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▶ ▲ざん▼ 華春の特許一覧

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  • 特許-ビーンミルの粉砕コア構造 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-13
(45)【発行日】2023-10-23
(54)【発明の名称】ビーンミルの粉砕コア構造
(51)【国際特許分類】
   A47J 42/10 20060101AFI20231016BHJP
   B02C 2/10 20060101ALI20231016BHJP
   B02C 7/12 20060101ALI20231016BHJP
【FI】
A47J42/10
B02C2/10 C
B02C7/12
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2022560411
(86)(22)【出願日】2020-10-12
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-02-08
(86)【国際出願番号】 CN2020120424
(87)【国際公開番号】W WO2021147379
(87)【国際公開日】2021-07-29
【審査請求日】2022-06-08
(31)【優先権主張番号】202020131549.5
(32)【優先日】2020-01-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】522228344
【氏名又は名称】▲ざん▼ 華春
【氏名又は名称原語表記】ZHAN, Huachun
【住所又は居所原語表記】Room 301 2200 Dongming Road, Pudong New Area Shanghai 201204, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】▲ざん▼ 華春
(72)【発明者】
【氏名】劉 彬
【審査官】西村 賢
(56)【参考文献】
【文献】実開昭62-061649(JP,U)
【文献】実開昭51-148489(JP,U)
【文献】実開昭51-148488(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2016/0353931(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2009/0134255(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47J 42/00-44/02
B02C 1/00- 2/10
B02C 15/00-17/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
円錐台形の粉砕コア本体(1)を含むビーンミルの粉砕コア構造であって、前記粉砕コア本体(1)の外周には縦方向に沿って複数の粉砕歯(2)が均等に分布し、前記粉砕歯(2)の上段外側の横方向には少なくとも一つの第1凸エッジ(4)が設けられ、前記粉砕歯(2)の下段外側の縦方向には少なくとも一つの第2凸エッジ(5)が設けられ
前記第1凸エッジ(4)は三角柱状であり、且つ、三角柱の一つの稜は粉砕コア本体(1)の外側に向かっている、ことを特徴とするビーンミル粉砕コア構造。
【請求項2】
円錐台形の粉砕コア本体(1)を含むビーンミルの粉砕コア構造であって、前記粉砕コア本体(1)の外周には縦方向に沿って複数の粉砕歯(2)が均等に分布し、前記粉砕歯(2)の上段外側の横方向には少なくとも一つの第1凸エッジ(4)が設けられ、前記粉砕歯(2)の下段外側の縦方向には少なくとも一つの第2凸エッジ(5)が設けられ
前記第2凸エッジ(5)は三角柱状であり、且つ、三角柱の一つの稜は粉砕コア本体(1)の外側に向かっている、ことを特徴とするビーンミル粉砕コア構造。
【請求項3】
前記粉砕歯(2)は上部から下部の方に向かって徐々に広くなる、ことを特徴とする請求項1又は2に記載のビーンミル粉砕コア構造。
【請求項4】
前記粉砕歯(2)は粉砕コア本体(1)の軸線に対して斜めに設置される、ことを特徴とする請求項1又は2に記載のビーンミル粉砕コア構造。
【請求項5】
前記第2凸エッジ(5)は粉砕歯(2)の傾斜方向に沿って設置される、ことを特徴とする請求項に記載のビーンミル粉砕コア構造。
【請求項6】
前記第1凸エッジ(4)は粉砕コア本体(1)の上面に平行して設置される、ことを特徴とする請求項1又は2に記載のビーンミル粉砕コア構造。
【請求項7】
前記粉砕コア本体(1)の中間軸線には接続孔(3)が設けられる、ことを特徴とする請求項1又は2に記載のビーンミル粉砕コア構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、研磨装置の技術分野に属し、特に、ビーンミルの粉砕コア構造に関する。粉砕装置
【背景技術】
【0002】
現在、ビーンミルは広く使われている。特に、コーヒー飲料の製造において、ビーンミルは必要不可欠なものである。ビーンミルはコーヒー豆をコーヒー粉に挽き、コーヒー粉の粉粒の均一度及び細粉の含有量は、ビーンミルの良否を評価する重要な基準である。そのうち、ビーンミルのコアとなる部品は粉砕コアであり、円錐形の粉砕コアは各種のビーンミルに広く使われている。その原理は、粉砕コアの内側と外側に、一定の傾斜がある粉砕歯が備えられ、傾斜された粉砕歯により豆が徐々に下方に送られ、粉砕コアの下側ほどビーンミルとの間の隙間が狭くなるために豆に対する押しつぶしと切断力も大きくなり、豆が徐々に大きな破片に挽かれて所要の小粒子までに挽かれるということである。
【0003】
既存の粉砕コアの粉砕効率は低く、特に手動で挽く際に時間と手間がかかる。したがって、本発明の目的は、既存の粉砕コアを改良し、研磨効率を上げ、細粉の均一度を向上させることである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
先行技術における前述の欠点を解決するために、本発明の目的はビーンミルの粉砕コア構造を提供することである。当該粉砕コアの第1凸エッジは研磨が開始する時、豆を迅速に破り、豆をさらに小さい粒子に容易に挽くことができる。第2凸エッジは破られた豆をさらに研磨し、研磨効率と細粉の均一度を向上させる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は円錐台の粉砕コア本体を含むビーンミルの粉砕コア構造を提供する。前記粉砕コア本体の外周には縦方向に沿って複数の粉砕歯が均等に分布し、前記粉砕歯の上段外側の横方向には少なくとも一つの第1凸エッジが設けられ、前記粉砕歯の下段外側の縦方向には少なくとも一つの第2凸エッジが設けられる。第1凸エッジにより豆の初期粉砕が行われ、その後、第2凸エッジにより更なる粉砕が行われることで、粉砕効率を向上させる。
【0006】
さらに、前記第1凸エッジは三角柱状であり、且つ、三角柱の一つの稜は粉砕コア本体の外側に向かっている。受力面積が小さいため、尖っている第1凸エッジは豆を押しつぶし、研磨の早い段階で容易に豆を迅速に突き破る。
【0007】
さらに、前記第2凸エッジは三角柱状であり、且つ、三角柱の一つの稜は粉砕コア本体の外側に向かっている。第2凸エッジは初期粉砕された豆をさらに押しつぶして切断し、粉砕の効率と質を向上させる。
【0008】
さらに、前記粉砕歯は上部から下部の方に向かって徐々に広くなる。下の方に行けば行くほど、豆と粉砕コア本体との隙間が狭くなり、粉砕コア本体は豆に対する押圧と切断が形成されて、豆を挽くことを実現させる。
【0009】
さらに、前記粉砕歯は粉砕コア本体の軸線に対して傾斜に設置される。粉砕歯の間にある溝は破片に対する押圧が形成され、第2凸エッジは破片に対する粉砕が行われ、粉になるまでに研磨し、傾斜の構造により接触面積が増えて、粉砕の効率と質量を向上させる。
【0010】
さらに、前記第2凸エッジは粉砕歯の傾斜方向に沿って設置される。傾斜の構造は、豆との接触と粉砕をよくする。
【0011】
さらに、前記第1凸エッジは粉砕コアの上面と平行して設置され、初期にビーンを大きな破片に粉砕するために使用される。
【0012】
さらに、前記粉砕コア本体の中間軸線には接続孔が設けられ、粉砕コアの取り付けに使用される。
【0013】
先行技術と比較すると、本発明の效果は、まず、第1凸エッジにより豆を大きな破片に粉砕し、そして、傾斜のある粉砕歯及び第2凸エッジにより大きな破片を押しつぶして、更に細かい粒子に粉砕し、挽いた粉の粒度が更に均一である。
【図面の簡単な説明】
【0014】
以下では非限定的実施形態を図面に合わせて説明し、本発明の他の特徴、目的と效果を明確にする。
図1図1は本発明の構造を示す図である。
図2図2は本発明の正面図である。
図3図3は本発明の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本願実施例を図面に合わせて本発明の技術内容を詳細に説明する。その具体的な実施例は、本発明を説明するためだけのものであり、特許請求の範囲を制限するものではないと理解されたい。説明を簡潔化にするため、図面には本発明に関する一部のみを示した。
【0016】
なお、矛盾が生じない限り、本発明の実施例及び実施例の各特徴を互いに組み合わせることができる。以下、本発明の実施例と図面により本発明をさらに詳細に説明する。
【0017】
図1-3が示すように、本実施形態は、ビーンミルの粉砕コア構造を提供し、円錐台状の粉砕コア本体1において、前記粉砕コア本体1の中間軸線には接続孔3が設けられ、前記粉砕コア本体1の外周には、縦方向に沿って複数の粉砕歯2が均等に分布し、前記粉砕歯2は上部から下部の方に向かって徐々に広くなり、前記粉砕歯2は粉砕コア本体1の軸線に対して斜めに設置される。前記粉砕歯2の上段外側には横方向に少なくとも一つの第1凸エッジ4が設けられ、前記第1凸エッジ4は三角柱状であり、かつ、三角柱の一つの稜は粉砕コア本体1の外側に向かっており、前記第1凸エッジ4は粉砕コア本体1の上面と平行して設置される。前記粉砕歯2の下段外側には縦方向に少なくとも一つの第2凸エッジ5が設けられ、前記第2凸エッジ5は三角柱状であり、かつ、三角柱状の一つの稜は粉砕コア本体1の外側に向かっており、前記第2凸エッジ5は粉砕歯2の傾斜方向に沿って設置される。
【0018】
豆の研磨が行われる時、まず、粉砕歯2上の第1凸エッジ4は豆を押しつぶし、受力面積が小さいため、研磨の早い段階で容易に豆を迅速に突き破り、研磨の早い段階でホールビーンを大きな破片にし、豆をさらに小さい粒子に容易に挽くことができる。粉砕歯2の間の隙間は豆及び大きな破片を押圧し、傾斜の第2凸エッジ5は豆及び大きな破片を切断して、所要の小粒子までに挽き、且つ、粉砕された細粉の粒度は更に均一になる。
【0019】
当業者にとって、本発明の範囲は、前記技術的特徴の組み合わせに限定されず、本発明の思想を逸脱しない前提で、上述の技術特徴または同等の特徴によりいかなる組合せによる他の技術手段であってもよい。例えば、上述の技術特徴、及び本発明の公開(本公開に限らない)による類似機能を有する技術特徴を互いに切換えて成る技術手段であってもよい。
【符号の説明】
【0020】
1 粉砕コア本体、
2 粉砕歯、
3 接続孔、
4 第1凸エッジ、
5 第2凸エッジ
図1
図2
図3