(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-11
(45)【発行日】2023-10-19
(54)【発明の名称】眼充血を治療するための組成物およびそれを用いて眼充血を治療するための方法
(51)【国際特許分類】
A61K 31/496 20060101AFI20231012BHJP
A61P 27/14 20060101ALI20231012BHJP
A61P 43/00 20060101ALI20231012BHJP
A61K 31/4439 20060101ALI20231012BHJP
A61K 31/44 20060101ALI20231012BHJP
A61K 31/506 20060101ALI20231012BHJP
A61K 31/498 20060101ALI20231012BHJP
A61K 31/138 20060101ALI20231012BHJP
A61K 31/4168 20060101ALI20231012BHJP
A61K 31/165 20060101ALI20231012BHJP
A61K 31/4045 20060101ALI20231012BHJP
A61K 31/137 20060101ALI20231012BHJP
A61K 31/433 20060101ALI20231012BHJP
A61K 31/155 20060101ALI20231012BHJP
A61K 9/08 20060101ALI20231012BHJP
A61K 9/10 20060101ALI20231012BHJP
【FI】
A61K31/496
A61P27/14
A61P43/00 121
A61K31/4439
A61K31/44
A61K31/506
A61K31/498
A61K31/138
A61K31/4168
A61K31/165
A61K31/4045
A61K31/137
A61K31/433
A61K31/155
A61K9/08
A61K9/10
(21)【出願番号】P 2020565863
(86)(22)【出願日】2019-05-23
(86)【国際出願番号】 US2019033692
(87)【国際公開番号】W WO2019226864
(87)【国際公開日】2019-11-28
【審査請求日】2022-05-11
(32)【優先日】2018-05-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】522002009
【氏名又は名称】エーディーエス・セラピューティクス・エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】ADS THERAPEUTICS LLC
【住所又は居所原語表記】8921 RESEARCH DRIVE, IRVIVE, CA 92618, UNITED STATES OF AMERICA
(74)【代理人】
【識別番号】110001818
【氏名又は名称】弁理士法人R&C
(72)【発明者】
【氏名】ホイットカップ,スコット
(72)【発明者】
【氏名】ヤン,ロン
(72)【発明者】
【氏名】ニ,ジンソン
【審査官】川合 理恵
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2017/210132(WO,A1)
【文献】国際公開第2018/218116(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K
A61P
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
CAplus/MEDLINE/EMBASE/BIOSIS(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
眼充血の治療に使用するための組成物であって、
前記組成物は、抗血管新生剤およびαアドレナリン受容体アゴニストを含
み、
前記抗血管新生剤は、少なくとも血管内皮増殖因子受容体(VEGFR)1,2の両方又は3を阻害するマルチキナーゼ阻害剤(MKI)であり、前記マルチキナーゼ阻害剤(MKI)は、ニンテダニブ、アキシチニブ、レゴラフェニブ、およびパゾパニブから成る群から選択され、
前記αアドレナリン受容体アゴニストは、α2-アドレナリン受容体に対して選択的なα2-アドレナリン受容体アゴニストであり、前記α2-アドレナリン受容体アゴニストは、ブリモニジン、アプラクロニジン、ミバゼロル、クロニジン、アルファメチルドーパ、グアンファシン、デキセメディトミジン、(+)-(S)-4-1-(2,3-ジメチル-フェニル)-エチル-1,3-ジヒドロ-イミダゾール-2-チオン、1-(イミダゾリジン-2-イル)イミノリンダゾール、メトキサミン、フェニレフリン、チザニジン、キシラジン、グアナベンズ、およびアミトラズからなる群から選択される組成物。
【請求項2】
前記組成物は、0.001%-1%の
前記ニンテダニブと0.01%-1%の
前記ブリモニジ
ン、を含む請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記組成物は
、防腐剤の有無にかかわらず、更に、安定剤、界面活性剤、ポリマーベース担体、ゲル化剤、有機共溶媒、pH活性成分、浸透圧活性成分、から選択される1つ以上の薬学的に許容される賦形剤、を含む請求項1
又は2に記載の組成物。
【請求項4】
前記組成物は、局所眼用製剤、軟膏、ゲル、徐放性半固形製剤、徐放性固形製剤、または眼用インプラントで
ある請求項1~
3のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項5】
前記局所眼用製剤は、水溶液、懸濁液、または乳濁液である請求項
4に記載の組成物。
【請求項6】
前記徐放性半固体製剤、前記徐放性固体製剤、または前記眼用インプラントは、ポリ乳酸(PLA)、ポリ乳酸-co-グリコール酸(PLGA)、およ
びポリ乳酸-co-グリコール酸コポリマー、からなる群から選択される生分解性ポリマーを含む請求項
4に記載の組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、本明細書に完全に記載されているかのようにすべての目的のために参照により組み込まれる、2018年5月25日に出願の米国仮出願62/676,437の優先権を主張する。
【0002】
発明の分野
本発明は、眼充血を治療するための組成物およびそれを用いて眼充血を治療するための方法、より具体的には、眼充血を治療するための抗血管新生剤とαアドレナリン受容体アゴニストとの組み合わせを含む組成物と、それによって眼充血を治療するための方法とに関する。
【背景技術】
【0003】
発明の背景
【0004】
充血
【0005】
充血(発赤)は、多くは目又は皮膚の、罹患場所における、血管に関連する異常によって引き起こされる状態である。過剰な血管の成長と血管分布の増加が、主な原因の1つである。さらに、異常な血管の拡張または漏出が充血につながることがよくある。多くの疾患と炎症などの症状が充血を引き起こす可能性がある。
【0006】
充血の治療
【0007】
充血は、根本的な原因を治療すること、例えば、抗生物質を使用して急性細菌性結膜炎を治療すること、によって軽減することができる。充血は、患部の血管に関連する異常を修正することによっても治療可能である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
目の敏感な性質のために、充血、特に眼の充血に対する効果的かつ安全な治療が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
一実施形態では、本発明は、眼充血の治療に使用するための組成物を提供する。当該組成物は、抗血管新生剤およびαアドレナリン受容体アゴニストを含む。
【0010】
別の実施形態において、前記抗血管新生剤は、血管内皮増殖因子受容体(VEGFR)1,2および3、血小板由来成長因子受容体(PDGFR)α、βおよびLynからなる群から選択される1つ以上を阻害するマルチキナーゼ阻害剤(MKI)である。
【0011】
別の実施形態では、前記MKIは、アファチニブ、アムバチニブ、アキシチニブ、カボザンチニブ、カネルチニブ、セディラニブ、セリチニブ、クレノラニブ、クリゾチニブ、ダブラフェニブ、ダコミチニブ、ダサチニブ、エルロチニブ、フォレチニブ、ゲフィチニブ、ゴルバチニブ、イブルチニブ、イコチニブ、イデラリシブ、イマチニブ、ラパチニブ、レンバチニブ、リニファニブ、モテサニブ、ネラチニブ、ニロチニブ、ニンテダニブ、パルボシクリブ、パゾパニブ、ポナチニブ、キザルチニブ、レゴラフェニブ、ルキソリチニブ、ソラフェニブ、スニチニブ、タンドゥチニブ、チバニチブ、チボザニブ、トラメチニブ、バンデタニブ、ヴァタラニブ、およびベムラフェニブから成る群から選択され、そして、前記MKIは、好ましくはニンテダニブまたはアキシチニブである。
【0012】
別の実施形態では、前記抗血管新生剤は、VEGFに結合してVEGFのシグナル伝達を遮断する生物学的薬剤である。
【0013】
別の実施形態において、前記生物学的薬剤は、ベバシズマブ、ラニビズマブ、ラムシルマブ、アフリベルセプト、およびコンバーセプトからなる群から選択される。
【0014】
別の実施形態において、前記αアドレナリン受容体アゴニストは、ナファゾリン、テトラヒドロゾリン、オキシメタゾリン、メトキサミン、フェニレフリン、キシロメタゾリン、オキセドリン、アプラクロニジン、ミバゼロル、クロニジン、ブリモニジン、アルファメチルドーパ、グアンファシン、デキセメディトミジン、(+)-(S)-4-1-(2,3-ジメチル-フェニル)-エチル-1,3-ジヒドロ-イミダゾール-2-チオン、1-(イミダゾリジン-2-イル)イミノリンダゾール、メトキサミン、フェニレフリン、チザニジン、キシラジン、グアナベンズ、およびアミトラズからなる群から選択される。
【0015】
別の実施形態において、前記αアドレナリン受容体アゴニストは、α2-アドレナリン受容体に対して選択的なα2-アドレナリン受容体アゴニストである。
【0016】
別の実施形態において、前記α2-アドレナリン受容体アゴニストは、ブリモニジン、アプラクロニジン、ミバゼロル、クロニジン、アルファメチルドーパ、グアンファシン、デキセメディトミジン、(+)-(S)-4-1-(2,3-ジメチル-フェニル)-エチル-1,3-ジヒドロ-イミダゾール-2-チオン、1-(イミダゾリジン-2-イル)イミノリンダゾール、メトキサミン、フェニレフリン、チザニジン、キシラジン、グアナベンズ、およびアミトラズからなる群から選択され、そして、前記α2-アドレナリン受容体アゴニストは、好ましくはブリモニジンである。
【0017】
別の実施形態では、前記組成物は、0.001%-1%のニンテダニブと0.001%-1%のブリモニジン、好ましくは、0.01%-0.5%のニンテダニブと0.01%-0.5%のブリモニジン、好ましくは0.1%-0.3%のニンテダニブと0.01%-0.05%のブリモニジン、より好ましくは、0.2%のニンテダニブと0.025%のブリモニジン、を含む。
【0018】
別の実施形態では、前記組成物は、防腐剤の有無にかかわらず、更に、安定剤、界面活性剤、ポリマーベース担体、ゲル化剤、有機共溶媒、pH活性成分、浸透圧活性成分、から選択される1つ以上の薬学的に許容される賦形剤、を含む。
【0019】
別の実施形態では、前記組成物は、局所眼用製剤、軟膏、ゲル、徐放性半固形製剤、徐放性固形製剤、または眼用インプラントであり、そして、前記局所眼製剤は、好ましくは、水溶液、懸濁液、または乳濁液である。
【0020】
別の実施形態では、前記徐放性半固体製剤、前記徐放性固体製剤、または前記眼用インプラントは、ポリ乳酸(PLA)、ポリ乳酸-co-グリコール酸(PLGA)、およびポリ乳酸ポリ乳酸-co-グリコール酸コポリマー、からなる群から選択される生分解性ポリマーを含む。
【0021】
一実施形態では、本発明は、患者の眼充血を治療するための方法を提供する。この方法は、MKIで患者の複数のキナーゼ受容体を阻害すること、および、患者のαアドレナリン受容体を活性化すること、を含む。前記キナーゼ受容体は、VEGFR1,2および3、ならびにPDGFRα,βおよびLyn、からなる群から選択され、好ましくはVEGFR1,2または3である。
【0022】
別の実施形態では、前記MKIは、アファチニブ、アムバチニブ、アキシチニブ、カボザンチニブ、カネルチニブ、セディラニブ、セリチニブ、クレノラニブ、クリゾチニブ、ダブラフェニブ、ダコミチニブ、ダサチニブ、エルロチニブ、フォレチニブ、ゲフィチニブ、ゴルバチニブ、イブルチニブ、イコチニブ、イデラリシブ、イマチニブ、ラパチニブ、レンバチニブ、リニファニブ、モテサニブ、ネラチニブ、ニロチニブ、ニンテダニブ、パルボシクリブ、パゾパニブ、ポナチニブ、キザルチニブ、レゴラフェニブ、ルキソリチニブ、ソラフェニブ、スニチニブ、タンドゥチニブ、チバニチブ、チボザニブ、トラメチニブ、バンデタニブ、ヴァタラニブ、およびベムラフェニブから成る群から選択され、そして、前記抗血管新生剤は、好ましくはニンテダニブまたはアキシチニブであり、前記αアドレナリン受容体を活性化する工程は、ナファゾリン、テトラヒドロゾリン、オキシメタゾリン、メトキサミン、フェニレフリン、キシロメタゾリン、オキセドリン、アプラクロニジン、ミバゼロル、クロニジン、ブリモニジン、アルファメチルドーパ、グアンファシン、デキセメディトミジン、(+)-(S)-4-1-(2,3-ジメチル-フェニル)-エチル-1,3-ジヒドロ-イミダゾール-2-チオン、1-(イミダゾリジン-2-イル)イミノリンダゾール、メトキサミン、フェニレフリン、チザニジン、キシラジン、グアナベンズ、およびアミトラズからなる群から選択されるアドレナリン受容体アゴニストを投与することを含み、そして、前記αアドレナリン受容体アゴニストは、好ましくはブリモニジンである。
【0023】
別の実施形態において、前記抗血管新生剤および前記α-アドレナリン受容体アゴニストは、局所眼製剤、軟膏、ゲル、徐放性半固形製剤、徐放性固形製剤又は眼用インプラントの形態で罹患した眼に投与される。
【0024】
別の実施形態では、前記徐放性半固体製剤、前記徐放性固体製剤、または前記眼のインプラントは、罹患した眼に注射される。
【0025】
前述の一般的な説明および以下の詳細な説明は共に例示的かつ説明的なものであって、特許請求されている本発明のさらなる説明を提供することを意図してものであることと理解される。
【図面の簡単な説明】
【0026】
本発明のさらなる理解を提供するために含まれ、本発明に組み込まれ、本明細書の一部を構成する添付の図面は、本発明の実施形態を例示するものであって、明細書と共に、本発明の原理を説明するのに役立つものである。
図面において:
【
図1】
図1は、抗血管新生剤、αアドレナリン受容体アゴニスト、および抗血管新生剤とαアドレナリン受容体アゴニストとの組み合わせ(コンボ)による眼充血の治療を示している。
【発明を実施するための形態】
【0027】
例示された実施例の詳細説明
【0028】
次に、本発明の実施形態に詳細に参照し、その例を示す。
【0029】
抗血管新生薬およびα-アドレナリン受容体アゴニストは、異なる機序によって血管に影響を与えることが知られている2つのタイプの薬剤である。
【0030】
抗血管新生剤は、血管の成長に対して重大な作用を有し、血管新生および充血を低減するために使用することができる。抗VEGF抗体のラニビズマブは、血管漏出、内皮細胞増殖、および新しい血管形成を阻害する。抗VEGF剤は、炎症誘発性の発赤を軽減するためにも使用可能である(Peyman2007)。前記VEGFシグナル伝達経路は、成長因子であるVEGFまたはその受容体であるVEGFRのいずれかを標的とすることによって遮断することができる。たとえば、ウサギの角膜血管新生モデルでは、抗VEGF抗体とVEGFRに対する小分子MKIの両方が、眼の血管分布と充血を大幅に減少させた(Perez-Santonja et al.2010;Ko et al.2013;Ni2017)。翼状片モデルでは、VEGFRに対するMKIにより、翼状片に関連する血管分布と充血が大幅に減少した(Ni2017)。VEGFシグナル伝達を間接的に阻害する抗血管新生剤も、眼充血に対して同じ作用があるはずである。
【0031】
ナファゾリンなどの血管収縮剤は、血管拡張に対抗し、したがって充血を減少させることができる(Cronau et al.2010)。ブリモニジンなどの局所α-アドレナリン受容体アゴニストは、皮膚血管を収縮させることにより酒さの持続的な顔の赤みを軽減するために使用される(Graeber et al.2013)。顕著な血管拡張を要因として持たない充血に対しては、α-アドレナリン受容体アゴニストは、薬効の喪失により発赤が治療前のレベルを超えると、リバウンド充血の問題に直面する可能性がある(Horn 2010;Torkildsen et al.2018)。たとえば、緑内障に対するブリモニジン製剤の主な副作用の1つは充血である(Cantor 2006)。前記リバウンド充血の問題に対抗する1つの潜在的な方法は、非常に低用量のa2選択的アゴニストを使用することである(Horn 2010: Torkildsen et al.2018)。充血に対するα-アドレナリン受容体アゴニストに対する作用は、急性であり、薬剤に対する曝露によってその作用は即座に始まり、薬剤が枯渇するとその作用は急速に失われる。
【0032】
本発明は、眼充血の治療に使用するための組成物を提供する。当該組成物は、抗血管新生剤およびαアドレナリン受容体アゴニストを含む。前記抗血管新生剤は、VEGFR1,2および/または3を阻害するMKIであり得る。
【0033】
前記MKIは、例えば、アファチニブ、アムバチニブ、アキシチニブ、カボザンチニブ、カネルチニブ、セディラニブ、セリチニブ、クレノラニブ、クリゾチニブ、ダブラフェニブ、ダコミチニブ、ダサチニブ、エルロチニブ、フォレチニブ、ゲフィチニブ、ゴルバチニブ、イブルチニブ、イコチニブ、イデラリシブ、イマチニブ、ラパチニブ、レンバチニブ、リニファニブ、モテサニブ、ネラチニブ、ニロチニブ、ニンテダニブ、パルボシクリブ、パゾパニブ、ポナチニブ、キザルチニブ、レゴラフェニブ、ルキソリチニブ、ソラフェニブ、スニチニブ、タンドゥチニブ、チバニチブ、チボザニブ、トラメチニブ、バンデタニブ、ヴァタラニブ、又はベムラフェニブであり、そして前記MKIは好ましくはニンテダニブまたはアキシチニブである。
【化1】
【0034】
ニンテダニブの化学名は、(Z)-3-(1-(4-(N-((4-メチル-ピペラジン-1-イル)-メチルカルボニル)-N-メチル-アミノ)-フェニルアミノ)-1-フェニル-メチレン]-6-メトキシカルボニル-2-インドリノンである。
【化2】
【0035】
アキシチニブの化学名は、N-メチル-2-[[3-[(E)-2-ピリジン-2-イルエテニル]-1H-インダゾール-6-イル]スルファニル]ベンズアミドである。
【0036】
前記抗血管新生剤はまた、VEGFに結合してVEGFのシグナル伝達を遮断する生物学的薬剤であり得る。前記生物学的薬剤は、例えば、ベバシズマブ、ラニビズマブ、ラムシルマブ、アフリベルセプト、またはコンバーセプトであり得る。
【0037】
前記αアドレナリン受容体アゴニストは、ナファゾリン、テトラヒドロゾリン、オキシメタゾリン、メトキサミン、フェニレフリン、キシロメタゾリン、オキセドリン、アプラクロニジン、ミバゼロール、クロニジン、ブリモニジン、アルファメチルドーパ、グアンファシン、デキセメディトミジン、(+)-(S)-4-1-(2,3ジメチル-フェニル)-エチル-1,3-ジヒドロ-イミダゾール-2-チオン、1-(イミダゾリジン-2-イル)イミノリンダゾール、メトキサミン、フェニレフリン、チザニジン、キシラジン、グアナベンズ、またはアミトラズでありうる。
【0038】
前記αアドレナリン受容体アゴニストはまた、α2アドレナリン受容体に対して選択的であるα2アドレナリン受容体アゴニストであり得る。このα2-アドレナリン受容体アゴニストは、例えば、ブリモニジン、アプラクロニジン、ミバゼロル、クロニジン、アルファメチルドーパ、グアンファシン、デキセメディトミジン、(+)-(S)-4-1-(2,3-ジメチル-フェニル)-エチル-1,3-ジヒドロ-イミダゾール-2-チオン、1-(イミダゾリジン-2-イル)イミノリンダゾール、メトキサミン、フェニレフリン、チザニジン、キシラジン、グアナベンズ、またはアミトラズであり得、そして、前記α2アドレナリン受容体アゴニストは、好ましくはブリモニジンである。
【化3】
【0039】
ブリモニジンの化学名は、(5-ブロモキノキサリン-6-イル)-(4,5-ジヒドロ-1H-イミダゾール-2-イル)-アミンである。
【0040】
適切な医薬組成物を処方する方法は当技術分野、例えば、Remington:The Science and Practice of Pharmacy、第2l版、2005;そして、シリーズDrugs and the Pharmaceutical Sciences:a Series of Textbooks and Monographs(Dekker,NY)の書籍、中に知られている。例えば、溶液、懸濁液、クリーム、軟膏、ゲル、ゲル形成液、リポソームまたはミセルを含む懸濁液、スプレー製剤、または眼科用に使用される乳濁液は、以下の成分を含み得る:注射用水などの滅菌希釈剤、食塩水、固定油、ポリエチレングリコール、グリセリン、プロピレングリコールまたは他の合成溶媒;抗菌剤;抗酸化剤;キレート剤;酢酸塩、クエン酸塩またはリン酸塩などの緩衝液、および塩化ナトリウムまたはデキストロースなどの張性を調整するための薬剤。前記pHは、塩酸や水酸化ナトリウムなどの酸または塩基によって調節することができる。
【0041】
注射可能な使用に適した医薬組成物は、無菌の水溶液(水溶性の場合)または分散液、および無菌の注射可能な溶液または分散液の即時調製のための無菌の粉末を含むことができる。それは、製造および保管の条件下で安定している必要があり、細菌や真菌などの微生物の汚染作用から保護されなければならない。前記担体は、例えば、水、エタノール、ポリオール(例えば、グリセロール、プロピレングリコール、および液体ポリエチレングリコールなど)、およびそれらの適切な混合物を含む溶媒または分散媒体であり得る。適切な流動性を、例えば、レシチンなどのコーティングの使用、分散の場合に必要な粒子サイズの維持、および界面活性剤の使用によって維持することができる。微生物の作用の防止は、様々な抗菌剤および抗真菌剤、例えば、パラベン、クロロブタノール、フェノール、アスコルビン酸、チメロサールなどによって達成することができる。多くの場合、等張剤、例えば、糖、マンニトール、ソルビトールなどの多価アルコール、および塩化ナトリウムを前記組成物に含めることが好ましいであろう。前記注射可能な組成物の長期吸収は、吸収を遅らせる薬剤、例えば、モノステアリン酸アルミニウムおよびゼラチンを組成物に含めることによってもたらすことができる。
【0042】
局所眼製剤は、溶液、懸濁液、クリーム、軟膏、ゲル、ゲル形成液、リポソームまたはミセルを含む懸濁液、スプレー製剤、または乳濁液である。場合によっては、前記局所眼製剤は、更に、防腐剤の有無にかかわらず、安定剤、界面活性剤、ポリマーベース担体、ゲル化剤、有機共溶媒、pH活性成分、浸透圧活性成分から選択される1つ以上の薬学的に許容される賦形剤を含む。場合によっては、前記徐放性半固形製剤、前記徐放性固形製剤、または前記眼用インプラントは患部の眼に注射される。いくつかの実施形態では、前記徐放性半固体製剤、前記徐放性固体製剤、または前記眼用インプラントは、薬学的に許容される賦形剤をさらに含む。ある場合には、前記徐放性半固形製剤、前記徐放性固形製剤または前記眼用インプラントは、マルチキナーゼ阻害剤、代謝拮抗剤、またはそれらの組み合わせ、そして、ポリ乳酸(PLA)、ポリ乳酸-co-グリコール酸(PLGA)およびポリ乳酸ポリ乳酸-co-グリコール酸コポリマーから選択される生分解性ポリマー、を含む。
【0043】
眼充血の治療に使用するための前記組成物は、水溶液、懸濁液、乳濁液または他のものであり得る。前記組成物は、0.001%-1%(組成物の総重量に基づく重量で)のニンテダニブおよび0.001%-1%のブリモニジン、好ましくは、0.01%-0.5%のニンテダニブおよび0.01%-0.5%のブリモニジン、 好ましくは、0.1%-0.3%のニンテダニブおよび0.01%-0.05%のブリモニジン、より好ましくは0.2%のニンテダニブおよび0.025%のブリモニジン、を含みうる。
【0044】
本明細書で使用される場合、「エマルジョン」は、0.005-0.5μmの液滴サイズを有し、熱力学的に安定であり、一般に自己乳化する半透明から透明の組成物であり、「懸濁液」は、内相(活性成分)が外相全体に均一に分散される粗い分散液である。
【0045】
本発明はまた、患者の眼充血を治療するための方法を提供する。この方法は、患者のVEGFR1,2の両方又は3を阻害すること、そして、患者のαアドレナリン受容体を活性化すること、を含む。
【0046】
VEGFR1,2または3は、抗血管新生剤を投与することによって阻害することができる。前記抗血管新生薬は、アファチニブ、アムバチニブ、アキシチニブ、カボザンチニブ、カネルチニブ、セディラニブ、セリチニブ、クレノラニブ、クリゾチニブ、ダブラフェニブ、ダコミチニブ、ダサチニブ、エルロチニブ、フォレチニブ、ゲフィチニブ、ゴルバチニブ、イブルチニブ、イコチニブ、イデラリシブ、イマチニブ、ラパチニブ、レンバチニブ、リニファニブ、モテサニブ、ネラチニブ、ニロチニブ、ニンテダニブ、パルボシクリブ、パゾパニブ、ポナチニブ、キザルチニブ、レゴラフェニブ、ルキソリチニブ、ソラフェニブ、スニチニブ、タンドゥチニブ、チバンチニブ、チボザニブ、トラメチニブ、バンデタニブ、ヴァタラニブ、およびベムラフェニブであり、そして、前記抗血管新生剤は好ましくはニンテダニブである。
【0047】
前記α-アドレナリン受容体は、αアドレナリン受容体アゴニストを投与することによって活性化することができる。前記αアドレナリン受容体アゴニストは、ブリモニジン、アプラクロニジン、ミバゼロル、クロニジン、アルファメチルドーパ、グアンファシン、デキセメディトミジン、(+)-(S)-4-1-(2,3-ジメチル-フェニル)-エチル-1,3-ジヒドロ-イミダゾール-2-チオン、1-(イミダゾリジン-2-イル)イミノリンダゾール、メトキサミン、フェニレフリン、チザニジン、キシラジン、グアナベンズ、またはアミトラズであり得、そして前記α-アドレナリン受容体アゴニストは、好ましくはブリモニジンである。
【0048】
図1に示されるように、眼充血患者が抗血管新生剤のみで治療される場合は、血管分布および血管漏出が減少する。眼充血患者がα-アドレナリン受容体アゴニストのみで治療される場合は、拡張が減少する。眼充血患者が抗血管新生剤とα-アドレナリン受容体アゴニストの組み合わせで治療される場合は、充血に対して相乗効果または相加効果がある。
【0049】
実施例1:(Z)-3-(1-(4-(N-((4-メチル-ピペラジン-1-イル)-メチルカルボニル)-N-メチル-アミノ)-フェニルアミノ)-1-フェニル-メチレン]-6-メトキシカルボニル-2-インドリノン(ニンテダニブ)の合成
【0050】
(Z)-3-(1-(4-(N-((4-メチル-ピペラジン-1-イル)-メチルカルボニル)-N-メチル-アミノ)-フェニルアミノ)-1-フェニル-メチレン]-6-メトキシカルボニル-2-インドリノンは、PCT出願公開番号WO01/27081Alに記載されている化合物473を合成する方法によって調製される。
【0051】
実施例2:(5-ブロモキノキサリン-6-イル)-(4,5-ジヒドロ-1H-イミダゾール-2-イル)-アミン(ブリモニジン)の合成
【0052】
6-アミノ-5-ブロモキノキサリン臭化水素酸塩(10g)を、撹拌しながらチオホスゲン(3ml)および蒸留水(150ml)に加える。混合物を室温で2時間反応させ、得られた沈殿物を濾過し、水で洗浄し、そして乾燥して、5-ブロモ-6-イソチオシアナト-キノキサリン(3.6g)を得る。
【0053】
5-ブロモ-6-イソチオシアナト-キノキサリンをベンゼン(400ml)に溶解し、ベンゼン(50ml)中のエチレンジアミン(15g)の溶液に滴下して加える。混合物を2時間撹拌すると、油性基質が下層として分離する。上ベンゼン層を廃棄し、油をジエチルエーテルで洗浄し、メタノール(500ml)に溶解する。メタノール溶液を還流して硫化水素を除去する。次に、メタノール溶液を約100mlの容量に濃縮すると、黄色の固体が沈殿する。沈殿物を濾過により収集し、メタノールから再結晶化して、(5-ブロモ-キノキサリン-6-イル)-(4,5-ジヒドロ-1H-イミダゾール-2-イル)-アミンを得る。
【0054】
実施例3:製剤
【0055】
ビヒクルエマルジョン製剤:この製剤は、以下の不活性成分を含む:ヒドロキシプロピルグアー、キサンタンガム、およびトレハロースまたは追加の糖分子および誘導体。
【0056】
0.2%ニンテダニブエマルジョン製剤:この製剤は、有効成分として0.2重量%のニンテダニブと、以下の不活性成分を含む:ヒドロキシプロピルグアー、キサンタンガム、およびトレハロースまたは追加の糖分子および誘導体。
【0057】
0.025%ブリモニジンエマルジョン製剤:この製剤は、有効成分として0.025重量%のブリモニジンおよび以下の不活性成分を含む:ヒドロキシプロピルグアー、キサンタンガム、トレハロースまたは追加の糖分子および誘導体。
【0058】
0.2%ニンテダニブおよび0.025%ブリモニジンエマルジョン製剤(コンボ-1);この製剤は、有効成分として0.2重量%のニンテダニブおよび0.025%のブリモニジン、ならびに以下の不活性成分を含む:ヒドロキシプロピルグアー、キサンタンガム、およびトレハロースまたは追加の糖分子および誘導体。
【0059】
0.1%ニンテダニブおよび0.015%ブリモニジンエマルジョン製剤(コンボ-2)この製剤は、有効成分として0.1重量%のニンテダニブおよび0.015%のブリモニジン、ならびに以下の不活性成分を含む:ヒドロキシプロピルグアー、キサンタンガム、およびトレハロースまたは追加の糖分子および誘導体。
【0060】
実施例4:眼充血
【0061】
治療
【0062】
充血グレード>2(0-4.ファイブ・ポイントスケール:0は充血無し、4は重度の充血)の眼充血患者が、4つのエマルジョン製剤での治療のために選択される。各グループには約20人の患者が含まれる。患者は、ベースラインの平均成績がグループ間で類似していることを確認する方法でグループに割り当てられる。前記製剤は1日2回(BID)2週間投与され、患者はさらに4週間追跡される。前記製剤は、訪問日に医師によって、または訪問間に患者によって局所的に投与される。患者は、投与の前後の1日目、1週目、および2週目に評価される。投薬の停止後、患者はさらに4週間と6週間で追跡される。
【0063】
エンドポイント
【0064】
眼充血に対する効果は、眼の写真を撮ることによって評価される。充血は、眼が受けた治療法を知らない独立した採点者によって採点される。製剤の忍容性は、そのような評価に一般的に使用される標準的な目の検査でも評価される。有効性と忍容性のデータは、独立した統計学者によって分析される。
【0065】
結果
【0066】
前記ビヒクル群について、充血グレードは、どの訪問においてもベースラインからの有意な変化を有さなかった。ニンテダニブ群では、ベースラインと比較して、充血グレードは1日目では有意に変化しなかった。1週目と2週目では約1グレード低下した。ブリモニジン群では、投与停止後さらに2週間、前記グレード低下は有意なままであった。充血グレードは、1日目、1週目および2週目の投与直後に減少した。効果は、各訪問において約2~4時間持続する。治療の停止後、4週目と6週目で、グレードはベースラインと同じになる。前記コンボ群については、充血に対する1日目の薬剤効果は、1日目のブリモニジングループの効果と同様であったが、1、2、4週目では、単一グループよりも減少が大きかった。小さいが有意な充血の減少が6週目においてもまだ維持された。濃度が半分の前記コンボ-2でも、単一治療よりもまだ良好であった。充血グレードに対する作用を以下の表1に示す。
【0067】
いずれの群においても、重篤な副作用および許容できない副作用は観察されない。
【表1】
【0068】
実施例5:ニンテダニブは、翼状片患者の血管分布を効果的に減少させた。
【0069】
翼状片は、異常な線維血管組織の成長を特徴とする眼表面疾患である。過剰な血管新生による充血が、この疾患の顕著な特徴である。
【0070】
ニンテダニブが点眼薬に処方され、ニンテダニブの安全性および有効性を評価するための第2a相臨床試験において翼状片患者で試験された。重要な有効性エンドポイントは、翼状片の血管分布に対する作用である。
【0071】
臨床試験は2段階で実施された。ステージ1では、安全性、忍容性、および薬物動態が単回用量漸増試験で評価された。それぞれに8人の患者を含む3つの用量コホートを評価した。コホート1は、0.02%ニンテダニブ(点眼薬の総重量に基づく重量パーセント)の最低濃度で始まり、その後、コホート2では0.05%、コホート3では0.2%に用量を増やした。すべての容量で安全性の問題は見つからなかったので、ステージ2に対して0.2%の最高用量が選択された。
【0072】
ステージ2では、前記0.2%製剤の安全性、忍容性および有効性が、ビヒクル(溶媒)と0.2%ニンテダニブの28日間のTID反復眼投与と共に、無作為化、二重盲検、ビヒクル(溶媒)対照、並行研究で評価された。患者はさらに20週間の投与後の観察によって追跡された。眼科および身体検査が、スクリーニング時と、1日目および2、4、8、16、および24週目に実施された。翼状片眼の外部写真が、デジタルカメラを使用して撮影され、翼状片の血管分布が、独立した画像閲覧センターでこれらの画像から等級付けされた。その主な目的は、中等度から重度の翼状片血管分布を有する翼状片患者におけるニンテダニブの眼および全身の安全性を評価することである。第二の目的は、製剤が翼状片の血管分布を減少させるのに有効であるかどうかを評価することである。
【0073】
ニンテダニブまたはビヒクルのいずれかを投与するために、合計50人の患者が登録され、1:1の治療割り当てに無作為化された。最終的な分析は、研究の完了後に実行された。O´Brien-Flemingグループシーケンシャル法が、有効性のp値の多重比較調整に使用された。最終的な分析のために、p値が0.048以下の両側検定(2-sided test)が、治療間および治療内のすべての比較で統計的に有意であると見なされる。
【0074】
ニンテダニブ製剤の安全性および忍容性は優れており、重篤な有害事象はなく、一般に点眼薬に関連するいくつかの許容可能な有害事象があった。翼状片の血管分布への効果は2週目まで非常に有意であり、投与を停止してから2か月後の16週目まで効果が維持された。結果は、薬物群とビヒクル群の平均グレード差とベースライン差からの変化が示されている表2にまとめられている。
【0075】
この実施例では、翼状片患者における異常な血管分布および充血に対するニンテダニブの強力な効果を実証した。ニンテダニブ製剤をコンボ-1およびコンボ-2製剤に置き換えると、翼状片患者の充血を軽減する上で優れた相乗効果が得られることが期待される。
【表2】
【0076】
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【0087】
本発明の要旨または範囲から逸脱することなく、本発明において様々な修正および変形を行うことができることは当業者には明らかであろう。したがって、本発明は、それらが添付の特許請求の範囲およびそれらの均等物の範囲内にあるということを条件に、本発明の前記修正および変形をカバーすることが意図されている。