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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-06
(45)【発行日】2023-10-17
(54)【発明の名称】取付具
(51)【国際特許分類】
   A47G 29/00 20060101AFI20231010BHJP
【FI】
A47G29/00 B
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2020510880
(86)(22)【出願日】2019-03-26
(86)【国際出願番号】 JP2019012782
(87)【国際公開番号】W WO2019189130
(87)【国際公開日】2019-10-03
【審査請求日】2022-03-02
(31)【優先権主張番号】P 2018058297
(32)【優先日】2018-03-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】500459029
【氏名又は名称】株式会社赤ん坊カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100139594
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 健次郎
(74)【代理人】
【氏名又は名称】森田 憲一
(72)【発明者】
【氏名】三島 世記
【審査官】渡邉 洋
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-158817(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2005/0067544(US,A1)
【文献】特開昭60-215117(JP,A)
【文献】特開2016-055923(JP,A)
【文献】実公昭44-014131(JP,Y1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47G29/00
A45C13/00-13/42
F16B45/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベース部とそのベース部のドーム担持面に設けられたドーム部とを含む取付具であって、
(A)前記ドーム部が、
(1)ヘッド部とネック部と本体部とを含む吊下げ手段を前記ドーム部において移動可能に取り付けた状態で、その吊下げ手段を四方にスイング運動させるための2つのスリットと、
(2)前記スリットで前記ドーム部が分割されることによって形成される4つの爪部と、(3)前記爪部の内面によって吊下げ手段のヘッド部を収納するためのヘッド部用収納室と
を含むこと;そして
(B)前記ベース部が、
(1)前記ドーム部の収納室と連絡し、その収納室に前記吊下げ手段のヘッド部を収納する際に使用される収納用貫通孔と、
(2)前記収納用貫通孔と連絡し、前記吊下げ手段を前記ベース部に挿通する際に使用される挿通用貫通孔と、
(3)ベルトを取り付けるためのベルト結合用バー及びベルト結合用スリットと、
(4)ベルトを折り返すためのベルト折返用バー及びベルト折返用スリットと
を含むこと、及び
(5)前記ベルト結合用スリットと前記ベルト折返用スリットとの間に前記収納用貫通孔及び前記挿通用貫通孔が配置されること;
を特徴と
前記4つの爪部が3つの補強用連結部を介して連結され、前記補強用連結部の存在しない2つの爪部の間が、第1閉鎖部を有する連結プレート部を前記ベース部に収納することによって、第1閉鎖部を前記補強用連結部の存在しない2つの爪部の間の補強用連結部とする、
前記取付具。
【請求項2】
前記爪部の内面に補強用突起部が設けられ、その補強用突起部が、前記ドーム担持面に対して平行な平坦面を有する、請求項1に記載の取付具。
【請求項3】
フック本体部の各位置における断面形状のうち最も大きい断面形状の外周面と、挿通用貫通孔を形成するベース部の内壁面との間隙が3mm以下である、請求項1又は2に記載の取付具。
【請求項4】
前記ベース部の外周において補強部材を設けるか、滑り止め部用収納室のフェンス部を補強部材として利用して前記ベルト結合用スリット及び/又は前記ベルト折返用スリットの外周において補強部材を設けるか、又は滑り止め部用収納室のフェンス部を補強部材として利用して前記ベース部の外周において補強部材を設ける、請求項1~のいずれか一項に記載の取付具。
【請求項5】
前記爪部の外面に補強部材を設ける、請求項1~のいずれか一項に記載の取付具。
【請求項6】
前記爪部の外面に切欠き部分を有しない、請求項1~のいずれか一項に記載の取付具。
【請求項7】
請求項2~のいずれか一項に記載の取付具と吊下げ手段とを含む吊下げ具であって、前記吊下げ手段のヘッド部においてネック部11側に平坦面が設けられていることを特徴とする、前記吊下げ具。
【請求項8】
請求項1~のいずれか一項に記載の取付具とベルトとを含むベルト付き取付具であって、
前記結合用スリットに嵌め込み可能な嵌合部材が前記ベルトの一方の端部に設けられていること、及び
前記ベルトが、前記嵌合部材を介して、前記取付具のベルト結合用スリットに取り付けられていることを特徴とする、前記ベルト付き取付具。
【請求項9】
ベース部を含む請求項1~6のいずれか一項に記載の取付具とベルトと吊下げ手段とを含む、巻付け型吊下げ具であって、
(A)前記ベース部が、
(1)ベルトを取り付けるためのベルト結合用バー及びベルト結合用スリットと、
(2)ベルトを折り返すためのベルト折返用バー及びベルト折返用スリットと
を含むこと;
(B)前記吊下げ手段の一方の端部が、前記ベース部に直接取り付けられていること;
(C)前記ベルトの一方の端部に、前記結合用スリットに嵌め込み可能な嵌合部材が設けられていること;及び
(D)前記ベルトが、前記嵌合部材を介して、前記取付具のベルト結合用スリットに取り付けられていること;
を特徴とする、前記巻付け型吊下げ具。
【請求項10】
請求項1~のいずれか一項に記載の取付具における前記結合用スリットに取り付け可能であるか、又は、請求項に記載の巻付け型吊下げ具における前記結合用スリットに取り付け可能であり、そして、前記結合用スリットに嵌め込み可能な嵌合部材が一方の端部に設けられている、ベルト。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、取付具に関する。
【背景技術】
【0002】
吊下フック具としては、例えば、従来から、図19に示すように、ベース部91と、そのベース部91の一方の面に設けられた半球状のドーム部92と、そのドーム部92の球面に沿って設けられた1つのスリット93と、そのスリット93を介して、ベース部91に回転可能(図19の矢印A)及びスイング可能(図19の矢印B)に連結したフック94と、ベース部91に回転可能に取り付けたベルト95とを含む吊下フック具90(特許文献1の図2参照)が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2016-158817号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の吊下フック具では、フック94の可動領域が、図19の矢印Aに示す可動領域及び図19の矢印Bに示す可動領域に限定されていたので、本発明者は、フック94の可動領域(特には、図19の矢印Bに示す可動領域)を更に広げる研究を開始した。
本発明者は、従来の吊下フック具におけるスリット93の幅(図19の矢印Cに示す距離)を広げたり、ドーム部92の外周面とスリット93との境界部分96を可動領域が広がるように削ったりすることによって、可動領域を広げることを試みた。
しかしながら、フック94の可動領域はある程度は広がるようになったが、可動領域を広げてしまうと、その広がりに比例してフックがドーム部92から抜け落ちてしまうという欠点が発生した。
本発明者は、可動領域を広げるという目的を達成することができると伴に、フックがドーム部から抜け落ちてしまうという欠点を解消することができるような吊下フック具を開発するために、鋭意研究を重ねた結果、可動領域が広がると伴に、フックがドーム部から抜け落ちない吊下フック具(具体的には、フックとベルトと滑り止め部とを主に取り付け可能な取付具)を開発することに成功した。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記の課題は、本発明による、ベース部とそのベース部のドーム担持面に設けられたドーム部とを含む取付具であって、
(A)前記ドーム部が、
(1)ヘッド部とネック部と本体部とを含む吊下げ手段を前記ドーム部において移動可能に取り付けた状態でその吊下げ手段を四方にスイング運動させるための2つのスリットと、
(2)前記スリットで前記ドーム部が分割されることによって形成される4つの爪部と、
(3)前記爪部の内面によって吊下げ手段のヘッド部を収納するためのヘッド部用収納室と
を含むこと;そして
(B)前記ベース部が、
(1)前記ドーム部の収納室と連絡し、その収納室に前記吊下げ手段のヘッド部を収納する際に使用される収納用貫通孔と、
(2)前記収納用貫通孔と連絡し、前記吊下げ手段を前記ベース部に挿通する際に使用される挿通用貫通孔と、
(3)ベルトを取り付けるためのベルト結合用バー及びベルト結合用スリットと、
(4)ベルトを折り返すためのベルト折返用バー及びベルト折返用スリットと
を含むこと、及び
(5)前記ベルト結合用スリットと前記ベルト折返用スリットとの間に前記収納用貫通孔及び前記挿通用貫通孔が配置されること;
を特徴とする、前記取付具によって解決することができる。
【0006】
本発明による取付具の好ましい態様によれば、前記爪部の内面に補強用突起部が設けられ、その補強用突起部が、前記ドーム担持面に対して平行な平坦面を有する。
【0007】
本発明による取付具の別の好ましい態様によれば、前記爪部と前記爪部とが補強用連結部を介して連結される。
【0008】
本発明による取付具の別の好ましい態様によれば、フック本体部の各位置における断面形状のうち最も大きい断面形状の外周面と、挿通用貫通孔を形成するベース部の内壁面との間隙が2mm以下である。
【0009】
本発明による取付具の別の好ましい態様によれば、前記ベース部の外周において補強部材を設けるか、滑り止め部用収納室のフェンス部を補強部材として利用して前記ベルト結合用スリット及び/又は前記ベルト折返用スリットの外周において補強部材を設けるか、又は滑り止め部用収納室のフェンス部を補強部材として利用して前記ベース部の外周において補強部材を設ける。
【0010】
本発明による取付具の別の好ましい態様によれば、前記爪部の外面に補強部材を設ける。
【0011】
本発明による取付具の別の好ましい態様によれば、前記爪部の外面にスリット以外の切欠き部分を有しない。
【0012】
また、本発明は、前記取付具と吊下げ手段とを含む吊下げ具であって、前記吊下げ手段のヘッド部においてネック部11側に平坦面が設けられていることを特徴とする、前記吊下げ具に関する。
【0013】
更に、本発明は、前記取付具とベルトとを含むベルト付き取付具であって、
前記結合用スリットに嵌め込み可能な嵌合部材が前記ベルトの一方の端部に設けられていること、及び
前記ベルトが、前記嵌合部材を介して、前記取付具のベルト結合用スリットに取り付けられていることを特徴とする、前記ベルト付き取付具に関する。
【発明の効果】
【0014】
本発明による取付具は、ベース部のドーム部(具体的には、爪部)における吊下げ手段(例えば、フック)の可動領域を広げることができる。更に、本発明による取付具は、吊下げ手段の可動領域の広がりによって、爪部が広がったり爪部が折れたりしてそのドーム部から吊下げ手段が抜ける落ちることはない。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明による取付具を含む巻付け型滑り止め付き吊下げ具を滑り止め部から観察した斜視図である。
図2】本発明による取付具を含む巻付け型滑り止め付き吊下げ具をドーム部から観察した斜視図である。
図3図1及び図2に示す巻付け型滑り止め付き吊下げ具の分解斜視図である。
図4】本発明による取付具及び連結プレート部の斜視図である。
図5】本発明による取付具をドーム部から観察した底面図である。
図6】滑り止め部を図3とは別の方向から観察した斜視図である。
図7】滑り止め部のA-A’線断面図である。
図8】本発明による取付具をドーム部とは反対側から観察した平面図である。
図9】本発明による取付具に連結プレート部を取り付けた状態で、ドーム部から観察した斜視図である。
図10】本発明による取付具に連結プレート部を取り付けた状態で、ドーム部とは反対側から観察した斜視図である。
図11】巻付け型滑り止め付き吊下げ具の製造方法を示した説明図である。
図12】爪部の内面に補強用突起部を設ける方法を説明した図である。
図13】爪部と爪部との間に補強用連結部を設ける方法を説明した図である。
図14】爪部に切り欠き部分を設けない方法、及び爪部を支える領域を広くする方法を説明した図である。
図15】ベース部に補強部材を設ける方法を説明した図である。
図16】爪部の外面に補強部材を設ける方法を説明した図である。
図17】連結プレート部に設けた第1閉鎖部と挿通用貫通孔及び爪部とを一体化させるための機構を説明した図である。
図18】ベルトの一方の端部に嵌合部材を設ける態様を説明した図である。
図19】従来の吊下フック具の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明による取付具を添付図面に沿って説明するが、本発明はこの添付図面に示す態様に限定されるものではない。
【0017】
本明細書において、位置関係を示す用語(例えば、前側、後側、左側、右側)は、特に断らない限り、本発明による取付具をドーム部から観察した場合において(すなわち、図5に示す状態で観察した場合において)、挿通用貫通孔側を前側とし、挿通用貫通孔とは反対側を後側とした場合の位置関係である。
【0018】
図1及び図2は、本発明による取付具10に対してフック11とベルト12と滑り止め部13とを取り付けた巻付け型滑り止め付き吊下げ具14の斜視図であり、図3は、その分解斜視図である。図4は、本発明による取付具10及び連結プレート部16の斜視図であり、そして、図5は、本発明による取付具10をドーム部18から観察した底面図である。
本発明による取付具10は、主として、ベース部1と(後述のスリット23及び爪部2を含む)ドーム部18とを含む。
巻付け型滑り止め付き吊下げ具14は、主として、本発明による取付具10と、フック11と、ベルト12と、滑り止め部13と、連結プレート部16(図3参照)とを含む。
なお、本発明による取付具10とフック11との組み合わせは吊下げ具17であり、本発明による取付具10と滑り止め部13と連結プレート部16との組み合わせは滑り止め付き取付具15であり、そして、本発明による取付具10とベルト12との組み合わせはベルト付き取付具である。
【0019】
ベース部1は大略平板状で、その一方の表面は、ドーム担持面21(図2参照)であり、反対側の表面は、被巻付け体表面に対向させる取付面25である。ドーム担持面21は、半球状のドーム部18を備える。ドーム部18は、図5に示すように、その中央部を前側端部33(ドーム部18の前側(すなわち、後述の挿通用貫通孔1a側)とベース部1との境界面)から後側端部34(ドーム部18の後側(すなわち、後述の挿通用貫通孔1aとは反対側)とベース部1との境界面)まで半球面に沿って横断する(スリット23としての)第1スリット23aを有する。更に、第1スリット23aに対して垂直に交わるように、右側端部35(ドーム部18の右側とベース部1との境界面)から左側端部36(ドーム部18の左側とベース部1との境界面)まで半球面に沿って横断する(スリット23としての)第2スリット23bを有する。すなわち、ドーム部18には、四方に(十字に)スリットが設けられている。
なお、第1スリット23a及び第2スリット23bは、それぞれ、ベース部1との境界面の手前でそれらのスリットが終了していても、又は、ベース部1との境界面を超えて(すなわち、それらのスリットがベース部1を削るような位置)でそれらのスリットが終了していてもよい。
これらのスリット23によって、ドーム部18は、爪部2(具体的には、右前側爪部2a、左前側爪部2b、右後側爪部2c、及び左後側爪部2d)として4分割される。
【0020】
ドーム部18は、ドーム担持面21の略中央に位置させることが好ましい。ドーム部18は、その内部中央部にヘッド部用収納室24を備え(図4参照)、フック11のヘッド部11a(図3参照)を包み込んで閉じ込め、しかも回転可能に保持することができる。すなわち、フック11は、図1の矢印aで示す方向に360度の回転が可能である。また、フック11は、ヘッド部11aとフック本体部11bとの間のネック部11cで外径が細くなっており(図3参照)、一方で第1及び第2スリット23a,23bの幅は、ネック部11cの外径よりも広いのでネック部11cを通過させるが、ヘッド部11aの外径及びフック本体部11bの外径よりも狭いので、両者を通過させない。従って、ネック部11cが前記スリット23に沿って移動し、フック11のスイング運動が可能になる。すなわち、フック11は、図1の矢印bで示す方向に180度の回転が可能である。
【0021】
フック11のネック部11cの外周面とスリット23を形成する爪部2の内壁面2jとの間隙は、3mm以下、好ましくは2mm以下、より好ましくは1mm以下である。もちろん、その間隙が無くてもよい。フック11のネック部11cは、一定の幅を有するスリット23において移動させることが好ましい。
【0022】
滑り止め部13は、ベース部1の取付面25側に設けた滑り止め部用収納室27(図3参照)に収納される。その収納室27は、塀部28によってその収納室27の周縁が囲まれている。
滑り止め部13の周縁の形状は、前記収納室27の塀部28の内壁面にほとんど間隙を残さずに収まる形状を有する。滑り止め部13は、その全体が、通常の滑り止め手段と同様の材料、すなわち、弾性変形可能な軟質材料からなり、具体的には、エラストマーやゴム材料である。
【0023】
滑り止め部13は、特に図6図3とは別の方向である底面側から観察した斜視図)及び図7図6のA-A’線断面図)に示す通り、接触面13aを含む(プレート状の)滑り止め本体部13bの全周に、接触面13aの反対側方向に立設するフェンス部13cを有すると共に、そのフェンス部13cの先端に、内側方向(図7の矢印Bの方向)に曲げて設けたフランジ部13dを有し、滑り止め本体部13bとフェンス部13cとフランジ部13dとの各内側表面によって内側嵌合溝部13eを形成する。この内側嵌合溝部13eには、連結プレート部16の端縁部が嵌め込まれる。前記接触面13aは、取付対象となる被巻付け体の表面形状に沿って変形させることができる。例えば、被巻付け棒状体の湾曲表面に沿って湾曲させることができる。
【0024】
ベース部1は、特に図8に示すように、滑り止め部用収納室27の底面となる領域に、フック本体部11bを挿通するための挿通用貫通孔1aと、フック11のヘッド部11aをヘッド部用収納室24(図4参照)に収納する際に使用する収納用貫通孔1bとが第1スリット23aの前側領域(図8の破線で囲まれた領域C)で相互に連絡して形成されている。具体的には、連結プレート部16をベース部1に嵌め込む前において、挿通用貫通孔1aと収納用貫通孔1bと第1スリット23aとは相互に連絡している。
挿通用貫通孔1aの形状は、フック本体部11b(又は、フック11のヘッド部11)の断面形状に応じて、図8に示すような略矩形状にしたり、略円状としたりすることが好ましい。
収納用貫通孔1bの形状は、フック11のヘッド部11(又は、フック本体部11b)の断面形状に応じて、図8に示すような略円状にしたり、又は略矩形状にしたりすることが好ましい。
ドーム部18は、好ましくはドーム担持面21の略中央に位置することから、それに従って、収納用貫通孔1bも、取付面25の略中央に位置することが好ましい。従って、挿通用貫通孔1aは、略中央に位置する収納用貫通孔1bに隣接して設けられることが好ましい。
【0025】
連結プレート部16は、図3に示すように、ベース部1と滑り止め部13との間に介在し、両者を連結固定する機能を有する。連結プレート部16は、略矩形状であり、そしてプラスチック材料などの可撓性材料からなる。
連結プレート部16の本体部16fの一方の面には、図4に示すように、挿通用貫通孔1aを閉鎖する閉鎖部分16gと、第1スリット23aの一部及び爪部2(具体的には、右前側爪部2a及び左前側爪部2b)の一部を形成するための形成部分16hとで構成される第1閉鎖部16aが設けられている。この第1閉鎖部16aと同一平面上において、収納用貫通孔1bを閉鎖するための第2閉鎖部16bが設けられている。なお、ドーム部18の形状に応じて、第1閉鎖部16aは、挿通用貫通孔1aを閉鎖する閉鎖部分16gのみで構成されていてもよい。
【0026】
連結プレート部16は、図9及び図10に示すような状態で、ベース部1に嵌め込まれる。
ベース部1には、ベルト12の一方の端部を回転可能に結合するための結合バー1eが、結合用スリット1dに隣接して設けられている。更に、ベース部1には、結合バー1eとは反対側に、折返スリット1fを介して、折返バー1gが設けられている。
【0027】
次に、巻付け型滑り止め付き吊下げ具14の組み立て方法を図11(a)~図11(d)を参照しながら説明する。
この組み立て方法は、フック本体部11bの各位置における断面形状のうち最も大きい断面形状の外周面と、挿通用貫通孔1aを形成するベース部1の内壁面との間隙がほとんど残っていない場合において特に有用である。
最初に、図11(a)に示すように、フック本体部11bの先端部11dを挿通用貫通孔1aに挿入する。
次に、図11(b)に示すように、フック11のヘッド部11aが、挿通用貫通孔1aにおいて、ベース部1の取付面25から突出した状態とする。
続いて、図11(c)に示すように、フック11のヘッド部11aを、挿通用貫通孔1aから収納用貫通孔1bに移動させながら、フック11のネック部11cを第1スリット23aに入れる。更に、ヘッド部11aをベース部1のヘッド部用収納室24に収納させ、ネック部11cをベース部1の第1スリット23aに装着させる。
最後に、図11(d)に示すように、連結プレート部16が嵌め込まれた滑り止め部13を、ベース部1の滑り止め部用収納室27に挿入する。
【0028】
本発明による取付具10では、四方に(十字に)スリットを設けているので(すなわち、ドーム部18における爪部の占める割合が小さくなるので)、ヘッド部用収納室24に収納されたフック11に対して下方の方向(具体的には、ドーム担持面21とは反対の方向)に力が加わることによって、取付具10の爪部2が容易に折れたり、爪部2が容易に広がったりする恐れがある。すなわち、フック11が取付具10から容易に外れてしまう恐れがある。
本発明による取付具10の好適態様では、以下で説明する様々な方法で、爪部2が折れることを防止したり(すなわち、爪部2の強度を向上させたり)、爪部2が広がることを抑制したりして、最終的に、フック11が取付具10から容易に外れてしまうことを防止することができる。
以下で説明する様々な方法は、単独で使用したり、種々の組み合わせで使用したりすることができる。
【0029】
図12は、爪部2の内面2fに補強用突起部40を設けることについての方法を説明した図である。
図12(b)に示す態様の場合には、フック11のヘッド部11aの下方領域(すなわち、ネック部11c側の領域)は、爪部2の内面に包まれるように収納されている。すなわち、フック11に対して下方の方向(矢印Dの方向)に力が掛かった場合には、爪部2の内面とフック11のヘッド部11aの下方の外周面との接触面積が多いために、4個の爪部2が外側に(矢印Eの方向)に開いてしまう恐れがある。すなわち、フック11が取付具10から容易に外れてしまう恐れがあり、場合により、この広がりによって爪部2が折れる恐れがある。
【0030】
図12(a)に示す態様の場合には、補強用突起部40が、爪部2の内面2fにおいて(具体的には、爪部2の内面2fの先端領域2gにおいて)、爪部先端2eからベース部1のドーム担持面21側に向かって連続して設けられている。この補強用突起部40は、4つの爪部2のすべてに設けることが好ましい。
補強用突起部40は、先端領域2gにおいて、爪部2の先端2eとは反対側に平坦面2iが設けられている。この平坦面2iは、ベース部1のドーム担持面21と平行になるように設けることが好ましい。
補強用突起部40の高さ(爪部2の先端2eから平坦面2iまで最短長さ)は、爪部2の高さ(すなわち、爪部2の先端2eからドーム担持面21まで最短長さ)を1として、1/2以下、好ましくは1/3以下、より好ましくは1/4以下である。補強用突起部40の高さは、爪部2の高さを1として、1/6以上、好ましくは1/5以上である。
【0031】
フック11のヘッド部11におけるネック部11側においても、平坦面11eが設けられている。
この平坦面11eの長さ(すなわち、フック11のネック部11cの外周面とフック11のヘッド部11の外周面の長さ(矢印Fの距離))は、補強用突起部40の平坦面2の長さ(矢印Gの距離)を1として、1以下、好ましくは0.9以下、より好ましくは0.8以下である。この平坦面11eの長さは、補強用突起部40の平坦面2の長さを1として、0.5以上、好ましくは0.6以上、より好ましくは0.7以上である。
【0032】
図12(a)に示すように、フック11に対して下方の方向(矢印Hの方向)に力を掛けない状態において、ヘッド部11の平坦面11eと補強用突起部40の平坦面2iとの間には間隙が設けられている(この間隙は、2mm以下、1mm以下が好ましい)。また、ヘッド部11のネック部の外周面と補強用突起部との間にも間隙が設けられている(この間隙は、2mm以下、1mm以下が好ましい)。更に、フック本体部11bとドーム部18の外周面との間にも間隙が設けられている。
【0033】
補強用突起部40が平坦面2iを有しており、フック11のヘッド部11aも平坦面11eを有しているので、フック11に対して下方(矢印Hの方向)に力が掛かった場合には、これらの平坦面同士が接触することとなる。すなわち、この平坦面同士の接触により、フック11に対する下方への力が、爪部2が外側に開く方向(破線矢印Iの方向)に力が分散されることはない。つまり、この平坦面によって、爪部2が外側に開くことを抑制することができる。爪部2の広がりが抑制されるので、爪部2が折れることも防止される。
【0034】
図13は、爪部2の根本領域と爪部2の根本領域との間に補強用連結部42を設ける方法を説明した図である。
図13(a)の(a)に示すように、補強用連結部42は、爪部2と爪部2との間にそれらを連結するように設けられている。この連結によって、主として、フック11に対して下方(矢印Hの方向)に力が掛かった場合に、爪部2が外側に(破線矢印Iの方向)に広がることを抑制することができる。爪部2の広がりが抑制されるので、爪部2が折れることも防止される。
【0035】
図13(b)の(a)に示すように、連結プレート部16をベース部1に収納する前の状態では、右前側爪部2aと左前側爪部2bとの間のスリット以外の爪部と爪部との間のスリットに補強用連結部42を設けることができる。爪部2の根本部分が略U状に一体化されるので、各爪部の強度を向上させることができる。もちろん、この一体化によって、爪部2が広がることも防止される。
【0036】
連結プレート部16の第1閉鎖部16aをベース部1に収納することによって、図13(b)の(b)に示すように、爪部2の根本部分が補強用連結部42によって円状に一体化されるので、各爪部の強度を更に向上させることができる。もちろん、爪部2が広がることを更に防止される。
【0037】
補強用連結部42の高さ(すなわち、ベース部1のドーム担持面21からスリットの開始点までの最短距離)は、爪部2の高さを1として、1/2以下、好ましくは1/3以下、より好ましくは1/4以下である。補強用連結部42の高さは、爪部2の高さを1として、1/6以上、好ましくは1/5以上である。
【0038】
一方、補強用連結部42を設けない場合には、図13(a)の(b)に示すように、爪部2と爪部2との間の空間(矢印J)を有したり、場合によりベース部1に溝(図13(a)の(b)における破線で囲まれる領域)を有したりするので、フック11に対して下方(矢印Hの方向)に力が掛かった場合には、爪部2が外側(矢印Kの方向)に広がってしまう可能性がある。
【0039】
図14は、爪部2(具体的には、右前側爪部2a及び左前側爪部2b)に切り欠き部分を設けない方法、及び爪部2(具体的には、右前側爪部2a及び左前側爪部2b)を支える領域を大きくする方法を説明した図である。
図14の(B-1)に示すような態様の場合では、ベース部1における挿通用貫通孔1aの占める割合が大きくなってしまい(つまり、爪部2を支える領域が小さくなり)、爪部2が広がり易くなってしまう可能性がある。また、爪部2の一部が切り欠かれているので、爪部2が折れ易くなってしまう可能性がある。
【0040】
図14の(A-1)に示す態様では、フック本体部11bの各位置における断面形状のうち最も大きい断面形状の外周面と、挿通用貫通孔1aを形成するベース部1の内壁面との間隙(図14の(A-1)(b)に示す矢印Lの距離)を小さくしている。これによって、ベース部1における挿通用貫通孔1aの占める割合が小さくなり、つまり、爪部2を支える領域((図14の(A-1)(a)の破線で囲まれた領域M))が大きくなり、爪部2が広がることを抑制することができる。爪部2の広がりが抑制されるので、爪部2が折れることもない。
なお、フック本体部11bの各位置における断面形状のうち最も大きい断面形状の外周面と、挿通用貫通孔1aを形成するベース部1の内壁面との間隙(図14の(A-1)(b)に示す矢印Lの距離)は、フック本体部11bの各位置における断面形状のうち最も大きい断面形状の中心点と挿通用貫通孔1aの中心点とを一致させた場合において、3mm以下、好ましくは2mm以下、より好ましくは1mm以下である。
【0041】
右前側爪部2a及び左前側爪部2bのそれぞれの前側の一部(図14の(A-1)(a)の破線で囲まれた領域N)には、切欠き部分は無い。すなわち、ドーム部18の外周面には、スリット23以外に切り欠き部分を有しない。
つまり、爪部の切欠き部分が無いことによって、右前側爪部2a及び左前側爪部2bそれ自体の強度が向上している。
【0042】
図15は、ベース部1の取付面25側に補強部材45(例えば、リブ)を設ける方法を説明した図である。
巻付け型吊下げ具14を棒状体49に巻き付ける際に、図15(a)の(a)及び(b)に示すように、ベルト12を様々な方向(例えば、矢印Oの方向、及び矢印Pの方向)に引っ張る必要がある。この引っ張る作業において、爪部2が広がる可能性もある。
この場合、 図15(b)の(a)に示すように、ベース部1の取付面25側の外周において補強部材45を設けることによって、爪部2の広がりを抑制することができる。この補強部材45を設けることによって、結合バー1e及び/又は折返バー1gそれ自体の強度を向上させることもできる。
【0043】
図15(b)の(b)に示すように、滑り止め部用収納室27の右側フェンス部27cの厚み(矢印Qの距離)を厚くして、更に結合用スリット1dの周囲の残りの部分に補強部材45を設けることによって(すなわち、結合用スリット1dの外周に補強部材45を設けることによって)、爪部2の広がりを抑制することもできる。同様に、滑り止め部用収納室27の左側フェンス部27dの厚み(矢印Rの距離)を厚くして、更に折返スリット1fの周囲の残りの部分に補強部材45を設けることによって(すなわち、折返スリット1fの外周に補強部材45を設けることによって)、爪部2の広がりを抑制することもできる。
図15(b)の(b)に示すように、滑り止め部用収納室27の前側フェンス部27a及び後側フェンス部27bを補強部材45の一部として使用して、ベース部1の取付面25側の外周に補強部材45を設ける態様にすることもできる。
【0044】
図16は、爪部2の外面に補強部材46(例えば、リブ)を設ける方法を説明した図である。
図16に示すように、爪部2の外面に補強部材46を設けることによって、爪部2の広がりを抑制することができる。補強部材46は、爪部2の全てに設けることができる。もちろん、右前側爪部2a、左前側爪部2b、右後側爪部2c、及び左後側爪部2dのいずれか1つ、又は複数に設けることもできる。
【0045】
図17は、連結プレート部16に設けた第1閉鎖部16aと挿通用貫通孔1a及び爪部2とを一体化させるための機構を説明した図である。
第1閉鎖部16aの後側は、閉鎖部分16g及び形成部分16h(図4参照)にわたって、凸部16dの形状を有している。
右前側爪部2aの前側、及び左前側爪部2bの前側、挿通用貫通孔1aの後側(図示せず)には、深さ方向(取付面25からドーム担持面への方向)に沿って、レール部1hが設けられている。
凸部16dにおけるL字状の箇所16iとレール部1hとの組み合わせ、及び第1閉鎖部16aにおける凸部16d以外の部分についての外周面と挿通用貫通孔1aを形成するベース部1の内壁面との間隙を無くすことによって、第1閉鎖部16aと挿通用貫通孔1a及び爪部2とを一体化させることができる。
【0046】
本発明による取付具10を含む巻付け型滑り止め付き吊下げ具14は、ベルト12によって被巻付け体(特に被巻付け棒状体)に巻き付けて装着することができる。本発明に用いることのできるベルト12は、被巻付け体に巻き付けて着脱自在に取り付けることのできる任意の公知手段であり、特に限定されない。代表的には、面ファスナー及び結束帯などを挙げることができる。ベルトは、従来の同種の取付具と同様に、ベース部1に固着して設けることもできる。
【0047】
図18は、ベルト12の一方の端部に嵌合部材12aを設ける態様を説明した図である。
図18(a)及び図18(b)に示すように、ベース部1の結合用スリット1dに嵌め込み可能な嵌合部材12aをベルト12の一方の端部に設けることによって、ベルト12をベース部1に取り付けることもできる。
嵌合部材12aを用いる場合には、ベルト12をベース部1に固着して取り付ける必要がないので、種々の大きさの被巻付け体に本発明による取付具10を巻き付けることが可能となる。具体的には、複数のベルト12(各ベルトの長さは異なる)を用意して(図18の場合には、3本のベルトを用意している)、そして被巻付け体の大きさに対して適切な長さを有するベルト12を選択することによって、種々の大きさの被巻付け体に取付具10を巻き付けることができる。
この嵌合部材12aは、結合用スリット1dの取付面25側からベルト12が飛び出すようにしたり(図18(b)の(a)参照)、結合用スリット1dのドーム担持面21側からベルト12が飛び出すようにしたり(図18(b)の(b)参照)するように、ベース部1に取り付けることができる。
結合用スリット1dのドーム担持面21側からベルト12が飛び出すようにした場合には、被巻き付け体と接触しない(ベルト12の)領域(図18(b)の(b)におけるSの領域)が存在してしまうので、結合用スリット1dの取付面25側からベルト12が飛び出すようにすることが好ましい。
この嵌合部材12aは、図1に示すようなドーム部18を有するベース部1における結合用スリット1dに取り付けたり、図18に示すような(ドーム部18を有しない、すなわち、フック11を直接的に取り付けた)ベース部1における結合用スリット1dに取り付けたりすることができる。
【0048】
被巻付け体は、特には棒状体を挙げることができるが、任意の公知のベルトによる巻き付け装着が可能であれば特に限定されない。被巻付け体は、代表的には、ベビーカー、シルバーカー、若しくは車椅子、又は自転車のハンドルやフレーム(特に、傾斜フレーム)、各種アウトドア製品のパイプ(特に、テント組立用の傾斜パイプ)、各種物流用製品のパイプ(特に、台車の傾斜フレーム)、電車の直立ポール、更には、各種家庭用品のパイプ(例えば、ベランダの手すりや柵、物干し竿)、病院や宿泊施設のベッドなどのポール部を挙げることができる。また、外径が大きい被巻付け体の一例を挙げれば、屋外用品、例えば、園芸用プランター、屋外ゴミ箱、又は表示盤などがある。
【0049】
本発明による取付具10及びフック11の材料としては、合成樹脂(例えば、熱可塑性樹脂)、金属、木材(例えば、木、又は竹)、又はセラミックスを挙げることができる。
【0050】
本発明による取付具10に取り付けられる吊下手段としては、例えば、図1に示すフック11、又は開閉型フック(例えば、カラビナ型フック)を挙げることができる。また、フック11を本発明による取付具10に取り付けた後に、そのフック11に対して玩具及びキャラクターデザインを取り付けることもできる。
【符号の説明】
【0051】
1・・・ベース部;1a・・・挿通用貫通孔;1b・・・収納用貫通孔;1c・・・係止用溝;1d・・・結合用スリット;1e・・・結合バー;1f・・・折返スリット;1g・・・折返バー;1h・・・レール部;1i・・・収納部;2・・・爪部;2a・・・右前側爪部;2b・・・左前側爪部;2c・・・右後側爪部;2d・・・左後側爪部;2e・・・爪部先端;2f・・・爪部の内面;2g・・・先端領域;2i・・・平坦面;2j・・・爪部の内壁面;10・・・取付具;11・・・フック;11a・・・ヘッド部;11b・・・フック本体部;11c・・・ネック部;11d・・・先端部;11e・・・平坦面;12・・・ベルト;12a・・・嵌合部材;13・・・滑り止め部;13a・・・接触面;13b・・・滑り止め本体部;13c・・・フェンス部;13d・・・フランジ部;13e・・・内側嵌合溝部;14・・・巻付け型滑り止め付き吊下げ具;15・・・滑り止め付き取付具;16・・・連結プレート部;16a・・・第1閉鎖部;16b・・・第2閉鎖部;16c・・・係止用突起部;16d・・・凸部;16e・・・先端突起部;16f・・・本体部;16g・・・閉鎖部分;16h・・・形成部分;16i・・・L字状の箇所;17・・・吊下げ具;18・・・ドーム部;21・・・ドーム担持面;23・・・スリット;23a・・・第1スリット;23b・・・第2スリット;24・・・ヘッド部用収納室;25・・・取付面;27・・・滑り止め部用収納室;27a・・・前側フェンス部;27b・・・後側フェンス部;27c・・・右側フェンス部;27d・・・左側フェンス部;33・・・前側端部;34・・・後側端部;35・・・右側端部;36・・・左側端部;40・・・補強用突起部;42・・・補強用連結部;45・・・補強部材;46・・・補強部材;49・・・棒状体;90・・・吊下フック具;91・・・ベース部;92・・・ドーム部;93・・・スリット;94・・・フック;95・・・ベルト;
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11(a)】
図11(b)】
図11(c)】
図11(d)】
図12(a)】
図12(b)】
図13(a)】
図13(b)】
図14
図15(a)】
図15(b)】
図16
図17
図18(a)】
図18(b)】
図19