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特許7367395操作入力装置、画像処理装置、操作入力方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-16
(45)【発行日】2023-10-24
(54)【発明の名称】操作入力装置、画像処理装置、操作入力方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0485 20220101AFI20231017BHJP
   G06F 3/04883 20220101ALI20231017BHJP
【FI】
G06F3/0485
G06F3/04883
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2019157708
(22)【出願日】2019-08-30
(65)【公開番号】P2021036361
(43)【公開日】2021-03-04
【審査請求日】2022-07-29
(73)【特許権者】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100167302
【弁理士】
【氏名又は名称】種村 一幸
(74)【代理人】
【識別番号】100135817
【弁理士】
【氏名又は名称】華山 浩伸
(72)【発明者】
【氏名】古谷 宏史
【審査官】田川 泰宏
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-168890(JP,A)
【文献】特開2013-025369(JP,A)
【文献】特開2017-227965(JP,A)
【文献】特開2018-205672(JP,A)
【文献】特開2012-168942(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0364228(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/01-3/04895
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部の表示面に対するスライド操作に応じて当該表示部に表示される画像をスクロールさせる表示制御部と、
前記画像のスクロール量が予め定められた上限値を超える又は予め定められた下限値以下の第1スライド操作が同方向に特定回数連続して行われた場合に、前記スライド操作に応じたスクロール量を変化させるスクロール量制御部と、
を備え
前記第1スライド操作は、前記画像のスクロール量が前記下限値以下の操作であって、
前記スクロール量制御部は、前記第1スライド操作が同方向に前記特定回数連続して行われた場合に、前記スライド操作に応じたスクロール量を減少させる操作入力装置。
【請求項2】
表示部の表示面に対するスライド操作に応じて当該表示部に表示される画像をスクロールさせる表示制御部と、
前記画像のスクロール量が予め定められた上限値を超える第1スライド操作が同方向に特定回数連続して行われた場合に、前記スライド操作に応じたスクロール量を変化させるスクロール量制御部と、
を備え、
前記スクロール量制御部は、前記第1スライド操作が同方向に前記特定回数連続して行われた場合に、前記スライド操作に応じたスクロール量を増加させ
前記スクロール量制御部は、前記画像のスクロール量が予め定められた下限値以下の第2スライド操作が同方向に前記特定回数連続して行われた場合に、前記スライド操作に応じたスクロール量を減少させ、
前記下限値は、前記上限値以下の値である操作入力装置。
【請求項3】
前記表示制御部は、前記スライド操作に応じたスクロール量が減少された場合に前記画像の表示サイズを拡大させる、
請求項に記載の操作入力装置。
【請求項4】
前記表示制御部は、リストの一部を前記表示部に表示させ、前記スライド操作に応じたスクロール量が増加された場合は前記表示部に表示される画像を前記リストの一部から当該リストが簡略化された簡略版リストの一部に切り替える、
請求項2又は3に記載の操作入力装置。
【請求項5】
前記表示制御部は、リストの一部を前記表示部に表示させ、前記スライド操作に応じたスクロール量が減少された場合は前記リストに含まれる互いに内容が共通する情報各々を強調表示させる、
請求項2~4のいずれかに記載の操作入力装置。
【請求項6】
前記スクロール量制御部は、前記スライド操作に応じたスクロール量の変化後に予め定められた特定条件を充足する場合に、当該スクロール量を元の量に戻す、
請求項1~5のいずれかに記載の操作入力装置。
【請求項7】
請求項1~6のいずれかに記載の操作入力装置と、
原稿の画像データを読取可能な画像読取部、及び画像データに基づく画像を形成可能な画像形成部のいずれか一方又は両方と、
を備える画像処理装置。
【請求項8】
表示部の表示面に対するスライド操作に応じて当該表示部に表示される画像をスクロールさせることと、
前記画像のスクロール量が予め定められた上限値を超える第1スライド操作が同方向に特定回数連続して行われた場合に、前記スライド操作に応じたスクロール量を変化させることと、
を含む操作入力方法であって、
前記操作入力方法では、前記第1スライド操作が同方向に前記特定回数連続して行われた場合に、前記スライド操作に応じたスクロール量が増加され、
前記操作入力方法では、前記画像のスクロール量が予め定められた下限値以下の第2スライド操作が同方向に前記特定回数連続して行われた場合に、前記スライド操作に応じたスクロール量が減少され、
前記下限値は、前記上限値以下の値である操作入力方法
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、操作入力装置、画像処理装置、及び操作入力方法に関する。
【背景技術】
【0002】
タッチパネルを含む表示部を備える複合機のような画像処理装置が知られている。この種の画像処理装置では、前記表示部の表示面に対するフリック操作などのスライド操作に応じて、前記表示部に表示される画像がスクロールされることがある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2013-114559号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、ユーザーが前記表示部に表示される画像をスクロールさせて所望の情報を探し出す場合に、前記スライド操作に応じた画像のスクロール量が過度に多い、又は少ないと感じることがある。これに対し、前記表示部の表示面に対して所定の操作を行うことで、前記スライド操作に応じた画像のスクロール量を変更可能な構成が考えられる。しかしながら、前記所定の操作が前記表示部の表示面に対する一回の操作である場合には、ユーザーが当該所定の操作を誤操作して、当該ユーザーの意に反して前記スライド操作に応じた画像のスクロール量が変更されることが考えられる。
【0005】
本発明の目的は、ユーザーの意に反してスライド操作に応じた画像のスクロール量が変化されることを抑制可能な操作入力装置、画像処理装置、及び操作入力方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一の局面に係る操作入力装置は、表示制御部と、スクロール量制御部とを備える。前記表示制御部は、表示部の表示面に対するスライド操作に応じて当該表示部に表示される画像をスクロールさせる。前記スクロール量制御部は、前記画像のスクロール量が予め定められた上限値を超える又は予め定められた下限値以下の第1スライド操作が同方向に特定回数連続して行われた場合に、前記スライド操作に応じたスクロール量を変化させる。
【0007】
本発明の他の局面に係る画像処理装置は、前記操作入力装置と、画像読取部及び画像形成部のいずれか一方又は両方と、を備える。前記画像読取部は、原稿の画像データを読取可能である。前記画像形成部は、画像データに基づく画像を形成可能である。
【0008】
本発明の他の局面に係る操作入力方法は、表示部の表示面に対するスライド操作に応じて当該表示部に表示される画像をスクロールさせることと、前記画像のスクロール量が予め定められた上限値を超える又は予め定められた下限値以下の第1スライド操作が同方向に特定回数連続して行われた場合に、前記スライド操作に応じたスクロール量を変化させることと、を含む。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ユーザーの意に反してスライド操作に応じた画像のスクロール量が変化されることを抑制可能な操作入力装置、画像処理装置、及び操作入力方法が実現される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、本発明の実施形態に係る画像処理装置の構成を示す図である。
図2図2は、本発明の実施形態に係る画像処理装置のシステム構成を示すブロック図である。
図3図3は、本発明の実施形態に係る画像処理装置の操作表示部の構成を示す図である。
図4図4は、本発明の実施形態に係る画像処理装置で表示されるリストの一例を示す図である。
図5図5は、本発明の実施形態に係る画像処理装置で表示されるリストの一例を示す図である。
図6図6は、本発明の実施形態に係る画像処理装置で表示されるリストの一例を示す図である。
図7図7は、本発明の実施形態に係る画像処理装置で表示される簡易リストの一例を示す図である。
図8図8は、本発明の実施形態に係る画像処理装置で表示される簡易リストの一例を示す図である。
図9図9は、本発明の実施形態に係る画像処理装置で表示される拡大されたリストの一例を示す図である。
図10図10は、本発明の実施形態に係る画像処理装置で実行される表示制御処理の一例を示すフローチャートである。
図11図11は、本発明の実施形態に係る画像処理装置で実行される第1スクロール量変化処理の一例を示すフローチャートである。
図12図12は、本発明の実施形態に係る画像処理装置で実行される第2スクロール量変化処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0012】
[画像処理装置10の構成]
まず、図1図3を参照しつつ、本発明の実施形態に係る画像処理装置10の構成について説明する。ここで、図1は画像処理装置10の構成を示す断面図である。また、図3は操作表示部6の構成を示す平面図である。
【0013】
画像処理装置10は、原稿から画像データを読み取るスキャン機能、及び画像データに基づいて画像を形成するプリント機能とともに、ファクシミリ機能、及びコピー機能などの複数の機能を有する複合機である。なお、画像処理装置10は、スキャナー、プリンター、ファクシミリ装置、コピー機、パーソナルコンピューター、ノートパソコン、スマートフォン、又はタブレット端末であってもよい。
【0014】
図1及び図2に示されるように、画像処理装置10は、ADF1、画像読取部2、画像形成部3、給紙部4、制御部5、操作表示部6、及び記憶部7を備える。
【0015】
ADF1は、画像読取部2によって読み取られる原稿を搬送する。ADF1は、原稿セット部、複数の搬送ローラー、原稿押さえ、及び排紙部を備える。
【0016】
画像読取部2は、原稿から画像データを読み取ることが可能である。画像読取部2は、原稿台、光源、複数のミラー、光学レンズ、及びCCDを備える。
【0017】
画像形成部3は、画像データに基づいて電子写真方式でカラー画像及びモノクロ画像を選択的に形成することが可能である。画像形成部3は、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、及びK(ブラック)に対応する複数の画像形成ユニット、光走査装置(LSU)、中間転写ベルト、二次転写ローラー、定着装置、及び排紙トレイを備える。なお、画像形成部3は、インクジェット方式などの他の画像形成方式により画像を形成するものであってもよい。
【0018】
給紙部4は、画像形成部3にシートを供給する。給紙部4は、給紙カセット、手差しトレイ、及び複数の搬送ローラーを備える。
【0019】
制御部5は、画像処理装置10を統括的に制御する。図2に示されるように、制御部5は、CPU51、ROM52、及びRAM53を備える。
【0020】
CPU51は、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。ROM52は、CPU51に各種の処理を実行させるための制御プログラムなどの情報が予め記憶される不揮発性の記憶装置である。RAM53は、CPU51が実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される揮発性の記憶装置である。制御部5では、CPU51によりROM52に予め記憶された各種の制御プログラムが実行される。これにより、画像処理装置10が制御部5により統括的に制御される。なお、制御部5は、集積回路(ASIC)などの電子回路で構成されたものであってもよい。また、制御部5は、画像処理装置10を統括的に制御するメイン制御部とは別に設けられた制御部であってもよい。
【0021】
操作表示部6は、画像処理装置10におけるユーザーインターフェイスである。図2及び図3に示されるように、操作表示部6は、表示部61、タッチパネル62、及びハードキー63を備える。
【0022】
表示部61は、制御部5からの制御指示に応じて各種の情報を表示する。例えば、表示部61は液晶ディスプレーである。
【0023】
タッチパネル62は、ユーザーによる表示部61への操作を検出することが可能である。例えば、タッチパネル62は、抵抗膜方式によりユーザーの指などの物体H(図5参照)が表示部61に接触した場合に表示部61における物体Hとの接触位置(タッチ位置)を検出する。なお、タッチパネル62は、静電容量方式など、他の検出方式を用いて物体Hと表示部61との接触を検出してもよい。
【0024】
ハードキー63は、ユーザーの操作に応じて制御部5に各種の情報を入力する。例えば、ハードキー63は、画像処理装置10の各部への給電制御に用いられる電源キー、及び各種ジョブの実行指示に用いられるスタートキーなどを含む。
【0025】
記憶部7は、不揮発性の記憶装置である。例えば、記憶部7は、フラッシュメモリー、及びEEPROM(登録商標)などの不揮発性メモリー、SSD(ソリッドステートドライブ)、並びにHDD(ハードディスクドライブ)などの記憶装置である。
【0026】
[制御部5の構成]
次に、図2図6を参照しつつ、制御部5の構成について詳細に説明する。ここで、図4は、表示部61に表示されるリストL10の一部を示す図である。また、図5及び図6は、表示部61に表示されるリストL10の一部のスクロールの一例を示す図である。
【0027】
図2に示されるように、制御部5は、表示制御部81、及びスクロール量制御部82を含む。ここに、制御部5、及び操作表示部6を含む装置が、本発明における操作入力装置の一例である。
【0028】
具体的に、制御部5のROM52には、制御部5のCPU51に後述の表示制御処理(図10のフローチャート参照)を実行させるための表示制御プログラムが予め記憶されている。制御部5のCPU51は、ROM52に記憶された前記表示制御プログラムを実行する。これにより、制御部5は、表示制御部81、及びスクロール量制御部82として機能する。なお、前記表示制御プログラムは、CD、DVD、フラッシュメモリーなどのコンピューター読み取り可能な記録媒体に記録されており、前記記録媒体から画像処理装置10に設けられる不揮発性の記憶装置にインストールされてもよい。
【0029】
表示制御部81は、表示対象の一部を表示部61に表示させる。
【0030】
例えば、前記表示対象は、予め画像処理装置10に登録された登録アドレス情報X10の一覧を示すリストL10(図4参照)である。図4に示されるように、リストL10では、複数の登録アドレス情報X10が表示部61の上下方向D1(図3参照)に並んで配置される。
【0031】
登録アドレス情報X10各々は、第1項目情報X11、第2項目情報X12、第3項目情報X13、第4項目情報X14、及び第5項目情報X15で構成される。第1項目情報X11は、リストL10における並び順序を示す情報である。第2項目情報X12は、画像処理装置10にメールアドレスが登録された人の氏を示す情報である。第3項目情報X13は、画像処理装置10にメールアドレスが登録された人の名を示す情報である。第4項目情報X14は、画像処理装置10にメールアドレスが登録された人の所属する部門を示す情報である。第5項目情報X15は、登録されたメールアドレスを示す情報である。リストL10では、複数の登録アドレス情報X10が第2項目情報X12、つまり氏情報の50音順で並んで配置される。
【0032】
例えば、表示制御部81は、操作表示部6におけるユーザーの操作によってリストL10の表示が指示された場合に、リストL10の一部を示す第1画面データを生成して、当該第1画面データを表示部61に表示させる。
【0033】
例えば、画像処理装置10では、複数の登録アドレス情報X10が記憶部7に格納されている。また、記憶部7には、リストL10の形状を示す第1形状データが格納されている。表示制御部81は、記憶部7に格納されている複数の登録アドレス情報X10及び前記第1形状データに基づいて、前記第1画面データを生成する。
【0034】
また、表示制御部81は、表示部61の表示面に対する上下方向D1に沿ったスライド操作に応じて、当該表示部61に表示される画像、即ちリストL10の一部をスクロールさせる。
【0035】
ここで、前記スライド操作は、表示部61の表示面に物体Hを接触させて、当該物体Hを表示部61の表示面に接触させた状態のまま当該表示面上を移動させる操作である。いわゆるスワイプ操作、及びフリック操作が、前記スライド操作に該当する。
【0036】
具体的に、表示制御部81は、タッチパネル62によって前記スライド操作が検出された場合に、当該スライド操作における物体Hの移動方向、移動距離、及び移動速度に関する情報を取得する。そして、表示制御部81は、取得された情報に基づいて、表示部61に表示されるリストL10の一部をスクロールさせる。
【0037】
例えば、表示制御部81は、表示部61の表示面において上方向に向けた前記スライド操作が行われた場合に(図5参照)、表示部61に表示されたリストL10の一部を上方向にスクロールさせる(図6参照)。
【0038】
ここで、表示制御部81は、当該スライド操作の終了時に物体Hが表示部61の表示面上から離間しない場合は、当該スライド操作における物体Hの移動距離と同じ距離だけリストL10の一部をスクロールさせる。この場合、表示制御部81は、当該スライド操作における物体Hの移動速度と同じ速度でリストL10の一部をスクロールさせる。
【0039】
一方、表示制御部81は、当該スライド操作の終了時に物体Hが表示部61の表示面上から離間した場合は、当該スライド操作における物体Hの移動距離と同じ距離だけリストL10の一部をスクロールさせた後、リストL10の一部を慣性スクロールさせる。具体的に、表示制御部81は、当該スライド操作における物体Hの移動速度に応じた距離だけリストL10を慣性スクロールさせる。この場合、表示制御部81は、慣性スクロールが行われるまでは当該スライド操作における物体Hの移動速度と同じ速度でリストL10をスクロールさせ、慣性スクロール時にはスクロール速度を徐々に減速させる。
【0040】
ところで、ユーザーが表示部61に表示される画像をスクロールさせて所望の情報を探し出す場合に、前記スライド操作に応じた画像のスクロール量(スクロールによる画像の移動距離)が過度に多い、又は少ないと感じることがある。これに対し、表示部61の表示面に対して所定の操作を行うことで、前記スライド操作に応じた画像のスクロール量を変更可能な構成が考えられる。しかしながら、前記所定の操作が表示部61の表示面に対する一回の操作である場合には、ユーザーが当該所定の操作を誤操作して、当該ユーザーの意に反して前記スライド操作に応じた画像のスクロール量が変更されることが考えられる。
【0041】
これに対し、本発明の実施形態に係る画像処理装置10では、以下に説明するように、ユーザーの意に反して前記スライド操作に応じた画像のスクロール量が変化されることを抑制することが可能である。
【0042】
スクロール量制御部82は、表示部61に表示される画像のスクロール量が予め定められた上限値を超える第1スライド操作が同方向に特定回数連続して行われた場合に、前記スライド操作に応じたスクロール量を増加させる。
【0043】
具体的に、スクロール量制御部82は、前記第1スライド操作が上方向又は下方向に2回連続して行われた場合に、前記スライド操作に応じたスクロール量を2倍に増加させる。
【0044】
例えば、スクロール量制御部82は、前記第1スライド操作に応じた画像のスクロール中に次の前記第1スライド操作が行われた場合に、前記第1スライド操作が連続して行われたと判断する。なお、スクロール量制御部82は、前記第1スライド操作に応じた画像のスクロールの終了時から予め定められた時間が経過する前に次の前記第1スライド操作が行われた場合に、前記第1スライド操作が連続して行われたと判断してもよい。
【0045】
なお、前記上限値は、操作表示部6におけるユーザーの操作によって任意に設定されてよい。また、前記特定回数は3回以上であってもよい。また、スクロール量制御部82は、前記第1スライド操作が表示部61の表示面に沿ったいずれかの方向に前記特定回数連続して行われた場合に、前記スライド操作に応じたスクロール量を増加させてもよい。また、前記スライド操作に応じたスクロール量の増加量又は増加率は、操作表示部6におけるユーザーの操作によって任意に設定されてよい。また、スクロール量制御部82は、同方向への前記第1スライド操作の連続回数に応じて、前記スライド操作に応じたスクロール量の増加量又は増加率を変化させてもよい。例えば、スクロール量制御部82は、同方向への前記第1スライド操作の連続回数がN回(Nは任意の整数)である場合に、前記スライド操作に応じたスクロール量をN倍に増加させてもよい。
【0046】
また、スクロール量制御部82は、表示部61に表示される画像のスクロール量が予め定められた下限値以下の第2スライド操作が同方向に前記特定回数連続して行われた場合に、前記スライド操作に応じたスクロール量を減少させる。ここで、前記下限値は、前記上限値以下の値である。
【0047】
具体的に、スクロール量制御部82は、前記第2スライド操作が上方向又は下方向に2回連続して行われた場合に、前記スライド操作に応じたスクロール量を2分の1に減少させる。
【0048】
例えば、スクロール量制御部82は、前記第2スライド操作に応じた画像のスクロール中に次の前記第2スライド操作が行われた場合に、前記第2スライド操作が連続して行われたと判断する。なお、スクロール量制御部82は、前記第2スライド操作に応じた画像のスクロールの終了時から予め定められた時間が経過する前に次の前記第2スライド操作が行われた場合に、前記第2スライド操作が連続して行われたと判断してもよい。
【0049】
なお、前記下限値は、操作表示部6におけるユーザーの操作によって任意に設定されてよい。また、スクロール量制御部82は、前記第2スライド操作が表示部61の表示面に沿ったいずれかの方向に前記特定回数連続して行われた場合に、前記スライド操作に応じたスクロール量を減少させてもよい。また、前記スライド操作に応じたスクロール量の減少量又は減少率は、操作表示部6におけるユーザーの操作によって任意に設定されてよい。また、スクロール量制御部82は、同方向への前記第2スライド操作の連続回数に応じて、前記スライド操作に応じたスクロール量の減少量又は減少率を変化させてもよい。例えば、スクロール量制御部82は、同方向への前記第2スライド操作の連続回数がN回(Nは任意の整数)である場合に、前記スライド操作に応じたスクロール量をN分の1に減少させてもよい。
【0050】
ここで、表示制御部81は、前記スライド操作に応じたスクロール量が増加された場合に、表示部61に表示される画像を、リストL10の一部から、リストL10が簡略化された簡略版リストL20(図7参照)の一部に切り替える。
【0051】
図7に示されるように、簡略版リストL20は、登録アドレス情報X10の一部が省略された簡略アドレス情報X20の一覧を示す画像である。簡略アドレス情報X20各々は、第1項目情報X11、第2項目情報X12、及び第3項目情報X13で構成される。換言すると、簡略アドレス情報X20は、第4項目情報X14、及び第5項目情報X15を含まない情報である。
【0052】
例えば、表示制御部81は、簡略版リストL20の一部を示す第2画面データを生成して、当該第2画面データを表示部61に表示させる。
【0053】
例えば、記憶部7には、簡略版リストL20の形状を示す第2形状データが格納されている。表示制御部81は、記憶部7に格納されている複数の登録アドレス情報X10及び前記第2形状データに基づいて、前記第2画面データを生成する。
【0054】
また、表示制御部81は、前記スライド操作に応じたスクロール量が増加された場合において上方向に沿った前記第1スライド操作が行われた場合に、表示部61に表示される画像を、表示中の第2項目情報X12の頭文字の子音から50音順で一つ前の子音を頭文字に含む第2項目情報X12が表示されるまでスクロールさせる。この場合に、表示制御部81は、可能な限り早い速度で画像をスクロールさせることが望ましい。
【0055】
また、表示制御部81は、前記スライド操作に応じたスクロール量が増加された場合において下方向に沿った前記第1スライド操作が行われた場合に、表示部61に表示される画像を、表示中の第2項目情報X12の頭文字の子音から50音順で一つ次の子音を頭文字に含む第2項目情報X12が表示されるまでスクロールさせる。この場合に、表示制御部81は、可能な限り早い速度で画像をスクロールさせることが望ましい。
【0056】
例えば、操作表示部6が図7に示された状態で下方向に沿った前記第1スライド操作が行われた場合に、表示部61に表示される画像を、表示中の第2項目情報X12の頭文字の子音「か」から50音順で一つ次の子音「さ」を頭文字に含む第2項目情報X12が表示されるまでスクロールさせる(図8参照)。
【0057】
また、表示制御部81は、前記スライド操作に応じたスクロール量が減少された場合に、図9に示されるように、リストL10の一部の表示サイズを拡大させる。例えば、表示制御部81は、リストL10の一部の表示サイズを予め定められた拡大率で拡大させる。
【0058】
また、表示制御部81は、前記スライド操作に応じたスクロール量が減少された場合はリストL10に含まれる互いに内容が共通する情報各々を強調表示させる。例えば、表示制御部81は、リストL10に含まれる互いに内容が共通する情報各々の表示色を予め定められた色に変化させる。なお、強調表示の方法は、表示色の変更に限られず、情報を表す文字の斜体化、及び太字化、並びに当該文字への下線の付加などであってもよい。なお、図9では、強調表示された情報各々に下線が付加されている。
【0059】
スクロール量制御部82は、前記スライド操作に応じたスクロール量の変化後に予め定められた特定条件を充足する場合に、当該スクロール量を元の量に戻す。
【0060】
例えば、前記特定条件は、以下に説明する第1条件、及び第2条件のいずれかを充足することである。前記第1条件は、画像のスクロールが停止することである。前記第2条件は、スクロール変化の契機になった複数回の前記第1スライド操作又は前記第2スライド操作の操作方向とは逆方向に前記スライド操作が行われることである。なお、前記特定条件は、以上に説明した内容とは異なる条件であってもよい。
【0061】
表示制御部81は、前記スライド操作に応じたスクロール量の増加後にスクロール量制御部82によってスクロール量が元の量に戻された場合に、表示部61に表示される画像を、簡略版リストL20の一部からリストL10の一部に切り替える。
【0062】
また、表示制御部81は、前記スライド操作に応じたスクロール量の減少後にスクロール量制御部82によってスクロール量が元の量に戻された場合に、リストL10の表示サイズを元のサイズに戻すとともに、互いに内容が共通する情報各々の強調表示を終了させる。
【0063】
なお、スクロール量制御部82は、前記第1スライド操作が同方向に前記特定回数連続して行われた場合に、前記スライド操作に応じた画像のスクロール量を増加させなくてもよい。この場合、前記第2スライド操作が、本発明における第1スライド操作の他の一例である。また、スクロール量制御部82は、前記第2スライド操作が同方向に前記特定回数連続して行われた場合に、前記スライド操作に応じた画像のスクロール量を減少させなくてもよい。
【0064】
また、表示制御部81は、前記スライド操作に応じた画像のスクロール量が増加された場合に表示部61に表示される画像を簡略版リストL20に切り替えなくてもよい。また、表示制御部81は、前記スライド操作に応じた画像のスクロール量が増加された場合に、前記第1スライド操作に応じて、表示部61に表示される画像を表示中の第2項目情報X12の頭文字の子音から50音順で一つ前又は一つ次の子音を頭文字に含む第2項目情報X12が表示されるまでスクロールさせなくてもよい。
【0065】
また、表示制御部81は、前記スライド操作に応じた画像のスクロール量が減少された場合に、当該画像の表示サイズを拡大させなくてもよい。また、表示制御部81は、前記スライド操作に応じた画像のスクロール量が減少された場合に、リストL10に含まれる互いに内容が共通する情報各々を強調表示させなくてもよい。
【0066】
また、スクロール量制御部82は、リストL10又は簡略版リストL20の表示中はスクロール量を元の量に戻さなくてもよい。
【0067】
また、前記表示対象は、例えばウェブページ、及び地図データのような、リストL10とは異なる画像であってもよい。
【0068】
[表示制御処理]
以下、図10を参照しつつ、画像処理装置10において制御部5により実行される表示制御処理の手順の一例について説明する。ここで、ステップS11、S12・・・は、制御部5により実行される処理手順(ステップ)の番号を表している。なお、前記表示制御処理は、操作表示部6におけるユーザーの操作によってリストL10の表示が指示された場合に実行される。
【0069】
<ステップS11>
まず、ステップS11において、制御部5は、リストL10の一部を表示させる(図4参照)。ここで、ステップS11の処理は、制御部5の表示制御部81により実行される。
【0070】
例えば、制御部5は、リストL10の一部を示す前記第1画面データを生成して、当該第1画面データを表示部61に表示させる。
【0071】
<ステップS12>
ステップS12において、制御部5は、リストL10の一部の表示を終了させる終了操作が行われたか否かを判断する。
【0072】
例えば、制御部5は、予め定められたハードキー63が操作された場合に、前記終了操作が行われたと判断する。
【0073】
ここで、制御部5は、前記終了操作が行われたと判断すると(S12のYes側)、前記表示制御処理を終了させる。また、前記終了操作が行われていなければ(S12のNo側)、制御部5は、処理をステップS13に移行させる。
【0074】
<ステップS13>
ステップS13において、制御部5は、タッチパネル62によって上下方向D1に沿った前記スライド操作が検出されたか否かを判断する。
【0075】
ここで、制御部5は、上下方向D1に沿った前記スライド操作が検出されたと判断すると(S13のYes側)、処理をステップS14に移行させる。また、上下方向D1に沿った前記スライド操作が検出されていなければ(S13のNo側)、制御部5は、処理をステップS12に移行させる。
【0076】
<ステップS14>
ステップS14において、制御部5は、ステップS13又はステップS16で検出された前記スライド操作に応じて表示部61に表示されるリストL10の一部をスクロールさせる。ここで、ステップS14の処理は、制御部5の表示制御部81により実行される。
【0077】
例えば、制御部5は、ステップS13又はステップS16で検出された前記スライド操作における物体Hの移動方向、移動距離、及び移動速度に関する情報を取得する。そして、制御部5は、取得された情報に基づいて、表示部61に表示されるリストL10の一部をスクロールさせる。
【0078】
<ステップS15>
ステップS15において、制御部5は、リストL10の一部のスクロールが終了したか否かを判断する。
【0079】
ここで、制御部5は、リストL10の一部のスクロールが終了したと判断すると(S15のYes側)、処理をステップS12に移行させる。また、リストL10の一部のスクロールが終了していなければ(S15のNo側)、制御部5は、処理をステップS16に移行させる。
【0080】
<ステップS16>
ステップS16において、制御部5は、タッチパネル62によって上下方向D1に沿った前記スライド操作が検出されたか否かを判断する。
【0081】
ここで、制御部5は、上下方向D1に沿った前記スライド操作が検出されたと判断すると(S16のYes側)、処理をステップS17に移行させる。また、上下方向D1に沿った前記スライド操作が検出されていなければ(S16のNo側)、制御部5は、処理をステップS15に移行させる。
【0082】
<ステップS17>
ステップS17において、制御部5は、前記第1スライド操作が同方向に2回連続して実行されたか否かを判断する。
【0083】
具体的に、制御部5は、ステップS13又はステップS16で検出された前記スライド操作が前記第1スライド操作であって、当該第1スライド操作によるスクロールの終了前にステップS16で当該第1スライド操作と同方向の前記第1スライド操作が検出された場合に、前記第1スライド操作が同方向に2回連続して実行されたと判断する。
【0084】
ここで、制御部5は、前記第1スライド操作が同方向に2回連続して実行されたと判断すると(S17のYes側)、処理をステップS18に移行させる。また、前記第1スライド操作が同方向に2回連続して実行されていなければ(S17のNo側)、制御部5は、処理をステップS19に移行させる。
【0085】
<ステップS18>
ステップS18において、制御部5は、後述する第1スクロール量変化処理を実行する。
【0086】
<ステップS19>
ステップS19において、制御部5は、前記第2スライド操作が同方向に2回連続して実行されたか否かを判断する。
【0087】
具体的に、制御部5は、ステップS13又はステップS16で検出された前記スライド操作が前記第2スライド操作であって、当該第2スライド操作によるスクロールの終了前にステップS16で当該第2スライド操作と同方向の前記第2スライド操作が検出された場合に、前記第2スライド操作が同方向に2回連続して実行されたと判断する。
【0088】
ここで、制御部5は、前記第2スライド操作が同方向に2回連続して実行されたと判断すると(S19のYes側)、処理をステップS20に移行させる。また、前記第2スライド操作が同方向に2回連続して実行されていなければ(S19のNo側)、制御部5は、処理をステップS14に移行させる。この場合、制御部5は、ステップS14において、ステップS16で検出された前記スライド操作に応じて表示部61に表示されるリストL10の一部をスクロールさせる。
【0089】
<ステップS20>
ステップS20において、制御部5は、後述する第2スクロール量変化処理を実行する。
【0090】
[第1スクロール量変化処理]
次に、図11を参照しつつ、前記表示制御処理のステップS18で実行される第1スクロール量変化処理の手順の一例について説明する。
【0091】
<ステップS31>
まず、ステップS31において、制御部5は、前記スライド操作に応じたスクロール量を増加させる。ここで、ステップS31の処理は、制御部5のスクロール量制御部82により実行される。
【0092】
例えば、制御部5は、前記スライド操作に応じたスクロール量を2倍に増加させる。
【0093】
<ステップS32>
ステップS32において、制御部5は、表示部61に表示される画像を、リストL10の一部から、簡略版リストL20(図7参照)の一部に切り替える。ここで、ステップS32の処理は、制御部5の表示制御部81により実行される。
【0094】
例えば、制御部5は、簡略版リストL20の一部を示す前記第2画面データを生成して、当該第2画面データを表示部61に表示させる。表示部61に表示される画像がリストL10からリストL10よりも構成要素が少ない簡略版リストL20に切り替えられることで、表示制御部81として機能するCPU51の処理負荷が軽減される。
【0095】
<ステップS33>
ステップS33において、制御部5は、前記表示制御処理のステップS16で検出された前記第1スライド操作に応じて、表示部61に表示される簡略版リストL20の一部をスクロールさせる。ここで、ステップS33の処理は、制御部5の表示制御部81により実行される。
【0096】
<ステップS34>
ステップS34において、制御部5は、簡略版リストL20の一部のスクロールが終了したか否かを判断する。
【0097】
ここで、制御部5は、簡略版リストL20の一部のスクロールが終了したと判断すると(S34のYes側)、処理をステップS40に移行させる。また、簡略版リストL20の一部のスクロールが終了していなければ(S34のNo側)、制御部5は、処理をステップS35に移行させる。
【0098】
<ステップS35>
ステップS35において、制御部5は、タッチパネル62によって上下方向D1に沿った前記スライド操作が検出されたか否かを判断する。
【0099】
ここで、制御部5は、タッチパネル62によって上下方向D1に沿った前記スライド操作が検出されたと判断すると(S35のYes側)、処理をステップS36に移行させる。また、タッチパネル62によって上下方向D1に沿った前記スライド操作が検出されていなければ(S35のNo側)、制御部5は、処理をステップS34に移行させる。
【0100】
<ステップS36>
ステップS36において、制御部5は、ステップS35で検出された前記スライド操作の方向がステップS33による画像のスクロール方向とは逆方向であるか否かを判断する。
【0101】
ここで、制御部5は、ステップS35で検出された前記スライド操作の方向がステップS33による画像のスクロール方向とは逆方向であると判断すると(S36のYes側)、処理をステップS40に移行させる。また、ステップS35で検出された前記スライド操作の方向がステップS33による画像のスクロール方向とは逆方向でなければ(S36のNo側)、制御部5は、処理をステップS37に移行させる。
【0102】
<ステップS37>
ステップS37において、制御部5は、ステップS35で検出された前記スライド操作が前記第1スライド操作であるか否かを判断する。
【0103】
ここで、制御部5は、ステップS35で検出された前記スライド操作が前記第1スライド操作であると判断すると(S37のYes側)、処理をステップS38に移行させる。また、ステップS35で検出された前記スライド操作が前記第1スライド操作でなければ(S37のNo側)、制御部5は、処理をステップS39に移行させる。
【0104】
<ステップS38>
ステップS38において、制御部5は、表示部61に表示される画像を、表示中の第2項目情報X12の頭文字の子音から50音順で一つ次の子音を頭文字に含む第2項目情報X12が表示されるまでスクロールさせる。ここで、ステップS38の処理は、制御部5の表示制御部81により実行される。
【0105】
これにより、ユーザーは、表示部61に表示される第2項目情報X12を50音順で一つ次の子音に切り替えることが可能となる。そのため、検索対象の第2項目情報X12を含む簡略アドレス情報X20をより早期に検出することが可能である。なお、制御部5は、ステップS38で、表示部61に表示される画像を、表示中の第2項目情報X12の頭文字の子音から50音順で一つ前の子音を頭文字に含む第2項目情報X12が表示されるまでスクロールさせてもよい。
【0106】
<ステップS39>
ステップS39において、制御部5は、ステップS35で検出された前記スライド操作に応じて、表示部61に表示される簡略版リストL20の一部をスクロールさせる。ここで、ステップS39の処理は、制御部5の表示制御部81により実行される。
【0107】
<ステップS40>
ステップS40において、制御部5は、前記スライド操作に応じたスクロール量を元の量に戻す。ここで、ステップS40の処理は、制御部5のスクロール量制御部82により実行される。
【0108】
<ステップS41>
ステップS41において、制御部5は、表示部61に表示される画像を、簡略版リストL20の一部から、リストL10の一部に切り替える。ここで、ステップS41の処理は、制御部5の表示制御部81により実行される。
【0109】
[第2スクロール量変化処理]
次に、図12を参照しつつ、前記表示制御処理のステップS20で実行される第2スクロール量変化処理の手順の一例について説明する。
【0110】
<ステップS51>
まず、ステップS51において、制御部5は、前記スライド操作に応じたスクロール量を減少させる。ここで、ステップS51の処理は、制御部5のスクロール量制御部82により実行される。
【0111】
例えば、制御部5は、前記スライド操作に応じたスクロール量を2分の1に減少させる。
【0112】
<ステップS52>
ステップS52において、制御部5は、表示部61に表示されるリストL10の表示態様を変化させる。ここで、ステップS52の処理は、制御部5の表示制御部81により実行される。
【0113】
具体的に、制御部5は、リストL10の一部の表示サイズを拡大させる。例えば、表示制御部81は、リストL10の一部の表示サイズを予め定められた拡大率で拡大させる。また、制御部5は、リストL10に含まれる互いに内容が共通する情報各々を強調表示させる。例えば、制御部5は、リストL10に含まれる互いに内容が共通する情報各々の表示色を予め定められた色に変化させる。これにより、ユーザーは、所望の登録アドレス情報X10を検索しやすくなる。
【0114】
<ステップS53>
ステップS53において、制御部5は、前記表示制御処理のステップS16で検出された前記第1スライド操作に応じて、表示部61に表示されるリストL10の一部をスクロールさせる。ここで、ステップS53の処理は、制御部5の表示制御部81により実行される。
【0115】
<ステップS54>
ステップS54において、制御部5は、リストL10の一部のスクロールが終了したか否かを判断する。
【0116】
ここで、制御部5は、リストL10の一部のスクロールが終了したと判断すると(S54のYes側)、処理をステップS58に移行させる。また、リストL10の一部のスクロールが終了していなければ(S54のNo側)、制御部5は、処理をステップS55に移行させる。
【0117】
<ステップS55>
ステップS55において、制御部5は、タッチパネル62によって上下方向D1に沿った前記スライド操作が検出されたか否かを判断する。
【0118】
ここで、制御部5は、タッチパネル62によって上下方向D1に沿った前記スライド操作が検出されたと判断すると(S55のYes側)、処理をステップS56に移行させる。また、タッチパネル62によって上下方向D1に沿った前記スライド操作が検出されていなければ(S55のNo側)、制御部5は、処理をステップS54に移行させる。
【0119】
<ステップS56>
ステップS56において、制御部5は、ステップS55で検出された前記スライド操作の方向がステップS53による画像のスクロール方向とは逆方向であるか否かを判断する。
【0120】
ここで、制御部5は、ステップS55で検出された前記スライド操作の方向がステップS53による画像のスクロール方向とは逆方向であると判断すると(S56のYes側)、処理をステップS58に移行させる。また、ステップS55で検出された前記スライド操作の方向がステップS53による画像のスクロール方向とは逆方向でなければ(S56のNo側)、制御部5は、処理をステップS57に移行させる。
【0121】
<ステップS57>
ステップS57において、制御部5は、ステップS55で検出された前記スライド操作に応じて、表示部61に表示されるリストL10の一部をスクロールさせる。ここで、ステップS57の処理は、制御部5の表示制御部81により実行される。
【0122】
<ステップS58>
ステップS58において、制御部5は、前記スライド操作に応じたスクロール量を元の量に戻す。ここで、ステップS58の処理は、制御部5のスクロール量制御部82により実行される。
【0123】
<ステップS59>
ステップS59において、制御部5は、表示部61に表示されるリストL10の表示態様をステップS52による変化前に戻す。
【0124】
このように、前記表示制御処理では、前記第1スライド操作又は前記第2スライド操作が同方向に前記特定回数連続して行われた場合に、前記スライド操作に応じた画像のスクロール量が変化される。そのため、ユーザーの意に反して前記スライド操作に応じた画像のスクロール量が変化されることを抑制可能である。
【0125】
また、前記表示制御処理では、画像のスクロール量が前記上限値を超える前記第1スライド操作が同方向に前記特定回数連続して行われた場合に前記スライド操作に応じた画像のスクロール量が増加され、画像のスクロール量が前記下限値以下の前記第2スライド操作が同方向に前記特定回数連続して行われた場合に前記スライド操作に応じた画像のスクロール量が減少される。そのため、ユーザーは直感的に前記スライド操作に応じた画像のスクロール量の変化方法を把握することが可能である。
【符号の説明】
【0126】
1 ADF
2 画像読取部
3 画像形成部
4 給紙部
5 制御部
6 操作表示部
7 記憶部
10 画像処理装置
61 表示部
62 タッチパネル
63 ハードキー
81 表示制御部
82 スクロール量制御部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12