(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-13
(45)【発行日】2023-10-23
(54)【発明の名称】車両ルーフ周辺構造、車両ルーフ用加飾フィルム、車両ルーフ用加飾フィルムを備えた移動体、及び、加飾フィルムの貼付方法
(51)【国際特許分類】
B60R 13/00 20060101AFI20231016BHJP
【FI】
B60R13/00
(21)【出願番号】P 2019051408
(22)【出願日】2019-03-19
【審査請求日】2022-01-12
(73)【特許権者】
【識別番号】000002082
【氏名又は名称】スズキ株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】390023009
【氏名又は名称】共和レザー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100099623
【氏名又は名称】奥山 尚一
(74)【代理人】
【氏名又は名称】松島 鉄男
(74)【代理人】
【識別番号】100125380
【氏名又は名称】中村 綾子
(74)【代理人】
【識別番号】100142996
【氏名又は名称】森本 聡二
(74)【代理人】
【識別番号】100166268
【氏名又は名称】田中 祐
(74)【代理人】
【識別番号】100170379
【氏名又は名称】徳本 浩一
(74)【代理人】
【氏名又は名称】有原 幸一
(72)【発明者】
【氏名】石原 淳士
(72)【発明者】
【氏名】前田 道也
(72)【発明者】
【氏名】室伏 翼
(72)【発明者】
【氏名】寺井 賢人
(72)【発明者】
【氏名】稲垣 忠彦
【審査官】神田 泰貴
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-029329(JP,A)
【文献】特開2018-064800(JP,A)
【文献】登録実用新案第3198010(JP,U)
【文献】特開2019-127012(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60R 13/04
B60R 13/02
B60R 13/08
B62D 25/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
加飾フィルムが貼付されるルーフパネルと、該ルーフパネルの車幅方向両側に配置されるルーフモールとを備えている、車両ルーフ周辺構造であって、
前記加飾フィルムの前部及び後部のそれぞれには、前記ルーフパネルの前部及び後部のそれぞれに車両下方側に折り曲げられて貼付される下貼代部が設けら
れ、
前記加飾フィルムの前部に位置する前記下貼代部と後部に位置する前記下貼代部との間には、前記ルーフパネルのルーフ天面に貼付される天面貼付部が設けられ、
前記天面貼付部の車幅方向外側部から、車幅方向外側に突出するように横貼代部が設けられ、前記横貼代部は、前記ルーフパネルの車幅方向外側部に、車両下方側に折り曲げられて貼付されており、
前記
下貼代部の車幅方向外側に配置される角部は、前記ルーフパネルの車幅方向外側部に貼付され、
前記ルーフモールは、車両前後方向に沿って
配置される基部と、該基部の上部から車幅方向両側に突出する頭部と、を有し、
前記ルーフパネルの車幅方向外側部には、前記ルーフモールの前記頭部の車両下方側が当接する当接部が設けられ、
前記加飾フィルムの
前記天面貼付部の車幅方向外側部は、前記当接部と前記頭部とによって挟持され、前記横貼代部の車幅方向外側端は、前記当接部の車幅方向外側に配置されていることを特徴とする、車両ルーフ周辺構造。
【請求項2】
前記ルーフモールの前記基部の下部には、車幅方向両側に突出するリップ部が設けられ、
前記横貼代部の車幅方向外側端は、前記当接部と前記リップ部との間に配置されている
ことを特徴とする、請求項1に記載の車両ルーフ周辺構造。
【請求項3】
加飾フィルムが貼付されるルーフパネルと、該ルーフパネルの車幅方向両側に配置されるルーフモールとを備えている、車両ルーフ周辺構造であって、
前記加飾フィルムの前部及び後部のそれぞれには、前記ルーフパネルの前部及び後部のそれぞれに車両下方側に折り曲げられて貼付される下貼代部が設けら
れ、
前記加飾フィルムの前部に位置する前記下貼代部と後部に位置する前記下貼代部との間には、前記ルーフパネルのルーフ天面に貼付される天面貼付部が設けられ、
前記天面貼付部の車幅方向外側部から、車幅方向外側に突出するように横貼代部が設けられ、前記横貼代部は、前記ルーフパネルの車幅方向外側部に、車両下方側に折り曲げられて貼付されており、
前記
下貼代部の車幅方向外側に配置される角部は、前記ルーフパネルの車幅方向外側部に貼付され、
前記角部には、車幅方向内側に切り込まれる切欠きが設けられていることを特徴とする、車両ルーフ周辺構造。
【請求項4】
前記切欠きは、底部から車幅方向外側に延びる前辺部と、該前辺部の車両後方側に配置され前記底部から車幅方向外側に延びる後辺部と、を有しており、
前記底部は、前記ルーフパネルの前端または後端に対応する位置に設けられ、
前記前辺部及び前記後辺部のうち一方側は、前記角部に設けられ、
他方側は、前記前端若しくは前記後端に対応する位置、または前記横貼代部に設けられ、
前記横貼代部及び前記下貼代部が前記ルーフパネルに貼付されている状態で、前記前辺部と前記後辺部とが重なる部分が、前記ルーフモールに覆われていることを特徴とする、請求項3に記載の車両ルーフ周辺構造。
【請求項5】
前記前辺部及び前記後辺部のうちの前記他方側は、前記ルーフパネルの前記前端または前記後端に対応する位置で、車幅方向に
沿って配置されていることを特徴とする、請求項4に記載の車両ルーフ周辺構造。
【請求項6】
車両のルーフパネルに貼付される、車両ルーフ用加飾フィルムであって、
前記
車両ルーフ用加飾フィルムの前部及び後部のそれぞれには、前記ルーフパネルの前部及び後部のそれぞれに車両下方側に折り曲げられて貼付される下貼代部が設けら
れ、
前記車両ルーフ用加飾フィルムの前部に位置する前記下貼代部と後部に位置する前記下貼代部との間には、前記ルーフパネルのルーフ天面に貼付される天面貼付部が設けられ、
前記天面貼付部の車幅方向外側部から、車幅方向外側に突出するように横貼代部が設けられ、前記横貼代部は、前記ルーフパネルの車幅方向外側部に、車両下方側に折り曲げられて貼付されており、
前記
下貼代部の車幅方向外側に配置される角部には、車幅方向内側に切り込まれる切欠きが設けられていることを特徴とする、車両ルーフ用加飾フィルム。
【請求項7】
前記
車両ルーフ用加飾フィルムの前部に位置する前記角部は、前記ルーフパネルの前端よりも車両前方側に配置され、
前記
車両ルーフ用加飾フィルムの後部に位置する前記角部は、前記ルーフパネルの後端よりも車両後方側に配置されていることを特徴とする請求項6に記載の車両ルーフ用加飾フィルム。
【請求項8】
前記切欠きは、底部から車幅方向外側に延びる前辺部と、該前辺部の車両後方側に配置され前記底部から車幅方向外側に延びる後辺部と、を有しており、
前記底部は、前記ルーフパネルの前端または後端に対応する位置に設けられ、
前記前辺部及び前記後辺部のうち一方側は、前記角部に設けられ、
他方側は、前記前端若しくは前記後端に対応する位置、または前記横貼代部に設けられ、
前記横貼代部及び前記下貼代部が前記ルーフパネルに貼付されている状態で、前記前辺部と前記後辺部とが重なる部分が、
ルーフモールに覆われていることを特徴とする、請求項6または請求項7に記載の車両ルーフ用加飾フィルム。
【請求項9】
前記前辺部及び前記後辺部のうちの前記他方側は、前記ルーフパネルの前記前端または前記後端に対応する位置で、車幅方向に
沿って配置されていることを特徴とする、請求項8に記載の車両ルーフ用加飾フィルム。
【請求項10】
車両のルーフパネルに貼付される、車両ルーフ用加飾フィルムであって、
前記
車両ルーフ用加飾フィルムの前部及び後部のそれぞれには、前記ルーフパネルの前部及び後部のそれぞれに車両下方側に折り曲げられて貼付される下貼代部が設けら
れ、
前記車両ルーフ用加飾フィルムの前部に位置する前記下貼代部と後部に位置する前記下貼代部との間には、前記ルーフパネルのルーフ天面に貼付される天面貼付部が設けられ、
前記天面貼付部の車幅方向外側部から、車幅方向外側に突出するように横貼代部が設けられ、前記横貼代部は、前記ルーフパネルの車幅方向外側部に、車両下方側に折り曲げられて貼付されており、
前記下貼代部の車幅方向外側に配置される角部が設けられ、
前記角部には、車幅方向外側に突出する突出部が設けられていることを特徴とする、車両ルーフ用加飾フィルム。
【請求項11】
前記
車両ルーフ用加飾フィルムの前部に位置する前記突出部の一部は、前部に位置する前記下貼代部の前端を車幅方向外側に延長した線よりも車両前方側に突出し、
前記
車両ルーフ用加飾フィルムの後部に位置する前記突出部の一部は、後部に位置する前記下貼代部の後端を車幅方向外側に延長した線よりも車両後方側に突出していることを特徴とする、請求項10に記載の車両ルーフ用加飾フィルム。
【請求項12】
前記
車両ルーフ用加飾フィルムの前部に位置する前記突出部の前端は、車両前方側から車幅方向外側に湾曲し、
前記
車両ルーフ用加飾フィルムの後部に位置する前記突出部の後端は、車両後方側から車幅方向外側に湾曲していることを特徴とする、請求項10または請求項11に記載の車両ルーフ用加飾フィルム。
【請求項13】
前記
車両ルーフ用加飾フィルムの前部に位置する前記突出部の後部には、車両前方に凹む前側凹部が設けられ、
前記
車両ルーフ用加飾フィルムの後部に位置する前記突出部の前部には、車両前方に凹む後側凹部が設けられていることを特徴とする、請求項12に記載の車両ルーフ用加飾フィルム。
【請求項14】
請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の車両ルーフ周辺構造または請求項6ないし請求項13のいずれか一項に記載の車両ルーフ用加飾フィルムを備えた移動体。
【請求項15】
車体上部に位置するルーフパネルに貼付する加飾フィルムであって、前記加飾フィルムの前部及び後部のそれぞれには下貼代部が設けられ、
前記加飾フィルムの前部に位置する前記下貼代部と後部に位置する前記下貼代部との間には、前記ルーフパネルのルーフ天面に貼付される天面貼付部が設けられ、前記天面貼付部の車幅方向外側部から、車幅方向外側に突出するように横貼代部が設けられ、前記横貼代部は、前記ルーフパネルの車幅方向外側部に、車両下方側に折り曲げられて貼付されており、前記下貼代部の車幅方向外側に配置される角部には車幅方向内側に切り込まれる切欠きが設けられている、前記加飾フィルムを、前記ルーフパネルに貼付する加飾フィルムの貼付方法であって、
前記横貼代部を、車両下方側に折り曲げ、前記ルーフパネルの車幅方向側部に貼付し、
前記下貼代部を、前記ルーフパネルの前部及び後部のそれぞれで車両下方側に折り曲げて貼付し、
前記角部を、
前記横貼代部に重ねた状態で前記ルーフパネルの車幅方向側部に貼付し、
前記
横貼代部を、前記ルーフパネルの車幅方向側部と、車両前後方向に延びるルーフモールとの間に巻き込んで、前記ルーフモールを取り付けることを特徴とする、加飾フィルムの貼付方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両ルーフ周辺構造、車両ルーフ用加飾フィルム、車両ルーフ用加飾フィルムを備えた移動体、及び、加飾フィルムの貼付方法に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車、鉄道車両、航空機などの外装材として、さまざまな意匠の合成樹脂製の加飾フィルム(以下、加飾フィルムと称することがある)が用いられている。加飾フィルムを、自動車等の外面に貼り付ける加飾方法を行うことで、自動車等の外装として、任意の意匠を簡易に付与することができる。また、加飾フィルムは、自動車等の本来の外装材を傷付けることなく剥離することができ、張り替えも行うことができる。
【0003】
このような加飾フィルムには、例えば特許文献1に開示されているように、接着層を有しているものが知られている。この例の加飾フィルムは、表皮層、加飾層、接着層を有し、さらに、接着層には、接着層保護シート(セパレーター)が貼られている。
【0004】
一方で、加飾フィルムは、外観を向上させること等を目的として、自動車等の外装に用いられることがある。当該加飾フィルムを外装に貼付することにより、車体の表面の強度を向上すること及び複雑な意匠を付与すること等が可能になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところが、上記例のように、加飾フィルムに接着層を設ける場合、単層の加飾フィルムに比較し、柔軟性が低下する。一方で、このような加飾フィルムが貼付される自動車の外装は、3次元形状を有する複雑な形状を有していることが多い。
【0007】
また、加飾フィルムを事前に賦形を行わない場合、車体の3次元形状を有する貼付しにくい部分では、露出する部分を発生させないように貼付するために、貼付時間が増大してしまう。例えば、被着体となる車体のパネル材の端部の角部では、パネル材が露出することなく貼付するために、貼付時間が長くなる。このため、ルーフパネルに加飾フィルムを接着する際、接着強度を低下させることなく見栄えよく貼付することについて、改善に余地があった。
【0008】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、例えば車両のルーフパネルの角部に、パネル材を露出することなく加飾フィルムを貼付する作業を容易にすることである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するための本発明に係る車両ルーフ周辺構造は、加飾フィルムが貼付されるルーフパネルと、該ルーフパネルの車幅方向両側に配置されるルーフモールとを備えている、車両ルーフ周辺構造であって、前記加飾フィルムの前部及び後部のそれぞれには、前記ルーフパネルの前部及び後部のそれぞれに車両下方側に折り曲げられて貼付される下貼代部が設けられ、前記加飾フィルムの前部に位置する前記下貼代部と後部に位置する前記下貼代部との間には、前記ルーフパネルのルーフ天面に貼付される天面貼付部が設けられ、前記天面貼付部の車幅方向外側部から、車幅方向外側に突出するように横貼代部が設けられ、前記横貼代部は、前記ルーフパネルの車幅方向外側部に、車両下方側に折り曲げられて貼付されており、前記下貼代部の車幅方向外側に配置される角部は、前記ルーフパネルの車幅方向外側部に貼付され、前記ルーフモールは、車両前後方向に沿って配置される基部と、該基部の上部から車幅方向両側に突出する頭部と、を有し、前記ルーフパネルの車幅方向外側部には、前記ルーフモールの前記頭部の車両下方側が当接する当接部が設けられ、前記加飾フィルムの前記天面貼付部の車幅方向外側部は、前記当接部と前記頭部とによって挟持され、前記横貼代部の車幅方向外側端は、前記当接部の車幅方向外側に配置されている。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、例えば車両のルーフパネルの角部に、パネル材を露出することなく加飾フィルムを貼付する作業を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明に係る第1の実施形態の加飾フィルムが貼付されるルーフパネル等を概略的に示す斜視図である。
【
図3】
図1のルーフパネルのB矢視の部分斜視図である。
【
図4】
図1の加飾フィルムの後部を模式的に示す平面図である。
【
図5】
図1のルーフパネルに加飾フィルムを貼り付ける手順を示す概略平面図であり、(A)は横貼代部及び後側下貼代部が貼付される前の状態を示し、(B)は横貼代部を貼付した状態を示し、(C)は下貼代部を貼付した状態を示し、(D)は角部を貼付した状態を示す。
【
図6】(A)は、
図5の手順で貼付されたルーフパネルの後部の上面図で、(B)は斜視図である。
【
図7】
図4の加飾フィルムの後側切欠きの第1の変形例である。
【
図8】
図4の加飾フィルムの後側切欠きの第2の変形例である。
【
図9】
図4の加飾フィルムの後側切欠きの第3の変形例である。
【
図10】本発明に係る第2の実施形態の加飾フィルムの前部の車幅方向外側部を示す平面図である。
【
図11】
図10の加飾フィルムの後部の車幅方向外側部を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明に係る車両ルーフ周辺構造の実施形態について、図面(
図1~
図11)を参照しながら説明する。なお、図において、矢印Fr方向は車両前後方向における前方を示す。実施形態の説明における「前部(前端)及び後部(後端)」は、車両前後方向における前部及び後部に対応する。また、矢印O方向は、車幅方向の外側を示している。
【0013】
[第1の実施形態]
先ず、第1の実施形態について、
図1~
図9を用いて説明する。
【0014】
本実施形態の車両ルーフ周辺構造は、車体上部に位置するルーフパネル10に、加飾フィルム40が貼付されている。当該ルーフパネル10の車幅方向外側部には、車両前後方向に延びるルーフモール30が設けられている。
【0015】
本実施形態の加飾フィルム40の被着体となるルーフパネル10は、
図1に示すように、車体上部に位置し、車両前後方向に延びる略長方形状のパネルである。ルーフパネル10の車幅方向外側には、ルーフサイドアウタパネル20が配置されている。ルーフパネル10の車幅方向外側部と、ルーフサイドアウタパネル20とによって、ルーフモール30が設置される溝部29が構成されている。また、ルーフパネル10の車両後方側には、バックドア60が配置されている。
【0016】
この例のルーフパネル10のルーフ天面11の車幅方向外側部には、
図2に示すように、傾斜面12及び中段面13が設けられている。傾斜面12は、ルーフ天面11の車幅方向外側部の所定位置から車幅方向外側に向かうに従い車両下方に緩やかに傾斜している。中段面13は、該傾斜面12の下端から車幅方向外側に張り出して、車両前後方向に延びている平面である。中段面13には、ルーフモール30の後述する内側頭部32bが当接する内側当接部(当接部)13aが設けられている。
【0017】
また、ルーフパネル10の車幅方向外側部には、側壁面14及びルーフフランジ面15が設けられている。側壁面14は、中段面13の車幅方向外側端から車両下方に延び、車両前後方向に延びる壁面で、ルーフフランジ面15は、側壁面14の下端から車幅方向外側に突出し、車両前後方向に延びている。
【0018】
ルーフパネル10の後部は、
図3に示すように、ルーフ天面11の後端11aから車両下方に延びる後壁面17を有している。後壁面17の車両後方側には、バックドア60の上部が配置されている。また、ルーフパネル10の前部は、図示は省略するが、ルーフ天面11の前端から車両下方に延びる前壁面を有している。後壁面17及び前壁面は、側壁面14に直交している。
【0019】
ルーフサイドアウタパネル20は、
図1~
図3に示すように、ルーフパネル10の車幅方向外側に配置される板材で、車両前後方向に延びている。ルーフサイドアウタパネル20の車幅方向内側部には、
図2に示すように、上面21の車幅方向内側端から車両下方に延びる内壁面22と、該内壁面22の下端から車幅方向内側に突出する中段面23と、該中段面23の車幅方向内側端から車両下方に延びる最内壁面24と、該最内壁面24の下端から車幅方向内側に突出するアウタパネルフランジ面25とを有している。中段面23には、ルーフモール30の後述する外側頭部32aが当接する外側当接部23aが設けられている。
【0020】
アウタパネルフランジ面25の上面側には、ルーフパネル10のルーフフランジ面15の下面側がスポット溶接等により接合されている。ルーフモール30が設置される溝部29は、対向配置された最内壁面24及び側壁面14と、各フランジ面15,25とによって構成される。
【0021】
続いて、溝部29に取り付けられるルーフモール30について説明する。ルーフモール30は、上記の溝部29の接合部分を被覆し、見栄えを向上させるための部材であり、樹脂材料によって形成されている。ルーフモール30は、
図2に示すように、基部31と、外側頭部32a及び内側頭部(頭部)32bと、外側リップ部33a及び内側リップ部(リップ部)33bと、を有している。
【0022】
基部31は、
図2に示すように、車幅方向を臨む外側縦壁面及び内側縦壁面を有し、車両前後方向に延びている部分である。外側頭部32aは、基部31の外側縦壁面の上部から車幅方向外側に張り出し、車両前後方向に延びている部分である。内側頭部32bは、内側縦壁面の上部から車幅方向内側に張り出し、車両前後方向に延びている部分である。外側頭部32a及び内側頭部32bと、上記した外側当接部23a及び内側当接部13aとの関係については、後で説明する。
【0023】
また、外側リップ部33aは、基部31の外側縦壁面の下部から車幅方向外側に張り出し、車両前後方向に延びている部分である。外側リップ部33aの先端は、溝部29を構成するルーフサイドアウタパネル20の最内壁面24を押圧している。内側リップ部33bは、内側縦壁面の下部から車幅方向内側に張り出し、車両前後方向に延びている部分である。内側リップ部33bの先端は、溝部29を構成するルーフパネルの側壁面14を押圧している。
【0024】
加飾フィルム40は、
図1に示すように、ルーフパネルのルーフ天面11の全域を覆うシート状の部材で、樹脂材料により形成されている。本実施形態の加飾フィルム40は、
図4に示すように、全体で略長方形状で、主にルーフ天面11に貼付される天面貼付部41と、後側下貼代部47と、前側下貼代部(図示せず)と、横貼代部44とを有している。
【0025】
後側下貼代部47は、
図4に示すように、加飾フィルム40の天面貼付部41の後方側に連続して設けられ、車幅方向に延びる部分である。後側下貼代部47は、ルーフ天面11の後端11aで車両下方側に折り曲げられて後壁面17に貼付される。図示は省略するが、前側下貼代部は、加飾フィルム40の天面貼付部41の前方側に設けられ、車幅方向に延びており、ルーフ天面11の前端で車両下方側に折り曲げられて前壁面に貼付される。
【0026】
横貼代部44は、加飾フィルム40の天面貼付部41の車幅方向両外側に設けられ、車両前後方向に延びている。後側下貼代部47と横貼代部44によって、後側角部49が形成される。また、図示は省略するが、前側下貼代部と横貼代部44によって、前側角部が形成される。
【0027】
後側角部49には、後側切欠き(切欠き)50が設けられ(
図4)、前側角部には、前側切欠き(図示せず)が設けられている。後側切欠き50等の形状については後で説明する。
【0028】
加飾フィルム40の天面貼付部41の車幅方向外側部で、横貼代部44よりも車幅方向内側の部分は、
図2に示すように、ルーフ天面11の車幅方向外側の傾斜面12と中段面13に貼付され、横貼代部44は、側壁面14に貼付される。この例の加飾フィルム40の天面貼付部41と横貼代部44の境界は、ルーフパネル10の中段面13と側壁面14とにより構成される角部に位置している。横貼代部44は、ルーフパネル10の車幅方向外側部の側壁面14と、ルーフモール30との間に巻き込まれた状態で貼付される。
【0029】
横貼代部44が、側壁面14に貼付されている状態では、後側切欠き50はルーフパネル10の側壁面14の後部に位置し、前側切欠きはルーフパネル10の側壁面14の前部に位置している。後側下貼代部47の車幅方向外側部は、後側切欠き50を介して横貼代部44に重なった状態で、側壁面14に貼付される。前側下貼代部の車幅方向外側部も、後側下貼代部47と同様に、前側切欠きを介して横貼代部44に重なった状態で、側壁面14に貼付される。
【0030】
ここで、切欠きの形状について説明する。後側切欠き50は、
図4に示すように、略三角形状で、底部51と、前辺部52と、後辺部53とを有している。底部51は、後側切欠き50の車幅方向内側端に位置しており、ルーフ天面11の後端11aに対応しており、横貼代部44と天面貼付部41との境界付近に配置されている。当該後端11aの車両前後方向位置と、底部51の車両前後方向位置とは、ほぼ一致している。前辺部52は、底部51から車幅方向外側に向かって延びている。後辺部53は、前辺部52に対して車両後方側に配置され、底部51から車幅方向外側に向かって延びている。
【0031】
図示は省略するが、前側切欠きは、後側切欠き50と同様に、略三角形状で、底部と、前辺部と、後辺部とを有している。底部は、前側切欠きの車幅方向内側端に位置しており、ルーフ天面11の前端に対応するように配置されている。前辺部は、底部から車幅方向外側に向かって延びている。後辺部は、前辺部に対して車両後方側に配置され、底部から車幅方向外側に向かって延びている。
【0032】
また、本実施形態では、前辺部及び後辺部のうち一方側は、角部に設けられ、他方側は、前端若しくは後端11aに対応する位置、または横貼代部44に設けられている。
【0033】
本実施形態の後側切欠き50の後辺部53は、
図4に示すように、後側角部49に設けられ、車幅方向外側に向かうに従い、車両後方側に傾斜している。後側切欠き50の前辺部52は、ルーフ天面11の後端11aに対応する位置に設けられ、車幅方向に延びている。また、前側切欠きは、後側切欠き50と同様に、前辺部が前側角部に設けられ、後辺部は、ルーフ天面11の前端に対応する位置に設けられ、車幅方向に延びている。
【0034】
このように構成することにより、横貼代部44及び後側下貼代部47がルーフパネル10の側壁面14及び後壁面17に貼付されている状態で、後側切欠き50の前辺部52と後辺部53とが重なる部分は、ルーフパネル10の天面貼付部41の車幅方向外側部と、ルーフモール30との間に位置する側壁面14に配置される。この例では、当該重なる部分は、ルーフモール30によって覆われている。
【0035】
また、図示は省略するが、横貼代部44及び前側下貼代部がルーフパネルの側壁面14及び前壁面に貼付されている状態で、前側切欠きの前辺部と後辺部とが重なる部分は、天面貼付部41の車幅方向外側部と、ルーフモール30との間に位置する側壁面14に配置され、ルーフモール30によって覆われている。
【0036】
上記のように加飾フィルム40を貼付することにより、加飾フィルム40の車幅方向側部の横貼代部44等が、ルーフモール30によって覆われて隠れるため、外観品質(見栄え)を向上させることができる。さらに、横貼代部44に切欠きを設けることにより、後側下貼代部47または前側貼代部と、横貼代部44との重複部分にしわが発生することを防止できる。その結果、十分な接着強度を確保し剥がれ不良を防止することができる。また、ルーフモール30を溝部29に取り付けるときに、ルーフモール30がしわに引っ掛ることにより、ルーフモール30の取付け作業性の作業効率の低下を抑制することが可能になる。
【0037】
また、加飾フィルム40の横貼代部44と、後側下貼代部47及び前側下貼代部との重なり代を、確実にルーフモール30の内側とすることができる。また、
図9に示すような切欠き角度が大きく、前辺部52と後辺部53とが間隔を空けて貼付され重なり代が形成されない場合であっても、当該間隔を確実にルーフモール30の内側に配置することができる。
【0038】
このように後側切欠き50及び前側切欠きを構成することにより、横貼代部44の車両前後方向長さを、ルーフパネル10の側壁面14の車両前後方向長さに対応させることができる。これにより、ルーフパネル10の側壁面14への接着面積を確保することが可能となる。切欠きの前辺部52及び後辺部53が、側壁面14とルーフ天面11との間を横断することを避けることができ、後側角部49を折り曲げて横貼代部44に重ねて貼付する際に、しわの発生を抑制することが可能となる。
【0039】
また、本実施形態では、
図2に示すように、ルーフモール30の内側頭部32bの車両下方側は、ルーフパネル10の中段面13に設けられた内側当接部13aに、加飾フィルム40の車幅方向外側部を介して当接している。また、ルーフモール30の外側頭部32aの車両下方側は、ルーフサイドアウタパネル20の中段面23に設けられた外側当接部23aに直接的に当接している。
【0040】
本実施形態では、
図2に示すように、加飾フィルム40の天面貼付部41の車幅方向外側部は、内側当接部13aとルーフモール30の内側頭部32bとによって挟持され、横貼代部44の車幅方向外側端は、内側当接部13aの車幅方向外側に位置している。このように加飾フィルム40を貼付することにより、ルーフモール30の内側頭部32b及びルーフパネル10の内側当接部13aと、加飾フィルム40の車幅方向外側端との間に隙間が生じて、ルーフパネル10の外表面の一部が露出して、外観品質が低下することを抑制できる。
【0041】
また、横貼代部44の車幅方向外側端は、
図2に示すように、外側当接部23aの下方で、外側リップ部33aの上方に配置されている。このように構成することにより、ルーフモール30を溝部29に組み付ける際に、外側リップ部33aが加飾フィルム40に乗り上げて、ルーフモール30が浮いてしまうことを抑制することができる。
【0042】
続いて、
図5及び
図6を用いて、ルーフパネル10に加飾フィルム40の横貼代部44及び後側下貼代部47を貼付する手順を説明する。先ず、
図5(A)に示すように、加飾フィルム40の天面貼付部41をルーフパネル10のルーフ天面11に貼付する。次に、
図5(B)に示すように、加飾フィルム40の横貼代部44を、車両下方側に折り曲げてルーフパネル10の車幅方向側部の側壁面14に貼付する。さらに、
図5(C)に示すように、加飾フィルム40の後側下貼付部47を、ルーフパネル10のルーフ天面11の後端11aで車両下方側に折り曲げて後壁面17に貼付する。なお、このとき、前側貼付部も、ルーフ天面11の前端で車両下方側に折り曲げて前壁面に貼付する。さらに、後側角部49を、車両前方側に折り曲げる。なお、前側角部も車両後方側に折り曲げる。
【0043】
次に、
図5(D)に示すように、後側下貼代部47の車幅方向外側部に位置する後側角部49を、後側切欠き50を介してルーフパネル10の車幅方向側部に貼付する。この例では、横貼代部44に重ねて貼付する。前側下貼代部についても同様に貼付する。これにより、
図6(A)及び
図6(B)に示すように、前辺部52と後辺部53とが重なり、後辺部53が、車両上下方向に延びる状態で側壁面14に貼付される。次に、横貼代部44をルーフパネル10の側壁面14とルーフモール30との間に巻き込むように、ルーフモール30を溝部29に取り付ける。
【0044】
以上のように加飾フィルム40を貼付することにより、前側下貼代部と横貼代部44の前部とにより構成される前側角部、及び、後側下貼代部47と横貼代部44の後部とにより構成される後側角部49に、しわが発生することを防止できる。その結果、十分な接着強度を確保し剥がれ不良を防止することができる。
【0045】
[第2の実施形態]
続いて、第2の実施形態について、
図10及び
図11を用いて説明する。本実施形態は、第1の実施形態(
図1~
図9)の変形例であって、第1の実施形態と同一部分または類似部分には、同一符号を付して、重複説明を省略する。
【0046】
本実施形態の加飾フィルム40は、第1の実施形態と同様に、前側下貼代部45と、後側下貼代部47と、横貼代部44とを有し、横貼代部44と前側下貼代部45によって前側角部46が形成され、横貼代部44と後側下貼代部47によって後側角部49が形成されている。
図10に示すように、前側角部46は、加飾フィルム40の前部に位置し、車幅方向外側部において、ルーフパネル10の前端11bよりも車両前方側に配置されている。また、
図11に示すように、後側角部49は、加飾フィルム40の後部に位置し、車幅方向外側部において、ルーフパネル10の後端11aよりも車両後方側に配置されている。
【0047】
図10に示すように、前側角部46には、車幅方向外側に突出する前側突出部55が設けられている。前側突出部55は、前側角部46の車幅方向外側部から、車幅方向外側に突出しており、前側突出部55の車幅方向端は、先細りになっている。また、
図10における線L1は、加飾フィルム40の前側下貼代部45の車幅方向中間部における前端を車幅方向に沿って延長した線を仮想的に示している。当該前端は、加飾フィルム40の車幅方向中央から車幅方向外側に向かうに従い車両後方に傾斜している。前側突出部55の前端55aの一部は、前側下貼代部45の前端を延長した線L1よりも車両前方側に突出している。
【0048】
また、前側突出部55の前端55aは、車両前方側から車幅方向外側に湾曲している。この例では、前側突出部55の前端55aは、車両前方側に突出するように湾曲しており、車幅方向外側に向かうに従い車両後方に湾曲している。また、前側突出部55の後部には、車両前方に凹む前側凹部56が設けられている。この例では、前側突出部55の車幅方向先端は尖っており、当該先端と横貼代部44の間を、車両前方に曲率を有して凹んでいる。
【0049】
一方で、
図11に示すように、後側角部49には、車幅方向外側に突出する後側突出部57が設けられている。後側突出部57は、後側角部49の車幅方向外側部から、車幅方向外側に突出している。後側突出部57の車両前後方向幅は、後側突出部57における車幅方向内側よりも、車幅方向外側が大きく設定されている。また、
図11における線L2は、ルーフパネル10の後側下貼代部47の車幅方向中間部における後端を車幅方向外側に延長した線を仮想的に示している。後側突出部57の後端57aの一部は、後側下貼代部47の後端を延長した線L2よりも車両後方側に突出している。
【0050】
また、後側突出部57は、後端57aの車両後方側から車幅方向外側に湾曲している。この例では、後側突出部57の後端57aは、車両後方側に突出するように湾曲しており、車幅方向外側に向かうに従い車両前方に湾曲している。
【0051】
また、後側突出部57の前部には、車両後方に凹む後側凹部58が設けられている。この例では、後側突出部57の車幅方向先端は車幅方向外側に凸となるように湾曲しており、当該先端から車両前方に向かうに従い車幅方向内側に湾曲しながら傾斜しており、当該傾斜部の前端から、車幅方向内側に向かうに従い車両後方側に傾斜し、後側突出部57の車幅方向中間部まで延びている。当該中間部から車幅方向内側に膨らむ円弧を形成し、横貼代部44に接続されている。このとき当該円弧の車幅方向内側端は、横貼代部44の車幅方向外側端よりも車幅方向内側に位置している。
【0052】
本実施形態の加飾フィルム40は、第1の実施形態と同様に、ルーフパネル10のルーフ天面11に設置した状態で、横貼代部44を、車両下方側に折り曲げ、ルーフパネル10の車幅方向側部の側壁面14に貼付し、前側下貼代部45及び後側下貼代部47のそれぞれを、ルーフパネル10の前部及び後部のそれぞれで車両下方側に折り曲げて貼付し、前側角部46及び後側角部49を、ルーフパネル10の車幅方向側部の側壁面14に貼付する。このとき、加飾フィルム40の車幅方向外側部を、ルーフパネル10の側壁面14と、車両前後方向に延びるルーフモール30との間に巻き込んで、ルーフモール30を取り付ける。
【0053】
また、本実施形態では、前側角部46及び後側角部49を、ルーフパネル10の側壁面14へ巻き込むように貼付するときに、前側角部46及び後側角部49は、作業者が把持可能な持ち代となる。当該持ち代を確保することで、作業効率を向上できる。さらに、本実施形態では、各角部46,49に、前側突出部55及び後側突出部57を設けているため、持ち代を十分に確保することができ、作業性が向上する。
【0054】
また、本実施形態では、前側角部46(前側突出部55)は、ルーフパネル10の前端11bの車幅方向外側部よりも前方側に位置し、後側角部49(後側突出部57)は、ルーフパネル10の後端11aの車幅方向外側部よりも後方側に位置しているため、ルーフパネル10の側壁面14へ横貼代部44を貼付するときに、各突出部55,57を含む各角部46,49の接着面がルーフパネル10の側壁面14に接触することで、接着力が低下してしまうことを抑制することが可能となり、作業性が向上する。特に、後側突出部57は、後側角部49を貼付した後に、切断することができるため、上記の粘着力低下をさらに抑制できる。この例では、
図11に示す線L3で切断される。
【0055】
また、本実施形態では、前側突出部55の前端55aの一部は、線L1よりも車両前方側に突出し、後側突出部57の後端57aの一部は、線L2よりも車両後方側に突出しているので、ルーフパネル10の側壁面14と前壁面16又は後壁面17とにより形成される角R部に貼付する場合においても、接着面を十分に確保できる。また、前側突出部55の前端55a及び後側突出部57後端57aを湾曲させることにより、不連続な部分を有する場合と比べ、作業時に、指で保持しやすくなり、作業性が向上する。また、前側凹部56及び後側凹部58を設けることにより、持ち代を十分に確保できる。
【0056】
上記の実施形態の説明は、本発明を説明するための例示であって、特許請求の範囲に記載の発明を限定するものではない。また、本発明の各部構成は上記実施形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。
【0057】
例えば、第1の実施形態では、例えば後側切欠き50の前辺部52は、底部51から車幅方向外側に向かって車幅方向に延びているが、これに限らない。例えば、
図7に示すように、後側切欠き50の前辺部52を、底部51から車幅方向外側に向かうに従い車両前方側に傾斜してもよい。また、
図8に示すように、前辺部52を、底部51から車幅方向外側に向かうに従い車両前方側に傾斜させ、後辺部53を、底部51から車幅方向外側に向かうに従い車両後方側に傾斜させてもよい。
【符号の説明】
【0058】
10 ルーフパネル
11 ルーフ天面
11a 後端
11b 前端
12 傾斜面
13 中段面
13a 内側当接部
14 側壁面
15 ルーフフランジ面
16 前壁面
17 後壁面
20 ルーフサイドアウタパネル
21 上面
22 内壁面
23 中段面
23a 外側当接部
24 最内壁面
25 アウタパネルフランジ面
29 溝部
30 ルーフモール
31 基部
32a 外側頭部
32b 内側頭部(頭部)
33a 外側リップ部
33b 内側リップ部(リップ部)
40 加飾フィルム
41 天面貼付部
44 横貼代部
45 前側下貼代部
46 前側角部
47 後側下貼代部
49 後側角部
50 後側切欠き(切欠き)
51 底部
52 前辺部
53 後辺部
55 前側突出部
55a 前端
56 前側凹部
57 後側突出部
57a 後端
58 後側凹部
60 バックドア