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特許7362177情報処理システム、情報処理方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-06
(45)【発行日】2023-10-17
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04L 51/04 20220101AFI20231010BHJP
【FI】
H04L51/04
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2023119857
(22)【出願日】2023-07-24
【審査請求日】2023-07-24
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】520040603
【氏名又は名称】株式会社クアンド
(74)【代理人】
【識別番号】110002790
【氏名又は名称】One ip弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】下岡 純一郎
【審査官】岩田 玲彦
(56)【参考文献】
【文献】特表2016-505947(JP,A)
【文献】特開2015-037518(JP,A)
【文献】特開2022-139942(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 51/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
アクセスコードに紐づく個別領域における通話関連データの双方向通信を複数の端末装置間で行う情報処理システムであって、
前記アクセスコードに紐づく前記個別領域を生成し、
各端末装置からの前記アクセスコードへのアクセスに対応して、アクセスした各ユーザの識別情報を前記個別領域に紐づけて、前記個別領域におけるユーザ間の前記双方向通信を可能とし、
前記アクセスコードへの前記アクセスに対応して、アクセスがされたことを示す通知を通知対象ユーザへ送信する個別領域管理部、を備え、
前記通知対象ユーザは、管理ユーザにより設定可能である、
情報処理システム。
【請求項2】
アクセスコードに紐づく個別領域における通話関連データの双方向通信を複数の端末装置間で行う情報処理システムであって、
前記アクセスコードに紐づく前記個別領域を生成し、
各端末装置からの前記アクセスコードへのアクセスに対応して、アクセスした各ユーザの識別情報を前記個別領域に紐づけて、前記個別領域におけるユーザ間の前記双方向通信を可能とし、
前記アクセスコードへの前記アクセスに対応して、アクセスがされたことを示す通知を通知対象ユーザへ送信する個別領域管理部、を備え、
前記個別領域管理部は、前記通知対象ユーザがいずれかの個別領域に参加しているか否かに応じて、前記通知の通知方法を異ならせる、
情報処理システム。
【請求項3】
アクセスコードに紐づく個別領域における通話関連データの双方向通信を複数の端末装置間で行う情報処理システムであって、
前記アクセスコードに紐づく前記個別領域を生成し、
各端末装置からの前記アクセスコードへのアクセスに対応して、アクセスした各ユーザの識別情報を前記個別領域に紐づけて、前記個別領域におけるユーザ間の前記双方向通信を可能とし、
前記アクセスコードへの前記アクセスに対応して、アクセスがされたことを示す通知を通知対象ユーザへ送信する個別領域管理部、を備え、
前記ユーザは、ユーザ情報が登録された登録ユーザと、ユーザ情報が登録されていない未登録ユーザと、を含み、
前記個別領域管理部は、アクセスした前記ユーザが登録ユーザであるか否かに応じて、前記通知の通知内容または通知方法の少なくともいずれかを異ならせる、
情報処理システム。
【請求項4】
前記通知対象ユーザは、複数設定可能である、
請求項1~3のいずれか一項に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記通知は、前記アクセスコードに紐づく個別領域へ参加するための手段、を含む、
請求項1~3のいずれか一項に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記通知は、通知元に関する情報を含み、
前記通知元に関する情報は、前記アクセスコードに紐づく対象物を示す情報または空間を示す情報の少なくともいずれかを含む、
請求項1~3のいずれか一項に記載の情報処理システム。
【請求項7】
アクセスコードに紐づく個別領域における通話関連データの双方向通信を複数の端末装置間で行う情報処理方法であって、
コンピュータにおいて、
前記アクセスコードに紐づく前記個別領域を生成するステップと、
各端末装置からの前記アクセスコードへのアクセスに対応して、アクセスした各ユーザの識別情報を前記個別領域に紐づけて、前記個別領域におけるユーザ間の前記双方向通信を可能とするステップと、
前記アクセスコードへの前記アクセスに対応して、アクセスがされたことを示す通知を通知対象ユーザへ送信するステップと、を実行
前記通知対象ユーザは、管理ユーザにより設定可能である、
情報処理方法。
【請求項8】
アクセスコードに紐づく個別領域における通話関連データの双方向通信を複数の端末装置間で行う情報処理方法であって、
コンピュータにおいて、
前記アクセスコードに紐づく前記個別領域を生成するステップと、
各端末装置からの前記アクセスコードへのアクセスに対応して、アクセスした各ユーザの識別情報を前記個別領域に紐づけて、前記個別領域におけるユーザ間の前記双方向通信を可能とするステップと、
前記アクセスコードへの前記アクセスに対応して、アクセスがされたことを示す通知を通知対象ユーザへ送信するステップと、を実行
前記通知を通知対象ユーザへ送信するステップは、前記通知対象ユーザがいずれかの個別領域に参加しているか否かに応じて、前記通知の通知方法を異ならせる、
情報処理方法。
【請求項9】
アクセスコードに紐づく個別領域における通話関連データの双方向通信を複数の端末装置間で行う情報処理方法であって、
コンピュータにおいて、
前記アクセスコードに紐づく前記個別領域を生成するステップと、
各端末装置からの前記アクセスコードへのアクセスに対応して、アクセスした各ユーザの識別情報を前記個別領域に紐づけて、前記個別領域におけるユーザ間の前記双方向通信を可能とするステップと、
前記アクセスコードへの前記アクセスに対応して、アクセスがされたことを示す通知を通知対象ユーザへ送信するステップと、を実行
前記ユーザは、ユーザ情報が登録された登録ユーザと、ユーザ情報が登録されていない未登録ユーザと、を含み、
前記通知を通知対象ユーザへ送信するステップは、アクセスした前記ユーザが登録ユーザであるか否かに応じて、前記通知の通知内容または通知方法の少なくともいずれかを異ならせる、
情報処理方法。
【請求項10】
アクセスコードに紐づく個別領域における通話関連データの双方向通信を複数の端末装置間で行う情報処理方法をコンピュータに実行させるプログラムであって、
前記コンピュータに、
前記アクセスコードに紐づく前記個別領域を生成するステップと、
各端末装置からの前記アクセスコードへのアクセスに対応して、アクセスした各ユーザの識別情報を前記個別領域に紐づけて、前記個別領域におけるユーザ間の前記双方向通信を可能とするステップと、
前記アクセスコードへの前記アクセスに対応して、アクセスがされたことを示す通知を通知対象ユーザへ送信するステップと、を実行させ、
前記通知対象ユーザは、管理ユーザにより設定可能である、
プログラム。
【請求項11】
アクセスコードに紐づく個別領域における通話関連データの双方向通信を複数の端末装置間で行う情報処理方法をコンピュータに実行させるプログラムであって、
前記コンピュータに、
前記アクセスコードに紐づく前記個別領域を生成するステップと、
各端末装置からの前記アクセスコードへのアクセスに対応して、アクセスした各ユーザの識別情報を前記個別領域に紐づけて、前記個別領域におけるユーザ間の前記双方向通信を可能とするステップと、
前記アクセスコードへの前記アクセスに対応して、アクセスがされたことを示す通知を通知対象ユーザへ送信するステップと、を実行させ、
前記通知を通知対象ユーザへ送信するステップは、前記通知対象ユーザがいずれかの個別領域に参加しているか否かに応じて、前記通知の通知方法を異ならせる、
プログラム。
【請求項12】
アクセスコードに紐づく個別領域における通話関連データの双方向通信を複数の端末装置間で行う情報処理方法をコンピュータに実行させるプログラムであって、
前記コンピュータに、
前記アクセスコードに紐づく前記個別領域を生成するステップと、
各端末装置からの前記アクセスコードへのアクセスに対応して、アクセスした各ユーザの識別情報を前記個別領域に紐づけて、前記個別領域におけるユーザ間の前記双方向通信を可能とするステップと、
前記アクセスコードへの前記アクセスに対応して、アクセスがされたことを示す通知を通知対象ユーザへ送信するステップと、を実行させ、
前記ユーザは、ユーザ情報が登録された登録ユーザと、ユーザ情報が登録されていない未登録ユーザと、を含み、
前記通知を通知対象ユーザへ送信するステップは、アクセスした前記ユーザが登録ユーザであるか否かに応じて、前記通知の通知内容または通知方法の少なくともいずれかを異ならせる、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理システム、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、インターネット等の通信回線を介して映像や音声などをリアルタイムに双方向通信することによって、オンラインでの打合せ等が可能となる技術が知られている(特許文献1参照)。
【0003】
このような技術においては、特許文献1に示されるように、例えば、参加者が、予め伝えられていた会議URLに端末からアクセス(接続)することにより、サーバ上に生成された所定の会議IDを有する個別領域に参加することによって、個別領域において参加者同士はリアルタイムに双方向通信が可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2020-198078号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に示される技術の場合、事前に通話日時を指定している場合が一般的であるが、URLなどのアクセスコードを介して不意に通話要求があった場合には通話先の通知対象ユーザが必ずしも迅速に対応することができない場合があった。
【0006】
そこで、本開示では、特に通話先の通知対象ユーザにおいて迅速に対応可能となる情報処理システム、情報処理方法及びプログラムについて説明する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様における情報処理システムは、アクセスコードに紐づく個別領域における通話関連データの双方向通信を複数の端末装置間で行う情報処理システムであって、前記アクセスコードに紐づく前記個別領域を生成し、各端末装置からの前記アクセスコードへのアクセスに対応して、アクセスした各ユーザの識別情報を前記個別領域に紐づけて、前記個別領域におけるユーザ間の前記双方向通信を可能とし、前記アクセスコードへの前記アクセスに対応して、アクセスがされたことを示す通知を通知対象ユーザへ送信する個別領域管理部、を備える。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、特に通話先の通知対象ユーザにおいて迅速に対応可能となる情報処理システム、情報処理方法及びプログラムの提供が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本開示の一実施形態に係る情報処理システムを示すブロック構成図である。
図2図1の管理サーバ100のハードウェア構成を示す図である。
図3図2の記憶部120および制御部130の機能を例示したブロック図である。
図4図1のユーザ端末装置200のハードウェア構成を示す図である。
図5図4の制御部230の機能を例示したブロック図である。
図6】本実施の形態におけるユーザ端末装置200の表示の一例を示す図である。
図7】本実施の形態におけるユーザ端末装置200の他の表示例を示す図である。
図8図1の情報処理システム1の処理の例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の実施形態の内容を列記して説明する。本発明の実施の形態による情報処理システム等は、以下のような構成を備える。
【0011】
[項目1]
アクセスコードに紐づく個別領域における通話関連データの双方向通信を複数の端末装置間で行う情報処理システムであって、
前記アクセスコードに紐づく前記個別領域を生成し、
各端末装置からの前記アクセスコードへのアクセスに対応して、アクセスした各ユーザの識別情報を前記個別領域に紐づけて、前記個別領域におけるユーザ間の前記双方向通信を可能とし、
前記アクセスコードへの前記アクセスに対応して、アクセスがされたことを示す通知を通知対象ユーザへ送信する個別領域管理部、を備える、
情報処理システム。
[項目2]
前記通知対象ユーザは、複数設定可能である、
項目1に記載の情報処理システム。
[項目3]
前記通知対象ユーザは、管理ユーザにより設定可能である、
項目1または2に記載の情報処理システム。
[項目4]
前記通知は、前記アクセスコードに紐づく個別領域へ参加するための手段、を含む、
項目1ないし3のいずれか一項に記載の情報処理システム。
[項目5]
前記通知は、通知元に関する情報を含む、
項目1ないし4のいずれか一項に記載の情報処理システム。
[項目6]
前記通知元に関する情報は、前記アクセスコードに紐づく対象物を示す情報または空間を示す情報の少なくともいずれかを含む、
項目1ないし5のいずれか一項に記載の情報処理システム。
[項目7]
前記アクセスコードは、通話開始予定日時の設定を含むスケジューリングがされていない、
項目1ないし6のいずれか一項に記載の情報処理システム。
[項目8]
前記個別領域管理部は、前記通知対象ユーザがいずれかの個別領域に参加しているか否かに応じて、前記通知の通知方法を異ならせる、
項目1ないし7のいずれか一項に記載の情報処理システム。
[項目9]
前記ユーザは、ユーザ情報が登録された登録ユーザと、ユーザ情報が登録されていない未登録ユーザと、を含み、
前記個別領域管理部は、アクセスした前記ユーザが登録ユーザであるか否かに応じて、前記通知の通知内容または通知方法の少なくともいずれかを異ならせる、
項目1ないし8のいずれか一項に記載の情報処理システム。
[項目10]
アクセスコードに紐づく個別領域における通話関連データの双方向通信を複数の端末装置間で行う情報処理方法であって、
コンピュータにおいて、
前記アクセスコードに紐づく前記個別領域を生成するステップと、
各端末装置からの前記アクセスコードへのアクセスに対応して、アクセスした各ユーザの識別情報を前記個別領域に紐づけて、前記個別領域におけるユーザ間の前記双方向通信を可能とするステップと、
前記アクセスコードへの前記アクセスに対応して、アクセスがされたことを示す通知を通知対象ユーザへ送信するステップと、を実行する、
情報処理方法。
[項目11]
アクセスコードに紐づく個別領域における通話関連データの双方向通信を複数の端末装置間で行う情報処理方法をコンピュータに実行させるプログラムであって、
前記コンピュータに、
前記アクセスコードに紐づく前記個別領域を生成するステップと、
各端末装置からの前記アクセスコードへのアクセスに対応して、アクセスした各ユーザの識別情報を前記個別領域に紐づけて、前記個別領域におけるユーザ間の前記双方向通信を可能とするステップと、
前記アクセスコードへの前記アクセスに対応して、アクセスがされたことを示す通知を通知対象ユーザへ送信するステップと、を実行させる、
プログラム。
[項目12]
アクセスコードに紐づく個別領域における通話関連データの双方向通信を複数の端末装置間で行う情報処理システムであって、
前記アクセスコードに紐づく前記個別領域を生成し、
各端末装置からの前記アクセスコードへのアクセスに対応して、アクセスした各ユーザの識別情報を前記個別領域に紐づけて、前記個別領域におけるユーザ間の前記双方向通信を可能とし、
前記個別領域における前記ユーザ間の通話に関する通話関連データを前記アクセスコードに紐づけて記憶する個別領域管理部、を備える、
情報処理システム。
[項目13]
前記ユーザは、ユーザ情報が登録された登録ユーザと、ユーザ情報が登録されていない未登録ユーザと、を含み、
記憶された前記通話関連データは、前記登録ユーザのみが読み出し可能である、
項目12に記載の情報処理システム。
[項目14]
前記アクセスコードへのアクセスに対応して、アクセスがされたことを示す通知を通知対象ユーザへ送信する、
項目12または13に記載の情報処理システム。
[項目15]
前記通知対象ユーザは、管理ユーザにより設定可能である、
項目14に記載の情報処理システム。
[項目16]
前記通知対象ユーザは、複数設定可能である、
項目14に記載の情報処理システム。
[項目17]
前記通話関連データは、複数の時点の通話に関する通話履歴情報を含む、
項目12ないし16のいずれか一項に記載の情報処理システム。
[項目18]
前記通話履歴情報は、前記アクセスコードへアクセスしたユーザに関するユーザ情報を含む、
項目17に記載の情報処理システム。
[項目19]
前記アクセスコードは、当該アクセスコードへのアクセス可能な期間が設定される、
項目12ないし18のいずれか一項にに記載の情報処理システム。
[項目20]
記憶された前記通話関連データは、前記アクセス可能な期間内のみ読み出し可能である、
項目19に記載の情報処理システム。
[項目21]
記憶された前記通話関連データは、管理ユーザのみ前記アクセス可能な期間外に読み出し可能である、
項目19に記載の情報処理システム。
[項目22]
個別領域管理部は、前記アクセスコードに紐づく対象物データをさらに記憶し、
前記ユーザからの要求に応じて前記対象物データを前記ユーザへ提示する、
項目12ないし21のいずれか一項にに記載の情報処理システム。
[項目23]
個別領域管理部は、前記アクセスコードに紐づく対象物データをさらに記憶し、
前記通知対象ユーザからの要求に応じて前記対象物データを前記通知対象ユーザへ提示する、
項目14に記載の情報処理システム。
[項目24]
アクセスコードに紐づく個別領域における通話関連データの双方向通信を複数の端末装置間で行う情報処理方法であって、
コンピュータにおいて、
前記アクセスコードに紐づく前記個別領域を生成するステップと、
各端末装置からの前記アクセスコードへのアクセスに対応して、アクセスした各ユーザの識別情報を前記個別領域に紐づけて、前記個別領域におけるユーザ間の前記双方向通信を可能とするステップと、
前記個別領域における前記ユーザ間の通話に関する通話関連データを前記アクセスコードに紐づけて記憶するステップと、を実行する、
情報処理方法。
[項目25]
アクセスコードに紐づく個別領域における通話関連データの双方向通信を複数の端末装置間で行う情報処理方法をコンピュータに実行させるプログラムであって、
前記コンピュータに、
前記アクセスコードに紐づく前記個別領域を生成するステップと、
各端末装置からの前記アクセスコードへのアクセスに対応して、アクセスした各ユーザの識別情報を前記個別領域に紐づけて、前記個別領域におけるユーザ間の前記双方向通信を可能とするステップと、
前記個別領域における前記ユーザ間の通話に関する通話関連データを前記アクセスコードに紐づけて記憶するステップと、を実行させる、
プログラム。
【0012】
以下、本開示の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本開示の内容を不当に限定するものではない。また、実施形態に示される構成要素のすべてが、本開示の必須の構成要素であるとは限らない。また、各実施形態で示される特徴は、互いに矛盾しない限り他の実施形態にも適用可能である。
【0013】
<実施形態1>
<構成>
図1は、本開示の実施形態1に係る情報処理システム1を示すブロック構成図である。この情報処理システム1は、例えば、ネットワークNWを介して、アクセスコードに紐づく個別領域における通話関連データの双方向通信(以下、総称して「通話」ともにいう)を複数の端末装置間でリアルタイムに行う情報処理システムである。なお、例示として3つのユーザ端末装置を示しているが、これに限らず、2つのユーザ端末装置間の情報システムでもよいし、4つ以上のユーザ端末装置間の情報システムでもよい。また、例示として3つのユーザ端末装置のアイコンを異ならせているが、これに限らず、複数のユーザ端末装置200の少なくともいずれかが同じ種別のデバイスであってもよい。
【0014】
情報処理システム1は、管理サーバ100と、複数のユーザ端末装置200A-C(以下、ユーザ端末装置200と称する場合もある)と、ネットワークNWと、を有している。管理サーバ100と、ユーザ端末装置200とは、ネットワークNWを介して接続される。ネットワークNWは、インターネット、イントラネット、ブロックチェーンネットワーク、無線LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)等により構成される。
【0015】
管理サーバ100は、例えば、ネットワークを介してユーザ端末装置200にネットワークサービスを提供するサーバ装置である。
【0016】
ユーザ端末装置200は、各ユーザが所持する、例えばパーソナルコンピュータやタブレット端末、スマートフォン、携帯電話、PHS、PDA等の情報処理装置である。
【0017】
<管理サーバ100>
図2は、管理サーバ100のハードウェア構成を示す図である。図3は、記憶部120および制御部130の機能を例示したブロック図である。管理サーバ100は、例えばパーソナルコンピュータのような汎用コンピュータとしてもよいし、或いはクラウド・コンピューティングによって論理的に実現されてもよい。なお、図示された構成は一例であり、これ以外の構成を有していてもよい。
【0018】
管理サーバ100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130と、入出力部140とを備える。これらの機能部は、管理サーバ100用の所定のプログラムを実行することにより実現される。
【0019】
通信部110は、ユーザ端末装置200と通信を行うための通信インタフェースであり、例えばTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)等の通信規約により通信が行われる。
【0020】
記憶部120は、各種制御処理や制御部130内の各機能を実行するためのプログラム、入力データ等を記憶するものであり、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等から構成される。また、図3に示されるように、記憶部120は、ネットワークサービスを利用するにあたり事前に登録されたユーザ情報をユーザ識別情報に関連付けて記憶するユーザ情報記憶部121と、アクセスコードに紐づけて生成される個別領域に関連するデータ(例えば、後述の通話関連データなど)を個別領域識別情報に関連付けて記憶する個別領域情報記憶部122を含む。さらに、記憶部120は、ユーザ端末装置200と通信を行ったデータを一時的に記憶する。
【0021】
ユーザ情報は、例えば、ユーザ名情報、ユーザ画像情報(例えば、プロフィール画像など)、メールアドレス、所属情報、通知対象ユーザ設定情報(通知対象ユーザであるかどうかを示す情報)、管理ユーザ設定情報(管理ユーザであるかどうかを示す情報)などが含まれるが、これらに限定されない。
【0022】
アクセスコードは、例えば、一次元コード(例えば、バーコードなど)、二次元コード(例えば、QRコード(登録商標)など)、URLなどであり得るが、個別領域にアクセス可能であれば、どのような形態であってもよい。アクセスコードは、ユーザ(特に管理ユーザ)により読み出し可能であり、例えば、QRコード(登録商標)のような形で画像データとして取得可能である。アクセスコードは、例えば、紙媒体などの物理媒体に記載したり、印刷したり、もしくは、電子メールなどの電子媒体に記載したり、添付したりなどにより、参加候補ユーザに知らされてもよい。アクセスコードは、特に、スケジューリング(例えば、アクセスの開始予定日時が設定されていなくてもよく、繰り返し開催の設定やスケジューラへの同期など)がされていない利用が想定され、例えば、ユーザ端末装置200のカメラ機能により、いずれかの場所に記載・貼付などされているアクセスコードを撮影して画像認識し、アクセスコードが示すURL等にアクセスすることで、任意のタイミングでユーザが個別領域(例えば、ビデオ通話が可能な通話ルーム)に接続することが可能となるものであり得る。
【0023】
個別領域情報は、例えば、アクセスコード情報、個別領域名情報、個別領域におけるユーザ間の通話に関する通話関連データ、対象物データ(対象物を示す情報)、空間データ(例えば、アクセスコードが記載・貼付される空間を示す情報(例えば、建物名や、部屋名、部屋番号など))などが含まれるが、これらに限定されない。
【0024】
通話関連データは、例えば、通話参加ユーザ情報(例えば、通話参加ユーザのユーザ識別情報を含むユーザ情報)、音声データや映像データなどの通話記録データ(録音データ、録画データなどであって、例えば、何れかのユーザが入場して通話を開始した時点から、最後のユーザが退場して通話が終了した時点までに区切られた通話記録データや、通話中に撮影した画像データ、通話中のチャットデータ、通話中の手書きデータ(例えば、ホワイトボード機能で手書きされたデータなど)、通話中の音声データをテキストで文字起こしした文字起こしデータ、文字起こしを要約した要約データなど)、一以上の通話開始時点(特に二以上の複数の通話開始時点)に関する通話履歴を示す通話履歴情報などであり得るが、これらに限定されない。
【0025】
通話履歴情報は、通話参加ユーザの入退室時点情報(例えば、日付情報や時間情報を含む)、通話参加ユーザのユーザ識別情報、通話記録データ(例えば、何れかのユーザが入場して通話を開始した時点から、最後のユーザが退場して通話が終了した時点までに区切られた通話記録データ、および/または、通話開始時点に紐づけて記憶される通話記録データ、など。上述に例示のものを含む。)、の少なくともいずれかを含んでもよい。
【0026】
対象物データは、例えば、アクセスコードに紐づけられる対象物に関するデータであって、対象物に関するテキストデータ(例えば、対象物を説明するテキストデータや対象物の識別情報(特に機器識別コードなど)を示すテキストデータなど)、画像データ、映像データ、音データ、対象物の位置を示す位置情報(例えば、設置場所名や、緯度経度情報など)を含んでいてもよい。個別領域情報として対象物データを含む場合、具体例としては、例えば、アクセスコードが工事現場などに貼付されている場合には、対象物データは工事対象(例えば、建築物や道路など)に関するデータであり得るし、機器設備に貼付されている場合には、対象物データは機器に関するデータであり得る。なお、対象物データは、いずれのユーザがアクセスコード(すなわち、個別領域)に紐づけて登録可能であってもよいが、特に管理ユーザのみが登録可能であってもよい。
【0027】
制御部130は、管理サーバ100の全体の動作を制御するものであり、CPU(Central Processing Unit)等から構成される。また、図3に示されるように、制御部130は、情報送受信部131、個別領域管理部132といった機能部を含む。
【0028】
情報送受信部131は、各ユーザ端末装置200から各種情報・データや要求を受け付け、各ユーザ端末装置200へ各種情報や要求を送信する。
【0029】
個別領域管理部132は、所定のユーザ(特に管理ユーザ)のユーザ端末装置200上での操作に対応する個別領域生成要求(アクセスコード生成要求ともいえる)に基づき、アクセスコードに紐づく個別領域を生成する。言い換えると、所定の個別領域識別情報に紐づく個別領域を生成すると共に、対応するアクセスコードを生成し、互いに対応付けて個別領域情報記憶部122に記憶する。
【0030】
また、個別領域管理部132は、各ユーザ端末装置200からのアクセスコードへのアクセス要求に対応して、アクセスした各ユーザの識別情報を個別領域に紐づけて個別領域情報記憶部122に記憶する。これにより、紐づけられた個別領域におけるユーザ間の双方向通信を可能とする。
【0031】
また、個別領域管理部132は、各ユーザ端末装置200からのアクセスコードへのアクセスに対応して、アクセスがされたことを示す通知を通知対象ユーザへ送信するようにしてもよい。
【0032】
通知対象ユーザに送付される通知は、例えば、所定のユーザからアクセスがあったアクセスコードに紐づく個別領域へ参加するための手段(例えば、アクセスコード(URLリンクなど)や、該当の個別領域へ参加するためのアクセスコードに紐づくボタンアイコンなど)が含まれていてもよいし、通知元に関する情報(例えば、通知元のユーザ情報(例えばユーザ名など)、通知元情報(例えば、アクセスコードに紐づく対象物を示す情報(例えば、機器名など)やアクセスコードに紐づく空間を示す情報(例えば、建物名や、部屋名、部屋番号など)など))、アクセス時間情報、現在の参加人数情報などを含んでもよい。通知方法は、例えば、通知対象ユーザのユーザ端末装置200において、通知音を鳴らしたり、通知用ポップアップを表示したり、通知に関連するアプリケーションをアクティブにしたり、など種々の手法のいずれか、または、組み合わせた手法であってもよい。
【0033】
通知対象ユーザは、管理ユーザにより設定可能であってもよく、一つの個別領域識別情報に対して複数の通知対象ユーザを設定可能であってもよい。通知対象ユーザは、管理ユーザを含んでいてもよいし、管理ユーザと別であってもよい。
【0034】
また、通知対象ユーザを複数の個別領域識別情報に対して対象として設定可能であってもよい。その場合、通知対象ユーザがいずれかの個別領域に参加しているか否かに応じて、通知方法を異ならせるようにしてもよい。具体例としては、例えば、いずれの個別領域にも参加していない状態で通知を受け取った場合には、通知音を鳴らすようにしてもよい(例えば、通知音のみ、または、通知音と通知用ポップアップ表示、通知音と通知関連アプリケーションのアクティブ化など)が、いずれかの個別領域に参加している場合には通知音を鳴らさない(例えば、通知なし、または、通知ポップアップ表示など)ようにしてもよい。もしくは、いずれの個別領域にも参加していない状態で通知を受け取った場合には、通知用ポップアップを表示するようにしてもよいが、いずれかの個別領域に参加している場合には通知用ポップアップを表示しないようにしてもよい。あるいは、いずれの個別領域にも参加していない状態で通知を受け取った場合には、通知関連アプリケーションがアクティブ化されるようにしてもよいが、いずれかの個別領域に参加している場合には通知関連アプリケーションがアクティブ化されないようにしてもよい。これらは例示であって、これらに限られるものでもない。
【0035】
これにより、事前に通話日時を指定していない場合(特に、いずれかの場所にアクセスコードが記載・貼付されている場合)に、不意に通話要求があった場合であっても通話先の通知対象ユーザ(例えば、工事などの現場監督者やプロジェクト管理者であったり、機器に関するコールセンターの対応者などであって、特に、管理ユーザ側のユーザなど)においても迅速に対応可能となる。
【0036】
また、個別領域管理部132は、ユーザ情報が登録された登録ユーザからのアクセスコードへのアクセス(すなわち、個別領域へのアクセス)を受け付けるが、これに加えて、ユーザ情報が登録されていない未登録ユーザからのアクセスコードへのアクセスも受け付けてもよい。その場合、個別領域情報に含まれる通話参加ユーザのユーザ識別情報は登録されていないので、アクセスコードからアクセスした際に付与される未登録ユーザ(いわゆるゲストユーザ)を示すユーザ識別情報を個別領域情報に含んでアクセスコードに紐づけて個別領域情報記憶部122に記憶してもよく、これに加えて、または、代えて、アクセスコードからアクセスした際に未登録ユーザが設定したゲストユーザ名を記憶してもよい。
【0037】
また、個別領域管理部132は、通知対象ユーザに通知される通知について、未登録ユーザからのアクセスコードへのアクセスに対応する通知と、登録ユーザからのアクセスコードへのアクセスに対応する通知とで、互いに区別可能としてもよい。区別可能にするとは、例えば、通知内容として未登録ユーザか登録ユーザかを示す情報を含むようにしてもよいし、通知が到着した際の通知方法(通知音や通知ポップアップのデザインなど)を互いに異なるようにしてもよい。
【0038】
これにより、不意に通話要求があった場合に、通話先の通知対象ユーザが通知元のユーザが登録ユーザであるか否かを通知から把握可能となる。
【0039】
また、個別領域管理部132は、個別領域におけるユーザ間の通話に関する通話関連データをアクセスコードに紐づけて(すなわち、個別領域識別情報に紐づけて)個別領域情報記憶部122に記憶する。
【0040】
これにより、アクセスコードが一回きりで利用される場合と比較して、アクセスコードが利用されるたびに、アクセスコードに紐づく通話関連データが蓄積されるため、アクセスコードの長期的な利用に適した構成となる。特に、通話履歴情報を記憶する場合には、時系列に整理された状態で各通話に関連する情報が参照可能となる。
【0041】
また、個別領域管理部132は、個別領域情報記憶部122に記憶された各種データ(特に、通話関連データ)は、前述の登録ユーザのみが読み出し可能であってもよい。
【0042】
これにより、未登録ユーザも含めてアクセスコードの利用を運用した場合においても、個別領域情報記憶部122に記憶される通話関連データ等の情報の機密性が担保される。
【0043】
また、個別領域管理部132は、アクセスコードに紐づけて(すなわち、個別領域識別情報に紐づけて)、当該アクセスコードへのアクセス可能な期間が設定されてもよい。アクセス可能な期間の設定は、例えば管理ユーザにより設定可能であり得る。また、アクセスコードに紐づけて記憶された通話関連データは、アクセス可能な期間内のみ読み出し可能であってもよい。また、アクセスコードに紐づけて記憶された通話関連データは、管理ユーザのみアクセス可能な期間外に読み出し可能であってもよい。また、アクセス可能な期間は、前述の未登録ユーザと登録ユーザで互いに期間が異なってもよく、特に未登録ユーザのアクセス可能な期間は、登録ユーザのアクセス可能な期間よりも短くてもよい。
【0044】
これにより、アクセスコードへのアクセスを永久ではなく期間を設定して半永久的な運用が可能となる。また、設定されたアクセス期間に紐づけて、記憶された通話関連データを読み出し可能な期間を設定することで、プロジェクトの終了などに合わせて記憶された通話関連データへのアクセスを制限することが可能となる。
【0045】
また、個別領域管理部132は、ユーザ端末装置200からの要求に応じて、記憶された個別領域情報(特に通話関連データ)をユーザへ提示するようにしてもよく、特に、通知対象ユーザ、または、管理ユーザ、の少なくともいずれかからの要求のみに応じて個別領域情報を、要求があったユーザ(すなわち、通知対象ユーザ、または、管理ユーザの少なくともいずれか)へ提示するようにしてもよい。この時、個別領域情報は、例えば、通話関連データであってもよく、特に、対象物データや通話履歴情報であってもよい。また、個別領域管理部132は、管理ユーザからの設定に応じて、通話関連データを読み出し可能な対象ユーザを設定可能であってもよく、および/または、いずれのユーザに対して通話関連データのうちいずれの情報を読み出し可能とするかを設定可能であってもよい。
【0046】
これにより、記憶された通話関連データへのアクセスを適切に管理することが可能となる。
【0047】
入出力部140は、キーボード・マウス類等の情報入力機器、及びディスプレイ等の出力機器である。なお、クラウドサーバーにより構築されている場合にはこの限りではない。
【0048】
<ユーザ端末装置200>
図4は、ユーザ端末装置200のハードウェア構成を示す図である。図5は、制御部230の機能を例示したブロック図である。ユーザ端末装置200の主なハードウェア構成については、例えば通信部210と、記憶部220と、制御部230と、入出力部240とを備え、管理サーバ100と同様の部分については説明を省略する。これらの機能部は、ユーザ端末装置200用の所定のプログラムやアプリケーションを実行することにより実現される。なお、図示された構成は一例であり、これ以外の構成を有していてもよい。
【0049】
ユーザ端末装置200は、例えばパーソナルコンピュータやタブレット端末、スマートフォン、携帯電話、PHS、PDA等の情報処理装置であってもよく、入出力部240は、例えばユーザ端末装置200がパーソナルコンピュータで構成されている場合は情報出力機器(例えばディスプレイ)と情報入力機器(例えばキーボードやマウス)により構成され、スマートフォンまたはタブレット端末で構成されている場合はタッチパネル等の情報入出力機器により構成されている。また、入出力部240は、撮影部や音声取得部(例えばマイク)を含み、画像情報や映像情報(音声情報を含む)、音声情報を撮影部や音声取得部により取得する。
【0050】
制御部230は、ユーザ端末装置200の全体の動作を制御するものであり、CPU(Central Processing Unit)等から構成される。また、図5に示されるように、制御部230は、情報送受信部231、リクエスト生成部232、表示生成部233といった機能部を含む。
【0051】
情報送受信部231は、管理サーバ100から各種情報や要求を受け付け、管理サーバへ各種情報や要求を送信する。
【0052】
リクエスト生成部232は、ユーザ端末装置200から種々のリクエスト(要求)を生成して、例えば管理サーバ100へ送信する。リクエストは、例えば、アクセスコードが示す個別領域へのアクセス要求などであり、ユーザ端末装置200上でのユーザ操作に応じて各要求が管理サーバ100へ送信される。
【0053】
表示生成部233は、ユーザ端末装置200の記憶部220に記憶された所定の画面表示規則情報(例えばレイアウト情報等)に基づき、管理サーバ100から受信した映像情報や座標情報に基づくポインタをユーザ端末装置200の入出力部240の表示装置に表示される表示領域50における表示を生成する。なお、表示生成部233は、ユーザ端末装置200の機能部ではなく、管理サーバ100の機能部として構成され、各情報はユーザ端末装置200において受信せず、管理サーバ100内で生成された表示画像を受け取るようにしてもよい。
【0054】
図6及び図7には、個別領域において行われる通話の表示例を示す。例えば、個別領域内で映像が共有される場合(すなわち、音声データ及び映像データが双方向通信される場合)には、ユーザ端末装置200の表示領域50内の映像領域51にいずれかのユーザが共有した映像データがリアルタイムで表示される。表示領域50内のいずれかの領域には、参加ユーザを示すアイコン61が示されていてもよく、図6では映像領域51上に重畳して配置されている形態を例示しているが、これに代えて、図7に示されるように映像領域51の外に配置されていてもよい。また、参加ユーザごとに識別可能なポインタ62、63を映像領域51上に重畳して表示してもよい。なお、通話においては、図6のように映像データ(及び音声データ)が共有されてもよいが、映像データがない通話(例えば音声データだけ互いに通信される通話)であってもよい。
【0055】
<処理の流れ>
図8の例示を参照しながら、情報処理システム1が実行する情報処理方法の処理の流れについて説明する。図8は、図1の情報処理システム1の処理の例を示すフローチャートである。
【0056】
ステップS101の処理として、例えばユーザ端末装置200A(例えば管理ユーザ端末装置)の表示領域50に表示された個別領域生成ボタンを押下するなどの個別領域生成操作を実行する。そして、ステップS102の処理として、個別領域生成操作に応じて個別領域生成要求が管理サーバ100へ送信され、個別領域管理部132により所定の個別領域識別情報に紐づく個別領域を生成すると共に、対応するアクセスコードを生成し、互いに対応付けて個別領域情報記憶部122に記憶する。ここで、アクセスコードに紐づけて、管理ユーザ(及び通知対象ユーザ)のユーザ識別情報も併せて個別領域情報記憶部122に記憶してもよいが、これに限定されない。その後、管理ユーザは、例えば、個別領域に接続するためのアクセスコードを取得し、紙媒体などの物理媒体に記載したり、印刷したり、もしくは、電子メールなどの電子媒体に記載したり、添付したりなどにより、参加ユーザがアクセスコードを知ることが可能とすることができる。
【0057】
次に、ステップS103の処理として、ユーザ端末装置200Bのカメラによりアクセスコードを撮影するなどしてアクセスコードからアクセス先(例えばURLなど)を取得し、アクセスコードが示す個別領域へのアクセス要求が送信される。そして、ステップS104の処理として、アクセス要求に対応して、個別領域管理部132により、アクセスしたユーザの識別情報を個別領域に紐づけて個別領域情報記憶部122に記憶する。これにより、ユーザは個別領域に参加可能となり、すなわち、紐づけられた個別領域におけるユーザ間の双方向通信を可能となる。
【0058】
次に、ステップS105の処理として、個別領域管理部132の指示により、通知対象ユーザに対して、紐づけられた個別領域へアクセスがあったことを示す通知を送信される。これに対応して、ステップS106の処理として、例えば通知に記載または添付されるアクセスコードへのアクセス要求操作に基づいて、管理ユーザのユーザ端末装置200Aからも通知に紐づく個別領域へのアクセス要求が管理サーバ100へ送信される。
【0059】
次に、ステップS107の処理として、2以上のユーザにより双方向に音声データ(及び映像データ)が通信されることにより、個別領域における通話が実行される。なお、通話開始時点は、ステップS104の時点であってもよいし、2以上のユーザが参加したS107の時点であってもよいし、これらに限られるものでもない。
【0060】
次に、ステップS108の処理として、個別領域管理部132により、個別領域におけるユーザ間の通話に関する通話関連データがアクセスコードに紐づけて(すなわち、個別領域識別情報に紐づけて)個別領域情報記憶部122に記憶される。
【0061】
<効果>
以上のように、本実施形態に係る情報処理システム等は、特に通話先の通知対象ユーザにおいて迅速に対応可能とする。
【0062】
以上、開示に係る実施形態について説明したが、これらはその他の様々な形態で実施することが可能であり、種々の省略、置換および変更を行なって実施することが出来る。これらの実施形態および変形例ならびに省略、置換および変更を行なったものは、特許請求の範囲の技術的範囲とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0063】
1 情報処理システム
100 管理サーバ
200 ユーザ端末装置
NW ネットワーク
【要約】
【課題】特に通話先の通知対象ユーザにおいて迅速に対応可能となる情報処理システム、情報処理方法、プログラムの提供が可能となる。
【解決手段】本情報処理システムは、アクセスコードに紐づく個別領域における通話関連データの双方向通信を複数の端末装置間で行う情報処理システムであって、前記アクセスコードに紐づく前記個別領域を生成し、各端末装置からの前記アクセスコードへのアクセスに対応して、アクセスした各ユーザの識別情報を前記個別領域に紐づけて、前記個別領域におけるユーザ間の前記双方向通信を可能とし、前記アクセスコードへの前記アクセスに対応して、アクセスがされたことを示す通知を通知対象ユーザへ送信する個別領域管理部、を備える。
【選択図】図8

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8