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特許7367259特定のタッチジェスチャーに基づく深水キースイッチ、およびその制御方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-13
(45)【発行日】2023-10-23
(54)【発明の名称】特定のタッチジェスチャーに基づく深水キースイッチ、およびその制御方法
(51)【国際特許分類】
   H01H 3/02 20060101AFI20231016BHJP
【FI】
H01H3/02 Z
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2023125739
(22)【出願日】2023-08-01
【審査請求日】2023-08-01
(31)【優先権主張番号】202211314438.8
(32)【優先日】2022-10-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】522223408
【氏名又は名称】珠海翔翼航空技術有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110002516
【氏名又は名称】弁理士法人白坂
(72)【発明者】
【氏名】于瀚
(72)【発明者】
【氏名】欧進
【審査官】内田 勝久
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/098055(WO,A1)
【文献】特開2010-055792(JP,A)
【文献】特開2014-093247(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2011/0240455(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01H 3/00 - 7/16
H01H 19/00 - 21/88
H01H 36/00 - 36/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
キースイッチ本体と、駆動機構と、を含む特定のタッチジェスチャーに基づく深水キースイッチであって、
前記キースイッチ本体は、1つの三角形が縦方向中心線回りに公転し、および自身軸線回りに回転して形成され、前記キースイッチ本体は、いずれも円弧形である第1表面、第2表面および第3表面を含み、
前記キースイッチ本体は、前記駆動機構の上に設けられており、前記駆動機構は、前記キースイッチ本体が回転しながら上昇し、前記キースイッチ本体が水面以上上昇した後、水が前記第1表面、前記第2表面または前記第3表面のガイド作用下で離脱するように駆動するために用いられ、
前記第1表面が第1チャネルであり、前記第2表面が第2チャネルであり、前記第3表面が第3チャネルであり、第1チャネルにおいて所定経路に沿って間隔を空けて配列された複数本の第1トリガー線が設けられ、第2チャネルにおいて所定経路に沿って間隔を空けて配列された複数本の第2トリガー線が設けられ、第3チャネルにおいて所定経路に沿って間隔を空けて配列された複数本の第3トリガー線が設けられており、前記第1トリガー線、前記第2トリガー線および前記第3トリガー線の各々は、首尾で順次に連結して前記所定経路に垂直なクローズド構造を形成し、前記クローズド構造は、トリガーリングであり、
前記第1トリガー線が第1手指のトリガー動作に応答して第1トリガー信号を形成し、前記第2トリガー線が第2手指のトリガー動作に応答して第2トリガー信号を形成し、前記第3トリガー線が第3手指のトリガー動作に応答して第3トリガー信号を形成し、前記第1トリガー信号、前記第2トリガー信号および前記第3トリガー信号を結合させて結合信号を形成し、前記トリガーリングは、前記結合信号を受信した後に励起されてアクティブ部材を形成し、
前記キースイッチ本体の第1位置がトリガーされた後に第1アクティブ部材を形成し、第2位置がトリガーされた後に第2アクティブ部材を形成し、前記第1アクティブ部材と前記第2アクティブ部材との間の距離が予め設定された閾値に達した後にスタート信号を生成する、
ことを特徴とする特定のタッチジェスチャーに基づく深水キースイッチ。
【請求項2】
前記トリガーリングは、所定経路に沿って移動する過程で、前記キースイッチの中心線回りに公転しながら自身軸線回りに自転し、1回転した後、各々の端点がホームポジションに戻る、
ことを特徴とする請求項1に記載の特定のタッチジェスチャーに基づく深水キースイッチ。
【請求項3】
前記第1トリガー線、前記第2トリガー線および前記第3トリガー線は、時系列に応じてトリガーされるか、または同時にトリガーされ、
前記第1トリガー信号は、第1圧力データ、第1持続時間データおよび第1有効データを含み、前記第1トリガー信号は、第1圧力データ、第1持続時間データおよび第1有効データがいずれも目標値に達したときに送信され、
前記第2トリガー信号は、第2圧力データ、第2持続時間データおよび第2有効データを含み、前記第2トリガー信号は、第2圧力データ、第2持続時間データおよび第2有効データがいずれも目標値に達したときに送信され、
前記第3トリガー信号は、第3圧力データ、第3持続時間データおよび第3有効データを含み、前記第3トリガー信号は、第3圧力データ、第3持続時間データおよび第3有効データがいずれも目標値に達したときに送信される、
ことを特徴とする請求項2に記載の特定のタッチジェスチャーに基づく深水キースイッチ。
【請求項4】
前記第1有効データ、前記第2有効データおよび前記第3有効データは、
空間座標系を確立し、タッチ領域のエッジデータポイント値を取得する形態、
トリガーリングの各々のトリガー線におけるタンジェンシャル平面において投影平面を確立する形態、
空間座標系におけるエッジデータポイント値を投影平面に投影する形態、および
差値が最も大きな2つのポイント値を取得し、前記差値が予め設定された値に達したとき、前記有効データを形成する形態で、取得される、
ことを特徴とする請求項3に記載の特定のタッチジェスチャーに基づく深水キースイッチ。
【請求項5】
前記第1表面、前記第2表面および前記第3表面において、ぞれぞれ、第1主凹溝および長尺形凹溝を含む第1伝搬構造が設けられており、
前記第1主凹溝の走向が所定経路に合致し、
前記長尺形凹溝は、前記第1主凹溝に垂直で連通され、
前記第1表面、前記第2表面および前記第3表面における対応する長尺形凹溝は、首尾で連結して三角形のガイド構造を形成し、
前記三角形のガイド構造が前記トリガーリングである、
ことを特徴とする請求項4に記載の特定のタッチジェスチャーに基づく深水キースイッチ。
【請求項6】
前記第1表面、前記第2表面および前記第3表面において、それぞれ、第2主凹溝および複数の円弧形凹溝を含む第2伝搬構造が設けられており、
前記第2主凹溝の走向が所定経路に合致し、
前記円弧形凹溝の一端が、各々の表面が当接したエッジに接し、他端が前記第2主凹溝に接する、
ことを特徴とする請求項5に記載の特定のタッチジェスチャーに基づく深水キースイッチ。
【請求項7】
前記駆動機構は、昇降ロッド、および前記昇降ロッドの下に嵌着されたスリーブを含み、
前記スリーブにおいてL字形のストッパ溝が設けられており、前記L字形のストッパ溝には横方向溝孔および縦方向溝孔が含まれ、前記横方向溝孔が前記縦方向溝孔の下に位置し、
前記昇降ロッドの下にばねが設けられ、前記ばねが前記スリーブ内に位置し、
前記昇降ロッドにおいて、外力の作用下で前記L字形のストッパ溝内を移動可能となるストッパブロックがさらに設けられており、初期状態で、ストッパブロックが横方向溝孔内に位置し、
キースイッチ本体を回転させると、ストッパブロックが縦方向溝孔に移動した後、ばねの作用下で弾き出される、
ことを特徴とする請求項1に記載の特定のタッチジェスチャーに基づく深水キースイッチ。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか一項に記載のキースイッチのための制御方法であって、
第1トリガー線の第1トリガー信号、第2トリガー線の第2トリガー信号および第3トリガー線の第3トリガー信号を採集するS1と、
第1チャネルの各々のトリガー線の番号をA、各々のトリガー線の幅方向に沿う接点の番号をA11,…,A1n、長さ方向に沿う番号をA11,…,An1とし、
第2チャネルの各々のトリガー線の番号をB、各々のトリガー線の幅方向に沿う接点の番号をB11,…,B1n、長さ方向に沿う番号をB11,…,Bn1とし、
第3チャネルの各々のトリガー線の番号をC、各々のトリガー線の幅方向に沿う接点の番号をC11,…,C1n、長さ方向に沿う番号をC11,…,Cn1とするように、各々のトリガー線の接点に対して番号を付け、
【数1】
1n接点が活性化されると、第2チャネルをトラバースし、B11接点が活性化されたことを検出すると、第1チャネルと第2チャネルが結合に成功したと判定し、
1n接点が活性化されると、第3チャネルをトラバースし、C11接点が活性化されたことを検出すると、第2チャネルと第3チャネルが結合に成功したと判定し、
第1チャネル、第2チャネルおよび第3チャネルが同時に結合に成功したと、結合信号を形成するようにするという結合方法で、前記第1トリガー信号、前記第2トリガー信号および前記第3トリガー信号を結合させるS2と、
第1位置における第1アクティブ部材の第1結合信号、および第2位置における第2アクティブ部材の第2結合信号を採集し、前記第1位置と前記第2位置との距離が予め設定された閾値に達した後にスタート信号を生成するS3と、を含む、
ことを特徴とする制御方法。
【請求項9】
前記第1トリガー信号は、第1圧力データ、第1持続時間データおよび第1有効データを含み、前記第1トリガー信号は、第1圧力データ、第1持続時間データおよび第1有効データがいずれも目標値に達したときに送信され、
前記第2トリガー信号は、第2圧力データ、第2持続時間データおよび第2有効データを含み、前記第2トリガー信号は、第2圧力データ、第2持続時間データおよび第2有効データがいずれも目標値に達したときに送信され、
前記第3トリガー信号は、第3圧力データ、第3持続時間データおよび第3有効データを含み、前記第3トリガー信号は、第3圧力データ、第3持続時間データおよび第3有効データがいずれも目標値に達したときに送信される、
ことを特徴とする請求項8に記載のキースイッチの制御方法。
【請求項10】
前記第1有効データ、前記第2有効データおよび前記第3有効データは、
空間座標系を確立し、タッチ領域におけるエッジデータポイント値を取得する形態T1、
チャネル平面におけるトリガー線のタンジェンシャル平面において投影平面を確立する形態T2、
空間座標系におけるエッジデータポイント値を前記投影平面に投影する形態T3、
差値が最も大きな2つのポイント値を取得する形態T4、および
前記差値が予め設定された値に達したとき、前記有効データを形成する形態T5で、取得される、
ことを特徴とする請求項9に記載のキースイッチの制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、キースイッチの技術分野に属し、具体的に、特定のタッチジェスチャーに基づく深水キースイッチ、およびその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
深水領域において用いられるキースイッチとしては、その防水および安全性能に対して特殊な要求がある。
【0003】
深水の使用環境では、圧力が強いので、通常、キースイッチをスタートしにくく、ある機械的キースイッチの密封性能が良くないため、透水の問題を招きやすいとともに、深水問題が存在するため、電気的信号の伝送性能が極めて大きく影響されている。
【0004】
また、安全面で、キースイッチが露出状態となり、誤ってトリガーされやすいため、如何に誤トリガーを回避して安全性能を向上させるかは、検討する価値もある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来技術に存在する既存のキースイッチの排水性能が悪く、誤ってトリガーされやすいという問題を解決するために、本発明は、以下の技術案を講じた。
【課題を解決するための手段】
【0006】
キースイッチ本体と、駆動機構と、を含む特定のタッチジェスチャーに基づく深水キースイッチであって、
前記キースイッチ本体は、1つの三角形が縦方向中心線回りに公転し、および自身軸線回りに回転して形成され、前記キースイッチ本体は、いずれも円弧形である第1表面、第2表面および第3表面を含み、
前記キースイッチ本体は、前記駆動機構の上に設けられており、前記駆動機構は、前記キースイッチ本体が回転しながら上昇し、前記キースイッチ本体が水面以上上昇した後、水が前記第1表面、前記第2表面または前記第3表面のガイド作用下で離脱するように駆動するために用いられ、
前記第1表面が第1チャネルであり、前記第2表面が第2チャネルであり、前記第3表面が第3チャネルであり、第1チャネルにおいて所定経路に沿って間隔を空けて配列された複数本の第1トリガー線が設けられ、第2チャネルにおいて所定経路に沿って間隔を空けて配列された複数本の第2トリガー線が設けられ、第3チャネルにおいて所定経路に沿って間隔を空けて配列された複数本の第3トリガー線が設けられており、前記第1トリガー線、前記第2トリガー線および前記第3トリガー線の各々は、首尾で順次に連結して前記所定経路に垂直なクローズド構造を形成し、前記クローズド構造は、トリガーリングであり、
前記第1トリガー線が第1手指のトリガー動作に応答して第1トリガー信号を形成し、前記第2トリガー線が第2手指のトリガー動作に応答して第2トリガー信号を形成し、前記第3トリガー線が第3手指のトリガー動作に応答して第3トリガー信号を形成し、前記第1トリガー信号、前記第2トリガー信号および前記第3トリガー信号を結合させて結合信号を形成し、前記トリガーリングは、前記結合信号を受信した後に励起されてアクティブ部材を形成し、
前記キースイッチ本体の第1位置がトリガーされた後に第1アクティブ部材を形成し、第2位置がトリガーされた後に第2アクティブ部材を形成し、前記第1アクティブ部材と前記第2アクティブ部材との間の距離が予め設定された閾値に達した後にスタート信号を生成する、特定のタッチジェスチャーに基づく深水キースイッチ。
【0007】
さらに、前記トリガーリングは、所定経路に沿って移動する過程で、前記キースイッチの中心線回りに公転しながら自身軸線回りに自転し、1回転した後、各々の端点がホームポジションに戻る。
【0008】
さらに、前記第1トリガー線、前記第2トリガー線および前記第3トリガー線は、時系列に応じてトリガーされるか、または同時にトリガーされ、
前記第1トリガー信号は、第1圧力データ、第1持続時間データおよび第1有効データを含み、前記第1トリガー信号は、第1圧力データ、第1持続時間データおよび第1有効データがいずれも目標値に達したときに送信され、
前記第2トリガー信号は、第2圧力データ、第2持続時間データおよび第2有効データを含み、前記第2トリガー信号は、第2圧力データ、第2持続時間データおよび第2有効データがいずれも目標値に達したときに送信され、
前記第3トリガー信号は、第3圧力データ、第3持続時間データおよび第3有効データを含み、前記第3トリガー信号は、第3圧力データ、第3持続時間データおよび第3有効データがいずれも目標値に達したときに送信される。
【0009】
さらに、前記第1有効データ、前記第2有効データおよび前記第3有効データは、
空間座標系を確立し、タッチ領域のエッジデータポイント値を取得すること、
トリガーリングの各々のトリガー線におけるタンジェンシャル平面において投影平面を確立すること、
空間座標系におけるエッジデータポイント値を投影平面に投影すること、および
差値が最も大きな2つのポイント値を取得し、前記差値が予め設定された値に達したとき、前記有効データを形成することで、取得される。
【0010】
さらに、前記第1表面、前記第2表面および前記第3表面において、ぞれぞれ、第1主凹溝および長尺形凹溝を含む第1伝搬構造が設けられており、
前記第1主凹溝の走向が所定経路に合致し、
前記長尺形凹溝は、前記第1主凹溝に垂直で連通され、
前記第1表面、前記第2表面および前記第3表面における対応する長尺形凹溝は、首尾で連結して三角形のガイド構造を形成し、
前記三角形のガイド構造は、前記トリガーリングである。
【0011】
さらに、前記第1表面、前記第2表面および前記第3表面において、それぞれ、第2主凹溝および複数の円弧形凹溝を含む第2伝搬構造が設けられており、
前記第2主凹溝の走向が所定経路に合致し、前記円弧形凹溝の一端が、各々の表面が当接したエッジに接し(being tangent)、他端が前記第2主凹溝に接する(being tangent)。
【0012】
さらに、前記駆動機構は、昇降ロッド、および前記昇降ロッドの下に嵌着されたスリーブを含み、
前記スリーブにおいて、横方向溝孔および縦方向溝孔を含むL字形のストッパ溝が設けられており、前記横方向溝孔が前記縦方向溝孔の下に位置し、
前記昇降ロッドの下にばねが設けられ、前記ばねが前記スリーブ内に位置し、
前記昇降ロッドにおいて、外力の作用下で前記L字形のストッパ溝内を移動可能となるストッパブロックがさらに設けられており、初期状態で、ストッパブロックが横方向溝孔内に位置し、
キースイッチ本体を回転させると、ストッパブロックが縦方向溝孔に移動した後、ばねの作用下で弾き出される。
【0013】
上述したキースイッチのための制御方法であって、
第1トリガー線の第1トリガー信号、第2トリガー線の第2トリガー信号、および第3トリガー線の第3トリガー信号を採集するS1と、
第1チャネルの各々のトリガー線の番号をA、各々のトリガー線の幅方向に沿う接点の番号をA11...A1nとし、
第2チャネルの各々のトリガー線の番号をB、各々のトリガー線の幅方向に沿う接点の番号をB11...B11とし、
第3チャネルの各々のトリガー線の番号をC、各々のトリガー線の幅方向に沿う接点の番号をC11...C11とするように、各々のトリガー線の接点に対して番号を付け、
【0014】
【数1】
1n接点が活性化されると、第2チャネルをトラバースし、B11接点が活性化されたことを検出すると、第1チャネルと第2チャネルが結合に成功したと判定し、
1n接点が活性化されると、第3チャネルをトラバースし、C11接点が活性化されたことを検出すると、第2チャネルと第3チャネルが結合に成功したと判定し、
第1チャネル、第2チャネルおよび第3チャネルが同時に結合に成功したと、結合信号を形成するという結合方法で、前記第1トリガー信号、前記第2トリガー信号および前記第3トリガー信号を結合させるS2と、
第1位置における第1アクティブ部材の第1結合信号、および第2位置における第2アクティブ部材の第2結合信号を採集し、前記第1位置と前記第2位置との距離が予め設定された閾値に達した後にスタート信号を生成するS3と、を含む制御方法。
【0015】
さらに、前記第1トリガー信号は、第1圧力データ、第1持続時間データおよび第1有効データを含み、前記第1トリガー信号は、第1圧力データ、第1持続時間データおよび第1有効データがいずれも目標値に達したときに送信され、
前記第2トリガー信号は、第2圧力データ、第2持続時間データおよび第2有効データを含み、前記第2トリガー信号は、第2圧力データ、第2持続時間データおよび第2有効データがいずれも目標値に達したときに送信され、
前記第3トリガー信号は、第3圧力データ、第3持続時間データおよび第3有効データを含み、前記第3トリガー信号は、第3圧力データ、第3持続時間データおよび第3有効データがいずれも目標値に達したときに送信される。
【0016】
さらに、前記第1有効データ、前記第2有効データおよび前記第3有効データは、
空間座標系を確立し、タッチ領域におけるエッジデータポイント値を取得する形態T1、
チャネル平面におけるトリガー線のタンジェンシャル平面において投影平面を確立する形態T2、
空間座標系におけるエッジデータポイント値を前記投影平面に投影する形態T3、
差値が最も大きな2つのポイント値を取得する形態T4、および
前記差値が予め設定された値に達したとき、前記有効データを形成する形態T5で、取得される。
【発明の効果】
【0017】
本発明は、以下のような技術的効果を達成することができる。
【0018】
1、極めて良い排水性能を有する。
【0019】
1.1、前記キースイッチ本体は、1つの三角形が縦方向中心線回りに公転し、および自身軸線回りに回転して形成される。前記キースイッチ本体は、いずれも円弧形である第1表面、第2表面および第3表面を含む。そのため、如何なる水も、キースイッチ本体の回転上昇過程でいずれも第1表面、第2表面または第3表面に沿って流れる傾向があり、上向きの表面が回転した後に下向きになることで、すぐに水を排出することができる。
【0020】
1.2、第1表面、第2表面および第3表面において、それぞれ、第1主凹溝および長尺形凹溝を含む第1伝搬機構が設けられている。前記第1主凹溝の走向は、所定経路に合致する。前記長尺形凹溝は、前記第1主凹溝に垂直で連通されている。前記第1表面、前記第2表面および前記第3表面における対応する長尺形凹溝は、首尾で連結して三角形のガイド構造を形成する。そのため、一部の長尺形凹溝に進入した水は、第1主凹溝を介して排出されることができる。
【0021】
1.3、前記第1表面、前記第2表面および前記第3表面において、それぞれ、第2主凹溝および複数の円弧形凹溝を含む第2伝搬構造が設けられている。
前記第2主凹溝の走向は、所定経路に合致する。前記円弧形凹溝の一端が、各々の表面が当接したエッジに接し、他端が前記主凹溝に接する。そのため、一部の円弧形凹溝に進入した水は、円弧形凹溝のガイド作用下で第2主凹溝に進入して排出されることができる。
【0022】
2、誤り防止の効果を効果的に向上させ、安全性能を向上させることができる。
【0023】
トリガーリングを形成する段階1:第1手指が第1トリガー線をトリガーし、第2手指が第2トリガー線をトリガーし、および第3手指が第3トリガー線をトリガーする場合において、トリガーリングを形成し、トリガーリングがアクティブ部材を形成する(手指のジェスチャーに対する要求)。
【0024】
段階2:前記キースイッチ本体の第1位置がトリガーされた後に第1アクティブ部材を形成し、第2位置がトリガーされた後に第2アクティブ部材を形成し、前記第1アクティブ部材と前記第2アクティブ部材との距離が予め設定された閾値に達した後にスタート信号を生成する(手指の移動形態に対する要求)。
【0025】
本発明は、以上の2つの必須要件に基づき、手指のジェスチャーおよび移動形態がいずれも要件を満たした場合にのみ、最終にキースイッチをトリガーすることができることで、誤り防止の効果を向上させ、安全性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】本発明の実施例に係る特定のタッチジェスチャーに基づく深水キースイッチの構造全体の模式図である。
図2】本発明の実施例に係る特定のタッチジェスチャーに基づく深水キースイッチにおけるキースイッチ本体の構造模式図である。
図3】トリガーリングの模式図である。
図4】キースイッチ本体表面における複数のトリガーリングの排列模式図である。
図5】キースイッチ本体表面における第1伝搬機構の水平面における投影の模式図である。
図6】キースイッチ本体表面における第2伝搬機構の水平面における投影の模式図である。
図7】キースイッチ本体の制御方法のフローチャートである。
図8】有効データの取得形態のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下の図面を閲読し、参照しながら、非限定的な実施例について詳しく説明することにより、本願の他の特徴、目的及び利点は、より明瞭となっている。
以下、図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態を説明する。当業者であれば、それらの実施形態は、本発明の技術原理を解釈するためのものに過ぎず、本発明の保護範囲を限定するためのものではないことを理解すべきである。
【0028】
以下は、図1~8を参照しながら、実施例を結び付けて、本発明をさらに説明する。
【0029】
本発明は、特定のタッチジェスチャーに基づく深水キースイッチを提供する。該キースイッチは、キースイッチ本体100と、駆動機構200とを含む。キースイッチ本体100は、1つの三角形が縦方向中心線回りに公転し、および自身軸線回りに回転して形成される。キースイッチ本体100は、いずれも円弧面である第1表面、第2表面および第3表面を含む。
【0030】
キースイッチ本体100は、駆動機構200の上に設けられている。駆動機構200は、キースイッチ本体100が回転しながら上昇し、キースイッチ本体100が水面以上上昇した後、水が第1表面、第2表面または第3表面のガイド作用下で離脱するように駆動するために用いられる。
【0031】
第1表面は、第1チャネルであり、第2表面は、第2チャネルであり、第3表面は、第3チャネルである。第1チャネルにおいて所定経路に沿って間隔を空けて配列された複数本の第1トリガー線111が設けられている。第2チャネルにおいて所定経路に沿って間隔を空けて配列された複数本の第2トリガー線112が設けられている。第3チャネルにおいて所定経路に沿って間隔を空けて配列された複数本の第3トリガー線113が設けられている。第1トリガー線111、第2トリガー線112および第3トリガー線113の各々は、首尾で順次に連結して所定経路に垂直なクローズド構造を形成する。クローズド構造は、トリガーリング110である。
【0032】
第1トリガー線111は、第1手指のトリガー動作に応答して第1トリガー信号を形成する。第2トリガー線112は、第2手指のトリガー動作に応答して第2トリガー信号を形成する。第3トリガー線113は、第3手指のトリガー動作に応答して第3トリガー信号を形成する。第1トリガー信号、第2トリガー信号および第3トリガー信号を結合させて結合信号を形成する。トリガーリング110は、結合信号を受信した後に励起されてアクティブ部材を形成する。
【0033】
キースイッチ本体100の第1位置がトリガーされた後に第1アクティブ部材を形成し、第2位置がトリガーされた後に第2アクティブ部材を形成し、前記第1アクティブ部材と前記第2アクティブ部材との間の距離が予め設定された閾値に達した後にスタート信号を生成する。
【0034】
キースイッチ本体100の構造については、図1を参照のこと。図1には、キースイッチ本体100の構造が示されており、3つの回転曲面からなり、断面が三角形である。そのため、三角形の3つの辺は、同様に曲線状態となり、絶対的な直線ではない。理解の便宜上で、三角形が自身軸線回りに自転しながら、他の中心線回りに公転し、1回転した後、三角形がホームポジションに戻ると理解することができる。
【0035】
本発明に係るキースイッチ本体100の構造については、以上の構想を基に、継続して拡張することができ、たとえば、五角形自転-公転の形態であってもよいし、六角形自転-公転の形態であってもよい。
【0036】
上述したキースイッチ構造は、極めて排水効果に寄与する。
【0037】
キースイッチ本体100は、1つの三角形が縦方向中心線回りに公転し、および自身軸線回りに回転して形成される。キースイッチ本体100は、第1表面、第2表面および第3表面を含み、第1表面、第2表面および第3表面がいずれも円弧形である。そのため、いかなる水も、キースイッチ本体100の回転上昇過程でいずれも第1表面、第2表面または第3表面に沿って流れて排出される傾向があり、上向きの表面が回転した後に下向きになることで、すぐに水を排出することができる。
【0038】
キースイッチ本体100においてトリガーリング110が設けられている。トリガーリング110について、詳細な説明は、以下の通りである。
【0039】
トリガーリング110は、第1トリガー線111、第2トリガー線112および第3トリガー線113が連結して形成され、トリガーリング110は、第1トリガー線111、第2トリガー線112および第3トリガー線113が時系列に応じてトリガーされるか、または同時にトリガーされる場合に呼び起される。トリガーリング110は、所定経路に沿って移動する過程で、キースイッチの中心線回りに公転しながら、自身中心線回りに自転し、1回転した後、各々の端点がホームポジションに戻る。
【0040】
第1トリガー線111が受信した信号は第1トリガー信号である。第1トリガー信号は、第1圧力データ、第1持続時間データおよび第1有効データを含む。第1トリガー信号は、第1圧力データ、第1持続時間データおよび第1有効データがいずれも目標値に達したときに送信される。
【0041】
第2トリガー線112が受信した信号は第2トリガー信号である。第2トリガー信号は、第2圧力データ、第2持続時間データおよび第2有効データを含む。第2トリガー信号は、第2圧力データ、第2持続時間データおよび第2有効データがいずれも目標値に達したときに送信される。
【0042】
第3トリガー線113が受信した信号は第3トリガー信号である。第3トリガー信号は、第3圧力データ、第3持続時間データおよび第3有効データを含む。第3トリガー信号は、第3圧力データ、第3持続時間データおよび第3有効データがいずれも目標値に達したときに送信される。
【0043】
上記圧力データは、トリガー線により採集された手指の圧力値と解釈されてもよい。
【0044】
上記持続時間データは、トリガー線により採集された、手指が持続して押圧する時間値と解釈されてもよい。
【0045】
上記有効データの取得形態は、以下の通りである。
【0046】
T1:空間座標系を確立し、タッチ領域におけるエッジデータポイント値を取得する。
【0047】
T2:トリガーリング110の各々のトリガー線のタンジェンシャル平面において投影平面を確立する。
【0048】
T3:空間座標系におけるエッジデータポイント値を投影平面に投影する。
【0049】
T4:差値が最も大きな2つのポイント値を取得する。
【0050】
T5:差値が予め設定された値に達したか否かを判断し、差値が予め設定された値に達した場合、2つのポイント値同士の距離が有効データであり、差値が有効値に達していない場合、2つのポイント値同士の距離が無効データである。
【0051】
本発明に係るキースイッチは、起動を実現するために、操作過程で同時に以下のような条件を満たす必要がある。
【0052】
1、手指のジェスチャーが正確である。即ち、トリガーリング110を形成する必要がある。第1手指が第1トリガー線111をトリガーし、第2手指が第2トリガー線112をトリガーし、および第3手指が第3トリガー線113をトリガーする場合にトリガーリング110を形成し、トリガーリング110がアクティブ部材を形成する。
【0053】
2、手指の移動形態が要求を満たす。キースイッチ本体100は、第1位置がトリガーされた後に第1アクティブ部材を形成し、第2位置がトリガーされた後に第2アクティブ部材を形成し、第1アクティブ部材と第2アクティブ部材との距離が予め設定された閾値に達した後にスタート信号を生成する。
【0054】
シナリオについての説明
【0055】
まず、人は、3本の手指で第1表面、第2表面および第3表面をタッチする。
【0056】
1本目の手指が第1表面の第1トリガー線111にタッチし、2本目の手指が第2表面の第2トリガー線112にタッチし、3本目の手指が第3表面の第3トリガー線113にタッチすると仮定すると、
第1トリガー線111が第1圧力データ、第1持続時間データおよび第1有効データを採集して、第1トリガー信号を形成し、
第2トリガー線112が第2圧力データ、第2持続時間データおよび第2有効データを採集して、第2トリガー信号を形成し、
第3トリガー線113が第3圧力データ、第3持続時間データおよび第3有効データを採集して、第3トリガー信号を形成し、
プロセッサが第1トリガー信号、第2トリガー信号および第3トリガー信号を受信した後、第1トリガー信号、第2トリガー信号および第3トリガー信号を結合させる。具体的な結合方法は、以下の通りである。
【0057】
第1チャネルの各々のトリガー線の番号をA、各々のトリガー線の幅方向に沿う接点の番号をA11...A1nとし、
第2チャネルの各々のトリガー線の番号をB、各々のトリガー線の幅方向に沿う接点の番号をB11...B1nとし、
第3チャネルの各々のトリガー線の番号をC、各々のトリガー線の幅方向に沿う接点の番号をC11...C1nとするように、各々のトリガー線の接点に対して番号を付け、
【0058】
【数2】
1n接点が活性化されると、第2チャネルをトラバース(traverse)し、B11接点が活性化されたことを検出すると、第1チャネルと第2チャネルが結合に成功したと判定し、
1n接点が活性化されると、第3チャネルをトラバースし、C11接点が活性化されたことを検出すると、第2チャネルと第3チャネルが結合に成功したと判定し、
第1チャネル、第2チャネルおよび第3チャネルが同時に結合に成功したと、それぞれ第1結合信号、第2結合信号および第3結合信号を形成する。
【0059】
そして、所定条件を満たすまで、3本の手指が、それぞれ第1表面、第2表面および第3表面に沿って移動する。具体的に以下の通りである。
【0060】
3本の手指の初期タッチ位置が第1位置であり、終点位置が第2位置である。キースイッチ本体100の第1位置がトリガーされた後に第1アクティブ部材を形成し、第2位置がトリガーされた後に第2アクティブ部材を形成し、第1アクティブ部材と第2アクティブ部材との距離が予め設定された閾値に達した後にスタート信号を生成する。
【0061】
スタート信号を生成した後、キースイッチは、起動過程を完了する。
【0062】
本実施例に係るキースイッチは、安全性能を効果的に向上させるだけでなく、水を排出して、水の信号伝送に対する影響を回避することができる。具体的には、以下の通りである。
【0063】
本実施例は、各々の表面において伝搬構造が設けられることにより、伝搬構造を介して表面における水を快速に排出することで、有効的な防水効果を達成し、水の信号伝送に対する影響を回避することができる。
【0064】
伝搬構造については、以下の2種の形態に設けられてもよい。
【0065】
形態1
【0066】
図5に示すように、図5における環形の表面は、第1表面(または第2表面、または第3表面)の投影面である。本実施例に係るキースイッチは、第1表面、第2表面および第3表面において、それぞれ、第1主凹溝310および長尺形凹溝320を含む第1伝搬構造が設けられている。第1主凹溝310の走向は、所定経路と合致する。長尺形凹溝320は、第1主凹溝310に垂直で連通されている。第1表面、第2表面および第3表面における対応する長尺形凹溝320は、首尾で連結して三角形のガイド構造を形成する。第1表面、第2表面および第3表面における長尺形凹溝320と第1主凹溝310は、互いに連通する構造を形成するため、各方向における水を第1主凹溝310へガイドすることができる。また、各々の表面の走向は、いずれも反転する傾向があるため、第1主凹溝310内の水を快速に各々の表面から排出することができる。
【0067】
形態2
【0068】
図6に示すように、図6における環形の表面は、第1表面(または第2表面、または第3表面)の投影面である。本実施例に係るキースイッチは、第1表面、第2表面および第3表面において、それぞれ、第2主凹溝410および複数の円弧形凹溝を含む第2伝搬構造が設けられている。第2主凹溝410の走向は、所定経路に合致する。円弧形凹溝の一端が、各々の表面が当接したエッジに接し(being tangent)、他端が主凹溝に接する(being tangent)。円弧形凹溝の各々は、第2主凹溝410に連通されているため、各方向における水を第1主凹溝310へガイドすることができる。また、各々の表面の走向は、いずれも反転する傾向があるため、第1主凹溝310内の水を快速に各々の表面から排出することができる。
【0069】
以下、キースイッチ本体100が回転上昇を実現する形態について詳しく説明する。
【0070】
図1に示すように、駆動機構200は、昇降ロッド210、および昇降ロッド210の下に嵌着されたスリーブ220を含み、
スリーブ220において、横方向溝孔および縦方向溝孔を含むL字形のストッパ溝が設けられ、横方向溝孔が縦方向溝孔の下に位置し、
昇降ロッド210の下にばね230が設けられ、ばね230がスリーブ220内に位置し、
昇降ロッド210において、外力の作用下でL字形のストッパ溝内を移動可能となるストッパブロック211がさらに設けられ、初期状態で、ストッパブロック211が横方向溝孔内に位置し、
キースイッチ本体100を回転させると、ストッパブロック211が縦方向溝孔まで移動した後、ばね230の作用下で弾き出される。
【0071】
これにより、回転上昇の動作を実現する。
【0072】
実施例2
【0073】
本実施例は、上記キースイッチのための制御方法を提供する。該制御方法は、
第1トリガー線111の第1トリガー信号、第2トリガー線112の第2トリガー信号および第3トリガー線113の第3トリガー信号を採集するS1と、
第1チャネルの各々のトリガー線の番号をA、各々のトリガー線の、幅方向に沿う接点の番号をA11...A1n、長さ方向に沿う番号をA-11....A1nとし、
第2チャネルの各々のトリガー線の番号をB、各々のトリガー線の、幅方向に沿う接点の番号をB11...B1n、長さ方向に沿う番号をB-11....B1nとし、
第3チャネルの各々のトリガー線の番号をC、各々のトリガー線の、幅方向に沿う接点の番号をC11...C1n、長さ方向に沿う番号をC-11...C1nとするように、各々のトリガー線の接点に対して番号を付け、
【0074】
【数3】
1n接点が活性化されると、第2チャネルをトラバースし、B11接点が活性化されたことを検出すると、第1チャネルと第2チャネルが結合に成功したと判定し、
1n接点が活性化されると、第3チャネルをトラバースし、C11接点が活性化されたことを検出すると、第2チャネルと第3チャネルが結合に成功したと判定し、
第1チャネル、第2チャネルおよび第3チャネルが同時に結合に成功したと、結合信号を形成するようにするという結合方法で、第1トリガー信号、第2トリガー信号および第3トリガー信号を結合させるS2と、
第1位置における第1アクティブ部材の第1結合信号、および第2位置における第2アクティブ部材の第2結合信号を採集し、第1位置と第2位置との距離が予め設定された閾値に達した後にスタート信号を生成するS3と、を含む。
【0075】
そのうち、なお、第1トリガー信号は、第1圧力データ、第1持続時間データおよび第1有効データを含み、第1トリガー信号は、第1圧力データ、第1持続時間データおよび第1有効データがいずれも目標値に達したときに送信され、
第2トリガー信号は、第2圧力データ、第2持続時間データおよび第2有効データを含み、第2トリガー信号は、第2圧力データ、第2持続時間データおよび第2有効データがいずれも目標値に達したときに送信され、
第3トリガー信号は、第3圧力データ、第3持続時間データおよび第3有効データを含み、第3トリガー信号は、第3圧力データ、第3持続時間データおよび第3有効データがいずれも目標値に達したときに送信される、
【0076】
なお、第1有効データ、第2有効データおよび第3有効データは、
空間座標系を確立し、タッチ領域におけるエッジデータポイント値を取得する形態T1、
チャネル平面におけるトリガー線のタンジェンシャル平面において投影平面を確立する形態T2、
空間座標系におけるエッジデータポイント値を投影平面に投影する形態T3、
差値が最も大きな2つのポイント値を取得する形態T4、および
差値が予め設定された値に達したとき、有効データを形成する形態T5で、取得される、
【0077】
要するに、本発明は、以下の技術的効果を達成することができる。
【0078】
1、極めて良い排水性能を有する。
【0079】
1.1、キースイッチ本体100は、1つの三角形が縦方向中心線回りに公転し、および自身軸線回りに回転して形成される。キースイッチ本体100は、いずれも円弧形である第1表面、第2表面および第3表面を含む。そのため、いかなる水も、キースイッチ本体100の回転上昇過程でいずれも第1表面、第2表面または第3表面に沿って流れる傾向があり、上向きの表面が回転した後に下向きになることで、すぐに水を排出することができる。
【0080】
1.2、第1表面、第2表面および第3表面において、それぞれ、第1主凹溝310および長尺形凹溝320を含む第1伝搬機構が設けられている。第1主凹溝310の走向は、所定経路に合致する。長尺形凹溝320は、第1主凹溝310に垂直で連通されている。第1表面、第2表面および第3表面における対応する長尺形凹溝320は、首尾で連結して三角形のガイド構造を形成する。そのため、一部の長尺形凹溝320に進入した水は、第1主凹溝310を介して排出されることができる。
【0081】
1.3、第1表面、第2表面および第3表面において、それぞれ、第2主凹溝410および複数の円弧形凹溝を含む第2伝搬構造が設けられている。
第2主凹溝410の走向は、所定経路に合致する。円弧形凹溝の一端が、各々の表面が当接したエッジに接し、他端が主凹溝に接する。そのため、一部の円弧形凹溝に進入した水は、円弧形凹溝のガイド作用下で第2主凹溝410に進入して排出されることができる。
【0082】
2、誤り防止の効果を効果的に向上させ、安全性能を向上させることができる。
【0083】
トリガーリング110を形成する段階1:第1手指が第1トリガー線111をトリガーし、第2手指が第2トリガー線112をトリガーし、および第3手指が第3トリガー線113をトリガーする場合において、トリガーリング110を形成し、トリガーリング110がアクティブ部材を形成する(手指のジェスチャーに対する要求)。
【0084】
段階2:キースイッチ本体100の第1位置がトリガーされた後に第1アクティブ部材を形成し、第2位置がトリガーされた後に第2アクティブ部材を形成し、第1アクティブ部材と第2アクティブ部材との距離が予め設定された閾値に達した後にスタート信号を生成する(手指の移動形態に対する要求)。
【0085】
本発明は、以上の2つの必須要件に基づき、手指のジェスチャーおよび移動形態がいずれも要件を満たした場合にのみ、最終にキースイッチをトリガーすることができることで、誤り防止の効果を向上させ、安全性能を向上させることができる。
【0086】
ここでは、図面に示される好適な実施形態を結び付けて本発明の技術案を説明したが、当業者であれば、本発明の保護範囲は、それらの具体的な実施形態に限定されるものではないことを理解すべきである。本発明の原理から逸脱しない前提で、当業者は関連技術的特徴に対して均等な変更または置換を行うことができ、それらの変更または置換された技術案は、本発明の保護範囲に属すべきである。
【符号の説明】
【0087】
100-キースイッチ本体
110-トリガーリング
111-第1トリガー線
112-第2トリガー線
113-第3トリガー線
200-駆動機構
210-昇降ロッド
220-スリーブ
230-ばね
211-ストッパブロック
310-第1主凹溝
320-長尺形凹溝
410-第2主凹溝
420-円弧形凹溝。
【要約】
【課題】本発明は、キースイッチの技術分野に属し、具体的に、特定のタッチジェスチャーに基づく深水キースイッチおよびその制御方法に関し、従来技術に存在する既存のキースイッチの排水性能が悪く、電気的性能が透水により影響され、および誤ってトリガーされやすいという問題を解決することができる。
【解決手段】本発明は、キースイッチ本体と、駆動機構とを含む。キースイッチ本体は、1つの三角形が縦方向中心線回りに公転し、および自身軸線回りに回転して形成される。キースイッチ本体は、駆動機構の上に設けられている。駆動機構は、キースイッチ本体が回転しながら上昇するために用いられる。キースイッチ本体の第1位置がトリガーされた後に第1アクティブ部材を形成し、第2位置がトリガーされた後に第2アクティブ部材を形成し、第1アクティブ部材と第2アクティブ部材との距離が予め設定された閾値に達した後にスタート信号を生成する。本発明は、極めて良い排水性能を有し、排水性能を向上させながら、電気的信号の伝送を向上させ、また、極めて良い安全性能を有し、誤トリガーを回避することができる。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8