(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-11
(45)【発行日】2023-10-19
(54)【発明の名称】ロック装置
(51)【国際特許分類】
E05B 83/30 20140101AFI20231012BHJP
E05B 77/36 20140101ALI20231012BHJP
E05C 9/04 20060101ALI20231012BHJP
E05C 21/00 20060101ALI20231012BHJP
B60R 7/06 20060101ALI20231012BHJP
【FI】
E05B83/30 C
E05B77/36
E05C9/04
E05C21/00 A
B60R7/06 G
(21)【出願番号】P 2022532520
(86)(22)【出願日】2021-06-23
(86)【国際出願番号】 JP2021023837
(87)【国際公開番号】W WO2021261530
(87)【国際公開日】2021-12-30
【審査請求日】2022-12-19
(31)【優先権主張番号】P 2020109177
(32)【優先日】2020-06-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000124096
【氏名又は名称】株式会社パイオラックス
(74)【代理人】
【識別番号】100109081
【氏名又は名称】三木 友由
(72)【発明者】
【氏名】斎藤 淳
【審査官】河本 明彦
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2013/187388(WO,A1)
【文献】特開2011-252321(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05B 83/30
E05C 21/00-21/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口を有する固定体に対して、前記開口を開閉可能な開閉体を閉状態でロックするように、固定体に取り付けられたロック装置であって、
ユーザの操作を受け付けた操作部材の動作に応じて駆動する駆動部材と、
長手方向に移動可能なロッドと、を備え、
前記駆動部材は、前記ロッドに連結する連結部を有し、
前記ロッドは、
前記開閉体のロック孔に係脱可能なロック部と、
前記連結部を前記ロッドの移動方向にスライド可能に保持する保持部と、を有し、
ユーザの操作による前記駆動部材の駆動によって前記ロッドが前記ロック部のロックを解除するロック解除方向に移動するとともに、前記保持部と前記連結部がロック解除方向に移動することを特徴とするロック装置。
【請求項2】
前記開閉体を閉じる際に、前記ロック部が前記開閉体に当たってロック解除方向に移動するとともに、前記保持部が前記連結部に連結した状態で前記連結部に対してスライドすることを特徴とする請求項1に記載のロック装置。
【請求項3】
前記保持部は、前記ロッドの長手方向において、前記ロック部の先端より前記ロッドの端部側に位置することを特徴とする請求項1または2に記載のロック装置。
【請求項4】
前記ロッドは、前記駆動部材からの入力を受ける受け部を有し、
前記保持部は、前記ロッドの移動方向において、前記ロック部と前記受け部の間に位置することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のロック装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、固定体の開口を開閉可能な開閉体を閉状態にロック可能なロック装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、グローブボックスに取り付けられ、リッドを閉状態にロックするロック装置が開示されている。このロック装置は、2つのリンクロッドと、リンクロッド同士を連結するロータと、一方のリンクロッドの端部側を支持するハウジングと、ハウジングに支持されるプッシャと、を備える。リンクロッドには、リッドに係合してロックするフック部が設けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
固定体に取り付けられるロック装置は、開閉体の内部に収容される場合と比べて、ロッドが開閉体によって動きが制限され難いため、ガタを抑えるように構成することが好ましいが、その場合、ロック解除時の操作性に影響が出るおそれがある。
【0005】
本発明の目的は、固定体に取り付けられるロック装置において、ロック解除時の操作性を維持しつつ、ロッドのガタつきを抑えられる技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明のある態様は、開口を有する固定体に対して、開口を開閉可能な開閉体を閉状態でロックするように、固定体に取り付けられたロック装置であって、ユーザの操作を受け付けた操作部材の動作に応じて駆動する駆動部材と、長手方向に移動可能なロッドと、を備える。駆動部材は、ロッドに連結する連結部を有する。ロッドは、開閉体のロック孔に係脱可能なロック部と、連結部をロッドの移動方向にスライド可能に保持する保持部と、を有する。ユーザの操作による駆動部材の駆動によってロッドがロック部のロックを解除するロック解除方向に移動するとともに、保持部と連結部がロック解除方向に移動する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、固定体に取り付けられるロック装置において、ロック解除時の操作性を維持しつつ、ロッドのガタつきを抑えられる技術を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図2】
図2(a)は、ロック装置の背面図であり、
図2(b)は、ロック装置の上面図である。
【
図4】
図2(b)に示すロック装置の線分C-C断面図である。
【
図5】ユーザの操作によりロック解除した状態のロック装置について説明するための図である。
【
図6】第1変型例のロック装置の部分斜視図である。
【
図7】第2変型例のロック装置について説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1は、実施例のグローブボックス1の斜視図である。グローブボックス1は、ロック装置10、固定体12および開閉体14を備える。グローブボックス1は、車両のインストルメントパネルに設けられる。
【0010】
固定体12は、凹所を形成し、インストルメントパネルに固定される。固定体12の凹所には開口が設けられる。なお、固定体12はインストルメントパネルと一体であってもよい。開閉体14は、固定体12に対して回転可能に設けられ、回転により固定体12の開口を開閉する。
【0011】
ロック装置10は、開閉体14が固定体12の開口を閉じた状態で、開閉体14にロックできる。これにより、開閉体14が開口を閉じた状態に維持される。
図1に示すように、ロック装置10は固定体12に取り付けられる。そのため、ロック装置10が開閉体14の内部に設けられる場合より、開閉体14を薄くすることができる。一方で、ロック装置10の動きが開閉体14によって制限されないため抑える必要がある。
【0012】
ロック装置10は、ベース部材20、操作部材22、第1ロッド24a、第2ロッド24b、保持部材26、ロータ部材28、駆動部材およびバネ部材を備える。ロック装置10の各部材について、新たな図面を参照しつつ説明する。
【0013】
図2(a)は、ロック装置10の背面図であり、
図2(b)は、ロック装置10の上面図である。ベース部材20は、操作部材22および駆動部材30をスライド可能に収容する。操作部材22は、ユーザによって操作可能であり、固定体12および開閉体14から露出する。
図1では、ベース部材20および操作部材22が開閉体14の右上部分に配置されている。なお、ベース部材20および操作部材22は、開閉体14の左上部分に配置されてよい。
【0014】
操作部材22は、ユーザからプッシュ操作を受けると、ベース部材20の奥側にスライドし、駆動部材30を移動させる。駆動部材30は、操作部材22に連動して移動する。駆動部材30は、第1ロッド24aにスライド可能に連結されている。
【0015】
第1ロッド24aおよび第2ロッド24bは、長手状に形成され、長手方向に移動可能である。つまり、第1ロッド24aおよび第2ロッド24bの移動方向は、長手方向に沿う。また、第1ロッド24aおよび第2ロッド24bの長手方向は、固定体12の開口の幅方向と略平行である。第1ロッド24aおよび第2ロッド24bは、開閉体14のロック孔に係脱可能なロック部60をそれぞれ有する。第1ロッド24aは、駆動部材30の連結部を保持する保持部64を有する。第1ロッド24aは、駆動部材30によって移動させられ、第2ロッド24bは、ロータ部材28を介して第1ロッド24aの移動に連動して移動する。
【0016】
ロータ部材28は、第1ロッド24aおよび第2ロッド24bに結合しており、ロータ部材28が回転すれば第1ロッド24aおよび第2ロッド24bが移動する。ロータ部材28と、第1ロッド24aおよび第2ロッド24bとの結合が外れないように、保持部材26が設けられている。保持部材26は、固定体12に固定され、第1ロッド24aおよび第2ロッド24bの移動をガイドする。ロータ部材28には、第1ロッド24aおよび第2ロッド24bのロック部60がロックする方向に付勢する付勢部材(不図示)が設けられる。付勢部材は、ロック方向に回転するようロータ部材28を付勢する。これにより、ロック解除方向に移動した第1ロッド24aおよび第2ロッド24bがロック可能な位置に戻ることができる。
【0017】
図3は、ロック装置10の部分断面図である。
図3(a)は
図2(a)に示すロック装置10の線分A-A断面であり、
図3(b)は
図2(a)に示すロック装置10の線分B-B断面である。また、
図4は、
図2(b)に示すロック装置10の線分C-C断面図である。
【0018】
ベース部材20は、収容部34、差込孔35、取付部36、スライドガイド部37、第1ガイド部38、第2ガイド部39および抜止部40を有する。取付部36は、ベース部材20の外面に突出して形成され、固定体12へのネジ止めに用いられる。
【0019】
収容部34は、箱状に形成され、操作部材22および駆動部材30の一部を収容する。収容部34には差込孔35が形成されており、差込孔35から操作部材22が差し込まれている。スライドガイド部37は、溝状に形成され、操作部材22のスライドをガイドする。
【0020】
第1ガイド部38および第2ガイド部39は、スライドガイド部37と直交する方向に延在し、駆動部材30のスライドをガイドする。
図4に示すように第1ガイド部38は溝状に形成され、第2ガイド部39は突状に形成される。
図4には、ベース部材20の側面に形成された抜止部40が示される。抜止部40は、弾性爪であり、操作部材22がベース部材20から外れることを規制する。
【0021】
操作部材22は、操作入力部42および押込部44を有する。操作入力部42は、操作部材22の一端に形成され、押込部44は、操作部材22の他端に形成される。操作入力部42は、外部に露出してユーザの操作入力を受け付ける。押込部44は、操作部材22のスライド方向に対して傾斜した傾斜面として形成される。
【0022】
駆動部材30は、摺動面46、当接部48、連結部50、バネ受け部52、第1係合部54および第2係合部56を有する。
図3(b)に示すように摺動面46は、押込部44と同じ角度に傾斜し、押込部44に摺動する。駆動部材30は、操作部材22に押されて、操作部材22と直交する方向に移動可能である。
【0023】
一対の第1係合部54は、突状に形成されて一対の第1ガイド部38に係合し、第2係合部56は、溝状に形成されて第2ガイド部39に係合する。これらの係合により駆動部材30が安定してスライドする。なお、第1係合部54および第1ガイド部38の凹凸関係、第2係合部56および第2ガイド部39の凹凸関係はそれぞれ逆であってもよい。
【0024】
当接部48は、ベース部材20から張り出しており、
図3(b)に示すように第1ロッド24aの長手方向に直交する方向に延在し、上面視にて第1ロッド24aに交差している。当接部48は、第1ロッド24aの受け部62に当接可能である。
【0025】
図4に示すように、連結部50は、当接部48に突出して形成され、いわゆるボールジョイントであって球状に形成される。連結部50は、第1ロッド24aに連結する。バネ受け部52は、バネ部材32から付勢力を受ける。
【0026】
バネ部材32は、
図3(a)に示すように、ベース部材20に支持され、駆動部材30を付勢する。バネ部材32は、プッシュ操作された操作部材22を元の位置に戻すように付勢する。バネ部材32により、駆動部材30およびバネ部材32が一体に移動する。
【0027】
第1ロッド24aのロック部60は、
図3(b)に示す開閉体14のロック孔14aに出入り可能である。ロック部60がロック孔14aに入った状態をロック状態といい、ロック部60がロック孔14aから出た状態をロック解除状態という。第1ロッド24aのロック部60がロック孔14aに入る方向の移動をロック方向の移動といい、ロック部60がロック孔14aから出る方向の移動をロック解除方向の移動という。
【0028】
ロック部60は、第1ロッド24aの棒状本体からL字状に突出して形成され、ロック部60の先端は、第2ロッド24b側に向かっている。
【0029】
受け部62は、当接部48からユーザの操作力を受け、第1ロッド24aをロック解除方向に移動させる。受け部62は、第1ロッド24aの端部に位置し、第1ロッド24aの端部にて長手方向に直交する方向に屈曲しており、ロック部60および保持部64より第1ロッド24aの後端部側に位置する。受け部62は、第1ロッド24aの長手方向において最も後端側に位置するが、別の例では受け部62の後端側にさらに別の構成が設けられてよい。
【0030】
保持部64は、
図4に示すように、連結部50を第1ロッド24aの移動方向にスライド可能に保持する。挟持部64aは、板状に一対形成され、連結部50を挟持して操作部材22のスライド方向へのガタつきを抑え、連結部50に引っかかることで連結部50が保持部64が外れることを抑える。弾接部64bは、連結部50の先端に弾接し、第1ロッド24aのガタつきを抑える。これにより、第1ロッド24aのガタつきを抑える別の部材を設けなくてもよいため、部品点数を抑えることができる。
【0031】
ロック部60は、ロック孔14aに入る際に、開閉体14に当たって後退するよう移動する。連結部50と保持部64がスライド可能に連結しているため、第1ロッド24aは駆動部材30とは別に後退するよう移動できる。そのため、開閉体14を閉じる際に、ロック部60が開閉体14に当たってロック解除方向に移動するとともに、保持部64が連結部50に連結した状態で連結部50に対してスライドする。
【0032】
これにより、第1ロッド24aが駆動部材30を動かさず移動できるため、駆動部材30を動かす抵抗力が減り、容易に後退させることができる。つまり、開閉体14を閉じる際にロック装置10をロックさせやすくなり、操作性を向上できる。第1ロッド24aが駆動部材30とは個別に移動するため、ガタつきを発生しやすくなるが、保持部64および連結部50の連結によりガタつきが抑えられている。
【0033】
保持部64は、連結部50との連結により第1ロッド24aのガタ抑えとして機能する。保持部64は、ロック部60の先端より固定体12の開口の幅方向外側、すなわち固定体12の側端側であって、第1ロッド24aの後端側に位置する。つまり、ロック部60の先端は、保持部64より第1ロッド24aの中央側に位置する。保持部64がロック部60より第1ロッド24aの長手方向において後端側に位置することで、第1ロッド24aの端部側をガタ抑えでき、ロック部60が開閉体14に当たってガタつきが生じることを抑えることができる。また、保持部64は、ロック部60の先端より操作部材22側に位置する。操作部材22は、開閉体14の幅方向(車両左右方向)の端部側に位置し、ロック装置10において一端側に位置する。つまり、保持部64は、ロック部60の先端よりロック装置10の端部に位置し、第1ロッド24aの端部をガタ抑えすることができる。
【0034】
保持部64は、第1ロッド24aの移動方向(長手方向)において、ロック部60と受け部62の間に位置する。つまり、保持部64は、ロック部60より受け部62側であってベース部材20に近い位置、すなわち第1ロッド24aの端部側に位置するため、第1ロッド24aの端部側をガタ抑えできる。
【0035】
第1ロッド24aの長手方向において、ロック部60がロック孔14aに入る長さより、保持部64の長さの方が長い。これにより、ロック装置10の取付時にロック部60を余裕を持ってロック孔14aの外側に遠ざけることができるため、取付作業を容易にできる。
【0036】
図5は、ユーザの操作によりロック解除した状態のロック装置10について説明するための図である。
図5(a)は
図2(a)に示すロック装置10の線分A-Aの位置の断面であり、
図5(b)は
図2(a)に示すロック装置10の線分B-Bの位置の断面である。
【0037】
図5(a)に示す操作部材22は、
図3(a)に示す操作部材22と比べて、ユーザのプッシュ操作によりベース部材20の奥側にスライドして押し込まれた状態であり、駆動部材30をロック解除方向に後退させている。駆動部材30は、バネ部材32に抗して後退しており、当接部48が第1ロッド24aの受け部62を後退させている。
【0038】
図3(b)に示すように、操作部材22の押込部44が駆動部材30の摺動面46を押し込み、駆動部材30が後退している。このように、駆動部材30はユーザの操作によって駆動する。
【0039】
駆動部材30のスライドによって、第1ロッド24aがロック解除方向に後退して、
図5(b)に示すように、ロック部60がロック孔14aから出てロック解除されている。このように、操作部材22の動作に応じた駆動部材30の駆動によって第1ロッド24aがロック解除方向に移動するとともに、保持部64と連結部50がロック解除方向に移動する。これにより、保持部64と連結部50がともに移動するため、保持部64と連結部50の摩擦抵抗を抑えることができ、ユーザのプッシュ操作の操作力を低減できる。
【0040】
図6は、第1変型例のロック装置100の部分斜視図である。第1変型例のロック装置100は、
図3(b)に示すロック装置10と比べて、ロック部160および受け部162の配置が異なる。
【0041】
ロッド124は、ロック部160、受け部162および保持部64を有する。受け部162は、ロッド124の後端部から長手方向に直交する方向に屈曲している。ロック部160は、受け部162から屈曲してロッド124の長手方向に平行に延出している。保持部64は、受け部162とロック部160の先端との間に位置する。第1変型例のロック装置100であっても、ロッド124の保持部64と駆動部材30の連結部50とがスライド可能に連結している。これにより、操作部材22のプッシュ操作時は、駆動部材30とロッド124とがともに後退するように移動し、開閉体14を閉じる際にはロッド124のみが後退するように移動する。
【0042】
図7は、第2変型例のロック装置200について説明するための図である。
図7(a)に示すロック装置200は、
図3(b)に示すロック装置10と比べて、ロック部260のロック方向およびロック解除方向が逆方向であり、ユーザ操作時の駆動部材230のスライド方向も逆方向である。
【0043】
図7(a)に示すように、ロック装置200のベース部材220は、操作部材222および駆動部材230をスライド可能に支持する。駆動部材230およびロッド224は、駆動部材230の連結部250およびロッド224の保持部264とによりスライド可能に連結している。保持部264は、ロック部260および受け部262よりロッド224の後端部側に位置している。これにより、ロッド224の端部側をガタ抑えできる。
【0044】
ロッド224の受け部262は、ロック部260および保持部264の間に位置している。ロック部260は
図3(b)に示すロック装置10のロック部60と比べて延出方向が逆である。
図7(b)に示すように、ユーザによって操作部材222がプッシュ操作されると、駆動部材230が連動してスライドし、駆動部材230がロッド224をロック解除方向に移動させる。
【0045】
本発明は上述の各実施例に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて各種の設計変更等の変形を各実施例に対して加えることも可能であり、そのような変形が加えられた実施例も本発明の範囲に含まれうる。
【0046】
例えば、実施例では、駆動部材30がスライドする態様を示したがこの態様に限られず、駆動部材30が回転する態様であってもよい。この例では、駆動部材30は、ベース部材20に回転可能に支持され、操作部材22によって回転させられて、駆動部材30の回転により第1ロッド24aをロック解除方向に移動させてよい。
【産業上の利用可能性】
【0047】
本発明は、固定体の開口を開閉可能な開閉体を閉状態にロック可能なロック装置に関する。
【符号の説明】
【0048】
1 グローブボックス、 10 ロック装置、 12 固定体、 14a ロック孔、 14 開閉体、 20 ベース部材、 22 操作部材、 24a 第1ロッド、 24b 第2ロッド、 26 保持部材、 28 ロータ部材、 30 駆動部材、 32 バネ部材、 34 収容部、 35 差込孔、 36 取付部、 38 第1ガイド部、 39 第2ガイド部、 40 抜止部、 42 操作入力部、 44 押込部、 46 摺動面、 48 当接部、 50 連結部、 52 バネ受け部、 54 第1係合部、 56 第2係合部、 60 ロック部、 62 受け部、 64 保持部。