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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-10
(45)【発行日】2023-10-18
(54)【発明の名称】研磨装置
(51)【国際特許分類】
   B24B 37/013 20120101AFI20231011BHJP
   B24B 37/005 20120101ALI20231011BHJP
   B24B 37/08 20120101ALI20231011BHJP
   B24B 49/12 20060101ALI20231011BHJP
   H01L 21/304 20060101ALI20231011BHJP
【FI】
B24B37/013
B24B37/005 Z
B24B37/08
B24B49/12
H01L21/304 621B
H01L21/304 622S
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2019200854
(22)【出願日】2019-11-05
(65)【公開番号】P2021074794
(43)【公開日】2021-05-20
【審査請求日】2022-06-02
(73)【特許権者】
【識別番号】000107745
【氏名又は名称】スピードファム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】240000327
【弁護士】
【氏名又は名称】弁護士法人クレオ国際法律特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】吉原 秀明
【審査官】山村 和人
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-107640(JP,A)
【文献】特開2017-11099(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B24B 37/00 - 37/34
B24B 49/12
H01L 21/304
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワークと定盤とを相対的に回転させ、前記定盤に取り付けた研磨パッドによって前記ワークを研磨する研磨装置において、
前記ワークを研磨する研磨機本体と、前記ワークに測定光を照射し、この測定光が前記ワークの表裏面で反射して得られる反射光をもとに前記ワークの形状を測定する形状測定器と、を備え、
前記形状測定器は、前記測定光を出射するレーザ光源と、
前記ワークの表面で反射して得られる第1反射光と、前記ワークの裏面で反射して得られる第2反射光との干渉信号を検出する測定部と、
前記干渉信号の強度である反射強度と前記ワークの抵抗率とを紐づけたデータベースを有し、前記測定部から入力される反射強度の情報と前記データベースとを照合することで、前記ワークの抵抗率を認識する抵抗率認識部と、
前記抵抗率認識部が認識した前記抵抗率に基づいて前記ワークに照射する直前の測定光である照射光の光量を制御する光量制御部と、
を有することを特徴する研磨装置。
【請求項2】
請求項1に記載された研磨装置において、
前記光量制御部は、前記ワークの抵抗率が高い方が、前記ワークの抵抗率が低いときよりも前記照射光の光量を少なくする
ことを特徴とする研磨装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載された研磨装置において、
前記形状測定器は、前記反射強度に基づいて前記レーザ光源の光出力性能を検知する光源性能検知部を有する
ことを特徴とする研磨装置。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載された研磨装置において、
前記光量制御部は、波長毎に光の強さを調整する可変光減衰器と、通過する光を均等に吸収するNDフィルタと、光の偏光状態を調整する偏波調整器と、のうちの少なくとも一つを有する
ことを特徴とする研磨装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、研磨装置に関する発明である。
【背景技術】
【0002】
従来から、上定盤と下定盤の間に挟み込んだシリコンウェーハ、表面に酸化膜等が成膜されたウェーハ、SOIウェーハ、SiCウェーハ、その他半導体ウェーハ、ガラスウェーハ、石英ガラスウェーハ、水晶ウェーハ、サファイアウェーハ、セラミックウェーハ等のワークの表面を研磨する研磨装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この研磨装置は、上定盤を貫通した穴を介して研磨中のワークの形状をリアルタイムで測定する厚み計測器を有している。この厚み計測器では、研磨中のワークに測定光を照射し、ワークの表裏面で反射した反射光に基づいてワークの形状を測定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2015-47656号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、従来の研磨装置の形状測定器では、ワーク形状の測定時にワークに照射する直前の測定光である照射光の光量が一定に設定されている。一方、ワークの材質は、上述のとおりさまざまであり、また、不純物濃度もワークごとに異なっている。そのため、ワークの材質又は不純物濃度等によっては、ワーク形状の測定に適切な反射光を得ることができず、ワーク形状を適切に測定できないことがある。
【0005】
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、ワークの材質又は不純物濃度等に関わらずワーク形状の測定を適切に実施することができる研磨装置を提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の研磨装置は、ワークと定盤とを相対的に回転させて、定盤に取り付けた研磨パッドによってワークを研磨する。そして、ワークを研磨する研磨機本体と、ワークに照射した測定光がワークの表裏面で反射して得られる反射光をもとにワークの形状を測定する形状測定器と、を備えている。さらに、形状測定器は、測定光を出射するレーザ光源と、ワークの表面で反射して得られる第1反射光と、ワークの裏面で反射して得られる第2反射光との干渉信号を検出する測定部と、干渉信号の強度である反射強度とワークの抵抗率とを紐づけたデータベースを有し、測定部から入力される反射強度の情報とデータベースとを照合することで、ワークの抵抗率を認識する抵抗率認識部と、抵抗率認識部が認識した抵抗率に基づいてワークに照射する直前の測定光である照射光の光量を制御する光量制御部と、を有している。
【発明の効果】
【0007】
本発明の研磨装置が備えた形状測定器では、ワークに照射する直前の測定光である照射光の光量をワークの抵抗率に基づいて制御する。ここで、ワークの抵抗率は、ワークの材質又は不純物濃度等によって異なっている。そのため、照射光の光量をワークの抵抗率に基づいて制御することで、この照射光の光量をワークの材質又は不純物濃度等に応じて切り替えることができる。よって、ワークの材質又は不純物濃度等に関わらずワーク形状の測定を適切に実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施例1の研磨装置を概略的に示す全体構成図である。
図2】実施例1のサンギヤとインターナルギヤとキャリアプレートの位置関係を示す説明図である。
図3】実施例1の形状測定器の構成を示すブロック図である。
図4】実施例1の形状測定器にて描画される断面形状線の例を示す説明図である。
図5】実施例1の研磨機における光量制御部への印加電圧と、測定光の光透過量と、減衰量と、照射光の光量との関係を示す表である。
図6】実施例1の研磨装置1において実行されるワーク形状測定処理の流れを示すフローチャートである。
図7A】高抵抗ワークに測定光を照射したときに検出される反射強度の一例を示す説明図である。
図7B】低抵抗ワークに測定光を照射したときに検出される反射強度の一例を示す説明図である。
図7C】光出力性能が低下したレーザ光源からの測定光を高抵抗ワークに照射したときに検出される反射強度の一例を示す説明図である。
図8A】光量が多い照射光を高抵抗のワークに照射したときに描画されるワークの厚み情報の一例を示す図である。
図8B】光量が多い照射光を低抵抗のワークに照射したときに描画されるワークの厚み情報の一例を示す図である。
図8C】光量が少ない照射光を高抵抗のワークに照射したときに描画されるワークの厚み情報の一例を示す図である。
図8D】光量が少ない照射光を低抵抗のワークに照射したときに描画されるワークの厚み情報の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の研磨装置を実施するための形態を、図面に示す実施例1に基づいて説明する。
【0010】
(実施例1)
以下、実施例1の研磨装置1の全体構成を、図1及び図2に基づいて説明する。
【0011】
実施例1の研磨装置1は、シリコンウェーハ、表面に酸化膜等が成膜されたウェーハ、SOIウェーハ、SiCウェーハ、その他半導体ウェーハ、ガラスウェーハ、石英ガラスウェーハ、水晶ウェーハ、サファイアウェーハ、セラミックウェーハ等の薄板状のワークWの表裏両面を研磨する両面研磨装置である。研磨装置1は、図1に示すように、研磨機本体10と、形状測定器20と、メモリ30と、表示器40と、研磨制御部50と、を備えている。
【0012】
研磨機本体10は、図1に示すように、軸線L1を中心にして同心上に配置された下定盤11と、上定盤12と、下定盤11の中央に配置されたサンギヤ13と、下定盤11の外周を取り囲むように配置されたインターナルギヤ14と、を有している。下定盤11と、サンギヤ13と、インターナルギヤ14とは、それぞれ駆動軸17a、17b、17cを介して図示しない駆動源に連結され、回転駆動される。
【0013】
上定盤12は、上面に取り付けられた支持スタッド16a及び取付部材16bを介して、ロッド16に固定され、ロッド16が伸縮することで上下に昇降する。研磨機本体10の中央には、軸線L1に沿って起立し、上端部にドライバ18が設けられた駆動軸17dが配置されている。ドライバ18の外周面には、上定盤12に設けたフック12bが係合する溝部(不図示)が形成されている。上定盤12は、図示しない駆動源によって駆動軸17dが回転駆動されることで、ドライバ18と一体になって回転する。
【0014】
キャリアプレート15は、下定盤11及び上定盤12の間に配置され、図2に示すように、サンギヤ13及びインターナルギヤ14に噛み合う。そして、キャリアプレート15は、サンギヤ13及びインターナルギヤ14が回転することで自転しながら軸線L1の周囲を回転(公転)する。
【0015】
ワークWは、キャリアプレート15のワーク保持穴15a内に配置される。そして、回転する下定盤11に貼付された研磨パッド11aと回転する上定盤12に貼付された研磨パッド12aに挟まれた状態でキャリアプレート15が自転及び公転し、ワークWは研磨パッド11a及び研磨パッド12aにより研磨加工される。
【0016】
さらに、上定盤12には、測定孔19が形成されている。この測定孔19は、上定盤12及び研磨パッド12aを貫通し、形状測定器20から出射された測定光Xを透過する窓部材19aが装着されている(図3参照)。
【0017】
形状測定器20は、後述する分光干渉方式によってワークWの形状を測定するレーザ測定器である。この形状測定器20は、プローブ22が上定盤12に取り付けられており、上定盤12と一体となって回転する。
【0018】
メモリ30は、形状測定器20及び研磨制御部50からデータの読み書きが可能な記憶装置である。メモリ30は、例えば、HDD、EEPROM、FeRAM、及び、フラッシュメモリ等からなる。このメモリ30には、形状測定器20によって測定されたワークWの形状情報等が記憶される。
【0019】
表示器40は、研磨制御部50からの表示指令に基づき、現在研磨中のワークWの形状情報や、ワークWの研磨停止判定をしたこと等を表示する。表示器40は、例えばCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイや液晶ディスプレイ、有機EL(electro-luminescence)ディスプレイ等からなり、例えば研磨機本体10に取り付けられている。この表示器40は、研磨機本体10のオペレータが目視可能な画面(不図示)を有している。
【0020】
研磨制御部50は、CPU(Central Processing Unit)等からなる制御演算部51と、サブメモリ52と、入力装置53と、等を備えている。研磨制御部50は、サブメモリ52に記憶されたプログラムや、入力装置53を介して研磨機本体10のオペレータによって入力されたワークWの加工目標や研磨条件、研磨環境情報等に基づき、制御演算部51から制御指令を出力する。これにより、研磨機本体10は、各種の動作が制御される。また、制御演算部51では、形状測定器20によって測定された研磨中のワークWの形状の情報に基づいてワーク形状の推移を予測し、この予測結果に応じてワークWの研磨条件の変更タイミングや研磨終了タイミングを演算する。
【0021】
以下、実施例1の形状測定器20の詳細構成を、図3図5に基づいて説明する。
【0022】
形状測定器20は、図3に示すように、レーザ光源21と、プローブ22と、測定部23と、光量制御部24と、抵抗率認識部25と、を有し、分光干渉方式によってワークWの表面形状を測定する。分光干渉方式では、まず、レーザ光源21から出射した測定光X(図3参照)を、プローブ22及び上定盤12の測定孔19の窓部材19aを介してワークWに照射する。そして、この測定光XがワークWの表面Wαで反射して得られる第1反射光Y(図3参照)と、この測定光XがワークWの裏面Wβで反射して得られる第2反射光Z(図3参照)とをプローブ22にて受光する。プローブ22は、受光した光を電気信号に変換して測定部23に入力する。続いて、測定部23によって第1反射光Yと第2反射光Zとの干渉現象で生じる干渉信号を検出し、検出した干渉信号の周波数からワークWの厚みを演算する。さらに、この測定部23では、このワークWの厚みに基づいてワークWの断面の形状を演算し、測定結果とする。
【0023】
ここで、レーザ光源21は、電流を流すことでレーザを発振する素子である半導体レーザを有しており、この半導体レーザから測定光Xを出射する。レーザ光源21から出力された測定光Xは、光ファイバケーブル21aを介してプローブ22に導かれる。なお、レーザ光源21は、使用期間や使用条件、機器への不適切な取り付け等の影響で経年変化や機能不良が生じると、光出力が変化する。
【0024】
プローブ22は、レーザ光源21から出射された測定光Xを平行光に調整して照射するコリメータ機能を有し、光ファイバケーブル21aの先端に取り付けられている。さらに、プローブ22は、受光した光を内蔵した光電変換素子によって干渉信号に変換する。プローブ22で変換された干渉信号は、無線通信等によって測定部23に入力される。ここで、プローブ22は、測定光XがワークWの表面Wαで反射して得られる第1反射光Yと、この測定光XがワークWの裏面Wβで反射して得られる第2反射光Zとをそれぞれ受光する。
【0025】
測定部23は、第1反射光Yと第2反射光Zが干渉して生じる信号の周波数に基づいてワークWの断面形状を測定し、測定結果を示すワークWの形状描画を表示器40に表示させる。この測定部23は、形状測定部23aと、描画生成部23bと、を有している。
【0026】
形状測定部23aは、プローブ22から送信された第1反射光Y及び第2反射光Zの電気信号に基づき、これらの干渉現象によって生じる干渉信号を検出する。そして、形状測定部23aでは、検出した干渉信号の周波数をフーリエ変換等によって解析して周波数信号を取得し、ワークWの厚みをこの周波数信号の周波数から演算する。なお、一般的には、周波数が高いほど厚みが厚くなる。ワークWの厚み情報は、描画生成部23bに入力される。
【0027】
描画生成部23bは、形状測定部23aから入力したワークWの厚み情報に基づいてワークWの断面形状を演算する。そして、この描画生成部23bでは、ワークWの断面形状の演算結果から図4に示すような断面形状線T1を求める。この断面形状線T1は、ワークWの断面形状を示す形状描画であり、ワークWの断面形状を演算するごとに求められる。これにより、同一のワークWについて求められた断面形状線T1を時系列で並べることで、当該ワークWの形状変化の推移が示される。また、当該ワークWの研磨終了時の断面形状線T1により、ワークWの最終ワーク形状である加工結果情報が示される。
【0028】
さらに、描画生成部23bからは、表示器40に断面形状線T1を表示させる制御指令が出力され、断面形状線T1は、表示器40に表示される。これにより、研磨機本体10のオペレータは、表示器40の表示内容を確認することで、研磨中のワークWの断面形状を把握することが可能となる。ここで、ワークWの断面形状の演算精度は、ワークWの厚み情報の演算精度が高いほど高くなる。
【0029】
光量制御部24は、レーザ光源21から出力されてワークWに照射される直前の測定光Xである照射光X´の光量を、波長を維持した状態で制御する機構である。実施例1の光量制御部24は、光ファイバケーブル21aの途中に介装された可変光減衰器24aと、この可変光減衰器24aに印加するアナログ出力の電圧を制御する電圧制御部24bと、を有している。可変光減衰器24aは、光ファイバケーブル21aを伝送される測定光Xの強さ(光パワー)を可変減衰して調整する装置である。また、電圧制御部24bは、抵抗率認識部25から入力されるワークWの抵抗率に応じて可変光減衰器24aに印加するアナログ出力の電圧を制御する。そして、この光量制御部24では、電圧制御部24bで制御された電圧を可変光減衰器24aに印加することで、測定光Xの透過量(減衰量)を制御する。ここで、可変光減衰器24aは、高い電圧が印加されるほど測定光Xの透過量を少なくし、測定光Xの減衰量を多くする。また、測定光Xの透過量(減衰量)が変化することで、照射光X´の光量が変化する。そのため、測定光Xの減衰量(透過量)を調整することは、照射光X´の光量を制御することと同義となる。なお、測定光Xの透過量が少ないほど減衰量が多くなり、照射光X´の光量が少なくなる。
【0030】
そして、電圧制御部24bでは、ワークWの抵抗率が高いほど可変光減衰器24aに印加する電圧を高くする。すなわち、光量制御部24は、ワークWの抵抗率が高い場合に光透過量を少なくし、照射光X´の光量を少なくする。一方、電圧制御部24bは、ワークWの抵抗率が低いほど可変光減衰器24aへの印加電圧を低くする。このため、光量制御部24は、ワークWの抵抗率が低い場合に光透過量を多くし、照射光X´の光量を多くする。このように、光量制御部24は、ワークWの抵抗率に基づいて照射光X´の光量を変更する。なお、可変光減衰器24aへの印加電圧と、測定光Xの光透過量、減衰量及び照射光X´の光量との関係は、図5に示す通りである。
【0031】
抵抗率認識部25は、形状測定対象のワークWの抵抗率を認識し、認識したワークWの抵抗率を光量制御部24に出力する。ここで、抵抗率認識部25では、ワークWの抵抗率を、測定部23によって検出した第1反射光Y及び第2反射光Zの干渉信号の強度(反射強度)のピーク強度に基づいて認識する。すなわち、この抵抗率認識部25は、予め作成された反射強度のピーク強度の検出パターンと抵抗率とを紐づけたデータベースを有している。そして、測定部23から入力される反射強度の情報と、当該データベースとを照合することでワークWの抵抗率を推定して認識する。なお、ワークWの研磨前に、ワークWの材質や不純物濃度等が判明している場合には、研磨機本体10のオペレータが、研磨制御部50の入力装置53を介して判明しているワークWの材質等の情報を抵抗率認識部25に入力する。抵抗率認識部25は、入力装置53を介して入力された情報からワークWの抵抗率を認識してもよい。
【0032】
さらに、抵抗率認識部25は、測定部23によって検出した反射強度をモニタリングすることで、レーザ光源21の経時変化や機能不良等によって変化する光出力性能を検知する光源性能検知部25aを有する。光源性能検知部25aでは、例えば、初期強度値とモニタリング値、又は、初期強度値とモニタリング値の移動平均値等を比較し、レーザ光源21の光出力性能を検知する。モニタリングする反射光は、第1反射光Y、第2反射光Z、又は、第1反射光Yと第2反射光Zの干渉信号のいずれであってもよい。また、光出力性能を検知する場合、ピーク強度の強弱に加え、ノイズフロアの平滑度合いをモニタリングすることで、レーザ光源21の光出力性能の検知精度を向上させることができる。なお、「ノイズフロア」とは、検出した反射強度の検出値のうち、ピーク波形以外のノイズレベルの値のことである。そして、抵抗率認識部25は、光源性能検知部25aにて検知したレーザ光源21の光出力性能を光量制御部24に出力する。光量制御部24では、光源性能検知部25aにて検知したレーザ光源21の光出力性能に基づいて、可変光減衰器24aに印加する電圧を補正してもよい。また、光源性能検知部25aでは、反射強度の代わりに、レーザ発振後に分光等を行って得られた信号をモニタリングすることで、レーザ光源21の光出力性能の検知を行うこともできる。
【0033】
以下、実施例1の研磨装置1にて実行されるワーク形状測定処理の各ステップを、図6に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0034】
ステップS1では、レーザ光源21に電流を流し、半導体レーザからレーザを発振させて測定光Xを出射し、ステップS2へ進む。このとき、予め研磨機本体10には研磨対象のワークWをセットしておく。
【0035】
ステップS2では、ステップS1での測定光Xの出射に続き、プローブ22を介して測定光XをワークWに照射し、ステップS3へ進む。ここで、プローブ22から出射した測定光Xは、測定孔19に取り付けられた窓部材19aを介して照射される。なお、このとき、光量制御部24では可変光減衰器24aに電圧を印加しない。そのため、光量制御部24の影響を受けていない測定光XがワークWに照射される。
【0036】
ステップS3では、ステップS2での測定光Xの照射に続き、この測定光XがワークWの表面Wαで反射して得られる第1反射光Yと、測定光XがワークWの裏面Wβで反射して得られる第2反射光Zとをプローブ22にて受光し、ステップS4へ進む。ここで、プローブ22は、受光した反射光信号を測定部23に送信する。
【0037】
ステップS4では、ステップS3での第1、第2反射光Y、Zの受光に続き、測定部23にて、第1反射光Yと第2反射光Zの干渉信号の強度(反射強度)を検出し、ステップS5へ進む。ここで、測定部23は、検出した反射強度の情報を抵抗率認識部25へ入力する。
【0038】
ステップS5では、ステップS4での反射強度の検出に続き、抵抗率認識部25にて、入力された反射強度のピーク強度に基づいてワークWの抵抗率を自動的に認識し、ステップS6へ進む。ここで、ワークWの抵抗率の認識は、反射強度の検出パターンと、予め作成された反射強度と抵抗率とを紐づけたデータベースとを照合して行う。また、認識されたワークWの抵抗率は、光量制御部24に入力される。
【0039】
すなわち、抵抗率が高い高抵抗のワークWに測定光Xを照射した場合、図7Aにおいて一点鎖線Aで囲んで示すように、比較的高いピーク強度が検出される。一方、抵抗率が低い低抵抗のワークWに測定光Xを照射した場合では、図7Bにおいて一点鎖線Bで囲んで示すように、比較的低いピーク強度が検出される。このように、ワークWの抵抗率の違い(高低)によって検出される反射強度のピーク強度が異なる。そのため、抵抗率認識部25は、測定部23にて検知した反射強度のピーク強度の高さに基づいてワークWの抵抗率を認識することができる。なお、反射強度のピーク強度の高低を判定する際の指標は、例えばS/N比(信号対雑音比)や、S/B比(信号対バックグラウンド比)を用いることができる。また、その他の方法によってピーク強度の高低を判定してもよい。
【0040】
さらに、このステップS5では、光源性能検知部25aにて、ステップS4で検出した反射強度をモニタリングし、レーザ光源21の光出力性能を検知する。ここで、経時変化等の影響によりレーザ光源21の光出力性能が低くなった場合には、同じ抵抗率のワークWに出力設定値が同じ測定光Xを照射した場合であっても、初期強度値と比べてピーク強度が低下すると共にノイズフロアαが平滑になる。例えば、図7Cには、高抵抗のワークWに光出力性能が低いレーザ光源21から測定光Xを照射したときの反射強度を示す。この場合、図7Aに示す初期強度値と比べ、ピーク強度が低下すると共にノイズフロアαが平滑になる。
【0041】
ステップS6では、ステップS5での抵抗率の認識に続き、光量制御部24にてワークWの抵抗率に応じて照射光X´の光量を制御し、ステップS7へ進む。すなわち、光量制御部24は、抵抗率認識部25から入力されたワークWの抵抗率に応じた電圧を可変光減衰器24aに印加する。これにより、光量制御部24によって、光ファイバケーブル21aを通過する測定光Xの透過量が制御され、照射光X´の光量をワークWの抵抗率に応じて制御することになる。ここで、例えばワークWの抵抗率が高い(高抵抗)場合には、比較的高い電圧を可変光減衰器24aに印加することで、測定光Xの透過量が少なくし、照射光X´の光量を少なくする。また、ワークWの抵抗率が低い(低抵抗)場合には、比較的低い電圧を可変光減衰器24aに印加することで、測定光Xの透過量を多くし、照射光X´の光量も多くする。
【0042】
ステップS7では、ステップS6での照射光X´の光量制御に続き、ワークWの形状測定を実行し、エンドへ進む。これにより、ワークWの形状測定の実行時には、ワークWの抵抗率に応じて光量が制御された照射光X´がワークWに照射される。
【0043】
以下、実施例1の研磨装置1のワーク形状の測定作用を説明する。
【0044】
実施例1の研磨装置1において、研磨機本体10で研磨中のワークWの断面形状を形状測定器20によって測定する場合、図6に示すフローチャートのステップS1、ステップS2、ステップS3、ステップS4、ステップS5の処理を順に行う。すなわち、研磨機本体10にワークWをセットしたら、まず、レーザ光源21から測定光Xを出射させ、プローブ22及び窓部材19aを介してワークWに測定光Xを照射する。そして、プローブ22によって第1反射光Yと第2反射光Zとを受光し、測定部23へと送信する。測定部23では、第1反射光Yと第2反射光Zの干渉信号の強度(反射強度)を検出し、検出した反射強度の情報を抵抗率認識部25へ入力する。そして、抵抗率認識部25は、入力された反射強度の検出パターンと、予め作成された反射強度と抵抗率とを紐づけたデータベースとを照合し、ワークWの抵抗率を自動的に認識する。
【0045】
続いて、図6のフローチャートにおけるステップS6の処理を行い、ワークWの抵抗率に応じて照射光X´の光量を制御する。つまり、光量制御部24は、抵抗率認識部25によって認識されたワークWの抵抗率に応じた電圧を可変光減衰器24aに印加する。可変光減衰器24aでは、印加される電圧に応じて測定光Xの透過量を制御し、この結果、光量制御部24は、照射光X´の光量を制御することができる。このとき、光量制御部24は、光源性能検知部25aにて検知したレーザ光源21の光出力性能に基づいて、可変光減衰器24aに印加する電圧を補正してもよい。そして、ステップS7へと進み、ワークWの形状測定を実行する。
【0046】
ここで、ワークWの形状測定の精度は、ワークWに照射される測定光(照射光X´)の光量と、ワークWの抵抗率に応じて決まる。すなわち、光量が多い照射光X´を高抵抗のワークWに照射した場合では、図8Aに示すように、ワークWの厚み情報のばらつきΔWが大きくなり、精度の良い断面形状線T1を求めることが難しい。しかし、光量が多い照射光X´を低抵抗のワークWに照射した場合では、図8Bに示すようにワークWの厚み情報のばらつきΔWを抑制することができ、精度の良い断面形状線T1を求めることができる。
【0047】
一方、高抵抗のワークWであっても、少ない光量の照射光X´を照射する場合では、図8Cに示すように、ワークWの厚み情報のばらつきΔWを抑制することができ、このときには断面形状線T1の描画精度を良好にすることができる。しかしながら、低抵抗のワークWに光量の少ない照射光X´を照射した場合では、図8Dに示すように、ワークWの厚み情報のばらつきΔWが大きくなり、精度の良い断面形状線T1を求めることが難しくなる。なお、ワークWの厚み情報のばらつきΔWが大きい場合には、精度の良い断面形状線T1を求めることができないだけでなく、断面形状線T1を描画できなかったり、不正な断面形状線T1となったりすることもある。
【0048】
これに対し、実施例1の研磨装置1では、上述のようにワークWの抵抗率に応じて測定光Xが伝送される光ファイバケーブル21aの途中に設けられた光量制御部24において、ワークWの抵抗率に応じた電圧を可変光減衰器24aに印加する。そして、これにより測定光Xの透過量が制御されて、照射光X´の光量が制御される。この結果、ワークWの抵抗率に応じた光量の照射光X´をワークWに照射することができるため、例えば、高抵抗のワークWには光量を抑えた照射光X´を照射してワーク形状の測定を行ったり、低抵抗のワークWには光量の多い照射光X´を照射してワーク形状を測定したりすることができる。
【0049】
すなわち、ワークWの材質又は不純物濃度等(抵抗率)ごとに、プローブ22によって受信する信号が最適信号状態となるように照射光X´の光量が適切に調整される。これにより、測定結果の精度を向上させ、ワーク形状の測定を適切に実施することができる。そして、ワーク形状の測定を適切に実施することで、ワークWの研磨加工精度を向上し、ワークWの研磨加工の歩留まりを向上させることができたり、ワークWの形状修正に必要な加工レシピを的確に選択したりすることができる。さらに、ワークWの研磨加工中に精度よくワーク形状を測定することで、研磨加工後のワーク形状の測定を省略することが可能となり、生産性の向上を図ることが可能となる。
【0050】
なお、実施例1の研磨装置1の形状測定器20は、単一のレーザ光源21の波長を維持した状態で、ワークWの抵抗率に従って照射光X´の光量を調整するものである。そのため、例えば複数の光源を有し、これらの光源をワークWの表面に形成される膜種に従って切り替えるものとは全く異なる。
【0051】
そして、実施例1では、図5に示すように、ワークWの抵抗率が高抵抗の場合には比較的高い電圧が可変光減衰器24aに印加され、ワークWの抵抗率が低抵抗の場合には比較的低い電圧が可変光減衰器24aに印加される。そのため、光量制御部24では、ワークWの抵抗率が高い方が、ワークWの抵抗率が低いときよりも照射光X´の光量を少なくすることになる。
【0052】
これにより、照射光X´の光量を、ワークWの抵抗率に応じてワーク形状を適切に測定可能な光量に制御することができる。よって、ワーク形状の測定を的確に行うことができ、形状測定が実施できないワークWや、測定エラーが発生することを防止できる。
【0053】
また、この実施例1では、抵抗率認識部25は、第1反射光Yと第2反射光Zの干渉信号の強度(反射強度)に基づいてワークWの抵抗率を認識し、認識したワークWの抵抗率を光量制御部24に出力する。そして、光量制御部24では、抵抗率認識部25から出力されたワークWの抵抗率に応じて可変光減衰器24aに印加する電圧の大きさを変更する。
【0054】
これにより、ワークWの抵抗率を自動的に測定し、ワークWの抵抗率に応じた照射光X´の光量の変更制御をスムーズに行うことができる。このため、ワーク形状の測定不備が生じにくく、ワーク形状をさらに適切に測定することができる。
【0055】
また、実施例1では、光源性能検知部25aによって、反射強度に基づいてレーザ光源21の光出力性能を検知する。この場合、光量制御部24においてワークWの抵抗率に応じた照射光X´の光量を制御する際、レーザ光源21の光出力性能に応じて補正することが可能となり、ワーク形状の測定精度をさらに向上させることができる。
【0056】
さらに、この実施例1の研磨装置1では、測定光XがワークWの表面Wαで反射して得られる第1反射光Yと、測定光XがワークWの裏面Wβで反射して得られる第2反射光Zとの干渉現象によって生じる干渉信号の周波数からワークWの厚みを求め、この求めたワークWの厚みに基づいてワークWの形状を測定する測定部23を備えている。すなわち、形状測定器20は、いわゆる分光干渉方式によってワークWの表面形状を測定する。
【0057】
これにより、例えば、測定光を出射する光源としてランプを用い、このランプからの測定光がワークで反射した反射光のスペクトルを解析することでワーク形状を測定する場合とは異なり、測定光Xのコヒーレント性を高くし、信号の検出精度を向上させることができる。
【0058】
以上、本発明の研磨装置を実施例1に基づいて説明してきたが、具体的な構成については、この実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
【0059】
実施例1の形状測定器20では、光量制御部24が、可変光減衰器24aと電圧制御部24bを有する例を示した。しかしながら、光量制御部24はこれに限らず、ワークWに照射する直前の測定光Xである照射光X´の光量を制御することができればよい。そのため、例えば、光量制御部24は、それぞれ制御部を有する光ファイバケーブル21aの途中に介装されたND(Neutral Density)フィルタや、偏波調整器によって構成されてもよいし、レーザ光源21の出力を切り替えられるスイッチ等によって光量制御部24を構成してもよい。ここで、NDフィルタは、通過する光を均等に吸収することで光量のみを少なくするフィルタである。また、偏波調整器は、例えば光ファイバケーブル21aに対して外部から応力を与えること等により、光ファイバケーブル21a内を伝送される測定光Xの偏光状態を調整する装置である。また、例えば可変光減衰器とNDフィルタ等の複数の機構を組み合わせて光量制御部24としてもよい。
【0060】
そして、実施例1では、形状測定器20のプローブ22が上定盤12に取り付けられた例を示したが、これに限らない。例えば、上定盤12の上方に設置された光学ヘッドから測定光Xを照射してもよい。この場合では、上定盤12の周方向に沿って複数の測定孔を形成し、上定盤12の回転によって測定孔が光学ヘッドの真下にくるごとに測定光Xが照射される。なお、下定盤11に測定孔を設けて、下定盤11の下方からワークWの下面に測定光Xを照射してワーク形状を測定するようにしてもよい。
【0061】
また、実施例1では、抵抗率認識部25によって、測定部23で検出した反射強度のピーク強度や、入力装置53を介して入力されたワークWの材質等の情報に基づいてワークWの抵抗率を自動で認識する例を示した。しかしながら、これに限らず、ワークWの研磨前に予めワークWの抵抗率が判明している場合には、研磨制御部50の入力装置53等を介してすでに判明しているワークWの抵抗率を光量制御部24に直接入力してもよい。また、この場合であっても、光源性能検知部25aによって、反射強度のピーク強度の変化に基づいてレーザ光源21の光出力性能の変化を検知する。そして、レーザ光源21の光出力性能に基づいて、可変光減衰器24aに印加する電圧を補正してもよい。
【0062】
すなわち、抵抗率認識部25と光源性能検知部25aとは、独立して設けられていてもよい。そして、研磨装置は、抵抗率認識部25と光源性能検知部25aのどちらか一方のみを備えるものであったり、抵抗率認識部25と光源性能検知部25aの双方を有さずにオペレータによって入力されたワーク抵抗値に基づいて照射光の光量を制御するものであってもよい。
【0063】
また、実施例1では、レーザ光源21が、赤外レーザ光を出力可能な素子の例を示したが、これに限らない。例えば、レーザ光源21として、白色光を出力するものを用いてもよい。
【0064】
また、実施例1では、ワークWの形状を測定する方法として、反射光を干渉信号に変換し、その干渉信号の強度より得られる周波数信号をフーリエ変換等の周波数解析によって解析し、得られた周波数解析結果から研磨中のワークWの形状を測定する例を示したが、これに限らない。例えば、光学定数解析、色解析、フィッティング解析等を用いたり、またそれらを複合して用いてワークWの形状を測定したりしてもよい。
【0065】
また、実施例1の研磨装置1は、下定盤11と上定盤12を有し、ワークWの両面を同時に研磨可能な両面研磨装置とする例を示したがこれに限らない。例えば、ワークWの片面のみを研磨する片面研磨装置であっても、本発明を適用することができる。
【0066】
さらに、実施例1の研磨装置1にて研磨するワークWは、シリコンウェーハや、表面に酸化膜等が成膜されたウェーハ等に限らず、測定光となるレーザ光を透過する材質によって形成されたものであればよい。すなわち、レーザ光を透過することができれば、例えば塩化ビニルやPET等の樹脂によって形成されたワーク等であってもよい。
【0067】
そして、実施例1の研磨装置1では、形状測定器20が、レーザ光源21と、プローブ22と、測定部23と、光量制御部24と、抵抗率認識部25と、を有する例を示した。ここで、プローブ22は、上定盤12に取り付けられているが、レーザ光源21、測定部23、光量制御部24、抵抗率認識部25については、研磨機本体10に搭載してもよいし、研磨機本体10とは別に設置するようにしてもよい。また、研磨制御部50、形状測定器20、又は、抵抗率認識部25を、コンピュータネットワークを介して遠隔管理するようにしてもよい。この場合では、複数の研磨機本体10のそれぞれに対応する研磨制御部50、形状測定器20、又は、抵抗率認識部25を一元的に管理することができるため、生産ラインの安定稼働に貢献することができる。
【符号の説明】
【0068】
1 研磨装置
10 研磨機本体
11 下定盤
12 上定盤
19 測定孔
20 形状測定器
21 レーザ光源
22 プローブ
23 測定部
23a 形状測定部
23b 描画生成部
24 光量制御部
24a 可変光減衰器
24b 電圧制御部
25 抵抗率認識部
25a 光源性能検知部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7A
図7B
図7C
図8A
図8B
図8C
図8D