(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-13
(45)【発行日】2023-10-23
(54)【発明の名称】製品使用および行動監視計器
(51)【国際特許分類】
A24F 47/00 20200101AFI20231016BHJP
A24F 40/65 20200101ALI20231016BHJP
A24F 40/60 20200101ALI20231016BHJP
A24F 40/53 20200101ALI20231016BHJP
【FI】
A24F47/00
A24F40/65
A24F40/60
A24F40/53
(21)【出願番号】P 2021513460
(86)(22)【出願日】2019-09-06
(86)【国際出願番号】 US2019050047
(87)【国際公開番号】W WO2020055696
(87)【国際公開日】2020-03-19
【審査請求日】2022-08-15
(32)【優先日】2018-09-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】516097871
【氏名又は名称】アール・エイ・アイ・ストラテジック・ホールディングス・インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001173
【氏名又は名称】弁理士法人川口國際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】スミス,ジェフリー・ショーン
(72)【発明者】
【氏名】ネルソン,ポール・アール
【審査官】安食 泰秀
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2004/031497(US,A1)
【文献】国際公開第2002/098245(WO,A1)
【文献】仏国特許出願公開第2879746(FR,A1)
【文献】国際公開第1998/046093(WO,A1)
【文献】国際公開第2017/023589(WO,A1)
【文献】国際公開第2017/027673(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24F 47/00
A24F 40/65
A24F 40/60
A24F 40/53
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
製品使用および行動計器であって、
第1のハウジング端部、第2のハウジング端部、およびハウジング壁を備え、その中に中央区画を画定するハウジングと、
ハウジングの中央区画内に位置決めされたコントローラと
を備え、
第1のハウジング端部は、可燃性喫煙物品を受けるように構成された可燃性喫煙物品ホルダーを画定し、第2のハウジング端部は、第2のハウジング端部から、第1のハウジング端部から軸方向に離れる方向に延びる中空の流れ部材を備え、
コントローラは、
製品使用および行動計器内の周囲温度の変化の検出に応答して、喫煙行為の少なくとも1つの使用データ特性を収集するように構築されたセンサ回路と、
喫煙行為の少なくとも1つの使用データ特性をバッファリングするように構築されたローカルメモリと、
喫煙行為の少なくとも1つの使用データ特性をリモートコンピューティングデバイスに通信するように構築された通信インターフェースと
を備え、
喫煙行為は、可燃性喫煙物品の使用と関連付けられる、
製品使用および行動計器。
【請求項2】
ハウジング壁から、中央区画から離れる方向に延びるホルダーをさらに備える、請求項1に記載の製品使用および行動計器。
【請求項3】
コントローラは、コントローラの表面内に画定される流れオリフィスをさらに備え、流れオリフィスは、可燃性喫煙物品ホルダーと流体的に通信する中空の流れ部材を配置するように構成される、請求項1に記載の製品使用および行動計器。
【請求項4】
コントローラは、流れオリフィスの第1の側に設置された発光ダイオードと、流れオリフィスの第2の側に設置された検出器とをさらに備え、検出器は、キャプチャされた光が、流れオリフィスを通って流れるエアロゾルの密度と関連付けられるように、発光ダイオードからの光をキャプチャするように構成されている、請求項3に記載の製品使用および行動計器。
【請求項5】
喫煙行為の少なくとも1つの使用データ特性は、活動成分と、時間成分とを含む、請求項1に記載の製品使用および行動計器。
【請求項6】
活動成分は、吹かしの回数、吹かしの持続時間、および吹かし間の間隔のうちの少なくとも1つを含み、
時間成分は、活動時間、活動持続時間、および活動期間のうちの少なくとも1つを含む、請求項5に記載の製品使用および行動計器。
【請求項7】
活動成分は、空気流の向き、空気流の温度、空気流圧力のうちの少なくとも1つを含み、
時間成分は、活動時間、活動持続時間、および活動期間のうちの少なくとも1つを含む、請求項5に記載の製品使用および行動計器。
【請求項8】
センサ回路は、中空の流れ部材内の周囲温度の変化を検出するように構成されている、請求項1に記載の製品使用および行動計器。
【請求項9】
コントローラは、許可されたユーザからの指紋をキャプチャするように構築された指紋センサをさらに備え、喫煙行為の少なくとも1つの使用データ特性は、許可されたユーザが検出された場合のみキャプチャされる、請求項1に記載の製品使用および行動計器。
【請求項10】
コントローラは、センサ回路、ローカルメモリ、および通信インターフェースのうちの少なくとも1つの動作を変更するように構築されたトグルボタンをさらに備える、請求項1に記載の製品使用および行動計器。
【請求項11】
喫煙行為の少なくとも1つの使用データ特性は、臨床データタイプ識別子、非臨床データタイプ識別子、およびユーザ識別子のうちの少なくとも1つを含む識別子を含む、請求項1に記載の製品使用および行動計器。
【請求項12】
ローカルメモリは、喫煙行為のバッファリングされた少なくとも1つのデータ特性を記憶するように構築されており、通信インターフェースは、製品使用および行動計器が受信コンピューティングシステムの範囲内にあるとき、ローカルメモリに記憶された喫煙行為の少なくとも1つの使用データ特性を受信コンピューティングシステムに通信するように構築されている、請求項1に記載の製品使用および行動計器。
【請求項13】
コントローラに電力を提供するように構成された電源をさらに備える、請求項1に記載の製品使用および行動計器。
【請求項14】
コントローラに動作可能に接続され、ハウジングの中央区画を通る空気の流れ、および可燃性喫煙物品ホルダーの挿入状態のうちの少なくとも1つを測定するように構成された圧力センサをさらに備える、請求項1に記載の製品使用および行動計器。
【請求項15】
コントローラに電力を提供し、全固体電池を再充電するために電源から電力を受け取るように構成された全固体電池をさらに備える、請求項1に記載の製品使用および行動計器。
【請求項16】
コントローラは、喫煙行為中の位置決めおよび向きに関する情報を提供するように構築された場所センサ回路をさらに備える、請求項1に記載の製品使用および行動計器。
【請求項17】
可燃性喫煙物品アセンブリであって、
第1の端部と、
第2の端部と、
第1の端部から、第2の端部に向かって軸方向に延び、可燃性製品を備える本体と
を備える可燃性喫煙物品と、
製品使用および行動計器と
を備え、
製品使用および行動計器は、
第1のハウジング端部、第2のハウジング端部、およびハウジング壁を含み、その中に中央区画を画定するハウジングと、
ハウジングの中央区画内に位置決めされたコントローラと
を備え、
第1のハウジング端部は、可燃性喫煙物品の第1の端部を受けるように構成された可燃性喫煙物品ホルダーを画定し、
第2のハウジング端部は、第2のハウジング端部から、第1のハウジング端部から軸方向に離れる方向に延びる中空の流れ部材を備え、
コントローラは、
製品使用および行動計器内の温度の変化の検出に応答して、喫煙行為の少なくとも1つの使用データ特性を収集するように構築されたセンサ回路と、
喫煙行為の少なくとも1つの使用データ特性をバッファリングするように構築されたローカルメモリと、
喫煙行為の少なくとも1つの使用データ特性をリモートコンピューティングデバイスに通信するように構築された通信インターフェースと
を備え、
喫煙行為が可燃性喫煙物品の使用と関連付けられる、可燃性喫煙物品アセンブリ。
【請求項18】
ハウジング壁から、中央区画から離れる方向に延びるホルダーをさらに備える、請求項17に記載の可燃性喫煙物品アセンブリ。
【請求項19】
コントローラは、コントローラの表面内に画定される流れオリフィスをさらに備え、流れオリフィスは、可燃性喫煙物品ホルダーと流体的に通信する中空の流れ部材を配置するように構成される、請求項17に記載の可燃性喫煙物品アセンブリ。
【請求項20】
コントローラは、流れオリフィスの第1の側に設置された発光ダイオードと、流れオリフィスの第2の側に設置された検出器とをさらに備え、検出器は、キャプチャされた光が、流れオリフィスを通って流れるエアロゾルの密度と関連付けられるように、発光ダイオードからの光をキャプチャするように構成されている、請求項19に記載の可燃性喫煙物品アセンブリ。
【請求項21】
可燃性喫煙物品はタバコを含む、請求項17に記載の可燃性喫煙物品アセンブリ。
【請求項22】
可燃性喫煙物品は、非タバコ燃焼可能製品を含む、請求項17に記載の可燃性喫煙物品アセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2018年9月14日に出願された米国特許出願第16/131,785号明細書の優先権を主張し、その内容は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は、タバコ成分または他の有機材料(例えば、ハーブおよび非タバコの紙巻きタバコ、大麻、ビディ(bidi)など)を吸入可能な形態で生み出すためのタバコ送達物品およびそれらの使用に関する。これらの物品は、タバコから製造され得る、またはタバコに由来し得る、あるいはそうでなければ人間が消費するためにタバコを組み込む場合がある。より具体的には、本発明は一般に、電子式または電動式の喫煙デバイスとともに使用される可燃性喫煙物品の分野に関する。
【背景技術】
【0003】
紙巻きタバコなどの一般向けの可燃性喫煙物品は、実質的に円筒形のロッド形状の構造を有し、紙巻き紙で囲まれ、それにより「喫煙可能なロッド」、「タバコロッド」または「紙巻きタバコロッド」を形成するタバコ材料のストランドの細片(例えば、カットフィラー形態)などの喫煙可能な材料の充填を含む。通常、紙巻きタバコは、タバコロッドと端と端を付けた関係で整列された円筒形のフィルタ要素を有する。好ましくは、フィルタ要素は、「プラグラップ」として知られる紙材料が外接する可塑化された酢酸セルロースのトウを含む。典型的には、フィルタ要素は、プラグラップが外接する酢酸セルロースのトウを含み、外接するチッピング材料を使用してタバコロッドに取り付けられる。フィルタ要素は、「チッピングペーパー」として知られる外接する包装材料を使用して、タバコロッドの一端に取り付けられてよい。吸い込まれた主流煙の周囲空気との希釈を実現するために、チッピング材料およびプラグラップに穴を開けることも望まれるようになっている。紙巻きタバコおよびその様々な構成要素は、例えば、Borschke等の米国特許第7,503,330号明細書に議論されており、この特許は参照により本明細書に組み込まれている。紙巻きタバコは、喫煙者がその一端に火をつけ、タバコロッドを燃やすことによって使用される。次に、喫煙者は、紙巻きタバコの反対側の端(例えば、フィルタ端)を吸うことによって、主流煙を彼/彼女の口の中に受け入れる。多くの紙巻きタバコは、それらの紙巻きタバコに特定の風味豊かな特性を提供するために、加工されたタバコ材料および/またはタバコ抽出物を含む。可燃性喫煙物品は、サイズ、形状、タバコの含有量、およびその他の喫煙の特徴が変わる場合があり、紙巻きタバコ、葉巻、パイプタバコ、水ギセル、およびタバコの燃焼に由来するその他の製品を指す場合がある。可燃性喫煙物品はまた、ハーブおよび非タバコの紙巻きタバコ、大麻、またはビディなど、他の燃焼可能な有機製品も包含する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
現在、可燃性喫煙物品の用法を記録し、個人がどのように可燃性喫煙物品を使用しているかを理解するためのオプションは限られている。例えば、臨床試験では、ほとんどの試みに、実験室環境で従来のトポグラフィ計器につながれて座っている消費者/被験者を含んでいて、可燃性喫煙物品を使用している人々のビデオ録画を使用すること、または人々がどのように可燃性喫煙物品を使用したかを思い出させるために個々のユーザに質問することを含んでいる。これらの方法は、監視対象の個々のユーザを1つの場所に拘束することによって制限されている。したがって、用法の記録および文書化は、比較的「非現実的な」状況で生じる。換言すると、用法を測定する行為は、個々のユーザを、通常の日常の場所および用法の下ではなく、特定の検査場所に制限することによって、人々の可燃性喫煙物品の使用の仕方を損なうことになる。トポグラフィ計器の配置は、可燃性喫煙物品とユーザとの間にある。この配置は、ユーザが製品を自然に使用する仕方と比較して、ユーザが製品を使用する仕方を変化させることになる。この干渉は、ユーザがテスト中に製品を使用する方法を変化させる可能性があり、ユーザが実社会ではどのように製品を消費するのかを正確に表す情報を提供しない可能性がある。また、従来のトポグラフィを使用すると、消費者/被験者は、実験室環境で従来のトポグラフィ計器につながれて座っている必要があり、これはさらに、製品使用および行動に影響を与える。したがって、様々な喫煙物品に付けられることができ、通常の条件下での個々のユーザおよび喫煙物品の用法(例えば、監視のない状態の個人による日常ベースの用法)を監視し、キャプチャすることができるデバイスを提供することが望ましいであろう。
【課題を解決するための手段】
【0006】
様々な例の実施形態は、製品使用および行動計器、ならびにそのような計器の使用方法に関する。実施形態の第1のセットによると、製品使用および行動計器は、ハウジングおよびコントローラを含む。ハウジングは、第1のハウジング端部、第2のハウジング端部、およびハウジング壁を含む。ハウジングは、その中に中央区画を画定する。第1のハウジング端部は、可燃性喫煙物品を受けるように構成された可燃性喫煙物品ホルダーを画定する。第2のハウジング端部は、第2のハウジング端部から、第1のハウジング端部から軸方向に離れる方向に延びる中空の流れ部材を含む。コントローラは、ハウジングの中央区画内に位置決めされる。コントローラは、喫煙行為の少なくとも1つの使用データ特性を収集するように構築されたセンサ回路を含む。喫煙行為は、可燃性喫煙物品の使用と関連付けられる。ローカルメモリは、喫煙行為の少なくとも1つの使用データ特性をバッファリングするように構築されている。通信インターフェースは、喫煙行為の少なくとも1つの使用データ特性をリモートコンピューティングデバイスに通信するように構築されている。
【0007】
実施形態の第2のセットによって、可燃性喫煙物品アセンブリが説明される。可燃性喫煙物品アセンブリは、可燃性喫煙物品および製品使用および行動計器を含む。可燃性喫煙物品は、第1の端部および第2の端部と;第1の端部から、第2の端部に向かって軸方向に延びる本体とを含む。本体は可燃性製品を含む。製品使用および行動計器は、ハウジングとコントローラを含む。ハウジングは、第1のハウジング端部、第2のハウジング端部、およびハウジング壁を含む。ハウジングは、その中に中央区画を画定する。第1のハウジング端部は、可燃性喫煙物品を受けるように構成された可燃性喫煙物品ホルダーを画定する。第2のハウジング端部は、第2のハウジング端部から、第1のハウジング端部から軸方向に離れる方向に延びる中空の流れ部材を含む。コントローラは、ハウジングの中央区画内に位置決めされる。コントローラは、喫煙行為の少なくとも1つの使用データ特性を収集するように構築されたセンサ回路を含む。喫煙行為は、可燃性喫煙物品の使用と関連付けられる。ローカルメモリは、喫煙行為の少なくとも1つの使用データ特性をバッファリングするように構築されている。通信インターフェースは、喫煙行為の少なくとも1つの使用データ特性をリモートコンピューティングデバイスに通信するように構築されている。
【0008】
これらの、および他の特徴は、それらの構成および操作方法とともに、添付の図面と併せたときに以下の詳細な説明から明らかになり、これらの図面では、同様の要素は、以下に説明するいくつかの図面全体にわたって同様の数字を有する。
【0009】
本開示の前述の特徴および他の特徴は、添付の図面と併せて、以下の説明および添付の特許請求の範囲からより完全に明らかになるであろう。これらの図面は、本開示に従っていくつかの実現のみを示しており、したがって、その範囲を限定するようにみなされるべきではないことを理解されたく、本開示は、添付の図面の使用を通してさらに具体的かつ詳細に説明される。次に、本出願の例示の実施形態は、単なる一例として添付の図面を参照して説明されるが、これらの図面は必ずしも一定の縮尺で描かれているわけではない。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】一例の実施形態による、製品使用および行動監視計器および可燃性喫煙物品アセンブリの斜視図である。
【
図2A】一例の実施形態による、
図1の製品使用および行動監視計器の正面斜視図である。
【
図2B】
図2Aの製品使用および行動監視計器の背面斜視図である。
【
図3】一例の実施形態による、組み立てられていない、製品使用および行動監視計器の斜視図である。
【
図4】一例の実施形態による、製品使用および行動監視計器を用いて可燃性喫煙物品からデータを送信するための方法を示す概略フロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本開示は、本開示のすべてではないがいくつかの態様が示されている添付の図面を参照して、以下でより完全に説明される。実際、本開示は多くの異なる形態で具体化することができ、本明細書に記載の態様に限定されるように解釈されるべきではなく;むしろ、これらの態様は、この開示が徹底的で完全であり、開示の範囲を当業者に完全に伝え、かつ適用可能な法的要件を満たすように提供されている。同様の番号は、全体を通して同様の要素を指す。この明細書および添付の特許請求の範囲で使用されるように、単数形「1つの(a)」、「1つの(an)」、「その(the)」は、文脈が明らかにそうでないと指示しない限り、複数の指示対象を含める。
【0012】
図面を全体的に参照して、可燃性製品に関する製品使用および行動(「PUB-CB」)計器が説明されている。PUB-CB計器は、可燃性喫煙物品のユーザ(例えば、被験者、消費者など)による用法、および可燃性喫煙物品がその使用にどのように反応するかを含む、可燃性喫煙物品使用の様々な態様を記録するように構築されている。例えば、PUB-CB計器は、その時々の使用行動、および製品の相互作用の期間(例えば、毎時、毎日、毎週など)にわたる用法のパターンの両方に関する使用特性を記録し測定することができる。PUB-CB計器は、個人の使用(例えば吹かし)行動の使用特性、およびこれらの特性がその時々でどのように変化するかに関係するリアルタイムの情報を取得する。使用行動は、吹かしの回数、吹かしの持続時間、吹かし間の持続時間、吹かし/吸い込み強度、および他の使用特性を含んでよい。すべてのデータは、個別の個々のデータポイントに、および時間/日付が刻印された累積記録の一部としての両方で提示される。さらに、PUB-CB計器は、PUB-CB計器の場所(例えば、全地球的位置)、PUB-CB計器の向き、PUB-CB計器の移動、可燃性喫煙物品を出て行く空気流の温度、および可燃性喫煙物品に入って行く空気流の温度を監視し、キャプチャすることができる。いくつかの実施形態では、PUB-CB計器は、換気および/または流量に応じて、可燃性喫煙物品を出て行く空気流を測定してもよい。
【0013】
PUB-CB計器構成要素は、通常の被験者/消費者の使用にほとんど干渉することなく、ユニットが可燃性喫煙物品の使用を記録することを可能にするシュラウド(shroud)の中に入れられてよい。シュラウドおよび可燃性喫煙物品ホルダー(例えば、プローブホルダー)の配置および向きを修正することにより、多種多様なPUB-CB構成が、多種多様な可燃性喫煙物品を受け、監視することが可能である。例えば、葉巻を監視するように構成されたPUB-CB計器のシュラウドは、ハンドル部分のない葉巻の形状を模倣するために、より広いマウスエンド突起を備えた実質的に円筒形のシュラウド部分を有してよく、それは、ユーザに、ちょうど葉巻とよく似た喫煙体験をもつことを可能にする。有益には、PUB-CB計器は、様々な可燃性喫煙物品を受けるように構築されているが、なぜなら、それは、様々な可燃性喫煙物品のサイズ(例えば、マウスエンドの円周)および長さに適応可能で、可燃性喫煙物品の「実際の使用」体験に対応するからである。PUB-CB計器は、2017年9月20日に出願された「PRODUCT USE AND BEHAVIOR MONITORING INSTRUMENT」と題する米国特許出願第15/710,681号明細書に説明されている機能を含んでよく、この特許は、その全体が必要な変更を加えた上で参照により本明細書に組み込まれる。
【0014】
一般に、PUB-CB計器は、可燃性喫煙物品の使用特性を記録するセンサのアレイ(例えばセンサアレイ)、収集したデータを記憶するオンボードメモリ、オンボードの充電式電源、外部の記憶場所にデータを転送するための無線(例えばBluetooth(TM))通信インターフェース、受け端部およびマウスエンドを含む。PUB-CB計器が可燃性喫煙物品を受けると、PUB-CB計器内の可燃性喫煙物品の配置、可燃性喫煙物品の燃焼、および/または可燃性喫煙物品を通る空気流の感知によって、データの監視および収集がトリガーされてよい。
【0015】
データ取得のセグメントの完了時に、PUB-CB計器は、無線通信と互換性のあるコンピューティングデバイス(例えば、デスクトップ、ラップトップ、タブレット、スマートフォンなど)と同期し、データをデータベース(例えば、セキュアにされた、またはセキュアにされていない)にアップロードしてよい。無線通信は、例えば、BluetoothまたはIEEE802.15仕様のバージョンを使用するその他のテクノロジーなどの無線パーソナルエリアネットワーキングテクノロジー;Wi-Fi Direct、赤外線(例えばIrDA)などのデバイス間のピアツーピアまたは直接接続;任意の好適な媒体(例えば、無線、光ファイバ、セルラ、ケーブル、電話)および任意の好適な通信プロトコル(例えばIEEE802.x、インターネットプロトコルスイート、近距離通信)を使用した、適切なトポロジ(例えばインターネット、イントラネット、ピアツーピア)の電気通信ネットワーク;および/または通信インターフェース(例えば、有線または無線)を使用して通信するコンピューティングシステムへのテザリングなどの、IEEE802.11または他の無線ローカルエリアネットワーキングテクノロジーなどの無線ネットワーキングおよびデータテクノロジーを上で生じてよい。いくつかの実施形態では、PUB-CB計器は、有線通信と互換性のあるコンピューティングデバイス(例えば、デスクトップ、ラップトップ、タブレット、スマートフォンなどにあるポート)と同期し、データをデータベースにアップロードしてもよい。PUB-CB計器は、有線通信を通したデータ転送を容易にするために有線データ転送ケーブルに動作可能に接続するように構成された有線データ接続ポートを含んでよい。データは、さらなる分析のために統計ソフトウェアパッケージにエクスポートされたり、タスク固有の要約ソフトウェアにエクスポートされてもよい。理解されるように、PUB-CB計器は、行動モデリングのために可燃性喫煙物品使用データをキャプチャし、使用を追跡し、使用を追跡し、使用パターンに関する情報を提供するために臨床および非臨床研究に利用されてよい。
【0016】
従来の臨床技術(例えば、トポグラフィ)とは異なり、PUB-CB計器は、通常の使用、および可燃性喫煙物品を使用している間にユーザが有する体験にあからさまには干渉することはない。PUB-CBは、可燃性喫煙物品の喫煙体験に最小限に干渉するマウスエンドおよび受け端部を提供する。いくつかの実施形態では、マウスエンドは、可燃性喫煙物品のマウスエンドの温度および流れを模倣するように構成されている。PUB-CBは、多種多様な喫煙の向きおよび好みを模倣するために、ハンドルまたは同様のグリップ機能を含み得る。いくつかの実施形態では、PUB-CB上のハンドルは、より自然な(例えば、実質的に円周の周りの閉じた手)喫煙体験を提供するために取り外し可能であり得る。PUB-CBは、ユーザを机に拘束したり、ユーザにかさばる監視デバイスを携帯することを要求する従来の手法とは異なり、完全に持ち運び可能であり、診療所、実験室、または歩行可能(診療所または実験室の屋外のどこでも)環境でユーザが可燃性喫煙物品を使用することを可能にする。これが、計器の記録が実際の可燃性喫煙物品の使用特性と一致する可能性を増大させる。
【0017】
図1を参照すると、一例の実施形態による、PUB-CBシステム100の斜視図が示されている。PUB-CBシステム100は、可燃性喫煙物品104およびPUB-CB計器102を含む。可燃性喫煙物品104は、第1の端部122、第2の端部124、および第1の端部122から、第2の端部124まで軸方向に延びる本体120を含む。第1の端部122は、可燃性喫煙物品104を消費するために点火される可燃性の端部である。第2の端部124は、PUB-CB計器102内に設置され、ユーザの口に係合され、エアロゾル(例えば、煙)をユーザに送達するように構成されたマウスエンドである。可燃性喫煙物品104は、可燃性喫煙物品104およびユーザの喫煙パターン、行動、および他のデータを監視するために、PUB-CB計器に挿入される。PUB-CB計器102は、可燃性喫煙物品104の意図された形態に物理的に最小限に干渉するように構築されたサイズおよび形態を有する。PUB-CB計器102の構成要素は、PUB-CBシステム100の性能および使用が、可燃性喫煙物品104の性能および使用と実質的に同様であることを保証する。可燃性喫煙物品104は、タバコまたは他の有機材料、例えば、ハーブおよび非タバコの紙巻きタバコ、大麻、またはビディを含み得る。
【0018】
PUB-CB計器102は、第1のハウジング端部110、第2のハウジング端部112、および第1のハウジング端部110から、第2のハウジング端部112に向かって軸方向に延びるハウジング壁108を含む。第1のハウジング端部110、第2のハウジング端部112、およびハウジング壁108は、
図3で以下でより詳細に説明されるコントローラ302のためのハウジングを形成するように接続される。第1のハウジング端部110は、可燃性喫煙物品104を受けるように構成されている。第2のハウジング端部112は、ユーザがPUB-CB計器102を通して可燃性喫煙物品104を吸入することを可能にするように構成されている。いくつかの実施形態では、
図1に示されるように、ハンドル106が、ハウジング壁108から延びて、可燃性喫煙物品104がPUB-CB計器102内に設置されている間、それを把持し使用するための表面をユーザに提供する。ハンドル106は、可燃性喫煙物品104を用いたユーザの通常の喫煙体験を模倣するか、または喫煙体験に最小限に干渉するように、多種多様な形状であってよい。例えば、可燃性喫煙物品104が包まれていない(loose)タバコ(例えば、パイプまたは同様のデバイス内で喫煙される可能性がある、包まれていない可燃性材料)である場合、ハンドル106は、パイプのハンドル/心棒を模倣し、PUB-CBシステム100をパイプの重量分布および向きと同様の様式で配向するように構築されてよい。ハンドル106は、ハウジング壁108の外側表面に沿った多種多様な場所に設置されてよい。いくつかの実施形態では、PUB-CB計器102は、ハンドル106を含まず、ユーザによって保持される紙巻きタバコおよび/または葉巻の部分の形状に実質的に似ている円周形状を有する。
【0019】
図2Aに目を向けると、一例の実施形態による、PUB-CB計器102の正面斜視図が示されている。理解されるように、PUB-CB計器102は、可燃性喫煙物品104を含んでいない。第1のハウジング端部110は、可燃性喫煙物品104を受けるように構成された凹んだ部分114を含む。凹んだ部分114は、第2のハウジング端部112から離れてシュラウド表面208から軸方向に延びるシュラウド壁206を含む。可燃性喫煙物品ホルダー202は、シュラウド表面208内に配置され、可燃性喫煙物品104の第2の端部124からPUB-CB計器102を通るユーザへの空気流を促進するように構成されている。可燃性喫煙物品ホルダー202は、PUB-CB計器102を通ってマウスエンドの中空突起204に向かって延びてよい。可燃性喫煙物品ホルダー202は、可燃性喫煙物品104を受け、喫煙セッションを通して可燃性喫煙物品104を実質的に安定かつ安全に保つためのサイズおよび形状を有するように構成されている。いくつかの実施形態では、1つ以上のセンサが可燃性喫煙物品ホルダー202内に設置されて、可燃性喫煙物品104、および/またはユーザの喫煙体験の1つ以上の態様を監視する。いくつかの実施形態では、シュラウド表面208および/またはシュラウド壁206は、パイプと同様に、包まれていないタバコまたは可燃性製品を受けるように構成されており、それにより、ユーザが、製品を燃焼させ、PUB-CB計器102を通して製品を消費することを可能にする。
【0020】
図2Bに示されるように、第2のハウジング端部112は、第2のハウジング端部112から軸方向に離れるように延びるマウスエンドの中空突起204を含む。PUB-CB計器102のマウスエンドの中空突起204は、ユーザが、可燃性喫煙物品104に息を吹き込んだり、そこから吸い込んだりし、可燃性喫煙物品104の本体120を通して、PUB-CB計器102を通して、および最終的にはマウスエンドを通してユーザまで空気を吸い込むことを可能にする。理解されるように、マウスエンドの中空突起204は、第2のハウジング端部112に沿った多種多様な場所に設置されることで、ユーザの通常の喫煙体験への干渉を最小限にし、また喫煙体験の軽減を最小限にすることができる。さらに、マウスエンドの中空突起204は、可燃性喫煙物品104の空気流およびマウスエンドを模倣するために、サイズおよび空気流の制約が変わる場合がある。例えば、マウスエンドの中空突起204は、可燃性喫煙物品ホルダー202内に配置されたボックスプレス葉巻を模倣するために、幅が広く、空気流を減少させる(例えば、空気流を抑制する)内部構造で構成されてもよい。
【0021】
図3を参照すると、一例の実施形態による、組み立てられていないPUB-CB計器102の斜視図が示されている。PUB-CB計器102は、コントローラ302およびハウジング壁108を含む。特定の実施形態では、ハウジング壁108は、第1の外側シュラウド304および第2の外側シュラウド306を含む。PUB-CB計器102は、複数のユーザの用法データおよび可燃性喫煙物品デバイスデータを監視、記録、および送信する。PUB-CB計器102は、多種多様な可燃性喫煙物品(例えば、葉巻、紙巻きタバコ、手巻きタバコなど)の動作に干渉することなく、それらとインターフェースするように適合させることを可能にする形態、サイズ、およびコネクタを有するように構築されている。理解されるように、PUB-CB計器102は、制御された環境、および制限された制御環境の両方で、監視下で、および監視なしで永続的に、移動式の研究機器の製品安全基準に従って使用されてよい。
【0022】
コントローラ302は、第1の端部コネクタ310、第2の端部コネクタ312、センサアレイ316、PUB-CBバッテリ318、オンボードメモリ320、および通信インターフェース322を含む。流れオリフィス308がコントローラ302内に画定され、可燃性喫煙物品ホルダー202内の可燃性喫煙物品104から、PUB-CB計器102を通る、マウスエンドの中空突起204までの空気流を促進するように構築されている。理解されるように、流れオリフィス308は、可燃性喫煙物品ホルダー202に挿入される可燃性喫煙物品104の熱および可燃性の性質に対応するように特有に構成されてよい。さらに、コントローラ302は、可燃性喫煙物品ホルダー202内の可燃性喫煙物品104からの空気流および熱に対応するために、様々な特徴の多種多様な向きを有することができる。例えば、流れオリフィス308は、可燃性喫煙物品104からマウスエンドの中空突起204を通るユーザへの煙の吸引への干渉が最小限になるように、可燃性喫煙物品ホルダー202と一列になるように設置されてよい。いくつかの実施形態では、流れオリフィス308および/またはマウスエンドの中空突起204は、使用の再現性、および可燃性喫煙物品104のマウスエンドの使用への類似性を提供するように構築されている。いくつかの実施形態では、流れオリフィス308および/またはマウスエンドの中空突起204は、各使用中に快適な喫煙体験を提供するためにクリーニングできるように構築されている。いくつかの実施形態では、流れオリフィス308および/またはマウスエンドの中空突起204は、細菌および/または微生物阻害剤でコーティングまたは含浸されてもよい。理解されるように、コントローラ302は、可燃性喫煙物品104の様々なサイズ、形状、温度、および他の特徴に対応するために、1つ以上の構成要素を含む垂直突起を含んでもよい。
【0023】
コントローラ302は、ユーザおよび可燃性喫煙物品の複数のデータおよび特性を監視、記録、および記憶するように構築されている。コントローラ302は、多種多様な可燃性喫煙物品とインターフェースし、可燃性喫煙物品の意図された形態に物理的に可能な限り干渉しないサイズおよびコネクタを有するように構築されている。コントローラ302は、個々の吹かし行動の特性(例えば、回数、持続時間、吹かし間の間隔)、その時々での吹かし特性の変化、ある期間にわたる吹かし特性の変化、および同様の情報に関係するリアルタイムデータを取得する。例えば、キャプチャされた吹かし特性は、これらに限定されないが、吹かし量(ml)、吹かし持続時間(s)、吹かしの回数、サブ吹かし(sub-puff)の回数、平均およびピーク流量(ml/s)、平均およびピークドラフト(ml/s)、平均およびピーク抵抗、平均およびピーク圧力降下(mmWg)、吹かし間の間隔(s)、および点灯時間(s)を含む場合がある。コントローラ302はまた、ユーザの場所(例えば、全地球測位システム(「GPS」))、可燃性喫煙物品104および/またはPUB-CBの向き、計器の移動、可燃性喫煙物品104のマウスエンド124を出て行く空気流の温度、および可燃性喫煙物品104を出て行く空気流の圧力を取得してもよい。いくつかの実施形態では、PUB-CB計器102は、PUB-CB計器102の場所を取得するように構成された組み込み式のGPS場所決定モジュール(例えば、GPSまたは他の衛星ナビゲーション受信機)を含み得る。あるいは、いくつかの実施形態では、PUB-CB計器102のコントローラ302は、PUB-CB計器102に近接する第2のデバイス、例えばスマートフォンまたはその他のモバイルコンピューティングデバイスなどの場所を得ることによって、PUB-CB計器102のおおよその場所を取得するように構成されてもよい。PUB-CB計器102は、PUB-CB計器102に近接しているときにモバイルコンピューティングデバイスと通信するように構成されてよい。さらに別の例として、いくつかの実施形態のPUB-CB計器102は、携帯電話タワー(複数可)、無線ローカルエリアネットワークアクセスポイント、および/またはPUB-CB計器102の範囲内にある同様のものからPUB-CB計器102のおおよその場所を得るように構成されてもよい。コントローラ302は、その時々のユーザの使用行動、および製品の相互作用の一時的な期間(例えば、毎時、毎日、毎週)にわたる用法のパターンに関するデータ特性の記憶を容易にする。コントローラ302および関連する要素は、回路基板上に物理的に実現されることができる。
【0024】
第1の外側シュラウド304は、可燃性喫煙物品104の第2の端部124(例えば、マウスエンド)に取り外し可能に結合し、それを受けるように構築された受け要素を含む。第1の外側シュラウド304は、異なるサイズ(例えば、円周、長さなど)および形状を有する様々な可燃性喫煙物品104を収容するためにサイズが変わる場合がある。いくつかの実施形態では、1つ以上のPUB-CB計器102(例えば、モジュール)が単一の可燃性喫煙物品で使用される場合がある。それらの実施形態では、第1の外側シュラウド304は、別のモジュールPUB-CB計器102と結合するように構築されてよい。理解されるように、第1の外側シュラウド304の結合要素のサイズおよびタイプは、特定の可燃性喫煙物品の内部を備える構成要素に依存する。
【0025】
第2の外側シュラウド306は、監視されている可燃性喫煙物品104の喫煙体験をシミュレートするように構成されたマウスエンドの中空突起204を含む。マウスエンドの中空突起204は、異なるサイズ(例えば、円周、長さなど)および形状を有する様々な可燃性喫煙物品104を収容するためにサイズが変わる場合がある。例えば、葉巻を受けるように構成されたPUB-CB計器102は、幅がより広く、葉巻のマウスエンドに一致するように切断された(例えば、加圧、ボックスなど)マウスエンドの中空突起204を有し得る。いくつかの実施形態では、マウスエンドの中空突起204は、異なる可燃性喫煙物品104をエミュレートするために、1つ以上の構成に対して調整可能である。いくつかの実施形態では、1つ以上のPUB-CB計器102(例えば、モジュール)が単一の可燃性喫煙物品で使用される場合がある。それらの実施形態では、第2の外側シュラウド306は、別のPUB-CB計器102と結合するように構築されてよい。理解されるように、第2の外側シュラウド306の結合要素のサイズおよびタイプは、特定の可燃性喫煙物品の内部を有する構成要素に依存する。
【0026】
オンボードメモリ320は、センサアレイ316によって収集されたデータおよび特性を記憶するように構築されている。オンボードメモリ320は、フラッシュメモリまたは電気的に消去可能なプログラム可能な読み取り専用メモリ(「EEPROM」)メモリであり得る。オンボードメモリ320は、設定された期間、例えば7日間にわたって生成された最大の推定データ負荷の記憶を可能にするのに十分なメモリ容量を提供する必要がある。いくつかの実施形態では、オンボードメモリ320は、ヌル値にリセットされてよく、データがアップロードされると、オンボードクロックが再同期される。他の実施形態では、オンボードメモリ320は、オンボードメモリ320が容量に達するまですべてのデータを維持するように構築されている。オンボードメモリ320は、データ(例えば、生データフォーマット、処理されたデータフォーマット、暗号化されたデータフォーマットなど)を記憶し、データに時間と日付を刻印してもよく、それが、このデータを後で使用して流量値を決定することを可能にする。理解されるように、吹かし持続時間値と組み合わされた流量値を使用して、エアロゾル測定値または粒子状物質密度の推定される口レベルの曝露(「eMLE」)の総粒子状物質(「TPM」)定数を生成することができる。センサアレイ316によってキャプチャされたデータは、個別の個々のデータポイントに、および時間と日付が刻印された累積記録の一部としての両方でオンボードメモリ320に記憶される。
【0027】
PUB-CBバッテリ318は、オンボードバッテリ318、電気エネルギーを貯蔵するように構成された1つ以上のコンデンサ、および/または少なくとも一時的にエネルギーを貯蔵し、PUB-CB計器102のトリガーのために貯蔵されたエネルギーを供給するように構成され得る他の同様の電源を含む。PUB-CBバッテリ318はまた、充電式バッテリ、例えば再充電することができる少なくとも1つのコンデンサであり得る。いくつかの実施形態では、充電式バッテリは、太陽光発電によって充電される、および/または電力供給される。PUB-CBバッテリ318は、全固体電池であり得る。PUB-CBバッテリ318は、被験者の使用の最高の推定レベルを通して充電を維持することができなければならない。いくつかの実施形態では、PUB-CBバッテリ318は、再充電する必要なしに、少なくとも7日間持続するであろう。いくつかの実施形態では、PUB-CB計器102は、PUB-CBバッテリ318を充電することができる、ハウジング壁108上の充電ポートを含む。いくつかの実施形態では、PUB-CBバッテリ318は、コントローラ302から離れて、例えば、ハンドル106内に格納される。そのような実施形態では、PUB-CBバッテリ318は、構成要素に電力を提供するためにコントローラ302に動作可能に接続されている。ハンドル106は、PUB-CBバッテリ318を充電することができる、外側表面に置かれた充電ポートを含み得る。
【0028】
通信インターフェース322は、センサアレイ316によって収集され、オンボードメモリ320によって記憶されたデータを送信するように構築されている。通信インターフェース322は、アンテナ、送信機、物理的データケーブルインターフェース、および/またはデータの通信を容易にすることをサポートする他のデバイスまたは要素であり得る。通信インターフェース322は、可燃性喫煙物品の充電サイクル中に、可燃性喫煙物品デバイスのアクティベーション中に、可燃性喫煙物品の寿命を通して継続的に、または、同様のトリガリングイベント中に、データをアップロードするように構築されてよい。いくつかの実施形態では、データは、データが通信インターフェース322を介して送られるか、および/またはメモリ内に記憶されるまで、オンボードメモリ320内で一時的にバッファリングされる。いくつかの実施形態では、オンボードメモリ320は、ヌル値にリセットされてよく、通信インターフェース322によるデータアップロードが終了すると、オンボードクロックが再同期される。いくつかの実施形態では、PUB-CB計器102は、Bluetooth(TM)技術を使用して、データ転送ソフトウェア(例えば、PC、iOS(TM)、またはAndroid(TM))を通して、PUB-CB計器102のメモリからセキュアにされた場所(例えばサーバの場所)までのデータの転送を促進する。有線または無線通信を通したデータの送信により、通信インターフェース322は、生成されるエアロゾルとの干渉を可能な限り制限するように設計されている。他の実施形態では、通信インターフェース322は、データ転送ソフトウェアを通してセキュアにされた、またはセキュアにされていない場所への有線接続を可能にする有線インターフェースを有する。いくつかの実施形態では、PUB-CB計器102の通信インターフェース322からコンピュータまたはスマートデバイス、データベースサーバへの移行中のデータセキュリティおよび完全性は、適切な研究データ標準に従って維持される。他の実施形態では、データ転送は、パブリックデータベースまたはパーソナルデータベースへのものである。いくつかの実施形態では、セキュアデータベースでホストされるデータが使用されて、PCおよび/またはスマートデバイス(スマートフォンおよび/またはタブレット)と通信して、PUB-CB計器102のユーザに追加情報を提示することができる。
【0029】
センサアレイ316は、可燃性喫煙物品の1つ以上のデータ特性およびユーザの用法データを監視および記録するように構築されている。センサアレイ316は、多種多様なユーザの用法特性およびデータを監視および記録するように構築されている。センサアレイ316は、個々の使用行動の特性(例えば、回数、持続時間、吹かし間の間隔)、これらの特性がその時々でどのように変化するか、および可燃性喫煙物品104の性能がその時々でどのように変化するかに関係するリアルタイムデータをキャプチャすることができる。センサアレイ316は、吹かしが終了するとき(例えば、流れオリフィス308内の温度変化)と次の吹かしの開始(例えば、流れオリフィス308内の温度変化)との間の時間を測定することができ、これは、吹かし間の間隔(「IPI」)としても知られている。理解されるように、センサアレイ316によってキャプチャされた吹かし統計は、吹かし、素早い吹かし、およびサブ吹かしの総数および持続時間の値、ならびにIPIの総数および持続時間の値をキャプチャするために使用することができる。素早い吹かしは、例えば、可燃性喫煙物品の空気流および燃焼を増大させるために、素早く連続する急速な吹かしを含んでよい。サブ吹かしは、完全吸入よりも少ない吸入を含み得る。理解されるように、センサアレイ316によってキャプチャされたデータは、個別の個々のデータポイントに、および時間と日付が刻印された累積記録の一部としての両方でオンボードメモリ320に記憶される。
【0030】
以下でより詳細に論じられるように、センサアレイ316は、吹かし持続時間、吹かし間の間隔、吹かしの回数、平均吹かし持続時間、平均休止持続時間、吹かし、サブ吹かし、素早い吹かしの平均回数、吹かし量、平均流量、ピーク流量、平均ドラフト、ピークドラフト、平均抵抗、ピーク抵抗、平均圧力降下、ピーク圧力降下、温度(使用全体を通して)、物理的圧力、および/またはエアロゾル特性(例えば、光学密度)などの様々な個別のPUB-CB要素の一覧をキャプチャすることができる。センサアレイ316は、セッション当たりの比率、1日当たりの比率、テストの寿命全体にわたる比率、1日当たりのセッションの数、セッションごとの吹かしのパターン(例えば、待ち時間または比率)、不使用または無活動の比率またはパターンなどの様々なPUB-CB比率およびパターン変数の一覧をキャプチャすることができる。理解されるように、「セッション」は、可燃性喫煙物品104の点火から可燃性喫煙物品104が消えるまでであってよい。いくつかの実施形態では、セッションは、可燃性喫煙物品104のPUB-CB計器102の中への配置から、可燃性喫煙物品104をPUB-CB計器102から取り出しまで経過する。センサアレイ316は、タール(例えば、非蒸気部分、光学タール、タール質量、光学タール質量)などの粒子状物質密度をキャプチャする場合がある。
【0031】
いくつかの実施形態では、センサアレイ316は、使用中に可燃性喫煙物品の位置を追跡するハードウェアセンサを含む。例えば、9軸ジャイロスコープが、PUB-CB計器102の向きをキャプチャするために使用され、加速度計が、PUB-CB計器102の移動をキャプチャするために、および/またはGPSが、PUB-CB計器102の場所をキャプチャするために使用される。そのような実施形態では、位置トラッカー(複数可)が使用されて、第1の外側シュラウド304と第2の外側シュラウド306との間の場所関係に関して、可燃性喫煙物品の場所に関するデータを生成することができる。有益には、この場所の関係を記録することで、研究者は、吹かしを行っている間、ユーザが可燃性喫煙物品をどのように保持していたかを決定することが可能になる。
【0032】
センサアレイ316は、PUB-CB計器102または可燃性喫煙物品104の気道ポート内の周囲温度の変化を検出するハードウェアセンサを含み得る。温度変化が使用されて、吹かしが開始されるとき、および可燃性喫煙物品の継続的な使用を識別することができる。いくつかの実施形態では、センサアレイ316は、センサの場所での温度の増大を監視して、喫煙セッションの開始を識別するために、可燃性喫煙物品ホルダー202、流れオリフィス308、および/またはマウスエンドの中空突起204に動作可能に接続される温度センサを含んでもよい。
【0033】
いくつかの実施形態では、PUB-CB計器102は、ある位置から別の位置へのPUB-CB計器102の移動のスピードを検出するハードウェアセンサを含み得る。いくつかのそのような実施形態では、PUB-CB計器102の直線加速度は、製品使用期間の開始を識別するために、使用/不使用に関連して測定される。そのような実施形態では、受動音響測定の使用が、吹かし速度および個々の吹かし特性の一般的な形状を理解するための情報を提供し得る。
【0034】
センサアレイ316は、エアロゾル密度(タールまたは光学タールとも呼ばれる)および他のエアロゾル関連の特性および製品使用特性を決定するために、1つ以上の追加の発光センサすなわちLEDセンサに動作可能に接続されてよい。センサは、PUB-CB計器102を通過するエアロゾルの密度を評価するためにLEDおよび検出器を含み得る。いくつかの実施形態では、エアロゾルが存在しない場合、検出器は、LEDが作り出すすべてのエネルギーをキャプチャすることになる。いくつかの実施形態では、LEDセンサは、エアロゾル密度および他のエアロゾル関連の特性および製品使用特性を決定する。したがって、エアロゾルの密度が増大するにつれて、より多くのエネルギーが検出から阻止される。タール値は、可燃性喫煙物品104のニコチンを含まない乾燥粒子状物質の収量の推定値として使用されることができる。いくつかの実施形態では、光ファイバが、PUB-CB計器102を通過するエアロゾルの密度を評価するために使用される発光源として使用されてもよい。理解されるように、PUB-CB計器102で利用されるサイズおよび形状を有するように構築された多種多様な発光源が使用されることができる。
【0035】
センサアレイ316は、流れオリフィス308および/または可燃性喫煙物品ホルダー202に動作可能に接続された圧力センサを含み得る。圧力センサは、可燃性喫煙物品104の存在を検出し、データ取得セッションを開始するように構成されてよい。例えば、いくつかの実施形態の可燃性喫煙物品ホルダー202への紙巻きタバコロッドの挿入は、圧力センサをトリガーし、可燃性喫煙物品104の存在を識別する。いくつかの実施形態では、圧力センサは、セッションがアクティブになるときを識別するために、流れオリフィス308、可燃性喫煙物品ホルダー202、および/またはマウスエンドの中空突起204を通る空気流の増大を監視するように構成されている。いくつかの実施形態の圧力センサは、可燃性喫煙物品104が可燃性喫煙物品ホルダー202から取り外されるときを検出し、それによりデータ取得セッションの終了をシグナリングするように構成されている。
【0036】
PUB-CB計器102はまた、PUB-CB計器102を構成する他の構成要素によって測定されたイベントを追跡および記録するハードウェアセンサを含んでもよい。有益には、この追跡は、記録されたすべてのイベントが累積記録を形成するように日付と時間が刻印される。累積記録は追跡可能であり、さらなる分析のために任意の統計ソフトウェアパッケージにエクスポートしたり、タスク固有の要約ソフトウェアにエクスポートすることが可能である。他の実施形態では、PUB-CB計器102は、可燃性喫煙物品104がPUB-CB計器PUB-CB計器102から取り外されたかどうかを検出する光センサ、機械センサ、および/または圧力センサを含み得る。
【0037】
いくつかの実施形態では、PUB-CB計器102は、コントローラ302上にトグル機能を含む。トグル機能は、PUB-CB計器102を監視するおよびPUB-CB計器102によって記録される1つ以上のデータ特性をオンにする、オフにする、制限する、または変更することができる。例えば、トグル機能は、可燃性喫煙物品の使用回数を制限するために、特定の期間(例えば、分/時間/日/週など)にわたって生成される全吹かしを(例えば、持続時間、回数、または両方の組み合わせに関して)制限してよい。他の実施形態では、PUB-CB計器102は、可燃性喫煙物品の使用の過程で発生するイベント(例えば、日付/時間/場所)をトリガーする、またはマークするために使用され得る単一のアクティベーションボタンを含む。いくつかの実施形態では、PUB-CB計器102は、ハウジング壁108の表面上にスクリーン(例えば、LCD、OLEDなど)を含む。スクリーンは、PUB-CB計器102が記録または管理するイベントのいずれかのステータスを表示することができる。スクリーンはまた、例えばトグル機能を通して、センサアレイが監視および記録するデータをユーザが調整することを容易にしてもよい。ユーザは、スクリーンを使用して、収集された1つ以上のデータ特性、例えば、PUB-CB計器102の使用の全体を通してのユーザの場所について「オフ」のオプションを選択することができる。いくつかの実施形態では、スクリーンは、ユーザがディスプレイに触れて、PUB-CB計器102の異なるオプションおよび/または基準を選択することを可能にするタッチスクリーンであり得る。
【0038】
PUB-CB計器102はまた、PUB-CB計器102の構造および特性に関係する識別子を含み得る。理解されるように、これは、ユーザが、臨床(例えば、第三者の分析のためにキャプチャされたデータ)研究または非臨床(例えば、ユーザの分析のためにキャプチャされたデータ)研究を切り替えることを可能にする。識別子はデータセットに組み込まれて、データタイプ(例えば、臨床、非臨床、特定のユーザ、PUB-CB計器102タイプ)をデータソースに対して調整することを可能にする。データソースは、PUB-CB計器102で使用される可燃性喫煙物品104のタイプ(例えば、紙巻きタバコ、葉巻など)と関連付けられてよい。さらに、識別子は、PUB-CB計器102の中に符号化され、PUB-CB計器102のハウジング壁108のエンボス加工された部分、またはラベルによって貼り付けられた部分を通して視覚的にはっきりと見える。
【0039】
いくつかの実施形態では、センサアレイ316は、例えば、指紋特性を検出するための指紋センサなどの生体認証セキュリティセンサを通したアクセス制御を含み得る。それらの実施形態では、可燃性喫煙物品の使用および/またはデータ特性収集は、指紋センサが許可されたユーザ(例えば、PUB-CB計器と関連付けられた)から指紋をキャプチャする場合にのみ発生し得る。いくつかの実施形態では、アクセス制御は、生体情報/データ(例えば、虹彩、歩行、音声など)を提供するPINコードを含み得る。いくつかの実施形態では、PUB-CB計器PUB-CB計器102は、既知の(例えば、許可された)コンピューティングデバイスまたは許可されたユーザと関連付けられた他のコンピューティングデバイスの存在について、周辺エリアを無線で照会する(例えば、Bluetooth(TM)を介したチェック)ことで、PUB-CB計器PUB-CB計器102は、許可されたデバイスの近くで使用された場合のみデータをキャプチャすることができる。
【0040】
特定の実施形態では、PUB-CB計器102は、一連のモジュールとして構成されている。単一モジュールのPUB-CB計器は、単一または多数のデータまたは特性を監視および記録するように構築されてよい。多数のモジュールのPUB-CB計器102を可燃性喫煙物品に沿って接続されて、単一または多数のデータまたは特性を監視および記録することができる。理解されるように、モジュールPUB-CB計器を使用して、データおよび特性の特定のサブセットをキャプチャするように可燃性喫煙物品を適応させることができる。例えば、ユーザは、PUB-CB計器102を利用してデータ特性をキャプチャしたいと思っているが、いかなる場所データの送信またはキャプチャも許可したくない場合がある。したがって、ユーザの可燃性喫煙物品は、場所に関係のないデータまたは特性を監視および記録する多数のモジュールのPUB-CB計器102を含むことができる。いくつかの実施形態では、PUB-CB計器102は、可燃性喫煙物品とインターフェースし、少なくとも1つの使用データ特性を収集するように構築されたチップを含む。
【0041】
理解されるように、センサアレイ316によって収集されたデータは、特定の期間にわたる可燃性喫煙物品の使用の要約およびパターン認識のために、グラフィカルベースのソフトウェアプログラムに入力されることができる。ソフトウェアは、データベースからエクスポートされた生データをユーザごと/試験ごとベースでインポートし得る。データは、個別の製品使用要素、製品使用率および/またはパターン、ならびに粒子状物質測定値を計算するためのアルゴリズムを要約および適用するために処理されてよい。ソフトウェアプログラム内で、分析を行うために必要な評価の下の特定の可燃性喫煙物品と関連付けられる情報(TPMデータ値など)は修正可能である。このプロセスによって生成されたデータは、PUB-CB計器102データベースにアップロードされてよい。理解されるように、インポートされたデータとエクスポートされた結果は、データのセキュリティおよび完全性の基準を満たす。他の実施形態では、センサアレイ316によって収集されたデータは、タスク固有の要約ソフトウェアに送られる。
【0042】
図4を参照すると、一例の実施形態による、PUB-CBシステム100からデータを送信するための方法400を示す概略フロー図が示されている。方法400は、ユーザコンピューティングシステム410(例えば、ラップトップ、タブレット、デスクトップ、モバイルコンピューティングデバイスなど)、サーバシステム412(例えば、セキュアデータベース、アンセキュアデータベース、クラウドストレージなど)、および/または臨床コンピューティングシステム414に同期されているPUB-CBシステム100上に記録されたデータと関連して説明される。理解されるように、エクスポートおよびインポートされたデータおよび結果は、臨床データのセキュリティおよび完全性の基準を満たす。いくつかの実施形態では、PUB-CBシステム100は、ユーザコンピューティングシステム410、サーバシステム412、および臨床コンピューティングシステム414のうちの1つのみと同期する場合があり、またいくつかのそのような実施形態では、他のコンピューティングシステムは互いに同期してもよい。
【0043】
方法400は、PUB-CBシステム100が、PUB-CBシステム100のオンボードメモリ320に記憶されたデータを、ユーザと関連付けられたユーザコンピューティングシステム410に同期させることによって402で開始する。データ同期は、PUB-CB計器102の通信インターフェース322を使用して生じ得る。データ同期は、例えば、PUB-CBシステム100の構成要素の充電サイクルによって、PUB-CBシステム100のアクティベーション中に、PUB-CBシステム100の寿命を通して継続的に、または同様のトリガリングイベントによってトリガーされることができる。いくつかの実施形態では、PUB-CBシステム100は、Bluetooth(TM)技術または他の無線通信を使用して、データ転送ソフトウェア(例えば、PC、iOS(TM)、Android(TM)、モバイルオペレーティングシステムなど)を通して、PUB-CBシステム100のメモリからユーザコンピューティングシステム410へのデータの転送を容易にする。他の実施形態では、PUB-CBシステム100は、データ転送ソフトウェアを通してユーザコンピューティングシステム410への有線接続を可能にする有線インターフェースを有する。
【0044】
データ同期は、その時々の使用行動、およびユーザによる製品の相互作用の期間(例えば、毎時、毎日、毎週)にわたる用法行動のパターンに関係するデータを含み得る。PUB-CBシステム100は、個々の使用(吹かし)行動の特性(例えば、回数、持続時間、吹かし間の間隔)、これらの特性がその時々でどのように変化するか、および流量、温度、および/または他の可燃性特性がその時々でどのように変化するかに関係するリアルタイムデータを取得する。いくつかの実施形態では、データ同期の結果により、オンボードメモリ320に記憶されたデータはヌル値にリセットされ、オンボードクロックが再同期される。
【0045】
404で、ユーザコンピューティングシステム410から転送されたデータは、ネットワークを通してサーバシステム412に転送される。ネットワークは、例えば、インターネット、セルラネットワーク、プロプライアトリなクラウドネットワーク、および同様のインフラストラクチャを含み得る。いくつかの実施形態では、転送は、適切な研究データ標準に従って維持される。いくつかの実施形態では、PUB-CBシステム100は、1つ以上の中間コンピューティングシステムをバイパスして、データをクラウドインターフェースに直接転送する場合がある。
【0046】
406で、サーバシステム412に記憶されたデータは、臨床コンピューティングシステム414によってアクセスされる。1つ以上の臨床コンピューティングシステム414は、サーバシステム412上のセキュアデータにアクセスすることができる。理解されるように、臨床コンピューティングシステム414によってアクセスされるデータは、特定の期間にわたる可燃性喫煙物品104の使用の要約およびパターン認識のために、グラフィカルベースのソフトウェアプログラムに入力されることができる。ソフトウェアは、データベースからエクスポートされた生データをユーザごと/試験ごとベースでインポートし得る。データは、個別の製品使用要素、製品使用率および/またはパターン、ならびに粒子状物質密度を計算するためのアルゴリズムを要約および適用するために処理されてよい。ソフトウェアプログラム内で、分析を行うために必要な評価段階で特定の可燃性喫煙物品104と関連付けられる情報(TPMデータ値など)は修正可能である。このプロセスによって生成されたデータは、サーバシステム412にもアップロードされてよい。いくつかの実施形態では、データは、米国食品医薬品局(「FDA」)に準拠したセキュアデータベースにアップロードされる。
【0047】
いくつかの実施形態では、サーバシステム412でホストされるデータが使用されて、ユーザコンピューティングシステム410と通信して408、PUB-CBシステム100に追加情報を提示することができる。そのような情報は、例えば、PUB-CB計器102のソフトウェア更新、データ転送および格納のためのセキュリティ更新、機能の変更、機能の追加、ユーザへのデータ提示、ユーザの用法の統計、追加の制御機能、許可されたユーザの更新、データストレージの更新などを含み得る。例えば、PUB-CBシステム100に、特定の特性に関係するデータを監視させ、キャプチャするようにさせるためである。いくつかの実施形態では、このデータが使用されて、可燃性喫煙物品製品使用、行動の監視、消費統計、および他の可燃性喫煙物品関連のデータおよびパターンに関する情報およびフィードバックをユーザに提供するユーザインターフェースを生成することができる。
【0048】
様々な実施形態を説明するための本明細書における「例」という用語の任意の使用は、そのような実施形態が、可能な実施形態の可能な例、表現、および/または例示であることを示すことが意図されている(およびそのような用語は、そのような実施形態が必ずしも特別のまたは最上級の例であることを暗示することは意図されていない)ことに留意されたい。さらに、多数の実施形態は、PUB-CB計器の様々な寸法および接続を説明しているが、PUB-CB計器は、多種多様な目標の形状およびサイズの接続断面を有し得ることが予想される。
【0049】
本明細書で使用される場合、「実質的に」という用語および同様の用語は、本開示の主題が関係する当業者による共通で容認された用法と調和する広い意味を有することが意図される。これらの用語は、これらの特徴の範囲を提供される正確な数値範囲に制限することなく、説明および請求される特定の特徴の説明を可能にすることが意図されることが、本開示を検討する当業者によって理解されるべきである。したがって、これらの用語は、記載され請求された主題の実質的ではない、または重要でない修正または変更(例えば、所与の角度または他の値のプラスマイナス5パーセント以内)が、添付の特許請求の範囲に記載されているような本発明の範囲内であるとみなされることを示していると解釈されるべきである。値に関して使用される場合の「おおよそ」という用語は、関連する値のプラスマイナス5パーセントを意味する。
【0050】
本明細書で使用される「結合された」などの用語は、2つの部材が互いに直接的または間接的に接合することを意味する。このような接合は、静止状態(例えば、永久的)または可動(例えば、取り外し可能または解放可能)である場合がある。そのような接合は、2つの部材、または2つの部材と任意の追加の中間部材とが、互いとともに単一の単一体として一体的に形成されるか、または2つの部材、または2つの部材と任意の追加の中間部材とが互いに取り付けられることによって達成され得る。
【0051】
本明細書における要素の位置(例えば、「頂部」、「底部」、「上」、「下」など)への言及は、単に、図中の様々な要素の向きを説明するために使用される。様々な要素の向きは、他の例の実施形態によると異なる場合もあり、そのような変形形態は、本開示に含包含されることが意図されていることに留意されたい。
【0052】
処理回路上に具現化されたコンピュータ可読プログラムコード(例えば、識別コード)は、限定するものではないが、無線、有線、光ファイバケーブル、無線周波数(RF)など、あるいは上記の任意の好適な組み合わせを含む、任意の適切な媒体を使用して送信されてよい。一実施形態では、コンピュータ可読媒体は、1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体および1つ以上のコンピュータ可読信号媒体の組み合わせを含み得る。例えば、コンピュータ可読プログラムコードは、プロセッサによる実行のために光ファイバケーブルを通して電磁信号として伝播され、またプロセッサによる実行のためにRAM記憶デバイスに記憶され得る。
【0053】
通信インターフェースは、例えば、アンテナ(または多数のアンテナ)、および通信ネットワーク(例えば、セルラネットワーク、Wi-Fi、WLANなど)との無線通信を可能にするため、および/または所望の通信技術に従って、デバイス間、短距離通信をサポートするためのサポーティングハードウェアおよび/またはソフトウェアを含み得る。通信インターフェースによってサポートされ得る適切な短距離通信技術の例は、様々な近距離無線通信(NFC)技術、無線パーソナルエリアネットワーク(WPAN)技術などを含む。適切なWPAN技術のより具体的な例は、Bluetooth、Bluetooth低エネルギー(Bluetooth LE)、ZigBee、赤外線(例えばIrDA)、無線周波数識別(RFID)、無線USBなどを含む、IEEE802.15規格によって規定されたもの、またはそれ以外のものを含む。適切な短距離通信技術のさらに他の例は、Wi-Fi Direct、ならびにIEEE802.11規格に基づいた、またはそれによって規定された、直接のデバイス間通信をサポートする他の特定の技術を含む。
【0054】
様々な例の実施形態の構築および構成は単なる例示にすぎないことに留意することが重要である。本開示において詳細に説明された実施形態はごくわずかであるが、本開示を検討する当業者は、本明細書に記載される主題の新規の教示および利点から実質的に逸脱することはなく、多くの修正(例えば、様々な要素のサイズ、寸法、構造、形状および割合、パラメータの値、マウンティング構成、材料の使用、色、向きなどのバリエーション)が可能であることを容易に理解するであろう。例えば、一体式に形成されたものとして示される要素は、多数の部品または要素から構成される場合があり、要素の位置は、逆にされてもよく、またはそうでなければ変えられてもよく、そして別個の要素の性質または数、あるいは位置は、変更される、または変えられてもよい。任意のプロセスまたは方法ステップの順番または順序は、代替の実施形態に従って変えられる、または再度順序付けされてもよい。さらに、特定の実施形態からの特徴は、当業者によって理解されるように、他の実施形態からの特徴と組み合わされてもよい。本発明の範囲から逸脱することなく、様々な例の実施形態の設計、動作条件、および構成において、他の置換、修正、変更、および省略が行われることもできる。
【0055】
さらに、使用されるフォーマットおよび記号は、概略図の論理的ステップを説明するために提供されており、線図によって示される方法の範囲を制限しないことが理解される。概略図では、様々な矢印の種類および直線の種類が使用されてよいが、それらは、対応する方法の範囲を制限するものではないと理解される。実際、いくつかの矢印または他の接続は、方法の論理フローを示すためのみに使用されてよい。例えば、矢印は、描写された方法の列挙されたステップ間の不特定の持続時間の待機期間または監視期間を示す場合がある。加えて、特定の方法が発生する順番は、示されている対応するステップの順番に厳密に従う場合と従わない場合がある。ブロック図および/またはフローチャート図の各ブロック、ならびにブロック図および/またはフローチャート図のブロックの組み合わせは、指定された機能または動作を行う専用ハードウェアベースのシステムによって、または専用ハードウェアとプログラムコードの組み合わせによって実現できることにも留意されたい。