(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-11
(45)【発行日】2023-10-19
(54)【発明の名称】半導体装置
(51)【国際特許分類】
H01L 29/78 20060101AFI20231012BHJP
H01L 21/336 20060101ALI20231012BHJP
【FI】
H01L29/78 652K
H01L29/78 653C
H01L29/78 652M
H01L29/78 652D
H01L29/78 652N
H01L29/78 658F
(21)【出願番号】P 2020151319
(22)【出願日】2020-09-09
【審査請求日】2022-06-23
(73)【特許権者】
【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
(73)【特許権者】
【識別番号】317011920
【氏名又は名称】東芝デバイス&ストレージ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110004026
【氏名又は名称】弁理士法人iX
(72)【発明者】
【氏名】下村 紗矢
(72)【発明者】
【氏名】加藤 浩朗
【審査官】杉山 芳弘
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2015/104947(WO,A1)
【文献】特開2009-004411(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 29/78
H01L 21/336
H01L 29/41
H01L 27/06
H01L 21/8234
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1電極と、
前記第1電極に対向して配置された第2電極と、
前記第1電極と前記第2電極との間に位置し、前記第2電極に対向する表面側に、隣り合う第1および第2トレンチとを有
し、シリコンからなる半導体部と、
前記第1トレンチの内部に配置され、前記半導体部から第1絶縁膜により電気的に絶縁された第3電極と、
前記第1トレンチの内部に前記第3電極と共に配置され、前記第1電極までの距離が前記第3電極から前記第1電極までの距離よりも長くなるように設けられ、前記半導体部から第2絶縁膜により電気的に絶縁され、前記第3電極から第3絶縁膜により電気的に絶縁され、前記第2電極から第4絶縁膜により電気的に絶縁された制御電極と、
前記第2トレンチの内部に配置され、前記半導体部から別の第1絶縁膜により電気的に絶縁された別の第3電極と、
前記第2トレンチ内において、前記別の第3電極と前記第2電極との間に設けられ、前記第1トレンチから前記第2トレンチに向かう第1方向の幅が、前記別の第3電極と前記第2電極との間における前記第2トレンチの前記第1方向の幅と同一である
シリコン酸化膜を含む絶縁体と、
を備え、
前記半導体部は、前記第1電極と前記第2電極との間に延在し、前記第3電極と前記別の第3電極との間に位置する部分を含む第1導電形の第1層と、前記第1層と前記第2電極との間に設けられ、前記制御電極と前記絶縁体との間に位置する第2導電形の第2層と、前記第2層と前記第2電極との間に選択的に設けられ、前記第2絶縁膜に接するように配置された前記第1導電形の第3層と、を含み、
前記第2層および前記第3層は、前記第2電極に電気的に接続された半導体装置。
【請求項2】
前記絶縁体は、前記第1電極から前記第2電極に向かう第2方向において、前記半導体部の前記第2層の厚さよりも厚い請求項1記載の半導体装置。
【請求項3】
前記絶縁体は、前記第1絶縁膜と同じ材料を含む第1絶縁部と、前記第1絶縁部とは異なる材料の第2絶縁部と、を含み、
前記第1絶縁部は、前記半導体部の前記第2層と前記第2絶縁部との間に位置する請求項1記載の半導体装置。
【請求項4】
前記第1絶縁部は、前記第1絶縁膜の前記第1方向の厚さと
同一の前記第1方向の厚さを有する請求項3記載の半導体装置。
【請求項5】
前記絶縁体は、前記第3絶縁膜と同じ材料を含む第3絶縁部をさらに含み、
前記第2絶縁部は、前記第2電極と前記別の第3電極との間に設けられ、
前記第3絶縁部は、前記別の第3電極と前記第2絶縁部との間に設けられる請求項3または4に記載の半導体装置。
【請求項6】
前記絶縁体は、前記第2電極と前記別の第3電極との間に位置し、前記第3絶縁膜と同じ材料を含む第3絶縁部をさらに含み、
前記第2絶縁部は、前記第1絶縁部と前記第3絶縁部との間に位置する請求項3記載の半導体装置。
【請求項7】
前記第1絶縁部は、前記第1絶縁膜の前記第1方向の厚さよりも薄い前記第1方向の厚さを有する請求項6記載の半導体装置。
【請求項8】
前記第2絶縁部は、ほう素もしくはリンの少なくともいずれか一方を添加された酸化シリコンを含む請求項3~7のいずれか1つに記載の半導体装置。
【請求項9】
前記第1絶縁部および前記第2絶縁部はシリコン酸化膜を含み、前記第2絶縁膜の膜密度は、前記第1絶縁膜の膜密度よりも低い請求項3~7のいずれか1つに記載の半導体装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
実施形態は、半導体装置に関する。
【背景技術】
【0002】
オンオフのスイッチングにより電力制御を行う半導体装置がある。そのような半導体装置には、低いオン抵抗および速いスイッチング特性を有することが求められる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
実施形態は、低オン抵抗および速いスイッチング特性を有する半導体装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態に係る半導体装置は、第1電極と、前記第1電極に対向して配置された第2電極と、前記第1電極と前記第2電極との間に位置し、前記第2電極に対向する表面側に隣合う第1および第2トレンチとを有する半導体部と、前記第1トレンチの内部に配置された第3電極と、前記第1トレンチの内部に前記第3電極と共に配置された制御電極と、前記第2トレンチの内部に配置された別の第3電極と、前記第2トレンチ内において、前記別の第3電極と前記第2電極との間に設けられた絶縁体と、を備える。前記制御電極は、前記第1電極までの距離が前記第3電極から前記第1電極までの距離よりも長くなるように設けられる。前記第3電極は、前記半導体部から第1絶縁膜により電気的に絶縁され、前記制御電極は、前記半導体部から第2絶縁膜により電気的に絶縁され、前記第3電極から第3絶縁膜により電気的に絶縁され、前記第2電極から第4絶縁膜により電気的に絶縁される。前記絶縁体は、前記第1トレンチから前記第2トレンチに向かう第1方向の幅が、前記別の第3電極と前記第2電極との間における前記第2トレンチの前記第1方向の幅と同一である。前記半導体部は、前記第1電極と前記第2電極との間に延在し、前記第3電極と前記別の第3電極との間に位置する部分を含む第1導電形の第1層と、前記第1層と前記第2電極との間に設けられ、前記制御電極と前記絶縁体との間に位置する第2導電形の第2層と、前記第2層と前記第2電極との間に選択的に設けられ、前記第2絶縁膜に接するように配置された前記第1導電形の第3層と、を含む。前記第2層および前記第3層は、前記第2電極に電気的に接続される。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】第1実施形態に係る半導体装置を示す模式断面図である。
【
図2】第1実施形態に係る半導体装置を示す模式図である。
【
図3】第1実施形態に係る半導体装置の製造過程を示す模式断面図である。
【
図4】
図3に続く製造過程を示す模式断面図である。
【
図5】
図4に続く製造過程を示す模式断面図である。
【
図6】
図5に続く製造過程を示す模式断面図である。
【
図7】
図6に続く製造過程を示す模式断面図である。
【
図8】
図7に続く製造過程を示す模式断面図である。
【
図9】第1実施形態の変形例に係る半導体装置を示す模式断面図である。
【
図10】第2実施形態に係る半導体装置を示す模式断面図である。
【
図11】第2実施形態に係る半導体装置の製造過程を示す模式断面図である。
【
図13】第3実施形態に係る半導体装置を示す模式断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、実施の形態について図面を参照しながら説明する。図面中の同一部分には、同一番号を付してその詳しい説明は適宜省略し、異なる部分について説明する。なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
【0008】
さらに、各図中に示すX軸、Y軸およびZ軸を用いて各部分の配置および構成を説明する。X軸、Y軸、Z軸は、相互に直交し、それぞれX方向、Y方向、Z方向を表す。また、Z方向を上方、その反対方向を下方として説明する場合がある。
【0009】
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る半導体装置1を示す模式断面図である。半導体装置1は、例えば、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)であり、半導体部10と、第1電極20と、第2電極30と、制御電極40と、第3電極50と、を備える。半導体部10は、例えば、シリコンである。
【0010】
第1電極20は、例えば、ドレイン電極であり、半導体部10の裏面側に設けられる。第1電極20は、例えば、アルミニウム(Al)もしくは金(Au)などを含む金属層である。
【0011】
第2電極30は、例えば、ソース電極であり、半導体部10の表面側に設けられる。第2電極30は、例えば、タングステンを含む第1金属層33と、アルミニウムを含む第2金属層35と、を積層した構造を有する。第1金属層33は、半導体部10と第2金属層35との間に設けられ、半導体部10に電気的に接続される。
【0012】
半導体部10は、表面側に設けられた第1トレンチGT1と第2トレンチGT2とを有する。第2トレンチGT2は、第1トレンチGT1と隣り合う位置に設けられる。第1トレンチGT1および第2トレンチGT2は、例えば、半導体部10の表面に沿ったX方向に並ぶ。
【0013】
なお、第1トレンチGT1および第2トレンチGT2の配置は、この例に限定される訳ではない。例えば、複数の第1トレンチGT1および複数の第2トレンチGT2が配置され、複数の第1トレンチGT1のうちの1つと、複数の第2トレンチGT2のうちの1つとが隣り合う位置に設けられていれば良い。
【0014】
第1トレンチGT1は、制御電極40と第3電極50とを含む。制御電極40は、第2電極30と第3電極50との間に設けられる。制御電極40および第3電極50は、例えば、導電性を有するポリシリコンである。
【0015】
制御電極40は、半導体部10から絶縁膜43により電気的に絶縁される。また、制御電極40は、第2電極30から絶縁膜45により電気的に絶縁される。第3電極50は、半導体部10から絶縁膜53により電気的に絶縁される。第3電極50は、制御電極40から絶縁膜55により電気的に絶縁される。絶縁膜43、45、53および55は、例えば、シリコン酸化膜である。
【0016】
第3電極50は、第1電極20と制御電極40との間に位置する。言い換えれば、第3電極50から第1電極20に至る距離は、制御電極40から第1電極20に至る距離よりも短い。
【0017】
第2トレンチGT2は、別の第3電極50を含む。第2トレンチGT2の内部には、制御電極40は設けられない。第2トレンチGT2において、第2電極30と第3電極50との間には、絶縁体60が設けられる。絶縁体60は、例えば、酸化シリコンである。絶縁膜45は、例えば、第2電極30と絶縁体60との間にも設けられる。
【0018】
絶縁体60は、第2電極30と第3電極50との間において、第2トレンチGT2のX方向の幅と同じX方向の幅WDBを有する。また、絶縁体60は、例えば、第1電極20から第2電極30に向かうZ方向において、厚さTDBを有する。絶縁体60は、例えば、第2トレンチ中における第3電極50から絶縁膜45までの距離と同じ厚さTDBを有する。
【0019】
なお、
図1中に破線で示すように、絶縁体60は、他とは異なる絶縁材料(例えば、絶縁膜57)を含んでも良い。また、第2トレンチGT2における第3電極50から絶縁膜45までの距離は、第1トレンチGT1における第3電極50から絶縁膜45までの距離と同じでなくても良い。
【0020】
半導体部10は、例えば、第1半導体層11と、第2半導体層13と、第3半導体層15と、第4半導体層17と、第5半導体層21と、を含む。
【0021】
第1半導体層11は、例えば、n形ドリフト層であり、第1電極20と第2電極30との間に延在する。以下、第1導電形をn形、第2導電形をp形として説明するが、実施形態は、これに限定される訳ではない。
【0022】
第1半導体層11は、第1トレンチGT1と第2トレンチGT2との間に延在する部分を含む。第3電極50は、第1半導体層11中に位置するように設けられ、絶縁膜53を介して第1半導体層11に向き合う。
【0023】
第2半導体層13は、例えば、p形拡散層であり、第1トレンチGT1と第2トレンチGT2との間に設けられる。また、第2半導体層13は、第1半導体層11と第2電極30との間に設けられる。第2半導体層13は、絶縁膜43を介して制御電極40に向き合うように設けられる。また、第2半導体層13は、絶縁体60に接する。絶縁体60のZ方向の厚さTDBは、例えば、第2半導体層13のZ方向の厚さよりも厚い。
【0024】
第3半導体層15は、例えば、n形ソース層であり、第2半導体層13と第2電極30との間に設けられる。第3半導体層15は、絶縁膜43に接するように設けられ、第2電極30に電気的に接続される。第3半導体層15は、例えば、絶縁体60に接するように設けられる。
【0025】
第4半導体層17は、例えば、p形コンタクト層である。第4半導体層17は、第2半導体層13と第2電極30との間に設けられ、第2電極30に電気的に接続される。第4半導体層17は、例えば、第2半導体層13中に選択的に設けられる。
【0026】
半導体部10は、例えば、第3半導体層15中に延在するコンタクトトレンチCTを有する。コンタクトトレンチCTは、第4半導体層17に至る深さを有する。第2電極30の第1金属層33は、コンタクト部33cを有する。コンタクト部33cは、コンタクトトレンチCTの内部に延在し、第3半導体層15および第4半導体層17に接する。第3半導体層15および第4半導体層17は、コンタクト部33cを介して第2電極30に電気的に接続される。
【0027】
第5半導体層21は、例えば、n形ドレイン層であり、第1半導体層11と第1電極20との間に設けられる。第5半導体層21は、第1半導体層11のn形不純物濃度よりも高濃度のn形不純物を含む。第5半導体層21は、例えば、第1電極20に接し、且つ、電気的に接続される。
【0028】
図2(a)および(b)は、第1実施形態に係る半導体装置1を示す別の模式図である。
図2(a)は、半導体装置1の一部を模式的に示す上面図である。
図2(b)は、
図2(a)中に示すA-A線に沿った断面図である。
【0029】
図2(a)に示すように、半導体装置1は、第2電極30と、制御配線70と、を備える。制御配線70は、第2電極30から離間するように設けられ、第2電極30とは電気的に分離されている。第2電極30は、例えば、主部と、制御配線70に沿って延在する接続部30cxを有する。制御配線70は、第2電極30の主部と接続部30cxとの間に延在する。
【0030】
第1トレンチGT1および第2トレンチGT2は、第2電極30および制御配線70の下方において、それぞれY方向に延在する。第2電極30の接続部30cxおよび制御配線70はX方向に延在し、第1トレンチGT1および第2トレンチGT2と交差する。
【0031】
図2(b)に示すように、制御電極40および第3電極50は、第1トレンチGT1中をY方向に延在する。第3電極50は、第1トレンチGT1の端において、接続部50cpを有する。接続部50cpは、例えば、Z方向に伸び、制御電極40の上面と同じ高さの露出面を有するように設けられる。第3電極50は、第2トレンチGT2においても、同様の接続部50cpを有する。
【0032】
第2電極30は、第3電極50に接続されるコンタクト部33cfを有する。コンタクト部33cfは、接続部30cxと第1トレンチGT1が交差する位置、および、接続部30cxと第2トレンチGT2とが交差する位置にそれぞれ設けられる。コンタクト部33cfは、第1金属層33の一部であり、例えば、絶縁膜45に設けられたコンタクトホール中に延在する。コンタクト部33cfは、第3電極50の接続部50cpに接する。
【0033】
制御配線70も、第1金属層33と第2金属層35とを含む積層構造を有する。第1金属層33は、例えば、絶縁膜45の上に設けられ、第2金属層35は、第1金属層33上に設けられる。
【0034】
制御配線70の第1金属層33は、コンタクト部33cgを有する。コンタクト部33cgは、制御配線70と第1トレンチGT1とが交差する位置に設けられ、制御電極40に接続される。コンタクト部33cgは、例えば、絶縁膜45に設けられたコンタクトホール中に延在し、制御電極40に接する。
【0035】
半導体装置1では、第2トレンチGT2の内部に制御電極40を配置せず、絶縁体60を設ける。これにより、ゲートソース間の寄生容量Cgsを低減し、スイッチング速度を速くすることができる。また、絶縁体60を配置することにより、第1トレンチGT1と第2トレンチGT2との間に位置する第2半導体層13に加わる応力が大きくなる。このため、第2半導体層13の格子歪が大きくなり、第2半導体層13中の電子の移動度が大きくなる。これにより、半導体装置1のオン抵抗を低減することができる。
【0036】
次に、
図3(a)~
図8(b)を参照して、半導体装置1の製造方法を説明する。
図3(a)~
図8(b)は、第1実施形態に係る半導体装置の製造過程を示す模式断面図である。
【0037】
図3(a)に示すように、半導体ウェーハ100の表面側に、第1トレンチGT1および第2トレンチGT2を形成する。半導体ウェーハ100は、例えば、第1導電形のシリコンウェーハである。半導体ウェーハ100は、第1半導体層11の第1導電形不純物と同じ濃度の第1導電形不純物を含む。
【0038】
第1トレンチGT1および第2トレンチGT2は、図示しないエッチングマスクを用いて半導体ウェーハ100を選択的にエッチングすることにより形成される。第1トレンチGT1および第2トレンチGT2は、例えば、異方性RIE(Reactive Ion Etching)を用いて形成される。
【0039】
図3(b)に示すように、半導体ウェーハ100の表面上に絶縁膜53を形成する。絶縁膜53は、スペースSP1を残して、第1トレンチGT1および第2トレンチGT2の内面を覆う。絶縁膜53は、半導体ウェーハ100を、例えば、熱酸化することにより形成される。絶縁膜53は、例えば、シリコン酸化膜である。
【0040】
図3(c)に示すように、第1トレンチGT1および第2トレンチGT2の内部のスペースSP1を埋め込むように、導電層50fを形成する。導電層50fは、例えば、CVD(Chemical Vapor Deposition)を用いて形成される導電性のポリシリコン層である。
【0041】
図4(a)に示すように、導電層50fをエッチングし、第1トレンチGT1および第2トレンチGT2の下部に第3電極50を形成する。第1トレンチGT1および第2トレンチGT2の上部には、スペースSP2が形成される。
【0042】
図4(b)に示すように、スペースSP2内において、第3電極50の上に絶縁膜55を形成する。絶縁膜55は、例えば、第3電極50を熱酸化することにより形成される。絶縁膜55は、例えば、シリコン酸化膜である。
【0043】
図4(c)に示すように、スペースSP2を埋め込むように、絶縁膜57を形成する。絶縁膜57は、例えば、CVDを用いて形成されるシリコン酸化膜である。
【0044】
図5(a)に示すように、第1トレンチGT1および第2トレンチGT2の内部に形成された部分を残して絶縁膜53および絶縁膜57を除去し、半導体ウェーハ100の表面を露出させる。絶縁膜53および絶縁膜57は、例えば、ウェットエッチングもしくはCMP(Chemical Mechanical Polish)により除去される。
【0045】
図5(b)に示すように、絶縁膜53の一部および絶縁膜57を除去し、第1トレンチGT1の上部にスペースSP3を形成する。この間、第2トレンチGT2は、エッチングマスク105に覆われ、その内部に形成された絶縁膜53および絶縁膜57は保持される。絶縁膜53の一部および絶縁膜57は、例えば、ウェットエッチングにより除去される。
【0046】
図5(c)に示すように、エッチングマスク105を除去した後、スペースSP3内において、第1トレンチGT1の壁面上に絶縁膜43を形成する。絶縁膜43は、半導体ウェーハ100の表面上にも形成される。絶縁膜43は、例えば、半導体ウェーハ100を熱酸化することにより形成される。絶縁膜43は、例えば、シリコン酸化膜である。
【0047】
図6(a)に示すように、スペースSP3の内部に、制御電極40を形成する。制御電極40は、例えば、導電性のポリシリコンである。制御電極40は、例えば、CVDを用いて半導体ウェーハ100の表面側にポリシリコン層を形成した後、スペースSP3を埋め込んだ部分を残して、ポリシリコン層を除去することにより形成される。ポリシリコン層は、例えば、等方性のドライエッチングにより除去される。
【0048】
図6(b)に示すように、第2半導体層13および第3半導体層15を、半導体ウェーハ100の表面側に形成する。
【0049】
第2半導体層13は、第2導電形不純物、例えば、ボロンを半導体ウェーハの表面側にイオン注入した後、イオン注入された不純物を熱処理により活性化させ、拡散させることにより形成される。第2半導体層13は、例えば、Z方向において、その下面の位置が制御電極40の下端の位置よりも高くなるように形成される。
【0050】
第3半導体層15は、第2半導体層13を形成した後、第1導電形不純物、例えば、リンをイオン注入し、イオン注入された不純物を熱処理により活性化させることにより形成される。第3半導体層15は、Z方向において、その下面の位置が第2半導体層13の下面の位置よりも高くなるように形成される。
【0051】
図6(c)に示すように、制御電極40および絶縁膜43の上に絶縁膜45を形成した後、絶縁膜45の上面から第3半導体層15に連通する溝SLVを形成する。絶縁膜45は、例えば、CVDにより形成されるシリコン酸化膜である。溝SLVは、例えば、Y方向に延在する。溝SLVは、例えば、図示しないエッチングマスクを用いたウェットエッチングにより、絶縁膜45の一部および絶縁膜43の一部を選択的に除去することにより形成される。
【0052】
図7(a)に示すように、第3半導体層15の一部および第2半導体層13の一部を、溝SLVを介して選択的に除去し、コンタクトトレンチCTを形成する。コンタクトトレンチCTは、例えば、異方性RIEにより形成される。コンタクトトレンチCTは、第3半導体層15の上面から第2半導体層13に至る深さを有する。
【0053】
図7(b)に示すように、第2半導体層13中に第4半導体層17を形成する。第4半導体層17は、第2導電形不純物、例えば、ボロンを、溝SLVおよびコンタクトトレンチCTを介してイオン注入し、注入された不純物を熱処理により活性化することにより形成される。
【0054】
図8(a)に示すように、絶縁膜43の一部および絶縁膜45の一部を選択的に除去することにより、溝SLVのX方向の幅を広げ、第3半導体層15の上面の一部を露出させる。
【0055】
図8(b)に示すように、半導体ウェーハ100の表面側に第2電極30を形成する。第2電極30の第1金属層33は、絶縁膜45を覆い、溝SLVおよびコンタクトトレンチCTを埋め込むように形成される。
【0056】
第1金属層33は、例えば、CVDにより形成されるタングステン層である。また、第1金属層33は、例えば、窒化チタニウム(TiN)とタングステンとの積層構造を有しても良い。この場合、TiN層は、半導体ウェーハ100とタングステン層との間に設けられる。
【0057】
第2電極30の第2金属層35は、例えば、スパッタ法を用いて、第1金属層33の上に設けられる。第2金属層35は、例えば、アルミニウムを含む金属層である。
【0058】
続いて、半導体ウェーハ100の裏面側を研削もしくはエッチングすることにより、半導体ウェーハ100を薄層化する。さらに、半導体ウェーハ100の裏面側に、第5半導体層21(
図1参照)を形成する。第5半導体層21は、第1導電形不純物、例えば、リンをイオン注入し、注入された不純物をレーザアニール等を用いて活性化させることにより形成される。第5半導体層21と第2半導体層13との間に位置する部分は、第1半導体層11となる。その後、半導体ウェーハ100の裏面上に、第1電極20を形成し、半導体装置1を完成させる。
【0059】
この例では、絶縁体60に相当する部分は、絶縁膜53の一部、絶縁膜55および絶縁膜57を含む。絶縁膜53、55および57は、いずれもシリコン酸化膜であり、例えば、シリコンの熱膨張係数よりも小さい熱膨張係数を有する。
【0060】
半導体装置1では、第2トレンチGT2中に、制御電極40に代えて、絶縁体60を配置する。これにより、第2半導体層13に加わる応力を大きくすることができる。その結果、第2半導体層13の格子歪が大きくなり、例えば、第2半導体層13中の電子の移動度が大きくなる。このため、第2半導体層13と絶縁膜43との界面に誘起される反転チャネルの抵抗が小さくなり、オン抵抗を低減することができる。
【0061】
図9は、第1実施形態の変形例に係る半導体装置2を示す模式断面図である。この例では、絶縁膜57は、絶縁膜53および絶縁膜55と異なる材料を含む。絶縁膜57には、例えば、CVDを用いて形成されるBPSG膜を用いる。ここで、BPSGは、ボロンおよびリンを含むシリケートガラスである。
【0062】
また、絶縁膜57として、高密度プラズマを用いたCVDにより形成されるシリコン酸化膜を用いても良い。例えば、絶縁膜53がシリコンの熱酸化により形成されたシリコン酸化膜である場合、CVDにより形成された絶縁膜57の膜密度は、絶縁膜53の膜密度よりも低い。ここで「膜密度」とは、絶縁膜中の原子密度である。膜密度は、例えば、絶縁膜中のシリコン原子の密度であってもよい。膜密度は、例えば、XRP(X-ray Reflectivity)を用いて検出できる。また、膜密度の違いを、HAADF-STEM(High Angle Annular Dark-Field Scanning Transmission Electron Microscopy)像のコントラストの違いにより検出することもできる。
【0063】
すなわち、絶縁体60は、異なる材料、例えば、酸化シリコンおよびBPSGを含む構成であっても良い。また、絶縁膜57は、シリコン窒化膜であっても良い。例えば、絶縁体60の全体を酸化シリコンで形成すると、第2半導体層13に加わる応力が大きくなり過ぎる場合には、絶縁膜57として酸化シリコンとは異なる材料を加えることにより、第2半導体層13に加わる応力の大きさを調整することができる。これにより、半導体装置2の製造歩留りを向上させることが可能となる。
【0064】
(第2実施形態)
図10は、第2実施形態に係る半導体装置3を示す模式断面図である。この例では、制御電極40は、第1制御部40aおよび第2制御部40bを有する。
【0065】
第1制御部40aおよび第2制御部40bは、例えば、X方向に並び、それぞれ、絶縁膜43を介して、第2半導体層13に向き合うように設けられる。絶縁膜55は、第1制御部40aと第2制御部40bとの間に延在する。
【0066】
第1トレンチGT1の内部において、第1制御部40aおよび第2制御部40bのそれぞれから第1電極20に至る距離よりも、第3電極50から第1電極20に至る距離の方が近いように、第3電極50が設けられる。第3電極50は、第1制御部40aおよび第2制御部40bから絶縁膜55により電気的に絶縁される。
【0067】
第2トレンチGT2内の絶縁体60(
図1参照)に相当する部分には、絶縁膜43、絶縁膜55および2つの絶縁膜59が設けられる。絶縁膜55は、2つの絶縁膜59の間に延在する。絶縁膜59は、それぞれ、絶縁膜43と絶縁膜55との間に位置する。 絶縁膜59は、絶縁膜43および絶縁膜55と同じ材料を含んでも良いし、異なる材料を含んでも良い。
【0068】
次に、
図11(a)~
図12(c)を参照して、半導体装置3の製造方法を説明する。
図11(a)~
図12(c)は、第2実施形態に係る半導体装置3の製造過程を示す模式断面図である。
図11(a)は、
図3(c)に続く製造過程を表している。
【0069】
図11(a)に示すように、導電層50fを、第1トレンチGT1内および第2トレンチGT2内に形成された部分を残して除去する。第1トレンチGT1内および第2トレンチGT2内の導電層50fの上端は、Z方向において、半導体ウェーハ100の表面と略同一の高さに位置する。導電層50fは、例えば、等方性のドライエッチングにより除去される。
【0070】
図11(b)に示すように、絶縁膜53の一部をエッチングし、第1トレンチGT1および第2トレンチGT2の上部にスペースSP2を形成すると共に、半導体ウェーハ100の表面を露出させる。絶縁膜53は、例えば、ウェットエッチングにより除去される。
【0071】
図11(c)に示すように、スペースSP2内において、第1トレンチGT1の壁面および第2トレンチの壁面上に、絶縁膜43を形成する。絶縁膜43は、半導体ウェーハ100の表面上にも形成される。絶縁膜43は、例えば、半導体ウェーハ100を熱酸化することにより形成される。絶縁膜43は、例えば、シリコン酸化膜である。
【0072】
また、半導体ウェーハ100の熱酸化により絶縁膜43を形成する過程において、スペースSP2に露出された導電層50fも酸化される。これにより、第1トレンチGT1の下部および第2トレンチGT2の下部に、第3電極50が形成される。また、第3電極50の上に絶縁膜55が形成される。絶縁膜55は、例えば、シリコン酸化膜である。
【0073】
図12(a)に示すように、スペースSP2を埋め込むように、絶縁膜59を形成する。絶縁膜59は、半導体ウェーハ100の表面側の全体に形成された後、スペースSP2を埋め込んだ部分を残して除去される。絶縁膜59は、例えば、ウェットエッチングもしくはCMPにより除去される。絶縁膜59は、例えば、シリコン窒化膜である。
【0074】
図12(b)に示すように、絶縁膜59を選択的に除去することにより、第1トレンチGT1の上部にスペースSP3を形成する。絶縁膜59は、例えば、ウェットエッチングにより除去される。この過程において、第2トレンチGT2は、エッチングマスク105に覆われ、第2トレンチGT2中の絶縁膜59は保持される。
【0075】
図12(c)に示すように、エッチングマスク105を除去した後、スペースSP3の内部に、例えば、導電性のポリシリコンを埋め込むことにより、制御電極40の第1制御部40aおよび第2制御部40bを形成する。
【0076】
続いて、
図6(b)以降に示す過程により、半導体装置3を完成させる。なお、実施形態に係る製造方法は、この例に限定される訳ではない。例えば、
図12(a)に示す過程において、スペースSP2に導電性のポリシリコンを埋め込み、第1制御部40aおよび第2制御部40bを形成する。続いて、
図12(b)に示す工程に代えて、第2トレンチGT2内に設けられたポリシリコンを選択的に除去する。その後、
図12(c)に示す工程において、第2トレンチGT2の上部のスペースに絶縁膜59を埋め込んでも良い。この方法によれば、絶縁膜59として、例えば、シリコン酸化膜およびBPSG膜を用いることができる。
【0077】
半導体装置3においても、制御電極40の第1制御部40aおよび第2制御部40bを第2トレンチGT2の内部に配置せず、絶縁体60に相当する部分を設けることにより、ゲートソース間の寄生容量Cgsを低減し、第1トレンチGT1と第2トレンチGT2との間の第2半導体層13に加わる応力を大きくすることができる。また、絶縁体60に相当する領域の一部を酸化シリコンとは異なる材料に置き換えることにより、応力の大きさを調整することもできる。
【0078】
(第3実施形態)
図13は、第3実施形態に係る半導体装置4を示す模式断面図である。半導体装置4は、絶縁体60に代えて、第4電極80をさらに備える。第4電極80は、第2トレンチGT2の上部に設けられる。第4電極80は、例えば、タングステンを含み、第2電極30の第1金属層33につながるように設けられる。第2トレンチGT2において、第3電極50は、第1電極20と第4電極80との間に設けられる。第3電極50と第4電極80との間には、絶縁膜55が設けられる。
【0079】
第4電極80は、絶縁膜43を介して、第2半導体層13に向き合うように設けられる。第2半導体層13は、第1トレンチGT1に設けられた制御電極40と第4電極80との間に位置する。また、第4電極80は、例えば、Z方向において、第2半導体層13の厚さよりも厚く設けられる。
【0080】
この例でも、第2トレンチGT2の内部に第4電極80を配置することにより、第2半導体層13に加わる応力を大きくし、チャネル抵抗を低減することができる。さらに、第4電極80を構成するタングステンに窒化膜等を添加することにより、第2半導体層13に加わる応力を制御することもできる。
【0081】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0082】
(付記1)
第1電極と、
前記第1電極に対向して配置された第2電極と、
前記第1電極と前記第2電極との間に位置し、前記第2電極に対向する表面側に、隣り合う第1および第2トレンチとを有する半導体部と、
前記第1トレンチの内部に配置され、前記半導体部から第1絶縁膜により電気的に絶縁された第3電極と、
前記第1トレンチの内部に前記第3電極と共に配置され、前記第1電極までの距離が前記第3電極から前記第1電極までの距離よりも長くなるように設けられ、前記半導体部から第2絶縁膜により電気的に絶縁され、前記第3電極から第3絶縁膜により電気的に絶縁され、前記第2電極から第4絶縁膜により電気的に絶縁された制御電極と、
前記第2トレンチの内部に配置され、前記半導体部から別の第1絶縁膜により電気的に絶縁された別の第3電極と、
前記第2トレンチ内において、前記別の第3電極と前記第2電極との間に設けられ、前記第1トレンチから前記第2トレンチに向かう第1方向の幅が、前記別の第3電極と前記第2電極との間における前記第2トレンチの前記第1方向の幅と同一である絶縁体と、
を備え、
前記半導体部は、前記第1電極と前記第2電極との間に延在し、前記第3電極と前記別の第3電極との間に位置する部分を含む第1導電形の第1層と、前記第1層と前記第2電極との間に設けられ、前記制御電極と前記絶縁体との間に位置する第2導電形の第2層と、前記第2層と前記第2電極との間に選択的に設けられ、前記第2絶縁膜に接するように配置された前記第1導電形の第3層と、を含み、前記第2層および前記第3層は、前記第2電極に電気的に接続され、
前記第1絶縁膜、前記第2絶縁膜、前記第3絶縁膜および前記絶縁体は、酸化シリコンを含む半導体装置。
【0083】
(付記2)
前記第4絶縁膜は、前記第2電極と前記絶縁体の間に位置する部分を含む付記1記載の半導体装置。
【0084】
(付記3)
第1電極と、
前記第1電極に対向して配置された第2電極と、
前記第1電極と前記第2電極との間に位置し、前記第2電極に対向する表面側の隣合う位置に設けられた第1および第2トレンチとを有する半導体部と、
前記第1トレンチの内部に配置され、前記半導体部から第1絶縁膜により電気的に絶縁された第3電極と、
前記第1トレンチの内部に前記第3電極と共に配置され、前記第1電極までの距離が前記第3電極から前記第1電極までの距離よりも長くなるように設けられ、前記半導体部から第2絶縁膜により電気的に絶縁され、前記第3電極から第3絶縁膜により電気的に絶縁され、前記第2電極から第4絶縁膜により電気的に絶縁された制御電極と、
前記第2トレンチの内部に配置され、前記半導体部から別の第1絶縁膜により電気的に絶縁された別の第3電極と、
前記第2トレンチ内において、前記別の第3電極と前記第2電極との間に設けられ、タングステンを含む第4電極と、
を備え、
前記半導体部は、前記第1電極と前記第2電極との間に延在し、前記第3電極と前記別の第3電極との間に位置する部分を含む第1導電形の第1層と、前記第1層と前記第2電極との間に設けられ、前記制御電極と前記第4電極との間に位置する第2導電形の第2層と、前記第2層と前記第2電極との間に選択的に設けられ、前記第2絶縁膜に接するように配置された前記第1導電形の第3層と、を含み、前記第2層および前記第3層は、前記第2電極に電気的に絶縁され、
前記第4電極は、前記第1電極から前記第2電極に向かう方向において、前記半導体部の前記第2層よりも厚く設けられた半導体装置。
【符号の説明】
【0085】
1、2、3、4…半導体装置、 10…半導体部、 20…第1電極、 30…第2電極、 11…第1半導体層、 13…第2半導体層、 15…第3半導体層、 17…第4半導体層、 21…第5半導体層、 30cx、50cp…接続部、 33…第1金属層、 33c、33cf、33cg…コンタクト部、 35…第2金属層、 40…制御電極、 40a…第1制御部、 40b…第2制御部、 43、45、53、55、57、59…絶縁膜、 50…第3電極、 50f…導電層、 60…絶縁体、 70…制御配線、 80…第4電極、 100…半導体ウェーハ、 105…エッチングマスク、 CT…コンタクトトレンチ、 GT1…第1トレンチ、 GT2…第2トレンチ、 SLV…溝、 SP1、SP2、SP3…スペース