(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-12
(45)【発行日】2023-10-20
(54)【発明の名称】外付けオペレーティングシステム駆動装置及びその方法
(51)【国際特許分類】
G06F 9/4401 20180101AFI20231013BHJP
【FI】
G06F9/4401
(21)【出願番号】P 2022506395
(86)(22)【出願日】2020-07-28
(86)【国際出願番号】 KR2020009925
(87)【国際公開番号】W WO2021020859
(87)【国際公開日】2021-02-04
【審査請求日】2022-01-28
(31)【優先権主張番号】10-2019-0092028
(32)【優先日】2019-07-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】522040344
【氏名又は名称】チャン・スク・キム
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】チャン・スク・キム
【審査官】北川 純次
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2008/059583(WO,A1)
【文献】特開2009-301504(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 9/44-9/445
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信インターフェースを介してコンピューティング装置と接続してデータ通信を行う通信部;前記コンピューティング装置のブート設定情報に対応してブートモードを決定するブート処理部;及び前記ブートモードに対応するオペレーティングシステムファイルを駆動するOS駆動部を含
み、
前記ブート処理部は、ケーブル接続設定情報、ブートモード設定情報、およびディスク初期化設定情報のうち少なくとも1つを含むブート設定情報に基づいて前記ブートモードを決定することを特徴とする外付けオペレーティングシステム駆動装置。
【請求項2】
前記コンピューティング装置に要請信号を転送し、前記要請信号に対応する前記ブート設定情報を取得して前記ブートモードが決定されるようにする制御部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の外付けオペレーティングシステム駆動装置。
【請求項3】
前記ブート処理部は、前記ケーブル接続設定情報に対応する第1条件情報、前記ブートモード設定情報に対応する第2条件情報、および前記ディスク初期化設定情報に対応する第3条件情報のそれぞれを選択し、前記第1条件情報、第2条件情報、および第3条件情報を組み合わせて前記ブートモードを決定することを特徴とする請求項
1に記載の外付けオペレーティングシステム駆動装置。
【請求項4】
前記ブート処理部は、IDEおよびAHCIのいずれかの第1条件情報、LAGECYおよびUEFIのいずれかの第2条件情報、MBRおよびGPTのいずれかの第3条件情報を選択して前記ブートモードを決定するが、前記第1条件情報、前記第2条件情報及び前記第3条件情報は、前記ケーブル接続設定情報、前記ブートモード設定情報、前記ディスク初期化設定情報を順次確認して選択されることを特徴とする請求項
3に記載の外付けオペレーティングシステム駆動装置。
【請求項5】
前記ブート処理部は、前記ケーブル接続設定情報、前記ブートモード設定情報、前記ディスク初期化設定情報のいずれかの情報が確認されない場合、前記コンピューティング装置を介したユーザの入力信号に応じて前記ブートモードを決定することを特徴とする請求項
1に記載の外付けオペレーティングシステム駆動装置。
【請求項6】
前記ブート処理部は、前記ケーブル接続設定情報、前記ブートモード設定情報、前記ディスク初期化設定情報のいずれかの情報が確認されない場合、前記コンピューティング装置にブート設定制御信号を転送し、前記ブート設定制御信号によって変更された前記コンピューティング装置のブート設定変更情報に基づいて前記ブートモードを決定することを特徴とする請求項
1に記載の外付けオペレーティングシステム駆動装置。
【請求項7】
前記OS駆動部は、ユーザの操作によって前記コンピューティング装置に入力されたオペレーティングシステム初期化要請の有無に応じて前記ブートモードに対応する前記オペレーティングシステムファイルを駆動することを特徴とする請求項
1に記載の外付けオペレーティングシステム駆動装置。
【請求項8】
前記OS駆動部は、オペレーティングシステム初期化要請時に、前記ブートモードに応じて封印作業されたオペレーティングシステムイメージを含むマスターファイル及び初期化状態の第1仮想オペレーティングシステムファイルを駆動することを特徴とする請求項
7に記載の外付けオペレーティングシステム駆動装置。
【請求項9】
前記OS駆動部は、オペレーティングシステム初期化要請がないときに、前記ブートモードに応じてユーザ環境が設定された状態の第2仮想オペレーティングシステムファイルを駆動することを特徴とする請求項
7に記載の外付けオペレーティングシステム駆動装置。
【請求項10】
前記OS駆動部は、前記オペレーティングシステムファイルの状態を維持するために前記ユーザのアクセスを制限することを特徴とする請求項
7に記載の外付けオペレーティングシステム駆動装置。
【請求項11】
前記OS駆動部は、前記オペレーティングシステムファイルを含むパーティションにOEM属性を追加して隠し設定となるようにして前記ユーザのアクセスを制限することを特徴とする請求項
10に記載の外付けオペレーティングシステム駆動装置。
【請求項12】
前記OS駆動部は、前記オペレーティングシステムファイルに含まれた封印作業されたオペレーティングシステムイメージを含むマスターファイル、初期化状態の第1仮想オペレーティングシステムファイル、およびユーザ環境が設定された状態の第2仮想オペレーティングシステムファイルを隠し設定して前記ユーザのアクセスを制限することを特徴とする請求項
11に記載の外付けオペレーティングシステム駆動装置。
【請求項13】
前記OS駆動部は、前記オペレーティングシステムファイルに含まれた前記マスターファイル、前記第1仮想オペレーティングシステムファイル、及び前記第2仮想オペレーティングシステムファイルの前記隠し設定が解除されても、前記マスターファイル、第1仮想オペレーティングシステムファイル及び第2仮想オペレーティングシステムファイルの使用権限認証過程を通じて前記ユーザのアクセスを制限することを特徴とする請求項
12に記載の外付けオペレーティングシステム駆動装置。
【請求項14】
前記オペレーティングシステムファイルが駆動された後に前記コンピューティング装置と連動して動作するデータを格納および管理するデータ処理部をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の外付けオペレーティングシステム駆動装置。
【請求項15】
外付けオペレーティングシステム駆動装置においてオペレーティングシステムを駆動する方法であって、通信インターフェースを介してコンピューティング装置と接続してデータ通信を行う通信接続ステップ;前記コンピューティング装置のブート設定情報に対応してブートモードを決定するブート処理ステップ;及び前記ブートモードに対応するオペレーティングシステムファイルを駆動するOS駆動ステップを含
み、
前記ブート処理ステップは、ケーブル接続設定情報、ブートモード設定情報、およびディスク初期化設定情報のうち少なくとも1つを含むブート設定情報に基づいて前記ブートモードを決定することを特徴とする外付けオペレーティングシステム駆動方法。
【請求項16】
前記ブート処理ステップは、前記ケーブル接続設定情報に対応する第1条件情報、前記ブートモード設定情報に対応する第2条件情報、および前記ディスク初期化設定情報に対応する第3条件情報のそれぞれを選択し、前記第1条件情報、第2条件情報、および第3条件情報を組み合わせて前記ブートモードを決定することを特徴とする請求項
15に記載の外付けオペレーティングシステム駆動方法。
【請求項17】
請求項
15又は16のいずれか一項に記載の外付けオペレーティングシステム駆動方法を実行させるコンピュータで読み取り可能な記録媒体に格納されたコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は外付けオペレーティングシステム駆動装置及びそのための方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
この部分に記載された内容は、単に本発明の実施形態に関する背景情報を提供するだけで従来技術を構成するものではない。
【0003】
一般に、コンピュータのローカルハードディスクにオペレーティングシステム(例:Windows)をインストールすると、ハードウェアのインストール環境に適した形式のブートパーティションを構築してインストールされる。しかし、このような形態で構築されたブートパーティションは、インストール時に適用されたハードウェアの環境が少しだけ変わってもその役割を果たせなくなる。たとえば、使用しているコンピュータの故障のためにハードウェアを交替する場合、既存のハードウェアと同じ環境でなければ、その機能を発揮することができなくなり、オペレーティングシステムを再インストールしなければならない。
【0004】
一般に、ポータブルストレージデバイスに移動可能なオペレーティングシステム(例:Windows To Goの形式のWindows)がインストールできるアプリケーション(例:rufus、WinToUSBなど)があるが、インストールの準備や方法が容易ではなく、部分的なブート環境はサポートしているが、すべてのブート環境に備えていない。したがって、どの環境でも駆動可能なブートパーティションを含む外付けオペレーティングシステム駆動装置が必要とされている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、コンピューティング装置のブート設定情報に対応してブートモードを決定し、決定されたブートモードに応じてオペレーティングシステムを駆動する外付けオペレーティングシステム駆動装置およびその方法を提供することに主な目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様によれば、上記目的を達成するための外付けオペレーティングシステム駆動装置は、通信インターフェースを介してコンピューティング装置と接続してデータ通信を行う通信部;前記コンピューティング装置のブート設定情報に対応してブートモードを決定するブート処理部;及び前記ブートモードに対応するオペレーティングシステムファイルを駆動するOS駆動部を含むことができる。
【0007】
また、本発明の他の態様によれば、上記目的を達成するための外付けオペレーティングシステム駆動方法は、通信インターフェースを介してコンピューティング装置と接続してデータ通信を行う通信接続ステップ;前記コンピューティング装置のブート設定情報に対応してブートモードを決定するブート処理ステップ;及び前記ブートモードに対応するオペレーティングシステムファイルを駆動するOS駆動ステップを含むことができる。
【発明の効果】
【0008】
以上説明したように、本発明は、コンピューティング装置の様々なブート設定環境でオペレーティングシステムを駆動させることができる効果がある。
【0009】
また、本発明は、コンピューティング装置のブート設定を予め確認して最適なブートモードでオペレーティングシステムを駆動させることができる効果がある。
【0010】
また、本発明は、コンピューティング装置のブート設定を予め確認することにより、オペレーティングシステムのインストール時にエラーが発生する確率を低減することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の実施形態に係る外付けオペレーティングシステム駆動装置を概略的に示すブロック構成図である。
【
図2】本発明の実施形態に係る外付けオペレーティングシステム駆動装置のブート処理部を示すブロック構成図である。
【
図3】本発明の実施形態に係る外付けオペレーティングシステム駆動装置のOS駆動部を示すブロック構成図である。
【
図4】本発明の実施形態に係る外付けオペレーティングシステム駆動方法を説明するためのフローチャートである。
【
図5a】本発明の実施形態に係るオペレーティングシステムのブート動作を説明するためのフローチャートである。
【
図5b】本発明の実施形態に係るオペレーティングシステムのブート動作を説明するためのフローチャートである。
【
図5c】本発明の実施形態に係るオペレーティングシステムのブート動作を説明するためのフローチャートである。
【
図6】本発明の実施形態に係る外付けオペレーティングシステムの駆動のために区切られたパーティションを示す例示図である。
【
図7a】本発明の実施形態に係る外付けオペレーティングシステムの駆動設定および使用方法を示す例示図である。
【
図7b】本発明の実施形態に係る外付けオペレーティングシステムの駆動設定および使用方法を示す例示図である。
【
図7c】
本発明の実施形態に係る外付けオペレーティングシステムの駆動設定および使用方法を示す例示図である。
【
図7d】
本発明の実施形態に係る外付けオペレーティングシステムの駆動設定および使用方法を示す例示図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の好ましい実施形態を添付の図面を参照して詳細に説明する。本発明の説明において、関連する公知の構成または機能に関する具体的な説明が本発明の要旨をぼかす可能性があると判断される場合には、その詳細な説明は省略する。さらに、以下において本発明の好ましい実施形態を説明するが、本発明の技術的思想はこれに限定または制限されず、当業者によって変形されて多様に実施できることは言うまでもない。以下では、図面を参照して本発明で提案する外付けオペレーティングシステム駆動装置およびその方法について詳細に説明する。
【0013】
図1は、本発明の実施形態に係る外付けオペレーティングシステム駆動装置を概略的に示すブロック構成図である。
【0014】
本実施形態に係る外付けオペレーティングシステム駆動装置100は、コンピューティング装置10と接続され、外部コンピューティング装置にオペレーティングシステムサービスを提供する装置であって、ブート処理部110、OS駆動部120、データ処理部130 、制御部140および通信部150を含む。
図1の外付けオペレーティングシステム駆動装置100は、一実施形態によるものであって、
図1に示した全てのブロックが必須の構成要素ではなく、他の実施形態において外付けオペレーティングシステム駆動装置100に含まれる一部のブロックが追加、変更または削除され得る。例えば、外付けオペレーティングシステム駆動装置100は、ブート処理部110、OS駆動部120、データ処理部130、及び通信部150を含み、コンピューティング装置10において制御部140の機能を実行するモジュールが備えられる形態で実現され得る。
【0015】
外付けオペレーティングシステム駆動装置100は、外部のコンピューティング装置10と接続されてオペレーティングシステムを駆動する装置を意味する。ここで、外付けオペレーティングシステム駆動装置100は、ユーザ環境が設定された状態のオペレーティングシステム、初期化状態のオペレーティングシステムなどで起動を行うことができる。
【0016】
本実施形態に係るコンピューティング装置10は、外付けオペレーティングシステム駆動装置100と通信インターフェースを介して接続されて各種データを送受信することができる端末を言い、タブレットPC(Tablet PC)、ラップトップ(Laptop)、個人用コンピュータ(PC:Personal Computer)、スマートフォン(Smart Phone)、個人携帯用情報端末(PDA:Personal Digital Assistant)、及び無線端末(Wireless Terminal)などのいずれであってもよい。すなわち、コンピューティング装置10は、通信インターフェースを介して外付けオペレーティングシステム駆動装置100で初期化または起動されたオペレーティングシステムを使用することができる端末であり、オペレーティングシステムと連動するプログラムおよびプロトコルを格納するメモリ、各種プログラムを実行して演算及び制御するためのマイクロプロセッサなどを備えている端末を意味する。
【0017】
ブート処理部110は、コンピューティング装置10のブート設定情報に対応してブートモードを決定する動作を行う。ここで、コンピューティング装置10のブート設定情報は、制御部140から取得した情報であることが好ましいが、必ずしもこれに限定されるものではない。例えば、制御部140の機能をコンピューティング装置10で行う場合、ブート処理部110は通信部150を介してコンピューティング装置10からブート設定情報を取得することができる。
【0018】
ブート処理部110は、ケーブル接続設定情報、ブートモード設定情報、ディスク初期化設定情報などを含むブート設定情報を用いてブートモードを決定する。具体的には、ブート処理部110は、ケーブル接続設定情報に対応する第1条件情報、ブートモード設定情報に対応する第2条件情報、およびディスク初期化設定情報に対応する第3条件情報のそれぞれを選択し、第1条件情報、第2条件情報、及び第3条件情報を組み合わせてブートモードを決定する。ここで、第1条件情報は、IDE(Integrated Development Environment)及びAHCI(Advanced Host Controller Interface)のいずれかのケーブル接続設定方式であってもよく、第2条件情報は、LAGACY及びUEFI(Unified Extensible Firmware Interface)のいずれかのブートモード設定方式であってもよい。また、第3条件情報は、MBR(Master Boot Record)及びGPT(GUID Partition Table)のいずれかのディスク初期化設定方式であってもよい。
【0019】
ブート処理部110は、コンピューティング装置10のケーブル接続設定情報、ブートモード設定情報及びディスク初期化設定情報を順次確認した後、第1条件情報、第2条件情報及び第3条件情報の順に選択及び結合してブートモードを決定する。例えば、ブート処理部110は、IDE-LAGECY-MBR、IDE-UEFI-MBR、IDE-UEFI-GPT、AHCI-LAGECY-MBR、AHCI-UEFI-MBR、AHCI-UEFI-GPTなどのように合計6種類の環境のブートモード環境を構築することができる。
【0020】
一般的なブート装置は接続されたコンピューティング装置と異なる組み合わせの条件ではブート動作を行うことができないが、本実施形態に係る外付けオペレーティングシステム駆動装置100は、全てのブート設定と符合するブート処理部110をOS駆動部120とは別に備えて、さまざまな環境でのブートサービスを提供することができる。
【0021】
一方、ブート処理部110は、コンピューティング装置10のケーブル接続設定情報、ブートモード設定情報、およびディスク初期化設定情報のいずれかの情報が確認されない場合、コンピューティング装置10を介したユーザの入力信号に応じてブートモードを決定することができる。
【0022】
一方、ブート処理部110は、コンピューティング装置10のケーブル接続設定情報、ブートモード設定情報およびディスク初期化設定情報などに対するブート設定情報が確認されない場合、コンピューティング装置10のブート設定を変更するためのブート設定制御信号をコンピューティング装置10に転送することができる。ブート設定制御信号は、ブート処理部110でブートモードを決定することができるようにケーブル接続設定、ブートモード設定、ディスク初期化設定などを変更するための変更情報を含むことができる。
【0023】
コンピューティング装置10は、受信したブート設定制御信号に基づいてケーブル接続設定、ブートモード設定及びディスク初期化設定などを変更し、変更されたブート設定変更情報をブート処理部110に提供することができる。すなわち、コンピューティング装置10は、受信したブート設定制御信号によって既存に設定されたケーブル接続設定、ブートモード設定およびディスク初期化設定などを初期化し、ブート設定制御信号に含まれる設定情報でブート設定を変更する。ここで、コンピューティング装置10のブート設定を変更する過程ではセキュリティおよびユーザ認証のための認証過程がさらに行われることができる。
【0024】
ブート処理部110は、変更されたブート設定変更情報に基づいてブートモードを決定することができる。ここで、ブート処理部110は、ブート設定制御信号をコンピューティング装置10に転送する際にブートモードを予め生成し、コンピューティング装置10から受信したブート設定変更情報がブート設定制御信号に含まれる設定情報と同じ場合は、既生成されたブートモードに決定してオペレーティングシステムファイルが駆動されるようにする。
【0025】
ブート処理部110は、決定されたブートモードに応じてOS駆動部120でオペレーティングシステムファイルが駆動されるようにする。本実施形態に係るブート処理部110は、コンピューティング装置10のブート設定情報を確認してブートモードを決定する動作を自ら行うものと記載しているが、必ずしもこれに限定されるものではなく、ブート処理部110はブートモードを決定するためのブートモード設定ファイルを含むブートパーティションとして実現され得る。例えば、外付けオペレーティングシステム駆動装置100はディスクをMBRに初期化し、ブートパーティションはFAT32にフォーマットし、LAGECYブートのために活性化し、UEFIブートのためにEF属性を設定することができる。ブート処理部110に含まれる主要ファイルは、マルチブートファイルおよび初期化ブートファイルであってもよい。マルチブートファイルは、Windows初期化のためのマルチブートメニューを含むBCDファイルであってもよく、LAGECYおよびUEFIブートを担当する2つのBCDファイルで構成されてもよい。また、初期化ブートファイルは、Windows初期化ブート時にインターフェースを構成する設定ファイルを含むファイルであって、WINPEイメージファイルで実現され得る。
【0026】
OS駆動部120は、ブート処理部110で決定されたブートモードに対応するオペレーティングシステムファイルを駆動する動作を行う。
【0027】
OS駆動部120は、ユーザの操作に従ってコンピューティング装置10に入力されたオペレーティングシステム初期化要請の有無に応じてブートモードに対応するオペレーティングシステムファイルを駆動する。
【0028】
オペレーティングシステム初期化の要請時、OS駆動部120はブートモードに応じて封印作業されたオペレーティングシステムイメージを含むマスターファイルおよび初期化状態の第1仮想オペレーティングシステムファイルを駆動する。一方、オペレーティングシステム初期化の要請がない時、OS駆動部120はブートモードに応じてユーザ環境が設定された状態の第2仮想オペレーティングシステムファイルを駆動する。
【0029】
OS駆動部120では、オペレーティングシステムの初期化にかかる時間を最小化するために、仮想ハードディスク(VHD:Virtual Hard Disk)形式のオペレーティングシステムファイルを含むことができる。例えば、OS駆動部120のパーティションはNTFSでフォーマットされており、Windows駆動時に必要なVHDファイルを含んでいる。
【0030】
オペレーティングシステムファイルに含まれる封印作業されたオペレーティングシステムイメージを含むマスターファイル、初期化状態の第1仮想オペレーティングシステムファイル、およびユーザ環境が設定された状態の第2仮想オペレーティングシステムファイルなどは、VHDファイルの形態であってもよい。
【0031】
OS駆動部120のマスターファイルは、親ノードに該当するVHDファイルであってもよく、オペレーティングシステムのクリーンインストールのために封印作業(Sysprep)されたオペレーティングシステムイメージを含む。ここで、マスターファイルは、無人インストールのためにプロダクトキーを含む応答ファイルが適用されており、このような応答ファイルはプロダクトキーの漏洩防止のためにWindows駆動時に削除される。さらに、マスターファイルは、オペレーティングシステム初期化のためにワンクリック実行ファイルを含む。ここで、ワンクリック実行ファイルは、コンピューティング装置10にインストールされた既存のオペレーティングシステムまたは外付けオペレーティングシステム駆動装置100でユーザ環境が設定された状態の第2仮想オペレーティングシステムファイルで起動された後、第1仮想オペレーティングシステムファイルに基づいてオペレーティングシステム初期化のための実行ファイルを意味する。
【0032】
OS駆動部120の第2仮想オペレーティングシステムファイルは、ユーザ環境が設定された状態のオペレーティングシステムを駆動させるためのファイルであり、第1仮想オペレーティングシステムファイルは、オペレーティングシステム初期化のために初期状態のオペレーティングシステムを駆動させるためのファイルを意味する。ここで、第1仮想オペレーティングシステムファイルおよび第2仮想オペレーティングシステムファイルは、マスターファイルの子ノードに該当するVHDファイルであり得る。
【0033】
また、OS駆動部120は、オペレーティングシステムファイルの状態を維持するためにオペレーティングシステムファイルへのユーザのアクセスを制限することができる。
【0034】
具体的には、OS駆動部120は、オペレーティングシステムファイルを含むパーティションにOEM属性を追加して隠し設定にすることでユーザのアクセスを制限することができる。
【0035】
さらに、OS駆動部120は、オペレーティングシステムファイルに含まれる封印作業されたオペレーティングシステムイメージを含むマスターファイル、初期化状態の第1仮想オペレーティングシステムファイル、およびユーザ環境が設定された状態の第2仮想オペレーティングシステムファイルを隠し設定して、OEM属性による隠し設定が解除されても、ユーザのアクセスを制限することができる。
【0036】
さらに、OS駆動部120は、オペレーティングシステムファイルに含まれる封印作業されたオペレーティングシステムイメージを含むマスターファイル、初期化状態の第1仮想オペレーティングシステムファイル、およびユーザ環境が設定された状態の第2仮想オペレーティングシステムファイルの隠し設定が解除されても、マスターファイル、第1仮想オペレーティングシステムファイル、および第2仮想オペレーティングシステムファイルへのユーザのアクセスを制限するために使用権限認証過程を設定することができる。ここで、使用権限認証過程は、ユーザの権限に応じて接続可否を制限することができる様々な認証方法が適用され得る。
【0037】
本実施形態に係るOS駆動部120は、オペレーティングシステムファイルの駆動動作を自主的に行うものとして記載しているが、必ずしもこれに限定されるのではなく、OS駆動部120は、オペレーティングシステムファイルを含むOSパーティションで実現され得る。
【0038】
データ処理部130は、オペレーティングシステムファイルが駆動され、オペレーティングシステムへの起動が完了した後、コンピューティング装置10と連動して動作するデータを格納および管理する動作を行う。
【0039】
データ処理部130はデータパーティションとして実現されることができ、データ処理部130は、コンピューティング装置10にインストールされた既存のオペレーティングシステムまたは外付けオペレーティングシステム駆動装置100において仮想オペレーティングシステムファイルで起動された状態の両方から確認することができる。データ処理部130は、携帯用記憶媒体の機能を実行することができる。
【0040】
制御部140は、コンピューティング装置10と連動して運用体制に関連する全体的な動作を制御する。
【0041】
制御部140は、コンピューティング装置10に要請信号を転送し、要請信号に対応するブート設定情報を取得してブートモードが決定されるようにする。
制御部140は、外付けオペレーティングシステム駆動装置100がコンピューティング装置10と接続されると、コンピューティング装置10に設定された既存のブート設定情報を確認する。具体的には、制御部140はコンピューティング装置10に要請信号を転送し、要請信号に対する応答信号を用いて既存のブート設定情報を確認することができる。
【0042】
本実施形態に係る制御部140は、外付けオペレーティングシステム駆動装置100の全般的な動作を制御するものとして記載しているが、必ずしもこれに限定されるのではなく、コンピューティング装置10のブート設定情報のみを確認するブート設定確認部として実現されてもよい。
【0043】
なお、本実施形態に係る制御部140は、外付けオペレーティングシステム駆動装置100内に設けられるものとして記載しているが、必ずしもこれに限定されるのではなく、ブート設定を確認する機能を除いた他の制御機能は、コンピューティング装置10に実現されてもよい。
【0044】
通信部150は、通信インターフェースを介してコンピューティング装置10と接続してデータ通信を実行する動作を行う。
通信部150は、USBケーブルベースの通信インターフェースを介してコンピューティング装置10と接続される方が好ましいが、必ずしもこれに限定されるのではなく、SATAケーブルなどのような様々な形態の通信インターフェースを用いることもできる。
図2は、本発明の実施形態に係る外付けオペレーティングシステム駆動装置のブート処理部を示すブロック構成図である。
【0045】
本実施形態に係るブート処理部110は、初期化部210及びインターフェース構成部220を含む。
【0046】
初期化部210は、ブートパーティションを構成するためにディスク初期化およびフォーマットを行う。ここで、初期化部210は、コンピューティング装置10のブート設定情報に対応してディスク初期化およびフォーマットを行う。
【0047】
初期化部210は、コンピューティング装置10のケーブル接続設定情報、ブートモード設定情報、ディスク初期化設定情報などを含むブート設定情報を用いてディスク初期化およびフォーマットを行う。例えば、初期化部210は、LAGECY及びUEFIサポート可能なMBR形式のディスク初期化を行う。ここで、GPT形式のディスクはUEFIブートのみサポートされるため、LAGECY及びUEFIの両方がサポートされるMBR形式でディスクを初期化する。その後、初期化部210は、LAGECYおよびUEFIサポート可能なFAT32でフォーマットを行う。UEFIシステムでブートパーティションとして認識されるようにするため、FAT32でフォーマットを行う。
【0048】
インターフェース構成部220は、コンピューティング装置10のブート設定情報に対応して起動時に必要なファイルを構成し、インターフェース接続方式に応じたブートモードを構成する。
【0049】
例えば、インターフェース構成部220は、LAGECYおよびUEFIシステムにそれぞれ反応する2つのBCDファイルを構成する。ここで、2つのBCDファイルは、UEFIシステムで使用されるUEFI用のBCDファイルと、LAGECYシステムで使用されるLAGECY用のBCDファイルそれぞれを意味する。
【0050】
インターフェース構成部220は、Windows再インストール時に起動のためのWindows PEイメージを構成する。このように構築されたブートパーティションは、オペレーティングシステムのインストール時にすべてのインストール環境を統合することができるブートモードで構成され得る。
【0051】
また、インターフェース構成部220は、SATAモード(IDE、AHCI)変換に対応するために、SATAモード(IDE、AHCI)それぞれのドライバを全て含む形態のブートモードを構成する。ここで、ドライバはオペレーティングシステムの種類に応じて異なってもよい。
【0052】
図3は、本発明の実施形態に係る外付けオペレーティングシステム駆動装置のOS駆動部を示すブロック構成図である。
【0053】
本実施形態に係るOS駆動部120は、マスターファイル処理部310及びOS駆動ファイル処理部320を含む。
【0054】
マスターファイル処理部310は、親ノードに該当するVHDファイルであるマスターファイルを処理する。ここで、マスターファイルは、オペレーティングシステムのクリーンインストールのために封印作業(Sysprep)されたオペレーティングシステムイメージを含む。
【0055】
マスターファイル処理部310は、無人インストールのためにプロダクトキーを含む応答ファイルが適用されたマスターファイルを構成し、プロダクトキー漏洩防止のためにWindows駆動時に応答ファイルは削除される。
【0056】
マスターファイル処理部310は、ワンクリック実行ファイルを含み、ユーザの操作または入力によってワンクリック実行ファイルが実行されると、OS駆動ファイル処理部320に構成された第1仮想オペレーティングシステムファイルまたは第2仮想オペレーティングシステムファイルが駆動されるようにする。
【0057】
OS駆動ファイル処理部320は、オペレーティングシステム初期化のために初期状態のオペレーティングシステムを駆動させるための第1仮想オペレーティングシステムファイル、及びユーザ環境が設定された状態のオペレーティングシステムを駆動させるための第2仮想オペレーティングシステムファイルを構成する。ここで、第1仮想オペレーティングシステムファイルおよび第2仮想オペレーティングシステムファイルは、マスターファイルの子ノードに該当するVHDファイルであり得る。
【0058】
OS駆動ファイル処理部320は、ワンクリック実行ファイルの実行によってユーザ環境が設定された状態の第2仮想オペレーティングシステムファイルで起動を行うか、オペレーティングシステム初期化を行うために第1仮想オペレーティングシステムファイルを駆動させることができる。
【0059】
外付けオペレーティングシステム駆動装置100のOS駆動部120は、以下の手順でオペレーティングシステムを再インストールすることができる。ここで、オペレーティングシステムはWindows環境であることを仮定し、ブート設定などに関する情報は一実施形態によるものであり、他の実施形態において変更され得る。
【0060】
外付けオペレーティングシステム駆動装置100のWindows再インストールプロセスは、Windows PE(Windows Preinstallation Environment)モードで行われ、再インストールプロセス中の選択事項と実行作業が反映されている修正されたWindows PEイメージファイルはブートパーティションに配置され、BCDファイルにマルチブートメニューとして登録される。マルチブートメニュー登録時に生成されるGUID aliasを呼び出す方式でWindows再インストールモードに入ることができるようになる。
【0061】
外付けオペレーティングシステム駆動装置100は、2つの方法でWindows再インストールモードに入ることができる。1つ目は、起動中にマルチブートメニューから方向キーでWindows初期化を選択する方法であり、2つ目はWindowsで起動した状態でマスターファイルに含まれるワンクリックWindows初期化ショートカットをダブルクリックする方法である。
【0062】
その後、外付けオペレーティングシステム駆動装置100は、迅速な再インストールのためにWindows再インストール方法としてVHDファイルコピー方法を使用する。すなわち、外付けオペレーティングシステム駆動装置100は、ユーザ環境が構成されたWindowsで駆動していた第2仮想オペレーティングシステムファイルを第1仮想オペレーティングシステムファイルで上書きしてWindows再インストール環境を構成する。
【0063】
図4は、本発明の実施形態による外付けオペレーティングシステムの駆動方法を説明するためのフローチャートである。
【0064】
外付けオペレーティングシステム駆動装置100は、通信インターフェースを介してコンピューティング装置10と接続を行う(S410)。
【0065】
外付けオペレーティングシステム駆動装置100は、コンピューティング装置10のブート設定情報に対応してブートモードを決定する(S420)。外付けオペレーティングシステム駆動装置100は、ケーブル接続設定情報、ブートモード設定情報、ディスク初期化設定情報などを含むブート設定情報を用いてブートモードを決定する。具体的には、外付けオペレーティングシステム駆動装置100は、ケーブル接続設定情報に対応する第1条件情報、ブートモード設定情報に対応する第2条件情報、およびディスク初期化設定情報に対応する第3条件情報のそれぞれを選択し、第1条件情報、第2条件情報、及び第3条件情報を組み合わせてブートモードを決定する。ここで、第1条件情報は、IDE(Integrated Development Environment)及びAHCI(Advanced Host Controller Interface)のいずれかのケーブル接続設定方式であってもよく、第2条件情報は、LAGACY及びUEFI(Unified Extensible Firmware Interface)のいずれかのブートモード設定方式であってもよい。また、第3条件情報は、MBR(Master Boot Record)およびGPT(GUID Partition Table)のいずれかのディスク初期化設定方式であってもよい。
【0066】
外付けオペレーティングシステム駆動装置100は、ブートモードに対応するオペレーティングシステムファイルを構成し、オペレーティングシステムファイルを駆動させる(S430、S440)。外付けオペレーティングシステム駆動装置100は、ワンクリック実行ファイルの実行によってユーザ環境が設定された状態の第2仮想オペレーティングシステムファイルで起動を行うか、オペレーティングシステム初期化を行うために第1仮想オペレーティングシステムファイルを駆動させることができる。
【0067】
外付けオペレーティングシステム駆動装置100は、オペレーティングシステムファイルが駆動され、オペレーティングシステムに対する起動が完了した後、コンピューティング装置10と連動して動作するデータを格納および管理する動作を行う(S450)。
【0068】
図4では、各ステップを順次実行するものとして記載しているが、必ずしもこれに限定されるのではない。言い換えれば、
図4に記載されたステップを変更して実行したり、1つ以上のステップを並列に実行することで適用可能であるため、
図4は時系列的な順序に限定されるのではない。
【0069】
図4に記載の本実施形態による外付けオペレーティングシステム駆動方法は、アプリケーション(またはプログラム)で実現され、端末装置(またはコンピュータ)で読み取り可能な記録媒体に記録され得る。本実施形態による外付けオペレーティングシステム駆動方法を実現するためのアプリケーション(またはプログラム)が記録され、端末装置(またはコンピュータ)が読み取ることができる記録媒体は、コンピューティングシステムによって読み取られることができるデータが格納されるあらゆる種類の記録装置または媒体を含む。
【0070】
図5a~
図5cは、本発明の実施形態に係るオペレーティングシステムのブート動作を説明するためのフローチャートである。
【0071】
図5a~
図5cにおいて、オペレーティングシステムはWindows環境と仮定し、ブート設定などに関する情報は一実施形態によるものであり、他の実施形態で変更され得る。
【0072】
図5aを参照すると、外付けオペレーティングシステム駆動装置100は、コンピューティング装置10のUEFI起動の可否を確認し(S510)、UEFI起動が可能な場合はUEFI専用BCDファイルを用いて(S512)Windows起動を行う(S516)。
【0073】
一方、ステップS510でUEFI起動が不可能な場合、外付けオペレーティングシステム駆動装置100は、LAGACY専用BCDファイルを用いて(S514)Windows起動を行う(S516)。
【0074】
図5bを参照すると、外付けオペレーティングシステム駆動装置100は、マルチブートメニューを介してWindows再インストール動作を行うことができる。
【0075】
外付けオペレーティングシステム駆動装置100は、コンピューティング装置10に出力されたマルチメニューのうち、Windows初期化を選択したか否かを確認する(S520)。
【0076】
ステップS520でWindows初期化を選択した場合、外付けオペレーティングシステム駆動装置100はブートパーティションでWindows初期化を実行するか否かを選択し(S522)、それに応じたWindows初期化パーティションを選択した場合(S524)、Windows初期化を行って初期化されたWindowsで起動を完了する(S526)。
【0077】
一方、ステップS520でWindows初期化を選択しなかった場合、外付けオペレーティングシステム駆動装置100はユーザ環境が設定された状態のWindowsで起動を完了する(S530)。
【0078】
図5cを参照すると、外付けオペレーティングシステム駆動装置100は、ウィンクリックWindows初期化ファイルの操作を介してWindows再インストール動作を行うことができる。
【0079】
外付けオペレーティングシステム駆動装置100は、ウィンクリックWindows初期化ファイルの操作によりWindows初期化を選択した後(S540)、ブートパーティションでWindows初期化を実行するか否かを選択し(S542)、それに応じたWindows初期化パーティションを選択した場合(S544)、Windows初期化を行い、初期化されたWindowsで起動を完了する(S546)。
【0080】
一方、ステップS540でWindows初期化を選択しなかった場合、コンピューティング装置10で起動された既存のWindowsを維持する(S550)。
【0081】
一方、ステップS542でWindows初期化を選択しなかった場合、外付けオペレーティングシステム駆動装置100はユーザ環境が設定された状態のWindowsで起動を完了する(S552)。
【0082】
図6は、本発明の実施形態による外付けオペレーティングシステムの駆動のために区切られたパーティションを示す例示図である。
【0083】
図6は、外付けオペレーティングシステム駆動装置100が認識されたディスク構造状態を出力したコンピューティング装置10の画面を示す。
【0084】
図6に示すように、ディスク0はブートパーティション、Windows駆動パーティション、データパーティションに分かれている。ここで、ブートパーティションはブート処理部110と同じ機能を実行し、Windows駆動パーティションはOS駆動部120と同じ機能を実行する。また、データパーティションはデータ処理部130と同じ機能を実行する。
【0085】
図6に示すように、ディスク1は子VHDのWindowsパーティションを表す。ここで、ディスク1には初期化状態の第1仮想オペレーティングシステムファイル及びユーザ環境が設定された状態の第2仮想オペレーティングシステムファイルなどが含まれてもよい。
【0086】
図7a
~図7dは、本発明の実施形態に係る外付けオペレーティングシステムの駆動設定および使用方法を示す例示図である。ここで、オペレーティングシステムはWindows環境であると仮定し、ブート設定などに関する情報は一実施形態によるものであり、他の実施形態において変更され得る。
【0087】
図7aの第1画面710はマルチブートメニュー画面を示し、第2画面720はワンクリックWindows初期化ショートカットを示す。
【0088】
ワンクリックWindows初期化ショートカットボタンがクリックされると、外付けオペレーティングシステム駆動装置100は、
図7bの第3画面730のように、ワンクリックWindows初期化ファイルを実行し、ワンクリックWindows初期化実行ポップアップウィンドウを出力する。
図7bの第4画面740は、ワンクリックWindows初期化の実行のための継続的な選択画面を示す。
【0089】
図7cの第5画面750は、ワンクリックWindows初期化実行中の再スタート中の画面を示し、再スタートが完了すると、
図7cの第6画面760のようにWindows初期化選択画面が出力される。ここで、Windows初期化を選択すると、
図7dの第7画面770のようにWindows初期化パーティションを選択する画面が出力される。ここで、ユーザがWindows初期化パーティションを選択すると、ユーザ環境が構成されたWindowsで駆動していた第2仮想オペレーティングシステムファイルを第1仮想オペレーティングシステムファイルで上書きしてWindows再インストール環境を構成する。
図7dの第8画面780は、Windows初期化が完了した画面を示す。
【0090】
以上の説明は、本発明の技術思想を例示的に説明したものに過ぎず、本発明の属する技術分野において通常の知識を有する者であれば、本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲で様々な修正及び変形が可能であろう。したがって、本発明の実施例は、本発明の実施例の技術思想を限定するためのものではなく説明するためのものであり、このような実施例により本発明の実施例の技術思想の範囲が限定されるものではない。本発明の保護範囲は以下の請求範囲によって解釈されるべきであり、その均等な範囲内にあるすべての技術思想は、本発明の権利範囲に含まれるものと解釈されるべきである。