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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-11
(45)【発行日】2023-10-19
(54)【発明の名称】プログラム、情報処理装置及び方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20231012BHJP
   G06Q 30/0601 20230101ALI20231012BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q30/0601 312
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2021095723
(22)【出願日】2021-06-08
(65)【公開番号】P2022187638
(43)【公開日】2022-12-20
【審査請求日】2023-04-21
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】518182508
【氏名又は名称】株式会社Matchbox Technologies
(74)【代理人】
【識別番号】110002815
【氏名又は名称】IPTech弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 崇
【審査官】田川 泰宏
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-096188(JP,A)
【文献】特許第6842785(JP,B1)
【文献】特開2017-117375(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサと、メモリとを備えるコンピュータに実行させ、事業者に対する就業のために登録されている登録者を管理するためのプログラムであって、
前記メモリは、前記登録者の属性を、特定の事業者である第1事業者に属する第1の登録者と、前記第1事業者を含む複数の事業者を運営する企業、前記複数の事業者のフランチャイズチェーンビジネスを行う企業、または特定の資格もしくはスキルを有する前記複数の事業者の団体、のいずれかである管理者に属する第2の登録者と、に区別して記憶するように構成され、
前記プログラムは、前記プロセッサに、
前記登録者からの登録情報を受け付け、前記登録者の属性ごとに区別して前記メモリに記憶させるステップと、
前記第1事業者からの求人情報を受け付けるステップと、
前記第1事業者からの選択操作により、前記登録者の属性に対応する前記求人情報を当該登録者へ提示するステップと、を実行させ、
前記メモリに記憶させるステップでは、前記第1事業者による情報を介して入力された登録情報を、前記第1の登録者の登録情報として受け付け、
前記メモリに記憶させるステップでは、前記管理者による情報を介して入力された登録情報を前記第2の登録者の登録情報として受け付け、
前記求人情報を提示するステップでは、前記第1事業者に対して、前記第1の登録者のみ閲覧可能に提示するか、または前記第1の登録者及び前記第2の登録者が閲覧可能に提示するか、選択可能に提示し、前記第1事業者からの選択操作を受け付け、前記第1事業者からの選択操作により、前記登録者の属性に対応する前記求人情報を当該登録者へ提示する、
プログラム。
【請求項2】
前記登録者からの登録情報を前記メモリに記憶させるステップにおいて、
前記第1事業者により、前記第1の登録者からの登録情報を記憶させ、
前記管理者により、前記第2の登録者からの登録情報を記憶させる、請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記メモリは、さらに、前記第1事業者及び前記管理者に属さない第3の登録者を、前記第1の登録者及び前記第2の登録者と区別して記憶するように構成される、請求項1または請求項2に記載のプログラム。
【請求項4】
前記プログラムは、前記プロセッサに、さらに、
前記求人情報に対する就業希望情報を、前記登録者から受け付けるステップと、
前記登録者からの前記就業希望情報を、前記登録者の属性ごとに区別して前記第1事業者へ提示するステップと、
前記第1事業者から、提示された前記就業希望情報から実際に就業する前記登録者を選定する入力を受け付けるステップと、
前記第1事業者から選定された前記登録者に対して、前記第1事業者から選定されたことを通知するステップと、を実行させる、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のプログラム。
【請求項5】
前記プログラムは、前記プロセッサに、さらに、
前記登録者の前記就業希望情報に対する就業に係る、前記第1事業者への課金情報を、前記登録者の属性ごとに区別して算出するステップを実行させる、請求項4に記載のプログラム。
【請求項6】
前記課金情報を算出するステップにおいて、
前記第2の登録者の就業に係る課金情報について、前記管理者への所定の課金還元情報を算出する、請求項5に記載のプログラム。
【請求項7】
前記プログラムは、前記プロセッサに、さらに、
前記第1事業者から選定されなかった前記第2の登録者による就業希望情報を、前記複数の事業者のうちのの事業者に対してレコメンドするステップを実行させる、請求項4から請求項6のいずれか1項に記載のプログラム。
【請求項8】
前記プログラムは、前記プロセッサに、さらに、
前記第1事業者から選定された前記登録者に対して、前記登録者の属性に対応する、就業に必要な帳票を発行するステップを実行させる、請求項4から請求項7のいずれか1項に記載のプログラム。
【請求項9】
前記プログラムは、前記プロセッサに、さらに、
前記第1事業者から選定された前記登録者が実際に就業した後、就業に係る勤怠情報に基づき、前記登録者に対する給与支払いの精算を行うステップを実行させる、請求項4から請求項8のいずれか1項に記載のプログラム。
【請求項10】
前記プログラムは、前記プロセッサに、さらに、
前記第1事業者から選定された前記登録者が実際に就業した後、前記登録者の就業に対する評価情報の入力を受け付けるステップを実行させる、請求項4から請求項9のいずれか1項に記載のプログラム。
【請求項11】
前記メモリは、前記第2の登録者のスキル情報を記憶するように構成され、
前記登録者からの登録情報を前記メモリに記憶させるステップにおいて、前記第2の登録者のスキル情報を前記登録情報として受け付け、前記メモリに記憶させ、
前記求人情報を前記登録者へ提示するステップにおいて、前記第1事業者から、前記求人情報に係る就業に必要なスキル情報を受け付けて前記登録者へ提示する、請求項4から請求項10のいずれか1項に記載のプログラム。
【請求項12】
前記求人情報を提示するステップにおいて、前記第1事業者に対して、前記第1の登録者のみ閲覧可能に提示するか、前記第1の登録者及び前記第2の登録者のみ閲覧可能に提示するか、または前記第1の登録者、前記第2の登録者及び前記第3の登録者が閲覧可能に提示するか、を選択可能に提示し、前記第1事業者からの選択操作を受け付け、前記第1事業者からの選択操作により、前記登録者の属性に対応する前記求人情報を当該登録者へ提示する、請求項3に記載のプログラム。
【請求項13】
前記第1の登録者のうち、前記第1事業者に雇用されている内部雇用者と、前記第1事業者に過去に雇用されていた外部雇用者と、現在または過去において前記第1事業者に雇用されていない外部者と、を区別して閲覧可能に提示するかを選択可能に提示する、請求項12に記載のプログラム。
【請求項14】
制御部と、記憶部とを備え、事業者に対する就業のために登録されている登録者を管理する情報処理装置であって、
前記記憶部は、前記登録者の属性を、特定の事業者である第1事業者に属する第1の登録者と、前記第1事業者を含む複数の事業者を運営する企業、前記複数の事業者のフランチャイズチェーンビジネスを行う企業、または特定の資格もしくはスキルを有する前記複数の事業者の団体、のいずれかである管理者に属する第2の登録者と、に区別して記憶するように構成され、
前記制御部は、
前記登録者からの登録情報を受け付け、前記登録者の属性ごとに区別して前記記憶部に記憶させるステップと、
前記第1事業者からの求人情報を受け付けるステップと、
前記第1事業者からの選択操作により、前記登録者の属性に対応する前記求人情報を当該登録者へ提示するステップと、を実行
前記記憶部に記憶させるステップでは、前記第1事業者による情報を介して入力された登録情報を、前記第1の登録者の登録情報として受け付け、
前記記憶部に記憶させるステップでは、前記管理者による情報を介して入力された登録情報を前記第2の登録者の登録情報として受け付け、
前記求人情報を提示するステップでは、前記第1事業者に対して、前記第1の登録者のみ閲覧可能に提示するか、または前記第1の登録者及び前記第2の登録者が閲覧可能に提示するか、選択可能に提示し、前記第1事業者からの選択操作を受け付け、前記第1事業者からの選択操作により、前記登録者の属性に対応する前記求人情報を当該登録者へ提示する、
情報処理装置。
【請求項15】
プロセッサと、メモリとを備えるコンピュータにより実行され、事業者に対する就業のために登録されている登録者を管理するための方法であって、
前記メモリは、前記登録者の属性を、特定の事業者である第1事業者に属する第1の登録者と、前記第1事業者を含む複数の事業者を運営する企業、前記複数の事業者のフランチャイズチェーンビジネスを行う企業、または特定の資格もしくはスキルを有する前記複数の事業者の団体、のいずれかである管理者に属する第2の登録者と、に区別して記憶するように構成され、
前記方法は、前記プロセッサが、
前記登録者からの登録情報を受け付け、前記登録者の属性ごとに区別して前記メモリに記憶させるステップと、
前記第1事業者からの求人情報を受け付けるステップと、
前記第1事業者からの選択操作により、前記登録者の属性に対応する前記求人情報を当該登録者へ提示するステップと、を実行
前記メモリに記憶させるステップでは、前記第1事業者による情報を介して入力された登録情報を、前記第1の登録者の登録情報として受け付け、
前記メモリに記憶させるステップでは、前記管理者による情報を介して入力された登録情報を前記第2の登録者の登録情報として受け付け、
前記求人情報を提示するステップでは、前記第1事業者に対して、前記第1の登録者のみ閲覧可能に提示するか、または前記第1の登録者及び前記第2の登録者が閲覧可能に提示するか、選択可能に提示し、前記第1事業者からの選択操作を受け付け、前記第1事業者からの選択操作により、前記登録者の属性に対応する前記求人情報を当該登録者へ提示する、
方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、プログラム、情報処理装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
スーパーマーケットやコンビニエンスストアといった小売店、ファミリーレストランや居酒屋等の飲食店では、非正規雇用のアルバイトやパートタイマーの労働者を店員として採用していることが多い。このような労働者を確保するため、求職者の情報をあらかじめ登録しておき、求人情報がある場合に求職者にその情報を配信し、求人情報とマッチングすることで、労働者を確保することが行われている。
【0003】
特許文献1には、求職者と雇用者(事業者)とのマッチングを支援する求人マッチングシステムが開示されている。この求人マッチングシステムは、特に日雇いの求人についてのマッチングを支援するシステムであり、求職者の情報があらかじめ登録され、求人情報の配信、適切な人材の選定補助、実際の契約の雇用契約の締結、その後の求職者の勤務まで短時間で行うことを可能としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2017-117375号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上記のようなスーパーマーケットやコンビニエンスストアといった小売店、ファミリーレストランや居酒屋等の飲食店では、複数の店舗(単一の事業者でもよく、異なる事業者でもよい)を運営する業務形態にとどまらず、多種類の店舗を運営する業務形態が一般化している。このような業務形態では、多種類の店舗に就業する労働力を確保し、就業者が不足している店舗に労働力を適切に提供することが重要である。また、求職者が過去にどのような業務を行ってきたか、どのような業務が可能か、という求職者のスキルを求人情報とマッチさせることも重要である。
【0006】
そこで、本開示では、多様な事業者のもとで就業する労働力を確保し、就業者が不足している店舗に労働力を適切に提供することを可能にする技術について説明する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一実施形態によると、プロセッサと、メモリとを備えるコンピュータに実行させ、事業者に対する就業のために登録されている登録者を管理するためのプログラムが提供される。メモリは、登録者の属性を、事業者に属する第1の登録者と、事業者と所定の関係を有する管理者に属する第2の登録者と、に区別して記憶するように構成される。プログラムは、プロセッサに、登録者からの登録情報を受け付け、登録者の属性ごとに区別してメモリに記憶させるステップと、事業者からの求人情報を受け付けるステップと、事業者からの選択操作により、登録者の属性に対応する求人情報を当該登録者へ提示するステップと、を実行させる。
【0008】
本開示の一実施形態によると、制御部と、記憶部とを備え、事業者に対する就業のために登録されている登録者を管理する情報処理装置が提供される。記憶部は、登録者の属性を、事業者に属する第1の登録者と、事業者と所定の関係を有する管理者に属する第2の登録者と、に区別して記憶するように構成される。制御部は、登録者からの登録情報を受け付け、登録者の属性ごとに区別してメモリに記憶させるステップと、事業者からの求人情報を受け付けるステップと、事業者からの選択操作により、登録者の属性に対応する求人情報を当該登録者へ提示するステップと、を実行する。
【0009】
また、本開示の一実施形態によると、プロセッサと、メモリとを備えるコンピュータに実行され、事業者に対する就業のために登録されている登録者を管理するための方法が提供される。メモリは、登録者の属性を、事業者に属する第1の登録者と、事業者と所定の関係を有する管理者に属する第2の登録者と、に区別して記憶するように構成される。方法は、プロセッサが、登録者からの登録情報を受け付け、登録者の属性ごとに区別してメモリに記憶させるステップと、事業者からの求人情報を受け付けるステップと、事業者からの選択操作により、登録者の属性に対応する求人情報を当該登録者へ提示するステップと、を実行する。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、事業者に対する就業のために登録されている登録者の属性を、事業者に属する第1の登録者と、事業者と所定の関係を有する管理者に属する第2の登録者とに区別して記憶する。これらの登録者からの登録情報を受け付けて登録者の属性ごとに区別して記憶させ、事業者からの選択操作により、登録者の属性に対応する求人情報を当該登録者へ提示する。これにより、多様な事業者のもとで就業する労働者の情報をあらかじめ登録しておくことで労働力を確保し、就業者が不足している事業者のもとに労働力を適切に提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本開示に係る就業登録者管理システムの概要を示す図である。
図2】就業登録者管理システム1の全体の構成を示す図である。
図3】実施の形態1の就業登録者管理システム1を構成する端末装置10の機能的な構成を示すブロック図である。
図4】実施の形態1の就業登録者管理システム1を構成するサーバ20の機能的な構成を示す図である。
図5】サーバ20が記憶する登録者データベース2021、求人データベース2022のデータ構造の例を示す図である。
図6】サーバ20が記憶する帳票データベース2023のデータ構造の例を示す図である。
図7】実施の形態1の就業登録者管理システム1による登録処理を行う流れの一例を示すフローチャートである。
図8】実施の形態1の就業登録者管理システム1による求人情報受付処理を行う流れの一例を示すフローチャートである。
図9】実施の形態1の就業登録者管理システム1による就業希望情報受付処理を行う流れの一例を示すフローチャートである。
図10】実施の形態1の就業登録者管理システム1による課金情報算出処理を行う流れの一例を示すフローチャートである。
図11】端末装置10に表示する登録者の登録情報を表示する画面例を示す図である。
図12】端末装置10に表示する求人情報を入力する画面例を示す図である。
図13】実施の形態2の就業登録者管理システム1を構成するサーバ20の機能的な構成を示す図である。
図14】実施の形態3の就業登録者管理システム1を構成するサーバ20の機能的な構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照しつつ、本開示の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称及び機能も同じである。従って、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
【0013】
<概要>
以下、本開示に係る就業登録者管理システムについて説明する。本開示に係る就業登録者管理システムは、求人情報に対して就業希望を送信するため、就業希望者の情報をあらかじめ登録しておき、就業を希望する求人情報があった場合に就業希望を送信(応募)できるようにするためのシステムである。この就業登録者管理システムは、例えば、長期の就業を想定した正社員やアルバイト、パートタイマーの求人情報を提供してもよく、短期(単発)の就業を想定した小売店等におけるアルバイトやパートタイマー等の労働者が就業する労働時間、いわゆるシフトの求人情報を提供してもよい。また、シフトの希望を受け付け、事業者や管理者が調整するシステムであってもよい。本開示に係る就業登録者管理システムは、例えばクラウドサーバ等によりWebサービスとして、いわゆるSaaS(Software as a Service)によって提供されるシステムであり、事業者に対する就業のために登録されている登録者、または事業者であるユーザが、所定の認証によりアクセス可能に構成されている。
【0014】
本開示に係る就業登録者管理システムを利用するユーザは、就業希望者を受け付ける小売店等の事業者だけではなく、事業者と所定の関係を有する管理者であってもよい。ここで、事業者とは、例えば企業、小売店や飲食店のような店舗の経営者や、小売店や飲食店のような店舗を運営する企業の従業員として店舗を運営する者であり、フランチャイズチェーンビジネスを行う店舗のオーナー事業者でもよい。また、管理者とは、1または複数の小売店や飲食店のような店舗を運営する企業や、小売店や飲食店のような店舗に対して人材を提供するサービスを提供する者であり、フランチャイズチェーンビジネスを行う企業でもよく、特定の資格やスキルを有する者の団体であってもよい。なお、管理者は、1または複数の種類の(業態が異なる)小売店や飲食店のような店舗を運営する企業であってもよい。
【0015】
図1は、本開示に係る就業登録者管理システムの概要を示す図である。図1に示す就業登録者管理システム30は、この就業登録者管理システムの機能を概念的に示したものであり、管理者専用システム31,32,33と、事業者用システム34,35,36とを備えている。事業者用システム34,35,36(以下、総称して「事業者用システム34」ということもある)は、例えば、上記のような小売店や飲食店のような店舗の経営者または運営者(企業の従業員)である事業者に向けたシステムであり、当該事業者により就業希望者として登録者41(第1の登録者)が登録されており、登録者41に向けた求人情報51が閲覧可能に提示されるように構成されている。ここで、登録者41は、当該事業者に雇用されている雇用者(内部雇用者)以外に、過去に当該事業者に常勤として雇用されていたが既に退職している、いわゆるOBやOGと呼ばれる元内部雇用者や、短期的(例えば、1日のみでも可能)に当該事業者に雇用されて就業した者が外部経験者として登録され、さらには、当該事業者のもとで就業するために登録のみしており、実際には就業したことがない者の情報も、外部者として登録されている。なお、事業者用システム34は、当該事業者のもとで登録者41が就業した場合、就業先の事業者に対して所定の手数料を支払うための課金情報を生成してもよい。
【0016】
管理者専用システム31,32,33(以下、総称して「管理者専用システム31」ということもある)は、例えば、上記のような1または複数の小売店や飲食店のような店舗を運営する企業である管理者に向けたシステムであり、当該管理者により就業希望者として登録者42(第2の登録者)が登録されており、登録者42に向けた求人情報52が閲覧可能に提示されるように構成されている。ここで、登録者42は、当該管理者の求人情報等に応募して登録された者であり、特定の事業者に属せず、求人情報52に対して就業希望の応募が可能である。また、求人情報52は、登録者42だけではなく、登録者41も閲覧可能に構成されている。さらに、管理者専用システム31,32,33は、複数の事業者用システム34,35,36を包摂するように構成され、事業者用システム34を利用する事業者は、自己の店舗等で就業者を募集する求人情報を提示する際、登録者41に向けた求人情報51に掲載してもよく、登録者42に向けた求人情報52に掲載してもよい。このとき、事業者は、自己の求人情報への就業者を登録者41だけで賄いたい場合は求人情報51に掲載し、登録者42も含めて賄いたい場合は求人情報52に掲載する、といったコントロールが可能になる。なお、管理者専用システム31,32,33は、事業者用システム34を利用する事業者のもとで登録者42が就業した場合、就業先の事業者に対して所定の手数料を支払うための課金還元情報を生成してもよい。
【0017】
就業登録者管理システム30は、1または複数の管理者専用システム31,32,33を包摂するシステムであり、当該システムの運営者により就業希望者として登録者43が登録されており、登録者43(第3の登録者)に向けた求人情報53が閲覧可能に提示されるように構成されている。ここで、登録者43は、当該システムの運営者の求人情報等に応募して登録された者であり、特定の事業者や管理者に属せず、求人情報53に対して就業希望の応募が可能である。また、求人情報53は、登録者43だけではなく、登録者41または登録者42も閲覧可能に構成されている。さらに、就業登録者管理システム30では、事業者用システム34を利用する事業者が自己の店舗等で就業者を募集する求人情報を提示する際、登録者41に向けた求人情報51に掲載してもよく、登録者42に向けた求人情報52に掲載してもよく、登録者43に向けた求人情報53に掲載してもよい。そのため、事業者は、自己の求人情報への就業者を登録者43も含めて賄いたい場合は求人情報53に掲載する、といったコントロールも可能になる。なお、就業登録者管理システム30は、事業者用システム34を利用する事業者のもとで登録者43が就業した場合、就業先の事業者に対して所定の手数料を支払うための課金還元情報を生成してもよい。
【0018】
なお、事業者用システム34,35,36は、複数の管理者専用システム31,32,33に包摂されてもよく、登録者41が複数の求人情報52を閲覧できるように構成してもよい。また、登録者41,42,43は、物理的に異なるデータベースに登録されて管理されてもよく、物理的には同一のデータベースに登録され、就業登録者管理システム30、管理者専用システム31、または事業者用システム34からのアクセスであるかによりアクセス制御することで管理されてもよい。求人情報51,52,53は、例えば、登録者41,42,43にそれぞれ参照可能な範囲のアクセス権限を付与することで参照可能な範囲を制御してもよい。
【0019】
このような構成により、事業者用システム34を利用する事業者は、自己の求人情報51だけではなく、求人情報52または求人情報53を利用することが可能になり、求人情報52または求人情報53への就業希望者を採用することが可能になる。これにより、多様な労働力を確保し、就業者が不足している事業者のもとに労働力を適切に提供することを可能にしている。
【0020】
<第1の実施の形態>
以下、就業登録者管理システム1について説明する。以下の説明では、例えば、端末装置10がサーバ20へアクセスすることにより、サーバ20が、端末装置10で画面を生成するための情報を応答する。端末装置10は、サーバ20から受信した情報に基づいて画面を生成し表示する。
【0021】
<1 就業登録者管理システム1の全体構成>
図2は、就業登録者管理システム1の全体の構成を示す図である。図2に示すように、就業登録者管理システム1は、複数の端末装置(図2では、端末装置10A及び端末装置10Bを示している。以下、総称して「端末装置10」ということもある)と、サーバ20とを含む。端末装置10とサーバ20とは、ネットワーク80を介して相互に通信可能に接続されている。ネットワーク80は、有線または無線ネットワークにより構成される。
【0022】
端末装置10は、各ユーザが操作する装置である。ここで、ユーザとは、端末装置10を使用して就業登録者管理システム1の機能である、就業希望のための登録、求人情報の提示を行う者であり、例えば上記の登録者41,42,43(これから登録しようとする者も含む)、事業者用システム34を利用する事業者、または管理者専用システム31を利用する管理者等をいう。端末装置10は、据え置き型のPC(Personal Computer)、ラップトップPC等により実現される。この他、端末装置10は、例えば移動体通信システムに対応したタブレットや、スマートフォン等の携帯端末であるとしてもよい。
【0023】
端末装置10は、ネットワーク80を介してサーバ20と通信可能に接続される。端末装置10は、4G、5G、LTE(Long Term Evolution)等の通信規格に対応した無線基地局81、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11等の無線LAN(Local Area Network)規格に対応した無線LANルータ82等の通信機器と通信することにより、ネットワーク80に接続される。図2に端末装置10Bとして示すように、端末装置10は、通信IF(Interface)12と、入力装置13と、出力装置14と、メモリ15と、記憶部16と、プロセッサ19とを備える。
【0024】
通信IF12は、端末装置10が外部の装置と通信するため、信号を入出力するためのインタフェースである。入力装置13は、ユーザからの入力操作を受け付けるための入力装置(例えば、キーボードや、タッチパネル、タッチパッド、マウス等のポインティングデバイス等)である。出力装置14は、ユーザに対し情報を提示するための出力装置(ディスプレイ、スピーカ等)である。メモリ15は、プログラム、及び、プログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものであり、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリである。記憶部16は、データを保存するための記憶装置であり、例えばフラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)である。プロセッサ19は、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアであり、演算装置、レジスタ、周辺回路等により構成される。
【0025】
サーバ20は、事業者により就業希望者として登録された登録者に関する情報、管理者により就業希望者として登録された登録者に関する情報等を管理する装置である。サーバ20は、就業希望者であるユーザから登録情報を受け付け、登録者として登録する。サーバ20は、事業者であるユーザから求人情報を受け付けて登録し、登録者の属性に応じて求人情報を提示する。また、サーバ20は、求人情報に対する就業希望を事業者へ提示して就業希望者の選定を受け付け、選定された就業希望者へ通知する。
【0026】
サーバ20は、ネットワーク80に接続されたコンピュータである。サーバ20は、通信IF22と、入出力IF23と、メモリ25と、ストレージ26と、プロセッサ29とを備える。
【0027】
通信IF22は、サーバ20が外部の装置と通信するため、信号を入出力するためのインタフェースである。入出力IF23は、ユーザからの入力操作を受け付けるための入力装置、及び、ユーザに対し情報を提示するための出力装置とのインタフェースとして機能する。メモリ25は、プログラム、及び、プログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものであり、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリである。ストレージ26は、データを保存するための記憶装置であり、例えばフラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)である。プロセッサ29は、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアであり、演算装置、レジスタ、周辺回路等により構成される。
【0028】
<1.1 端末装置10の構成>
図3は、実施の形態1の就業登録者管理システム1を構成する端末装置10の機能的な構成を示すブロック図である。図3に示すように、端末装置10は、複数のアンテナ(アンテナ111、アンテナ112)と、各アンテナに対応する無線通信部(第1無線通信部121、第2無線通信部122)と、操作受付部130(キーボード131及びマウス132を含む)と、音声処理部140と、マイク141と、スピーカ142と、ディスプレイ150と、記憶部160と、制御部170とを含む。端末装置10は、図3では特に図示していない機能及び構成(例えば、電力を保持するためのバッテリー、バッテリーから各回路への電力の供給を制御する電力供給回路等)も有している。図3に示すように、端末装置10に含まれる各ブロックは、バス等により電気的に接続される。
【0029】
アンテナ111は、端末装置10が発する信号を電波として放射する。また、アンテナ111は、空間から電波を受信して受信信号を第1無線通信部121へ与える。
【0030】
アンテナ112は、端末装置10が発する信号を電波として放射する。また、アンテナ112は、空間から電波を受信して受信信号を第2無線通信部122へ与える。
【0031】
第1無線通信部121は、端末装置10が他の無線機器と通信するため、アンテナ111を介して信号を送受信するための変復調処理等を行う。第2無線通信部122は、端末装置10が他の無線機器と通信するため、アンテナ112を介して信号を送受信するための変復調処理等を行う。第1無線通信部121と第2無線通信部122とは、チューナー、RSSI(Received Signal Strength Indicator)算出回路、CRC(Cyclic Redundancy Check)算出回路、高周波回路等を含む通信モジュールである。第1無線通信部121と第2無線通信部122とは、端末装置10が送受信する無線信号の変復調や周波数変換を行い、受信信号を制御部170へ与える。
【0032】
操作受付部130は、ユーザの入力操作を受け付けるための機構を有する。具体的には、操作受付部130は、キーボード131と、マウス132とを含む。なお、操作受付部130は、例えば静電容量方式のタッチパネルを用いることによって、タッチパネルに対するユーザの接触位置を検出する、タッチスクリーンとして構成してもよい。
【0033】
キーボード131は、端末装置10のユーザの入力操作を受け付ける。キーボード131は、文字入力を行う装置であり、入力された文字情報を入力信号として制御部170へ出力する。
【0034】
マウス132は、端末装置10のユーザの入力操作を受け付ける。マウス132は、ディスプレイ150に表示されている表示物を選択等するためのポインティングデバイスであり、画面上で選択された位置情報と、ボタン押下されていることを示す情報とを入力信号として制御部170へ出力する。
【0035】
音声処理部140は、音声信号の変復調を行う。音声処理部140は、マイク141から与えられる信号を変調して、変調後の信号を制御部170へ与える。また、音声処理部140は、音声信号をスピーカ142へ与える。音声処理部140は、例えば音声処理用のプロセッサによって実現される。マイク141は、音声入力を受け付けて、当該音声入力に対応する音声信号を音声処理部140へ与える。スピーカ142は、音声処理部140から与えられる音声信号を音声に変換して当該音声を端末装置10の外部へ出力する。
【0036】
ディスプレイ150は、制御部170の制御に応じて、画像、動画、テキスト等のデータを表示する。ディスプレイ150は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイによって実現される。
【0037】
記憶部160は、例えばフラッシュメモリ等により構成され、端末装置10が使用するデータ及びプログラムを記憶する。ある局面において、記憶部160は、ユーザ情報161を記憶する。
【0038】
ユーザ情報161は、端末装置10を使用して就業登録者管理システム1の機能である、就業希望のための登録、求人情報の提示等を行うユーザの情報である。ユーザ情報としては、ユーザを識別する情報(ユーザID)、ユーザの氏名、ユーザが所属している企業等の組織情報等が含まれる。
【0039】
制御部170は、記憶部160に記憶されるプログラムを読み込んで、プログラムに含まれる命令を実行することにより、端末装置10の動作を制御する。制御部170は、例えば予め端末装置10にインストールされているアプリケーションである。制御部170は、プログラムに従って動作することにより、入力操作受付部171と、送受信部172と、データ処理部173と、通知制御部174としての機能を発揮する。
【0040】
入力操作受付部171は、キーボード131等の入力装置に対するユーザの入力操作を受け付ける処理を行う。
【0041】
送受信部172は、端末装置10が、サーバ20等の外部の装置と、通信プロトコルに従ってデータを送受信するための処理を行う。
【0042】
データ処理部173は、端末装置10が入力を受け付けたデータに対し、プログラムに従って演算を行い、演算結果をメモリ等に出力する処理を行う。
【0043】
通知制御部174は、ユーザに対し情報を提示する処理を行う。通知制御部174は、表示画像をディスプレイ150に表示させる処理、音声をスピーカ142に出力させる処理等を行う。
【0044】
<1.2 サーバ20の機能的な構成>
図4は、実施の形態1の就業登録者管理システム1を構成するサーバ20の機能的な構成を示す図である。図4に示すように、サーバ20は、通信部201と、記憶部202と、制御部203としての機能を発揮する。
【0045】
通信部201は、サーバ20が外部の装置と通信するための処理を行う。
【0046】
記憶部202は、サーバ20が使用するデータ及びプログラムを記憶する。記憶部202は、登録者データベース2021と、求人データベース2022と、帳票データベース2023等を記憶する。
【0047】
登録者データベース2021は、就業登録者管理システム1における就業希望のために登録された登録者の情報を保持するためのデータベースであり、上記の登録者41(第1の登録者)、登録者42(第2の登録者)、登録者43(第3の登録者)をそれぞれ区別して登録するように構成されている。詳細は後述する。
【0048】
求人データベース2022は、就業登録者管理システム1を利用する事業者により登録された求人情報、具体的には長期の就業を想定した求人情報、短期の就業を想定したシフトの情報等を保持するためのデータベースである。詳細は後述する。
【0049】
帳票データベース2023は、登録者が就業する際に、就業登録者管理システム1が発行する就業に必要な帳票類に関する情報を保持するためのデータベースである。詳細は後述する。
【0050】
制御部203は、サーバ20のプロセッサ29がプログラムに従って処理を行うことにより、各種モジュールとして受信制御モジュール2031、送信制御モジュール2032、登録情報受付モジュール2033、求人情報受付モジュール2034、求人情報提示モジュール2035、就業希望受付モジュール2036、就業希望選定モジュール2037、選定通知モジュール2038、及び課金情報生成モジュール2039に示す機能を発揮する。
【0051】
受信制御モジュール2031は、サーバ20が外部の装置から通信プロトコルに従って信号を受信する処理を制御する。
【0052】
送信制御モジュール2032は、サーバ20が外部の装置に対し通信プロトコルに従って信号を送信する処理を制御する。
【0053】
登録情報受付モジュール2033は、就業登録者管理システム1を使用するユーザである、就業を希望する者が端末装置10を操作して、事業者に対する就業のために登録者として登録するため、登録情報の入力を行うので、端末装置10から登録情報を受け付ける処理を制御する。登録情報受付モジュール2033は、例えば、小売店や飲食店のような店舗の経営者または運営者である事業者による、求人情報や登録を促す情報(例えば登録画面へのリンク)から、登録情報が入力された場合、当該事業者に属する登録者(第1の登録者)として登録情報を受け付ける。当該登録者は、例えば、既に当該事業者に属する登録者として登録されている他の登録者(内部雇用者、外部経験者、または外部者のいずれでもよい)からの紹介により、登録情報を受け付けてもよく、その場合、紹介者である登録者の情報も受け付けてもよい。
【0054】
また、登録情報受付モジュール2033は、例えば、1または複数の小売店や飲食店のような店舗を運営する企業である管理者や、フランチャイズチェーンビジネスを行う企業である管理者による、求人情報や登録を促す情報(例えば登録画面へのリンク)から、登録情報が入力された場合、当該管理者に属する登録者(第2の登録者)として登録情報を受け付ける。当該登録者は、例えば、既に当該管理者に属する登録者として登録されている他の登録者からの紹介により、登録情報を受け付けてもよく、その場合、紹介者である登録者の情報も受け付けてもよい。
【0055】
さらに、登録情報受付モジュール2033は、就業登録者管理システム1の運営者による、求人情報や登録を促す情報(例えば登録画面へのリンク)から、登録情報が入力された場合、特定の事業者や管理者に属しない登録者(第3の登録者)として登録情報を受け付ける。当該登録者は、例えば、既に当該登録者として登録されている他の登録者からの紹介により、登録情報を受け付けてもよく、その場合、紹介者である登録者の情報も受け付けてもよい。
【0056】
登録情報受付モジュール2033は、事業者に属する登録者(第1の登録者)、管理者に属する登録者(第2の登録者)、及び特定の事業者や管理者に属しない登録者(第3の登録者)からの登録情報を受け付けると、それぞれの登録者を異なる属性として区別して登録し、例えば、登録者データベース2021に格納して記憶させる。また、登録情報受付モジュール2033は、事業者に属する登録者(第1の登録者)からの登録情報を受け付けた場合、それぞれの登録者を内部雇用者、外部経験者、または外部者のいずれかに応じて異なる属性として区別して登録する。このとき、登録情報受付モジュール2033は、例えば、登録者の氏名、住所、連絡先、性別、年齢、等の情報を受け付ける。さらに、登録者の過去の経歴に基づくスキルの情報、または就業に関連する資格の情報をスキル情報として受け付ける。スキル情報は、具体的には特定の業務(接客、飲食店の調理経験、等)の経験の情報や、資格や免許の情報である。
【0057】
求人情報受付モジュール2034は、就業登録者管理システム1を使用するユーザである、事業者が端末装置10を操作して求人情報の入力を行うので、端末装置10から求人情報を受け付ける処理を制御する。事業者が入力する求人情報は、長期の就業を想定した正社員やアルバイト、パートタイマーの求人情報でもよく、短期(単発)の就業を想定した小売店や飲食店等におけるアルバイトやパートタイマー等の労働者が就業する労働時間、いわゆるシフトの求人情報でもよく、不足しているシフトへの追加募集の情報でもよい。求人情報受付モジュール2034は、例えば、求人情報として、事業者の会社名や店舗名称、就業に係る職種名や作業の名称、募集人数、所定時間における給与の単価の情報等を受け付ける。また、求人情報受付モジュール2034は、例えば、長期の就業を想定した求人情報の場合、所定期間における勤務可能な日時や回数の条件を示す情報(例えば、週4回、1回6時間以上、等)、短期(単発)の就業を想定した求人情報(シフト)の場合、就業予定の日時を示す情報を受け付ける。
【0058】
また、求人情報受付モジュール2034は、事業者からの求人情報を受け付けるとき、当該求人情報を閲覧できるように提示する登録者の範囲を示す情報を受け付ける。求人情報を提示する登録者の範囲とは、当該求人情報を登録者の属性ごとに提示する範囲を示す情報であり、具体的には、当該事業者に属する登録者(第1の登録者)にのみ提示するか、管理者に属する登録者(第2の登録者)の範囲まで提示するか、または特定の事業者や管理者に属しない登録者(第3の登録者)の範囲まで提示するかを示す情報である。この登録者の範囲は、後述する求人情報提示モジュール2035で制御する、求人情報を提示する範囲である。また、登録者の範囲は、当該事業者に属する登録者(第1の登録者)にのみ提示する場合、内部雇用者にのみ提示するか、内部雇用者、外部経験者及び外部者にまで提示するかを含めてもよい。また、求人情報受付モジュール2034は、受け付けた求人情報を、例えば、求人データベース2022に格納して記憶させる。
【0059】
求人情報提示モジュール2035は、求人情報受付モジュール2034が受け付けた求人情報を、当該求人情報を提示する登録者の属性に対応して、登録者へ提示する処理を制御する。上記のように、求人情報提示モジュール2035は、求人情報受付モジュール2034が受け付けた求人情報を提示する登録者の属性の範囲に対応して、当該事業者に属する登録者(第1の登録者)にのみ提示するか、管理者に属する登録者(第2の登録者)の範囲まで提示するか、または特定の事業者や管理者に属しない登録者(第3の登録者)の範囲まで提示するか、を制御して該当する登録者へ提示する。また、求人情報提示モジュール2035は、当該事業者に属する登録者(第1の登録者)にのみ提示する場合、内部雇用者にのみ提示するか、内部雇用者、外部経験者及び外部者にまで提示するか、を制御して該当する登録者へ提示する。求人情報提示モジュール2035は、具体的には、登録者が端末装置10を操作して求人情報の閲覧を行うので、当該登録者を識別するユーザIDにより登録者の属性を判定し、当該登録者の属性に対応する求人情報を、端末装置10に送信して表示させる。
【0060】
求人情報提示モジュール2035は、求人情報として、事業者の会社名や店舗名称、就業に係る職種名や作業の名称、募集人数、所定時間における給与の単価の情報等を提示する。また、求人情報提示モジュール2035は、例えば、長期の就業を想定した求人情報の場合、所定期間における勤務可能な日時や回数の条件を示す情報(例えば、週4回、1回6時間以上、等)、短期の就業を想定した求人情報(シフト)の場合、就業予定の日時を示す情報を提示する。さらに、求人情報提示モジュール2035は、求人情報と共に、当該求人情報に対して就業希望を入力するための入力手段(例えば、応募ボタン)を、端末装置10に表示させる。
【0061】
就業希望受付モジュール2036は、就業登録者管理システム1を使用するユーザである、登録者が端末装置10を操作して、就業を希望する就業希望情報の入力を行うので、端末装置10から就業希望情報を受け付ける処理を制御する。就業希望受付モジュール2036は、求人情報提示モジュール2035が提示した登録者の属性の範囲に対応して、該当する属性の登録者からの就業希望情報を受け付ける。就業希望受付モジュール2036は、就業希望情報として、例えば、登録者を識別するユーザID、就業を希望する事業者の会社名や店舗名称、就業を希望する職種名や作業の名称、当該求人情報が短期の就業を想定した求人情報(シフト)の場合における勤務開始日時及び勤務終了日時、等の情報を受け付ける。
【0062】
また、就業希望受付モジュール2036は、当該求人情報が短期の就業を想定した求人情報(シフト)の場合、求人情報の就業予定日時と異なる就業希望時間を指定することを可能としてもよい。例えば、事業者が入力した就業予定日時の情報が、就業時間が9:00~18:00であった場合、一般的には、この時間帯の全てにおいて就業可能な場合にのみ就業希望を受け付けるが、この時間帯より短い時間であっても、例えば就業希望時間として9:00~15:00と入力して就業希望を受け付けることを可能としてもよい。また、就業希望受付モジュール2036は、受け付けた就業希望情報を、例えば、登録者データベース2021に格納して記憶させる。
【0063】
就業希望選定モジュール2037は、就業希望受付モジュール2036が受け付けた就業希望情報を、当該求人情報を入力した事業者の端末装置10へ送信して提示すると、当該事業者が実際に就業してもらう登録者を選定し、端末装置10を操作して選定結果の入力を行うので、その選定結果、すなわち就業してもらう登録者の情報を端末装置10から受け付ける処理を制御する。就業希望選定モジュール2037は、就業希望情報を、当該事業者に属する登録者(第1の登録者)、管理者に属する登録者(第2の登録者)、特定の事業者や管理者に属しない登録者(第3の登録者)ごとに区別して事業者に提示し、実際に就業してもらう登録者の選定を受け付ける。このとき、登録者(第1の登録者)の場合、内部雇用者、外部経験者、外部者ごとに区別して事業者に提示し、実際に就業してもらう登録者の選定を受け付ける。
【0064】
また、就業希望選定モジュール2037は、登録者が指定した就業希望時間に対して、時間を調整して選定することを可能としてもよい。例えば、登録者が指定した就業希望時間が9:00~15:00であった場合において、事業者は、就業時間が9:00~14:00であれば受入可能である場合、就業時間として9:00~14:00と変更して入力し、選定することを可能としてもよい。また、就業希望選定モジュール2037は、事業者による選定が行われたステータス情報を、例えば、求人データベース2022に格納して記憶させる。
【0065】
選定通知モジュール2038は、就業希望選定モジュール2037で受け付けた、選定された就業希望情報に係る登録者に対して、事業者から選定された旨の情報を登録者の端末装置10に通知する処理を制御する。選定通知モジュール2038では、事業者から選定された旨の情報が、例えば端末装置10にポップアップ画面として表示される。
【0066】
また、選定通知モジュール2038は、選定された登録者に対して、就業に際して必要な書類、例えば労働条件通知書や出勤簿のような書類を発行する処理を制御する。実際に就業してもらう登録者が、登録者の属性ごと、具体的には、登録者が当該事業者に属する登録者(第1の登録者)、管理者に属する登録者(第2の登録者)、特定の事業者や管理者に属しない登録者(第3の登録者)であるかにより、また、当該事業者に属する登録者(第1の登録者)が内部雇用者、外部経験者、または外部者であるかにより、就業に際して必要な書類の種類が異なるので、選定通知モジュール2038では、登録者の属性に対応して、就業に必要な書類を発行する。また、選定通知モジュール2038は、選定された旨の情報を、例えば、登録者データベース2021に登録して記憶させる。
【0067】
課金情報生成モジュール2039は、就業希望選定モジュール2037で受け付けた、選定された登録者の就業に係る課金情報を算出する処理を制御する。ここで、登録者の就業に係る課金情報とは、当該事業者のもとで登録者が就業した場合、就業先の事業者に対して就業登録者管理システム1の使用に係る所定の手数料を支払うための課金情報であり、就業した登録者の属性ごとに区別して算出される。例えば、管理者に属する登録者(第2の登録者)が就業した場合、当該事業者に属する登録者(第1の登録者)が就業した場合よりも高額な課金情報を算出してもよく、この場合、管理者に対する所定の手数料、いわゆるキックバックを、課金還元情報として算出してもよい。
【0068】
<2 データ構造>
図5は、サーバ20が記憶する登録者データベース2021、求人データベース2022のデータ構造の例を示す図である。また、図6は、サーバ20が記憶する帳票データベース2023のデータ構造の例を示す図である。
【0069】
図5に示すように、登録者データベース2021のレコードのそれぞれは、項目「登録者ID」と、項目「登録者名」と、項目「登録者詳細情報」等を含む。
【0070】
項目「登録者ID」は、就業登録者管理システム1にて就業希望のために受け付ける登録者それぞれを識別する情報である。
【0071】
項目「登録者名」は、就業登録者管理システム1にて就業希望のために受け付ける登録者の氏名である。
【0072】
項目「登録者詳細情報」は、就業登録者管理システム1にて就業希望のために受け付ける登録者に関する情報であり、具体的には、項目「登録元」と、項目「内部/外部 スキル情報」と、項目「基本時給」と、項目「基本就業場所」等を含む。
【0073】
項目「登録元」は、就業登録者管理システム1にて就業希望のために登録した登録者の属性を示す情報である。具体的には、その登録者が事業者に属する登録者(第1の登録者)であるか、管理者に属する登録者(第2の登録者)であるか、または特定の事業者や管理者に属しない登録者(第3の登録者)であるかを示す情報と、その事業者または管理者の情報が格納されている。
【0074】
項目「内部/外部 スキル情報」は、就業登録者管理システム1にて就業希望のために登録した登録者が事業者に属する登録者(第1の登録者)である場合における、内部雇用者、外部経験者、または外部者のいずれであるかを示す情報、または、登録者が管理者に属する登録者(第2の登録者)である場合における、当該登録者のスキル情報が格納されている。
【0075】
項目「基本時給」は、就業登録者管理システム1にて就業希望のために登録した登録者が就業する場合の、所定時間における給与の単価を示す情報であり、例として時給を示している。この時給の情報は、例えば、事業者に属する登録者(第1の登録者)の場合における当該事業者から通常支払いを受けている時給でもよく、管理者に属する登録者(第2の登録者)、または特定の事業者や管理者に属しない登録者(第3の登録者)の場合における登録時の時給または過去の実績に基づく時給でもよい。
【0076】
項目「基本就業場所」は、就業登録者管理システム1にて就業希望のために登録した登録者が通常就業する店舗等の場所を示す情報である。
【0077】
なお、図示は省略するが、登録者データベース2021は、過去に送信した就業希望情報や、就業状況に関する情報を保持してもよい。
【0078】
サーバ20の登録情報受付モジュール2033は、ユーザから登録情報を受け付けることに伴って、登録者データベース2021にレコードを追加する。
【0079】
求人データベース2022のレコードのそれぞれは、項目「事業者ID」と、項目「事業者名」と、項目「求人詳細情報」等を含む。
【0080】
項目「事業者ID」は、就業登録者管理システム1にて求人情報を登録する事業者それぞれを識別する情報である。
【0081】
項目「事業者名」は、就業登録者管理システム1にて求人情報を登録する事業者の名称を示す情報であり、例えば、店舗の名称、法人名称、個人事業者名が格納されている。
【0082】
項目「求人詳細情報」は、就業登録者管理システム1にて事業者が登録した求人情報に関する情報であり、具体的には、項目「求人ID」と、項目「募集職種」と、項目「時給」と、項目「人数」と、項目「長期/短期 回数/日時」と、項目「状況」等を含む。この項目「求人詳細情報」は、項目「事業者名」が示す事業者が求人情報を登録するごとにレコードが登録されるように構成されている。
【0083】
項目「求人ID」は、就業登録者管理システム1にて事業者が登録した求人情報それぞれを識別する情報である。
【0084】
項目「募集職種」は、就業登録者管理システム1にて事業者が登録した求人情報に係る職種を示す情報である。具体的には、当該求人で実際に就業する場合の作業内容であり、図5に示す例では、コンビニエンスストアの店舗内で各種作業を行う「店舗クルー」や、飲食店の店舗内で接客の作業を行う「店舗接客」が格納されている。
【0085】
項目「時給」は、就業登録者管理システム1にて事業者が登録した求人で実際に就業した場合の、所定時間における給与の単価を示す情報であり、例として時給を示している。
【0086】
項目「人数」は、就業登録者管理システム1にて事業者が登録した求人情報の募集人数を示す情報である。
【0087】
項目「長期/短期 回数/日時」は、就業登録者管理システム1にて事業者が登録した求人情報が、長期の就業を想定したものか、または短期(単発)の就業を想定したものかを示す情報と、長期の就業を想定した場合における日時や回数の条件を示す情報(例えば、週4回)、短期(単発)の就業を想定した場合におけるシフトの就業予定の日時を示す情報とが格納されている。
【0088】
項目「状況」は、就業登録者管理システム1にて事業者が登録した求人情報に係る状況を示す情報であり、募集中を示す「募集中」、応募締切後であり登録者を選定中であることを示す「選定中」、実際に就業してもらう登録者が決定済であることを示す「決定」等が格納されている。
【0089】
サーバ20の求人情報受付モジュール2034は、ユーザから求人情報を受け付けることに伴って、求人データベース2022の項目「求人詳細情報」にレコードを追加する。
【0090】
図6に示すように、帳票データベース2023のレコードのそれぞれは、項目「帳票ID」と、項目「帳票名」と、項目「帳票有無」等を含む。
【0091】
項目「帳票ID」は、就業登録者管理システム1にて登録者が就業する際に発行する帳票の種類を識別する情報である。
【0092】
項目「帳票名」は、就業登録者管理システム1にて登録者が就業する際に発行する帳票の名称を示す情報である。
【0093】
項目「帳票有無」は、登録者が実際に就業する場合に当該帳票の発行が必要であるか否かを示す情報である。例えば、図6に示すように、事業者に属する登録者(第1の登録者)の内部雇用者が就業する場合、事業者に属する登録者(第1の登録者)の外部経験者または外部者が就業する場合、管理者に属する登録者(第2の登録者)が就業する場合ごとに、当該帳票の発行が必要であることを示す「〇」、または、当該帳票の発行が不要であることを示す「×」が格納されている。
【0094】
<3 動作>
以下、図7ないし図10を参照しながら、第1の実施の形態における就業登録者管理システム1による登録処理、求人情報受付処理、就業希望情報受付処理及び課金情報算出処理について説明する。なお、図7ないし図10においては、登録者が使用する端末装置を端末装置10A、事業者が使用する端末装置を端末装置10Bとする。
【0095】
図7は、実施の形態1の就業登録者管理システム1による登録処理を行う流れの一例を示すフローチャートである。
【0096】
ステップS111において、端末装置10Aの入力操作受付部171は、事業者に対する就業のために登録者として登録するユーザから、就業登録者管理システム1のサービスを利用するために必要な認証を行うためのユーザID及びパスワードを入力する操作を受け付ける。送受信部172は、受け付けたユーザID及びパスワード、及びユーザ情報をサーバ20へ送信する。端末装置10Aの送受信部172は、サーバ20から送信された認証完了の情報、及び登録情報を受け付けるための登録情報入力画面の表示データを受け付ける。通知制御部174は、受け付けた認証完了の情報、及び登録情報入力画面を、ディスプレイ150に表示させる。
【0097】
ステップS121において、サーバ20は、端末装置10Aから送信されたユーザID及びパスワードを、通信部201を介して受け付け、当該ユーザのユーザID及びパスワードが正当であることを確認し、所定の認証を行う。正当である場合、サーバ20は、認証完了の情報を、端末装置10Aへ通信部201を介して送信する。また、サーバ20の登録情報受付モジュール2033は、登録情報を受け付けるための登録情報入力画面の表示データを、通信部201を介して端末装置10Aへ送信する。
【0098】
ステップS112において、端末装置10Aの入力操作受付部171は、ユーザからの操作により、ユーザが登録する登録情報、具体的には登録者の個人情報、スキル情報等の入力を受け付ける。送受信部172は、受け付けた登録情報を、サーバ20へ送信する。
【0099】
ステップS122において、サーバ20の登録情報受付モジュール2033は、端末装置10Aから送信された登録情報を、通信部201を介して受け付ける。登録情報受付モジュール2033は、受け付けた登録情報を、登録された箇所(例えば、登録画面へのリンク元)等の情報に基づき、事業者に属する登録者(第1の登録者)、管理者に属する登録者(第2の登録者)、及び特定の事業者や管理者に属しない登録者(第3の登録者)からの登録情報を判別し、それぞれの登録者を異なる属性として区別する。また、登録情報受付モジュール2033は、事業者に属する登録者(第1の登録者)からの登録情報を受け付けた場合、それぞれの登録者を内部雇用者、外部経験者、または外部者のいずれかに応じて異なる属性として区別する。
【0100】
ステップS123において、サーバ20の登録情報受付モジュール2033は、ステップS122で受け付けた登録情報を、上記のように区別して登録者データベース2021に格納する。
【0101】
以上のように、就業登録者管理システム1では、事業者に対する就業のために登録者として登録するユーザから登録情報を受け付けると、それぞれの登録者を異なる属性として区別して登録する。
【0102】
図8は、実施の形態1の就業登録者管理システム1による求人情報受付処理を行う流れの一例を示すフローチャートである。
【0103】
ステップS211において、端末装置10Bの入力操作受付部171は、求人情報を登録する事業者であるユーザから、就業登録者管理システム1のサービスを利用するために必要な認証を行うためのユーザID及びパスワードを入力する操作を受け付ける。送受信部172は、受け付けたユーザID及びパスワード、及びユーザ情報をサーバ20へ送信する。端末装置10Bの送受信部172は、サーバ20から送信された認証完了の情報、及び求人情報を受け付けるための求人情報入力画面の表示データを受け付ける。通知制御部174は、受け付けた認証完了の情報、及び求人情報入力画面を、ディスプレイ150に表示させる。
【0104】
ステップS221において、サーバ20は、端末装置10Bから送信されたユーザID及びパスワードを、通信部201を介して受け付け、当該ユーザのユーザID及びパスワードが正当であることを確認し、所定の認証を行う。正当である場合、サーバ20は、認証完了の情報を、端末装置10Bへ通信部201を介して送信する。また、サーバ20の求人情報受付モジュール2034は、求人情報を受け付けるための求人情報入力画面の表示データを、通信部201を介して端末装置10Bへ送信する。
【0105】
ステップS212において、端末装置10Bの入力操作受付部171は、ユーザからの操作により、ユーザが登録する求人情報、具体的には求人情報として、事業者の会社名や店舗名称、就業に係る職種名や作業の名称、募集人数、所定時間における給与の単価の情報、当該求人情報を閲覧できるように提示する登録者の範囲を示す情報等の入力を受け付ける。送受信部172は、受け付けた求人情報を、サーバ20へ送信する。
【0106】
ステップS222において、サーバ20の求人情報受付モジュール2034は、端末装置10Bから送信された求人情報を、通信部201を介して受け付ける。
【0107】
ステップS223において、サーバ20の求人情報提示モジュール2035は、ステップS222で受け付けた求人情報について、当該求人情報を閲覧できるように提示する登録者の範囲を示す情報から、当該事業者に属する登録者(第1の登録者)にのみ提示するか、管理者に属する登録者(第2の登録者)の範囲まで提示するか、または特定の事業者や管理者に属しない登録者(第3の登録者)の範囲まで提示するかを判定する。また、求人情報提示モジュール2035は、当該事業者に属する登録者(第1の登録者)にのみ提示する場合、内部雇用者にのみ提示するか、内部雇用者、外部経験者及び外部者にまで提示するかを判定する。求人情報提示モジュール2035は、判定結果に基づく登録者の属性の範囲に対応して、提示する範囲を制御して該当する登録者について、通信部201を介して求人情報(または求人情報が更新された旨の情報)を端末装置10Aへ送信する。
【0108】
ステップS233において、端末装置10Aの送受信部172は、サーバ20から送信された求人情報(または求人情報が更新された旨の情報)を受け付ける。通知制御部174は、受け付けた求人情報を、ディスプレイ150に表示させる。
【0109】
ステップS224において、サーバ20の求人情報受付モジュール2034は、ステップS222で受け付けた求人情報を、求人データベース2022に格納する。
【0110】
以上のように、就業登録者管理システム1では、事業者であるユーザから求人情報を受け付けると、当該求人情報を提示する登録者の属性に対応して、登録者へ提示する。これにより、事業者は、登録者の属性に応じた求人情報の登録が可能であり、自己の登録者を優先しつつ、必要に応じて自己の登録者以外の人材を活用することが可能になる。
【0111】
図9は、実施の形態1の就業登録者管理システム1による就業希望情報受付処理を行う流れの一例を示すフローチャートである。
【0112】
ステップS331において、端末装置10Aの入力操作受付部171は、就業希望情報を送信する登録者であるユーザから、就業登録者管理システム1のサービスを利用するために必要な認証を行うためのユーザID及びパスワードを入力する操作を受け付ける。送受信部172は、受け付けたユーザID及びパスワード、及びユーザ情報をサーバ20へ送信する。端末装置10Aの送受信部172は、サーバ20から送信された認証完了の情報、及び就業希望情報を受け付けるための就業希望情報入力画面の表示データを受け付ける。通知制御部174は、受け付けた認証完了の情報、及び就業希望情報入力画面を、ディスプレイ150に表示させる。
【0113】
ステップS321において、サーバ20は、端末装置10Aから送信されたユーザID及びパスワードを、通信部201を介して受け付け、当該ユーザのユーザID及びパスワードが正当であることを確認し、所定の認証を行う。正当である場合、サーバ20は、認証完了の情報を、端末装置10Aへ通信部201を介して送信する。また、サーバ20の求人情報受付モジュール2034は、就業希望情報を受け付けるための就業希望情報入力画面の表示データを、通信部201を介して端末装置10Aへ送信する。
【0114】
ステップS332において、端末装置10Aの入力操作受付部171は、ユーザからの操作により、ユーザが登録する就業希望情報、具体的には就業を希望する登録者を識別するユーザID、就業を希望する事業者の会社名や店舗名称、就業を希望する職種名や作業の名称、当該求人情報が短期の就業を想定した求人情報(シフト)の場合における勤務開始日時及び勤務終了日時等の入力を受け付ける。送受信部172は、受け付けた就業希望情報を、サーバ20へ送信する。
【0115】
ステップS322において、サーバ20の就業希望受付モジュール2036は、端末装置10Aから送信された求人情報を、通信部201を介して受け付ける。
【0116】
ステップS323において、サーバ20の就業希望選定モジュール2037は、ステップS322で受け付けた就業希望情報(または就業希望情報が更新された旨の情報)を、当該事業者に属する登録者(第1の登録者)、管理者に属する登録者(第2の登録者)、特定の事業者や管理者に属しない登録者(第3の登録者)ごとに区別して表示するように、通信部201を介して端末装置10Bへ送信する。このとき、登録者(第1の登録者)の場合、内部雇用者、外部経験者、外部者ごとに区別して表示するようにする。
【0117】
ステップS313において、端末装置10Bの送受信部172は、サーバ20から送信された就業希望情報(または就業希望情報が更新された旨の情報)を受け付ける。通知制御部174は、受け付けた求人情報を、登録者の属性ごとに区別してディスプレイ150に表示させる。
【0118】
ステップS314において、端末装置10Bの入力操作受付部171は、ユーザからの操作により、ユーザである事業者が自己の求人に対して実際に就業してもらう登録者を選定する入力を受け付ける。送受信部172は、受け付けた登録者の情報を、サーバ20へ送信する。
【0119】
ステップS324において、サーバ20の就業希望選定モジュール2037は、端末装置10Bから送信された、求人に対して実際に就業してもらう登録者を選定した情報を、通信部201を介して受け付ける。サーバ20の選定通知モジュール2038は、受け付けた、選定された就業希望情報に係る登録者に対して、事業者から選定された旨の通知を端末装置10Aへ、通信部201を介して送信する。
【0120】
ステップS334において、端末装置10Aの送受信部172は、サーバ20から送信された、事業者から選定された旨の通知を受け付ける。通知制御部174は、受け付けた、事業者から選定された旨の通知を、ディスプレイ150に表示させる。
【0121】
ステップS325において、選定通知モジュール2038は、選定された登録者に対して、就業に際して必要な書類、例えば労働条件通知書や出勤簿のような書類を発行する。選定通知モジュール2038は、選定された就業希望情報に対して、発行した書類の帳票データを端末装置10Aへ、通信部201を介して送信する。
【0122】
ステップS335において、端末装置10Aの送受信部172は、サーバ20から送信された書類の帳票データを受け付ける。通知制御部174は、受け付けた書類の帳票データを、ディスプレイ150に表示させる。
【0123】
ステップS326において、サーバ20の就業希望受付モジュール2036は、受け付けた就業希望情報を、登録者データベース2021に格納して記憶させる。就業希望選定モジュール2037は、事業者による選定が行われたステータス情報を、求人データベース2022に格納して記憶させる。選定通知モジュール2038は、選定された旨の情報を、登録者データベース2021に登録して記憶させる。
【0124】
以上のように、就業登録者管理システム1では、受け付けた就業希望情報を登録者の属性ごとに区別して事業者に提示し、事業者からの選定を受け付ける。事業者が実際に就業してもらう登録者を選定すると、当該登録者へ選定された旨を通知する。このとき、登録者の属性ごとに、就業に際して必要な書類を発行する。これにより、事業者は、登録者の属性を考慮して実際に就業してもらう登録者を選定することが可能である。
【0125】
図10は、実施の形態1の就業登録者管理システム1による課金情報算出処理を行う流れの一例を示すフローチャートである。
【0126】
ステップS411において、端末装置10Bの入力操作受付部171は、事業者であるユーザからの操作により、当該事業者のもとで登録者が就業した際の就業情報を入力する操作を受け付ける。送受信部172は、受け付けた登録者の就業情報を、サーバ20へ送信する。
【0127】
ステップS421において、サーバ20の課金情報生成モジュール2039は、端末装置10Bから送信された登録者の就業情報を、通信部201を介して受け付ける。課金情報生成モジュール2039は、受け付けた登録者の就業情報に係る、就業登録者管理システム1の使用に係る所定の手数料を支払うための課金情報を算出する。このとき、課金情報は、就業した登録者の属性ごとに区別して算出される。
【0128】
以上のように、就業登録者管理システム1では、登録者が実際に就業した後、登録者の就業情報を受け付け、登録者の就業情報に係る所定の手数料を支払うための課金情報を、就業した登録者の属性ごとに区別して算出する。これにより、登録者の属性に基づく課金情報を容易に算出することが可能になる。
【0129】
<4 画面例>
以下、図11及び図12を参照しながら、就業登録者管理システム1による、登録者の登録情報を表示する画面例、及び求人情報を入力する画面例について説明する。
【0130】
図11は、端末装置10に表示する登録者の登録情報を表示する画面例を示す図である。図11の画面例は、事業者に対する就業のために登録者として登録するユーザが、登録情報を入力するため、登録情報入力画面が表示された状態の画面例を示す。図7のステップS112に相当する。
【0131】
図11に示すように、端末装置10のディスプレイ150には、登録情報入力画面が表示されている。この登録情報入力画面には、登録者の入力済の情報として、氏名等の個人情報表示欄1031aが表示されている。また、登録情報入力画面には、これから入力を促す入力欄として、連絡先を入力する電話番号入力欄1031bと、メールアドレス入力欄1031cと、登録者のスキル情報の入力を促すスキル情報入力欄1031dとが設けられている。さらに、電話番号入力欄1031b、メールアドレス入力欄1031c、スキル情報入力欄1031dに入力した後、入力情報をサーバ20へ送信するための送信ボタン1031eが設けられている。
【0132】
図11に示す画面において、事業者に対する就業のために登録者として登録するユーザは、自己の登録情報を入力し、送信ボタン1031eを押下することにより、登録者として登録されるように構成されている。このとき、特に管理者に属する登録者(第2の登録者)として登録する場合、登録者自身のスキル情報を入力し、登録しておくことで、就業希望を送信した後、事業者から選定されやすくなるため、スキル情報入力欄1031dが設けられ、スキル情報の入力を促すように構成されている。
【0133】
図12は、端末装置10に表示する求人情報を入力する画面例を示す図である。図12の画面例は、求人情報を登録する事業者であるユーザが、求人情報を入力するため、求人情報入力画面が表示された状態の画面例を示す。図8のステップS212に相当する。
【0134】
図12に示すように、端末装置10のディスプレイ150には、求人情報入力画面が表示されている。この求人情報入力画面には、事業者による求人情報の入力を促す入力欄として、事業者の会社名や店舗名称を入力する事業者名入力欄1032aと、求人の就業に係る職種名や作業の名称を入力する募集職種入力欄1032bと、所定時間における給与の単価である時給を入力する時給入力欄1032cと、当該求人における募集人数を入力する募集人数入力欄1032dとが設けられている。また、当該求人情報を閲覧できるように提示する登録者の範囲を設定する提示範囲設定欄1032eが設けられている。さらに、事業者名入力欄1032a、募集職種入力欄1032b、時給入力欄1032c、募集人数入力欄1032d、提示範囲設定欄1032eに入力した後、入力情報をサーバ20へ送信するための送信ボタン1032fが設けられている。
【0135】
図12に示す画面において、事業者として求人情報を登録するユーザは、自己の求人情報を入力し、送信ボタン1032fを押下することにより、求人情報が登録者に閲覧されるように構成されている。このとき、求人情報を提示する登録者の属性ごとに、求人情報を提示する範囲を設定できるようにするため、提示範囲設定欄1032eが設けられている。図12に示す提示範囲設定欄1032eは、事業者に属する登録者(第1の登録者)にのみ提示するか、管理者に属する登録者(第2の登録者)の範囲まで提示するか、のみ選択可能に構成されているが、上記のように細かい範囲設定が可能に構成してもよい。
【0136】
<小括>
以上のように、本実施形態によると、事業者に対する就業のために登録者として登録するユーザから登録情報を受け付けると、それぞれの登録者の属性を異なる属性として区別して登録し、記憶する。具体的には、事業者に属する第1の登録者と、管理者に属する第2の登録者と、特定の事業者や管理者に属しない第3の登録者と、に区別して記憶する。また、事業者からの選択操作により、登録者の属性に対応する範囲設定により、求人情報を当該登録者へ提示する。そのため、事業者は、登録者の属性に応じた求人情報の登録が可能であり、自己の登録者を優先しつつ、必要に応じて自己の登録者以外の人材を活用することが可能になる。これにより、多様な事業者のもとで就業する労働者の情報をあらかじめ登録しておくことで労働力を確保し、就業者が不足している事業者のもとに労働力を適切に提供することが可能になる。
【0137】
また、登録者から就業希望情報を受け付けると、就業希望情報を登録者の属性ごとに区別して事業者に提示し、事業者からの選定を受け付ける。事業者が実際に就業してもらう登録者を選定すると、当該登録者へ選定された旨を通知する。このとき、登録者の属性ごとに、就業に際して必要な書類を発行する。これにより、事業者は、登録者の属性を考慮して実際に就業してもらう登録者を選定することが可能である。
【0138】
さらに、登録者が実際に就業した後、登録者の就業情報を受け付け、登録者の就業情報に係る所定の手数料を支払うための課金情報を、就業した登録者の属性ごとに区別して算出する。このとき、管理者に属する第2の登録者が就業した場合、管理者に対する所定の手数料を、課金還元情報として算出することも可能である。これにより、登録者の属性に基づく課金情報を容易に算出することが可能になる。
【0139】
<第2の実施の形態>
以下、就業登録者管理システム1の他の実施の形態について説明する。
【0140】
<1 就業登録者管理システム1の全体構成>
図13は、実施の形態2の就業登録者管理システム1を構成するサーバ20の機能的な構成を示す図である。第2の実施の形態における就業登録者管理システム1の全体の構成、端末装置10の構成は、第1の実施の形態と同様であるので、繰り返して説明しない。サーバ20の構成については、図13に示すように、新たに就業希望レコメンドモジュール2040の機能を備える以外、第1の実施の形態と同様である。以下、第2の実施の形態における就業希望レコメンドモジュール2040の機能について説明する。
【0141】
就業希望レコメンドモジュール2040は、就業希望選定モジュール2037で事業者から選定されなかった登録者のうち、管理者に属する登録者(第2の登録者)を、他の事業者に就業希望の候補者としてレコメンドする処理を制御する。管理者に属する登録者(第2の登録者)は、図1に示す登録者42であり、図1に示すように特定の事業者に属していないため、他の事業者のもとで就業することも可能である。そのため、ある事業者に選定されなかったとしても、管理者に属する登録者が就業希望情報を送信した時間帯等の条件において、求人情報がある場合、当該管理者に属する登録者を他の事業者へレコメンドする。就業希望レコメンドモジュール2040は、例えば、当該登録者の就業希望情報の条件と、他の事業者の求人情報の条件とを突合し、条件が一致した場合(完全一致に限らず、一部の条件のみ一致した場合でもよい)、当該登録者をその事業者へレコメンドする。
【0142】
<2 データ構造>
第2の実施の形態におけるデータ構造は、第1の実施の形態と同様であるので、繰り返して説明しない。
【0143】
<3 動作>
第2の実施の形態における動作は、第1の実施の形態と同様であるので、繰り返して説明しない。
【0144】
<小括>
以上のように、本実施形態によると、就業希望情報を送信した事業者から選定されなかった登録者のうち、管理者に属する第2の登録者を、他の事業者に就業希望の候補者としてレコメンドする。これにより、より効率的に、就業者が不足している事業者のもとに労働力を適切に提供することが可能になる。
【0145】
<第3の実施の形態>
以下、就業登録者管理システム1の他の実施の形態について説明する。
【0146】
<1 就業登録者管理システム1の全体構成>
図14は、実施の形態3の就業登録者管理システム1を構成するサーバ20の機能的な構成を示す図である。第3の実施の形態における就業登録者管理システム1の全体の構成、端末装置10の構成は、第1の実施の形態と同様であるので、繰り返して説明しない。サーバ20の構成については、図14に示すように、新たに給与精算モジュール2041の機能を備える以外、第1の実施の形態と同様である。以下、第3の実施の形態における給与精算モジュール2041の機能について説明する。
【0147】
給与精算モジュール2041は、就業希望選定モジュール2037で受け付けた、選定された登録者の就業に係る給与支払いの精算を行う処理を制御する。給与精算モジュール2041は、例えば、登録者の就業に係る給与計算を、登録者データベース2021に登録されている登録者の属性ごとにそれぞれ区別して行う。登録者の属性により、給与計算のもとになる各種条件が異なるためである。このとき、給与精算モジュール2041は、事業者から、当該登録者の就業についての評価情報を受け付けるように構成してもよい。評価情報は、例えば、5段階のうちいくつに相当するのか、のような定量的な評価情報でもよく、コメントのような定性的な評価情報でもよい。
【0148】
<2 データ構造>
第2の実施の形態におけるデータ構造は、第1の実施の形態と同様であるので、繰り返して説明しない。
【0149】
<3 動作>
第2の実施の形態における動作は、第1の実施の形態と同様であるので、繰り返して説明しない。
【0150】
<小括>
以上のように、本実施形態によると、事業者から選定された登録者の就業に係る、給与支払いの精算を行う。これにより、より効率的に労働力を確保し、就業後の手続きも効率的に処理することが可能になる。
【0151】
以上、開示に係る実施形態について説明したが、これらはその他の様々な形態で実施することが可能であり、種々の省略、置換及び変更を行なって実施することができる。これらの実施形態及び変形例ならびに省略、置換及び変更を行なったものは、特許請求の範囲の技術的範囲とその均等の範囲に含まれる。
【0152】
<付記>
以上の各実施形態で説明した事項を、以下に付記する。
【0153】
(付記1)プロセッサ29と、メモリ25とを備えるコンピュータに実行させ、事業者に対する就業のために登録されている登録者を管理するためのプログラムであって、メモリ25は、登録者の属性を、事業者に属する第1の登録者と、事業者と所定の関係を有する管理者に属する第2の登録者と、に区別して記憶する(2021)ように構成され、プログラムは、プロセッサ29に、登録者からの登録情報を受け付け、登録者の属性ごとに区別してメモリに記憶させるステップ(S122)と、事業者からの求人情報を受け付けるステップ(S222)と、事業者からの選択操作により、登録者の属性に対応する求人情報を当該登録者へ提示するステップ(S223)と、を実行させる、プログラム。
【0154】
(付記2)登録者からの登録情報をメモリに記憶させるステップにおいて、事業者により、第1の登録者からの登録情報を記憶させ、管理者により、第2の登録者からの登録情報を記憶させる、(付記1)に記載のプログラム。
【0155】
(付記3)メモリは、さらに、事業者及び管理者に属さない第3の登録者を、第1の登録者及び第2の登録者と区別して記憶するように構成される、(付記1)または(付記2)に記載のプログラム。
【0156】
(付記4)プログラムは、プロセッサに、さらに、求人情報に対する就業希望情報を、登録者から受け付けるステップ(S322)と、登録者からの就業希望情報を、登録者の属性ごとに区別して事業者へ提示するステップ(S323)と、事業者から、提示された就業希望情報から実際に就業する登録者を選定する入力を受け付けるステップ(S324)と、事業者から選定された登録者に対して、事業者から選定されたことを通知するステップ(S324)と、を実行させる、(付記1)から(付記3)のいずれかに記載のプログラム。
【0157】
(付記5)プログラムは、プロセッサに、さらに、登録者の就業希望情報に対する就業に係る、事業者への課金情報を、登録者の属性ごとに区別して算出するステップ(S421)を実行させる、(付記4)に記載のプログラム。
【0158】
(付記6)課金情報を算出するステップにおいて、第2の登録者の就業に係る課金情報について、管理者への所定の課金還元情報を算出する、(付記5)に記載のプログラム。
【0159】
(付記7)プログラムは、プロセッサに、さらに、事業者から選定されなかった第2の登録者による就業希望情報を、当該事業者と所定の関係を有する管理者における他の事業者に対してレコメンドするステップを実行させる、(付記4)から(付記6)のいずれかに記載のプログラム。
【0160】
(付記8)プログラムは、プロセッサに、さらに、事業者から選定された登録者に対して、登録者の属性に対応する、就業に必要な帳票を発行するステップ(S325)を実行させる、(付記4)から(付記7)のいずれかに記載のプログラム。
【0161】
(付記9)プログラムは、プロセッサに、さらに、事業者から選定された登録者が実際に就業した後、就業に係る勤怠情報に基づき、登録者に対する給与支払いの精算を行うステップを実行させる、(付記4)から(付記8)のいずれかに記載のプログラム。
【0162】
(付記10)プログラムは、プロセッサに、さらに、事業者から選定された登録者が実際に就業した後、登録者の就業に対する評価情報の入力を受け付けるステップを実行させる、(付記4)から(付記9)のいずれかに記載のプログラム。
【0163】
(付記11)メモリは、第2の登録者のスキル情報を記憶するように構成され、登録者からの登録情報をメモリに記憶させるステップにおいて、第2の登録者のスキル情報を登録情報として受け付け、メモリに記憶させ、求人情報を登録者へ提示するステップにおいて、事業者から、求人情報に係る就業に必要なスキル情報を受け付けて登録者へ提示する、(付記4)から(付記10)のいずれかに記載のプログラム。
【0164】
(付記12)求人情報を提示するステップにおいて、事業者に対して、第1の登録者のみ閲覧可能に提示するか、第1の登録者及び第2の登録者のみ閲覧可能に提示するか、または第1の登録者、第2の登録者及び第3の登録者が閲覧可能に提示するか、を選択可能に提示し、事業者からの選択操作を受け付け、事業者からの選択操作により、登録者の属性に対応する求人情報を当該登録者へ提示する、(付記3)から(付記11)のいずれかに記載のプログラム。
【0165】
(付記13)第1の登録者のうち、事業者に雇用されている内部雇用者と、事業者に過去に雇用されていた外部雇用者と、現在または過去において事業者に雇用されていない外部者と、を区別して閲覧可能に提示するかを選択可能に提示する、(付記12)に記載のプログラム。
【0166】
(付記14)制御部203と、記憶部202とを備え、事業者に対する就業のために登録されている登録者を管理する情報処理装置であって、記憶部202は、登録者の属性を、事業者に属する第1の登録者と、事業者と所定の関係を有する管理者に属する第2の登録者と、に区別して記憶する(2021)ように構成され、制御部203は、登録者からの登録情報を受け付け、登録者の属性ごとに区別してメモリに記憶させるステップ(S122)と、事業者からの求人情報を受け付けるステップ(S222)と、事業者からの選択操作により、登録者の属性に対応する求人情報を当該登録者へ提示するステップ(S223)と、を行う、情報処理装置。
【0167】
(付記15)プロセッサ29と、メモリ25とを備えるコンピュータにより実行され、事業者に対する就業のために登録されている登録者を管理するための方法であって、メモリ25は、登録者の属性を、事業者に属する第1の登録者と、事業者と所定の関係を有する管理者に属する第2の登録者と、に区別して記憶する(2021)ように構成され、方法は、プロセッサ29が、登録者からの登録情報を受け付け、登録者の属性ごとに区別してメモリに記憶させるステップ(S122)と、事業者からの求人情報を受け付けるステップ(S222)と、事業者からの選択操作により、登録者の属性に対応する求人情報を当該登録者へ提示するステップ(S223)と、を実行する、方法。
【符号の説明】
【0168】
10 端末装置、20 サーバ、80 ネットワーク、130 操作受付部、161 ユーザ情報、22 通信IF、23 入出力IF、25 メモリ、26 ストレージ、29 プロセッサ、201 通信部、202 記憶部、2021 登録者データベース、2022 求人データベース、2023 帳票データベース、203 制御部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14