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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-12
(45)【発行日】2023-10-20
(54)【発明の名称】リンクモニタリング方法及び端末
(51)【国際特許分類】
   H04W 24/10 20090101AFI20231013BHJP
   H04W 16/28 20090101ALI20231013BHJP
   H04W 28/04 20090101ALI20231013BHJP
   H04W 56/00 20090101ALI20231013BHJP
   H04W 72/20 20230101ALI20231013BHJP
   H04W 76/18 20180101ALI20231013BHJP
【FI】
H04W24/10
H04W16/28
H04W28/04 110
H04W56/00 130
H04W72/20
H04W76/18
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2022528725
(86)(22)【出願日】2020-11-16
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-01-23
(86)【国際出願番号】 CN2020128934
(87)【国際公開番号】W WO2021098627
(87)【国際公開日】2021-05-27
【審査請求日】2022-05-25
(31)【優先権主張番号】201911137467.X
(32)【優先日】2019-11-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】100108833
【弁理士】
【氏名又は名称】早川 裕司
(74)【代理人】
【識別番号】100162156
【弁理士】
【氏名又は名称】村雨 圭介
(72)【発明者】
【氏名】呉 凱
(72)【発明者】
【氏名】李 根
【審査官】石田 信行
(56)【参考文献】
【文献】Huawei, Hisilicon,Discussion on L1 indication period for RLM and BFD[online],3GPP TSG RAN WG4 #90Bis R4-1903720,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG4_Radio/TSGR4_90Bis/Docs/R4-1903720.zip>,2019年04月01日
【文献】MediaTek Inc.,Discussion on RLM requirement for NR-U[online],3GPP TSG RAN WG4 #93 R4-1914077,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG4_Radio/TSGR4_93/Docs/R4-1914077.zip>,2019年11月08日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末に用いられるリンクモニタリング方法であって、
第一の周期内にモニタリング対象が存在するかどうかに応じて、リンクモニタリングの挙動を決定することを含み、そのうち、前記挙動は、
リンク品質情報を報告すること、リンク品質情報を報告しないこと、リンク品質を評価すること又はリンク品質を評価しないことのうちの少なくとも一つを含み、
前記モニタリング対象は、第三のモニタリング対象を含み、前記第一の周期は、前記第三のモニタリング対象に対応する指示周期であり、評価周期は、K個の指示周期を含み、Kは、1以上の整数であり、前記方法は、
前記評価周期内に前記第三のモニタリング対象が存在しない指示周期がある場合、前記評価周期を一つ又は複数の指示周期だけ延長することをさらに含み、そのうち、前記延長した部分は、前記評価周期の開始指示周期の前にあることを特徴とするリンクモニタリング方法。
【請求項2】
前記モニタリング対象は、
無線リンクモニタリングRLMのモニタリング対象又はビーム失敗検出BFDのモニタリング対象を含み、
そのうち、前記RLMのモニタリング対象は、
チャネル状態情報リファレンス信号CSI-RS、同期信号ブロックSSB、復調リファレンス信号DMRS及びハイブリッド自動再送リクエストHARQ情報のうちの少なくとも一つを含み、
前記BFDのモニタリング対象は、
CSI-RS、SSB、DMRS及びHARQ情報のうちの少なくとも一つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第一の周期内にモニタリング対象が存在しない場合、前記挙動は、リンク品質情報を報告しないこと又はリンク品質を評価しないことを含む、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記第一の周期に第一のモニタリング対象が存在しないが、第二のモニタリング対象が存在する場合、前記挙動は、前記第一のモニタリング対象に基づいてリンク品質を評価しないことと、前記第二のモニタリング対象に基づいてリンク品質を評価することとを含む、請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記方法は、
前記端末に無線リンク失敗RLFタイマーが運行されており、且つ前記第一の周期内にモニタリング対象が存在しない場合、前記RLFタイマーの時間長さを延長することと、
前記端末にビーム失敗検出タイマーが運行されており、且つ前記第一の周期内にモニタリング対象が存在しない場合、前記ビーム失敗検出タイマーの時間長さを延長することと、のうちの少なくとも一つをさらに含む、請求項1~のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記第一の周期は、評価周期内の指示周期であり、前記評価周期における第一の部分の指示周期内にモニタリング対象が存在しないが、前記評価周期における第二の部分の指示周期内にモニタリング対象が存在する場合、前記挙動は、リンク品質を評価すること及び/又はリンク品質情報を報告することを含み、
そのうち、前述したリンク品質を評価することは、前記第二の部分の指示周期内のモニタリング対象に基づいてリンク品質を評価することであり、前述したリンク品質情報を報告することは、評価したリンク品質に基づいてリンク品質情報を報告することであり、前記評価したリンク品質は、前記第二の部分の指示周期内のモニタリング対象に基づいて評価したリンク品質である、請求項1~のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前述したリンク品質情報を報告することは、前記端末のメディアアクセス制御MAC層又は層3にリンク品質情報を報告することを指し、及び/又は
前述したリンク品質情報を報告しないことは、前記端末のMAC層又は層3にリンク品質情報を報告しないことを指す、請求項1~のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
端末であって、
第一の周期内にモニタリング対象が存在するかどうかに応じて、リンクモニタリングの挙動を決定するための決定モジュールを含み、そのうち、前記挙動は、
リンク品質情報を報告すること、リンク品質情報を報告しないこと、リンク品質を評価すること又はリンク品質を評価しないことのうちの少なくとも一つを含み、
前記モニタリング対象は、第三のモニタリング対象を含み、前記第一の周期は、前記第三のモニタリング対象に対応する指示周期であり、評価周期は、K個の指示周期を含み、Kは、1以上の整数であり、前記端末は、
前記評価周期内に前記第三のモニタリング対象が存在しない指示周期がある場合、前記評価周期を一つ又は複数の指示周期だけ延長するための第一の延長モジュールをさらに含み、そのうち、前記延長した部分は、前記評価周期の開始指示周期の前にあることを特徴とする端末。
【請求項9】
前記モニタリング対象は、
無線リンクモニタリングRLMのモニタリング対象又はビーム失敗検出BFDのモニタリング対象を含み、
そのうち、前記RLMのモニタリング対象は、
チャネル状態情報リファレンス信号CSI-RS、同期信号ブロックSSB、復調リファレンス信号DMRS及びハイブリッド自動再送リクエストHARQ情報のうちの少なくとも一つを含み、
前記BFDのモニタリング対象は、
CSI-RS、SSB、DMRS及びHARQ情報のうちの少なくとも一つを含む、請求項に記載の端末。
【請求項10】
前記第一の周期内にモニタリング対象が存在しない場合、前記挙動は、リンク品質情報を報告しないこと又はリンク品質を評価しないことを含む、請求項8又は9に記載の端末。
【請求項11】
前記第一の周期に第一のモニタリング対象が存在しないが、第二のモニタリング対象が存在する場合、前記挙動は、前記第一のモニタリング対象に基づいてリンク品質を評価しないことと、前記第二のモニタリング対象に基づいてリンク品質を評価することとを含む、請求項8~10のいずれか1項に記載の端末。
【請求項12】
前記端末は、
前記端末に無線リンク失敗RLFタイマーが運行されており、且つ前記第一の周期内にモニタリング対象が存在しない場合、前記RLFタイマーの時間長さを延長するための第二の延長モジュールと、
前記端末にビーム失敗検出タイマーが運行されており、且つ前記第一の周期内にモニタリング対象が存在しない場合、前記ビーム失敗検出タイマーの時間長さを延長するための第三の延長モジュールと、のうちの少なくとも一つをさらに含む、請求項8~11のいずれか1項に記載の端末。
【請求項13】
前記第一の周期は、評価周期内の指示周期であり、前記評価周期における第一の部分の指示周期内にモニタリング対象が存在しないが、前記評価周期における第二の部分の指示周期内にモニタリング対象が存在する場合、前記挙動は、リンク品質を評価すること及び/又はリンク品質情報を報告することを含み、
そのうち、前述したリンク品質を評価することは、前記第二の部分の指示周期内のモニタリング対象に基づいてリンク品質を評価することであり、前述したリンク品質情報を報告することは、評価したリンク品質に基づいてリンク品質情報を報告することであり、前記評価したリンク品質は、前記第二の部分の指示周期内のモニタリング対象に基づいて評価したリンク品質である、請求項8~12のいずれか1項に記載の端末。
【請求項14】
前述したリンク品質情報を報告することは、前記端末のメディアアクセス制御MAC層又は層3にリンク品質情報を報告することを指し、及び/又は
前述したリンク品質情報を報告しないことは、前記端末のMAC層又は層3にリンク品質情報を報告しないことを指す、請求項~13のいずれか1項に記載の端末。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本出願は、2019年11月19日に提出された中国特許出願番号No.201911137467.Xの優先権を主張しており、同出願の内容の全ては、ここに参照として取り込まれる。
【技術分野】
【0002】
本発明は、通信技術分野に関し、特にリンクモニタリング方法及び端末に関する。
【背景技術】
【0003】
いくつかの通信システム(例えば、5Gシステム)では、端末は、リンクをモニタリングする必要がある場合が多く、例えば、無線リンクモニタリングプロセスに対して、端末は、無線リンクモニタリングリファレンス信号(Radio link monitoring reference signal、RLM-RS)を、ビーム失敗検出プロセスに対して、端末は、ビーム失敗リファレンス信号(beam failure detection reference signal、BFD-RS)などのモニタリング対象をモニタリングする必要があるとともに、往々にして周期的にモニタリングする。しかしながら、現在、端末によるリンク品質情報の報告とリンク品質の評価は、いずれもすべての周期にモニタリング対象が存在すると仮定して行われるものであり、即ち、すべての周期に対して該当するリンク品質情報の報告とリンク品質の評価を行うものであるため、端末のリンクモニタリング能力が比較的低い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の実施例は、端末のリンクモニタリング能力が比較的低いという問題を解決するためのリンクモニタリング方法及び端末を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第一の方面によれば、本発明の実施例は、端末に用いられるリンクモニタリング方法を提供する。前記方法は、第一の周期内にモニタリング対象が存在するかどうかに応じて、リンクモニタリングの挙動を決定することを含み、そのうち、前記挙動は、リンク品質情報を報告すること、リンク品質情報を報告しないこと、リンク品質を評価すること又はリンク品質を評価しないことのうちの少なくとも一つを含む。
【0006】
第二の方面によれば、本発明の実施例は、端末を提供する。前記端末は、第一の周期内にモニタリング対象が存在するかどうかに応じて、リンクモニタリングの挙動を決定するための決定モジュールを含み、そのうち、前記挙動は、リンク品質情報を報告すること、リンク品質情報を報告しないこと、リンク品質を評価すること又はリンク品質を評価しないことのうちの少なくとも一つを含む。
【0007】
第三の方面によれば、本発明の実施例は、端末を提供する。前記端末は、メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラムとを含み、前記プログラムが前記プロセッサによって実行されると、本発明の実施例によるリンクモニタリング方法におけるステップを実現させる。
【0008】
第四の方面によれば、本発明の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。前記コンピュータ可読記憶媒体には、コンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、本発明の実施例によるリンクモニタリング方法におけるステップを実現させる。
【発明の効果】
【0009】
本発明の実施例では、第一の周期内にモニタリング対象が存在するかどうかに応じて、リンクモニタリングの挙動を決定し、そのうち、前記挙動は、リンク品質情報を報告すること、リンク品質情報を報告しないこと、リンク品質を評価すること又はリンク品質を評価しないことのうちの少なくとも一つを含む。このように、周期内にモニタリング対象が存在するかどうかの実際の状況に応じて、リンクモニタリングの挙動を決定でき、それにより端末のリンクモニタリング能力を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の実施例の応用可能なネットワークシステムの構造図である。
図2】本発明の実施例による上りリンクリソース決定方法のフローチャートである。
図3】本発明の実施例による評価周期の概略図である。
図4】本発明の実施例による別の評価周期の概略図である。
図5】本発明の実施例による別の評価周期の概略図である。
図6】本発明の実施例による別の評価周期の概略図である。
図7】本発明の実施例による端末の構造図である。
図8】本発明の実施例による別の端末の構造図である。
図9】本発明の実施例による別の端末の構造図である。
図10】本発明の実施例による別の端末の構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下は、本発明の実施例における添付図面を結び付けながら、本発明の実施例における技術案を明瞭且つ完全に記述する。明らかに、記述された実施例は、本発明の一部の実施例であり、全部の実施例ではない。本発明における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を払わない前提で得られたすべての他の実施例は、いずれも本発明の保護範囲に属する。
【0012】
本出願の明細書及び特許請求の範囲における「含む」という用語及びその任意の変形は、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものであり、例えば、一連のステップ又はユニットを含むプロセス、方法、システム、製品又は機器は、必ずしも明瞭にリストアップされているそれらのステップ又はユニットに限らず、明瞭にリストアップされていない又はそれらのプロセス、方法、製品又は機器に固有の他のステップ又はユニットを含んでもよい。なお、明細書及び特許請求の範囲において使用された「及び/又は」は、接続された対象の少なくとも一つを表し、例えばA及び/又はBは、単独のA、単独のB、及びAとBとの組み合わせという三つのケースを含むことを表す。
【0013】
本発明の実施例では、「例示的」又は「例えば」などの用語は、例、例証、又は説明として表すために用いられる。本発明の実施例では、「例示的」又は「例えば」と記述される任意の実施例又は設計案は、他の実施例又は設計案より好ましいか、又はより優位性があると解釈されるべきではない。正確に言うと、「例示的」又は「例えば」などの用語を使用することは、関連概念を具体的な方式で示すことを意図する。
【0014】
以下は、添付図面を結び付けながら、本発明の実施例を紹介する。本発明の実施例によるリンクモニタリング方法及び端末は、無線通信システムに適用できる。この無線通信システムは、ニューラジオ(New Radio、NR)システム、又は他のシステム、例えば、進化型長期的進化(Evolved Long Term Evolution、eLTE)システム又は長期的進化(Long Term Evolution、LTE)システム、又は後続の進化通信システムなどであってもよい。さらに、上記無線通信システムにおけるアンライセンス周波数バンド(Unlicensed Band)に適用できる。
【0015】
図1を参照すると、図1は、本発明の実施例の応用可能なネットワークシステムの構造図である。図1に示すように、端末11とネットワーク機器12を含み、そのうち、端末11は、ユーザ端末(User Equipment、UE)又は他の端末側機器、例えば、携帯電話、タブレットパソコン(Tablet Personal Computer)、ラップトップコンピュータ(Laptop Computer)、パーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant、PDA)、モバイルインターネットデバイス(Mobile Internet Device、MID)、ウェアラブルデバイス(Wearable Device)又はロボットなどの端末側機器であってもよい。なお、本発明の実施例では、端末11の具体的なタイプを限定しない。上記ネットワーク機器12は、4G基地局、又は5G基地局、又それ以降のバージョンの基地局、又は他の通信システムにおける基地局であってもよく、又はノードB、進化ノードB、又は伝送受信ポイント(Transmission Reception Point、TRP)、又はアクセスポイント(Access Point、AP)、又は当分野における他の用語と呼ばれてもよい。同じ技術的効果を達成する限り、前記ネットワーク機器は、特定の技術用語に限定されない。また、上記ネットワーク機器12は、マスタノード(Master Node、MN)、又はセカンダリノード(Secondary Node、SN)であってもよい。なお、本発明の実施例では、5G基地局のみを例にするが、ネットワーク機器の具体的なタイプを限定しない。
【0016】
さらに、本発明の実施例は、サブリンク(sidelink、又はサイドリンク、側リンク、エッジリンク、直接通信リンクなどと訳される)伝送のシーン、即ち、端末同士がデータ伝送を直接行うことができるシーンに適用できる。
【0017】
図2を参照すると、図2は、本発明の実施例によるリンクモニタリング方法のフローチャートである。この方法は、端末に用いられる。図2に示すように、以下のステップを含む。
【0018】
ステップ201では、第一の周期内にモニタリング対象が存在するかどうかに応じて、リンクモニタリングの挙動を決定し、そのうち、前記挙動は、リンク品質情報を報告すること、リンク品質情報を報告しないこと、リンク品質を評価すること又はリンク品質を評価しないことのうちの少なくとも一つを含む。
【0019】
そのうち、上記第一の周期は、一つ又は複数の指示周期(indication period)を含んでもよく、例えば、第一の周期は、一つ又は複数の指示周期であり、又は第一の周期は、評価周期(evaluation period)であり、この評価周期内には一つ又は複数の指示周期が含まれてもよい。そのうち、指示周期は、モニタリング対象をモニタリングするための周期であってもよく、又はモニタリング対象を送信するための周期と呼ばれてもよいが、必ずしもすべての指示周期内にモニタリング対象が存在することを意味するものではない。例えば、指示周期がRLM-RSを周期的に送信する周期であるが、いくつかの原因でネットワーク機器がある一つ又は複数の指示周期内にRLM-RSを送信していないことにより、これらの指示周期内にRLM-RSが存在しない。また、一つの指示周期は、一つ又は複数のモニタリング対象をモニタリングするように配置されてもよい。評価周期は、一つ又は複数の指示周期を含む周期であってもよい。
【0020】
例えば、RLMに対して、非連続受信(Discontinuous Reception、DRX)を配置していない場合、指示周期T(Indication_interval)=max(10ms,TRLM-RS,M)であってもよく、そのうち、TRLM-RS,Mは、すべての配置されたRLM-RSにおける最小の周期である。
【0021】
RLMに対して、DRSを配置している場合、DRX周期長さが320ms以下である時、指示周期T=Max(10ms,1.5*DRX_cycle_length、1.5*TRLM-RS,M)であってもよく、そのうち、DRX_cycle_lengthは、DRX周期長さを表し、DRX周期長さが320msよりも大きい場合、指示周期は、DRX周期長さであってもよい。T310タイマーを起動した後、端末は、DRXを配置していない指示周期に応じて評価及び報告を行ってもよい。
【0022】
さらに例えば、BFDに対して、DRXを配置していない場合、指示周期T=max(2ms,TBFD-RS,M)であってもよく、そのうち、TBFD-RS,Mは、すべての配置されたBFD-RSにおける最小の周期である。
【0023】
BFDに対して、DRSを配置している場合、DRX周期長さが320ms以下である時、TIndication_interval=Max(1.5*DRX_cycle_length,1.5*TBFD-RS,M)であり、DRX周期長さが320msよりも大きい場合、指示周期は、DRX周期長さである。
【0024】
また、本発明の実施例では、指示周期は、指示間隔(indication interval)と呼ばれてもよい。
【0025】
なお、本発明の実施例では、指示周期と評価周期を限定せず、例えば、プロトコルにおいて既に定義された指示周期と評価周期であってもよく、後続のプロトコルバージョンにおいて新たに定義された指示周期と評価周期であってもよい。
【0026】
上記第一の周期内にモニタリング対象が存在するかどうかは、このモニタリング対象を送信するネットワーク機器又は端末がこの周期内にこのモニタリング対象を送信しているかどうかであってもよい。例えば、アンライセンス周波数バンドでは、ネットワークは、端末のために周期的に送信されたRLM-RSを配置しており、ネットワーク側がRLM-RSの送信時刻の前にチャネルをリスニングして、チャネルがこの送信時間でネットワーク側によって使用できないと判断することにより、ネットワークにより配置されたある時点で送信されるべきRLM-RSが実際に送信されていないから、この時点に対応する第一の周期内にRLM-RSが存在しない。さらに例えば、sidelinkに非周期的サービスが存在するため、非周期的サービスを行う時、送信端末がモニタリング対象の周期的な送信を保証できないことにより、いくつかの第一の周期内にモニタリング対象が存在しない可能性があり、又は、sidelink端末がセンシング(sensing)を通じて送信用のリソースを取得する必要があるため、取得したリソースにも時間的な不確定性が存在するため、モニタリング対象の時間リソースにも不確定性が存在することにより、sidelinkにおいてモニタリング対象の周期的な送信を保証できない可能性があり、即ち、いくつかの第一の周期内にモニタリング対象が存在しない可能性がある。
【0027】
上述した、第一の周期内にモニタリング対象が存在するかどうかに応じて、リンクモニタリングの挙動を決定することは、第一の周期にモニタリング対象が存在するかどうかの結果に応じて、リンクモニタリングの挙動を決定することであってもよい。例えば、第一の周期内にモニタリング対象が存在しない場合、リンク品質情報を報告しないこと及び/又はリンク品質を評価しないことを決定することができ、又は第一の周期内にモニタリング対象が存在する場合、リンク品質情報を報告すること及び/又はリンク品質を評価することを決定することができる。具体的には、例えば、第一の周期内にモニタリング対象aが存在するが、モニタリング対象bが存在しない場合、モニタリング対象aに基づいてリンク品質を評価すること、及びリンク品質情報を報告することを決定することができ、モニタリング対象bに基づいてリンク品質を評価しないこと、及びリンク品質情報を報告しないことを決定することができ、又は、第一の周期内に何のモニタリング対象も存在しない場合、リンク品質情報を報告しないこと及び/又はリンク品質を評価しないことを決定することができる。
【0028】
なお、本発明の実施例では、リンクは、アンライセンス周波数バンドの無線リンク又はsidelink周波数バンドの無線リンクであってもよい。
【0029】
本発明の実施例では、リンク品質情報は、リンク同期(in-sync、IS)又は同期外れ(out-of-sync、OOS)を含んでもよく、又はリンク失敗又は失敗なしを含んでもよく、又はビーム失敗又は失敗なしなどのリンク品質に関連する情報を含んでもよく、さらに、リンク品質情報は、リンク品質を評価する評価結果を含んでもよい。なお、本発明の実施例では、リンク品質情報の報告とリンク品質の評価を限定せず、例えば、プロトコルにおいて既に定義された方式でリンク品質情報を報告し、リンク品質を評価してもよく、又は後続のプロトコルバージョンに新たに導入された方式でリンク品質情報を報告し、リンク品質を評価してもよい。
【0030】
本発明の実施例では、上記ステップを通じて周期内にモニタリング対象が存在するかどうかの実際の状況に応じて、リンクモニタリングの挙動を決定することを実現でき、それにより端末のリンクモニタリング能力を向上させることができ、さらにリンク品質検出の精度を向上させることができる。
【0031】
一選択的な実施の形態として、前記モニタリング対象は、RLMのモニタリング対象又はBFDのモニタリング対象を含む。
【0032】
そのうち、RLMのモニタリング対象は、チャネル状態情報リファレンス信号CSI-RS、同期信号ブロックSSB、復調リファレンス信号(Demodulation Reference Signal、DMRS)及びハイブリッド自動再送リクエスト(Hybrid Automatic Repeat Request、HARQ)情報のうちの少なくとも一つを含んでもよい。上記CSI-RS、SSB又はDMRSは、RLM-RSと呼ばれてもよい。
【0033】
上記BFDのモニタリング対象は、CSI-RS、SSB、DMRS及びHARQ情報のうちの少なくとも一つを含んでもよい。上記CSI-RS、SSB又はDMRSは、BFD-RSと呼ばれてもよい。
【0034】
そのうち、上記DMRSは、物理サブリンクフィードバックチャネル(physical sidelink feedback channel、PSFCH)のDMRSであってもよく、上記HARQ情報は、PSFCHのHARQ情報であってもよい。無論、物理下りリンク制御チャネル(Physical downlink control channel、PDCCH)、又は物理下りリンク共有チャネル(Physical downlink shared channel、PDSCH)のDMRS又はHARQ情報であってもよい。
【0035】
なお、本発明の実施例では、上記RLMのモニタリング対象は、一つ又は複数のモニタリング対象を含んでもよく、例えば、RLM-RSは、一つ又は複数のチャネル状態情報リファレンス信号(Channel-state information reference signal、CSI-RS)及び/又は一つ又は複数の同期信号ブロック(Synchronization signal Block、SSB)を含んでもよく、BFD-RSは、一つ又は複数のCSI-RS及び/又は一つ又は複数のSSBを含んでもよく、無論、上記RLMのモニタリング対象は、RLM-RS、DMRS及びHARQ情報のうちの少なくとも二つを含んでもよく、それぞれは一つ又は複数のモニタリング対象を含んでもよく、同様に、上記BFDのモニタリング対象は、一つ又は複数のモニタリング対象を含んでもよい。具体的には一つの指示周期内のモニタリング対象は、一つ又は複数のモニタリング対象を含んでもよく、例えば、一つの指示周期のRLM-RSは、一つ又は複数のCSI-RSを含んでもよい。
【0036】
また、DMRS又はHARQ情報を用いてRLMプロセス又はBFDプロセスを行う時、CSI-RS又はSSBを用いてRLMプロセス又はBFDプロセスを行ってもよく、無論、これを限定せず、他の方式を用いてRLMプロセス又はBFDプロセスを行ってもよい。
【0037】
なお、本発明の実施例では、モニタリング対象を限定せず、例えば、モニタリング対象は、様々な物理チャネル、例えば、PDCCH、PDSCH、PSFCHなどの物理チャネル又はこれらのチャネルに対応するDMRSであってもよい。また、上記本発明の実施例では、モニタリング対象をRLMとBFDのモニタリング対象として限定せず、例えば、ステップ201におけるモニタリング対象は、DMRSとHARQ情報のうちの少なくとも一つを含んでもよく、この少なくとも一つは、RLMとBFD以外のリンクの他のモニタリングに用いられてもよい。
【0038】
好ましくは、上述したリンク品質情報を報告することは、前記端末のメディアアクセス制御(Media Access Control、MAC)層又は層3にリンク品質情報を報告することを指し、及び/又は、前述したリンク品質情報を報告しないことは、前記端末のMAC層又は層3にリンク品質情報を報告しないことを指す。
【0039】
一選択的な実施の形態として、上記モニタリング対象は、ネットワークによって配置されるもの、予め定義されるもの、予め配置されるもの又はサイドリンクsidelink端末によって指示されるものである。
【0040】
上記第一の周期内に含まれるモニタリング対象の数は、ネットワークによって配置されるもの、予め定義されるもの、予め配置されるもの又はサイドリンクsidelink端末によって指示されるものであってもよく、例えば、一つのリンクモニタリングプロセス、例えば、無線リンクモニタリング又はビーム失敗検出に対して、ネットワークは、一つ又は複数のモニタリング対象を配置してもよく、例えば、一つ又は複数のCSI-RS及び/又は一つ又は複数のSSBを配置してもよい。
【0041】
一選択的な実施の形態として、前記第一の周期内にモニタリング対象が存在しない場合、前記挙動は、リンク品質情報を報告しないこと又はリンク品質を評価しないことを含む。
【0042】
そのうち、上記第一の周期内にモニタリング対象が存在しないことは、上記第一の周期内に何のモニタリング対象も存在しないこと、又は上記第一の周期内に一部のモニタリング対象が存在しないことであってもよく、例えば、第一の周期が複数のモニタリング対象をモニタリングするためのものであるとすると、一部のモニタリング対象が存在するが、他の部分のモニタリング対象が存在しないものであってもよく、例えば、RLMに対して、第一の周期内にCSI-RSが存在するが、SSBが存在しないものであってもよく、又は第一の周期内に一つのCSI-RSが存在するが、別のCSI-RSが存在しないものであってもよい。
【0043】
上述したリンク品質情報を報告しないことは、存在しないモニタリング対象に基づいてリンク品質情報を報告しないこと、又は第一の周期のすべてのモニタリング対象に基づいてリンク品質情報を報告しないことであってもよい。
【0044】
上述したリンク品質を評価しないことは、存在しないモニタリング対象に基づいてリンク品質を評価しないことであってもよい。例えば、RLM-RS/BFD-RSに対して、評価周期内の指示周期内に、取得できるRSがない場合、リンク品質情報を報告せず、又はこの指示周期内の取得できないRSを用いてリンク品質を評価しない。
【0045】
この実施の形態では、前記第一の周期内にモニタリング対象が存在しないため、前記挙動は、リンク品質情報を報告しないこと又はリンク品質を評価しないことを含み、このように、取得できないモニタリング対象を用いてリンク品質情報を報告すること又はリンク品質を評価することを回避でき、それにより、リンクモニタリング品質を向上させることができる。
【0046】
例えば、図3に示すように、端末の評価周期の長さは、W倍の指示周期であり、現在の指示周期内に、端末は、現在の指示周期内のRS及前のW-1個の指示周期内のRSに基づいて、リンク品質を総合的に評価する。
【0047】
現在の指示周期内に、対応するRSを検出しておらず、例えば、すべてのネットワークによって配置されたRLM-RS/BFD-RSが取得できない場合、現在の指示周期に、端末は、リンク品質の評価及び/又は報告を行わない。
【0048】
ネットワークがW個のRLM-RSを配置しており、現在の指示周期内に、すべてのRSが取得できない場合、端末は、リンク品質の評価及び/又は報告を行わない。
【0049】
一選択的な実施の形態として、前記第一の周期にN個のモニタリング対象のモニタリングを行い、前記第一の周期内にM個のモニタリング対象が存在しない場合、前記挙動は、リンク品質情報を報告しないことを含み、そのうち、前記Nは、1以上の整数であり、前記Mは、前記N以下の整数である。
【0050】
そのうち、上述した前記第一の周期にN個のモニタリング対象をモニタリングすることは、この第一の周期がN個のモニタリング対象をモニタリングするためのものであることであってもよく、例えば、このN個のモニタリング対象は、一つ又は複数のCSI-RSと一つ又は複数のSSBを含んでもよい。上記Mが前記N以下の整数であることは、上記第一の周期にすべて又は一部のモニタリング対象が存在しない場合、リンク品質情報を報告しない又はリンク品質を評価しないこととして理解されてもよい。例えば、指示周期内にすべて又は一部のモニタリング対象が取得できず(unavailable)、即ち、このターゲット対象を送信したことを検出していない場合、端末は、リンク品質情報を報告しない。そのうち、上記Mは、上位層パラメータによって配置された1以上、且つN以下の整数である。
【0051】
この実施の形態では、第一の周期内にM個のモニタリング対象が存在しない場合、リンク品質情報を報告しないことを実現でき、それにより、リンク品質情報の精度を向上させることができる。
【0052】
一選択的な実施の形態として、前記第一の周期に第一のモニタリング対象が存在しないが、第二のモニタリング対象が存在する場合、前記挙動は、前記第一のモニタリング対象に基づいてリンク品質を評価しないことと、前記第二のモニタリング対象に基づいてリンク品質を評価することとを含む。
【0053】
そのうち、RLMリンクモニタリング又はBFDリンクモニタリングに対して、上記第一のモニタリング対象と第二のモニタリング対象は、異なるモニタリング対象、例えば、異なるSSB、又はCSI-RS、又はDMRSであってもよい。
【0054】
この実施の形態では、存在するモニタリング対象に応じてリンク品質を評価することを実現でき、無論、存在するモニタリング対象に応じて評価したリンク品質に基づいてリンク品質情報を報告することも実現でき、上記第一のモニタリング対象に基づいてリンク品質を評価しないことも実現でき、それにより、リンク測定精度を向上させることができる。例えば、指示周期内に一部のターゲット対象が取得できない場合、端末は、取得できるターゲット対象に応じてリンク品質を評価する。
【0055】
例えば、ネットワークは、端末のために、RLMとして使用されるT個のRSを配置しており、現在の指示周期に、そのうちのH(H<T)個のRSが取得できず、即ち、端末が検出していない場合、端末は、現在の指示周期に、T-H個のRSのみに基づいてRLMを評価し、T-H個のRSのうちのすべてのRSの評価結果がいずれも閾値Qoutに対応するPDCCH-ブロックエラー率(Block error rate、BLER)閾値よりも高い場合、上位層に同期外れ(Out-of-sync、OOS)を指示し、RLMに対して、取得できるRSのうち、一つのRSの評価結果が閾値Qinに対応するPDCCH-BLER閾値よりも低い場合、上位層に同期(In-sync、IS)を指示する。
【0056】
ネットワークが端末のためにBFDとして使用されるT個のRSを配置しており、現在の指示周期に、そのうちのH(H<T)個のRSが取得できず、即ち、端末が検出していない場合、端末は、現在の指示周期に、T-H個のRSのみに基づいてBFDを評価し、T-H個のRSのうちのすべてのRSの評価結果がいずれも閾値Qoutに対応するPDCCH-BLER閾値よりも高い場合、上位層にビーム失敗指示(beam failure indication、BFI)を行う。
【0057】
また、図4に示すように、リンクモニタリング用の2個のRSを配置しており、現在の指示周期にRS1が取得できないが、RS2が取得できる場合、RS2に応じて無線リンク品質を評価する。
【0058】
一選択的な実施の形態として、上記モニタリング対象は、第三のモニタリング対象を含み、前記第一の周期は、前記第三のモニタリング対象に対応する指示周期であり、評価周期は、K個の指示周期を含み、Kは、1以上の整数であり、前記方法は、前記評価周期内に前記第三のモニタリング対象が存在しない指示周期がある場合、前記評価周期を一つ又は複数の指示周期だけ延長することをさらに含み、そのうち、延長した部分は、前記評価周期の開始指示周期の前にある。
【0059】
そのうち、上述した延長した部分が前記評価周期の開始指示周期の前にあることは、上記評価周期の前の一つ又は複数の指示周期をこの評価周期内に延長することであってもよい。つまり、この実施の形態における延長は、時間の流れと逆方向に延長することである。
【0060】
そのうち、上記第三のモニタリング対象は、リンクモニタリング用の複数のモニタリング対象のうちの一つのモニタリング対象であってもよく、例えば、RLM-RSに対して複数のRSを配置している場合、第三のモニタリング対象は、この複数のRSのうちの一つのRSであってもよい。又は、上記第三のモニタリング対象は、SSB、CSI-RS、DMRS又はHARQ情報であってもよい。
【0061】
上記評価周期内の指示周期に前記第三のモニタリング対象が存在しないことは、評価周期における一つ又は複数の指示周期に前記第三のモニタリング対象が存在しないことであってもよい。
【0062】
この実施の形態では、一つのモニタリング対象に対して、リンク品質を評価する評価周期における一部の指示周期にこのモニタリング対象が存在しない場合、評価周期を前に延長することを実現でき、それにより、評価周期内に存在するこのモニタリング対象の数を増加させ、リンク評価の精度を向上させることができる。
【0063】
選択的に、前述した、前記評価周期内に前記第三のモニタリング対象が存在しない指示周期がある場合、前記評価周期を一つ又は複数の指示周期だけ延長することは、前記評価周期内に前記第三のモニタリング対象が存在しないJ個(前記Jは、前記K以下の整数である)の指示周期がある場合、前記評価周期をJ個の指示周期だけ延長し、又は、延長した指示周期内に前記第三のモニタリング対象をモニタリングするためのJ個の指示周期が含まれるまで、前記評価周期を延長することを含む。
【0064】
そのうち、上述した、前記評価周期をJ個の指示周期だけ延長することにより、評価周期内に存在するこのモニタリング対象の数を増加させ、リンク評価の精度を向上させることができる。上述した、延長した指示周期内に前記第三のモニタリング対象をモニタリングするためのJ個の指示周期が含まれるまで、前記評価周期を前に延長することにより、評価周期に存在する第三のモニタリング対象の数が評価周期内に配置された第三のモニタリング対象の数と同じであることを保証し、さらにリンク評価の精度を向上させることができる。
【0065】
選択的に、前述した、前記評価周期内に前記第三のモニタリング対象が存在しない指示周期がある場合、前記評価周期を一つ又は複数の指示周期だけ延長することは、前記第一の周期に前記第三のモニタリング対象が存在し、且つ前記評価周期における少なくとも一つの指示周期に前記第三のモニタリング対象が存在しない場合、前記評価周期を一つ又は複数の指示周期だけ延長することを含む。
【0066】
そのうち、上述した、前記第一の周期に前記第三のモニタリング対象が存在し、且つ前記評価周期における少なくとも一つの指示周期に前記第三のモニタリング対象が存在しないことは、上記評価周期内且つ上記第一の周期の前に、いくつかの指示周期内に第三のモニタリング対象が存在しないが、上記第一の周期内に第三のモニタリング対象が存在することであってもよい。このように、第三のモニタリング対象が存在することを検出した場合にのみ評価周期を延長することを実現でき、それにより、延長した評価周期内により多くの第三のモニタリング対象を含め、評価精度を向上させることができる。上述した一つ又は複数の指示周期だけ延長することは、上述した前記評価周期をJ個の指示周期だけ延長し、又は、延長した指示周期内に前記第三のモニタリング対象をモニタリングするためのJ個の指示周期が含まれるまで、前記評価周期を延長する方式を参照してもよい。
【0067】
例えば、一つの評価周期内に複数の指示周期が含まれる可能性があり、あるRSに対して、そのうちの一部の指示周期内に利用可能なRSがない場合、評価周期を前に延長してもよい。ある配置されたRSに対して、この評価周期内に、取得できるこのRSがないX個の指示周期がある場合、評価周期を前に延長することにより、前に延長した時間帯に取得できるこのRSが存在するX個の指示周期を含めることができる。図5に示すように、異なるRSに対して、評価周期内に、RSが存在しない指示周期の数が異なる可能性があるため、前に延長する必要のある評価周期の長さは、異なる可能性がある。又は、評価周期の長さは、動的な長さであり、評価周期内に収容できるRSを含む指示周期の数に対応する長さであると考えられてもよい。
【0068】
好ましくは、上記評価周期の延長挙動は、現在の指示周期がこのRSを含む場合にのみ、このRSの評価周期を前に延長することであってもよい。RSを含まない場合、現在の指示周期内に、このRSを用いてリンク品質の評価を行わない。図5に示すように、RS2のみに対して評価を行い、評価周期を延長する。
【0069】
さらに、延長評価の長さ、又は延長した総評価周期の長さをさらに限定してもよく、例えば、延長評価の時間長さ、又は延長した評価周期間の長さは、Y個の指示周期を超えることができず、この最大長さは、ネットワークによって配置されるもの、又は予め設定される値であってもよい。
【0070】
一選択的な実施の形態として、上記モニタリング対象がRLMのモニタリング対象とBFDのモニタリング対象のうちの一つである場合、上記方法は、前記端末に無線リンク失敗RLFタイマーが運行されており、且つ前記第一の周期内にモニタリング対象が存在しない場合、前記RLFタイマーの時間長さを延長することと、前記端末にビーム失敗検出タイマーが運行されており、前記第一の周期内にモニタリング対象が存在しない場合、前記ビーム失敗検出タイマーの時間長さを延長することと、のうちの少なくとも一つをさらに含む。
【0071】
そのうち、上述した前記RLFタイマーの時間長さを延長することは、RLFタイマーを延長するように上位層に指示し、上位層がRLFタイマーを延長することであってもよく、上述した前記ビーム失敗検出タイマーの時間長さを延長することは、ビーム失敗検出タイマーを延長するように上位層に指示し、上位層がビーム失敗検出タイマーを延長することであってもよい。無論、本実施例では、タイマーを延長するように上位層に指示することを限定せず、タイマーを延長するように他の層に指示することであってもよい。また、上記延長は、一つ又は複数の指示周期だけ延長することであってもよい。
【0072】
例えば、RLMに対して、T310タイマーの運行期間に、一つの指示周期内にRLM-RSが存在しない場合、端末は、T310を自動的に延長し、例えば、T310タイマーを延長するように上位層に指示し、好ましくは、一つの指示周期だけ延長する。
【0073】
BFDに対して、一つの指示周期内に利用可能なBFD-RSがない場合、端末は、ビーム失敗検出タイマーを自動的に延長し、例えば、ビーム失敗検出タイマーを延長するように上位層に指示し、好ましくは、一つの指示周期だけ延長する。
【0074】
この実施の形態では、RLFタイマーとビーム失敗検出タイマーの時間長さを延長できるため、RLFとRLMの精度をさらに向上させることができる。
【0075】
一選択的な実施の形態として、前記端末が前記第一の周期に前記モニタリング対象を検出した場合、前記第一の周期内に前記モニタリング対象が存在すると決定し、及び/又は、前記端末が前記第一の周期に前記モニタリング対象を検出していない場合、前記第一の周期内に前記モニタリング対象が存在しないと決定する。
【0076】
上述した前記第一の周期に前記モニタリング対象を検出したことは、第一の周期内に上記モニタリング対象を送信していることを検出したことであってもよく、例えば、端末は、受信機によってネットワーク機器又は他の端末が第一の周期内に上記モニタリング対象を送信しているかどうかを検出してもよい。例えば、モニタリング対象がRSである場合、端末は、シーケンス相関検出により端末によって検出されるRSを送信しているかどうかを判断してもよく、RSの送信を検出した場合、RSが存在すると見なし、そうではない場合、RSが存在しないと見なす。
【0077】
この実施の形態では、端末が第一の周期にモニタリング対象を検出したかどうかに応じて、第一の周期内にモニタリング対象が存在するかどうかを決定することにより、第一の周期に上記モニタリング対象が存在するかどうかを正確に判断することを実現できる。
【0078】
一選択的な実施の形態として、上記第一の周期は、評価周期内の指示周期であり、前記評価周期における第一の部分の指示周期内にモニタリング対象が存在しないが、前記評価周期における第二の部分の指示周期内にモニタリング対象が存在する場合、前記挙動は、リンク品質を評価すること及び/又はリンク品質情報を報告することを含み、そのうち、前述したリンク品質を評価することは、前記第二の部分の指示周期内のモニタリング対象に基づいてリンク品質を評価することであり、前述したリンク品質情報を報告することは、評価したリンク品質に基づいてリンク品質情報を報告することであり、前記評価したリンク品質は、前記第二の部分の指示周期内のモニタリング対象に基づいて評価したリンク品質である。
【0079】
この実施の形態では、モニタリング対象が存在する指示周期に基づいてリンク品質を評価し、リンク品質情報を報告することを実現でき、それにより、リンクモニタリング品質の精度を向上させることができる。
【0080】
例えば、図6に示すように、端末の評価周期の長さは、W倍の指示周期であり、現在の指示周期内に、端末は、現在の指示周期内のRS及前のW-1個の指示周期内のRSに基づいて、リンク品質を評価する。
【0081】
現在の評価周期内にRSが取得できない一部の指示周期がある場合、端末は、評価周期内の取得できるRSに応じて、RLM/BFDの測定及び評価を行い、従来の規則に従ってリンク品質を報告する。
【0082】
本発明の実施例では、第一の周期内にモニタリング対象が存在するかどうかに応じて、リンクモニタリングの挙動を決定し、そのうち、前記挙動は、リンク品質情報を報告すること、リンク品質情報を報告しないこと、リンク品質を評価すること又はリンク品質を評価しないことのうちの少なくとも一つを含む。このように、周期内にモニタリング対象が存在するかどうかの実際の状況に応じて、リンクモニタリングの挙動を決定でき、それにより端末のリンクモニタリング能力を向上させることができる。
【0083】
図7を参照すると、図7は、本発明の実施例による端末の構造図であり、図7に示すように、端末700は、第一の周期内にモニタリング対象が存在するかどうかに応じて、リンクモニタリングの挙動を決定するための決定モジュール701を含み、そのうち、前記挙動は、リンク品質情報を報告すること、リンク品質情報を報告しないこと、リンク品質を評価すること又はリンク品質を評価しないことのうちの少なくとも一つを含む。
【0084】
選択的に、前記第一の周期は、一つ又は複数の指示周期を含む。
【0085】
選択的に、前記モニタリング対象は、無線リンクモニタリングRLMのモニタリング対象又はビーム失敗検出BFDのモニタリング対象を含む。
【0086】
選択的に、前記RLMのモニタリング対象は、SSB、CSI-RS、復調リファレンス信号DMRS及びハイブリッド自動再送リクエストHARQ情報のうちの少なくとも一つを含み、前記BFDのモニタリング対象は、SSB、CSI-RS、DMRS及びハイブリッド自動再送リクエストHARQ情報のうちの少なくとも一つを含む。
【0087】
選択的に、前記モニタリング対象は、ネットワークによって配置されるもの、予め定義されるもの、予め配置されるもの又はサイドリンクsidelink端末によって指示されるものである。
【0088】
選択的に、前記第一の周期内にモニタリング対象が存在しない場合、前記挙動は、リンク品質情報を報告しないこと又はリンク品質を評価しないことを含む。
【0089】
選択的に、前記第一の周期にN個のモニタリング対象のモニタリングを行い、前記第一の周期内にM個のモニタリング対象が存在しない場合、前記挙動は、リンク品質情報を報告しないことを含み、そのうち、前記Nは、1以上の整数であり、前記Mは、前記N以下の整数である。
【0090】
選択的に、前記第一の周期に第一のモニタリング対象が存在しないが、第二のモニタリング対象が存在する場合、前記挙動は、前記第一のモニタリング対象に基づいてリンク品質を評価しないことと、前記第二のモニタリング対象に基づいてリンク品質を評価することとを含む。
【0091】
選択的に、前記モニタリング対象は、第三のモニタリング対象を含み、前記第一の周期は、前記第三のモニタリング対象に対応する指示周期であり、評価周期は、K個の指示周期を含み、Kは、1以上の整数であり、図8に示すように、端末700は、前記評価周期内に前記第三のモニタリング対象が存在しない指示周期がある場合、前記評価周期を一つ又は複数の指示周期だけ延長するための第一の延長モジュール702をさらに含み、そのうち、延長した部分は、前記評価周期の開始指示周期の前にある。
【0092】
選択的に、第一の延長モジュール702は、前記評価周期内に前記第三のモニタリング対象が存在しないJ個(前記Jは、前記K以下の整数である)の指示周期がある場合、前記評価周期をJ個の指示周期だけ延長し、又は、延長した指示周期内に前記第三のモニタリング対象をモニタリングするためのJ個の指示周期が含まれるまで、前記評価周期を延長するためのものであり、又は、第一の延長モジュール702は、前記第一の周期に前記第三のモニタリング対象が存在し、且つ前記評価周期における少なくとも一つの指示周期に前記第三のモニタリング対象が存在しない場合、前記評価周期を一つ又は複数の指示周期だけ延長するためのものである。
【0093】
選択的に、図9に示すように、端末700は、前記端末に無線リンク失敗RLFタイマーが運行されており、且つ前記第一の周期内にモニタリング対象が存在しない場合、前記RLFタイマーの時間長さを延長するための第二の延長モジュール703と、
前記端末にビーム失敗検出タイマーが運行されており、前記第一の周期内にモニタリング対象が存在しない場合、前記ビーム失敗検出タイマーの時間長さを延長するための第三の延長モジュール704とのうちの少なくとも一つをさらに含む。
【0094】
選択的に、前記端末が前記第一の周期に前記モニタリング対象を検出した場合、前記第一の周期内に前記モニタリング対象が存在すると決定し、及び/又は、前記端末が前記第一の周期に前記モニタリング対象を検出していない場合、前記第一の周期内に前記モニタリング対象が存在しないと決定する。
【0095】
選択的に、前記第一の周期は、評価周期内の指示周期であり、前記評価周期における第一の部分の指示周期内にモニタリング対象が存在しないが、前記評価周期における第二の部分の指示周期内にモニタリング対象が存在する場合、前記挙動は、リンク品質を評価すること及び/又はリンク品質情報を報告することを含み、そのうち、前述したリンク品質を評価することは、前記第二の部分の指示周期内のモニタリング対象に基づいてリンク品質を評価することであり、前述したリンク品質情報を報告することは、評価したリンク品質に基づいてリンク品質情報を報告することであり、前記評価したリンク品質は、前記第二の部分の指示周期内のモニタリング対象に基づいて評価したリンク品質である。
【0096】
選択的に、前述したリンク品質情報を報告することは、前記端末のメディアアクセス制御MAC層又は層3にリンク品質情報を報告することを指し、及び/又は、前述したリンク品質情報を報告しないことは、前記端末のMAC層又は層3にリンク品質情報を報告しないことを指す。
【0097】
本発明の実施例による端末は、図2の方法の実施例において端末によって実現された各プロセスを実現することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここではこれ以上説明しないが、端末のリンクモニタリング能力を向上させることができる。
【0098】
図10は、本発明の各実施例を実現する端末のハードウェア構造概略図である。
【0099】
この端末1000は、無線周波数ユニット1001、ネットワークモジュール1002、オーディオ出力ユニット1003、入力ユニット1004、センサ1005、表示ユニット1006、ユーザ入力ユニット1007、インターフェースユニット1008、メモリ1009、プロセッサ1010、及び電源1011などの部材を含むが、それらに限らない。当業者であれば理解できるように、図10に示される端末の構造は、端末に対する限定を構成せず、端末は、図示される部材の数よりも多くまたは少ない部材、またはなんらかの部材の組み合わせ、または異なる部材の配置を含んでもよい。本発明の実施例では、端末は、携帯電話、タブレットパソコン、ノートパソコン、パームトップコンピュータ、車載端末、ロボット、ウェアラブルデバイス、及び歩数計などを含むが、それらに限らない。
【0100】
プロセッサ1010は、第一の周期内にモニタリング対象が存在するかどうかに応じて、リンクモニタリングの挙動を決定するためのものであり、そのうち、前記挙動は、リンク品質情報を報告すること、リンク品質情報を報告しないこと、リンク品質を評価すること又はリンク品質を評価しないことのうちの少なくとも一つを含む。
【0101】
選択的に、前記第一の周期は、一つ又は複数の指示周期を含む。
【0102】
選択的に、前記モニタリング対象は、無線リンクモニタリングRLMのモニタリング対象又はビーム失敗検出BFDのモニタリング対象を含む。
【0103】
選択的に、前記RLMのモニタリング対象は、SSB、CSI-RS、復調リファレンス信号DMRS及びハイブリッド自動再送リクエストHARQ情報のうちの少なくとも一つを含み、前記BFDのモニタリング対象は、SSB、CSI-RS、DMRS及びハイブリッド自動再送リクエストHARQ情報のうちの少なくとも一つを含む。
【0104】
選択的に、前記モニタリング対象は、ネットワークによって配置されるもの、予め定義されるもの、予め配置されるもの又はサイドリンクsidelink端末によって指示されるものである。
【0105】
選択的に、前記第一の周期内にモニタリング対象が存在しない場合、前記挙動は、リンク品質情報を報告しないこと又はリンク品質を評価しないことを含む。
【0106】
選択的に、前記第一の周期にN個のモニタリング対象のモニタリングを行い、前記第一の周期内にM個のモニタリング対象が存在しない場合、前記挙動は、リンク品質情報を報告しないことを含み、そのうち、前記Nは、1以上の整数であり、前記Mは、前記N以下の整数である。
【0107】
選択的に、前記第一の周期に第一のモニタリング対象が存在しないが、第二のモニタリング対象が存在する場合、前記挙動は、前記第一のモニタリング対象に基づいてリンク品質を評価しないことと、前記第二のモニタリング対象に基づいてリンク品質を評価することとを含む。
【0108】
選択的に、前記モニタリング対象は、第三のモニタリング対象を含み、前記第一の周期は、前記第三のモニタリング対象に対応する指示周期であり、評価周期は、K個の指示周期を含み、Kは、1以上の整数であり、プロセッサ1010はさらに、前記評価周期内に前記第三のモニタリング対象が存在しない指示周期がある場合、前記評価周期を一つ又は複数の指示周期だけ延長するためのものであり、そのうち、前記延長した部分は、前記評価周期の開始指示周期の前にある。
【0109】
選択的に、前述した、前記評価周期内に前記第三のモニタリング対象が存在しない指示周期がある場合、前記評価周期を一つ又は複数の指示周期だけ延長することは、前記評価周期内に前記第三のモニタリング対象が存在しないJ個(前記Jは、前記K以下の整数である)の指示周期がある場合、前記評価周期をJ個の指示周期だけ延長し、又は、延長した指示周期内に前記第三のモニタリング対象をモニタリングするためのJ個の指示周期が含まれるまで、前記評価周期を延長すること、又は、前記第一の周期に前記第三のモニタリング対象が存在し、且つ前記評価周期における少なくとも一つの指示周期に前記第三のモニタリング対象が存在しない場合、前記評価周期を一つ又は複数の指示周期だけ延長することを含む。
【0110】
選択的に、プロセッサ1010はさらに、前記端末に無線リンク失敗RLFタイマーが運行されており、且つ前記第一の周期内にモニタリング対象が存在しない場合、前記RLFタイマーの時間長さを延長することと、前記端末にビーム失敗検出タイマーが運行されており、前記第一の周期内にモニタリング対象が存在しない場合、前記ビーム失敗検出タイマーの時間長さを延長することと、のうちの少なくとも一つに用いられる。
【0111】
選択的に、前記端末が前記第一の周期に前記モニタリング対象を検出した場合、前記第一の周期内に前記モニタリング対象が存在すると決定し、及び/又は、前記端末が前記第一の周期に前記モニタリング対象を検出していない場合、前記第一の周期内に前記モニタリング対象が存在しないと決定する。
【0112】
選択的に、前記第一の周期は、評価周期内の指示周期であり、前記評価周期における第一の部分の指示周期内にモニタリング対象が存在しないが、前記評価周期における第二の部分の指示周期内にモニタリング対象が存在する場合、前記挙動は、リンク品質を評価すること及び/又はリンク品質情報を報告することを含み、そのうち、前述したリンク品質を評価することは、前記第二の部分の指示周期内のモニタリング対象に基づいてリンク品質を評価することであり、前述したリンク品質情報を報告することは、評価したリンク品質に基づいてリンク品質情報を報告することであり、前記評価したリンク品質は、前記第二の部分の指示周期内のモニタリング対象に基づいて評価したリンク品質である。
【0113】
選択的に、前述したリンク品質情報を報告することは、前記端末のメディアアクセス制御MAC層又は層3にリンク品質情報を報告することを指し、及び/又は、前述したリンク品質情報を報告しないことは、前記端末のMAC層又は層3にリンク品質情報を報告しないことを指す。
【0114】
上記端末は、sidelinkの伝送性能を向上させることができる。
【0115】
理解すべきことは、本発明の実施例では、無線周波数ユニット1001は、情報の送受信または通話中の信号の送受信に用いられてもよい。具体的には、基地局からの下りリンクデータを受信してから、プロセッサ1010に処理させてもよい。また、上りリンクデータを基地局に送信してもよい。一般的には、無線周波数ユニット1001は、アンテナ、少なくとも一つの増幅器、送受信機、カプラ、低雑音増幅器、デュプレクサなどを含むが、それらに限らない。なお、無線周波数ユニット1001は、無線通信システムやネットワークを介して他の機器との通信を行ってもよい。
【0116】
端末は、ネットワークモジュール1002によってユーザに無線のブロードバンドインターネットアクセスを提供し、例えば、ユーザへ電子メールの送受信、ウェブページの閲覧、ストリーミングメディアへのアクセスなどを支援する。
【0117】
オーディオ出力ユニット1003は、無線周波数ユニット1001またはネットワークモジュール1002によって受信されたまたはメモリ1009に記憶されたオーディオデータをオーディオ信号に変換して、音声として出力することができる。そして、オーディオ出力ユニット1003はさらに、端末1000によって実行された特定の機能に関連するオーディオ出力(例えば、呼び信号受信音、メッセージ着信音など)を提供することができる。オーディオ出力ユニット1003は、スピーカ、ブザー及び受話器などを含む。
【0118】
入力ユニット1004は、オーディオまたはビデオ信号を受信するために用いられる。入力ユニット1004は、グラフィックスプロセッサ(Graphics Processing Unit、GPU)10041とマイクロホン10042を含んでもよい。グラフィックスプロセッサ10041は、ビデオキャプチャモードまたは画像キャプチャモードにおいて画像キャプチャ装置(例えば、カメラ)によって得られた静止画像またはビデオの画像データを処理する。処理された画像フレームは、表示ユニット1006に表示されてもよい。グラフィックスプロセッサ10041によって処理された画像フレームは、メモリ1009(または他の記憶媒体)に記憶されてもよく、または無線周波数ユニット1001またはネットワークモジュール1002を介して送信されてもよい。マイクロホン10042は、音声を受信することができるとともに、このような音声をオーディオデータとして処理することができる。処理されたオーディオデータは、電話の通話モードにおいて、無線周波数ユニット1001を介して移動通信基地局に送信することが可能なフォーマットに変換して出力されてもよい。
【0119】
端末1000は、少なくとも一つのセンサ1005、例えば、光センサ、モーションセンサ及び他のセンサをさらに含む。具体的には、光センサは、環境光センサ及び接近センサを含み、そのうち、環境光センサは、環境光の明暗に応じて、表示パネル10061の輝度を調整することができ、接近センサは、端末1000が耳元に移動した時、表示パネル10061及び/又はバックライトをオフにすることができる。モーションセンサの一種として、加速度計センサは、各方向(一般的には、三軸であり)での加速度の大きさを検出することができ、静止時、重力の大きさ及び方向を検出することができ、端末姿勢(例えば、縦横スクリーン切り替え、関連ゲーム、磁力計姿勢校正)の識別、振動識別関連機能(例えば、歩数計、タップ)などに用いることができる。センサ1005は、指紋センサ、圧力センサ、虹彩センサ、分子センサ、ジャイロ、気圧計、湿度計、温度計、赤外線センサなどをさらに含んでもよい。ここではこれ以上説明しない。
【0120】
表示ユニット1006は、ユーザによって入力された情報またはユーザに提供される情報を表示するために用いられる。表示ユニット1006は、表示パネル10061を含んでもよい。液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display、LCD)、有機発光ダイオード(Organic Light-Emitting Diode、OLED)などの形式で表示パネル10061を配置してもよい。
【0121】
ユーザ入力ユニット1007は、入力された数字または文字情報の受信、端末のユーザによる設置及び機能制御に関するキー信号入力の発生に用いられてもよい。具体的には、ユーザ入力ユニット1007は、タッチパネル10071および他の入力機器10072を含む。タッチパネル10071は、タッチスクリーンとも呼ばれ、その上または付近でのユーザによるタッチ操作(例えば、ユーザが指、タッチペンなどの任意の適切な物体または付属品を使用してタッチパネル10071上またはタッチパネル10071付近で行う操作)を収集することができる。タッチパネル10071は、タッチ検出装置とタッチコントローラの二つの部分を含んでもよい。そのうち、タッチ検出装置は、ユーザによるタッチ方位を検出し、タッチ操作による信号を検出し、信号をタッチコントローラに伝送する。タッチコントローラは、タッチ検出装置からタッチ情報を受信し、それをタッチポイント座標に変換してから、プロセッサ1010に送信し、プロセッサ1010から送信されてきた指令を受信して実行する。なお、抵抗式、静電容量式、赤外線及び表面音波などの様々なタイプを用いてタッチパネル10071を実現してもよい。タッチパネル10071以外、ユーザ入力ユニット1007は、他の入力機器10072を含んでもよい。具体的には、他の入力機器10072は、物理的なキーボード、機能キー(例えば、ボリューム制御ボタン、スイッチボタンなど)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限らない。ここではこれ以上説明しない。
【0122】
さらに、タッチパネル10071は、表示パネル10061上に覆われてもよい。タッチパネル10071は、その上または付近でのタッチ操作を検出すると、プロセッサ1010に伝送して、タッチイベントのタイプを特定し、その後、プロセッサ1010は、タッチイベントのタイプに応じて表示パネル10061上で相応な視覚出力を提供する。図10では、タッチパネル10071と表示パネル10061は、二つの独立した部材として端末の入力と出力機能を実現するものであるが、なんらかの実施例では、タッチパネル10071と表示パネル10061を集積して端末の入力と出力機能を実現してもよい。具体的には、ここでは限定しない。
【0123】
インターフェースユニット1008は、外部装置と端末1000との接続のためのインターフェースである。例えば、外部装置は、有線または無線ヘッドフォンポート、外部電源(または電池充電器)ポート、有線または無線データポート、メモリカードポート、識別モジュールを有する装置への接続用のポート、オーディオ入力/出力(I/O)ポート、ビデオI/Oポート、イヤホンポートなどを含んでもよい。インターフェースユニット1008は、外部装置からの入力(例えば、データ情報、電力など)を受信するとともに、受信した入力を端末1000内の一つまたは複数の素子に伝送するために用いられてもよく、または端末1000と外部装置との間でデータを伝送するために用いられてもよい。
【0124】
メモリ1009は、ソフトウェアプログラム及び各種のデータを記憶するために用いられてもよい。メモリ1009は、主に記憶プログラム領域および記憶データ領域を含んでもよい。そのうち、記憶プログラム領域は、オペレーティングシステム、少なくとも一つの機能に必要なアプリケーションプログラム(例えば、音声再生機能、画像再生機能など)などを記憶することができ、記憶データ領域は、携帯電話の使用によって作成されるデータ(例えば、オーディオデータ、電話帳など)などを記憶することができる。なお、メモリ1009は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、非揮発性メモリ、例えば、少なくとも一つの磁気ディスクメモリデバイス、フラッシュメモリデバイス、または他の非揮発性ソリッドステートメモリデバイスをさらに含んでもよい。
【0125】
プロセッサ1010は、端末の制御センターであり、各種のインターフェースと線路によって端末全体の各部分に接続され、メモリ1009内に記憶されたソフトウェアプログラム及び/又はモジュールを運行又は実行すること、及びメモリ1009内に記憶されたデータを呼び出し、端末の各種の機能を実行し、データを処理することにより、端末全体をモニタリングする。プロセッサ1010は、一つまたは複数の処理ユニットを含んでもよい。好ましくは、プロセッサ1010は、アプリケーションプロセッサとモデムプロセッサを集積してもよい。そのうち、アプリケーションプロセッサは、主にオペレーティングシステム、ユーザインターフェースおよびアプリケーションプログラムなどを処理するためのものであり、モデムプロセッサは、主に無線通信を処理するためのものである。理解できるように、上記モデムプロセッサは、プロセッサ1010に集積されなくてもよい。
【0126】
端末1000はさらに、各部材に電力を供給する電源1011(例えば、電池)を含んでもよい。好ましくは、電源1011は、電源管理システムによってプロセッサ1010にロジック的に接続されてもよい。それにより、電源管理システムによって充放電管理及び消費電力管理などの機能を実現することができる。
【0127】
また、端末1000は、いくつかの示されていない機能モジュールを含む。ここではこれ以上説明しない。
【0128】
好ましくは、本発明の実施例は、端末をさらに提供する。プロセッサ1010と、メモリ1009と、メモリ1009に記憶され、且つ前記プロセッサ1010上で運行できるコンピュータプログラムとを含み、このコンピュータプログラムがプロセッサ1010によって実行されると、上記リンクモニタリング方法の実施例の各プロセスを実現させ、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここではこれ以上説明しない。
【0129】
本発明の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、このコンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、本発明の実施例によるリンクモニタリング方法におけるステップを実現させ、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここではこれ以上説明しない。そのうち、前記コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory、ROMと略称される)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAMと略称される)、磁気ディスクまたは光ディスクなどである。
【0130】
なお、本明細書において、「含む」、「包含」という用語またはその他の任意の変形は、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものであり、それにより、一連の要素を含むプロセス、方法、物品または装置は、それらの要素を含むだけではなく、明確にリストアップされていない他の要素も含み、またはこのようなプロセス、方法、物品または装置に固有の要素も含む。それ以上の制限がない場合に、「……を1つ含む」という文章で限定された要素について、この要素を含むプロセス、方法、物品または装置には他の同じ要素も存在することが排除されるものではない。
【0131】
以上の実施の形態の記述によって、当業者であればはっきりと分かるように、上記実施例の方法は、ソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームの形態によって実現されてもよい。無論、ハードウェアによっても実現されるが、多くの場合、前者は、好適な実施の形態である。このような理解を踏まえて、本発明の技術案は、実質にはまたは従来技術に寄与した部分がソフトウェア製品の形式によって表われてもよい。このコンピュータソフトウェア製品は、一つの記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、一台の端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、またはネットワーク機器などであってもよい)に本発明の各実施例に記載の方法を実行させるための若干の指令を含む。
【0132】
理解できるように、本開示のこれらの実施例は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード又はそれらの組み合わせで実現されてもよい。ハードウェアの実現に対して、モジュール、ユニット、サブモジュール、サブユニットは、一つ又は複数の特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuits、ASIC)、デジタルシグナルプロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)、デジタルシグナルプロセッシングデバイス(DSP Device、DSPD)、プログラマブル論理デバイス(Programmable Logic Device、PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field-Programmable Gate Array、FPGA)、汎用プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、本出願に記載の機能を実行するための他の電子ユニット又はそれらの組み合わせに実現されてもよい。
【0133】
以上は、添付図面を結び付けながら、本発明の実施例を記述したが、本発明は、上記具体的な実施の形態に限らず、上述した具体的な実施の形態は例示的なものに過ぎず、制限性のあるものではない。当業者は、本発明の示唆を基にして、本発明の趣旨や請求項が保護する範囲から逸脱しない限り、多くの形式の変更を行うことができ、それらは、いずれも本発明の請求範囲に入っている。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10