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特許7367296プログラム、情報処理装置およびシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-16
(45)【発行日】2023-10-24
(54)【発明の名称】プログラム、情報処理装置およびシステム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0338 20130101AFI20231017BHJP
   A63F 13/533 20140101ALI20231017BHJP
   A63F 13/54 20140101ALI20231017BHJP
【FI】
G06F3/0338
A63F13/533
A63F13/54
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2020052024
(22)【出願日】2020-03-24
(65)【公開番号】P2021149891
(43)【公開日】2021-09-27
【審査請求日】2022-10-19
(73)【特許権者】
【識別番号】000129149
【氏名又は名称】株式会社カプコン
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135677
【弁理士】
【氏名又は名称】澤井 光一
(72)【発明者】
【氏名】中川 大輔
(72)【発明者】
【氏名】水野 秀徳
【審査官】木村 慎太郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-028079(JP,A)
【文献】特開2016-051266(JP,A)
【文献】特開2012-245183(JP,A)
【文献】特開2012-130562(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/0338
A63F 13/533
A63F 13/54
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータを、
ユーザが操作するデバイスが、ポインティングデバイスかコントローラのいずれであるかを識別する識別手段、
第1操作部と第2操作部を含む画面を表示させる表示制御手段、
前記第1操作部に対する前記ユーザの操作を受け付ける第1受付手段、および、
前記第2操作部に対する前記ユーザの操作を受け付ける第2受付手段として機能させ、
前記第1受付手段は、
前記デバイスが前記ポインティングデバイスの場合、前記第1操作部に対するドラッグ操作により前記第1操作部に対する操作が指定され、前記ドラッグ操作が含む第1方向成分に対応する操作量と第2方向成分に対応する操作量のうち、前記第1方向成分に対応する操作量に応じて前記第1操作部に対する前記ユーザの操作を受け付け、
前記デバイスが前記コントローラの場合、前記第1操作部と関連付けられた第1アナログスティックの傾倒操作が含む前記第1方向成分に対応する操作量と前記第2方向成分に対応する操作量のうち、前記第1方向成分に対応する操作量に応じて前記第1操作部に対する前記ユーザの操作を受け付け、
前記第2受付手段は、
前記デバイスが前記ポインティングデバイスの場合、前記第2操作部に対するドラッグ操作により前記第2操作部に対する操作が指定され、前記ドラッグ操作が含む前記第1方向成分に対応する操作量および第2方向成分に対応する操作量に応じて前記第2操作部に対する前記ユーザの操作を受け付け、
前記デバイスが前記コントローラの場合、前記第2操作部と、前記第1アナログスティックを含む前記コントローラの操作子とが関連付けられていないことにより、前記第2操作部に対する前記コントローラの操作を受け付けない、
プログラム。
【請求項2】
前記画面は、第3操作部を含み、
前記コンピュータを、
前記第3操作部に対する前記ユーザの操作を受け付ける第3受付手段としてさらに前記機能させ、
前記第3受付手段は、
前記デバイスが前記ポインティングデバイスの場合、前記第3操作部に対するドラッグ操作により前記第1操作部に対する操作が指定され、前記ドラッグ操作が含む前記第1方向成分に対応する操作量と前記第2方向成分に対応する操作量のうち、前記第1方向成分に対応する操作量に応じて前記第3操作部に対する前記ユーザの操作を受け付け、
前記デバイスが前記コントローラの場合、前記第3操作部と関連付けられた第2アナログスティックの前記傾倒操作が含む前記第1方向成分に対応する操作量と前記第2方向成分に対応する操作量のうち、前記第1方向成分に対応する操作量に応じて前記第3操作部に対する前記ユーザの操作を受け付ける、
請求項に記載のプログラム。
【請求項3】
前記画面は、第4操作部を含み、前記第4操作部は、前記第1操作部、または、第3操作部との同時操作が禁止され、
前記コンピュータを、
前記第4操作部に対する前記ユーザの操作を受け付ける第4受付手段としてさらに機能させ、
前記第4受付手段は、前記デバイスが前記コントローラの場合、前記第4操作部と関連付けられた操作子に対する操作に応じて、前記第4操作部に対する前記ユーザの操作を受け付け、
前記コントローラの操作子右側操作部と左側操作部とで左右に分かれて設けられ
前記第4操作部と関連付けられた操作子と、同時操作が禁止される前記第1操作部に関連付けられる前記第1アナログスティックまたは前記第3操作部に関連付けられる前記第2アナログスティックと、ともに前記右側操作部または前記左側操作部のいずれかに設けられている、
請求項に記載のプログラム。
【請求項4】
前記画面は、第4操作部を含み、前記第4操作部は、前記第1操作部、前記第2操作部、または、第3操作部との同時操作が禁止され、
前記コンピュータを、
前記第4操作部に対する前記ユーザの操作を受け付ける第4受付手段としてさらに機能させ、
前記表示制御手段は、前記第4操作部に対する前記ユーザの操作を受け付けると、同時入力が禁止される前記第1操作部、前記第2操作部、または、第3操作部は、操作不能であることを前記ユーザに認識させるための画像を表示させる、
請求項に記載のプログラム。
【請求項5】
前記画面は、ゲームのサウンドに関する設定をするための画面であり、
前記第1操作部、前記第2操作部および前記第3操作部の少なくとも一つを含むサウンド操作部は、ゲームのサウンドに関する設定を操作するためのものであり、
前記サウンドは、前記ゲームにおいてプレイヤキャラクタの状況に連動するものであり、
前記画面の表示は、前記状況を示唆し、
前記表示制御手段は、前記サウンド操作部による設定に応じて前記画面の表示を更新する、
請求項または4に記載のプログラム。
【請求項6】
前記表示制御手段は、前記サウンド操作部および前記サウンド操作部による設定に応じて表示を更新する部品の少なくとも一つを含むサウンド部品を、前記ゲームの画面におけるユーザの操作に応じて表示を更新させる部品の視覚的効果の少なくとも一つを生じさせるように前記画面に表示させる、
請求項に記載のプログラム。
【請求項7】
前記サウンド部品は、前記画面において前記サウンド操作部の少なくとも一部とその他の部分とを識別可能に区切る境界部分を含む、
請求項に記載のプログラム。
【請求項8】
ユーザが操作するデバイスが、ポインティングデバイスかコントローラのいずれであるかを識別する識別部と、
第1操作部と第2操作部を含む画面を表示させる表示制御部と、
前記第1操作部に対する前記ユーザの操作を受け付ける第1受付部と、
前記第2操作部に対する前記ユーザの操作を受け付ける第2受付部と、を備え、
前記第1受付部は、
前記デバイスが前記ポインティングデバイスの場合、前記第1操作部に対するドラッグ操作により前記第1操作部に対する操作が指定され、前記ドラッグ操作が含む第1方向成分に対応する操作量と第2方向成分に対応する操作量のうち、前記第1方向成分に対応する操作量に応じて前記第1操作部に対する前記ユーザの操作を受け付け、
前記デバイスが前記コントローラの場合、前記第1操作部と関連付けられた第1アナログスティックの傾倒操作が含む前記第1方向成分に対応する操作量と前記第2方向成分に対応する操作量のうち、前記第1方向成分に対応する操作量に応じて前記第1操作部に対する前記ユーザの操作を受け付け、
前記第2受付部は、
前記デバイスが前記ポインティングデバイスの場合、前記第2操作部に対するドラッグ操作により前記第2操作部に対する操作が指定され、前記ドラッグ操作が含む前記第1方向成分に対応する操作量および第2方向成分に対応する操作量に応じて前記第2操作部に対する前記ユーザの操作を受け付け、
前記デバイスが前記コントローラの場合、前記第2操作部と、前記第1アナログスティックを含む前記コントローラの操作子とが関連付けられていないことにより、前記第2操作部に対する前記コントローラの操作を受け付けない、
情報処理装置。
【請求項9】
ユーザが操作するデバイスが、ポインティングデバイスかコントローラのいずれであるかを識別する識別部と、
第1操作部と第2操作部を含む画面を表示させる表示制御部と、
前記第1操作部に対する前記ユーザの操作を受け付ける第1受付部と、
前記第2操作部に対する前記ユーザの操作を受け付ける第2受付部と、を備え、
前記第1受付部は、
前記デバイスが前記ポインティングデバイスの場合、前記第1操作部に対するドラッグ操作により前記第1操作部に対する操作が指定され、前記ドラッグ操作が含む第1方向成分に対応する操作量と第2方向成分に対応する操作量のうち、前記第1方向成分に対応する操作量に応じて前記第1操作部に対する前記ユーザの操作を受け付け、
前記デバイスが前記コントローラの場合、前記第1操作部と関連付けられた第1アナログスティックの傾倒操作が含む前記第1方向成分に対応する操作量と前記第2方向成分に対応する操作量のうち、前記第1方向成分に対応する操作量に応じて前記第1操作部に対する前記ユーザの操作を受け付け、
前記第2受付部は、
前記デバイスが前記ポインティングデバイスの場合、前記第2操作部に対するドラッグ操作により前記第2操作部に対する操作が指定され、前記ドラッグ操作が含む前記第1方向成分に対応する操作量および第2方向成分に対応する操作量に応じて前記第2操作部に対する前記ユーザの操作を受け付け、
前記デバイスが前記コントローラの場合、前記第2操作部と、前記第1アナログスティックを含む前記コントローラの操作子とが関連付けられていないことにより、前記第2操作部に対する前記コントローラの操作を受け付けない、
システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラム、情報処理装置およびシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、タッチパッドなどのポインティングデバイスにおけるユーザのドラッグ操作によって指定した画面上の部品(例えば、アイコンなど)を操作する技術が知られている(特許文献1参照)。また、この技術では、マルチな操作デバイス(以下、「マルチデバイス」という)に対応しており、例えば、押込操作が可能なアナログスティックにおいてもユーザのドラッグ操作によって指定した画面上の部品を操作することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2012-33059号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の従来技術では、例えば、アナログスティックで操作する場合、アナログスティックの傾きに応じて操作対象の画面の部品にポインタを移動させ、ポインタがアイコンの表示位置に一致した状態でアナログスティックを押し込むことでドラッグの始点として、また操作対象として部品が指定される。
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の従来技術では、操作デバイスがアナログスティックの場合、ドラッグの始点や操作対象の画面の部品を指定するためには押込操作を必要とするため、十分な操作性があるとはいえない。
【0006】
本開示は、マルチデバイスでの操作性を改善できるプログラム、情報処理装置およびシステムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の側面は、コンピュータを、
ユーザが操作するデバイスが、ポインティングデバイスかコントローラのいずれであるかを識別する識別手段、
第1操作部を含む画面を表示させる表示制御手段、および
前記第1操作部に対する前記ユーザの操作を受け付ける第1受付手段として機能させ、
前記第1受付手段は、
前記デバイスが前記ポインティングデバイスの場合、指定した前記第1操作部に対するドラック操作が含む第1方向成分に対応する操作量と第2方向成分に対応する操作量のうち、前記第1方向成分に対応する操作量に応じて前記第1操作部に対する前記ユーザの操作を受け付け、
前記デバイスが前記コントローラの場合、前記第1操作部と関連付けられた第1アナログスティックの傾倒操作が含む前記第1方向成分に対応する操作量と前記第2方向成分に対応する操作量のうち、前記第1方向成分に対応する操作量に応じて前記第1操作部に対する前記ユーザの操作を受け付けることができる。
【0008】
また、第1の側面において、前記画面は、第2操作部を含み、
前記コンピュータを、
前記第2操作部に対する前記ユーザの操作を受け付ける第2受付手段としてさらに前記機能させ、
前記第2受付手段は、
前記デバイスが前記ポインティングデバイスの場合、指定した前記第2操作部に対するドラッグ操作が含む前記第1方向成分に対応する操作量および第2方向成分に対応する操作量に応じて前記第2操作部に対する前記ユーザの操作を受け付けることができる。
【0009】
また、第1の側面において、前記第2操作部と第1アナログスティックおよび第2アナログスティックとは関連付けられていなくてもよい。
【0010】
また、第1の側面において、前記画面は、第3操作部を含み、
前記コンピュータを、
前記第3操作部に対する前記ユーザの操作を受け付ける第3受付手段としてさらに前記機能させ、
前記第3受付手段は、
前記デバイスが前記ポインティングデバイスの場合、指定した前記第3操作部に対するドラック操作が含む前記第1方向成分に対応する操作量と前記第2方向成分に対応する操作量のうち、前記第1方向成分に対応する操作量に応じて前記第3操作部に対する前記ユーザの操作を受け付け、
前記デバイスが前記コントローラの場合、前記第3操作部と関連付けられた第2アナログスティックの前記傾倒操作が含む前記第1方向成分に対応する操作量と前記第2方向成分に対応する操作量のうち、前記第1方向成分に対応する操作量に応じて前記第3操作部に対する前記ユーザの操作を受け付けることができる。
【0011】
また、第1の側面において、前記画面は、第4操作部を含み、前記第4操作部は、前記第1操作部、または、第3操作部との同時操作が禁止され、
前記コンピュータを、
前記第4操作部に対する前記ユーザの操作を受け付ける第4受付手段としてさらに前記機能させ、
前記第4受付手段は、前記デバイスが前記コントローラの場合、前記第4操作部と関連付けられた操作子に対する操作に応じて前記第4操作部に対する前記ユーザの操作を受け付け、
前記コントローラは右側操作部と左側操作部を含み、同時操作が禁止される前記第1操作部または第3操作部に関連付けられる前記第1アナログスティックまたは前記第2アナログスティックと、前記操作子は、ともに前記右側操作部または前記左側操作部に設けられることができる。
【0012】
また、第1の側面において、前記画面は、第4操作部を含み、前記第4操作部は、前記第1操作部、前記第2操作部、または、第3操作部との同時操作が禁止され、
前記コンピュータを、
前記第4操作部に対する前記ユーザの操作を受け付ける第4受付手段としてさらに前記機能させ、
前記表示制御手段は、前記第4操作部に対する前記ユーザの操作を受け付けると、同時入力が禁止される前記第1操作部、前記第2操作部、または、第3操作部は、操作不能であることを前記ユーザに認識させるための画像を表示させることができる。
【0013】
また、第1の側面において、前記画面は、ゲームのサウンドに関する設定をするための画面であり、
前記第1操作部、前記第2操作部および前記第3操作部の少なくとも一つを含むサウンド操作部は、ゲームのサウンドに関する設定を操作するためのものであり、
前記サウンドは、前記ゲームにおいてプレイヤキャラクタの状況に連動するものであり、
前記画面の表示は、前記状況を示唆し、
前記表示制御手段は、前記サウンド操作部による設定に応じて前記画面の表示を更新することができる。
【0014】
また、第1の側面において、前記表示制御手段は、前記サウンド操作部および前記サウンド操作部による設定に応じて表示を更新する部品の少なくとも一つを含むサウンド部品を、前記ゲームの画面におけるユーザの操作に応じて表示を更新させる部品の視覚的効果の少なくとも一つを生じさせるように前記画面に表示させることができる。
【0015】
また、第1の側面において、前記サウンド部品は、前記画面において前記サウンド操作部の少なくとも一部とその他の部分とを識別可能に区切る境界部分を含むことができる。
【0016】
第2の側面は、ユーザが操作するデバイスが、ポインティングデバイスかコントローラのいずれであるかを識別する識別部と、
第1操作部を含む画面を表示させる表示制御部と、
前記第1操作部に対する前記ユーザの操作を受け付ける第1受付部と、を備え、
前記第1受付部は、
前記デバイスが前記ポインティングデバイスの場合、指定した前記第1操作部に対するドラック操作が含む第1方向成分に対応する操作量と第2方向成分に対応する操作量のうち、前記第1方向成分に対応する操作量に応じて前記第1操作部に対する前記ユーザの操作を受け付け、
前記デバイスが前記コントローラの場合、前記第1操作部と関連付けられた第1アナログスティックの傾倒操作が含む前記第1方向成分に対応する操作量と前記第2方向成分に対応する操作量のうち、前記第1方向成分に対応する操作量に応じて前記第1操作部に対する前記ユーザの操作を受け付けるゲーム装置である。
【0017】
第3の側面は、ユーザが操作するデバイスが、ポインティングデバイスかコントローラのいずれであるかを識別する識別ステップと、
第1操作部を含む画面を表示させる表示制御ステップと、
前記第1操作部に対する前記ユーザの操作を受け付ける第1受付ステップと、を含み、
前記第1受付ステップは、
前記デバイスが前記ポインティングデバイスの場合、指定した前記第1操作部に対するドラック操作が含む第1方向成分に対応する操作量と第2方向成分に対応する操作量のうち、前記第1方向成分に対応する操作量に応じて前記第1操作部に対する前記ユーザの操作を受け付け、
前記デバイスが前記コントローラの場合、前記第1操作部と関連付けられた第1アナログスティックの傾倒操作が含む前記第1方向成分に対応する操作量と前記第2方向成分に対応する操作量のうち、前記第1方向成分に対応する操作量に応じて前記第1操作部に対する前記ユーザの操作を受け付けるシステムである。
【0018】
本開示によれば、マルチデバイスでの操作性を改善できるプログラム、情報処理装置およびシステムを提供する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本実施形態におけるゲームシステムの構成を示すブロック図である。
図2】ゲーム中にディスプレイに表示される画面例である。
図3】ゲーム中にディスプレイに表示される画面例である。
図4】本実施形態におけるゲームシステムの一連の動作の流れを表すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
[実施形態]
本開示の実施形態にかかるゲームシステム1について、図面を参照して説明する。
【0021】
<ゲームの説明>
図1に示すゲームシステム1では、サーバ装置2および複数のゲーム装置5が通信ネットワーク6を介して互いに通信可能に接続され、ゲーム装置5においてゲームが実行される。
【0022】
本実施形態にかかるゲーム(以下、単に「本ゲーム」ともいう)では、動作モードとしてゲームモードとサウンドトラックモードの二つのモードがある例を用いるがこれに限る趣旨ではない。ここで「サウンドトラックモード」とは、ゲーム中に用いられる楽曲などのサウンド(音楽)(以下、単に「ゲームのサウンド」ともいう)を聴くことができるモードである。またゲームのサウンドは、ゲームにおいてプレイヤキャラクタの状況に連動するものである。本ゲームでは、ゲームモードにおいてはゲーム装置5でゲームが実行され、他方サウンドトラックモードにおいてはゲーム装置5でゲームのサウンドがまとめられており、その中からユーザが任意のサウンドを選択して聴くことができる。
【0023】
「サウンド」とは、例えば、楽曲(例えば、BGM)、環境音(例えば、風の音、町の雑踏の音など)、効果音などを含む。
【0024】
本実施形態では、楽曲、環境音、効果音などは、それぞれ別個に再生を制御できる。換言すれば、本実施形態では、楽曲、環境音、効果音などは、それぞれが別の音源のデータ(以下、単に「音源データ」という)により再生される。また本実施形態では、ひとつの楽曲であっても、複数の音源データで構成される場合がある。具体的には、楽曲に用いられた所定の楽器(例えば、打楽器)のパートが別個の音源データとして録音されている場合がある。
【0025】
サウンドには、水中で録音された音源のもの(以下、単に「水中音源」ともいう)と、地上で録音された音源のもの(以下、単に「地上音源」ともいう)とが含まれる。地上音源のサウンドは、例えば、ある楽曲を地上で空気中を伝搬する音として録音したものである。他方水中音源のサウンドは、その楽曲を水中で録音したものである。
【0026】
本ゲームは、ゲームシステム1にて実行されるオンラインのアクションゲームである。このゲームでは、ゲーム装置5のユーザは、1または複数のプレイヤキャラクタ(オブジェクトに相当)を仮想ゲーム空間で活動させたり、プレイヤキャラクタを、ノンプレイヤキャラクタである敵キャラクタと対戦させたりする。
【0027】
本ゲームの仮想ゲーム空間には、例えば、海(主な舞台は深海)が存在する。プレイヤキャラクタは、この海では、所持するアイテム(装備)に応じた深さまで潜水することができる。プレイヤキャラクタは、潜水した深さに応じた水圧を受ける。本ゲームでは、プレイヤキャラクタが受ける水圧に応じて、種々の状態変化(例えば、アイテムの破損、プレイヤキャラクタの死など)が起こる。
【0028】
上記のようなゲームは、プレイステーション(登録商標)などの家庭用ゲーム機、ニンテンドースイッチ(登録商標)などの携帯用ゲーム機、もしくは、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレットなどの電子機器であるゲーム装置5、を用いて実行される。以下では、ゲーム装置5がスマートフォンである場合を例示する。
【0029】
<ゲームシステム1の概要>
ゲームシステム1は、サーバ装置2および複数のゲーム装置5にて構成される。サーバ装置2は、ゲームプログラムおよびゲームデータを記憶しており、ゲーム装置5の(下記のアカウント情報毎の)ゲームデータの管理を行う。
【0030】
ゲーム装置5は、ユーザの操作に基づいて所定のゲームを実行する。そのために、ゲーム装置5は、通信ネットワーク6を介して、サーバ装置2からゲームプログラムおよびゲームデータを受信(具体的にはダウンロードおよびインストール)する。各ユーザには、ゲーム装置5に対応づけて、識別情報およびパスワードを含むアカウント情報が、ユーザごとに割り当てられている。このアカウント情報は、ログイン時、ゲーム装置5からサーバ装置2に送信され、サーバ装置2におけるユーザ認証に利用される。
【0031】
ユーザ認証を経て、サーバ装置2とゲーム装置5との相互通信が可能となる。ログイン後、ゲーム装置5は、ゲーム進行に必要なデータ(ゲーム進行状況に関するデータ)をサーバ装置2から受信すると、ユーザの操作に基づいてゲーム画像や音声をディスプレイ61およびスピーカ62に出力しながら、ゲームを進行させる。
【0032】
<ゲームシステム1の構成>
以下、図1を参照して、サーバ装置2およびゲーム装置5の各ハードウェア構成について説明する。なお、複数のゲーム装置5それぞれは、互いに同じ構成を有する。
【0033】
<サーバ装置2の構成>
図1に示すように、サーバ装置2は、ネットワークインターフェース21、記憶部22および制御部23を有する。ネットワークインターフェース21および記憶部22は、バス29を介して制御部23と電気的に接続されている。
【0034】
ネットワークインターフェース21は、インターネットおよびLANなどの通信ネットワーク6を介して各ゲーム装置5と通信可能接続されている。
【0035】
記憶部22は、HDD(Hard Disk Drive)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)およびSSD(Solid State Drive)などで構成される。記憶部22には、本実施形態にかかるゲームプログラムの一部を含む各種プログラムの他、ユーザDB221などの各種データなどが記憶されている。
【0036】
ユーザDB221には、ゲームをプレイするユーザの識別番号ごとに、ユーザが操作するプレイヤキャラクタに関する情報(ステータスなど)、仮想ゲーム空間内にて使用可能な消費媒体の額などが、対応づけて記憶されている。
【0037】
消費媒体は、仮想ゲーム空間内で使用可能な通貨やポイントなどであって、ゲームを進めるにあたりゲーム内で消費される媒体である。消費媒体は、クエストのクリア報酬として、また、現実社会での課金により、ユーザに付与される。
【0038】
制御部23は、CPUおよび半導体メモリを含むマイクロコンピュータで構成され、自装置2の動作を制御する。
【0039】
制御部23は、各種プログラムを実行することにより、情報処理手段231、照合手段232として機能する。
【0040】
―情報処理手段―
情報処理手段231は、各ゲーム装置5との間で各種データを送受信する。情報処理手段231が受信する主なデータとしては、ゲームプログラムのダウンロード要求情報、ユーザの操作に応じたガチャの抽せん要求、クエスト実行要求、アカウント情報などが挙げられる。情報処理手段231が送信する主なデータとしては、ゲームプログラムをゲーム装置5が受信したことを確認するための情報、ガチャにて得られたゲーム媒体に関する情報などが挙げられる。
【0041】
ゲーム媒体とは、ゲームに関する要素を表した電子データであって、プレイヤキャラクタとして使用するキャラクタの名称、プレイヤキャラクタが仮想ゲーム空間内にて使用するアイテム(武器、防具、道具)などが含まれる。ユーザは、ゲーム媒体を、課金による直接購入やクエストクリアの他、ガチャと呼ばれる抽せん方法によって入手することができる。入手したゲーム媒体は、そのゲーム媒体を所有することとなったユーザの識別情報と対応づけて、のユーザDB221に記憶され管理される。
【0042】
-照合手段―
照合手段232は、ゲーム装置5から受信したユーザの識別情報を用いて、ユーザアカウントの認証を行う。
【0043】
<ゲーム装置5の構成>
ゲーム装置5には、ディスプレイ61、スピーカ62およびタッチパッド63が外部接続または内蔵される。また、ゲーム装置5は、ネットワークインターフェース51、グラフィック処理部52、オーディオ処理部53、操作部54、記憶部55および制御部56を有する。ネットワークインターフェース51、グラフィック処理部52、オーディオ処理部53、操作部54および記憶部55は、バス59を介して制御部56と電気的に接続されている。
【0044】
ネットワークインターフェース51は、ゲーム装置5とサーバ装置2との間で各種データを送受信するために、通信ネットワーク6に通信可能に接続される。
【0045】
グラフィック処理部52は、制御部56から出力されるゲーム画像情報に従って、キャラクタおよび仮想ゲーム空間に関する各種オブジェクトを含むゲーム画像を、動画形式で描画する。グラフィック処理部52は、例えば液晶型であるディスプレイ61と接続されており、動画形式に描画されたゲーム画像は、ゲーム画面としてディスプレイ61上に表示される。
【0046】
オーディオ処理部53は、スピーカ62と接続され、制御部56の指示に従ってゲーム音声を再生および合成すると、これをスピーカ62から出力させる。
【0047】
操作部54は、ユーザが操作するタッチパッド63、外付けのマウスやコントローラなどのデバイス(以下、「操作デバイス」という)と接続され、操作入力に関するデータを操作デバイスとの間で送受信する。操作部54は、マルチな操作デバイス(以下、「マルチデバイス」という)に対応する。操作部54は、受信した操作入力に関するデータを制御部56に送信する。ユーザは、例えば、タッチパッド63をタッチすることで、またマウスをクリックすることで、ゲーム装置5に操作信号を入力する。
【0048】
記憶部55は、HDD、SSD、RAMおよびROMなどで構成される。記憶部55には、サーバ装置2からダウンロードしたゲームデータ、ゲームプログラムの一部を含む各種プログラム、自装置5のアカウント情報などが格納されている。
【0049】
制御部56は、CPUおよび半導体メモリを含むマイクロコンピュータで構成され、自装置5の動作を制御する。
【0050】
制御部56は、各種プログラムを実行することにより、通信手段561、識別手段562、ゲーム実行手段563、音声制御手段564、表示制御手段565、第1受付手段566、第2受付手段567、第3受付手段568、第4受付手段569として機能する。
【0051】
―通信手段561―
通信手段561は、ネットワークインターフェース51を介してサーバ装置2との通信を行う機能である。
【0052】
通信手段561は、操作部54がタッチパッド63から受信した各種操作信号に応じて、サーバ装置2が把握可能な情報を生成して送信する。例えば、通信手段561は、アカウント情報、新たなゲームデータのダウンロード要求情報、ガチャ実行要求、クエスト実行要求などを、サーバ装置2に送信する。また、通信手段561は、ダウンロード要求情報に応じてサーバ装置2から送られてきた新たなゲームデータ、抽せん処理により選択されたゲーム媒体に関する情報などを、サーバ装置2から受信する。
【0053】
―識別手段-
識別手段562は、ユーザが操作する操作デバイスが、ポインティングデバイスかコントローラのいずれであるかを識別する。識別手段562は、操作部54から送信された操作入力に関するデータに基づいて操作デバイスがポインティングデバイスかコントローラのいずれであるかを識別する。
【0054】
「ポインティングデバイス」とは、例えば、タッチパッド63またはゲーム装置5に接続されたマウスなどである。
【0055】
「コントローラ」とは、主としてゲームコントローラである。コントローラは、例えば左側の正面にあり主に左手の各指で操作される部(以下、「左側操作部」という)と右側の正面にあり主に右手の各指で操作される部(以下、「右側操作部」という)を含むゲームパッドである。なおこの左側と右側は、コントローラを正面視した際の左側と右側である。
【0056】
左側操作部は、1以上の操作子を有する。左側操作部の操作子は、例えば、二つあるアナログスティックのうち左側のアナログスティック(Lスティック:左手親指で操作される)や十字キー(左手親指で操作される)、Lショルダボタン(左手人差し指で操作される)、Lトリガ(左手中指で操作される)である。Lスティックは、後述の第2アナログスティックの一態様である。左側操作部は、コントローラの左側に設けられた操作子のうち、左手の同一指で操作されるように設計された操作子を指すものとする。
【0057】
右側操作部は、1以上の操作子を有する。右側操作部の操作子は、例えば、二つあるアナログスティックのうち右側のアナログスティック(Rスティック:右手親指で操作される)やボタン群の各ボタン(右手親指で操作される)、Rショルダボタン(右手人差し指で操作される)、Rトリガ(右手中指で操作される)である。このボタン群には、2~4つのボタンが含まれる。本実施形態では、このボタン群に、A・B・X・Yのボタンが含まれるものとするがこれに限る趣旨ではない。Rスティックは、後述の第1アナログスティックの一態様である。右側操作部は、コントローラの右側に設けられた操作子のうち、右手の同一指で操作されるように設計された操作子を指すものとする。
【0058】
―ゲーム実行手段-
ゲーム実行手段563は、自装置5のユーザによるタッチパッド63の操作に従って、ゲームデータに含まれる仮想ゲーム空間オブジェクトおよびテクスチャなどのデータを記憶部55から読み出すかまたはサーバ装置2から受信したデータを用いて、ゲームプログラムを実行する。
【0059】
そして、ゲーム実行手段563は、ゲーム画像上に、自装置5のユーザの操作に従ってキャラクタを配置させ、そのユーザの操作およびゲームの進行状況に応じて仮想ゲーム空間におけるキャラクタの行動を制御する。例えば、ゲーム実行手段563は、ユーザのタッチパッド63を介した操作に応じて、ゲームにおいてクエストを実行させる。
【0060】
―音声制御手段-
音声制御手段564は、ゲームの実行やゲームのサウンドの再生にあたり、自装置5のユーザの操作などに応じてスピーカ62の音声出力制御を行う。
【0061】
音声制御手段564は、何れかの音源データを単独で再生したり、幾つかの音源データを組み合わせて再生したりできる。また音声制御手段564は、全ての音源データを同時に再生することもできる。音声制御手段564は、再生する各音源の音量および音質を個別に調整する。
【0062】
音声制御手段564は、再生する音源データの選択を、設定またはユーザの操作に応じて行う。音声制御手段564は、再生する音源データの音量および音質の制御を、設定またはユーザの操作に応じて行う。
【0063】
―表示制御手段-
表示制御手段565は、ゲームの実行にあたり、自装置5のユーザの操作などに応じてディスプレイ61の表示出力制御を行う。具体的には、まず表示制御手段565は、2次元または3次元のゲーム画像情報を生成する。次いで表示制御手段565は、生成したゲーム画像情報をグラフィック処理部52によって処理させる。そして表示制御手段565は、ディスプレイ61に処理後のゲーム画像を逐次表示する。
【0064】
表示制御手段565は、動作モードがゲームモードの場合、ディスプレイ61にゲーム画面(不図示)を表示させる。表示制御手段565は、動作モードがサウンドトラックモードの場合、ディスプレイ61に図2~3のサウンド画面600a、600bを表示させる。
【0065】
「サウンド画面」とは、ゲームのサウンドに関する設定をするための画面である。サウンド画面は、具体的には、ゲーム中に用いられるサウンドのタイトルを表示し、表示したタイトルのサウンドを再生させるための画面である。またサウンド画面は、サウンドの再生にあたって音量や音質などをユーザが調整するための画面でもある。
【0066】
サウンド画面は、サウンド操作部を含む。ここで「サウンド操作部」は、ゲームのサウンドに関する設定を操作するためのものである。サウンド操作部は、後述の第1操作部、第2操作部および第3操作部の少なくとも一つを含む。
【0067】
サウンド画面の表示は、プレイヤキャラクタの状況を示唆するものである。具体的には図2に示すサウンド画面600aの表示はプレイヤキャラクタ601が水中にいる状況を示唆し、他方図3に示すサウンド画面600bの表示はプレイヤキャラクタ601が地上の洞窟にいる状況を示唆する。表示制御手段565は、サウンド操作部による設定に応じてサウンド画面の表示を更新する。表示制御手段565は、例えば、図2に示す後述の音源切り換え部602やミックス割合設定部604により設定された水中音源と地上音源とのミックス割合に応じてサウンド画面600aの表示を更新する。音源切り換え部602とミックス割合設定部604の詳細については、図2を用いて後述する。
【0068】
上記構成によれば、表示制御手段565は、ゲームにおいてプレイヤキャラクタの状況に連動するサウンドの設定に応じてサウンド画面におけるプレイヤキャラクタの状況を示唆する表示を更新することができる。このため、表示制御手段565は、サウンド画面の表示においてゲームでプレイしている感覚を呼び起こすことができサウンドトラックモードでの興趣性を向上させることができる。
【0069】
表示制御手段565は、識別手段562により識別された操作デバイスに応じてサウンド画面の表示を更新する。表示制御手段565は、例えば、操作デバイスがポインティングデバイスの場合、図2に示すサウンド画面600aの表示に更新する。他方表示制御手段565は、例えば、操作デバイスがコントローラの場合、図3に示すサウンド画面600bの表示に更新する。
【0070】
表示制御手段565は、サウンド部品を、ゲームの画面におけるユーザの操作に応じて表示を更新させる部品の視覚的効果の少なくとも一つを生じさせるようにサウンド画面に表示させる。ここで「サウンド部品」とは、サウンド操作部およびサウンド操作部による設定に応じて表示を更新する部品の少なくとも一つを含む。また上記「部品の視覚的効果の少なくとも一つを生じさせるようにサウンド画面に表示させる」とは、例えば、この部品と視覚的に同様の効果を生じさせるようにサウンド画面にその画像を表示させることをいう。例えば、サウンド部品の画像を、このゲーム画面の部品と略同一の色の線、および線種で描画して表示させたり、略同一の色で塗りつぶして表示させたりすることをいう。
【0071】
上記構成によれば、ゲームをプレイしているユーザに対して、サウンド部品がゲームの部品と同様に、操作に関するもの(操作するもの、または操作に応じて表示を更新させるもの)であると視覚的に把握させることができる。
【0072】
表示制御手段565は、サウンド部品は、サウンド画面においてサウンド操作部の少なくとも一部とその他の部分とを識別可能に区切る境界部分を含む。このような構成によれば、ゲームをプレイしているユーザに対して、サウンド操作部の少なくとも一部とその他の部分との境界部分がゲームと同様に操作に関するものとそうでないものの境界線であると視覚的に把握させることができる。
【0073】
―第1受付手段-
第1受付手段566は、第1操作部に対するユーザの操作を受け付ける。ここで「第1操作部」とは、サウンド画面に含まれる操作部である。ここで「操作部」とは、ユーザがサウンドの音量や音質などを操作するための画面の部品である。本実施形態では、第1操作部は、図2に示す音質切り換え部609とするがこれに限る趣旨ではない。また第1操作部は、コントローラの第1アナログスティックと関連付けられている。
【0074】
第1受付手段566は、操作デバイスがポインティングデバイスの場合、ポインティングにより指定した第1操作部に対するドラック操作が含む第1方向成分に対応する操作量と第2方向成分に対応する操作量のうち、第1方向成分に対応する操作量に応じて第1操作部に対するユーザの操作を受け付ける。
【0075】
「第1方向成分」とは、ドラック操作が含む上下方向の成分である。ここで「上下方向」とは、画面を正面視した際の上下方向である。また「第2方向成分」とは、ドラック操作が含む左右方向の成分である。ここで「左右方向」とは、画面を正面視した際の左右方向である。
【0076】
第1受付手段566は、操作デバイスがコントローラの場合、第1操作部と関連付けられた第1アナログスティックの傾倒操作が含む第1方向成分に対応する操作量と第2方向成分に対応する操作量のうち、第1方向成分に対応する操作量に応じて第1操作部に対するユーザの操作を受け付ける。
【0077】
上記構成によれば、第1受付手段566は、ポインティングデバイスにおけるドラッグ操作と同様に、コントローラの第1アナログスティックにおける傾倒操作についても第1方向成分および第2方向成分のそれぞれに対応する操作量のうち第1方向成分に対応する操作量のみに応じて第1操作部に対する操作を受け付けることができる。これにより上記構成によれば、第1受付手段566は、コントローラの操作性においてポインティングデバイスの操作性を踏襲させることができる。さらに上記構成によれば、コントローラの第1アナログスティックと第1操作部は関連付けられているため、第1操作部を指定するための押込操作が不要であり、ユーザは第1アナログスティックの傾倒操作をするだけで第1操作部を操作することができる。このため上記構成によれば、マルチデバイスでの操作性を改善できる。
【0078】
―第2受付手段-
第2受付手段567は、第2操作部に対するユーザの操作を受け付ける。ここで「第2操作部」とは、サウンド画面に含まれる操作部である。本実施形態では、第2操作部は、図2に示す第1曲切り換え部611とするがこれに限る趣旨ではない。また第2操作部は、コントローラの第1アナログスティックおよび第2アナログスティックとは関連付けられていない。
【0079】
第2受付手段567は、操作デバイスがポインティングデバイスの場合、ポインティングにより指定した第2操作部に対するドラッグ操作が含む第1方向成分に対応する操作量および第2方向成分に対応する操作量に応じて第2操作部に対するユーザの操作を受け付ける。換言すれば第2受付手段567は、上下方向の成分と左右方向の成分により構成される対角方向の成分に対応する操作量に応じて第2操作部に対するユーザの操作を受け付ける。
【0080】
上記構成によれば、第2受付手段567は、アナログスティックと関連付けられていない第2操作部に関して、ドラッグ操作が含む第1方向成分および第2方向成分に対応する操作量に応じて操作を受け付けることができる。これにより、コントローラで操作する場合においては、アナログスティックの傾倒操作は第1方向成分に対応する操作量のみに応じて操作される(第1方向成分および第2方向成分に対応する操作量に応じて操作されない)ように統一することができる。このため上記構成によれば、マルチデバイスでの操作性を改善できる。
【0081】
―第3受付手段-
第3受付手段568は、第3操作部に対するユーザの操作を受け付ける。ここで「第3操作部」とは、サウンド画面に含まれる操作部である。本実施形態では、第3操作部は、図2に示すミックス割合設定部604とするがこれに限る趣旨ではない。また第3操作部は、コントローラの第2アナログスティックと関連付けられている。
【0082】
第3受付手段568は、操作デバイスがポインティングデバイスの場合、ポインティングにより指定した第3操作部に対するドラック操作が含む第1方向成分に対応する操作量と第2方向成分に対応する操作量のうち、第1方向成分に対応する操作量に応じて第3操作部に対するユーザの操作を受け付ける。
【0083】
第3受付手段568は、操作デバイスがコントローラの場合、第3操作部と関連付けられた第2アナログスティックの傾倒操作が含む第1方向成分に対応する操作量と第2方向成分に対応する操作量のうち、第1方向成分に対応する操作量に応じて第3操作部に対するユーザの操作を受け付ける。
【0084】
上記構成によれば、第3受付手段568は、コントローラの操作性において、ポインティングデバイスの操作性を踏襲させることができ、かつ第1アナログスティックと第2アナログスティックの操作性を統一させることができる。
【0085】
―第4受付手段-
第4受付手段569は、第4操作部に対するユーザの操作を受け付ける。ここで「第4操作部」とは、サウンド画面に含まれる操作部である。第4操作部は、コントローラの操作子と関連付けられている。また第4操作部は、第1操作部、または、第3操作部との同時操作が禁止されている。本実施形態では、第4操作部を、第1操作部との同時操作が禁止されている操作部として図3に示す環境音ON/OFF部605bとする例を用いて説明するがこれに限る趣旨ではない。また本実施形態では、第4操作部に関連付けられている操作子を右側操作部のボタン群のYボタンとする例を用いて説明するがこれに限る趣旨ではない。
【0086】
第4受付手段569は、操作デバイスがコントローラの場合、第4操作部と関連付けられた操作子に対する操作に応じて第4操作部に対するユーザの操作を受け付ける。
【0087】
第4操作部との同時操作が禁止される第1操作部または第3操作部に関連付けられる第1アナログスティックまたは第2アナログスティックと、第4操作部に関連付けられた操作子は、ともに右側操作部または左側操作部に設けられる。例えば、環境音ON/OFF部605との同時操作が禁止される音質切り換え部609のRスティック(第1アナログスティック)と、環境音ON/OFF部605のYボタンは、ともに右手親指で操作されることように設計された右側操作部に設けられる。
【0088】
アナログスティックと、このアナログスティックと同じ側にある操作子との同時操作は、いずれも同じ手の親指で操作されるため通常の操作としては想定されていないマルチタッチの操作である。上記構成によれば、このような想定外の操作を禁止することができるため、コントローラでの操作をよりシンプルにすることができる。
【0089】
<表示制御処理および第1~4受付処理>
図2~3を用いて、表示制御手段565、第1受付手段566、第2受付手段567、第3受付手段568、および第4受付手段569の処理の例について具体的に説明する。なお本例では、サウンドの再生制御単位を「曲」とする。
【0090】
図2は、プレイヤキャラクタが水中にいる状況を示唆するサウンド画面600aの表示を説明するための図である。また図2に示すサウンド画面600aの表示は、操作デバイスがポインティングデバイスである場合の表示の例も示す。
【0091】
図3は、プレイヤキャラクタが地上(の洞窟)にいる状況を示唆するサウンド画面600bの表示を説明するための図である。また図3に示すサウンド画面600bの表示は、操作デバイスがコントローラである場合の表示の例も示す。
【0092】
図2~3に示すように、ゲーム画面600の略中央部には、プレイヤキャラクタの画像601a、601bが表示されている。図2では、プレイヤキャラクタが水中にいる状況のため、プレイヤキャラクタが水中で浮遊している画像601aが表示される。他方図3では、プレイヤキャラクタが地上にいる状況のため、プレイヤキャラクタが地上の洞窟で歩いている画像601bが表示される。
【0093】
図2に示すように、表示制御手段565は、ディスプレイ61にサウンド画面600aを表示させる。サウンド画面600aは、音源切り換え部602aと、戻るボタン603と、ミックス割合設定部604と、環境音ON/OFF部605aと、タイトル表示部606と、曲別操作部607と、アウトロ再生スイッチ608と、音質切り換え部609aと、再生・停止部610と、第1曲切り換え部611と、第2曲切り換え部612aと、を含む。
【0094】
音源切り換え部602は、曲を構成する音源を水中音源のものと地上音源のものとで切り換えるための操作部である。音源切り換え部602は、水中音源アイコン6021と、地上音源アイコン6022と、を含む。水中音源アイコン6021が選択されると、曲の音源が全て水中音源となるよう切り替わる。換言すれば水中音源アイコン6021が選択されると、水中音源のミックス割合が100%になる。他方地上音源アイコン6022が選択されると、曲の音源が全て地上音源となるよう切り替わる。換言すれば地上音源アイコン6022が選択されると、地上音源のミックス割合が100%になる。
【0095】
戻るボタン603は、サウンド画面の遷移元のメニュー画面(不図示)に戻るためのボタンである。メニュー画面は、サウンド画面およびゲーム画面それぞれに遷移するためのメニューを表示する画面である。戻るボタン603が選択されると、表示制御手段565は、サウンド画面600aを閉じてメニュー画面を表示させる。
【0096】
ミックス割合設定部604は、環境音の音源における水中音源と地上音源のそれぞれのミックス割合を設定するための操作部である。この「ミックス割合」とは、換言すれば水中音源と地上音源のそれぞれの音源の音量の比でもある。ミックス割合設定部604は、第3操作部の一態様である。操作デバイスがポインティングデバイスの場合、ミックス割合設定部604はフリック操作またはドラッグ操作により操作される。他方操作デバイスがコントローラの場合、ミックス割合設定部604は、第2アナログスティックの傾倒操作により操作される。第3受付手段568は、操作デバイスがいずれの場合においても、それぞれの操作が含む第1方向成分(上下方向成分)の操作量に応じて操作を受け付ける。
【0097】
環境音ON/OFF部605aは、曲における環境音のON/OFFを設定するための操作部である。環境音ON/OFF部605aが指定されると、環境音のON/OFFが切り替わる。操作デバイスがポインティングデバイスの場合、環境音ON/OFF部605aはタップ操作により操作される。他方操作デバイスがコントローラの場合、環境音ON/OFF部605aは、右側操作部のXボタンの押下により操作される。
【0098】
タイトル表示部606は、現在選曲中の曲のタイトルを表示する。
【0099】
曲別操作部607は、各曲固有の設定を操作するための操作部である。操作デバイスがポインティングデバイスの場合、曲別操作部607は、タップ操作またはクリックにより操作される。他方操作デバイスがコントローラの場合、曲別操作部607は、左側操作部の十字キーのうち上方向キーおよび左右方向キーの押下により操作される。
【0100】
アウトロ再生スイッチ608は、曲のアウトロを再生するか否かを指定するための操作部である。操作デバイスがポインティングデバイスの場合、アウトロ再生スイッチ608は、タップ操作またはクリックにより操作される。他方操作デバイスがコントローラの場合、曲別操作部607は、左側操作部の十字キーのうち下方向キーの押下により操作される。
【0101】
音質切り換え部609は、曲の音質を切り換えるための操作部である。換言すれば、音質切り換え部609は、サウンドエフェクト(効果音)を調整するための操作部である。「サウンドエフェクト」には、例えば、リバーブの付加やフィルター処理などによるものが考えられる。
【0102】
再生・停止部610は、曲の再生・停止を操作するための操作部である。再生・停止部610が操作されると、現在選曲中の曲の再生と停止が切り替わる。操作デバイスがポインティングデバイスの場合、再生・停止部610は、タップ操作またはクリックにより操作される。他方操作デバイスがコントローラの場合、曲別操作部607は、右側操作部のAボタンの押下により操作される。
【0103】
第1曲切り換え部611は、選曲を切り換えるための操作部である。第1曲切り換え部611は、第2操作部の一態様である。第1曲切り換え部611は、操作デバイスがポインティングデバイスの場合においてのみ操作される。第2受付手段567は、第1曲切り換え部611に対するドラッグ操作が含む第1方向成分(上下方向成分)に対応する操作量および第2方向成分(左右方向成分)に対応する操作量に応じて第1曲切り換え部611に対するユーザの操作を受け付ける。
【0104】
第2曲切り換え部612aは、第1曲切り換え部611とは別の選曲を切り換えるための操作部である。第2曲切り換え部612aは、現在選曲中の曲をその前の曲に切り替えるための前曲切り換え部6121aと、現在選曲中の曲をそれに後続する曲に切り替えるための後続曲切り換え部6122aと、を含む。操作デバイスがポインティングデバイスの場合、前曲切り換え部6121aは、タップ操作またはクリックにより操作される。他方操作デバイスがコントローラの場合、前曲切り換え部6121aは、左側操作部のLショルダ(LB)ボタンの押下により操作される。操作デバイスがポインティングデバイスの場合、後続曲切り換え部6122aは、タップ操作またはクリックにより操作される。他方操作デバイスがコントローラの場合、前後続曲切り換え部6122aは、右側操作部のRショルダ(RB)ボタンの押下により操作される。
【0105】
境界部分613は、サウンド画面600aにおいてサウンド操作部の少なくとも一部とその他の部分とを識別可能に区切る部品である。
【0106】
図3に示すように、表示制御手段565は、ディスプレイ61にサウンド画面600bを表示させる。サウンド画面600bは、音源切り換え部602bと、ミックス割合設定部604と、環境音ON/OFF部605bと、タイトル表示部606と、曲別操作部607と、音質切り換え部609bと、再生・停止部610と、第2曲切り換え部612bと、を含む。図2のサウンド画面600aと異なる点を中心に説明する。
【0107】
音質切り換え部602bは、さらに操作子アイコン6023を含む。操作子アイコン6023は、操作デバイスがコントローラの場合において、音質切り換え部602bに関連付けられた操作子(本例では、Xボタン)を識別可能に表示する。
【0108】
環境音ON/OFF部605bは、さらに操作子アイコン6051を含む。操作子アイコン6051は、操作デバイスがコントローラの場合において、環境音ON/OFF部605bに関連付けられた操作子(本例では、Yボタン)を識別可能に表示する。
【0109】
音質切り換え部609bは、さらに操作子アイコン6091を含む。操作子アイコン6091は、操作デバイスがコントローラの場合において、音質切り換え部609bに関連付けられた操作子(本例では、右側操作部の第1アナログスティック(Rスティック))を識別可能に表示する。
【0110】
前曲切り換え部6121bは、さらに、操作デバイスがコントローラの場合において、前曲切り換え部6121bに関連付けられた操作子(本例では、Lショルダ(LB)ボタン)を識別可能に表示する。後続曲切り換え部6122bは、さらに、操作デバイスがコントローラの場合において、後続曲切り換え部6122bに関連付けられた操作子(本例では、Rショルダ(RB)ボタン)を識別可能に表示する。
【0111】
<ゲームシステム1の動作の流れ>
図4を参照して、サウンド画面の表示処理からユーザの操作に応じた音声制御処理までの流れについて説明する。図4は、サウンド画面の表示処理からユーザの操作に応じた音声制御処理までの流れを示すフローチャートである。
【0112】
まず、表示制御手段565は、ディスプレイ61にサウンド画面を表示する(ステップst1)。
【0113】
次いで、第1受付手段566は、第1操作部に対するユーザの操作を受け付ける(ステップst2)。
【0114】
次いで、識別手段562は、操作デバイスが、ポインティングデバイスかコントローラのいずれであるかを識別する(ステップst3)。
【0115】
識別手段562により操作デバイスがポインティングデバイスであると識別された場合(ステップst3の「ポインティングデバイス」)、第1受付手段566は、指定した第1操作部に対するドラック操作が含む第1方向成分に対応する操作量と第2方向成分に対応する操作量のうち、第1方向成分に対応する操作量に応じて第1操作部に対するユーザの操作を受け付ける(ステップst4)。
【0116】
識別手段562により操作デバイスがポインティングデバイスであると識別された場合(ステップst3の「コントローラ」)、第1受付手段566は、第1操作部と関連付けられた第1アナログスティックの傾倒操作が含む第1方向成分に対応する操作量と第2方向成分に対応する操作量のうち、第1方向成分に対応する操作量に応じて第1操作部に対する前記ユーザの操作を受け付ける(ステップst5)。
【0117】
音声制御手段564は、第1受付手段566により受け付けられたユーザの操作に応じて音質の制御を行う(ステップst6)。
【0118】
以上をまとめると、ゲーム装置5の制御部56(コンピュータ)を、ユーザが操作するデバイスが、ポインティングデバイスかコントローラのいずれであるかを識別する識別手段562、第1操作部を含む画面を表示させる表示制御手段565、および第1操作部に対するユーザの操作を受け付ける第1受付手段566として機能させ、第1受付手段566は、デバイスがポインティングデバイスの場合、指定した第1操作部に対するドラック操作が含む第1方向成分に対応する操作量と第2方向成分に対応する操作量のうち、第1方向成分に対応する操作量に応じて第1操作部に対するユーザの操作を受け付けるものである。また第1受付手段566は、デバイスがコントローラの場合、第1操作部と関連付けられた第1アナログスティックの傾倒操作が含む第1方向成分に対応する操作量と第2方向成分に対応する操作量のうち、第1方向成分に対応する操作量に応じて第1操作部に対するユーザの操作を受け付けるものである。
【0119】
<効果>
本実施形態によれば、ポインティングデバイスにおけるドラッグ操作と同様に、コントローラの第1アナログスティックにおける傾倒操作についても第1方向成分および第2方向成分のそれぞれに対応する操作量のうち第1方向成分に対応する操作量のみに応じて第1操作部に対する操作を受け付けることができる。これにより本実施形態によれば、コントローラの操作性においてポインティングデバイスの操作性を踏襲させることができる。さらに本実施形態によれば、コントローラの第1アナログスティックと第1操作部は関連付けられているため、第1操作部を指定するための押込操作が不要であり、ユーザは第1アナログスティックの傾倒操作をするだけで第1操作部を操作することができる。このため本実施形態によれば、マルチデバイスでの操作性を改善できる。
【0120】
[変形例]
なお、本発明を上記実施形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上記実施形態に限定されない。以下のような場合も本発明に含まれる。
【0121】
[第1変形例]
上記実施形態では、第4操作部と同時操作が禁止される第1操作部または第3操作部において、操作デバイスがコントローラの場合、第4操作部に関連付けられた操作子は同時操作が禁止される第1操作部または第3操作部のアナログスティックと同じ側に設けられる例を示したが、これに限定されない。
【0122】
第4操作部は、例えば、第1操作部、第2操作部、または、第3操作部との同時操作が禁止されてもよい。
【0123】
表示制御手段565は、例えば、第4受付手段569が第4操作部に対するユーザの操作を受け付けると、同時入力が禁止される第1操作部、第2操作部、または、第3操作部は、操作不能であることをユーザに認識させるための画像を表示させてもよい。表示制御手段565は、例えば、第1操作部の画像を非表示にしたりグレーアウトしたりして操作不能であることをユーザに認識させてもよい。
【0124】
上記構成によれば、第4操作部におけるポインティングデバイスの操作性について、コントローラと統一した操作性を実現することができる。
【0125】
[第2変形例]
上記実施形態では、同時操作が禁止される第1操作部または第3操作部に関連付けられる第1アナログスティックまたは第2アナログスティックと、第4操作部の操作子は、ともにコントローラの右側操作部または左側操作部に設けられる例を示したがこれに限定されない。同時操作が禁止されるのは、コントローラの右側操作部または左側操作部に設けられる操作子同士であってもよい。例えば図3に示すサウンド画面600bにおいて、コントローラの右側操作部に設けられるXボタンに関連付けられる音源切り換え部602bと、同じくコントローラの右側操作部に設けられるYボタンに関連付けられる環境音ON/OFF部605bとは、同時操作が禁止されてもよい。
【0126】
[他の実施形態]
前記実施形態において説明した各種制御手段および処理手順は一例であり、本発明、その適用物、またはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。各種制御手段および処理手順は、本発明の要旨を変更しない範囲で適宜設計変更が可能である。
【0127】
前記実施形態では、ゲーム装置5がスマートフォンである場合を例示したが、ゲーム装置5は、ゲームセンターなどに提供されるアミューズメント機器であってもよい。
【0128】
上記実施形態では、ゲームがアクションゲームである場合を例示したが、これに限定されない。ゲームは、シューティングゲーム、ロールプレイングゲーム、シミュレーションゲーム、ボードゲーム、およびパズルゲームなど、様々な種類のゲームに適用することができる。
【0129】
上記実施形態では、オブジェクトがプレイヤキャラクタである場合を例示したが、これに限定されない。例えば、オブジェクトは、仮想ゲーム空間内で使用されるカードやアイテム(武器、防具などの装備品)などであることができる。
【0130】
上記実施形態では、識別機能、表示制御機能、音声制御機能、第1受付機能、第2受付機能、第3受付機能および第4受付機能が、ゲームシステムにて用いられる場合を説明したが、これらの機能の用途は、これに限定されない。これらの機能は、例えば、音声が出力されるコンテンツを再生するシステムのように、ゲームシステム以外の情報処理システムに利用されてもよい。
【0131】
上記実施形態では、サーバ装置2および複数のゲーム装置5が一体となってゲームプログラムを機能させる場合を例示したが、これに限定されない。ゲームプログラムのすべての手段、すなわち、識別手段、表示制御手段、音声制御手段、第1受付手段、第2受付手段、第3受付手段よび第4受付手段などが、サーバ装置単体、ゲーム装置5単体、サーバ装置およびゲーム装置5とは別の通信端末単体、これらのうち組み合わせられる2つの装置、に備えられていてもよい。また、サーバ装置、ゲーム装置、通信端末を一体となって機能させる場合、どの手段をどの装置にて機能させるかも、適宜変更が可能である。
【0132】
これらの他の実施形態を採用した場合においても、本実施形態の作用効果は発揮される。また、本実施形態と他の実施形態、および他の実施形態同士を適宜組み合わせることも可能である。
【符号の説明】
【0133】
1 ゲームシステム
2 サーバ装置
5 ゲーム装置
56 制御部
562 識別手段
564 音声制御手段
565 表示制御手段
566 第1受付手段
567 第2受付手段
568 第3受付手段
569 第4受付手段
図1
図2
図3
図4