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特許7364707情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-10
(45)【発行日】2023-10-18
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G07G 1/01 20060101AFI20231011BHJP
   G06F 3/0482 20130101ALI20231011BHJP
   G07G 1/12 20060101ALI20231011BHJP
   G06Q 30/06 20230101ALI20231011BHJP
【FI】
G07G1/01 301D
G06F3/0482
G07G1/12 321Z
G06Q30/06
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2022004144
(22)【出願日】2022-01-14
(65)【公開番号】P2023103556
(43)【公開日】2023-07-27
【審査請求日】2022-01-14
(73)【特許権者】
【識別番号】000227205
【氏名又は名称】NECプラットフォームズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109313
【弁理士】
【氏名又は名称】机 昌彦
(74)【代理人】
【識別番号】100149618
【弁理士】
【氏名又は名称】北嶋 啓至
(72)【発明者】
【氏名】荒生 翔
(72)【発明者】
【氏名】澁井 惇
(72)【発明者】
【氏名】大平 渓介
(72)【発明者】
【氏名】松川 佳武人
(72)【発明者】
【氏名】文栄 葵
【審査官】東 勝之
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-160048(JP,A)
【文献】特表2022-501873(JP,A)
【文献】特開2006-350705(JP,A)
【文献】国際公開第2020/152773(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07G 1/01
G07G 1/12
G06F 3/0482
G06Q 30/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者の国または言語の入力を受け付ける受付手段と、
前記国または前記言語が使われる国において、前記利用者が自装置において使用できることを期待する機能を表示させる機能表示制御手段と、
前記機能を指定する操作を検出する操作検出手段と、
前記操作検出手段が、前記機能のうち、自装置で実行できない能を指定する操作を検出した場合、前記自装置で実行できない能の代替手段の案内情報を出力する案内情報出力手段と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記機能表示制御手段は、記機能として、自装置で実行できない現金の引き出し機能を含む、レジスター機能を表示させ
前記操作検出手段が、前記現金の引き出し機能を指定する操作を検出した場合、前記案内情報出力手段は、前記自装置で実行できない機能の代替手段の案内情報として、ATMの案内情報を出力する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記受付手段が前記国または前記言語の入力を受け付けた場合、前記利用者の前記国または前記言語に応じて出力する前記言語を変更する言語変更手段
をさらに備える請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記案内情報は、前記代替手段の場所に関する情報を含む
請求項1乃至3のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記案内情報は、前記代替手段の使い方に関する情報を含む
請求項1乃至4のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記案内情報は、前記国に応じた前記言語および指定された自装置で実行できない前記機能を前記代替手段に設定するコマンドを含む
請求項1乃至5のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記利用者を画像解析により認識する利用者認識手段をさらに備え、
前記利用者認識手段が、前記利用者が外国人であることを認識した場合、前記受付手段は、前記国または前記言語の入力を受け付ける受け付け画面を表示させる
請求項1乃至6のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記利用者認識手段が、前記利用者が困っていることを認識した場合、前記受付手段は、前記受け付け画面を表示させる
請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
情報処理装置が、
利用者の国または言語の入力を受け付け、
前記国または前記言語が使われる国において、前記利用者が自装置において使用できることを期待する機能を表示装置に表示させる制御を行い、
前記機能を指定する操作を検出し、
前記機能のうち、自装置で実行できない能を指定する操作を検出した場合、前記自装置で実行できない能の代替手段の案内情報を出力する
情報処理方法。
【請求項10】
情報処理装置に処理を実行させる情報処理プログラムであって、
利用者の国または言語の入力を受け付ける受付処理と、
前記国または前記言語が使われる国において、前記利用者が自装置において使用できることを期待する機能を表示装置に表示させる機能表示制御処理と、
前記機能を指定する操作を検出する操作検出処理と、
前記操作検出処理において、前記機能のうち、自装置で実行できない能を指定する操作を検出した場合、前記自装置で実行できない能の代替手段の案内情報を出力する案内情報出力処理と、
を含む情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、外国人に適切に対応するための技術等に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、POS(Point Of Sales)レジにおいて、外国人利用者に対して言語を切り替える技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2019-160048号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、外国人利用者は、言語の切り替えだけでなく、外国特有の機能の利用を希望することがある。外国特有の機能は、他の国においては利用できないことがある。または、外国特有の機能は、他の国においては利用に制限があることがある。このような外国特有の機能に対しては、店員が案内することによって対応されていた。
【0005】
本開示の目的の一例は、外国人利用者への対応を向上させる情報処理装置等を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様における情報処理装置は、利用者の国または言語の入力を受け付ける受付手段と、前記国または前記言語に応じた機能を表示させる機能表示制御手段と、前記機能を指定する操作を検出する操作検出手段と、前記操作検出手段が自装置で実行できない前記機能を指定する操作を検出した場合、自装置で実行できない前記機能の代替手段の案内情報を出力する案内情報出力手段と、を備える。
【0007】
本開示の一態様における情報処理方法は、情報処理装置が、利用者の国または言語の入力を受け付け、前記国または前記言語に応じた機能を表示装置に表示させる制御を行い、前記機能を指定する操作を検出し、自装置で実行できない前記機能を指定する操作を検出した場合、自装置で実行できない前記機能の代替手段の案内情報を出力する。
【0008】
本開示の一態様における情報処理プログラムは、利用者の国または言語の入力を受け付ける受付処理と、前記国または前記言語に応じた機能を表示装置に表示させる機能表示制御処理と、前記機能を指定する操作を検出する操作検出処理と、前記操作検出処理において、自装置で実行できない前記機能を指定する操作を検出した場合、自装置で実行できない前記機能の代替手段の案内情報を出力する案内情報出力処理と、を情報処理装置に実行させる。
【発明の効果】
【0009】
本開示による効果の一例は、外国人利用者への対応を向上できることである。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】実施形態の情報処理装置の機能構成を示すブロック図である。
図2】実施形態の情報処理装置の構成を示すブロック図である。
図3】実施形態の情報処理装置の動作を示すフローチャートである。
図4】変形例の情報処理装置の機能構成を示すブロック図である。
図5】変形例の情報処理装置の機能構成を示すブロック図である。
図6】表示装置の表示例である。
図7】表示装置の表示例である。
図8】表示装置の表示例である。
図9】表示装置の表示例である。
図10】本開示の情報処理装置をコンピュータ装置とその周辺装置で実現したハードウェア構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本開示の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
[実施形態]
図1は、実施形態における情報処理装置100の機能構成を示すブロック図である。また、図2は、実施形態における情報処理装置100の構成を示すブロック図である。情報処理装置100は、例えば、POS端末、またはPOS端末に通信可能に接続される装置である。
【0012】
図1を参照すると、情報処理装置100は、受付部101、機能表示制御部102、操作検出部103、および案内情報出力部104を備える。図2では、情報処理装置100に表示装置110が通信可能に接続されている。表示装置110は、情報処理装置100に含まれてもよい。
【0013】
次に、実施形態における情報処理装置100の構成について詳しく説明する。
【0014】
受付部101は、利用者の国または言語の入力を受け付ける。受付部101が国または言語の入力を受け付ける方法を以下に例示するが、この方法は以下の例に限定されない。
【0015】
例えば、受付部101は、利用者が国または言語を選択する操作を、国または言語の入力として受け付ける。例えば、受付部101は、画面に国または言語を選択するための情報を表示装置110に表示させる。利用者は、表示に基づいて、画面外のボタンや、タッチパネルなどの入力装置によって国または言語を選択する。そして、受付部101は、利用者が国または言語を選択する操作を、国または言語の入力として受け付ける。
【0016】
また、受付部101は、国または言語のどちらかのみの入力を受け付けてもよい。または、受付部101は、国および言語の両方の入力を受け付けてもよい。
【0017】
また、例えば、国または言語は、利用者が所持するパスポートに基づいて入力されてもよい。例えば、受付部101は、取得した画像と国ごとの基準画像と照合することにより国を特定してもよい。基準画像は、パスポートの表紙を表す画像である。または、受付部101は、パスポートのIC(Integrated Circuit)チップを読み取って、ICチップに書き込まれた情報に基づいて国を特定してもよい。受付部101は、特定された国を入力として受け付ける。
【0018】
さらに、国または言語は、利用者の画像に基づいて入力されてもよい。受付部101は、利用者の画像を解析することにより特定された利用者の国または言語を受け付ける。利用者の画像は、例えば、カメラで撮影された顔画像である。カメラは、情報処理装置100に備え付けられたカメラ、または、情報処理装置100と通信可能に接続されたカメラでよい。また、例えば、受付部101は、利用者の画像を解析することにより特定された、複数の国または言語を利用者が選択するための情報として表示させ、国または言語の入力を受け付けてもよい。これにより、利用者にとって、国または言語の選択が容易になる。
【0019】
機能表示制御部102は、受付部101が入力として受け付けた国または言語に応じた機能を表示装置110に表示させる。国または言語に応じた機能とは、利用者の国において使用できる機能である。言語を選択されている場合は、国または言語に応じた機能とは、その言語を主に使う一つまたは複数の国において使用できる機能であってよい。すなわち、国または言語に応じた機能とは、利用者が情報処理装置100に期待する機能である。情報処理装置100に期待される機能は、国によって異なる場合がある。
【0020】
例えば、機能表示制御部102は、図示しない記憶部に、国または言語に関連付けられて記憶された機能を、表示装置110に表示させる制御を行う。記憶部は、情報処理装置100に含まれてもよい。または、記憶部は、情報処理装置100に通信可能に接続されてもよい。なお、表示および記憶される機能の数は限定されない。また、機能表示制御部102は、前の画面に戻る、操作を終了する、などの操作情報を表示装置110に表示させてもよい。さらに、機能表示制御部102は、直接担当者に対応させるための操作情報を表示装置110に表示させてもよい。直接担当者に対応させるための操作情報は、例えば、通話を始める、問い合わせる、などの操作情報である。特に、国または言語に関連付けられて記憶される機能がなかった場合、機能表示制御部102は、前の画面に戻る、操作を終了する、問い合わせる、などの操作情報を表示装置110に表示させるとよい。
【0021】
また、機能表示制御部102は、表示装置110に表示させる機能を自装置で実行できない場合、実行できない機能とともに自装置で実行できないことを示す情報を表示させてもよい。この場合、上述の記憶部は、機能が自装置で実行できるか否かを示す情報を、機能に関連付けて記憶する。機能表示制御部102は、機能が自装置で実行できるか否かを示す情報を記憶部から読み出す。これにより、利用者は、利用する情報処理装置100で使いたい機能が使えないことを容易に知ることができる。自装置とは、情報処理装置100および情報処理装置100が接続される装置を含む。
【0022】
操作検出部103は、機能を指定する操作を検出する。より具体的には、操作検出部103は、機能表示制御部102の制御によって表示された機能のうち、利用者が利用したい機能を指定する操作を検出する。利用者が機能を指定する方法は、特に限定されない。例えば、表示装置110がタッチパネルである場合、利用者が機能を指定する方法は、機能表示制御部102がタッチパネルに表示させた機能を利用者がタッチすることである。
【0023】
操作検出部103が自装置で実行できない機能を指定する操作を検出した場合、案内情報出力部104は、自装置で実行できない機能の代替手段の案内情報を出力する。代替手段とは、自装置で実行できない機能を実行することができる手段である。代替手段の一例は、自装置であるPOS端末で実行できない現金引き出し機能を実行できる、ATM(Automatic Teller Machine)である。また、案内情報とは、代替手段の場所または使い方を案内する情報である。代替手段の案内情報については後述する。
【0024】
まず、案内情報出力部104の処理の具体例について説明する。例えば、代替手段の案内情報は、前述の記憶部に機能と関連付けて記憶される。案内情報出力部104は、機能に関連付けられた代替手段の案内情報を記憶部から読み出す。案内情報出力部104は、操作検出部103が自装置で実行できない機能を指定する操作を検出した場合、代替手段の案内情報を出力するか否かを利用者に選択させるための操作情報を表示装置110に表示させてもよい。この場合、利用者の操作により代替手段の案内情報を出力すると選択された場合に、案内情報出力部104は、代替手段の案内情報を出力する制御を行う。
【0025】
次に、代替手段の案内情報について説明する。例えば、代替手段の案内情報は、代替手段の場所に関する情報を含む。代替手段の場所に関する情報は、代替手段の場所の他に、代替手段の場所までの行き方の情報を含んでもよい。また、例えば、代替手段の案内情報は、代替手段の使い方に関する情報を含む。代替手段の使い方とは、例えば、利用者に選択された機能の代替手段における操作方法である。
【0026】
さらに、代替手段の案内情報は、受付部101が受け付けた国または言語に応じて、代替手段の言語設定を変更するコマンドを含んでもよい。また、代替手段の案内情報は、操作検出部103が検出した、指定された機能を代替手段に実行させるコマンドを含んでもよい。これらのコマンドは、例えば、案内情報として出力される二次元コードに含まれてよい。これらのコマンドの情報を含む二次元コードを代替手段に読み込ませることで、代替手段は言語および機能を設定する。これにより、利用者は、簡単に代替手段において使いたい機能を利用することができる。
【0027】
代替手段の案内情報は、様々に出力されてよい。例えば、案内情報出力部104は、表示装置110に案内情報を出力してもよい。また、案内情報出力部104は、音声によって案内情報を出力してもよい。あるいは、案内情報出力部104は、表示装置110に、案内情報を利用者の端末に表示させるためのURL(Uniform Resource Locator)を出力してもよい。案内情報出力部104は、案内情報を利用者の端末に表示させるためのURLを、二次元コードの表示や近距離の無線通信によって出力してもよい。さらに、案内情報出力部104は、レシートなどの紙に印刷することによって、案内情報を出力してもよい。
【0028】
以上のように構成された情報処理装置100の動作について、図3のフローチャートを参照して説明する。
【0029】
図3は、本実施形態における情報処理装置100の動作の概要を示すフローチャートである。なお、このフローチャートによる処理は、プロセッサによるプログラム制御に基づいて、実行されてもよい。
【0030】
図3に示すように、まず、受付部101は、利用者の国または言語の入力を受け付ける(ステップS101)。
【0031】
次に、機能表示制御部102は、ステップS101で入力を受け付けた国または言語に応じた機能を表示装置110に表示させる(ステップS102)。
【0032】
次に、操作検出部103は、利用者が機能を指定する操作を検出する(ステップS103)。
【0033】
次に、ステップS103で検出した操作によって指定された機能を自装置で実行できない場合、案内情報出力部104は、代替手段の案内情報を出力する(ステップS104)。
【0034】
また、ステップS104において、自装置で実行できる機能が選択された場合は、その機能を実行する状態に遷移すればよい。また、この場合にも、案内情報出力部104は、自装置で実行できる機能の操作方法を案内情報として出力してもよい。
【0035】
以上で、情報処理装置100は、一連の動作を終了する。
【0036】
上述した本実施形態における情報処理装置は、受付部が利用者の国または言語を受け付ける。入力を受け付けた国または言語に応じた機能を、機能表示制御部は、表示装置に表示させる。そして、操作検出部は、利用者が機能を指定する操作を検出する。検出された操作により指定された機能が自装置で実行できない場合、案内情報出力部は、自装置で実行できない機能の代替手段の案内情報を出力する。
【0037】
その結果、本実施形態における情報処理装置は、外国人利用者への対応を向上できる。
[変形例]
図4に示すように、本実施形態における情報処理装置は、言語変更部205をさらに備える情報処理装置200として実現されてもよい。
【0038】
言語変更部205は、受付部101が国または言語の入力を受け付けた場合、国または言語に応じて出力する言語を変更する。例えば、出力することのできない言語、および出力することのできない言語を使用する国を選択された場合、言語変更部205は、言語を英語に変更してもよい。また、例えば、言語変更部205は、出力することのできない言語、および出力することのできない言語を使用する国を選択された場合、イラストや記号を用いて表示内容を伝えるようにしてもよい。
【0039】
また、自装置における機能の実行が終了した後、案内情報の出力が終了した後、操作が終了された後などの場合に、言語変更部205は、出力する言語を既定の言語に変更するようにしてもよい。
【0040】
また、図5に示すように、本実施形態における情報処理装置は、利用者認識部306をさらに備える情報処理装置300として実現されてもよい。
【0041】
利用者認識部306は、情報処理装置300を利用する利用者の画像を、画像解析により認識する。
【0042】
例えば、利用者認識部306は、機械学習によって生成された学習済みモデルに、利用者の画像を入力することによって、利用者が外国人であるか否かを認識する。または、利用者認識部306は、データベースに登録された外国人の情報に基づいて、顔認証により外国人であることを認識してもよい。また、この場合、顔認証により利用者の国を特定して、受付部101に利用者の国を入力してもよい。
【0043】
利用者認識部306が、利用者が外国人であることを認識した場合、受付部101が、国または言語の入力を受け付ける受け付け画面を表示してもよい。または、利用者認識部306が、利用者の使用する言語や住む国を認識してもよい。利用者認識部306が利用者の国または言語を特定した場合、利用者認識部306は、受付部101に特定した国または言語を入力する。また、利用者認識部306は、利用者の持ち物や行動に基づいて、利用者が非居住者であることを認識してもよい。非居住者は、外国人に限らない。例えば、非居住者は旅行客または居住して間もない人である。すなわち、非居住者は、その国の店舗などの仕組みに慣れていない人である。
【0044】
また例えば、利用者認識部306は、利用者が困っていることを、画像に基づいて機械学習を利用した行動分析により認識してもよい。利用者認識部306が、利用者が困っていることを認識した場合、受付部101が、国または言語の入力を受け付ける受け付け画面を表示してもよい。
【0045】
以上説明した変形例は、組み合わされてもよい。
[利用例]
本開示の情報処理装置の利用例を説明する。本開示の情報処理装置は、例えば、POS(Point Of Sales)端末である。なお、本開示の情報処理装置の利用はこの例に限られない。
(利用例1 現金の引き出し機能を利用したい場合)
例えば、外国人利用者には、POS端末の機能として現金の引き出しが期待されることがある。特に、POS端末の機能として現金の引き出しが可能な国と同じ店舗がグローバル展開されている場合、外国人利用者は、同じ店舗でPOS端末の機能として現金の引き出しを行おうとする可能性がある。しかし、日本においては、現金の引き出しは、POS端末ではできない場合が多い。
【0046】
この場合に、本開示の情報処理装置100の受付部101は、まず、「何かお困りですか?」という画面とともに、国の選択を受け付ける画面を表示装置110に表示させる。例えば、受付部101は、図6に示す表示例を表示装置110に表示させる。利用者によって「国を選択する」を選択されると、次に、受付部101は、国の選択肢を表示装置110に表示させる。例えば、受付部101は、図7に示す国選択の表示例を表示装置110に表示させる。表示される国の数はこの例に限られない。
【0047】
利用者により国が選択されると、その国のPOS端末の機能で利用可能なレジスター機能を、機能表示制御部102が表示装置110に表示させる。図8に示す機能の表示例は、レジスター機能としての現金の引き出し、店舗での各種料金の支払い、および店舗担当者の呼び出しのための問合せを行うための操作ボタンが画面に表示されていることを示す。表示されるレジスター機能の種類および数は、この例に限られない。
【0048】
そして、操作検出部103は、自装置で実行できない現金引き出し機能を指定する操作を検出する。この場合、案内情報出力部104は、代替手段としてATMの案内情報を出力する。例えば、案内情報出力部104は、図0に示す表示例を表示装置110に表示させる。図9の案内情報の表示例では、案内情報は、現金の引き出し機能を利用するにはATMを利用する必要があることを示す。案内情報は、実施形態で述べたように、ATMの場所またはATMの操作方法を示してもよい。
(利用例2 料金の支払い機能を利用したい場合)
また、例えば、POS端末の機能として様々な料金の支払いが期待されることがある。しかし、料金の支払いには、別の装置での発券操作などが必要な場合がある。
【0049】
この場合に、本開示の情報処理装置100の受付部101は、まず、「何かお困りですか?」という画面とともに、国の選択を受け付ける画面を表示装置110に表示させる。例えば、受付部101は、図6に示す表示例を表示装置110に表示させる。利用者によって「国を選択する」を選択されると、次に、受付部101は、国の選択肢を表示装置110に表示させる。例えば、受付部101は、図7に示す国選択の表示例を表示装置110に表示させる。
【0050】
利用者により国が選択されると、その国のPOS端末の機能で利用可能なレジスター機能を、機能表示制御部102が表示装置110に表示させる。例えば、受付部101は、図8に示すレジスター機能の表示例を表示装置110に表示させる。
【0051】
そして、操作検出部103は、自装置で実行できない料金支払い機能を指定する操作を検出する。この場合、案内情報出力部104は、代替手段として、料金支払いのための発券装置の案内情報を出力する。
【0052】
このようにして、本開示の情報処理装置は、POS端末として利用されてもよい。POS端末として利用される情報処理装置は、図6から図9の表示例に加えて、実施形態中で述べた操作情報や、POS端末の精算機能または商品登録機能の操作情報などを表示してもよい。
【0053】
[ハードウェア構成]
以上説明した、本開示の各実施形態における各構成要素は、機能的なブロックで表されており、図10に示すコンピュータ装置と同様に、その機能をハードウェア的に実現することはもちろん、プログラム制御に基づくコンピュータ装置、ファームウェアで実現することができる。
【0054】
図10は、本開示の各実施形態における情報処理装置100、200、300を、プロセッサを含むコンピュータ装置10で実現したハードウェア構成の一例を示す図である。図10に示されるように、コンピュータ装置10は、CPU(Central Processing Unit)11、メモリ12、プログラムを格納するハードディスク等の記憶装置13、入力装置および出力装置接続用の入出力I/F(Interface)14、およびネットワーク接続用の通信I/F(Interface)15を含む。
【0055】
CPU11は、オペレーティングシステムを動作させて本開示の情報処理装置100、200、300の全体を制御する。また、CPU11は、例えばドライブ装置などに装着された記憶媒体からメモリ12にプログラムやデータを読み出す。また、CPU11は、例えば実施形態における各構成の一部として、プログラムに基づいて処理または命令を実行する。
【0056】
記憶装置13は、例えば光ディスク、フレキシブルディスク、磁気光ディスク、外付けハードディスク、または半導体メモリ等である。記憶装置の一部の記憶媒体は、不揮発性記憶装置であり、そこにプログラムを記録する。また、プログラムは、通信網に接続されている図示しない外部コンピュータからダウンロードされてもよい。
【0057】
入出力I/F(Interface)14に接続される入力装置は、入力操作に用いられる。例えば、入力装置は、マウス、キーボード、内部または外部に接続されるキーボタンなどで実現される。入力装置は、マウス、キーボード、キーボタンに限られない。
【0058】
同様に入出力I/F(Interface)14に接続される出力装置は、出力を確認するために用いられる。例えば、出力装置は、ディスプレイやスピーカーで実現される。
【0059】
通信I/F(Interface)15は、他装置との有線通信または無線通信を行う。
【0060】
以上のように、本開示の各実施形態の情報処理装置100、200、300は、図10に示されるコンピュータ・ハードウェアによって実現される。ただし、情報処理装置100、200、300が備える各部の実現手段は、以上説明した構成に限定されない。また、情報処理装置100、200、300は、物理的に結合した一つの装置により実現されてもよい。または、情報処理装置100、200、300は、物理的に分離した二つ以上の装置が有線または無線で通信可能に接続された複数の装置により実現されてもよい。例えば、入力装置および出力装置は、コンピュータ装置10とネットワークを経由して接続されていてもよい。
【0061】
以上、各実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しえる様々な変更をすることができる。
【0062】
また、複数の動作をフローチャートの形式で順番に記載してあるが、その記載の順番は複数の動作を実行する順番を限定するものではない。このため、各実施形態を実施するときには、その複数の動作の順番は、内容的に支障しない範囲で変更されてよい。
【符号の説明】
【0063】
10 コンピュータ装置
11 CPU
12 メモリ
13 記憶装置
14 入出力I/F
15 通信I/F
100 情報処理装置
101 受付部
102 機能表示制御部
103 操作検出部
104 案内情報出力部
110 表示装置
200 情報処理装置
205 言語変更部
300 情報処理装置
306 利用者認識部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10