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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-10
(45)【発行日】2023-10-18
(54)【発明の名称】座席付き育児器具および連結具
(51)【国際特許分類】
   B62B 9/24 20060101AFI20231011BHJP
   B60R 22/10 20060101ALI20231011BHJP
   A47D 13/02 20060101ALI20231011BHJP
   B60R 22/00 20060101ALI20231011BHJP
   A44B 11/25 20060101ALI20231011BHJP
【FI】
B62B9/24 Z
B60R22/10 105
A47D13/02
B60R22/00 207
A44B11/25
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2019218255
(22)【出願日】2019-12-02
(65)【公開番号】P2020175881
(43)【公開日】2020-10-29
【審査請求日】2022-09-08
(31)【優先権主張番号】P 2019078106
(32)【優先日】2019-04-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】508189474
【氏名又は名称】ニューウェルブランズ・ジャパン合同会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001586
【氏名又は名称】弁理士法人アイミー国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】サヴィル デレック
(72)【発明者】
【氏名】薮内 仁志
【審査官】塚本 英隆
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-360311(JP,A)
【文献】特開2001-322529(JP,A)
【文献】特開2008-301950(JP,A)
【文献】実開昭63-166867(JP,U)
【文献】特開2010-179103(JP,A)
【文献】特開2003-137064(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B62B 9/24
B60R 22/10
A47D 13/02
B60R 22/00
A44B 11/25
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
乳幼児を受け入れるための受入空間を形成する座席部と、
前記座席部に着座した乳幼児の両太腿の間を延びる股ベルトと、
乳幼児の上半身を拘束する拘束ベルトと、
前記股ベルトと前記拘束ベルトとを連結する連結具とを備え、
前記連結具は、前記拘束ベルトに連結された一対の係合部材と、前記股ベルトに連結された被係合部材とを含み、
前記係合部材は、係合爪部を有する挿入部を含み、
前記被係合部材は、前記挿入部を受け入れる開口部を有する固定部と、前記挿入部の前記開口部内への挿入をガイドし、前記固定部に対して第1位置と第2位置との間を変位可能なガイド部と、前記ガイド部を前記第1位置と前記第2位置との間で変位させる操作部とを含み、
前記ガイド部は、前記第1位置にある場合に前記係合爪部と係合する被係合爪部と、前記第2位置にある場合に前記係合爪部と係合しない平坦部とを有する、座席付き育児器具。
【請求項2】
前記係合部材の挿入部は、厚み方向の外方に向かって突出する一対の係合凸部を含み、
前記被係合部材の固定部は、挿入方向から見て出口側に位置し、前記被係合部材と前記係合部材との係合状態において、前記挿入部に向かって突出する一対の被係合凸部とを含み、
前記一対の係合凸部の厚み方向の寸法は、前記一対の被係合凸部の厚み方向の寸法と略同一である、請求項1に記載の座席付き育児器具。
【請求項3】
前記開口部は、対向して一対設けられ、
前記一対の開口部は、挿入方向にそれぞれ延びており、
前記一対の開口部の挿入方向に延びる中央軸線は、前記固定部の幅方向中央部において交差する、請求項1または2に記載の座席付き育児器具。
【請求項4】
前記係合部材の挿入部は、第1磁石を有し、
前記被係合部材のガイド部は、前記第1位置に対面し、前記第1磁石に対して磁気的に吸引する第2磁石と、前記第2位置に対面し、前記第2磁石とは逆の極性を有する第3磁石とを有する、請求項1~3のいずれかに記載の座席付き育児器具。
【請求項5】
一方のベルトに連結された係合部材と、他方のベルトに連結された被係合部材とを備え、
前記係合部材は、係合爪部を有する挿入部を含み、
前記被係合部材は、前記挿入部を受け入れる開口部を有する固定部と、前記開口部内に挿入される前記挿入部の挿入をガイドし、前記固定部に対して第1位置と第2位置との間を変位可能なガイド部と、前記ガイド部を前記第1位置と前記第2位置との間で変位させる操作部とを含み、
前記ガイド部は、前記第1位置にある場合に前記係合爪部と係合する被係合爪部と、前記第2位置にある場合に前記係合爪部と係合しない平坦部とを有する、連結具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、座席付き育児器具および連結具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、たとえば乳母車、チャイルドシート、育児椅子などの座席付き育児器具には、乳幼児を座席上に乗せた場合に、乳幼児の身体を拘束する身体拘束ベルトが設けられている。
【0003】
このような乳母車に設けられる身体拘束ベルトとして、たとえば特開2005-138742号公報(特許文献1)が知られている。特許文献1には、おむつ交換作業をスムーズに行うために、肩ベルトおよび腰ベルトを連結具に連結した状態で、股ベルトだけを分離することが可能な股ベルトが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2005-138742号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示された身体拘束ベルトでは、股ベルトだけを分離可能なだけで、ロックおよびロック解除を容易に行うことはできなかった。
【0006】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであって、その目的は、ロックおよびロック解除を容易に行うことができる座席付き育児器具および連結具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この目的のため、本発明の一態様に係る座席付き育児器具は、乳幼児を受け入れるための受入空間を形成する座席部と、座席部に着座した乳幼児の両太腿の間を延びる股ベルトと、乳幼児の上半身を拘束する拘束ベルトと、股ベルトと拘束ベルトとを連結する連結具とを備え、連結具は、拘束ベルトに連結された一対の係合部材と、股ベルトに連結された被係合部材とを含み、係合部材は、係合爪部を有する挿入部を含み、被係合部材は、挿入部を受け入れる開口部を有する固定部と、挿入部の開口部内への挿入をガイドし、固定部に対して第1位置と第2位置との間を変位可能なガイド部と、ガイド部を第1位置と第2位置との間で変位させる操作部とを含み、ガイド部は、第1位置にある場合に係合爪部と係合する被係合爪部と、第2位置にある場合に係合爪部と係合しない平坦部とを有する。
【0008】
好ましくは、係合部材の挿入部は、厚み方向の外方に向かって突出する一対の係合凸部を含み、被係合部材の固定部は、挿入方向から見て出口側に位置し、被係合部材と係合部材との係合状態において、挿入部に向かって突出する一対の被係合凸部とを含み、一対の係合凸部の厚み方向の寸法は、一対の被係合凸部の厚み方向の寸法と略同一である。
【0009】
好ましくは、開口部は、挿入方向に延びており、開口部の挿入方向に延びる中央軸線は、固定部の幅方向中央部において交差する。
【0010】
好ましくは、係合部材の挿入部は、第1磁石を有し、被係合部材のガイド部は、第1位置に対面し、第1磁石に対して磁気的に吸引する第2磁石と、第2位置に対面し、第2磁石とは逆の極性を有する第3磁石とを有する。
【0011】
好ましくは、本発明の他の一態様に係る連結具は、一方のベルトに連結された係合部材と、他方のベルトに連結された被係合部材とを備え、係合部材は、係合爪部を有する挿入部を含み、被係合部材は、挿入部を受け入れる開口部を有する固定部と、開口部内に挿入される挿入部の挿入をガイドし、固定部に対して第1位置と第2位置との間を変位可能なガイド部と、ガイド部を第1位置と第2位置との間で変位させる操作部とを含み、ガイド部は、第1位置にある場合に係合爪部と係合する被係合爪部と、第2位置にある場合に係合爪部と係合しない平坦部とを有する。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、ロックおよびロック解除を容易に行うことができる座席付き育児器具および連結具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本実施の形態に係る座席付き育児器具の一例を示す斜視図である。
図2】本実施の形態における連結具を示す図であり、(a)は正面図であり、(b)は側面図であり、(c)は正面側から見た斜視図であり、(d)は背面側から見た斜視図である。
図3】本実施の形態における連結具の分解斜視図である。
図4】連結具のガイド部の斜視図である。
図5】第1,2係合部材と被係合部材のロックを解除した状態を示す図であり、(a)は正面側から見た斜視図であり、(b)は背面側から見た斜視図である。
図6】第1,2係合部材と被係合部材とのロックおよびロック解除状態を示す模式平面図である。
図7】第1,2係合部材と被係合部材とのロックを解除した状態示す模式図であり、(a)は操作部を操作していない状態であり、(b)は操作部を操作した状態である。
図8】第1,2係合部材と被係合部材とをロックした状態示す模式図であり、(a)は操作部を操作していない状態であり、(b)は操作部を操作した状態である。
図9】(a)は、図8(a)の線IX-IXに沿って見た断面斜視図であり、(b)は、開口部の中央軸線を取り出して示す図であり、(c)は、図9(a)の一部分を拡大して示す図である。
図10】(a)は、図8(a)の線X-Xに沿って見た模式断面図であり、(b)は、図10(a)の一部分を拡大して示す図である。
図11図8(a)の線IX-IXに沿って見た模式断面図である。
図12】(a)は、図8(a)の線X-Xに沿って見た模式断面図であり、(b)は(a)の状態から第1係合部材を取り外した状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
【0015】
(乳母車の概要)
図1を参照して、本実施の形態に係る座席付き育児器具としての乳母車1の概要について説明する。乳母車1の説明において、前後方向は、乳母車の前後方向に対応し、左右方向は、乳母車の前方から見た左右方向に対応している。
【0016】
乳母車1の基本構造としては、一般的な乳母車の構造と同様であってよく、乳母車1は、本体2と、本体2を下方から支持する脚部3と、前ガード11と、押し棒13とを備える。脚部3は、前輪31を有する一対の前脚33と、後輪32を有する一対の後脚34とを有する。本体2は、乳幼児を受け入れるための受入空間を形成する座席部20を有している。座席部20は、たとえば、座部21と、背もたれ部22と、背もたれ部22の両端縁から立ち上がる一対の立ち上がり部23とを有している。前ガード11は、座席部20の前方位置において左右方向に延び、座席部20の左右両側に配置される一対の手摺部12に連結されている。
【0017】
ここで、乳母車1の座席部20は、乳幼児の身体を拘束する複数のベルトが設けられている。複数のベルトは、座席部20に着座した乳幼児の両太腿の間を延びる股ベルト41と、乳幼児の腰を拘束する腰ベルト42,43と、乳幼児の肩を拘束する肩ベルト44,45と、これらのベルト41,42,43,44,45とを連結する連結具5とを備える。腰ベルト42,43および肩ベルト44,45は、乳幼児の上半身を拘束するものである。そのため、腰ベルト42,43および肩ベルト44,45を、拘束ベルトとともいう。
【0018】
(連結具について)
以下に、乳母車1に用いられる連結具5について、詳細に説明する。
【0019】
図2図12をさらに参照して、連結具5の構成例について詳細に説明する。なお、以下の説明において、左右方向および上下方向は、それぞれ、図2(a),図5(a),図6図8の紙面上の左右方向および上下方向を基準とする。また、左右方向は、横方向ともいう。また、図2(c)および図5(a)は連結具5の表面であり、図2(d)および図5(b)は連結具5の裏面である。図9図12の紙面上の上下方向は、連結具の厚み方向といい、紙面上の上方を表側、紙面上の下方を裏側という。理解容易の為、図11図12において、固定部91を横方向に真っ直ぐに延ばしているが、実際は、図9図10に示すように、固定部91の略中央部分において表側に湾曲した形状である。
【0020】
特に図2を参照して、本実施の形態における連結具5は、5点ベルトの連結具であり、肩ベルト44,45に連結された一対の第1係合部材51,61と、腰ベルト42,43に連結された一対の第2係合部材71,81と、股ベルト41に連結された被係合部材90とを含む。被係合部材90と、一対の第1係合部材51,61および一対の第2係合部材71,81とは、着脱可能に連結することができる。つまり、一対の第1係合部材51,61および一対の第2係合部材71,81は、被係合部材90に対してロックまたはロック解除可能である。以下、それぞれの部材について詳細に説明する。
【0021】
(第1係合部材について)
図3図5図6図9(c),図11を参照して、一対の第1係合部材51,61について説明する。上述のように、第1係合部材51は、左側の肩ベルト44と連結し、第1係合部材61は、右側の肩ベルト45と連結する。第1係合部材51は、被係合部材90の左側に取り付けられ、第1係合部材61は、被係合部材90の右側に取り付けられる。
【0022】
第1係合部材51は、本体部52と、本体部52から突出して設けられる挿入部55とを含む。
【0023】
本体部52は、被係合部材90の角部に沿うような形状であり、たとえば平面視略L字形状である。本体部52の上方には、肩ベルト44が貫通する取付孔53が設けられる。取付孔53は、横方向に細長い貫通穴である。
【0024】
図5(b)に示すように、挿入部55は、後述する被係合部材90の開口部95aに挿入可能である。図9(c),図11に示すように、挿入部55は、棒状であり、挿入方向先端部(奥側)から順に、表裏一対の係合爪部56、表裏一対の係合凸部57が連なっている。これらは、平坦な棒状部材の表面および裏面に凹凸を付けることで形成される。
【0025】
具体的には、一対の係合爪部56は、挿入部55の先端に位置し、厚み方向の同一位置に設けられる。一対の係合爪部56は、厚み方向外方に向かって突出する。一対の係合凸部57は、厚み方向の同一位置に設けられる。一対の係合凸部57は、厚み方向外方に向かって突出する。係合爪部56と係合凸部57の突出寸法は、略同一である。一対の係合爪部56と一対の係合凸部57との境界部分は、傾斜している。さらに、挿入部55の裏側には、係合凸部57に連なって凹部58が設けられる。凹部58は、表側には設けられない。これにより、凹部58が設けられる側が裏面であることの目印となる。なお、挿入部55の先端は、角部にRが付いている。
【0026】
図6に示すように、挿入部55の先端には、第1磁石59が設けられる。第1磁石59は、挿入部55から露出していてもよいし、挿入部55内に埋め込まれていてもよい。第1磁石59は、挿入部55の挿入方向に着磁されている。たとえば、挿入部55の先端側がN極であり、その反対側がS極である。なお、図6~12の第1磁石59において、塗り潰していない部分をN極、塗り潰して示す部分をS極とし、後述する第1磁石69,79,89、第2磁石130,132および第3磁石131,133も同様とする。
【0027】
図3図5を参照して、挿入部55の上方には、本体部52に取り付けられ、挿入部55と同方向に延びる支持部54が設けられていてもよい。支持部54は、挿入部55と同様に、後述する被係合部材90の小開口部97aに挿入可能である。支持部54は、挿入部55よりも細くて短い。支持部54が設けられることで、第1係合部材51を被係合部材90に係合した状態での上下方向へのガタツキを防止することができる。
【0028】
第1係合部材61は、第1係合部材51と略同様の構成であり、第1係合部材51と対称に設けられる。具体的には、第1係合部材61は、取付孔63が設けられる本体部62と、本体部62から突出して設けられる挿入部65と、挿入部65と平行して延びる支持部64とを含む。図9(a),図11に示すように、本体部62の挿入部65は、棒状であり、挿入方向先端部(奥側)から順に、表裏一対の係合爪部66、表裏一対の係合凸部67が連なっている。挿入部65の裏面には、係合凸部67に連なって凹部68が設けられる。
【0029】
右側に設けられる第1係合部材61と左側に設けられる第1係合部材51とは、第1磁石69の配置において異なる。具体的には、右側の第1磁石69は、左側の第1磁石59の着磁方向とは逆に着磁されており、たとえば、挿入部65の先端側がS極であり、その反対側がN極である。第1磁石59,69をこのように配置することで、図8(a)に示すロック(係合)状態では、第1磁石59,69は、後述する被係合部材90の第2磁石130と吸引し、図8(b)に示すロック解除(被係合)状態では、第1磁石59,69は、後述する被係合部材90の第3磁石131と反発する。
【0030】
(第2係合部材について)
図3図5図6図9(c),図11を参照して、一対の第2係合部材71,81について説明する。上述のように、第2係合部材71は、腰ベルト42と連結し、第2係合部材81は、腰ベルト43と連結する。第2係合部材71は、被係合部材90の左側であり、第1係合部材51の下側に取り付けられ、第2係合部材81は、被係合部材90の右側であり、第1係合部材61の下側に取り付けられる。
【0031】
第2係合部材71は、本体部72と、本体部72から突出して設けられる挿入部75とを含む。
【0032】
本体部72は、被係合部材90の側部に沿うような形状であり、たとえば平面視矩形形状である。本体部72の略中央部には、腰ベルト42が貫通する取付孔73が設けられる。取付孔73は、上下方向に細長い貫通穴である。
【0033】
図5(b)に示すように、挿入部75は、後述する被係合部材90の開口部96aに挿入可能である。挿入部75は、第1係合部材51の挿入部55と略同様の構成である。挿入部75の下方には、本体部72に取り付けられ、挿入部75と同方向に延びる支持部74が設けられていてもよい。支持部74は、挿入部75と同様に、後述する被係合部材90の小さい小開口部98aに挿入可能である。支持部74は、挿入部75よりも細くて短い。支持部74が設けられることで、第2係合部材71を被係合部材90に装着した状態でのガタツキを防止することができる。
【0034】
図6に示すように、挿入部75の先端には、第1磁石79が設けられる。第1磁石79は、挿入部75から露出していてもよいし、挿入部75内に埋め込まれていてもよい。第1磁石79は、挿入部75の挿入方向に着磁されている。たとえば、挿入部75の先端側がN極であり、その反対側がS極である。第1磁石79の配置は、第1係合部材51の第1磁石59の配置と同様である。
【0035】
第2係合部材81は、左側に設けられる第2係合部材71と略同様の構成であり、第2係合部材81と対称に設けられる。具体的には、第2係合部材81は、取付孔83が設けられる本体部82と、本体部82から突出して設けられる挿入部85と、挿入部85と平行して延びる支持部84とを含む。
【0036】
右側に設けられる第2係合部材81と左側に設けられる第2係合部材71とは、第1磁石89の配置において異なる。具体的には、右側の第1磁石89は、左側の第1磁石79の着磁方向とは逆に着磁されており、たとえば、挿入部85の先端側がS極であり、その反対側がN極である。第1磁石79,89をこのように配置することで、図8(a)に示す係合状態では、第1磁石59,69は、後述する被係合部材90の第2磁石132と吸引し、図8(b)に示す被係合状態では、第1磁石59,69は、後述する被係合部材90の第3磁石133と反発する。
【0037】
(被係合部材について)
図2図6を参照して、被係合部材90について説明する。図3に示すように、被係合部材90は、固定部91と、固定部91に対して第1位置と第2位置との間を変位可能なガイド部120と、ガイド部120を第1位置と第2位置との間で変位させる一対の操作部101とを含む。第1位置は、操作部を操作していない状態(図7(a),図8(a))であり、第2位置は、操作部を操作した状態(図7(a),図8(a))である。それぞれの構成について、詳細に説明する。
【0038】
特に図3に示すように、固定部91は、ガイド部120および一対の操作部101を内部に収納するケースの役割を果たす。固定部91は、表ケース92と裏ケース94とから形成される。表ケース92の下方には、股ベルト41が貫通する貫通穴93が設けられる。表ケース92の上下方向の長さは、裏ケース94の上下方向の長さよりも貫通穴93が設けられている分だけ長い。裏ケース94の内方側中央部には、上下方向に延び、表ケース92側に突出する縦部94aが設けられる。また、同様に、表ケース92の内方側中央部にも、裏ケース94と同様の形状で上下方向に延び、表ケース92側に突出する縦部92a(図9)が設けられる。表ケース92の縦部92aと裏ケース94の縦部94aは、上下に対向する位置に設けられる。縦部92a,94aは、ガイド部120の上下の移動を案内するものである。
【0039】
図5(a),図5(b)に示すように、表ケース92と裏ケース94を組み立てると、固定部91の側面には、開口部95a,96aが設けられる。第1,2開口部95a,96aは、それぞれ横方向に対向して設けられる。一対の開口部95aには、第1係合部材51,61の挿入部55,65がそれぞれ差し込まれ、一対の開口部95aには、第2係合部材71,81の挿入部75,85がそれぞれ差し込まれる。図9,10に示すように、開口部95aは、一方が開放した形状であり、挿入方向(横方向)に延びている。開口部95aは、一対の帯状部125または帯状部126の内面および固定部91の被係合凸部92b,94bから形成される側壁と、中央ガイド部123の底壁とから形成される。同様に、開口部96aは、一対の帯状部125または帯状部126の内面および固定部91の被係合凸部92b,94bから形成される側壁と、中央ガイド部123の底壁とから形成される。
【0040】
図5(a),図5(b)に示すように、開口部95aの上方には、小開口部97aが設けられ、開口部96aの下方には、小開口部98aがそれぞれ設けられる。小開口部97a,98aの大きさは、開口部95a,96aの大きさよりも小さい。一対の小開口部97aには、第1係合部材51,61の支持部54,64がそれぞれ差し込まれ、小開口部98aには、第2係合部材71,81の支持部74,84がそれぞれ差し込まれる。
【0041】
図9(a)に示すように、固定部91は、左右方向に延びて表側にやや湾曲する形状である。言い換えると、対向する一対の開口部95aの挿入方向に延びる中央軸線A,Bは、固定部91の幅方向中央部において交差する。つまり、図9(b)に示すように、一対の開口部95aの挿入方向に延びる中央軸線A,Bの角度は、鈍角であり、具体的には170度以上180度未満である。このような形状とすることにより、係合部材51,61,71,81を被係合部材90から外す際に、開口部95a,96aに対して水平に引き抜くのではなく、ある程度角度を付けた状態で引き抜かなければならない。これにより、係合部材51,61,71,81が乳幼児によって誤って被係合部材90から引き抜かれることを防止することができる。
【0042】
図3図9に示すように、表ケース92には、開口部95a,96aの位置に上下に延びる被係合凸部92bが形成され、図9に示すように、裏ケース94には、開口部95a,96aの位置に上下に延びる被係合凸部94bが形成される。これにより、被係合凸部92b,94bは、表裏で向かい合う形状となる。一対の被係合凸部92b,94bは、挿入方向から見て出口側に位置する。さらに、一対の被係合凸部92b,94bは、被係合部材90と係合部材51,61,71,81の係合状態において、挿入部55,65,75,85に向かって突出する。言い換えると、一対の被係合凸部92b,94bは、厚み方向内側に向かって突出する。
【0043】
図9(c)に示すように、表側の被係合凸部92bと裏側の被係合凸部94bの厚み方向の寸法L2は、表側の係合凸部57と裏側の係合凸部57の厚み方向の寸法L1と略同一である。略同一とは、完全に同一であることだけではなく、寸法L1が寸法L2よりも多少小さいことも含む。具体的には、寸法L1と寸法L2との差が、係合凸部57の厚み方向の突出寸法の半分以下である場合も、略同一であるとする。このような形状により、乳幼児が第1係合部材51を掴んで引き抜こうとしても、係合部材51,61,71,81を被係合部材90に対して真っ直ぐ引き抜かない限り、係合凸部57が被係合凸部92bのいずれかに引っかかる。そのため、乳幼児の動作により第1係合部材51が被係合部材90から外れることを防止することができる。
【0044】
固定部91内には、固定部91に対して上下方向に変位可能なガイド部120が設けられる。ガイド部120は、挿入部55,65,75,85の開口部95a,96a内への挿入をガイドするものである。図4を参照して、ガイド部120は、表ガイド部121と、裏ガイド部122と、表ガイド部121と裏ガイド部122とを連結する中央ガイド部123とを含む。表ガイド部121は、固定部91の表ケース92側に位置し、裏ガイド部122は、固定部91の裏ケース94側に位置する。表ガイド部121と裏ガイド部122とは、中央ガイド部123の寸法分だけ離れている。これにより、表ガイド部121と裏ガイド部122との間には、上述した係合部材51,61,71,81の挿入部55,65,75,85が挿入される。これにより、ガイド部120は、その挿入部55,65,75,85が挿入された状態で、上下方向に変位可能である。
【0045】
表ガイド部121および裏ガイド部122は、中央ガイド部123から左右方向に向かって突出する4つの帯状部125~128を含む。帯状部125~128は、上下に整列しており、それぞれ平行に設けられる。上方から1段目および3段目の帯状部125,127には、表ガイド部121または裏ガイド部122に向かって突出する被係合爪部125a,127aが設けられる。上方から2段目および4段目の帯状部126,128には、爪部のような形状は設けられておらず、平な平坦部126a,128aが設けられる。これにより、被係合爪部125a,127aと平坦部126a,128aは交互に設けられる。被係合爪部125a,127aが設けられている帯状部125,127の横寸法は、平坦部126a,128aが設けられている帯状部126,128の横寸法よりも短い。
【0046】
図9に示すように、ガイド部120の被係合爪部125aは、第1係合部材51,61の挿入部55,65の係合爪部56,66と係合する。また、操作部101を操作すると、ガイド部120は上方に変位し、図10に示すように、ガイド部120の平坦部126aは、第1係合部材51,61の挿入部55,65の係合爪部56,66と係合しない。図示はしないが、ガイド部120の被係合爪部127aは、第2係合部材71,81の挿入部75,85の係合爪部と係合する。また、操作部101を操作すると、ガイド部120は上方に変位し、ガイド部120の平坦部128aは、第2係合部材71,81の挿入部75,85の係合爪部と係合しない。係合爪部と被係合爪部との係合状態については、後述する。
【0047】
図7(a)に示すように、操作部101を操作していない状態では、上方から1段目の帯状部125と開口部95aの位置は、上方から3段目の帯状部127と開口部96aの位置は左右方向において一致する。図7(b)に示すように、操作部101を操作した状態では、上方から2段目の帯状部126と開口部95aの位置は、上方から4段目の帯状部128と開口部96aの位置は左右方向において一致する。これにより、操作部101を操作していない状態では、挿入部55の係合爪部56とガイド部120の被係合爪部125aとが係合し、操作部101を操作すると、その係合が解除される。
【0048】
中央ガイド部123は、その中央において、上下方向に延びるレール123aが設けられる。レール123aは、表ガイド部121側および裏ガイド部122側にそれぞれ形成される。図9(a)に示すように、このレール123aは、上述した固定部91のケース92,94の縦部92a,94aと噛み合い、ガイド部120の固定部91に対する上下方向のスライドをガイドする。中央ガイド部123の下方には、下方に突出する延出部124が設けられていてもよい。延出部124の下方には、一対の穴部124aが設けられている。この穴部124aには、操作部101と連結するためのリンク105が取り付けられる。
【0049】
中央ガイド部123の内部には、4つの磁石が上下方向に整列している。これらの磁石は、第2磁石130、第3磁石131、第2磁石132、第3磁石133の順で整列している。第2磁石130,132は、第1磁石59,69,79,89に対して磁気的に吸引する。第3磁石131,133は、第1磁石59,69,79,89に対して磁気的に反発する。第2磁石130は、1段目の帯状部125と左右方向に並んだ位置に設けられる。第3磁石131は、2段目の帯状部126と左右方向に並んだ位置に設けられる。第2磁石132は、3段目の帯状部127と左右方向に並んだ位置に設けられる。第3磁石133は、4段目の128と左右方向に並んだ位置に設けられる。
【0050】
操作部101は、ガイド部120を変位させるものである。具体的には、操作部101を押圧することで、ガイド部120を上方に変位可能である。図3に示すように、操作部101は、一対設けられる。操作部101は、平面視略矩形形状であり、本体部103と、押圧部102とを有する。本体部103には、穴部104が設けられる。この穴部104と、上述したガイド部120の穴部104にリンク105を貫通させることで、ガイド部120と操作部101の動きを連動させる。操作部101は、固定部91の位置決め部99bに移動可能に取り付けられる。具体的には、操作部101は、斜め方向に移動可能である。なお、本実施の形態では操作部101は、ガイド部120とは別の部材で形成されているが、操作部101とガイド部120が一体的に形成されていてもよい。また、操作部101が設けられる場合であっても、一対設けられていなくてもよい。
【0051】
(連結具の使用方法について)
次に、本実施の形態の連結具5の使用方法について説明する。
【0052】
まず、乳幼児を図1の乳母車1の座席部20に乗せる。股ベルト41を乳幼児の両太腿の間に通す。さらに、肩ベルト44を乳幼児の右肩上に置くとともに、腰ベルト42を乳幼児の右腰に置く。同様に、肩ベルト45を乳幼児の左肩上に置くとともに、腰ベルト43を乳幼児の左腰に置く。肩ベルト44,45に連結されている第1係合部材51,61を、股ベルト41に連結されている被係合部材90に連結する。同様に、腰ベルト42,43に連結されている第2係合部材71,81を、股ベルト41に連結されている被係合部材90に連結する。具体的には、図5に示すように、第1係合部材51,61の挿入部55,65を第1係合部材51,61の開口部95aに挿入する。さらに、第2係合部材71,81の挿入部75,85を被係合部材90の開口部96aに挿入し、連結具5を図2に示す状態にする。これにより、乳幼児を乳母車1に拘束することができる。
【0053】
乳幼児を乳母車1から降ろしたい場合は、図2の操作部101をそれぞれ内方に押圧し、第1係合部材51,61と被係合部材90との係合を解除し、第2係合部材71,81と被係合部材90との係合を解除し、ベルト41~45と乳幼児の拘束を解除する。これにより、乳幼児を乳母車1から降ろすことができる。
【0054】
(連結具の動作について)
次に、図7図10を参照して、連結具5の係合部材51,61,71,81と被係合部材90との動作について説明する。なお、図7は、係合部材51,61,71,81を被係合部材90に係合していない状態を示し、図8は、係合部材51,61,71,81を被係合部材90に係合している状態を示す。さらに、図7(a),図8(a)は、操作部101を操作していない状態であり、図7(b),図8(b)は、操作部101を操作した状態である。
【0055】
まず、図7(a)に示すように、第1係合部材51,61の挿入部55,65、および、第2係合部材71,81の挿入部75,85を矢印で示す挿入方向に沿って被係合部材90の開口部95a,96aにそれぞれ挿入する。図9,10を参照して、第1係合部材51の挿入部55と被係合部材90の動作について説明するが、第1,2係合部材61,71,81の挿入部65,75,85の動作も同様である。
【0056】
上述のように、第1係合部材51の挿入部55を被係合部材90の開口部95aに挿入すると、図9(a)に示すように、挿入部55の先端がガイド部120の被係合爪部125aを押し広げ、表側および裏側の帯状部125間に差し込まれ、係合爪部56と被係合爪部125aとが係合する。さらに、第1係合部材51の第1磁石59は、被係合部材90と面する側がN極である。ガイド部120の第2磁石130は、開口部95aと面する側がS極である。そのため、挿入部55はガイド部120側に吸引されて、係合爪部56と被係合爪部125aとの係合を補助する役割を果たす。これにより、第1係合部材51と被係合部材90とは、構造的な係合と磁石による吸引とにより、係合状態となり、第1係合部材51と被係合部材90との係合を確実にすることができる。
【0057】
係合部材51,61,71,81と被係合部材90との係合を解除する場合は、図8(b)に示すように、操作部101を矢印で示す押圧方向に押圧して、操作部101内方に移動させる。これにより、ガイド部120が矢印で示す上方にスライド移動し、図8で示すように、第1係合部材51,61の挿入部55と対面するガイド部120が被係合爪部125a,127aを有する1,3段目の帯状部125,127から平坦部126a,128aを有する2,4段目の帯状部126,128になる。
【0058】
図10図11に示すように、平坦部126aが挿入部55に当接するようになるため、ガイド部120が挿入部55の係合爪部56に係合することを防止することができる。さらに、2段目の帯状部126の平坦部126aは、被係合凸部92b,94bにより形成される凹部を埋めて、被係合凸部92b,94bの厚み方向の先端とガイド部120とが面一になる。すなわち、平坦部126aは、挿入部55を引き抜く際のガイドの役割を果たす。これにより、挿入部55の係合爪部56と被係合爪部125aとの係合が解除される。
【0059】
第1,2係合部材61,71,81の挿入部65,75,85の動作についても同様である。さらに、第1磁石59と対面する磁石は第2磁石130から第3磁石131となる。第3磁石131は、第1磁石59と面する側がN極であるため、第1磁石59に対して反発する。これにより、第1係合部材51と被係合部材90とは、構造的な係合と、磁石による吸引とにより、係合状態となり、第1係合部材51と被係合部材90とを確実に係合することができる。
【0060】
このように、連結具5は、被係合爪部125a,127aと平坦部126a,128aとを有するガイド部120が設けられているため、ガイド部120を変位させるだけで、係合部材51,61,71,81と被係合部材90との係合および係合の解除を簡単に行うことができる。さらに、磁石の吸引を利用しているため、係合部材51,61,71,81を被係合部材90の開口部95a,96aに弱い力で差し込んでも、簡単にロックを行うことができ、磁石の反発を利用しているため、係合部材51,61,71,81を弱い力で引き抜くことができる。これにより、本実施の形態の連結具5は、ロックおよびロック解除を容易に行うことができる。
【0061】
また、上記実施の形態では、操作部101を操作するだけで、すべての係合部材51,61,71,81と被係合部材90との連結を解除することができるため、連結具5の解除が容易である。
【0062】
なお、上記実施の形態では、座席付き育児器具として、乳母車を例に説明したが、これに限定されず、座席が付いている子供用の育児器具であればよく、たとえばベビーラック、育児椅子、チャイルドシートなどであってもよい。
【0063】
また、上記実施の形態では、連結具5は座席付き育児器具1に設けられるものとして説明したが、その連結具5単体として提供されてもよい。その場合、係合部材51,61,71,81に連結されるのは肩ベルト44,45または腰ベルト42,43に限定されず、被係合部材90に連結されるのは股ベルト41に限定されない。
【0064】
さらに、上記実施の形態では、第1係合部材51,61および第2係合部材71,81の4つが設けられていたが、係合部材は少なくとも1つ設けられていればよい。また、係合部材には、拘束ベルト、すなわち、肩ベルトと腰ベルトのいずれか一方が連結されていればよい。
【0065】
また、上記実施の形態のガイド部120は、複数の帯状部125~128が設けられる形状であったが、被係合爪部125a,127aと平坦部126a,128aとを有する形状であればよい。また、被係合爪部および平坦部は、少なくとも1つガイド部120に設けられていればよい。したがって、上記実施の形態では、ガイド部120は1つしか設けられていないが、複数設けられていてもよい。
【0066】
さらに、上記実施の形態では、係合部材51,61,71,81のそれぞれに第1磁石59,69,79,89が設けられ、ガイド部120にも磁石130,131,132,133が設けられていたが、これらの磁石は設けられていなくてもよい。
【0067】
また、上記実施の形態では、一対の第1係合部材51,61と、一対の第2係合部材71,81と、被係合部材との5点ベルトであったが、少なくとも腰ベルト42,43または肩ベルト44,45に連結された係合部材が1つ設けられる3点ベルトであってもよい。
【0068】
以上、図面を参照してこの発明の実施の形態を説明したが、この発明は、図示した実施の形態のものに限定されない。図示した実施の形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
【符号の説明】
【0069】
1 乳母車(座席付き育児器具)、5 連結具、41 股ベルト、42,43 腰ベルト(拘束ベルト)、44,45 肩ベルト(拘束ベルト)、51 第1係合部材、55 挿入部、57 係合凸部、59 第1磁石、61 第1係合部材、65 挿入部、67 係合凸部、69 第1磁石、71 第2係合部材、75 挿入部、79 第1磁石、81 第2係合部材、85 挿入部、89 第1磁石、90 被係合部材、91 固定部、92b,94b 被係合凸部、95a,96a 開口部、130 第2磁石、131 第3磁石、132 第2磁石、133 第3磁石、101 操作部、120 ガイド部、125a 被係合爪部、126a 平坦部、127a 被係合爪部、128a 平坦部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12