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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-10
(45)【発行日】2023-10-18
(54)【発明の名称】画像形成装置及び初期化処理判断方法
(51)【国際特許分類】
   G03G 21/00 20060101AFI20231011BHJP
   G03G 15/01 20060101ALI20231011BHJP
   G03G 21/16 20060101ALI20231011BHJP
【FI】
G03G21/00 510
G03G15/01 Y
G03G21/16 176
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2020055784
(22)【出願日】2020-03-26
(65)【公開番号】P2021157006
(43)【公開日】2021-10-07
【審査請求日】2022-11-08
(73)【特許権者】
【識別番号】000000295
【氏名又は名称】沖電気工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100116964
【弁理士】
【氏名又は名称】山形 洋一
(74)【代理人】
【識別番号】100120477
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 賢改
(74)【代理人】
【識別番号】100135921
【弁理士】
【氏名又は名称】篠原 昌彦
(74)【代理人】
【識別番号】100083840
【弁理士】
【氏名又は名称】前田 実
(72)【発明者】
【氏名】岩橋 啓介
【審査官】稲荷 宗良
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-053514(JP,A)
【文献】特開2004-133259(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03G 21/00
G03G 15/01
G03G 21/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の交換部品である複数の対象交換部品を含み、画像を形成する動作を行なう画像形成部と、
前記複数の対象交換部品の各々が交換されたものであるか否かを順に判断する判断部と、
前記複数の対象交換部品の内の少なくとも一つの交換部品が交換されたものである場合に、第1の初期化処理を前記画像形成部に行い、前記複数の対象交換部品の何れも交換されたものではない場合に、前記第1の初期化処理よりも短い時間で終了する第2の初期化処理を前記画像形成部に行う初期化部と、を備え、
前記複数の対象交換部品には、第1の対象交換部品と、第2の対象交換部品とが含まれ、
前記順では、前記第1の対象交換部品は、前記第2の対象交換部品よりも先であり、
前記第1の対象交換部品が交換されたものと前記判断部が判断した場合に、前記初期化部は、前記第2の対象交換部品が交換されたものであるか否かを判断する前に、前記第1の初期化処理を開始すること
を特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記複数の対象交換部品の各々は、前記複数の対象交換部品の各々を識別するための識別情報である対象識別情報を記憶する第1の記憶部を備え、
前記第1の記憶部から前記対象識別情報を読み出す読出部と、
前記複数の対象交換部品の各々が交換されたものであるか否かを前記判断部が判断する前に前記画像形成装置で使用されていた複数の交換部品である複数の使用交換部品の識別情報である管理識別情報を記憶する第2の記憶部と、をさらに備え、
前記判断部は、前記対象識別情報と、前記管理識別情報とを比較することで、前記複数の対象交換部品の各々が交換されたものであるか否かを判断すること
を特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記順は、前記複数の使用交換部品の交換される可能性が高い順であること
を特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記複数の対象交換部品及び前記複数の使用交換部品は、現像材を収容する複数の現像材収容部であり、
前記判断部は、前記複数の使用交換部品における前記現像材の残量が少ないほど、前記可能性が高いと判断すること
を特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記第1の初期化処理は、第1の時間、前記現像材を攪拌する処理を含み、
前記第2の初期化処理は、前記第1の時間よりも短い第2の時間、前記現像材を攪拌する処理を含むこと
を特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記第1の初期化処理は、複数の処理を含み、
前記第2の初期化処理は、前記複数の処理の中から選択され、前記複数の処理よりも少ない数の1又は複数の処理を含むこと
を特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記複数の対象交換部品を交換する際に開かれるカバーをさらに備え、
前記判断部は、前記カバーが開閉された際に、前記複数の対象交換部品の各々が交換されたものであるか否かを判断すること
を特徴とする請求項1から6の何れか一項に記載の画像形成装置。
【請求項8】
電源をオンにするスイッチをさらに備え、
前記判断部は、前記スイッチを介して前記電源がオンにされた場合に、前記複数の対象交換部品の各々が交換されたものであるか否かを判断すること
を特徴とする請求項1から6の何れか一項に記載の画像形成装置。
【請求項9】
複数の交換部品である複数の対象交換部品を含み、画像を形成する動作を行なう画像形成部を備える画像形成装置が行なう初期化処理判断方法であって、
前記複数の対象交換部品の各々が交換されたものであるか否かを順に判断し、
前記複数の対象交換部品の内の少なくとも一つの交換部品が交換されたものである場合に、第1の初期化処理を前記画像形成部に行い、
前記複数の対象交換部品の何れも交換されたものではない場合に、前記第1の初期化処理よりも短い時間で終了する第2の初期化処理を前記画像形成部に行い、
前記順において、前記複数の対象交換部品に含まれる第2の対象交換部品よりも先に、前記複数の対象交換部品に含まれる第1の対象交換部品が交換されたものと判断された場合に、前記第2の対象交換部品が交換されたものである否かを判断する前に、前記第1の初期化処理が開始されること
を特徴とする初期化処理判断方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置及び初期化処理判断方法に関する。
【背景技術】
【0002】
電源投入時に消耗品等の交換部品の交換の有無を判断し、交換部品の交換があった場合には印刷開始前に濃度補正処理等の初期化処理を実施する画像形成装置が従来からある。
【0003】
例えば、特許文献1には、トナーカートリッジが交換された際に、画像濃度補正等の初期化処理を行なう画像形成装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2010-266588号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の画像形成装置は、全ての交換部品の交換の有無を判断した後に、初期化処理を行っていたため、画像の形成を開始するのが遅くなるという問題があった。
【0006】
そこで、本発明の一又は複数の態様は、交換部品の交換が行なわれた場合でも、画像の形成を早く開始できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様に係る画像形成装置は、複数の交換部品である複数の対象交換部品を含み、画像を形成する動作を行なう画像形成部と、前記複数の対象交換部品の各々が交換されたものであるか否かを順に判断する判断部と、前記複数の対象交換部品の内の少なくとも一つの交換部品が交換されたものである場合に、第1の初期化処理を前記画像形成部に行い、前記複数の対象交換部品の何れも交換されたものではない場合に、前記第1の初期化処理よりも短い時間で終了する第2の初期化処理を前記画像形成部に行う初期化部と、を備え、前記複数の対象交換部品には、第1の対象交換部品と、第2の対象交換部品とが含まれ、前記順では、前記第1の対象交換部品は、前記第2の対象交換部品よりも先であり、前記第1の対象交換部品が交換されたものと前記判断部が判断した場合に、前記初期化部は、前記第2の対象交換部品が交換されたものであるか否かを判断する前に、前記第1の初期化処理を開始することを特徴とする。
【0008】
本発明の一態様に係る初期化処理判断方法は、複数の交換部品である複数の対象交換部品を含み、画像を形成する動作を行なう画像形成部を備える画像形成装置が行なう初期化処理判断方法であって、前記複数の対象交換部品の各々が交換されたものであるか否かを順に判断し、前記複数の対象交換部品の内の少なくとも一つの交換部品が交換されたものである場合に、第1の初期化処理を前記画像形成部に行い、前記複数の対象交換部品の何れも交換されたものではない場合に、前記第1の初期化処理よりも短い時間で終了する第2の初期化処理を前記画像形成部に行い、前記順において、前記複数の対象交換部品に含まれる第2の対象交換部品よりも先に、前記複数の対象交換部品に含まれる第1の対象交換部品が交換されたものと判断された場合に、前記第2の対象交換部品が交換されたものである否かを判断する前に、前記第1の初期化処理が開始されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明の一又は複数の態様によれば、交換部品の交換が行なわれた場合でも、画像の形成を早く開始することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】実施の形態に係る画像形成装置の基本的な構成を示す断面図である。
図2】画像形成装置の制御系の構成を概略的に示すブロック図である。
図3】無線タグの構成を概略的に示す正面図である。
図4】不揮発性メモリに記憶される情報の例を示す概略図である。
図5】(A)及び(B)は、ハードウェア構成例を示すブロック図である。
図6】画像形成装置の初期化判断処理を示すフローチャートである。
図7】トナーの残量を示す概略図である。
図8】第1の初期化処理を示すフローチャートである。
図9】第2の初期化処理を示すフローチャートである。
図10】(A)及び(B)は、第1の初期化処理を行う例を示すシーケンス図である。
図11】第2の初期化処理を行う例を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1は、実施の形態に係る画像形成装置100の基本的な構成を示す断面図である。
画像形成装置100は、電子写真方式を用いて、記録媒体としての用紙PAにカラー画像を形成するカラープリンタである。
【0012】
画像形成装置100は、K(ブラック)の現像ユニット120K、Y(イエロー)の現像ユニット120Y、M(マゼンタ)の現像ユニット120M及びC(シアン)の現像ユニット120Cを備えている。現像ユニット120K~120Cは、画像形成ユニット又はイメージドラムユニットとも称されるものであり、ここでは用紙PAの搬送路に沿って一列に配列されている。
【0013】
画像形成装置100は、また、用紙PAを収容する媒体収容部としての用紙トレイ101と、用紙トレイ101から用紙PAを一枚ずつ分離して搬送路に送り出す分離ローラ102と、用紙トレイ101から送り出された一枚の用紙PAを現像ユニット120K~120Cに向けて搬送する搬送ローラ103A、103Bとを備える。
【0014】
画像形成装置100は、さらに、現像ユニット120K~120Cに対向するように配置された転写ベルト104と、この転写ベルト104が張架された駆動ローラ105及び従動ローラ106とを備える。
【0015】
駆動ローラ105は、図示しない駆動源により回転し、転写ベルト104を現像ユニット120K、120Y、120M、120Cに沿って回転させる。
また、転写ベルト104を挟んで現像ユニット120K、120Y、120M、120Cの各々に対向するように、転写ローラ107K、107Y、107M、107Cの各々が配置されている。
【0016】
現像ユニット120K~120Cの用紙PAの搬送方向における下流側には、定着ユニット108が配置されている。
定着ユニット108は、定着ベルト109と、この定着ベルト109が張架された加圧ローラ110及び加熱ローラ111と、加圧ローラ110との間で定着ベルト109を挟み込む加圧ローラ112とを備える。加熱ローラ111により加熱された定着ベルト109は、上下の加圧ローラ110、112の間で一枚の用紙PAに圧接される。なお、定着ベルト109、加圧ローラ110及び加熱ローラ111の代わりに、加熱を行なうヒータを備える定着ローラ(図示せず)が定着ユニット108に用いられてもよい。
【0017】
定着ユニット108の用紙PAの搬送方向における下流側には、定着ユニット108において現像材像としてのトナー像が定着された一枚の用紙PAを、画像形成装置100の上部の排出スタッカ113に排出する第1の排出ローラ111A、111Bと、第2の排出ローラ112A、112Bとが配置されている。
【0018】
次に、現像ユニット120K~120Cについて説明する。現像ユニット120K~120Cの各々は、使用する現像材としてのトナーの色が異なっている以外は同様に構成されているため、ここでは、現像ユニット120Cについて説明する。
【0019】
現像ユニット120Cは、感光体ドラム121Cと、帯電ローラ122Cと、現像ローラ123Cと、供給ローラ124Cと、攪拌バー125Cと、クリーニングブレード126Cと、トナーカートリッジ127Cとを備える。
また、画像形成装置100の上部カバー100aには、感光体ドラム121Cに対向するように、露光部としてのLEDヘッド114が取り付けられている。
【0020】
感光体ドラム121Cは、一方向(図中時計回り)に回転する像担持体である。
帯電ローラ122Cは、図示しない電源部により電圧が印加され、感光体ドラム121Cの表面に接触しながら回転し、感光体ドラム121Cの表面を一様に帯電する帯電部である。
【0021】
LEDヘッド114は、画像情報に応じて、感光体ドラム121Cの表面を露光して静電潜像を形成させる。
現像ローラ123Cは、感光体ドラム121Cの表面に形成された静電潜像にトナーを付着させて、トナー像を現像させる。
供給ローラ124Cは、トナーカートリッジ127Cに収容されたトナーを現像ローラ123Cに供給する。
攪拌バー125Cは、トナーカートリッジ127Cから供給されるトナーを攪拌する攪拌部である。
【0022】
感光体ドラム121Cに形成されたトナー像は、図示しない電源部から電圧が印加される転写ローラ107Cにより、一枚の用紙PAに転写される。
クリーニングブレード126Cは、トナー像の転写後に感光体ドラム121Cの表面に残ったトナーを除去するクリーニング部である。
【0023】
現像ユニット120K、120Y、120M、120Cの各々は、着脱可能なトナーカートリッジ127K、127Y、127M、127Cの各々を備える。なお、画像形成装置100の上側は、開放可能な上部カバー100aにより覆われており、上部カバー100aを外すことによりに、ユーザは、トナーカートリッジ127K~127Cを交換することができる。
トナーカートリッジ127K~127Cは、現像材としてのトナーを収容する現像材収容部である。
【0024】
図2は、画像形成装置100の制御系の構成を概略的に示すブロック図である。
トナーカートリッジ127K~127Yの各々には、無線タグ128K、128Y、128M、128Cが内蔵されている。
画像形成装置100は、無線タグ128K~128Cとの通信を行うための送受信部としての送受信アンテナ115K、115Y、115M、115Cと、無線タグ128K~128Cに対する読み取り及び書き込みを制御するリーダライタユニット116とを備える。
【0025】
無線タグ128K~128Cの各々は、同様に構成されているため、ここでは、無線タグ128Cについて説明する。
図3は、無線タグ128Cの構成を概略的に示す正面図である。
無線タグ128Cは、例えば、非接触ICであり、基板10に、第2の記憶手段としての不揮発性メモリ11を内蔵したタグチップ12を実装し、アンテナパターン13を用いて、送受信アンテナ115Cと通信を行なう。
【0026】
不揮発性メモリ11は、無線タグ128Cを内蔵するトナーカートリッジ127Cを管理するための情報を記憶する第1の記憶部である。
図4は、不揮発性メモリ11に記憶される情報の例を示す概略図である。
不揮発性メモリ11は、例えば、IDコード、製造情報、トナー容量及び使用量を記憶する。
IDコードは、無線タグ128Cを内蔵するトナーカートリッジ127Cを識別するための識別情報(対象識別情報)として機能する。例えば、IDコードは、無線タグ128Cが作成されたときに割り当てられるコードである。
製造情報は、無線タグ128Cを内蔵するトナーカートリッジ127Cを製造した製造年月及び工場を示す。
トナー容量は、無線タグ128Cを内蔵するトナーカートリッジ127Cに収容することのできるトナーの量、言い換えると、トナー容量は、トナーカートリッジ127Cに収納することのできる最大量であり、トナーカートリッジ127Cの交換時のトナーの量である。
使用量は、無線タグ128Cを内蔵するトナーカートリッジ127Cに収容されていたトナーが使用された量である。
【0027】
図2に戻り、送受信アンテナ115K~115Cの各々は、画像形成装置100内において、トナーカートリッジ127K~127Cの各々に内蔵された無線タグ128K~128Cの各々に対向する位置に設けられている。
送受信アンテナ115K~115Cの各々は、交番磁界を発生することで、無線タグ128K~128Cの各々へ電力を供給し、無線タグ128K~128Cとの間で無線信号によりデータの送信及び受信を行う。
【0028】
リーダライタユニット116は、送受信アンテナ115K~115Cに電圧及び信号を供給する装置である。リーダライタユニット116は、送受信アンテナ115K~115Cとケーブルを介して接続され、無線タグ128K~128Cへの情報の書き込み、及び無線タグ128K~128Cからの情報の読み出しを行う。
ここで、リーダライタユニット116及び送受信アンテナ115K~115Cは、無線タグ128K~128Cの各々が備える不揮発メモリからIDコードを読み出す読出部として機能する。なお、制御部130は、情報を読み出す送受信アンテナ115K~115Cの位置により、無線タグ128K~128Cを内蔵しているトナーカートリッジ127K~127Cの色及び配置を特定することができる。
【0029】
画像形成装置100の制御部130は、用紙PAの給紙、搬送及び排出のための機構部品(モータ等を含む)等からなるエンジン部140に駆動制御信号を出力し、また各種センサ信号の入力を受信して、エンジン部140を制御する。
【0030】
エンジン部140は、複数の交換部品を含み、画像を形成する動作を行なう画像形成部である。
エンジン部140は、図1に示されている、用紙トレイ101と、分離ローラ102と、搬送ローラ103A、103Bと、転写ベルト104と、駆動ローラ105と、従動ローラ106と、現像ユニット120K、120Y、120M、120Cと、転写ローラ107K、107Y、107M、107Cと、定着ユニット108と、第1の排出ローラ111A、111Bと、第2の排出ローラ112A、112Bと、LEDヘッド114とを含む。
【0031】
また、制御部130は、リーダライタユニット116に制御コマンド等を出力して、無線タグ128K~128Cに対する情報の読み出し及び書き込みを行なわせる。
さらに、制御部130は、印刷データの処理を行う画処理部131を有し、外部の機器(パーソナルコンピュータ)等から入力された印刷データに基づき印刷を行う。
【0032】
制御部130は、不揮発性メモリであるEEPROM(Electrically Erasable Programmble ROM)132と、このEEPROM132に対して情報の読み出し及び書き込みを行うRD/WR(リードライト)部133とを有する。
【0033】
EEPROM132は、トナーカートリッジ127K~127Cに内蔵されている無線タグ128K~128Cから読み出された情報を記憶する第2の記憶部である。具体的には、EEPROM132は、トナーカートリッジ127K~127C毎に、IDコード、製造情報、トナー容量及び使用量を記憶する。なお、EEPROM132に記憶されているIDコードは、初期化処理が必要と判断される前に画像形成装置100で使用されていた複数の交換部品である複数の使用交換部品の識別情報である管理識別情報として機能する。
【0034】
制御部130は、さらに、リーダライタユニット116により読み出された無線タグ128K~128CのIDコードと、RD/WR部133により読み出されたEEPROM132に記憶されているIDコードとを比較し、一致するか否かを判断する判断部134を有する。
【0035】
判断部134は、エンジン部140の初期化処理が必要か否かを判断する。
具体的には、判断部134は、図1に示されているカバーオープン検出スイッチ117のオン及びオフを監視している。そして、判断部134は、画像形成装置100のカバーである上部カバー100aが取り外された後に、取り付けられた場合に、初期化処理が必要と判断する。なお、カバーオープン検出スイッチ117は、上部カバー100aが開かれた(取り外された)場合にオフとなり、上部カバー100aが閉じられた(取り付けられた)場合にオンとなるカバーオープン検出部である。なお、カバーオープン検出スイッチ117のオン及びオフは、上記の逆であってもよい。
言い換えると、判断部134は、複数の交換部品を交換する際に開かれるカバーが開閉された際に、初期化処理が必要と判断する。
【0036】
また、判断部134は、図1に示されている電源ボタン118のオン及びオフを監視している。そして、判断部134は、電源ボタン118がオンにされた場合に、初期化処理が必要と判断する。言い換えると、初期化部135は、画像形成装置100の電源がオンにされた場合に、初期化処理が必要と判断する。
言い換えると、判断部134は、電源をオンにするスイッチを介して、電源がオンにされた場合に、初期化処理が必要と判断する。
【0037】
そして、判断部134は、エンジン部140の初期化処理が必要な場合に、複数の交換部品の各々が交換されたものであるか否かを、複数の交換部品の全てにおいて順に判断する判断処理を行う。本実施の形態では、複数の交換部品は、トナーカートリッジ127K~127Cである。また、エンジン部140の初期化処理が必要と判断される前の複数の交換部品を複数の使用交換部品(複数の使用トナーカートリッジ)ともいい、エンジン部140の初期化処理が必要と判断された後の複数の交換部品を複数の対象交換部品(複数の対象トナーカートリッジ)ともいう。
【0038】
具体的には、判断部134は、無線タグ128K~128Cから読み出されたIDコード(対象識別情報)と、EEPROM132に記憶されているIDコード(管理識別情報)とを比較することで、複数の対象交換部品の各々が交換されたものであるか否かを判断する。
【0039】
なお、複数の対象交換部品の各々が交換されたものであるか否かを判断する順は、例えば、複数の使用交換部品の交換される可能性が高い順である。複数の使用交換部品がトナーカートリッジ127K~127Cである場合には、初期化処理が必要と判断される前のトナーカートリッジ127K~127Cにおけるトナーの残量が少ないほど、交換される可能性が高いと判断される。トナーカートリッジ127K~127Cにおけるトナーの使用量が多いほど、交換される可能性が高いと判断されてもよい。
【0040】
制御部130は、判断部134の判断結果に応じて、エンジン部140の初期化処理を行う初期化部135を備える。
例えば、初期化部135は、初期化処理が必要で、かつ、複数の対象交換部品の内の少なくとも一つの交換部品が交換されたものである場合には、初期化処理として第1の初期化処理をエンジン部140に行なう。
一方、初期化部135は、初期化処理が必要で、かつ、複数の対象交換部品の何れも交換されたものではない場合には、初期化処理として、第1の初期化処理よりも短い時間で終了する第2の初期化処理をエンジン部140に行なう。
【0041】
例えば、第1の初期化処理は、第1の時間、トナーを攪拌する処理を含み、第2の初期化処理は、第1の時間よりも短い第2の時間、トナーを攪拌する処理を含むものであればよい。
また、第1の初期化処理は、複数の処理を含み、第2の初期化処理は、第1の初期化処理における複数の処理の中から選択され、その複数の処理よりも少ない数の1又は複数の処理を含むものであってもよい。
【0042】
そして、初期化部135は、判断部134が判断処理を行う順において最後の交換部品が交換されたものであるか否かを判断する前に、判断部134が複数の対象交換部品の何れか一つが交換されたものであると判断した場合には、判断処理が終了する前に、第1の初期化処理を開始する。
例えば、複数の対象交換部品に、第1の対象交換部品と、第2の対象交換部品とが含まれ、かつ、第1の対象交換部品は、第2の対象交換部品よりも先に、交換されたものであるか否かが判断される場合に、初期化部135は、第1の対象交換部品が交換されたものと判断されると、第2の対象交換部品が交換されたものである否かが判断される前に、第1の初期化処理を開始する。
【0043】
また、制御部130は、液晶ディスプレイ等の表示部141に接続されている。表示部141は、制御部130の指示に基づき、ユーザに対するメッセージ等を表示する。
【0044】
以上に記載された制御部130の一部又は全部は、例えば、図5(A)に示されているように、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)又はFPGA(Field Programmable Gate Array)等の処理回路20で構成することができる。
【0045】
また、以上に記載された制御部130の判断部134、初期化部135及び画処理部131の一部又は全部は、図5(B)に示されているように、メモリ21と、メモリ21に格納されているプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサ22とにより構成することができる。このようなプログラムは、ネットワークを通じて提供されてもよく、また、記録媒体に記録されて提供されてもよい。即ち、このようなプログラムは、例えば、プログラムプロダクトとして提供されてもよい。
以上のように、制御部130は、処理回路網により実現することができる。
【0046】
次に、画像形成装置100の動作について説明する。
図6は、画像形成装置100の初期化判断処理を示すフローチャートである。
まず、判断部134は、初期化処理が必要か否かを判断する(S10)。判断部134は、例えば、上部カバー100aが取り外された後に、取り付けられた場合、又は、画像形成装置100の電源がオンにされた場合に、初期化処理が必要と判断する。初期化処理が必要な場合(S10でYes)には、処理はステップS11に進む。
【0047】
ステップS11では、判断部134は、RD/WR部133を介して、EEPROM132から、全てのトナーカートリッジ127K~127CのIDコード、トナー容量及び使用量を読み出す。ここで読み出されるIDコード、トナー容量及び使用量は、画像形成装置100の上部カバー100aが取り外される前、又は、画像形成装置100の電源がオフにされる前に使用されていたトナーカートリッジ127K~127CのIDコード、トナー容量及び使用量である。
【0048】
次に、判断部134は、ステップS11で読み出されたトナー容量及び使用量から、トナーカートリッジ127K~127C毎に、トナー残量を算出して、トナー残量の少ないものから順に、無線タグ128K~128CからIDコードを読み出す順である読み出し順を決定する(S12)。ここで算出されるトナー残量は、画像形成装置100の上部カバー100aが取り外される前、又は、画像形成装置100の電源がオフにされる前に使用されていたトナーカートリッジ127K~127Cのトナーの残量である。
【0049】
例えば、算出されたトナーの残量が、図7に示されているようであった場合には、読み出し順は、Cトナーに対応する無線タグ128C、Mトナーに対応する無線タグ128M、Kトナーに対応する無線タグ128K、及び、Yトナーに対応する無線タグ128Yの順となる。これは、上部カバー100aが取り外される前、又は、画像形成装置100の電源がオフにされる前のトナーの残量が少ない順で、そのトナーカートリッジ127が交換される可能性が高くなるためである。
【0050】
次に、判断部134は、ステップS12で決定された読み出し順に従って、リーダライタユニット116及び送受信アンテナ115K~115Cの何れかを介して、無線タグ128K~128Cの中から、まだ情報を読み出していない一つの無線タグ128からIDコード、製造情報、トナー容量及び使用量を読み出す(S13)。
【0051】
次に、判断部134は、ステップS13で読み出されたIDコードが、ステップS11で読み出されたIDコードの何れかと一致するか否かを判断する(S14)。IDコードが一致しない場合(S14でNo)には、処理はステップS15に進み、IDコードが一致する場合(S14でYes)には、処理はステップS18に進む。
【0052】
ステップS15では、判断部134は、第1の初期化処理が開始されているか否かを判断する。第1の初期化処理が開始されていない場合(S15でNo)には、処理はステップS16に進み、第1の初期化処理が開始されている場合(S15でYes)には、処理はステップS17に進む。
【0053】
ステップS16では、初期化部135は、トナーカートリッジ127K~127Cの少なくとも何れか一つが交換されたと判断して、第1の初期化処理を開始する。第1の初期化処理については、図8を用いて詳細に説明する。そして、処理はステップS17に進む。
ステップS17では、判断部134は、ステップS13で読み出されたIDコード、製造情報、トナー容量及び使用量を、RD/WR部133を介して、EEPROM132に記憶させる。そして、処理はステップS18に進む。
【0054】
ステップS18では、判断部134は、全ての無線タグ128K~128CからIDコード等の情報を読み出したか否かを判断する。全ての無線タグ128K~128CからIDコード等の情報を読み出していない場合、言い換えると、未だ情報を読み出していない無線タグ128が存在する場合(S18でNo)には、処理はステップS13に戻り、全ての無線タグ128K~128CからIDコード等の情報を読み出した場合(S18でYes)には、処理はステップS19に進む。
【0055】
ステップS19では、判断部134は、ステップS14においてIDコードが一致しない場合が有ったか否かを判断する。IDコードが一致しない場合が有った場合(S19でYes)には、処理はステップS20に進み、IDコードが一致しない場合がなかった場合、言い換えると、全てのIDコードが一致した場合(S19でNo)には、処理はステップS21に進む。
【0056】
ステップS20では、初期化部135は、ステップS16で開始した第1の初期化処理が終了したか否かを判断する。第1の初期化処理が終了した場合(S20でYes)には、処理はステップS22に進む。
【0057】
ステップS21では、初期化部135は、第2の初期化処理を実行する。第2の初期化処理については、図9を用いて詳細に説明する。第2の初期化処理が終了すると、処理はステップS22に進む。
【0058】
ステップS22では、初期化部135は、画処理部131に印刷開始を指示する。画処理部131は、初期化部135からの指示に応じて、エンジン部140を用いて、印刷を開始する。
【0059】
図8は、トナーカートリッジ127K~127Cの交換があったと判断された時に実施される第1の初期化処理を示すフローチャートである。
まず、初期化部135は、エンジン部140に指示することで、第1の時間、現像ユニット120K~120Cに備えられている攪拌バー125K~125Cを回転させることで、トナーを攪拌する(S30)。なお、トナーカートリッジ127K~127Cの交換が行われた場合には、現像ユニット120K~120Cの内部に充分にトナーを行き渡らすために、トナーを充分に攪拌する必要がある。このため、第1の時間は、トナーカートリッジ127K~127Cの交換がなかったと判断された時に実施される第2の初期化処理で行なわれるトナーの攪拌時間である第2の時間よりも長い時間となる。
【0060】
次に、初期化部135は、トナーカートリッジに内蔵のセンサ(図示せず)を用いてトナーカートリッジのトナー残量を確認する(S31)。
次に、初期化部135は、色ずれ補正を行なう(S32)。具体的には、初期化部135は、画処理部131に指示することで、現像ユニット120K~120Cに、転写ベルト104上に予め定められたパターンのトナー像を転写させる。そして、初期化部135は、転写されたトナー像の濃度を、転写ベルト104の近傍に配置されているセンサ(図示せず)を用いて読み取ることで、現像ユニット120K~120C毎の位置のばらつきを判断して、そのずれを補正する。
【0061】
次に、初期化部135は、濃度補正を行なう(S33)。具体的には、初期化部135は、画処理部131に指示することで、現像ユニット120K~120Cの内部の制御電圧等を段階的に変更させながら、現像ユニット120K~120Cから転写ベルト104に予め定められたパターンのトナー像を転写させる。そして、初期化部135は、転写されたトナー像の濃度を、転写ベルト104近傍に配置されているセンサ(図示せず)を用いて読み取ることで、印字濃度の調整を行う。
【0062】
図9は、トナーカートリッジ127K~127Cの交換がなかったと判断された時に実施される第2の初期化処理を示すフローチャートである。
まず、初期化部135は、エンジン部140に指示することで、第2の時間、現像ユニット120K~120Cに備えられている攪拌バー125K~125Cを回転させることで、トナーを攪拌する(S40)。第2の時間は、上述のように、第1の時間よりも短い時間である。
【0063】
次に、初期化部135は、色ずれ補正を行なう(S41)。具体的な処理の内容は、図7のステップS32と同様である。
以上のように、第2の初期化処理は、トナーの攪拌時間が短く、トナー残量の確認及び濃度補正も行なわれないため、第1の初期化処理が行われる時間よりも非常に短い時間で行なわれる。
【0064】
なお、第2の初期化処理は、図9に示されている例に限定されない。例えば、第1の初期化処理と同様の処理を行うが、トナーの攪拌時間だけが短くなっていてもよい。
また、第2の初期化処理で、第1の初期化処理と同じ時間、トナーが攪拌されてもよい。
【0065】
図10(A)は、比較例として、従来のように全てのトナーカートリッジで交換が有ったか否かを判断してから、トナーカートリッジの交換があった場合の第1の初期化処理を行う例を示すシーケンス図である。
図10(A)に示されているように、従来では、Kトナー、Yトナー、Mトナー及びCトナーのトナーカートリッジ127K~127CのIDコードを確認してから、第1の初期化処理が開始されている。
【0066】
図10(B)は、本実施の形態に係る画像形成装置100において、第1の初期化処理を行う例を示すシーケンス図である。
図10(B)に示されている例は、Yトナーのトナーカートリッジ127YでIDコードが不一致、言い換えると、トナーカートリッジ127Yの交換が検出された例である。
このような場合、本実施の形態では、Yトナーのトナーカートリッジ127YでIDコードが不一致であることが検出された時点で、第1の初期化処理が開始される。このため、図10(A)に示されているよう比較例と比べて、画像形成処理である印刷処理を早期に開始することができる。
【0067】
図11は、本実施の形態に係る画像形成装置100において、第2の初期化処理を行う例を示すシーケンス図である。
第2の初期化処理は、図10(A)に示されている比較例と同様に、Kトナー、Yトナー、Mトナー及びCトナーのトナーカートリッジ127K~127CのIDコードを確認してから、開始されているが、第2の初期化処理は、非常に短い時間で行なわれるため、印刷処理が開始されるまでの時間が問題になることは少ない。
【0068】
以上のように、本実施の形態によれば、消耗品が交換されたことが検出された段階で、消耗品の交換時に必要な初期化処理が開始され、残りの消耗品が交換されたか否かを検出する動作が並行して行なわれるため、印刷処理の開始を早めることができる。
【0069】
また、カバーオープン又は電源遮断の前の消耗品の残量を記憶しておき、消耗品の残量の少ないものから順に、交換されたか否かの検出が行われるため、初期化処理の開始をより早くすることが期待できる。
【0070】
以上に記載した実施の形態は、画像形成装置100がプリンタである例を説明したが、画像形成装置100は、複写機、ファクシミリ又はMFP(MultiFunction Printer)等の画像形成機能を有する他の装置であってもよい。
【0071】
以上に記載した実施の形態では、トナーカートリッジ127K~127Cの全てについて、図6に示されている動作が行われているが、実施の形態は、このような例に限定されない。トナーカートリッジ127K~127Cの一部、例えば、トナーカートリッジ127K及びトナーカートリッジ127Yについてのみ、図6に示されている動作が行われてもよい。この場合、その残りのトナーカートリッジ、例えば、トナーカートリッジ127M及びトナーカートリッジ127Cについては、図6に示されているステップS10~S17の処理がトナーカートリッジ127K及びトナーカートリッジ127Yに行なわれた後に、そのIDコードが一致するか否かが判断されてもよい。この場合には、トナーカートリッジ127K又はトナーカートリッジ127YでIDコードの不一致が見つかった場合には、図6に示されているように、他のトナーカートリッジのIDコードの一致又は不一致が判断される前に、第1の初期化処理が開始される。一方、トナーカートリッジ127K及びトナーカートリッジ127YでIDコードが一致した場合には、残りのトナーカートリッジ127M及びトナーカートリッジ127CのIDコードが一致するか否かの判断が終了後に、IDコードに不一致があれば、第1の初期化処理が行われ、IDコードが全て一致すれば、第2の初期化処理が行われる。この場合、図6に示されている動作が行われる一部のトナーカートリッジは、ステップS12で決定された順の最も早いトナーカートリッジと、次に早いトナーカートリッジであることが望ましい。このようにすることで、本実施の形態による動作を読み出しタイミングの早いトナーカートリッジに限定して行い、読み出しタイミングの遅いトナーカートリッジについては、従来通りの動作とすることができる。
なお、図6に示されている動作が行なわれるトナーカートリッジは、2つに限定されず、3つ以上であってもよい。
【0072】
以上に記載した実施の形態では、トナー残量の少ないトナーカートリッジから順に、IDコードが一致するか否かが判断されているが、実施の形態は、このような例に限定されない。例えば、複数のトナーカートリッジの順序が同じになる場合には、トナーカートリッジの配置に応じて、予め順序が決められていてもよい。また、複数のトナーカートリッジの順序が同じになる場合に、乱数により順序を毎回決めることで、平均的な確率で、IDコードが一致するか否かが判断されるようにしてもよい。
【0073】
以上に記載した実施の形態では、交換される消耗品である交換部品がトナーカートリッジ127K~127Cである例を説明したが、実施の形態は、このような例に限定されない。例えば、交換部品は、インクカートリッジ又は感光体ドラム等であってもよい。
【符号の説明】
【0074】
100 画像形成装置、 100a 上部カバー、 101 用紙トレイ、 102 分離ローラ、 103A,103B 搬送ローラ、 104 転写ベルト、 105 駆動ローラ、 106 従動ローラ、 107K,107Y,107M,107C 転写ローラ、 108 定着ユニット、 111A,111B 第1の排出ローラ、 112A,112B 第2の排出ローラ、 114 LEDヘッド、 115K,115Y,115M,115C 送受信アンテナ、 116 リーダライタユニット、 117 カバーオープン検出スイッチ、 118 電源ボタン、 120K,120Y,120M,120C 現像ユニット、 128K,128Y,128M,128C 無線タグ、 130 制御部、 131 画処理部、 132 EEPROM、 133 RD/WR部、 134 判断部、 135 初期化部、 140 エンジン部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11