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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-13
(45)【発行日】2023-10-23
(54)【発明の名称】駐車装置
(51)【国際特許分類】
   E04H 6/42 20060101AFI20231016BHJP
   E04H 6/18 20060101ALI20231016BHJP
【FI】
E04H6/42 A
E04H6/18 601G
【請求項の数】 17
(21)【出願番号】P 2019126306
(22)【出願日】2019-07-05
(65)【公開番号】P2021011734
(43)【公開日】2021-02-04
【審査請求日】2022-05-25
(73)【特許権者】
【識別番号】000198363
【氏名又は名称】IHI運搬機械株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100108497
【弁理士】
【氏名又は名称】小塚 敏紀
(72)【発明者】
【氏名】米山 航
【審査官】兼丸 弘道
(56)【参考文献】
【文献】実開昭51-160874(JP,U)
【文献】特開2002-327550(JP,A)
【文献】特開2018-155029(JP,A)
【文献】実開平05-058765(JP,U)
【文献】特開2019-065623(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04H 6/00-6/42
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両を搬器に乗せて駐車区画に駐車させる駐車装置であって、
入出庫する車両を受入れる空間である入出庫空間の床面を形成する床面構造を有する入出庫空間構造と、
搬器を支持でき車両を入出庫空間に出入りさせる際に搬器の車両が走行する面である走行面の高さを前記床面の高さに一致させて搬器を位置決めできる搬器支持構造と、
上から見て前記搬器支持構造に位置決めされた搬器の前記走行面及び前記床面に設定された特定の範囲である第一範囲から車体がはみ出ないとき光軸が遮られず前記第一範囲からはみ出た車両の車体に光軸を遮られることを検知できる光センサと、
上から見て前記搬器支持構造に位置決めされた搬器の前記走行面及び前記床面に設定された特定の範囲である第二範囲から車体がはみ出ないとき車両の重さを検知せず前記第二範囲からはみ出た車両の重さを検知できる荷重センサと、
長手方向を上下方向に向ける柱状部材と該柱状部材を上下方向に移動可能に駆動する駆動機器とを有し、該駆動機器が該柱状部材の姿勢を前記柱状部材の一部を床面より上に出す姿勢である第一姿勢と前記柱状部材を床面から上に突起させない姿勢である第二姿勢との間で変化させることができる車止め機構を備え、
前記柱状部材の姿勢が前記第一姿勢であるとき前記柱状部材が前記第一範囲と前記第二範囲からはみ出た車両に当たり、
前記柱状部材の姿勢が前記第二姿勢であるとき前記柱状部材が前記第一範囲または前記第二範囲からはみ出た車両に当たらず、
前記光センサが光軸を遮られることを検知しない、または前記荷重センサが車両の重さを検知しないとき、前記駆動機器が前記柱状部材の姿勢を第二姿勢に維持し、
前記光センサが光軸を遮られることを検知し、且つ前記荷重センサが車両の重さを検知したとき、前記駆動機器が前記柱状部材の姿勢を第二姿勢から第一姿勢へ変化させ、
前記第一範囲は、上から見て車両が前記第一範囲に前方及び後方から各々に挟まれた位置から前方向または後方向に動いたとき、車両が第一範囲からはみ出るように設定され、
前記第二範囲は、上から見て車両が前記第二範囲に前方及び後方から各々に挟まれた位置から前方向または後方向に動いたとき、車両が第二範囲からはみ出るように設定される、
ことを特徴とする駐車装置。
【請求項2】
前記第一範囲と前記第二範囲とが、上から見て車両が前記第一範囲と前記第二範囲とに前方及び後方から各々に挟まれた位置から前方向または後方向に動いたとき、車両が前記第一範囲と前記第二範囲の一方の範囲をはみ出た後で他方の範囲をはみ出る様に設定される、
ことを特徴とする請求項1に記載の駐車装置。
【請求項3】
前記第一範囲と前記第二範囲とが、上から見て車両が前記第一範囲と前記第二範囲とに前方及び後方から各々に挟まれた位置から前方向または後方向に動いたとき、車両が前記第一範囲をはみ出た後で第二範囲をはみ出る様に設定される、
ことを特徴とする請求項2に記載の駐車装置。
【請求項4】
前記入出庫空間構造が前記床面構造と入出庫空間に出入りする車両が通過する入出庫口を形成し入出庫口を開閉可能にする入出庫扉と該入出庫扉の姿勢を入出庫扉が入出庫口を閉止する扉閉姿勢と入出庫扉が入出庫口を解放する扉開姿勢との間で変化させる扉駆動機構とを持つ入出庫口構造とを有し、
上から見て前記光センサと前記荷重センサと前記車止め機構とが前記入出庫空間の前記入出庫口構造に近い側に設けられ、
前記入出庫扉の姿勢が前記扉開姿勢であるとき、前記駆動機器が前記柱状部材の姿勢を第二姿勢に維持し、
前記入出庫扉の姿勢が前記扉開姿勢でない、且つ前記光センサが光軸を遮られることを検知しない若しくは前記荷重センサが車両の重さを検知しないとき、前記駆動機器が前記柱状部材の姿勢を第二姿勢に維持し、
前記入出庫扉の姿勢が前記扉開姿勢でないときであって、前記光センサが光軸を遮られることを検知し、且つ前記荷重センサが車両の重さを検知したとき、前記駆動機器が前記柱状部材の姿勢を第二姿勢から第一姿勢に変化させる、
ことを特徴とする請求項3に記載の駐車装置。
【請求項5】
前記光センサが光軸を遮られることを検知した後であって、前記光センサが光軸を遮られることを検知し、且つ前記荷重センサが車両の重さを検知したとき、前記駆動機器が前記柱状部材の姿勢を第二姿勢から第一姿勢へ変化させる、
ことを特徴とする請求項4に記載の駐車装置。
【請求項6】
前記駆動機器が、前記柱状部材の姿勢を前記第二姿勢から前記第一姿勢になるように付勢する付勢部材と特定の信号を受けないとき前記光センサ及び前記荷重センサの検知の状態にかかわらず前記柱状部材の姿勢を第二姿勢に固定し、特定の信号を受けると第二姿勢を固定せずに前記光センサ及び前記荷重センサの検知の状態に応じて前記柱状部材の姿勢を変化させることを許容するロック部材とを持つ、
ことを特徴とする請求項5に記載の駐車装置。
【請求項7】
前記駆動機器が、前記柱状部材の姿勢を前記付勢部材の付勢力に逆らって前記第一姿勢から前記第二姿勢に変化させて前記付勢部材に機械エネルギーを蓄積する機器であるチャージ機器を持ち、
前記柱状部材の姿勢が第一姿勢であるときであって、前記光センサが光軸を遮られることを検知しない、且つ前記荷重センサが車両の重さを検知しないとき、前記駆動機器の前記チャージ機器が前記柱状部材の姿勢を前記第一姿勢から前記第二姿勢に変化させる、
ことを特徴とする請求項6に記載の駐車装置。
【請求項8】
前記柱状部材の姿勢が第一姿勢であるときであって、前記入出庫扉の姿勢が前記扉閉姿勢から前記扉開姿勢になったとき、前記駆動機器の前記チャージ機器が前記柱状部材の姿勢を前記第一姿勢から前記第二姿勢に変化させる、
ことを特徴とする請求項7に記載の駐車装置。
【請求項9】
前記荷重センサが前記床面構造の床面を形成する部分に支持される、
ことを特徴とする請求項8に記載の駐車装置。
【請求項10】
前記荷重センサが前記搬器に支持される、
ことを特徴とする請求項1に記載の駐車装置造。
【請求項11】
前記荷重センサが前記搬器支持構造に支持される。
ことを特徴とする請求項1に記載の駐車装置。
【請求項12】
前記荷重センサが前記搬器支持構造に支持され、
前記荷重センサの車両の重量を検知できる検知面が前記搬器に設けられた切欠き部から露出する、
ことを特徴とする請求項1に記載の駐車装置。
【請求項13】
前記光センサが光軸を遮られることを検知した後であって、前記光センサが光軸を遮られることを検知し、且つ前記荷重センサが車両の重さを検知したとき、前記駆動機器が前記柱状部材の姿勢を第二姿勢から第一姿勢へ変化させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の駐車装置。
【請求項14】
前記駆動機器が、前記柱状部材の姿勢を前記第二姿勢から前記第一姿勢になるように付勢する付勢部材と特定の信号を受けないとき前記光センサ及び前記荷重センサの検知の状態にかかわらず前記柱状部材の姿勢を第二姿勢に固定し、特定の信号を受けると第二姿勢を固定せずに前記光センサ及び前記荷重センサの検知の状態に応じて前記柱状部材の姿勢を変化させることを許容するロック部材とを持つ、
ことを特徴とする請求項1に記載の駐車装置。
【請求項15】
前記駆動機器が、前記柱状部材の姿勢を前記付勢部材の付勢力に逆らって前記第一姿勢から前記第二姿勢に変化させて前記付勢部材に機械エネルギーを蓄積する機器であるチャージ機器を持ち、
前記柱状部材の姿勢が第一姿勢であるときであって、前記光センサが光軸を遮られることを検知しない、且つ前記荷重センサが車両の重さを検知しないとき、前記駆動機器の前記チャージ機器が前記柱状部材の姿勢を前記第一姿勢から前記第二姿勢に変化させる、
ことを特徴とする請求項14に記載の駐車装置。
【請求項16】
前記入出庫空間構造が前記床面構造と入出庫空間に出入りする車両が通過する入出庫口を形成し入出庫口を開閉可能にする入出庫扉と該入出庫扉の姿勢を入出庫扉が入出庫口を閉止する扉閉姿勢と入出庫扉が入出庫口を解放する扉開姿勢との間で変化させる扉駆動機構とを持つ入出庫口構造とを有し、
前記駆動機器が、前記柱状部材の姿勢を前記付勢部材の付勢力に逆らって前記第一姿勢から前記第二姿勢に変化させて前記付勢部材に機械エネルギーを蓄積する機器であるチャージ機器を持ち、
前記柱状部材の姿勢が第一姿勢であるときであって、前記入出庫扉の姿勢が前記扉閉姿勢から前記扉開姿勢になったとき、前記駆動機器の前記チャージ機器が前記柱状部材の姿勢を前記第一姿勢から前記第二姿勢に変化させる、
ことを特徴とする請求項14に記載の駐車装置。
【請求項17】
前記荷重センサが前記床面構造の床面を形成する部分に支持される、
ことを特徴とする請求項1に記載の駐車装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両を搬器に乗せて駐車区画に駐車させる駐車装置に係る。
【背景技術】
【0002】
車両を駐車させるのに駐車場が用いられる。
駐車場には、自走式駐車場と駐車装置とがある。
駐車装置では、車両を駐車させる複数の駐車区画を設定される。
【0003】
駐車装置には、車両を搬器に乗せてハンドリングする形式と直接に車両を支持してハンドリングする形式とがある。
例えば、車両が入庫するとき、車両が公道から入出庫口を経由して入出庫空間に入り、入出庫空間に位置決めされた搬器に自走して乗る。その後、車両を載せた搬器を駐車区画に運ぶ。
車両が出庫するとき、車両を載せた搬器を駐車区画から入出庫空間に移動し、車両が入出庫空間に位置決めされた搬器から自走して下り、入出庫口を経由して公道へでる。
【0004】
また、今年自動走行する車両の開発がすすんでいる。
例えば、車両が駐車装置に自動走行して入出庫することが想定される。
【0005】
車両が位置決めされた搬器に乗ったあと、何らかの不具合により車両が搬器からはみ出ることが考えられる。
車両が極端に搬器からはみ出ると、車両が入出庫空間を形成する入出庫空間構造に物理的に干渉する恐れがある。
従って車両が極端に搬器からはみ出たとき、車両を停止させ物理的干渉による被害を最小化したいという要請があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は以上に述べた要請に鑑み案出されたもので、車両と駐車装置との物理的干渉により被害を最小化できる駐車装置を提供しようとする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明に係る車両を搬器に乗せて駐車区画に駐車させる駐車装置を、入出庫する車両を受入れる空間である入出庫空間の床面を形成する床面構造を有する入出庫空間構造と、搬器を支持でき車両を入出庫空間に出入りさせる際に搬器の車両が走行する面である走行面の高さを前記床面の高さに一致させて搬器を位置決めできる搬器支持構造と、上から見て前記搬器支持構造に位置決めされた搬器の前記走行面及び前記床面に設定された特定の範囲である第一範囲からはみ出た車両の車体に光軸を遮られることを検知できる光センサと、上から見て前記搬器支持構造に位置決めされた搬器の前記走行面及び前記床面に設定された特定の範囲である第二範囲からはみ出た車両の重さを検知できる荷重センサと、長手方向を上下方向に向ける柱状部材と該柱状部材を上下方向に移動可能に駆動する駆動機器とを有し、該駆動機器が該柱状部材の姿勢を前記柱状部材の一部を床面より上に出す姿勢である第一姿勢と前記柱状部材の全体を床面より下に隠す姿勢である第二姿勢との間で変化させることができる車止め機構を備え、前記柱状部材の姿勢が前記第一姿勢であるとき前記柱状部材が前記第一範囲と前記第二範囲からはみ出た車両に当たり、前記柱状部材の姿勢が前記第二姿勢であるとき前記柱状部材が前記第一範囲と前記第二範囲からはみ出た車両に当たらず、
前記光センサが光軸を遮られることを検知しない、また前記荷重センサが車両の重さを検知しないとき、前記駆動機器が前記柱状部材の姿勢を第二姿勢に維持し、前記光センサが光軸を遮られることを検知し、且つ前記荷重センサが車両の重さを検知したとき、前記駆動機器が前記柱状部材の姿勢を第二姿勢から第一姿勢へ変化させる、ものとした。
【0008】
上記本発明の構成により、入出庫空間構造の床面構造が、入出庫する車両を受入れる空間である入出庫空間の床面を形成する。搬器支持構造が、搬器を支持でき車両を入出庫空間に出入りさせる際に搬器の車両が走行する面である走行面の高さを前記床面の高さに一致させて搬器を位置決めできる。光センサが、上から見て前記搬器支持構造に位置決めされた搬器の前記走行面及び前記床面に設定された特定の範囲である第一範囲からはみ出た車両の車体に光軸を遮られることを検知できる。荷重センサが、上から見て前記搬器支持構造に位置決めされた搬器の前記走行面及び前記床面に設定された特定の範囲である第二範囲からはみ出た車両の重さを検知できる。車止め機構が、長手方向を上下方向に向ける柱状部材と該柱状部材を上下方向に移動可能に駆動する駆動機器とを有する。該駆動機器が、該柱状部材の姿勢を前記柱状部材の一部を床面より上に出す姿勢である第一姿勢と前記柱状部材の全体を床面より下に隠す姿勢である第二姿勢との間で変化させることができる。前記柱状部材の姿勢が第一姿勢であるとき前記柱状部材が前記第一範囲と前記第二範囲からはみ出た車両に当たる。前記柱状部材の姿勢を第二姿勢であるとき前記柱状部材が前記第一範囲と前記第二範囲からはみ出た車両に当たらない。前記光センサが光軸を遮られることを検知しない、また前記荷重センサが車両の重さを検知しないとき、前記駆動機器が前記柱状部材の姿勢を第二姿勢に維持する。前記光センサが光軸を遮られることを検知し、且つ前記荷重センサが車両の重さを検知したとき、前記駆動機器が前記柱状部材の姿勢を第二姿勢から第一姿勢へ変化させる。
その結果、仮に車両が第一範囲と第二範囲とからはみ出ると車止め機構の柱状部材の一部を床面の上に出して車両に当てる。
【0009】
以下に、本発明の実施形態に係る駐車装置を説明する。本発明は、以下に記載した実施形態のいずれか、またはそれらの中の二つ以上が組み合わされた態様を含む。
【0010】
本発明の実施形態に係る駐車装置は、前記入出庫空間構造が前記床面構造と入出庫空間に出入りする車両が通過する入出庫口を形成し入出庫口を開閉可能にする入出庫扉と該入出庫扉の姿勢を入出庫扉が入出庫口を閉止する扉閉姿勢と入出庫扉が入出庫口を解放する扉開姿勢との間で変化させる扉駆動機構とを持つ入出庫口構造とを有し、上から見て前記光センサと前記荷重センサと前記車止め機構とが前記入出庫空間の前記入出庫口構造に近い側に設けられ、前記入出庫扉の姿勢が前記扉解姿勢であるとき、前記駆動機器が前記柱状部材の姿勢を第二姿勢に維持し、前記入出庫扉の姿勢が前記扉解姿勢でない、且つ前記光センサが光軸を遮られることを検知しない若しくは前記荷重センサが車両の重さを検知しないとき、前記駆動機器が前記柱状部材の姿勢を第二姿勢に維持し、前記入出庫扉の姿勢が前記扉解姿勢でない、前記光センサが光軸を遮られることを検知し、且つ前記荷重センサが車両の重さを検知したとき、前記駆動機器が前記柱状部材の姿勢を第二姿勢から第一姿勢に変化させる。
上記の実施形態の構成により、入出庫空間構造の入出庫口構造が、入出庫空間に出入りする車両が通過する入出庫口を形成し入出庫口を開閉可能にする入出庫扉と該入出庫扉の姿勢を入出庫扉が入出庫口を閉止する扉閉姿勢と入出庫扉が入出庫口を解放する第二姿勢との間で変化させる扉駆動機構とを持つ。上から見て前記光センサと前記荷重センサと前記車止め機構とが前記第一範囲と前記第二範囲と前記入出庫口とに挟まれる間に設けられる。前記入出庫扉の姿勢が前記扉開姿勢であるとき、前記駆動機器が前記柱状部材の姿勢を第二姿勢に維持する。前記入出庫扉の姿勢が前記扉解姿勢でない、且つ前記光センサが光軸を遮られることを検知しない若しくは前記荷重センサが車両の重さを検知しないとき、前記駆動機器が前記柱状部材の姿勢を第二姿勢に維持する。前記入出庫扉の姿勢が前記扉開姿勢でない、前記光センサが光軸を遮られることを検知し、且つ前記荷重センサが車両の重さを検知したとき、前記駆動機器が前記柱状部材の姿勢を第二姿勢から第一姿勢に変化させる。
その結果、入出庫扉が入出庫口を閉じている際に仮に車両が第一範囲と第二範囲とから入出庫扉の側にはみ出ると車止め機構の柱状部材の一部を床面の上に出して車両に当てる。
【0011】
本発明の実施形態に係る駐車装置は、前記光センサが光軸を遮られることを検知した後で、前記光センサが光軸を遮られることを検知し、且つ前記荷重センサが車両の重さを検知したとき、前記駆動機器が前記柱状部材の姿勢を第二姿勢から第一姿勢へ変化させる。
上記の実施形態の構成により、前記光センサが光軸を遮られることを検知した後で、前記光センサが光軸を遮られることを検知し、且つ前記荷重センサが車両の重さを検知したとき、前記駆動機器が前記柱状部材の姿勢を第二姿勢から第一姿勢へ変化させる。
その結果、仮に車両が第一範囲からはみ出た後で第二範囲とからはみ出るとその動きを検知して車止め機構の柱状部材の一部を床面の上に出して車両に当てる。
【0012】
本発明の実施形態に係る駐車装置は、前記駆動機器が、前記柱状部材の姿勢を前記第二姿勢から前記第一姿勢になるように付勢する付勢部材と特定の信号を受けないとき前記柱状部材の姿勢を第二姿勢に固定し特定の信号を受けると第二姿勢を固定しないロック部材とを持つ。
上記の実施形態の構成により、前記駆動機器が、付勢部材とロック部材とを持つ。付勢部材が、前記柱状部材の姿勢を前記第二姿勢から前記第一姿勢になるように付勢する。ロック部材が、特定の信号を受けないとき前記柱状部材の姿勢を第二姿勢に固定し、特定の信号を受けると第二姿勢を固定しない。
その結果、特定の信号をうけとると素早く柱状部材を床面から出せる。
【0013】
本発明の実施形態に係る駐車装置は、前記駆動機器が、前記付勢部材と前記ロック部材と前記柱状部材の姿勢を前記第一姿勢から前記第二姿勢に変化させるチャージ機器とを持つ。
上記の実施形態の構成により、前記駆動機器のチャージ機器が、前記柱状部材の姿勢を前記第一姿勢から前記第二姿勢に変化させる。
その結果、床面から出た柱状部材を床面に隠すことができる。
【0014】
本発明の実施形態に係る駐車装置は、前記柱状部材の姿勢が第一姿勢であるとき、前記光センサが光軸を遮られることを検知しない、且つ前記荷重センサが車両の重さを検知しないとき、前記駆動機器の前記チャージ機器が前記柱状部材の姿勢を前記第一姿勢から前記第二姿勢に変化させる、
上記の実施形態の構成により、前記柱状部材の姿勢が第一姿勢であるとき、前記光センサが光軸を遮られることを検知しない、且つ前記荷重センサが車両の重さを検知しないとき、前記駆動機器の前記チャージ機器が前記柱状部材の姿勢を前記第一姿勢から前記第二姿勢に変化させる。
その結果、柱状部材が床面からでた後で、車両が搬器に戻ると、前記柱状部材を床面に隠す様にできる。
【0015】
本発明の実施形態に係る駐車装置は、前記柱状部材の姿勢が第一姿勢であるとき、入出庫扉の姿勢が前記扉開姿勢から前記扉開姿勢になったとき、前記駆動機器の前記チャージ機器が前記柱状部材の姿勢を前記第一姿勢から前記第二姿勢に変化させる。
上記の実施形態の構成により、前記柱状部材の姿勢が第一姿勢であるとき、入出庫扉の姿勢が前記扉開姿勢から前記扉開姿勢になったとき、前記駆動機器の前記チャージ機器が前記柱状部材の姿勢を前記第一姿勢から前記第二姿勢に変化させる。
その結果、柱状部材が床面からでた後で、入出庫扉が開くと、前記柱状部材を床面に隠す様にできる。
【0016】
本発明の実施形態に係る駐車装置は、前記荷重センサが前記床面構造の床面を形成する部分に支持される、
上記の実施形態の構成により、前記荷重センサが前記床面構造の床面を形成する部分に支持される。
その結果、床面上で第二領域をはみ出た車両の重量を検知できる。
【0017】
本発明の実施形態に係る駐車装置は、前記荷重センサが前記搬器に支持される。
上記の実施形態の構成により、前記荷重センサが前記搬器に支持される。
その結果、搬器上で第二領域をはみ出た車両の重量を検知できる。
【0018】
本発明の実施形態に係る駐車装置は、前記荷重センサが前記搬器支持構造に支持される。
上記の実施形態の構成により、前記荷重センサが前記搬器支持構造に支持される。
その結果、搬器支持構造上で第二領域をはみ出た車両の重量を検知できる。
【0019】
本発明の実施形態に係る駐車装置は、前記荷重センサが前記搬器支持構造に支持され、前記荷重センサの車両の重量を検知できる検知面が前記搬器に設けられた切欠き部から露出する。
上記の実施形態の構成により、前記荷重センサが前記搬器支持構造に支持される。前記荷重センサの車両の重量を検知できる検知面が前記搬器に設けられた切欠き部から露出する、
その結果、搬器上で第二領域をはみ出た車両の重量を検知できる。
【発明の効果】
【0020】
以上説明したように、本発明に係る駐車装置は、その構成により、以下の効果を有する。
光センサが上から見て前記搬器支持構造に位置決めされた搬器の前記走行面及び前記床面に設定された特定の範囲である第一範囲からはみ出た車両の車体に光軸を遮られることを検知でき、荷重センサが上から見て前記搬器支持構造に位置決めされた搬器の前記走行面及び前記床面に設定された特定の範囲である第二範囲からはみ出た車両の重さを検知でき、駆動機器が長手方向を上下方向に向ける柱状部材を上下方向に移動可能に駆動でき、床面から出た前記柱状部材が前記第一範囲と前記第二範囲からはみ出た車両に当たり、床面に隠れる前記柱状部材が前記第一範囲と前記第二範囲からはみ出た車両に当たらず、前記光センサが光軸を遮られることを検知しない、また前記荷重センサが車両の重さを検知しないとき、前記駆動機器が前記柱状部材を床面に隠し、前記光センサが光軸を遮られることを検知し、且つ前記荷重センサが車両の重さを検知したとき、前記駆動機器が前記柱状部材を床面から出す様にしたので、仮に車両が第一範囲と第二範囲とからはみ出ると車止め機構の柱状部材の一部を床面の上に出して車両に当てる。
また、上から見て前記光センサと前記荷重センサと前記車止め機構とが前記入出庫空間の前記入出庫口構造に近い側に設けられ、入出庫扉の姿勢が前記扉開姿勢であるとき、前記駆動機器が前記柱状部材を床面に隠し、入出庫扉の姿勢が前記扉開姿勢でない、且つ前記光センサが光軸を遮られることを検知しない若しくは前記荷重センサが車両の重さを検知しないとき、前記駆動機器が前記柱状部材を床面に隠し、入出庫扉の姿勢が前記扉開姿勢でない、前記光センサが光軸を遮られることを検知し、且つ前記荷重センサが車両の重さを検知したとき、前記駆動機器が前記柱状部材を床面から出す様にしたので、入出庫扉が入出庫口を閉じている際に仮に車両が第一範囲と第二範囲とから入出庫扉の側にはみ出ると車止め機構の柱状部材の一部を床面の上に出して車両に当てる。
また、前記光センサが光軸を遮られることを検知した後で、前記光センサが光軸を遮られることを検知し、且つ前記荷重センサが車両の重さを検知したとき、前記駆動機器が前記柱状部材の姿勢を第二姿勢から第一姿勢へ変化させる様にしたので、仮に車両が第一範囲からはみ出た後で第二範囲からはみ出るとその動きを検知して車止め機構の柱状部材の一部を床面の上に出して車両に当てる。
また、付勢機構が前記柱状部材が床面から出る向きに付勢し、特定の信号をうけないときロック機構が柱状部材を床面に隠すように固定し、特定の信号を受けると柱状部材を固定しない様にしたので、特定の信号をうけとると素早く柱状部材を床面から出せる。
また、前記駆動機器のチャージ機器が、前記柱状部材の姿勢を前記第一姿勢から前記第二姿勢に変化させる様にしたので、床面から出た柱状部材を床面に隠すことができる。
また、前記柱状部材が床面から出ているとき、前記光センサが光軸を遮られることを検知しない、且つ前記荷重センサが車両の重さを検知しないとき、前記駆動機器の前記チャージ機器が前記柱状部材の姿勢を床面に隠す様にしたので、柱状部材が床面からでた後で、車両が搬器に戻ると、前記柱状部材を床面に隠す様にできる。
また、前記柱状部材が床面から出ているとき、前記入出庫扉が開く姿勢になると、前記駆動機器の前記チャージ機器が前記柱状部材の姿勢を床面に隠す様にしたので、柱状部材が床面からでた後で、入出庫扉が開くと、前記柱状部材を床面に隠す様にできる。
また、前記荷重センサが前記床面構造の床面を形成する部分に支持される様にしたので、床面上で第二領域をはみ出た車両の重量を検知できる。
また、前記荷重センサが前記搬器に支持される様にしたので、搬器上で第二領域をはみ出た車両の重量を検知できる。
また、前記荷重センサが前記搬器支持構造に支持される様にしたので、搬器支持構造上で第二領域をはみ出た車両の重量を検知できる。
従って、簡易に道路の周辺に駐車空間を確保できる駐車構造を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明の第一の実施形態に係る入出庫口構造の側面図である。
図2】本発明の第一の実施形態に係る入出庫口構造の平面図である。
図3】本発明の第二の実施形態に係る入出庫口構造の側面図である。
図4】本発明の第二の実施形態に係る入出庫口構造の平面図である。
図5】本発明の第三の実施形態に係る入出庫口構造の側面図である。
図6】本発明の第三の実施形態に係る入出庫口構造の平面図である。
図7】本発明の実施形態に係る入出庫口構造の部分図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明を実施するための形態を、図面を参照して説明する。
【0023】
本発明の実施形態にかかる駐車装置は、車両を搬器に乗せて駐車区画に駐車させる装置である。
ここで、搬器とは、機械式駐車装置の車両を載せる部分であり、搬送装置と一体のもとと搬送装置から分離されているものとがある。
例えば、搬器は、板状の部分が車両の車輪を支える構造をしたもの、いわゆるパレットである。
例えば、搬器は、クシ状に並んだ構造が車両の車輪を支える構造をしたもの、いわゆるくし型パレットである。
【0024】
本発明の第一の実施形態にかかる駐車装置を、図を基に、説明する。
図1は、本発明の第一の実施形態に係る入出庫口構造の側面図である。図2は、本発明の第一の実施形態に係る入出庫口構造の平面図である。図3は、本発明の実施形態に係る入出庫口構造の部分図である。
【0025】
本発明の第一の実施形態にかかる駐車装置は、搬器支持構造100と入出庫空間構造200と光センサ300と荷重センサ400と車止め機構500とで構成される。
本発明の第一の実施形態にかかる駐車装置は、搬器支持構造100と入出庫空間構造200と光センサ300と荷重センサ400と車止め機構500とコントローラ600とで構成されてもよい。
【0026】
搬器支持構造100は、搬器40を支持でき、車両10を入出庫空間に出入りさせる際に搬器40の車両が走行する面である走行面Sの高さを床面Fの高さに一致させて搬器を位置決めできる構造である。
搬器支持構造100は、搬器40を支持でき、搬器40を入出庫空間30と駐車区画20との間で搬送できてもよい。
搬器支持構造100は、車両10を垂直軸の回りに旋回できてもよい。
例えば、搬器支持構造100は、車両10を乗せた搬器40を垂直軸の回りに旋回させる。
【0027】
入出庫空間構造200は、入出庫空間30を形成する構造である。
入出庫空間30は、車両10を搬器40に乗せて駐車区画20に駐車させる駐車装置の入出庫する車両10を受入れる空間である。
入出庫空間構造200は、床面構造210と入出庫口構造220とで構成される。
入出庫空間構造200は、床面構造210と入出庫口構造220と入出庫空間奥構造230とで構成されてもよい。
入出庫空間構造200は、床面構造210と入出庫口構造220と入出庫空間奥構造230と左右1対の入出庫空間側構造240とで構成されてもよい。
【0028】
床面構造210は、入出庫空間30の床面Fを形成し、車両10を入出庫空間30に出入りさせる際に上から見て搬器40を位置決めする搬器支持構造100をもつ構造である。
車両10は、入出庫空間30に侵入し、搬器支持構造100で位置決めされた搬器40に自走して乗る。この際、車両の後部が入出庫口Wに対向する。車両の前部が入出庫空間30の奥に対向する。
【0029】
入出庫口構造220は、入出庫空間30に出入りする車両10が通過する入出庫口Wを形成する。
入出庫口構造220は、入出庫空間30に出入りする車両10が通過する入出庫口Wを形成し、入出庫口Wを開閉可能にする入出庫扉222で構成されてもよい。
入出庫口構造220は、入出庫空間30に出入りする車両10が通過する入出庫口Wを形成し、入出庫口Wを開閉可能にする入出庫扉222と扉駆動機構(図示せず)とで構成されてもよい。
例えば、扉駆動機構(図示せず)は、入出庫扉222の姿勢を入出庫扉222が入出庫口Wを閉止する扉閉姿勢と入出庫扉222が入出庫口Wを解放する扉開姿勢との間で変化させる機構である。
【0030】
入出庫空間奥構造230は、入出庫空間30の入出庫口Wを正面に見て入出庫空間の奥部を形成する構造である。
例えば、入出庫空間奥構造230は、入出庫空間30の入出庫口Wを正面に見て入出庫空間の奥部の壁面を形成する構造である。
【0031】
入出庫空間側構造240は、入出庫空間30の入出庫口Wを正面に見て入出庫空間の側部を形成する構造であってもよい。
例えば、入出庫空間側構造240は、入出庫空間30の入出庫口Wを正面に見て入出庫空間の側部の壁面を形成する構造である。
【0032】
光センサ300は、上から見て搬器支持構造に位置決めされた搬器の走行面及び床面に設定された特定の範囲である第一範囲からはみ出た車両の車体に光軸を遮られることを検知できる。
光センサ300は、上から見て搬器支持構造に位置決めされた搬器の走行面S及び床面Fに設定された特定の範囲である第一範囲から車両の前方向にはみ出た車両の車体に光軸を遮られることを検知できてもよい。
光センサ300は、上から見て搬器支持構造に位置決めされた搬器の走行面S及び床面Fに設定された特定の範囲である第一範囲から車両の後ろ方向にはみ出た車両の車体に光軸を遮られることを検知できてもよい。
上から見て、車両10が搬器支持構造100に位置決めされた搬器40の走行面及び床面に設定された特定の範囲である第一範囲からはみ出ないとき、車両10は光軸lを遮らない。
上から見て、車両10が搬器支持構造100に位置決めされた搬器40の走行面及び床面に設定された特定の範囲である第一範囲からはみ出たとき、車両10は光軸lを遮る。
上から見て、車両10が搬器支持構造100に位置決めされた搬器40の走行面及び床面に設定された特定の範囲である第一範囲から奥部に向いた方向にはみ出たとき、車両10は光軸lを遮る。
上から見て、車両10が搬器支持構造100に位置決めされた搬器40の走行面及び床面に設定された特定の範囲である第一範囲から入出庫口に向いた方向にはみ出たとき、車両10は光軸lを遮る。
光センサ300は、発光部から発光した光を受光部で受光する。
発光部が入出庫空間の搬器支持構造100に位置決めされた搬器40を挟む一方の側面に設けられてもよい。
受光部が入出庫空間の搬器支持構造100に位置決めされた搬器40を挟む他方の側面に設けられてもよい。
光センサ300は、第一光センサ300aと第二光センサ300bとで構成されてもよい。
【0033】
荷重センサ400は、上から見て搬器支持構造100に位置決めされた搬器49の走行面及び床面に設定された特定の範囲である第二範囲からはみ出た車両10の重さを検知できるセンサである。
荷重センサ400は、上から見て搬器支持構造100に位置決めされた搬器49の走行面及び床面に設定された特定の範囲である第二範囲から車両の前方向のはみ出た車両10の重さを検知できるセンサであってもよい。
荷重センサ400は、上から見て搬器支持構造100に位置決めされた搬器49の走行面及び床面に設定された特定の範囲である第二範囲から車両の後ろ方向のはみ出た車両10の重さを検知できるセンサであってもよい。
2つの荷重センサ400である第一荷重センサ400aと第二荷重センサ400bとを備えていてもよい。
荷重センサ400は、荷重スイッチであってもよい。
荷重スイッチは、予め設定された荷重を越える荷重をセンスするとスイッチはオンまたはオフに切り替わる。
【0034】
第一範囲と第二範囲とが、車が動いたとき第一範囲をはみ出た後で第二範囲をはみ出る様に設定されてもよい。
第一範囲と第二範囲とが、車が前方向に動いたとき第一範囲をはみ出た後で第二範囲をはみ出る様に設定されてもよい。
第一範囲と第二範囲とが、車が後ろ方向に動いたとき第一範囲をはみ出た後で第二範囲をはみ出る様に設定されてもよい。
例えば、第一範囲が第二範囲に内包される。
【0035】
荷重センサ400が床面構造の床面を形成する部分に支持される。
荷重センサ400は、検知面を車両のタイヤが踏む位置に設けられる。
荷重センサ400は、左右1対の検知面を車両のタイヤが踏む位置に設けられてもよい。
検知面は車両の重量を検知する面である。
【0036】
車止め機構500は、柱状部材510と駆動機器520とで構成される。
柱状部材510は、長手方向を上下方向に向ける部材である。
駆動機器520は、柱状部材510を上下方向に移動可能に駆動する機器である。
駆動機器520が、柱状部材510の姿勢を第一姿勢と第二姿勢との間で変化させることができる。
第一姿勢は、柱状部材の一部を床面より上に出す姿勢である。
第二姿勢は、柱状部材の全体を床面より下に隠す姿勢である。
車止め機構500は第一車止め機構500aと第二車止め機構500bとで構成されてもよい。
【0037】
コントローラ600が駐車装置を制御する機器である。
コントローラ600は、CPUとメモリとインターフェースで構成されてもよい。
コントローラ600は、管理ソフトウエアをインストールされる。
管理ソフトウエアは、駐車装置に各種機能を実現させる。
【0038】
上から見て第一光センサ300aと第一荷重センサ400aと第一車止め機構500aとが入出庫空間30の入出庫口構造220に近い側に設けられる。
上から見て第二光センサ300bと第二荷重センサ400bと第二車止め機構500bとが入出庫空間30の入出庫空間奥構造230に近い側に設けられる。
【0039】
柱状部材510の姿勢が第一姿勢であるとき柱状部材510が第一範囲と第二範囲からはみ出た車両に当たる。
柱状部材510の姿勢が第一姿勢であるとき柱状部材510の床面から出た部分が第一範囲と第二範囲からはみ出た車両に当たる。
柱状部材510の姿勢が第一姿勢であるとき柱状部材510の床面から出た部分が第一範囲と第二範囲からはみ出た車両の車輪に当たってもよい。
【0040】
柱状部材510の姿勢が第二姿勢であるとき柱状部材510が第一範囲と第二範囲からはみ出た車両に当たらない。
【0041】
駆動機器520が、付勢部材521とロック部材522とで構成される。
駆動機器520が、付勢部材521とロック部材522とチャージ機構523とで構成されてもよい。
【0042】
2つの駆動機器520である第一駆動機器520aと第二駆動機器520bとを備えていてもよい。
第一駆動機器520aは、搬器支持構造100に位置決めされた搬器40と入出庫口Wとに挟まれる箇所に設けられる。
第二駆動機器520bは、搬器支持構造100に位置決めされた搬器40と入出庫空間奥構造230とに挟まれる箇所に設けられる。
【0043】
付勢部材521は、柱状部材の姿勢を第二姿勢から第一姿勢になるように付勢する部材である。
例えば、付勢部材521は、柱状部材の姿勢を第二姿勢から第一姿勢になるように付勢するばね部材である。
【0044】
ロック部材522は、特定の信号をうけないとき柱状部材の姿勢を第二姿勢に固定し、特定の信号を受けると第二姿勢を固定しない部材である。
例えば、ロック部材522は電磁ソレノイドで駆動され、柱状部材510に形成された切欠き部に嵌合するリターンスプリング付きのドックを持つ。
例えば、電磁ソレノイドに通電されないとき、ロック部材のドックが柱状部材510に形成された切欠き部に嵌合する。
例えば、電磁ソレノイドに通電されるとき、ロック部材のドックが柱状部材510に形成された切欠き部から外れる。
【0045】
チャージ機器523は、柱状部材510の姿勢を第一姿勢から第二姿勢に変化させる機器である。
例えば、チャージ機器423は、付勢部材521の付勢力に逆らって柱状部材510を床面Fの下側へ引っ張る機器である。
チャージ機器423が柱状部材510を床面Fの下側へ引っ張ると、ロック部材522が、柱状部材510の切欠きに噛みあい、柱状部材510の姿勢を第二姿勢に固定する。
【0046】
光センサ300が光軸Lを遮られることを検知しない、また荷重センサ400が車両10の重さを検知しないとき、駆動機器520が柱状部材510の姿勢を第二姿勢に維持する。
光センサ300が光軸Lを遮られることを検知し、且つ荷重センサ400が車両10の重さを検知したとき、駆動機器520が柱状部材510の姿勢を第二姿勢から第一姿勢へ変化させる。
【0047】
光センサ300が光軸Lを遮られることを検知しない、また荷重センサ400が車両10の重さを検知しないとき、駆動機器520が柱状部材510の姿勢を第二姿勢に維持する。
光センサ300が光軸Lを遮られることを検知した後で、光センサ300が光軸Lを遮られることを検知し、且つ荷重センサ400が車両10の重さを検知したとき、駆動機器520が柱状部材510の姿勢を第二姿勢から第一姿勢へ変化させてもよい。
【0048】
入出庫扉222の姿勢が扉開姿勢であるとき、駆動機器520aが柱状部材510aの姿勢を第二姿勢に維持する。
入出庫扉222の姿勢が扉開姿勢でない、且つ光センサ300aが光軸Lを遮られることを検知しない若しくは荷重センサ400aが車両10の重さを検知しないとき、駆動機器520aが柱状部材510aの姿勢を第二姿勢に維持する。
入出庫扉222の姿勢が扉開姿勢でない、光センサ300aが光軸Lを遮られることを検知し、且つ荷重センサ400aが車両の重さを検知したとき、駆動機器520aが柱状部材510aの姿勢を第二姿勢から第一姿勢に変化させる。
【0049】
柱状部材510の姿勢が第一姿勢であるとき、光センサ300が光軸Lを遮られることを検知しない、且つ荷重センサ400が車両10の重さを検知しないとき、駆動機器520のチャージ機器523が柱状部材510の姿勢を第一姿勢から第二姿勢に変化させてもよい。
【0050】
入出庫扉222の姿勢が扉開姿勢でなく、且つ柱状部材510の姿勢が第一姿勢であるとき、入出庫扉222の姿勢が扉開姿勢になったとき、駆動機器520のチャージ機器523が柱状部材510の姿勢を第一姿勢から第二姿勢に変化させてもよい。
【0051】
次に、本発明の第二の実施形態にかかる駐車装置を、図を基に、説明する。図3は、本発明の第二の実施形態に係る入出庫口構造の側面図である。図4は、本発明の第二の実施形態に係る入出庫口構造の平面図である。
【0052】
本発明の第二の実施形態にかか駐車装置は、搬器支持構造100と入出庫空間構造200と光センサ300と荷重センサ400と車止め機構500とで構成される。
【0053】
本発明の第二の実施形態にかか駐車装置の構造は、荷重センサ400の支持構造が異なる他、他の構造は本発明の第一の実施形態にかか駐車装置の構造と同じであるので、異なる点のみを説明する。
【0054】
荷重センサ400が搬器40に支持される。
【0055】
次に、本発明の第三の実施形態にかかる駐車装置を、図を基に、説明する。
図5は、本発明の第三の実施形態に係る入出庫口構造の側面図である。図6は、本発明の第三の実施形態に係る入出庫口構造の平面図である。
【0056】
本発明の第三の実施形態にかかる駐車装置は、搬器支持構造100と入出庫空間構造200と光センサ300と荷重センサ400と車止め機構500とで構成される。
【0057】
本発明の第三の実施形態にかか駐車装置の構造は、荷重センサ400の支持構造が異なる他、他の構造は本発明の第一の実施形態にかか駐車装置の構造と同じであるので、異なる点のみを説明する。
【0058】
荷重センサ400が搬器支持構造100に支持される。
【0059】
荷重センサ400の車両の重量を検知できる検知面が搬器に設けられた切欠き部から露出してもよい。
【0060】
次に、本発明の実施形態にかかる駐車装置の作用を説明する。
【0061】
<入庫>
入庫要求を受け付けると、入出庫扉222が入出庫口Wを開放する。
搬器40が搬器支持構造100に位置決めされた搬器40に自走して乗る。
車両が前進して搬器40の上の第一範囲の中に収まる。
その後、搬器支持機構が車両を載せた搬器を駐車区画に移動する。
【0062】
<万が一の場合>
入出庫空間で、車両が自走して第一範囲と第二範囲とをはみ出ると、光センサ300が光軸を遮られることを検知し、且つ荷重センサ400が車両の重さを検知する。
例えば、入出庫空間で、車両が自走して前進し第一範囲と第二範囲とをはみ出ると、光センサ300bが光軸を遮られることを検知し、且つ荷重センサ400が車両の重さを検知する。
コントローラ600が、柱状部材510bの姿勢を第二姿勢から第一姿勢へ変化させる。
例えば、ロック部材522が柱状部材510bを開放し、柱状部材510bの一部が床面から露出する。
車両が柱上部材510bに当たり、車両が止まる。アラームが鳴る。
アラームに気付き、車両が自走して第一範囲と第二範囲とに収まる。
チャージ機器523が、柱状部材510bの姿勢を第一姿勢から第二姿勢に変化させる。
【0063】
<出庫>
出庫要求を受け付けると、搬器支持構造100が、車両を載せた搬器40を駐車空間20から入出庫空間30へ移動する。
入出庫扉222が入出庫口Wを開放する。
車両10が搬器支持構造100に位置決めされた搬器40から自走して下りる。
車両が、入出庫口Wを通過して公道に出る。
【0064】
<万が一の場合>
入出庫扉222が入出庫口Wを開放する前に、車両10が搬器支持構造100に位置決めされた搬器40から自走して下りる。
車両が自走して第一範囲と第二範囲とをはみ出ると、光センサ300が光軸を遮られることを検知し、且つ荷重センサ400が車両の重さを検知する。
例えば、入出庫空間で、車両が自走して前進し第一範囲と第二範囲とをはみ出ると、光センサ300aが光軸を遮られることを検知し、且つ荷重センサ400aが車両の重さを検知する。
コントローラ600が、柱状部材の姿勢を第二姿勢から第一姿勢へ変化させる。
例えば、ロック部材522が柱状部材510aを開放し、柱状部材510aの一部が床面から露出する。
車両が柱上部材510aに当たり、車両が止まる。アラームが鳴る。
アラームに気付き、車両が自走して第一範囲と第二範囲とに収まる。
チャージ機器523が、柱状部材510bの姿勢を第一姿勢から第二姿勢に変化させる。
【0065】
また、本発明の実施形態に係る駐車場構造は、その構成により、以下の効果を有する。
光センサ300が上から見て搬器支持構造100に位置決めされた搬器40の走行面S及び床面Lに設定された特定の範囲である第一範囲からはみ出た車両10の車体に光軸Lを遮られることを検知でき、荷重センサ400が上から見て搬器支持構造100に位置決めされた搬器40の走行面S及び床面Fに設定された特定の範囲である第二範囲からはみ出た車両10の重さを検知でき、駆動機器520が長手方向を上下方向に向ける柱状部材510を上下方向に移動可能に駆動でき、床面Fから出た柱状部材510が第一範囲と第二範囲からはみ出た車両10に当たり、床面Fに隠れる柱状部材510が第一範囲と第二範囲からはみ出た車両10に当たらず、光センサ300が光軸Lを遮られることを検知しない、また荷重センサ400が車両の重さを検知しないとき、駆動機器520が柱状部材510を床面Fに隠し、光センサ300が光軸Lを遮られることを検知し、且つ荷重センサ400が車両10の重さを検知したとき、駆動機器520が柱状部材510を床面から出す様にしたので、仮に車両10が第一範囲と第二範囲とからはみ出ると車止め機構500の柱状部材510の一部を床面Fの上に出して車両10に当たる。
また、上から見て光センサ300と荷重センサ400と車止め機構500とが入出庫空間30の入出庫口構造220に近い側に設けられ、入出庫扉222の姿勢が扉開姿勢であるとき、駆動機器520が柱状部材510を床面に隠し、入出庫扉222の姿勢が扉開姿勢でない、且つ光センサ300が光軸Lを遮られることを検知しない若しくは荷重センサ400が車両10の重さを検知しないとき、駆動機器520が柱状部材510を床面Fに隠し、入出庫扉222の姿勢が扉開姿勢でない、光センサ300が光軸Lを遮られることを検知し、且つ荷重センサ400が車両10の重さを検知したとき、駆動機器520が柱状部材510を床面Fから出す様にしたので、入出庫扉222が入出庫口Wを閉じている際に仮に車両10が第一範囲と第二範囲とから入出庫扉222の側にはみ出ると車止め機構500の柱状部材510の一部を床面Fの上に出して車両10に当たる。
また、光センサ300が光軸Lを遮られることを検知した後で、光センサ300が光軸Lを遮られることを検知し、且つ荷重センサ400が車両10の重さを検知したとき、駆動機器520が柱状部材510の姿勢を第二姿勢から第一姿勢へ変化させる様にしたので、仮に車両10が第一範囲からはみ出た後第二範囲からはみ出るとその動きを検知して車止め機構500の柱状部材510の一部を床面Fの上に出して車両に当てる。
また、付勢機構521が柱状部材510を床面から出る向きに付勢し、特定の信号をうけないときロック部材522が柱状部材510を床面Fに隠すように固定し、特定の信号を受けると柱状部材610を固定しない様にしたので、特定の信号をうけとると素早く柱状部材510を床面から出せる。
また、駆動機器520のチャージ機器523が、柱状部材510の姿勢を第一姿勢から第二姿勢に変化させる様にしたので、床面Fから出た柱状部材510を床面Fに隠すことができる。
また、柱状部材610が床面Fから出ているとき、光センサ300が光軸Lを遮られることを検知しない、且つ荷重センサ400が車両10の重さを検知しないとき、駆動機器520のチャージ機器523が柱状部材510の姿勢を床面に隠す様にしたので、柱状部材510が床面からでた後で、車両10が搬器40に戻ると、柱状部材510を床面に隠す様にできる。
また、入出庫扉222が開いておらず柱状部材510が床面から出ているとき、入出庫扉222が開く姿勢になると、駆動機器520のチャージ機器523が柱状部材510の姿勢を床面Fに隠す様にしたので、柱状部材510が床面Fからでた後で、入出庫扉222が開くと、柱状部材510を床面Fに隠す様にできる。
また、荷重センサ400が床面構造210の床面Fを形成する部分に支持される様にしたので、床面上で第二領域をはみ出た車両10の重量を検知できる。
また、荷重センサ400が搬器40に支持される様にしたので、搬器上で第二領域をはみ出た車両10の重量を検知できる。
また、荷重センサ400が搬器支持構造100に支持される様にしたので、搬器支持構造100の上で第二領域をはみ出た車両10の重量を検知できる。
【0066】
本発明は以上に述べた実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で各種の変更が可能である。
車止め機構500を車両の前後に配する例で説明したが、これに限定されない
例えば、車止め機構500を車両の前にのみ配してもよい。車止め機構500を車両の後にのみ配してもよい。
荷重センサが左右1対の検知面をもつ例で説明したが、これに限定されない、
例えば、荷重センサが左がわのみの検知面を持ってよい。荷重センサが右がわのみの検知面を持ってよい。
【符号の説明】
【0067】
W 入出庫口
F 床面
L 光軸
S 走行面
10 車両
20 駐車区画
30 入出庫空間
40 搬器
100 搬器支持構造
200 入出庫空間構造
210 床面構造
220 入出庫口構造
221 入出庫口壁構造
222 入出庫扉
230 入出庫空間奥構造
240 入出庫空間側構造
300 光センサ
300a 第一光センサ
300b 第二光センサ
400 荷重センサ
400a 第一光センサ
400b 第二光センサ
500 車止め機構
500a 第一車止め機構
500b 第二車止め機構
510 柱状部材
510a 第一柱状部材
510b 第二柱状部材
520 駆動機器
520a 第一駆動機器
520b 第二駆動機器
521 付勢部材
522 ロック部材
523 チャージ機器
600 コントローラ
【先行技術文献】
【特許文献】
【0068】
【文献】特開2003-035531号
【文献】特許第4740383号
【文献】特開2011-089270号
【文献】特開2006-28961号
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7