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特許7366143撮影機器用の取り外し可能なクイック接続装置および撮影機器アセンブリ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-12
(45)【発行日】2023-10-20
(54)【発明の名称】撮影機器用の取り外し可能なクイック接続装置および撮影機器アセンブリ
(51)【国際特許分類】
   F16M 11/04 20060101AFI20231013BHJP
   G03B 17/56 20210101ALI20231013BHJP
   F16B 21/04 20060101ALI20231013BHJP
【FI】
F16M11/04 C
G03B17/56 B
F16B21/04 Z
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2021547292
(86)(22)【出願日】2019-02-15
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-30
(86)【国際出願番号】 CN2019075188
(87)【国際公開番号】W WO2020164098
(87)【国際公開日】2020-08-20
【審査請求日】2021-08-12
(73)【特許権者】
【識別番号】516125532
【氏名又は名称】中山大山摂影器材有限公司
【氏名又は名称原語表記】Zhongshan Dashan Photographic Equipment Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】Area A, Floor 1, Factory Building A, No. 147, Chenggui Road, Dabu Village, Sanxiang Town Zhongshan, Guangdong 528463, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】朱 昔華
【審査官】渡邊 義之
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第6234690(US,B1)
【文献】特開昭54-163267(JP,A)
【文献】特開2018-25741(JP,A)
【文献】特開2002-115706(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16M 11/04
F16M 11/16
G03B 17/56
G03B 17/00
F16B 21/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロック装置と前記ロック装置に取り外し可能に取り付けられる接続部材とを備え、前記接続部材の側壁に係止溝が設けられており、前記ロック装置は、固定シートと前記固定シートの周囲に被装される駆動装置とを備え、前記駆動装置は、前記固定シートに対してロック位置と解放位置との間で回転でき、前記固定シートと前記駆動装置との間に少なくとも1つのロッキング部材が配置されており、前記固定シートの側壁に少なくとも1つの貫通が開いており、前記ロッキング部材は前記ロック位置で前記貫通を通して前記接続部材の前記係止溝と係合する、撮影機器用の取り外し可能なクイック接続装置であって、前記ロック装置はさらに、前記駆動装置に設けられるロック部材と、前記固定シートと前記駆動装置との間に周方向に配置されるロックばねとを備え、前記ロック部材は、位置決め部材と第1の弾性部材とを備え、前記位置決め部材と前記第1の弾性部材とは互いに前記接続部材の前記ロック装置への取り付け方向に沿って当接して前記駆動装置に取り付けられ、前記駆動装置は前記解放位置にある場合、前記位置決め部材は前記接続部材の前記ロック装置への取り付け方向に沿って少なくとも部分的に前記固定シートと前記駆動装置との間に係止され、前記駆動装置が前記解放位置に留まるようにする、ことを特徴とする撮影機器用の取り外し可能なクイック接続装置。
【請求項2】
前記ロック部材は、押し部材をさらに備え、前記押し部材は、前記固定シートに配置され、前記駆動装置は前記解放位置にある場合、記押し部材は前記位置決め部材に押され、前記固定シートの表面から伸び、前記位置決め部材の伸びる方向は、前記接続部材の前記ロック装置への取り付け方向と平行に設置され、前記接続部材を前記ロック装置へ取り付けをする場合、前記接続部材が前記ロック装置への取り付ける方向に沿って、前記押し部材を前記位置決め部材が前記固定シートと離れるまで押すことを特徴とする請求項1に記載の撮影機器用の取り外し可能なクイック接続装置。
【請求項3】
前記固定シートに段付き穴が開いており、前記段付き穴は、軸方向に配置された第1の収容穴および第2の収容穴を含み、前記押し部材は、前記段付き穴の前記第1の収容穴に移動可能に配置され、前記段付き穴の軸方向における前記ロック部材の前記位置決め部材の長さは、前記軸方向における前記段付き穴の前記第2の収容穴の長さよりも大きい、ことを特徴とする請求項1に記載の撮影機器用の取り外し可能なクイック接続装置。
【請求項4】
前記駆動装置の内面には、作用部が設置され、前記作用部は、前記固定シートの外面から離間してギャップが形成され、前記作用部の周方向の第1の側における前記ギャップの幅が前記作用部の周方向の第2の側における前記ギャップの幅よりも大きく、前記ロッキング部材は前記ギャップ内にあり、前記駆動装置が前記固定シートに対して回転する場合、前記作用部は周方向に回転し、前記解放位置にある場合、前記周方向の第1の側が前記貫通孔に対して真向かいになり、前記ロック位置にある場合、前記周方向の第2の側が貫通孔に対して真向かいになる、ことを特徴とする請求項1に記載の撮影機器用の取り外し可能なクイック接続装置。
【請求項5】
前記作用部に第1の位置決め穴が開いており、前記第1の位置決め穴は、前記ロック部材の前記位置決め部材および前記第1の弾性部材を収容するためである、ことを特徴とする請求項4に記載の撮影機器用の取り外し可能なクイック接続装置。
【請求項6】
前記固定シートの、前記接続部材に隣接する端部に少なくとも1つのバンプが設けられ、前記接続部材には、前記少なくとも1つのバンプと係合する位置決め溝を設けられている、ことを特徴とする請求項1に記載の撮影機器用の取り外し可能なクイック接続装置。
【請求項7】
前記ロック装置は、駆動部材をさらに備え、前記駆動装置に第2の位置決め穴が設けられ、前記駆動部材は、前記第2の位置決め穴に配置される、ことを特徴とする請求項2に記載の撮影機器用の取り外し可能なクイック接続装置。
【請求項8】
前記接続部材には、前記固定シートに面する解放装置が取り付けられており、前記解放装置の位置は、前記第2の位置決め穴の位置に対応する、ことを特徴とする請求項7に記載の撮影機器用の取り外し可能なクイック接続装置。
【請求項9】
前記解放装置は、固定部材と、前記固定部材に対して移動する解放部材とを備え、前記駆動部材の駆動ブロックは前記ロック位置で前記解放部材内に延び、前記接続部材が解放されると、前記駆動装置を前記ロック位置から前記解放位置に回転し、前記駆動ブロックが前記解放部材を駆動して回転させ、前記ロック部材の前記押し部材が前記解放位置で前記解放部材内に延びる、ことを特徴とする請求項8に記載の撮影機器用の取り外し可能なクイック接続装置。
【請求項10】
撮影スタンドを備える撮影機器アセンブリであって、請求項1から9のいずれか一項に記載の撮影機器用の取り外し可能なクイック接続装置をさらに備える、ことを特徴とする撮影機器アセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮影の分野、特に、撮影機器用の取り外し可能なクイック接続装置、および当該取り外し可能なクイック接続装置を有する撮影機器アセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
ビデオカメラは、通常、使用するためにブラケット、三脚、または他の機器に接続して固定する必要がある。その間の接続および固定は、通常、接続プレートまたはダブルキャリパーを備えたクイック接続器具によって固定されるが、これらの接続および固定装置には、ビデオカメラの取り付けおよび取り外しが面倒で、ビデオカメラの取り付けおよび取り外しに時間がかかり、重要な瞬間に撮影するのに最適な時間を逃すことさえある。
【0003】
本発明の目的は、上記の問題をある程度軽減または回避できる撮影機器用の取り外し可能なクイック接続装置、および当該取り外し可能なクイック接続装置を有する撮影機器アセンブリを提供することである。
【発明の概要】
【0004】
本発明は、ロック装置および前記ロック装置に取り外し可能に取り付けられる接続部材を備える撮影機器用の取り外し可能なクイック接続装置を提供し、前記接続部材の側壁に係止溝が設けられており、前記ロック装置は、固定シートと前記固定シートの周囲に被装される駆動装置とを備え、前記駆動装置は、前記固定シートに対してロック位置と解放位置との間で回転でき、前記固定シートと前記駆動装置との間に少なくとも1つのロッキング部材が配置されており、前記固定シートの側壁に少なくとも1つの貫通孔が開いており、前記ロッキング部材は前記ロック位置で前記貫通孔を通して前記接続部材の前記係止溝と係合する、前記ロック装置はさらに、前記駆動装置に設けられるロック部材と、前記固定シートと前記駆動装置との間に周方向に配置されるロックばねとを備え、前記ロック部材は、位置決め部材と第1の弾性部材とを備え、前記位置決め部材と前記第1の弾性部材とは互いに当接して前記駆動装置に取り付けられ、前記駆動装置は前記解放位置にある場合、前記位置決め部材は少なくとも部分的に前記固定シートと前記駆動装置との間に係止され、前記駆動装置が前記解放位置に留まるようにする。
【0005】
いくつかの実施形態では、前記ロック部材は、押し部材をさらに備え、前記固定シートに段付き穴が開いており、前記押し部材は、前記段付き穴に移動可能に配置され、前記駆動装置が前記解放位置にある場合、前記位置決め部材は、前記段付き穴に少なくとも部分的に係止され、かつ押し部材に当接して押し、前記解放位置で、前記押し部材の一端が段付き穴から突き出ている。
【0006】
いくつかの実施形態では、前記段付き穴の軸方向における前記ロック部材の前記位置決め部材の長さは、前記軸方向における前記段付き穴の前記第2の収容穴の長さよりも大きい。
【0007】
いくつかの実施形態では、前記駆動装置の内面は、作用部を備え、前記作用部は、前記固定シートの外面から離間してギャップが形成され、前記作用部の周方向の第1の側における前記ギャップの幅が前記作用部の周方向の第2の側における前記ギャップの幅よりも大きく、前記ロッキング部材は前記ギャップ内にあり、前記駆動装置が前記固定シートに対して回転する場合、前記作用部は周方向に回転し、前記解放位置にある場合、前記周方向の第1の側貫通孔が前記貫通孔に対して真向かいになり、前記ロック位置にある場合、前記周方向の第2の側が貫通孔貫通孔に対して真向かいになる。
【0008】
いくつかの実施形態では、前記作用部に第1の位置決め穴が開いており、前記第1の位置決め穴は、前記ロック部材の前記位置決め部材および第1の弾性部材を収容するためである。
【0009】
いくつかの実施形態では、前記固定シートの、前記接続部材に隣接する端部に少なくとも1つのバンプが設けられ、前記接続部材には、前記少なくとも1つのバンプと係合する位置決め溝を設けられている。
【0010】
いくつかの実施形態では、前記ロック装置は、駆動部材をさらに備え、前記駆動装置に第2の位置決め穴が設けられ、前記駆動部材は、前記第2の位置決め穴に配置される。
【0011】
いくつかの実施形態では、前記接続部材には、前記固定シートに面する解放装置が取り付けられており、前記解放装置の位置は、前記第2の位置決め穴の位置に対応する。
【0012】
いくつかの実施形態では、前記解放装置は、前記固定部材と、前記固定部材に対して移動する解放部材とを備え、前記駆動部材の駆動ブロックは前記ロック位置で前記解放部材内に延び、前記接続部材が解放されると、前記駆動装置を前記ロック位置から前記解放位置に回転し、前記駆動ブロックが前記解放部材を駆動して回転させ、前記ロック部材の前記押し部材が前記解放位置で前記解放部材内に延びる。
【0013】
本発明はまた、撮影スタンドおよび撮影機器用の上記の取り外し可能なクイック接続装置を備える撮影機器アセンブリを提供し、前記取り外し可能なクイック接続装置は、撮影スタンドに取り付けられる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によって提供される撮影機器用の取り外し可能なクイック接続装置は、簡単でコンパクトな構造を有し、持ち運びが容易であり、簡単かつ迅速な取り付けおよび取り外しが可能であり、自動的にロッキングでき、信頼できるロック効果を有するので、接続の安全性が向上られる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
本発明のさらなる特徴は、好ましい実施形態の以下の説明からより明確になるであろう。前記好ましい実施形態は、添付の図面と併せて例示のみとして提供される。
【0016】
図1】本発明による撮影機器アセンブリの一実施形態の斜視図である。
図2】本発明による取り外し可能なクイック接続装置の一実施形態の斜視図である。
図3図2に示される取り外し可能なクイック接続装置の分解図である。
図4図2に示される取り外し可能なクイック接続装置のロックアセンブリの斜視図である。
図5図4に示されるロック装置の分解図である。
図6図4に示されるロック装置のロック部材の動作概略図である。
図7図2に示される駆動装置が固定シートと組み付けた後の平面図である。
図8図2に示される取り外し可能なクイック接続装置の駆動装置の概略構造図である。
図9図8に示される駆動装置の平面図である。
図10図2に示される取り外し可能なクイック接続装置の解放装置を備えた接続部材の斜視図である。
図11】解放装置を備えた図10に示される接続部材の分解図である。
図12図2に示される取り外し可能なクイック接続装置の接続部材の斜視図である。
図13図12に示される接続部材の平面図である。
図14図12に示される取り外し可能なクイック接続装置の解放装置の斜視図である。
図15図12に示される取り外し可能なクイック接続装置の解放装置の分解図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の目的および利点をより明確にするために、以下は、添付の図面および実施形態を参照して、本発明をさらに詳細に説明する。ここに記載される実施形態は、本発明を説明するためにのみ使用され、本発明を限定するものではないことは明らかである。
【0018】
図1に示されるように、本発明の一実施形態による撮影機器アセンブリ300は、ビデオカメラスタンド200および取り外し可能なクイック接続装置100を備える。取り外し可能なクイック接続装置100は、ビデオカメラスタンド200に取り付けられる。この実施形態では、ビデオカメラスタンド200は三脚であり、取り外し可能なクイック接続装置100は、例えば、ねじ接続によってビデオカメラスタンド200に接続される。ビデオカメラスタンド200の構造は、基本的に既存のサポートの構造と同じにすることができるが、ここでは詳細に説明しない。
【0019】
図2から図4を参照すると、本発明の実施形態による取り外し可能なクイック接続装置100は、接続部材1およびロック装置30を備える。接続部材1は、ロック装置30に取り外し可能に接続されて固定されている。接続部材1は、接続プレート12と、接続プレート12に取り付けられた接続シート11とを備える。接続プレート12は、互いに反対側の2つの軸方向の端面を備え、上部の端面は、ビデオカメラの取り付けまたはパンチルトの接続に使用され、下部の端面は、接続シート11に接続されている。接続シート11はほぼ円筒形であり、接続シート11の外周の側壁に係止溝が設けられている。この実施形態では、接続プレート12はほぼ円盤状である。接続プレート12は、他の利用可能な構成で提供することもできると考えられる。この実施形態では、係止溝111は環状係止溝である。好ましくは、係止溝111はまた、接続シート11の外周の側壁に沿って配置される凹み溝であってもよい。この実施形態では、接続プレート12の上部の端面には、ビデオカメラと接続するためのボルトが設けられている。好ましくは、接続シート11は、ボルトによって接続プレート12に接続されている。接続シート11は、他の既知の方法で接続プレート12に取り付けることもできることが好ましい。
【0020】
同時に図3から図5を参照すると、ロック装置30は、ベースシート103、ベースシート103に取り付けられた固定シート4、および固定シート4の周囲に被装されかつ固定シート4の一端とベースシート103との間に配置される駆動装置2を備える。ロッキング部材7は、駆動装置2と固定シート4との間に配置されている。この実施形態では、ベースシート103は、第1のファスナー101によって固定シート4の底部に接続されている。固定シート4は、ほぼ中空の柱状構造であり、接続部材1の接続シート11をロックすることができる収容スペース45を有する。固定シート4は、接続部材1に隣接する一端で径方向で外向きに延在してリム47を形成し、リム47に垂直に延在する少なくとも1つのバンプ43がリム47に設けられている。接続部材1の下部の主表面はまた、バンプ43と組み合わせる少なくとも1つの位置決め溝13を備える。接続部材1がロック装置30に接続されると、バンプ43は、接続部材1が固定シート4に対して回転するのを防ぐために、位置決め溝13に係止される。バンプ43の輪郭は、好ましくは、上部が狭く底が広い構成である。この実施形態では、バンプ41は、上部が狭く底が広い等脚台形である。したがって、位置決め溝13の輪郭は、バンプ43とマッチするので、バンプ43が位置決め溝13と隙間がないように完全に係合する。好ましくは、バンプ43の高さは、位置決め溝13の深さよりも大きく、機器が長期使用に渡って摩耗され、位置決め溝13が大きくなる場合、傾斜面の作用によって依然として緊密な接合を達成できることを保証する。固定シート4の側壁には、少なくとも1つの貫通孔41が開いている。この実施形態では、径方向に配置された複数の貫通孔41が存在する。ロッキング部材7は、貫通孔41に移動可能に配置され、径方向で内向きの力で固定シート4の径方向で内向きに移動し、少なくとも部分的に貫通孔41を貫通して係止溝111に入るが、径方向で外向きの力で固定シート4の径方向で外向きに移動し、係止溝111から離れる。この実施形態では、ロッキング部材7は球体である。ロッキング部材7の直径は、貫通孔41の直径よりも大きくてもよいので、ロッキング部材7は、貫通孔41を部分的にのみ突き出し、接続部材1の接続シート11の係止溝111に入ることで、貫通孔41から完全に離脱して係止溝111に落ちるわけはない。ロッキング部材7はまた、係止溝111に係止することができる他の形状および構造を有し得ると考えられる。また、係止溝111が間隔を置いて配置された凹み溝である場合、バンプ43は省略されることができる。
【0021】
駆動装置2は、駆動本体23と、駆動本体23から径方向で外向きに延びる少なくとも1つのハンドル22とを備える。駆動本体23は中空の円筒構造である。駆動装置2は、固定シート4の外側に被装されており、固定シート4に対して回転することができる。同時に、駆動本体23の内面は、作用部21を備え、作用部21と固定シート4の外面とはギャップ27を形成し、ギャップ27の幅は、作用部21の周方向の第1の側211においては、作用部21の周方向の第2の側212よりも大きい。各ロッキング部材7は、ギャップ27内に配置され、固定シート4の貫通孔41に対応する。したがって、駆動装置2が固定シート4に対して回転すると、作用部21は、それに応じて周方向に回転することで、駆動本体23の内面と固定シート4の貫通孔41の位置との間の隙間27の幅が変化する。作用部の周方向の第1の側211が貫通孔41に対して真向かいになるとき、ロッキング部材7は、貫通孔41から固定シート4に突出することなく、ギャップ27に完全に収容することができる。作用部21の周方向の第2の側面212が貫通孔貫通孔41に対して真向かいになるとき、ギャップ27の幅が減少するため、ロッキング部材7は作用部21の内面に押し付けられて貫通孔41に貫通して固定シート4内に部分的に延びるので、接続シート11をロックできる。したがって、作用部21の周方向第1の側211が貫通孔41に対して真向かいになる位置が解放位置であり、作用部21の周方向第2の側212が貫通孔41に対して真向かいになる位置がロック位置であると定義する。
【0022】
ロック装置30はまた、ロック部材6を備える。ロック部材6は、押し出し部材61、位置決め部材63、および第1の弾性部材62を備える。位置決め部材63および第1の弾性部材62は、駆動装置2に取り付けられている。位置決め部材63は、第1の弾性部材62の上端に当接している。この実施形態では、ロック部材6は、第1の弾性部材62の下端に当接する補助部材64をさらに備える。好ましくは、補助部材64は球形であり、その結果、回転がより滑らかになり、ベースシート103に引っかき傷をすることが避けられる。固定シート4の縁部47にも段付き穴49が設けられており、ロック部材6の押し部材61が段付き穴49内に配置され、段付き穴49内で軸方向に移動することができる。図5のEの断面図に示されるように、段付き穴49は、軸方向に配置された第1の収容穴491および第2の収容穴492を備える。押し部材61は、第1の収容穴491内に移動可能に配置され、押し部材61の底部は、第1の収容穴491の底部で停止される。位置決め部材63のサイズは、固定シート4の段付き穴49の第2の収容穴492内に少なくとも部分的に延びることができるように構造されている。この実施形態では、位置決め部材63は球体である。同時に図5および図6を参照する。駆動装置2がロック位置にあるとき、位置決め部材63およびロック部材6の第1の弾性部材62は、固定シート4の制限穴49からずれているので、制限穴49内の押し部材61からもずれており、第1の弾性部材62は圧縮される状態にある。押し部材61は、固定シート4の段付き穴49に配置されている。駆動装置2がロック位置から解放位置に回転すると、ロック部材6の位置決め部材63および第1の弾性体性部材62は、駆動装置2と共に回転方向Aに沿って移動する。位置決め部材63が、固定シート4の段付き穴49の第2の収容穴492の位置に移動すると、位置決め部材63は、第1の弾性体性部材62の作用で、少なくとも部分的に段付き穴49の第2の収容穴492に入り、同時に、移動方向Bに沿って押し出し部材61を上方に押し上げる。周方向に駆動装置2と互いに固定される位置決め部材63は、固定シート4の段付き穴49の第2の収容穴492に係止されるので、駆動装置2は、第1の位置決め部材63および第1の弾性部材62の作用下で解放位置に留まる。この実施形態では、第1の弾性部材62は、長手方向に配置されたばねである。
【0023】
また、図5に示されるように、固定シート4には、リム47から離れた一端の側壁の外側に溝44が設けられており、溝44の一端には、第1のストッパー42が設けられている。同時に図5から図8を参照すると、駆動装置2には、固定シート4の溝44に対応する位置に制限カット26も設けられている。制限カット26は、溝44の第1のストッパー42から離れた端部に第2のストッパー241を備えている。溝44および制限カット26は、周方向に配置されたロックばね9を収容するための収容空間を形成する。ロックばね9の両端は、それぞれ、第1のストッパー42および第2のストッパー241に当接している。駆動装置2が解放位置に留まると、ロックばね9が圧縮される。
【0024】
同時に図7から図9を参照すると、駆動装置2の作用部21は、駆動本体23から径方向内向きに異なるサイズで延在し、周方向の第1の側211および周方向の第2の側212を形成する。作用部21の表面と駆動本体23の周囲との間の距離は異なり、解放位置に対応する周方向の第1の側211の距離は、ロック位置に対応する周方向の第2の側212の距離よりも大きい。この実施形態では、作用部21に、互いに隣接して配置された複数の周方向の第1の側面211および周方向の第2の側面212が周方向の位置に配置されている。この実施形態では、周方向の第1の側面211は、凹み穴、好ましくは半円形の形状として構造されている。好ましくは、周方向の第2の側面212は円弧面である。駆動装置2をより良く動作させるために、第1の円周側211と第2の円周側212との間に遷移面213も設けられている。遷移面213と駆動本体23の外周との間の距離は、駆動本体23の外周から周方向の第1の側面211と周方向の第2の側212との間の距離との間である。好ましくは、遷移面213は、傾斜面として構成される。取り外し可能なクイック接続装置100のロッキング部材7を作用部21上で滑らかに動かすために、作用部21の各表面の間はフィレットで遷移する。これに基づいて、作用部21の周方向の第1の側211、周方向の第2の側212、および遷移面213が固定シート4の外面とのギャップ27は、駆動装置2が固定シート4に対して回転するとともに、作用部21の異なる位置は、ロッキング部材7およびギャップ27のサイズの変化に対応し、その結果、ギャップ27内にロッキング部材7が移動し、ロッキング部材7の解放位置とロック位置との間の移動を実現する。第1の位置決め穴25は、位置決め部材63、第1の弾性部材62、およびロック部材6の補助部材64を収容するために、作用部21に設けられている。位置決め部材63は、段付き穴49と駆動装置2の第1の位置決め穴25との間に挟み込むことができる。すなわち、位置決め部材63の一部は、段付き穴49の第2の収容穴492に挟み込まれ、他の一部は、第1の位置決め穴25に挟み込まれるので、駆動装置2は、位置決め部材63および第1の弾性部材62の作用で解放位置に留まる。この実施形態では、段付き穴の軸方向における位置決め部材63の長さは、第2の収容穴492の軸方向における長さよりも大きい。
【0025】
同時に、図3図5および図9を参照すると、駆動装置2の駆動本体23は、第2の位置決め穴24をさらに設ける。第2の位置決め穴24には、駆動部材5が設けられている。駆動部材5は、駆動ブロック51と第2の弾性部材52とを備え、駆動ブロック51は、第2の弾性部材52の上端に当接している。好ましくは、第2の弾性部材52は、長手方向に配置されたばねである。駆動ブロック51の上端は、第2の位置決め穴24から突出している。この実施形態では、第2の位置決め穴24は、第1の位置決め穴25に隣接して配置されている。
【0026】
図10および図11に示されるように、解放装置8は、取り外し可能でクイック接続装置100の接続部材1の接続プレート12の下部の主表面に取り付けられる。解放装置8は、第2の位置決め穴24および第1の位置決め穴25の位置に対応して配置されている。図12に示されるように、接続プレート12の下部の主表面には、解放装置8が取り付けられる位置に、第1の制限溝14、第2の制限溝15、および凹み部16が設けられている。第1の制限溝14は、少なくとも1つの第1の制限溝である。この実施形態では、接続部材1には、2つの第1の制限溝14が設けられている。第1の制限溝14は、接続プレート12の下部の主表面の縁に隣接して配置されている。第2の制限溝15は、第1の制限溝14の内側に隣接して配置されている。凹み部16は、第2の制限溝15の一端に配置されている。
【0027】
図13および図14に示されるように、解放装置8は、固定部材82、解放部材81、および戻りばね83を備える。固定部材82は接続部材1に固定され、解放部材は固定部材82と接続部材1との間に挟持される。この実施形態では、固定部材82の両端に固定穴822が設けられ、第2のファスナー102は、固定部材82が解放部材81を挟持できるように、固定穴822を介して固定部材82を接続部材1に接続する。好ましくは、固定部材82の形状は、ファンリング形状である。図11、12、および14を同時に参照すると、解放部材81は、解放部材本体815を備える。解放部材本体815の径方向の一側に挟持部812が設けられている。挟持部812は、固定部材82と接続部材1との間に挟持され、固定部材82と接続部材1に対して移動することができる。挟持部812は、径方向に延びる部分であってもよい。この実施形態では、挟持部はバンプである。挟持部812は、解放部材本体815よりも高く設置され、挟持部812の、接続部材1との反対側は固定部材82と重なっており、解放部材本体815は固定部材82の外側に配置されている。挟持部812は、接続部材1の第2の制限溝15内に移動可能に配置されている。好ましくは、接続部材1に面する位置制限部811は、解放部材本体815の端部に設けられ、位置制限部811は、接続部材1の第1の制限溝14内に移動可能に配置される。戻りばね83は、接続部材1と解放部品81との間に接続されている。
【0028】
解放部材81は、接続部材1の中心の周りの固定部材82に対して移動する。解放部材81の挟持部812には、第1の解放穴813が設けられている。固定部材82には、第2の解放穴821が設けられている。この実施形態では、第2の解放穴821は、固定部材82の周方向の中心に配置されている。駆動穴814は、解放部材の本体815に設けられている。ロック位置にあるとき、固定部材82の第2の解放穴821は、解放部材81の第1の解放穴813からずれており、解放位置にあるとき、第2の解放穴821は、第1の解放穴813と位置合わせされる。同時に、図3図12図14を参照すると、駆動装置2がロック位置にあるとき、駆動装置2の第2の位置決め穴24に配置された駆動部材5の駆動ブロック51が部分的に駆動穴814に挿入される。同時に図5図6図14を参照すると、駆動装置2が回転すると、駆動ブロック51が解放部材81を駆動して回転させ、駆動装置2が解放位置まで回転すると、挟持部812上の第1の第1の解放穴813が固定部材82上の第2の解放穴821と位置合わせされるので、ロック部材6の押し部材61は、位置決め部材63および第1の弾性部材62の作用で、第2の解放穴821を通して部分的に第1の解放穴813まで延びる。このようにして、駆動装置2が解放位置に留まり、それにより解放状態を維持することが達成される。
【0029】
同時に図3、14および15を参照すると、接続部材1を固定シート4にロックする必要がある場合、接続部材1は固定シート4に押し込まれ、押し込み中、接続部材1の端面または解放部材81は、ロック部材6を下向きに押し、ロック部材6の押し部材61は、逆移動方向Cに下向きに移動し、位置決め部材63および第1の弾性部材62の上端が下向きに移動し、位置決め部材63が固定シート4の段付き穴49から外れ、駆動装置2と固定シート4との係合を解除させることにより、圧縮されたロックばね9が伸び、解放位置に留まる駆動装置2を駆動してロック位置まで回転させ、駆動装置2の作動部21の作用により、ロッキング部材7が接続部材1の係止溝111に入ると同時に、駆動装置2は、ロック部材6を駆動して逆回転方向Dに回転させ、駆動ブロック51を駆動して解放装置8の解放部材81の駆動穴814の位置に回転させる。駆動ブロック51はこのとき、第2の弾性部材52の作用により、部分的に駆動穴814に入る。駆動装置2がロック位置から解放位置に回転すると、駆動ブロック51は駆動装置2と一緒に回転し、解放部材81を駆動して固定部材82に対して移動し、ロック部材6の押し部材61に移動空間を提供するように解放部材81の第1の解放穴813が固定部材82の第2の解放穴821と位置合わせされる。ロック部材6の位置決め部材は、段付き穴49および第1の位置決め穴25に配置されている。このようにして、駆動装置2を常に解放状態に保つために外力を必要とせず、接続部材1をより便利に分離することができる。特に、接続部材1にビデオカメラを取り付ける場合、接続シート1にビデオカメラの重量がかかるため、接続部材1の解放がより省力化された構造になっている。
【0030】
取り外し可能なクイック接続装置の解放プロセスを説明するために、図3図6および図14に戻り、駆動装置2がロック位置から解放位置まで回転しているとき、駆動装置2が固定シート4に対して回転する。駆動部材5の駆動ブロック51が駆動装置2の回転とともに、解放装置8の解放部材81の駆動穴814を介して解放部材81を駆動して固定部材82に対して移動させ、同時に、駆動装置2の動作部21の異なる位置が固定シート4の貫通孔41に対応し、かつ同時に、ロック部材6の置決め部材63および第1の性部材62は、駆動装置2と共に回転方向Aに沿って移動する。駆動装置2が解放位置にあるとき、解放部材81の第1の解放穴813は、固定部材82の第2の解放穴821と位置合わせされ、ロック部材6の位置決め部材63は、固定シート4の段付き穴49の位置に移動される。位置決め部材63は、第1の弾性部材62の作用で、少なくとも部分的に段付き穴49に入り、押し部材61を移動方向Bに沿って上方に押し上げ、第1の解放穴813と第2の解放穴821とが位置合わせされたときに形成された移動空間に入らせる。位置決め部材63が第1の弾性部材62の作用で、駆動装置2が解放位置でロッキングされるように、段付き穴49に係止される。このとき、作用部21に周方向の第1の側211が固定シート4の貫通孔41に面し、ロッキング部材7に解放可能なギャップを提供することで、ロッキング部材7が接続部材1の接続シート11の係止溝111から取り外すことができるので、接続部材1の軸方向におけるロッキングは解除され、接続部材1はロック装置30から解放される。
【0031】
本発明によって提供される撮影機器用の取り外し可能なクイック接続装置は、簡単でコンパクトな構造を有し、持ち運びが容易であり、簡単かつ迅速な取り付けおよび取り外しが可能であり、自動的にロッキングでき、信頼できるロック効果を有するので、接続の安全性が向上られる。
【0032】
まとめると、上記は本発明の好ましい実施形態にすぎず、本発明の実施の範囲を制限するためではない。すなわち、本発明の内容に従って行われるすべての同等の変更および修正は、本発明の技術的範囲に属する。
【符号の説明】
【0033】
300 撮影機器アセンブリ、200 撮影スタンド、100 取り外し可能なクイック接続装置、30 ロック装置、1 接続部材、11 接続シート、111 係止溝、12 接続プレート、13 位置決め溝、14 第1の制限溝、15 第2の制限溝、16 凹み部、2 駆動装置、21 作用部、211 周方向の第1の側、212 周方向の第2の側、213 遷移面、22 ハンドル、23 駆動本体、24 第2の位置決め穴、241 第2のストッパー、25 第1の位置決め穴、26 制限カット、27 ギャップ、103 ベースシート、4 固定シート、41 貫通孔、42 第1のストッパー、43 バンプ、44 溝、45 収容スペース、46 接続穴、47 リム、48 ブラインド穴、49 段付き穴、491 第1の収容穴、492 第2の収容穴、5 駆動部材、51 駆動ブロック、52 第2の弾性部材、6 ロック部材、61 押し部材、62 第1の弾性部材、63 位置決め部材、64 補助部材、7 ロッキング部材、8 解放装置、81 解放部材、811 位置制限部、812 挟持部、813第1の解放穴、814 駆動穴、815 解放部材本体、82 固定部材、821 第2の解放穴、822 固定穴、83 戻りばね、9 ロックばね、101 第1のファスナー、102 第2のファスナー、A 回転方向、B 移動方向、C 逆移動方向、D 逆回転方向。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15