(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-13
(45)【発行日】2023-10-23
(54)【発明の名称】ディスプレイ装置
(51)【国際特許分類】
G09F 9/00 20060101AFI20231016BHJP
G09F 9/33 20060101ALI20231016BHJP
【FI】
G09F9/00 347Z
G09F9/00 346Z
G09F9/33
(21)【出願番号】P 2022088405
(22)【出願日】2022-05-31
【審査請求日】2022-05-31
(31)【優先権主張番号】10-2022-0051444
(32)【優先日】2022-04-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】522215920
【氏名又は名称】株式会社グローワン
【氏名又は名称原語表記】Glow One Co., LTD
【住所又は居所原語表記】Songhyun Techno Center, 19, Samsung 1-ro 3gil, Hwaseong-si, Gyeonggi-do, Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100081961
【氏名又は名称】木内 光春
(74)【代理人】
【識別番号】100112564
【氏名又は名称】大熊 考一
(74)【代理人】
【識別番号】100163500
【氏名又は名称】片桐 貞典
(74)【代理人】
【識別番号】230115598
【氏名又は名称】木内 加奈子
(72)【発明者】
【氏名】ヤン ヨン ホ
(72)【発明者】
【氏名】キム マン ジン
(72)【発明者】
【氏名】イ ジェ ワン
(72)【発明者】
【氏名】チャン ユン ギル
(72)【発明者】
【氏名】キム クァン ヨン
(72)【発明者】
【氏名】キム ソン ホ
【審査官】武田 悟
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第110010022(CN,A)
【文献】韓国登録特許第10-2280525(KR,B1)
【文献】韓国登録特許第10-2202914(KR,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F 9/00 - 9/46
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のディスプレイパネル;
それぞれの一面が前記ディスプレイパネルと結合し、他面に第1のコネクタを備え、ディスプレイパネルと電気的に連結された複数の補強基板;
それぞれが前記第1のコネクタに接続できるように構成された第2のコネクタおよび直流電流の入力を受け取るように構成された電源端子を備えた複数の制御モジュール;
それぞれが入力された交流電流を直流電流に変換するように構成され、外部から交流電流の入力を受け取る交流入力端子、および前記制御モジュールに変換された直流電流を供給するように前記電源端子と電気的に連結された直流出力端子を含む複数の直流電源供給モジュール;
一端は前記直流出力端子と接続され、他端は前記電源端子と連結するように構成された直流連結部材;および
一端は前記直流電源供給モジュールの前記交流入力端子と連結され、他端は交流電源制御モジュールの交流出力端子または他の直流電源供給モジュールの交流入力端子に連結された交流連結部材を含
み;
前記制御モジュールは、
外部装置から受信された映像データをLED制御信号に変換するように構成されたデータ受信カードを含み、前記データ受信カードによって変換されたLED制御信号をサブ制御モジュールに伝送するように構成された第3のコネクタを備え、前記第2のコネクタを介して前記データ受信カードによって変換されたLED制御信号を前記ディスプレイパネルに伝送するように構成されたメイン制御モジュール;および
前記データ受信カードによって変換された前記LED制御信号を受信するように構成された第4のコネクタを備え、前記第4のコネクタを介して受信された前記LED制御信号を前記ディスプレイパネルに伝送するように構成されたサブ制御モジュールを含む、
ディスプレイ装置。
【請求項2】
一側および他側の少なくとも1つに前記複数の直流電源供給モジュールを搭載するように構成された固定バーをさらに含む、
請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項3】
前記固定バーが前記制御モジュールから所定の位置に離隔され位置するようガイドするように構成され、一部が前記制御モジュールと結合できるように構成され、他の一部が前記固定バーと結合できるように構成された位置決め治具をさらに含む、
請求項
2に記載のディスプレイ装置。
【請求項4】
前記制御モジュールを固定するように、一部が前記制御モジュールの一部分と結合し、他の一部は前記固定バーと結合された固定ブラケットをさらに含む、
請求項
2に記載のディスプレイ装置。
【請求項5】
一部は前記固定バーの一端または他端と結合し、他の一部は外部物体に結合するように構成された連結ブラケットをさらに含む、
請求項
2に記載のディスプレイ装置。
【請求項6】
前記固定バーと着脱できるように構成され、前記制御モジュールおよび前記直流電源供給モジュールをカバーするように構成されたカバー部材をさらに含む、
請求項
2に記載のディスプレイ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ディスプレイ装置に関し、具体的に、複数のディスプレイパネルに供給される電源の電圧降下が発生せず、ディスプレイパネルの拡張性が容易なディスプレイ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、ディスプレイ装置は映像信号を受け取って表示する装置であり、テレビ、モニター、広告板、スマートフォンなどに備えられ、映像を表示するための手段として有機発光装置(OLED: Organic Light Emitting Display)、液晶表示装置(LCD:Liquid Crystal Display Device)、プラズマ表示装置(PDP:Plasma Display Panel)などの様々な装置が利用されている。
【0003】
近年、情報化社会が発展するにつれて、ディスプレイ装置に対する要求も様々な形態に変化しており、徐々に軽量化、大型化、スリム化している。また、建築物、インテリア、展示会などの様々な用途や環境に適合するように、外形の変化が可能な延性のディスプレイ装置に対する要求も増えている。
【0004】
延性ディスプレイ装置は、透明または不透明な素材から構成されるフィルム状の基板の片面または両面に多数のLED素子が配列され、各LED素子の発光により映像を演出するように具現することができる。
【0005】
大画面のディスプレイ装置の場合、の一体化されたディスプレイパネルで具現することは難しいため、一定のサイズのディスプレイパネルを単位ブロックで構成し、多数の単位ディスプレイパネルを連結して大画面のディスプレイ装置を具現することになる。大画面のディスプレイ装置は各単位ディスプレイパネルに直流電源を供給しなければならないため、ディスプレイ装置の上部または下部に位置したスイッチモードパワーサプライ(Swiched-Mode Power Supply、SMPS)から変換された直流電源をディスプレイモジュールに供給した。
【0006】
このような従来技術の大画面のディスプレイ装置は、多数の単位ディスプレイパネルのそれぞれに直流電源を供給するために多数の電気ケーブルを用いることは避けられなかった。すなわち、大画面ディスプレイ装置は、多数の電気ケーブルのそれぞれが、1つのスイッチモードパワーサプライから多数の単位ディスプレイパネルのそれぞれに連結された連結構造を有していた。
【0007】
しかし、一対多の連結構造を有した大画面のディスプレイ装置は、規模が大きくなるほど単位ディスプレイの数が増え、1つのスイッチモードパワーサプライと連結された多数の電気ケーブルの配置が非常に複雑になるにつれて、電気ケーブルの連結作業とケーブル整理作業に大きな労働力の消費が発生した。
さらに、多数の電気ケーブルの複雑な連結構造のため、ディスプレイ装置の内部空間を占める比率が大きくなり、内部部品の交換や修理作業の際にも邪魔になるという問題があった。
【0008】
したがって、従来技術では、このような連結構造の複雑性を解決するために、電気ケーブルの代わりにバスバーを用いた連結構造を適用していた。
図1は、従来技術によるディスプレイ装置10の様子を概略的に示した正面図である。そして、
図2は、従来技術によるディスプレイ装置10の一部の構成の様子を概略的に示した部分分解斜視図である。
【0009】
図1および
図2を参照すると、従来技術によるディスプレイ装置10は、複数のディスプレイパネル11:11-1、11-2、11-3、11-4、11-5、11-6 、11-7、11-8、11-9、11-10、11-11、11-12、11-13、11-14、11-15、11-16、11-17、11-18、11-19、11-20、このようなディスプレイパネル11に備えられたコネクタ(図示せず)と結合された複数の制御モジュール12:12-1、12-2、12-3、このような制御モジュール12に直流電源を供給するように構成されたスイッチモードパワーサプライ13、およびバスバー(Bus bar)14:14-1、14-2、14-3を含んでいる。
【0010】
従来技術では、制御モジュール12-1と他の制御モジュール12-2との間の電気的連結と、制御モジュール12とスイッチモードパワーサプライ13との間の電気的連結は、銅合金素材のバスバーを用いた。このとき、バスバー14-1と他のバスバー14-2との間およびバスバー14-1、14-2、14-3と制御モジュール12との結合はボルト締結とした。しかし、多数の制御モジュール12-1、12-2、12-3を含む場合、硬いバスバー14を用いるため、内部空間に配置が難しく、空間活用性が低下し、複数のバスバー14-1、14-2、14-3間のボルト締結のための長時間の作業時間が必要となった。
【0011】
また、このようなボルト締結は、バスバー14-1と他のバスバー14-2との間の結合面に隙間が生じやすかった。このようなボルト締結されたバスバー14-1、14-2、14-3の間の隙間により高い電気抵抗が発生するようになり、高い電気抵抗により電圧降下が発生し、ディスプレイ装置10の故障が発生することがあった。このように、複数のバスバー14-1、14-2、14-3間のボルト締結に多くの注意と困難が伴った。
【0012】
さらに、バスバー14は所定の電気抵抗(比抵抗)を有しているため、
図2のように、電気導電性に優れたバスバー14であっても直流電流が流れる場合、電圧降下が発生するようになり、外部衝撃によってバスバー14-1と他のバスバー14-2との間のボルト結合が緩む場合、結合部位で電気抵抗が大きく発生し、大きな電圧降下が生じやすかった。このような理由から、複数のディスプレイパネル11-1、…11-20に電源を供給するために、下部から数多くのバスバー14を介して上部に直流電源を供給する場合、最上端に位置したバスバー14-1では、電圧降下が大きく発生し、ディスプレイパネル11に適正レベルの電圧を有した電源を供給することができなかった。従来技術のディスプレイ装置10は、ディスプレイパネル11の数の拡大に大きな限界を有しており、大型ディスプレイ装置の具現に多くの困難があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
特許文献1:韓国登録特許第10-2280525号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本開示の課題は、複数の直流電源供給モジュールを含むディスプレイ装置を提供することによって、直流電源供給モジュール間には電圧降下が少ないか発生せず、電源供給ルートの末端に位置したディスプレイパネルにも安定して電力を供給できるという新しい方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本開示の一実施例によるディスプレイ装置は、複数のディスプレイパネル;ぞれぞれの一面が前記ディスプレイパネルと結合し、他面に第1のコネクタを備え、前記ディスプレイパネルと電気的に連結された複数の補強基板;それぞれが前記第1のコネクタに接続できるように構成された第2のコネクタおよび直流電流の入力を受け取るように構成された電源端子を備えた複数の制御モジュール;それぞれが入力された交流電流を直流電流に変換するように構成され、外部から交流電流の入力を受け取る交流入力端子、および前記制御モジュールに変換された直流電流を供給するように前記電源端子と電気的に連結された直流出力端子を含む複数の直流電源供給モジュール;一端は前記直流出力端子と連結され、他端は前記電源端子と連結するように構成された直流連結部材;および一端は、前記直流電源供給モジュールの前記交流入力端子と連結され、他端は交流電源制御モジュールの交流出力端子または他の直流電源供給モジュールの交流入力端子に連結された交流連結部材を含む。
【0016】
一実施例では、前記制御モジュールは、外部装置から受信された映像データをLED制御信号に変換するように構成されたデータ受信カードを含み、前記データ受信カードによって変換されたLED制御信号をサブ制御モジュールに伝送するように構成された第3のコネクタを備え、前記第2のコネクタを介して前記データ受信カードによって変換された前記LED制御信号を前記ディスプレイパネルに伝送するように構成されたメイン制御モジュール;および前記データ受信カードによって変換された前記LED制御信号を受信するように構成された第4のコネクタを備え、前記第4のコネクタを介して受信された前記LED制御信号を前記ディスプレイパネルに伝送するように構成されたサブ制御モジュールを含んでもよい。
【0017】
一実施例では、一側および他側のうちの少なくとも1つに前記複数の直流電源供給モジュールを搭載するように構成された固定バーをさらに含んでもよい。
【0018】
一実施例では、前記固定バーが前記制御モジュールから所定の位置に離隔され位置するようガイドするように構成され、一部が前記制御モジュールと結合できるように構成され、他の一部が前記固定バーと結合できるように構成された位置決め治具をさらに含んでもよい。
【0019】
一実施例では、前記制御モジュールを固定するように、一部が前記制御モジュールの一部と結合し、他の一部は前記固定バーと結合された固定ブラケットをさらに含んでもよい。
【0020】
一実施例では、一部は前記固定バーの一端または他端と結合され、他の一部は外部物体に結合するように構成された連結ブラケットをさらに含んでもよい。
【0021】
一実施例では、前記固定バーと脱着できるように構成され、前記制御モジュールおよび前記直流電源供給モジュールをカバーするように構成されたカバー部材をさらに含んでもよい。
【発明の効果】
【0022】
本開示のディスプレイ装置は、複数の制御モジュールのそれぞれに変換された直流電流を供給するように電源端子と電気的に連結された直流出力端子を含む複数の直流電源供給モジュールを含むことにより、複数の直流電源供給モジュールのそれぞれに交流電源を供給することができることから、直流電源供給モジュール間には電圧降下が少ないか発生せず、電源供給ルートの末端に位置したディスプレイパネルにも安定して電力を供給することができる。
【0023】
さらに、本開示のディスプレイ装置は、従来技術のディスプレイ装置で複数のディスプレイパネルに電源を供給するために多数のバスバーを用いることによって発生された高い電気抵抗と、このような高い電気抵抗によって発生された電圧降下が発生するという問題がなく、ディスプレイ装置の故障を防止することができ、大画面のディスプレイ装置の構成に容易である。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】従来技術によるディスプレイ装置の様子を概略的に示した正面図である。
【
図2】従来技術によるディスプレイ装置の一部の構成の様子を概略的に示した部分分解斜視図である。
【
図3】本開示の一実施例によるディスプレイ装置の様子を概略的に示した斜視図である。
【
図4】本開示の一実施例によるディスプレイ装置の一部の構成の様子を概略的に示した分解斜視図である。
【
図5】本開示の一実施例によるディスプレイ装置のディスプレイパネルおよび制御モジュールの様子を概略的に示した分解斜視図である。
【
図6】本開示の一実施例によるディスプレイ装置の一部の構成の様子を概略的に示した部分右側斜視図である。
【
図7】本開示の一実施例によるディスプレイ装置の一部の構成の様子を概略的に示した部分左側斜視図である。
【
図8】本開示の一実施例によるディスプレイ装置のディスプレイパネルおよび制御モジュールの様子を概略的に示した部分左側斜視図である。
【
図9】本開示の一実施例によるディスプレイ装置のディスプレイパネルおよび制御モジュールの様子を概略的に示した部分右側斜視図である。
【
図10】本開示の一実施例によるディスプレイ装置のディスプレイパネル、制御モジュールおよび位置決め治具の様子を概略的に示した側面図である。
【
図11】本開示の一実施例によるディスプレイ装置のディスプレイパネル、制御モジュール、固定バーおよび位置決め治具の様子を概略的に示した部分側面図である。
【
図12】本開示の一実施例によるディスプレイ装置のディスプレイパネル、制御モジュール、固定バーおよび位置決め治具の様子を概略的に示した部分側面図である。
【
図13】本開示の一実施例によるディスプレイ装置の一部の構成の様子を概略的に示した分解斜視図である。
【
図14】本開示の一実施例によるディスプレイ装置の一部の構成の様子を概略的に示した部分斜視図である。
【
図15】本開示の一実施例によるディスプレイ装置の一部の構成の様子を概略的に示した部分斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本開示の利点、特徴、そして、これらを達成する方法は、添付の図面と共に、詳しく後述されている実施例を参照すれば明らかになるであろう。しかし、本開示は、以下に開示される実施例に限定されるわけではなく、互いに異なる様々な形態で具現化されるものであり、本実施例は、単に本開示の開示が完全なものとなるようにし、本開示が属する技術分野において通常の知識を有する者に、発明の範囲を完全に知らせるために提供されるものであり、本開示は特許請求の範囲によって定義されるのみである。
【0026】
本明細書において用いられる用語は、単に特定の実施例を説明するために用いられるものであり、本開示を限定しようとする意図から用いられたものではない。例えば、単数で表現された構成要素は、文脈上、明らかに単数のみを意味しない限り、複数の構成要素を含む概念として理解されるべきである。また、本開示の明細書において、「含む」または「有する」などの用語は、明細書上に記載された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部分品またはこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとするものであるだけであり、このような用語の使用によって、1つまたはそれ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部分品またはこれらを組み合わせたものの存在または付加可能性が排除されるわけではない。
【0027】
なお、別段の定義がない限り、技術的または科学的用語を含み、ここで用いられるすべての用語は、本開示が属する技術分野において通常の知識を有する者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。
【0028】
一般的に用いられる辞書に定義されているような用語は、関連技術の文脈上有する意味と一致する意味があるものとして解釈されるべきであり、本開示の明細書において明確に定義されない限り、理想的または過度に形式的な意味で解釈されない。
【0029】
以下、添付の図面を参照し、本開示の実施例をより詳しく説明する。ただし、以下の説明では、本開示の要旨を不要に曇らせる恐れがある場合、広く知られた機能や構成に関する具体的な説明は省略する。
【0030】
図3は、本開示の一実施例によるディスプレイ装置100の様子を概略的に示した斜視図である。
図4は、本開示の一実施例によるディスプレイ装置100の一部の構成の様子を概略的に示した分解斜視図である。
図5は、本開示の一実施例によるディスプレイ装置100のディスプレイパネル110および制御モジュール130の様子を概略的に示した分解斜視図である。そして、
図6は、本開示の一実施例によるディスプレイ装置100の一部の構成の様子を概略的に示した部分右側斜視図である。
【0031】
図3ないし
図6を参照すると、本開示のディスプレイ装置100は、複数のディスプレイパネル110:110-1、110-2、110-3、110-4、110-5、110-6 、110-7、110-8、110-9、110-10、110-11、110-12、110-13、110-14、110-15、110-16、110-17、110-18、110-19、110-20、複数の補強基板120、複数の制御モジュール130、複数の直流電源供給モジュール140、直流連結部材146、および交流連結部材148を含んでもよい。
【0032】
ディスプレイパネル110は、複数のLED素子(図示せず)、および複数のLED素子に電源および制御信号を伝送するように構成された回路が形成されたベース基板114を備えてもよい。ベース基板114は柔軟な素材を備えてもよい。LED素子は、少なくとも1つの発光ダイオードチップ(図示せず)を含む。発光ダイオードチップは、赤色発光ダイオードチップ、緑色発光ダイオードチップ、および青色発光ダイオードチップを含んでもよい。
【0033】
LED素子は、発光ダイオードチップの発光を制御するICチップ(図示せず)を含む。ICチップは、発光ダイオードチップに供給される電流の量を個別に調整して色座標および指向角を調整することにより、LEDが白色光だけでなく様々な色で発光するよう制御するように構成されてもよい。ICチップはベース基板114上に実装される。
【0034】
ディスプレイパネル110は、ベース基板114のLED素子が実装される一面に付加された複数のホールが形成された電気絶縁性のシート(図示せず)をさらに含む。
【0035】
補強基板120は、ディスプレイパネル110に電源と信号を伝達するようにディスプレイパネル110と電気的に連結されるように構成される。補強基板120の一面はディスプレイパネル110と結合する。補強基板120は、他面に複数の第1のコネクタ122:122-1、122-2、122-3を備える。第1のコネクタ122は、制御モジュール130から直流電源およびLED制御信号の入力を受け取るように構成されてもよい。補強基板120は延性の素材を備えてもよい。補強基板120は、ディスプレイパネル110の一端部に結合されるように構成されてもよい。
【0036】
複数の制御モジュール130は、それぞれが第1のコネクタ122に接続できるように構成された複数の第2のコネクタ132:132-1、132-2、132-3を含む。第2のコネクタ132は、第1のコネクタ122に直流電源とLED制御信号を接続するように構成される。
図6のように、制御モジュール130は、直流電源供給モジュール140から直流電流の入力を受け取るように構成された電源端子136を備えてもよい。例えば、
図5のように、制御モジュール130は、制御基板131および制御基板131を搭載、固定するように構成された保護フレーム139を含んでもよい。保護フレーム139には、前記第2のコネクタ132が外部に露出するように一部分が穿孔され形成された接続開口Oを備えてもよい。
【0037】
図7は、本開示の一実施例によるディスプレイ装置100の一部の構成の様子を概略的に示した部分左側斜視図である。
【0038】
図6と共に
図7を参照すると、複数の直流電源供給モジュール140は、それぞれが入力された交流電流を直流電流に変換するように構成される。複数の直流電源供給モジュール140のそれぞれが、交流入力端子(図示せず)および直流出力端子144を含む。交流入力端子は、外部装置から交流電流の入力を受け取るように構成されてもよい。直流出力端子144は、制御モジュール130に変換された直流電流を供給するように電源端子136と電気的に連結される。例えば、直流電源供給モジュール140は、スイッチモードパワーサプライ(Swiched-Mode Power Supply、SWPS)であってもよい。前記直流電源供給モジュールは、交流電力を効率的に直流電力に変換させるスイッチングレギュレータを含んでもよい。
【0039】
直流連結部材146の一端は、直流出力端子144と連結されるように構成される。直流連結部材146の他端は電源端子136と連結するように構成される。直流連結部材146は、例えば、電流を伝送する電気ケーブルであってもよい。
【0040】
交流連結部材148の一端は、直流電源供給モジュール140の交流入力端子と連結される。交流連結部材148の他端は、交流電源制御モジュール170の交流出力端子に連結される。または、交流連結部材148の他端は、他の直流電源供給モジュール140の交流入力端子142に連結される。ここで、交流電源制御モジュール170は、直流電源供給モジュール140に交流電源を供給するように構成されてもよい。交流電源制御モジュール170は、複数の直流電源供給モジュール140のそれぞれと電気的に並列に連結されてもよい。交流電源制御モジュール170は、例えば、配電盤(図示せず)および分電盤(図示せず)のいずれか1つ以上を備えてもよい。交流電源制御モジュール170と直流電源供給モジュール140は、互いに電気電線を用いて電気的に連結されてもよい。
【0041】
したがって、本開示のディスプレイ装置100は、複数の制御モジュール130のそれぞれに変換された直流電流を供給するように電源端子136と電気的に連結された直流出力端子144を含む複数の直流電源供給モジュール140を含むことにより、複数の直流電源供給モジュール140のそれぞれに交流電源を供給できることから、直流電源供給モジュール140間には電圧降下が少ないか発生せず、電源供給ルートの末端に位置したディスプレイパネル110にも安定して電力を供給することができる。
【0042】
さらに、本開示のディスプレイ装置100は、従来技術のディスプレイ装置で複数のディスプレイパネルに電源を供給するために多数のバスバーを用いることによって発生された高い電気抵抗と、このような高い電気抵抗によって発生された電圧降下が発生するという問題がなく、ディスプレイ装置100の故障を防止することができ、大画面のディスプレイ装置100の構成に容易である。
【0043】
再び
図4および
図6と共に
図7を参照すると、本開示のディスプレイ装置100は、左右方向(X軸方向)の両側にディスプレイパネル110を配置する場合、その中央に2つの制御モジュール130が配置してもよい。また、2つの制御モジュール130は互いに対向するように配置されてもよい。また、例えば、
図6および
図7のように、本開示のディスプレイ装置100は、左右方向の両側にディスプレイパネル110を配置する場合、複数の制御モジュール130のそれぞれから前方に離隔された位置に複数の直流電源供給モジュール140を備えてもよい。例えば、
図7のように、2つの直流電源供給モジュール140は、固定バー180を挟んで互いに対応されるように位置してもよい。
【0044】
図8は、本開示の一実施例によるディスプレイ装置100のディスプレイパネル110および制御モジュール130の様子を概略的に示した部分左側斜視図である。
【0045】
図3と共に
図8を参照すると、制御モジュール130は、メイン制御モジュール133およびサブ制御モジュール134を含んでもよい。メイン制御モジュール133は、映像制御装置160から受信された映像データをLED制御信号に変換するように構成されたデータ受信カード137を含んでもよい。メイン制御モジュール133は、第2のコネクタ132を介してデータ受信カード137によって変換された前記LED制御信号をディスプレイパネル110に伝送するように構成されてもよい。例えば、データ受信カード137は、入力された映像データを複数のディスプレイパネル110に備えられたLED素子を制御できるLED制御信号に変換するように構成されてもよい。
【0046】
メイン制御モジュール133は、データ受信カード137によって変換されたLED制御信号をサブ制御モジュール134に伝送するように構成された第3のコネクタ233を備えてもよい。
【0047】
サブ制御モジュール134は、データ受信カード137によって変換された前記LED制御信号を受信するように構成された第4のコネクタ234を備えてもよい。第4のコネクタ234は、第3のコネクタ233と電気的に接続するように構成されてもよい。第4のコネクタ234を介して受信された前記LED制御信号をディスプレイパネル110に伝送するように構成されてもよい。
【0048】
また、ディスプレイ装置100は、第3のコネクタ233と第4のコネクタ234を互いに連結するように構成された信号ケーブル135をさらに含んでもよい。信号ケーブル135は、データ受信カード137によって変換されたLED制御信号を伝送するように構成されてもよい。
【0049】
したがって、本開示のディスプレイ装置100は、データ受信カード137を含むメイン制御モジュール133と、データ受信カード137から変換されたLED制御信号を受信する第4のコネクタ234を備えたサブ制御モジュール134を含むことにより、複数の制御モジュール130のそれぞれがデータ受信カード137を備えた従来技術のディスプレイ装置に比べて、データ受信カード137の数を減らすことができ、製造コストを低減できるという利点がある。
【0050】
図9は、本開示の一実施例によるディスプレイ装置100のディスプレイパネル110および制御モジュール130の様子を概略的に示した部分右側斜視図である。
【0051】
図9を参照すると、メイン制御モジュール133-1は、他のメイン制御モジュール133-2に映像データを伝送するように構成されてもよい。例えば、ディスプレイ装置100は、メイン制御モジュール133-1と他のメイン制御モジュール133-2との間を連結するデータケーブル155を備えてもよい。メイン制御モジュール133-1は、データケーブル155の端部に形成されたコネクタと接続できるように構成された映像レセプタクル端子138を備えてもよい。
【0052】
一方、
図4、
図6および
図7を参照すると、本開示の一実施例によるディスプレイ装置100は固定バー180をさらに含んでもよい。このような固定バー180は、機械的剛性に優れた素材を備えてもよい。例えば、固定バー180は、ステンレス鋼、高強度プラスチック素材などを備えてもよい。固定バー180は、一側および他側のうちの少なくとも1つに複数の直流電源供給モジュール140を搭載するように構成されてもよい。例えば、
図6のように、固定バー180の右側面(X軸の正の方向の面)に直流電源供給モジュール140が搭載されてもよい。例えば、
図7のように、固定バー180の左側面(X軸の負の方向の面)に直流電源供給モジュール140が搭載されてもよい。
【0053】
例えば、
図4のように、固定バー180は、上下方向に長く延びた形状を有してもよい。固定バー180は一方向に延びたビーム形状を有してもよい。複数の直流電源供給モジュール140のそれぞれが、複数のディスプレイパネル110に備えられた複数の制御モジュール130のそれぞれから所定の距離で離隔され配置されるように固定バー180を位置させてもよい。
【0054】
したがって、本開示のディスプレイ装置100は、一側および他側のうちの少なくとも1つに複数の直流電源供給モジュール140を搭載するように構成された固定バー180をさらに含むことにより、複数の直流電源供給モジュール140の配置空間を効率的に活用できるという利点がある。さらに、本開示のディスプレイ装置100の固定バー180は、構造物の柱として機能し、外部から衝撃が加わっても固定バー180に搭載された直流電源供給モジュール140、制御モジュール130、およびケーブルを保護することができる。
【0055】
図10は、本開示の一実施例によるディスプレイ装置100のディスプレイパネル110、制御モジュール130および位置決め治具182の様子を概略的に示した側面図である。
図11は、本開示の一実施例によるディスプレイ装置100のディスプレイパネル110、制御モジュール130、固定バー180および位置決め治具182の様子を概略的に示す部分側面図である。そして、
図12は、本開示の一実施例によるディスプレイ装置100のディスプレイパネル110、制御モジュール130、固定バー180および位置決め治具182の様子を概略的に示した部分側面図である。
【0056】
図10ないし
図12を参照すると、本開示のディスプレイ装置100は位置決め治具182をさらに含んでもよい。例えば、ディスプレイ装置100は、3つの位置決め治具182:182-1、182-2、182-3を含んでもよい。そして、3つの位置決め治具182-1、182-2、182-3は、6つの制御モジュール130-1、130-2、130-3、130-4、130-5、130-6と結合されるように構成されてもよい。
図10のように、位置決め治具182は、固定バー180が制御モジュール130から所定の位置に離隔され位置されるようガイドするように構成されてもよい。位置決め治具182の一部は、制御モジュール130と結合できるように構成されてもよい。
【0057】
例えば、
図12のように、位置決め治具182-1は、制御モジュール130とボルト締結できるようにボルトホールH1が形成されてもよい。また、制御モジュール130には、締結ボルトが挿入されるように位置決め治具182のボルトホールH1と対応する位置にボルトホール(図示せず)が形成されてもよい。
【0058】
位置決め治具182の他の一部は固定バー180と結合できるように構成されてもよい。例えば、
図12のように、位置決め治具182-1は、固定バー180の一部分とボルト結合できるようにボルトホールH2が形成されてもよい。また、固定バー180には、位置決め治具182のボルトホールH2が対応する位置にボルトホール(図示せず)が形成されてもよい。
【0059】
また、位置決め治具182は、固定バー180の適切な位置を決めるために構成されたものであるので、固定バー180の位置を設定した後は、位置決め治具182の固定バー180と制御モジュール130のそれぞれと結合された状態を解除してもよい。すなわち、
図3のように、固定バー180の位置を固定した後は、位置決め治具182を取り外してもよい。
【0060】
したがって、本開示のディスプレイ装置100は、固定バー180が制御モジュール130から所定の位置に離隔して位置されるようガイドするように構成された位置決め治具182をさらに含むことにより、直流電源供給モジュール140と制御モジュール130との間の離隔された距離を一定に保ち、直流電源供給モジュール140と制御モジュール130との安定した接続状態を保つことができ、建築物取付型ディスプレイ装置100の外観を美しくすることができる。
【0061】
一方、再び
図6と
図7を参照すると、本開示のディスプレイ装置100は固定ブラケット184をさらに含んでもよい。固定ブラケット184は、制御モジュール130を固定するように構成されてもよい。固定ブラケット184の一部は、制御モジュール130の一部分と結合するように構成されてもよい。固定ブラケット184の他の一部は固定バー180と結合されてもよい。例えば、
図6のように、固定ブラケット184の一端は制御モジュール130の端部とボルト結合され、固定ブラケット184の他端は固定バー180の一面にボルト結合されてもよい。
【0062】
図13は、本開示の一実施例によるディスプレイ装置100の一部の構成の様子を概略的に示した分解斜視図である。
図14は、本開示の一実施例によるディスプレイ装置100の一部の構成の様子を概略的に示した部分斜視図である。そして、
図15は、本開示の一実施例によるディスプレイ装置100の一部の構成の様子を概略的に示した部分斜視図である。
【0063】
図13ないし
図15を参照すると、本開示の一実施例によるディスプレイ装置100は、4つの連結ブラケット186:186-1、186-2、186-3、186-4をさらに含んでもよい。連結ブラケット186は、固定バー180の一端部および他端部を固定するように構成されてもよい。連結ブラケット186の一部は固定バー180の一端または他端と結合されてもよい。連結ブラケット186の他の一部は、外部物体(例えば、建築物)に結合するように構成されてもよい。例えば、
図14のように、2つの連結ブラケット186-1、186-2は、固定バー180の下端を底部に固定するように構成されてもよい。このとき、2つの連結ブラケット186-1、186-2の上端は固定バー180の下端とボルト結合され、2つの連結ブラケット186-1、186-2の下端は地面Bとボルト結合されるように構成されてもよい。
【0064】
例えば、
図15のように、2つの連結ブラケット186-3、186-4は、固定バー180の上端を天井Sに固定するように構成されてもよい。すなわち、2つの連結ブラケット186-3、186-4の下端は固定バー180の上端とボルト結合され、連結ブラケット186の上端は天井Sとボルト結合されるように構成されてもよい。
【0065】
したがって、本開示のディスプレイ装置100は、連結ブラケット186をさらに含むことにより、固定バー180が建築物に安定して位置固定させることができ、固定バー180が強い外部衝撃を受けても衝撃を建築物に伝えることにより、直流電源供給モジュール140および制御モジュール130を安全に保護することができる。
【0066】
一方、再び
図3および
図4を参照すると、本開示のディスプレイ装置100はカバー部材188をさらに含んでもよい。カバー部材188は、制御モジュール130および直流電源供給モジュール140をカバーするように構成されてもよい。カバー部材188は、固定バー180から脱着できるように構成されてもよい。例えば、制御モジュール130および直流電源供給モジュール140の故障が発生した場合、カバー部材188を固定バー180から取り外してもよい。
【0067】
したがって、本開示のディスプレイ装置100は、固定バー180と脱着できるように構成されたカバー部材188をさらに含むことにより、ディスプレイ装置100の欠陥または故障が発生した場合、直流電源供給モジュール140と制御モジュール130を固定している固定バー180の解体なしにカバー部材188のみを固定バー180から取り外し、直流電源供給モジュール140と制御モジュール130を手軽に修理できるという利点がある。
【0068】
以上のように実施例が限定された図面によって説明されたものの、当該技術分野において通常の知識を有する者であれば、前記に基づいて様々な技術的修正および変形を適用することができる。例えば、説明された技術が説明された方法とは異なる手順で実行されたり、および/または説明されたシステム、構造、装置、回路などの構成要素が説明された方法とは異なる形態で結合または組み合わせられたり、他の構成要素または均等物によって代置または置換されたりしても、適切な結果を達成することができる。
【0069】
したがって、他の具現、他の実施例および特許請求の範囲と同等のものもまた後述する特許請求の範囲の範囲に属する。
【符号の説明】
【0070】
10:従来技術のディスプレイ装置
100:ディスプレイ装置
110:ディスプレイパネル
112:LED素子
114:ベース基板
115:電気絶縁性のシート
120:補強基板
122:第1のコネクタ
130:制御モジュール
132:第2のコネクタ
133:メイン制御モジュール
233:第3のコネクタ
134:サブ制御モジュール
234:第4のコネクタ
135:信号ケーブル
136:電源端子
137:データ受信カード
138:映像レセプタクル端子
140:直流電源供給モジュール
146:直流連結部材
148:交流連結部材
155:データケーブル
160:映像制御装置
170:交流電源制御モジュール
171:交流出力端子
180:固定バー
182:位置決め治具
184:固定ブラケット
186:連結ブラケット
188:カバー部材
【要約】 (修正有)
【課題】電源供給ルートの末端に位置したディスプレイパネルにも安定して電力を供給できる方法を提供する。
【解決手段】複数のディスプレイパネル;一面が前記ディスプレイパネルと結合し電気的に連結され、他面に第1のコネクタを備えた複数の補強基板;前記第1のコネクタに接続できる第2のコネクタおよび直流電流を受け取る電源端子を備えた複数の制御モジュール;交流電流を直流電流に変換し、交流電流を受け取る交流入力端子、および前記制御モジュールに変換された直流電流を供給する前記電源端子と電気的に連結された直流出力端子を含む複数の直流電源供給モジュール;一端は前記直流出力端子と連結され、他端は前記電源端子と連結する直流連結部材;および一端は前記直流電源供給モジュールの前記交流入力端子と連結され、他端は交流電源制御モジュールの交流出力端子または他の直流電源供給モジュールの交流入力端子に連結された交流連結部材を含む。
【選択図】
図3