(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-13
(45)【発行日】2023-10-23
(54)【発明の名称】通信方法および関連するデバイス
(51)【国際特許分類】
H04W 24/10 20090101AFI20231016BHJP
H04W 92/16 20090101ALI20231016BHJP
【FI】
H04W24/10
H04W92/16
(21)【出願番号】P 2022509125
(86)(22)【出願日】2019-08-14
(86)【国際出願番号】 CN2019100623
(87)【国際公開番号】W WO2021026826
(87)【国際公開日】2021-02-18
【審査請求日】2022-03-25
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133569
【氏名又は名称】野村 進
(72)【発明者】
【氏名】▲鄭▼ 黎▲麗▼
(72)【発明者】
【氏名】▲羅▼ ▲海▼燕
【審査官】篠田 享佑
(56)【参考文献】
【文献】CMCC,Assistance Information for EN-DC & NG-EN DC Gap Configuration[online],3GPP TSG RAN WG2 #105 R2-1901956,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_105/Docs/R2-1901956.zip>,2019年02月15日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信方法であって、
第1のネットワークデバイスによって、第1のパラメータを第2のネットワークデバイスに送信するステップであって、前記第1のパラメータは、異なる測定タイプ間の測定ギャップ共有の割合を示すために使用される、ステップ
を含み、前記第1のネットワークデバイスは、無線リンク制御層機能、媒体アクセス制御層機能、および物理層機能を有し、前記第2のネットワークデバイスは、パケットデータコンバージェンスプロトコル層機能、サービスデータ適応プロトコル層機能、および無線リソース制御層機能を有し、
前記第1のネットワークデバイスは分散ユニット(DU)であり、前記第2のネットワークデバイスは集中ユニット(CU)である
通信方法。
【請求項2】
前記測定タイプは、以下、すなわち、周波数内測定、周波数間測定、RAT間測定、および基準信号時間差測定のうちのいずれか1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のパラメータは、前記第2のネットワークデバイスに送信される以下のメッセージ、すなわち、端末デバイスコンテキストセットアップ応答メッセージ、端末デバイスコンテキスト変更応答、および端末デバイスコンテキスト変更要求のうちのいずれか1つで搬送される、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
通信方法であって、
第2のネットワークデバイスによって、第1のネットワークデバイスから第1のパラメータを受信するステップであって、前記第1のパラメータは、異なる測定タイプ間の測定ギャップ共有の割合を示すために使用される、ステップと、
前記第2のネットワークデバイスによって、前記第1のパラメータを端末デバイスに送信するステップと
を含み、前記第1のネットワークデバイスは、無線リンク制御層機能、媒体アクセス制御層機能、および物理層機能を有し、前記第2のネットワークデバイスは、パケットデータコンバージェンスプロトコル層機能、サービスデータ適応プロトコル層機能、および無線リソース制御層機能を有し、
前記第1のネットワークデバイスは分散ユニット(DU)であり、前記第2のネットワークデバイスは集中ユニット(CU)である
通信方法。
【請求項5】
前記第1のパラメータは、前記端末デバイスに送信される無線リソース制御再構成メッセージで搬送される、請求
項4に記載の方法。
【請求項6】
前記第1のネットワークデバイスによって、前記第1のパラメータを前記第2のネットワークデバイスに送信するステップを備える
請求項4又は5に記載の方法。
【請求項7】
第1のネットワークデバイスであって、
第1のパラメータを第2のネットワークデバイスに送信するように構成された送信モジュー
ルを備え、
前記第1のパラメータは、異なる測定タイプ間の測定ギャップ共有の割合を示すために使用され、前記第1のネットワークデバイスは、無線リンク制御層機能、媒体アクセス制御層機能、および物理層機能を有し、前記第2のネットワークデバイスは、パケットデータコンバージェンスプロトコル層機能、サービスデータ適応プロトコル層機能、および無線リソース制御層機能を
有し、
前記第1のネットワークデバイスは分散ユニット(DU)であり、前記第2のネットワークデバイスは集中ユニット(CU)である
第1のネットワークデバイス。
【請求項8】
前記測定タイプは、以下、すなわち、周波数内測定、周波数間測定、RAT間測定、および基準信号時間差測定のうちのいずれか1つを含む、請求
項7に記載の第1のネットワークデバイス。
【請求項9】
前記第1のパラメータは、前記第2のネットワークデバイスに送信される以下のメッセージ、すなわち、端末デバイスコンテキストセットアップ応答メッセージ、端末デバイスコンテキスト変更応答、および端末デバイスコンテキスト変更要求のうちのいずれか1つで搬送される、請求
項7また
は8に記載の第1のネットワークデバイス。
【請求項10】
第2のネットワークデバイスであって、
第1のネットワークデバイスから第1のパラメータを受信するように構成された取得モジュールであって、前記第1のパラメータは、異なる測定タイプ間の測定ギャップ共有の割合を示すために使用される、取得モジュールと、
前記第1のパラメータを端末デバイスに送信するように構成された送信モジュールと
を備え、
前記第1のネットワークデバイスは、無線リンク制御層機能、媒体アクセス制御層機能、および物理層機能を有し、前記第2のネットワークデバイスは、パケットデータコンバージェンスプロトコル層機能、サービスデータ適応プロトコル層機能、および無線リソース制御層機能を有
し、
前記第1のネットワークデバイスは分散ユニット(DU)であり、前記第2のネットワークデバイスは集中ユニット(CU)である
第2のネットワークデバイス。
【請求項11】
前記第1のパラメータは、前記端末デバイスに送信される無線リソース制御再構成メッセージで搬送される、請求
項10に記載の第2のネットワークデバイス。
【請求項12】
少なくとも1つのプロセッサと電源回路とを備える通信装置であって、前記電源回路は、前記少なくとも1つのプロセッサに電力を供給するように構成され、関連するプログラム命令は、前記少なくとも1つのプロセッサにおいて実行され、これによって、前記通信装置は、請求項1か
ら6のいずれか一項に記載の方法を実行する、通信装置。
【請求項13】
請求項1か
ら3のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成された通信装置。
【請求項14】
請求
項4から6のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成された通信装置。
【請求項15】
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体は関連するプログラム命令を記憶し、前記関連するプログラム命令が実行されるとき、請求項1か
ら6のいずれか一項に記載の方法が実行される、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項16】
コンピュータプログラムであって、前記コンピュータプログラ
ムは関連するプログラム命令を含み、前記関連するプログラム命令が実行されるとき、請求項1か
ら6のいずれか一項に記載の方法が実行される、コンピュータプログラム。
【請求項17】
請求
項7から9のいずれか一項に記載の第1のネットワークデバイスと、請求
項10又は11に記載の第2のネットワークデバイスとを備える通信システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、通信技術の分野に関し、より具体的には、測定パラメータ転送方法および関連するデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
測定構成は、ワイヤレス通信システムにおける測定ステップのうちの1つである。測定構成フェーズでは、ネットワークは、測定構成メッセージを使用してシグナリングによって、測定に必要な情報をUEに送信する。シグナリングを受信した後、UEは、これに対応してUEの測定構成データベースおよび測定レポートリストを変更し、変更成功メッセージをネットワークに通知する。測定構成メッセージは、測定ギャップおよび測定ギャップ共有を含み得る。
【0003】
第5世代(fifth generation、5G)通信には、集中ユニット(centralized unit、CU)および分散ユニット(distributed unit、DU)が存在する。ネットワークデバイス(gNodeBなど)は、プロトコル層に基づいて、少なくとも1つの分散ユニットと、少なくとも1つの分散ユニットに接続された少なくとも1つの集中ユニットとに分割され得る。可能な分割方式では、分散ユニットは、無線リンク制御(radio link control、RLC)層機能、媒体アクセス制御(Medium Access Control、MAC)層機能、および物理(physical、PHY)層機能を含み得る。集中ユニットは、パケットデータコンバージェンスプロトコル(packet data convergence protocol、PDCP)層機能、サービスデータ適応プロトコル(service data adaptation protocol、SDAP)層機能、および無線リソース制御(radio resource control、RRC)層機能を含み得る。CUおよびDUによって形成されるネットワークアーキテクチャは、CU-DUアーキテクチャと呼ばれ得る。別の設計では、CUまたはDUの機能は、代わりに、サービスタイプまたは別のシステム要件に基づく分割によって得られてもよい。例えば、レイテンシに基づいて分割が実行され、処理時間がレイテンシ要件を満たす必要がある機能がDUに配置され、処理時間がレイテンシ要件を満たす必要がない機能がCUに配置される。
【0004】
現在存在するCU-DUアーキテクチャでは、CUがgap sharingパラメータをどのように取得するかは指定されていない。その結果、端末デバイスは、時間内にgap sharingパラメータを正確に取得することができない場合がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
測定パラメータは、スケジューリングに関連するパラメータであり、MAC層はスケジューリングを担当する。したがって、DUは、時間内にgap sharingパラメータを正確に決定し得る。これを考慮して、本出願は、測定パラメータ転送方法および関連するデバイスを提供する。本方法によれば、CUは、時間内にgap sharingパラメータを正確に取得し得る。
【0006】
第1の態様によれば、本出願は通信方法を提供する。本方法は、第1のネットワークデバイスによって、第1のパラメータを第2のネットワークデバイスに送信するステップであって、第1のパラメータは、異なる測定タイプ間の測定ギャップ共有の割合を示すために使用される、ステップを含み得る。第1のネットワークデバイスは、無線リンク制御層機能、媒体アクセス制御層機能、および物理層機能を有する。第2のネットワークデバイスは、パケットデータコンバージェンスプロトコル層機能、サービスデータ適応プロトコル層機能、および無線リソース制御層機能を有する。本方法によれば、第2のネットワークデバイスは、時間内に測定ギャップ共有パラメータを正確に取得し得る。
【0007】
実現可能な設計では、測定タイプは、以下、すなわち、周波数内測定、周波数間測定、RAT間測定、および基準信号時間差測定のうちのいずれか1つを含み得る。
【0008】
実現可能な設計では、第1のネットワークデバイスは、端末デバイスコンテキストセットアップ応答メッセージを使用して第1のパラメータを第2のネットワークデバイスに送信する。
【0009】
第2の態様によれば、本出願は通信方法を提供する。本方法は、第2のネットワークデバイスによって、第1のネットワークデバイスから第1のパラメータを受信するステップであって、第1のパラメータは、異なる測定タイプ間の測定ギャップ共有の割合を示すために使用される、ステップと、第2のネットワークデバイスによって、第1のパラメータを端末デバイスに送信するステップとを含み得る。第1のネットワークデバイスは、無線リンク制御層機能、媒体アクセス制御層機能、および物理層機能を有する。第2のネットワークデバイスは、パケットデータコンバージェンスプロトコル層機能、サービスデータ適応プロトコル層機能、および無線リソース制御層機能を有する。本方法によれば、第2のネットワークデバイスは、時間内に測定ギャップ共有パラメータを正確に取得し得、端末デバイスは、時間内に測定ギャップ共有パラメータを正確に取得し得る。
【0010】
実現可能な設計では、第2のネットワークデバイスによって第1のパラメータを端末デバイスに送信するステップは、第1のパラメータが無線リソース制御再構成メッセージで搬送されることを含む。
【0011】
第3の態様によれば、本出願は第1のネットワークデバイスを提供する。第1のネットワークデバイスは、第1のパラメータを第2のネットワークデバイスに送信するように構成された送信モジュールであって、第1のパラメータは、異なる測定タイプ間の測定ギャップ共有の割合を示すために使用される、送信モジュールを含み得る。第1のネットワークデバイスは、無線リンク制御層機能、媒体アクセス制御層機能、および物理層機能を有する。第2のネットワークデバイスは、パケットデータコンバージェンスプロトコル層機能、サービスデータ適応プロトコル層機能、および無線リソース制御層機能を有する。
【0012】
実現可能な設計では、測定タイプは、以下、すなわち、周波数内測定、周波数間測定、RAT間測定、および基準信号時間差測定のうちのいずれか1つを含む。
【0013】
実現可能な設計では、第1のパラメータは、以下のメッセージ、すなわち、端末デバイスコンテキストセットアップ応答メッセージ、端末デバイスコンテキスト変更応答、および端末デバイスコンテキスト変更要求のうちのいずれか1つで搬送されてもよい。
【0014】
第4の態様によれば、本出願は第2のネットワークデバイスを提供する。第2のネットワークデバイスは、第1のネットワークデバイスから第1のパラメータを受信するように構成された取得モジュールであって、第1のパラメータは、異なる測定タイプ間の測定ギャップ共有の割合を示すために使用される、取得モジュールと、第1のパラメータを端末デバイスに送信するように構成された送信モジュールとを含み得る。第1のネットワークデバイスは、無線リンク制御層機能、媒体アクセス制御層機能、および物理層機能を有する。第2のネットワークデバイスは、パケットデータコンバージェンスプロトコル層機能、サービスデータ適応プロトコル層機能、および無線リソース制御層機能を有する。実現可能な設計では、第1のパラメータは、無線リソース制御再構成メッセージで搬送され得る。
【0015】
第5の態様によれば、本出願は通信装置を提供し、通信装置は、少なくとも1つのプロセッサと電源回路とを含み得る。電源回路は、プロセッサに電力を供給するように構成され、関連するプログラム命令が少なくとも1つのプロセッサにおいて実行され、これによって、通信装置は、第1の態様または第2の態様の方法および本方法の任意の設計を実現する。通信装置は、第1の態様または第2の態様の方法および本方法の任意の設計における端末デバイス、ネットワークデバイス、または端末デバイスもしくはネットワークデバイス内のチップであり得る。任意選択で、通信装置は少なくとも1つのメモリをさらに含んでもよく、メモリは関連するプログラム命令を記憶する。
【0016】
第6の態様によれば、本出願はチップを提供し、チップは通信装置に適用され得る。チップは、少なくとも1つのプロセッサと電源回路とを含む。電源回路は、プロセッサに電力を供給するように構成され、関連するプログラム命令が少なくとも1つのプロセッサにおいて実行され、これにより、通信装置は、第1の態様または第2の態様の方法および本方法の任意の設計を実現する。任意選択で、チップは少なくとも1つのメモリをさらに含んでもよく、メモリは関連するプログラム命令を記憶する。
【0017】
第7の態様によれば、本出願はコンピュータ記憶媒体を提供し、コンピュータ記憶媒体は通信装置に適用され得る。コンピュータ可読記憶媒体は、関連するプログラム命令を記憶し、関連するプログラム命令が実行されるとき、通信装置は、第1の態様または第2の態様の方法および本方法の任意の設計を実現することが可能である。
【0018】
第8の態様によれば、本出願はコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品は、関連するプログラム命令を含み、関連するプログラム命令が実行されるとき、第1の態様または第2の態様の方法および本方法の任意の設計が実現される。
【0019】
第9の態様によれば、本出願は通信システムを提供し、本システムは、第3の態様の第1のネットワークデバイスおよび第4の態様の第2のネットワークデバイスを含み得る。
【0020】
本明細書に含まれ、本明細書の一部を構成し得る添付の図面は、本明細書と共に、例示的な実施形態、または本出願の特徴および態様を示し、本出願の原理を説明するために使用される。以下の説明における添付の図面は、本出願の一部の実施形態を示しているにすぎず、当業者は、創造的な努力なしにこれらの添付の図面から他の図面を導き出し得ることは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本出願による可能な通信システムの概略図である。
【
図2】本出願の一実施形態による通信方法の概略フローチャートである。
【
図3】本出願の一実施形態によるネットワークデバイスの概略ブロック図である。
【
図4】本出願の一実施形態によるネットワークデバイスの概略ブロック図である。
【
図5】本出願の一実施形態による通信装置の概略ブロック図である。
【
図6】本出願の一実施形態によるチップの概略ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本出願の説明では、「第1の」または「第2の」などの用語は区別および説明のために使用されているにすぎず、相対的な重要性の指示もしくは暗示として、または順番の指示もしくは暗示として理解されてはならない。本出願では、「第1のネットワークデバイス」などのさまざまな番号を有するネットワークデバイスに関して、番号は、文脈の説明で便宜上使用されているにすぎず、異なる連続番号は特定の技術的意味を有さない。例えば、第1のネットワークデバイスおよび第2のネットワークデバイスは、一連のネットワークデバイスのうちの1つまたはいずれか1つとして理解され得る。例えば、番号付きネットワークデバイスの機能は、番号付きネットワークデバイスの文脈の内容を使用して決定され得、および/または番号付きネットワークデバイスで保持される情報の機能を使用して決定され得る。特定の実施態様では、異なる番号を有するネットワークデバイスは、同じネットワークデバイスまたは同じタイプのネットワークデバイスであってもよい。これは本出願では限定されない。
【0023】
本出願における「動作201」または「動作202」などの用語は、区別および説明のために使用されているにすぎず、動作の相対的な重要性の指示もしくは暗示として、または動作の実行順序の指示もしくは暗示として理解されてはならない。
【0024】
本出願における「および/または」という用語は、関連付けられた対象を記述するための関連付け関係を記述しているにすぎず、3つの関係が存在し得ることを示す。例えば、Aおよび/またはBは、以下の3つのケース、すなわち、Aのみが存在するケース、AとBの両方が存在するケース、およびBのみが存在するケースを示し得る。加えて、本明細書における記号「/」は、一般に、関連付けられた対象間の「または」関係を示す。
【0025】
本出願では、「少なくとも1つ」は1つ以上を指し、「複数の」は2つ以上を指す。「および/または」という用語は、関連付けられた対象間の関連付け関係を記述し、3つの関係が存在し得ることを示す。例えば、Aおよび/またはBは、以下のケース、すなわち、Aのみが存在するケース、AとBの両方が存在するケース、およびBのみが存在するケースを示し得、その場合、AおよびBは単数であっても複数であってもよい。記号「/」は通常、関連付けられた対象間の「または」関係を示す。「以下のうちの少なくとも1つのもの(要素)」またはその同様の表現は、単一のもの(要素)または複数のもの(要素)の任意の組み合わせを含む、これらのものの任意の組み合わせを指す。例えば、a、b、またはcのうちの少なくとも1つのもの(要素)は、a、b、c、aおよびb、aおよびc、bおよびc、またはa、b、およびcを示し得、その場合、a、b、およびcは単数であっても複数であってよい。
【0026】
本出願では、「伝送」は、以下の3つのケース、すなわち、データ送信、データ受信、またはデータ送信およびデータ受信を含み得る。すなわち、本明細書でのデータ伝送は、アップリンクデータ伝送および/またはダウンリンクデータ伝送を含む。データは、チャネルおよび/または信号を含み得る。アップリンクデータ伝送は、アップリンクチャネル伝送および/またはアップリンク信号伝送であり、ダウンリンクデータ伝送は、ダウンリンクチャネル伝送および/またはダウンリンク信号伝送である。
【0027】
本出願では、「含み得る」、「有する」、および任意の他の変種の用語は、非排他的包含に該当することが意図されており、例えば、ステップまたはユニットのリストを含むプロセス、方法、システム、製品、またはデバイスは、明示的に列挙されたそれらのステップまたはユニットに必ずしも限定されず、明示的に列挙されていない、またはプロセス、方法、製品、もしくはデバイスに固有である他のステップまたはユニットを含み得る。
【0028】
以下では、添付の図面を参照して、本出願の技術的解決策を説明する。例えば、本出願の実施形態において添付の図面に破線で表された特徴または内容は、実施形態の任意選択の動作または任意選択の構造として理解され得る。
【0029】
本出願の実施形態で提供される解決策は、
図1に示されている通信システムに適用可能である。通信システムは、端末デバイスとネットワークデバイスとの間の通信を実現するように構成され得、以下の様々な通信システム、例えば、グローバル・システム・フォー・モバイル・コミュニケーションズ(global system of mobile communication、GSM)システム、符号分割多元接続(code division multiple access、CDMA)システム、広帯域符号分割多元接続(wideband code division multiple access、WCDMA(登録商標))システム、汎用パケット無線サービス(general packet radio service、GPRS)、ロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)システム、LTE周波数分割複信(frequency division duplex、FDD)システム、LTE時分割複信(time division duplex、TDD)、ユニバーサル移動体通信システム(universal mobile telecommunication system、UMTS)、ワールドワイド・インターオペラビリティ・フォー・マイクロウェーブ・アクセス(worldwide interoperability for microwave access、WiMAX)通信システム、または第5世代(5th generation、5G)移動体通信システムにおける新無線(new radio、NR)システム、および移動体通信サービスを提供するように構成され得る別のネットワークシステムであり得る。これは本出願では限定されない。
【0030】
図1に示されているように、通信システムは、端末デバイス100、ネットワークデバイス110、ネットワークデバイス120、およびネットワークデバイス130を含み得る。端末デバイス100およびネットワークデバイスは、ワイヤレス通信インターフェース(例えば、LTEエアインターフェースまたはNRエアインターフェース)を介して互いに通信し得る。第1のネットワークデバイス、第2のネットワークデバイス、および第3のネットワークデバイスは、有線方式で互いに通信してもよいし(例えば、デバイスは光ファイバを介して接続される)、ワイヤレス方式で互いに通信してもよいし(例えば、デバイスはマイクロ波を介して接続される)、またはコアネットワークデバイスを使用して互いに通信してもよい。
図1に示されているネットワークアーキテクチャは、例示的なアーキテクチャ図にすぎないことに留意されたい。図示されていないが、
図1に示されているネットワーク機能エンティティに加えて、
図1に示されているネットワークは、別の機能エンティティ、例えばコアネットワーク要素をさらに含んでもよい。これは限定されない。
【0031】
図1に示されているように、端末デバイス100は、通常、ネットワークデバイスと通信する能力を有するデバイスを指し得、例えば、ユーザ機器(user equipment、UE)、アクセス端末デバイス、ユーザユニット、ユーザ局、移動局、モバイルコンソール、リモート局、リモート端末デバイス、モバイルデバイス、ユーザ端末デバイス、ワイヤレス端末デバイス、ユーザエージェント、またはユーザ装置であり得る。例えば、端末デバイスは、携帯電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(session initiation protocol、SIP)電話、ワイヤレスローカルループ(wireless local loop、WLL)局、携帯情報端末(personal digital assistant、PDA)、ワイヤレス通信機能を有するハンドヘルドデバイス、コンピューティングデバイス、ワイヤレスモデムに接続された別の処理デバイス、車載デバイス、ウェアラブルデバイス(スマートウォッチもしくはスマートバンドなど)であってもよいし、またはスマート家具(もしくは家電製品)、将来の5Gネットワークの端末デバイス、将来の発展型公衆陸上移動体ネットワーク(public land mobile network、PLMN)の端末デバイス、車・すべてのもの間(vehicle to everything、V2X)の車両デバイス、もしくは顧客構内設備(customer-premises equipment、CPE)などであってもよい。本出願のこの実施形態では、端末デバイスの具体的な実施の形態は限定されない。
【0032】
図1に示されているように、ネットワークデバイス110、ネットワークデバイス120、およびネットワークデバイス130は、無線物理エンティティ機能と、リソーススケジューリングならびに無線リソース管理、無線アクセス制御、およびモビリティ管理などの機能とを実施するように構成され得る。例えば、ネットワークデバイスは、無線アクセスネットワーク(radio access network、RAN)デバイスであってもよい。本出願では、関連ネットワークデバイスは、通常、端末デバイスと通信するように構成され得るデバイスを指し得、例えば、GSMシステムもしくはCDMAシステムの基地トランシーバ局(base transceiver station、BTS)、WCDMA(登録商標)システムのノードB(nodeB、NB)、LTEシステムの発展型ノードB(evolutional nodeB、eNB)、クラウド無線アクセスネットワーク(cloud radio access network、CRAN)のシナリオの無線コントローラ、中継ノード局、アクセスポイント、車載デバイス、路側ユニット(road side unit、RSU)、ウェアラブルデバイス、NRノードB、次世代ノードB(generation nodeB、gNB)、集中ユニット(centralized unit、CU)、分散ユニット(distribute unit、DU)、または将来の発展型PLMNネットワークのネットワークデバイスなどの将来の5Gネットワークのネットワークデバイスであってもよい。本出願のこの実施形態では、ネットワークデバイスの具体的な実施の形態は限定されない。
【0033】
図2は、本出願による通信方法の概略フローチャートである。以下では、
図2を参照して、本出願の実施形態における技術的解決策を具体的に説明する。例えば、
図2に対応する通信方法200は、以下のステップを含み得る。
【0034】
動作201:第1のネットワークデバイスは、第1のパラメータを第2のネットワークデバイスに送信し、第1のパラメータは、異なる測定タイプ間の測定ギャップ共有の割合を示すために使用される。
【0035】
任意選択で、第1のネットワークデバイスはDUであってもよく、第2のネットワークデバイスはCUであってもよい。CUの機能は、1つのエンティティによって実現されてもよいし、または異なるエンティティによって実現されてもよい。例えば、CUの機能はさらに分割されてもよい。例えば、制御プレーン(control panel、CP)はユーザプレーン(user panel、UP)から分離される、すなわち、CUの制御プレーン(CU-CP)はCUのユーザプレーン(CU-UP)から分離される。例えば、CU-CPおよびCU-UPは、異なる機能エンティティによって実現されてもよい。CU-CPおよびCU-UPは、基地局の機能を共同で実現するためにDUに結合され得る。別の設計では、CUは、代わりに、コアネットワークの1つ以上の機能を有してもよい。1つ以上のCUは、集中してまたは分離して配置されてもよい。例えば、CUは、集中管理を容易にするためにネットワーク側に配置されてもよい。DUは複数の無線周波数機能を有し得、複数の無線周波数機能はリモートで設定され得る。本出願では、CUとDUとの間の相互作用のためのインターフェースは、F1インターフェースと呼ばれ得る。F1APメッセージは、CUとDUとの間の相互作用のために使用され得る。例えば、既存のF1APメッセージは、gNB-CU/gNB-DU構成更新(configuration update)メッセージ、gNB-CU/gNB-DU構成更新応答(configuration update acknowledge)メッセージ、UEコンテキストセットアップ/変更要求(user equipment context setup/modification request)メッセージ、UEコンテキストセットアップ/変更応答(user equipment context setup/modification response)メッセージ、UEコンテキストセットアップ/変更要請(user equipment context setup/modification required)メッセージ、またはUEコンテキスト解放コマンド/要求/完了(UE context release command/request/complete)メッセージであり得る。
【0036】
第1のパラメータは、要求に基づいて送信され得る。例えば、第2のネットワークデバイスは、第1のパラメータを要求するために要求メッセージを第1のネットワークデバイスに送信してもよい。例えば、要求メッセージは、端末デバイスコンテキストセットアップ要求(UE CONTEXT SETUP REQUEST)メッセージに含まれてもよく、第1のパラメータは、端末デバイスコンテキストセットアップ応答(UE CONTEXT SETUP RESPONSE)メッセージに含まれる。例えば、要求メッセージは、端末デバイスコンテキスト変更要求(UE CONTEXT MODIFICATION REQUEST)メッセージに含まれてもよく、第1のパラメータは、端末デバイスコンテキスト変更応答(UE CONTEXT MODIFICATION RESPONSE)メッセージに含まれる。第1のパラメータは、代わりに、端末デバイスコンテキスト変更要求(UE CONTEXT MODIFICATION REQUIRED)メッセージに含まれてもよい。
【0037】
任意選択で、第1のパラメータはgap sharingである。例えば、gap sharingは、異なる測定タイプ間のgap共有の割合を指し得、gap sharingは、様々なタイプの測定に割り当てられる測定ギャップの割合を決定するために使用され得る。例えば、現在、gapを必要とする周波数内測定と周波数間測定との間のgap sharingが考慮される必要がある。ネットワークが、周波数内測定のgap sharingが25%であると構成する場合、それは、gapの4つの周期的リソースごとに、1つの周期的リソースが周波数内測定に使用され、3つの周期的リソースが周波数間測定に使用されることを意味する。従来技術では、gap sharingは4つの値を有し、2ビットで表され、gap sharingおよびgapは、情報要素MeasConfig内に存在し、それゆえ、新しい情報要素MeasGapSharingConFigに配置され得る。
【0038】
測定タイプは、以下、すなわち、周波数内(intra-frequency)測定、周波数間(inter-frequency)測定、RAT間(inter-RAT)測定、および基準信号時間差(reference signal time difference、RSTD)測定のうちの少なくとも1つを含み得る。
【0039】
任意選択で、第1のネットワークデバイスおよび第2のネットワークデバイスはそれぞれ、eNBまたはgNBなどの無線アクセスネットワーク(radio access network、RAN)デバイスであってもよい。
【0040】
この場合、具体的には、gap sharingパラメータ/構成は、X2/Xnインターフェースを介して直接相互作用され得る。本出願における「gap sharingパラメータ」は、「gap sharing構成(configuration)」と呼ばれる場合もある。具体的には、gap sharing configurationは、情報要素MeasGapSharingConfigであってもよいし、またはコンテナ(container)の形式で交換されるノード間メッセージ(inter-node message)であってもよい。具体的には、inter-node messageは、3GPP規格のTS38.331テキストで定義されたCG-ConfigまたはCG-ConfigInfoであってもよい。
【0041】
動作202:第2のネットワークデバイスは、第1のパラメータを端末デバイスに送信する。
【0042】
例えば、第1のパラメータは、無線リソース制御再構成(RRC reconfiguration)メッセージに含まれてもよい。
【0043】
本出願のこの実施形態は、gap sharingパラメータを転送するための通信方法を提供する。1つの方法では、DUがgap sharingパラメータをCUに送信し、これにより、CUは、時間内にgap sharingパラメータを正確に取得し得、最終的に、端末デバイスは、時間内にgap sharingパラメータを正確に取得し得る。
【0044】
別の方法では、gNodeB間でgap sharingが交換され、これにより、gNodeBがgap構成を交換するとき、1つのgNodeBは、gNodeBによって決定されたgap sharingパラメータをピア側に通知し、gap sharingパラメータは、ピア側によって測定構成を効果的に実行するための基準として使用され、その結果、通信システム全体の測定の効率および信頼性が改善される。
【0045】
前述の同様の技術的概念に基づいて、本出願の一実施形態はネットワークデバイスを提供する。ネットワークデバイスは、前述の実施形態の各々で提供される通信方法および通信方法の任意の可能な設計におけるネットワークデバイスであり得る。ネットワークデバイスは、前述の実施形態の各々で提供される通信方法における、ネットワークデバイスによって実行される方法ステップ、動作、または挙動を実行するように構成された少なくとも1つの対応するユニットを含み得る。少なくとも1つのユニットは、ネットワークデバイスによって実行される方法ステップ、動作、または挙動と1対1に対応して配置され得る。
【0046】
例えば、第1のネットワークデバイス300の構造および機能は、本出願の実施形態において
図3を参照して以下で具体的に説明される。
図3は、本出願の一実施形態による第1のネットワークデバイス300の概略ブロック図である。
【0047】
例えば、本出願は、第1のネットワークデバイス300を提供し、これは、第1のパラメータを第2のネットワークデバイスに送信し、第1のパラメータは、異なる測定タイプ間の測定ギャップ共有の割合を示すために使用される、ように構成された送信モジュール301を含み得る。第1のネットワークデバイスは、無線リンク制御層機能、媒体アクセス制御層機能、および物理層機能を有する。第2のネットワークデバイスは、パケットデータコンバージェンスプロトコル層機能、サービスデータ適応プロトコル層機能、および無線リソース制御層機能を有する。
【0048】
任意選択で、測定タイプは、以下のうちのいずれか1つ、すなわち、周波数内測定、周波数間測定、RAT間測定、および基準信号時間差測定のうちのいずれか1つを含む。
【0049】
任意選択で、第1のパラメータは、以下のメッセージのうちのいずれか1つ、すなわち、端末デバイスコンテキストセットアップ応答メッセージ、端末デバイスコンテキスト変更応答、および端末デバイスコンテキスト変更要求のうちのいずれか1つで搬送されてもよい。
【0050】
例えば、第2のネットワークデバイス400の構造および機能は、本出願の実施形態において
図4を参照して以下で具体的に説明される。
図4は、本出願の一実施形態による第2のネットワークデバイス400の概略ブロック図である。
【0051】
例えば、本出願は、第2のネットワークデバイス400を提供し、これは、第1のネットワークデバイスから第1のパラメータを受信し、第1のパラメータは、異なる測定タイプ間の測定ギャップ共有の割合を示すために使用される、ように構成された取得モジュール401と、第1のパラメータを端末デバイスに送信するように構成された送信モジュール402とを含み得る。第1のネットワークデバイスは、無線リンク制御層機能、媒体アクセス制御層機能、および物理層機能を有する。第2のネットワークデバイスは、パケットデータコンバージェンスプロトコル層機能、サービスデータ適応プロトコル層機能、および無線リソース制御層機能を有する。
【0052】
任意選択で、第1のパラメータは、無線リソース制御再構成メッセージで搬送されてもよい。
【0053】
前述の実施形態におけるこれらのモジュールユニットは、コンピュータプログラムによって実現されてもよいし、ハードウェア回路によって実現されてもよいし、またはハードウェア回路と組み合わせたコンピュータプログラムによって実現されてもよいことに留意されたい。例えば、受信モジュールおよび送信モジュールは、トランシーバ装置、インターフェース回路、もしくはトランシーバによって実施され得、または受信モジュールは独立した受信機によって実現され、送信モジュールは独立した受信機によって実現される。処理モジュールは、データ処理機能を有するプロセッサによって実現され得る。
【0054】
同じ技術的概念に基づいて、本出願の一実施形態は、前述の方法の実施形態において任意の端末デバイスまたは任意のネットワークデバイスによって実行される機能を実現するように構成され得る通信装置500をさらに提供する。通信装置500の構造および機能は、本出願の実施形態において
図5を参照して以下で具体的に説明される。
図5は、本出願の一実施形態による通信装置500の概略ブロック図である。通信装置は、少なくとも1つのプロセッサ501と、電源回路505とを含み得る。関連するプログラム命令が少なくとも1つのプロセッサ501で実行されるとき、通信装置500は、方法200で提供される通信方法および通信方法の任意の設計における第1のネットワークデバイスまたは第2のネットワークデバイスの機能を実現することが可能である。電源回路505は、プロセッサ501に電力を供給するように構成され得る。任意選択で、電源回路505は、プロセッサ501と同じチップに配置されてもよいし、またはプロセッサ501が配置されているチップ以外の別のチップに配置されてもよい。任意選択で、通信装置500は、少なくとも1つのメモリ502をさらに含んでもよく、メモリ502は、記憶に必要な関連するプログラム命令および/またはデータを記憶するように構成されてもよい。任意選択で、通信装置500は、トランシーバ装置503をさらに含んでもよい。トランシーバ装置503は、別の通信デバイス(ネットワークデバイスまたは端末デバイスなど、本明細書では限定されない)との通信相互作用、例えば、制御シグナリングおよび/またはサービスデータの交換を実行するために通信装置500によって使用され得る。トランシーバ装置503は、通信送受信機能を有する回路によって実現され得る。任意選択で、
図5に示されているように、通信装置500はバス504をさらに含んでもよい。通信装置500内のすべての部分は、バス504を介して相互接続されてもよい。
【0055】
同じ技術的概念に基づいて、本出願の一実施形態はチップ600を提供する。チップ600の構造および機能は、本出願の実施形態において
図6を参照して以下で具体的に説明される。
図6は、本出願の一実施形態によるチップ600の概略ブロック図である。チップ600は、前述のネットワークデバイスのいずれか1つに適用され得る。チップの処理によって、第1のネットワークデバイスまたは第2のネットワークデバイスは、本出願の実施形態の方法200で提供される通信方法および通信方法の任意の可能な設計解決策における第1のネットワークデバイスまたは第2のネットワークデバイスの動作を実行することが可能である。
図6に示されているように、チップ600は、少なくとも1つのプロセッサ601と、電源回路605とを含み得る。関連するプログラム命令が少なくとも1つのプロセッサ601で実行されるとき、本出願の実施形態の方法200で提供される通信方法および通信方法の任意の可能な設計解決策における第1のネットワークデバイスまたは第2のネットワークデバイスの動作が実現される。電源回路605は、プロセッサ601に電力を供給するように構成され得る。任意選択で、電源回路605は、プロセッサ601と同じチップに配置されてもよいし、またはプロセッサ601が配置されているチップ以外の別のチップに配置されてもよい。任意選択で、チップ600は、少なくとも1つのメモリ602をさらに含んでもよく、メモリ602は、関連するプログラム命令を記憶する。任意選択で、チップ600は、インターフェース回路603およびバス604をさらに含んでもよい。少なくとも1つのプロセッサ601、少なくとも1つのメモリ602、およびインターフェース回路603は、バス604を介して互いに結合される。チップ600は、インターフェース回路603を使用して、端末デバイス、第1のネットワークデバイス、第2のネットワークデバイス、またはネットワーク内の別のデバイスと相互作用する。任意選択で、プロセッサ601およびメモリ602は、処理装置に組み合わされてもよい。例えば、特定の実施態様では、メモリ602は、プロセッサ601に統合されてもよいし、またはプロセッサ601から独立していてもよい。
【0056】
本出願の実施形態におけるプロセッサは、中央処理装置(central processing unit、CPU)であってもよいことを理解されたい。プロセッサはさらに、別の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array、FPGA)もしくは別のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートもしくはトランジスタ論理デバイス、またはディスクリートハードウェア部品などであってもよい。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよいし、またはプロセッサは任意の従来のプロセッサなどであってもよい。
【0057】
本出願の実施形態におけるメモリは、揮発性メモリもしくは不揮発性メモリであってもよいし、または揮発性メモリおよび不揮発性メモリを含んでもよいことがさらに理解されよう。不揮発性メモリは、読み出し専用メモリ(read-only memory、ROM)、プログラマブル読み出し専用メモリ(programmable ROM、PROM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(erasable PROM、EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(electrically EPROM、EEPROM)、またはフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリは、外部キャッシュとして使用されるランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)であってもよい。限定的な説明ではなく例として、多くの形態のランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)、例えば、スタティックランダムアクセスメモリ(static RAM、SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、シンクロナス・ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(synchronous DRAM、SDRAM)、ダブル・データ・レート・シンクロナス・ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(double data rate SDRAM、DDR SDRAM)、拡張シンクロナス・ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(enhanced SDRAM、ESDRAM)、シンクリンク・ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(synchlink DRAM、SLDRAM)、およびダイレクト・ラムバス・ランダム・アクセス・メモリ(direct rambus RAM、DR RAM)が使用されてもよい。
【0058】
本出願の実施形態における電源回路は、以下のうちの少なくとも1つ、すなわち、電源サブシステム、電気チューブ管理チップ、消費電力管理プロセッサ、または消費電力管理制御回路のうちの少なくとも1つを含むが、これらに限定されない。
【0059】
本出願の実施形態におけるトランシーバ装置、インターフェース回路、またはトランシーバは、別個の送信機および/または別個の受信機を含んでもよいし、または送信機と受信機とは統合されてもよい。トランシーバ装置、インターフェース回路、またはトランシーバは、対応するプロセッサの指示の下で動作し得る。任意選択で、送信機は物理デバイスの送信機に対応していてもよく、受信機は物理デバイスの受信機に対応していてもよい。
【0060】
当業者は、説明を簡便にする目的で、前述の機能モジュールの分割が説明のための例として使用されているにすぎないことを明確に理解し得る。実際の適用例では、前述の機能は、要件に基づいて実現するために異なる機能モジュールに割り当てられてもよい。すなわち、装置の内部構造は、上記で説明された機能の全部または一部を実現するために異なる機能モジュールに分割される。前述のシステム、装置、およびユニットの詳細な動作プロセスについては、前述の方法の実施形態の対応するプロセスを参照し、本明細書では詳細は再び説明されない。
【0061】
本出願の実施形態では、開示されたシステム、装置、および方法は、他の方法で実現されてもよいことを理解されたい。例えば、説明された装置の実施形態は例にすぎない。例えば、モジュールまたはユニットの分割は論理的な機能の分割にすぎず、実際の実施態様では他の分割であってもよい。例えば、複数のユニットまたは構成要素は、別のシステムに組み合わされてもよいもしくは統合されてもよいし、または一部の特徴は無視されてもよいもしくは実行されなくてもよい。加えて、提示されたまたは述べられた相互結合または直接的な結合もしくは通信接続は、いくつかのインターフェースを介して実現されてもよい。装置またはユニット間の間接的な結合または通信接続は、電子的な、機械的な、または他の形態で実現されてもよい。
【0062】
当業者は、本明細書に開示された実施形態を参照して説明された例におけるユニットおよびアルゴリズムステップが、電子ハードウェアまたはコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組み合わせによって実現され得ることを認識し得る。機能がハードウェアとソフトウェアのどちらによって実行されるかは、技術的解決策の特定の用途および設計上の制約に依存する。当業者は、各特定の用途の説明された機能を実現するために異なる方法を使用し得るが、その実現が本出願の範囲を超えると考えられてはならない。
【0063】
前述の実施形態では、実施形態の説明はそれぞれの焦点を有する。実施形態で詳細に説明されていない部分については、他の実施形態の関連する説明を参照されたい。
【0064】
本出願の実施形態では、別個の構成要素として説明されたユニットは、物理的に分離していてもいなくてもよく、ユニットとして提示された構成要素は、物理的ユニットであってもなくてもよいし、1つの位置に配置されてもよいし、または複数のネットワークユニットに分散されてもよい。ユニットの一部または全部は、本出願の実施形態における解決策の目的を達成するために実際の要件に基づいて選択されてもよい。
【0065】
加えて、本出願の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてもよいし、またはユニットの各々は物理的に単独で存在してもよいし、または2つ以上のユニットが1つのユニットに統合されてもよい。統合ユニットは、ハードウェアの形態で実現されてもよいし、またはソフトウェア機能ユニットの形態で実現されてもよい。
【0066】
統合ユニットが、ソフトウェア機能ユニットの形態で実現され、独立した製品として販売または使用される場合、統合ユニットは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶され得る。このような理解に基づいて、本質的に本出願の技術的解決策、または従来技術に寄与する部分、または技術的解決策の全部もしくは一部は、ソフトウェア製品の形態で実現され得る。コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、コンピュータデバイス、例えばパーソナルコンピュータ、サーバ、もしくはネットワークデバイスに、またはプロセッサ(processor)に、本出願の実施形態で説明された方法の動作の全部または一部を実行するように命令するためのいくつかの命令を含み得る。前述の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、読み出し専用メモリ(read-only memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)、磁気ディスク、または光ディスクなどの、プログラムコードを記憶し得る任意の媒体またはコンピュータ記憶媒体を含み得る。
【0067】
前述の説明は、本出願の特定の実施態様にすぎず、本出願の保護範囲を限定することを意図されていない。本出願に開示された技術的範囲内で当業者によって容易に考え出されるいかなる変形または置換も、本出願の保護範囲内にあるものとする。
【符号の説明】
【0068】
100 端末デバイス
110 ネットワークデバイス
120 ネットワークデバイス
130 ネットワークデバイス
300 第1のネットワークデバイス
301 送信モジュール
400 第2のネットワークデバイス
401 取得モジュール
402 送信モジュール
500 通信装置
501 プロセッサ
502 メモリ
503 トランシーバ装置
504 バス
505 電源回路
600 チップ
601 プロセッサ
602 メモリ
603 インターフェース回路
604 バス
605 電源回路