(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-10
(45)【発行日】2023-10-18
(54)【発明の名称】プロセス制御プラント内のグラフィックディスプレイ構成設計を容易にするためのシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
G06F 8/38 20180101AFI20231011BHJP
G05B 23/02 20060101ALI20231011BHJP
G06F 3/0481 20220101ALI20231011BHJP
G06F 3/0484 20220101ALI20231011BHJP
G07C 3/00 20060101ALI20231011BHJP
【FI】
G06F8/38
G05B23/02 301T
G06F3/0481
G06F3/0484
G07C3/00
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2018187548
(22)【出願日】2018-10-02
【審査請求日】2021-10-04
(32)【優先日】2017-10-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2018-08-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】512132022
【氏名又は名称】フィッシャー-ローズマウント システムズ,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100113608
【氏名又は名称】平川 明
(74)【代理人】
【識別番号】100138357
【氏名又は名称】矢澤 広伸
(72)【発明者】
【氏名】ダニエル アール. ストリンデン
(72)【発明者】
【氏名】ジュリアン ケー. ナイドー
(72)【発明者】
【氏名】シンディ エー. スコット
(72)【発明者】
【氏名】アドリアン エー. サンチェス
(72)【発明者】
【氏名】カミロ ファダル
(72)【発明者】
【氏名】クリストファー イアン サルミエント ウイ
(72)【発明者】
【氏名】ロバート ビー. ハーフェコスト
(72)【発明者】
【氏名】スティーブン ジー. ハマック
(72)【発明者】
【氏名】マシュー ジョセフ サリヴァン
【審査官】松本 泰典
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-199656(JP,A)
【文献】特表2016-504640(JP,A)
【文献】特表2007-536631(JP,A)
【文献】特表2016-505909(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G05B 23/02
G06F 3/0481
G06F 3/0484
G06F 8/38
G07C 3/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセスプラントのためのグラフィカル構成システムであって、前記グラフィカル構成システムは、
前記プロセスプラントの構成環境内で実行するグラフィカル構成アプリケーションを備え、前記グラフィカル構成アプリケーションは、ディスプレイビューの構成のドラフトが提示されるユーザインターフェースを有し、前記ディスプレイビューの前記構成の前記ドラフトは、1つ以上のグラフィカル要素および1つ以上のグラフィカルハンドルを含み、前記グラフィカルハンドルを介して、前記1つ以上のタイプのグラフィカル要素のそれぞれのプロパティが、前記グラフィカル構成アプリケーションの前記ユーザインターフェースを介してグラフィカルに修正可能である、
前記ディスプレイビュー
の前記構成は、前記ディスプレイビュー上に含められる1つ以上のグラフィカル要素と前記プロセスプラントの操作環境内に含められる1つ以上の制御要素との間のそれぞれのリンクを定義し、このため、
前記グラフィカル構成アプリケーションから前記プロセスプラントの前記操作環境内に含められるユーザインターフェースデバイス
に前記ディスプレイビューをダウンロード
して前記ユーザインターフェースデバイスで前記ディスプレイビューを実行すると、プロセスを制御するための前記プロセスプラントの前記操作環境内で実行している間に前記1つ以上の制御要素によって生成される、1つ以上の値のそれぞれの表示が、前記実行中のディスプレイビューに提示され、かつ繰り返し更新され、
前記グラフィカル構成アプリケーションは、前記ユーザインターフェース上で、プレビューユーザコントロールを提供し、前記プレビューユーザコントロールは、前記ディスプレイビューの前記構成の発行の前に有効化されたとき、生成され、かつ前記グラフィカル構成アプリケーションの前記ユーザインターフェースに表示されることになる前記ディスプレイビューの前記構成の前記ドラフト内に含められる前記1つ以上のグラフィカル要素のランタイムの外観またはランタイムの挙動のうちの少なくとも一方を描写するプレビューを生じさせ、
ディスプレイビュー
の構成の発行は、前記プロセスプラントの前記操作環境に提供されることを許可され、前記ディスプレイビュー
の前記構成のドラフトは、前記プロセスプラントの前記操作環境に提供されることを禁止されている、グラフィカル構成システム。
【請求項2】
前記グラフィカル構成アプリケーションは、前記グラフィカル構成アプリケーションの前記ユーザインターフェースに、発行ユーザコントロールをさらに提供し、前記発行ユーザコントロールは、有効化されたとき、前記ディスプレイビューの前記構成を発行し、それによって、ディスプレイビューの前記構成の特定の発行を生成し、
前記構成環境内の前記ディスプレイビューの前記構成の前記ドラフトの前記プレビューは、前記ディスプレイビューのいずれの発行された構成にもアクセスせずに、生成される、請求項1に記載のグラフィカル構成システム。
【請求項3】
前記1つ以上のグラフィカル要素の前記構成の前記ドラフトは、前記ディスプレイビュー
の前記構成のドラフト内に含められ、
前記ディスプレイビュー
の前記構成の前記ドラフトは、一組のグラフィカル要素のサブセット内に構成された複数のオペレータ対話を含み、各オペレータ対話は、前記サブセットのそれぞれのグラフィカル要素内に構成されたそれぞれのユーザコントロールであり、
前記ディスプレイビュー
の前記構成の前記ドラフトのプレビューは、前記一組のグラフィカル要素を含み、
前記グラフィカル構成アプリケーションは、前記ユーザインターフェース上に、対話表示ユーザコントロールをさらに提供し、前記対話表示ユーザコントロールは、有効化されたとき、グラフィカル要素の前記サブセットを区別し、前記サブセット内に、前記複数のオペレータ対話が、前記ディスプレイビュー
の前記構成の前記ドラフトの前記プレビューによって描写された前記一組のグラフィカル要素の他のグラフィカル要素からそれぞれ構成される、請求項1または2に記載のグラフィカル構成システム。
【請求項4】
前記グラフィカル構成アプリケーションは、ロッキングユーザコントロールをさらに提供し、前記ロッキングユーザコントロールは、前記グラフィカル構成アプリケーションの前記ユーザインターフェース上に表示された前記1つ以上のグラフィカル要素のうちの特定のドラフトグラフィカル要素に対して有効化されたとき、前記グラフィカル構成アプリケーションの前記ユーザインターフェース上に表示された前記特定のドラフトグラフィカル要素の位置または位置付けが、前記特定のドラフトグラフィカル要素に対する前記ロッキングユーザコントロールを無効化せずに修正されることを防止する、請求項1から3のいずれか1項に記載のグラフィカル構成システム。
【請求項5】
前記グラフィカル構成アプリケーションは、非表示またはグレイアウトユーザコントロールをさらに提供し、前記非表示またはグレイアウトユーザコントロールは、前記1つ以上のグラフィカル要素の特定のドラフトグラフィカル要素に対して有効化されたとき、前記グラフィカル構成アプリケーションの前記ユーザインターフェース上に表示された前記特定のドラフトグラフィカル要素を非表示にまたはグレイアウトする、請求項1から4のいずれか1項に記載のグラフィカル構成システム。
【請求項6】
前記グラフィカル構成アプリケーションは、前記ユーザインターフェース上に、一括編集ユーザコントロールをさらに提供し、
前記グラフィカル構成アプリケーションの前記ユーザインターフェースを介した、前記一括編集ユーザコントロールの単一の有効化は、特定のプロパティが、複数の選択されたグラフィカル要素内に含められる各グラフィカル要素の前記構成のそれぞれのドラフトにそれぞれ適用されることを生じさせ、前記複数の選択されたグラフィカル要素は、アニメーションまたはスクリプトのうちの少なくとも一方を含む、請求項1から5のいずれか1項に記載のグラフィカル構成システム。
【請求項7】
前記グラフィカル構成アプリケーションは、前記グラフィカル構成アプリケーションを介した図形グラフィカル要素に対する修正中に前記1つ以上のグラフィカル要素の前記構成の前記ドラフト内に含められる前記図形グラフィカル要素への線グラフィカル要素の接
続を自動的に維持する、請求項1から6のいずれか1項に記載のグラフィカル構成システム。
【請求項8】
第1のグラフィカル要素オブジェクトは、前記1つ以上のグラフィカル要素の第1のグラフィカル要素の構成を定義し、
第2のグラフィカル要素オブジェクトは、前記1つ以上のグラフィカル要素の第2のグラフィカル要素の構成を定義し、
前記第1のグラフィカル要素オブジェクトは、前記第2のグラフィカル要素オブジェクトを参照するように定義され、
ランタイム中の前記第1のグラフィカル要素の外観または挙動のうちの少なくとも一方は、前記第1のグラフィカル要素オブジェクトによって参照される前記第2のグラフィカル要素オブジェクトによって定義される、請求項1から7のいずれか1項に記載のグラフィカル構成システム。
【請求項9】
前記第1のグラフィカル要素は、グラフィックであり、前記第2のグラフィカル要素は、アニメーションであり、前記プレビューは、前記グラフィックの前記アニメーションの前記構成の前記ドラフトのランタイムの挙動を描写する、請求項8に記載のグラフィカル構成システム。
【請求項10】
(i)前記グラフィックの前記アニメーションの前記構成の前記ドラフトの少なくとも第1の部分は、前記1つ以上のグラフィカルハンドルの操作により、前記グラフィカル構成アプリケーションの前記ユーザインターフェースを介して定義されるか、または
(ii)前記第2のグラフィカル要素オブジェクトは、前記アニメーションの前記構成の前記ドラフトの少なくとも第2の部分を生成するように構成されたアニメーション変換関数オブジェクトを含み、前記アニメーション変換関数オブジェクトは、1つ以上のトリガー条件を定義する1つ以上の入力、前記1つ以上の入力に適用される論理定義、及び前記アニメーションの前記少なくとも第2の部分が前記1つ以上の入力に適用された前記論理定義の結果に基づいて適用されることになるか否かを示す出力を含み、前記プレビューは、前記第1のグラフィカル要素オブジェクトによって参照される前記第2のグラフィカル要素オブジェクト内に含められる前記アニメーション変換関数オブジェクトの前記出力に基づいて前記グラフィックの前記アニメーションの前記構成の前記ドラフトのランタイムの挙動を描写する、のうちの少なくとも一方である、請求項9に記載のグラフィカル構成システム。
【請求項11】
前記第1のグラフィカル要素は、テキストボックスであり、前記第2のグラフィカル要素は、データリンクまたはハイパーリンクのうちの少なくとも一方であり、
前記プレビューは、前記テキストボックスの前記構成の前記ドラフトのランタイムの外観を描写し、前記テキストボックスの前記構成の前記ドラフトの前記ランタイムの外観は、前記データリンクまたは前記ハイパーリンクのうちの少なくとも一方を介して取得され、前記テキストボックスの前記構成の前記ドラフトによって示された静的テキストによりインラインで提示される内容を含む、請求項8に記載のグラフィカル構成システム。
【請求項12】
前記第2のグラフィカル要素は、オペレータ対話を含み、前記オペレータ対話は、オペレータ対話ユーザコントロールであり、
前記1つ以上のグラフィカル要素の前記構成の前記ドラフトの前記プレビューは、前記グラフィカル構成アプリケーションの前記ユーザインターフェースを介して、前記第1のグラフィカル要素で前記オペレータ対話ユーザコントロールの有効化の表示を受信し、かつ前記オペレータ対話ユーザコントロールの前記有効化に応答して前記1つ以上のグラフィカル要素の前記構成の前記ドラフトのそれぞれのランタイムの外観及び/またはそれぞれのランタイムの挙動を描写する対話型プレビューである、請求項8に記載のグラフィカ
ル構成システム。
【請求項13】
前記第2のグラフィカル要素は、文脈ディスプレイであり、前記第2のグラフィカル要素オブジェクトは、前記文脈ディスプレイを介して提示されることになる内容を示し、
前記第1のグラフィカル要素は、特定のユーザコントロールを備え、
前記1つ以上のグラフィカル要素の前記構成の前記ドラフトの前記プレビューは、(i)前記グラフィカル構成アプリケーションの前記ユーザインターフェースを介して、前記第1のグラフィカル要素に対応する前記特定のユーザコントロールの有効化の表示を受信し、かつ(ii)前記第1のグラフィカル要素に対応する前記特定のユーザコントロールの前記有効化に応答して、前記文脈ディスプレイを介して表示される内容を含む前記文脈ディスプレイの前記構成の前記ドラフトのランタイムの外観を描写する、対話型プレビューである、請求項8に記載のグラフィカル構成システム。
【請求項14】
前記第1のグラフィカル要素は、1つ以上のプロパティによって構成された線グラフィカル要素であり、前記1つ以上のプロパティは、ディスプレイビュー上に、交差している線グラフィカル要素によって表されるそれぞれの物理的制御要素間の物理的交差点の欠如を描写する特定のスタイルを示す交差路規定プロパティを含み、
前記線グラフィカル要素の交差路のインスタンスの外観は、前記ユーザインターフェース上に、かつ前記線グラフィカル要素の前記1つ以上の他のプロパティの変化に応答して、前記変化を前記1つ以上の他のプロパティに適応させるように自動的に順応する、請求項8に記載のグラフィカル構成システム。
【請求項15】
前記第2のグラフィカル要素は、1つ以上のプロパティによって構成されたタイマーグラフィカル要素であり、前記1つ以上のプロパティは、作用、持続時間、有効化の状態、または前記タイマーグラフィカル要素のトリガー条件のうちの少なくとも1つを含み、
前記1つ以上のグラフィカル要素の前記構成の前記ドラフトの前記プレビューは、前記1つ以上のグラフィカル要素の前記構成の前記ドラフトの前記ランタイムの挙動を描写し、前記1つ以上のグラフィカル要素の前記構成の前記ドラフトの前記ランタイムの挙動は、前記作用、前記持続時間、有効化の前記状態、または前記タイマーグラフィカル要素の前記トリガー条件のうちの前記少なくとも1つを含む、請求項8に記載のグラフィカル構成システム。
【請求項16】
前記第1のグラフィカル要素は、複数のタブグラフィカル要素を含むタブ付きディスプレイビューグラフィカル要素であり、各タブグラフィカル要素は、それぞれのタブユーザコントロールによって構成され、各タブグラフィカル要素は、それぞれのディスプレイビューを参照するように定義され、
前記1つ以上のグラフィカル要素の前記構成の前記ドラフトの前記プレビューは、(i)前記グラフィカル構成アプリケーションの前記ユーザインターフェースを介して、特定のタブグラフィカル要素に特定のタブユーザコントロールの有効化を受信し、かつ(ii)前記特定のタブユーザコントロールの前記受信された有効化に応答して、前記グラフィカル構成アプリケーションの前記ユーザインターフェースの最前面に、前記特定のタブグラフィカル要素の前記それぞれのディスプレイビューを描写する、対話型プレビューである、請求項8に記載のグラフィカル構成システム。
【請求項17】
前記各タブグラフィカル要素は、前記プロセスプラントの前記操作環境内で実行している間に前記1つ以上の制御要素のうちの少なくとも1つによって生成されたデータに応答して、前記各タブグラフィカル要素の少なくとも1つの視覚特性の外観を変化させるようにさらに定義されている、請求項16に記載のグラフィカル構成システム。
【請求項18】
プロセスプラントの操作環境内での実行のためのディスプレイビューを構成する方法で
あって、前記方法は、
ディスプレイビューの構成のドラフトを発行する前に、前記ディスプレイビュー
の前記構成が、前記ディスプレイビュー上に含められる1つ以上のグラフィカル要素と前記プロセスプラントの操作環境内に含められる1つ以上の制御要素との間のそれぞれのリンクを定義することであって、このため、
グラフィカル構成アプリケーションから前記プロセスプラントの前記操作環境内に含められるユーザインターフェースデバイス
に前記ディスプレイビューをダウンロード
して前記ユーザインターフェースデバイスで前記ディスプレイビューを実行すると、プロセスを制御するための前記プロセスプラントの前記操作環境内で実行している間に前記1つ以上の制御要素によって生成される、1つ以上の値のそれぞれの表示が、前記実行中のディスプレイビューに提示及び更新される、定義することと、
前記プロセスプラントの構成環境内で実行する
前記グラフィカル構成アプリケーションによって提供されたユーザインターフェースを介して、1つ以上のグラフィカルハンドルを提供することであって、前記グラフィカルハンドルを介して、前記1つ以上のタイプのグラフィカル要素のそれぞれのプロパティが、グラフィカルに修正可能である、提供することと、
前記ユーザインターフェースに、前記ディスプレイビューの前記構成の前記ドラフトのプレビューを提示することと、を含み、前記プレビューは、前記ディスプレイビュー
の前記構成の前記ドラフトのランタイムの外観またはランタイムの挙動のうちの少なくとも一方を描写し、
発行されたディスプレイビュー
の構成は、前記プロセスプラントの前記操作環境に提供されることを許可され、
前記ディスプレイビュー
の前記構成
の前記ドラフトは、前記プロセスプラントの前記操作環境に提供されることを禁止されている、方法。
【請求項19】
前記方法は、
前記グラフィカル構成アプリケーションの前記ユーザインターフェース上に、発行ユーザコントロールを提供することと、
前記発行ユーザコントロールの有効化の表示を受信することと、
前記発行ユーザコントロールの前記有効化の前記受信された表示に基づいて、前記ディスプレイビュー
の前記構成の前記ドラフトを発行して、前記ディスプレイビュー
の前記構成の特定の発行を生成することと、をさらに含み、前記発行されたディスプレイビュー
の構成内に含められる前記ディスプレイビュー
の前記構成の前記特定の発行は、前記プロセスプラントの前記操作環境に提供されることを可能にされ、
前記ディスプレイビュー
の前記構成の前記ドラフトの前記プレビューを生成することは、前記ディスプレイビュー
の前記構成の前記特定の発行を利用せずに前記ディスプレイビュー
の前記構成の前記ドラフトの前記プレビューを生成することをさらに含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記ディスプレイビュー
の前記構成の前記ドラフトは、前記ディスプレイビュー
の前記構成の前記ドラフト内に含められる一組のグラフィカル要素のサブセット内に構成された複数のオペレータ対話を含み、各オペレータ対話は、前記サブセット内に含められるそれぞれのグラフィカル要素のそれぞれのユーザコントロールに対応し、
前記方法は、前記グラフィカル構成アプリケーションの前記ユーザインターフェースによって提供される対話表示ユーザコントロールの有効化の際、グラフィカル要素の前記サブセットを区別することをさらに含み、前記サブセット内に、前記複数のオペレータ対話が、前記ディスプレイビュー
の前記構成の前記ドラフトの前記プレビュー上に描写された前記一組のグラフィカル要素の他のグラフィカル要素から構成される、請求項18または19に記載の方法。
【請求項21】
前記ディスプレイビュー
の前記構成の前記ドラフトの前記プレビューを前記グラフィカル構成アプリケーションの前記ユーザインターフェースに提示することは、前記ディスプ
レイビュー
の前記構成の前記ドラフトの前記プレビューを前記グラフィカル構成アプリケーションの前記ユーザインターフェースに連続的に提示することを含む、請求項18から20のいずれか1項に記載の方法。
【請求項22】
グラフィカル構成アプリケーションによって提供される前記ユーザインターフェースを介して、プレビューユーザコントロールを提供することと、前記ディスプレイビュー
の前記構成の前記ドラフトを発行する前に前記プレビューユーザコントロールの有効化を受信することと、をさらに含み、
前記ディスプレイビュー
の前記構成の前記ドラフトの前記プレビューを提示することは、前記プレビューユーザコントロールの有効化に応答する、請求項18から21のいずれか1項に記載の方法。
【請求項23】
第1のグラフィカル要素オブジェクトは、前記1つ以上のグラフィカル要素の第1のグラフィカル要素の構成を定義し、
第2のグラフィカル要素オブジェクトは、前記1つ以上のグラフィカル要素の第2のグラフィカル要素の構成を定義し、
前記方法は、前記グラフィカル構成アプリケーションの前記ユーザインターフェースを介して、前記第1のグラフィカル要素オブジェクト内の、前記第2のグラフィカル要素オブジェクトへの参照の包含の表示を受信することをさらに含み、
前記ディスプレイビュー
の前記構成の前記ドラフトの前記ランタイムの外観または前記ランタイムの挙動のうちの前記少なくとも一方を描写する前記プレビューを提示することは、前記第1のグラフィカル要素オブジェクトによって参照される前記第2のグラフィカル要素オブジェクトによって定義される際の前記第1のグラフィカル要素の外観または挙動のうちの少なくとも一方を描写する前記プレビューを提示することを含む、請求項18から22のいずれか1項に記載の方法。
【請求項24】
前記第1のグラフィカル要素は、テキストボックスであり、前記第2のグラフィカル要素は、データリンクまたはハイパーリンクであり、
前記ディスプレイビュー
の前記構成の前記ドラフトの前記プレビューを提示することは、前記テキストボックス内に、前記データリンクまたは前記ハイパーリンクを介して取得されたデータを、前記テキストボックスの前記構成によって示される静的テキストによりインラインで提示することを含む、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記第1のグラフィカル要素は、グラフィックであり、
前記第2のグラフィカル要素は、アニメーションであり、
前記ディスプレイビュー
の前記構成の前記ドラフトの前記プレビューを提示することは、前記グラフィックの前記アニメーションのランタイムの挙動を提示することを含む、請求項23に記載の方法。
【請求項26】
前記グラフィックの前記アニメーションの前記少なくとも一部分の前記ランタイムの挙動は、前記グラフィカル構成アプリケーションの前記ユーザインターフェースの前記1つ以上のグラフィカルハンドルの操作により定義される、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記第2のグラフィカル要素オブジェクトは、アニメーション変換関数オブジェクトであり、
前記アニメーション変換関数オブジェクトは、1つ以上のトリガー条件を定義する1つ以上の入力、前記1つ以上の入力に適用される論理定義、及びアニメーションが前記1つ以上の入力に適用された前記論理定義の結果に基づいて適用されることになるか否かを示す出力を含み、
前記ディスプレイビュー
の前記構成の前記ドラフトの前記プレビューを提示することは
、前記第1のグラフィカル要素オブジェクトによって前記アニメーション変換関数オブジェクトの前記出力に基づいて前記グラフィックの前記アニメーションのランタイムの挙動を提示することを含む、請求項25または26に記載の方法。
【請求項28】
前記第2のグラフィカル要素は、オペレータ対話を含み、前記オペレータ対話は、オペレータ対話ユーザコントロールであり、
前記ディスプレイビュー
の前記構成の前記ドラフトの前記プレビューを提示することは、
前記ディスプレイビュー
の前記構成
の前記ドラフトの対話型プレビューを提示することを含み、前記ディスプレイビュー
の前記構成の前記ドラフトの対話型プレビューは、(i)前記グラフィカル構成アプリケーションの前記ユーザインターフェースを介して、前記第1のグラフィカル要素に前記オペレータ対話ユーザコントロールの有効化を受信し、かつ(ii)前記第1のグラフィカル要素での前記オペレータ対話ユーザコントロールの受信された有効化に応答して、前記ディスプレイビュー
の前記構成の前記ドラフトの対応するランタイムの外観及び/または対応するランタイムの挙動を描写する、請求項23に記載の方法。
【請求項29】
前記第2のグラフィカル要素は、文脈ディスプレイであり、前記第2のグラフィカル要素オブジェクトは、前記文脈ディスプレイを介した提示に対する内容を示し、
前記第1のグラフィカル要素の前記構成は、前記文脈ディスプレイを有効化する特定のユーザコントロールを含み、
前記ディスプレイビュー
の前記構成の前記ドラフトの前記プレビューを提示することは、対話型プレビューを提示することを含み、前記対話型プレビューは、(i)前記グラフィカル構成アプリケーションの前記ユーザインターフェースを介して、前記文脈ディスプレイを有効化する前記特定のユーザコントロールの有効化の表示を受信し、かつ(ii)前記文脈ディスプレイを有効化する前記特定のユーザコントロールの前記有効化の前記受信された表示に応答して、前記文脈ディスプレイ及びその内容のランタイムの外観を描写する、請求項23に記載の方法。
【請求項30】
前記第2のグラフィカル要素は、1つ以上のプロパティによって構成されたタイマーであり、前記1つ以上のプロパティは、作用、持続時間、有効化の状態、または前記タイマーのトリガー条件のうちの少なくとも1つを含み、
前記ディスプレイビュー
の前記構成の前記ドラフトの前記プレビューを提示することは、前記作用、前記持続時間、有効化の前記状態、または前記タイマーの前記トリガー条件のうちの前記少なくとも1つに基づいて、前記ディスプレイビュー
の前記構成の前記ドラフトの少なくとも1つのグラフィカル要素のランタイムの挙動を提示することを含む、請求項23に記載の方法。
【請求項31】
前記ディスプレイビュー
の前記構成の前記ドラフトは、タブ付きディスプレイビューグラフィカル要素を含み、前記タブ付きディスプレイビューグラフィカル要素は、複数のタブグラフィカル要素を含み、前記タブグラフィカル要素の各々は、それぞれのユーザコントロールによって構成され、かつそれぞれのディスプレイビューを参照するように定義され、
前記ディスプレイビュー
の前記構成の前記ドラフトの前記プレビューを提示することは、対話型プレビューを提示することを含み、前記対話型プレビューは、
前記複数のタブグラフィカル要素の各タブグラフィカル要素のそれぞれの表示を提示することと、
前記グラフィカル構成アプリケーションの前記ユーザインターフェースを介して、特定のタブユーザコントロールの有効化の表示を特定のタブグラフィカル要素に受信することと、
前記特定のタブユーザコントロールの前記有効化の前記受信された表示に応答して、
前記グラフィカル構成アプリケーションの前記ユーザインターフェースの最前面に、前記特定のタブグラフィカル要素の前記それぞれのディスプレイビューを描写する、請求項23に記載の方法。
【請求項32】
前記グラフィカル構成アプリケーションの前記ユーザインターフェースによって、1つ以上の追加の使い勝手の良い特徴を提供することをさらに含み、前記1つ以上の使い勝手の良い特徴は、
(i)線グラフィカル要素を自動的に構成することであって、前記線グラフィカル要素は、前記線グラフィカル要素が構成された1つ以上のプロパティを含み、前記1つ以上のプロパティは、前記ディスプレイビュー上に、前記線グラフィカル要素及び交差している線グラフィカル要素によって表されるそれぞれの物理的制御要素間の物理的交差点の欠如を描写する特定のスタイルを定義する交差路規定プロパティを含む、構成することか、
(ii)前記グラフィカル構成アプリケーションの前記ユーザインターフェース上に、一括編集ユーザコントロールを提供すること、及び前記グラフィカル構成アプリケーションの前記ユーザインターフェースを介した、前記一括編集ユーザコントロールの単一の有効化に応答して、特定のプロパティをグラフィカル要素の選択されたグループの各グラフィカル要素にそれぞれ適用することであって、前記選択されたグループグラフィカル要素は、アニメーションまたはスクリプトのうちの少なくとも一方を含む、適用することか、
(iii)前記グラフィカル構成アプリケーションによって、図形グラフィカル要素及び/または前記図形グラフィカル要素の位置が前記グラフィカル構成アプリケーションを介して修正されている間、前記ディスプレイビュー
の前記構成の前記ドラフト内に含められる前記図形グラフィカル要素への線グラフィカル要素の接続を自動的に維持することか、
(iv)前記グラフィカル構成アプリケーションの前記ユーザインターフェースに、ロッキングユーザコントロールを提供すること、前記1つ以上のグラフィカル要素の第1の特定のグラフィカル要素に対するロッキングユーザコントロールの有効化の表示を受信すること、及び前記ロッキングユーザコントロールの前記有効化の前記受信に応答して、
前記ディスプレイビュー
の前記構成
の前記ドラフト内の前記第1の特定のグラフィカル要素の位置が、前記第1の特定のグラフィカル要素に対する前記ロッキングユーザコントロールの無効化の表示を受信せずに修正されることを防止することか、または
(v)前記グラフィカル構成アプリケーションの前記ユーザインターフェースに、非表示またはグレイアウトユーザコントロールを提供すること、前記1つ以上のグラフィカル要素の第2の特定のグラフィカル要素に対する前記非表示またはグレイアウトユーザコントロールの有効化の表示を受信すること、及び前記非表示またはグレイアウトユーザコントロールの前記有効化の前記受信に応答して、前記グラフィカル構成アプリケーションの前記ユーザインターフェース上の前記第2の特定のグラフィカル要素を非表示にまたはグレイアウトすることか、のうちの少なくとも1つを含む、請求項23から31のいずれか1項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2017年10月2日に出願された「Systems And Methods For Graphical Display Configuration and Usage in Process Control Plants」と題された米国仮特許出願第62/566,679号の優先権及び出願日の利益を主張し、この全体の開示は、本明細書での参照によって本明細書に明確に組み込まれる。
【0002】
本開示は、概して、プロセス制御システム、より具体的には、オンラインの工業プロセスプラントのオペレーション内のリアルタイムの状況を閲覧し、かつそれに応答するためにオペレータによって利用されるグラフィックスを構成するためのシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0003】
分散型プロセス制御システムは、1つ以上の工業プロセスを制御して、それによって原材料及び/または他のタイプの原料から1つ以上の物理的製品を生成または生産するために、化学、製薬、石油、油及びガス、金属及び採鉱、パルプ及び紙、または他のタイプの工業プロセスプラント内で使用される。このように、分散型プロセス制御システムは、典型的には、1つ以上のプロセスコントローラと、アナログバス、デジタルバスもしくは混合アナログ/デジタルバスを介して、または無線通信リンクもしくはネットワークを介して、少なくとも1つのホストまたはオペレータインターフェースデバイス、及び1つ以上のフィールドデバイスに通信可能に連結された入力/出力(I/O)デバイスを含む。例えば、バルブ、バルブポジショナ、スイッチ、及び送信器(例えば、温度、圧力、レベル、及び流速センサ)であり得るフィールドデバイスは、プロセス環境内に配置され、概して、バルブの開放もしくは閉鎖、またはプロセスパラメータの測定等の物理的機能またはプロセス制御機能を行って、プロセスプラントまたはシステム内で実行中の1つ以上の工業プロセスを制御する。周知のFieldbusプロトコルに準拠するフィールドデバイス等のスマートフィールドデバイスは、制御計算、アラーム機能、及びコントローラ内で一般に実装される他の制御機能も行い得る。プロセスコントローラも典型的にはプラント環境内に配置され、このプロセスコントローラは、センサもしくはフィールドデバイスによって行われるプロセス測定を示す信号及び/またはフィールドデバイスに関する他の情報を受信し、例えば、プロセス制御判断を行い、受信された情報に基づき制御信号を生成し、HART(登録商標)、Wireless HART(登録商標)、及びFOUNDATION(登録商標)Fieldbusフィールドデバイス等のフィールドデバイスで行われる制御モジュールまたはブロックと連携する、異なる制御モジュールを動かすコントローラアプリケーションを実行する。コントローラの制御モジュールは、通信線またはリンクを通じて、制御信号をフィールドデバイスに送り、それによって、プロセスプラントまたはシステムの少なくとも一部のオペレーションを制御する。
【0004】
フィールドデバイス及びコントローラからの情報は、制御室もしくはより厳しいプラント環境から離れた他の場所に典型的に、ただし常にではないが、配置される、オペレータインターフェース、パーソナルコンピュータもしくはコンピューティングデバイス、データヒストリアン、レポートジェネレータ、集中データベース、または他の集中管理コンピューティングデバイス等の1つ以上の他のハードウェアデバイスに対して、通常、データハイウェイを通じて利用可能にされる。これらのハードウェアデバイスの各々は、典型的に、ただし常にではないが、プロセスプラントにわたって、またはプロセスプラントの一
部分にわたって集中化される。これらのハードウェアデバイスは、例えば、オペレータが、プラント内で動いているプロセスの現在の状態及びオペレーションを閲覧し、プロセス制御ルーチンの設定の変更、コントローラもしくはフィールドデバイス内の制御モジュールのオペレーションの修正、フィールドデバイス及びコントローラによって生成されたアラームの閲覧、担当者の訓練もしくはプロセス制御ソフトウェアの試験を目的としたプロセスのオペレーションのシミュレーション、構成データベースの保守及び更新等の、プロセスの制御及び/またはプロセスプラントのオペレーションに関する機能を行うことを可能にし得るアプリケーションを動かす。ハードウェアデバイス、コントローラ及びフィールドデバイスにより利用されるデータハイウェイは、有線通信パス、無線通信パス、または有線及び無線通信パスの組み合わせを含み得る。
【0005】
例として、Emersonによって販売されている、DeltaV(商標)制御システムは、プロセスプラント内、及びいくつかの事例において、プロセスプラントから遠隔の多様な場所に配置された異なるユーザインターフェースデバイス内に記憶され、それらの異なるデバイスによって実行される複数のアプリケーションを含む。これらのアプリケーションの各々は、ユーザインターフェース(UI)を提供して、ユーザが(例えば、構成エンジニア、オペレータ、保守技師等)がプロセスプラントオペレーションの態様及び構成を閲覧及び/または修正することを可能にする。本明細書全体を通して、「ユーザインターフェース」または「UI」の語句は、ユーザがプロセスプラントの構成、オペレーション、またはステータスを閲覧または修正することを可能にするアプリケーションまたは画面を意味するように使用される。同様に、「ユーザインターフェース」または「UI」の語句は、ユーザインターフェースが動作しているデバイスを意味するように本明細書で使用され、デバイスが固定的(例えば、ワークステーション、壁掛ディスプレイ、プロセス制御デバイスディスプレイ等)であるかまたは可動的(例えば、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、スマートフォン等)であるかは問わない。
【0006】
プロセスプラントの構成環境内に含められた1つ以上のユーザワークステーションまたはコンピューティングデバイス内に存在する構成アプリケーションは、構成エンジニア及び/または他のタイプのユーザが、プロセス制御モジュールを作成または変更し、かつデータハイウェイを介してこれらのプロセス制御モジュールを、プロセスプラントの操作環境(本明細書ではプロセスプラントの「オペレーション環境」としても互換的に呼ばれる)内で動作する専用の分散型コントローラにダウンロードして、ランタイムまたはリアルタイムオペレーション中に1つ以上のプロセスを制御することを可能にする。典型的には、これらの制御モジュールは、通信可能に相互接続された機能ブロックで構成され、これらの機能ブロックは、それに対する入力に基づき制御スキーム内で機能を行い、出力を制御スキーム内の他の機能ブロックに提供する。各専用コントローラ、及びいくつかの場合においては、1つ以上のフィールドデバイスは、実際のプロセス制御機能を実装するために、それらに割り当てられてダウンロードされた制御モジュールを実行するそれぞれのコントローラアプリケーションを記憶及び実行する。
【0007】
構成アプリケーションはまた、構成エンジニア及び/または他のユーザが、オペレータマンマシンインターフェース(Human-Machine Interfaces、HMI)またはディスプレイビューを作成または変更することを可能にし、オペレータマンマシンインターフェース(HMI)またはディスプレイビューは、オペレータ閲覧アプリケーションによってデータ(例えば、データがプロセスプラントのランタイムオペレーション中にリアルタイムで生成される際)をオペレータに表示し、かつオペレータがランタイムオペレーション中にプロセス制御ルーチン内の、設定点などの様々な設定を変更することを可能にするために使用される。オペレータHMIまたはディスプレイビューを提供するオペレータ閲覧アプリケーションは、プロセスプラントのオペレーション環境内(またはオペレータワークステーション及びデータハイウェイと通信可能に接続している1つ
以上のコンピューティングデバイス上)に含められた1つ以上のユーザインターフェースデバイス(例えば、オペレータワークステーション、オペレータタブレット、オペレータモバイルデバイス等)上で実行される。オペレータHMIまたはディスプレイビューは、データハイウェイを介してコントローラアプリケーションからデータを受信し、このデータをユーザインターフェースでUIを使用してオペレータまたは他のユーザに表示する。同様に、オペレータHMIまたはディスプレイビューはまた、コントローラ、プロセスコントローラ、フィールドデバイス、I/Oカードまたはデバイス、他のタイプのハードウェアデバイス、ユニット、エリア等の制御モジュール以外のプロセスプラントの操作環境内に含められる他の制御構成要素または要素からデータ(例えば、リアルタイムデータ)も受信し得る。データヒストリアンアプリケーションは、典型的には、データハイウェイにわたって提供されたデータの一部または全部を収集及び記憶するデータヒストリアンデバイス内に記憶され、かつそれによって実行されるが、一方で構成データベースアプリケーションは、データハイウェイに取り付けられたさらに別のコンピュータ内で動いて、現在のプロセス制御ルーチン構成、現在のオペレータディスプレイ構成、及びそれらと関連付けられたデータを記憶し得る。あるいは、構成データベースは、構成アプリケーションと同じワークステーションに配置されてもよい。
【0008】
上記のように、オペレータ閲覧アプリケーションは、典型的には、オペレータユーザインターフェースデバイスのうちの1つ以上内で実行し、例えば、プラントがリアルタイムまたはランタイムで動作して1つ以上の工業プロセスを制御している間に、プラント内の制御システム、制御構成要素、及び/またはデバイスの操作状態に関してオペレータまたは保守人員にオペレータHMIまたはディスプレイビューを提供する。一般的に言うと、オペレータHMIまたはディスプレイビューは、プロセス及び/またはプロセスプラント内のリアルタイムの状況を閲覧し、かつそれに応答するために、プロセスプラント内で動いているプロセスの日々のオペレーション(例えば、24時間年中無休のオペレーションであり得る)でオペレータによって使用される。これらのオペレータHMIまたはディスプレイビューのうちの少なくともいくつかは、例えば、プロセスプラント内のコントローラまたはデバイスによって生成されたアラームを受信するアラームディスプレイ、プロセスプラント内のコントローラ及び他のデバイスの操作状態を表示する制御ディスプレイ、プロセスプラント内のデバイスの操作状態を表示する保守ディスプレイ等の形式をとり得る。ディスプレイビューは、典型的には、プロセスプラントのランタイムまたはリアルタイム操作環境内で実行し、プロセスプラントのランタイムまたはリアルタイム操作環境内で同様に動作しているプロセス制御モジュール、デバイス、及び/または他の制御オブジェクトから受信された情報またはデータを既知の様式で提示するように概して構成される。いくつかの既知のシステムにおいて、ディスプレイビューは、操作環境内に含められる物理的または論理的要素と関連付けられ、かつ物理的または論理的要素に関するデータ及びそれに対する更新を経時的に、例えば、プロセスプラントのランタイムオペレーション中に受信するために物理的または論理的要素に通信可能に結び付けられるグラフィカル要素(例えば、グラフィカル表現またはグラフィック)を有する。グラフィカル要素は、例えば、タンクが半充填であることを例示する、及び流れセンサによって測定された流れを例示する等のために、受信されたデータに基づいてディスプレイ画面上のその外観を動的に変化させるように構成されるかまたは定義され得る。このように、プロセスプラントの操作環境内の物理的または論理的要素によって提供されたデータが経時的に変化する(例えば、経時的に繰り返しまたは連続的に更新される)際、対応するグラフィカル要素の外観は、それに応じてディスプレイ画面上で変更される。
【0009】
工業プロセス制御システムのいくつかの現在既知のオペレータディスプレイ構成アーキテクチャにおいて、各オペレータワークステーションは、それ自体のアラームを独立的に管理し、プロセス制御モジュール、デバイス、及び/または他の制御オブジェクトによって生成されるリアルタイム制御データにアクセスする。このように、特定のオペレータワ
ークステーションのオペレータHMIまたはディスプレイビューをカスタマイズするために、ランタイムディスプレイビュー上で提示されることになる様々なディスプレイビュー要素(例えば、グラフィカル及び他のタイプの要素)のカスタムグラフィカルプロパティ、値、及び/または構成が定義され、かつグラフィカル構成環境内のディスプレイビューと関連付けられ、ディスプレイビューの定義または構成は、実行のために構成環境から操作環境の特定のオペレータワークステーション内にダウンロードされる。しばしば、カスタムスクリプトが、様々なディスプレイビュー要素及び/またはディスプレイビュー自体の所望の挙動及び/または外観が特定のワークステーションで実行されるように、ディスプレイビューの構成内にプログラムされる。加えて、ディスプレイビュー外観または挙動が特定のオペレータワークステーションのために修正または変更されることが所望される場合、典型的には、修正は、グラフィカル構成環境内のディスプレイビューの構成に適用されなければならず、その後、修正された構成は、特定のオペレータワークステーションでの実行のために構成環境からダウンロードされなければならない。ほとんどの場合、これは、修正されたディスプレイビュー構成が特定のオペレータワークステーションで受信されて実行されるために、特定のオペレータワークステーションが現在のディスプレイビューのその実行を終えることを必要とする。
【0010】
工業プロセス制御システムの他の現在位置のオペレータディスプレイ構成アーキテクチャにおいて、ディスプレイビューの共通構成は、グラフィカル構成環境から複数のオペレータワークステーションにダウンロードされる。ランタイム中であるとしても、特定のオペレータワークステーションでのディスプレイビューの特定のカスタマイズされた外観及び/または挙動を有効にするために、ディスプレイビューを実行中の特定のオペレータワークステーションは、特定のオペレータワークステーションでディスプレイビューの所望されるカスタマイズされた外観及び/または挙動を有効化または実装すべく、必要な情報(様々なグラフィックスの特定の構成、ランタイム値、及び/または他の情報)を取得するために、グラフィカル構成環境に問合わせるかまたはそうでなければそれと通信しなければならない。現代のプロセスプラントは、数百のオペレータワークステーションを含み得るので、オペレータワークステーションとバックエンドディスプレイ構成サーバとの間で送られるかまたは受信されるメッセージは、プロセスプラント通信ネットワークに著しい負荷を加える。
【0011】
最近では、Center for Operator Performance(COP)、研究、共同研究、及び人間工学を通して工業プロセス制御操作環境内の人間の能力及び限界を克服する研究コンソーシアム、ならびにInternational Society of Automation(ISA)が、例えば、人間中心設計(HCD)の改善及びガイドラインを提案することによって、工業プロセス制御システムマンマシンインターフェース(HMI)及びその使い易さを進歩させることを助けるように研究を行ってきた。例えば、「Human Machine Interfaces for Process Automation Systems」と題され、2015年7月9日に承認された、American National Standard ANSI/ISA-101.01.-2015は、「マンマシンインターフェース(HMI)ライフサイクル全体を通して複数のワークプロセスを含むプロセス自動化システムのHMIの原理、設計、実装、オペレーション、及び保守...標準は、発展する用語法及びモデルならびにライフサイクル全体を通してHMIを効果的に維持するために推薦されるワークプロセス内のHMIを定義する」(ANSI/ISA-101.01-2015,page 9)ことに取り組む。
【発明の概要】
【0012】
上に説明されたように、一般的に言うと、オペレータマンマシンインターフェース(HMI)またはディスプレイビューは、プロセス及び/またはプロセスプラント内の状況を
閲覧し、かつそれに応答するために、プロセスのランタイムオペレーション中にオペレータによって使用される。プロセスを安全かつ効果的に操作する際、ならびに様々なプロセス及びプロセスプラントの状況を検出し、それに応答する際のプロセスプラントオペレータの有効性は、大部分において、オペレータHMIまたはディスプレイビューがどの程度良好に設計されているか(例えば、構成エンジニアまたは他のオペレータHMI設計者によって)に依存する。しかしながら、工業プロセスプラントがどのように操作されるかにおける最近の変化は、オペレータHMIの設計に大きな影響を与える。例えば、プロセス制御産業での継続的な競争圧力は、単一のオペレータが責任を持つプロセスの一部分の範囲の著しい拡大を招いている。この拡大と共に、単一のオペレータがプロセスを安全かつ効率的に動かすために監視及び利用しなければならないプロセスグラフィックスの数は、数倍に増加している。事実上、今日のプロセスプラントにおいて、オペレータは、数百のプロセスグラフィックスを介してナビゲートすることを一般的に期待される。加えて、プラント設備の情報の増加及びプロセス制御産業のより自動化かつ進歩した制御論理等の傾向は、単一のオペレータが責任を持つプロセスの一部分の複雑さのレベルの著しい増加をもたらした。
【0013】
さらに、単一のオペレータによって利用されるワークスペースは、様々なサイズの1つから多数のコンソールまたはモニタを含み得る。モニタ及び/またはコンソールの数及びサイズは、しばしば、オペレータによって監視されているプロセスの一部分のサイズ及び複雑さによって決定される。加えて、オペレータのワークスペースが複数のモニタを含むとき、各モニタは、典型的には、各モニタのそれぞれのモニタサイズ、位置、及び監視されているプロセスの一部分のために定義されたカスタムレイアウトを有する。例えば、カスタムレイアウトは、何のディスプレイをどのモニタ上で開き、互いに相互作用する異なるモニタ上でどのように表示するか等を定義する。
【0014】
またさらに、2つのプロセスプラントまたはプラント内の操作区分が同様ではないとき、実際には、各プロセスプラントは、しばしば、それ自体の、カスタム操作原理、グラフィックス、及び/または効果的なオペレーションのためのグラフィカル標準を開発及び設計する。したがって、オペレータHMIグラフィクス、戦略、設計、レイアウト、ナビゲーション、及び/またはオペレータ行動は、異なる操作区分及び/または異なるプロセスプラントについて、かなりのカスタム構成となり得る。
【0015】
これらの、及び他の要因が、操作HMIを設計する構成エンジニアの仕事を常に困難にしてきた。しばしば、構成エンジニアは、特定の操作区分及び/またはプラントの様々な性能をカスタマイズまたは向上させるために、複雑なプログラムの拡張を作成しなければならない。一般的に、構成エンジニアは、所望されるオペレータHMIを作成するために、Visual Basic(登録商標)もしくはCのようなプログラミング言語、及び
/または他のカスタムプログラムを利用しなければならない。これは、開発、拡張、修理、及び維持が困難であり、かつ時間がかかる複雑なオペレータHMIスイートを結果としてもたらす。
【0016】
本明細書に開示される新規なグラフィカルディスプレイ構成ならびに使用システム及び方法の態様の少なくともいくつかは、これらの及び他の現代のHMIの課題を解決すると共に、柔軟、使用が容易、かつ維持が容易であるのみならず、エンジニアが現在のプロセス自動化HMI標準及び最善の措置の観点からプロセスプラントの操作環境HMIを設計及び実装することを助ける、工業プロセス制御HMI設計及び使用のためのプラットフォームを提供する。
【0017】
一実施形態において、工業プロセスプラント用のグラフィカルディスプレイ構成及び使用システム(本明細書では「グラフィカル構成システム」または「グラフィカル構成及び使用システム」とも互換的に呼ばれる)は、プロセスプラントの構成環境内で実行するグ
ラフィカルディスプレイ構成アプリケーションを含む。グラフィカルディスプレイ構成アプリケーションは、ユーザインターフェースを含み、ユーザインターフェースを介して、様々なオペレータHMIまたはディスプレイビューが、例えば、構成エンジニアによって、作成、定義、設計、及び/または発行されることができる。構成または定義されたディスプレイビューは、プロセスプラントの操作またはオペレーション環境内にダウンロードされて実行するとき、オペレータまたは他のユーザにプロセスと関連付けられた様々な構成要素及びオペレーションのリアルタイム(例えば、連続的にまたは繰り返し更新される)の操作状態及びステータスを提供する。このように、ディスプレイビューは、典型的には、ディスプレイビュー上で提示される1つ以上のディスプレイビュー要素とプロセスプラントの操作環境内でプロセスを制御するために実行している1つ以上の制御モジュール、デバイス、または制御オブジェクトとの間のそれぞれのリンクを含み、このため、プロセスプラントの操作環境に通信可能に接続されるユーザインターフェースデバイス(例えば、オペレータワークステーション、遠隔コンピューティングデバイス、モバイルデバイス等)でディスプレイビューの発行された構成のダウンロード及び実行に際して、プロセスプラントの操作環境内での実行中に1つ以上の制御モジュール、デバイス、または制御オブジェクトによって提供または生成される1つ以上の値または他のデータのそれぞれの表示が、例えば、リンクされたディスプレイビュー要素を介して、実行中のディスプレイビュー上で提示され、かつ繰り返し更新される。
【0018】
グラフィカルディスプレイ構成システムはまた、ディスプレイビューの発行された構成または定義、及び様々なディスプレイビュー上に含められるかまたはそうでなければそれらと関連付けられるように利用可能であるディスプレイビュー要素の発行された構成または定義を記憶する集中構成データベースまたはライブラリも含む。いくつかの実施形態において、集中構成データベースまたはライブラリはまた、ディスプレイビュー及び/またはディスプレイビュー要素のドラフト構成または定義も記憶する。ディスプレイビュー要素の例としては、グラフィックス、プロパティ、制御モジュール、デバイス、オブジェクト及び/または操作環境内に配設される他の制御構成要素もしくは要素へのリンク、グローバル変数、パラメータ、ディスプレイビューのエリアまたは小区分、ならびに/あるいはディスプレイビューの他の要素及び/または部分が挙げられる。一例において、特定のディスプレイビューについて、集中構成データベースまたはライブラリは、特定のディスプレイビューの発行された構成、及び任意に特定のディスプレイビューの1つ以上の作業中の構成またはドラフト構成を記憶する。特定のディスプレイビューの発行された構成は、実行中のディスプレイビュー上に表示する様々なディスプレイビューの1つ以上の発行された構成を含み得、発行されたディスプレイビュー構成は、プロセスプラントの操作環境内でのダウンロード及び実行のために利用可能である。一方で、特定のディスプレイビューの1つ以上の作業中の構成またはドラフト構成は、プロセスプラントの操作環境内でのダウンロード及び実行から除外される。つまり、ディスプレイビュー及びディスプレイビュー要素の作業中の構成またはドラフト構成は、プロセスプラントの操作環境内でダウンロード及び実行されることを阻止され、代わりに、例えば、編集、修正、試験等のために、構成環境内に維持される。
【0019】
特定のディスプレイビューの発行された構成または定義は、1つ以上のユーザコントロールを含み、これを介して、プロセスプラントの操作環境内に含められたユーザインターフェースデバイスのオペレータまたはユーザは、ランタイムオペレーション中に自身のそれぞれのユーザインターフェースデバイスで、オンラインで実行中のディスプレイビューの外観を変更することができる。例えば、オペレータは、自身のそれぞれのユーザインターフェースデバイスでの1つ以上のユーザコントロールを介して、グラフィックの外観、グラフィックのプロパティ、ディスプレイビューのエリア、プロパティ及び/もしくはディスプレイビューのエリアの内容、ディスプレイビュー上のグラフィックの位置、表示されることになる制御モジュール、デバイスもしくは制御オブジェクトに由来する特定のデ
ータ、ならびに/または実行中のディスプレイビューの要素、エリア、もしくは部分の他の外観を変更することができる。注目すべきことに、グラフィックス構成システムは、操作環境内で実行中のディスプレイビューの外観に対する変更が、オペレーションワークステーションで実行中のディスプレイビューの発行された構成または定義の内容のみに基づいてオペレータワークステーションに実装されることを可能にする。つまり、ダウンロードされ発行されたディスプレイビューの構成は、ディスプレイビューが、ディスプレイビューの実行を停止することを必要とせず、ディスプレイビューの異なる構成をダウンロードすることを必要とせず、かつディスプレイビュー及び/またはオペレータワークステーションが所望される変更を実装するために構成環境からデータを取得することを必要とせず、操作環境内でオンラインで実行しながら、オペレータがオペレータのワークステーションでのディスプレイビューの外観をカスタマイズまたは変更することを可能にする。
【0020】
したがって、特定のディスプレイビューの発行された構成または定義が、プロセスプラントの操作環境内に含められる複数のユーザインターフェースデバイスまたはオペレータワークステーションにダウンロードされたとき、各オペレータまたはユーザは、他のオペレータまたはユーザから独立して、かつ自身のワークステーションがグラフィカルディスプレイ構成アプリケーション及び構成ライブラリと通信せずに、自身のワークステーションで実行中のディスプレイビューのインスタンスのローカルの外観をカスタマイズまたは変更することができる。オペレータ主導の変更またはカスタマイズのうちのいくつかは、特定のワークステーションに相互排他的様式で実装され得、例えば、グラフィックのフィルプロパティが、灰色及び青色の両方ではなく、灰色または青色のいずれか一方であるようにオペレータによって選択される。変更のうちのいくつかは、オペレータが能動的に(かつ容易に)監視することを所望する特定の制御要素を示すグラフィックスを、オペレータがディスプレイ上に含められたアクティブモニタ(Active Monitor)またはウォッチ(Watch)ウインドウ内にドラッグアンドドロップするとき等の、特定のワークステーションで相互排他的ではない場合がある(例えば、変更が累積的または独立的に適用され得る)。
【0021】
一実施形態において、プロセスプラントのランタイムまたはリアルタイムオペレーションのグラフィカルディスプレイを構成するための方法は、プロセスプラントの構成環境内で実行中のグラフィカルディスプレイ構成アプリケーションのユーザインターフェースを介して、ディスプレイビューの定義を受信することを含む。ディスプレイビューは、典型的には、例えば、コントローラ、プロセスコントローラ、フィールドデバイス、I/Oカードまたはデバイス、他のタイプのハードウェアデバイス、ユニット、エリア等のような、プロセスの少なくとも一部分を制御するために、プロセスプラントの操作環境内で実行または動作するそれぞれの制御モジュール、デバイス、及び/または他の制御構成要素(本明細書では互換的に制御要素または制御オブジェクトとも呼ばれる)を表現する様々なグラフィカル要素を含む。したがって、ディスプレイビューの定義は、ディスプレイビュー上で提示されるグラフィカル要素と制御構成要素またはオブジェクトとの間のリンクを定義し、そのため、プロセスプラントの操作環境内のディスプレイビューのダウンロード及び実行に際して、プロセスを制御するためにプロセスプラントの操作環境内で実行している間に制御構成要素または制御オブジェクトによって生成される1つ以上の値または他のデータは、リンクされたグラフィカル要素を介して、実行中のディスプレイビュー上で提示され、かつ繰り返し更新される。グラフィカル要素は、例えば、特定の制御モジュール、デバイス、または他の制御構成要素もしくはオブジェクトを示すかまたは表現するグラフィックスであり得る。
【0022】
加えて、典型的には、ディスプレイビューの定義は、グラフィックス、テキスト、グラフィックス及び/もしくはテキストのプロパティ(例えば、色、コントラスト、アニメーション等)、グローバル変数、パラメータ、ディスプレイビューの異なるエリア、ディス
プレイビューの異なるエリアのそれぞれのプロパティ及び/もしくは内容、ディスプレイビュー上の様々なグラフィックス、テキスト、及び/もしくはエリアの異なる位置、かつ/あるいは制御モジュール、デバイス、ならびに/または他の制御オブジェクト及びディスプレイビュー上のそれぞれのグラフィックスもしくは他の要素へのそれらの結合に由来する特定の操作データ等のような、ディスプレイビュー上に含められる、及び/またはそうでなければディスプレイビューと関連付けられる様々な他のグラフィカル部分、要素、もしくは構成要素(及び/またはそれらの組み合わせ)のそれぞれの定義を含む。ディスプレイビュー上に含められ得る、及び/またはそうでなければディスプレイビューと関連付けられ得る、他のかかるグラフィカル部分、要素、及び/または構成要素は、例えば、ディスプレイビュー階層、ディスプレイビューレイアウト、タイマー、埋め込みリンク、アニメーション変換関数、データ参照、プロジェクトもしくはプラント標準、ディスプレイテーマ、内容の言語及び/もしくはそれらの表示、アプリケーション言語及び/もしくはそれらの表示、ディスプレイビュー上のタブエリア、ツールチップ及び/もしくは他の注釈表示、履歴パラメータの傾向及び他の表現、注視または能動監視エリア、ならびに/または本明細書に説明される本グラフィカル構成及び使用システムならびに方法によって提供される他の特徴、態様、及び/もしくは機能を含み得る。ディスプレイビュー上に含められ得る、及び/またはそうでなければディスプレイビューと関連付けられ得る、さらに他のグラフィカル部分、要素、及び/または構成要素は、カスタム及び/もしくは初期設定のグラフィック要素モジュール(Graphic Element Module、GEM)構成(例えば、2017年8月31日に出願された「Derived and Linked Definitions with Override」と題された共同出願の米国特許出願第15/692,450号内で説明されるもの等)を含み得る、ならびに/またはそれらと関連付けられるオペレータディスプレイ切り換えプレビュー構成及び/もしくはオブジェクト(例えば、2016年8月22日に出願された「Operator Display Switching Preview」と題された共同出願の米国特許出願第15/243,176号内で説明されるもの等)を含み得る。
【0023】
少なくとも、本明細書を読み易くするために、ディスプレイビュー上に含められる、及び/またはそうでなければディスプレイビューと関連付けられる、かかるグラフィカル部分、要素、または構成要素(及びそれらの組み合わせ)は、本明細書では、概して、互換的に「グラフィカルディスプレイビュー要素」、「グラフィカル要素」、「グラフィカル構成要素」、「ディスプレイビュー要素」、「ディスプレイ要素」、または「ディスプレイビュー構成要素」と呼ばれる。典型的には、各ディスプレイビュー要素は、それ自体の別個のオブジェクトによって定義され得るかまたはそれを使用して構成され得、オブジェクトは、本明細書に説明されるグラフィカル構成及び使用システムならびに方法を介して、作成、修正、記憶、及び発行され得る。
【0024】
ディスプレイ要素の定義のうちのいくつかは、相互排他的選択肢を定義し得、例えば、ディスプレイビューのその全体の色テーマは、様々な定義された色テーマの間でオペレータによって選択的に変更され得、またはディスプレイビュー上で使用される言語は、アラビア語及びフランス語の間でオペレータによって切り換えられる。ディスプレイビュー要素の定義のうちのいくつかは、オペレータが能動的に(かつ容易に)監視することを所望する特定の制御要素を示すグラフィックスを、オペレータがディスプレイ上に含められたアクティブモニタまたはウォッチウインドウ内にドラッグアンドドロップするとき等、相互排他的ではない場合がある。
【0025】
実行中のディスプレイビューの特定の部分への適用のための相互排他的様式で、操作環境内で選択可能である複数のプロパティを定義するディスプレイビュー構成または定義に特に関連して、方法は、グラフィカルディスプレイ構成アプリケーションのユーザインターフェースを介して、プロセスプラントの操作環境内に含められ、かつディスプレイビュ
ー定義のそれぞれのインスタンスが実行のためにダウンロードされることになる複数のユーザインターフェースデバイス(例えば、オペレータワークステーション)のサブセットの選択の表示を受信することを含む。ユーザインターフェースデバイスの選択されたサブセットは、所望される場合、1つよりも多いユーザインターフェースデバイスを含み得る。方法は、ディスプレイビューの定義(発行された定義)を、プロセスプラントの操作環境内での実行のためのユーザインターフェースデバイスの選択されたサブセット内に含められる各ユーザインターフェースデバイス内にダウンロードして、それによって、複数のプロパティ間の相互排他的様式で、各ユーザインターフェースデバイスで独立して、実行中のディスプレイビューの特定の部分が選択的に変更されることを可能にする。したがって、各ユーザインターフェースデバイスは、ユーザインターフェースデバイスで実行中のディスプレイビューのダウンロードされた定義の内容のみに基づいて、かつ変更を有効化または実装するためにプロセスプラントの構成環境内に含められるいずれの他のデバイスとも通信せずに、そのそれぞれの変更を実装する。したがって、第1のオペレータが、自身のワークステーションのディスプレイビュー上に含められる特定のグラフィックの特定のプロパティについて「点滅」を選択し得、一方で別のオペレータが、自身のワークステーションのディスプレイビュー上に含められる特定のグラフィックの特定のプロパティについて「点滅なし」を選択し得る。両方の選択は、ワークステーションのディスプレイビューの実行を停止することを必要とせず、ディスプレイビューの異なる構成をワークステーションにダウンロードすることを必要とせず、かつディスプレイビュー及び/またはオペレータワークステーションが所望される変更を実装するために構成環境からデータまたは他の情報を取得せずに、ワークステーションで実行するディスプレイビューのそれぞれのダウンロードされた定義によって完全にサポートされ、かつ単独で実装される。
【0026】
本明細書の開示がグラフィカルディスプレイビュー及びグラフィカルディスプレイビュー要素に言及するが、これは、例示的かつ論述の簡素化の目的のみであり、限定を意味するものではないことに留意されたい。実際に、グラフィカルディスプレイビューに関して本明細書に論じられる態様のうちのいずれか1つ以上は、例えば、グラフィカル要素モジュール(GEM)クラスに容易に適用され得る。同様に、グラフィカルディスプレイビュー要素に関して本明細書に論じられる態様のうちのいずれか1つ以上は、例えば、GEMに容易に適用され得る。一般的に知られるように、GEMは、再使用可能であり、かつ他の形状及び/または挙動と組み合わせられ得るリンク付きグラフィカル構成可能形状である。典型的には、GEMは、構成可能形状の1つ以上の視覚表現またはビューを提供し、GEMの定義または構成は、特定のディスプレイビュー及び他のオブジェクト内のGEMの使用/インスタンスの定義または構成とは別個に記憶される(例えば、GEM定義/構成を共有することを可能にするために)。このように、本明細書に記載されるグラフィカル構成システム及び方法ならびにそのいずれか1つ以上の態様は、GEM及びGEMクラスに容易に適用され得る。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図1A】本開示のグラフィックス構成及び使用システムならびに方法を含むプロセスプラント内に位置する分散型プロセス制御ネットワークのブロック図である。
【
図1B】
図1Aに概略的に例示されたユーザインターフェースデバイスの一例のブロック図である。
【
図2A】
図1Aのプロセスプラント等の、プロセスプラントの構成環境内及び操作環境内のグラフィカルディスプレイ構成及び使用システムの実装の一例のブロック図である。
【
図2B】
図2Aのシステムのグラフィカル構成及び使用内に含められるグラフィカル構成ライブラリの実装の一例のブロック図である。
【
図2C】
図2Aのグラフィカル構成及び使用システムを使用するディスプレイビューの進行中構成時のスナップショットの一例のブロック図を図示する。
【
図3A】グラフィックスを定義するためのグラフィカルディスプレイ構成アプリケーションのビューの一例、及びグラフィカルディスプレイ構成アプリケーションからの定義に従ってグラフィックスを提示するためのオペレータアプリケーションのビューの一例である。
【
図3B】グラフィックスを定義するためのグラフィカルディスプレイ構成アプリケーションの詳細ビューの一例である。
【
図4】グラフィカルディスプレイ構成アプリケーションによって提供され得る、ディスプレイビューの階層を構成及びプレビューする一例を例示する。
【
図5A】グラフィカルディスプレイ構成アプリケーションを使用してグラフィカルディスプレイビュー及びディスプレイビュー要素を構成しながらグラフィック要素をプレビューする一例を例示する。
【
図5B】グラフィカルディスプレイ構成アプリケーションを使用してグラフィカルディスプレイビュー及びディスプレイビュー要素を構成しながらグラフィック要素をプレビューする一例を例示する。
【
図5C】グラフィカルディスプレイ構成アプリケーションを使用してグラフィカルディスプレイビュー及びディスプレイビュー要素を構成する間の一括編集の一例を例示する。
【
図5D】グラフィカルディスプレイ構成アプリケーションによって提供され、かつグラフィカルディスプレイビュー及びディスプレイビュー要素を構成しながら利用され得る追加の特徴の例を例示する。
【
図5E】グラフィカルディスプレイ構成アプリケーションを使用しながら、グラフィカルディスプレイビュー及びディスプレイビュー要素内に構成された及び/または構成中のオペレータ対話を示すかまたは表示する一例を例示する。
【
図5F】グラフィカルディスプレイ構成アプリケーションを使用しながら、グラフィカルディスプレイビュー及びディスプレイビュー要素内に構成された及び/または構成中のオペレータ対話を示すかまたは表示する一例を例示する。
【
図5G】グラフィカルディスプレイ構成アプリケーションを使用しながら、タイマーをグラフィカルディスプレイビュー及びディスプレイビュー要素内に構成する一例を例示する。
【
図6A】グラフィカルディスプレイ構成アプリケーションによって提供され得るアニメーション変換関数ディスプレイビュー要素の一実施形態を例示する。
【
図6B】グラフィカルディスプレイ構成アプリケーションによって提供され得るアニメーション変換関数ディスプレイビュー要素の一実施形態を例示する。
【
図7】グラフィカルディスプレイ構成アプリケーションによって提供され得る埋め込みリンクディスプレイ要素を構成する一例を例示する。
【
図8】グラフィカルディスプレイ構成アプリケーションによって提供され得るタブディスプレイビュー要素の一実施形態を例示する。
【
図9A】ディスプレイビュー要素のユーザ入力に応答してディスプレイビュー要素の文脈ディスプレイを生成するためのグラフィカルディスプレイ構成アプリケーションの一部分のビューの一例を例示する。
【
図9B】
図9Aのディスプレイビュー要素のユーザ入力に応答して提示された文脈ディスプレイビューの一例である。
【
図10】プロセスプラントの操作環境内での実行のためのディスプレイビューを構成する方法の一例のフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
図1Aは、本明細書に説明される新規なグラフィカルディスプレイ構成及び使用システムの実施形態を含む、及び/またはそれが利用され得る、プロセス制御システムまたはプロセスプラント10内で動作する代表的なプロセス制御ネットワークまたはシステム2のブロック図である。プロセス制御ネットワークまたはシステム2は、様々な他のデバイス
間の直接的または間接的な接続性を提供するネットワークバックボーン5を含み得る。ネットワークバックボーン5に連結されたデバイスは、様々な実施形態において、1つ以上のアクセスポイント7a、他のプロセスプラントへの1つ以上のゲートウェイ7b(例えば、イントラネットまたは企業のワイドエリアネットワークを介した)、外部システムへの(例えば、インターネットへの)1つ以上のゲートウェイ7c、据付(例えば、従来のオペレータワークステーション)または可搬(例えば、モバイルデバイススマートフォン)のコンピューティングデバイスであり得る1つ以上のユーザインターフェース(UI)デバイス8、1つ以上のサーバ12(例えば、サーバのバンク、クラウドコンピューティングデバイス、または別の適切な構成として実装され得る)、コントローラ11、入力/出力(I/O)カード26及び28、有線フィールドデバイス15~22、無線ゲートウェイ35、及び無線通信ネットワーク70の組み合わせを含む。通信ネットワーク70は、無線フィールドデバイス40~46、無線アダプタ52a及び52b、アクセスポイント55a及び55b、ならびにルータ58を含む、無線デバイス40~58を含み得る。無線アダプタ52a及び52bは、非無線フィールドデバイス48及び50にそれぞれ接続され得る。コントローラ11は、プロセッサ30、メモリ32、及び1つ以上の制御ルーチン38を含み得る。
図1Aは、ネットワークバックボーン5に直接的及び/または通信可能に接続されるデバイスのいくつかのうちの単一の1つのみを図示するが、デバイスの各々が、ネットワークバックボーン5上の複数のインスタンスを有してもよく、実際に、プロセスプラント10が複数のネットワークバックボーン5を含み得ることが理解されるであろう。
【0029】
UIデバイス8は、ネットワークバックボーン5を介してコントローラ11及び無線ゲートウェイ35に通信可能に接続され得る。コントローラ11は、入力/出力(I/O)カード26及び28を介して有線フィールドデバイス15~22に通信可能に接続され得、かつネットワークバックボーン5及び無線ゲートウェイ35を介して無線フィールドデバイス40~46に通信可能に接続され得る。コントローラ11は、フィールドデバイス15~22及び40~50のうちの少なくともいくつかを使用するバッチプロセスまたは連続プロセスを実装するように動作し得る。例として、Emersonによって販売されているDeltaV(商標)コントローラであり得るコントローラ11は、プロセス制御ネットワークバックボーン5に通信可能に接続される。コントローラ11はまた、例えば、標準4~20mAデバイス、I/Oカード26、28、及び/またはFOUNDATION(登録商標)Fieldbusプロトコル、HART(登録商標)プロトコル、Wireless HART(登録商標)プロトコル等の任意のスマート通信プロトコルと関連付けられた任意の所望されるハードウェア及びソフトウェアを使用してフィールドデバイス15~22及び40~50に通信可能に接続され得る。
【0030】
UIデバイス8のオペレーションにおいて、UIデバイス8は、いくつかの実施形態において、ユーザインターフェース(「UI」)を実行し得、UIデバイス8が入力インターフェースを介して入力を受け取り、かつディスプレイに出力を提供することを可能にする。UIデバイス8は、データ(例えば、プロセスパラメータ、ログデータ、センサデータ、及び/または捕捉され記憶され得る任意の他のデータ等のプロセス関連データ)をサーバ12から受信し得る。他の実施形態において、UIは、サーバ12で全体的または部分的に実行され得、サーバ12は、ディスプレイデータをUIデバイス8に送信し得る。UIデバイス8は、バックボーン5を介して、コントローラ11、無線ゲートウェイ35、及び/またはサーバ12等の、プロセス制御ネットワークまたはシステム2内の他のノードからUIデータ(ディスプレイデータ及びプロセスパラメータデータを含み得る)を受信し得る。UIデバイス8で受信されたUIデータに基づいて、UIデバイス8は、ユーザがプロセスを監視することを可能にする、プロセス制御ネットワークまたはシステム2と関連付けられたプロセスの態様を表す出力(即ち、視覚表現またはグラフィックスであり、そのうちのいくつかは、ランタイム中に更新され得る)を提供する。ユーザはまた
、UIデバイス8に入力を提供することによってプロセスの制御に影響を及ぼし得る。例示のために、UIデバイス8は、例えば、タンク充填プロセスを表すグラフィックスを提供し得る。かかるシナリオにおいて、ユーザは、タンクレベル測定値を読み取り、タンクが充填される必要があることを決定し得る。ユーザは、UIデバイス8に表示された入口バルブグラフィックと対話して入口バルブを開かせるコマンドを入力し得る。
【0031】
一定の実施形態において、UIデバイス8は、シンクライアント、ウェブクライアント、またはシッククライアント等の任意のタイプのクライアントを実装し得る。例えば、UIデバイス8は、UIデバイスがメモリ、バッテリ電力等で制限される場合(例えば、装着可能デバイスにおいて)、他のノード、コンピュータ、UIデバイス、またはUIデバイス8のオペレーションのために必要な大量の処理のためのサーバに依存し得る。かかる例において、UIデバイス8は、サーバ12または別のUIデバイスと通信し得、サーバ12または他のUIデバイスは、プロセス制御ネットワークまたはシステム2上の1つ以上の他のノード(例えば、サーバ)と通信し得、かつUIデバイス8に送信するディスプレイデータ及び/またはプロセスデータを決定し得る。さらに、UIデバイス8は、サーバ12がユーザ入力に関連するデータを処理し、それに従って動作し得るように、受信されたユーザ入力に関連する任意のデータをサーバ12に通過させ得る。言い換えると、UIデバイス8は、グラフィックスを描画するよりも少し多くのことを行い、データを記憶し、かつUIデバイス8のオペレーションのために必要なルーチンを実行する1つ以上のノードまたはサーバへのポータルとして作用し得る。シンクライアントUIデバイスは、UIデバイス8に対する最小ハードウェア要件の利点を提供する。
【0032】
他の実施形態において、UIデバイス8は、ウェブクライアントであり得る。かかる実施形態において、UIデバイス8のユーザは、UIデバイス8のブラウザを介してプロセス制御システムと対話し得る。ブラウザは、ユーザがバックボーン5を介して別のノードまたはサーバ12(サーバ12等)のデータ及びリソースにアクセスすることを可能にする。例えば、ブラウザは、ディスプレイデータまたはプロセスパラメータデータ等のUIデータをサーバ12から受信し得、ブラウザがプロセスのうちの一部または全部を制御及び/または監視するためのグラフィックスを描画することを可能にする。ブラウザはまた、ユーザ入力(グラフィック上でのマウスクリック等)も受信し得る。ユーザ入力は、ブラウザに、サーバ12上に記憶された情報リソースを検索するかまたはそれにアクセスさせ得る。例えば、マウスクリックは、ブラウザに、クリックされたグラフィックに属する情報を検索させ(サーバ12から)、表示させ得る。
【0033】
さらに他の実施形態において、UIデバイス8に対する大量の処理は、UIデバイス8で実行され得る。例えば、UIデバイス8は、前述されたUIを実行し得る。UIデバイス8はまた、ローカルにデータを記憶、アクセス、及び分析し得る。
【0034】
オペレーションにおいて、ユーザは、フィールドデバイス15~22またはデバイス40~50のうちのいずれか等の、プロセス制御ネットワークまたはシステム2内の1つ以上のデバイスを監視または制御するためにUIデバイス8と対話し得る。ユーザは、例えば、コントローラ11内に記憶された制御ルーチンと関連付けられたパラメータを修正または変更するためにUIデバイス8と対話し得る。コントローラ11のプロセッサ30は、制御ループを含み得る、1つ以上のプロセス制御ルーチン(メモリ32内に記憶される)を実装または監督する。プロセッサ30は、フィールドデバイス15~22及び40~50、ならびにバックボーン5に通信可能に接続される他のノードと通信し得る。本明細書に説明される任意の制御ルーチンまたはモジュール(品質予測及び故障検出のモジュールまたは機能ブロックを含む)が、所望される場合、異なるコントローラまたは他のデバイスによって実装されるかまたは実行されるその部分を有し得ることが留意されるべきである。同様に、プロセス制御システム内に実装されることになる本明細書に説明される制御ルーチンまたはモジュールは、ソフトウェア、ファームウェア等を含む任意の形式をとり得る。制御ルーチンは、オブジェクト指向プログラミング、ラダーロジック、シーケンシャルファンクションチャート、機能ブロック図を使用する、または任意の他のソフトウェアプログラミング言語もしくは設計パラダイムを使用する等の、任意の所望されるソフトウェアフォーマット内に実装され得る。具体的には、制御ルーチンは、UIデバイス8を通してユーザによって定義及び実装され得る。制御ルーチンは、コントローラ11のランダムアクセスメモリ(RAM)、または読み取り専用メモリ(ROM)等の任意の所望されるタイプのメモリ内に記憶され得る。同様に、制御ルーチンは、例えば、1つ以上のEPROM、EEPROM(登録商標)、特定用途向け集積回路(ASIC)、またはコントローラ11の任意の他のハードウェアもしくはファームウェア要素にハードコードされ得る。したがって、コントローラ11は、制御戦略または制御ルーチンを任意の所望される様式で実装する(例えば、受信、記憶、及び/または実行)ように構成され得る(一定の実施形態においてUIデバイス8を使用してユーザによって)。
【0035】
UIデバイス8のいくつかの実施形態において、ユーザは、機能ブロックと一般に呼ばれるものを使用してコントローラ11で制御戦略を定義及び実装するためにUIデバイス8と対話し得、各機能ブロックは、制御ルーチン全体のオブジェクトまたは他の部分(例えば、サブルーチン)であり、プロセス制御システム内にプロセス制御ループを実装するために他の機能ブロックと併せて(リンクと呼ばれる通信を介して)動作する。制御ベースの機能ブロックは、典型的には、送信器、センサもしくは他のプロセスパラメータ測定デバイスと関連付けられるもの等の入力機能、PID、ファジー論理等の制御を実行する制御ルーチンと関連付けられるもの等の制御機能、またはバルブ等の何らかのデバイスのオペレーションを制御して、プロセス制御システム内で何らかの物理的機能を行う出力機能のうちの1つを実施する。当然ながら、ハイブリッド及び他のタイプの機能ブロックが存在する。機能ブロックは、UIデバイス8で提供されるグラフィカル表現を有し得、ユーザが、機能ブロック、機能ブロック間の接続、及びプロセス制御システム内に実装された機能ブロックの各々と関連付けられた入力/出力を容易に修正することを可能にする。機能ブロックは、コントローラ11にダウンロードされ、そこに記憶され、かつそれによって実行され得、これは、典型的には、これらの機能ブロックが標準4~20mAデバイス及びHARTデバイス等の何らかのタイプのスマートフィールドデバイスのために使用されるか、もしくはそれらと関連付けられる場合であるか、またはフィールドデバイス自体に記憶され、かつそれによって実装され得、これは、Fieldbusデバイスを用いる場合であり得る。コントローラ11は、1つ以上の制御ループを実装し得る1つ以上の制御ルーチン38を含み得る。各制御ループは、典型的には、制御モジュールと呼ばれ、機能ブロックのうちの1つ以上を実行することによって実施され得る。
【0036】
続けてFIG.1Aを参照すると、無線フィールドデバイス40~46は、WirelessHARTプロトコル等の無線プロトコルを使用して無線ネットワーク70内で通信する。一定の実施形態において、UIデバイス8は、無線ネットワーク70を使用して無線フィールドデバイス40~46と通信することができ得る。かかる無線フィールドデバイス40~46は、プロセス制御ネットワークまたはシステム2の1つ以上の他のノードと直接的に通信し得、1つ以上の他のノードもまた、無線で通信する(例えば、無線プロトコルを使用して)ように構成される。無線で通信するように構成されていない1つ以上のノードと通信するために、無線フィールドデバイス40~46は、バックボーン5に接続された無線ゲートウェイ35を利用し得る。当然ながら、フィールドデバイス15~22及び40~46は、将来開発される任意の標準またはプロトコルを含む、任意の有線または無線プロトコル等の、任意の他の所望される標準またはプロトコルに順応し得る。
【0037】
無線ゲートウェイ35は、無線通信ネットワーク70の様々な無線デバイスまたはノード40~46、52~58へのアクセスを提供し得る。具体的には、無線ゲートウェイ3
5は、無線デバイス40~46、52~58とプロセス制御ネットワークまたはシステム2の他のノード(
図1Aのコントローラ11を含む)との間の通信可能な連結を提供する。無線ゲートウェイ35は、実装の一例において、有線及び無線プロトコルスタックの共有層をトンネリングしながら、いくつかの場合において、有線及び無線プロトコルスタックの下位層へのルーティング、バッファリング、及びタイミングサービスによって(例えば、アドレス変換、ルーティングパケット区分化、優先順位付け等)通信可能な連結を提供する。他の場合において、無線ゲートウェイ35は、いずれのプロトコル層も共有しない有線及び無線プロトコル間のコマンドを翻訳し得る。
【0038】
有線フィールドデバイス15~22と同様、無線ネットワーク70の無線フィールドデバイス40~46は、プロセスプラント10内の物理的制御機能、例えば、バルブの開閉またはプロセスパラメータの測定値の取得を実施し得る。しかしながら、無線フィールドデバイス40~46は、ネットワーク70の無線プロトコルを使用して通信するように構成される。このように、無線フィールドデバイス40~46、無線ゲートウェイ35、及び無線ネットワーク70の他の無線ノード52~58は、無線通信パケットの生成者であり消費者である。
【0039】
いくつかのシナリオにおいて、無線ネットワーク70は、有線デバイスであり得る非無線デバイス48、50を含み得る。例えば、
図1Aのフィールドデバイス48は、古い4~20mAデバイスであり得、フィールドデバイス50は、従来の有線HARTデバイスであり得る。ネットワーク70と通信するために、フィールドデバイス48及び50は、それぞれの無線アダプタ(WA)52a、52bを介して無線通信ネットワーク70に接続し得る。加えて、無線アダプタ52a、52bは、Foundation(登録商標)Fieldbus、PROFIBUS、DeviceNet等の他の通信プロトコルをサポートし得る。さらに、無線ネットワーク70は、1つ以上のネットワークアクセスポイント55a、55bを含み得、これらは、無線ゲートウェイ35を含む有線通信内の別個の物理的デバイスであり得るか、または統合デバイスとして無線ゲートウェイ35と共に提供され得る。無線ネットワーク70はまた、無線通信ネットワーク70内の1つの無線デバイスから別の無線デバイスにパケットを送るために1つ以上のルータ58も含み得る。無線デバイス40~46及び52~58は、無線通信ネットワーク70の無線リンク60を介して、互いに及び無線ゲートウェイ35と通信し得る。
【0040】
一定の実施形態において、プロセス制御ネットワークまたはシステム2は、他の無線プロトコルを使用して通信するネットワークバックボーン5に接続された他のノードを含み得る。例えば、プロセス制御ネットワークまたはシステム2は、WiFiまたは他のIEEE802.11適合無線ローカルエリアネットワークプロトコル、WiMAX(ワールドワイドインターオペラビリティフォーマイクロウェーブアクセス)、LTE(ロングタームエボリューション)もしくは他のITU-R(国際電気通信連合無線通信部門)準拠プロトコル等のモバイル通信プロトコル、近距離無線通信(NFC)及びBluetooth(登録商標)等の短波長無線通信、及び/または他の無線通信プロトコル等の、他の
無線プロトコルを利用する1つ以上の無線アクセスポイント7aを含み得る。典型的には、かかる無線アクセスポイント7aは、手持ちまたは他の携帯用コンピューティングデバイスが、無線ネットワーク70とは異なり、かつ無線ネットワーク70とは異なる無線プロトコルをサポートする、それぞれの無線ネットワークを介して通信することを可能にする。いくつかの実施形態において、UIデバイス8は、無線アクセスポイント7aを使用してプロセス制御ネットワークまたはシステム2を介して通信する。いくつかのシナリオにおいて、携帯用コンピューティングデバイスに加えて、1つ以上のプロセス制御デバイス(例えば、コントローラ11、フィールドデバイス15~22、または無線デバイス35、40~46、52~58)はまた、アクセスポイント7aによってサポートされる無線ネットワークを使用して通信し得る。
【0041】
追加的または代替的に、プロセス制御ネットワークまたはシステム2は、直属のプロセス制御システムの外部であるシステムへの1つ以上のゲートウェイ7b、7cを含み得る。かかる実施形態において、UIデバイス8は、外部システムを制御、監視、またはそうでなければそれらと通信するために使用され得る。典型的には、かかるシステムは、プロセス制御システムによって生成されるかまたは操作される情報の利用者及び/または提供者である。例えば、プラントゲートウェイノード7bは、直属のプロセスプラント10(それ自体のそれぞれのプロセス制御データネットワークバックボーン5を有する)を別のプロセスプラントと通信可能に接続し得、別のプロセスプラントは、それ自体のそれぞれのネットワークバックボーンを有する。一実施形態において、単一のネットワークバックボーン5は、複数のプロセスプラントまたはプロセス制御環境をサービスする。
【0042】
別の例において、プラントゲートウェイノード7bは、直属のプロセスプラントを、プロセス制御ネットワークもしくはシステム2またはバックボーン5を含まない、古いまたは先行技術のプロセスプラントに通信可能に接続し得る。この例において、プラントゲートウェイノード7bは、プラント10のプロセス制御ビッグデータバックボーン5によって利用されるプロトコルと、古いシステムによって利用される異なるプロトコル(例えば、Ethernet(登録商標)、Profibus、Fieldbus、DeviceNet等)との間でメッセージを変換または翻訳し得る。かかる例において、UIデバイス8は、古いまたは先行技術のプロセスプラント内のシステムまたはネットワークを制御、監視、またはそうでなければそれと通信するために使用され得る。
【0043】
プロセス制御ネットワークまたはシステム2は、プロセス制御ネットワークまたはシステム2を、実験室システム(例えば、実験室情報管理システムまたはLIMS)、人員巡回データベース、運搬管理システム、保守管理システム、製品在庫制御システム、生産計画システム、天候データシステム、発送及び運搬システム、包装システム、インターネット、別の提供者のプロセス制御システム、及び/または他の外部システム等の外部の公衆または私用システムのネットワークと通信可能に接続するために1つ以上の外部システムゲートウェイノード7cを含み得る。外部システムゲートウェイノード7cは、例えば、プロセス制御システムとプロセスプラントの外側の人員(例えば、家にいる人員)と間の通信を容易にし得る。
【0044】
図1Aは、単一のコントローラ11であって、有限数のフィールドデバイス15~22、40~46、及び48~50がそれに通信可能に接続された、単一のコントローラ11を例示するが、これは、単に例示的かつ非限定的実施形態である。任意の数のコントローラ11が、プロセス制御ネットワークまたはシステム2内に含められてもよく、コントローラ11のうちのいずれかが、プラント10内のプロセスを制御するために任意の数の有線または無線フィールドデバイス15~22、40~50と通信してもよい。さらに、プロセスプラント10はまた、任意の数の無線ゲートウェイ35、ルータ58、アクセスポイント55、無線プロセス制御通信ネットワーク70、アクセスポイント7a、及び/またはゲートウェイ7b、7cも含んでもよい。
【0045】
図1Bは、本明細書に説明される新規なグラフィカルディスプレイ構成及び使用システムの実施形態と併せて利用され得るUIデバイス8の一例のブロック図を例示する。UIデバイス8は、従来のオペレータワークステーション等のデスクトップコンピュータ、制御室ディスプレイ、またはラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、モバイルデバイススマートフォン、携帯情報端末(PDA)、ウェアラブルコンピューティングデバイス、もしくは任意の他の適切なクライアントコンピューティングデバイス等のモバイルコンピューティングデバイスであり得る。UIデバイス8は、構成環境内の構成エンジニアによって利用されるグラフィカルディスプレイ構成アプリケーションを実行して、
様々なディスプレイビュー定義または構成を作成、生成、及び/または編集すると共に、様々なディスプレイビュー要素定義または構成を作成、生成、及び/または編集し得る。UIデバイス8はまた、オペレータによって利用されるオペレータアプリケーションを実行して、操作環境内のプロセスの様々なステータス及び状況を監視、観察し、それらに反応し得る。UIデバイス8は、ディスプレイ72を含み得る。さらに、UIデバイス8は、有線及び/または無線であり得る、ローカルエリアネットワーク、ワイドエリアネットワーク、及び/または任意の他の適切なネットワークを介してデータを送信及び受信するために、1つ以上のプロセッサまたはCPU75、メモリ78、ランダムアクセスメモリ(RAM)80、入力/出力(I/O)回路82、及び通信ユニット85を含む。UIデバイス8は、コントローラ11、サーバ12、及び/または任意の他の適切なコンピューティングデバイスと通信し得る。
【0046】
メモリ78は、オペレーティングシステム88、グラフィカルディスプレイ構成アプリケーション及びオペレータアプリケーション等のオペレーティングシステム上で動くアプリケーション、ならびにディスプレイ72を制御し、かつコントローラ11と通信してプロセスプラントのオンラインオペレーションを制御する制御ユニット90を含んでもよい。いくつかの実施形態において、サーバ12は、プロセスプラントの一部分のグラフィカル表現をUIデバイス8に送信し得、次に、制御ユニット90は、プロセスプラントの一部分のグラフィカル表現をディスプレイ72上に提示させ得る。加えて、制御ユニット90は、オペレータまたは構成エンジニア(本明細書ではユーザとも呼ばれる)からのユーザ入力等の、I/O回路82からのユーザ入力を取得し、特定の言語でグラフィカルディスプレイビューを提示する要求、ディスプレイビュー上に含められるアクティブモニタまたはウォッチウインドウ内の特定の制御要素を示すグラフィックスを含める要求、プロセス区分のうちの1つ内に含められるプロセスパラメータへの調節を表示する要求等にユーザ入力を翻訳し得る。
【0047】
いくつかの実施形態において、制御ユニット90は、翻訳されたユーザ入力をサーバ12に通信し得、サーバ12は、要求されたUIを生成し、表示のためにUIデバイス8に送信し得る。他の実施形態において、制御ユニット90は、翻訳されたユーザ入力に基づいて新しいUIを生成し、新しいUIをUIデバイス8のディスプレイ72上で提示し得る。翻訳されたユーザ入力がプロセス区分の1つ内に含められるプロセスパラメータへの調節を表示する要求であるとき、制御ユニット90は、オペレータからのユーザ入力に従ってディスプレイ72上のプロセスパラメータ値を調節し得、プロセスプラント内のプロセスパラメータを調節するためにコントローラ11に命令を提供し得る。他の実施形態において、制御ユニット90は、翻訳されたユーザ入力をサーバ12に通信し得、サーバ12は、調節されたプロセスパラメータ値を生成し、表示のためにUIデバイス8に送信し、プロセスプラント内のプロセスパラメータを調節するためにコントローラ11に命令を提供し得る。
【0048】
図2Aは、例えば、
図1Aのプロセスプラント10のプロセスプラントまたはプロセス制御システムの構成環境102及び操作または操作環境105内の本明細書に説明されるグラフィカルディスプレイ構成及び使用システム100の実施形態及び/または態様を実装する1つの考えられる様式を例示する高レベルブロック図を図示する。プロセス制御システムの構成環境102は、本明細書では、プロセス制御システムの「オフライン」環境102または「バックエンド」環境102と互換的に呼ばれ、プロセス制御システムの操作環境105は、本明細書では、プロセス制御システムの「オペレーション」、「オンライン」、「フロントエンド」、または「フィールド」環境105と互換的に呼ばれる。
【0049】
図2Aに例示されるように、構成環境102は、ユーザインターフェースを含むグラフィカルディスプレイ構成アプリケーション110を含み、ユーザインターフェースを介し
て、構成エンジニアまたはユーザは、様々なディスプレイビュー定義または構成112を作成、生成、及び/または編集すると共に、様々なディスプレイビュー要素定義または構成115を作成、生成、及び/または編集し得る。例えば、グラフィカルディスプレイ構成アプリケーション110は、
図1A及び/または1Bのユーザデバイス8のインスタンス上で実行し得る。各ディスプレイビュー構成112及び各ディスプレイ要素構成115は、例えば、それぞれのオブジェクトとして実装され得る。一般的に言うと、ディスプレイビュー定義112は、1つ以上のディスプレイ要素定義115を含む(他の構成要素の中でも)ように構成され得る。典型的には、ディスプレイビュー定義112は、操作環境105において、特定の制御モジュール、デバイス、または制御オブジェクトと関連付けられたランタイムデータは、例えば、連続的または繰り返しの更新様式で、実行中のディスプレイビュー上のリンクされたディスプレイ要素を介して表され得るために、特定の制御モジュール、デバイス、または他のタイプの制御オブジェクトにリンクされる少なくとも1つのディスプレイ要素(例えば、グラフィカル要素)を含むように構成される。特定の制御モジュール、デバイス、または制御オブジェクトは、典型的には、制御構成データベース118内で定義され(例えば、その構成が制御構成データベース118内に記憶される)、例えば、指定されたコントロールタグまたは他の適切な表示器によってディスプレイビュー定義112内で表され得る。
図2Aに示されるように、ディスプレイビュー関連定義または構成112、115は、グラフィカルディスプレイ関連構成112、115が、操作環境105内でのダウンロード及び実行のために利用可能であり、それによって、オペレータまたはユーザが操作環境105内のプロセスの様々なステータス及び状況を監視、観察、かつそれらに反応することを可能にするために、集中グラフィカル構成データベースまたはライブラリ120内に記憶される。グラフィカル構成データベース120及び制御構成データベース118が、プロセス制御システム10の構成環境102内の別個のデータベースであるように
図2Aに例示されるが、いくつかの実装において、構成データベース120、118の少なくとも一部分または全体が、一元のデータベースまたはライブラリとして一体的に実装されてもよいことに留意されたい。
【0050】
少なくとも、
図2Aにおいて、ディスプレイビュー構成112は、ディスプレイビュー112上に含められるそれぞれのディスプレイビュー要素115と関連付けられるかまたは結合される1つ以上の制御オブジェクト118を指定するように定義され得、その後、ディスプレイビュー要素115及びそれぞれそれらに結合された制御オブジェクト118の定義は、インスタンス化され、プロセスプラント10の操作環境105内に含められる1つ以上の異なるオペレータワークステーションまたはユーザインターフェースデバイス122に提供される(例えば、ダウンロードされる)。一例において、ユーザインターフェースデバイスまたはワークステーション122は、
図1Bのユーザインターフェースデバイス8の形態をとる。ユーザインターフェースデバイス122で実行中のインスタンス化されたディスプレイビュー112は、プロセスと関連付けられたコントローラ及びフィールドデバイス内で実行され得る制御モジュールランタイム環境125と通信して、データまたは他の情報を、制御モジュールランタイム環境125から、例えば、ディスプレイビュー112の結合された制御オブジェクト118によって定義される際に、アクセスまたはそうでなければ取得する。ユーザインターフェースデバイス122は、
図1Aのデータハイウェイ5及び/または無線通信ネットワーク70等の、所望されるかまたは予備構成された任意の通信ネットワークを使用して制御モジュールランタイム環境125と通信し得る。
【0051】
いくつかの実施形態において、ユーザインターフェースデバイス122は、ダウンロードスクリプトパーサ128を使用して、ダウンロードされたディスプレイビュー構成112の少なくともいくつかをその実行中(例えば、オブジェクトコード変換を実施しているそのとき)に構文解析するが、ユーザインターフェースデバイス122によるダウンロードスクリプトパーサ128の使用は、例えば、ダウンロードされたディスプレイビュー構
成112が任意のスクリプトを含まないとき、必要ではないかまたは要求されない。
【0052】
いくつかの実施形態において、ユーザインターフェースデバイス122は、ルールベースの実行エンジン130を使用して、ディスプレイビュー要素オブジェクト115のうちの1つ以上がスマートプロセスオブジェクトであるとき等に、ディスプレイビュー要素オブジェクト115及び/またはディスプレイビューオブジェクト112によって示されるかまたはそれらに結合される、プロセスフローアルゴリズムまたは他のルールベースの手順(例えば、プロセスフローランタイム環境132によって提供される)を実行する。一般的に言うと、スマートプロセスオブジェクトは、プロセスプラント10内の他の実体に属し、かつそれらから受信されるデータを記憶するためのデータストレージと、例えば、プラントまたはデバイス状況を検出するために、記憶及び受信されたデータに対して実行され得る他のスマートプロセスオブジェクト及び方法と通信するための入力及び出力と、を含むように定義または構成される。いくつかの構成において、スマートプロセスオブジェクトは、エリア、デバイス、要素、モジュール等のプラント実体のためのディスプレイビューを提供し、かつプラント実体のための一組のルールを実装するプロセスフローモジュールを作成するために共に通信可能に接続され、プロセスフローモジュールは、例えば、実行エンジン130を使用することによって、プロセスフローランタイム環境132によってランタイム内で実行される。ユーザインターフェース122による実行エンジン130の使用が、例えば、ダウンロードされたディスプレイビュー構成112がいずれのスマートプロセスオブジェクトも含まないとき、必要ではないかまたは要求されないことに留意されたい。本明細書に論じられたもの以外の操作環境105内でディスプレイビュー及びディスプレイビュー要素をランタイム制御オブジェクトと統合する他の方法が、追加的または代替的に考えられ、グラフィカルディスプレイ構成及び使用システム100によって利用され得ることにさらに留意されたい。論述の簡素化のために、操作環境105のユーザインターフェースデバイス122を実行するかまたはそれに対して提供されるインスタンス化されたディスプレイビューは、本明細書では、オペレータまたはオペレーションアプリケーション135と概して呼ばれる。
【0053】
図2Bは、
図2Aのグラフィカルディスプレイ構成及び使用システム100内に含められるグラフィカル構成ライブラリ120の一実施形態の詳細ブロック図を図示する。
図2Bに例示されるように、グラフィカル構成ライブラリ120は、ディスプレイビュー定義または構成112及びディスプレイビュー要素定義または構成115の両方を記憶する。各定義または構成112、115は、それらと関連付けられた、ライブラリ120内に記憶される発行されたバージョン及び任意に1つ以上のドラフトバージョン(本明細書では、「進行中」または「作業中」バージョンと互換的に呼ばれる)を有し得る。
図2Bに示されるように、ビュー1は、グラフィカル構成データベース120内に記憶された2つの対応するドラフト構成及び1つの対応する発行された構成を有する。加えて、グラフィカル構成データベース120は、ビュー2について1つのドラフト構成及び2つの発行された構成を記憶し、ビュー3について1つの発行された構成を記憶し、かつドラフト構成を記憶せず、ビューNについてm個のドラフト構成及び1つの発行された構成を記憶するように示される。一般的に言うと、発行された構成または定義のみがグラフィカル構成ライブラリ120または構成環境102内の他の場所から操作環境105内にダウンロードされることを可能にされるかまたは許容される。ドラフト構成または定義は、いくつかの実施形態において、構成環境102内に単独で維持、記憶、及び編集され得る。ドラフト構成または定義が構成環境102内に記憶された場合、ドラフトは、操作環境105内にダウンロードされることを阻止される。構成エンジニアがドラフトディスプレイ関連構成または定義112、115に満足したとき、エンジニアは、それがランタイムプロセスプラント10内でのダウンロード及び実行のために利用可能になるために、ディスプレイ関連構成または定義112、115を明示的に発行し得る(例えば、その状態を「発行済み」に変更する)。いくつかの実施形態において、単一のユーザコントロールが、発行及び発
行後に続くダウンロードの両方を実装し得る。他の実施形態において、発行ユーザコントロールまたはコマンド及びダウンロードユーザコントロールまたはコマンドは、構成アプリケーション110によって提供される、異なるかつ別個のユーザコントロールである。
【0054】
このように、複数の構成エンジニアは、例えば、ビューNのm個のドラフト構成及びビューNの発行された構成によって例示されるように、対象の構成のランタイム操作に影響を与えずにグラフィカル構成及び定義を作成、修正、及び試験することができる(いくつかのシナリオにおいて同時に)。加えて、同一ディスプレイビューの異なるバージョンが、例えば、同一ディスプレイビューが、例えば、ビュー2の2つの発行によって例示されるように、プラントの異なるエリアにダウンロードされるオペレータカスタマイズの異なる組み合わせを有するように構成されるとき、ランタイム操作のために発行され、かつ利用可能になり得る。(当然ながら、グラフィカル構成システム100は、構成エンジニアが、同一ビューの異なる発行の代わりに別個のビューとしてビュー2の異なる発行を名称変更することを、そのように所望される場合に、可能にする。)いくつかの実施形態において、発行されたディスプレイビュー及び発行されたディスプレイビュー要素の少なくともいくつかは、そのまま利用可能であり、つまり、少なくともいくつかの発行されたディスプレイビュー及び発行されたディスプレイビュー要素は、ライブラリ120内の初期設定として提供される。かかる初期設定ビュー及び要素は、グラフィカルディスプレイ構成アプリケーション110を使用して構成エンジニアによって編集または修正され得、修正されたビューまたは要素は、初期設定オブジェクト112、115の追加または代替の発行されたバージョンとして発行され得る。
【0055】
特定のディスプレイビュー構成が、他の構成要素の中でも、1つ以上のディスプレイビュー要素構成を含む(例えば、引用する、指定する、または参照する)ように、例えば、グラフィカルディスプレイ構成アプリケーション110を介して構成エンジニアまたはユーザによって、定義され得る。同様に、いくつかの事例において、特定のディスプレイビュー要素構成は、1つ以上の他のディスプレイビュー要素を含む(例えば、引用する、指定する、または参照する)ように定義され得る。注目すべきことに、様々なディスプレイ関連構成または定義(ディスプレイビュー及び/またはディスプレイビュー要素にかかわらず)は、改訂構成を作成及び/またはダウンロードする必要なく、かつディスプレイビューが実行中のユーザインターフェースデバイスが別のコンピューティングデバイスから(例えば、構成環境102内に含められるコンピューティングデバイスもしくはデータベースから、または構成データもしくはそのコピーをローカルに記憶する操作環境102内に含められるコンピューティングデバイスもしくはデータベースから)修正を示す追加の構成データを取得する必要なく、オペレータが所望するようにランタイム中に対応するディスプレイビューまたはディスプレイビュー要素の外観を修正するために、オペレータのために利用可能にされる一組のオペレータが選択可能なカスタマイズ化をそれぞれ定義し得る。加えて、いくつかの実施形態において、特定のディスプレイビュー構成はまた、そこに参照される他のディスプレイビュー要素に加えて1つ以上のグローバル変数またはスクリプトも含み得る。
【0056】
例示のために、
図2Cは、グラフィカルディスプレイ構成アプリケーション110によって提供されるキャンバス上でユーザによって構成されているディスプレイビュー150の一例のスナップショットを図示する。この点において、その構成中に、ディスプレイビュー150は、数個のディスプレイビュー要素152a~168aを含むものとして定義されている。具体的には、ディスプレイビュー150は、4つのタブ152a-1、152a-2、152a-3、及び152a-4を含むタブ付きディスプレイ要素152aを含み、タブ152a-1は、入力フロー接続158a及び出力フロー接続160aを含むタンク155aのグラフィックを含む。加えて、タンクグラフィック155aは、タンク内の液体レベルが表される塗りつぶしアニメーション162aを含む。ディスプレイビュ
ー150の提示は、そこに含められる1つ以上のユーザコントロール、例えば、オペレータによって自身のワークステーションまたはユーザインターフェース8でのカスタマイズ化のために操作されることができる、言語ユーザコントロール165a及びテーマユーザコントロール168aによって少なくとも部分的に影響され得る。追加的または代替的に、1つ以上の同様のユーザコントロール165a、168aは、ワークステーション8(
図2Cに図示せず)でディスプレイビュー150を実行しているオペレータアプリケーション135を介してワークステーションまたはユーザインターフェース8に提供され得る。
【0057】
ディスプレイビュー150の一例の構成は、
図2Cにおいてドラフト、作業中、または進行中の構成オブジェクト172a(またはそうでなければ発行されていない)である、対応するディスプレイビューオブジェクト172a内で捕捉または定義される。同様に、ディスプレイビュー152a~168aの各々の構成は、1つ以上のそれぞれのディスプレイビュー要素オブジェクト152b~170b内で捕捉または定義される(これらの各々は、
図2Cによって例示される時点において、個々に、またはディスプレイビュー150を含む全体としてのいずれか一方で、それぞれ発行されてもよく、発行されなくてもよい)。例えば、タブ152a-1、152a-2、152a-3、及び152a-4は、グラフィカルタブディスプレイ要素152aによって定義され、それ自体がタブオブジェクト152bのインスタンスによって定義され、各タブオブジェクトインスタンスは、例えば、そのそれぞれのタブ152a-1、152a-2、152a-3、及び152a-4上に異なる文字列を表示し、かつ他のディスプレイ特性及びプロパティをそこに含むように具体的に構成されている(図示せず)。いくつかの実施形態において、各タブ152a-1、152a-2、152a-3、及び152a-4は、ライブデータに応答してその外観(例えば、表示器、背景色、テキスト色、アニメーション等)を変更するようにそれぞれ構成され得、それによって、プロセスプラント10の操作環境105内の1つ以上の制御要素にリンクされ得る。タンクグラフィック155aは、タンクオブジェクト155bのインスタンスによって定義され、タンクオブジェクトインスタンスは、特定のコントロールタグLT123と関連付けられるように具体的に構成されている。加えて、塗りつぶしアニメーション162aは、塗りつぶしアニメーションが底から頂部までの塗りつぶしであることを指定する塗りつぶしアニメーションオブジェクト162bのインスタンスによって定義されている。さらに、塗りつぶしアニメーション162aの色は、青色、赤色、白色、及び緑色の色の間でオペレータが選択可能であるように塗りつぶし色オブジェクト170bのインスタンスによって定義される。例えば、塗りつぶし色は、個々に選択可能であってもよく、または塗りつぶし色を定義する特定のテーマをオペレータが選択することによって選択可能であってもよい。
【0058】
さらに、
図2Cに示されるように、グラフィカルオブジェクトインスタンスの構成は、他のグラフィカルオブジェクト及び/またはオブジェクトインスタンスを使用して定義され得る。例えば、タブ152a-1を定義するタブオブジェクト152bのインスタンスは、そこにタンクグラフィック155a(特に、コントロールタグLT123のその中の説明を含む)を定義するタンクグラフィックオブジェクト155bのインスタンスを含むように定義される。同様に、タンクグラフィック155aを定義するタンクグラフィックオブジェクト155bのインスタンスは、塗りつぶしアニメーション162aのための塗りつぶしアニメーションオブジェクト162bのインスタンスを含むようにそれ自体が定義され、塗りつぶしアニメーションオブジェクト162bのインスタンスは、本例において底から頂部までの塗りつぶしアニメーションであるように具体的に構成されている。さらに、塗りつぶしアニメーション162aを定義する塗りつぶしアニメーションオブジェクト162bのインスタンスは、塗りつぶし色オブジェクト170bのインスタンスを含むようにそれ自体が定義され、塗りつぶし色オブジェクト170bは、その中でオペレータが選択可能な塗りつぶし色(例えば、青色、赤色、白色、及び緑色)の選択を定義し、
その相互排他的な選択及び適用を追加的に定義する。
【0059】
一般的に言うと、第1のグラフィカル要素オブジェクトは、第2のグラフィカル要素オブジェクトを引用する(例えば、指定する、参照する等)ように定義または構成され得、第2のグラフィカル要素オブジェクトの構成は、第1のグラフィカル要素オブジェクトの外観及び/または挙動を定義する。いくつかの実施形態において、第1のグラフィカル要素オブジェクトの構成または定義は、所望される場合、1つ以上のオブジェクトプロパティ値及び/またはスクリプトを追加的に含み得る。第1のグラフィカル要素オブジェクト及び第2のグラフィカル要素オブジェクトは、独立かつ別個のオブジェクトである。つまり、第1のグラフィカル要素オブジェクト及び第2のグラフィカル要素オブジェクトは、同一オブジェクトクラス内に含まれず、互いから派生するものではなく、親/子オブジェクト関係によって関連されるもの等ではない。実際に、第2のグラフィカル要素オブジェクトは、別のグラフィカル要素オブジェクトによって参照され、かつ適切に構成されて、それによって、別のグラフィカル要素オブジェクトの外観及び/または挙動を定義し得る。
【0060】
いくつかのシナリオにおいて、第2のグラフィカル要素オブジェクト自体は、第3のグラフィカル要素オブジェクトを参照し得、第3のグラフィカル要素オブジェクトの構成は、第2のグラフィカル要素オブジェクトの外観及び/または挙動を定義する。所望される場合、第2のグラフィカル要素オブジェクトの構成は、1つ以上のオブジェクトプロパティ値及び/またはスクリプトを追加的に含み得る。
【0061】
少なくとも、
図2Cに戻ると、ビュー150を定義するディスプレイビューオブジェクト172aのインスタンスは、そこに1つ以上のユーザコントロール165a、168aを表示するように構成され得る。(上記のように、いくつかの実施形態において、ユーザコントロール165a、168aのうちの1つ以上は、操作環境105内のユーザインターフェース8で、構成されたディスプレイビューオブジェクト172aを実行するオペレータアプリケーション135によって提供され得、これは、
図2Cに図示されない。)少なくとも、ディスプレイビューオブジェクト172aによって及び/またはオペレータアプリケーション135によって提供されたかどうかにかかわらず、ユーザコントロール165a、168aの各々は、そのそれぞれのオブジェクト165b、168bによって、少なくとも部分的に、定義され得る。特に、
図2Cに例示されるように、言語ユーザコントロール165aは、本例において、テキストが英語、アラビア語、またはフランス語のいずれか1つで表されることを可能にするように構成されている、マルチ言語オブジェクト165bのインスタンスによって定義される。このように、ランタイム中、オペレータは、英語、アラビア語、またはフランス語に/からディスプレイビュー150内に現れる言語を選択的に変更するために言語ユーザコンロトロール165aを操作し得る。同様に、テーマユーザコントロール168aは、テーマオブジェクト168bのインスタンスによって定義され、テーマ168bのインスタンスは、本例において、オペレータが、ランタイム中に、テーマ1、テーマ2、及びテーマ3の中からディスプレイビュー150のテーマを選択的に変更することを可能にするように定義されている。このように、ランタイム中、オペレータは、テーマ1、テーマ2、及びテーマ3の中からディスプレイビュー150内に現れるテーマを変更するためにオペレータアプリケーション135上のテーマユーザコントロール168aを操作し得る。言語及びテーマの各々は、例えば、本開示のいずれかの場所に説明された様式で、グラフィカル構成データベース120内のいずれかの場所で定義され得る。
【0062】
さらに、ディスプレイビュー150は、様々な他のディスプレイビュー要素115内に含められることができてもよい。例えば、特定のレイアウト1(例えば、これは、レイアウトオブジェクトの特定のインスタンスとして構成され得る)は、例えば、ディスプレイ
ビュー150の構成172aをレイアウト1の第1のエリアを定義するグラフィカルオブジェクトにリンクすることによって、第1のエリア内にディスプレイビュー150を提示するように定義され得る。別の特定のレイアウト2(例えば、これは、レイアウトオブジェクトの別の特定のインスタンスとして構成され得る)は、例えば、ディスプレイビュー構成170をレイアウト2の第2のエリアを定義するグラフィカルオブジェクトにリンクすることによって、第2のエリア内にディスプレイビュー150を提示するように定義され得る。追加的または代替的実装において、ディスプレイビューオブジェクト172aのインスタンスは、ディスプレイビュー150を含む1つまたは数個のレイアウト(例えば、これは、レイアウトオブジェクトの特定のインスタンスとして構成され得る)を参照し得る。ディスプレイビュー150を含むレイアウトの各々は、ランタイム環境内での実行中にディスプレイビュー150を提示するとき、オペレータに提示されるかまたは提示されないように具体的に構成され得る。言い換えると、ランタイム環境内での実行中に、オペレータアプリケーション135は、ディスプレイビューオブジェクト172aの構成に基づいてレイアウトのうちの1つに従ってディスプレイビュー150を提示し得る。グラフィカルディスプレイ構成システム100によって提供されることができるレイアウトの追加の論述は、本開示のいずれかの場所に提供される。同様に、ディスプレイビュー150は、様々なディスプレイ階層とリンクされ得るかまたはそうでなければ関連付けられ得、グラフィカルディスプレイ構成システム100によって提供されるディスプレイ階層の追加の論述もまた、本開示のいずれかの場所に提供される。
【0063】
FIG.2Cに戻ると、構成エンジニアが、ランタイム環境105内のディスプレイビュー150の内容、外観、及び挙動を定義するディスプレイビューオブジェクト172aに満足したとき、構成エンジニアは、符号172bによって
図2Cに表されるようにディスプレイビューオブジェクトを発行し得る。
【0064】
ディスプレイビュー要素オブジェクトが個々に発行されることができる実施形態において、ディスプレイビューオブジェクト172bの発行の際、まだ発行された状態にない任意のディスプレイビュー要素オブジェクト152b~170bが自動的に発行され得る、及び/またはユーザが、まだドラフトまたは進行中状態にあるディスプレイビュー要素オブジェクトを手動で発行するように指示され得る。つまり、かかる実施形態において、発行されることになるディスプレイビューオブジェクト172aのために、そこに含められるかまたはそれとリンクされる任意のディスプレイ要素もまた、発行された状態でなければならない。
【0065】
ディスプレイビュー要素オブジェクトが個々に発行可能ではない別の実施形態において、ディスプレイビューオブジェクト172bの発行の際、ディスプレイビュー150の発行された構成172bは、グラフィカル構成データベース120内に記憶され、それによって、発行された構成172bを、
図2Cに示される等のプロセスプラント10の操作環境105内にダウンロードするために利用可能にする。いくつかの実施形態において、ディスプレイビューオブジェクト172の発行の際、発行された構成172bは、操作環境105内に自動的にダウンロードされる。
【0066】
ディスプレイビューオブジェクト172bの発行された構成は、
図2CにユーザインターフェースデバイスUI-1、UI-2、UI-3で表されるように、実行のための操作環境105内に含められる1つ以上のユーザインターフェースデバイスにダウンロードされ得る。ユーザインターフェースデバイスUI-1、UI-2、UI-3の各々は、例えば、ユーザインターフェースデバイス8またはユーザインターフェースデバイス122の形態をとり、発行されたディスプレイビュー構成172bがダウンロード(及び実行)されることになる特定の一組のユーザインターフェースデバイスは、ユーザによって、例えば、グラフィカルディスプレイ構成アプリケーション110または構成環境120の別の
ユーザインターフェースを介して、指定され得る。このように、発行されたディスプレイビュー構成172bの各ダウンロードされたインスタンスは、そのそれぞれのホストユーザインターフェースデバイスUI-1、UI-2、UI-3で、ランタイム環境105内で独立して実行し得る。
【0067】
重要なことに、発行されたディスプレイビュー構成172bは、そのホストデバイスUI-1、UI-2、UI-3で実行しているとき、オペレータまたはユーザがそれぞれの実行中のディスプレイビュー150の外観及び挙動を所望されるようにランタイム環境105内で、かつ他のユーザのランタイムカスタマイズ化から独立してカスタマイズすることを可能にする。
図2Cに示されるように、UI-1において、UI-1のユーザは、ディスプレイビュー150上のタンクグラフィック155の塗りつぶしアニメーション162aの色が青色になるように変更しており、ディスプレイビュー150上で表示されるテキストがフランス語で提示されるように選択しており、ディスプレイビュー150がテーマ3を使用して提示されることを選択している。UI-2において、ユーザは、塗りつぶしアニメーション162aの色を白になるように変更しており、テキストがアラビア語で提示されるように選択しており、テーマ1を選択している。UI-3において、ユーザは、塗りつぶしアニメーション162aの色を赤色になるように変更しており、テキストが英語で表示されるように選択しており、テーマ2を選択している。ユーザインターフェースデバイスUI-1、UI-2、及びUI-3で実装されたユーザ選択及びカスタマイズ化は、それぞれホストデバイスUI-1、UI-2、及びUI-3で実行中のそれぞれの発行されたディスプレイビュー構成172bを使用して単独で有効化される。つまり、オペレータが所望する変更を実装するために、UI-1、UI-2、またはUI-3はどれも、構成環境またはいずれの他のコンピューティングデバイスからも追加の構成データを取得することを必要としない。さらに、オペレータが所望する変更を実装するために、ディスプレイビュー150の更新された構成が、ダウンロード及び実行されることを要求されない。むしろ、各オペレータは、自身のそれぞれのユーザインターフェースデバイスUI-1、UI-2、UI-3で、例えば、ディスプレイビュー150を停止及び再起動することを必要とせず、ディスプレイビュー150のランタイム実行によりインラインで所望される変更を実装する。例えば、UI-1のユーザが表示されるテーマをテーマ3からテーマ2に変更することをその後に望む場合、ユーザは、UI-1で実行中のテーマユーザコントロール168aを介して選択を単に行うことによってそのようにすることができ(これは、上述されたように、オペレータアプリケーション135またはディスプレイビュー150によって提供され得る)、その実行に応答して、ディスプレイビュー150は、その変更を、例えば、構成環境102内に含められるいずれの他のコンピューティングデバイス及び/または構成データ120またはそのコピーにアクセスすることができるいずれの他のコンピューティングデバイスとも通信することを必要とせず、実装することになる。
【0068】
当然ながら、
図2Cに図示されたシナリオの一例は、例示であり限定を意図するものではなく、ディスプレイ構成及び使用システム100の多くの考えられる使用シナリオのうちの1つにすぎない。実際に、本開示内で示されるように、グラフィカルディスプレイ構成及び使用システム100は、維持が柔軟、直感的、かつ容易である構成環境102を提供し、一方でディスプレイビュー及び/またはそこに含められるディスプレイ要素の独立のオンラインオペレータカスタマイズ化をサポートする操作体験を同時に提供する。これらの及び他の利益を提供するグラフィカルディスプレイ構成及び使用システム100の様々な特徴及び態様(単独または組み合わせのいずれかにおいて)は、以下により詳細に説明される。
【0069】
ディスプレイナビゲーションの階層
【0070】
ここで
図3Aを参照すると、本明細書に説明されるグラフィカルディスプレイ構成及び使用システムならびに方法によって提供されるタイプのディスプレイビュー要素の例は、階層ディスプレイビュー要素及びレイアウトディスプレイビュー要素である。上述のように、プロセス制御システム内のグラフィックスを生成するために、構成環境102内のグラフィカルディスプレイ構成アプリケーション110は、階層及びレイアウトを定義するためのグラフィカルユーザコントロールを含み、それによって、構成エンジニアが階層及びレイアウトをグラフィカルに定義することを可能にする。各ディスプレイビューは、ディスプレイビューを定義するディスプレイビュー要素からなり得る。例えば、「主タンク」ディスプレイビューは、各々異なるタンクを表す数個のディスプレイビュー要素を含み得る。1つのディスプレイビュー内のディスプレイビュー要素はまた、より高い詳細レベルでの別のディスプレイビューの対象であり得、別のディスプレイビューは、それ自体のディスプレイビュー要素を有する。この様式において、プラントオペレータは、最下位の詳細レベルでプロセスプラントの概観を描写するディスプレイビューから、最高位の詳細レベルのうちの1つでプロセスプラント内の単一のアラームまたはデバイスを描写するディスプレイビューにナビゲートし得る。
【0071】
いくつかの実施形態において、ディスプレイビューは、プロセスプラントの区分を描写し、ディスプレイビュー要素は、タンク、ミキサ、バルブ、ポンプ、及び/またはプロセスプラント内の任意の他の適切な設備等のプロセスプラント実体のグラフィカル表現を含む。ディスプレイビューはまた、設備の1つを別の1つに接続する、パイプ、電気配線、コンベヤベルト等のプロセスプラント接続実体のグラフィカル表現も含み得る。
【0072】
いくつかの実施形態において、構成エンジニアは、特定の詳細レベルのディスプレイビュー内にアラーム、傾向、及び/またはプロセスパラメータ値を定義し得る。いくつかの他の実施形態において、構成エンジニアは、特定の詳細レベルのディスプレイビュー内にアラーム、傾向、及び/またはプロセスパラメータ値の数を定義し得る。グラフィカルディスプレイ構成アプリケーション110またはオペレータユーザインターフェースデバイス122上で実行中のオペレータもしくはオペレーションアプリケーション135は、その後、それぞれのアラーム、傾向、及び/またはプロセスパラメータ値の優先レベルに基づいてディスプレイビュー上に含めるアラーム、傾向、及び/またはプロセスパラメータ値を自動的に決定し得る。例えば、構成エンジニアは、5つのプロセスパラメータ値がディスプレイビュー内の特定の位置で提示されることになることを示し得る。ディスプレイビューに対応するプロセスパラメータ値の各々は、優先レベルに従ってランク付けされ得、上位5つのランク付けプロセスパラメータ値が、ディスプレイビュー内に提示され得る。優先レベルは、構成エンジニア、オペレータによって決定され得るか、または特定のプロセスパラメータ値がアラームをトリガーするか否か等の、一組のルールに基づいて自動的に決定され得る。
【0073】
プロセスプラントの概観を描写するディスプレイビューからより高い詳細レベルでプロセスプラントの区分を描写するディスプレイビューにナビゲートするためのディスプレイビューの階層を作成するために、グラフィカルディスプレイ構成アプリケーション110は、ディスプレイビュー間の関係またはリンクを定義するためのグラフィカルユーザコントロールを含む。グラフィカルディスプレイ構成アプリケーション110は、階層を作成するためのユーザインターフェースまたはその一部分を提示し得る。階層UIは、構成環境内で定義されるディスプレイビューの各々の表示を含む。構成エンジニアは、その後、ディスプレイビュー間の関係またはリンクを定義するためにディスプレイビューを階層区画にドラッグアンドドロップし得る(または任意の他の適切なグラフィカルユーザコントロールを使用し得る)。例えば、「タンク1」ディスプレイビューの表示(例えば、名前「タンク1」、アイコン等)を「主タンク」ディスプレイビューの表示上にドラッグアンドドロップすることによって、グラフィカルディスプレイ構成アプリケーション110は
、タンク1が「主タンク」ディスプレイビューよりも高い詳細レベルのサブビューであることを決定し得る。別の例において、「タンク供給」ディスプレイビューの表示を階層区画内の「主タンク」ディスプレイビューの表示の上または下にドラッグアンドドロップすることによって、グラフィカルディスプレイ構成アプリケーション110は、「タンク供給」及び「主タンク」ディスプレイビューが、階層内の同一詳細レベルにあることを決定し得る。
【0074】
ディスプレイビュー階層はまた、履歴化されたプロセスパラメータ値を表す傾向ディスプレイビューのために作成され得る。例えば、バルブを通る流量のようなプロセスパラメータは、バルブの入口圧力及びバルブの出口圧力等の、1つまたは数個の入力または出力プロセスパラメータに依存し得る。レベル1の傾向ディスプレイビューは、経時的にバルブを通る流量を描写し得るが、一方でレベル1の傾向ディスプレイビューのレベル2の傾向ディスプレイサブビューは、経時的にバルブでの入口及び出口圧力を描写し得る。構成エンジニアは、構成環境102内の傾向ディスプレイビュー階層を作成し得、オペレータは、詳細レベルを増加または減少させて、操作環境105内の結果として生じる傾向ディスプレイビューとサブビューとの間で操作し得る(例えば、ナビゲーションボタンを介して)。
【0075】
いくつかの実施形態において、ディスプレイビュー階層は、最下位の詳細レベル(例えば、レベル1)でのディスプレイビューがツリー構造のルートノードであるツリー構造に類似し得る。2番目に下位の詳細レベル(例えば、レベル2)でのディスプレイビューは、ルートノードに対する子ノードであり得、各々が、それ自体の子ノードを3番目に下位の詳細レベル(例えば、レベル3)に有し、3番目に下位の詳細レベルは、ルートノードに対する孫ノードであり得る。構成エンジニアは、数個のディスプレイビュー階層を作成し得、数個のディスプレイビュー階層は、プロセスプラント内の異なるエリアまたは異なるプロセスプラントに各々対応し得る。この様式において、各オペレータは、自身が担当するエリアを表すディスプレイビュー階層を閲覧し得る。
【0076】
ディスプレイビュー階層の定義に加えて、グラフィカルディスプレイ構成アプリケーション110は、レイアウトを定義するためのグラフィカルユーザコントロールを含む。本明細書で使用される際、「レイアウト」は、オペレータワークステーション用のディスプレイ画面または複数のディスプレイ画面上で数個のディスプレイビューを提示するためにオペレータワークステーションのディスプレイ画面エリアを分割する様式を示し得る。例えば、オペレータワークステーションは、複数のモニタまたはディスプレイ画面を含み得、レイアウトは、オペレータワークステーションに、ディスプレイ画面の各々に異なるディスプレイビューを提示させ、そのため、オペレータは、数個のディスプレイビューを一度に視認することができる。別の例において、オペレータワークステーションは、単一のモニタまたはディスプレイ画面を含み得、レイアウトは、オペレータワークステーションに、ディスプレイ画面を数個の領域(例えば、フレーム、サブエリア、または部分)に分割させ、ディスプレイ画面の各領域に異なるディスプレイビューを提示させ得る。グラフィカルディスプレイ構成アプリケーション110は、ディスプレイ画面の数及びレイアウトに対する各ディスプレイ画面内のディスプレイ領域を選択するためのグラフィカルユーザコントロールを含み得る。例えば、構成エンジニアは、2つのディスプレイ画面を有する第1のレイアウトを生成し得、各ディスプレイ画面は、2つのディスプレイ領域に分割される。その後、構成エンジニアは、分割されたディスプレイ領域の各々に対する、視認領域、アラーム領域、履歴化パラメータ、銘板、階層レベル(例えば、レベル1、レベル2、レベル3)等のディスプレイビュータイプを定義し得る。
【0077】
さらに、レイアウトは、レイアウト内のディスプレイ領域間の関係またはリンクを含み得る。例えば、レイアウト内の第1のディスプレイ領域は、階層レベル1のタイプのディ
スプレイビューを提示し得、レイアウト内の第2のディスプレイ領域は、階層レベル2のタイプのディスプレイビューを提示し得る。第2のディスプレイ領域は、オペレータが第1のディスプレイ領域内の階層レベル1からナビゲートするとき、階層レベル2のディスプレイビューを提示するように構成され得る。第2のディスプレイ領域のディスプレイビューは、第1のディスプレイ領域に対するオペレータの行動に依存し、第1のディスプレイ領域は、階層レベル1のタイプのディスプレイビューを提示することを継続する。別の例において、アラームリストまたは履歴化パラメータディスプレイビューを描写するレイアウト内のディスプレイ領域は、制御モジュールを描写するレイアウト内のディスプレイ領域に依存し得、そのため、アラームリストまたは履歴化パラメータディスプレイビューは、制御モジュール内で表示されているアラームまたはパラメータを含む。
【0078】
図3Aは、グラフィカルディスプレイ構成アプリケーションUI302(これは、例えば、グラフィカルディスプレイ構成アプリケーション110のインスタンスであり得る)の並んだビュー300及びグラフィカルディスプレイ構成アプリケーションUI302によって定義されたようにランタイム中にディスプレイビュー要素を描写するオペレータアプリケーションUI304(これは、例えば、オペレータアプリケーション135のインスタンスであり得る)を例示する。より具体的には、グラフィカルディスプレイ構成アプリケーションUI302は、一組のディスプレイビューの階層を示す階層区画310を含む。例えば、「タンクOvw」ディスプレイビューは、ディスプレイビュー階層のレベル1にあり得、「タンク供給」及び「主タンク」ディスプレイビューは、レベル2にあり得る。「供給Ht X」及び「供給Mixr」ディスプレイビューは、「タンク供給」ディスプレイビューのサブビューであり得、「タンク1」、「タンク2」、及び「サージ」ディスプレイビューは、レベル3の「主タンク」ディスプレイビューのサブビューであり得る。加えて、「T2SOP」ディスプレイビューは、レベル4の「タンク2」ディスプレイビューのサブビューであり得る。上述のように、構成エンジニアは、ディスプレイビューの表示をグラフィカルディスプレイ構成アプリケーション110によって提示された階層区画310にドラッグアンドドロップすることによって、または任意の他の適切なグラフィカルユーザコントロールを使用して、ディスプレイビュー階層を定義し得る。新しいディスプレイビューの表示はまた、対応するディスプレイビューが作成される前にディスプレイビュー階層内に定義され得る。構成エンジニアは、新しいディスプレイビューがディスプレイビュー階層内に位置する場所を定義し、その後、新しいディスプレイビューを作成し得る。
【0079】
階層区画310を描写することに加えて、グラフィカルディスプレイ構成アプリケーションUI302は、ディスプレイを4つのディスプレイ画面及び4つのディスプレイ領域314a~d(本明細書では、「ディスプレイサブエリア」または「ディスプレイ部分」とも互換的に呼ばれる)に分割するレイアウト312を描写し、各ディスプレイ領域314a~dは、対応するディスプレイビュータイプを有する。例えば、左上の角のディスプレイ領域314aは、階層レベル1のディスプレイビューを提示するように定義される。左下及び右上の角のディスプレイ領域314b~cは、階層レベル2及びレベル3のディスプレイビューを提示するように定義され、右上の角のディスプレイビュー314dは、アラームリストディスプレイビューを提示するように定義される。レイアウト312はまた、ディスプレイ領域間の関係またはリンクを定義する。例えば、左下の角のディスプレイ領域314bは、オペレータが階層レベル1のディスプレイビューから階層レベル2のディスプレイビューにナビゲートすることに応答して、オペレータ階層レベル2のディスプレイビューを左上の角のディスプレイ領域314aに自動的に提示する。別の例において、右上の角のディスプレイ領域314dは、他のディスプレイ領域314a~c内のディスプレイビューの1つ以上内に含められるアラームのアラームリストを自動的に表示し得る。
【0080】
オペレータアプリケーションUI304は、オペレータワークステーションのディスプレイを4つのディスプレイ画面及び4つのディスプレイ領域318a~dに分割するグラフィカルディスプレイ構成アプリケーション110によって定義されたレイアウト312を含む。左上の角のディスプレイ領域318aは、階層レベル1のディスプレイビューを提示する。左下及び右上の角のディスプレイ領域318b~cは、階層レベル2及びレベル3のディスプレイビューを提示し、右上の角のディスプレイビュー318dは、アラームリストディスプレイビューを提示する。オペレータアプリケーションUI304は、グラフィカルディスプレイ構成アプリケーション110によって定義された階層、レイアウト、及び/または他のディスプレイビュー要素に従ってディスプレイビューを提示し得る。
【0081】
グラフィカルディスプレイ構成アプリケーションUI302はまた、階層、レイアウト、及び/またはテーマを特定のオペレータワークステーションまたは一組のオペレータワークステーションに割り当てるための管理区分316(これは、例えば、オペレーションアプリケーション/環境304の管理に関連し得る)も含む。この様式において、プロセスプラントの1つの区分を監視するオペレータ用のオペレータワークステーションは、その区分に関連する階層を提示し得、プロセスプラントの他の区分に関する階層へのアクセスを制限し得る。いくつかの実施形態において、構成エンジニアは、管理区分316を介して全ての階層及びレイアウトを各オペレータワークステーションに割り当て得、オペレータは、自身のそれぞれのオペレータワークステーション上に提示するレイアウト及び階層を選択し得る。
【0082】
図3Bは、オペレータワークステーション上で実行されることになるディスプレイビューを生成するためのグラフィカルディスプレイ構成アプリケーション110のホームタブ350を例示する。ホームタブ350は、ディスプレイビューを作成するための新規ディスプレイボタン352、レイアウトを作成するための新規レイアウトボタン354、及びディスプレイビューの階層を作成するための新規ディスプレイ階層ボタン356を含む。ホームタブ350はまた、ディスプレイビュー内にディスプレイビュー要素を構成するための構成キャンバス366も含む。ディスプレイビュー要素は、構成ボタン(図示せず)の選択に際して構成モード内で、及び/またはプレビューボタン364の選択に際してプレビューモード内で閲覧され得る。代替的実施形態において、ディスプレイビュー要素のドラフトまたは作業中構成は、構成アプリケーション110によって提供されたキャンバス上に提示され得(例えば、初期設定で、または連続的に提示される)、プレビューボタン364のみが提示され得(例えば、FIG.3Bによって例示されるように)、これの有効化は、ディスプレイビューのプレビューを、構成アプリケーション110によって提供されたユーザインターフェースの別のエリアまたはウインドウ内に表示させる。プレビューモードまたはプレビューの別個のディスプレイは、それがランタイム中に出現することになる際のディスプレイビューのプレビューを提示し、そのため、構成エンジニアは、ディスプレイビュー及びディスプレイビュー要素がどのようにオペレータに見えることになるかを確認することができる。例えば、ディスプレイビュー要素は、構成モードで選択されたテーマ、色等で提示され得る。構成エンジニアは、ナビゲーションバー、タブバー等のグラフィカルユーザコントロールを、プレビューモードのディスプレイビュー上でトグルによって切り換えて、ディスプレイビューがユーザ対話に応答してどのように変化するかを確認する。
【0083】
ディスプレイビューを作成するために、ホームタブ350は、長方形、正方形、円形等の形状、矢印、コネクタ、テキストボックス、チャート、または任意の他の適切な基本ディスプレイ要素を含む基本ディスプレイ要素ボタン360等の、ディスプレイビュー要素を選択するためのグラフィカルユーザコントロールを含む。ディスプレイビュー要素選択区画またはパレット370もまた、銘板要素、タブ要素、棒グラフ要素、データ要素、デ
ータリンク要素、書き込み要素、ボタンスライダ、アラーム要素、アラーム詳細要素、機能ブロック要素、ナビゲーションバー要素、GEM要素(例えば、開示全体が参照によって本明細書に組み込まれる、2017年8月31日に出願された「Derived and Linked Definitions with Override」と題された共同出願の米国特許出願第15/692,450号に記載されるもの等)、または任意の他の適切なディスプレイビュー要素等のディスプレイビュー要素を選択するために含められ得る。構成エンジニアは、ディスプレイビュー要素を構成キャンバス366内にドラッグアンドドロップすることによって、または任意の他の適切なグラフィカルユーザコントロールを使用することによって、ディスプレイビュー要素を選択し得る。例えば、
図3Bにおいて構成エンジニアは、ディスプレイ1(参照番号368)用のディスプレイビューを作成するために新規ディスプレイボタン352を選択し得、基本ディスプレイ要素ボタン360から長方形374を構成キャンバス366内にドラッグアンドドロップし得る。
【0084】
長方形374が選択されたとき、長方形374のプロパティが編集区画380内に提示される。編集区画380は、長方形の名前(長方形1)、塗りつぶし色(白)、塗りつぶしパーセンテージ(100%)、線色(黒)、線太さ(1pt)、線種(実線)等の、長方形の数個のプロパティを示し得る。プロパティの各々は、ドロップダウンメニューまたは自由形式テキストフィールド等のグラフィカルユーザコントロールを介して、編集区画380内で調節され得る。例えば、線太さのプロパティは、0.5pt、1pt、1.5pt等の数個の線太さ値のうちの1つを選択するためのドロップダウンメニューを含み得る。塗りつぶし色のプロパティは、数個の色のうちの1つを選択するための色パレットまたはRGB色値を入力するための自由形式テキストフィールドを含み得る。いくつかの実施形態において、プロパティはまた、長方形374上の右クリックまたはダブルクリックに応答するポップアップメニュー等の、長方形374のグラフィカルユーザコントロールを介して調節されてもよい。編集区画380内に含められるプロパティは、単に長方形374のプロパティの数例である。追加的または代替的な調節可能なプロパティもまた、提示され得る。
【0085】
さらに、ディスプレイビュー要素間の関係またはリンクは、例えば、線または他のコネクタを介してディスプレイビュー要素を接続することによって確立され得る。関係またはリンクはまた、ディスプレイビュー要素のプロパティ内で他のディスプレイビュー要素を参照することによっても確立され得る。例えば、第1のディスプレイビュー要素は、プロセスプラント内のタンクを表し得る。第2のディスプレイビュー要素は、塗りつぶしパーセンテージ等のタンクのプロセスパラメータ値を表し得る。いくつかのシナリオにおいて、構成エンジニアは、第1及び第2のディスプレイビュー要素が1つまたは数個のディスプレイビュー内に共に関連付けられ、かつ含められるために、第2のディスプレイビュー要素のプロパティ内で第1のディスプレイビュー要素を参照し得る。いくつかの実施形態において、プロセスプラント実体またはプロセス制御要素と関連付けられた、リンクされたディスプレイビュー要素の各々は、制御モジュール、ノード、デバイス(例えば、フィールドデバイス)、ならびに/またはプロセスプラント実体に対応するデバイス、制御モジュール、もしくはノードによって受信及び/もしくは送信される信号を引用するコントロールタグを参照し得る。
【0086】
任意のイベントにおいて、ホームタブ350はまた、グラフィック(ディスプレイビュー、レイアウト、またはディスプレイビュー階層)をグラフィカル構成データベース120に発行する発行ボタン358も含む。発行されたグラフィックは、その後、一組のオペレータワークステーションに提供され、ランタイム中に対応するオペレータに提示され得る。
【0087】
本明細書に説明されるグラフィカルディスプレイ構成及び使用システムならびに方法は
、プロセスプラント10の構成環境102内に様々な特徴及び態様を提供し、これらは、プロセスプラント10の操作環境105内で実行するディスプレイビューを作成、設計、開発、または生成している間に構成エンジニアまたはユーザによって利用され得る。さらに、これらの様々な特徴及び態様を使用することによって、構成エンジニアは、ディスプレイビューを構成、定義、開発及び/または編集するために要する時間及びリソースの量を著しく低減し得る。
【0088】
かかる特徴の一例は、オペレータディスプレイビュー及び/またはその一部のプレビューである。上述のように、グラフィカルディスプレイ構成アプリケーション110は、例えば、連続的にキャンバス上、またはプレビューモード内の構成ワークフロー中に進行中のフラフィックスのプレビューを提示する。
図4は、ディスプレイビュー階層の一例のプレビュー400を例示し、ディスプレイビュー階層は、構成環境102内のディスプレイビュー階層構成の作成及び/または編集中の構成エンジニアによって利用され得る。構成エンジニアは、数個の階層からプレビューする、階層1等の特定の階層を選択し得る。プレビュー400は、ディスプレイビューの階層を閲覧するための階層区画410を含む。対話型プレビュー部分420もまた、ナビゲーションバーからナビゲーションボタンを選択して、ナビゲーションバーが階層に従ってディスプレイビューを提示することを検証するために含まれる。階層区画410は、オーバービューディスプレイビューが最下位の詳細レベル(レベル1)にあり、カラムディスプレイビュー、ミキサディスプレイビュー、及びヒータディスプレイビューがレベル2にあることを示す。階層区画410によって示されるように、カラムディスプレイビューは、ボタン、頂部還流、及びサージの3つのサブビューを含む。ミキサディスプレイビューは、ミキサ供給、ミキサ1、ミキサ2、及びミキサ3の4つのサブビューを含み、ヒータディスプレイビューは、蒸気の1つのサブビューを含む。
【0089】
対話型プレビュー420に提示される、結果として生成されるナビゲーションバーは、3つのレベル2のディスプレイビューに対応する3つのナビゲーションボタンを含む。ミキサナビゲーションボタンの選択の際、ドロップダウンメニューが提示され、これは、ミキサディスプレイビューのサブビューの各々を含む。ランタイム中、オペレータは、ナビゲーションバー内のドロップダウンメニューのうちの1つからディスプレイビューを選択することによってディスプレイビューを閲覧し得る。
【0090】
構成エンジニアが、対話型プレビュー420に満足した場合、構成エンジニアは、
図3Bに示される発行ボタン358を選択して、ディスプレイビュー階層及び対応するナビゲーションバーを発行し得る。一方で、ナビゲーションバーは、1つ以上のオーバービューナビゲーションボタンを含むように、または任意の他の適切な様式でナビゲーションボタンを構成するように構成モード内で編集され得る。構成エンジニアはまた、ディスプレイビューの階層レベルを調節すること、ディスプレイビューを階層に追加もしくは階層から除去すること、サブビューをディスプレイビューに追加もしくはディスプレイビューから除去すること、または
図3Aを参照して上に説明された任意の他の様式によって、構成モード内でディスプレイビュー階層を調節し得る。
【0091】
グラフィカルディスプレイ構成アプリケーション110がグラフィックディスプレイビュー階層を発行するとき、発行されたグラフィックスは、構成環境102内に保存され得る(例えば、グラフィカル構成ライブラリ120、または他の適切なメモリ内)、ならびに/またはプロセスプラント10の操作環境105内の1つ以上のユーザインターフェース(UI)デバイス122のそれぞれのディスプレイ画面上での提示のためにダウンロード及び/もしくは提供され得る。
【0092】
プロセスプラント10の操作環境105内で実行するディスプレイビューを作成、設計
、開発、または生成している間に構成エンジニアまたはユーザによって利用され得る特徴の別の例は、グラフィカル要素プレビュー特徴であり、これは、典型的には(必須ではない)、操作環境102内で、構成エンジニアが様々なディスプレイビュー上での使用のために開発している特定のグラフィックスを、操作環境105内へのグラフィックスのコンパイル、ダウンロード、及び実行を必要とせず、プレビューするために使用される。グラフィカル要素プレビューは、構成環境102内に含められ、前述されるように、構成ワークフロー中に連続的に表示/更新され得るか、または明白なユーザコマンド(
図3Bに示されるプレビューボタン364の選択を介する等の)によって表示され得、かつ構成エンジニアがディスプレイビュー上の様々なグラフィカル要素を定義または構成している間に利用され得る。つまり、構成エンジニアは、構成環境102内のディスプレイビュー階層をプレビューすることについて上に説明されたものと同様の様式で、例えば、ドラフトグラフィックがオペレーション中にどのように見える及び/またはふるまうかを評価するために構成エンジニアの構成活動を停止することを必要とせず、構成エンジニアの構成活動により「インライン」でグラフィカル要素をプレビューし得る。一般的に言うと、グラフィカル要素プレビュー特徴は、グラフィカルディスプレイ構成アプリケーション110のユーザインターフェースを介して、グラフィカルディスプレイビュー要素が操作環境105内でダウンロード及び実行されることを必要とせず、様々なグラフィカルディスプレイビュー要素が操作環境105内でどのように見え、ふるまうかを描写する。このように、グラフィカル要素プレビュー特徴を使用することによって、構成エンジニアは、グラフィカル要素の操作環境外観及び挙動を確認するために構成活動中にグラフィカルディスプレイビュー要素の暫定的ドラフトを発行、ダウンロード、及び/または動かすことをもはや必要としない。むしろ、構成エンジニアは、ディスプレイビューが作成及び/または作成されている際に構成環境102内の様々なグラフィカルディスプレイビュー要素全体のランタイムの外観及び挙動を閲覧することができ、例えば、構成エンジニアは、その構成活動によりインラインで構成環境102の編集キャンバス上でドラフトグラフィカル要素のランタイムの外観及び挙動を閲覧することができる。このように、構成エンジニアがディスプレイビューを作成または編集するときに費やさなければならない時間量は、著しく低減され、エンジニアは、ランタイムディスプレイ内に含められるグラフィカル要素が構成環境102内で構成されたように操作環境105内で動作することになる確信をもって作業することができる。
【0093】
図5A及び5Bは、例えば、前述された様式等の、構成ワークフロー中に連続的に及び/または要求に応じて、構成環境102内のグラフィカルディスプレイ構成アプリケーション110によって提供されるグラフィカル要素プレビュー特徴の例を例示する。
図5A及び
図5Bにおいて、様々なグラフィックの動きのそれぞれの範囲(例えば、それぞれの制限、境界、または停止部によって示され得る)が、構成キャンバス上にグラフィカルな様式で図示される。構成エンジニアは、構成キャンバス上でグラフィカル要素のそれぞれの運動をグラフィカルに定義、制限または停止し、かつ数値制限/停止部を決定するためにユーザ計算を必要とせず、及び/またはグラフィカル要素の編集-発行-動作サイクルを実施せずに、制限/停止部をプレビューすることができる。
【0094】
例えば、
図5Aは、様々な異なるディスプレイビュー上に含められ得るアニメーション化されたバーグラフィック502のディスプレイビューグラフィカル要素の一例を図示する。アニメーション化されたバーグラフィック502は、バー形状505と、ユーザがグラフィカルかつ容易に定義し(ユーザインターフェースグラフィカルハンドル508a、508c、508dによって)、バー形状505に対する三角形形状508の動きのそれぞれの範囲(例えば、最大及び最小位置)を閲覧することを可能にする、対応するアニメーション部分508a~508dと、を含む。バーグラフィック502において、三角形508aは、垂直軸508bに沿ったバー505の頂部水平エッジに対応する位置アニメーションを示すか、または定義する。つまり、三角形508aは、バー505の頂部水平
エッジが垂直軸508bに沿って動き得ることを示す。いくつかの実装において、三角形508aは、ユーザインターフェースハンドルとして機能し得、これを介してエンジニアは、アニメーション508の動きの所望される範囲をグラフィカルに定義するように操作することができる。さらに、アニメーション部分508内で、三角形508cは、バー505の頂部水平エッジ508aの初期または最小開始位置を示し、三角形508dは、バー505の頂部水平エッジ508aの最大停止位置を示す。一実施形態において、構成エンジニアは、所望される制限/停止位置508c、508dの間のハンドル三角形508aを動かし得、それによって、バー505の動きの所望される範囲をグラフィカルに定義または構成する。三角形508a、508c、及び508dは、任意の適切な様式で視覚的に区別され得る。例えば、三角形508aは、それが望ましいアニメーションに対応することを意味するように第1の色(例えば、青色)で例示され得、一方で三角形508c及び508dは、それらが停止部または制限に対応することを意味するように第2の色(例えば、灰色)で例示され得る。加えて、いくつかの実装において、緑色のドットが、三角形508cが開始位置を表すことを示すように三角形508c上に配置され、赤色のドットが、三角形508dが停止位置を表すことを示すように三角形508d上に配置され得る。当然ながら、バーグラフィック502に例示される特定の実装は、多くの考えられる実装の単なる1つである。例えば、アニメーション表示器508a、508c、508dは、三角形以外の形状を利用し得る。追加的または代替的に、アニメーション508a、508bのタイプ、ハンドル及び/もしくは方向は、他の形状、色、もしくは他の差別化された視覚化によって示されてもよく、ならびに/または開始位置/終了位置508c、508dは、さらに他の所望される形状、色、及び/もしくは他の差別化された視覚化によって示され得る。いくつかの実施形態において、アニメーション化されたバーグラフィック502は、そのまま利用可能に構成ライブラリ120に含まれ得、そのため構成技術者は単に、バーグラフィック502の様々な部品505、508a~508dをドラッグ、ドロップ、及び位置付けて、それによって、グラフィックス502、そのアニメーション508a、508b、及びそのアニメーションの動き508c、508dの制限または範囲を所望されるようにアニメーションで構成する。改訂されたアニメーション化されたバーグラフィック502は、その後、別個のディスプレイビュー要素オブジェクトとして記憶され得るか(及びいくつかの点では発行される)、またはそのまま利用可能なオブジェクト定義のバージョンとして記憶され得る(及びいくつかの点では発行される)。
【0095】
図5Aはまた、アニメーション化されたゲージグラフィック512のディスプレイビューグラフィカル要素の一例も図示する。アニメーション化されたゲージグラフィック512は、半円形状515及び形状515にわたって回転し得るアニメーション化された針518aを含む。針518aのアニメーションの範囲は、停止部518b、518cによって示され、これらは、針515aの開始位置518b(これは、例えば、緑色を有する開始位置518bによって示され得る)、針515aの停止位置518c(これは、例えば、赤色を有する停止位置によって示され得る)をそれぞれ示す。一実施形態において、針518aは、ユーザインターフェースグラフィカルハンドルとして機能し得、構成エンジニアが操作/動かすことによって、ランタイムオペレーション中の針515aの動き518b、518cの範囲をグラフィカルに定義する。ゲージグラフィック512は、そのまま利用可能に構成ライブラリ120内に含められ得、そのため構成技術者は単に、グラフィック512の515、518a~518cの様々な部分をドラッグ、ドロップ、及び位置付け得、それによって、グラフィック512、そのアニメーション518a、及びアニメーション針518aの動作の範囲の制限518b、518cを自動的に構成する。改訂されたアニメーション化されたゲージグラフィック512は、その後、別個のディスプレイビュー要素オブジェクトとして記憶され得るか(及びいくつかの点では発行される)、またはそのまま利用可能なオブジェクト定義のバージョンとして記憶され得る(及びいくつかの点では発行される)。
【0096】
図5Bは、例えば、アニメーション化された塗りつぶしのパーセントのグラフィック520のものである、ディスプレイビューグラフィカルディスプレイビュー要素の別の例を図示する。一般的に、アニメーション化された塗りつぶしのパーセントのグラフィック520は、タンクまたは容器(それ自体が異なるグラフィック要素であってもよい)等の、プロセスプラント内の対応する制御要素の充填レベルを描写するために利用され得る。アニメーションの塗りつぶし表示器522及び/またはそのエッジをドラッグ、ドロップ、及び/または位置付けすることによって、構成エンジニアは、様々な異なる塗りつぶし方向及び停止位置、例えば、符号520aによって示されるように低から高、符号520bによって示されるように高から低、または符号520cによって示されるように2つの指定されたレベル間の塗りつぶしをグラフィカルに構成し得る。例えば、
図2Cを同時に参照すると、塗りつぶしのパーセントのグラフィック520aは、タンクグラフィック155a内に含められる底から頂部までの塗りつぶしアニメーション162aに対応し得る。
【0097】
当然ながら、グラフィカルディスプレイ要素502、512、522は、構成環境102内でプレビューされることができる多くのグラフィカルディスプレイビュー要素の単なる3つの例である。一般的に言うと、構成可能なアニメーションプロパティを有する任意のグラフィカルディスプレイビュー要素が、操作環境105内にダウンロード及び実行されることを必要とせず、構成環境102内でプレビューされ得る。さらに、グラフィカルディスプレイビュー要素の構成可能なアニメーションプロパティは、グラフィカルディスプレイビュー要素の1つ以上のハンドルを操作及び/または動かすことによって構成エンジニアによって少なくとも部分的に(総合的ではない場合)グラフィカルに定義され得る。
【0098】
図5Cは、一括編集が、構成ディスプレイキャンバス上に表示される複数のグラフィカルディスプレイビュー要素に同時に適用されることを可能にする、グラフィカルディスプレイ構成アプリケーション110によって提供される別の特徴を例示する。
図5Cに示されるように、構成エンジニアは、例えば、グラフィカルディスプレイ構成アプリケーション110によって提供される編集キャンバス532上の強調された形状によって視覚的に描写されるように、かつ構成ユーザインターフェースの対応する編集区画538上に模様で示されたもの535のように、3つの異なるグラフィカル要素525、528、530を選択している。編集区画538はまた、選択された要素525、528、530に一括様式で適用され得る様々な選択可能及び/または構成可能なプロパティも含む。つまり、かかるプロパティのうちの1つの単一のユーザ選択及び/または構成は、選択/構成されたプロパティを全ての選択された要素525、528、530に適用させる。かかる一括編集可能なプロパティは、例えば、塗りつぶしプロパティ(例えば、色、パーセント、角度、背景等)、線プロパティ(例えば、幅、実線、破線、太線等)、幾何学形状(例えば、幅、高さ、回転角度、中心点等)選択されたグラフィカル要素にリンク付けられる1つ以上の標準または他の値への参照、アニメーションに対する変更、スクリプトに対する変更等を含み得る。さらに、複数のグラフィカルディスプレイビュー要素の特定のプロパティを一括選択及び/または一括構成することは、構成キャンバス532上で自動的にプレビューされ得る。例えば、構成エンジニアは、要素525、528、530に適用されることになる塗りつぶし色を選択するために色パレットを開き得、エンジニアが選択の前にカーソルをパレット上で動かしている間、選択されたグラフィックス525、528、530の各々の塗りつぶし色は、カーソルが動いているパレットの特定の色を反映するように自動的に変化し得る。別の例において、構成エンジニアは、選択された形状のうちの1つのそれぞれのハンドルを選択して動かすことによって、選択された形状グループをグラフィカルに回転させ得る。エンジニアが回転角度を変化させると、選択された形状全てが構成キャンバス上で追従して回転するのみならず、編集区画538内に表示されるそれぞれの回転角度値もまた、ディスプレイキャンバス上でプレビューされる対応する回転角度を数値的に反映するように自動的に変化する。一般的に言うと、単一のグラフィカルディ
スプレイビュー要素のために選択及び/または構成され得る任意のプロパティは、選択されたグラフィカルディスプレイビュー要素グループに一括適用されることができ得る。加えて、選択及び/または構成は、例えば、選択された要素のうちの1つのハンドルをグラブして操作することによって、ユーザが任意の数値境界または定義を入力することを必要とせずに、グラフィカルに実装され得る。
【0099】
図5Dは、グラフィカルディスプレイ構成アプリケーション110によって提供され得る他の特徴を例示し、これは、プロセスプラント10の操作環境105内で実行することになるディスプレイビューを作成、設計、開発、または生成している間に構成エンジニアによって利用され得る。1つのかかる特徴540a~540eは、例えば、ユーザが形状またはグラフィックを構成キャンバス上の異なる位置に動かすとき、線が、それらと接続される形状またはグラフィックに取り付けられたままであることを可能にし得る。例示のために、形状540aは、接続直線540b及び接続L字線540cを有するように構成環境102内に構成されている。エンジニアが形状540aをキャンバスの周りに動かすと、線540b、540cは、例えば、それぞれの接続点540d、540eのそれぞれを介して形状540aに接続されたままである。加えて、エンジニアは、構成エンジニアが4つの所望される接続点545a~545dを定義した形状542によって例示されるように、所与の形状またはグラフィックの所望される接続点を定義し得る。例えば、形状542は、タンクを表し得、接続点545a~545dは、異なる配管がタンクに取り付けられる位置を表し得、接続点545a~545dにそれぞれ取り付けられる線548a~548dは、タンクに取り付けられる異なる配管を表し得る。構成エンジニアが形状542をキャンバスの周りに動かすと、線548a~548dは、それらのそれぞれの接続点545a~545dに取り付けられたままである。ディスプレイビューが、多数の異なる形状(例えば、数百の異なる形状)を含み得る際、構成エンジニアは、特定の形状(図示せず)の位置をロックすることができ、それにより、ロックされた形状は、別の形状を再配置している間、偶発的に動かされることができず、構成エンジニアは、ロックされた形状を異なる位置に動かすことを所望する場合、ロックされた形状をロック解除し得る。さらに、構成エンジニアは、構成キャンバス上の非表示及び/またはグレイアウトされることになる特定の形状またはエリアを選択することができ、それにより、構成エンジニアは、他の形状及び/またはエリアを構成することにより容易に集中することができる。選択された形状及び/またはエリアの非表示/グレイアウトは、構成環境102の編集モード内のみで構成エンジニアに便利なものとして提供される特徴であり、ディスプレイビューの構成されたプロパティとして反映されるものではない。当然ながら、構成エンジニアは、所望するときにグレイアウト形状を示すかまたは元に戻すことができる。
【0100】
グラフィカルディスプレイ構成アプリケーション110によって提供され得る別の特徴は、線の交差路及び対応する交差路スタイルまたは効果の構成を可能にする交差路構成特徴である。オペレータディスプレイビューは、線を使用して様々な種類の流れ(例えば、プロセス流、給電、給気等)のためのプロセス配管を描写し得る。単一のディスプレイは、複数の異なる線(例えば、10~20個以上の異なる線)を含み得、線のうちのいくつかがディスプレイビュー上で交差し得ることを避けられない場合がある。線描写規定は、通常、交差している線が、配管が交差点で物理的に結合されていることを示すか否かに関する曖昧さを取り除くように採用され得る。交差している線が物理的に結合された配管を表さないことを示す一般的に使用される規定としては、例えば、符号550a、550bによって示されるように交差路での線の破断または間隙、または符号552a、552bによって示されるように交差路での半円が挙げられる。現在のグラフィカル構成システムにおいて、典型的に、線の任意のプロパティ、例えば、線550aまたは550bをアニメーション化することは、交差路の片側の各線分に対して複製及び繰り返されなければならず、これは、構成エンジニアに余分の構成及び試験の労力をもたらす。さらに、現在のグラフィカル構成システムにおいて、グラフィックスエンジニアは、交差路550、55
2を手動で描写しなければならない。これは、線に対するサイズ決め、位置付け、及び様々なプロパティを適用する著しい労力及び時間を結果としてもたらすと共に、エンジニアが線分をアニメーション化することを忘れる等の、構成エラーの機会を増やす。
【0101】
しかしながら、グラフィカルディスプレイ構成アプリケーション110によって提供される交差路構成特徴によって、エンジニアは、線が交差路を示すべきとき、及びディスプレイビュー上で示されるべき所望される交差路スタイルまたは効果(例えば、線の破断もしくは間隙、半円、または他の適切な交差路スタイルもしくは効果)を構成することができる。このように、1つ以上の交差路を含む線に適用/構成される任意のプロパティは、線の全ての区分に自動的に適用/構成される。その結果、線プロパティは、特定の線に対して1回のみ構成される必要があり、構成エラーの機会が著しく低減される。さらに、各交差路を手動で描写する代わりに、構成エンジニアは、選択された交差線スタイルまたは効果を、単一の線、線グループ、またはディスプレイビュー内に含められる全ての線に自動的に適用するように選択し得る。
【0102】
いくつかの実施形態において、交差路の効果は、それが適用される線の厚さに適応するように自動的に順応し得る。交差路の効果は、構成エンジニアが、交差路の効果が含められる方向、位置、長さ、及び/または線の他のプロパティを変更するときに自動的に順応し得る。加えて、交差路の効果は、ディスプレイビュー上のディスプレイビュー要素の積み重ね順序によって損なわれない。つまり、交差路の効果を含む線に適用される、後に送る/前に持ってくるコマンドは、線が交差路の効果を含まない別の線の後に積み重ねられたときでさえ、その構成された交差路の効果を変化させない。さらに、交差路の効果は、
図5Dの符号550、552によって例示される等の直角の交差路のみに適用されることに限定されず、任意の角度の線の交差路に適用され得る。
【0103】
図5Dは、グラフィック560の例によって示されるように、グラフィカルディスプレイ構成アプリケーション110によって提供され得る別の特徴、例えば、キャンバス上グラフィカル編集特徴を例示し、これは、プロセスプラント10の操作環境105内で実行することになるディスプレイビューを作成、設計、開発、または生成している間に構成エンジニアによって利用され得る。キャンバス上グラフィカル編集特徴は、プロセス制御構成目的のために一般的に変更されるプロパティが、それぞれのハンドルを介してグラフィカルディスプレイ構成アプリケーション110のキャンバス上でグラフィカルに編集されることを可能にする。特に、エンジニアが様々な形状の長さ、幅、高さ、及び回転を変更することができるように構成エンジニアに提供されるハンドル(例えば、符号562a~562hによって示される)に加えて、1つ以上の追加のハンドル565が、構成エンジニアがプロセス制御構成の特定の形状の1つ以上の一般的に変更されるプロパティを容易に変更することを可能にするために、例えば、そのまま利用可能に提供される。例えば、三角形形状560について、ハンドル565が、そのまま利用可能に提供され、かつ構成エンジニアが三角形の歪みを容易に変更することを可能にする。同様のハンドルが、他の形状のために提供され得る。例えば、丸みを帯びた長方形形状(図示せず)について、歪み、サイズ、及び/または角のタイプのためのそれぞれのハンドルが、例えば、そのまま利用可能に提供され得る。構成エンジニアは、提供されたハンドルを操作して、所望されるように構成キャンバス上の形状をグラフィカルに編集することができる。さらに、操作の数値表現は、ハンドルが所望される位置に操作され、構成エンジニアによって保存されたとき、グラフィカルディスプレイ構成120によって自動的に捕捉され得る。
【0104】
図5E及び5Fは、グラフィカルディスプレイ構成アプリケーション110によって提供され得るさらに別の特徴、例えば、対話表示特徴を例示し、これは、プロセスプラント10の操作環境105内で実行することになるディスプレイビューを作成、設計、開発、または生成している間に構成エンジニアユーザによって利用され得る。まず
図5Eを参照
すると、対話表示特徴は、構成エンジニアが、オペレータ対話を用いて構成された全ての形状及び/またはグラフィックスを容易に見つけることを可能にする、1つ以上のユーザコントロール572a、572bを提供する。オペレータ対話は、特定の形状またはグラフィック内に構成されるユーザコントロールを含み、これを介してオペレータは、操作環境105内で、何らかの種類の応答を生成することを有効化し得る。オペレータ対話の例としては、クリック動作、ダブルクリック動作、二次クリック動作、ホバー動作等が挙げられる。このように、構成エンジニアが対話表示領域ユーザコントール572aを有効化するとき、1つ以上の対話ホットスポットまたはエリアは、その中にオペレータ対話を含み、
図5Fに図示されるように、構成キャンバス576上の574a、574b、574cで示され得る。第2のユーザコントロール572b(例えば、
図5Eに図示される)は、所望される場合、構成エンジニアがオペレータ対話のタイプに基づいてフィルタを適用することを可能にする。
図5Fにおいて、対話ホットスポットまたはエリア574a、574b、574cは、1つ以上のオペレータ対話を含むように構成されるグラフィカル要素の周りの灰色の輪郭によって示されるが、任意の他の視覚化が対話ホットスポット/エリアを示すために利用され得る。加えて、示されたオペレータ対話の対応するテキスト表現が、グラフィカルディスプレイ構成アプリケーション110によって提供されたユーザインターフェースの別個のエリア578内に提示され得る。対話ホットスポット/エリアの表示は、オン及びオフにされ得(個々にまたはグループとしてのいずれかにおいて)、それによって、構成エンジニアが重複を見つけることを助けると共に、ディスプレイビューのグラフィカルディスプレイビュー要素が構成された対話を有する要約を提供する。対話表示特徴は、一実施形態において、ターゲットディスプレイビューの特定のビューとして実装され得、構成中に編集キャンバス上に現れる乱雑さを低減するために所望される際に有効化または無効化され得る。
【0105】
図5Gは、グラフィカルディスプレイ構成アプリケーション110によって提供され得るさらに別の特徴、例えば、タイマー特徴580を例示し、これは、プロセスプラント10の操作環境105内で実行することになるディスプレイビューを作成、設計、開発、または生成している間に構成エンジニアユーザによって利用され得る。一般的に言うと、タイマー特徴580は、ディスプレイビュー、文脈ディスプレイ、GEMクラス、グループ、レイアウト、及び/または他のタイプのディスプレイビュー要素の内側にタイマーを挿入する能力を構成エンジニアに提供する。例えば、
図5Gに示されるように、ユーザ選択582を介して、構成エンジニアは、別のグラフィカルディスプレイビュー要素またはグラフィカルディスプレイビュー自体と関連付けられるタイマーを構成し得る。タイマーは、1つ以上の他のグラフィカルディスプレイビュー要素内に含められ得るかまたはそうでなければリンクされ得るオブジェクトとして実装され得る。一般的に言うと、タイマーを構成するために、構成エンジニアは、タイマー(例えば、タイトル、説明、タグ等)を識別及び/または説明する情報を指定し得、作用、持続時間、及び/またはタイマーが有効である否か等の、タイマーの1つ以上のプロパティを指定し得る。例示的な例において、タイマーは、特定のグラフィカルディスプレイビュー要素と関連付けられるように構成され、特定のグラフィカルディスプレイビュー要素が操作環境105内で実行するとき、タイマーは、連続的に動き、その構成された持続時間に従ってグラフィカルディスプレイビュー要素に対応するその構成された作用を実行し、例えば、タイマーは、構成された持続時間ごとに1回、その構成された作用を実行する。例えば、レイアウトは、特定の制御測定値が、タイマーが満了する時間まで特定のウインドウで受信されていない場合、レイアウト内に含められる特定のウインドウを閉じるタイマーを含むように構成され得る。別の例において、アラームは、第1のタイマーの持続時間内にオペレータ応答が受信されない場合、定義された視覚化を開始する第1のタイマーによって構成され得、アラームは、第2のタイマーの持続時間内にオペレータ応答が受信されない場合、段階的拡大手順を開始する第2のタイマーによって構成され得る。タイマーが、ブールプロパティであり得る「有効化」プロパティを含むように構成される実施形態において、タイマーは、「有効化」
プロパティが正(True)に設定されたときにその作用を実行し、「有効化」プロパティが誤(False)に設定されたときには、その作用を実行しない。「有効化」プロパティは、タイマー内で変数、カスタムプロパティ、もしくは標準、または別途所望されるものを参照するように、タイマーのアニメーションとして実装されてもよい。
【0106】
ここで
図6A及び6Bを参照すると、本明細書に説明されるグラフィカルディスプレイ構成及び使用システムならびに方法によって提供されるタイプのディスプレイビュー要素の一例は、アニメーション変換ディスプレイビュー要素であり、これは、本明細書では、ライブラリアニメーションディスプレイビュー要素とも互換的に呼ばれる。一般的に既知であるように、アニメーションは、1つ以上の条件が発生したとき、ディスプレイビュー上に含められたグラフィックの一部分に実装または適用されるようにトリガーされる動的な作用または変化である。例えば、グラフィックのフィールドは、操作環境105において、特定のアラームが有効になった場合、フィールド内に含められたテキストの一部分がグラフィック上で可視化されるように、構成環境102内のアニメーションを用いて構成され得る。別の例において、特定のディスプレイビューは、操作環境105において、特定のプロセス変数(PV)の値が閾値を超えたとき、例えば、点滅ディスプレイ、色の変更等のオペレータに何らかの動作をとるべき表示が、ディスプレイビュー上に現れ得るように、構成環境102内のアニメーションを用いて構成され得る。しばしばプロセス制御システムにおいて、アニメーションのトリガー条件は、複数の条件の組み合わせであり、ならびに/またはアニメーションは、1つ以上のグラフィカルディスプレイビュー要素に適用され得る色及び/もしくは他のプロパティの組み合わせを含み得る。
【0107】
現在既知のプロセス制御構成システムにおいて、特定のグラフィック上の特定のアニメーションをトリガーする条件の特定の組み合わせを定義する論理は、グラフィックオブジェクトの各インスタンスに対して、及び各グラフィックオブジェクトプロパティに対して個々に(例えば、スクリプトを使用することによって)構成されなければならない(例えば、アニメーションは、グラフィックオブジェクトの各インスタンスの各プロパティに別個に適用されなければならない)。トリガー条件を定義する論理は、しばしば、複雑な論理的または数学的表現を含むので、構成エンジニアは、アニメーションを含む様々なグラフィックス及び/またはグラフィカルプロパティを構成することができるように、関連する複雑なシンタックスを理解及び操作する必要がある。さらに、トリガー条件論理が再使用不能なので、著しい開発及び試験労力が、例えば、グラフィックオブジェクトの各インスタンス、グラフィカルオブジェクトの各グラフィカルプロパティ等に対して、論理が使用されるたびに実施されなければならない。このように、現在既知の構成システムによると、構成エンジニアは、グラフィックスにわたって一貫したアニメーションを維持するための個人的責任を有し、これは、トリガー条件論理が既知のプロセス制御構成システムを使用して一貫して及び/またはグローバルに実装されることができないので、しばしば、グラフィックス開発及びグラフィックス保守(例えば、軽微なグラフィカル構成変更が適用される必要があるとき)中の両方でエラーを結果としてもたらし得る。
【0108】
一方で、本開示のアニメーション変換関数ディスプレイビュー要素は、これらの及び他の欠点を克服する。具体的には、アニメーション変換関数ディスプレイビュー要素は、アニメーションのトリガー条件論理が定義されるかもしくは指定される、または定義されているかもしくは指定されている、特定のタイプのオブジェクト(例えば、アニメーション変換関数オブジェクト)として構成環境102内に実装され得る。一実施形態において、アニメーション変換関数オブジェクトのトリガー条件論理は、1つ以上の入力及び出力を有する関数として実装され、1つ以上の入力は、様々な条件に対応し、関数は、1つ以上の入力に適用される論理を定義し、出力は、アニメーションのタイプ、及び/またはアニメーションがそのホストビューまたは要素に、入力に対して動作する関数の結果に基づいて適用されることになるか否かを示す。関数論理は、入力値、スクリプト、テーブル、及
び/または任意の他の適切な実装に対して実施される1つ以上の計算の形態をとり得る。しかし、一般的に言うと、グラフィカルディスプレイまたは要素の構成中、定義されたアニメーション変換関数を参照するとき、構成エンジニアは、定義されたアニメーション変換関数の名前を指定すること、及びアニメーションの適用またはランタイム中のホストビューもしくは要素に対する変化をトリガーすることになる様々な条件の所望される値を提供することのみを必要とし、トリガー条件論理が何か、及び/またはトリガー条件論理がどのように実装されるかの知識を有する必要がない。したがって、操作環境105内のランタイム中、アニメーション変換関数は、そのホストグラフィカルディスプレイビューまたは要素を、構成エンジニアによって指定されたトリガー条件の値に基づいてアニメーション化する。
【0109】
各アニメーション変換関数オブジェクトは、名前または他の適切な識別子によって固有に識別され得、アニメーション変換関数オブジェクトは、グラフィカル構成ライブラリ120内に記憶され、それらが任意の他のディスプレイビュー要素オブジェクト、任意のディスプレイビューオブジェクト、及び/または任意のイベントによって容易に参照され得るように発行され得る。実際に、一実施形態において、アニメーション変換関数は、アニメーション変換関数が別のアニメーション変換関数を参照するように入れ子にされ得る。少なくとも、ディスプレイビュー及びディスプレイビュー要素を構成するとき、構成エンジニアは、ディスプレイビューもしくはディスプレイビュー要素内で、またはそれらに対して所望されるアニメーション変換関数オブジェクト(例えば、その名前または他の適切な識別子を介して)を簡単に参照することができる。一実施形態において、構成エンジニアが特定のアニメーション変換関数を構成環境102内のグラフィカルディスプレイビューまたは要素に参照するとき、参照されたアニメーション変換関数に対応する様々なフィールドが、構成エンジニアに自動的に提示され、それにより、構成エンジニアは、所望されるトリガー値を指定することができる。かかる値受信フィールドは、例えば、構成エンジニアにとって意味のあるエイリアスまたは名前によってラベル付けされ得る。したがって、アニメーション変換関数によると、構成エンジニアは、アニメーションを参照するときに数学的及び/またはプログラミングシンタックスを理解する必要がなく、ほとんどの実施形態において、名前及びトリガー値を提供することのみを必要とする。
【0110】
さらに、アニメーション変換関数がオブジェクトとして定義され、グラフィカル構成ライブラリ120内に記憶されることができるので、各アニメーション変換関数内に含められるそれぞれのトリガー条件論理は、一度だけ作成及び試験されればよく、したがって、アニメーションが含められるディスプレイビューを作成及び試験するために必要な時間を著しく低減する。同様に、トリガー条件論理に対する変更が必要な場合、変更は、一度だけ試験されればよい。
【0111】
構成環境102内のアニメーション変換関数によってグラフィカルディスプレイビュー要素を構成するためのワークフローの一例のスナップショットが
図6Aに示される。
図6Aにおいて、グラフィカルディスプレイ構成アプリケーション110のユーザインターフェースは、構成エンジニアが長方形形状602を位置付けた構成編集キャンバス600を提供する。編集区画605において、構成エンジニアは、特定のアニメーション変換関数608、例えば、本例において、長方形形状602に適用されるように構成エンジニアが所望する、一組の名前が付けられたアニメーション変換関数(これらの各々は、グラフィカル構成ライブラリ120内に記憶されたそれぞれの定義されたアニメーション変換関数オブジェクトに対応する)からの「PV_Color_Animation」を選択して、それによって、長方形602を定義するディスプレイ要素オブジェクトのインスタンスがPV_Color_Animationによって構成されることを生じさせる。構成エンジニアによるPV_Color_Animation608の選択に続いて、PV_Color_Animationに対する様々な条件または入力に対応する1つ以上の入力
フィールドが、編集区画605(図示せず)内に提示され得、それにより、構成エンジニアは、PV_Color_Animationがランタイム中に長方形形状602に適用されることを生じさせることになる様々なトリガー条件値を定義することができる。例えば、特定の入力(例えば、プロセス変数PV)、入力の下限境界値(例えば、PV_LO)、上限境界値(例えば、PV_HI)等に対応する入力フィールドが、編集区画605内に提示され得、それにより、構成エンジニアは、所望される値を入力することができる。(当然ながら、いくつかのアニメーション変換関数は、いずれのユーザ構成可能なトリガー条件値も含まない場合がある。)したがって、操作環境105内のランタイム中、インスタンス化された長方形602は、構成エンジニアによって提供されたPV値に基づいてPV_Color_Animation関数によって定義される色の塗りつぶしを用いてアニメーション化され得る。
【0112】
一実施形態において、グラフィカル構成ライブラリ120は、そのまま利用可能な一組の選択可能な予備定義されたアニメーション変換機能を含み得、その各々は、その実装を構成エンジニアから取り出され得る。当然ながら、構成エンジニアは、そのまま利用可能なアニメーション変換関数を所望されるように編集することができ、続いて、編集されたアニメーション変換関数をそのまま利用可能なアニメーション変換関数の別のバージョンとして、及び/または新規アニメーション変換関数として記憶/発行し得る。加えて、グラフィカルディスプレイ構成アプリケーション110は、構成エンジニアに、所望される場合、スクラッチから新規またはカスタムアニメーション変換関数を定義する能力を提供する。
【0113】
アニメーション変換関数の定義を例示するために、
図6Bは、ライブラリ120内に記憶されたときの
図6AのPV_Color_Animation変換関数のインスタンスの定義615を図示する。符号618によって示されるように、値入力フィールドは、
図6AのPV_Color_Animation変換関数に対するどの入力が変換関数によって利用されることになるかを示し、この場合において、「PV」である。符号620によって示されるように変換関数の出力のタイプは、「色」である。加えて、符号622によって示されるように、PV_Color_Animation変換関数の変換タイプは、「値」として定義される。PV_Color_Animation関数の本事例において、構成エンジニアは、様々な条件のトリガー値625を指定しており、これらは、そのユーザフレンドリーなエイリアス628によって示される。加えて、PV_Color_Animation関数615は、それぞれの条件値625が発生したときにホスト要素に適用されることになるそれぞれの出力630(タイプ「色」620の)を定義する。関数に対する例外635(例えば、未知、悪い、または不確定条件)が発生したときホスト要素に適用されることになるそれぞれの出力632もまた定義615内に提供される。当然ながら、他のタイプの関数入力、出力、及び変換が、追加的または代替的に考えられる。例えば、一組の入力は、プロセスプラント10と関連付けられた異なるタイプの変数(例えば、プロセス変数、制御変数、外乱変数、出力変数等)、例えば、プロセスが実行している間に値が動的に変化し得る変数を含み得る。さらに、入力は、任意のタイプ、例えば、ブール、数、文字列、色、フォント、画像、測定値等であり得る。一組の出力は、例えば、色、数、画像、動的視覚化等を含み得、これらの各々はまた、サイズ、位置等の表示も含み得る。一組の変換タイプは、例えば、異なる視覚化及び/または挙動を指定または定義する、値、スクリプト、及び/または関数を含み得る。
【0114】
さらに、構成エンジニアがグラフィカルディスプレイ構成アプリケーション110を使用して新規アニメーション変換関数を作成または定義しているとき、構成エンジニアは、所望されるように新規アニメーション変換関数のフィールド618~635のいずれかを構成/定義し、かつ所望されるようにより多い、より少ない、及び/または異なるフィールドを含み得る。例えば、構成エンジニアは、新規アニメーション変換関数を作成/定義
して、特定の論理を使用して組み合わせられた特定の一組の入力を与えられる特定の一組の出力作用及び/または視覚効果を生成し得る。さらに、新規アニメーション変換関数を作成するとき、構成エンジニアは、新規関数の論理を定義し得(例えば、スクリプトまたは他の適切な論理表現を使用することによって)、定義された論理は、定義615内に記憶され得る。しかし、変換アニメーション関数の論理定義は、変換アニメーション関数を定義または編集する構成エンジニアに利用可能にされ(例えば、閲覧及び/または編集のために)、定義された変換アニメーション関数をディスプレイビュー内及び/またはディスプレイビュー要素内で参照する構成エンジニアに提供されない(例えば、閲覧及び/または編集のために)。
【0115】
本明細書に説明されるグラフィかるディスプレイ構成及び使用システムならびに方法によって提供される別のタイプのディスプレイビュー要素は、埋め込みリンクディスプレイビュー要素であり、これは、ディスプレイビューのテキストボックス内で利用または埋め込まれ得る。現在既知のプロセス制御グラフィカル構成システムにおいて、テキストボックス(例えば、文字列を定義する)及びデータリンク/ハイパーリンク(例えば、特定のデータが取得され得るプロセス制御システム内の位置を定義する)が、異なるディスプレイビュー要素オブジェクトとして実装される。このように、構成エンジニアにとって、テキスト及びリンクを介して取得されるデータがランタイムディスプレイビュー上にインラインで現れるために、テキストボックス及び別個のデータリンク/ハイパーリンク要素を空間的に配置及びフォーマットすることは困難である。例えば、取得されたデータの周囲のテキストが、テキストの長さを増やすまたは減らすように編集される場合、データは、別個に再配置されなければならない。加えて、テキスト自体が、ランタイム幅で提示される取得されたデータ値の任意の潜在的な変化に適応するために、構成中に具体的に位置付けられなければならない。
【0116】
埋め込みリンクグラフィカルディスプレイビュー要素は、これらの及び他の欠点を克服する。一般的に言うと、埋め込みリンクグラフィックディスプレイビュー要素は、テキストボックスオブジェクト内に配置され、かつテキストボックスオブジェクトに従属し得る独立ディスプレイビュー要素オブジェクトとして実装される。このように、埋め込みデータリンク/ハイパーリンクを含むテキストボックスは、一体的にサイズ決めされ、ディスプレイビュー上の異なる位置に動かされ得る等の一体型ユニットとして構成環境102内で操作及びフォーマットされ得る。埋め込みリンクを含むテキストボックスオブジェクトがプロセスプラント10のランタイム内でインスタンス化されたとき、リンクを介して取得されたデータ値及び静的テキストは、文字列及び取得されたデータがディスプレイビュー上でシームレスな外観を有するように、自動的に適切に整列されたままになり得る(かつ回り込みが可能である場合、自動的に回り込み得る)。このように、取得されたデータ及びテキストのインライン整列及び外観は、埋め込みリンクオブジェクトによって処理され、カスタマイズされた構成エンジニアリングを必要としない。
【0117】
例示のために、
図7は、ディスプレイビュー640が構成キャンバス642上に構成されているグラフィカルディスプレイ構成アプリケーション110のユーザインターフェースのワークフローの一例のスナップショットを図示する。ディスプレイビュー640は、文字列及び3つの埋め込みリンク、例えば、データリンク1(符号648a)、データリンク2(符号648b)、及びハイパーリンク(符号648c)を含むテキストボックス645を含む。構成エンジニアは、データリンク1(符号648a)を構成するプロセス内に存在し、編集区画652内に所望されるデータへのパス650を入力している。
図7に示されるように、構成エンジニアは、例えば、フォント、線、塗りつぶし、幾何学形状、及び/または他のパラメータを変更することによって、キャンバス642上で直接、データリンク1(符号648a)のプロパティをグラフィカルに構成し得る。結果として生じるプロパティ値の数値表現は、編集区画652内に示される対応するフィールド内に自
動的に反映され得る。これに代えて、構成エンジニアは、編集区画652のフィールド内に所望されるプロパティ値を入力し得、入力されたプロパティの視覚化は、構成キャンバス642上のデータリンク1(符号648a)の外観に自動的に反映され得る。したがって、取得されたデータが、添付の文字列によってどのように見えることになるかのプレビューは、構成キャンバス652上に自動的に適用され、ユーザは、テキストボックス645またはリンク648を操作環境105内にダウンロード及びインスタンス化する必要はない。
【0118】
埋め込みリンク648a~648cの各々は、それ自体のそれぞれのプロパティ(色、フォント、ポイントサイズ等)によって構成され得る。これに代えて、テキストボックス645は、埋め込みリンク648a~648cのうちの1つ以上に自動的に伝播され得る一組のプロパティによって構成され得る。
【0119】
ここでタブ付きディスプレイビューについて、現在既知のプロセス制御構成システムのタブ付きディスプレイビューは、典型的には、プログラミングスクリプトを使用して作成される。したがって、結果として生じる構成は、構成エンジニアにとって開発することが困難であり、かつ時間がかかる場合がある。加えて、構成を維持、拡張、及び修理することは、困難であり得、広範囲なスクリプトを記述する知識及び訓練を有することを構成エンジニアに要求し得る。加えて、タブ付きディスプレイビューを構成するとき、各タブ内の対応するディスプレイビューは、互いの頂部で重なり合う場合があり、構成エンジニアは、対応するタブを選択することによって、各ディスプレイビューを別個に閲覧することができない場合がある。その結果、重なり合ったディスプレイビューは、乱雑になり、構成エンジニアが構成中に編集することが困難である。
【0120】
これらの問題を克服するために、本明細書に説明されるグラフィカルディスプレイ構成及び使用システムならびに方法、より具体的には、グラフィカルディスプレイ構成アプリケーション110は、
図8のグラフィカルディスプレイ構成アプリケーション110のビュー700に示されるようにタブディスプレイビュー要素702を含む。ディスプレイビュー要素オブジェクトであり得るタブディスプレイビュー要素702は、タブディスプレイビュー要素702をグラフィカルディスプレイ構成アプリケーション110の構成キャンバス710内にドラッグアンドドロップすること、及び編集区画720内のタブディスプレイビュー要素702のプロパティを定義すること等のグラフィカルユーザコントロールを使用してグラフィカルに定義され得る。さらに、タブディスプレイビュー要素702内の各タブは、グラフィカルディスプレイ構成アプリケーション110内の別個のディスプレイビューと関連付けられ得る。例えば、タブ1は、ディスプレイビュー1と関連付けられ得、タブ2は、ディスプレイビュー2と関連付けられ得る等である。タブディスプレイビュー要素702内の各タブについて、ディスプレイビューは、タブを参照して作成及び記憶され得る。より具体的には、タブディスプレイビュー要素702は、対応するディスプレイビューを参照するグラフィカル構成データベース120内及び/またはグラフィカルディスプレイ構成アプリケーション110に各々記憶される数個のタブを含み得る。構成エンジニアが、例えば、タブ上のクリックによってタブのうちの1つを選択するとき、グラフィカルディスプレイ構成アプリケーション110は、構成キャンバス710上の対応するディスプレイビュー(例えば、ディスプレイビュー1)712を提示する。タブが関連する表示ビューを有しない場合、グラフィカルディスプレイ構成アプリケーション110は、ディスプレイビュー要素を使用して関連するディスプレイビューを作成するために構成エンジニア用の構成キャンバス710上に空白のディスプレイビュー712を提示し得る。
【0121】
グラフィカルディスプレイ構成アプリケーション110の構成キャンバス710上のタブディスプレイビュー要素702は、例えば、銘板に利用され得る。他のシナリオにおい
て、構成エンジニアは、任意の適切なディスプレイビュー内での使用のためにタブディスプレイビュー要素702を選択することができる。上述のように、タブディスプレイビュー要素702は、タブの数(例えば、2)、丸、長方形、台形等のタブスタイル、各タブの高さ及び/もしくは幅、各タブの色、各タブの線太さ、タブが選択もしくは選択解除されたときのアニメーション、または任意の他の適切なプロパティ等の数個の構成可能なプロパティを編集区画702内に含む。タブディスプレイビュー要素702はまた、タブ714をタブディスプレイビュー要素702に追加するためのグラフィカルユーザコントロールも含み得る。構成エンジニアは、タブの行の数を定義し得るか、または各タブの幅、タブディスプレイ要素702の幅を定義し得、グラフィカルディスプレイ構成アプリケーション110が、行の数を自動的に決定し得る。
【0122】
いくつかの実施形態において、構成エンジニアは、編集区画720またはタブディスプレイビュー要素のユーザ入力を介して、例えば、タブをクリックして行の末尾にドラッグして、タブを並べ替えることができる。構成エンジニアはまた、タブディスプレイビュー要素のユーザ入力を介して、例えば、タブをクリックして別のタブの上または下にドラッグして、行の数及び各行内のタブの位置も選択し得る。
【0123】
各タブはまた、テキスト及び/またはアイコンもしくは画像を含み得るラベルを有し得る。いくつかの実施形態において、タブディスプレイビュー要素702内のタブは、同一高さ、幅、スタイル、色等の共通テーマを共有するが、一方でラベルは、各タブに対して異なるテキスト、アイコン、または画像を有し得る。ラベルは、編集区画720を使用して、または各タブのユーザ入力を介して、例えば、タブ上をダブルクリックもしくは右クリックしてテキストもしくは画像を挿入して生成され得る。いくつかの実施形態において、フォントタイプ、フォントサイズ、フォント色等の、各タブのテキストスタイルは、同一であり得る。
【0124】
構成エンジニアは、タブの各々に対応するディスプレイビュー内に任意の適切なディスプレイビュー要素を含めることができる。これは、タブディスプレイビュー要素702内で入れ子にされたタブディスプレイビュー要素を含む。構成エンジニアが特定のタブを選択するとき、関連するディスプレイビュー内の関連するディスプレイビュー及びディスプレイビュー要素は、グラフィカルディスプレイ構成アプリケーション110を介して提示され得る。
【0125】
この様式において、構成エンジニアは、タブディスプレイビュー要素702内のタブの各々がランタイム中にオペレータにどのように見えることになるかを閲覧することができる。各ディスプレイビューを異なるタブとの関連付けに別個に記憶することによって、ディスプレイビューは、構成エンジニアに乱雑ではない編集可能な様式で提示され得る。それぞれのタブに対する対応するディスプレイビューの各々はまた、オペレータワークステーションに発行及び提供され得る。対応するディスプレイビューのうちの1つは、その後、オペレータがタブを選択したとき、タブのうちの1つの下、ランタイム中に操作環境105内に提示され得る。
【0126】
シナリオの一例において、タブディスプレイビュー要素702は、特定の制御モジュールの属性を提示するように生成され得る。第1のタブは、「閾値」とラベル付けされ、制御モジュールに対応する様々なプロセスパラメータ用の一組の閾値を含み得る。閾値は、静的であってもよく、またはオペレータによって構成可能であってもよい。第2のタブは、「パラメータ」とラベル付けされ、制御モジュールに対応する一組のプロセスパラメータを含み得る。第3のタブは、「アラーム/制限」とラベル付けされ、制御モジュールに対応する一組のアラーム及びアラームの各々に対する制限閾値を含み得る。制限閾値もまた、静的であってもよく、またはオペレータによって構成可能であってもよい。
【0127】
タブ付きディスプレイビューのように、ツールチップディスプレイビューが、典型的には、プログラミングスクリプトを使用して現在既知のプロセス制御構成システム内に構成され、結果として生じる構成は、開発する構成エンジニアにとって困難かつ時間を消費し得る。ツールチップディスプレイビューは、プロセスプラント実体または制御要素(例えば、タンク、ミキサ、バルブ、ポンプ等)のグラフィカル表現等の、特定のディスプレイビューに対応するダイアログボックスであり得る。ツールチップディスプレイビューは、ユーザ入力または特定のディスプレイビュー要素のトリガーに応答して現れ得る。トリガーは、特定のディスプレイビュー要素上のマウスホバー、特定のディスプレイビュー要素上のマウスクリック等であり得る。
【0128】
ツールチップを作成するときのプログラミングスクリプトの必要性を取り除くために、本明細書に説明されるグラフィカルディスプレイ構成及び使用システムならびに方法、より具体的には、グラフィカルディスプレイ構成アプリケーション110は、グラフィカルユーザコントロールを使用して選択及び構成され得る特定タイプのオブジェクトとしてツールチップディスプレイビュー作用を含む。
図9Aは、ディスプレイビュー要素のユーザ入力に応答してディスプレイビュー要素の文脈ディスプレイ(例えば、ツールチップディスプレイ)を生成するためのグラフィカルディスプレイ構成アプリケーション110の一部分のビュー730の一例を例示する。構成エンジニアは、例えば、ポンプ732をディスプレイビュー内にドラッグアンドドロップすることによるポンプ732のグラフィカル表現等の、ディスプレイビュー要素をディスプレイビュー内に挿入し得る。ディスプレイビュー要素上の右クリック、ディスプレイビュー要素上の左クリック等のディスプレイビュー要素732のユーザ入力に応答して、グラフィカルディスプレイ構成アプリケーション110は、ツールチップディスプレイビュー734を構成するためのグラフィカルユーザコントロールを提示し得る。追加的または代替的な実施形態において、編集区画740は、ツールチップディスプレイビューを構成するための1つまたは数個のプロパティを含んでもよい。これらのプロパティは、「文脈ディスプレイをツールチップとして開く」等の作用のタイプ742、ディスプレイビュー要素732上のマウスホバー、ディスプレイビュー要素732上のマウスクリック、ディスプレイビュー要素732上のダブルクリック等に応答する等の作用のトリガー744、及びトリガーに応答して提示するディスプレイビュー746を含み得る。いくつかの実施形態において、ツールチップ作用は、銘板を開く、ディスプレイビュー要素732をアニメーションかする、作用なし等の、数個の作用のタイプ742から選択され得る。加えて、構成エンジニアは、ディスプレイビュー要素の異なるトリガーに応答して異なる作用を構成し得る。例えば、「文脈ディスプレイをツールチップとして開く」作用は、マウスホバートリガーに応答して実施され得、銘板を開く作用は、マウスクリックトリガーに応答して実施され得る。
【0129】
編集区画740は、グラフィカル構成データベース120に記憶されたディスプレイビューであり得るディスプレイ1、ディスプレイ2、ディスプレイ3等から選択するために構成エンジニアのための数個のディスプレイビューを含み得る。加えて、構成エンジニアは、トリガーに応答して提示するディスプレイビュー746の名前を入力し得、その後、後からディスプレイビューを構成することができる。
【0130】
図9Bは、
図9Aのディスプレイビュー要素732のユーザ入力に応答して提示されるディスプレイビュー760の一例を例示する。例えば、ディスプレイビュー要素732は、タンク(例えば、
図2Cに示されるタンクグラフィック155a)のグラフィカル表現であり得、ディスプレイビュー760は、静的または動的であり得るタンクの充填レベルのプロパティを含み得る。プロパティは、タンクレベルの名前762(例えば、「LT-123」)、充填されるタンクのパーセンテージ等のタンクレベルのプロセスパラメータ値764、タンクレベルの定点値766、及びタンクの流出する液体の流量等のタンクレ
ベルの出力変数値768を含み得る。タンクレベル762の名前は、静的であり、かつランタイム中に一定のままであり、タンクレベルの定点値766もまた一定のままであり得るが、タンクレベルのプロセスパラメータ値764及びタンクレベルの出力変数値768は、プロセスプラントの操作中に動的に、かつ絶えず変化し得る。ディスプレイビュー760はまた、アニメーション化された内容も含み得、マウスクリックまたはマウスホバー等のトリガーに応答するディスプレイビュー要素自体の作用を有するディスプレイビュー要素を含み得る。
【0131】
再び
図9Aを参照すると、グラフィカルディスプレイ構成アプリケーション110は、ディスプレイビュー要素732上のマウスホバーに応答して提示するために、ディスプレイビュー760をツールチップディスプレイビューとして定義する。ディスプレイビュー要素732がオペレータワークステーションに発行及び提供されるとき、ディスプレイビュー要素732を閲覧するオペレータは、ディスプレイビュー要素732上をホバーさせ得、ポンプのプロパティを描写するディスプレイビュー760は、ポンプ732のグラフィカル表現上に重ね合わされ得る。いくつかの実施形態において、ツールチップディスプレイビューは、オペレータが、持続時間閾値(例えば、500ms)の間、ディスプレイビュー要素732またはツールチップディスプレイビュー760上をもはやホバーさせていないとき、消えるように自動的に構成され得る。追加的または代替的な実施形態において、ツールチップディスプレイビューは、タイムアウト期間(例えば、2分)後に消えるように自動的に構成され得る。オペレータは、その後、再度、ディスプレイビュー732上をホバーさせて、ツールチップディスプレイビュー760を再出現させることができる。
【0132】
図10は、プロセスプラント10の構成環境102内に配設された1つ以上の様々なデバイスによって実施され得る、プロセスプラントの操作環境内での実行のためのディスプレイビューを構成する方法800の一例のフロー図を図示する。例えば、一実施形態において、方法800は、グラフィカル構成アプリケーション110の1つ以上のインスタンスによって実施される。論述の容易化のために、かつ限定の目的のためではなく、方法800は、
図1A~3Bのシステム及びデバイスを同時に参照して以下に論じられるが、方法800は、他の適切なシステム及び/またはデバイスによって実施され得ることが理解される。
【0133】
図10に図示されるように、ブロック802において、方法800は、プロセスプラントの構成環境内で実行中のグラフィカル構成アプリケーション(プロセスプラント10の構成環境102内で実行中のグラフィカル構成アプリケーション110等)によって提供されるユーザインターフェースにプレビューユーザコントロールを提示することを含み、ディスプレイビューの構成のドラフトが、提示され、及び/または作成もしくは編集されるプロセスにある。例えば、提示、作成、及び/または編集されているディスプレイビュー構成は、ディスプレイビュー上に含められる1つ以上のグラフィカル要素とプロセスプラントの操作環境内に含められる1つ以上の制御要素との間のそれぞれのリンクを定義し得、このため、プロセスプラントの操作環境内に含められるユーザインターフェースデバイス(プロセスプラント10の操作環境105内に含められるUIデバイス8等)に、完成して承認されたディスプレイビューをダウンロード及び実行すると(例えば、発行すると)、プロセスを制御するためのプロセスプラントの操作環境内で実行している間に1つ以上の制御要素によって生成される、1つ以上の値のそれぞれの表示が、実行中のディスプレイビューにリアルタイムで提示され、かつ更新される。
【0134】
方法800はまた、ブロック805において、ディスプレイビュー構成のプレビューが提示、作成、及び/または編集されている間にプレビューユーザコントロールの有効化の表示を受信することも含む。ブロック808において、プレビューユーザコントロールの
有効化に基づいて、またはそれに応答して、方法800は、ドラフトディスプレイビュー構成のランタイムの外観もしくはランタイムの挙動のうちの少なくとも一方、またはその一部分もしくはサブセットを描写するプレビューを生成することを含む。重要なことには、ブロック808において、ドラフトディスプレイビュー構成のプレビューは、プロセスプラントの操作環境とは独立して生成され、例えば、ドラフトディスプレイビュー構成は、プレビューを生成するために操作環境内にダウンロードされる必要がない(またはその点においてシミュレーション環境にダウンロードされる必要もない)。つまり、構成環境102内のドラフトディスプレイビュー構成のオンキャンバス編集によりインラインで(例えば、グラフィカル構成アプリケーション110のユーザインターフェースを介して)、ディスプレイビューのドラフト(及びおそらく単に部分的に完成した)構成のランタイムの外観及び/またはランタイムの挙動を描写するプレビューは、構成キャンバス上にこれまで描写されたディスプレイビュー構成のドラフトのスナップショットまたは一部分に基づいて構成環境102内に完全に生成され得る。いくつかの実施形態において、ユーザは、プレビューされることになるドラフトディスプレイビュー構成の特定のグラフィックディスプレイ要素、部分またはエリアを示し得、プレビューが生成され、示された要素、部分、またはエリアのランタイムの外観及び/または挙動の描写を提示し得る。いくつかの実施形態において、生成されたプレビューは、対話型プレビューであり、これを介して、ユーザは、ドラフトディスプレイビュー構成内に構成される、所望される機能及び/またはユーザ対話の論理を確認するために対話を行い得る(例えば、そこに表示される様々なユーザコントロールを有効化及び無効化する)。
【0135】
加えて、方法800は、グラフィカル構成アプリケーションのユーザインターフェースに、例えば、前述のように、対話型プレビューであり得る構成環境102内のドラフトディスプレイビューのオンキャンバス編集によりインラインで、ディスプレイビューのプレビューを提示することを含む(ブロック810)。
【0136】
方法800が、多数の考えられる実施形態のうちの1つに過ぎないことが留意される。例えば、一実施形態において、ブロック802及び805ならびにブロック808の一部分は、例えば、ディスプレイビュー構成を様々なグラフィカルディスプレイビュー要素として定義するワークフロー中にシームレスに、構成、プロパティ等が追加、削除、構成、変更、定義される等の、ドラフトまたは進行中のディスプレイビュー構成のプレビューが、グラフィカル構成アプリケーションの作業キャンバス上に連続的に生成及び表示されるとき等に、省略されてもよい。かかる実施形態において、プレビューユーザコントロールは、グラフィカル構成アプリケーションによってユーザインターフェースに提供される必要はない。
【0137】
一実施形態において、方法800は、グラフィカル構成アプリケーションのユーザインターフェース上に、発行ユーザコントロールを提供することと、発行ユーザコントロールの有効化の表示を受信することと、発行ユーザコントロールの有効化の受信された表示に基づいて、発行されたバージョンまたはドラフトディスプレイビュー構成の発行を生成することと、発行されたバージョンまたはディスプレイビュー構成の発行が実行のためのプロセスプラントの操作環境に提供されることを許可することと、ドラフトディスプレイビュー構成がプロセスプラントの操作環境に提供されることを防止することと、をさらに含み得る。さらに、この実施形態において、ドラフトディスプレイビュー構成の発行が生成され、構成環境内に記憶された場合でさえ、それでもなお、ディスプレイビューのプレビューを生成すること(ブロック808)が、ディスプレイビューのいずれの発行とも独立して(例えば、利用せずに)ディスプレイビューのプレビューを生成することを含むことは、記録するに値する。
【0138】
いくつかの実施形態において、第1のグラフィカル要素オブジェクトは、ディスプレイ
ビューの1つ以上のグラフィカル要素のうちの第1のグラフィカル要素の構成を定義し、第2のグラフィカル要素オブジェクトは、ディスプレイビューの1つ以上のグラフィカル要素のうちの第2のグラフィカル要素の構成を定義する。これらの実施形態において、方法800は、グラフィカル構成アプリケーションのユーザインターフェースを介して、第1のグラフィカル要素オブジェクト内の、第2のグラフィカル要素オブジェクトへの参照の包含の表示を受信することをさらに含む。したがって、これらの実施形態において、ディスプレイビューのランタイムの外観またはランタイムの挙動のうちの少なくとも一方を描写する記プレビューを提示すること(ブロック810)は、第1のグラフィカル要素オブジェクトによって参照される第2のグラフィカル要素オブジェクトによって定義される際の第1のグラフィカル要素の外観または挙動のうちの少なくとも一方を描写するプレビューを提示することを含む。
【0139】
例えば、第1のグラフィカル要素は、テキストボックスであり得、第2のグラフィカル要素は、データリンクまたはハイパーリンクのうちの少なくとも一方であり得る。このように、ディスプレイビューのプレビューを提示すること(ブロック810)は、テキストボックス内に、データリンクまたはハイパーリンクの少なくとも一方を介して取得されたデータを、テキストボックスの構成によって示される静的テキストによりインラインで提示することを含む。
【0140】
別の例において、第1のグラフィカル要素は、グラフィックであり、第2のグラフィカル要素は、アニメーションである。この例において、ディスプレイビューのプレビューを提示すること(ブロック810)は、グラフィックのアニメーションのランタイムの挙動を描写するディスプレイビューのプレビューを提示することを含む。いくつかの実施形態において、方法800は、グラフィカル構成アプリケーションのユーザインターフェースを介して、グラフィック及びグラフィックのアニメーションと関連付けられた1つ以上のグラフィカルハンドルを提供することを含み、グラフィックのアニメーションの少なくとも一部分のランタイムの挙動は、グラフィカル構成アプリケーションのユーザインターフェースの1つ以上のグラフィカルハンドルの操作を介して定義され得る。
【0141】
追加的または代替的に、第2のグラフィカル要素オブジェクトは、1つ以上のトリガー条件を定義する1つ以上の入力、1つ以上の入力に適用される論理定義、及びアニメーションが1つ以上の入力に適用された論理定義の結果に基づいて適用されることになるか否かを示す出力を含むアニメーション変換関数オブジェクトであり得る。したがって、ディスプレイビューのプレビューを提示すること(ブロック810)は、追加的または代替的に、第1のグラフィカル要素オブジェクトによって参照されるアニメーション変換関数オブジェクトの出力に基づいてグラフィックのアニメーションの少なくとも一部分のランタイムの外観及び挙動を描写するプレビューを提示することを含み得る。
【0142】
さらに別の例において、第2のグラフィカル要素は、ユーザコントロールであるオペレータ対話を含む。このように、ディスプレイビューのプレビューを提示すること(ブロック810)は、ディスプレイビューの対話型プレビューを提示することを含み、対話型プレビューは、(i)グラフィカル構成アプリケーションのユーザインターフェースを介して、プレビューによって描写された第1のグラフィカル要素にオペレータ対話の有効化を受信し、かつ(ii)第1のグラフィカル要素でのオペレータ対話の有効化に応答して、ディスプレイビューの対応するランタイムの外観及び/または対応するランタイムの挙動を描写する。
【0143】
いくつかの実装において、ドラフトディスプレイビュー構成は、ディスプレイビュー内にこれまで含められたグラフィカル要素の全体のサブセット内に構成される複数のオペレータ対話を含む。各構成されたオペレータ対話は、サブセットのそれぞれのグラフィカル
要素のそれぞれのユーザコントロールに対応する。したがって、方法800は、対話表示ユーザコントロール(例えば、グラフィカル構成アプリケーションのユーザインターフェースによって提供される)の有効化の際、グラフィカル要素のサブセットを区別することをさらに含み、複数のオペレータ対話は、サブセット内に、ディスプレイビューのプレビュー上に描写された他のグラフィカル要素から構成される。
【0144】
別の例において、第2のグラフィカル要素は、文脈ディスプレイであり、第2のグラフィカル要素オブジェクトは、文脈ディスプレイを介した提示に対する内容を示す。加えて、第1のグラフィカル要素の構成は、文脈ディスプレイを有効化する特定のユーザコントロールを含む。このように、この例においてディスプレイビューのプレビューを提示すること(ブロック810)は、対話型プレビューを提示することを含み、対話型プレビューは、(i)グラフィカル構成アプリケーションのユーザインターフェースを介して、文脈ディスプレイを有効化するユーザコントロールの有効化の表示を受信し、かつ(ii)文脈ディスプレイを有効化するユーザコントロールの有効化に応答して、文脈ディスプレイ及びその内容のランタイムの外観及び/または挙動を描写する。
【0145】
一実施形態において、第1のグラフィカル要素は、1つ以上のプロパティによって構成される線グラフィカル要素であり、プロパティのうちの1つは、交差路規定プロパティである。この実施形態において、方法800は、示された交差路規定を含む線グラフィカル要素の1つ以上のプロパティを含む線グラフィカル要素を自動的に構成することをさらに含み、それにより、線グラフィカル要素内で発生する任意の交差路は、交差路規定プロパティによって示された規定に従う。交差路規定プロパティは、ディスプレイ上に、線の破断または間隙、半円等の、誠意グラフィカル要素及び交差している線グラフィカル要素によって表される物理的制御要素間の物理的交差点の欠如を描写する特定のスタイルを示すように定義され得る。いくつかの実装において、方法800は、線グラフィカル要素の1つ以上の他のプロパティ(例えば、線幅、方向、位置、長さ、及び/または他のプロパティ)に対する変化に応答して交差路規定のインスタンスのそれぞれの外観を自動的に調節し、それによって、該変化をディスプレイビュー上の1つ以上の他のプロパティに適応させることをさらに含む。
【0146】
さらに別の例において、第2のグラフィカル要素は、1つ以上のプロパティによって構成されたタイマーであり、1つ以上のプロパティは、作用、持続時間、有効化の状態、またはタイマーのトリガー条件のうちの少なくとも1つを含み得る。この例において、ディスプレイビューのプレビューを提示すること(ブロック810)は、作用、持続時間、有効化の状態、またはタイマーのトリガー条件のうちの少なくとも1つに基づいて、ディスプレイビューの少なくとも1つのグラフィカル要素のランタイムの外観及び/または挙動の描写を提示することを含む。
【0147】
また、別の例において、第1のグラフィカル要素は、タブ付きディスプレイビューグラフィカル要素であり、第2のグラフィカル要素は、特定のディスプレイビューである。ディスプレイビューのプレビューを提示すること(ブロック810)は、対話型プレビューを提示することを含み、対話型プレビューは、(i)グラフィカル構成アプリケーションのユーザインターフェースを介して、タブ付きディスプレイビューグラフィカル要素内に構成されたユーザコントロールの有効化を受信し、かつ(ii)タブ付きディスプレイビューグラフィカル要素の受信された有効化に応答して、特定のディスプレイビューのランタイムの外観及び/または挙動を描写する。
【0148】
タブ付きディスプレイビューグラフィカル要素のいくつかの実施形態において、タブ付きディスプレイビューグラフィカル要素は、複数のタブグラフィカル要素を含み、タブグラフィカル要素の各々は、それぞれのユーザコントロールによって構成され、かつそれぞ
れのディスプレイビューを参照するように定義される。かかる実施形態において、タブ付きディスプレイビューグラフィカル要素の対話型プレビューを提示すること(ブロック810)は、複数のタブグラフィカル要素の各タブグラフィカル要素のそれぞれの表示を提示することと、グラフィカル構成アプリケーションのユーザインターフェースを介して、特定のタブグラフィカル要素の特定のユーザコントロールの有効化の表示を受信することと、特定のユーザコントロールの有効化に応答して、グラフィカル構成アプリケーションのユーザインターフェースの最前面に、特定のタブグラフィカル要素のそれぞれのディスプレイビューを描写することと、を含む。
【0149】
いくつかの実施形態において、方法800は、例えば、ディスプレイビューの構成が作成または編集されている間、グラフィカル構成アプリケーションのユーザインターフェース上に、一括編集ユーザコントロールを提供することと、グラフィカル構成アプリケーションのユーザインターフェースを介した、一括編集ユーザコントロールの単一の有効化に応答して、特定のプロパティをグラフィカル要素の選択されたグループの各グラフィカル要素にそれぞれ適用することと、を含む。有利には、選択されたグループグラフィカル要素は、アニメーションまたはスクリプトのうちの少なくとも1つに含まれ得る。
【0150】
いくつかの実施形態において、方法800は、例えば、ディスプレイビューの構成が作成または編集されている間、グラフィカル構成アプリケーションによって、ディスプレイビュー上の図形グラフィカル要素及び/または図形グラフィカル要素の位置がグラフィカル構成アプリケーションを介して修正されている間、ディスプレイビュー構成のドラフト内に含められる図形ビュー構成要素への線グラフィカル要素の接続を自動的に維持することをさらに含む。
【0151】
いくつかの実施形態において、方法800は、例えば、ディスプレイビューの構成が作成または編集されている間、ロッキングユーザコントロールを提供する(例えば、グラフィカル構成アプリケーション110のユーザインターフェースに)ことと、1つ以上のグラフィカル要素の特定のグラフィカル要素に対するロッキングユーザコントロールの有効化の表示を受信することと、ロッキングユーザコントロールの有効化の受信に応答して、ディスプレイビュー内の特定のグラフィカル要素の位置が、特定のグラフィカル要素に対するロッキングユーザコントロールの無効化の表示を受信せずに修正されることを防止することと、をさらに含む。
【0152】
いくつかの実施形態において、方法800は、例えば、ディスプレイビューの構成が作成または編集されている間、非表示またはグレイアウトユーザコントロールを提供する(例えば、グラフィカル構成アプリケーション110のユーザインターフェースに)ことと、1つ以上のグラフィカル要素の特定のグラフィカル要素に対する非表示またはグレイアウトユーザコントロールの有効化の表示を受信することと、非表示またはグレイアウトユーザコントロールの有効化の受信に応答して、グラフィカル構成アプリケーションのユーザインターフェース上に提示される特定のグラフィカル要素を非表示にまたはグレイアウトすることと、をさらに含む。
【0153】
いくつかの実施形態において、方法800は、例えば、ディスプレイビューの構成が作成または編集されている間、1つ以上のグラフィカルハンドルを提供する(例えば、グラフィカル構成アプリケーション110のユーザインターフェースを介して)ことであって、グラフィカルハンドルは、1つ以上のタイプのグラフィカル要素とそれぞれ関連付けられている、提供することと、グラフィカル構成アプリケーションのユーザインターフェースを介して、1つ以上のグラフィカルハンドルの少なくとも1つの操作の表示を受信することと、1つ以上のグラフィカルハンドルのうちの少なくとも1つの操作に応答して、1つ以上のタイプのグラフィカル要素の対応するインスタンスの1つ以上のプロパティを自
動的に修正することと、をさらに含む。
【0154】
当然ながら、方法800は、本明細書のいずれかの場所に論じられたものを含む、追加の、より少ない、または代替の作用を含み得る。
【0155】
本開示は、プロセスプラント10の構成環境102内の様々な特徴及び態様を論述し、これらは、プロセスプラント10の操作環境105内で実行するディスプレイビューを作成、設計、開発、または生成している間に構成エンジニアまたはユーザによって利用され得、それらは、本明細書に説明されたグラフィカルディスプレイ構成及び使用システムならびに方法によって提供され得る。しかし、本明細書に説明されるグラフィカルディスプレイ構成及び使用システムならびに方法は、本明細書に説明される構成環境102及び/または構成アプリケーション110の特徴及び態様のみに限定されないことが理解される。一般的に言うと、本明細書に説明される新規の技術は、構成エンジニアが構成ワークフロー中にインラインでグラフィック要素及び/またはグラフィック要素ディスプレイを作成、定義、プレビュー及び編集することを可能にする構成環境102の任意の特徴または態様に適用され得、ランタイムの外観及び/もしくは挙動を確認するためにドラフトグラフィカル構成を操作環境105内にコンパイル及び/もしくはダウンロードする必要がなく、ならびに/または操作環境105内に実装されるべき専用スクリプトを必要としない。これらの様々な特徴及び態様を使用することによって、構成エンジニアは、ディスプレイビュー及びそこに含められるグラフィカル要素を構成、定義、開発ならびに/または編集するために要する時間の量を著しく低減し得る。
【0156】
本開示に説明された技術の実施形態は、以下の態様のうちの任意の番号を、単独または組み合わせのいずれかにおいて含み得る。
【0157】
1.プロセスプラントのためのグラフィカル構成システムであって、グラフィカル構成システムは、プロセスプラントの構成環境内で実行するグラフィカル構成アプリケーションを備え、グラフィカル構成アプリケーションは、ディスプレイビューの構成のドラフトが提示されるユーザインターフェースを有し、ディスプレイビューの構成のドラフトは、1つ以上のグラフィカル要素を含み、
【0158】
ディスプレイビュー構成は、ディスプレイビュー上に含められる1つ以上のグラフィカル要素とプロセスプラントの操作環境内に含められる1つ以上の制御要素との間のそれぞれのリンクを定義し、このため、プロセスプラントの操作環境内に含められるユーザインターフェースデバイスでディスプレイビューをダウンロード及び実行すると、プロセスを制御するためのプロセスプラントの操作環境内で実行している間に1つ以上の制御要素によって生成される、1つ以上の値のそれぞれの表示が、実行中のディスプレイビューに提示され、かつ繰り返し更新され、
【0159】
グラフィカル構成アプリケーションは、ユーザインターフェース上で、プレビューユーザコントロールを提供し、プレビューユーザコントロールは、ディスプレイビューの構成の発行の前に有効化されたとき、生成され、かつグラフィカル構成アプリケーションのユーザインターフェースに表示されることになるディスプレイビューの構成のドラフト内に含められる1つ以上のグラフィカル要素のランタイムの外観またはランタイムの挙動のうちの少なくとも一方を描写するプレビューを生じさせ、
【0160】
ディスプレイビュー構成の発行は、プロセス制御システムの操作環境に提供されることを許可され、ディスプレイビュー構成のドラフトは、プロセス制御システムの操作環境に提供されることを禁止されている、グラフィカル構成システム。
【0161】
2.グラフィカル構成アプリケーションは、グラフィカル構成アプリケーションのユーザインターフェースに、発行ユーザコントロールをさらに提供し、発行ユーザコントロールは、有効化されたとき、ディスプレイビューの構成を発行し、それによって、ディスプレイビューの構成の特定の発行を生成し、構成環境内のディスプレイビューのドラフト構成のプレビューは、ディスプレイビューのいずれの発行された構成にもアクセスせずに、生成される、態様1に記載のグラフィカル構成システム。
【0162】
3.1つ以上のグラフィカル要素の構成のドラフトは、グラフィカル構成アプリケーションのユーザインターフェース上に提示されたディスプレイビューの構成のドラフト内に含められ、プレビューユーザコントロールの有効化は、ディスプレイビュー構成のドラフトのランタイムの外観及びランタイムの挙動のプレビューが、グラフィカル構成アプリケーションのユーザインターフェースに生成及び表示されることを生じさせ、ディスプレイビューのプレビューは、1つ以上のグラフィカル要素のプレビューを含む、態様1または2に記載のグラフィカル構成システム。任意に、ディスプレイビューのプレビューは、プロセスプラントの操作環境とは独立して生成され、例えば、プロセスプラントの構成環境内で完全に生成される。
【0163】
4.第1のグラフィカル要素オブジェクトは、1つ以上のグラフィカル要素の第1のグラフィカル要素の構成を定義し、第2のグラフィカル要素オブジェクトは、1つ以上のグラフィカル要素の第2のグラフィカル要素の構成を定義し、第1のグラフィカル要素オブジェクトは、第2のグラフィカル要素オブジェクトを参照するように定義され、ランタイム中の第1のグラフィカル要素の外観または挙動のうちの少なくとも一方は、第1のグラフィカル要素オブジェクトによって参照される第2のグラフィカル要素オブジェクトによって定義される、態様1~3のいずれか1つに記載のグラフィカル構成システム。
【0164】
5.第1のグラフィカル要素は、テキストボックスであり、第2のグラフィカル要素は、データリンクまたはハイパーリンクのうちの少なくとも一方であり、プレビューは、テキストボックスのドラフト構成のランタイムの外観を描写し、テキストボックスのドラフト構成のランタイムの外観は、データリンクまたはハイパーリンクのうちの少なくとも一方を介して取得され、テキストボックスのドラフト構成によって示された静的テキストによりインラインで提示される内容を含む、態様1~4のいずれか1つに記載のグラフィカル構成システム。
【0165】
6.第1のグラフィカル要素は、グラフィックであり、第2のグラフィカル要素は、アニメーションであり、プレビューは、グラフィックのアニメーションのドラフト構成のランタイムの挙動を描写する、態様5に記載のグラフィカル構成システム。
【0166】
7.グラフィックのアニメーションの少なくとも一部分は、1つ以上のグラフィカルハンドルの操作により、グラフィック構成アプリケーションのユーザインターフェースを介して定義される、態様6に記載のグラフィカル構成システム。
【0167】
8.第2のグラフィカル要素オブジェクトは、アニメーションの少なくとも一部分を生成するように構成されたアニメーション変換関数オブジェクトを含む、態様1~7のいずれか1つに記載のグラフィカル構成システム。
【0168】
9.アニメーション変換関数オブジェクトは、1つ以上のトリガー条件を定義する1つ以上の入力、1つ以上の入力に適用される論理定義、及びアニメーションが1つ以上の入力に適用された論理定義の結果に基づいて適用されることになるか否かを示す出力を含み、グラフィックのアニメーションの少なくとも一部分の構成のドラフトのランタイムの挙動を描写するプレビューは、第1のグラフィカル要素オブジェクトによって参照されるア
ニメーション変換関数オブジェクトの出力に基づく、態様8に記載のグラフィカル構成システム。
【0169】
10.第2のグラフィカル要素は、オペレータ対話を備え、オペレータ対話は、ユーザコントロールであり、1つ以上のグラフィカル要素のドラフト構成のプレビューは、グラフィカル構成アプリケーションのユーザインターフェースを介して、第1のグラフィカル要素でオペレータ対話ユーザコントロールの有効化の表示を受信し、かつオペレータ対話ユーザコントロールの有効化に応答して1つ以上のグラフィカル要素のドラフト構成のそれぞれのランタイムの外観及び/またはそれぞれのランタイムの挙動を描写する対話型プレビューである、態様1~9のいずれか1つに記載のグラフィカル構成システム。
【0170】
11.1つ以上のグラフィカル要素の構成のドラフトは、ディスプレイビューの構成のドラフト内に含められ、ディスプレイビューのドラフト構成は、一組のグラフィカル要素のサブセット内に構成された複数のオペレータ対話を含み、複数のオペレータ対話内に含められた各オペレータ対話は、サブセットのそれぞれのグラフィカル要素内に構成されたそれぞれのユーザコントロールであり、ディスプレイビュー構成のドラフトのプレビューは、一組のグラフィカル要素を含み、グラフィカル構成アプリケーションは、ユーザインターフェース上に、有効化されたとき、複数のオペレータ対話がディスプレイビュー構成のドラフトのプレビュー上に描写された他のグラフィカル要素からそれぞれ構成されるグラフィカル要素のサブセットを区別する対話表示ユーザコントロールをさらに提供する、態様1~10のいずれか1つに記載のグラフィカル構成システム。
【0171】
12.第2のグラフィカル要素は、文脈ディスプレイであり、第2のグラフィカル要素オブジェクトは、文脈ディスプレイを介して提示されることになる内容を示し、第1のグラフィカル要素は、文脈ディスプレイを有効化する特定のユーザコントロールを備え、1つ以上のグラフィカル要素の構成のドラフトのプレビューは、(i)グラフィカル構成アプリケーションのユーザインターフェースを介して、第1のグラフィカル要素に対応する特定のユーザコントロールの有効化の表示を受信し、かつ(ii)第1のグラフィカル要素に対応する特定のユーザコントロールの有効化に応答して、文脈ディスプレイを介して表示される内容を含む文脈ディスプレイのドラフト構成のランタイムの外観を描写する、対話型プレビューである、態様1~11のいずれか1つに記載のグラフィカル構成システム。
【0172】
13.第1のグラフィカル要素は、1つ以上のプロパティによって構成された線グラフィカル要素であり、1つ以上のプロパティは、ディスプレイビュー上に、交差している線グラフィカル要素によって表されるそれぞれの物理的制御要素間の物理的交差点の欠如を描写する特定のスタイルを示すかまたは定義するために交差路規定プロパティを含む、態様1~12のいずれか1つに記載のグラフィカル構成システム。
【0173】
14.線グラフィカル要素の交差路のインスタンスの外観は、ユーザインターフェース上に、かつ線グラフィカル要素の1つ以上の他のプロパティの変化に応答して、変化を1つ以上の他のプロパティに適応させるように自動的に順応する、態様13に記載のグラフィカル構成。
【0174】
15.第2のグラフィカル要素は、1つ以上のプロパティによって構成されたタイマーグラフィカル要素であり、1つ以上のプロパティは、作用、持続時間、有効化の状態、またはタイマーグラフィカル要素のトリガー条件のうちの少なくとも1つを含み、ディスプレイビュー内に含められる1つ以上のグラフィカル要素のプレビューは、1つ以上のグラフィカル要素のドラフト構成のランタイムの挙動を描写し、1つ以上のグラフィカル要素のランタイムの挙動は、作用、持続時間、有効化の状態、またはタイマーグラフィカル要
素のトリガー条件のうちの少なくとも1つを含む、態様1~14のいずれか1つに記載のグラフィカル構成システム。
【0175】
16.第1のグラフィカル要素は、タブ付きディスプレイビューグラフィカル要素であり、第2のグラフィカル要素は、特定のディスプレイビューであり、1つ以上のグラフィカル要素のドラフト構成のプレビューは、(i)グラフィカル構成アプリケーションのユーザインターフェースを介して、タブ付きディスプレイビューグラフィカル要素内に構成されたユーザコントロールの有効化を受信し、かつ(ii)タブ付きディスプレイビューグラフィカル要素での受信された有効化に応答して、グラフィカル構成アプリケーションのユーザインターフェースの最前面に特定のディスプレイビューのランタイムの外観またはランタイムの挙動のうちの少なくとも一方を描写する、対話型プレビューである、態様1~15のいずれか1つに記載のグラフィカル構成システム。
【0176】
17.タブ付きディスプレイビューグラフィカル要素は、複数のタブグラフィカル要素を含み、複数のタブグラフィカル要素の各々は、それぞれのユーザコントロールによって構成され、複数のタブグラフィカル要素の各々は、それぞれのディスプレイビューを参照するように定義され、対話型プレビューは、各タブグラフィカル要素のそれぞれの表示を描写し、かつグラフィカル構成アプリケーションのユーザインターフェースを介した、特定のタブグラフィカル要素のそれぞれのユーザコントロールの有効化の際に、グラフィカル構成アプリケーションのユーザインターフェースの最前面に、特定のタブグラフィカル要素のそれぞれのディスプレイビューを描写する、態様16に記載のグラフィカル構成システム。
【0177】
18.各タブグラフィカル要素は、プロセスプラントの操作環境内で実行している間に1つ以上の制御要素のうちの少なくとも1つによって生成されたデータに応答して、各タブグラフィカル要素の少なくとも1つの視覚特性の外観を変化させるようにさらに定義されている、態様17に記載のグラフィカル構成システム。
【0178】
19.グラフィカル構成アプリケーションは、ユーザインターフェース上に、一括編集ユーザコントロールをさらに提供し、グラフィカル構成アプリケーションのユーザインターフェースを介した、一括編集ユーザコントロールの単一の有効化は、特定のプロパティが、複数の選択されたグラフィカル要素内に含められる各グラフィカル要素にそれぞれ適用されることを生じさせ、複数の選択されたグラフィカル要素は、アニメーションまたはスクリプトのうちの少なくとも一方を含む、態様1~18のいずれか1つに記載のグラフィカル構成システム。
【0179】
20.グラフィカル構成アプリケーションは、グラフィカル構成アプリケーションを介した図形グラフィカル要素に対する修正中に1つ以上のグラフィカル要素の構成のドラフト内に含められる図形グラフィカル要素への線グラフィカル要素の接続を自動的に維持する、態様1~19のいずれか1つに記載のグラフィカル構成システム。
【0180】
21.グラフィカル構成アプリケーションは、ロッキングユーザコントロールをさらに提供し、ロッキングユーザコントロールは、グラフィカル構成アプリケーションのユーザインターフェース上に表示された1つ以上のグラフィカル要素のうちの特定のグラフィカル要素に対して有効化されたとき、ディスプレイビュー内の特定のグラフィカル要素の位置または位置付けが、特定のグラフィカル要素に対するロッキングユーザコントロールを無効化せずに修正されることを防止する、態様1~20のいずれか1つに記載のグラフィカル構成システム。
【0181】
22.グラフィカル構成アプリケーションは、非表示またはグレイアウトユーザコント
ロールをさらに提供し、非表示またはグレイアウトユーザコントロールは、1つ以上のグラフィカル要素の特定のグラフィカル要素に対して有効化されたとき、グラフィカル構成アプリケーションのユーザインターフェース上の特定のグラフィカル要素を非表示にまたはグレイアウトする、態様1~21のいずれか1つに記載のグラフィカル構成システム。
【0182】
23.グラフィカル構成アプリケーションは、1つ以上のグラフィカルハンドルをさらに提供し、グラフィカルハンドルは、1つ以上のタイプのグラフィカル要素とそれぞれ関連付けられ、グラフィカルハンドルを介して、1つ以上のタイプのグラフィカル要素のインスタンスのそれぞれのプロパティが、グラフィカル構成アプリケーションのユーザインターフェースを介してグラフィカルに修正可能である、態様1~22のいずれか1つに記載のグラフィカル構成システム。
【0183】
24.プロセスプラントの操作環境内での実行のためのディスプレイビューを構成する方法であって、方法は、ディスプレイビューの構成のドラフトを発行する前に、ディスプレイビュー構成が、ディスプレイビュー上に含められる1つ以上のグラフィカル要素とプロセスプラントの操作環境内に含められる1つ以上の制御要素との間のそれぞれのリンクを定義することであって、このため、プロセスプラントの操作環境内に含められるユーザインターフェースデバイスでディスプレイビューをダウンロード及び実行すると、プロセスを制御するためのプロセスプラントの操作環境内で実行している間に1つ以上の制御要素によって生成される、1つ以上の値のそれぞれの表示が、実行中のディスプレイビューに提示及び更新される、定義することと、
【0184】
プロセスプラントの構成環境内で実行するグラフィカル構成アプリケーションによって提供されたユーザインターフェースに、ディスプレイビューの構成のドラフトのプレビューを提示することと、を含み、プレビューは、ディスプレイビュー構成のドラフトのランタイムの外観またはランタイムの挙動のうちの少なくとも一方を描写し、発行されたディスプレイビュー構成は、プロセス制御システムの操作環境に提供されることを許可され、ドラフトディスプレイビュー構成は、プロセス制御システムの操作環境に提供されることを禁止されている、方法。
【0185】
25.方法は、グラフィカル構成アプリケーションのユーザインターフェース上に、発行ユーザコントロールを提供することと、発行ユーザコントロールの有効化の表示を受信することと、発行ユーザコントロールの有効化の受信された表示に基づいて、ディスプレイビュー構成のドラフトを発行して、ディスプレイビューの特定の発行を生成することと、をさらに含み、発行されたディスプレイビュー構成内に含められるディスプレイビュー構成の特定の発行は、プロセス制御システムの操作環境に提供されることを可能にされ、
【0186】
ドラフトディスプレイビュー構成のプレビューを生成することは、ディスプレイビュー構成の特定の発行を利用せずにドラフトディスプレイビューのプレビューを生成することを含む、態様24に記載の方法。
【0187】
26.第1のグラフィカル要素オブジェクトは、1つ以上のグラフィカル要素の第1のグラフィカル要素の構成を定義し、第2のグラフィカル要素オブジェクトは、1つ以上のグラフィカル要素の第2のグラフィカル要素の構成を定義し、方法は、グラフィカル構成アプリケーションのユーザインターフェースを介して、第1のグラフィカル要素オブジェクト内の、第2のグラフィカル要素オブジェクトへの参照の包含の表示を受信することをさらに含み、ドラフトディスプレイビュー構成のランタイムの外観またはランタイムの挙動のうちの少なくとも一方を描写するプレビューを提示することは、第1のグラフィカル要素オブジェクトによって参照される第2のグラフィカル要素オブジェクトによって定義される際の第1のグラフィカル要素の外観または挙動のうちの少なくとも一方を描写する
プレビューを提示することを含む、態様24~25のいずれか1つに記載の方法。
【0188】
27.第1のグラフィカル要素は、テキストボックスであり、第2のグラフィカル要素は、データリンクまたはハイパーリンクのうちの少なくとも一方であり、ディスプレイビューのプレビューを提示することは、テキストボックス内に、データリンクまたはハイパーリンクの少なくとも一方を介して取得されたデータを、テキストボックスの構成によって示される静的テキストによりインラインで提示することを含む、態様24~26のいずれか1つに記載の方法。
【0189】
28.第1のグラフィカル要素は、グラフィックであり、第2のグラフィカル要素は、アニメーションであり、ドラフトディスプレイビュー構成のプレビューを提示することは、グラフィックのアニメーションのランタイムの挙動を提示することを含む、態様24~27のいずれか1つに記載の方法。
【0190】
29.グラフィカル構成アプリケーションのユーザインターフェースを介して、グラフィック及びグラフィックのアニメーションの少なくとも一部分と関連付けられた1つ以上のグラフィカルハンドルを提供することを含み、グラフィックのアニメーションの少なくとも一部分のランタイムの挙動は、グラフィカル構成アプリケーションのユーザインターフェースの1つ以上のグラフィカルハンドルの操作を介して定義される、態様24~28のいずれか1つに記載の方法。
【0191】
30.第2のグラフィカル要素オブジェクトは、アニメーション変換関数オブジェクトであり、アニメーション変換関数オブジェクトは、1つ以上のトリガー条件を定義する1つ以上の入力、1つ以上の入力に適用される論理定義、及びアニメーションが1つ以上の入力に適用された論理定義の結果に基づいて適用されることになるか否かを示す出力を含み、ドラフトディスプレイビュー構成のプレビューを提示することは、第1のグラフィカル要素オブジェクトによってアニメーション変換関数オブジェクトの出力に基づいてグラフィックのアニメーションのランタイムの挙動を提示することを含む、態様24~29のいずれか1つに記載の方法。
【0192】
31.第2のグラフィカル要素は、オペレータ対話を含み、オペレータ対話は、オペレータ対話ユーザコントロールであり、ドラフトディスプレイビュー構成のプレビューを提示することは、ドラフトディスプレイビュー構成の対話型プレビューを提示することを含み、対話型プレビューは、(i)グラフィカル構成アプリケーションのユーザインターフェースを介して、第1のグラフィカル要素にオペレータ対話ユーザコントロールの有効化を受信し、かつ(ii)第1のグラフィカル要素でのオペレータ対話ユーザコントロールの有効化に応答して、ドラフトディスプレイビュー構成の対応するランタイムの外観及び/または対応するランタイムの挙動を描写する、態様24~30のいずれか1つに記載の方法。
【0193】
32.ディスプレイビュー構成は、ドラフトディスプレイビュー構成内に含められる一組のグラフィカル要素のサブセット内に構成された複数のオペレータ対話を含み、各オペレータ対話は、サブセットのそれぞれのグラフィカル要素のそれぞれのユーザコントロールに対応し、方法は、グラフィカル構成アプリケーションのユーザインターフェースによって提供される対話表示ユーザコントロールの有効化の際、グラフィカル要素のサブセットを区別することをさらに含み、サブセット内に、複数のオペレータ対話が、ドラフトディスプレイビュー構成のプレビュー上に描写された他のグラフィカル要素から構成される、態様24~31のいずれか1つに記載の方法。
【0194】
33.第2のグラフィカル要素は、文脈ディスプレイであり、第2のグラフィカル要素
オブジェクトは、文脈ディスプレイを介した提示に対する内容を示し、第1のグラフィカル要素の構成は、文脈ディスプレイを有効化する特定のユーザコントロールを含み、ドラフトディスプレイビュー構成のプレビューを提示することは、対話型プレビューを提示することを含み、対話型プレビューは、(i)グラフィカル構成アプリケーションのユーザインターフェースを介して、文脈ディスプレイを有効化する特定のユーザコントロールの有効化の表示を受信し、かつ(ii)文脈ディスプレイを有効化する特定の保存及びスリープさせるユーザコントロールの有効化の受信された表示に応答して、文脈ディスプレイ及びその内容のランタイムの外観を描写する、態様24~32のいずれか1つに記載の方法。
【0195】
34.第1のグラフィカル要素は、1つ以上のプロパティによって構成された線グラフィカル要素であり、1つ以上のプロパティは、ディスプレイビュー上に、線グラフィカル要素及び交差している線グラフィカル要素によって表されるそれぞれの物理的制御要素間の物理的交差点の欠如を描写する特定のスタイルを示すかまたは定義するために交差路規定プロパティを含む、態様24~33のいずれか1つに記載の方法。
【0196】
35.線グラフィカル要素の1つ以上の他のプロパティに対する変化に応答して交差路規定の外観を自動的に調節し、それによって、該変化をディスプレイビュー上の1つ以上の他のプロパティに適応させることをさらに含む、態様24~34のいずれか1つに記載の方法。
【0197】
36.第2のグラフィカル要素は、1つ以上のプロパティによって構成されたタイマーであり、1つ以上のプロパティは、作用、持続時間、有効化の状態、またはタイマーのトリガー条件のうちの少なくとも1つを含み、ドラフトディスプレイビュー構成のプレビューを提示することは、作用、持続時間、有効化の状態、またはタイマーのトリガー条件のうちの少なくとも1つに基づいて、ディスプレイビューの少なくとも1つのグラフィカル要素のランタイムの挙動の描写を提示することを含む、態様24~35のいずれか1つに記載の方法。
【0198】
37.第1のグラフィカル要素は、タブ付きディスプレイビューグラフィカル要素であり、第2のグラフィカル要素は、特定のディスプレイビューであり、ドラフトディスプレイビュー構成のプレビューを提示することは、対話型プレビューを提示することを含み、対話型プレビューは、(i)グラフィカル構成アプリケーションのユーザインターフェースを介して、タブ付きディスプレイビューグラフィカル要素内に構成されたユーザコントロールの有効化を受信し、かつ(ii)タブ付きディスプレイビューグラフィカル要素の受信された有効化に応答して、特定のディスプレイビューのランタイムの外観を描写する、態様24~36のいずれか1つに記載の方法。
【0199】
38.タブ付きディスプレイビューグラフィカル要素は、複数のタブグラフィカル要素を含み、複数のタブグラフィカル要素の各々は、それぞれのユーザコントロールによって構成され、複数のタブグラフィカル要素の各々は、それぞれのディスプレイビューを参照するように定義され、対話型プレビューを提示することは、複数のタブグラフィカル要素の各タブグラフィカル要素のそれぞれの表示を提示することと、グラフィカル構成アプリケーションのユーザインターフェースを介して、特定のタブグラフィカル要素の特定のユーザコントロールの有効化の表示を受信することと、特定のユーザコントロールの有効化に応答して、グラフィカル構成アプリケーションのユーザインターフェースの最前面に、特定のタブグラフィカル要素のそれぞれのディスプレイビューを描写することと、を含む、態様24~37のいずれか1つに記載の方法。
【0200】
39.グラフィカル構成アプリケーションのユーザインターフェース上に、一括編集ユ
ーザコントロールを提供することと、グラフィカル構成アプリケーションのユーザインターフェースを介した、一括編集ユーザコントロールの単一の有効化に応答して、特定のプロパティをグラフィカル要素の選択されたグループの各グラフィカル要素にそれぞれ適用することであって、選択されたグループグラフィカル要素は、アニメーションまたはスクリプトのうちの少なくとも一方を含む、適用することと、をさらに含む、態様24~38のいずれか1つに記載の方法。
【0201】
40.グラフィカル構成アプリケーションによって、図形グラフィカル要素及び/または図形グラフィカル要素の位置がグラフィカル構成アプリケーションを介して修正されている間、ディスプレイビュー構成のドラフト内に含められる図形ビュー構成要素への線グラフィカル要素の接続を自動的に維持することをさらに含む、態様24~39のいずれか1つに記載の方法。
【0202】
41.グラフィカル構成アプリケーションのユーザインターフェースに、ロッキングユーザコントロールを提供することと、1つ以上のグラフィカル要素の特定のグラフィカル要素に対するロッキングユーザコントロールの有効化の表示を受信することと、及びロッキングユーザコントロールの有効化の受信に応答して、ドラフトディスプレイビュー構成内の特定のグラフィカル要素の位置が、特定のグラフィカル要素に対するロッキングユーザコントロールの無効化の表示を受信せずに修正されることを防止することと、をさらに含む、態様24~40のいずれか1つに記載の方法。
【0203】
42.グラフィカル構成アプリケーションのユーザインターフェースに、非表示またはグレイアウトユーザコントロールを提供することと、1つ以上のグラフィカル要素の特定のグラフィカル要素に対する非表示またはグレイアウトユーザコントロールの有効化の表示を受信することと、非表示またはグレイアウトユーザコントロールの有効化の受信に応答して、グラフィカル構成アプリケーションのユーザインターフェース上の特定のグラフィカル要素を非表示にまたはグレイアウトすることと、をさらに含む、態様24~41のいずれか1つに記載の方法。
【0204】
43.グラフィカル構成アプリケーションのユーザインターフェースを介して、1つ以上のグラフィカルハンドルを提供することであって、グラフィカルハンドルは、1つ以上のタイプのグラフィカル要素とそれぞれ関連付けられている、提供すること、グラフィカル構成アプリケーションのユーザインターフェースを介して、1つ以上のグラフィカルハンドルの少なくとも1つの操作の表示を受信すること、及び1つ以上のグラフィカルハンドルのうちの少なくとも1つの操作に応答して、1つ以上のタイプのグラフィカル要素の対応するインスタンスの1つ以上のプロパティを自動的に修正することか、のうちの少なくとも1つを含む、態様24~42のいずれか1つに記載の方法。
【0205】
44.ディスプレイビュー構成のドラフトのプレビューをグラフィカル構成アプリケーションのユーザインターフェースに提示することは、ディスプレイビュー構成のドラフトのプレビューをグラフィカル構成アプリケーションのユーザインターフェースに連続的に提示することを含む、態様24~43のいずれか1つに記載の方法。
【0206】
45.グラフィカル構成アプリケーションによって提供されるユーザインターフェースを介して、プレビューユーザコントロールを提供することと、ディスプレイビュー構成のドラフトを発行する前にプレビューユーザコントロールの有効化を受信することと、をさらに含み、ディスプレイビュー構成のドラフトのプレビューを提示することは、プレビューユーザコントロールの有効化に応答する、態様24~43のいずれか1つに記載の方法。
【0207】
46.態様1~45の他のいずれか1つに記載の態様との組み合わせられている態様1~45のいずれか1つに記載の態様。
【0208】
加えて、本開示の上記の態様は、単に代表的なものであり、本開示の範囲を限定することを意図しない。
【0209】
以下の追加の検討が、上記の論述に適用される。本明細書全体を通して、任意のデバイスまたはルーチンによって実施されるように説明された作用は、一般的に、機械可読命令に従ってテータを操作または変形するプロセッサの作用またはプロセスを意味する。機械可読命令は、プロセッサに通信可能に連結されたメモリデバイス上に記憶され、かつそこから引き出され得る。つまり、本明細書に説明された方法は、
図1Bに例示されたもの等の、コンピュータ可読媒体上(即ち、メモリデバイス上)に記憶された一組の機械可読命令によって具現化され得る。命令は、対応するデバイス(例えば、サーバ、ユーザインターフェースデバイス等)の1つ以上のプロセッサによって実行されたとき、プロセッサに方法を実行させる。命令、ルーチン、モジュール、プロセス、サービス、プログラム、及び/またはアプリケーションがコンピュータ可読メモリまたはコンピュータ可読媒体上で記憶または保存されるように本明細書で言及される場合、「記憶」及び「保存」の単語は、一時的な信号を除外することを意図する。
【0210】
さらに、「オペレータ」、「人員」、「人」、「ユーザ」、「技術者」の用語、及び同様の他の用語は、本明細書に説明されたシステム、装置、及び方法を使用するかそれらと対話し得るプロセスプラント環境内の人を説明するために使用され、これらの用語は、限定であることを意図しない。特定の用語が説明に使用される場合、用語は、プラント人員が従事する従来の活動のために、部分的に、使用されるが、特定の活動に従事し得る人員を限定することを意図しない。
【0211】
加えて、本明細書全体を通して、複数のインスタントが、構成要素、オペレーション、または単一のインスタンスとして説明された構造を実装し得る。1つ以上の方法の個々のオペレーションが別個のオペレーションとして例示及び説明されるが、個々のオペレーションのうちの1つ以上は、同時に実施されてもよく、オペレーションが例示された順番で実施される必要はない。構成の一例で別個の構成要素として提示された構造及び機能は、組み合わせられた構造または構成要素として実装されてもよい。同様に、単一の構成要素として提示された構造及び機能は、別個の構成要素として実装されてもよい。これら及び他の変形、修正、追加、及び改善は、本明細書の主題の範囲内に収まる。
【0212】
具体的に別途、記述されない限り、「処理する」、「演算する」、「計算する」、「決定する」、「識別する」、「提示する」、「提示させる」、「表示させる」、「表示する」等のような単語を使用する本明細書の論述は、1つ以上のメモリ(例えば、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、またはそれらの組み合わせ)、レジスタ、または情報を受信、記憶、送信、または表示する他の機械構成要素内の物理的(例えば、電気的、磁気的、生態的、または光学的)量として表されるデータを操作または変形する機械(例えば、コンピュータ)の作用またはプロセスを意味し得る。
【0213】
ソフトウェア内に実装されるとき、本明細書に説明されたアプリケーション、サービス、及びエンジンのうちのいずれかは、コンピュータまたはプロセッサのRAMまたはROM内の磁気ディスク、レーザディスク、固体メモリデバイス、分子メモリ記憶デバイス、または他の記憶媒体等の、任意の有形の非一時的コンピュータ可読メモリ内に記憶され得る。本明細書に開示されたシステムの一例は、他の構成要素の中でも、ハードウェア上で実行されるソフトウェア及び/またはファームウェアを含むように開示されたが、かかるシステムは、単に例示的なものであり、限定として考慮されるべきではないことが留意さ
れるべきである。例えば、これらのハードウェア、ソフトウェア、及びファームウェア構成要素のいずれかまたは全てが、排他的にハードウェア内に、排他的にソフトウェア内に、またはハードウェア及びソフトウェアの任意の組み合わせに具現化され得ることが考えられる。したがって、当業者は、提供された例がかかるシステムを実装するための唯一の方式ではないことを即座に認めるであろう。
【0214】
したがって、本発明が特定の例を参照して説明されたが、これらは、単に例示的なものであり、本発明の限定であることを意図せず、当業者にとって、変更、追加または削除が、本発明の概念及び範囲を逸脱することなく開示された実施形態になされ得ることが明らかであろう。
【0215】
用語が、「本明細書に使用される、「______」という用語は、本明細書では...を意味するように定義される」という文または同様の文を使用して本特許内で明白に定義されない限り、明示的または暗示的のいずれかにおいて、その明白または通常の意味を越えて、その用語の意味を限定する意図は存在せず、かかる用語が本特許のいずれの節(特許請求の範囲の言葉以外)でなされたいずれの記述に基づいた範囲内に限定されるように解釈されるべきではないこともまた理解されるべきである。本特許の最後の特許請求の範囲に記載された任意の用語が本特許において単一の意味と矛盾しない様式で引用される点で、これは、読者を混乱させないために明瞭性のみのためになされ、かかる特許請求の範囲の用語が暗示的またはそうでなければその単一の意味に限定されることを意図しない。最後に、特許請求の範囲の要素が「手段」の単語及び任意の構造の詳述なしの機能を記載することによって定義されない限り、いずれの特許請求の範囲の要素の範囲も、35U.S.C.§112(f)及び/またはpre-AIA35U.S.C.§112、第6節に基づいて解釈されることを意図しない。
【0216】
さらに、上記の文章が多くの異なる実施形態の詳細な説明を明らかにするが、本特許の範囲が、本特許の最後に明らかにされる特許請求の範囲の語によって定義されることが理解されるべきである。詳細な説明は、単に代表的なものとして解釈されるべきであり、全ての考えられる実施形態を説明することは、不可能でないにしても、非現実的であるため、全ての考えられる実施形態を説明するものではない。多くの代替的実施形態が、現在の技術または本特許の出願日の後に開発された技術のいずれかを使用して実装され得るが、これらは、依然として特許請求の範囲の範囲内に収まることになる。