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  • 特許-タンク仕切弁の洗浄装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-06
(45)【発行日】2023-10-17
(54)【発明の名称】タンク仕切弁の洗浄装置
(51)【国際特許分類】
   B08B 9/093 20060101AFI20231010BHJP
   B08B 3/02 20060101ALI20231010BHJP
【FI】
B08B9/093
B08B3/02 E
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2020201530
(22)【出願日】2020-12-04
(65)【公開番号】P2022089266
(43)【公開日】2022-06-16
【審査請求日】2022-11-02
(73)【特許権者】
【識別番号】000132161
【氏名又は名称】株式会社スギノマシン
(74)【代理人】
【識別番号】110000165
【氏名又は名称】弁理士法人グローバル・アイピー東京
(72)【発明者】
【氏名】小川 恭平
(72)【発明者】
【氏名】舟川 幸弘
(72)【発明者】
【氏名】森 秀一
(72)【発明者】
【氏名】村上 真二
【審査官】東 勝之
(56)【参考文献】
【文献】特開平05-237433(JP,A)
【文献】特開平11-352291(JP,A)
【文献】特開2000-279908(JP,A)
【文献】国際公開第2018/225497(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B08B 9/093
B08B 3/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
タンク開口を有するタンクに装着されるタンク仕切部のタンク仕切弁を洗浄するため、前記タンク開口と前記タンク仕切部との間に固定されるタンク仕切弁の洗浄装置であって、
前記タンク開口と前記タンク仕切部の間に配置される洗浄チャンバーと、
前記洗浄チャンバーの側面に連結され、前記洗浄チャンバー内を密閉する密閉部と、
前記密閉部を開閉する駆動シリンダと、
前記洗浄チャンバー内から前記タンク仕切部の前記タンク仕切弁を洗浄するノズルユニットであって、
洗浄液を噴射するノズル本体と、
一端が前記ノズル本体に固定され、他端が前記駆動シリンダに固定されるノズル連結棒と、
を有するノズルユニットと、
前記ノズル連結棒の位置を検知する検知部と、
を有
前記密閉部は、前記洗浄チャンバーを密閉する密閉蓋であって、前記ノズル本体と連結する密閉蓋を有する、
タンク仕切弁の洗浄装置。
【請求項2】
前記密閉部は、
前記洗浄チャンバーの側面の内側に連結される円筒状のフランジと、
前記洗浄チャンバーの側面の外側に配置される円筒状の補助フランジと、を有し、
前記ノズル連結棒は、前記フランジおよび前記補助フランジの内部に支持される、
請求項に記載のタンク仕切弁の洗浄装置。
【請求項3】
タンク内の洗浄用ノズルと、
前記洗浄用ノズルを昇降する昇降部と、
請求項1又は2に記載の前記タンク仕切弁の洗浄装置と、
を有する洗浄装置。
【請求項4】
請求項3に記載の前記洗浄装置を用いて、前記タンク内の前記タンク仕切弁を洗浄する方法であって、
前記洗浄用ノズルを前記タンク内に下降させた後、前記タンク内を洗浄し、
前記洗浄用ノズルを前記タンク外に上昇させた後、前記タンク開口と前記タンク仕切部の間に配置される前記洗浄チャンバー内に、前記タンク仕切弁の洗浄装置を前記洗浄チャンバーの側面から搬入し、
前記タンク仕切弁の洗浄装置で前記タンク仕切弁を洗浄し、
前記タンク仕切弁の洗浄装置を前記洗浄チャンバーの側面から搬出する、
タンク内のタンク仕切弁の洗浄方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タンクに装着される仕切弁を洗浄するためのタンク仕切弁の洗浄装置に関する。
【背景技術】
【0002】
重合缶、反応缶、発酵槽等の内部を洗浄する場合に、タンクの開口に洗浄専用のノズルを配置し、タンク内壁を洗浄することが多い。具体的な洗浄専用のノズルとしては、スライドランスと称される伸縮、旋回、及び俯仰の各動作が可能な竿状部材と、この竿状部材の先端部に取付けられたノズルヘッドと、このノズルヘッドにタンク内を洗浄する高圧水を供給する高圧水発生手段とを備え、竿状部材の先端部のノズルヘッドは、竿状部材の先端部から昇降し、竿状部材の本体の周囲を公転しつつ自転させて高圧水を噴射するものがある。(例えば、実用新案登録第3175984号公報)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来の洗浄専用のノズルは、タンク内を洗浄するためのものであり、タンク仕切弁を洗浄することは想定されていない。そのため、タンク仕切弁でタンク内を仕切る場合、タンク内で保管される溶剤が外部の温度等によって蒸発し、仕切弁への溶剤の付着が積み重なり、仕切弁が汚れる。仕切弁を洗浄する場合には、洗浄専用のノズル全体を取り外したうえで、仕切弁を分解し、洗浄しなければならない。ここで、仕切弁は、タンク内の仕切りを実現するものであればよく、シート状の仕切やボール状の仕切等でもよい。
【0004】
本発明は、装置全般を分解する必要がなく、密閉状態を保ってタンク仕切弁を洗浄できるタンク仕切弁の洗浄装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1の観点は、
タンク開口とタンク仕切部の間に配置される洗浄チャンバーと、
前記洗浄チャンバーの側面に連結され、前記洗浄チャンバー内を密閉する密閉部と、
前記洗浄チャンバー内から前記タンク仕切部のタンク仕切弁を洗浄するノズルユニットと、
前記密閉部を開閉する駆動シリンダと、
を有する、タンク仕切弁の洗浄装置である。
【0006】
本発明の第2の観点は、
タンク内の洗浄用ノズルと、
前記洗浄用ノズルを昇降する昇降部と、
タンク仕切弁の洗浄装置と、
を有する洗浄装置である。
【0007】
本発明の第3の観点は、
洗浄用ノズルをタンク内に下降させた後、タンク内を洗浄し、
前記洗浄用ノズルをタンク外に上昇させた後、タンク開口と前タンク仕切部の間に配置される洗浄チャンバー内に、タンク仕切弁の洗浄装置を前記洗浄チャンバーの側面から搬入し、
前記タンク仕切弁の洗浄装置で前記タンク仕切弁を洗浄し、
前記タンク仕切弁の洗浄装置を前記洗浄チャンバーの側面から搬出する、
タンク内の仕切弁の洗浄方法である。
【発明の効果】
【0008】
本発明のタンク仕切弁の洗浄装置によれば、装置全般を分解する必要がなく、密閉状態を保ってタンク仕切弁を洗浄できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本実施形態の洗浄装置1の閉塞時を示す断面図
図2】本実施形態の洗浄装置1の洗浄時を示す断面図
図3】本実施形態のタンク内洗浄装置100の閉塞時を示す断面図
図4】本実施形態のタンク内洗浄装置100の洗浄時を示す断面図
図5】本実施形態の洗浄工程を示すフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
本実施形態のタンク仕切弁の洗浄装置1は、各種タンクAに装着される仕切弁を洗浄する。タンクAは、例えば、化学合成における重合缶や反応缶、発酵における発酵槽である。
タンクAは、タンク本体Bの上部にタンク開口Cを有する。例えば、タンク開口Cには、タンク仕切部Dおよびタンク仕切弁Eが連結される。なお、これらの構成を有するタンク形状であればよく、本明細書中の記載に限定されるものではない。
【0011】
洗浄装置1は、洗浄チャンバー2と、密閉部3と、ノズルユニット5と、移動機構9とを有する。洗浄チャンバー2は、タンク開口Cとタンク仕切部Dの間に配置される。密閉部3は、洗浄チャンバー2の側面に連結され、洗浄チャンバー2内を密閉する。ノズルユニット5は、洗浄チャンバー2内からタンク仕切弁Eを洗浄する。移動機構9は、密閉部3を開閉する。
【0012】
一般的なタンクAでは、タンク開口Cにタンク仕切弁Eを装着または固定することで、タンクA内の密閉性を確保する。本実施形態では、洗浄装置1をタンク開口Cとタンク仕切部Dの間に配置することにより、タンク仕切弁Eの内側面を洗浄できる。
【0013】
具体的には、洗浄チャンバー2は、円筒形状である。洗浄チャンバー2の一端は、タンク開口Cと接合または連結する。タンク開口Cは、円形の孔である。洗浄チャンバー2の他端は、タンク仕切部Dと接合または連結する。タンク仕切部Dは、円筒形状である。
タンク仕切部Dの開口は、タンク仕切弁Eで開閉できる。タンク仕切部Dの機構等は、特に限定されない。なお、本実施形態のタンク仕切弁Eは、ボール状である。円板状やその他の形状のタンク仕切弁Eでも、洗浄チャンバー2とタンク開口C、および洗浄チャンバー2とタンク仕切部Dの接合または連結箇所の形状、内径、外径等が同様の条件であれば、本実施形態を適用できる。
【0014】
タンク仕切部Dの上部には、タンク内洗浄装置100が連結される。タンクAをタンク内洗浄装置100で洗浄する場合は、タンク内洗浄装置100の洗浄用ノズル101がタンク仕切部Dや洗浄チャンバー2の内部を降下し、タンクA内面に付着する溶剤等を洗浄する。そのため、洗浄チャンバー2の内部は、タンク内洗浄装置100が通過できる径が必要である。そのため、洗浄チャンバー2内にタンク仕切弁Eを洗浄するためのノズルユニット5を常時配置することはできない。
【0015】
本実施形態では、タンク仕切弁Eを洗浄する場合としない場合でノズルユニット5の出し入れを調整できる。タンク仕切弁Eを洗浄しない場合、すなわち、ノズルユニット5を利用しない場合は、洗浄チャンバー2の外部にノズルユニット5を待機させ、密閉部3が完全に閉じる。
【0016】
密閉部3は、密閉蓋4と、フランジ4aとを有する。密閉蓋4は、洗浄チャンバー2を密閉する。フランジ4aは、ノズルユニット5の出し入れによって、密閉蓋4を脱着可能である。フランジ4aは、洗浄チャンバー2に固定される。密閉蓋4は、ノズルユニット5のノズル本体6と連結する。駆動シリンダ8の移動に伴う洗浄チャンバー2の外側からの押圧によって、ノズル連結棒7がフランジ4aの中心孔を介して移動し、ノズル本体6が洗浄チャンバー2内に押し出される。
なお、密閉蓋4とフランジ4aの密閉性を向上させるために、フランジ4aの中心孔に弾性部材4cを配置してもよい。
【0017】
密閉蓋4とノズル本体6を連結することによって、洗浄チャンバー2の外側からのノズルユニット5の押圧力の有無に応じて、密閉蓋4をより限定的に、かつ、効率的に開閉できる。
【0018】
ノズル連結棒7の出し入れの円滑性に加え、洗浄チャンバー2内の密閉性を保つために、フランジ4aの外側に補助フランジ4bを固定してもよい。補助フランジ4bは、フランジ4aの中心孔と連通する補助中心孔を有する。補助中心孔の内周面には弾性部材4cが配置され、ノズル連結棒7を支持する。
なお、フランジ4aおよび補助フランジ4bの形状は、円筒状だけでなく、楕円状、多角状でもよく、洗浄チャンバー2の側面の連結形状などの各種仕様に応じて変更できる。
【0019】
補助フランジ4bの内部に、樹脂部材4dを取り付けてもよい。樹脂部材4dは、フランジ4a、補助フランジ4bおよび弾性部材4c等の摩耗を低減する。樹脂部材4dによって、ノズル連結棒7に付着する異物・粉塵等によってフランジ4a、補助フランジ4bおよび弾性部材4c等の摩耗を抑制できる。
また、補助フランジ4bを配置することにより、フランジ4aに挿通するノズル連結棒7の位置ずれを防止できる。
【0020】
ノズルユニット5は、タンク仕切弁Eを洗浄する際に、洗浄チャンバー2内にノズル先端を移動させ、高圧水発生手段から供給される高圧洗浄水を噴射ノズルにより所望の方向に噴射するものであれば良い。
【0021】
ノズルユニット5は、ノズル本体6と、ノズル連結棒7とを有する。ノズル本体6は、洗浄液を噴射する。ノズル連結棒7は、一端がノズル本体6に固定され、他端が駆動シリンダ8に固定される。ノズル本体6は、先端に1つ以上の噴射ノズルを有する。ノズル本体6は、タンク仕切弁Eの配置されている洗浄チャンバーの上方、下方等あらゆる方向に向かって、高圧水を噴射する。噴射ノズルは、平射ノズル、直射ノズル等、タンク仕切弁Eの材質、形状に応じて選択することが望ましい。また、ノズル本体6を回転してもよい。ノズル本体6に噴射ノズルを配置する以外に、ノズル本体6内にノズル孔を形成し、噴射ノズルと同等の機能を備えてもよい。
【0022】
ノズルユニット5がノズル本体6とノズル連結棒7を有することにより、駆動シリンダ8の動きをより効率的に伝達できる。その結果、ノズルユニット5をより効率的に移動できる。
【0023】
ノズル連結棒7は、棒状である。ノズル連結棒7は、駆動シリンダ8に固定されることで、駆動シリンダ8の駆動に伴って、ノズルユニット5を移動させる。
【0024】
移動機構9は、駆動シリンダ8の駆動により、ノズルユニット5を移動させる。これにより、密閉部3が洗浄チャンバー2の外側から押圧され、密閉部3が開閉される。駆動シリンダ8は、例えば、空気圧シリンダ、油圧シリンダ、電動圧シリンダである。本実施形態の駆動シリンダ8は、圧力シリンダであるが、圧力を用いない電動シリンダ等でもよい。本実施形態の駆動シリンダ8は、空気圧シリンダである。
【0025】
タンク仕切弁Eを洗浄する際は、空気供給源(不図示)から駆動シリンダ8の一端に空気を供給する。これにより、駆動シリンダ8に連結するノズル連結棒7が洗浄チャンバー2方向に移動し、ノズル本体6が洗浄チャンバー2の中心部に移動する。タンク仕切弁Eの洗浄が終了した後は、駆動シリンダ8の他端にエアを供給する。これにより、ノズル連結棒7が洗浄チャンバー2から離れる方向に移動し、ノズル本体6がフランジ4aの内部に収納される。
【0026】
ノズル連結棒7の位置を検知する検知部10を配置してもよい。検知部10によって、タンク仕切弁Eの洗浄時におけるノズルユニット5の位置(固定位置や許容範囲の位置等)や、非洗浄時における密閉部3が閉じた状態のノズルユニット5の位置(固定位置や停止位置等)を制御できる。なお、複数の検知部10を配置してもよい。
検知部10によって、ノズルユニット5や密閉部3の位置が適切であるかを判断できる。
【0027】
また、タンク内洗浄装置100に、洗浄装置1を配置してもよい。タンク内の洗浄用ノズル101は、高圧水発生手段から供給される高圧洗浄水を噴射ノズルにより所望の方向に噴射するものであれば良い。高圧水の噴射ノズルを水平方向に交差する方向に回転させるものであれば、昇降部102による昇降運動と共に行うことにより、昇降方向に沿って良好にタンク内壁面を洗浄できる。昇降部102は、洗浄用ノズル101を昇降できる構造であれば良く、手動や自動のウィンチや各種モータを利用した巻き上げ装置等、市販のものを利用できる。また、タンク内の洗浄用ノズル101は、少なくとも1つの噴射ノズルを有する。噴射ノズルが回転する場合、噴射ノズルの回転軸に対して、2つ以上の均等な角度に洗浄用ノズル101が配置されれば良い。
【0028】
また、タンク内の洗浄用ノズル101等とタンク仕切弁Eの洗浄装置1を一体化することにより、単にタンク内を洗浄するだけでなく、タンク仕切弁E等の内面も効率的に洗浄できる。
【0029】
タンク内の洗浄用ノズル101は、高圧水の噴射ノズルを水平方向に交差する方向に回転させ、尚且つ、水平方向に回転できることが好ましい。これにより、複雑な形状を有するタンク内部の全ての領域を洗浄できる。また、同じタンク内壁面の被洗浄領域に対して、様々な角度から高圧水を噴射させることにより、洗浄ムラが解消される。
【0030】
タンク内洗浄装置100およびタンク内の洗浄用ノズル101の移動操作は、手動でも自動でも良い。手動で行う場合には、ランスの伸長長さや各ユニットの回転角度を計測しながら行っても良いし、タンク内の洗浄用ノズル101等にカメラを搭載させて目視で行っても良い。自動で行う場合には、エンコーダによる位置制御で洗浄シーケンスに従い、目的部を洗浄する。さらに、タンク内洗浄装置100の外部に表示パネル11を用意して、タンク本体Bの洗浄条件(洗浄圧力、水の供給流量、速度など)、洗浄チャンバー2の洗浄条件(洗浄圧力、水の供給流量、速度など)、移動機構9の駆動シリンダ8に供給する空気圧、駆動シリンダ8空気圧の分岐タイミング、検知部10を用いたノズル連結棒7の固定位置など、を遠隔操作できる。
【0031】
次に、図5に示すとおり、本実施形態の洗浄工程について説明する。
まず、タンク内洗浄装置100の洗浄用ノズル101をタンクA内に下降させた後、タンクA内を洗浄する。高圧水発生手段から供給される高圧洗浄水を噴射ノズルにより所望の方向に噴射することで、タンクA内に付着する溶剤等を洗浄する。
【0032】
次に、タンク仕切弁Eを洗浄する準備工程として、洗浄用ノズル101をタンクA外に上昇させた後、空気供給源から駆動シリンダ8の一端に空気を供給する。これにより、ノズル連結棒7およびノズル本体6を移動させ、洗浄チャンバー2内に洗浄装置1を洗浄チャンバー2の側面から搬入する。
【0033】
次に、洗浄装置1に水供給源からノズルユニット5に高圧水を供給した後、ノズル本体6から高圧水を噴射し、タンク仕切弁Eに付着する溶剤等を洗浄する。
【0034】
次に、タンク仕切弁Eの洗浄終了後、水供給源の高圧水供給を停止した後、洗浄時とは逆の方向に駆動シリンダ8を移動させ、洗浄装置1を洗浄チャンバー2の側面から搬出する。
【0035】
なお、本実施形態のタンク内洗浄装置100や、本実施形態の洗浄工程において、ノズルユニット5を用いた洗浄は、固定位置からタンク仕切弁Eを洗浄する。駆動シリンダ8の動きを制御することによって、ノズル本体6の位置を変化させながらタンク仕切弁Eを洗浄する構成や工程としてもよい。
【0036】
具体的には、本実施形態の洗浄工程において、駆動シリンダ8の駆動に伴うノズル連結棒7およびノズル本体6の移動が完了した後、タンク仕切弁Eの洗浄効果を目視やカメラ等を用いて確認しながら、駆動シリンダ8の駆動方向を切り替えることで前後方向を切り替えて、洗浄効果の薄い箇所を洗浄してもよい。
【符号の説明】
【0037】
1 洗浄装置
2 洗浄チャンバー
3 密閉部
4 密閉蓋
4a フランジ
4b 補助フランジ
4c 弾性部材
4d 樹脂部材
5 ノズルユニット
6 ノズル本体
7 ノズル連結棒
8 駆動シリンダ
9 移動機構
10 検知部
11 表示パネル
100 タンク内洗浄装置
101 タンク内の洗浄用ノズル
102 昇降部
A タンク
B タンク本体
C タンク開口
D タンク仕切部
E タンク仕切弁
図1
図2
図3
図4
図5