IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社 シコクの特許一覧

<>
  • 特許-補助手摺り 図1
  • 特許-補助手摺り 図2
  • 特許-補助手摺り 図3
  • 特許-補助手摺り 図4
  • 特許-補助手摺り 図5
  • 特許-補助手摺り 図6
  • 特許-補助手摺り 図7
  • 特許-補助手摺り 図8
  • 特許-補助手摺り 図9
  • 特許-補助手摺り 図10
  • 特許-補助手摺り 図11
  • 特許-補助手摺り 図12
  • 特許-補助手摺り 図13
  • 特許-補助手摺り 図14
  • 特許-補助手摺り 図15
  • 特許-補助手摺り 図16
  • 特許-補助手摺り 図17
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-12
(45)【発行日】2023-10-20
(54)【発明の名称】補助手摺り
(51)【国際特許分類】
   A61H 3/00 20060101AFI20231013BHJP
   E04F 11/18 20060101ALI20231013BHJP
   A61G 7/053 20060101ALI20231013BHJP
【FI】
A61H3/00 Z
E04F11/18
A61G7/053
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2020003299
(22)【出願日】2020-01-12
(65)【公開番号】P2021108985
(43)【公開日】2021-08-02
【審査請求日】2022-12-31
(73)【特許権者】
【識別番号】599117255
【氏名又は名称】株式会社 シコク
(74)【代理人】
【識別番号】100144509
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 洋三
(72)【発明者】
【氏名】古瀬 圭一朗
【審査官】関本 達基
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-223247(JP,A)
【文献】特開2002-332735(JP,A)
【文献】特開2002-310111(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0186152(US,A1)
【文献】実開平06-026843(JP,U)
【文献】登録実用新案第3065162(JP,U)
【文献】特開平11-172879(JP,A)
【文献】特開2001-349031(JP,A)
【文献】特開2001-149421(JP,A)
【文献】特開2011-214378(JP,A)
【文献】登録実用新案第3137496(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61H 3/00
E04F 11/18
A61G 7/053
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
床面に設置される基台と、該基台から略垂直上方に向けて立設された複数本の支柱から成る支柱ユニットと、該支柱ユニットの上記支柱の上端部に継手を介して着脱自在に取り付けられた手摺り部を備えるとともに、上記継手は、エルボ状の基本形体をもち、その一端部が上記手摺り部の端部にその軸方向から嵌挿固定される一方、他端部は上記支柱の上端部に対してその軸方向上方から嵌挿され、且つ該他端部の表面上に開口する深穴から該他端部の軸方向に向けて配置した固定ボルトを、上記支柱に内挿固定した固定ピースのネジ孔に捻じ込むことで、該支柱の上端部に対して着脱可能に固定保持される構成であることを特徴とする補助手摺り。
【請求項2】
請求項1において、
上記手摺り部として、形状の異なる複数種類の手摺り部が用意され、該複数種類の手摺り部は選択的に上記支柱ユニットの上記各支柱の上端部に取り付けられることを特徴とする補助手摺り。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、例えば、人がベッドとか床面から立ち上がるような場合において、その体重移動を助けることでその立ち上がり動作を支援する補助手摺りに関するものである。
【背景技術】
【0002】
この種の補助手摺りは、高齢者社会への移行とともにその利便性、有効性が次第に認知され、その利用が拡大しており、それに伴って、各種構造が提案されている(例えば、特 許文献1,2参照)。
【0003】
特許文献1に示されるものは、基台上に立設された梯子状の支柱部の上端に手摺り部を設けたものであって、該手摺り部のほか、上記支柱部の多段の連結材も手摺り部として機 能できるようになっている。
【0004】
特許文献2に示されるものは、基台上に立設された左右一対の支柱部に、平面視矩形枠状の手摺り部を、該支柱部の高さ方向に多段階に取付けたものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2019-190181号公報
【文献】特開2013-220274号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、このような補助手摺りは、介護保険適用のレンタル品として使用されることが多く、使用期間の経過とともに、人の手が直接触れる手摺り部が次第に汚損してくるため、定期的に、あるいはレンタル期間の経過時に、汚損状態を確認し、クリーニング等の保守作業を行うことが必要となる。
【0007】
しかし、上掲の如き従来の補助手摺りにおいては、支柱部と手摺り部が一体構造とされていることから、例え手摺り部の汚損状態が他の部分に比して激しく、この手摺り部のみを交換すれば足りるような状況にあったとしても、この手摺り部のみを交換することができず、係る場合には補助手摺り全体を取り替えるのが通例であり、極めて不経済であった。
【0008】
一方、補助手摺りは、上述のように支柱部と手摺り部が一体的に構成されていることから、補助手摺りを利用しようとする者は、想定される使用形態、例えば、使用場所、使用 する人、設置場所等の諸条件に応じて、手摺り部の形状、大きさ等を設定し、それに最適な手摺り部を備えた補助手摺りを選択して購入したり、レンタル契約したりするのが通例である。
【0009】
しかし、想定された使用形態は、時間の経過とともに変化し易く、特に要介護者の支援機材としてレンタルしたような場合にあっては、使用期間が比較的短く、要求される使用形態が短期間のうちに変化することが考えられる。このように補助手摺りの使用形態が変化した場合、手摺り部の形状等が一定に固定されている既存の補助手摺りにおいては十分に対処することができず、そのため新たな使用形態に対応し得る構造の手摺り部を備えた補助手摺りに交換することが必要となり、経済的な負担が大きくなる。
【0010】
そこで本願発明は、補助手摺りにおける手摺り部を着脱自在とすることで、手摺り部のみの取り替えを可能として補助手摺りのメンテナンスコストを削減するとともに、形状の異なる複数種類の手摺り部の選択使用を可能として補助手摺りの適用性と汎用性を向上させることを目的としてなされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本願発明ではかかる課題を解決するための具体的手段として次のような構成を採用している。
【0012】
本願の第1の発明に係る補助手摺りでは、床面に設置される基台と、該基台から略垂直上方に向けて立設された複数本の支柱から成る支柱ユニットと、該支柱ユニットの上記支 柱の上端部に継手を介して着脱自在に取り付けられた手摺り部を備えるとともに、上記継手は、エルボ状の基本形体をもち、その一端部が上記手摺り部の端部にその軸方向から嵌 挿固定される一方、他端部は上記支柱の上端部に対してその軸方向上方から嵌挿され、且つ該他端部の表面上に開口する深穴から該他端部の軸方向に向けて配置した固定ボルトを、上記支柱に内挿固定した固定ピースのネジ孔に捻じ込むことで、該支柱の上端部に対して着脱可能に固定保持される構成であることを特徴としている。
【0013】
本願の第2の発明に係る補助手摺りでは、上記第1の発明に係る補助手摺りにおいて、上記手摺りユニットとして、形状の異なる複数種類の手摺りユニットを用意し、該複数種類の手摺りユニットを選択的に上記支柱ユニットの上記各支柱の上端部に取り付けることを特徴としている。
【発明の効果】
【0014】
本願発明では次のような効果が得られる。
【0015】
(a)本願の第1の発明
本願の第1の発明に係る補助手摺りでは、床面に設置される基台と、該基台から略垂直上方に向けて立設された複数本の支柱から成る支柱ユニットと、該支柱ユニットの上記支 柱の上端部に着脱自在に取り付けられた手摺り部を備えることから、例えば、長期の使用により上記手摺り部が汚損して使用に供し得ないような状態となった場合には、該手摺り部のみを新しいものに取り替えることができ、例えば、従来のように、補助手摺りそのものを取り替える必要が無く、それだけ補助手摺りのメンテナンスコストが低く抑えられる。
【0016】
また、上記継手を、エルボ状の基本形体をもち、その一端部が上記手摺りユニットの端部にその軸方向から嵌挿固定される一方、他端部は上記支柱の上端部に対してその軸方向上方から嵌挿され、且つ該他端部の表面上に開口する深穴から該他端部の軸方向に向けて配置した固定ボルトを、上記支柱に内挿固定した固定ピースのネジ孔に捻じ込むことで、該支柱の上端部に対して着脱可能に固定保持されることから、該手摺り部の着脱に際して上記支柱側の間隔調整が不要であり、それだけ該手摺り部の着脱作業時における作業性が向上する。
【0017】
(b)本願の第2の発
本願の第2の発明に係る補助手摺りでは、上記(a)に記載の効果に加えて、以下のような特有の効果が得られる。即ち、この発明では、上記手摺りユニットとして、形状の異なる複数種類の手摺りユニットが用意され、該複数種類の手摺りユニットを選択的に上記支柱ユニットの上記各支柱の上端部に取り付けるようにしていることから、補助手摺りの使用形態が変化した場合、形状の異なる複数種類の手摺り部の選択使用を可能とすることでこれに対処することができ、補助手摺りの適用性と汎用性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本願発明の第1の実施例に係る補助手摺りの全体斜視図である。
図2図1に示した補助手摺りにおいて手摺り部を分離させた状態の斜視図である。
図3図1に示した継手の構造を示す断面図である。
図4】本願発明の第2の実施例に係る補助手摺りの全体斜視図である。
図5図4に示した補助手摺りにおいて手摺り部を分離させた状態の斜視図である。
図6】本願発明の第3の実施例に係る補助手摺りの全体斜視図である。
図7図6に示した補助手摺りにおいて手摺り部を分離させた状態の斜視図である。
図8】本願発明の第4の実施例に係る補助手摺りの全体斜視図である。
図9図8に示した補助手摺りにおいて手摺り部を分離させた状態の斜視図である。
図10】本願発明の第5の実施例に係る補助手摺りの全体斜視図である。
図11図10に示した補助手摺りにおいて手摺り部を分離させた状態の斜視図である。
図12】本願発明の第6の実施例に係る補助手摺りの全体斜視図である。
図13図12に示した補助手摺りにおいて手摺り部を分離させた状態の斜視図である。
図14】本願発明の第7の実施例に係る補助手摺りの全体斜視図である。
図15図14に示した補助手摺りにおいて手摺り部を分離させた状態の斜視図である。
図16】本願発明の第8の実施例に係る補助手摺りの全体斜視図である。
図17図16に示した補助手摺りにおいて手摺り部を分離させた状態の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本願発明に係る補助手摺りを幾つかの実施例に基づいて具体的に説明する。
【0020】
「第1の実施例」
図1には本願発明の第1の実施例に係る補助手摺りZ1を示しており、また図2には該補助手摺りZ1において手摺り部4を取り外した状態を示している。
【0021】
上記補助手摺りZ1は、主としてベッド等から人が立ち上がる場合に、その立ち上がり動作を支援するために用いられる手摺りであって、床面に設置される矩形板状の基台1と、該基台1の長辺方向の一側部において、該基台1の短辺方向に所定寸法離間した二位置からそれぞれ支柱ブラケト6を介して略垂直上方に向けて立設されるとともに連結材5によって一体的に連結された複数本(この実施例では2本)の支柱3、3から成る支柱ユニ ット2と、該手摺り部4の各支柱3、3の上端部3a、3aに着脱自在に取り付けられた手摺り部4を備えて構成される。
【0022】
この補助手摺りZ1においては、上述のように、上記手摺り部4が上記各支柱3の上端部3a,3aに対して着脱自在に取り付けられる点に最大の特徴を有している。即ち、この手摺り部4は、直管体で成る手摺り体41の両端にそれぞれ次述の継手10を取付けて構成され、該各継手10、10を介して上記支柱ユニット2の左右一対の支柱3,3の上端部3aに着脱自在に取り付けられる。
【0023】
ここで、上記継手10の構造を簡単に説明すると、上記継手10は図3に示すように、略エルボ状の外観形体をもつ本体11で構成される。そして、この本体11は、その一端 部11aを上記手摺り体41の端部に嵌挿固定し、これをビス15で固定する一方、その他端11bには嵌挿穴14が設けられている。
【0024】
この嵌挿穴14には、固定ピース12を内挿固定した上記支柱3の上端部3aが嵌挿される。さらに、上記嵌挿孔14の同軸上位置には、該本体11の他端側の表面上に開口する深穴13が設けられており、該深穴13から固定ボルト16差し入れてこれを上記固定ピース12のネジ孔に捻じ込むことで、上記継手10は上記支柱3の上端部3a側に固定保持される(即ち、上記継手10が上記支柱3の上端部と一体化される)。なお、上記嵌 挿穴14は、キャップ17によって閉塞される。
【0025】
このように、上記継手10を用いて上記手摺り部4を上記支柱3の上端部に取付ける構成によれば、上記支柱3の上端部3aに対して、該支柱3の軸方向上方から上記継手10を嵌挿し且つ上記固定ボルト16を捻じ込めば良く、上記一対の支柱3,3間の間隔調整は不要であることから、上記手摺り部4の着脱作業が容易となる。
【0026】
さらに、上記手摺り部4を上記支柱ユニット2の各支柱3の上端部3aに着脱自在に取付けることができるということは、例えば、上記補助手摺りZ1の長期の使用によって上記手摺り部4が汚損した場合、従来のように、該補助手摺りZ1全体を交換するのではなく、汚損している上記手摺り部4のみを取り替えることができるということであり、これによって該補助手摺りZ1のメンテナンスコストを低く抑えることができる。
【0027】
また、上述のように、上記手摺り部4を上記支柱ユニット2の各支柱3の上端部3aに着脱自在に取付けることができるということは、例えば、形状の異なる複数の手摺り部4を予め用意しておけば、必要に応じて、これら複数の手摺り部4を選択して、これを上記支柱ユニット2の各支柱3の上端部3aに取付けることができるということであり(図4図17参照)、これによって上記補助手摺りZ1の適用性及び汎用性が向上することに なる。
【0028】
なお、以下において順次説明する「第2の実施例」~「第8の実施例」は、複数種類用意された手摺り部4の中から、必要とする使用形態に対応する特定形状の手摺り部4を選択し、これを上記支柱ユニット2の上記支柱3の上端部3aに取付けた例を示すものであ る。
【0029】
「第2の実施例」
図4には本願発明の第2の実施例に係る補助手摺りZ2を示しており、また図5には該補助手摺りZ2において手摺り部4を取り外した状態を示している。
【0030】
なお、この補助手摺りZ2における上記基台1及び上記支柱ユニット2の構成は、上記第1の実施例のそれと同じであるため、その説明を省略し、ここでは上記手摺り部4の構成を中心に説明をする。以下、各実施例においても同様である。
【0031】
この補助手摺りZ2における上記手摺り部4は、上記一対の継手10、10間に跨る直上の連結体42と、該各継手10,10から略水平方向手前側へ延出する略コ字形の手摺り体41を備えた平枠状形体を有している。そして、この手摺り部4は、上記手摺り体41のみならず、上記連結体42も手摺体として機能できるものであり、該補助手摺りZ2の使用者は必要に応じてこれら手摺り体41と上記連結体42を選択的に把持することが できる。
【0032】
上記補助手摺りZ2は、その形状からして、例えば、該補助手摺りZ2をベッドサイドに設置して使用する場合で、特に手摺り体41を上記支柱ユニット2の位置よりもさらにベッドの内方寄りまで延出させたいような場合(例えば、ベッドに横たわった状態から直接起き上がろうとするような場合)に好適な形状である。
【0033】
「第3の実施例」
図6には本願発明の第3の実施例に係る補助手摺りZ3を示しており、また図7には該補助手摺りZ3において手摺り部4を取り外した状態を示している。
【0034】
この補助手摺りZ3における上記手摺り部4は、上記一対の継手10、10間に跨る直上の連結体42と、該各継手10,10から略水平方向手前側と前方側の双方へ延出する略コ字形の手摺り体41を備えた平枠状形体を有している。そして、この手摺り部4は、上記前後一対の手摺り体41のみならず、上記連結体42も手摺体として機能できるものであり、該補助手摺りZ3の使用者は必要に応じてこれら前後一対の手摺り体41と上記連結体42を選択的に把持することができる。
【0035】
この補助手摺りZ3は、その形状からして、例えば、該補助手摺りZ3をベッドサイドに設置して使用する場合で、特に手摺り体41を、ベッドの側方から離れた位置と、該ベッドの内方側位置の双方からそれぞれ把持したいような場合に好適な形状である。
【0036】
「第4の実施例」
図8には本願発明の第4の実施例に係る補助手摺りZ4を示しており、また図9には該補助手摺りZ4において手摺り部4を取り外した状態を示している。
【0037】
この補助手摺りZ4における上記手摺り部4は、直部41aと該直部41aの両端にそれぞれ継手20を介して連結された左右一対のU形部41b、41bから成り、該各U形部41b、41bの他端を、それぞれ継手10を介して上記支柱ユニット2の各支柱3の先 端部3に着脱自在に取り付けるようにしたものである。
【0038】
なお、ここでは、上記直部41aと上記左右一対のU形部41b、41bを、それぞれ継手20を介して連結しているが、係る構成に限定されるものではなく、例えば、これら両者を素材の曲げ加工によって一体的に形成することもできる。
【0039】
また、上記補助手摺りZ4の使用者は、必要に応じて上記直部41aと上記左右一対のU形部41b、41bを選択的に把持することができる。
【0040】
この補助手摺りZ4は、その形状からして、例えば、該補助手摺りZ4をベッドサイドに設置して使用する場合で、特に手摺り体41を上記支柱ユニット2の位置よりもさらにベッドの内方寄りまで延出させ、且つ高さ方向の所定範囲内で連続的に使用したいような場合に好適な形状である。
【0041】
「第5の実施例」
図10には本願発明の第5の実施例に係る補助手摺りZ5を示しており、また図11には該補助手摺りZ5において手摺り部4を取り外した状態を示している。
【0042】
この補助手摺りZ5における上記手摺り部4は、略C形枠状に屈曲形成された手摺り体41と該手摺り体41の左右両縁部を連結する連結体42からなる平枠状形体とされ、該手摺り体41の両端を、それぞれ継手10を介して上記支柱ユニット2の各支柱3の先端部3に着脱自在に取り付けたものである。
【0043】
なお、ここでは、上記手摺り体41の一部に継手20を用いているが、係る構成に限定されるものではなく、例えば、これら両者を素材の曲げ加工によって一体的に形成することもできる。
【0044】
また、上記補助手摺りZ5の使用者は、必要に応じて上記手摺り体41と上記連結体42を選択的に把持することができる。
【0045】
この補助手摺りZ5は、その形状からして、例えば、該補助手摺りZ5をベッドサイドに設置して使用する場合で、特に高さ方向の所定範囲内で使用したいような場合に好適な形状である。
【0046】
「第6の実施例」
図12には本願発明の第6の実施例に係る補助手摺りZ6を示しており、また図13には該補助手摺りZ6において手摺り部4を取り外した状態を示している。
【0047】
この補助手摺りZ6における上記手摺り部4は、略C形矩形の枠体を、その中間位置で下方に向けて略直角に屈曲させた形体をもつ手摺り体41で構成されている。そして、この補助手摺りZ6は、上記手摺り体41の水平延出部41aの端部を上記継手10によって上記支柱ユニット2の各支柱3の上端部3aに着脱自在に取付けている。したがって、上記手摺り体41の先端部41b及び該先端部41bに設けられた連結体42は、共に上記支柱3の上端部3aよりも下方に位置して、共に把持部として利用される。
【0048】
なお、ここでは、上記手摺り体41の屈曲部に継手20を用いているが、係る構成に限定されるものではなく、例えば、この屈曲部を、継手20を用いることなく素材の曲げ加工によって一体的に形成することもできる。
【0049】
この補助手摺りZ6は、その形状からして、例えば、該補助手摺りZ6をベッドサイドに設置して使用する場合で、特に手摺り体41をベッドの内方へ延出させて配置し、且つ比較的低い高さ範囲で使用したいような場合に好適な形状である。
【0050】
「第7の実施例」
図14には本願発明の第7の実施例に係る補助手摺りZ7を示しており、また図15には該補助手摺りZ7において手摺り部4を取り外した状態を示している。
【0051】
この補助手摺りZ7における上記手摺り部4は、上記第6の実施例における上記手摺り部4とは逆に、略C形矩形の枠体を、その中間位置で上方に向けて略直角に屈曲させた形体をもつ手摺り体41で構成されている。そして、この補助手摺りZ7は、上記手摺り体41の水平延出部41aの端部を上記継手10によって上記支柱ユニット2の各支柱3の 上端部3aに着脱自在に取付けている。したがって、上記手摺り体41の先端部41b及び該先端部41bに設けられた連結体42は、共に上記支柱3の上端部3aよりも上方に 位置して、共に把持部として利用される。
【0052】
なお、ここでは、上記手摺り体41の屈曲部に継手20を用いているが、係る構成に限定されるものではなく、例えば、この屈曲部を、継手20を用いることなく素材の曲げ加 工によって一体的に形成することもできる。
【0053】
この補助手摺りZ7は、その形状からして、例えば、該補助手摺りZ7をベッドサイドに設置して使用する場合で、特に手摺り体41をベッドの内方へ延出させて配置し、且つ比較的高い高さ範囲で使用したいような場合に好適な形状である。
【0054】
「第8の実施例」
図16には本願発明の第8の実施例に係る補助手摺りZ8を示しており、また図17には該補助手摺りZ8において手摺り部4を取り外した状態を示している。
【0055】
この補助手摺りZ8における上記手摺り部4は、上記各実施例のものとは異なって、湾曲板状の形体をもち肘掛け板としても機能し得る手摺り体41で構成される。そして、この手摺り体41の両端部をそれぞれ継手10によって上記支柱ユニット2の各支柱3の上 端部3aに着脱自在に取付けている。
【0056】
この補助手摺りZ8は、その形状からして、例えば、該補助手摺りZ8をベッドサイドに設置して使用する場合で、特に手摺り体41を把持部及び肘掛けとして使用したいよう な場合に好適な形状である。
【産業上の利用可能性】
【0057】
本願発明に係る補助手摺りは、主として介護分野において被介護者の立ち上がり動作等を支援するために利用されるものである。
【符号の説明】
【0058】
1 ・・基台
2 ・・支柱ユニット
3 ・・支柱
4 ・・手摺り部
5 ・・連結材
6 ・・支柱ブラケト
10 ・・継手
11 ・・本体
12 ・・固定ピース
13 ・・深穴
14 ・・嵌挿穴
15 ・・ビス
16 ・・固定ボルト
17 ・・キャップ
20 ・・継手
41 ・・手摺り体
42 ・・連結体
Z1~Z8 ・・補助手摺り
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17