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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-12
(45)【発行日】2023-10-20
(54)【発明の名称】内部視認性が向上した収納バッグ
(51)【国際特許分類】
   A45C 3/00 20060101AFI20231013BHJP
   A45C 13/00 20060101ALI20231013BHJP
   B65D 67/00 20060101ALI20231013BHJP
【FI】
A45C3/00 S
A45C13/00 A
B65D67/00 E
【請求項の数】 5
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2020110895
(22)【出願日】2020-06-26
(65)【公開番号】P2021030063
(43)【公開日】2021-03-01
【審査請求日】2022-06-23
(31)【優先権主張番号】62/890,420
(32)【優先日】2019-08-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】16/669,056
(32)【優先日】2019-10-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】519412811
【氏名又は名称】タフビルト インダストリーズ、インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】マイケル パノジアン
(72)【発明者】
【氏名】ジョシュア キーラー
【審査官】東 勝之
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2014/0191008(US,A1)
【文献】特開平02-026503(JP,A)
【文献】特開2010-162109(JP,A)
【文献】国際公開第2008/097886(WO,A2)
【文献】特開2001-095613(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2011/0049138(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45C 3/00
A45C 5/06
A45C 13/00 - 13/42
B65D 67/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
収納バッグであって、
概して矩形状の底壁と、
前壁と、
離間する実質的に平行な側壁と、
前記前壁から距離Dだけ離間する後壁であり、前記前壁、側壁、及び後壁は実質的に等しい高さを有してともに上側開口を画定する、後壁と、
開位置に移動した場合に前記上側開口を露出し、閉位置に移動した場合に前記上側開口を閉じる蓋であり、前記蓋は、前記前壁及び後壁のそれぞれの上端に移動可能に連結される前蓋部分及び後蓋部分を含み、前記前蓋部分は、上端及び直立し前記前壁と概して同一の広がりを有しする場合に高さAを有し、前記後蓋部分は、上端及び直立し前記後壁と概して同一の広がりを有する場合に高さBを有し、それらの開位置で前記前蓋部分及び後蓋部分の前記上端の間の前記底壁に対して傾斜側面を画定するためにA<D/2,B>D/2、及びA+B≒Dであり、前記傾斜側面は長さCを有し、C=(B-A)+Dである、蓋と、
前記前蓋部分及び後蓋部分の前記開位置で前記側壁のそれぞれと概して同一平面である可撓性ウェブであり、各ウェブは、前記前蓋部分及び後蓋部分並びに関連する側壁に連結され、関連する傾斜側面に沿って延在する、可撓性ウェブと、
前記前蓋部分及び後蓋部分の前記上端及び関連する側壁に沿って及び各ウェブの関連する傾斜側面に沿って延在する閉鎖器具であり、それにより、前記前蓋部分及び後蓋部分の閉鎖により、前記側壁の外側上で前記収納バッグの前記外側上で前記可撓性ウェブを折り畳み、前記蓋の開口部は、前記収納バッグの内部の向上した視認性を提供する、閉鎖器具と、
を備える収納バッグ。
【請求項2】
A≒0である、請求項1に記載の収納バッグ。
【請求項3】
前記閉鎖器具は、ジッパを含む、請求項1又は2に記載の収納バッグ。
【請求項4】
前記後蓋部分は、開位置にある場合に前記前壁に対向する内側面を有し、
さらに前記内側面上に格納手段を備える、
請求項1から3のいずれか一項に記載の収納バッグ。
【請求項5】
前記格納手段は、その内部にアイテムを格納し、デバイスを固定又は保持するための少なくとも1つのポケット又はポーチを含む、請求項4に記載の収納バッグ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して収納バッグに関し、より具体的には、労働者のためのハンドツール、関連ハードウェア及び生活用品並びに消費者による他のアイテムを格納し、格納アイテムの整理及び視認性を容易にするのに有用な収納バッグに関する。
【背景技術】
【0002】
収納バッグは、典型的には、異なる用途及び使用に対応するために、様々な寸法を有する矩形状である。通常、そのような収納バッグは、上部が開かれて、運ばれるアイテムの内部体積を最大にする。バッグは、通常、一方の端について折り畳み可能又は旋回可能な単一の上部パネル又は反対側の端でヒンジ連結又は旋回する2つのパネルを有する。このタイプの軟らかい収納バッグの例が文献2009/0145711で説明され、そのようなバッグが開かれると、前壁、後壁、及び側壁はすべて同一高さを有し、正方形状を生成し、それにより、ユーザは、矩形状の開口部をまっすぐ見下ろすよう動機付けられる。
【0003】
米国特許第4,976,352号では、カメラバッグが、ユーザによって、主充填コンパートメント並びに蓋ポケットへの手動アクセスを容易にするために開かれ運ばれるよう設計されている。これは、また、バッグがキャリーストラップによって運ばれるときにジッパースライドを操作するのに便利である。バッグは、バッグの前方からの内容の視認性を向上する又は後壁の内面への追加の特徴及び機能を容易にするよう設計されていない。前壁及び後壁は、バッグの開及び閉位置の両方で固定されたままである。蓋ポケットは、バッグのクロージャ、上壁、又は蓋になる。
【発明の概要】
【0004】
従って、本発明の目的は、従来技術又は公知の収納バッグの欠点である収納バッグを提供することである。
【0005】
本発明の別の目的は、構造的に単純で製造するのに経済的な収納バッグを提供することである。
【0006】
本発明のさらに別の目的は、上蓋が開かれる場合にバッグの内部視認性が向上する収納バッグを提供することである。
【0007】
本発明のさらに別の目的は、ポケット又はコンパートメント又は他の格納又は固定デバイスを収容するために、ユーザに対向する開蓋の内面上の表面積を提供する上記の収納バッグを提供することである。
【0008】
以下において、概して矩形状の底壁と、前壁と、離間する実質的に平行な側壁と、前記前壁から距離D、離間する後壁であり、前記前壁、側壁、及び後壁は実質的に等しい高さを有してともに上側開口を画定する、後壁と、開位置に移動した場合に前記上側開口を露出し、閉位置に移動した場合に前記上側開口を閉じる蓋であり、前記蓋は、前記前壁及び後壁のそれぞれの上端に移動可能に連結される前蓋部分及び後蓋部分を含み、前記前蓋部分は、上端及び直立した場合に高さAを有し、前記前壁と概して同一の広がりを有し、前記後蓋部分は、上端及び直立した場合に高さBを有し、前記後壁と概して同一の広がりを有し、それらの開位置で前記蓋部分の前記上端の間の前記底壁に対して傾斜側面を画定するためにA<D/2,B>D/2、及びA+B≒Dであり、前記傾斜側面は長さCを有し、C=(B-A)+Dである、蓋と、前記蓋部分の前記開位置で前記側壁のそれぞれと概して同一平面である可撓性ウェブであり、各ウェブは、前記前蓋部分及び後蓋部分並びに関連する側壁に連結され、関連する傾斜側面に沿って延在する、可撓性ウェブと、前記前蓋部分及び後蓋部分の前記端及び関連する側壁に沿って及び各ウェブの関連する傾斜側面に沿って延在する閉鎖器具であり、それにより、前記蓋部分の閉鎖により、前記側壁の外側上で前記収納バッグの前記外側上で前記ウェブを折り畳み、前記蓋の開口部は、前記バッグの内部の向上した視認性を提供する、閉鎖器具と、を備える収納バッグが開示される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の上記及び他の態様、特徴、及び利点は、添付の図面と組み合わせて理解すると以下の記載からより明らかになるであろう。
図1】閉蓋状態で示される、本発明に係る収納バッグの斜視図である。
図2図1と同様、ただし開蓋状態でバッグを示す。
図3】開蓋状態における、図1及び図2に示されるバッグの概略的側面図である。
図4】閉蓋状態におけるバッグの側面図である。
図5図3と同様であり、寸法A及びBに対する異なるパラメータを示す。
図6図5に示されるバッグについての図4と同様である。
図7図1に示される収納バッグの斜視図である。バッグはローリングバッグである。
図8図2と同様であり、開状態にある場合の後蓋部分の内面上のいくつかの追加の支持機構を示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
ここで、特に同一又は同様の部分が全体を通じて同一の符号により示される図面を参照し、まず、図1を参照し、本発明に係る収納バッグ又はケースが符号10により概して示される。
【0011】
図1図4を参照すると、バッグ10は、概して矩形状の底壁12、前壁14、後壁16、及び離間する実質的に平行な側壁18を有する。後壁16及び前壁14は、距離「D」だけ離間する。前壁、側壁、及び後壁は、実質的に等しい高さを有し、ともに上側開口20を画定する。
【0012】
蓋22は、図2及び図3に示されるように開位置に移動すると上側開口20を通じたバッグ10へのアクセスを提供し、図1及び図4に示されるように閉位置に移動すると上側開口を閉じる。蓋22は、前壁14及び後壁16の上端にそれぞれ移動可能に連結される前蓋部分22a及び後蓋部分22bを含む。
【0013】
特に図3を参照すると、前蓋部分22aは、示されるように上端を有し、また直立して概して前壁14とほぼ同一の広がりになる場合、高さ「A」を有する。後蓋部分22bは、示されるように上端を有し、直立して概して後壁16と同一の広がりになる場合、高さ「B」を有する。本発明の重大な特徴は、それらの開位置で蓋部22a、22bの上端の間で傾く側面24を画定するため、A<D/2、B>D/2、A+B≒Dであることである。各側壁18の上方の傾斜側面は、長さ「C」を有し、ただしC=(B-A)+Dである。Aが典型的にBに等しい従来技術のバッグと明確に異なる。従って、図3から留意されるように、高さD/2は、バッグの奥行Dの2分の1であり、常に、寸法Aを超え、常に寸法Bより小さい。
【0014】
図2及び図3を参照すると、ウェブが側壁18のそれぞれの上方に設けられ、各ウェブは、概して蓋部22a、22bの開位置で側壁のそれぞれと同一平面である。各ウェブ26は、前蓋部分及び後蓋部分、関連する側壁に連結し、関連する傾斜側面24までこれに沿って延在する。適当な閉鎖器具が、前蓋部分及び後蓋部分22a、22bの端に沿って、各ウェブの関連する傾斜側面24に沿って延在するよう設けられる。
【0015】
蓋が開位置又は状態にあると、蓋は、バッグの内部を露出し、バッグの内部の向上した視認性を提供する。蓋部が閉じられると、ウェブ26は、例えば図1及び図4に示されるように、収納バッグの外側で折り畳まれる。ウェブは、可撓性材料から成り、それにより、蓋部22a、22bが閉じられる場合に容易に折り畳まれることができる。
【0016】
任意の閉鎖器具が、それらの閉状態で蓋部を保持するために使用されてよい。示される実施形態では、閉鎖器具は、前蓋部分及び後蓋部分の端及び各ウェブの関連する傾斜側面に沿って延在する実質的に連続なジッパ28である。バッグ10が閉じられると、可撓性ウェブ26は、線の周りで折り畳まれ、図1及び図4に示されるように側壁18のそれぞれの外面に近接してバッグの外側に位置決めされる。
【0017】
図2に示されるように、蓋部が開かれてそれらの直立又は開状態(複数可)にあると、後蓋部分22bは、前蓋部分22aにより呈される面より大きい内面Sを呈する。表面積Sは、前部及び後部22a、22bが同一の寸法を有する他の公知のバッグで利用可能なものよりも大きい。寸法「A」がより小さく、寸法「B」がより大きいほど、内側の表面積Sがより大きくなることが理解されよう。面Sは、ポーチ34を支持することを含む多くの目的、小さいツール、ハードウェア及び他の小さいパーツを格納するために使用されることができ、また弾性ストラップ、クリップ又はクランプ36によって小さいツールを支持するのに使用されることもできる。
【0018】
図5図8を参照すると、Aは実質的に0に等しく、Bは実質的に「D」に等しい目下の好ましい実施形態が示される。この設計では、ウェブ26は、バッグの開位置で、傾斜側面24が底壁12に対して約45度で傾く実質的に直角二等辺三角形を画定する。
【0019】
バッグは、ハンドル(不図示)に接続されるローリングホイール(不図示)、伸縮ロッド又はチューブ38と組み合わせて使用されると、リテーナ40(図7)は、図2及び図3に示されるように開状態で非固定式の蓋部22bを固定するために使用されることができる。使用される特定のリテーナは、重要ではなく、チューブ又はロッド38と磁気的に一致する磁石、チューブにスナップ留めするクリップなどである。バッグが十分硬い布材料から作られる場合、後蓋部分22bは、任意の追加の支持機構なしで直立位置に蓋部を保持するよう十分硬くてよく、それにより、後壁16に対して物理的に旋回、折り畳み、移動できるようにする。
【0020】
図5及び図6に示される好ましくは45度のバッグは、前壁より高い後壁を提供する。これは、開いたバッグを容易に見えるようにし、示される追加の特徴のために後部に垂直壁を生成する。
【0021】
前述のことは、本発明の原則だけを示すものとみなされる。さらに、当業者であれば、多数の変形及び変更に容易に想到するので、発明を、図示及び説明された厳密な構造及び動作に限定することは望ましくない。従って、全ての好適な変形及び均等物は、本発明の範囲に再分類されてよく、これに属する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8