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特許7363397真空ポンプの振動測定方法および真空ポンプ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-10
(45)【発行日】2023-10-18
(54)【発明の名称】真空ポンプの振動測定方法および真空ポンプ
(51)【国際特許分類】
   F04D 19/04 20060101AFI20231011BHJP
   F04B 39/00 20060101ALI20231011BHJP
【FI】
F04D19/04 F
F04D19/04 A
F04B39/00 102Z
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2019205679
(22)【出願日】2019-11-13
(65)【公開番号】P2021076106
(43)【公開日】2021-05-20
【審査請求日】2022-03-14
(73)【特許権者】
【識別番号】000001993
【氏名又は名称】株式会社島津製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100108523
【弁理士】
【氏名又は名称】中川 雅博
(74)【代理人】
【識別番号】100098305
【弁理士】
【氏名又は名称】福島 祥人
(74)【代理人】
【識別番号】100125704
【弁理士】
【氏名又は名称】坂根 剛
(74)【代理人】
【識別番号】100187931
【弁理士】
【氏名又は名称】澤村 英幸
(72)【発明者】
【氏名】西村 太貴
【審査官】丹治 和幸
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-278895(JP,A)
【文献】特開2012-233477(JP,A)
【文献】国際公開第2008/102817(WO,A1)
【文献】特開2018-159340(JP,A)
【文献】特開2015-120098(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F04D 19/04
F04D 1/00-13/16、
17/00-19/02、
21/00-25/16、
29/00-35/00
F04B 25/00-37/20、
41/00-41/06
F04B 39/00
F04C 23/00-29/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
真空ポンプのロータ軸を支持する軸受の外輪に、前記ロータ軸の軸方向で前記軸受よりも前記ロータ軸の先端に向かって延びる延設部を有する第1軸受カラーを取り付ける工程と、
前記第1軸受カラーの径方向で外側において、前記真空ポンプの回転支持部に、センサ取付部を有するハウジングナットを取り付ける工程と、
前記ハウジングナットの前記センサ取付部に取り付けられたセンサにより、前記センサに間隔を空けて配置されている前記第1軸受カラーの前記延設部の振動を測定する工程と、
を含み、前記ロータ軸および前記軸受が前記真空ポンプに組み付けられた状態で、前記真空ポンプの振動を測定する、真空ポンプの振動測定方法。
【請求項2】
真空ポンプのロータ軸を支持する軸受の外輪に、前記ロータ軸の軸方向で前記軸受よりも前記ロータ軸の先端に向かって延びる延設部を有する第1軸受カラーを取り付ける工程と、
前記第1軸受カラーの径方向で外側において、前記真空ポンプの回転支持部に、センサ取付部を有する第1締結部材を取り付ける工程と、
前記第1締結部材の前記センサ取付部に取り付けられたセンサにより、前記センサに間隔を空けて配置されている前記第1軸受カラーの前記延設部の振動を測定する工程と、
を含み、
前記真空ポンプは、開口部を有し、
前記延設部は、前記開口部に向かって延び、
前記開口部を介して、前記センサ、前記第1締結部材および前記第1軸受カラーを前記真空ポンプから取り外す工程と、
前記センサ取付部を備えない第2締結部材および前記延設部を備えない第2軸受カラーを前記真空ポンプに取り付ける工程と、
を含む真空ポンプの振動測定方法。
【請求項3】
前記センサは、変位センサを含む、請求項1または請求項2に記載の真空ポンプの振動測定方法。
【請求項4】
前記センサは、レーザドップラ振動計を含む、請求項1または請求項2に記載の真空ポンプの振動測定方法。
【請求項5】
真空ポンプのロータ軸を支持する軸受の外輪に、前記ロータ軸の軸方向で前記軸受よりも前記ロータ軸の先端に向かって延びる延設部を有する第1軸受カラーを取り付ける工程と、
前記延設部に取り付けられたセンサにより、前記第1軸受カラーの前記延設部の振動を測定する工程と、
を含み、前記ロータ軸および前記軸受が前記真空ポンプに組み付けられた状態で、前記真空ポンプの振動を測定する、真空ポンプの振動測定方法。
【請求項6】
真空ポンプのロータ軸を支持する軸受の外輪に、前記ロータ軸の軸方向で前記軸受よりも前記ロータ軸の先端に向かって延びる延設部を有する第1軸受カラーを取り付ける工程と、
前記延設部に取り付けられたセンサにより、前記第1軸受カラーの前記延設部の振動を測定する工程と、
を含み、
前記真空ポンプは、開口部を有し、
前記延設部は、前記開口部に向かって延び、
前記開口部を介して、前記センサおよび前記第1軸受カラーを前記真空ポンプから取り外す工程と、
前記延設部を備えない第2軸受カラーを前記真空ポンプに取り付ける工程と、
を含む真空ポンプの振動測定方法。
【請求項7】
前記センサは、振動センサを含む、請求項5または請求項6に記載の真空ポンプの振動測定方法。
【請求項8】
真空ポンプのロータ軸を支持する軸受の外輪に、前記ロータ軸の軸方向で前記軸受よりも前記ロータ軸の先端に向かって延びる延設部を有する第1軸受カラーを取り付ける工程と、
前記第1軸受カラーの径方向で外側において、前記真空ポンプの回転支持部に、センサ取付部を有する第1締結部材を取り付ける工程と、
前記第1締結部材の前記センサ取付部に取り付けられたセンサにより、前記センサに間隔を空けて配置されている前記第1軸受カラーの前記延設部の振動を測定する工程と、
を含み、
前記第1軸受カラーは、前記外輪の外周に沿って延びる第1部と、前記第1部の端部から径方向で内側に延びる第2部とを有し、前記延設部は、前記第2部の径方向の内側の端部から軸方向で前記軸受から離れる方向に延びる、真空ポンプの振動測定方法。
【請求項9】
ロータ軸と、
前記ロータ軸を支持する軸受と、
を備える真空ポンプであって、
前記真空ポンプは、さらに、
前記軸受の外輪に取り付けられ、前記ロータ軸の軸方向で前記軸受よりも前記ロータ軸の先端に向かって延びる延設部を有する第1軸受カラーと、
前記第1軸受カラーの径方向で外側において、回転支持部に取り付けられる、センサ取付部を有するハウジングナットと、
を備え、
前記ハウジングナットの前記センサ取付部に取り付けられたセンサにより、前記センサに間隔を空けて配置されている前記第1軸受カラーの前記延設部の振動を測定することにより、前記ロータ軸および前記軸受が前記真空ポンプに組み付けられた状態で、前記真空ポンプの振動を測定する、真空ポンプ。
【請求項10】
ロータ軸と、
前記ロータ軸を支持する軸受と、
を備える真空ポンプであって、
前記真空ポンプは、さらに、
前記軸受の外輪に取り付けられ、前記ロータ軸の軸方向で前記軸受よりも前記ロータ軸の先端に向かって延びる延設部を有する第1軸受カラー、
を備え、
前記延設部に取り付けられたセンサにより、前記第1軸受カラーの前記延設部の振動を測定することにより、前記ロータ軸および前記軸受が前記真空ポンプに組み付けられた状態で、前記真空ポンプの振動を測定する、真空ポンプ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、真空ポンプの振動測定方法および真空ポンプに関する。
【背景技術】
【0002】
半導体製造装置、液晶パネル製造装置または分析装置などの各種の真空処理装置を真空処理するために真空ポンプが用いられる。真空ポンプの1つであるターボ分子ポンプは、ロータ軸、ロータ翼、ロータ円筒部およびモータロータを有する回転体と、ベースおよびモータステータを有する回転支持部とを備える。ロータ軸がモータにより回転駆動されることにより、回転体が一体となって回転支持部に対して回転する。これにより、真空処理装置内の気体がターボ分子ポンプを介して外部に排出され、真空処理装置の内部が真空処理される。
【0003】
ターボ分子ポンプの回転体は、毎分数万回転で高速回転を行う。このため、ターボ分子ポンプの振動音を小さくするためには、回転体に高いバランス精度が求められる。下記特許文献1には、バランス修正部を備えるターボ分子ポンプが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2008-38844号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ターボ分子ポンプを含む真空ポンプにおいては、上述したように、回転体のバランスが修正されることが望ましい。回転体のバランスを修正するためには、前段階として回転体の回転時に発生する振動を正確に把握する必要がある。
【0006】
回転体の振動を測定する方法として、真空ポンプの外部表面に振動センサを設ける方法がある。しかし、振動発生源であるロータ軸の軸受と真空ポンプの外部表面との間には、ダンパゴムを含む複数の部材が介在するため、軸受で発生した振動は、真空ポンプの外部表面まで減衰しながら伝わる。このため、アンバランス量と振動とが非線形の関係となる。アンバランス量と振動との関係が非線形である場合、バランス修正作業の工数が多くなるという問題がある。
【0007】
回転体の振動を測定する方法として、真空ポンプの組み立て前に、治具で支持された回転体の振動を測定する方法がある。治具で支持された回転体の振動に基づいて、回転体のバランスが修正され、バランス修正後の回転体が真空ポンプに組み付けられる。しかし、真空ポンプにおいては、回転体のロータ軸と軸受とは、隙間ばめとなっているため、回転体を真空ポンプに組み付けることにより、ロータ軸と軸受とが偏心する場合がある。このため、真空ポンプへの組み付け前に行われた回転体のバランス修正が維持されない場合がある。
【0008】
本発明の目的は、真空ポンプの回転体のバランス修正に必要となる回転体の振動を測定することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の第1の態様は、真空ポンプのロータ軸を支持する軸受の外輪に、ロータ軸の軸方向で軸受よりもロータ軸の先端に向かって延びる延設部を有する第1軸受カラーを取り付ける工程と、第1軸受カラーの径方向で外側において、真空ポンプの回転支持部に、センサ取付部を有する第1締結部材を取り付ける工程と、第1締結部材のセンサ取付部に取り付けられたセンサにより、センサに間隔を空けて配置されている第1軸受カラーの延設部の振動を測定する工程とを含む真空ポンプの振動測定方法に関する。
【0010】
本発明の他の態様は、真空ポンプのロータ軸を支持する軸受の外輪に、ロータ軸の軸方向で軸受よりもロータ軸の先端に向かって延びる延設部を有する第1軸受カラーを取り付ける工程と、延設部に取り付けられたセンサにより、第1軸受カラーの延設部の振動を測定する工程とを含む真空ポンプの振動測定方法に関する。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、真空ポンプの回転体のバランス修正に必要となる回転体の振動を測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は、実施の形態に係る真空ポンプの側面断面図である。
図2図2は、真空ポンプの軸受周辺の構造を示す側面断面図である。
図3図3は、ハウジングナットを示す底面図である。
図4図4は、第1の実施の形態に係るバランス修正用軸受カラーおよびバランス修正用ハウジングナットが取り付けられた真空ポンプの軸受周辺の構造を示す側面断面図である。
図5図5は、第1の実施の形態に係るバランス修正用ハウジングナットを示す底面図である。
図6図6は、第2の実施の形態に係るバランス修正用軸受カラーが取り付けられた真空ポンプの軸受周辺の構造を示す側面断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
[1]第1の実施の形態
(1)真空ポンプの構成
以下、本発明の実施の形態に係る真空ポンプについて、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、実施の形態に係る真空ポンプ100の側面断面図である。図1に示すように、実施の形態に係る真空ポンプ100は、ターボ分子ポンプである。真空ポンプ100は、ロータ軸4、ロータ40、ロータ翼41、ロータ円筒部42およびモータロータ32を有する回転体と、ベース10、ケーシング20およびモータステータ31を有する回転支持部とを備える。ロータ軸4がモータ30により回転駆動されることにより、回転体が一体となって回転支持部に対して回転する。
【0014】
ベース10は、真空ポンプ100の回転支持部の下部を構成する。ベース10は金属製であり、略円筒形状を有する。ベース10の中央部分における上下方向に貫通する空間を内部空間11と呼ぶ。内部空間11の下部には下部開口11aが形成される。
【0015】
ケーシング20は、ベース10の上部に配置され、真空ポンプ100の外壁を構成する。ケーシング20は、金属製であり、略円筒形状を有する。ケーシング20の中央部分における上下方向に貫通する空間を内部空間21と呼ぶ。ケーシング20の内部空間21は、ベース10の内部空間11と繋がっている。内部空間21および内部空間11から構成される上下方向の空間にロータ軸4が配置される。
【0016】
モータ30は、モータステータ31およびモータロータ32を含み、回転軸が上下方向を向くようにベース10の内部空間11に収容される。ロータ軸4は、上下方向に延びる。ロータ軸4の外周にモータロータ32が固定される。ロータ軸4の下部はベース10の内部空間11に位置し、ロータ軸4の上部はケーシング20の内部空間21に位置する。
【0017】
ロータ軸4の外周で、モータ30より上方位置には、ロータ軸4と一体となって回転するロータ40が取り付けられている。ロータ40は、概略筒形状を有している。ロータ40の外周には、径方向で外側に向かってに延びる複数のロータ翼41が設けられる。図1に示す実施の形態においては、上下方向に7枚のロータ翼41が配置されている。
【0018】
ケーシング20の内周面には、径方向で内側に向かって延びる複数のステータ翼22が設けられる。図1に示す実施の形態においては、上下方向に7枚のステータ翼22が配置されている。そして、複数のロータ翼41とステータ翼22が上下方向の隙間を空けて交互に配列されることにより、ターボポンプが構成されている。
【0019】
ロータ40の下面には、複数のロータ円筒部42が設けられている。ロータ円筒部42は、ロータ40の下面から下方(ロータ軸4の軸方向)に向かって延びている。本実施の形態においては、2つのロータ円筒部42が設けられている。2つのロータ円筒部42の間にはステータ15が配置されている。ステータ15は、ベース10に固定されている。ロータ円筒部42およびステータ15の間に形成された微小な隙間によって排気通路12が形成されている。ロータ円筒部42またはステータ15のいずれかには図示しないねじ溝が設けられている。ロータ円筒部42およびステータ15により、Holweckポンプが構成されている。このように、本実施の形態においては、Holweckポンプがターボポンプの下流に設けられている。
【0020】
軸受50は、ベース10の内部空間11においてモータ30の下方に配置される。軸受50は、例えば転がり軸受であり、ロータ軸4の下部を回転可能に支持する。本実施の形態においては、軸受50は玉軸受(ボールベアリング)であるが、実施の形態はこれに限定されない。軸受50は、ころ軸受等の他の転がり軸受であってもよい。なお、ころ軸受は、円筒ころ軸受、棒状ころ軸受、針状ころ軸受または円錐ころ軸受を含む。また、ロータ軸4の上部は、磁気軸受55により回転可能にかつ非接触方式でケーシング20に支持される。
【0021】
以上のとおり構成された真空ポンプ100の動作について説明する。モータロータ32がモータステータ31により回転駆動されると、モータロータ32に固定されたロータ軸4が回転する。これにより、ロータ軸4と一体となって、ロータ40および複数のロータ翼41が回転する。これにより、複数のロータ翼41が複数のステータ翼22に対して相対回転し、ターボポンプが駆動する。ターボポンプの作用により、図1の一点鎖線の矢印で示すように、ケーシング20の内部空間21の上部開口から導入された気体分子が、複数のロータ翼41および複数のステータ翼22の間を通過して下方に向かって送られる。
【0022】
複数のロータ翼41および複数のステータ翼22を通過して下方に送られた気体分子は、排気通路12に流れ込む。モータロータ32の回転により、ロータ円筒部42はロータ40と一体となって回転する。これにより、ロータ円筒部42がステータ15に対して相対回転し、Holweckポンプが駆動する。Holweckポンプの作用により、ロータ円筒部42およびステータ15の隙間に形成された排気通路12において、図1の一点鎖線の矢印で示すように、気体分子が下流に向かって送り出される。排気通路12から排出された気体分子は、さらに、ベース10に設けられた通路を通って、排気口13から排出される。
【0023】
(2)軸受の周辺構造
図2は、真空ポンプ100の軸受50周辺の構造を示す側面断面図である。図2に示すように、軸受50は、ロータ軸4の下端に近い位置に配置されている。軸受50は、内輪51、外輪52および複数の転がり部材53を含む。内輪51は、スラストナット1によりロータ軸4に固定される。複数の転がり部材53は、内輪51と外輪52との間で図示しない保持器(リテーナ)により保持される。外輪52は、軸受カラー7およびハウジングナット3によりベース10に固定される。
【0024】
軸受カラー7は、軸受50の外輪52の外周に設けられる。軸受カラー7は、略円筒形状を有している。軸受カラー7は、外輪52の外周面に接する円筒部71を有する。円筒部71は、ロータ軸4の軸方向に延びる。円筒部71の下端は、略円環形状の底部72に接続されている。底部72は、外輪52の底面に接している。円筒部71の上部の空間には、ダンパゴム16が嵌め込まれている。
【0025】
ハウジングナット3は、略円環形状を有する雄ねじ部材である。ハウジングナット3の外周面には、ねじ山とねじ溝とからなるねじ部が形成される。図3は、ハウジングナット3を示す底面図である。ハウジングナット3の中央部に設けられた開口3Hには、ロータ軸4の先端が挿通される。ハウジングナット3の外周面のねじ部とベース10の周壁部10aの内周面のねじ部とが螺合されることにより、ハウジングナット3の上面が軸受カラー7の底部72を押圧する。これにより、外輪52がベース10、軸受カラー7およびハウジングナット3により上下方向から狭持された状態でベース10に固定される。
【0026】
カバー部材60は、内部空間11の下部開口11aを閉塞するようにベース10の下部に取り付けられる。カバー部材60は、例えば円形を有する板部材である。カバー部材60は、ベース10から着脱可能となっている。カバー部材60を取り外すことにより、下部開口11aを介して、ハウジングナット3の締結作業や、軸受カラー7の取り外し作業が可能となっている。
【0027】
(3)振動測定方法
次に、本実施の形態に係る真空ポンプ100の振動測定方法について説明する。本実施の形態においては、ロータ軸4、ロータ40、ロータ翼41、ロータ円筒部42およびモータロータ32を有する回転体の振動を測定するために、バランス修正用軸受カラー7Aおよびバランス修正用ハウジングナット3Aが用いられる。つまり、図2で示した軸受カラー7およびハウジングナット3は、真空ポンプ100が真空処理を行うときに取り付けられる。真空ポンプ100の振動測定を行うときには、軸受カラー7およびハウジングナット3に代えて、バランス修正用軸受カラー7Aおよびバランス修正用ハウジングナット3Aが用いられる。
【0028】
図4は、第1の実施の形態に係るバランス修正用軸受カラー7Aおよびバランス修正用ハウジングナット3Aが取り付けられた真空ポンプ100の軸受周辺の構造を示す側面断面図である。
【0029】
バランス修正用軸受カラー7Aは、軸受50の外輪52の外周に設けられる。バランス修正用軸受カラー7Aは、略円筒形状を有している。バランス修正用軸受カラー7Aは、外輪52の外周面に接する円筒部71Aを有する。円筒部71Aは、ロータ軸4の軸方向に延びる。円筒部71Aの下端は、略円環形状の接続部72Aに接続されている。接続部72Aは、ロータ軸4の径方向に延びている。接続部72Aの径方向の内端には、延設部73Aが接続されている。延設部73Aは、円筒形状であり、ロータ軸4の軸方向に延びている。延設部73Aの外径は、円筒部71Aの外径よりも小さくなっている。延設部73Aは、ロータ軸4の径方向に関して、ロータ軸4とバランス修正用ハウジングナット3Aとの間に配置されている。円筒部71Aの上部の空間には、ダンパゴム16が嵌め込まれている。
【0030】
バランス修正用ハウジングナット3Aは、略円環形状を有する雄ねじ部材である。バランス修正用ハウジングナット3Aの外周面には、ねじ山とねじ溝とからなるねじ部が形成される。図5は、バランス修正用ハウジングナット3Aを示す底面図である。バランス修正用ハウジングナット3Aの中央部に設けられた開口3Hには、ロータ軸4の先端およびバランス修正用軸受カラー7Aの延設部73Aが挿通される。バランス修正用ハウジングナット3Aの外周面のねじ部とベース10の周壁部10aの内周面のねじ部とが螺合されることにより、バランス修正用ハウジングナット3Aの上面がバランス修正用軸受カラー7Aの接続部72Aを押圧する。これにより、外輪52がベース10、バランス修正用軸受カラー7Aおよびバランス修正用ハウジングナット3Aにより上下方向から狭持された状態でベース10に固定される。
【0031】
図4および図5に示すように、バランス修正用ハウジングナット3Aには、センサホルダ91Aが取り付けられている。センサホルダ91Aは、2本のねじ92Aによって、バランス修正用ハウジングナット3Aに固定されている。センサホルダ91Aの略中央には、変位センサ9Aが取り付けられている。変位センサ9Aは、ねじ93Aによって、センサホルダ91Aに取り付けられている。
【0032】
図4に示すように、変位センサ9Aの径方向で内端は、バランス修正用軸受カラー7Aの延設部73Aに隙間を空けて対向している。これにより、変位センサ9Aは、延設部73Aの変位を測定可能である。変位センサ9Aによって測定された延設部73Aの変位は、信号線95Aを介して図示しない制御装置に送られる。制御装置においては、延設部73Aの変位に基づいて、延設部73Aの振動を測定する。
【0033】
このように、本実施の形態においては、バランス修正用ハウジングナット3Aに取り付けた変位センサ9Aにより、バランス修正用軸受カラー7Aの延設部73Aの振動を測定する。バランス修正用軸受カラー7Aは、軸受50に近接して設けられているので、軸受50の振動を正確に測定することができる。バランス修正用軸受カラー7Aと軸受50との間には、ダンパゴムなどの部材が介在されないため、軸受50の振動を正確に測定することができる。これにより、回転体のアンバランス量と線形関係に近い、回転体の振動を取得することができるので、回転体のバランス修正に要する工程を短縮することができる。なお、回転体のバランス修正は、例えば、回転体の所定の位置にビスを取り付けることによって行われる。
【0034】
真空ポンプ100に対する振動測定およびバランス修正作業が完了すれば、バランス修正用の部品の取り外し作業が行われる。つまり、下部開口11aを介して、まずは、変位センサ9Aの取り外し作業が行われる。変位センサ9Aは、ねじ93Aの締結を解除することにより取り外される。次に、下部開口11aを介して、バランス修正用ハウジングナット3Aの取り外し作業が行われる。バランス修正用ハウジングナット3Aは、外周面のねじ部を回転させることによって取り外される。続いて、下部開口11aを介して、バランス修正用軸受カラー7Aの取り外しが行われる。
【0035】
次に、下部開口11aを介して、図2で示した軸受カラー7を軸受50の外周に取り付ける。最後に、下部開口11aを介して、図2で示したハウジングナット3をベース10の周壁部10aの内周面のねじ部と螺合させる。部品の交換が終わった後、カバー部材60を取り付けて、下部開口11aを閉じる。これにより、真空ポンプ100は、真空処理動作が可能な状態となる。
【0036】
以上説明したように、本実施の形態の振動測定方法においては、バランス修正用ハウジングナット3Aのセンサホルダ91Aに取り付けられた変位センサ9Aにより、変位センサ9Aに間隔を空けて配置されているバランス修正用軸受カラー7Aの延設部73Aの振動を測定する。バランス修正用軸受カラー7Aは、ロータ軸4の軸受50に近接して設けられているので、ロータ軸4を含む回転体の振動を正確に測定することができる。
【0037】
また、本実施の形態の振動測定方法においては、下部開口11aを介して、変位センサ9A、バランス修正用ハウジングナット3Aおよびバランス修正用軸受カラー7Aが真空ポンプ100から取り外される。また、下部開口11aを介して、センサホルダ91Aを備えないハウジングナット3および延設部を備えない軸受カラー7が真空ポンプ100に取り付けられる。ロータ軸4を含む回転体が真空ポンプ100に組み付けられた状態で、振動測定およびバランス修正がされる。これにより、真空ポンプ100の真空処理動作時においても、バランス修正の効果が維持される。
【0038】
第1の実施の形態においては、バランス修正用ハウジングナット3Aに変位センサ9Aを取り付けて、延設部73Aの振動を非接触で測定する構成である。他の実施の形態としては、バランス修正用ハウジングナット3Aにレーザドップラ振動計を取り付けて、延設部73Aの振動を非接触で測定するようにしてもよい。
【0039】
[2]第2の実施の形態
次に、第2の実施の形態に係る真空ポンプ100の振動測定方法について説明する。第2の実施の形態においては、ロータ軸4、ロータ40、ロータ翼41、ロータ円筒部42およびモータロータ32を有する回転体の振動を測定するために、バランス修正用軸受カラー7Bが用いられる。つまり、図2で示した軸受カラー7は、真空ポンプ100が真空処理を行うときに取り付けられる。真空ポンプ100の振動測定を行うときには、軸受カラー7に代えて、バランス修正用軸受カラー7Bが用いられる。第1の実施の形態と異なり、第2の実施の形態においては、振動測定時にも、通常のハウジングナット3が用いられる。
【0040】
図6は、第2の実施の形態に係るバランス修正用軸受カラー7Bが取り付けられた真空ポンプ100の軸受周辺の構造を示す側面断面図である。
【0041】
バランス修正用軸受カラー7Bは、軸受50の外輪52の外周に設けられる。バランス修正用軸受カラー7Bは、略円筒形状を有している。バランス修正用軸受カラー7Bは、外輪52の外周面に接する円筒部71Bを有する。円筒部71Bは、ロータ軸4の軸方向に延びる。円筒部71Bの下端は、略円環形状の接続部72Bに接続されている。接続部72Bは、ロータ軸4の径方向に延びている。接続部72Bの径方向の内端には、延設部73Bが接続されている。延設部73Bは、円筒形状であり、ロータ軸4の軸方向に延びている。延設部73Bの外径は、円筒部71Bの外径よりも小さくなっている。延設部73Bは、ロータ軸4の径方向に関して、ロータ軸4とハウジングナット3との間に配置されている。円筒部71Bの上部の空間には、ダンパゴム16が嵌め込まれている。
【0042】
第2の実施の形態のバランス修正用軸受カラー7Bの延設部73Bは、図6に示すように、ロータ軸4の下端よりもさらに軸方向で下方に延びている。つまり、第1の実施の形態の延設部73Aよりも第2の実施の形態の延設部73Bは長くなっている。そして、図6に示すように、延設部73Bには、振動センサ9Bが取り付けられている。これにより、振動センサ9Bは、延設部73Bの振動を測定可能である。振動センサ9Bによって測定された延設部73Bの振動は、信号線95Bを介して図示しない制御装置に送られる。
【0043】
このように、本実施の形態においては、バランス修正用軸受カラー7Bの延設部73Bに取り付けた振動センサ9Bにより、バランス修正用軸受カラー7Bの延設部73Bの振動を測定する。バランス修正用軸受カラー7Bは、軸受50に近接して設けられているので、軸受50の振動を正確に測定することができる。バランス修正用軸受カラー7Bと軸受50との間には、ダンパゴムなどの部材が介在されないため、軸受50の振動を正確に測定することができる。これにより、回転体のアンバランス量と線形関係に近い、回転体の振動を取得することができるので、回転体のバランス修正に要する工程を短縮することができる。なお、回転体のバランス修正は、例えば、回転体の所定の位置にビスを取り付けることによって行われる。
【0044】
真空ポンプ100に対する振動測定およびバランス修正作業が完了すれば、バランス修正用の部品の取り外し作業が行われる。つまり、下部開口11aを介して、まずは、振動センサ9Bの取り外し作業が行われる。次に、下部開口11aを介して、ハウジングナット3およびバランス修正用軸受カラー7Bの取り外しが行われる。次に、下部開口11aを介して、図2で示した軸受カラー7を軸受50の外周に取り付ける。最後に、下部開口11aを介して、図2で示したハウジングナット3を取り付ける。
【0045】
以上説明したように、本実施の形態の振動測定方法においては、バランス修正用軸受カラー7Bの延設部73Bに取り付けられた振動センサ9Bにより、バランス修正用軸受カラー7Bの延設部73Bの振動を測定する。バランス修正用軸受カラー7Bは、ロータ軸4の軸受50に近接して設けられているので、ロータ軸4を含む回転体の振動を正確に測定することができる。
【0046】
また、本実施の形態の振動測定方法においては、下部開口11aを介して、振動センサ9B、ハウジングナット3およびバランス修正用軸受カラー7Bが真空ポンプ100から取り外される。また、下部開口11aを介して、ハウジングナット3および延設部を備えない軸受カラー7が真空ポンプ100に取り付けられる。ロータ軸4を含む回転体が真空ポンプ100に組み付けられた状態で、振動測定およびバランス修正がされる。これにより、真空ポンプ100の真空処理動作時においても、バランス修正の効果が維持される。
【0047】
[3]請求項の各構成要素と実施の形態の各要素との対応
以下、請求項の各構成要素と実施の形態の各要素との対応の例について説明するが、本発明は下記の例に限定されない。上記の実施の形態では、バランス修正用軸受カラー7A,7Bが第1軸受カラーの例であり、バランス修正用ハウジングナット3Aが第1締結部材の例である。上記の実施の形態では、センサホルダ91Aがセンサ取付部の例であり、下部開口11aが開口部の例である。上記の実施の形態では、軸受カラー7が第2軸受カラーの例であり、ハウジングナット3が第2締結部材の例である。上記実施の形態では、円筒部71A,71Bが第1部の例であり、接続部72A,72Bが第2部の例である。
【0048】
請求項の各構成要素として、請求項に記載されている構成または機能を有する種々の要素を用いることもできる。
【0049】
[4]他の実施の形態
上記実施の形態において、真空ポンプ100がターボ分子ポンプである場合が示されているが、本発明はこれに限定されない。例えば、本発明はジークバーンポンプまたはHolweckポンプ等のドラッグポンプ(ネジ溝ポンプ)のみを備えた真空ポンプにも適用可能であり、またはターボ分子ポンプおよびドラッグポンプの組み合わせからなる真空ポンプにも適用可能である。
【0050】
上記実施の形態においては、バランス修正用軸受カラー7A,7Bの延設部73A,73Bは、いずれも円筒形状を有しているが、延設部73A,73Bの形状はこれに限定されない。軸心にロータ軸4を挿入可能な形状をしていればよく、延設部73A,73Bの構成は特に限定されない。
【0051】
上記実施の形態においては、ハウジングナット3およびバランス修正用ハウジングナット3Aは、ベース10の周壁部10aに螺合される構造を有しているが、ハウジングナット3およびバランス修正用ハウジングナット3Aの構造はこれに限定されない。例えば、ハウジングナット3およびバランス修正用ハウジングナット3Aがねじ止めによってベース10の取り付けられる構造であってもよい。
【0052】
第1の実施の形態において、変位センサ9Aは、センサホルダ91Aを介してバランス修正用ハウジングナット3Aに取り付けられる場合を例に説明した。他の例としては、センサホルダ91Aを介さずに、変位センサ9Aが直接バランス修正用ハウジングナット3Aに取り付けられてもよい。
【0053】
なお、本発明の具体的な構成は、前述の実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更および修正が可能である。
【0054】
[5]態様
上述した複数の例示的な実施の形態は、以下の態様の具体例であることが当業者により理解される。
【0055】
(第1項)一態様に係る真空ポンプの振動測定方法は、真空ポンプのロータ軸を支持する軸受の外輪に、前記ロータ軸の軸方向で前記軸受よりも前記ロータ軸の先端に向かって延びる延設部を有する第1軸受カラーを取り付ける工程と、
前記第1軸受カラーの径方向で外側において、前記真空ポンプの回転支持部に、センサ取付部を有する第1締結部材を取り付ける工程と、
前記第1締結部材の前記センサ取付部に取り付けられたセンサにより、前記センサに間隔を空けて配置されている前記第1軸受カラーの前記延設部の振動を測定する工程と、
を含む。
【0056】
第1軸受カラーは、ロータ軸の軸受に近接して設けられているので、ロータ軸を含む回転体の振動を正確に測定することができる。
【0057】
(第2項)第1項に記載の真空ポンプの振動測定方法において、
前記真空ポンプは、開口部を有し、
前記延設部は、前記開口部に向かって延び、
前記開口部を介して、前記センサ、前記第1締結部材および前記第1軸受カラーを前記真空ポンプから取り外す工程と、
前記センサ取付部を備えない第2締結部材および前記延設部を備えない第2軸受カラーを前記真空ポンプに取り付ける工程と、
を含んでもよい。
【0058】
ロータ軸を含む回転体が真空ポンプに組み付けられた状態で、振動測定およびバランス修正がされる。これにより、真空ポンプの真空処理動作時においても、バランス修正の効果が維持される。
【0059】
(第3項)第1項または第2項に記載の真空ポンプの振動測定方法において、
前記センサは、変位センサを含んでもよい。
【0060】
(第4項)第1項または第2項に記載の真空ポンプの振動測定方法において、
前記センサは、レーザドップラ振動計を含んでもよい。
【0061】
(第5項)他の態様に係る真空ポンプの振動測定方法は、
真空ポンプのロータ軸を支持する軸受の外輪に、前記ロータ軸の軸方向で前記軸受よりも前記ロータ軸の先端に向かって延びる延設部を有する第1軸受カラーを取り付ける工程と、
前記延設部に取り付けられたセンサにより、前記第1軸受カラーの前記延設部の振動を測定する工程と、
を含む。
【0062】
第1軸受カラーは、ロータ軸の軸受に近接して設けられているので、ロータ軸を含む回転体の振動を正確に測定することができる。
【0063】
(第6項)第5項に記載の真空ポンプの振動測定方法において、
前記真空ポンプは、開口部を有し、
前記延設部は、前記開口部に向かって延び、
前記開口部を介して、前記センサおよび前記第1軸受カラーを前記真空ポンプから取り外す工程と、
前記延設部を備えない第2軸受カラーを前記真空ポンプに取り付ける工程と、
を含んでもよい。
【0064】
ロータ軸を含む回転体が真空ポンプに組み付けられた状態で、振動測定およびバランス修正がされる。これにより、真空ポンプの真空処理動作時においても、バランス修正の効果が維持される。
【0065】
(第7項)第5項または第6項に記載の真空ポンプの振動測定方法において、
前記センサは、振動センサを含んでもよい。
【0066】
(第8項)第1項~第7項のいずれか一項に記載の真空ポンプの振動測定方法において、
前記第1軸受カラーは、前記外輪の外周に沿って延びる第1部と、前記第1部の端部から径方向で内側に延びる第2部とを有し、前記延設部は、前記第2部の径方向の内側の端部から軸方向で前記軸受から離れる方向に延びてもよい。
【0067】
(第9項)他の態様に係る真空ポンプは、
ロータ軸と
前記ロータ軸を支持する軸受と、
前記軸受の外輪に取り付けられ、前記ロータ軸の軸方向で前記軸受よりも前記ロータ軸の先端に向かって延びる延設部を有する第1軸受カラーと、
前記第1軸受カラーの径方向で外側において、回転支持部に取り付けられる、センサ取付部を有する第1締結部材と、
を備え、
前記第1締結部材の前記センサ取付部に取り付けられたセンサにより、前記センサに間隔を空けて配置されている前記第1軸受カラーの前記延設部の振動を測定する。
【0068】
(第10項)他の態様に係る真空ポンプは、
ロータ軸と
前記ロータ軸を支持する軸受と、
前記軸受の外輪に取り付けられ、前記ロータ軸の軸方向で前記軸受よりも前記ロータ軸の先端に向かって延びる延設部を有する第1軸受カラーと、
を備え、
前記延設部に取り付けられたセンサにより、前記第1軸受カラーの前記延設部の振動を測定する。
【符号の説明】
【0069】
3…ハウジングナット,3A…バランス修正用ハウジングナット,4…ロータ軸,7…軸受カラー,7A・7B…バランス修正用軸受カラー,10…ベース,20…ケーシング,22…ロータ翼,30…モータ,31…モータステータ,32…モータロータ,40…ロータ,41…ロータ翼,42…ロータ円筒部,50…軸受,51…内輪,52…外輪,71A・71B…円筒部,72A・72B…接続部,73A・73B…延設部
図1
図2
図3
図4
図5
図6