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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-10
(45)【発行日】2023-10-18
(54)【発明の名称】充電装置及び充電方法
(51)【国際特許分類】
   H02J 7/00 20060101AFI20231011BHJP
   H02J 50/10 20160101ALI20231011BHJP
【FI】
H02J7/00 301B
H02J7/00 301D
H02J50/10
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2020062887
(22)【出願日】2020-03-31
(65)【公開番号】P2021164248
(43)【公開日】2021-10-11
【審査請求日】2023-02-27
(73)【特許権者】
【識別番号】503246015
【氏名又は名称】オムロンヘルスケア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100199565
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 茂
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 早苗
(72)【発明者】
【氏名】川端 康大
(72)【発明者】
【氏名】山田 真幸
(72)【発明者】
【氏名】藤田 麗二
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 晃人
【審査官】清水 祐樹
(56)【参考文献】
【文献】特表2016-530626(JP,A)
【文献】特開2020-39472(JP,A)
【文献】特開2019-213448(JP,A)
【文献】韓国登録特許第10-1965888(KR,B1)
【文献】国際公開第19/143106(WO,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2016-0078711(KR,A)
【文献】大橋 悦夫,手のひらにすっぽり収まるApple Watch 専用バッテリーで充電環境の死角を減らす,日本,2020年02月13日,https://cyblog.jp/36716
【文献】ARTENIX BAND:Change your Apple Watch while you wear it(Canceled),KICKSTARTER,2019年07月02日,https://www.kickstarter.com/projects/artenix-band/artenix-band-change-your-apple-watch-while-you-wear-it?ref=discovery_popular
【文献】充電|HUAWEIサポート 日本,日本,HUAWEI,2021年04月21日,https://consumer.huawei.com/jp/support/content/jp-jp00756100/
【文献】HUAWEI Band 4 のレビュー。腕時計好きにおすすめしたい充電が楽なスマートバンド,日本,2020年07月08日,http://garumax.com/huawei-band-4-review-200316
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02J 7/00 - 7/12
H02J 7/34 - 7/36
H02J 50/00 - 50/90
H02M 10/42 - 10/48
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置用充電池被接続部、並びに、前記被接続部の少なくとも一部及び前記装置用充電池を収容するケースを含む装置本体及び前記装置本体を保持し、生体に装着する装着手段を有する生体情報測定装置の前記装置用充電池に充電する充電装置であって、
前記生体又は前記生体情報測定装置に前記充電装置を可搬に固定する固定部材と、充電池と、前記装置本体の前記被接続部と電気的に接続し、前記装置用充電池に前記充電池の電力を供給する接続部と、前記接続部の少なくとも一部及び前記充電池を収容する第1ケースと、を備え
前記第1ケースは、前記ケースの前記生体とは反対側、または、前記ケースの側方に配置され、
装着手段は、前記生体に前記生体情報測定装置を装着するベルトであり、
前記充電装置を前記生体または前記生体情報測定装置に固定する前記固定部材は、前記第1ケースが前記ケースの前記生体とは反対側に配置される構成の場合は、前記第1ケース及び前記ケースを固定するロック部であり、前記第1ケースが前記ケースの側方に配置される構成の場合は、前記第1ケースを前記生体に固定する、前記装着手段とは別の第1ベルトである、充電装置。
【請求項2】
前記固定部材、前記充電池前記接続部、及び、前記第1ケースを有する第1充電装置と、
電源及び前記第1充電装置に電気的に接続され、前記充電池を充電する第2充電装置と、
を備え、
前記第1充電装置は、入力端子を含み、
前記第2充電装置は、前記電源に接続される差込プラグ及び前記入力端子と接続される出力端子を含み、前記電源及び前記第1充電装置に接続されることで、前記第1充電装置を充電する、請求項1に記載の充電装置。
【請求項3】
前記接続部は、送電コイルであり、
前記被接続部は、受電コイルである、
請求項1又は請求項2に記載の充電装置。
【請求項4】
前記接続部は、第2出力端子であり、
前記被接続部は、第2入力端子である、請求項1又は請求項2に記載の充電装置。
【請求項5】
前記接続部は、第2出力端子であり、
前記被接続部は、第2入力端子であり、
前記第2出力端子は、前記第2充電装置の前記出力端子と同じ形状であり、
前記第2入力端子は、前記第1充電装置の前記入力端子と同じ形状である、請求項2に記載の充電装置。
【請求項6】
装置用充電池及び前記装置用充電池を収容するケースを含む装置本体及び、前記装置本体を保持し生体に装着するベルトである装着手段を有する生体情報測定装置の前記装置用充電池に、充電池及び前記充電池を収容する第1ケースを備えた充電装置から電力を供給する充電方法であって、
前記ケースの前記生体とは反対側、または、前記ケースの側方に前記充電装置の前記第1ケースを可搬に固定するステップであって、前記第1ケースが前記ケースの前記生体とは反対側に配置される構成の場合は、前記第1ケース及び前記ケースをロック部により固定し、前記第1ケースが前記ケースの側方に配置される構成の場合は、前記第1ケースを前記装着手段とは別の第1ベルトにより前記生体に固定するステップと、前記装置用充電池と前記充電装置とを電気的に接続するステップと、前記装置用充電池に前記充電池の電力を供給するステップと、を有する充電方法。
【請求項7】
前記装着手段の前記生体側に電極が設けられる、請求項1に記載の充電装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ウェアラブルデバイスを充電する充電装置に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯機器に装着された充電池は、通常、電子構成要素に対する電力供給レベルが不十分になるとすぐに交換または再充電しなければならない。そのような充電池が交換または再充電される頻度は、その機器が満たすべき多重機能に大きく左右される。また、携帯機器の充電池を再充電するために、その充電池に電気的に接続される簡単な手段として充電池の充電用端子をリストバンドに設けたウェアラブルデバイスが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、昨今、ユーザが生体に装着し、心電、血圧、脈拍等の生体情報を長時間取得し、ユーザの健康状態を監視するウェアラブルデバイスが考えられる。このようなウェアラブルデバイスを用いたユーザの健康状態の監視は、医療施設のみならず、日常生活においても行われることが要求される。よって、ウェアラブルデバイスを装着したときに、ユーザの行動に制限が生じることを抑制するために、ウェアラブルデバイスの小型化や軽量化も求められる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特許第5428889号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述したウェアラブルデバイスは、生体から外した状態で、充電器によってウェアラブルデバイスの充電池に充電する必要がある。しかしながら、ユーザの健康状態を長時間監視する場合には、ウェアラブルデバイスに内蔵された充電池に充電をするたびに、ユーザが生体情報の測定を停止して生体から外す必要がある。このため、充電時においては、ユーザの生体情報を測定することができない。例えば、長時間の使用を行うために、充電池を大型とすることも考えられるが、ウェアラブルデバイスの大型化及び重量の増加を招き、装着性の低下やユーザの行動の制限が生じる。また、充電器のケーブルを長くし、ウェアラブルデバイスを装着しながら充電を行うことで、所定の領域をユーザが移動可能とすることも考えられるが、充電器のケーブルの長さには限度があり、ユーザの行動に制限が生じる問題もある。
【0006】
そこで本発明は、ユーザの行動に制限を生じさせることなく、ウェアラブルデバイスを装着した状態で充電が可能な充電装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一態様によれば、装置用充電池及び被接続部を含む装置本体及び前記装置本体を保持し、生体に装着する装着手段を有する生体情報測定装置の前記装置用充電池に充電する充電装置であって、前記生体又は前記生体情報測定装置に前記充電装置を可搬に固定する固定部材と、充電池と、前記装置本体の前記被接続部と電気的に接続し、前記装置用充電池に前記充電池の電力を供給する接続部と、を備える充電装置が提供される。
【0008】
この態様によれば、充電装置は、生体又は生体に装着された生体情報測定装置に装着され、そして、装置用充電池に充電できることから、ユーザの行動に制限を生じさせることがなく、また、生体情報測定装置を装着した状態で、充電が可能となる。
【0009】
上記一態様の充電装置であって、前記固定部材、前記充電池及び前記接続部を有する第1充電装置と、電源及び前記第1充電装置に電気的に接続され、前記充電池を充電する第2充電装置と、を備え、前記第1充電装置は、入力端子を含み、前記第2充電装置は、前記電源に接続される差込プラグ及び前記入力端子と接続される出力端子を含み、前記電源及び前記第1充電装置に接続されることで、前記第1充電装置を充電する充電装置が提供される。
【0010】
この態様によれば、第1充電装置を第2充電装置により充電可能となるとともに、生体情報測定装置を第2充電装置から取り外した第1充電装置により充電可能となる。
【0011】
上記一態様の充電装置であって、前記接続部は、送電コイルであり、前記被接続部は、受電コイルである、充電装置が提供される。
【0012】
この態様によれば、第1充電装置は、送電コイル及び受電コイルによって、生体情報測定装置への無線充電が可能となる。
【0013】
上記一態様の充電装置であって、前記接続部は、第2出力端子であり、前記被接続部は、第2入力端子である充電装置が提供される。
【0014】
この態様によれば、充電装置の出力端子を生体情報測定装置の入力端子に接続することで、充電装置により生体情報測定装置の充電が可能となる。
【0015】
上記一態様の充電装置であって、前記接続部は、第2出力端子であり、前記被接続部は、第2入力端子であり、前記第2出力端子は、前記第2充電装置の前記出力端子と同じ形状であり、前記第2入力端子は、前記第1充電装置の前記入力端子と同じ形状である充電装置が提供される。
【0016】
この態様によれば、生体情報測定装置は、第1充電装置及び第2充電装置のそれぞれと接続可能となることから、第1充電装置及び第2充電装置の双方で、生体情報測定装置を充電することができる。
【0017】
一態様によれば、装置用充電池を含む装置本体及び、前記装置本体を保持し生体に装着する装着手段を有する生体情報測定装置の前記装置用充電池に、充電池を備えた充電装置から電力を供給する充電方法であって、前記生体又は前記生体情報測定装置に前記充電装置を可搬に固定するステップと、前記装置用充電池と前記充電装置とを電気的に接続するステップと、前記装置用充電池に前記充電池の電力を供給するステップと、を有する充電方法が提供される。
【0018】
この態様によれば、生体又は生体に装着された生体情報測定装置に装着され、そして、装置用充電池に充電できることから、ユーザの行動に制限を生じさせることがなく、また、生体情報測定装置を装着した状態で、充電が可能となる。
【発明の効果】
【0019】
この発明の一態様によれば、ユーザの行動に制限を生じさせることなく、ウェアラブルデバイスを装着した状態で充電が可能な充電装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の第1の実施形態に係る充電装置及び充電装置により充電される生体情報測定装置の構成を模式的に示す斜視図。
図2】同充電装置及び生体情報測定装置の構成を模式的に示す平面図。
図3】同充電装置及び生体情報測定装置の構成を一部省略して示すブロック図。
図4】本発明の第2の実施形態に係る充電装置及び充電装置により充電される生体情報測定装置の構成を模式的に示す側面図。
図5】同充電装置及び生体情報測定装置の構成を一部省略して模式的に示す平面図。
図6】同充電装置及び生体情報測定装置の構成を一部省略して示すブロック図。
図7】同充電装置の第1充電装置の他の変形例を模式的に示す側面図。
図8】他の実施形態に係る充電装置及び生体情報測定装置の構成を一部省略して示すブロック図。
図9】他の実施形態に係る充電装置の構成を一部省略して示すブロック図。
図10】他の実施形態に係る第1充電装置の構成を模式的に示す説明図。
図11】他の実施形態に係る第1充電装置及び生体情報測定装置の構成を一部省略して示す説明図。
図12】他の実施形態に係る第1充電装置及び生体情報測定装置の構成を一部省略して示す説明図。
図13】他の実施形態に係る第1充電装置及び生体情報測定装置の構成を一部省略して示す説明図。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の一側面に係る実施形態を図面に基づいて説明する。ただし、以下に説明する実施形態はあらゆる点においてこの発明の例示に過ぎない。
【0022】
[第1の実施形態]
以下、本発明の第1の実施形態に係る生体情報測定装置100の充電に用いられる充電装置1の一例について、図1乃至図3を用いて以下説明する。
【0023】
図1は、本発明の第1の実施形態に係る充電装置1の第1充電装置2及び第1充電装置2により充電が行われる生体情報測定装置100の構成を模式的に示すとともに、生体に第1充電装置2及び生体情報測定装置100が装着された例を示す斜視図である。図2は、充電装置1及び生体情報測定装置100の構成を模式的に示す平面図である。図3は、充電装置1及び生体情報測定装置100の構成を一部省略して示すブロック図である。
【0024】
先ず、充電装置1により充電が行われる生体情報測定装置100について図1乃至図3を用いて説明する。生体情報測定装置100は、生体に装着されるウェアラブルデバイスである。生体情報測定装置100は、心電、血圧、脈拍等の少なくとも1つの生体情報を測定し、ユーザの健康状態を監視する。また、生体情報測定装置100は、生体情報を長時間取得可能に構成される。ここで、長時間とは、例えば、数時間から数ヶ月程度で、任意の期間であり、例えば、生体情報測定装置100に設けられる充電池132の残量がなくなる時間である。生体情報測定装置100は、医療施設又は家庭において使用される。
【0025】
例えば、生体情報測定装置100は、心電図測定装置、血圧測定装置等である。本実施形態においては、生体情報測定装置100は、生体の上腕200に装着される心電図測定装置の例を説明する。
【0026】
生体情報測定装置100は、生体に装着され、生体の皮膚の表面の複数箇所の電位を検出し、これら検出した電圧に基づいて心電図の生成に必要な心電情報を生成する。なお、生体情報測定装置100は、心電図波形を生成し、表示してもよく、心電図の生成に必要な情報を表示し、外部の端末に出力する構成であってもよい。
【0027】
図1及び図2に示すように、生体情報測定装置100は、ベルト111と、装置本体112と、を備える。生体情報測定装置100は、例えば、ベルト111及び装置本体112が一体に形成される。生体情報測定装置100は、例えば、ベルト111によって、上腕200に装着される、所謂ウェアラブルデバイスとして機能する。図1は生体情報測定装置100が被測定者であるユーザの上腕200に装着された状態の一例を示す。
【0028】
ベルト111は、装置本体112を保持し、装置本体112を生体に装着するための装着手段である。ベルト111は、生体に巻き付けられる。ベルト111は、図1及び図2に示すように、例えば、ユーザの上腕200に装着される。例えば、ベルト111は、ベルト本体121と、固定手段122と、電極アレイと、を備える。なお、図1及び図2において、電極アレイは省略する。
【0029】
ベルト本体121は、帯状のバンドである。ベルト本体121は、例えば柔軟性を有する樹脂または繊維により構成される。ベルト本体121は、生体情報測定装置100を装着するユーザの上腕200に装着できる長さに設定される。ベルト本体121は、一方向に長い帯状に形成される。ベルト本体121は、生体情報測定装置100を上腕200に装着したときに、外側の面である表面に装置本体112が固定され、生体側の面である裏面に電極アレイが設けられる。
【0030】
固定手段122は、ベルト本体121を上腕に巻き付けた状態で、ベルト本体121を固定する。固定手段122は、例えば、面ファスナである。面ファスナは、ベルト本体121の表面側および裏面側にそれぞれ取り付けられた、ループ面部材とフック面部材を含む。なお、ループ面部材及びフック面部材は、ベルト本体121に設けられる領域等について、適宜設定可能である。固定手段122は、このような面ファスナを使用することで、ベルト本体121をユーザの上腕の周方向に巻回された状態で固定できる。
【0031】
電極アレイは、信号線等を介して、装置本体112に電気的に接続される。電極アレイは、複数の電極を有する。複数の電極は、装置本体112に電気的に接続される。複数の電極は、生体に接触することで、電位差を算出するための電圧を検出する。
【0032】
図3に示すように、装置本体112は、ケース131と、充電池132と、被接続部133と、充放電回路134と、保護回路135と、表示部136と、制御回路137と、を備える。また、装置本体112は、図示しない外部の端末との情報の送受信を行う通信部を含む。なお、通信部は、外部の端末と無線及び/又は有線により情報の送受信を行う。また、装置本体112は、生体情報の検出を指令するタッチパネル、釦及びセンサ、並びに、マイクロフォン等の操作部を含む。また、装置本体112は、生体情報を測定する構成要素、例えば、メモリ、心電図を検出するための心電情報生成部及び心電図生成部等を備える。
【0033】
なお、生態情報を測定する構成要素は、生体情報測定装置100の機能、ここでは、心電図測定機能、血圧測定機能、脈拍測定機能等の種々の生体情報を測定処理する機能を発揮できる構成であれば適宜設定可能である。
【0034】
例えば、血圧情報を測定する構成要素としては、例えば、脈波センサ及び脈波センサで検出された脈波情報から、血圧値を生成する血圧測定の機能を生じさせる処理回路等であってもよい。このような構成要素を有する生体情報測定装置は、心電図測定機能に加えて、又は、心電図測定機能を有さず、血圧測定機能を備える。そして、血圧測定機能として、生体情報測定装置は、1心拍毎の脈波伝搬時間(PTT)を算出し、血圧推定して血圧値を測定処理する血圧測定の機能を発揮する。なお、このような生体情報測定装置は、例えば、心電信号により検出されたR波ピークRPと、脈波センサで検出された脈波信号からその特徴量の一つである1心拍毎の脈波立ち上がりPSとの間の時間差をもとに、1心拍毎の脈波伝搬時間(PTT)を算出する。また、血圧測定機能として、上腕や手首を圧迫するカフ及び血圧を測定するためのセンシングカフ等を備える生体情報測定装置であってもよい。
【0035】
ケース131は、充電池132と、被接続部133の少なくとも一部と、充放電回路134と、保護回路135と、表示部136の一部と、制御回路137と、を収容する。また、ケース131は、表示部136の一部を外面から露出させる。ケース131は、ベルト111に固定される。
【0036】
充電池(装置用充電池)132は、充放電可能な二次電池である。充電池132は、例えば、リチウムイオン電池である。充電池132は、例えば、ボタン電池サイズ以下の大きさに設定される。
【0037】
被接続部133は、充電装置1と電気的に接続し、充電池132の充電のための電流を受電する。被接続部133は、例えば、入力端子である。被接続部133は、例えば、メス型コネクタである。
【0038】
充放電回路134は、例えば、被接続部133、保護回路135及び制御回路137に電気的に接続される。充放電回路134は、被接続部133から受電した電流を、保護回路135を介して充電池132に流すとともに、充電池132から制御回路137に電流を流す。
【0039】
保護回路135は、例えば、充電池132の過放電と過電流を防止する機能を有する。保護回路135は、例えば、充電池132の電圧が設定値まで低下したとき、また、設定値以上の電流が流れたとき回路を遮断する機能を有する。一般的には、充電池132がリチウムイオン電池の場合、保護回路135は過放電検出電圧が2.4V以下に設定される。
【0040】
表示部136は、電気的に制御回路137に接続される。表示部136は、情報を表示する。表示部136は、例えば、充電池132の残量、充電状態等を表示する複数、例えば、3つのLEDを有するLED表示器である。なお、表示部136は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)又は有機エレクトロルミネッセンスディスプレイ(OELD:Organic Electro Luminescence Display)であってもよい。また、表示部136は、制御回路137からの制御信号に従って、日時や心電情報、心電図波形等の生体情報を表示してもよい。なお、生体情報測定装置100が血圧値を表示する生体情報測定装置に用いられる場合には、表示部136は、表示最高血圧及び最低血圧などの血圧値や心拍数等の測定結果を含む各種情報を表示してもよい。
【0041】
制御回路137は、単数又は複数のプロセッサを含む。制御回路137は、一以上の処理回路により形成される。制御回路137は、例えば、CPU(Central Processing Unit)である。制御回路137は、メモリに格納されたプログラムに基づいて生体情報測定装置100の全体の動作及び所定の動作(機能)を実行させる。制御回路137は、読み込んだプログラムに従い、所定の演算、解析、処理等を実行する。制御回路137は、例えば、表示部136、メモリ、心電情報生成部及び心電図生成部の動作の制御、信号の送受信、及び電力の供給を行う。
【0042】
心電情報生成部は、電極アレイの複数の電極に、例えば信号線を介して電気的に接続される。心電情報生成部は、例えば、複数の電極で検出された電圧から電位差を算出し、心電情報を生成する。
【0043】
心電図生成部は、心電情報生成部に電気的に接続される。心電図生成部は、心電情報生成部が生成した心電情報に基づいて、心電図の情報を生成する。この心電図の情報には、心電図波形が含まれていてもよい。
【0044】
このような心電情報生成部及び心電図生成部は、例えば、心電情報生成部及び心電図生成部の機能をそれぞれ実行できる処理回路である。心電情報生成部及び心電図生成部は、制御回路137に電気的に接続される。なお、制御回路137が心電情報生成部及び心電図生成部の処理回路を含み、メモリに記憶されたプログラムを実行することで、心電情報生成部及び心電図生成部の機能を実行してもよい。
【0045】
メモリは、例えば、記憶媒体としてSSD(Solid State Drive)、RAM(Random Access Memory)およびROM(Read Only Memory)等を含む。メモリは、各種制御処理を実行するために必要なプログラムを格納する。また、メモリは、検出した心電信号、生成した心電情報及び心電図情報等を記憶する。また、例えば、メモリには、これら情報が時系列で記憶される。
【0046】
次に、本実施形態に係る充電装置1の説明を、図1乃至図3を用いて説明する。
【0047】
充電装置1は、第1充電装置2と、第2充電装置3と、を備える。充電装置1は、第1充電装置2によって生体情報測定装置100を充電するとともに、第2充電装置3によって、第1充電装置2を充電する。なお、生体情報測定装置100、第1充電装置2及び第2充電装置3の各構成を区別するために、説明の便宜上、第1充電装置2の各構成に「第1」を付し、第2充電装置3の各構成に「第2」を付し、以下説明する。
【0048】
図1及び図2に示すように、第1充電装置2は、第1固定部材11と、第1装置本体12と、を備える。第1充電装置2は、第1固定部材11によって、生体情報測定装置100が装着された生体又は生体情報測定装置100に装着される。第1充電装置2は、例えば、生体情報測定装置100と同程度又は生体情報測定装置100よりも小型に形成されたウェアラブルタイプである。
【0049】
第1固定部材11は、例えば、生体の生体情報測定装置100が装着された部位、本実施形態においては上腕200に装着可能に構成されたベルトである。本実施形態において、第1固定部材11を第1ベルト11として以下説明する。
【0050】
第1ベルト11は、第1装置本体12を保持する。第1ベルト11は、生体に巻き付けられる。第1ベルト11は、図1に示すように、例えば、ユーザの上腕200に装着される。例えば、第1ベルト11は、第1ベルト本体21と、第1固定手段22と、を備える。
【0051】
第1ベルト本体21は、帯状のバンドである。第1ベルト本体21は、例えば柔軟性を有する樹脂または繊維により構成される。第1ベルト本体21は、充電装置1を装着するユーザの上腕に装着できる長さに設定される。第1ベルト本体21は、一方向に長い帯状に形成される。第1ベルト本体21は、充電装置1を上腕200に装着したときに、外側の面である表面に第1装置本体12が固定される。
【0052】
第1固定手段22は、第1ベルト本体21を上腕200に巻き付けた状態で、第1ベルト本体21を固定する。第1固定手段22は、例えば、面ファスナである。面ファスナは、第1ベルト本体21の表面側および裏面側にそれぞれ固定された、ループ面部材とフック面部材を含む。なお、ループ面部材及びフック面部材は、第1ベルト本体21に設けられる領域等について、適宜設定可能である。第1固定手段22は、このような面ファスナを使用することで、第1ベルト本体21をユーザの上腕200の周方向に巻回された状態で固定できる。
【0053】
第1装置本体12は、第1ケース31と、第1充電池32と、第1接続部33と、第1被接続部34と、第1充放電回路35と、第1保護回路36と、第1昇圧型コンバータ37と、第1電流制限回路38と、第1表示部39と、第1表示制御回路40と、第1制御回路41と、を備える。
【0054】
第1ケース31は、第1充電池32と、第1接続部33の一部と、第1被接続部34の一部と、第1充放電回路35と、第1保護回路36と、第1昇圧型コンバータ37と、第1電流制限回路38と、第1表示部39の一部と、第1表示制御回路40と、第1制御回路41と、を収容する。また、第1ケース31は、第1表示部39の一部を外面から露出させる。第1ケース31は、第1ベルト11に固定又は保持される。
【0055】
第1充電池(充電池)32は、充放電可能な二次電池である。第1充電池32は、例えば、リチウムイオン電池である。第1充電池32は、例えば、ボタン電池サイズ以下の大きさに設定される。
【0056】
第1接続部33は、生体情報測定装置100と電気的に接続し、生体情報測定装置100の充電池132の充電のための電流を送電する。第1接続部33は、例えば、出力端子である。第1接続部33は、被接続部133と電気的に接続する。第1接続部33は、例えば、メス型コネクタである被接続部133と接続するオス型コネクタである。
【0057】
第1被接続部34は、第2充電装置3と電気的に接続し、第1充電池32の充電のための電流を受電する。第1被接続部34は、例えば、入力端子である。第1被接続部34は、例えば、メス型コネクタである。
【0058】
第1充放電回路35は、例えば、第1接続部33、第1被接続部34、第1保護回路36、第1昇圧型コンバータ37及び第1制御回路41に電気的に接続される。第1充放電回路35は、第1接続部33から受電した電流を、第1保護回路36を介して第1充電池32に流すとともに、第1充電池32から第1昇圧型コンバータ37及び第1制御回路41に電流を流す。
【0059】
第1保護回路36は、例えば、第1充電池32の過放電と過電流を防止する機能を有する。第1保護回路36は、例えば、第1充電池32の電圧が設定値まで低下したとき、また、設定値以上の電流が流れたとき回路を遮断する機能を有する。一般的には、第1充電池32がリチウムイオン電池の場合、第1保護回路36は過放電検出電圧が2.4V以下に設定される。
【0060】
第1昇圧型コンバータ37は、第1充電池32の出力電圧を昇圧する。第1昇圧型コンバータ37は、例えば、DC/DCコンバータである。
【0061】
第1電流制限回路38は、生体情報測定装置100の保護回路135による過電流を防止する機能が働く電流値以上の電流が装置本体112へ流れることを防止する。
【0062】
第1表示部39は、電気的に第1表示制御回路40に接続される。第1表示部39は、情報を表示する。第1表示部39は、例えば、第1充電池32の残量、充電状態等を表示する複数、例えば、3つのLEDを有するLED表示器である。なお、第1表示部39は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)又は有機エレクトロルミネッセンスディスプレイ(OELD:Organic Electro Luminescence Display)であってもよい。なお、第1充電装置2は、第1表示部39を有さず、第1充電池32の残量、充電状態等を、生体情報測定装置100への充電時に生体情報測定装置100の表示部136に表示させる構成であってもよく、また、第2充電装置3に第1充電池32の残量、充電状態等を表示する第1表示部39と同等の構成である表示部を設ける構成であってもよい。
【0063】
第1表示制御回路40は、第1表示部39を制御し、第1充電池32の残量、充電状態等の情報に基づいて第1表示部39の表示方法を変更する。例えば、第1表示制御回路40は、第1充電池32の電圧を検出し、第1表示部39のLED表示器を、点灯、点滅及びこれら点灯又は点滅させるLEDの数によって第1充電池32の満充電状態や充電池の残量、及び、第1充電装置2による生体情報測定装置100の充電池132の充電状況を外部に視認可能に報知する。
【0064】
第1制御回路41は、第1充電池32の電圧を検出し、第1保護回路36が作動する電圧で第1昇圧型コンバータ37と第1電流制限回路38のオンとオフを切り替える。
【0065】
第2充電装置3は、差込プラグ61と、ACアダプタ62と、第2接続部63と、を備える。差込プラグ61は、コンセントに接続される。ここで、コンセントは、例えば、家庭又は医療施設の単相交流100V用のコンセントである。
【0066】
ACアダプタ62は、所謂AC-DCアダプタである。ACアダプタ62は、例えば、電圧を降下させるトランス、整流する整流器、安定化回路であるレギュレータ等を含む。ACアダプタ62は、差込プラグ61を介してコンセントから送電された交流電流を直流電流に変換する。
【0067】
第2接続部63は、第1充電装置2と電気的に接続し、第1充電装置2の第1充電池32の充電のための電流を送電する。第2接続部63は、例えば、出力端子である。第2接続部63は、第1被接続部34と電気的に接続する。第2接続部63は、例えば、メス型コネクタである第1被接続部34と接続するオス型コネクタである。なお、例えば、第1接続部33及び被接続部133は、第2接続部63及び第1被接続部34と、異なる形状を有している。
【0068】
このように構成された充電装置1は、生体としての上腕200又は生体情報測定装置100に充電装置1を可搬に固定し、充電池132と第1充電装置2とを電気的に接続し、充電池132に第1充電池32の電力を供給する。
【0069】
充電装置1は、第1充電装置2の第1被接続部34と第2充電装置3の第2接続部63を接続させ、差込プラグ61をコンセントに差し込むことで、第1充電装置2の第1充電池32を充電することができる。また、例えば、第1充電池32の充電中、満充電等の情報が、第1表示制御回路40及び第1表示部39によって表示される。また、満充電の状態で、所定時間報知されると、第1保護回路36によって、充電が停止される。
【0070】
そして、第1充電池32が充電された第1充電装置2の第1接続部33を生体情報測定装置100の被接続部133に接続することで、生体情報測定装置100の充電池132を充電することができる。また、第1接続部33及び被接続部133、並びに、第2接続部63及び第1被接続部34を互いに接続可能なオス型及びメス型のコネクタとすることで、一方を他方に挿入する簡単な構成で、電気的に接続可能となる。
【0071】
また、第1充電装置2は、ウェアラブルタイプとし、生体情報測定装置100を装着する生体としての上腕200に可搬に装着可能か、又は、上腕200に装着された生体情報測定装置100に可搬に装着可能である。本実施形態は、第1充電装置2は、第1固定部材11として、上腕200に装着可能な第1ベルト11を備える構成とした。これにより、図1に示すように、生体情報測定装置100を上腕200に装着した状態で第1充電装置2により生体情報測定装置100の充電池132を充電可能となる。よって、充電装置1は、第1充電装置2を被測定者であるユーザの行動に制限を生じさせることなく、生体情報測定装置100を装着した状態で充電が可能となる。
【0072】
また、第1接続部33及び被接続部133を接続すると、第1充電装置2は、第1固定部材11により上腕200に固定され、そして、生体情報測定装置100に第1接続部33により固定される。よって、第1充電装置2を装着した状態でユーザが動いても、第1充電装置2が上腕200及び生体情報測定装置100から脱落することを防止できる。
【0073】
また、第1充電装置2は、第1表示制御回路40及び第1表示部39によって第1充電池32の満充電状態や充電池の残量、及び、第1充電装置2による生体情報測定装置100の充電池132の充電状況を表示できる。これにより、第1充電装置2の充電状況等の外部をユーザが容易に認識できる。
【0074】
上述したように、本発明の第1の実施形態に係る充電装置1によれば、ユーザの行動に制限を生じさせることなく、ウェアラブルデバイスを装着した状態で充電が可能となる。
【0075】
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態に係る充電装置1Aとして、図4乃至図7を用いて説明する。図4は、本発明の第2の実施形態に係る充電装置1Aの第1充電装置2A及び生体情報測定装置100の構成を模式的に示す側面図であり、図5は、第1充電装置2A及び生体情報測定装置100の構成を模式的に示す平面図、図6は、充電装置1A及び生体情報測定装置100の構成を一部省略して示すブロック図である。図7は、第1充電装置2Aの他の変形例を模式的に示す側面図である。なお、第2の実施形態に係る充電装置1Aの構成のうち、上述した第1の実施形態に係る充電装置1と同様の構成には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0076】
充電装置1Aは、第1充電装置2Aと、第2充電装置3と、を備える。充電装置1Aは、第1充電装置2Aによって生体情報測定装置100を充電するとともに、第2充電装置3によって、第1充電装置2Aを充電する。充電装置1Aは、例えば、送電コイル等によって無線充電を行う。
【0077】
なお、このような充電装置1Aにより充電池132が充電される生体情報測定装置100は、例えば、被接続部133Aが受電コイルであり、被接続部133A及び充放電回路134の間に、被接続部133Aで受電した電流を整流する整流回路138を有する。即ち、被接続部133Aは、受電可能な無線充電アンテナである。
【0078】
第1充電装置2Aは、第1固定部材11と、第1装置本体12Aと、を備える。第1充電装置2Aは、第1固定部材11によって、生体情報測定装置100が装着された生体又は生体情報測定装置100に可搬に装着される。第1充電装置2Aは、例えば、生体情報測定装置100と同程度又は生体情報測定装置100よりも小型に形成されたウェアラブルタイプである。
【0079】
なお、図4及び図5に示す第1固定部材11は、第1の実施形態に係る第1充電装置2の第1ベルト11と同じ構成を示すが、これに限定されない。例えば、図7に示すように、第1固定部材として、第1装置本体12Aに設けられ、生体情報測定装置100の装置本体112に固定可能なロック部11Aにより構成されていてもよい。また、第1固定部材11は、第1装置本体12Aに設けられた磁石とし、この磁石の磁力によって、生体情報測定装置100の装置本体112に固定する構成であってもよい。
【0080】
第1装置本体12Aは、例えば、第1ケース31と、第1充電池32と、第1接続部33Aと、第1被接続部34と、第1充放電回路35と、第1保護回路36と、第1昇圧型コンバータ37と、第1表示部39と、第1表示制御回路40と、第1制御回路41と、第1放電制御回路42と、整合回路43と、を備える。
【0081】
第1接続部33Aは、コイル部を含む、送電コイルである。即ち、第1接続部33Aは、送電可能な無線充電アンテナである。
【0082】
第1放電制御回路42は、第1接続部33Aでの放電を制御する。整合回路43は、例えば、インピーダンス整合を行う。
【0083】
このように構成された充電装置1Aによれば、上述した第1の実施形態の充電装置1と同様の効果を奏する。加えて、充電装置1Aは、無線充電により生体情報測定装置100の充電池132の充電を行うことから、例えば、コネクタ同士の直接的な接続を要しない。よって、上腕200に装着された生体情報測定装置100の周りにシャツ等の袖等の衣類が存したとしても、当該衣類上から、生体情報測定装置100の充電池132を充電することができる。
【0084】
[他の実施形態]
なお、本発明は上述した実施形態に限定されない。例えば、上述した例では、充電装置1の第1接続部33及び第2接続部63が異なる形状を有する例を説明したがこれに限定されない。即ち、図8に示す充電装置1Bのように、第1接続部33及び第2接続部63を同じ形状とし、第1被接続部34及び生体情報測定装置100の被接続部133を同形状としてもよい。このような構成とすることで、生体情報測定装置100は、第1充電装置2及び第2充電装置3の双方で充電することが可能となる。よって、生体に生体情報測定装置100を装着しているときには第1充電装置2によって充電し、生体に生体情報測定装置100を装着していないときには第2充電装置3によって充電する使用が可能となる。このため、生体情報測定装置100の状態に応じて、第1充電装置2及び第2充電装置3の選択した一方で生体情報測定装置100を充電可能となる。
【0085】
また、上述した例では、第1充電装置2は、第1電流制限回路38を有する構成を説明したがこれに限定されず、例えば、図8に示すように、第1電流制限回路38を有さない構成としてもよい。また、例えば、第1充電装置2は、充放電回路を有する構成としたがこれに限定されず、例えば、図9に示す充電装置1Cのように、第2充電装置3Cに充電回路64を設け、第1充電装置2Cは第1充放電回路35を有さず放電回路35Cを有する構成であってもよい。
【0086】
また、上述した第1充電装置2の第1接続部33は、オス型コネクタである例を説明したが、例えば、図10に示すように、第1充電装置2は、第1装置本体12に第1接続部33を保護するキャップ31a及びキャップ31aを第1ケース31から脱落防止可能に保持する紐状部材31bを有する構成としてもよい。また、第2充電装置3も、キャップ及び紐状部材を有する構成としてもよい。
【0087】
また、上述した例では、第1接続部33及び第2接続部63をオス型コネクタとし、第1被接続部34及び被接続部133をメス型コネクタとする例を説明したが、例えば、第1接続部33及び第2接続部63をピン端子とし、第1被接続部34及び被接続部133を電極とする構成としてもよい。また、このような構成とする場合には、第1被接続部34及び被接続部133を第1被接続部34及び被接続部133に磁力により固定できる構成とすることが好ましい。
【0088】
また、上述した例では、第2の実施形態の充電装置1Aは、第1接続部33Aとして送電コイルとし、生体情報測定装置100の被接続部133Aを受電コイルである例を説明した。しかしながら、第1接続部33A及び被接続部133Aの構成の配置関係は適宜設定できる。即ち、図4及び図5に示す第2の実施形態の例では、第1充電装置2Aの第1接続部33Aのコイル部を第1ケース31の主面の周縁に沿って配置し、同様に、生体情報測定装置100の被接続部133Aのコイル部をケース131の主面の周縁に沿って配置する。そして、生体情報測定装置100の装置本体112の生体とは反対の主面に第1充電装置2の第1ケース31を配置する構成である。
【0089】
しかしながら、他の例として、図11乃至図13に示すように、第1充電装置2Aを上腕200に装着させて、生体情報測定装置100と無線充電を行う第1充電装置2Aとしてもよい。このような構成とする場合には、例えば、第1充電装置2Aは、図11に示すように、装置本体112の下側で充電を行うか、図12に示すように、装置本体112の上側で充電を行うか、又は、図13に示すように、装置本体112の側方で充電を行う構成としてもよい。
【0090】
具体例として、図11に示すように、送電コイルである第1接続部33Aを、生体情報測定装置100の装置本体112の上腕200側の主面に配置し、装置本体112の被接続部133Aを第1接続部33Aと対向するように配置する。また、他の具体例として、図12に示すように、第1接続部33Aを装置本体112の上腕200とは反対側の主面に配置し、装置本体112の被接続部133Aを第1接続部33Aと対向するように配置する。または、図13に示すように、第1接続部33Aを装置本体112の側方と対向する位置に配置し、装置本体112の被接続部133Aを第1接続部33Aと対向するように配置する。
【0091】
また、上述した例では、充電装置1は、第1充電装置2の第1充電池32を第2充電装置3により充電し、そして、第1充電池32が充電された状態で、第1充電装置2により生体情報測定装置100の充電池132を充電する例を説明したがこれに限定されない。例えば、第1充電装置2及び第2充電装置3を接続した状態で、第1充電装置2に生体情報測定装置100を接続し、そして、差込プラグ61をコンセントに差し込むことで、第1充電池32及び充電池132を同時に充電する構成としてもよい。
【0092】
また、上述した例では、充電装置1、1Aは、第1充電装置2、2A及び第2充電装置3を有する構成を説明したがこれに限定されない。即ち、充電装置1、1Aは、第1充電装置2,2Aにより構成され、第2充電装置3は、市販のACアダプタとする構成であてもよい。このような構成とする場合には、第1充電装置2,2Aの第1被接続部34を、市販のACアダプタと接続可能な構成とすればよい。
【0093】
また、上述した例では、第1充電装置2の第1固定部材11を第1ベルト11の例で説明したがこれに限定されない。例えば、第1固定部材11は、生体又は生体に装着した生体情報測定装置100に固定可能であれば、上述した第1ベルト11に限定されない。即ち、第1固定部材11は、第1固定手段22を有さず、バングル型、ブレスレット型等として生体に固定可能であってもよく、C型カーラ等によって上腕200に固定する構成であってもよい。
【0094】
また、上述した例では、第1充電装置2及び生体情報測定装置100は、生体として上腕200に装着可能な例を説明したがこれに限定されず、第1充電装置2及び生体情報測定装置100は、生体として、手首や足首に装着する構成であってもよい。
【0095】
以上、この発明に係る各実施形態について詳細に説明してきたが、前述までの説明はあらゆる点においてこの発明の例示に過ぎず、この発明の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形を行うことができることは言うまでもない。つまり、この発明の実施にあたって、各実施形態に応じた具体的構成が適宜採用されてもよい。
【0096】
また、この発明は、上記各実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を構成できる。例えば、各実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
【符号の説明】
【0097】
1…充電装置
1A…充電装置
1B…充電装置
1C…充電装置
2…第1充電装置
2A…第1充電装置
2C…第1充電装置
3…第2充電装置
3C…第2充電装置
11…第1固定部材(第1ベルト)
11A…ロック部
12…第1装置本体
12A…第1装置本体
21…第1ベルト本体
22…第1固定手段
31…第1ケース
31a…キャップ
31b…紐状部材
32…第1充電池(充電池)
33…第1接続部
33A…第1接続部
34…第1被接続部
35…第1充放電回路
35B…放電回路
36…第1保護回路
37…第1昇圧型コンバータ
38…第1電流制限回路
39…第1表示部
40…第1表示制御回路
41…第1制御回路
42…第1放電制御回路
43…整合回路
61…差込プラグ
62…ACアダプタ
63…第2接続部
64…充電回路
100…生体情報測定装置
111…ベルト
112…装置本体
121…ベルト本体
122…固定手段
131…ケース
132…充電池(装置用充電池)
133…被接続部
133A…被接続部
134…充放電回路
135…保護回路
136…表示部
137…制御回路
138…整流回路
200…上腕
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13