(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-11
(45)【発行日】2023-10-19
(54)【発明の名称】港湾関連データ連携基盤システムにおける情報共有方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/08 20230101AFI20231012BHJP
G06Q 10/10 20230101ALI20231012BHJP
【FI】
G06Q10/08
G06Q10/10 310
(21)【出願番号】P 2020090840
(22)【出願日】2020-05-25
【審査請求日】2023-04-19
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 1.令和1年11月25日に開催された、第3回港湾の電子化(サイバーポート)推進委員会にて発表 2.令和2年2月17日に汐留シティセンター6階 富士通株式会社にて試験実施 3.令和2年3月16日に世界貿易センタービルディング30階セミナールーム1にて試験実施 4.令和2年5月14日に開催された、第4回港湾の電子化(サイバーポート)推進委員会にて発表
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】510131487
【氏名又は名称】国土交通省大臣官房会計課長
(74)【代理人】
【識別番号】100098545
【氏名又は名称】阿部 伸一
(74)【代理人】
【識別番号】100189717
【氏名又は名称】太田 貴章
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼田 昌行
(72)【発明者】
【氏名】堀田 治
(72)【発明者】
【氏名】中村 晃之
(72)【発明者】
【氏名】上原 修二
(72)【発明者】
【氏名】藤原 弘道
(72)【発明者】
【氏名】阿部 遼太
(72)【発明者】
【氏名】大竹 敏生
(72)【発明者】
【氏名】神成 淳司
(72)【発明者】
【氏名】仙崎 達治
(72)【発明者】
【氏名】竹吉 俊治
【審査官】関 博文
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-056069(JP,A)
【文献】特許第6718980(JP,B2)
【文献】特許第6679107(JP,B2)
【文献】▲高▼田 充康 MICHIYASU TAKADA,動乱!国際物流 マークス&IBMのブロックチェーン活用,LOGI-BIZ 月刊ロジスティクス・ビジネス ,株式会社ライノス・パブリケーションズ Rhinos Publications,Inc.,2019年07月01日,第19巻, 第4号,pp.20-25
【文献】山口 雅春 ,クラウドサービスを活用した「船積み書類管理業務」ソリューション,月刊IM,社団法人日本画像情報マネジメント協会(JIIMA),2013年05月25日,第52巻, 第6号,pp.8-11
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテナ物流における、荷主、海貨業者、通関業者、倉庫業者、陸運業者、コンテナターミナル、及び船社の間で作成される書類についての情報を共有する港湾関連データ連携基盤システム
における情報共有方法であって、
コンピュータが、
業務パターンによって前記書類別に参照及び書込の権限を与える権限者をあらかじめ設定した権限設定テーブルを有しており、
前記荷主、前記海貨業者、前記通関業者、前記倉庫業者、前記陸運業者、前記コンテナターミナル、及び前記船社のいずれかの依頼者に対して取引形態についての選択を促す取引形態選択ステップと、
前記業務パターンを確定させる業務パターン確定ステップと、
前記権限設定テーブルを用い、前記業務パターン確定ステップで確定した前記業務パターンに応じて、前記荷主、前記海貨業者、前記通関業者、前記倉庫業者、前記陸運業者、前記コンテナターミナル、及び前記船社に対して、前記書類別に権限者を決定する権限者決定ステップと、
前記依頼者に対して、前記荷主、前記海貨業者、前記通関業者、前記倉庫業者、前記陸運業者、前記コンテナターミナル、及び前記船社のいずれかを第1取引者として登録を促す取引者登録ステップと、
前記取引者登録ステップで登録された前記第1取引者に対して、前記荷主、前記海貨業者、前記通関業者、前記倉庫業者、前記陸運業者、前記コンテナターミナル、及び前記船社のいずれかを第2取引者として更に登録を促す取引者追加ステップと、
前記権限者決定ステップで決定した前記権限者に対して前記書類を閲覧させる閲覧ステップと
を
実行し、
前記権限者は、参照のみ権限か、参照及び書込み権限かのいずれかであり、
前記権限者以外は前記書類についての前記情報を参照できず、
前記取引者登録ステップでは、前記依頼者に対して、前記第1取引者に対する権限設定変更を促し、
前記第1取引者が、前記権限者決定ステップで前記参照及び書込み権限がある前記権限者の場合には、前記参照のみ権限に権限設定を変更、又は参照できないように前記権限を無くし、
前記第1取引者が、前記権限者決定ステップで前記参照のみ権限がある前記権限者の場合には、参照できないように前記権限を無くす
ことを特徴とする港湾関連データ連携基盤システム
における情報共有方法。
【請求項2】
前記コンピュータが、
前記依頼者に対して新規依頼情報の入力を促す依頼情報入力ステップを
実行し、
前記依頼者が前記荷主であり、
前記新規依頼情報が船腹ブッキングである場合には、
前記取引形態選択ステップでは、前記荷主に対して、輸出入の選択、FCLとLCLとの選択、仲介有無の選択、及び内航有無の選択の少なくともいずれかを選択させる
ことを特徴とする請求項1に記載の港湾関連データ連携基盤システム
における情報共有方法。
【請求項3】
前記取引形態選択ステップで仲介有りが選択された場合には、
前記書類が船積依頼書では、前記荷主及び前記海貨業者は前記参照及び書込み権限を有し、
前記書類がブッキング依頼書では、前記荷主は前記参照のみ権限、前記海貨業者は前記参照及び書込み権限、前記船社は前記参照のみ権限を有する
ことを特徴とする請求項2に記載の港湾関連データ連携基盤システム
における情報共有方法。
【請求項4】
前記コンピュータが、
前記依頼者に対して新規依頼情報の入力を促す依頼情報入力ステップを
実行し、
前記依頼者が前記海貨業者であり、
前記新規依頼情報が船腹ブッキングである場合には、
前記書類が船積依頼書では、前記荷主は前記参照のみ権限、前記海貨業者は前記参照及び書込み権限を有し、
前記書類がブッキング依頼書では、前記荷主は前記参照のみ権限、前記海貨業者は前記参照及び書込み権限、前記船社は前記参照のみ権限を有する
ことを特徴とする請求項1に記載の港湾関連データ連携基盤システム
における情報共有方法。
【請求項5】
前記コンピュータが、
前記依頼者に対して新規依頼情報の入力を促す依頼情報入力ステップを
実行し、
前記依頼者が前記荷主であり、
前記新規依頼情報が船腹ブッキングである場合には、
前記取引者登録ステップでは、前記荷主は前記第1取引者として前記海貨業者を登録でき、
前記取引者追加ステップでは、前記海貨業者は前記第2取引者として前記船社を登録できる
ことを特徴とする請求項1に記載の港湾関連データ連携基盤システム
における情報共有方法。
【請求項6】
前記取引者追加ステップでは、前記第1取引者に対して、前記第2取引者に対する権限設定変更を促し、
前記第2取引者が、前記権限者決定ステップで前記参照及び書込み権限がある前記権限者の場合には、前記参照のみ権限に権限設定を変更、又は参照できないように前記権限を無くし、
前記第2取引者が、前記権限者決定ステップで前記参照のみ権限がある前記権限者の場合には、参照できないように前記権限を無くす
ことを特徴とする請求項1に記載の港湾関連データ連携基盤システム
における情報共有方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテナ物流における、荷主、海貨業者、通関業者、倉庫業者、陸運業者、コンテナターミナル、及び船社の間で作成される書類についての情報を共有する港湾関連データ連携基盤システムにおける情報共有方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1では、港湾での輸出入貨物取引において、特定の業者により先に手続された特定の貿易帳票等における記録情報を記憶させ、この後になされる他の業者の手続による他の貿易帳票の作成のための情報を、先の貿易帳票の記録情報とは重複しないものに限って付加的情報として入力し、これを当該他の業者による新たな貿易帳票の作成に際して都度繰り返すことにより、当該他の業者による各種貿易帳票の作成を管理情報の参照により効率的にすることができる貿易業務支援装置を提案している。
特許文献1は、クライアント端末が記憶部にアクセスするための各種のユーザID、各ユーザIDに応じたパスワード、及び権限レベルに関する設定情報を格納する権限情報格納手段を備えており、権限レベルの設定により、船会社代理店の複数が各々のクライアント端末を通じて記憶部にアクセスしても、上述した取引情報データベースに蓄積される港湾貨物取引に関する情報へのアクセスを各ユーザIDに対応して予め設定された特定の船会社代理店の取り扱いに関するものに制限している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1は、特定の限られた事業者の間での情報の共有を想定したものであり、関係する事業者が多い場合には権限レベルの設定が困難となってしまう。
【0005】
本発明は、荷主、海貨業者、通関業者、倉庫業者、陸運業者、コンテナターミナル、及び船社の間での情報について、新規依頼情報に基づく書類別に、参照のみ権限か、参照及び書込み権限のいずれかで情報を共有し、権限者以外には情報を秘匿することで、円滑に情報の共有を図ることができる港湾関連データ連携基盤システムにおける情報共有方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載の本発明の港湾関連データ連携基盤システムにおける情報共有方法は、コンテナ物流における、荷主21、海貨業者22、通関業者23、倉庫業者24、陸運業者25、コンテナターミナル26、及び船社27の間で作成される書類についての情報を共有する港湾関連データ連携基盤システムにおける情報共有方法であって、コンピュータが、業務パターンによって前記書類別に参照及び書込の権限を与える権限者をあらかじめ設定した権限設定テーブル42を有しており、前記荷主21、前記海貨業者22、前記通関業者23、前記倉庫業者24、前記陸運業者25、前記コンテナターミナル26、及び前記船社27のいずれかの依頼者に対して取引形態についての選択を促す取引形態選択ステップ(S52)と、前記業務パターンを確定させる業務パターン確定ステップ(S54)と、前記権限設定テーブル42を用い、前記業務パターン確定ステップ(S54)で確定した前記業務パターンに応じて、前記荷主21、前記海貨業者22、前記通関業者23、前記倉庫業者24、前記陸運業者25、前記コンテナターミナル26、及び前記船社27に対して、前記書類別に権限者を決定する権限者決定ステップ(S55)と、前記依頼者に対して、前記荷主21、前記海貨業者22、前記通関業者23、前記倉庫業者24、前記陸運業者25、前記コンテナターミナル26、及び前記船社27のいずれかを第1取引者として登録を促す取引者登録ステップ(S56)と、前記取引者登録ステップ(S56)で登録された前記第1取引者に対して、前記荷主21、前記海貨業者22、前記通関業者23、前記倉庫業者24、前記陸運業者25、前記コンテナターミナル26、及び前記船社27のいずれかを第2取引者として更に登録を促す取引者追加ステップ(S57)と、前記権限者決定ステップ(S55)で決定した前記権限者に対して前記書類を閲覧させる閲覧ステップ(S61、S62)とを実行し、前記権限者は、参照のみ権限か、参照及び書込み権限かのいずれかであり、前記権限者以外は前記書類についての前記情報を参照できず、前記取引者登録ステップ(S56)では、前記依頼者に対して、前記第1取引者に対する権限設定変更を促し、前記第1取引者が、前記権限者決定ステップ(S55)で前記参照及び書込み権限がある前記権限者の場合には、前記参照のみ権限に権限設定を変更、又は参照できないように前記権限を無くし、前記第1取引者が、前記権限者決定ステップ(S55)で前記参照のみ権限がある前記権限者の場合には、参照できないように前記権限を無くすことを特徴とする。
請求項2記載の本発明は、請求項1に記載の港湾関連データ連携基盤システムにおける情報共有方法において、前記コンピュータが、前記依頼者に対して新規依頼情報の入力を促す依頼情報入力ステップ(S51)を実行し、前記依頼者が前記荷主21であり、前記新規依頼情報が船腹ブッキングである場合には、前記取引形態選択ステップ(S52)では、前記荷主21に対して、輸出入の選択、FCLとLCLとの選択、仲介有無の選択、及び内航有無の選択の少なくともいずれかを選択させることを特徴とする。
請求項3記載の本発明は、請求項2に記載の港湾関連データ連携基盤システムにおける情報共有方法において、前記取引形態選択ステップ(S52)で仲介有りが選択された場合には、前記書類が船積依頼書32では、前記荷主21及び前記海貨業者22は前記参照及び書込み権限を有し、前記書類がブッキング依頼書31では、前記荷主21は前記参照のみ権限、前記海貨業者22は前記参照及び書込み権限、前記船社27は前記参照のみ権限を有することを特徴とする。
請求項4記載の本発明は、請求項1に記載の港湾関連データ連携基盤システムにおける情報共有方法において、前記コンピュータが、前記依頼者に対して新規依頼情報の入力を促す依頼情報入力ステップ(S51)を実行し、前記依頼者が前記海貨業者22であり、前記新規依頼情報が船腹ブッキングである場合には、前記書類が船積依頼書32では、前記荷主21は前記参照のみ権限、前記海貨業者22は前記参照及び書込み権限を有し、前記書類がブッキング依頼書31では、前記荷主21は前記参照のみ権限、前記海貨業者22は前記参照及び書込み権限、前記船社27は前記参照のみ権限を有することを特徴とする。
請求項5記載の本発明は、請求項1に記載の港湾関連データ連携基盤システムにおける情報共有方法において、前記コンピュータが、前記依頼者に対して新規依頼情報の入力を促す依頼情報入力ステップ(S51)を実行し、前記依頼者が前記荷主21であり、前記新規依頼情報が船腹ブッキングである場合には、前記取引者登録ステップ(S56)では、前記荷主21は前記第1取引者として前記海貨業者22を登録でき、前記取引者追加ステップ(S57)では、前記海貨業者22は前記第2取引者として前記船社27を登録できることを特徴とする。
請求項6記載の本発明は、請求項1に記載の港湾関連データ連携基盤システムにおける情報共有方法において、前記取引者追加ステップ(S57)では、前記第1取引者に対して、前記第2取引者に対する権限設定変更を促し、前記第2取引者が、前記権限者決定ステップ(S55)で前記参照及び書込み権限がある前記権限者の場合には、前記参照のみ権限に権限設定を変更、又は参照できないように前記権限を無くし、前記第2取引者が、前記権限者決定ステップ(S55)で前記参照のみ権限がある前記権限者の場合には、参照できないように前記権限を無くすことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、あらかじめ設定した権限設定テーブルを用いて新規依頼情報の業務パターンによって書類別に権限者が決定され、決定された権限者に対して、取引管理番号によって特定される新規依頼情報を、書類別に、参照のみ権限か、参照及び書込み権限のいずれかで共有し、権限者以外には秘匿することで、円滑に情報の共有を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】輸出及び輸入のそれぞれにおける業務を分類・体系化した業務フロー図
【
図2】輸出に伴う一部の業務で発生する書類の一例を示す図
【
図3】本発明の一実施例における港湾関連データ連携基盤システム
における情報共有方法での処理流れを示すフロー図
【
図4】依頼者が荷主であり、新規依頼情報が船腹ブッキングである場合の説明図
【
図5】
図4において、取引形態選択ステップで仲介有りが選択された場合の説明図
【
図6】荷主、海貨業者、通関業者、倉庫業者、陸運業者、コンテナターミナル、及び船社に属する各組織が取引者をあらかじめ登録する取引関係マスタの画面イメージ
【
図7】
図5(b)に示す権限設定の変更例を示す説明図
【
図8】依頼者が荷主であり、荷主が海貨業者1を登録し、海貨業者1が船社を登録した場合で、新規依頼情報が船腹ブッキングである場合の説明図
【
図9】コンテナターミナルが新規依頼情報を入力する場合の説明図
【
図11】港湾関連データベースに記憶されるルートドキュメントのイメージ図
【
図12】
図11で示したルートドキュメントにおいて修正が生じた場合のイメージ図
【
図13】港湾関連データベースに記憶されるルートドキュメントと固有ドキュメントのイメージ図
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の第1の実施の形態による港湾関連データ連携基盤システムにおける情報共有方法は、コンピュータは、業務パターンによって書類別に参照及び書込の権限を与える権限者をあらかじめ設定した権限設定テーブルを有しており、荷主、海貨業者、通関業者、倉庫業者、陸運業者、コンテナターミナル、及び船社のいずれかの依頼者に対して取引形態についての選択を促す取引形態選択ステップと、業務パターンを確定させる業務パターン確定ステップと、権限設定テーブルを用い、業務パターン確定ステップで確定した業務パターンに応じて、荷主、海貨業者、通関業者、倉庫業者、陸運業者、コンテナターミナル、及び船社に対して、書類別に権限者を決定する権限者決定ステップと、依頼者に対して、荷主、海貨業者、通関業者、倉庫業者、陸運業者、コンテナターミナル、及び船社のいずれかを第1取引者として登録を促す取引者登録ステップと、取引者登録ステップで登録された第1取引者に対して、荷主、海貨業者、通関業者、倉庫業者、陸運業者、コンテナターミナル、及び船社のいずれかを第2取引者として更に登録を促す取引者追加ステップと、権限者決定ステップで決定した権限者に対して書類を閲覧させる閲覧ステップとを実行し、権限者は、参照のみ権限か、参照及び書込み権限かのいずれかであり、権限者以外は書類についての情報を参照できず、取引者登録ステップでは、依頼者に対して、第1取引者に対する権限設定変更を促し、
第1取引者が、権限者決定ステップで参照及び書込み権限がある権限者の場合には、参照のみ権限に権限設定を変更、又は参照できないように権限を無くし、第1取引者が、権限者決定ステップで参照のみ権限がある権限者の場合には、参照できないように権限を無くすものである。本実施の形態によれば、あらかじめ設定した権限設定テーブルを用いて新規依頼情報の業務パターンによって書類別に権限者が決定され、決定された権限者に対して、取引管理番号によって特定される新規依頼情報を、書類別に、参照のみ権限か、参照及び書込み権限のいずれかで共有し、権限者以外には秘匿することで、円滑に情報の共有を図ることができる。また、依頼者が取引を行う取引者を登録し、登録された取引者が更に取引を行う取引者を登録することで、取引者間で依頼をつなげていき、必要とする情報を共有できる。また、取引者を追加登録するタイミングで個別に権限設定を変更でき、この権限変更を、業務パターンで設定された権限以上の権限に設定できないこととすることで情報に対する信頼性と秘匿性を高めることができる。
【0010】
本発明の第2の実施の形態は、第1の実施の形態による港湾関連データ連携基盤システムにおける情報共有方法において、コンピュータが、依頼者に対して新規依頼情報の入力を促す依頼情報入力ステップを実行し、依頼者が荷主であり、新規依頼情報が船腹ブッキングである場合には、取引形態選択ステップでは、荷主に対して、輸出入の選択、FCLとLCLとの選択、仲介有無の選択、及び内航有無の選択の少なくともいずれかを選択させるものである。本実施の形態によれば、荷主に対して、輸出入の選択、FCLとLCLとの選択、仲介有無の選択、及び内航有無の選択の少なくともいずれかを選択させることで業務パターンを確定させ、情報を共有する権限者を決定できる。
【0011】
本発明の第3の実施の形態は、第2の実施の形態による港湾関連データ連携基盤システムにおける情報共有方法において、取引形態選択ステップで仲介有りが選択された場合には、書類が船積依頼書では、荷主及び海貨業者は参照及び書込み権限を有し、書類がブッキング依頼書では、荷主は参照のみ権限、海貨業者は参照及び書込み権限、船社は参照のみ権限を有するものである。本実施の形態によれば、海貨業者が介在する場合には、荷主及び海貨業者は船積依頼書について参照と書込みができ、荷主及び船社はブッキング依頼書を参照でき、海貨業者はブッキング依頼書について参照と書込みができる。
【0012】
本発明の第4の実施の形態は、第1の実施の形態による港湾関連データ連携基盤システムにおける情報共有方法において、コンピュータが、依頼者に対して新規依頼情報の入力を促す依頼情報入力ステップを実行し、依頼者が海貨業者であり、新規依頼情報が船腹ブッキングである場合には、書類が船積依頼書では、荷主は参照のみ権限、海貨業者は参照及び書込み権限を有し、書類がブッキング依頼書では、荷主は参照のみ権限、海貨業者は参照及び書込み権限、船社は参照のみ権限を有するものである。本実施の形態によれば、依頼者が海貨業者であれば、荷主は船積依頼書及びブッキング依頼書を参照でき、海貨業者は船積依頼書について参照と書込みができ、船社はブッキング依頼書を参照できる。
【0013】
本発明の第5の実施の形態は、第1の実施の形態による港湾関連データ連携基盤システムにおける情報共有方法において、依頼者が荷主であり、新規依頼情報が船腹ブッキングである場合には、取引者登録ステップでは、荷主は第1取引者として海貨業者を登録でき、取引者追加ステップでは、海貨業者は第2取引者として船社を登録できるものである。本実施の形態によれば、船腹ブッキングについて、荷主、海貨業者、及び船社の間で必要とする情報を共有できる。
【0014】
本発明の第6の実施の形態は、第1の実施の形態による港湾関連データ連携基盤システムにおける情報共有方法において、取引者追加ステップでは、第1取引者に対して、第2取引者に対する権限設定変更を促し、第2取引者が、権限者決定ステップで参照及び書込み権限がある権限者の場合には、参照のみ権限に権限設定を変更、又は参照できないように権限を無くし、第2取引者が、権限者決定ステップで参照のみ権限がある権限者の場合には、参照できないように権限を無くすものである。本実施の形態によれば、取引者を追加登録するタイミングで個別に権限設定を変更でき、この権限変更を、業務パターンで設定された権限以上の権限に設定できないこととすることで情報に対する信頼性と秘匿性を高めることができる。
【実施例】
【0015】
以下本発明の実施例について図面とともに説明する。
図1は、輸出及び輸入のそれぞれにおける業務を分類・体系化した業務フロー図である。
輸出業務は、船腹ブッキングの依頼(S1)、空コンテナの依頼やコンテナ情報の伝達(S2)、バンニング情報の伝達やバンニング作業(S3)、実入りコンテナの搬入や総重量の伝達(S4)、積荷確認や搭載申告、D/R発行(S5)、輸出申告(S6)、輸出許可通知(S7)、及び運賃払いやB/L発行(S8)の各業務からなる。
輸入業務は、到着通知やA/N連絡(S9)、運賃振込、船荷証券(B/L)の提出(S10)、荷渡指示書の発行や可能通知の連絡(S11)、貨物輸送の依頼や輸送実施(S12)、デバンニングや搬入完了報告(S13)、空コンテナ返却(S14)、及び輸入申告(S15)の各業務からなる。
本発明の港湾関連データ連携基盤システム
における情報共有方法は、これらの輸出及び輸入のそれぞれにおける業務における、荷主、海貨業者、通関業者、倉庫業者、陸運業者、コンテナターミナル、及び船社の間で作成される書類についての情報を共有するシステムである。
【0016】
図2は、輸出に伴う一部の業務で発生する書類の一例を示している。
荷主21、海貨業者22、通関業者23、倉庫業者24、陸運業者25、コンテナターミナル26、及び船社27の間で作成される書類には、ブッキング依頼書31、船積依頼書32、船腹予約確認書33、空コンテナピックアップオーダー34、運送依頼書35、商業送り状36、及びパッキングリスト37がある。
【0017】
図3は、本発明の一実施例における港湾関連データ連携基盤システム
における情報共有方法での処理流れを示している。
コンピュータは、港湾関連データベース41と、業務パターンによって書類別に参照及び書込の権限を与える権限者をあらかじめ設定した権限設定テーブル42とを有している。
港湾関連データベース41には、複数取引者の間で共有する情報を記憶するルートドキュメントと、運送料金など依頼元と依頼先の2者間でのみ共有する固有ドキュメントが記憶される。なお、ルートドキュメント及び固有ドキュメントは、取引管理番号別に記憶される。
【0018】
コンピュータは、荷主、海貨業者、通関業者、倉庫業者、陸運業者、コンテナターミナル、及び船社のいずれかの依頼者に対して新規依頼情報の入力を促す依頼情報入力ステップ(S51)と、依頼者に対して、依頼情報入力ステップ(S51)で入力された新規依頼情報に対応した取引形態についての選択を促す取引形態選択ステップ(S52)と、依頼情報入力ステップ(S51)で入力された新規依頼情報に対して取引管理番号を採番する採番付与ステップ(S53)と、取引形態選択ステップ(S52)で選択された項目によって新規依頼情報についての業務パターンを確定させる業務パターン確定ステップ(S54)と、権限設定テーブル42を用い、業務パターン確定ステップ(S54)で確定した業務パターンに応じて、荷主、海貨業者、通関業者、倉庫業者、陸運業者、コンテナターミナル、及び船社に対して、書類別に権限者を決定する権限者決定ステップ(S55)と、を実行する。
なお、新規依頼情報は、船荷証券(B/L)単位を基本として登録するが、複数コンテナを紐づけて登録してもよい。
依頼情報入力ステップ(S51)で入力された新規依頼情報、及び取引形態選択ステップ(S52)で選択された取引形態は、採番付与ステップ(S53)で付与された取引管理番号及び業務パターン確定ステップ(S54)で確定した業務パターンとともに港湾関連データベース41に記憶される。
【0019】
コンピュータは、依頼者に対して、荷主、海貨業者、通関業者、倉庫業者、陸運業者、コンテナターミナル、及び船社のいずれかを第1取引者として登録を促す取引者登録ステップ(S56)と、取引者登録ステップ(S56)で登録された第1取引者に対して、荷主、海貨業者、通関業者、倉庫業者、陸運業者、コンテナターミナル、及び船社のいずれかを第2取引者として更に登録を促す取引者追加ステップ(S57)と、を実行する。
コンピュータは、取引者登録ステップS56では、依頼者に対して、第1取引者に対する権限設定変更を促す(S58)。
S58では、第1取引者が、権限者決定ステップ(S55)で参照及び書込み権限がある権限者の場合には、参照のみ権限に権限設定を変更、又は参照できないように権限を無くし、第1取引者が、権限者決定ステップ(S55)で参照のみ権限がある権限者の場合には、参照できないように権限を無くすように変更できる。
また、コンピュータは、取引者追加ステップ(S57)では、第1取引者に対して、第2取引者に対する権限設定変更を促す(S59)。
S59では、第2取引者が、権限者決定ステップ(S55)で参照及び書込み権限がある権限者の場合には、参照のみ権限に権限設定を変更、又は参照できないように権限を無くし、第2取引者が、権限者決定ステップ(S55)で参照のみ権限がある権限者の場合には、参照できないように権限を無くすように変更できる。
【0020】
取引者登録ステップ(S56)で登録された第1取引者、取引者追加ステップ(S57)で登録された第2取引者は、S58及びS59で権限設定変更が行われた場合には、変更された権限設定とともに、港湾関連データベース41に取引管理番号別に取引者登録される(S60)。
なお、取引者登録ステップ(S56)で入力される取引者は1社とは限らず、また、取引者追加ステップ(S57)で登録された第2取引者は、更に荷主、海貨業者、通関業者、倉庫業者、陸運業者、コンテナターミナル、及び船社のいずれかを第3取引者として登録することができ、第3取引者は、更に荷主、海貨業者、通関業者、倉庫業者、陸運業者、コンテナターミナル、及び船社のいずれかを第4取引者として登録することができる。
このように、登録された取引者が更に取引を行う取引者を登録することで、取引者間で依頼をつなげていき、必要とする情報を共有できる。
また、取引者を追加登録するタイミングで個別に権限設定を変更でき、この権限変更を、業務パターンで設定された権限以上の権限に設定できないこととすることで情報に対する信頼性と秘匿性を高めることができる。
【0021】
コンピュータは、権限者決定ステップ(S55)で決定した権限者であり、S60で取引者登録された取引者に対して、採番付与ステップ(S53)で採番した取引管理番号とともに書類を閲覧させる閲覧ステップ(S61、S62)を実行する。
閲覧ステップ(S61)は、取引者が参照のみ権限の場合であり、閲覧ステップ(S62)は、取引者が参照及び書込み権限の場合である。
なお、コンピュータは、権限者以外に対しては書類についての情報を参照させることはない。
このように、あらかじめ設定した権限設定テーブル42を用いて新規依頼情報の業務パターンによって書類別に権限者が決定され、決定された権限者に対して、取引管理番号によって特定される新規依頼情報を、書類別に、参照のみ権限か、参照及び書込み権限のいずれかで共有し、権限者以外には秘匿することで、円滑に情報の共有を図ることができる。
【0022】
図4は、依頼者が荷主であり、新規依頼情報が船腹ブッキングである場合の説明図である。
図4(a)に点線枠で示すように、荷主がブッキング依頼を行う場合には、
図4(b)に示すように、依頼情報入力ステップ(S51)では、各項目に対して内容を入力する。
また
図4(c)に示すように、取引形態選択ステップ(S52)では、荷主に対して、輸出入の選択、FCLとLCLとの選択、仲介有無の選択、及び内航有無の選択をさせる。選択させる取引形態は、新規依頼情報に対応した項目としている。
【0023】
図5は、
図4において、取引形態選択ステップで仲介有りが選択された場合の説明図である。
図5(a)に点線枠で示すように、荷主は仲介者として海貨業者1を取引者として登録することができ、取引者として登録された海貨業者1は船社1を取引者として登録することができる。
図5(b)に示すように、荷主が海貨業者1を取引者として登録する場合には、取引関係設定によって、海貨業者1を取引者として登録する。この登録にあたっては、書類別に権限設定を変更できる。
また、海貨業者1が船社1を取引者として登録する場合にも、
図5(b)に示す取引関係設定によって、船社1を取引者として登録する。この登録にあたっては、書類別に権限設定を変更できる。
【0024】
図6は、荷主、海貨業者、通関業者、倉庫業者、陸運業者、コンテナターミナル、及び船社に属する各組織が取引者をあらかじめ登録する取引関係マスタの画面イメージである。
図5(b)に示す取引者の登録を行う場合には、事前に取引者を取引関係マスタに登録しておく。
取引関係マスタへの取引者の登録は、会社名、組織名、事業種別を登録する。ここで、会社名及び組織名はそれぞれのユニーク情報であり、事業種別は、荷主、海貨業者、通関業者、倉庫業者、陸運業者、コンテナターミナル、及び船社のいずれかを区分する情報である。
取引関係マスタへの登録には、取引用組織コードの入力を必要とする。取引用組織コードは、港湾関連データ連携基盤システムとは切り離して入手できるようにすることが好ましい。
取引関係マスタへの登録者は、取引関係マスタから、取引に参加させる組織と、その組織をどの事業種別として参加させるかを選択して取引者として追加できる。
追加された取引者は、自らの取引関係マスタに登録されている組織を、事業種別を特定して取引者として追加できる。
【0025】
図7は、
図5(b)に示す権限設定の変更例を示す説明図である。
図7に示すように、荷主が海貨業者を取引者として登録し、海貨業者が陸運業者Aを取引者として登録し、陸運業者Aが陸運業者Bを取引者とした場合で、あらかじめ設定された権限では閲覧が可能であるとする。
権限設定変更パターン1では、陸運業者Aが陸運業者Bを取引者として登録する際に、陸運業者Bに対して、書類A及び書類Bについて閲覧権限無しに設定変更する場合である。この場合には、陸運業者Bは、書類A及び書類Bについて閲覧することはできない。
権限設定変更パターン2では、海貨業者が陸運業者Aを取引者として登録する際に、陸運業者Aに対して、書類Aについて閲覧権限無しに設定変更する場合である。この場合には、陸運業者A、陸運業者Aが登録した陸運業者Bは、書類Aについて閲覧することはできない。
【0026】
図8は、依頼者が荷主であり、荷主が海貨業者1を登録し、海貨業者1が船社を登録した場合で、新規依頼情報が船腹ブッキングである場合の説明図である。
図8(a)に点線枠(a-b)で示すように、荷主がブッキング依頼を行う場合には、
図8(b)に示すように、海貨業者1は取引管理番号の通知とともに船積依頼書(S/I)を受け取る。
図8(a)に点線枠(a-c)で示すように、海貨業者1がブッキング依頼を行う場合には、
図8(c)に示すように、船社は取引管理番号の通知とともにブッキング依頼書を受け取る。
図8(a)に点線枠(a-d)で示すように、船社が船腹予約確認書を返信する場合には、
図8(d)に示すように、海貨業者は取引管理番号の通知とともに船腹予約確認書を受け取る。
【0027】
図9は、コンテナターミナルが新規依頼情報を入力する場合を示している。
図9に示すように、ドキュメントフローの途中からでも新規依頼情報を入力して、本実施例による港湾関連データ連携基盤システムを利用することができる。
図9に示す場合には、依頼者であるコンテナターミナルが、その後の取引形態を選択することで業務パターンが確定され、取引者の登録を行う。
【0028】
図10は、権限設定テーブルを説明する図である。
図10(a)は、荷主が依頼者であり、海貨業者を取引者として登録する場合、
図10(b)は、海貨業者が依頼者である場合、
図10(c)は、荷主が依頼者であり、海貨業者を取引者として登録しない場合である。
図10(a)は、取引者登録ステップで荷主が第1取引者として海貨業者を登録し、取引者追加ステップで海貨業者が第2取引者として船社を登録した場合である。
図10(a)の場合には、船積依頼書では、荷主及び海貨業者は参照及び書込み権限を有し、ブッキング依頼書では、荷主は参照のみ権限、海貨業者は参照及び書込み権限、船社は参照のみ権限を有する。
従って、海貨業者が介在する場合には、荷主及び海貨業者は船積依頼書について参照と書込みができ、荷主及び船社はブッキング依頼書を参照でき、海貨業者はブッキング依頼書について参照と書込みができる。
図10(b)の場合には、船積依頼書では、荷主は参照のみ権限、海貨業者は参照及び書込み権限を有し、ブッキング依頼書では、荷主は参照のみ権限、海貨業者は参照及び書込み権限、船社は参照のみ権限を有する。
従って、依頼者が海貨業者であれば、荷主は船積依頼書及びブッキング依頼書を参照でき、海貨業者は船積依頼書について参照と書込みができ、船社はブッキング依頼書を参照できる。
図10(c)の場合には、船積依頼書及びブッキング依頼書について、荷主は参照及び書込み権限を有し、船社は参照のみ権限を有する。
【0029】
図11は港湾関連データベースに記憶されるルートドキュメントのイメージ図である。
荷主が船積依頼書で入力した項目(「荷送人会社名」「荷送人住所」「荷送人担当者」「商品数」)に対する内容は、ルートドキュメントに記憶される。
船社は、船腹予約確認書の作成にあたっては、ルートドキュメントに記憶されている項目(「荷送人会社名」「荷送人住所」「荷送人担当者」「商品数」)に対する内容を参照できる。ルートドキュメントを参照することにより、同一取引におけるドキュメントの入力を不要にでき、ブッキング番号の書込みだけを行う。
書き込まれたブッキング番号は、ルートドキュメントに記録される。
このように、各取引者が書類を登録したタイミングでルートドキュメントに対してデータを追記することで、取引毎のルートドキュメントのデータを充実させ、後工程でのデータ連携を実現できる。
【0030】
図12は
図11で示したルートドキュメントにおいて修正が生じた場合のイメージ図である。
コンテナターミナルが搬入票を作成する際に、項目「商品数」が間違っていることに気が付いた場合には、ルートドキュメントに記憶している項目「商品数」に対して正しい内容に修正することができる。
正しい内容に修正した後には、例えば荷主が船積依頼書の情報を再取得すると、登録した内容と異なる修正内容を参照することができる。
【0031】
図13は港湾関連データベースに記憶されるルートドキュメントと固有ドキュメントのイメージ図である。
荷主が船積依頼書で入力した項目(「荷送人会社名」「荷送人住所」「荷送人担当者」「商品数」)に対する内容は、ルートドキュメントに記憶されるが、固有ドキュメントに関する項目(「運賃料金」「海上運賃の支払条件」「海上保険」)に対する内容は、ルートドキュメントには記憶されず、固有ドキュメントとして記憶される。
例えば、船主と海貨業者との間のように、当事者間だけの固有情報は、依頼元と依頼先との間だけで情報を共有する。
従って、他の取引者は、固有ドキュメントに記憶された内容については参照できない。
【産業上の利用可能性】
【0032】
本発明の港湾関連データ連携基盤システムにおける情報共有方法によれば、荷主、海貨業者、通関業者、倉庫業者、陸運業者、コンテナターミナル、及び船社の間での情報について、円滑に共有を図ることができる。
【符号の説明】
【0033】
21 荷主
22 海貨業者
23 通関業者
24 倉庫業者
25 陸運業者
26 コンテナターミナル
27 船社
31 ブッキング依頼書
32 船積依頼書
33 船腹予約確認書
34 空コンテナピックアップオーダー
35 運送依頼書
36 商業送り状
37 パッキングリスト
41 港湾関連データベース
42 権限設定テーブル