特許 7367282 管理サーバ、情報処理装置、及び、決済システム

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】特許公報(B2)

(11)【特許番号】

(24)【登録日】2023-10-16

(45)【発行日】2023-10-24

(54)【発明の名称】管理サーバ、情報処理装置、及び、決済システム

(51)【国際特許分類】

   G06Q 20/32 20120101AFI20231017BHJP

【ＦＩ】

G06Q20/32 300

【請求項の数】 7

(21)【出願番号】P 2019207748

(22)【出願日】2019-11-18

(65)【公開番号】P2021081899

(43)【公開日】2021-05-27

【審査請求日】2022-08-04

(73)【特許権者】

【識別番号】392026693

【氏名又は名称】株式会社ＮＴＴドコモ

(74)【代理人】

【識別番号】100125689

【弁理士】

【氏名又は名称】大林 章

(74)【代理人】

【識別番号】100128598

【弁理士】

【氏名又は名称】高田 聖一

(74)【代理人】

【識別番号】100121108

【弁理士】

【氏名又は名称】高橋 太朗

(72)【発明者】

【氏名】山▲崎▼ 拓

(72)【発明者】

【氏名】町田 直

(72)【発明者】

【氏名】入江 哲史

(72)【発明者】

【氏名】岡崎 立身

(72)【発明者】

【氏名】安藤 禎宣

【審査官】西村 純

(56)【参考文献】

【文献】国際公開第２０１９／１１７０２１（ＷＯ，Ａ１）

【文献】特開２００６－２６８３０２（ＪＰ，Ａ）

【文献】特開２０２１－００２２２０（ＪＰ，Ａ）

(58)【調査した分野】(Int.Cl.，ＤＢ名)

Ｇ０６Ｑ １０／００－９９／００

(57)【特許請求の範囲】

【請求項1】

ユーザが支払う決済金額を算出する決済端末装置と、決済サービスを提供する決済サーバへアクセスするためのアクセス情報及び前記決済金額を結合した情報をエンコードして得られる二次元コードを表示する情報処理装置とを備える決済システムに用いられる管理サーバであって、
前記決済金額を示す金額情報を前記決済端末装置から取得する第１取得部と、
複数の決済サービスと１対１に対応する複数の前記アクセス情報と、前記決済金額とを含む管理情報を生成する生成部と、
前記情報処理装置へ前記管理情報を送信する送信部と、
を備える管理サーバ。

【請求項2】

前記決済システムは、複数の決済端末装置と複数の情報処理装置とを含み、
前記複数の決済端末装置の各々は、前記複数の情報処理装置のいずれか一つに対応し、
前記決済端末装置は、前記複数の決済端末装置のうちの第１決済端末装置であり、前記情報処理装置は、前記複数の情報処理装置のうちの第１情報処理装置であり、
前記第１取得部は、更に、前記第１決済端末装置を識別する第１識別情報を、前記第１決済端末装置から取得し、
前記送信部は、
前記複数の情報処理装置の各々を識別する識別情報と前記複数の決済端末装置の各々を識別する識別情報との対応関係を示す情報に基づいて、前記複数の情報処理装置の中から、前記第１識別情報に対応する識別情報が示す前記第１情報処理装置を特定し、
特定した前記第１情報処理装置へ前記管理情報を送信する、
請求項１に記載の管理サーバ。

【請求項3】

複数の決済サービスと１対１に対応する、前記決済サービスを提供する決済サーバへアクセスするための複数のアクセス情報と、ユーザが支払う決済金額とを含む管理情報を取得する第２取得部と、
前記管理情報に基づいて、前記複数の決済サービスのうち、前記決済金額の支払いに利用する決済サービスを前記ユーザに選択させるための画像を表示装置に表示させる表示制御部と、
操作を受け付ける受付部と、を備え、
前記表示制御部は、前記複数の決済サービスのうち一の決済サービスが選択された操作を前記受付部が受け付けた場合、前記管理情報に基づいて、前記一の決済サービスに対応するアクセス情報及び前記決済金額を結合した情報をエンコードして得られる二次元コードを前記表示装置に表示させる、
情報処理装置。

【請求項4】

前記管理情報は、更に、前記複数の決済サービスと１対１に対応する複数のアイコンを示すアイコン情報を含んでおり、
前記表示制御部は、更に、
前記アイコン情報に基づく前記複数のアイコンと、前記管理情報に基づく決済金額とを前記表示装置に表示させ、
前記複数のアイコンのうち一のアイコンが選択された操作を前記受付部が受け付けた場合、前記管理情報に基づいて、前記一のアイコンに対応する二次元コードを前記表示装置に表示させる、
請求項３に記載の情報処理装置。

【請求項5】

複数の決済サービスと１対１に対応する、前記決済サービスを提供する決済サーバへアクセスするための複数のアクセス情報と、ユーザが支払う決済金額とを含む管理情報を取得する第２取得部と、
前記管理情報に基づいて、前記複数の決済サービスのうち、前記決済金額の支払いに利用する決済サービスを前記ユーザに選択させるための画像を表示装置に表示させる表示制御部と、を備え、
前記表示制御部は、前記管理情報に基づいて、前記複数の決済サービスのうちの１つである第１決済サービスに対応するアクセス情報及び前記決済金額を結合した情報をエンコードして得られる第１二次元コードを前記表示装置に表示させ、前記第１二次元コードの表示開始から所定時間経過後に、前記複数の決済サービスのうちの１つ且つ前記第１決済サービスと異なる第２決済サービスに対応するアクセス情報及び前記決済金額を結合した情報をエンコードして得られる第２二次元コードを前記表示装置に表示させる、
情報処理装置。

【請求項6】

ユーザが支払う決済金額を算出する決済端末装置と、決済サービスを提供する決済サーバへアクセスするためのアクセス情報及び前記決済金額を結合した情報をエンコードして得られる二次元コードを表示する情報処理装置と、管理サーバとを備える決済システムであって、
前記管理サーバは、
前記決済金額を示す金額情報を前記決済端末装置から取得する第１取得部と、
複数の決済サービスと１対１に対応する複数の前記アクセス情報と、前記決済金額とを含む管理情報を生成する生成部と、
前記情報処理装置へ前記管理情報を送信する送信部と、を備え、
前記情報処理装置は、
前記管理サーバから、前記管理情報を取得する第２取得部と、
前記管理情報に基づいて、前記複数の決済サービスのうち、前記決済金額の支
払いに利用する決済サービスを前記ユーザに選択させるための画像を表示装置に
表示させる表示制御部と、
操作を受け付ける受付部と、を備え、
前記表示制御部は、前記複数の決済サービスのうち一の決済サービスが選択された操作を前記受付部が受け付けた場合、前記管理情報に基づいて、前記一の決済サービスに対応するアクセス情報及び前記決済金額を結合した情報をエンコードして得られる二次元コードを前記表示装置に表示させる、
決済システム。

【請求項7】

ユーザが支払う決済金額を算出する決済端末装置と、決済サービスを提供する決済サーバへアクセスするためのアクセス情報及び前記決済金額を結合した情報をエンコードして得られる二次元コードを表示する情報処理装置と、管理サーバとを備える決済システムであって、
前記管理サーバは、
前記決済金額を示す金額情報を前記決済端末装置から取得する第１取得部と、
複数の決済サービスと１対１に対応する複数の前記アクセス情報と、前記決済金額とを含む管理情報を生成する生成部と、
前記情報処理装置へ前記管理情報を送信する送信部と、を備え、
前記情報処理装置は、
前記管理サーバから、前記管理情報を取得する第２取得部と、
前記管理情報に基づいて、前記複数の決済サービスのうち、前記決済金額の支
払いに利用する決済サービスを前記ユーザに選択させるための画像を表示装置に
表示させる表示制御部と、を備え、
前記表示制御部は、前記管理情報に基づいて、前記複数の決済サービスのうちの１つである第１決済サービスに対応するアクセス情報及び前記決済金額を結合した情報をエンコードして得られる第１二次元コードを前記表示装置に表示させ、前記第１二次元コードの表示開始から所定時間経過後に、前記複数の決済サービスのうちの１つ且つ前記第１決済サービスと異なる第２決済サービスに対応するアクセス情報及び前記決済金額を結合した情報をエンコードして得られる第２二次元コードを前記表示装置に表示させる、
決済システム。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本発明は、管理サーバ、情報処理装置、及び、決済システムに関する。

【背景技術】

【0002】

近年、キャッシュレス決済の一例であるＱＲコード（登録商標）を用いた決済方法が普及している。ＱＲコードを用いた決済方法には、店舗のレジスター（以下、単に「レジ」と称する）において客のスマートフォンに表示されるＱＲコードを読み取るストアスキャン方式と、客のスマートフォンを用いて店舗に備え付けられたＱＲコード表示板を読み取るユーザスキャン方式とが知られている（非特許文献１参照）。

【先行技術文献】

【非特許文献】

【0003】

【文献】「QR・バーコード決済」、［online］、 フリー百科事典、ウィキペディア（Wikipedia）、[令和１年６月１９日検索]、インターネット（URL:https://ja.wikipedia.org/wiki/QR%E3%83%BB%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%89%E6%B1%BA%E6%B8%88）

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0004】

しかしながら、ユーザスキャン方式において、通常、ＱＲコード表示板には決済金額が表示されておらず、ユーザはユーザ装置に決済金額を入力する必要がある。ユーザは、ユーザ装置を用いてＱＲコードを読み取り、その後、決済金額を入力する必要があるため、操作が煩わしいといった問題があった。

【課題を解決するための手段】

【0005】

以上の課題を解決するために、本発明の好適な態様に係る管理サーバは、ユーザが支払う決済金額を算出する決済端末装置と、前記決済金額を表す二次元コードを表示する情報処理装置とを備える決済システムに用いられる管理サーバであって、前記決済金額を示す金額情報を前記決済端末装置から取得する第１取得部と、複数の決済サービスと１対１に対応し、前記決済金額を表す複数の二次元コードに関する管理情報を、前記金額情報に基づいて生成する生成部と、前記情報処理装置へ前記管理情報を送信する送信部と、を備える。

【0006】

また、本発明の好適な態様に係る情報処理装置は、複数の決済サービスと１対１に対応し、ユーザが支払う決済金額を表す複数の二次元コードに関する管理情報を取得する第２取得部と、前記管理情報に基づいて、前記複数の二次元コードのうち、前記決済金額の支払いに利用する決済サービスに対応する二次元コードを前記ユーザに選択させるための画像を表示装置に表示させる表示制御部と、を備える。

【0007】

また、本発明の好適な態様に係る決済システムは、ユーザが支払う決済金額を算出する決済端末装置と、前記決済金額を表す二次元コードを表示する情報処理装置と、管理サーバとを備える決済システムであって、前記管理サーバは、前記決済金額を示す金額情報を前記金銭登録機から取得する第１取得部と、複数の決済サービスと１対１に対応し、前記決済金額を表す複数の二次元コードに関する管理情報を、前記金額情報に基づいて生成する生成部と、前記情報処理装置へ前記管理情報を送信する送信部と、を備え、前記情報処理装置は、前記管理サーバから、前記管理情報を取得する第２取得部と、前記管理情報に基づいて、前記複数の二次元コードのうち、前記決済金額の支払いに利用する決済サービスに対応する二次元コードを前記ユーザに選択させるための画像を表示装置に表示させる表示制御部と、を備える。

【発明の効果】

【0008】

本発明によれば、二次元コードを用いて決済する場合に、ユーザの入力の手間を削減できる。

【図面の簡単な説明】

【0009】

【図1】第１実施形態に係る決済システム１の構成を示すブロック図。

【図2】店舗装置１０の構成を示すブロック図。

【図3】管理サーバ４０の構成を示すブロック図。

【図4】第１管理テーブルＴＢＬ１の記憶内容の一例を示す図。

【図5】第２管理テーブルＴＢＬ２の記憶内容の一例を示す図。

【図6】決済システム１の機能を示す図。

【図7】第１表示態様に係る処理装置１１０の動作を示すフローチャートを示す図。

【図8】第１表示態様において、表示装置１３０に表示される画像の遷移を示す説明図。

【図9】第２表示態様に係る処理装置１１０の動作を示すフローチャートを示す図。

【図10】第２表示態様において、表示装置１３０に表示される画像の遷移を示す説明図。

【図11】ユーザ装置２０の構成を示すブロック図。

【図12】決済システム１の動作の一例を示すシーケンスチャートを示す図。

【図13】第１変形例に係る処理装置１１０の動作を示すフローチャートを示す図。

【図14】第１変形例において、表示装置１３０に表示される画像の遷移を示す説明図。

【図15】第７変形例に係る決済システム１ａの機能を示す図。

【発明を実施するための形態】

【0010】

１．第１実施形態
１－１：全体構成
図１は、第１実施形態に係る決済システム１の構成を示すブロック図である。決済システム１は、店舗において、物品又は役務の対価を支払うユーザが、複数の決済サービスの中から希望する決済サービスを利用することによって、キャッシュレスの決済を実現する。この例では、三種類の決済サービスを例示するが、決済システム１は二種類以上の決済サービスに適用できる。

【0011】

決済システム１は、ユーザが所持するユーザ装置２０＿１，…，ユーザ装置２０＿Ｎ１、店舗に設置される店舗装置１０＿１，…，店舗装置１０＿Ｎ２、商品のバーコードを読み取ってユーザが支払う決済金額を算出するＰＯＳ（Point Of Sale）レジ３０＿１，…，ＰＯＳレジ３０＿Ｎ３、店舗装置１０＿１，…，店舗装置１０＿Ｎ２を管理する管理サーバ４０、第１決済サービスを提供する第１決済サーバ５０、第２決済サービスを提供する第２決済サーバ６０、及び第３決済サービスを提供する第３決済サーバ７０を備える。これらの構成要素は、ＬＡＮ（Local Area Network）及びインターネットなどの通信網ＮＥＴに接続される。Ｎ１は、１以上の整数である。Ｎ２、及び、Ｎ３は、２以上の整数である。

【0012】

第１決済サーバ５０、第２決済サーバ６０、及び第３決済サーバ７０は複数の決済サーバの一例である。ＰＯＳレジ３０は、決済端末装置の一例である。店舗装置１０は、情報処理装置の一例である。

【0013】

以下の説明では、同種の要素を区別する場合には、ユーザ装置２０＿１、ユーザ装置２０＿Ｎ１、店舗装置１０＿１、及び、店舗装置１０＿Ｎ２のように、参照符号を使用する。一方、同種の要素を区別しない場合には、ユーザ装置２０、及び、店舗装置１０のように、参照符号のうちの共通番号だけを使用する。以下の説明では、単に「ユーザ」と記載した場合、ユーザ装置２０を所持する人物である。

【0014】

一つの店舗には、複数のＰＯＳレジ３０が配置されることがあり、複数のＰＯＳレジ３０のいずれか１つに対応する複数の店舗装置１０が配置されることがある。複数のＰＯＳレジ３０の各々は、複数の店舗装置１０のいずれか一つに対応する。複数のＰＯＳレジ３０が、同一の店舗装置１０に対応してもよい。従って、一つの店舗に配置されるＰＯＳレジ３０の数よりも、一つの店舗に配置される店舗装置１０の数が小さいこともある。

【0015】

決済システム１では、複数の決済サービスの１対１に対応する複数のＱＲコードを店舗装置１０に表示し、表示される複数のＱＲコードのうちユーザが利用を希望する決済サービスに対応する一のＱＲコードが、ユーザ装置２０を用いて読み取られる。ユーザ装置２０は、読み取ったＱＲコードに対応する決済サーバにアクセスして支払いを完了させる。本開示は、ＱＲコードを採用するが、ＱＲコード以外の二次元コードを用いてもよい。二次元コードとしては、ＱＲコードの他にＳＰコード及びＣＰコードなどが該当する。

【0016】

１－２：店舗装置
図２は、店舗装置１０の構成を示すブロック図である。店舗装置１０は、情報処理装置の一例であり、スマートフォン又はタブレット端末などのコンピュータである。店舗装置１０は、店舗の従業員によって使用される。更に、決済時において、店舗装置１０は、ユーザによって使用される場合がある。店舗装置１０は、処理装置１１０、記憶装置１２０、表示装置１３０、通信装置１４０、及び入力装置１５０を備える。店舗装置１０の各要素は、情報を通信するための単体又は複数のバスで相互に接続される。なお、本明細書における「装置」という用語は、回路、デバイス又はユニット等の他の用語に読替えてもよい。また、店舗装置１０の各要素は、単数又は複数の機器で構成され、店舗装置１０の一部の要素は省略されてもよい。

【0017】

処理装置１１０は、店舗装置１０の全体を制御するプロセッサであり、例えば、単数又は複数のチップで構成される。処理装置１１０は、例えば、周辺装置とのインタフェース、演算装置及びレジスタ等を含む中央処理装置（ＣＰＵ：Central Processing Unit）で構成される。なお、処理装置１１０の機能の一部又は全部を、ＤＳＰ（Digital Signal Processor）、ＡＳＩＣ（Application Specific Integrated Circuit）、ＰＬＤ（Programmable Logic Device）、ＦＰＧＡ（Field Programmable Gate Array）等のハードウェアによって実現してもよい。処理装置１１０は、各種の処理を並列的又は逐次的に実行する。

【0018】

記憶装置１２０は、処理装置１１０が読取可能な記録媒体であり、処理装置１１０が実行する制御プログラムＰＲ１を含む複数のプログラム、及び処理装置１１０が使用する各種の情報、例えば、管理情報ＤＩなどを記憶する。記憶装置１２０は、例えば、ＲＯＭ、ＥＰＲＯＭ（Erasable Programmable ＲＯＭ）、ＥＥＰＲＯＭ（Electrically Erasable Programmable ＲＯＭ）、ＲＡＭ（Random Access Memory）等の少なくとも１つによって構成されてもよい。記憶装置１２０は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ（主記憶装置）等と呼ばれてもよい。

【0019】

管理情報ＤＩは管理サーバ４０から送信される。管理情報ＤＩは、決済金額を表す複数のＱＲコードに関する。本実施形態において、管理情報ＤＩは、決済金額を示す金額情報ＰＩと、複数の決済サービスに１対１に対応する複数のＱＲコード情報と、複数の決済サービスに１対１に対応する複数のアイコン情報を含む。ＱＲコード情報は、決済サービスを提供する決済サーバへアクセスするためのアクセス情報と決済金額とを表すＱＲコードの画像情報である。

【0020】

決済システム１は、３種類の決済サービスに対応しているので、管理情報ＤＩは、複数のＱＲコード情報として、第１決済サービスに対応するＱＲコードＣ１を示すＱＲコード情報ｃ１、第２決済サービスに対応するＱＲコードＣ２を示すＱＲコード情報ｃ２、及び第３決済サービスに対応するＱＲコードＣ３を示すＱＲコード情報ｃ３を含む。

【0021】

ＱＲコードＣ１は、決済金額、及び、第１決済サーバ５０のＵＲＬ（Uniform Resource Locator）を表す。ＱＲコードＣ２は、決済金額、及び、第２決済サーバ６０のＵＲＬを表す。ＱＲコードＣ３は第３決済サーバ７０のＵＲＬを表す。ＵＲＬは、前述した、決済サーバにアクセスするためのアクセス情報の一例である。アクセス情報の他の例としては、ＩＰ（Internet Protocol）アドレスがある。また、ＱＲコードＣ１、Ｃ２、及びＣ３の各々は、決済サーバのＵＲＬの他に店舗を識別する店舗ＩＤ、又は、ＰＯＳレジ３０を識別するレジＩＤを含む。更に、ＱＲコードＣ１、Ｃ２、及びＣ３の各々は、店舗の属するグループを示すグループＩＤのうち少なくとも一つを表してもよい。

【0022】

管理情報ＤＩは、複数のアイコン情報として、ＱＲコード情報ｃ１に対応するアイコンＡ１を示すアイコン情報ａ１、ＱＲコード情報ｃ２に対応するアイコンＡ２を示すアイコン情報ａ２、及び、ＱＲコード情報ｃ３に対応するアイコンＡ３を示すアイコン情報ａ３を含む。

【0023】

以下の記載では、ＱＲコードＣ１、Ｃ２、及びＣ３を総称して、「ＱＲコードＣ」と称する。同様に、ＱＲコード情報ｃ１、ｃ２、及びｃ３を総称して、「ＱＲコード情報ｃ」と称し、アイコンＡ１、Ａ２、及びＡ３を総称して「アイコンＡ」と称し、アイコン情報ａ１、ａ２、及びａ３を総称して「アイコン情報ａ」と称する。

【0024】

表示装置１３０は、画像を表示するデバイスである。表示装置１３０は、処理装置１１０による制御のもとで各種の画像を表示する。例えば、液晶表示パネル及び有機ＥＬ（Electro Luminescence）表示パネル等の各種の表示パネルが表示装置１３０として好適に利用される。

【0025】

通信装置１４０は、他の装置と通信を行うためのハードウェア（送受信デバイス）である。通信装置１４０は、例えば、ネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュール等とも呼ばれる。

【0026】

入力装置１５０は、外部からの入力を受け付けるデバイスである。例えば、入力装置１５０は、数字及び文字等の符号を処理装置１１０に入力するための操作と、店舗装置１０の表示面に表示されるアイコンＡを選択するための操作とを受け付ける。例えば、後述する表示装置１３０の表示面に対する接触を検出するタッチパネルが入力装置１５０として好適である。なお、入力装置１５０は、ユーザが操作可能な複数の操作子を含んでもよい。

【0027】

１－３：管理サーバ
図３は、管理サーバ４０の構成を示すブロック図である。管理サーバ４０は、処理装置４１０、記憶装置４２０、表示装置４３０、通信装置４４０、入力装置４５０、及び計時装置４７０を備える。なお、本明細書における「装置」という用語は、回路、デバイス又はユニット等の他の用語に読替えてもよい。管理サーバ４０の各要素は、情報を通信するための単体又は複数のバスで相互に接続される。

【0028】

処理装置４１０は、管理サーバ４０の全体を制御するプロセッサであり、例えば、単数又は複数のチップで構成される。処理装置４１０は、例えば、周辺装置とのインタフェース、演算装置及びレジスタ等を含む中央処理装置で構成される。なお、処理装置４１０の機能の一部又は全部を、ＤＳＰ、ＡＳＩＣ、ＰＬＤ、ＦＰＧＡ等のハードウェアによって実現してもよい。処理装置４１０は、各種の処理を並列的又は逐次的に実行する。

【0029】

記憶装置４２０は、処理装置４１０が読取可能な記録媒体であり、処理装置４１０が実行する制御プログラムＰＲ２を含む複数のプログラム、及び処理装置４１０が使用する各種の情報、第１管理テーブルＴＢＬ１及び第２管理テーブルＴＢＬ２などを記憶する。記憶装置４２０は、例えば、ＲＯＭ、ＥＰＲＯＭ、ＥＥＰＲＯＭ、及びＲＡＭ等の少なくとも１つによって構成されてもよい。

【0030】

第１管理テーブルＴＢＬ１は、ＰＯＳレジ３０を一意に識別するレジＩＤ、店舗装置１０を一意に識別する店舗装置ＩＤ、店舗装置１０のＩＰアドレス、及び、店舗装置１０が利用可能な決済サービスを一意に識別する決済サービスＩＤ（IDentifier）を対応付けて記憶する。説明の簡略化のため、レジＩＤは、ＰＯＳレジ３０の参照符号であるとし、店舗装置ＩＤは、店舗装置１０の参照符号であるとして説明する。

【0031】

図４に、第１管理テーブルＴＢＬ１の記憶内容の一例を示す。第１管理テーブルＴＢＬ１は、ＰＯＳレジ３０が配置された店舗を示す店舗ＩＤを有する。更に、決済システム１はチェーンストアに導入されることがある。この場合、複数の店舗が１つのグループに属する。そこで、第１管理テーブルＴＢＬ１は、ＰＯＳレジ３０が属するグループを示すグループＩＤを有する。

【0032】

図４に例示する第１管理テーブルＴＢＬ１は、レコードＲＣＤ１＿１～レコードＲＣＤ１＿Ｎ３を有する。図４に例示するｉ及びｊは、１からＮ３までの整数である。例えば、レコードＲＣＤ１＿１において、グループＩＤ[FM01]、店舗ＩＤ[001、レジＩＤ[30_1]、店舗装置ＩＤ[10A_1]、ＩＰアドレス[c7.dd.4e.75]、及び、決済サービスＩＤ[001,002,003]が対応付けられている。第１管理テーブルＴＢＬ１を参照すれば、店舗装置１０ごとに、利用可能な決済サービスを知ることができる。また、レコードＲＣＤ１＿ｊ＋１及びレコードＲＣＤ１＿ｊ＋２は、ＰＯＳレジ３０＿ｊ＋１及びＰＯＳレジ３０＿ｊ＋２が、同一の店舗装置１０＿ｊ＋１に対応することを示す。

【0033】

また、この例では、グループ単位で利用可能な決済サービスが定まる。例えば、グループＩＤ[FM01]に属する店舗では、決済サービスＩＤ[001,002,003]に対応する３種類の決済サービスが利用可能である。一方、グループＩＤ[LS01]に属する店舗では、決済サービスＩＤ[001,003]に対応する２種類の決済サービスが利用可能である。

【0034】

説明を図３に戻す。第２管理テーブルＴＢＬ２は、決済サービスＩＤ、決済サーバのＵＲＬ、及びアイコン情報ａを対応付けて記憶する。

【0035】

図５に、第２管理テーブルＴＢＬ２の記憶内容の一例を示す。この例では、第１決済サービスの決済サービスＩＤが［001］であり、第１決済サーバ５０のＵＲＬが[ｈｔｔｐｓ：／／ｆｍ１２３．ｃｏ．ｊｐ]であり、第１決済サービスのアイコン情報ａが［a1］である。なお、アイコン情報ａは、アイコンＡの画像情報の他、アイコンＡの画像情報を取得可能なＵＲＬであってもよい。

【0036】

説明を図３に戻す。表示装置４３０は、画像を表示するデバイスである。通信装置４４０は、他の装置と通信を行うためのハードウェア（送受信デバイス）である。入力装置４５０は、外部からの入力を受け付けるデバイスである。入力装置４５０としては、キーボード及びポインティングデバイスが該当する。計時装置４７０は、クロック信号を基に時間を計時して、計時結果を示す時刻情報を生成する。

【0037】

１－４：決済システム１の機能
図６は、決済システム１の機能を示す図である。処理装置４１０は、記憶装置４２０から制御プログラムＰＲ２を読み出して実行することによって、第１取得部４１１、生成部４１２、及び、送信部４１３として機能する。

【0038】

第１取得部４１１は、金額情報ＰＩをＰＯＳレジ３０＿ｘから取得する。ｘは、１からＮ３までのいずれかの整数である。第１取得部４１１は、更に、ＰＯＳレジ３０＿ｘを識別するレジＩＤ[30_x]を、ＰＯＳレジ３０＿ｘから取得する。ＰＯＳレジ３０＿ｘは、第１決済端末装置の一例である。レジＩＤ[30_x]は、第１識別情報の一例である。

【0039】

生成部４１２は、管理情報ＤＩを、金額情報ＰＩに基づいて生成する。より詳細には、生成部４１２は、第１管理テーブルＴＢＬ１を参照して、ＰＯＳレジ３０＿ｘに属する店舗が対応する決済サービスの種類を特定する。以下の説明では、ＰＯＳレジ３０＿ｘに属する店舗が対応する決済サービスの種類は、決済サービスＩＤ[001,002,003]に対応する３種類の決済サービスが利用可能であるとして説明する。
生成部４１２は、金額情報ＰＩが示す決済金額と第１決済サーバ５０のＵＲＬとを結合した情報をエンコードして、得られたＱＲコードＣ１の画像情報をＱＲコード情報ｃ１として生成する。同様に、生成部４１２は、金額情報ＰＩが示す決済金額と第２決済サーバ６０のＵＲＬとを結合した情報をエンコードして、得られたＱＲコードＣ２の画像情報をＱＲコード情報ｃ２として生成し、金額情報ＰＩが示す決済金額と第３決済サーバ７０のＵＲＬとを結合した情報をエンコードして、得られたＱＲコードＣ３の画像情報をＱＲコード情報ｃ３として生成する。次に、生成部４１２は、第２管理テーブルＴＢＬ２を参照して、ＱＲコード情報ｃ１にアイコン情報ａ１を対応付け、ＱＲコード情報ｃ２にアイコン情報ａ２を対応付け、ＱＲコード情報ｃ３にアイコン情報ａ３を対応付ける。そして、生成部４１２は、金額情報ＰＩ、アイコン情報ａ１を対応付けたＱＲコード情報ｃ１、アイコン情報ａ２を対応付けたＱＲコード情報ｃ２、及び、アイコン情報ａ３を対応付けたＱＲコード情報ｃ３を含む管理情報ＤＩを生成する。

【0040】

送信部４１３は、店舗装置１０に管理情報ＤＩを送信する。より詳細には、送信部４１３は、第１管理テーブルＴＢＬ１に基づいて、複数の店舗装置１０の中から、レジＩＤ[30_x]に対応する店舗装置１０＿ｙを特定する。ｙは、１からＮ２までの整数である。送信部４１３は、特定した店舗装置１０＿ｙのＩＰアドレスを用いて、店舗装置１０＿ｙに管理情報ＤＩを送信する。第１管理テーブルＴＢＬ１は、複数の二次元コード表示装置の各々を識別する識別情報と複数の決済端末装置の各々を識別する識別情報との対応関係を示す情報の一例である。店舗装置１０＿ｙは、第１情報処理装置の一例である。

【0041】

処理装置１１０は、記憶装置１２０から制御プログラムＰＲ１を読み出して実行することによって、第２取得部１１１、表示制御部１１２、及び、受付部１１３として機能する。なお、制御プログラムＰＲ１は、ネットワークを介して管理サーバ４０などの他の装置から送信されてもよい。

【0042】

第２取得部１１１は、管理サーバ４０から、管理情報ＤＩを取得する。

【0043】

受付部１１３は、店舗装置１０への操作を受け付ける。ユーザが店舗装置１０を操作してもよいし、店舗の従業員が店舗装置１０を操作してもよい。

【0044】

表示制御部１１２は、管理情報ＤＩに基づいて、複数の二次元コードのうち、決済金額の支払いに利用する決済サービスに対応する二次元コードをユーザに選択させるための画像を表示装置１３０に表示させる。以下、表示制御部１１２が表示装置１３０に表示させる画像について２種類の態様を説明する。

【0045】

１－４－１：第１表示態様
第１表示態様において、表示制御部１１２は、アイコン情報ａに基づく複数のアイコンＡと、管理情報ＤＩに基づく決済金額とを表示装置１３０に表示させる。複数のアイコンＡのうち、ある一つのアイコンＡが選択された操作を受付部１１３が受け付けた場合、表示制御部１１２は、管理情報ＤＩに基づいて、選択されたアイコンＡに対応するＱＲコードＣを表示装置１３０に表示させる。アイコンＡを選択する人物は、ユーザでもよいし、ユーザから指示を受けた店舗の従業員でもよい。

【0046】

図７は、第１表示態様に係る処理装置１１０の動作を示すフローチャートである。図８は、第１表示態様において、表示装置１３０に表示される画像の遷移を示す説明図である。図７に示すステップＳ１０において、処理装置１１０は、領域Ｗに決済金額を配置し、アイコン情報ａ１、ａ２、及びａ３を基に、３個のアイコンＡ１、Ａ２、及びＡ３が領域Ｖに配置された第１画像を示す画像情報を生成する。処理装置１１０は、生成した画像情報を表示装置１３０に供給することによって、表示装置１３０に第１画像を表示させる。

【0047】

図７に示すステップＳ１１において、処理装置１１０は、アイコンＡ１、Ａ２、 及びＡ３のいずれかを選択するタップ操作を受け付けたか判定し、判定結果が肯定になるまでステップＳ１１の処理を繰り返す。ステップＳ１１の処理が肯定である場合、ステップＳ１２において、処理装置１１０は、領域Ｗに決済金額が配置され、タップ操作を受け付けたアイコンＡに対応するＱＲコードＣが領域Ｘに配置され、アイコンＡが領域Ｙに配置され、領域Ｚに５個のインジケータが配置された第２画像を示す画像情報を生成する。処理装置１１０は、生成した画像情報を表示装置１３０に供給することによって、表示装置１３０に第２画像を表示させる。
例えば、図８の左側の店舗装置１０には、第１画像が表示されている。ここで、ユーザによる第１画像のアイコンＡ１へのタップ操作を受け付けると、処理装置１１０は、第２画像の一例として、アイコンＡ１と当該アイコンＡ１に対応するＱＲコードＣ１とを含む画像を示す画像情報を生成する。図８の右側に示す店舗装置１０には、領域Ｗに決済金額が配置され、領域ＸにＱＲコードＣ１が配置され、領域ＹにアイコンＡ１が配置され、領域Ｚに５個のインジケータが配置された画像が表示されている。図８の例示では、４個のインジケータが点灯している。ユーザは、点灯しているインジケータの数によって、第２画像の表示が切り替わるまでの大略の時間を認識する。

【0048】

次に、処理装置１１０は、第２画像の表示開始から所定時間が経過したかを判定し（ステップＳ１３）、判定結果が肯定になるまでステップＳ１３の処理を繰り返す。所定時間は、例えば、３０秒である。この場合、５個のインジケータは６秒ごとに、消灯する。ステップＳ１３の判定結果が肯定である場合、処理装置１１０は、処理をステップＳ２０に戻す。

【0049】

このように、ユーザが利用を希望する決済サービスに対応するアイコンＡをタップすることによって、当該アイコンＡに対応するＱＲコードＣを表示装置１３０に表示させることによって、ユーザに利用を希望する決済サービスに対応するＱＲコードをユーザ装置２０に読み取らせることができる。従って、ＰＯＳレジ３０の周りのスペースを有効に活用できる。加えて、店舗装置１０にシールを貼ってＱＲコードを改竄しても、本来、アイコンＡが表示されるべき領域にＱＲコードが貼られるので、不正を簡単に認識できる。更に、ユーザ装置２０は、ＱＲコードＣを読み取ると、ＱＲコードＣが表すアクセス情報を用いて、決済サーバに決済要求を送信する。従って、ユーザは決済金額を入力しなくてよく、ユーザの入力の手間を削減できる。また、ユーザが決済金額を入力しなくてよいので、決済システム１は、誤った決済金額を入力してしまわないかという不安からユーザを解放できる。

【0050】

１－４－２：第２表示態様
第２表示態様において、表示制御部１１２は、複数のＱＲコードＣを、順番に表示装置１３０に表示させる。

【0051】

図９は、第２表示態様に係る処理装置１１０の動作を示すフローチャートである。図１０は、第２表示態様において、表示装置１３０に表示される画像の遷移を示す説明図である。図９に示すステップＳ２０において、処理装置１１０は、第３画像を示す画像情報を生成し、生成した画像情報を表示装置１３０に供給することによって、第３画像を表示装置１３０に表示させる。図１０の左側に第３画像を表示中の表示装置１３０が示される。処理装置１１０は、金額情報ＰＩに基づいて領域Ｗに決済金額を配置し、ＱＲコード情報ｃ１に基づいて領域ＸにＱＲコードＣ１を配置し、アイコン情報ａ１に基づいて領域ＹにアイコンＡ１を配置し、更に、領域Ｚに５つのインジケータを配置した第３画像を示す画像情報を生成する。

【0052】

また、処理装置１１０は、領域Ｚに表示される５個のインジケータを時間経過に伴って消灯させる。次に、処理装置１１０は、処理をステップＳ２１に進め、第１画像の表示開始から所定時間が経過したかを判定する。

【0053】

処理装置１１０は、判定結果が否定の場合、ステップＳ２１の判定を繰り返す。ステップＳ２１の判定結果が肯定の場合、処理装置１１０は、第２画像を示す画像情報を生成し、生成した画像情報を表示装置１３０に供給することによって、第４画像を表示装置１３０に表示させる（ステップＳ２２）。図１０の中央に第４画像を表示中の表示装置１３０が示される。処理装置１１０は、金額情報ＰＩに基づいて領域Ｗに決済金額を配置し、ＱＲコード情報ｃ２に基づいて領域ＸにＱＲコードＣ２を配置し、領域ＹにアイコンＡ２を配置し、更に、領域Ｚに５つのインジケータを配置した第４画像を示す画像情報を生成する。処理装置１１０は、第３画像と同様に、第４画像においても、領域Ｚに表示される５個のインジケータを時間経過に伴って消灯させる。

【0054】

この後、処理装置１１０は、第４画像の表示開始から所定時間が経過したかを判定し（ステップＳ２３）、判定結果が肯定になるまでステップＳ２３の処理を繰り返す。ステップＳ２３の判定結果が肯定の場合、処理装置１１０は、第５画像を示す画像情報を生成し、生成した画像情報を表示装置１３０に供給することによって、第５画像を表示装置１３０に表示させる（ステップＳ２４）。図１０の右側に第５画像を表示中の表示装置１３０が示される。処理装置１１０は、金額情報ＰＩに基づいて領域Ｗに決済金額を配置し、ＱＲコード情報ｃ３に基づいて領域ＸにＱＲコードＣ３を配置し、領域ＹにアイコンＡ３を配置し、更に、領域Ｚに５つのインジケータを配置した第５画像を示す画像情報を生成する。

【0055】

次に、処理装置１１０は、第５画像の表示開始から所定時間が経過したかを判定し（ステップＳ２５）、判定結果が肯定になるまでステップＳ２５の処理を繰り返す。ステップＳ２５の判定結果が肯定の場合、処理装置１１０は、処理をステップＳ２０に戻す。ステップＳ２０からステップＳ２５までの処理は、上述した表示制御部１１２によって実現される。

【0056】

このように、第１決済サービス、第２決済サービス、及び第３決済サービスに１対１に対応するＱＲコードＣ１、Ｃ２、及びＣ３を順番に表示装置１３０に表示させることによって、ユーザが利用する決済サービスに対応するＱＲコードをユーザ装置２０に読み取らせることができる。更に、ユーザ装置２０は、ＱＲコードＣ１、Ｃ２、又は、Ｃ３を読み取ると、ＱＲコードＣが表すアクセス情報を用いて、決済サーバに決済要求を送信する。従って、ユーザは決済金額を入力しなくてよく、ユーザの入力の手間を削減できる。また、ユーザが決済金額を入力しなくてよいので、決済システム１は、誤った決済金額を入力してしまわないかという不安からユーザを解放できる。

【0057】

１－５：ユーザ装置
図１１は、ユーザ装置２０の構成を示すブロック図である。ユーザ装置２０は、スマートフォン又はタブレット端末などのコンピュータである。ユーザ装置２０は、処理装置２１０、記憶装置２２０、表示装置２３０、通信装置２４０、入力装置２５０、撮像装置２６０、及び計時装置２７０を備える。ユーザ装置２０の各要素は、情報を通信するための単体又は複数のバスで相互に接続される。

【0058】

処理装置２１０は、ユーザ装置２０の全体を制御するプロセッサであり、例えば、単数又は複数のチップで構成される。

【0059】

記憶装置２２０は、処理装置２１０が読取可能な記録媒体であり、処理装置２１０が実行する制御プログラムＰＲ３を含む複数のプログラム、及び処理装置２１０が使用する各種の情報などを記憶する。記憶装置２２０は、例えば、ＲＯＭ、ＥＰＲＯＭ、ＥＥＰＲＯＭ、及びＲＡＭ等の少なくとも１つによって構成されてもよい。なお、制御プログラムＰＲ３は、通信網ＮＥＴを介して管理サーバ４０などの他の装置から送信されてもよい。

【0060】

表示装置２３０は、表示装置１３０と同様に画像を表示するデバイスである。例えば、液晶表示パネル及び有機ＥＬ（Electro Luminescence）表示パネル等の各種の表示パネルが表示装置２３０として好適に利用される。

【0061】

通信装置２４０は、他の装置と通信を行うためのハードウェア（送受信デバイス）である。通信装置２４０は、例えば、ネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュール等とも呼ばれる。

【0062】

入力装置２５０は、入力装置１５０と同様に、外部からの入力を受け付けるデバイスである。入力装置２５０としては、上述した表示装置２３０と一体に設けられるタッチパネルが好適である。

【0063】

撮像装置２６０は、被写体を撮像して得た撮像情報を出力する。上述した店舗装置１０に表示されるＱＲコードＣは被写体の一例である。

【0064】

計時装置２７０は、クロック信号を基に時間を計時して、計時結果を示す時刻情報を生成する。

【0065】

処理装置２１０は、記憶装置２２０から制御プログラムＰＲ３を読み出して実行することによって、デコード部２１１及び決済要求生成部２１２として機能する。
デコード部２１１は、ＱＲコードＣを撮像して得られた撮像情報をデコードして、撮像されたＱＲコードＣに対応するＵＲＬ及び決済金額を生成する。
決済要求生成部２１２は、ＱＲコードＣに対応する決済金額を示す決済情報を生成する。決済要求生成部２１２は、通信装置２４０を用いて撮像されたＱＲコードＣに対応する決済サーバに、決済情報を含む決済要求を送信させる。

【0066】

１－６：決済システム１の動作
図１２は、決済システム１の動作の一例を示すシーケンスチャートである。図１２の例示では、表示制御部１１２の表示態様が第１表示態様であり、更に、ユーザが第１決済サービスの利用を選択する場合を例として説明する。

【0067】

ＰＯＳレジ３０＿ｘは、商品のバーコードを読み取って、ユーザが支払う決済金額を算出する（ステップＳａ１）。ＰＯＳレジ３０＿ｘは、決済金額を示す金額情報ＰＩ及びレジＩＤ[30_x]を、管理サーバ４０に送信する（ステップＳａ２）。

【0068】

管理サーバ４０は、ＰＯＳレジ３０＿ｘから金額情報ＰＩ及びレジＩＤ[30_x]を取得する（ステップＳｂ１）。管理サーバ４０は、金額情報ＰＩに基づいて管理情報ＤＩを生成する（ステップＳｂ２）。管理サーバ４０は、レジＩＤ[30_x]と対応する店舗装置１０＿ｙに管理情報ＤＩを送信する（ステップＳｂ３）。

【0069】

店舗装置１０＿ｙは、管理サーバ４０から、管理情報ＤＩを取得する（ステップＳｃ１）。次に、店舗装置１０＿ｙは、管理情報ＤＩに基づいて、複数のアイコンＡと決済金額を表示する（ステップＳｃ２）。店舗装置１０＿ｙは、複数のアイコンＡへのいずれかを選択するタップ操作を受け付ける（ステップＳｃ３）。そして、店舗装置１０＿ｙは、タップ操作を受け付けた場合、タップ操作によって選択されたアイコンＡに対応するＱＲコードＣを表示装置１３０に表示させる（ステップＳｃ４）。

【0070】

一方、ユーザ装置２０において、決済サービスを利用しようとするユーザによって、決済アプリケーションソフトウェア（以下、単に、「決済アプリ」と称する）を起動させる操作を受け付けると、処理装置２１０は、制御プログラムＰＲ３の一部である決済アプリのプログラムを記憶装置２２０から読み出すことにより、決済アプリを起動する（ステップＳｄ１）。決済アプリの起動完了後、処理装置２１０は、表示装置１３０に表示されたＱＲコードＣを撮像装置２６０が撮像することにより得られた、ＱＲコードＣを示す撮像情報を取得する（ステップＳｄ２）。ステップＳｄ２の処理後、処理装置２１０がデコード部２１１として機能して、デコード部２１１は、撮像情報をデコードするデコード処理を実行する（ステップＳｄ３）。デコード処理によって、ユーザが利用する決済サービスに対応する決済サーバのＵＲＬが得られる。図１２の例示では、ユーザは第１決済サービスを利用するので、第１決済サーバ５０のＵＲＬが特定される。処理装置２１０が決済要求生成部２１２として機能して、決済要求生成部２１２は、決済金額及びユーザを識別するユーザＩＤを含む決済要求を生成し、第１決済サーバ５０のＵＲＬを用いて、決済要求を第１決済サーバ５０に送信する（ステップＳｄ４）。

【0071】

決済要求を受信した第１決済サーバ５０は、決済処理を実行する（ステップＳｅ１）。決済処理において、第１決済サーバ５０は、ユーザＩＤと紐付けられたユーザの口座の残高から、決済金額を減額する。この後、第１決済サーバ５０は、決済が完了したことを示す決済応答を、ユーザ装置２０に送信する（ステップＳｅ２）。加えて、第１決済サーバ５０は、決済が完了したことを示す決済完了通知をＰＯＳレジ３０＿ｘに送信する（ステップＳｅ３）。

【0072】

以上説明したように本実施形態によれば、管理サーバ４０は、ユーザが支払う決済金額を算出するＰＯＳレジ３０（決済端末装置の一例）と、決済金額を表す二次元コードを表示する店舗装置１０（情報処理装置の一例）とを備える決済システム１に用いられる。管理サーバ４０は、決済金額を示す金額情報ＰＩをＰＯＳレジ３０から取得する第１取得部４１１と、複数の決済サービスと１対１に対応し、決済金額を表す複数のＱＲコードＣ（二次元コードの一例）に関する管理情報ＤＩを、金額情報ＰＩに基づいて生成する生成部４１２と、店舗装置１０へ管理情報ＤＩを送信する送信部４１３と、を備える。管理サーバ４０によれば、決済金額を表すＱＲコードＣに関する管理情報ＤＩを店舗装置１０に送信するので、ユーザは決済金額を入力しなくてよく、ユーザの入力の手間を削減できる。

【0073】

また、決済システム１は、複数のＰＯＳレジ３０と複数の店舗装置１０とを含み、第１取得部４１１は、更に、複数のＰＯＳレジ３０のうち、ＰＯＳレジ３０＿ｘ（第１情報処理装置の一例）を識別するレジＩＤ[30_x]（第１識別情報の一例）を、ＰＯＳレジ３０＿ｘから取得し、送信部４１３は、第１管理テーブルＴＢＬ１（複数の情報処理装置の各々を識別する識別情報と複数の決済端末装置の各々を識別する識別情報との対応関係を示す情報の一例）に基づいて、複数の店舗装置１０の中から、レジＩＤ[30_x]に対応する店舗ＩＤが示す店舗装置１０＿ｙ（第１情報処理装置の一例）を特定し、特定した店舗装置１０＿ｙへ管理情報ＤＩを送信する。管理サーバ４０によれば、レジＩＤを送信したＰＯＳレジ３０に対応する店舗装置１０に管理情報ＤＩを送信できるので、決済システム１が複数のＰＯＳレジ３０と複数の店舗装置１０とを含んでいる場合であっても本実施形態を適用できる。

【0074】

また、店舗装置１０は、複数の決済サービスと１対１に対応し、ユーザが支払う決済金額を表す複数のＱＲコードＣに関する管理情報ＤＩを取得する第２取得部１１１と、管理情報ＤＩに基づいて、複数のＱＲコードＣのうち、決済金額の支払いに利用する決済サービスに対応するＱＲコードＣをユーザに選択させるための画像を表示装置１３０に表示させる表示制御部１１２とを備える。管理情報ＤＩによるＱＲコードＣが決済金額を表すので、ユーザ装置２０は、ＱＲコードＣを読み取ることにより決済金額を取得できる。従って、ユーザは決済金額を入力しなくてよく、ユーザの入力の手間を削減できる。

【0075】

また、第１表示態様において、表示制御部１１２は、操作を受け付ける受付部１１３を更に備え、管理情報ＤＩは、更に、複数のＱＲコードＣと１対１に対応する複数のアイコンＡを示すアイコン情報ａを含んでおり、表示制御部１１２は、更に、アイコン情報ａに基づく複数のアイコンＡと、管理情報ＤＩに基づく決済金額とを表示装置１３０に表示させ、複数のアイコンＡのうち、ある一つのアイコンＡ（一のアイコンの例）が選択された操作を受付部１１３が受け付けた場合、管理情報ＤＩに基づいて、選択されたアイコンＡに対応するＱＲコードＣを表示装置１３０に表示させる。第２表示態様では、例えばユーザが利用したい決済サービスが、第３決済サービスであれば、第３画像が表示装置１３０に表示されるまで待機しなければならない。一方、第１表示態様によれば、ユーザは、利用したい決済サービスに対応するアイコンＡを選択すればよいので、利用したい決済サービスに対応するＱＲコードＣが配置された画像が表示されるまで待機しなくてよく、ユーザの利便性を向上できる。

【0076】

また、第２表示態様において、表示制御部１１２は、管理情報ＤＩに基づく複数のＱＲコードＣを、順番に表示装置１３０に表示させる。ユーザは、表示装置１３０に順番に表示されるＱＲコードＣのうち、利用する決済サービスのＱＲコードＣをユーザ装置２０で読み取ればよいので、表示装置１３０が小型なものであっても、複数の決済サービスに対応することができる。

【0077】

また、複数のＱＲコードＣの各々は、１対１に対応する決済サービスを提供する決済サーバへアクセスするためのアクセス情報を表す。ユーザ装置２０は、ＱＲコードＣを撮像して得られた撮像情報をデコードすることにより、アクセス情報を取得することができる。

【0078】

２．変形例
本開示は、以上に例示した実施形態に限定されない。具体的な変形の態様を以下に例示する。以下の例示から任意に選択された２以上の態様を併合してもよい。

【0079】

２－１：第１変形例
表示制御部１１２の第２表示態様において、第３画像には、ＱＲコード情報ｃ１に対応するアイコンＡ１が表示されており、アイコンＡ２及びアイコンＡ３が表示されていなかったが、アイコンＡ２及びアイコンＡ３を表示してもよい。ただし、現在表示されているＱＲコードＣが、第１決済サービスに対応することを示すため、ＱＲコードＣ１に対応するアイコンＡ１を強調表示することが好ましい。

【0080】

図１３は、第１変形例に係る処理装置１１０の動作を示すフローチャートである。図１４は、第１変形例において、表示装置１３０に表示される画像の遷移を示す説明図である。図１３に示すステップＳ３０において、処理装置１１０は、第６画像を示す画像情報を生成し、生成した画像情報を表示装置１３０に供給することによって、第６画像を表示装置１３０に表示させる。図１３の左側に第６画像を表示中の表示装置１３０が示される。処理装置１１０は、金額情報ＰＩに基づいて領域Ｗに決済金額を配置し、ＱＲコード情報ｃ１に基づいて領域ＸにＱＲコードＣ１を配置し、アイコン情報ａ１、ａ２、及びａ３に基づいて領域ＹにアイコンＡ１、Ａ２、及びＡ３を配置し、更に、領域Ｚに５つのインジケータを配置した第６画像を示す画像情報を生成する。また、表示中のＱＲコードＣ１に対応するアイコンＡ１は強調表示される。図１４に示す例では、アイコンＡの外枠を太くさせる。強調表示によって、ユーザは表示中のＱＲコードＣ１が第１決済サービスに対するＱＲコードＣであることを認識できる。

【0081】

また、処理装置１１０は、第２表示態様と同様に、領域Ｚに表示される５個のインジケータを時間経過に伴って消灯させる。次に、処理装置１１０は、処理をステップＳ３１に進め、第１画像の表示開始から所定時間が経過したかを判定する。

【0082】

処理装置１１０は、判定結果が否定の場合、ステップＳ３１の判定を繰り返す。ステップＳ３１の判定結果が肯定の場合、処理装置１１０は、第７画像を示す画像情報を生成し、生成した画像情報を表示装置１３０に供給することによって、第７画像を表示装置１３０に表示させる（ステップＳ３２）。図１４の中央に第７画像を表示中の表示装置１３０が示される。処理装置１１０は、金額情報ＰＩに基づいて領域Ｗに決済金額を配置し、ＱＲコード情報ｃ２に基づいて領域ＸにＱＲコードＣ２を配置し、領域ＹにアイコンＡ１、Ａ２、及びＡ３を配置し、更に、領域Ｚに５つのインジケータを配置した第７画像を示す画像情報を生成する。また、表示中のＱＲコードＣ２に対応するアイコンＡ２は強調表示される。処理装置１１０は、第６画像と同様に、第７画像においても、領域Ｚに表示される５個のインジケータを時間経過に伴って消灯させる。

【0083】

この後、処理装置１１０は、第７画像の表示開始から所定時間が経過したかを判定し（ステップＳ３３）、判定結果が肯定になるまでステップＳ３３の処理を繰り返す。ステップＳ３３の判定結果が肯定の場合、処理装置１１０は、第８画像を示す画像情報を生成し、生成した画像情報を表示装置１３０に供給することによって、第８画像を表示装置１３０に表示させる（ステップＳ３４）。図１４の右側に第８画像を表示中の表示装置１３０が示される。処理装置１１０は、金額情報ＰＩに基づいて領域Ｗに決済金額を配置し、ＱＲコード情報ｃ３に基づいて領域ＸにＱＲコードＣ３を配置し、領域ＹにアイコンＡ１、Ａ２、及びＡ３を配置し、更に、領域Ｚに５つのインジケータを配置した第８画像を示す画像情報を生成する。また、表示中のＱＲコードＣ３に対応するアイコンＡ３は強調表示される。

【0084】

次に、処理装置１１０は、第８画像の表示開始から所定時間が経過したかを判定し（ステップＳ３５）、判定結果が肯定になるまでステップＳ３５の処理を繰り返す。ステップＳ３５の判定結果が肯定の場合、処理装置１１０は、処理をステップＳ３０に戻す。ステップＳ３０からステップＳ３５までの処理は、上述した表示制御部１１２によって実現される。

【0085】

２－２：第２変形例
上述の各態様において、管理情報ＤＩに含まれるＱＲコード情報ｃは、決済金額と、決済サービスを提供する決済サーバへアクセスするためのアクセス情報とを表すＱＲコードＣの画像情報であったが、これに限らない。例えば、ＱＲコード情報ｃは、ＱＲコードＣの替わりに、アクセス情報を有してもよい。なお、管理情報ＤＩ内に金額情報ＰＩが含まれるため、ＱＲコード情報ｃは、決済金額を有さなくてもよい。管理情報ＤＩを取得した店舗装置１０が、管理情報ＤＩに含まれる金額情報ＰＩと、管理情報ＤＩに含まれるアクセス情報とに基づいて、ＱＲコードＣの画像情報を生成する。

【0086】

２－３：第３変形例
上述の各態様において、管理情報ＤＩは、決済金額を示す金額情報ＰＩを有さなくてもよい。ただし、管理情報ＤＩに含まれるＱＲコード情報ｃであるＱＲコードＣの画像情報は、決済金額及びアクセス情報を表すＱＲコードＣを示す。管理情報ＤＩが金額情報ＰＩを有さない場合、表示制御部１１２は、金額情報ＰＩが示す決済金額を表示装置１３０に表示させなくてもよい。又は、管理情報ＤＩが金額情報ＰＩを有さない場合であっても、表示制御部１１２は、管理情報ＤＩに含まれるＱＲコードＣをデコードすることにより、決済金額を取得して、取得した決済金額を表示させてもよい。

【0087】

２－４：第４変形例
上述の各態様において、管理情報ＤＩには、アイコン情報ａが含まれていたが、アイコン情報ａを含まなくてもよい。例えば、店舗が決済サービスに加入した場合の初期設定として、管理サーバ４０は、アイコン情報ａを店舗装置１０に送信する。店舗装置１０は、受信したアイコン情報ａを記憶装置１２０に記憶する。図１２を用いて説明すると、ステップＳｃ２において、店舗装置１０＿ｙは、記憶装置１２０に記憶したアイコン情報ａに基づいて複数のアイコンＡを表示し、管理情報ＤＩに基づいて決済金額を表示する。
第１実施形態では、ＰＯＳレジ３０から金額情報ＰＩが通知される度に、アイコン情報ａを店舗装置１０に送信する。一方、第４変形例では、アイコン情報ａを一度のみ店舗装置１０に送信すればよい。従って、第４変形例によれば、第１実施形態と比較して、管理サーバ４０と店舗装置１０との通信量を抑制できる。

【0088】

２－５：第５変形例
上述の各態様において、店舗装置１０は、ＱＲコードＣを表示する領域を変更してもよい。

【0089】

２－６：第６変形例
上述の各態様において、ＱＲコードＣは、決済金額及びアクセス情報が同一である場合、複数の決済で同一となる静的ＱＲコードであったが、決済金額及びアクセス情報が同一であっても異なる動的ＱＲコードであってもよい。例えば、生成部４１２は、金額情報ＰＩが示す決済金額と決済サーバのＵＲＬと現在時刻を示す時刻文字列とを結合した情報をエンコードして、得られた動的ＱＲコードＣの画像情報をＱＲコード情報ｃとして生成する。デコード部２１１は、ＱＲコード情報ｃが示す動的ＱＲコードから、決済金額と、決済サーバのＵＲＬと、時刻文字列とを取得する。例えば、決済要求生成部２１２は、現在時刻から時刻文字列が示す時刻を減じた値が所定値以内であれば、決済要求を生成し、所定値を超えていれば、ＱＲコード情報ｃが示す動的ＱＲコードを無効として、決済要求を生成しない。
第６変形例によれば、随時変更される動的ＱＲコードを用いるので、セキュリティを強化できる。

【0090】

２－７：第７変形例
上述の各態様において、決済システム１は、複数の店舗装置１０と、複数のＰＯＳレジ３０とを含むが、決済システム１は、１つの店舗装置１０と、１以上のＰＯＳレジ３０とを有してもよい。１つの店舗装置１０と、１以上のＰＯＳレジ３０とを有する、第７変形例に係る決済システム１ａについて、図１５を用いて説明する。

【0091】

図１５は、第７変形例に係る決済システム１ａの機能を示す図である。決済システム１ａは、ユーザ装置２０＿１，…，ユーザ装置２０＿Ｎ１、店舗装置１０ａ、ＰＯＳレジ３０ａ＿１、…、ＰＯＳレジ３０ａ＿Ｎ３、管理サーバ４０ａ、第１決済サーバ５０、第２決済サーバ６０、及び、第３決済サーバ７０を有する。Ｎ１は、１以上の整数である。Ｎ３は、１以上の整数である。

【0092】

第７変形例に係る記憶装置４２０は、第１管理テーブルＴＢＬ１を記憶してなくてもよい。ただし、第７変形例に係る記憶装置４２０は、店舗装置１０ａのＩＰアドレスを記憶する。第７変形例に係る第２管理テーブルＴＢＬ２は、店舗装置１０ａが利用可能な決済サービスについて、決済サービスＩＤ、決済サーバのＵＲＬ、及び、アイコン情報ａを対応付けて記憶する。第７変形例に係る処理装置４１０は、第７変形例に係る記憶装置４２０から、第７変形例に係る制御プログラムＰＲ２を読み出して実行することによって、第１取得部４１１ａ、生成部４１２、及び、送信部４１３ａとして機能する。

【0093】

第１取得部４１１ａは、金額情報ＰＩをＰＯＳレジ３０ａ＿ｘから取得する。第１取得部４１１ａは、ＰＯＳレジ３０ａ＿ｘのレジＩＤを取得しなくてよい。送信部４１３ａは、店舗装置１０ａへ管理情報ＤＩを送信する。

【0094】

第７変形例によれば、１つの店舗装置１０ａと、１以上のＰＯＳレジ３０ａとを含む決済システム１ａに対しても、ユーザは決済金額を入力しなくてよく、ユーザ装置２０の操作を簡便にできる。

【0095】

２－８：第８変形例
上述した各態様において、ユーザが利用可能な決済サービスは予め登録しておく必要がある。このため、店舗装置１０に表示される複数の決済サービスの中には、ユーザが未登録の決済サービスが含まれることがある。そこで、ユーザが未登録の決済サービスに係るＱＲコードを読み取った場合、ユーザ装置２０の処理装置１１０は、ユーザが利用可能な決済サービスを表示装置２３０に表示させてもよい。なお、未登録の決済サービスについて、加入を促すメッセージを表示装置２３０に表示させてもよい。

【0096】

３．その他
（１）上述した実施形態では、記憶装置１２０は、処理装置１１０が読取可能な記録媒体であり、ＲＯＭ及びＲＡＭなどを例示したが、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Ｂｌｕ－ｒａｙ（登録商標）ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリデバイス(例えば、カード、スティック、キードライブ)、ＣＤ－ＲＯＭ（Compact Disc－ＲＯＭ）、レジスタ、リムーバブルディスク、ハードディスク、フロッピー（登録商標）ディスク、磁気ストリップ、データベース、サーバその他の適切な記憶媒体である。また、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されてもよい。また、プログラムは、電気通信回線を介して通信網から送信されてもよい。

【0097】

（２）上述した実施形態において、説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。

【0098】

（３）上述した実施形態において、入出力された情報等は特定の場所（例えば、メモリ）に保存されてもよいし、管理テーブルを用いて管理してもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、又は追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置へ送信されてもよい。

【0099】

（４）上述した実施形態において、判定は、１ビットで表される値（０か１か）によって行われてもよいし、真偽値（Boolean：true又はfalse）によって行われてもよいし、数値の比較（例えば、所定の値との比較）によって行われてもよい。

【0100】

（５）上述した実施形態において例示した処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本開示において説明した方法については、例示的な順序を用いて様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。

【0101】

（６）図６及び図１５に例示された各機能は、ハードウェア及びソフトウェアの少なくとも一方の任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現方法は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的又は論理的に結合した１つの装置を用いて実現されてもよいし、物理的又は論理的に分離した２つ以上の装置を直接的又は間接的に（例えば、有線、無線などを用いて）接続し、これら複数の装置を用いて実現されてもよい。機能ブロックは、上記１つの装置又は上記複数の装置にソフトウェアを組み合わせて実現されてもよい。

【0102】

また、通信装置１４０、通信装置４４０、及び、通信装置２４０は、有線ネットワーク及び無線ネットワークの少なくとも一方を介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア（送受信デバイス）であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。通信装置１４０、通信装置４４０、及び、通信装置２４０は、例えば、周波数分割複信（ＦＤＤ：Frequency Division Duplex）及び時分割複信（ＴＤＤ：Time Division Duplex）の少なくとも一方を実現するために、高周波スイッチ、デュプレクサ、フィルタ、周波数シンセサイザなどを含んで構成されてもよい。

【0103】

（７）上述した実施形態で例示したプログラムは、ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。

【0104】

また、ソフトウェア、命令、情報などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、有線技術（同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線（ＤＳＬ：Digital Subscriber Line）など）及び無線技術（赤外線、マイクロ波など）の少なくとも一方を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び無線技術の少なくとも一方は、伝送媒体の定義内に含まれる。

【0105】

（８）前述の各形態において、「システム」及び「ネットワーク」という用語は、互換的に使用される。

【0106】

（９）本開示において説明した情報、パラメータなどは、絶対値を用いて表されてもよいし、所定の値からの相対値を用いて表されてもよいし、対応する別の情報を用いて表されてもよい。

【0107】

（１０）上述した実施形態において、店舗装置１０及びユーザ装置２０は、移動局（ＭＳ：Mobile Station）である場合が含まれる。移動局は、当業者によって、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、又はいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。また、本開示においては、「移動局」、「ユーザ端末（user terminal）」、「ユーザ装置（ＵＥ：User Equipment）」、「端末」等の用語は、互換的に使用され得る。

【0108】

（１１）上述した実施形態において、「接続された(connected)」、「結合された(coupled)」という用語、又はこれらのあらゆる変形は、２又はそれ以上の要素間の直接的又は間接的なあらゆる接続又は結合を意味し、互いに「接続」又は「結合」された２つの要素間に１又はそれ以上の中間要素が存在することを含むことができる。要素間の結合又は接続は、物理的なものであっても、論理的なものであっても、或いはこれらの組み合わせであってもよい。例えば、「接続」は「アクセス」で読み替えられてもよい。本開示で使用する場合、２つの要素は、１又はそれ以上の電線、ケーブル及びプリント電気接続の少なくとも一つを用いて、並びにいくつかの非限定的かつ非包括的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域及び光（可視及び不可視の両方）領域の波長を有する電磁エネルギーなどを用いて、互いに「接続」又は「結合」されると考えることができる。

【0109】

（１２）上述した実施形態において、「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。

【0110】

（１３）本開示で使用する「判断(determining)」、「決定(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。「判断」、「決定」は、例えば、判定(judging)、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up、search、inquiry)（例えば、テーブル、データベース又は別のデータ構造での探索）、確認(ascertaining)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、受信(receiving)（例えば、情報を受信すること）、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)（例えば、メモリ中のデータにアクセスすること）した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)などした事を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。つまり、「判断」「決定」は、何らかの動作を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。また、「判断（決定）」は、「想定する（assuming）」、「期待する（expecting）」、「みなす（considering）」などで読み替えられてもよい。

【0111】

（１４）上述した実施形態において、「含む（include）」、「含んでいる（including）」及びそれらの変形が使用されている場合、これらの用語は、用語「備える（comprising）」と同様に、包括的であることが意図される。更に、本開示において使用されている用語「又は（or）」は、排他的論理和ではないことが意図される。

【0112】

（１５）本開示において、例えば、英語でのa, an及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、本開示は、これらの冠詞の後に続く名詞が複数形であることを含んでもよい。

【0113】

（１６）本開示において、「ＡとＢが異なる」という用語は、「ＡとＢが互いに異なる」ことを意味してもよい。なお、当該用語は、「ＡとＢがそれぞれＣと異なる」ことを意味してもよい。「離れる」、「結合される」等の用語も、「異なる」と同様に解釈されてもよい。

【0114】

（１７）本開示において説明した各態様／実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知（例えば、「Ｘであること」の通知）は、明示的に行うものに限られず、暗黙的（例えば、当該所定の情報の通知を行わない）ことによって行われてもよい。

【0115】

以上、本開示について詳細に説明したが、当業者にとっては、本開示が本開示中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本開示は、請求の範囲の記載により定まる本開示の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。従って、本開示の記載は、例示説明を目的とするものであり、本開示に対して何ら制限的な意味を有するものではない。

【符号の説明】

【0116】

１…決済システム、１０，１０ａ…店舗装置、２０…ユーザ装置、４０，４０ａ…管理サーバ、５０…第１決済サーバ、６０…第２決済サーバ、７０…第３決済サーバ、１１０，４１０…処理装置、１１１…第２取得部、１１２…表示制御部、１３０…表示装置、４１１、４１１ａ…第１取得部、４１２…生成部、４１２…送信部、ＤＩ…管理情報、ＰＩ…金額情報。

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

【図7】

【図8】

【図9】

【図10】

【図11】

【図12】

【図13】

【図14】

【図15】