(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-11
(45)【発行日】2023-10-19
(54)【発明の名称】睡眠管理システム
(51)【国際特許分類】
A61B 5/16 20060101AFI20231012BHJP
F24F 11/526 20180101ALI20231012BHJP
F24F 11/62 20180101ALI20231012BHJP
F24F 11/64 20180101ALI20231012BHJP
F24F 110/10 20180101ALN20231012BHJP
F24F 110/20 20180101ALN20231012BHJP
F24F 110/60 20180101ALN20231012BHJP
F24F 110/64 20180101ALN20231012BHJP
F24F 130/30 20180101ALN20231012BHJP
【FI】
A61B5/16 130
F24F11/526
F24F11/62
F24F11/64
F24F110:10
F24F110:20
F24F110:60
F24F110:64
F24F130:30
(21)【出願番号】P 2019172768
(22)【出願日】2019-09-24
【審査請求日】2022-03-23
(73)【特許権者】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100147304
【氏名又は名称】井上 知哉
(72)【発明者】
【氏名】岡崎 昭広
【審査官】小野 健二
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-207537(JP,A)
【文献】特開2016-122347(JP,A)
【文献】国際公開第2016/021361(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2018/0028111(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 5/00-5/01
5/06-5/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
室内の環境情報を取得する環境情報取得部と、
前記環境情報取得部で取得した環境情報に基づき、ユーザの睡眠状態を予測する予測部と、
前記予測部で予測したユーザの睡眠状態に基づき、ユーザに通知する情報を決定する決定部と、
前記決定部で決定した情報をユーザに通知する通知部と、
を備え、
前記ユーザに通知する情報は、所定のテーマに応じて決定され、前記所定のテーマはテーマ毎に関連づけられた確率に応じて決定され、
前記テーマ毎に関連づけられた確率は、前記予測部で予測したユーザの睡眠状態に基づき変更される、睡眠管理システム。
【請求項2】
前記環境情報は、照度を検知する照度センサにより得られる情報であり、
前記照度センサが、所定時間帯における、所定値以下の照度を検知する連続時間の長さ、または照度を検知できない連続時間の長さに基づき、前記予測部はユーザの睡眠状態を予測する、
請求項1に記載の睡眠管理システム。
【請求項3】
室内の環境情報を取得する環境情報取得部と、
前記環境情報取得部で取得した環境情報に基づき、ユーザの睡眠状態を予測する予測部と、
前記予測部で予測したユーザの睡眠状態に基づき、ユーザに通知する情報を決定する決定部と、
前記決定部で決定した情報をユーザに通知する通知部と、
を備え、
前記環境情報は、照度を検知する照度センサにより得られる情報であり、
前記照度センサが、所定時間帯における、所定値以下の照度を検知する連続時間の長さ、または照度を検知できない連続時間の長さに基づき、前記予測部はユーザの睡眠状態を予測し、
前記ユーザに通知する情報は、所定のテーマに応じて決定され、前記所定のテーマはテーマ毎に関連づけられた確率に応じて決定され、
前記照度に応じて予測された睡眠状態が所定の条件を満たした場合、少なくとも睡眠に関する前記テーマに関連づけられた前記確率を高くする、睡眠管理システム。
【請求項4】
前記所定のテーマが前記睡眠に関するテーマに決定された場合、前記ユーザに通知する情報は、前記所定の条件に応じて設定された情報に変更される、
請求項3に記載の睡眠管理システム。
【請求項5】
睡眠に関係するユーザの操作または環境変化を含む環境情報に基づいて、
前記睡眠に関するテーマに関連づけられた前記確率を高くする、
請求項3に記載の睡眠管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、睡眠管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、室内の人の動きを監視し、発話を行う空気調和機が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2016-57042号公報(公開日:2016年4月21日)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の空気調和機においては、睡眠時に発話をしないものでしかなく、ユーザの睡眠状態に合うような通知を行うようなものではなかった。本発明の一態様は、ユーザの睡眠状態に合うような情報を通知する睡眠管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一態様に係る睡眠管理システムは、室内の環境情報を取得する環境情報取得部と、前記環境情報取得部で取得した環境情報に基づき、ユーザの睡眠状態を予測する予測部と、前記予測部で予測したユーザの睡眠状態に基づき、ユーザに通知する情報を決定する決定部と、前記決定部で決定した情報をユーザに通知する通知部とを備えるものである。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】第1の実施形態に係る睡眠管理システムの一例を示す図である。
【
図2】
図1に示す空気調和機の具体的な構成の一例を示す外観図である。
【
図3】
図2の空気清浄機の内部構成を示す側面断面図である。
【
図4】
図1に示す睡眠管理システムのサーバおよび空気調和機の制御部の機能的構成の一例を示す図である。
【
図5】起床時間、入眠時間および睡眠時間の情報の一例を示す図である。
【
図6】
図5の起床時間、入眠時間および睡眠時間の情報の平均値を示す図である。
【
図7】起床時間、入眠時間、睡眠時間、平均睡眠時間および睡眠状態の情報の一例を示す図である。
【
図8】各確率と各発話テーマ内容の一例を示す図であり、(a)は初期設定の各確率と各発話テーマ内容の一例を示す図であり、(b)は変更した各確率と各発話テーマ内容の一例を示す図である。
【
図9】変更前後の睡眠の発話テーマ内容の一例を示す図である。
【
図10】第1の実施形態に係る睡眠管理システムのフローの一例を示す図である。
【
図11】第2の実施形態に係る睡眠管理システムの一例を示す図である。
【
図12】
図11に示す睡眠管理システムの空気調和機の制御部の機能的構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、図面については、同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0008】
(第1の実施形態)
図1は、本実施の形態に係る睡眠管理システムの一例を示す図である。本実施形態の睡眠管理システム100は、空気調和機101をネットワーク102を介してサーバ130と接続し、空気調和機101で検知した環境情報をサーバ130に送信し、サーバ130の制御部131において、室内の環境情報を取得する環境情報取得部502、環境情報取得部502で取得した環境情報に基づき、ユーザの睡眠状態を予測する予測部503と、予測部503で予測したユーザの睡眠状態に基づき、ユーザに通知する情報を決定する決定部504と、決定部504で決定した情報をユーザに通知する通知部505の機能的構成の処理を行うものである。
【0009】
本実施の形態における睡眠管理システム100は、空気調和機101、ネットワーク102、サーバ130を含む。これら空気調和機101、サーバ130は、ネットワーク102を介して接続されている。ネットワーク102は、例えば、インターネットやBluetooth(登録商標)等に相当する。
【0010】
空気調和機101は、例えば、空気清浄機等であり、ユーザが寝起きする室内に設置され、当該室内の空気を浄化する空調を行う。
【0011】
次に、空気調和機101の制御部111を中心とした主な構成の一例について説明する。空気調和機101は、例えば、制御部111、ほこりセンサ112、においセンサ113、温湿度センサ114、照度センサ115、送風機103、記憶部121、スピーカ122、入力部123、通信部124等を含む。
【0012】
制御部111は、例えばCPU、MPU等であって、記憶部121に格納されるプログラムに従って各種の情報処理を実行する。
【0013】
記憶部121は、例えばフラッシュメモリやRAM等であって、制御部111によって実行されるプログラムや、各種のデータを保持する。また、記憶部121は、制御部111のワークメモリとしても動作する。なお、空気調和機101は、上記の各部の他に、例えば、エアコン、イオン発生装置等を含み、それぞれ制御部に接続され、制御される。
【0014】
通信部124は、インターフェース等であって、ネットワーク102を介して、サーバ130と通信する。
【0015】
空気調和機101は、室内の環境の変化を検知する各種センサを備えており、例えば、各種センサは、ほこり等の微粒子の飛散量を検知するほこりセンサ112、においの強さを検知するにおいセンサ113、温度や湿度を検知する温湿度センサ114、および照度を検知する照度センサ115である。
【0016】
上記各種センサにより、空気調和機101の設置された室内におけるほこり、におい、温度、湿度および照度の環境情報を検知する。環境情報は、通信部125からネットワーク102を介してサーバ130へ送信される。
【0017】
入力部123は、例えばボタン、タッチパネル、表示パネル等から構成され、ユーザの指示操作を受け付けて、当該指示操作の内容を制御部111に出力する。なお、上記空気調和機101の構成は一例であって、上記に限定されるものではなく、上記各部の他に空気調和機101に応じた各構成(例えば、冷房装置等)を有するものでもよい。
【0018】
[空気調和機の具体的構成]
次に、空気調和機の具体的構成の一例について説明する。
図2は、空気調和機の外観を示す前面図である。
図3は、
図2における空気調和機の側面断面図である。
【0019】
空気調和機101は、筐体2の前面上部に吹出口3を有し、筐体2の上面に吹出口4及び電源をON/OFFするスイッチ・ボタン、各種運転モードを選択するためのボタンや睡眠時に適した音の大きさや加湿および表示部8の明るさで動作するためのおやすみ運転ボタン等を含む操作部5を有する。
【0020】
前面上部の吹出口3および上面の吹出口4には、風向を調整するルーバー106をそれぞれ配設する。筐体2の背面には、空気を筐体2内に吸込むための吸込口7を形成した背面パネル6を有する。背面パネル6は、筐体2の背面に着脱可能に取り付けられ、筐体2の背面の開口部2aを覆っている。
【0021】
筐体上面には、例えば、室内の空気中の汚れ度、温度、湿度等を表示する表示部8が設けられる。なお、表示部8は後述するサーバ131の通知部505の情報を受信して文字として表示することも可能である。
【0022】
筐体2の内部には、吸込口7から前面上部の吹出口3及び上面の吹出口4に向けて空気が流通する送風路9が設けられる。送風路9には、吸込口7から吹出口3及び吹出口4に向けて順に、プレフィルタ11、清掃部12、脱臭フィルタ13、集塵フィルタ14、加湿部15、送風機103、イオン発生装置104が設けられる。
【0023】
送風路9は、イオン発生装置104の流通方向下流側において分岐しており、吹出口3及び吹出口4に連通される。送風機103は、送風機モータ103aにより駆動されるシロッコファン等の遠心ファンにより形成され、軸方向に空気を吸込んで周方向に空気を送り出す。送風機103は、ファンの回転中心が脱臭フィルタ13及び集塵フィルタ14の下部寄りとなるように配置されている。
【0024】
プレフィルタ11は、送風機103からの吸引力により、通過する空気中の塵埃(粗塵)を捕集するためのものである。プレフィルタ11は、ポリプロピレン等のシート状のメッシュにより形成される。プレフィルタ11は、吸込口7に面するように背面パネル6の内側(筐体2と面する側)に設けられる。
【0025】
脱臭フィルタ13は、送風機103からの吸引力により、通過する空気中の臭気成分を吸着して空気を脱臭するためのものである。脱臭フィルタ13は、例えばハニカム状に形成され、筐体2の背面に設けられる開口部2aに収納される。
【0026】
集塵フィルタ14は、送風機103からの吸引力により、通過する空気中の塵埃、具体的には、微細な塵埃や所定粒径(例えば、3μm)よりも小さい粒径のPM2.5等の微小粒子を捕集するためのものである。集塵フィルタ14は、例えばHEPAフィルタから成り、濾材(図示しない)を覆うように枠材(図示しない)がホットメルトにより溶着される。集塵フィルタ14は、筐体2の背面に設けられる開口部2aに、脱臭フィルタ13と並べて収納される。
【0027】
加湿部15は、送風機103からの吸引力により、通過する空気を加湿するためのものである。加湿部15は、水を溜めるトレイ15aと、トレイ15a内の水に下部を浸漬して配置される加湿フィルタ15bから構成される。加湿部15は、加湿フィルタ15bに風を吹き付けることで、加湿フィルタ15bに含まれた水を気化させて空気を加湿する。
【0028】
イオン発生装置104は、高圧電圧の印加によりイオンを発生するものである。イオン発生装置104により生成されるイオンは、送風機103の気流にのって、吹出口3及び吹出口4からそれぞれ外部に吹き出される。そして、空気調和機101では、ルーバー106を駆動することにより、吹出される風の方向が変更され、所定の場所に風を送るようになっている。
【0029】
次に、本実施の形態に関連するサーバ130の制御部131を中心とした主な構成の一例について説明する。サーバ130は、例えば、制御部131、通信部133、記憶部134を含む。
【0030】
制御部131は、例えばCPU、MPU等であって、記憶部134に格納されるプログラムに従って各種の情報処理を実行する。
【0031】
記憶部134は、例えばフラッシュメモリやRAM等であって、制御部131によって実行されるプログラムや、各種のデータを保持する。また、記憶部134は、制御部131のワークメモリとしても動作する。
【0032】
通信部133は、インターフェース等であって、ネットワーク102を介して、空気調和機101と通信する。例えば、通信部133は、空気調和機101の上記環境情報を受信して、記憶部134に記憶する。
【0033】
次に、空気調和機101の制御部111およびサーバ131の制御部131の機能的構成の一例について説明する。
図4は、空気調和機101の制御部111およびサーバ131の制御部131の機能的構成の一例を示す図である。
【0034】
図4に示すように、空気調和機101の制御部111は、発話部401を含む。また、制御部111は、送風機103、イオン発生装置104、ルーバー106等を制御して、送風する。
【0035】
発話部401は、空気調和機101の動作に応じて、決定した情報としての所定の発話内容をスピーカ122より発話する。例えば、所定の発話内容としては、睡眠のテーマや天気のテーマや何の日のテーマ等であり、睡眠以外のテーマについては、個人の趣向に沿った映画や料理やスポーツ等であってもよい。
【0036】
なお、発話部401は、一例として空気調和機1に設けるようにしたが、その他の電子機器や家電に設けるようにしてもよい。電子機器としては、携帯電話やロボットやホームアシスタントやパソコン等であってもよい。また、家電としては、TVや自走式掃除機や冷凍冷蔵庫や電気調理器等であってもよい。
【0037】
また、発話部401は、環境情報および/またはユーザの操作に基づいて、例えば、ユーザが起床した、または入眠しようとしていると判定した際に、決定した発話内容を発話する。これにより、最適なタイミングでユーザに決定した発話内容を発話することができる。例えば、上記ユーザの操作とは、操作部5の電源をオンした場合や入眠前におやすみ運転ボタンをオンした場合等である。
【0038】
次に、サーバ130の制御部131は、環境情報取得部502、予測部503、決定部504および通知部505を含む。
【0039】
環境情報取得部502は、空気調和機101が設置された室内の環境の変化を表す環境情報を取得する。環境情報には、例えば、照度センサ115で検知した照度に基づいて、入眠した時間、起床した時間、睡眠時間等を含む。例えば、入眠時間は、照度センサ115が照度を検知せず、かつ、所定の閾値より低い場合に得られる。例えば、起床時間は、照度センサ115が照度を検知し、照度の値が所定の閾値以上に大きくなり、「明るい」と判定されている場合に得られる。例えば、睡眠時間は、入眠時間以降であって、照度センサ115が照度を検知できない連続時間の長さ、または、照度が所定の閾値より低い場合が連続している時間の長さにより得られる。
【0040】
予測部503は、環境情報取得部502で取得した環境情報に基づき、ユーザの睡眠状態を予測する。また、予測部503は、照度センサ115が所定時間帯(例えば、夜間時間帯 PM6時~AM5時)における、所定値以下の照度を検知する連続時間の長さ、または照度を検知できない連続時間の長さに基づき、ユーザの睡眠状態を予測する。さらに、予測部503は、例えば、ユーザの睡眠状態が良好あるいは不良かどうかを、ユーザの入眠時間が早いまたは遅い、起床時間が早いまたは遅い、或いは睡眠時間が長いまたは短い等で予測してもよい。
【0041】
予測部503は、環境情報取得部502が所定期間に取得した環境情報に基づいて、ユーザの睡眠状態を予測してもよい。例えば、
図5に示す月曜日から日曜日までの予め設定した所定期間における1日ごとの入眠時間、起床時間、睡眠時間を取得する。さらに、
図6に示す入眠時間、起床時間、睡眠時間の7日間の平均値を算出して環境情報として取得する。予測部503は、例えば、
図7に示す5月21日の火曜日の睡眠時間が4時間のとき睡眠時間の平均値7時間より短いため、ユーザの睡眠状態が不良である予測する。なお、例えば、予め設定した所定期間(7日間)における睡眠時間の最大値や睡眠時間の最小値や睡眠時間の分散を算出して、睡眠状態の予測に用いてもよい。
【0042】
さらに、環境情報取得部502は、例えば、「睡眠時間の最大値と睡眠時間の最小値の差」と「睡眠時間の分散」を算出して環境情報として取得してもよい。予測部503は、「睡眠時間の最大値と睡眠時間の最小値の差」が大きいとき、または「睡眠時間の分散」が大きいとき、ユーザの睡眠状態が「不良」であると予測する。後述する決定部504は予測部で予測したユーザの睡眠状態に基づき、ユーザに通知する情報を決定する。睡眠のテーマに関する発話内容を「睡眠が不規則ですね。寝だめするより、毎日よく寝ましょう。」と通知する。あるいは、予測部503は、「睡眠時間の最大値と睡眠時間の最小値の差」が小さいとき、または「睡眠時間の分散」が小さいとき、ユーザの睡眠状態が「良好」であると予測する。後述する決定部504は予測部で予測したユーザの睡眠状態に基づき、ユーザに通知する情報を決定する。睡眠のテーマに関する発話内容を「規則的な生活が出来ていますね。この調子で頑張りましょう。」と通知する。
【0043】
なお、所定期間は、平均値、最大値、最小値が取得できる期間であればよく、少なくとも2日間以上であればよい。
【0044】
決定部504は、予測部で予測したユーザの睡眠状態に基づき、ユーザに通知する情報を決定する。また、所定のテーマが睡眠に関するテーマに決定された場合、ユーザに通知する情報は、所定の条件に応じて設定された情報に変更されるようにしてもよい。具体的には、例えば、予測部503がユーザの睡眠状態が「不良」と予測している場合に、決定部504は、睡眠のテーマに関する発話内容を、
図9に示すように、変更前の「睡眠時間は十分ですね。早く寝ているので睡眠の質が良くなっています。」から、変更後の「睡眠時間が短くなっていませんか?睡眠負債はたまると言われています。もう少し早めに寝てみませんか?」に変更する。これにより、より睡眠状態に即した通知をユーザに行うことが可能となる。なお、上記所定の条件とは、例えばユーザの睡眠状態が「不良」な場合である。
【0045】
通知部505は、決定部504で決定した情報をユーザに通知する。具体的には、サーバ130は、決定部504で決定したユーザに通知する情報である発話内容の情報を通信部133からネットワーク102を介して空気調和機101の通信部124に送信する。空気調和機101は受信した発話内容の情報を記憶部134に記憶する。
【0046】
ユーザに通知する情報とは、所定の発話内容であり、例えば、
図8に示すように、上記睡眠のテーマや天気のテーマや何の日のテーマ等に関する内容である。
【0047】
ユーザに通知する情報は、所定のテーマに応じて決定され、前記所定のテーマはテーマ毎に関連づけられた確率に応じて決定されるようにしてもよい。また、照度に応じて予測された睡眠状態が所定の条件を満たした場合、少なくとも睡眠に関するテーマに関連づけられた確率を高くするようにしてもよい。具体的には、例えば、
図8において、(a)に示すように、天気のテーマの確率50%、何の日のテーマの確率30%、睡眠のテーマの確率20%と初期設定している。次に、決定部504は、睡眠状態が所定の条件(例えば、睡眠状態が不良の場合)を満たした場合、各テーマの所定確率を、例えば、(b)に示すように、天気のテーマの確率25%、何の日のテーマの確率15%、睡眠のテーマの確率60%に変更すると、睡眠のテーマの確率を高く設定する。そして、決定部504は、決定されたテーマに応じて、例えば、各テーマに予め設定されている複数の発話内容からユーザに通知する情報(所定の発話内容)を決定する。これにより睡眠に関するテーマの発話確率を高くして、ユーザへ通知することができる。
【0048】
空気調和機101の発話部401は、サーバ130より受信したユーザに通知する情報である発話内容の情報に基づき発話する。
【0049】
次に、本実施形態における睡眠管理システムの空気調和機およびサーバにおける処理のフローの一例について説明する。
図10は、本実施形態における睡眠管理システムの処理のフローの一例を示す図である。
【0050】
空気調和機101は、ユーザが寝起きする室内に設置され、当該室内の空気を浄化する空調を行うと共に、室内の環境情報をネットワーク102を介してサーバ130に送信する。サーバ130は、受信した環境情報に基づいてユーザの睡眠状態を予測し、この睡眠状態に基づき、ユーザに通知する情報を決定して、決定した情報をユーザに通知するために、空気調和機101に送信して、空気調和機101はユーザに発話する処理を行う。
【0051】
図10に示すように、環境情報取得部502は、空気調和機101が設置された室内の環境の変化を表す環境情報を取得する(S101)。例えば、空気調和機101の照度センサ115の検知により、ユーザが入眠した時間、ユーザが起床した時間、ユーザの睡眠時間を環境情報として取得する(例えば、
図5参照)。また、月曜日から日曜日までの所定期間における1日ごとの入眠時間、起床時間、睡眠時間を取得する。さらに、入眠時間、起床時間、睡眠時間の7日間の平均値を算出して環境情報として取得する(例えば、
図6参照)。
【0052】
次に、予測部503は、環境情報取得部502で取得した所定期間の環境情報に基づいて、ユーザの睡眠状態を予測する(S102)。具体的には、
図7に示す5月21日において、睡眠時間が4時間であるため、睡眠時間の平均値の7時間より短い。これにより予測部403は、ユーザの睡眠状態が不良と予測する(S102、YES)。
【0053】
決定部504は、睡眠状態に基づいて、所定確率を変更する(S103)。具体的には、ユーザの睡眠状態が良好の場合に、
図8において、(a)に示すように、天気のテーマは確率50%、何の日のテーマは確率30%、睡眠のテーマは確率20%としている一方で、ユーザの睡眠状態が不良の場合に、決定部504が、睡眠状態に基づいて、各テーマの所定確率を、例えば、(b)に示すように、天気のテーマは確率25%、何の日のテーマは確率15%、睡眠のテーマは確率60%に変更する。そして、各確率に応じて、テーマが睡眠に決定された場合、睡眠のテーマに設定されている発話内容から、「睡眠時間は十分ですね。早く寝ているので睡眠の質が良くなっています。」との発話内容が決定される(S110)。さらに、睡眠のテーマに関する発話内容を、
図9に示すように、変更前の「睡眠時間は十分ですね。早く寝ているので睡眠の質が良くなっています。」から変更後の「睡眠時間が短くなっていませんか?睡眠負債はたまると言われています。もう少し早めに寝てみませんか?」に変更することにより、ユーザに通知する発話内容を決定してもよい。通知部505は、決定したユーザに通知する情報としての発話内容の情報をサーバ130の通信部133からネットワーク102を介して空気調和機101の通信部124へ送信する(S104)。
【0054】
空気調和機101は、受信した発話内容の情報を発話する。具体的には、空気調和機101の発話部401は、変更後の「睡眠時間が短くなっていませんか?睡眠負債はたまると言われています。もう少し早めに寝てみませんか?」とスピーカ122よりユーザに向けて発話する。なお、発話のタイミングは、起床したとき、或いは、その夜に、おやすみボタンを入力したとき等である。
【0055】
上記S102において、具体的には、
図7に示す5月20日の睡眠時間が8時間のとき睡眠時間の平均値7時間より長いため、予測部403は、ユーザの睡眠状態が良好と予測する(S102、NO)。
【0056】
決定部504は、具体的には、ユーザの睡眠状態が良好であるため、
図8において、(a)に示すように、天気のテーマは確率50%、何の日のテーマは確率30%、睡眠のテーマは確率20%としている。決定部504は、各テーマの確率に応じて、発話内容のテーマを、天気のテーマに決定し、決定された天気のテーマに応じて、発話内容を「今日の天気は晴れです」に決定する(S110)。通知部505は、決定した発話内容の情報をサーバ130の通信部133からネットワーク102を介して空気調和機101の通信部124へ送信する(S104)。なお、ユーザへの通知は、一例としてユーザに通知する情報を発話により行ったが、表示部8を用いて文字で行ってもよい。
【0057】
睡眠管理システムによれば、環境情報取得部が空気調和機を設置された室内の環境の変化を表す環境情報を取得し、予測部が環境情報に基づいて、ユーザの睡眠状態を予測し、決定部が前記睡眠状態に基づいて、ユーザに通知する情報を決定し、通知部が決定した情報をユーザに通知するので、ユーザの睡眠状態に合った情報を提供することができる。
【0058】
上述した睡眠管理システムでは、照度に応じて予測された睡眠状態が所定の条件を満たした場合、少なくとも睡眠に関するテーマに関連づけられた確率を高めるようにしたが、さらに、睡眠に関係するユーザの操作または環境変化を含む環境情報に基づいて、睡眠に関するテーマに関連づけられた確率を高くするようにしてもよい。すなわち、2段階で、睡眠に関するテーマの確率を変動するようにしてもよい。具体的には、予測部が予測するユーザの睡眠状態に関係なく、操作部の電源をオンした場合や入眠前におやすみ運転ボタンをオンした場合(睡眠に関係するユーザの操作)、または、照度センサの検知により、ユーザが起床した時間の環境情報を取得し、このユーザが起床したことにより環境変化した場合に、決定部が、複数のテーマの中から睡眠のテーマを選んで、
図8の(b)に示すように、睡眠のテーマの確率を高くするようにしてもよい。さらに、上述したように決定部が、予測部が予測した睡眠状態に基づいて、所定確率を変更することにより、2段階で確率を変動することもできる。
【0059】
本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、上記実施の形態で示した構成と実質的に同一の構成、同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成で置き換えてもよい。
【0060】
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。なお、下記において第1の実施形態と同様である点については説明を省略する。本実施形態は、空気調和機101の制御部111において、
図12に示す環境情報取得部402、予測部403、決定部404および通知部405の機能的構成の処理を行う点が第1の実施形態と異なる。
【0061】
図11に示すように、本実施形態における空気調和機101は、例えば、空気清浄機等であり、ユーザが寝起きする室内に設置され、当該室内の空気を浄化する空調を行う。
【0062】
次に、本実施の形態における空気調和機101の制御部111を中心とした主な構成の一例について説明する。空気調和機101は、上記第1の実施形態と同様に、例えば、制御部111、ほこりセンサ112、においセンサ113、温湿度センサ114、照度センサ115、送風機103、記憶部121、スピーカ122、入力部123、通信部124等を含む。なお、制御部111、送風機103、記憶部121、スピーカ122、入力部123、通信部124の主な構成は上記第1の実施形態の空気調和機101と同様であるので、説明を省略する。
【0063】
空気調和機101は、室内の環境の変化を検知する各種センサを備えており、例えば、各種センサは、ほこり等の微粒子の飛散量を検知するほこりセンサ112、においの強さを検知するにおいセンサ113、温度や湿度を検知する温湿度センサ114、および照度を検知する照度センサ115である。
【0064】
上記各種センサにより、空気調和機101の設置された室内におけるほこり、におい、温度、湿度および照度の環境情報を検知する。これら環境情報は、記憶部121に蓄積される。
【0065】
次に、空気調和機101の制御部111の機能的構成の一例について説明する。
図12、空気調和機の制御部の機能的構成の一例を示す図である。
【0066】
図12に示すように、制御部111は、発話部401、環境情報取得部402、予測部403、決定部404、通知部405を含む。また、制御部111は、送風機103、イオン発生装置104、ルーバー106等を制御して、送風する。
【0067】
発話部401は、空気調和機101の動作に応じてユーザに通知する情報をスピーカ122より発話する。例えば、ユーザに通知する情報である所定の発話内容としては、睡眠のテーマや天気のテーマや何の日のテーマ等であり、睡眠以外のテーマについては、個人の趣向に沿った映画や料理やスポーツ等であってもよい。
【0068】
また、発話部401は、後述する環境情報および/またはユーザの操作に基づいて、ユーザが起床した、または入眠しようとしていると判定した際に、変更された発話内容を発話する。これにより、最適なタイミングでユーザに変更された発話内容を発話することができる。例えば、ユーザの操作とは、操作部5の電源をオンした場合や入眠前に操作部5のおやすみ運転ボタンをオンした場合等である。
【0069】
環境情報取得部402は、空気調和機101が設置された室内の環境の変化を表す環境情報を取得する。例えば、環境情報には、例えば、照度センサ115で検知した照度に基づいて、入眠した時間、起床した時間、睡眠時間等を含む。例えば、入眠時間は、照度センサ115が照度を検知せず、かつ、所定の閾値より低い場合に得られる。例えば、起床時間は、照度センサ115が照度を検知し、照度の値が所定の閾値以上に大きくなり、「明るい」と判定されている場合に得られる。例えば、睡眠時間は、入眠時間以降であって、照度センサ115が照度を検知できない連続時間の長さ、または、照度が所定の閾値より低い場合が連続している時間の長さにより得られる。
【0070】
予測部403は、環境情報取得部402で取得した環境情報に基づき、ユーザの睡眠状態を予測する。また、予測部403は、照度センサ115が所定時間帯(例えば、夜間時間帯 PM6時~AM5時)における、所定値以下の照度を検知する連続時間の長さ、または照度を検知できない連続時間の長さに基づき、ユーザの睡眠状態を予測する。さらに、予測部403は、例えば、ユーザの睡眠状態が良好あるいは不良かどうかを、ユーザの入眠時間が早いまたは遅い、起床時間が早いまたは遅い、或いは睡眠時間が長いまたは短い等で予測している。
【0071】
予測部403は、環境情報取得部402が所定期間に取得した環境情報に基づいて、ユーザの睡眠状態を予測するようにしてもよい。例えば、
図5に示す月曜日から日曜日までの予め設定した所定期間における1日ごとの入眠時間、起床時間、睡眠時間を取得する。さらに、
図6に示す入眠時間、起床時間、睡眠時間の7日間の平均値を算出して環境情報として取得する。予測部403は、例えば、
図7に示す5月21日の火曜日の睡眠時間が4時間のとき睡眠時間の平均値7時間より短いため、ユーザの睡眠状態が不良である予測する。なお、例えば、予め設定した所定期間(7日間)における睡眠時間の最大値や睡眠時間の最小値や睡眠時間の分散を算出して、睡眠状態の予測に用いてもよい。
【0072】
なお、所定期間は、平均値、最大値、最小値が取得できる期間であればよく、少なくとも2日間以上であればよい。
【0073】
決定部404は、予測部で予測したユーザの睡眠状態に基づき、ユーザに通知する情報を決定する。また、所定のテーマが睡眠に関するテーマに決定された場合、ユーザに通知する情報は、所定の条件に応じて設定された情報に変更されるようにしてもよい。具体的には、例えば、予測部403がユーザの睡眠状態が「不良」と予測している場合に、決定部404は、睡眠のテーマに関する発話内容を、
図9に示すように、変更前の「睡眠時間は十分ですね。早く寝ているので睡眠の質が良くなっています。」から、変更後の「睡眠時間が短くなっていませんか?睡眠負債はたまると言われています。もう少し早めに寝てみませんか?」に変更する。
【0074】
通知部405は、決定部404で決定した情報をユーザに通知するために、記憶部134に記憶し、発話部401に通知する。
【0075】
ユーザに通知する情報とは、所定の発話内容であり、例えば、
図8に示すように、上記睡眠のテーマや天気のテーマや何の日のテーマ等に関する内容である。
【0076】
ユーザに通知する情報は、所定のテーマに応じて決定され、前記所定のテーマはテーマ毎に関連づけられた確率に応じて決定されるようにしてもよい。また、照度に応じて予測された睡眠状態が所定の条件を満たした場合、少なくとも睡眠に関するテーマに関連づけられた確率を高くするようにしてもよい。具体的には、例えば、
図8において、(a)に示すように、天気のテーマの確率50%、何の日のテーマの確率30%、睡眠のテーマの確率20%と初期設定している。次に、決定部504は、睡眠状態が所定の条件(例えば、睡眠状態が不良の場合)を満たした場合、各テーマの所定確率を、例えば、(b)に示すように、天気のテーマの確率25%、何の日のテーマの確率15%、睡眠のテーマの確率60%に変更すると、睡眠のテーマの確率を高く設定する。そして、決定部404は、決定されたテーマに応じて、例えば、各テーマに予め設定されている複数の発話内容からユーザに通知する情報(所定の発話内容)を決定する。これにより睡眠に関するテーマの発話確率を高くして、ユーザへ通知することができる。
【0077】
発話部401は、ユーザに通知する情報である発話内容の情報に基づき発話する。
【0078】
次に、本実施形態における空気調和機における処理のフローの一例について説明する。本実施形態における空気調和機の処理のフローの一例は、
図10で示した処理のフロー中のS104の処理が異なるのみであり、同図を用いて説明する。
【0079】
図10に示すように、環境情報取得部402は、空気調和機101が設置された室内の環境の変化を表す環境情報を取得する(S101)。例えば、照度センサ115の検知により、ユーザが入眠した時間、ユーザが起床した時間、ユーザの睡眠時間を環境情報として取得する(例えば、
図5参照)。また、月曜日から日曜日までの所定期間における1日ごとの入眠時間、起床時間、睡眠時間を取得する。さらに、入眠時間、起床時間、睡眠時間の7日間の平均値を算出して環境情報として取得する(例えば、
図6参照)。
【0080】
次に、予測部403は、環境情報取得部402が所定期間に取得した環境情報に基づいて、ユーザの睡眠状態を予測する(S102)。具体的には、
図7に示す5月21日の睡眠時間が4時間のとき睡眠時間の平均値7時間より短い。これにより予測部403は、ユーザの睡眠状態が不良と予測する(S102、YES)。
【0081】
決定部404は、上記睡眠状態に基づいて、所定確率を変更する(S103)。具体的には、ユーザの睡眠状態が良好の場合に、
図8において、(a)に示すように、天気のテーマは確率50%、何の日のテーマは確率30%、睡眠のテーマは確率20%としている一方で、ユーザの睡眠状態が不良の場合に、決定部404が、上記睡眠状態に基づいて、各テーマの所定確率を、例えば、(b)に示すように、天気のテーマは確率25%、何の日のテーマは確率15%、睡眠のテーマは確率60%に変更する。そして、各確率に応じて、テーマが睡眠に決定された場合、睡眠のテーマに設定されている発話内容から、「睡眠時間は十分ですね。早く寝ているので睡眠の質が良くなっています。」との発話内容が決定される(S110)。さらに、決定部404は、睡眠のテーマに関する発話内容を、
図9に示すように、変更前の「睡眠時間は十分ですね。早く寝ているので睡眠の質が良くなっています。」から変更後の「睡眠時間が短くなっていませんか?睡眠負債はたまると言われています。もう少し早めに寝てみませんか?」に変更することにより、ユーザに通知する発話内容を決定してもよい。通知部405は、決定した発話内容の情報を、発話部401へ通知する。
【0082】
発話部401は、変更後の「睡眠時間が短くなっていませんか?睡眠負債はたまると言われています。もう少し早めに寝てみませんか?」とスピーカ122よりユーザに向けて発話する。なお、発話のタイミングは、起床したとき、或いは、その夜に、おやすみボタンを入力したとき等である。
【0083】
上記S102において、具体的には、
図7に示す5月20日の睡眠時間が8時間のとき睡眠時間の平均値7時間より長いため、予測部403は、ユーザの睡眠状態が良好と予測する(S102、NO)。
【0084】
決定部404は、具体的には、ユーザの睡眠状態が良好であるため、
図8において、(a)に示すように、天気のテーマは確率50%、何の日のテーマは確率30%、睡眠のテーマは確率20%としている。決定部504は、各テーマの確率に応じて、発話内容のテーマを、天気のテーマに決定し、決定された天気のテーマに応じて、発話内容を「今日の天気は晴れです」に決定する(S110)。通知部405は、決定した発話内容の情報を、発話部401へ通知する(S104)。発話部401は、発話内容の「今日の天気は晴れです」を取得し、スピーカ122よりユーザに向けて発話する。なお、ユーザへの通知は、一例としてユーザに通知する情報を発話により行ったが、表示部8を用いて文字で行ってもよい。
【0085】
第2の実施形態によれば、上述した第1の実施形態と同様の効果を奏する。
【0086】
上述した睡眠管理システムでは、照度に応じて予測された睡眠状態が所定の条件を満たした場合、少なくとも睡眠に関するテーマに関連づけられた確率を高めるようにしたが、さらに、睡眠に関係するユーザの操作または環境変化を含む環境情報に基づいて、睡眠に関するテーマに関連づけられた確率を高くするようにしてもよい。すなわち、2段階で、睡眠に関するテーマの確率を変動するようにしてもよい。具体的には、予測部が予測するユーザの睡眠状態に関係なく、操作部の電源をオンした場合や入眠前におやすみ運転ボタンをオンした場合(睡眠に関係するユーザの操作)、または、照度センサの検知により、ユーザが起床した時間の環境情報を取得し、このユーザが起床したことにより環境変化した場合に、決定部が、複数のテーマの中から睡眠のテーマを選んで、
図8の(b)に示すように、睡眠のテーマの確率を高くするようにしてもよい。さらに、上述したように決定部が、予測部が予測した睡眠状態に基づいて、所定確率を変更することにより、2段階で確率を変動することもできる。
【0087】
なお、第2の実施形態では、環境情報取得部402、予測部403、決定部404、通知部405等の処理をサーバ装置の制御部で行っているが、これに限らず、上記各部の一部または全部を処理する主体は、ネットワークで接続されスマートフォンや第1の実施形態の空気調和機101等における他の制御部であってもよい。なお、各実施形態の空気調和機101には、制御部に発話部を設けて、スピーカより発話を行う構成であったが、例えば、他のスマートフォン等の他の電子機器に発話部の機能的処理を設けて、スマートフォン等のスピーカにより発話を行ってもよい。
【0088】
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、上記実施形態で示した構成と実質的に同一の構成、同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成で置き換えてもよい。
【符号の説明】
【0089】
100 睡眠管理システム、101 空気調和機、102 ネットワーク、111 制御部、112 、ほこりセンサ、113 においセンサ、114 温湿センサ、115 照度センサ、121 記憶部、122 スピーカ、123 入力部、124 通信部、130 サーバ、131 制御部、133 通信部、134 記憶部、401 発話部、402 環境情報取得部、403 予測部、404 決定部、405 通知部