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特許7362307回転機器のためのシャフト中心線整列システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-06
(45)【発行日】2023-10-17
(54)【発明の名称】回転機器のためのシャフト中心線整列システム
(51)【国際特許分類】
   F01D 25/00 20060101AFI20231010BHJP
   F02C 7/00 20060101ALI20231010BHJP
【FI】
F01D25/00 V
F02C7/00 A
F01D25/00 F
【請求項の数】 15
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2019111692
(22)【出願日】2019-06-17
(65)【公開番号】P2019218951
(43)【公開日】2019-12-26
【審査請求日】2022-06-10
(31)【優先権主張番号】16/014,427
(32)【優先日】2018-06-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】390041542
【氏名又は名称】ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ
(74)【代理人】
【識別番号】100105588
【弁理士】
【氏名又は名称】小倉 博
(74)【代理人】
【識別番号】100129779
【弁理士】
【氏名又は名称】黒川 俊久
(72)【発明者】
【氏名】ジョゼ・トロイティノ・ロペス
(72)【発明者】
【氏名】ロバート・エドワード・ハス
(72)【発明者】
【氏名】ザカリー・レーン・ウォルターズ
【審査官】古▲瀬▼ 裕介
(56)【参考文献】
【文献】特開平08-151903(JP,A)
【文献】実開昭58-091109(JP,U)
【文献】特開昭60-192806(JP,A)
【文献】特開平10-034385(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F01D 25/00
F01D 25/16
F01D 25/26
F01D 25/28
F02C 7/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
整列システム(1000)であって、当該整列システム(1000)が、
第1のローラスタンド(150)に係合するように構成されたレーザ送信ユニット(200)であって
第1のレーザ透過孔(213)が貫通している第1の前部プレート(210)と、
前記第1の前部プレート(210)から軸方向に離れて位置する第1の後部プレート(220)と、
前記第1の前部プレート(210)と前記第1の後部プレート(220)との間を軸方向に延びており、前記第1のローラスタンド(150)の第1対のローラホイール(155)に接するように構成された第1の弓形パネル(230)と、
レーザビーム(275)を発生させて前記第1の前部プレート(210)の前記第1のレーザ透過孔(213)を通って送り出すように、前記第1の後部プレート(220)を貫いて中央に取り付けられ、前記第1の前部プレート(210)へと延びるレーザ(270)と
を備えるレーザ送信ユニット(200)と、
前記第1のローラスタンド(150)から軸方向に離れて位置する第2のローラスタンド(100)に係合するように構成されたターゲットユニット(300)であって
第2のレーザ透過孔(313)が貫通している第2の前部プレート(310)と、
前記第2の前部プレート(310)から軸方向に離れて位置し、かつターゲット(324)が設けられた第2の後部プレート(320)であって、前記ターゲット(324)、前記第2のレーザ透過孔(313)に整列した中心(325)を有する第2の後部プレート(320)と、
前記第2の前部プレート(310)と前記第2の後部プレート(320)との間を軸方向に延びており、前記第2のローラスタンド(100)の第2対のローラホイール(105)に接するように構成された第2の弓形パネル(330)と
を備えるターゲットユニット(300)と
を備えており
前記レーザ送信ユニット(200)からのレーザビーム(275)が前記第2の前部プレート(310)の前記第2のレーザ透過孔(313)を通過して前記第2の後部プレート(320)上の前記ターゲット(324)の前記中心(325)に達するとき、前記第1のローラスタンド(150)と前記第2のローラスタンド(100)とが整列している、整列システム(1000)。
【請求項2】
前記第1の前部プレート(210)及び前記第1の後部プレート(220)の各々が、第1の弓形部分(212、222)と、各々の端部において前記第1の弓形部分(212、222)に接続された横クロスピース(214、224)と、前記第1の弓形部分(212、222)の中点から前記横クロスピース(214、224)の中点を通って延びることによって交差領域(215、225)を形成している垂直部分(216、226)とを備えており、前記第1のレーザ透過孔(213)、前記第1の前部プレート(210)の前記交差領域(215)を貫いて定められ、前記レーザ(270)、前記第1の後部プレート(220)の前記交差領域(225)を貫いて取り付けられている、請求項1に記載のシステム(1000)。
【請求項3】
前記第1の後部プレート(220)開口部(223)を定め、該開口部(223)を通って前記レーザ(270)が取り付けられ、支持カラー(221)が、前記開口部(223)の周囲において前記後部プレート(220)の後面から延び、該支持カラー(221)が、前記レーザ(270)を保持するように構成されている、請求項2に記載のシステム(1000)。
【請求項4】
前記第1の前部プレート(210)の前記垂直部分(216)及び前記第1の後部プレート(220)の前記垂直部分(226)、前記交差領域(215、225)を過ぎて延び、スペーサブロック(240)が、前記第1の前部プレート(210)の前記垂直部分(216)の端部と前記第1の後部プレート(220)の前記垂直部分(226)の対応する端部との間を軸方向に延びる、請求項2に記載のシステム(1000)。
【請求項5】
前記レーザ送信ユニット(200)、第1の前部固定板(250)及び第1の後部固定板(252)をさらに備え、前記第1の前部固定板(250)、前記第1の前部プレート(210)に取り外し可能に結合し、前記第1の後部固定板(252)、前記第1の後部プレート(220)に取り外し可能に結合している、請求項1に記載のシステム(1000)。
【請求項6】
前記ターゲットユニット(300)の前記第2の前部プレート(310)が、第2の弓形部分(312)と、各々の端部において前記第2の弓形部分(312)に接続された横クロスピース(314)と、前記第2の弓形部分(312)の中点から前記横クロスピース(314)へと延びることによって交差領域(315)を形成している垂直部分(316)とを備え、前記第2のレーザ透過孔(313)、前記第2の前部プレート(310)の前記交差領域(315)を貫いて定められている、請求項1に記載のシステム(1000)。
【請求項7】
前記第2の前部プレート(310)の前記交差領域(315)、第1の厚さを有する周辺部と、該周辺部の半径方向内側にあり、前記交差領域(315)の後面(315a)から軸方向内側へと延びている凹部領域(315b)と、前記凹部領域(315b)と前記交差領域(315)の前面(315d)との間を軸方向に延びている中央領域とを備え、前記中央領域、前記第1の厚さよりも小さい第2の厚さを有し、前記第2のレーザ透過孔(313)、前記中央領域を貫いて定められている、請求項に記載のシステム(1000)。
【請求項8】
前記第2のレーザ透過孔(313)、第1の直径を有しており、前記前面(315d)から内側へと延びている円柱形の孔部分と、直径が前記第1の直径から前記凹部領域(315b)の底部の表面315c)における第2の直径へと増加する円錐形の孔部分とを備えることにより、漏斗状の孔を定めている、請求項に記載のシステム(1000)。
【請求項9】
前記ターゲットユニット(300)の前記第2の後部プレート(320)、一次弓形部分(312、322)と、該一次弓形部分(312、322)と一体な二次弓形部分(319、329)とを備え、前記一次弓形部分(312、322)、前記第2の弓形パネル(330)の外形に対応する形状及び第1の直径を有し、前記二次弓形部分(319、329)、前記第1の直径よりも小さい第2の直径を有し、前記ターゲット(324)、前記一次弓形部分(312、322)及び前記二次弓形部分(319、329)にまたがって配置されている、請求項に記載のシステム(1000)。
【請求項10】
前記第2の後部プレート(320)の前面を覆って配置されたレーザビーム感知スクリーン(380)と、演算装置(390)とをさらに備え、前記レーザビーム感知スクリーン(380)、前記レーザビーム(275)のレーザビーム感知スクリーン(380)への接触の位置を検出するように構成され、前記演算装置(390)、前記レーザビーム感知スクリーン(380)から信号(382)を受信し、前記ターゲット(324)の前記中心(325)に対する前記位置を定量化するように構成されている、請求項1に記載のシステム(1000)。
【請求項11】
前記ターゲットユニット(300)の前記第2の前部プレート(310)と前記第2の後部プレート(320)との間に配置された円錐形ミラー(370)をさらに備え、前記円錐形ミラー(370)、先端部(374)と基部(376)とを備える反射体(372)を有し、前記反射体(372)、前記円錐形ミラー(370)の長手軸に沿って前記先端部(374)及び該反射体(372)を貫いて延びる開口部(375)を定めており、前記円錐形ミラー(370)、前記先端部(374)が前記ターゲットユニット(300)の前記前部プレート(310)に近接し、前記基部(376)が前記ターゲットユニット(300)の前記後部プレート(320)に近接するように向けられ、前記レーザビーム(275)が前記開口部(375)以外の位置において前記円錐形ミラー(370)に衝突するとき、前記反射体(372)が前記レーザビーム(275)を前記レーザビーム感知スクリーン(380)へと反射させる、請求項10に記載のシステム(1000)。
【請求項12】
前記第1のローラスタンド(150)及び前記第2のローラスタンド(100)の少なくとも一方の下方に配置されたローラスタンドプラットフォーム(108)をさらに備えるとともに、前記ローラスタンドプラットフォーム(108)の垂直方向の高さを調整するように構成された第1の複数の油圧シリンダ(510)と、前記ローラスタンドプラットフォーム(108)の軸方向位置を調整するように構成された第2の複数の油圧シリンダ(520)と、前記ローラスタンドプラットフォーム(108)の横方向位置を調整するように構成された第3の複数の油圧シリンダ(530)とを、前記ローラスタンドプラットフォーム(108)の下方に配置してさらに備える、請求項10に記載のシステム(1000)。
【請求項13】
対向するローラスタンド(100、150)の高さを整列させる方法であって、
第1のローラスタンド(150)上に、第1のレーザ透過孔(213)が貫通している第1の前部プレート(210)と、前記第1の前部プレート(210)から軸方向に離れて位置する第1の後部プレート(220)と、前記第1の前部プレート(210)と前記第1の後部プレート(220)との間を軸方向に延びており、前記第1のローラスタンド(150)の第1対のローラホイール(155)に接するように構成された第1の弓形パネル(230)と、レーザビーム(275)を発生させて前記第1の前部プレート(210)の前記第1のレーザ透過孔(213)を通って送り出すように、前記第1の後部プレート(220)を貫いて中央に取り付けられ、前記第1の前部プレート(210)へと延びるレーザ(270)とを備えるレーザ送信ユニット(200)を配置し、第2のローラスタンド(100)上に、第2のレーザ透過孔(313)が貫通している第2の前部プレート(310)と、前記第2の前部プレート(310)から軸方向に離れて位置し、ターゲット(324)が設けられており、前記ターゲット(324)、前記第2のレーザ透過孔(313)に整列した中心(325)を有している第2の後部プレート(320)と、前記第2の前部プレート(310)と前記第2の後部プレート(320)との間を軸方向に延びており、前記第2のローラスタンド(100)の第2対のローラホイール(105)に接するように構成された第2の弓形パネル(330)とを備えるターゲットユニット(300)を配置するステップと、
前記レーザ送信ユニット(200)から前記ターゲットユニット(300)へとレーザビーム(275)を導くステップと、
前記レーザビーム(275)の前記ターゲットユニット(300)の前記第2の後部プレート(320)との接触の位置を割り出すステップと、
前記レーザビーム(275)が前記ターゲット(324)の前記中心(325)に接触するまで前記第1のローラスタンド(150)の位置を調整するステップと
を含む方法。
【請求項14】
前記レーザビーム(275)の前記ターゲットユニット(300)との接触の位置を割り出すステップ、前記ターゲットユニット(300)の前記第2の後部プレート(320)の前面を覆って配置されたレーザビーム感知スクリーン(380)からの信号を演算装置(390)において受信し、前記演算装置(390)を使用して前記レーザビーム(275)の前記ターゲットユニット(300)との接触の位置を定量化することを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記第1のローラスタンド(150)の位置を調整するステップ、前記第1のローラスタンド(150)の下方に配置されたローラスタンドプラットフォーム(108)と電子的に通信する制御ユニット(500)に、前記演算装置(390)から命令を伝えることを含み、前記ローラスタンドプラットフォーム(108)、前記ローラスタンドプラットフォーム(108)の垂直方向の高さを調整するように構成された第1の複数の油圧シリンダ(510)と、前記ローラスタンドプラットフォーム(108)の軸方向位置を調整するように構成された第2の複数の油圧シリンダ(520)と、前記ローラスタンドプラットフォーム(108)の横方向位置を調整するように構成された第3の複数の油圧シリンダ(530)とを備え、前記制御ユニット(500)、前記命令を前記第1の複数の油圧シリンダ(510)、前記第2の複数の油圧シリンダ(520)、及び前記第3の複数の油圧シリンダ(530)の各々へと通信する、請求項14に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、広くには、整列器具の分野に関し、より詳細には、ガスタービンロータなどの回転機器のシャフト中心線を整列させるためにレーザビームを使用するシステムおよび方法に関する。本明細書において提供される一態様によれば、ロータが、対向配置のローラスタンドによって支持され、一方のローラスタンドから発せられるレーザビームが対向するローラスタンド上のターゲットの中心に接触するように、少なくとも1つのローラスタンドの位置を調整することができる。一実施形態において、ローラスタンドの調整は、ターゲットに対するレーザビームの位置に関するデータを受け取る制御ユニットに組み合わせられた油圧シリンダを使用して自動的に行われる。
【背景技術】
【0002】
ガスタービンシステムなどのいくつかの従来からのターボ機械は、電力を生み出すために利用される。一般に、ガスタービンシステムは、圧縮機と、1つ以上の燃焼器と、タービンとを含む。空気を、吸気口を介して圧縮機へと引き込むことができ、圧縮機において、空気は、多段の回転ブレードおよび固定ノズルを通過することによって圧縮される。圧縮された空気は、1つ以上の燃焼器へと導かれ、燃焼器において燃料が導入され、燃料/空気混合物の点火および燃焼によって燃焼生成物が形成される。燃焼生成物は、タービンの作動流体として機能する。
【0003】
次いで、作動流体は、タービンの流体流路を通って流れ、流路は、各組の回転ブレードと対応する各組の固定ノズルとによってタービン段が定められるように、複数の回転ブレードと回転ブレードの間に配置された複数の固定ノズルとの間に定められている。複数の回転ブレードがガスタービンシステムのロータを回転させるとき、ロータに結合した発電機が、ロータの回転から電力を生み出すことができる。また、タービンブレードの回転は、ロータに結合した圧縮機ブレードの回転も生じさせる。
【0004】
従来から、保守の際に、ガスタービンロータを、ロータ、圧縮機ブレード、および/またはタービンブレードの検査および修理を可能にするために、ガスタービンケーシングから取り出し、ローラシステムによって各々の端部において支持することができる。ローラシステムは、動力付きのローラスタンドと、アイドラローラスタンドとを含むことができる。ロータが低速で回転させられるときに、ロータがローラスタンドから軸方向に移動(「ウォーキング」)することがないよう、ロータスタンドにおけるロータ中心線の完全な整列を達成するようにロータスタンドを位置決めする必要がある。完全に整列した状態において、ロータジャーナル軸受面は水平であり、互いに整列する。ロータがローラスタンドにおいて完全には整列していない場合、技術者は、検査または保守のプロセスを中断して、ローラスタンドを再度整列させる必要があるが、これは時間のかかるプロセスである。
【0005】
ローラスタンドにおいてロータを正しく整列させるというこの問題は、ロータの重量および長さゆえに困難である。これまでのところ、整列のプロセスは、巻き尺などの原始的なツールを使用して、ローラスタンドの整列を測定し、所望の完全な整列が達成されるまでシムを使用してローラスタンドを調整するために、2名の技術者の技能を必要としている。場合によっては、このプロセスは、2名の技術者の時間を8時間もの長さにわたって占める可能性がある。
【発明の概要】
【0006】
対向するローラスタンド上に配置された回転機器のシャフト中心線を整列させるための整列システムおよび方法が提供される。このシステムは、第1のスタンド上のレーザ送信ユニットと、第2のスタンド上のターゲットユニットとを含む。レーザ送信ユニットは、ターゲットユニット上のターゲットへとレーザビームを送信するレーザを含む。レーザビームがターゲットの中心に当たるとき、ローラスタンドは整列している。このシステムを、ターゲットの中心に対するレーザビームの位置を検出し、必要に応じてローラスタンドプラットフォームに結合した油圧シリンダを使用して一方または両方のローラスタンドの位置を調整するように、自動化することができる。このシステムおよび方法は、整列の実行に要する時間、労力、および人手を削減する。
【0007】
より具体的には、本明細書に提示される一態様によれば、対向するローラスタンド上に配置された回転機器のシャフト中心線を整列させるための整列システムが提供される。この整列システムは、第1のローラスタンドに係合するように構成されたレーザ送信ユニットと、第1のローラスタンドから軸方向に離れて位置する第2のローラスタンドに係合するように構成されたターゲットユニットとを含む。レーザ送信ユニットは、第1のレーザ透過孔が貫通している第1の前部プレートと、第1の前部プレートから軸方向に離れて位置する第1の後部プレートと、第1の前部プレートと第1の後部プレートとの間を軸方向に延びており、第1のローラスタンドの第1対のローラホイールに接するように構成された第1の弓形パネルと、レーザビームを発生させて第1の前部プレートの第1のレーザ透過孔を通って送り出すように、第1の後部プレートを貫いて中央に取り付けられ、第1の前部プレートへと延びるレーザとを含む。ターゲットユニットは、第2のレーザ透過孔が貫通している第2の前部プレートと、第2の前部プレートから軸方向に離れて位置し、ターゲットの像が設けられており、ターゲットは、第2のレーザ透過孔に整列した中心を有している第2の後部プレートと、第2の前部プレートと第2の後部プレートとの間を軸方向に延びており、第2のローラスタンドの第2対のローラホイールに接するように構成された第2の弓形パネルとを含む。レーザ送信ユニットからのレーザビームが第2の前部プレートの第2のレーザ透過孔を通過して第2の後部プレート上のターゲットの中心に達するとき、第1のローラスタンドと第2のローラスタンドとが整列している。
【0008】
本明細書に提示される別の態様によれば、対向するローラスタンドの高さを整列させる方法が提供される。この整列方法は、レーザ送信ユニットを第1のローラスタンド上に配置し、ターゲットユニットを第2のローラスタンド上に配置することと、レーザ送信ユニットからターゲットユニットへとレーザビームを導くことと、ターゲットユニットの第2の後部プレートとのレーザビームの接触の位置を割り出すことと、レーザビームがターゲットの中心に接触するまで第1のローラスタンドの位置を調整することとを含む。レーザ送信ユニットは、第1のレーザ透過孔が貫通している第1の前部プレートと、第1の前部プレートから軸方向に離れて位置する第1の後部プレートと、第1の前部プレートと第1の後部プレートとの間を軸方向に延びており、第1のローラスタンドの第1対のローラホイールに接するように構成された第1の弓形パネルと、レーザビームを発生させて第1の前部プレートの第1のレーザ透過孔を通って送り出すように、第1の後部プレートを貫いて中央に取り付けられ、第1の前部プレートへと延びるレーザとを含む。ターゲットユニットは、第2のレーザ透過孔が貫通している第2の前部プレートと、第2の前部プレートから軸方向に離れて位置し、ターゲットの像が設けられており、ターゲットは、第2のレーザ透過孔に整列した中心を有している第2の後部プレートと、第2の前部プレートと第2の後部プレートとの間を軸方向に延びており、第2のローラスタンドの第2対のローラホイールに接するように構成された第2の弓形パネルとを含む。
【0009】
本明細書は、当業者を対象として、本システムおよび方法の完全かつ本システムおよび方法を実施可能にする開示を、その使用の最良の形態を含めて記載する。本明細書は、添付の図を参照する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本開示の種々の実施形態を取り入れることができる典型的なガスタービンの機能ブロック図である。
図2】本開示の一態様による1対の対向配置のローラスタンド上に配置されたガスタービンロータの斜視図である。
図3図2の動力付きのローラスタンドのローラホイールセットの正面図である。
図4図2のアイドラローラスタンドのローラホイールセットの正面図である。
図5図2図4のローラスタンドおよび本開示の整列システムの斜視図であり、本開示の一態様による第1のローラスタンド上に配置されたレーザ送信ユニットから第2のローラスタンド上に配置されたターゲットユニットへのレーザビームの整列を示している。
図6図5のレーザ送信ユニットの斜視図である。
図7図5のターゲットユニットの斜視図である。
図8図5および図7のターゲットユニットの一部分の後方からの斜視図であり、ターゲットユニットの前部プレートを通過するレーザビームの透過を示している。
図9図5図7、および図8のターゲットユニットの部分拡大断面図であり、ターゲットユニットの前部プレートを通過するレーザビームの整列を示している。
図10図5および図7図9のターゲットユニットを透過するレーザビームの前方からの斜視図である。
図11】本明細書に提示される一態様による本発明の整列システムのレーザ送信ユニットおよびターゲットユニットの使用を説明するフロー図である。
図12】円錐形ミラーおよびレーザビーム感知スクリーンをさらに含む図7のターゲットユニットの代替の実施形態の斜視図であり、レーザビームがターゲットユニットのターゲットに整列している。
図13図12の代替の実施形態の斜視図であるが、レーザビームはターゲットユニットのターゲットに整列していない。
図14図12のレーザビーム感知スクリーンからの信号がコンピュータによって処理され、コンピュータがローラスタンドプラットフォームに結合した油圧シリンダを作動させるために制御ユニットへと信号をもたらす本発明の整列システムの別の態様の概略図である。
図15図14に示されるように油圧シリンダを使用してローラスタンドの位置を自動的に調整するプロセスを説明するフロー図である。
図16】本明細書に記載の本発明の整列システムの種々の構成要素を示している。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下で、本開示のさまざまな実施形態に詳しく言及するが、その1つ以上の例が、添付の図面に示されている。詳細な説明においては、図面における特徴を参照するために、数字および文字による符号が用いられる。図面および説明における同様または類似の符号は、本開示の同様または類似の部分を指して使用されている。
【0012】
現在のレーザ整列システムを明確に説明するために、本開示の範囲内の関連する機械的な構成要素を参照して説明するために、特定の専門用語が使用される。可能な限り、一般的な業界の専門用語が、用語の一般的に認められた意味に一致したやり方で使用および利用される。別途記載のない限り、このような専門用語には、本出願の文脈および添付の特許請求の範囲の範囲に一致する広義の解釈が与えられるべきである。当業者であれば、多くの場合に、特定の構成要素にいくつかの異なる用語または重複する用語を使用して言及できることを、理解できるであろう。単一の部分であるとして本明細書に記載され得る内容が、複数の構成要素を含むことができ、複数の構成要素からなるものとして別の文脈において言及されてもよい。あるいは、複数の構成要素を含むものとして本明細書に記載され得る内容は、単一の一体化された部分として他の場所で言及されてもよい。
【0013】
加えて、以下に記載されるように、いくつかの記述的用語が、本明細書において規則的に使用され得る。「第1の」、「第2の」、および「第3の」という用語は、或る構成要素を別の構成要素から区別するために交換可能に使用することができ、個々の構成要素の場所または重要性を示すことを意図するものではない。
【0014】
本明細書において使用されるとき、「下流」および「上流」は、タービンエンジンを通る作動流体などの流体の流れに対する方向を示す用語である。「下流」という用語は、流体の流れの方向に対応し、「上流」という用語は、流れとは反対の方向(すなわち、流体が流れてくる方向)を指す。「前方」および「後方」という用語は、別途指定のない限り、相対的な位置を指し、「前方」は、エンジンの前端(または、圧縮機端)の方に位置し、あるいは燃焼器の入口端の方に位置する構成要素または表面を表すために使用され、「後方」は、エンジンの後端(または、タービン端)の方に位置し、あるいは燃焼器の出口端の方に位置する構成要素を表すために使用される。用語「内側」または「近位」が、タービンシャフトに近接した構成要素を表すために使用される一方で、用語「外側」または「遠位」は、タービンシャフトから遠い構成要素を表すために使用される。
【0015】
多くの場合に、さまざまな半径方向、軸方向、および/または円周方向の位置にある部品を説明することが必要とされる。図1に示されるとおり、「A」軸は、軸方向を表す。本明細書において使用されるとき、「軸方向の」および/または「軸方向に」という用語は、ガスタービンシステムの回転軸に実質的に平行な軸Aに沿った対象物の相対的な位置/方向を指す。さらに、本明細書において使用されるとき、「半径方向の」および/または「半径方向に」という用語は、ただ1つの場所において軸Aと交差する軸「R」に沿った対象物の相対的な位置または方向を指す。いくつかの実施形態において、軸Rは、軸Aに実質的に垂直である。最後に、「円周方向の」という用語は、軸Aの周りの移動または位置を指す(例えば、軸「C」)。「円周方向の」という用語は、それぞれの対象物(例えば、ロータ)の中心の周りを延びる寸法を指すことができる。
【0016】
本明細書において使用される専門用語は、特定の実施形態のみを説明するためのものであり、限定を意図するものではない。本明細書において使用されるとき、単数形「1つの(a)」、「1つの(an)」、および「この(the)」は、文脈からそのようでないことが明らかでない限り、複数形も含むように意図される。さらに、「備える(comprise)」および/または「備えている(comprising)」という用語が、本明細書において使用されるとき、記載した特徴、完全体、ステップ、動作、要素、および/または構成要素が存在することを明示するが、1つ以上の他の特徴、完全体、ステップ、動作、要素、構成要素、および/またはそれらの群の存在または追加を除外しないことを、理解できるであろう。
【0017】
各々の例は、限定ではなく、説明のために提示される。実際に、それらの範囲または趣旨から逸脱することなく、修正および変形が可能であることは、当業者にとって明らかであろう。例えば、或る実施形態の一部として図示または説明された特徴を、別の実施形態について使用して、さらに別の実施形態を得ることができる。このように、本開示は、添付の特許請求の範囲およびそれらの均等物の範囲に含まれるような修正および変形を包含するように意図される。
【0018】
本開示の典型的な実施形態は、説明の目的で、陸上の発電用ガスタービンのロータ用のレーザ整列システムの文脈で一般的に説明されるが、本開示の実施形態は、多数の産業に及ぶ多数の種類の装置の整列に適用可能であることを、当業者であれば容易に理解できるであろう。
【0019】
ここで図面を参照すると、図1は、典型的なガスタービン10を概略的に示している。ガスタービン10は、一般に、入口セクション12と、入口セクション12の下流に配置された圧縮機14と、圧縮機14の下流に配置された燃焼セクション16と、燃焼セクション16の下流に配置されたタービン18と、タービン18の下流に配置された排気セクション20とを含む。加えて、ガスタービン10は、圧縮機14をタービン18に結合させる1つ以上のシャフト22(「ロータ」としても知られる)を含むことができる。
【0020】
動作時に、空気24が入口セクション12を通って圧縮機14へと流れ、圧縮機14において空気24が次第に圧縮されることで、圧縮された空気26が燃焼セクション16へともたらされる。圧縮された空気26の少なくとも一部が、燃焼セクション16において燃料28と混合され、燃焼して燃焼ガス30を発生させる。燃焼セクション16は、周状に並べられた燃焼缶32(そのうちの2つが図1に示されている)を含むことができ、あるいは環状の燃焼システムであってもよい。燃焼ガス30は、燃焼セクション16からタービン18へと流れ、タービン18において熱および/または運動エネルギが燃焼ガス30からシャフト22に取り付けられたロータブレード(図2に示されている)へと伝達されることにより、シャフト22の回転が生じる。次いで、この機械的な回転エネルギを、圧縮機14を動作させ、さらには/あるいはシャフト22に結合した発電機21を介して電気を発生させるなど、さまざまな目的に使用することができる。次いで、タービン18から出る燃焼ガス30を、排気セクション20を介してガスタービン10から排出することができる。
【0021】
図2は、ガスタービンケーシングから取り外され、1対の対向配置のローラスタンド100、150上に支持されたロータシャフト22の斜視側面図である。ロータシャフト22は、多段(8~20段)の回転ブレード34を有する圧縮機セクション14と、数段(典型的には、3または4段)の回転ブレード38を有するタービンセクション18とを含む。前方ジャーナル軸受40が、燃焼セクション16の前端を支持する一方で、後方ジャーナル軸受50が、タービンセクション18の後端を支持する。検査および保守の際に、ジャーナル軸受40、50は、ローラスタンド100、150内に配置される。
【0022】
ローラスタンド100が、動力付きのローラスタンドであり得る一方で、ローラスタンド150は、アイドラローラスタンドであってよい。図示のように、ロータシャフト22の前端(圧縮機端)が、動力付きのローラスタンド100によって支持され、ロータシャフト22の後端(タービン端)が、アイドラローラスタンド150によって支持される。このような配置は、必須ではなく、すなわちロータシャフト22は、前端がアイドラローラスタンド150によって支持され、後端が動力付きのローラスタンド100によって支持されるように配置されてもよい。
【0023】
図2図4に示されるように、各々のローラスタンド100、150は、ローラホイールセット102、152と、ローラホイールセット102、152を支持する1つ以上のスタンド要素(例えば、104、106、および154、156)とを含む。ローラホイールセット102、152の各々は、ロータシャフト22の長手方向軸によって定められる軸方向を横切る方向に配置された1対のローラホイール105、155を含む。動力付きのローラスタンド100(図3に示す)のローラホイール105は、同じ直径を有し、互いに上下方向について整列した中心の周りを回転する。中心間距離(寸法「B」)は、ローラホイール105の直径よりもわずかに大きく、ローラホイール105間に小さなギャップが生み出されている。動力付きのローラスタンド100のローラホイール105は、電気筐体120から駆動される電気モータ116に連結されている。
【0024】
例として、これに限られるわけではないが、ローラホイールセット102の底部を横切る寸法「A」は、約49インチであってよい。ローラホイール105、155の従来の直径は約22インチであり、従来のギャップ距離は約1インチであり、結果として、寸法Bは約23インチとなる。ローラホイールセット102の底部からローラホイール105の中心までの寸法「C」は、約16インチ~約19インチの間でさまざまであってよい。ローラホイール105とハブ110との間のオフセットを表す寸法「D」は、典型的には、約3インチである。
【0025】
同様に、図4に示されるように、アイドラローラスタンド150のローラホイールセット152のローラホイール155は、互いに同じ直径であり、動力付きのローラスタンド100のローラホイール105と同じ直径を有する。ローラホイール155も、ローラホイール155間にギャップを定める。ローラホイール155はアイドラローラであり、すなわち、それらの運動が、動力付きのローラスタンド100のローラホイール105の回転によって駆動されるロータシャフト22の回転によって駆動される。寸法「H」として表されるアイドラローラホイール155とハブ160との間のオフセットは、典型的には、6.5インチ~7.5インチの間である。
【0026】
上述したように、ロータシャフト22、圧縮機ブレード36、およびタービンブレード38の所定の点検および保守を実行するために、ロータシャフト22が動力付きのローラスタンド100によって低速で回転させられるときにロータシャフト22がローラスタンド100、150上でずれ、おそらくはローラスタンド100、150から脱落することを防止するために、シャフト22の中心線が水平(ほとんどの場合、床に平行)である必要がある。シャフト22は、前方ジャーナル軸受40と後方ジャーナル軸受50とが上下方向について整列したときに水平である。
【0027】
図5が、ローラスタンド100、150の整列を保証することによって、ローラスタンド100、150によって支持されたロータシャフト22の中心線の整列を保証するために使用することができる本発明の整列システム1000(図16も参照)の一態様を示している。システム1000は、一方のローラスタンド(100または150のいずれか)に配置されたレーザ送信ユニット200と、他方のローラスタンド(150または100のいずれか)に配置されたターゲットユニット300とを含む。典型的な例においては、レーザ送信ユニット200が、アイドラローラスタンド150のローラホイール155に取り付けられる一方で、ターゲットユニット300は、動力付きのローラスタンド100のローラホイール105に取り付けられる。
【0028】
レーザ送信ユニット200は、レーザビーム275をターゲットユニット300へと距離Lにわたって投射するレーザ270を含む。ローラスタンド100、150が互いに上下方向および横方向について整列すると、以下でさらに説明されるように、レーザビーム275がターゲットユニット300上の所定の地点(すなわち、中心)に衝突し、少なくとも整列成功の視覚的な知らせが技術者にもたらされる。例えば、レーザビーム275は、ターゲットの中心に光の完全な円を生じさせる。
【0029】
図6は、ローラスタンド150のローラホイールセット152上に取り付けられたレーザ送信ユニット200を示している。レーザ送信ユニット200は、前部プレート210と、前部プレート210から軸方向に離して配置された後部プレート220と、前部プレート210と後部プレート220との間を軸方向に延び、ローラホイール155と係合する弓形パネル230とを含む。一実施形態において、弓形パネル230は、180度の円弧に及ぶことができ、したがって半円形の外形を定める。
【0030】
ターゲットユニット300に面する前部プレート210は、弓形部分212と、各々の端部において弓形部分212に接続された横クロスピース214と、横クロスピース214に対して垂直に延びる垂直部分216とを含む。垂直部分216は、弓形部分212の中点に接続された第1の端部(近位端)217と、横クロスピース214から離れて位置する第2の端部(遠位端)218とを有する。横クロスピース214と垂直部分216との交差部が、おおむねひし形の領域215を形成し、この領域215を通って小さなレーザ透過孔213が定められる。一実施形態において、レーザ透過孔213は、前部プレート210を貫いて一様な直径を有する。おおむねひし形の領域215は、横クロスピース214および垂直部分216のそれぞれの部分の間に凹状の曲線を定めることによって作り出すことができる。
【0031】
前部プレート210は、(例えば、ねじを横クロスピース214のそれぞれの端部に使用して)弓形パネル230に取り外し可能に取り付けられる。
【0032】
前部プレート210と合同な外形を有する後部プレート220は、弓形部分222と、各々の端部において弓形部分222に接続された横クロスピース224と、横クロスピース224に対して垂直に延びる垂直部分226とを含む。弓形部分222は、前部プレート210の弓形部分212と同じ円弧(例えば、半円)に及び、横クロスピース224は、前部プレート210の横クロスピース214と同じ横方向寸法を有する。
【0033】
前部プレート210の対応する要素と同様に、横クロスピース224および垂直部分226は、横クロスピース224および垂直部分226のそれぞれの部分の間に凹状の曲線を定めることによって生み出されるおおむねひし形の領域225において交差する。おおむねひし形の領域225を貫いて、レーザ270を保持するための開口部223が定められる。支持カラー221が、開口部223の周囲を巡って後部プレート220の後面から外向きに突出でき、レーザ270が支持カラー221および開口部223を通って延び、レーザ透過孔213に整列する。典型的な実施形態において、開口部223および支持カラー221は、正方形の形状を定めるが、異なる断面形状を有するレーザ270を収容するために、他の形状を使用することも可能である。
【0034】
後部プレート220は、(例えば、ねじを横クロスピース224のそれぞれの端部に使用して)弓形パネル230へと前部プレート210の反対側に取り外し可能に取り付けられる。
【0035】
典型的な実施形態において、レーザ270は、赤色または緑色のいずれかの光を放射することができ、(アパーチャによって)調整可能なビーム径を備えることができるシングルドットのクラスIIIA型レーザである。この軽量レーザ270は、電池式であってよく、最大100フィートの距離にわたってレーザビームを送り出すことができる。クラスIIIAレーザは、眼への曝露に関して比較的安全であり、皮膚や物質を焼く危険がない。しかしながら、レーザ270の動作時には、レーザビーム275への直接の眼の曝露を避けること、レーザビーム275の反射を直接見つめないようにすること、ならびに光学または拡大装置または器具にてレーザビーム275を眺めてはならないことなど、典型的な安全措置に従うべきである。この目的のための典型的なレーザ装置270は、これに限られるわけではないが、アーカンソー州Little RockのLaser Tools Co., Inc.から市販されているModel L100M, series MX Laser Precision Levelであるが、同等の装置が他の製造者から入手可能であるかもしれない。
【0036】
後部プレート220の垂直部分226の遠位端228は、ねじまたは他の締結具で固定されるスペーサブロック240を使用して、前部プレート210の垂直部分216の遠位端218に結合する。スペーサブロック240を、前部プレート210の垂直部分216の遠位端218の後面から突出する第1の棚状部219および/または後部プレート220の垂直部分226の遠位端228の前面から突出する第2の棚状部229に載せ、あるいは噛み合わせることができる。
【0037】
レーザ整列ユニット200は、前部プレート210の弓形部分212に取り外し可能に取り付けられた前部固定板250と、後部プレート220の弓形部分222に取り外し可能に取り付けられた後部固定板252とをさらに含む。固定板250、252は、レーザ整列ユニット200をローラホイール155に固定するようなサイズおよび形状を有する。固定板250、252は、異なる直径およびオフセットのローラホイール155に対応するように異なるサイズの固定板250、252と交換することが可能である。
【0038】
随意により、レーザ整列ユニット200は、レーザ整列ユニット200をローラホイールセット152上にきちんと配置して、ターゲットユニット300との整列を達成するうえで技術者の助けとなるように、水準器260または他の位置検出器(傾斜計または傾斜センサなど)を含むことができる。典型的な図示の実施形態において、弓形パネル230は、上方へと延びる突起232を備えることができ、突起232の間に水準器260を取り付けることができる。代替の構成においては、突起232を、弓形パネル230の外面から外側へと延ばすことができ、水準器260(または、他の装置)を、レーザ270と平行に配置することができる。
【0039】
図7は、ローラスタンド100のローラホイールセット102に取り付けられたターゲットユニット300を示している。ターゲットユニット300は、前部プレート310と、前部プレート310から軸方向に離して配置された後部プレート320と、前部プレート310と後部プレート320との間を軸方向に延び、ローラホイール105と係合する弓形パネル330とを含む。一実施形態において、弓形パネル330は、180度の円弧に及ぶことができ、したがって半円形の外形を定める。前部プレート310および後部プレート320は、例えばねじまたは他の締結具を使用して弓形パネル330に取り外し可能に取り付けられる。
【0040】
レーザ整列ユニット200に面する前部プレート310は、一次弓形部分312と、各々の端部において弓形部分312に接続された横クロスピース314と、横クロスピース314に対して垂直に延びる垂直部分316と、一次弓形部分312よりも小さい直径を有する二次弓形部分319とを含む。垂直部分316は、一次弓形部分312の中点に接続された第1の端部317と、横クロスピース314の中点において交差領域315に接続された第2の端部318とを有する。
【0041】
一次弓形部分312が、ローラホイール105から離れるように開く半円形を定める一方で、二次弓形部分319は、ローラホイールの方向に開く半円形を定める。二次弓形部分319は、各々の端部において横クロスピース314に接続され、中心が垂直部分316に合わせられ、二次弓形部分319の最外縁と横クロスピース314との間に開口部311を定めることができる。やはり半円形または弓形であってよい開口部311は、二次弓形部分319をターゲットユニット300の持ち運びを容易にするためのハンドルとして機能させることを可能にできる。
【0042】
横クロスピース314、垂直部分316、および二次弓形部分319の交差部は、おおむね五角形の領域315を形成し、この領域315を貫いて小さなレーザ透過孔313が定められる。交差領域315を、横クロスピース314および垂直部分316のそれぞれの部分の間に凹状の曲線を定めることによって生み出すことができる。
【0043】
図8および図9に示されるように、交差領域315の後面に、凹部領域315bが設けられる。交差領域315は、周辺部において第1の厚さT1を有し、この厚さT1は、横クロスピース314および垂直部分316の厚さに等しい。交差領域315は、後面315aから一様な直径D1の凹部領域315bへと内向きにテーパ状である。凹部領域315bの底部の表面315cは、交差領域315の中央部(凹部領域315bの直径D1に等しい直径を有する)が交差領域315の周辺部における厚さT1よりも大幅に小さい厚さT2を有するように、交差領域315の前面315dから軸方向に離れて位置する。
【0044】
交差領域を貫いて定められたレーザ透過孔313は、前部プレート310の前面315dにおいて第1の直径D2を有し、凹部領域315bによって定められた後面315aにおいて第2のより大きい直径D3を有することで、おおむね円錐形の孔を生み出している。典型的な実施形態において、レーザ透過孔313は、第1の直径D2を有する孔313が短い距離T3(例えば、0.125インチ)だけ前面315dから内側へと延び、その後に直径が後面315aにおける第2の直径D3へと一様に増加し始める漏斗形状を有する。レーザ透過孔313の位置において交差領域315を薄い壁の厚さ(すなわち、上述の距離T3)にすることによって、整列システム1000は、ローラスタンド100および/または150のピッチおよびヨーのより正確な測定値を生む。さらに、孔313の円錐形状は、直径がD2からD3へと増加するため、レーザビーム275が前部プレート310を妨げられずに通過することを確実にする。
【0045】
再び図7を参照し、同時に図10を参照すると、ターゲットユニット300は、さらに後部プレート320を含む。後部プレート320は、一次弓形部分322と、一次弓形部分322と連続かつ一体な二次弓形部分329とを有する中実板である。一次弓形部分322は、弓形パネル330の形状に対応するおおむね半円形の外形を有する。二次弓形部分329もやはりほぼ半円形の外形を有し、この半円の半径は、一次弓形部分322の半径よりも小さい。一次弓形部分322が、第1の方向に向けられる一方で、二次弓形部分329は、反対の第2の方向に向けられる。図示のように、前部プレート310および後部プレート320の外形は、合同である。
【0046】
後部プレート320の前面には、ターゲット324が刻まれ、印刷され、あるいは他の方法で生成されている。レーザ透過孔313を直接通過するレーザビーム275がターゲット324の中心325に衝突するように、ターゲット324の中心325は、レーザ透過孔313に整列している。レーザビーム275がターゲット324上の中心325以外のいずれかの地点に接触する場合、整列を実行中の技術者は、ローラスタンド100、150のさらなる調整が必要であると認識する。
【0047】
ターゲットユニット300は、前部プレート310の弓形部分312に取り外し可能に取り付けられた前部固定板350(図7および図10のとおり)と、後部プレート320の弓形部分322に取り外し可能に取り付けられた後部固定板352(図9のとおり)とをさらに含む。固定板350、352は、ターゲットユニット300をローラホイール105に固定するようなサイズおよび形状を有する。固定板350、352は、異なる直径およびオフセットのローラホイール105に対応するように異なるサイズの固定板350、352と交換することが可能である。
【0048】
随意により、ターゲットユニット300は、ターゲットユニット300をローラホイールセット102上にきちんと配置して、レーザ送信ユニット200との整列を達成するうえで技術者の助けとなるように、水準器360または他の位置検出器(傾斜計または傾斜センサなど)を含むことができる。典型的な図示の実施形態において、弓形パネル330は、上方へと延びる突起332を備えることができ、突起332の間に水準器360を取り付けることができる。代替の構成においては、突起332を、弓形パネル330の外面から外側へと延ばすことができ、水準器360(または、他の装置)を、ユニット200、300が整列したときにレーザビーム275の経路と平行に配置することができる。
【0049】
図11は、本発明の整列システム1000のレーザ送信ユニット200およびターゲットユニット300を使用するための典型的なプロセス400-1のフローチャートを示している。ステップ410において、レーザ送信ユニット200からのレーザビーム275が、ターゲットユニット300のターゲット324へと向けられる。ステップ420において、レーザビーム275がターゲット324の中心325に完全に整列しているかどうかを判断するために、ターゲット324がチェックされる。レーザビーム275がターゲット324の中心325に完全に整列している場合、ステップ460において、整列ユニット200およびターゲットユニット300をそれぞれのローラスタンド100、150から取り外すことができ、ローラスタンド100、150はロータ22をすぐに受け入れることができる状態である。レーザビーム275がターゲット324の中心325に完全に整列していない場合、ステップ450において、技術者は、レーザ送信ユニット200が取り付けられているローラスタンド(例えば、スタンド100)の位置を手動で調整する。
【0050】
図12および図13は、ターゲットユニット300の後部プレート320に取り付けられたレーザビーム感知スクリーン380を使用する本発明の整列システム1000の自動化された一変種を示している。レーザビーム感知スクリーン380は、図14に示されるように、演算装置390(例えば、コンピュータまたはタブレットコンピュータ)に電子的に連絡する。
【0051】
自動化システムの一実施形態によれば、円錐形ミラー370が、ターゲットユニット300の前部プレート310と後部プレート320との間に取り付けられる(取り付け用のハードウェアは図示せず)。円錐形ミラー370は、反射体372と、先端部374と、先端部の反対側の基部376とを有する。開口部375が、反射体372を貫いて先端部374から基部376まで延びる。あるいは、円錐形ミラー370は中空であってよく、代わりに、基部376が、反射体372の円錐形の基部を定める平面であってよい。
【0052】
設置されると、先端部374が前部プレート310の近くに位置し、基部(または、底面)376が後部プレート320の近くに位置し、開口部375は、前部プレート310のレーザ透過孔313および後部プレート320上のターゲット324の中心325に整列する。開口部375は、(図12に示されるように)ターゲット324の中心325に到達するレーザビーム275のための通路を提供する。
【0053】
しかしながら、(図13に示されるように)レーザビーム275がターゲット324の中心325に整列していないとき、レーザビーム275は、円錐形ミラー370の反射体372において反射する。反射したレーザビーム275’は、感知位置280においてレーザビーム感知スクリーン380に接触する。
【0054】
図14に示されるように、レーザビーム感知スクリーン380は、反射したレーザビーム275’の感知位置280を、演算装置390(例えば、コンピュータまたはタブレットコンピュータ)へと(無線または有線接続によって)伝達される1つ以上の信号382として通信する。演算装置390は、レーザビーム275が前部プレート310のレーザ透過孔313を出るときに、信号382を変換してレーザビーム275の軸軌道を割り出すようにプログラムされる(図15参照)。随意により、レーザビーム275の軸軌道を、技術者による検討のために、演算装置390によって提示されるデータディスプレイ600上にプロットすることができる(図15を参照のこと)。
【0055】
いくつかの実施形態においては、レーザビーム感知スクリーン380を、円錐形ミラー370を必要とせずに使用することができる。そのような場合、レーザビーム275は、前部プレート310のレーザ透過孔313を通って導かれ、レーザビーム感知スクリーン380に直接衝突する。レーザビーム感知スクリーン380は、レーザビーム275がターゲット324の中心325に整列しているかどうかを判定するために、演算装置390に信号382を送信することができる。
【0056】
演算装置390は、油圧作動式のローラスタンドプラットフォーム108の制御ユニット500と電子的に通信することができる。ローラスタンドプラットフォーム108は、スタンド要素104、106の下方に配置されても、あるいは(図5に示した)スタンド要素104、106の一方または両方を置き換えてもよい。ローラスタンドプラットフォーム108は、第1組の油圧シリンダ510と、第2組の油圧シリンダ520と、第3組の油圧シリンダ530とを含むことができる。第1組の油圧シリンダ510は、ローラスタンドプラットフォーム108の角に配置され、ローラスタンドプラットフォーム108の垂直方向の高さを調整するために使用される。第2組の油圧シリンダ520は、ローラスタンドプラットフォーム108の向かい合う第1の1対の辺に沿って間隔を空けつつ配置され、ローラスタンドプラットフォーム108の軸方向位置を調整するために使用される。第3組の油圧シリンダ530は、ローラスタンドプラットフォーム108の向かい合う第2の1対の辺に沿って間隔を空けつつ配置され、ローラスタンドプラットフォーム108の横方向位置を調整するために使用される。各組のシリンダの数は、典型的な図面に示されている数とは違ってもよい。
【0057】
制御ユニット500は、第1組の油圧シリンダ510、第2組の油圧シリンダ、および第3組の油圧シリンダ530の個々の油圧シリンダにそれぞれ信号512、522、532を送信する。各組510、520、530の油圧シリンダの各々を、X-Y-Z方向(すなわち、軸方向、垂直方向、および横方向)の全範囲の運動を達成するように独立して動作させることができる。
【0058】
ローラスタンドプラットフォーム108は、レーザ送信ユニット200が取り付けられたローラスタンド100、150と併せて好都合に使用されると考えられる。あるいは、ローラスタンド100およびローラスタンド150の両方に、油圧作動式のローラスタンドプラットフォーム108を設けてもよい。
【0059】
図15が、本発明の整列システム1000のレーザ送信ユニット200およびターゲットユニット300を使用するための第2の典型的なプロセス400-2のフローチャートを示している。ステップ410において、レーザ送信ユニット200からのレーザビーム275が、ターゲットユニット300のターゲット324へと向けられる。ステップ420において、レーザビーム275がターゲット324の中心325に完全に整列しているかどうかを判断するために、ターゲット324がチェックされる。このステップを、技術者が手動で実行することができ、あるいはレーザビーム感知スクリーン380からの信号382に基づいてコンピュータ390が自動的に実行することができる。レーザビーム275がターゲット324の中心325に完全に整列している場合、ステップ460において、整列ユニット200およびターゲットユニット300をそれぞれのローラスタンド100、150から取り外すことができ、ローラスタンド100、150はロータ22をすぐに受け入れることができる状態である。
【0060】
随意によるステップ430において、ターゲット324の中心325に対するレーザビーム275の軸軌跡615のプロット610の作成が、そのような目的のためのプログラムで設定されたコンピュータ390(または、タブレットコンピュータなどの同様の演算装置)を使用して行われる。レーザビーム275の位置を、(図12および図13に示される)レーザビーム感知スクリーン380によってもたらされるデータを使用して、レーザビーム275の軸軌道に基づいて確認することができる。模擬によるターゲット620の中心625に対するレーザビーム275の軸軌跡615のプロット610は、コンピュータ390(または、タブレットコンピュータなどの他の装置)上で眺めることができる視覚データディスプレイ600の一部であってよい。視覚データディスプレイ600は、レーザビーム275の位置の定量化630、ならびに測定の日時およびロータ22がどのエンジンから取り出されたかについての識別情報などの書誌的情報640を、さらに含むことができる。
【0061】
レーザビーム275がターゲット324の中心325に完全に整列していない場合、ステップ440において、コンピュータ390は、油圧作動式のローラスタンドプラットフォーム108の制御ユニット500へと命令392を送信する。
【0062】
ステップ450において、第1組の油圧シリンダ510、第2組の油圧シリンダ520、および第3組の油圧シリンダ530のうちの1つ以上が、レーザ送信ユニット200が取り付けられたローラスタンドプラットフォーム108(例えば、支持ローラスタンド100)の位置を調整する。
【0063】
プロセス400-2は、レーザビーム275がターゲット324の中心325に整列するまで繰り返される。
【0064】
図16が、レーザ整列ユニット200とターゲットユニット300とを含む本発明の整列システム1000を示している。随意により、ローラスタンド100、150のうちの1つ以上の自動化された整列のために、システム1000は、コンピュータ390(または、他の演算装置)と、コンピュータ390と電子的に通信する制御ユニット500と、制御ユニット500と電子的に通信する各組の油圧シリンダ510、520、530を備える油圧作動式のローラスタンドプラットフォーム108とをさらに含むことができる。整列のプロセスを自動化するとき、ターゲットユニット300は、レーザビーム275の位置を検出するために後部プレート320に適用されるレーザビーム感知スクリーン380を備えることができる。またさらに、ターゲットユニット300は、前部プレート310と後部プレート320との間に配置された円錐形ミラー370を含むことができる。
【0065】
レーザ整列ユニット200およびターゲットユニット300は、ねじまたは互いに噛み合うタブなどの締結具によって互いに接合された別々の構成要素である構成要素(例えば、前部プレート、後部プレート、弓形パネル)を有することができる。構成要素は、付加製造技術、あるいは鋳造、成型、または他の製造技術などの従来からの方法を使用して、プラスチックまたは金属から製造することができる。
【0066】
本明細書に記載のとおり、本発明の整列システムおよび方法は、ガスタービンロータの検査または保守をガスタービンケーシングの外部で行うことができるように、1対の対向するローラスタンドを首尾よく整列させるために必要な時間、労力、および労働力を大幅に削減する。レーザ送信ユニットおよびターゲットユニットは、互いの接合およびそれぞれのローラスタンドへの接合が容易な構成要素を含む。レーザ送信ユニットおよびターゲットユニットは、軽量であり、容易に持ち運ぶことができる。2名の技術者が従来からの技術を使用して整列を完了させるために数時間を必要とするのに対し、きわめて対照的に、ただ1人の技術者が本発明の整列システムを使用してほんの数分で整列方法を実行することができる。
【0067】
本発明の整列システムの典型的な実施形態およびその使用の方法について、詳細に上述した。本明細書に記載の方法およびシステムは、本明細書に記載の具体的な実施形態に限定されるものではなく、むしろ、方法およびシステムの構成要素は、本明細書に記載の他の構成要素から独立してかつ別々に利用することが可能である。例えば、本明細書に記載の方法およびシステムは、本明細書に記載の発電用ガスタービンにおける実施に限定されない他の用途を有することができる。むしろ、本明細書に記載の方法およびシステムは、さまざまな他の産業において実施および利用することが可能である。
【0068】
技術的進歩を種々の具体的な実施形態に関して説明してきたが、当業者であれば、技術的進歩を特許請求の範囲の趣旨および範囲内において修正を加えて実施することができることを理解するであろう。
【符号の説明】
【0069】
10 ガスタービン
12 入口セクション
14 圧縮機セクション
16 燃焼セクション
18 タービンセクション
20 排気セクション
21 発電機
22 ロータシャフト
24 空気
26 圧縮された空気
28 燃料
30 燃焼ガス
32 燃焼缶
34 (圧縮機の)回転ブレード
36 圧縮機ブレード
38 (タービンの)回転ブレード
40 前方ジャーナル軸受
50 後方ジャーナル軸受
100 支持ローラスタンド
102 ローラホイールセット
104 スタンド要素
105 ローラホイール
106 スタンド要素
108 ローラスタンドプラットフォーム
110 ハブ
116 電気モータ
120 電気筐体
150 アイドラローラスタンド
152 ローラホイールセット
154 スタンド要素
155 アイドラローラホイール
156 スタンド要素
160 ハブ
200 レーザ送信ユニット、レーザ整列ユニット
210 前部プレート
212 弓形部分
213 レーザ透過孔
214 横クロスピース
215 交差領域
216 垂直部分
217 (垂直部分の)第1の端部
218 (垂直部分の)第2の端部
219 第1の棚状部
220 後部プレート
221 支持カラー
222 弓形部分
223 開口部
224 横クロスピース
225 交差領域
226 垂直部分
228 (垂直部分の)遠位端
229 第2の棚状部
230 弓形パネル
232 突起
240 スペーサブロック
250 前部固定板
252 後部固定板
260 水準器
270 レーザ、レーザ装置、軽量レーザ
275 レーザビーム
280 感知位置
300 ターゲットユニット
310 前部プレート
311 開口部
312 一次弓形部分
313 レーザ透過孔
314 横クロスピース
315 交差領域
315a 後面
315b 凹部領域
315c (凹部領域の底部の)表面
315d 前面
316 垂直部分
317 (垂直部分の)第1の端部
318 (垂直部分の)第2の端部
319 二次弓形部分
320 後部プレート
322 一次弓形部分
324 ターゲット
325 (ターゲットの)中心
329 二次弓形部分
330 弓形パネル
332 突起
350 前部固定板
352 後部固定板
360 水準器
370 円錐形ミラー
372 反射体
374 先端部
375 開口部
376 基部
380 レーザビーム感知スクリーン
382 信号
390 演算装置、コンピュータ
392 命令
400 プロセス
400-1 プロセス
400-2 プロセス
410 ステップ
420 ステップ
430 ステップ
440 ステップ
450 ステップ
460 ステップ
500 制御ユニット
510 第1組の油圧シリンダ
512 信号
520 第2組の油圧シリンダ
522 信号
530 第3組の油圧シリンダ
532 信号
600 視覚データディスプレイ
610 プロット
615 (レーザビームの)軸軌跡
620 ターゲット
625 (ターゲットの)中心
630 (レーザビームの位置の)定量化
640 書誌的情報
1000 整列システム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16