてリンクカードとして表示するためのリンク画像を設定するボタンB4を表示させてもよい。加盟店または店舗の管理者は、ボタンB4をクリックして画像を選択することにより、外部サービスにてリンクと合わせて表示するための画像を設定することができる。代替的に、提案部144は、例えば、クーポン情報178に記憶されたカバー画像を自動的にリンク画像として設定してもよい。さらに、提案部144は、例えば、一般的に人気度が高いことが想定される外部サービスによって規定される標準的な画像サイズ(縦横のピクセル数)を提示し、画像サイズに合ったリンク画像を管理者にアップロード可能とさせてもよいし、当該画像サイズにトリミングする機能を、加盟店向けインターフェース72を介して提供してもよい。
【0046】
他の態様として、提案部144は、所定条件が満たされたクーポンについて、加盟店の実店舗において当該実店舗の店員がクーポンを宣伝するための参考情報を加盟店向けインターフェース72に表示させてもよい。図12は、提案部144によって提案される、実店舗の店員がクーポンを宣伝するための参考情報の一例を示す図である。図12に示す通り、提案部144は、例えば、加盟店向けインターフェース72に、実店舗の店員が利用者に声掛けを行うことにより、当該クーポンの利用数の増加が見込まれる旨の情報を表示させる。このとき、提案部144は、クーポン情報178を参照して、クーポンの利用終了日、クーポン内容、適用条件などの情報を取得し、参考情報の生成に活用してもよいし、図10に示すようなポップ画像を既に提案していた場合、ポップ画像にしたがってクーポンの取得を進めるよう利用者に案内することを提案してもよい。
【0047】
なお、上記の実施形態は、加盟店によって発行されたクーポンの利用を促進するためのものとして説明されているが、利用の促進対象はクーポンに限定されず、本発明は、より一般的に、電子的マーケティングコンテンツの利用促進に適用することができる。電子的マーケティングコンテンツは、電子的スタンプカードや電子チラシサービス、プリペイドカードであってよい。この場合も、判定部142は、加盟店によって提供されている電子的マーケティングコンテンツが所定条件を満たすか否かを判定し、提案部144は、判定部142によって所定条件が満たされると判定された場合、加盟店向けインターフェースを介して、電子的マーケティングコンテンツの広告宣伝に関する提案情報を加盟店に提供することができる。
【0048】
以上説明した実施形態によれば、電子決済サービスを商品またはサービスの提供者として利用する加盟店によって提供されている電子的マーケティングコンテンツが所定条件を満たすか否かを判定し、電子的マーケティングコンテンツが所定条件を満たすと判定された場合、加盟店向けインターフェースを介して、電子的マーケティングコンテンツの広告宣伝に関する提案情報を加盟店に提供する。これにより、電子決済サービスの加盟店に対して、電子決済マーケティングコンテンツの広告宣伝に関する有用な提案を行うことができる。
【0049】
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
【符号の説明】
【0050】
10 利用者端末装置
20 決済アプリ
70 第2店舗端末装置
72 加盟店向けインターフェース
100 決済サーバ
120 決済コンテンツ提供部
130 決済処理部
140 情報管理部
142 判定部
144 提案部
178 クーポン情報
【要約】
【課題】電子決済サービスの加盟店に対して、発行したクーポンの広告宣伝に関する有用な提案を行うことができる情報提供装置、情報提供方法、及びプログラムを提供すること。
【解決手段】電子決済サービスを商品またはサービスの提供者として利用する加盟店によって提供されている電子的マーケティングコンテンツが所定条件を満たすか否かを判定する判定部と、前記電子的マーケティングコンテンツが前記所定条件を満たすと判定された場合、加盟店向けインターフェースを介して、前記電子的マーケティングコンテンツの広告宣伝に関する提案情報を前記加盟店に提供する提案部と、を備える、情報提供装置。
【選択図】図4
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12