(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-16
(45)【発行日】2023-10-24
(54)【発明の名称】リアクトル、コンバータ、及び電力変換装置
(51)【国際特許分類】
H01F 37/00 20060101AFI20231017BHJP
H01F 27/24 20060101ALI20231017BHJP
H01F 27/255 20060101ALI20231017BHJP
H02M 3/155 20060101ALI20231017BHJP
【FI】
H01F37/00 A
H01F37/00 M
H01F27/24 K
H01F27/255
H02M3/155 Y
(21)【出願番号】P 2020059195
(22)【出願日】2020-03-27
【審査請求日】2022-09-30
(73)【特許権者】
【識別番号】395011665
【氏名又は名称】株式会社オートネットワーク技術研究所
(73)【特許権者】
【識別番号】000183406
【氏名又は名称】住友電装株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000002130
【氏名又は名称】住友電気工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100100147
【氏名又は名称】山野 宏
(74)【代理人】
【識別番号】100111567
【氏名又は名称】坂本 寛
(72)【発明者】
【氏名】村下 将也
(72)【発明者】
【氏名】稲葉 和宏
(72)【発明者】
【氏名】吉川 浩平
【審査官】森岡 俊行
(56)【参考文献】
【文献】実開昭51-057218(JP,U)
【文献】特開2011-233596(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01F 37/00
H01F 27/24
H01F 27/255
H02M 3/155
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一巻回部を有するコイルと、
磁性コアと、を備えるリアクトルであって、
前記磁性コアは、
前記第一巻回部の内部に配置されるミドルコアと、
前記第一巻回部の第一の端面に臨む第一エンドコアと、
前記第一巻回部の第二の端面に臨む第二エンドコアと、
前記第一巻回部の第一の側面の外側に配置され、前記第一エンドコアと前記第二エンドコアとを繋ぐ第一サイドコアと、
前記第一巻回部の第二の側面の外側に配置され、前記第一エンドコアと前記第二エンドコアとを繋ぐ第二サイドコアと、を備え、
前記ミドルコアの軸方向に沿った方向をX方向、前記ミドルコアと前記第一サイドコアと前記第二サイドコアとが並列される方向をY方向、前記X方向と前記Y方向とに直交する方向をZ方向とするとき、
前記第一エンドコアは、
前記第一の端面から前記X方向に離れた位置にある第一外方面と、
前記第一外方面に設けられる第一凹部とを備え、
前記第一凹部における前記Z方向に直交する断面形状は、矩形であり、
前記磁性コアを前記Z方向から平面視したとき
、
前記第一凹部は、前記第一エンドコアにおける前記Y方向の中間部に設けられ
、
前記第一凹部における前記Y方向の幅は、前記ミドルコアにおける前記Y方向の長さの40%以上80%以下であり、
前記第一凹部における前記X方向の深さは、前記第一エンドコアにおける前記X方向の長さの50%以上66%以下である、
リアクトル。
【請求項2】
前記磁性コアを前記Z方向から平面視したとき、前記第一凹部は、前記ミドルコアにおける前記Y方向の長さの範囲内に収まる請求項1に記載のリアクトル。
【請求項3】
前記第一凹部は、前記Z方向に沿って延びる溝状である請求項1または請求項2に記載のリアクトル。
【請求項4】
前記磁性コアは、複数のコア片を備え、
前記複数のコア片の一つは、少なくとも前記第一エンドコアを含む第一コア片であり、
前記第一コア片は、軟磁性粉末を含む原料粉末の圧粉成形体である請求項1から請求項
3のいずれか1項に記載のリアクトル。
【請求項5】
前記磁性コアを前記Z方向から平面視したとき、
前記第一凹部における前記Y方向の幅は、前記第一エンドコアにおける前記Y方向の長さの5%以上50%以下である請求項1から請求項
4のいずれか1項に記載のリアクトル。
【請求項6】
前記第二エンドコアは、
前記第二の端面から前記X方向に離れた位置にある第二外方面と、
前記第二外方面に設けられる第二凹部とを備え、
前記磁性コアを前記Z方向から平面視したとき、前記第二凹部は、前記第二エンドコアにおける前記Y方向の中間部に設けられる請求項1から請求項
5のいずれか1項に記載のリアクトル。
【請求項7】
前記コイルは更に、第二巻回部及び第三巻回部を備え、
前記第一サイドコアは、前記第二巻回部の内部に配置され、
前記第二サイドコアは、前記第三巻回部の内部に配置される請求項1から請求項
6のいずれか1項に記載のリアクトル。
【請求項8】
請求項1から請求項
7のいずれか1項に記載のリアクトルを備える、
コンバータ。
【請求項9】
請求項
8に記載のコンバータを備える、
電力変換装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、リアクトル、コンバータ、及び電力変換装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ハイブリッド自動車などに備わるコンバータの構成部品にリアクトルがある。リアクトルは、巻線を螺旋状に巻回してなる巻回部を有するコイルと、コイルに組付けられる磁性コアとを備える。例えば、特許文献1の
図5~
図8には、巻回部の数が一つであるリアクトルが開示されている。このリアクトルの磁性コアは、巻回部の内部に配置されるミドルコアと、巻回部の外周面の外側に配置されるサイドコアと、巻回部の端面に配置されるエンドコアとを備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ハイブリッド自動車などの発達に伴い、リアクトルの軽量化が求められている。しかし、リアクトルの軽量化を達成するために、磁性コアを小型化すると、リアクトルの磁気特性が悪化する。
【0005】
そこで、本開示は、軽量かつ磁気特性に優れるリアクトルを提供することを目的の一つとする。また、本開示は、軽量かつ磁気特性に優れるリアクトルを備えるコンバータ、及び電力変換装置を提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のリアクトルは、
第一巻回部を有するコイルと、
磁性コアと、を備えるリアクトルであって、
前記磁性コアは、
前記第一巻回部の内部に配置されるミドルコアと、
前記第一巻回部の第一の端面に臨む第一エンドコアと、
前記第一巻回部の第二の端面に臨む第二エンドコアと、
前記第一巻回部の第一の側面の外側に配置され、前記第一エンドコアと前記第二エンドコアとを繋ぐ第一サイドコアと、
前記第一巻回部の第二の側面の外側に配置され、前記第一エンドコアと前記第二エンドコアとを繋ぐ第二サイドコアと、を備え、
前記ミドルコアの軸方向に沿った方向をX方向、前記ミドルコアと前記第一サイドコアと前記第二サイドコアとが並列される方向をY方向、前記X方向と前記Y方向とに直交する方向をZ方向とするとき、
前記第一エンドコアは、
前記第一の端面から前記X方向に離れた位置にある第一外方面と、
前記第一外方面に設けられる第一凹部とを備え、
前記磁性コアを前記Z方向から平面視したとき、前記第一凹部は、前記第一エンドコアにおける前記Y方向の中間部に設けられる。
【0007】
本開示のコンバータは、
本開示のリアクトルを備える。
【0008】
本開示の電力変換装置は、
本開示のコンバータを備える。
【発明の効果】
【0009】
本開示のリアクトルは、軽量かつ磁気特性に優れる。また、本開示のコンバータ及び電力変換装置は、軽量かつ変換効率に優れる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は、実施形態1のリアクトルの概略斜視図である。
【
図3】
図3は、実施形態2に示すリアクトルの上面図である。
【
図4】
図4は、実施形態3に示すリアクトルの上面図である。
【
図5】
図5は、実施形態4に示すリアクトルの上面図である。
【
図6】
図6は、ハイブリッド自動車の電源系統を模式的に示す構成図である。
【
図7】
図7は、コンバータを備える電力変換装置の一例の概略を示す回路図である。
【
図8】
図8は、試験例1における第一凹部の幅とインダクタンスの悪化率との関係を示すグラフである。
【
図9】
図9は、試験例1における第一凹部の幅と全損失の悪化率との関係を示すグラフである。
【
図10】
図10は、試験例2における第一凹部の深さとインダクタンスの悪化率との関係を示すグラフである。
【
図11】
図11は、試験例2における第一凹部の深さと全損失の悪化率との関係を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
【0012】
<1>実施形態に係るリアクトルは、
第一巻回部を有するコイルと、
磁性コアと、を備えるリアクトルであって、
前記磁性コアは、
前記第一巻回部の内部に配置されるミドルコアと、
前記第一巻回部の第一の端面に臨む第一エンドコアと、
前記第一巻回部の第二の端面に臨む第二エンドコアと、
前記第一巻回部の第一の側面の外側に配置され、前記第一エンドコアと前記第二エンドコアとを繋ぐ第一サイドコアと、
前記第一巻回部の第二の側面の外側に配置され、前記第一エンドコアと前記第二エンドコアとを繋ぐ第二サイドコアと、を備え、
前記ミドルコアの軸方向に沿った方向をX方向、前記ミドルコアと前記第一サイドコアと前記第二サイドコアとが並列される方向をY方向、前記X方向と前記Y方向とに直交する方向をZ方向とするとき、
前記第一エンドコアは、
前記第一の端面から前記X方向に離れた位置にある第一外方面と、
前記第一外方面に設けられる第一凹部とを備え、
前記磁性コアを前記Z方向から平面視したとき、前記第一凹部は、前記第一エンドコアにおける前記Y方向の中間部に設けられる。
【0013】
第一エンドコアに第一凹部が設けられることで、第一エンドコアの実体部分が減るので、第一凹部がない場合に比べてリアクトルの重量が低減される。
【0014】
第一エンドコアの第一外方面におけるY方向の中間部は、磁束が通り難い箇所である。従って、第一エンドコアの第一外方面におけるY方向の中間部に第一凹部が設けられることで、磁性コアに第一凹部を設けたことによるリアクトルの磁気特性の低下が抑制される。ここで、中間部は、第一エンドコアのY方向の領域のうち、両サイドコアに重複しない領域のことである。
【0015】
<2>実施形態に係るリアクトルの一形態として、
前記磁性コアを前記Z方向から平面視したとき、前記第一凹部は、前記ミドルコアにおける前記Y方向の長さの範囲内に収まる形態が挙げられる。
【0016】
第一凹部の幅が、ミドルコアの幅の範囲内に収まることで、磁性コアに第一凹部を設けたことによるリアクトルの磁気特性の低下が抑制され易い。
【0017】
<3>実施形態に係るリアクトルの一形態として、
前記第一凹部は、前記Z方向に沿って延びる溝状である形態が挙げられる。
【0018】
第一凹部がZ方向に延びる溝状であれば、第一凹部のZ方向の長さを長くすることで第一凹部による第一エンドコアの削減量が大きくなっても、リアクトルの磁気特性の低下が抑制され易い。第一凹部のZ方向の長さが長くなっても、第一エンドコアにおける磁束が通り難い箇所に第一凹部が収まるからである。仮に、第一凹部がY方向に延びる溝状であれば、第一凹部のY方向の長さが長くなると、第一エンドコアにおける磁束が多く通る箇所を第一凹部が削減する可能性がある。
【0019】
<4>実施形態に係るリアクトルの一形態として、
前記第一凹部における前記Z方向に直交する断面形状は、矩形である形態が挙げられる。
【0020】
断面形状が矩形又は台形である第一凹部の形成は容易である。また、第一エンドコアがX方向に圧縮されて作製される場合、第一エンドコアを金型から抜き易くなるという効果が得られる。
【0021】
<5>実施形態に係るリアクトルの一形態として、
前記磁性コアは、複数のコア片を備え、
前記複数のコア片の一つは、少なくとも前記第一エンドコアを含む第一コア片であり、
前記第一コア片は、軟磁性粉末を含む原料粉末の圧粉成形体である形態が挙げられる。
【0022】
磁性コアが複数のコア片からなることで、巻回部を有するコイルに対して磁性コアを後から取り付けることが可能になる。また、第一凹部を有する第一エンドコアを含む第一コア片が圧粉成形体であれば、第一コア片が複合材料の成形体である場合に比べて、磁性コアの磁気特性の低下が抑制され易い。
【0023】
<6>実施形態に係るリアクトルの一形態として、
前記磁性コアを前記Z方向から平面視したとき、
前記第一凹部における前記Y方向の幅は、前記第一エンドコアにおける前記Y方向の長さの5%以上50%以下である形態が挙げられる。
【0024】
第一凹部におけるY方向の幅が、第一エンドコアにおけるY方向の長さの5%以上50%以下であれば、第一エンドコアにおける磁束が多く通過する箇所に第一凹部が重複し難い。従って、リアクトルの磁気特性の低下が抑制され易い。
【0025】
<7>実施形態に係るリアクトルの一形態として、
前記磁性コアを前記Z方向から平面視したとき、
前記第一凹部における前記Y方向の幅は、前記ミドルコアにおける前記Y方向の長さの10%以上150%以下である形態が挙げられる。
【0026】
第一凹部におけるY方向の幅が、ミドルコアにおけるY方向の長さの10%以上150%以下であれば、第一エンドコアにおける磁束が多く通過する箇所に第一凹部が重複し難い。従って、リアクトルの磁気特性の低下が抑制され易い。
【0027】
<8>実施形態に係るリアクトルの一形態して、
前記磁性コアを前記Z方向から平面視したとき、
前記第一凹部における前記X方向の深さは、前記第一エンドコアにおける前記X方向の長さの10%以上125%以下である形態が挙げられる。
【0028】
第一凹部におけるX方向の深さが第一エンドコアにおけるX方向の長さの10%以上125%以下にあれば、第一エンドコアにおける磁束が多く通過する箇所に第一凹部が重複し難い。従って、リアクトルの磁気特性の低下が抑制され易い。ここで、第一凹部の深さが第一エンドコアのX方向の長さの100%以上である場合、第一凹部がミドルコアに及ぶことになる。その場合、第一凹部の幅は、ミドルコアのY方向の長さ未満とする必要がある。
【0029】
<9>実施形態に係るリアクトルの一形態として、
前記第二エンドコアは、
前記第二の端面から前記X方向に離れた位置にある第二外方面と、
前記第二外方面に設けられる第二凹部とを備え、
前記磁性コアを前記Z方向から平面視したとき、前記第二凹部は、前記第二エンドコアにおける前記Y方向の中間部に設けられる形態が挙げられる。
【0030】
第一エンドコアに設けられる第一凹部に加えて、第二エンドコアに第二凹部が設けられることで、リアクトルが更に軽量化される。
【0031】
ここで、第二凹部の好ましい構成は、第一凹部の好ましい構成と同じである。即ち、第二凹部の好ましい構成は、上記<2>から<8>に記載されるリアクトルにおける『第一凹部』を『第二凹部』に読み替えた構成である。
【0032】
<10>実施形態に係るリアクトルの一形態として、
前記コイルは更に、第二巻回部及び第三巻回部を備え、
前記第一サイドコアは、前記第二巻回部の内部に配置され、
前記第二サイドコアは、前記第三巻回部の内部に配置される形態が挙げられる。
【0033】
特定の用途に用いられる巻回部が三つあるリアクトルは高重量となり易い。このようなリアクトルにおいても、第一エンドコアに第一凹部が設けられることで、リアクトルの重量が低減される。
【0034】
<11>実施形態に係るコンバータは、
上記<1>から<10>のいずれかのリアクトルを備える。
【0035】
上記コンバータは、軽量で磁気特性に優れる実施形態のリアクトルを備える。従って、上記コンバータは、軽量かつ変換効率に優れる。
【0036】
<12>実施形態に係る電力変換装置は、
上記<11>のコンバータを備える。
【0037】
上記電力変換装置は、軽量でかつ変換効率に優れるコンバータを備える。従って、上記電力変換装置は、軽量でかつ変換効率に優れる。
【0038】
[本開示の実施形態の詳細]
以下、本開示のリアクトルの実施形態を図面に基づいて説明する。図中の同一符号は同一名称物を示す。なお、本発明は実施形態に示される構成に限定されるわけではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内の全ての変更が含まれることを意図する。
【0039】
<実施形態1>
実施形態1では、
図1,2に基づいてリアクトル1の構成を説明する。
図1に示すリアクトル1は、コイル2と磁性コア3とを組み合わせて構成される。このリアクトル1の特徴の一つとして、磁性コア3の一部に第一凹部4が設けられていることが挙げられる。以下、リアクトル1に備わる各構成を詳細に説明する。
【0040】
≪コイル≫
コイル2は、一つの第一巻回部21を有する(
図1,2)。第一巻回部21は、接合部の無い1本の巻線を螺旋状に巻回して構成される。巻線は、公知の巻線を利用できる。本形態の巻線は、被覆平角線を用いている。被覆平角線の導体線は、銅製の平角線で構成されている。被覆平角線の絶縁被覆は、エナメルからなる。第一巻回部21は、被覆平角線をエッジワイズ巻きしたエッジワイズコイルで構成されている。
【0041】
第一巻回部21の形状は、矩形筒状である。矩形には、正方形が含まれる。即ち、第一巻回部21の端面形状は、矩形枠状としている。第一巻回部21の形状が矩形筒状であることで、巻回部が同じ断面積の円筒状である場合に比較して、第一巻回部21と設置対象との接触面積を大きくし易い。そのため、リアクトル1は、第一巻回部21を介して設置対象に放熱し易い。その上、第一巻回部21を設置対象に安定して設置し易い。巻回部21の角部は丸められている。
【0042】
第一巻回部21の端部2a及び端部2bはそれぞれ、第一巻回部21の軸方向の一端側及び他端側において、第一巻回部21の外周側へ引き伸ばされている。第一巻回部21の端部2a及び端部2bでは絶縁被覆が剥がされて導体線が露出している。露出した導体線には、図示しない端子部材が接続される。コイル2にはこの端子部材を介して外部装置が接続される。外部装置の図示は省略する。外部装置は、コイル2に電力供給を行なう電源などが挙げられる。
【0043】
≪磁性コア≫
磁性コア3は、
図2に示すように、ミドルコア30と、第一エンドコア31と、第二エンドコア32と、第一サイドコア33と、第二サイドコア34とを備える。
図2では各コア30~34の境界が二点鎖線で示されている。ミドルコア30は、磁性コア3のうち、第一巻回部21の内部に配置される部分を有する部位である。第一エンドコア31は、磁性コア3のうち、第一巻回部21の第一の端面211に臨む部分である。第二エンドコア32は、磁性コア3のうち、第一巻回部21の第二の端面212に臨む部分である。第一サイドコア33は、磁性コア3のうち、第一巻回部21の第一の側面213の外側に配置される部分である。第二サイドコア34は、磁性コア3のうち、第一巻回部21の第二の側面214の外側に配置される部分である。
【0044】
この磁性コア3では、ミドルコア30、第一エンドコア31、第一サイドコア33、及び第二エンドコア32に、太破線で示される環状の閉磁路が形成される。また、ミドルコア30、第一エンドコア31、第二サイドコア34、及び第二エンドコア32に、太破線で示される環状の閉磁路が形成される。
【0045】
ここで、磁性コア3を基準にしてリアクトル1における方向を規定する。まず、ミドルコア30の軸方向に沿った方向がX方向である。そのX方向に直交し、ミドルコア30と第一サイドコア33と第二サイドコア34とが並列される方向がY方向である。そして、X方向とY方向の両方に交差する方向がZ方向(
図1)である。
【0046】
[ミドルコア]
ミドルコア30は、磁性コア3のうち、コイル2の第一巻回部21の内部に配置される部分である。従って、ミドルコア30は、第一巻回部21の軸方向に沿って延びる。本例では、磁性コア3のうち、第一巻回部21の軸方向に沿った部分の両端部が第一巻回部21の端面から突出している。その突出する部分もミドルコア30の一部である。
【0047】
ミドルコア30の形状は、第一巻回部21の内部形状に沿った形状であれば特に限定されない。本例のミドルコア30は、略直方体状である。
【0048】
[第一エンドコア・第二エンドコア]
第一エンドコア31、及び第二エンドコア32は、第一巻回部21のY方向の幅よりも大きい。即ち、第一エンドコア31は、第一巻回部21の第一の端面211よりもY方向の外側に張り出しており、第二エンドコア32は、第一巻回部21の第二の端面212よりもY方向の外側に張り出している。
【0049】
第一エンドコア31と第二エンドコア32の形状は、各エンドコア31,32の内部に十分な磁路が形成される形状であれば特に限定されない。本例の第一エンドコア31及び第二エンドコア32は略直方体状である。Z方向から見た第一エンドコア31及び第二エンドコア32の4つの角部のうち、両サイドコア33,34から遠い位置にある2つの角部は、丸みを有していも良い。上記2つの角部が丸みを有していると、エンドコア31,32の重量が削減される。上記2つの角部は、磁束が通り難い箇所である。従って、上記2つの角部が丸められていても、リアクトル1の磁気特性は低下し難い。
【0050】
本例の第一エンドコア31は、その第一外方面310に設けられる第一凹部4を備える。第一外方面310は、第一エンドコア31におけるX方向に直交する2面のうち、ミドルコア30から遠い位置にある面である。第一凹部4によって第一エンドコア31の重量が低減される。この第一凹部4の詳細については後述する。
【0051】
[第一サイドコア・第二サイドコア]
第一サイドコア33は、第一巻回部21の第一の側面213の外側において、第一エンドコア31と第二エンドコア32とを繋ぐ。第一サイドコア33の軸方向は、ミドルコア30の軸方向に平行となっている。第一の側面213は、第一巻回部21におけるY方向に向く面である。
【0052】
第二サイドコア34は、第一巻回部21の第二の側面214の外側において、第一エンドコア31と第二エンドコア32とを繋ぐ。第二の側面214は、第一巻回部21におけるY方向に向く面であって、第一の側面213の反対方向に向いた面である。第二サイドコア34の軸方向は、ミドルコア30の軸方向に平行となっている。本例では、ミドルコア30の軸線と、第一サイドコア33の軸線と、第二サイドコア34の軸線とは、XY平面上に配置されている。
【0053】
[分割形態]
磁性コア3は、コイル2に対して取り付け可能なように、複数のコア片からなる。本例の磁性コア3は、第一コア片3Aと第二コア片3Bの二つのコア片を組み合わせてなる。第一コア片3Aは、第一エンドコア31と、ミドルコア30の一部とで構成されている。Z方向から見た第一コア片3Aの形状は、略T字形状である。一方、第二コア片3Bは、第二エンドコア32と、第一サイドコア33と、第二サイドコア34と、ミドルコア30の一部とで構成されている。Z方向から見た第二コア片3Bの形状は、略E字形状である。ここで、磁性コア3の分割数は、例えば実施形態2に示されるように3つ以上であっても良い。
【0054】
第一コア片3Aにおけるミドルコア30となる部分のX方向の長さと、第二コア片3Bにおけるミドルコア30となる部分のX方向の長さの合計は、第一サイドコア33のX方向の長さ、又は第二サイドコア34のX方向の長さよりも短い。従って、第一巻回部21の内部において、第一コア片3Aと第二コア片3Bとの間にギャップ部3gが形成される。本例のギャップ部3gは、エアギャップである。ギャップ部3gには図示しないギャップ板が挟まれていても構わない。本例とは異なり、第一巻回部21の内部において第一コア片3Aの端面と第二コア片3Bの端面とが当接していても良い。この場合、第一エンドコア31と第一サイドコア33との間、及び第一エンドコア31と第二サイドコア34との間の少なくとも一方にギャップ部があっても良い。
【0055】
[磁気特性・材質など]
磁性コア3の各コア30~34は、軟磁性粉末を含む原料粉末を加圧成形してなる圧粉成形体、又は軟磁性粉末と樹脂との複合材料の成形体であることが好ましい。全てのコア30~34が圧粉成形体であっても良いし、全てのコア30~34が複合材料の成形体であっても良い。また、コア30~34のうち、一部が圧粉成形体で、残りが複合材料の成形体であっても良い。一部が圧粉成形体、残りが複合材料の成形体である磁性コア3は磁気飽和し難い。
【0056】
圧粉成形体の軟磁性粉末は、鉄などの鉄族金属、又はFe(鉄)-Si(シリコン)合金、Fe-Ni(ニッケル)合金などの鉄合金などで構成される軟磁性粒子の集合体である。軟磁性粒子の表面には、リン酸塩などで構成される絶縁被覆が形成されていても良い。原料粉末には潤滑材などが含まれていてもかまわない。
【0057】
複合材料の成形体は、軟磁性粉末と未固化の樹脂との混合物を金型に充填し、樹脂を固化させることで製造できる。複合材料の軟磁性粉末には、圧粉成形体で使用できるものと同じものを使用できる。一方、複合材料に含まれる樹脂としては、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂、常温硬化性樹脂、低温硬化性樹脂等が挙げられる。熱硬化性樹脂は、例えば、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂等が挙げられる。熱可塑性樹脂は、ポリフェニレンスルフィド(PPS)樹脂、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)樹脂、液晶ポリマー(LCP)、ナイロン6やナイロン66といったポリアミド(PA)樹脂、ポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)樹脂等が挙げられる。その他、不飽和ポリエステルに炭酸カルシウムやガラス繊維が混合されたBMC(Bulk molding compound)、ミラブル型シリコーンゴム、ミラブル型ウレタンゴム等も利用できる。
【0058】
上述の複合材料は、軟磁性粉末及び樹脂に加えて、アルミナやシリカ等の非磁性かつ非金属粉末(フィラー)を含有すると、放熱性をより高められる。非磁性かつ非金属粉末の含有量は、0.2質量%以上20質量%以下、更に0.3質量%以上15質量%以下、0.5質量%以上10質量%以下が挙げられる。
【0059】
複合材料中の軟磁性粉末の含有量は、30体積%以上80体積%以下であることが挙げられる。飽和磁束密度や放熱性の向上の観点から、軟磁性粉末の含有量は更に、50体積%以上、60体積%以上、70体積%以上とすることができる。製造過程での流動性の向上の観点から、軟磁性粉末の含有量を75体積%以下とすることが好ましい。複合材料の成形体では、軟磁性粉末の充填率を低く調整すれば、その比透磁率を小さくし易い。複合材料の成形体の比透磁率は、例えば5以上50以下である。複合材料の成形体の比透磁率は、更に10以上45以下、15以上40以下、20以上35以下であっても良い。本例では、第二コア片3B全体が複合材料の成形体で構成されている。
【0060】
圧粉成形体は、複合材料の成形体よりも軟磁性粉末の含有量を高め易い。例えば、圧粉成形体における軟磁性粉末の含有量は、80体積%超、更に85体積%以上である。圧粉成形体からなるコア片は、飽和磁束密度、及び比透磁率が高いコア片となり易い。圧粉成形体の比透磁率は、例えば50以上500以下である。圧粉成形体の比透磁率は、80以上、100以上、150以上、180以上であっても良い。本例では、第一凹部4を含む第一コア片3A全体が圧粉成形体で構成されている。
【0061】
[サイズ]
本例のリアクトル1が車載用である場合、磁性コア3のX方向の長さLは、例えば30mm以上150mm以下、磁性コア3のY方向の幅Wは、例えば30mm以上150mm以下、Z方向の高さHは、例えば15mm以上75mm以下である。
【0062】
ミドルコア30のY方向の長さT0は、例えば10mm以上50mm以下である。第一エンドコア31のX方向の長さT1、及び第二エンドコア32のX方向の長さT2は、例えば5mm以上40mm以下である。また、第一サイドコア33のY方向の長さT3、及び第二サイドコア34のY方向の長さT4は、例えば5mm以上40mm以下である。これらの長さは、磁性コア3の磁路断面積の大きさに関わる。
【0063】
≪第一凹部≫
第一エンドコア31は、その第一外方面310に第一凹部4を備える。第一凹部4は、磁性コア3をZ方向から平面視したとき、第一エンドコア31におけるY方向の中間部に設けられる。中間部は、第一エンドコア31のY方向の領域のうち、両サイドコア33,34に重複しない領域のことである。この第一凹部4は、第一エンドコア31のY方向の中央を挟んで対称であることが好ましい。本例の磁性コア3に形成される二つの閉磁路は、Y方向における中間部から離れる方向に向かっている。そのため、第一外方面310における中間部には磁束が通り難い。従って、第一外方面310の中間部の位置に第一凹部4が設けられていても、第一エンドコア31の磁路断面積が減少し難く、リアクトル1の磁気特性が低下し難い。
【0064】
本例の第一凹部4は、Z方向に延びる溝状である。本例の第一凹部4は、Z方向における第一エンドコア31の上面から下面に至る長さを有している。このような長さの第一凹部4は、第一エンドコア31の重量の削減効果が高い。本例とは異なり、第一凹部4は、第一エンドコア31の上面又は下面に至らない長さであっても良い。
【0065】
第一凹部4の延伸方向に直交する断面形状は、特に限定されない。本例では、第一凹部4の延伸方向に直交する断面形状は矩形である。断面形状とは、第一凹部4の底面40と、Y方向に向かい合う2つの内壁面41,42と、X方向の外方側の開口部とで囲まれる形状のことである。矩形の角は丸みを有していても良い。第一凹部4の断面形状が矩形であれば、断面形状が半円形や三角形などの第一凹部に比べて、第一エンドコア31の体積を大きく削減できる。この第一凹部4が設けられる第一コア片3Aは、X方向から圧縮された圧紛成形体である。第一凹部4の断面形状が矩形であれば、金型から第一コア片3Aが脱型され易い。また、第一コア片3Aにおける第一凹部4とは反対側には、ミドルコア30の一部が設けられているため、X方向における第一コア片3Aの圧縮長さに差ができ難い。そのため、緻密な第一コア片3Aが作製され易い。本例とは異なり、第一凹部4の断面形状は、その開口部が広くなった台形であっても良い。つまり、断面形状が台形の第一凹部4は、底面40から開口部に向かうに従って内壁面41と内壁面42との距離が長くなる第一凹部4である。台形の角は丸みを有していても良い。
【0066】
第一凹部4は、磁性コア3をZ方向から平面視したとき、ミドルコア30におけるY方向の長さT0の範囲内に収まることが好ましい。このような第一凹部4は、第一エンドコア31における磁束が多く通る箇所に重複し難い。従って、第一エンドコア31の磁路断面積が減少し難く、リアクトル1の磁気特性が低下し難い。
【0067】
第一凹部4におけるY方向の幅W1は、第一エンドコア31におけるY方向の長さ、即ち磁性コア3の幅Wの5%以上50%以下であることが好ましい。より好ましい幅W1は、幅Wの10%以上35%以下である。この場合も、第一凹部4が、第一エンドコア31における磁束が多く通る箇所に重複し難い。従って、第一エンドコア31の磁路断面積が減少し難く、リアクトル1の磁気特性が低下し難い。ここで、第一凹部4の幅W1とは、第一凹部4の開口部の幅である。
【0068】
第一凹部4におけるY方向の幅W1は、ミドルコア30におけるY方向の長さT0の10%以上150%以下であっても良い。より好ましい幅W1は、長さT0の25%以上125%以下である。この場合も、第一凹部4が、第一エンドコア31における磁束が多く通る箇所に重複し難い。従って、第一エンドコア31の磁路断面積が減少し難く、リアクトル1の磁気特性が低下し難い。
【0069】
一方、第一凹部4におけるX方向の深さD1は、第一エンドコア31におけるX方向の長さT1の10%以上125%以下であることが好ましい。より好ましい深さD1は、長さT1の20%以上100%以下である。この場合も、第一凹部4が、第一エンドコア31における磁束が多く通る箇所に重複し難い。従って、第一エンドコア31の磁路断面積が減少し難く、リアクトル1の磁気特性が低下し難い。ここで、第一凹部4の深さD1とは、第一凹部4の開口部から最深部までの長さである。
【0070】
≪第二凹部≫
ここで、第二エンドコア32は、二点鎖線で示される第二凹部5を備えていても良い。第二凹部5の構成は第一凹部4と同じである。第一凹部4の説明における『第一凹部4』を『第二凹部5』に、『第一外方面310』を『第二外方面320』に、『第一エンドコア31』を『第二エンドコア32』に、『長さT1』を『長さT2』に読み替えることで、第二凹部5の説明になる。
【0071】
≪その他≫
リアクトル1は、更にケース、接着層、保持部材、及びモールド樹脂部の少なくとも一つを備えていてもよい。ケースは、コイル2と磁性コア3との組合体を内部に収納する部材である。ケースに収納された組合体は、封止樹脂部により埋設されていてもよい。接着層は、上記組合体を載置面、上記組合体をケースの内底面、上記ケースを載置面などに固定するものである。保持部材は、コイル2と磁性コア3との間に介在され、コイル2と磁性コア3との間の絶縁を確保する部材である。モールド樹脂部は、上記組合体の外周を覆うと共にコイル2と磁性コア3との間に介在されて、コイル2と磁性コア3とを一体化するものである。
【0072】
≪効果≫
第一凹部4を有する本例のリアクトル1は、第一凹部4を有さない従来のリアクトルに比べて軽量である。
本例のリアクトル1では、第一エンドコア31に第一凹部4が設けられることで、第一エンドコア31の実体部分が減る。従って、リアクトル1が軽量化される。また、第一エンドコア31の実体部分が減少するので、コストを含めた磁性コア3の生産性、即ちリアクトル1の生産性が向上する。更に、第二エンドコア32に第二凹部5が設けられていれば、より一層、リアクトル1の重量が低減される。
【0073】
本例のリアクトル1は、第一凹部4を有さないリアクトルと同等程度の磁気特性を有する。
本例のリアクトル1では、第一エンドコア31の第一外方面310におけるY方向の中間部に第一凹部4が設けられている。この中間部は、磁束が通り難い箇所である。従って、磁性コア3に第一凹部4を設けたことによるリアクトル1の磁気特性の低下が抑制される。
【0074】
<実施形態2>
実施形態2に係るリアクトル1を
図3に基づいて説明する。実施形態2のリアクトル1と実施形態1のリアクトル1とは、磁性コア3の分割状態が異なる。本例のリアクトル1における磁性コア3の分割状態以外の構成は、実施形態1のリアクトル1と同じである。
【0075】
本例のリアクトル1の磁性コア3は、第一コア片3Aと、第二コア片3Bと、第三コア片3Cと、第四コア片3Dとを組み合わせてなる。本例の第一コア片3Aは、第一エンドコア31とミドルコア30の一部とで構成される。第一エンドコア31には第一凹部4が設けられている。本例の第二コア片3Bは、第二エンドコア32とミドルコア30の一部とで構成される。第二エンドコア32には第二凹部5が設けられている。Z方向から見た第一コア片3A及び第二コア片3Bは、概略T字型である。本例の第一コア片3Aと第二コア片3Bとは同じ形状であり、一つの金型によって作製されている。
【0076】
一方、本例の第三コア片3Cは、第一サイドコア33で構成され、本例の第四コア片3Dは、第二サイドコア34で構成される。Z方向から見た第三コア片3Cと第四コア片3Dは、概略I字型である。本例の第三コア片3Cと第四コア片3Dとは同じ形状であり、一つの金型によって作製されている。
【0077】
各コア片3A,3B,3C,3Dは、圧粉成形体又は複合材料の成形体である。例えば、コア片3A,3Bが圧粉成形体であり、コア片3C,3Dが複合材料の成形体である形態が挙げられる。
【0078】
本例のリアクトル1によっても、実施形態1のリアクトル1と同様の効果が得られる。即ち、本例のリアクトル1は、軽量でかつ磁気特性に優れる。
【0079】
<実施形態3>
実施形態3に係るリアクトル1を
図4に基づいて説明する。実施形態3のリアクトル1と実施形態1,2のリアクトル1とは、磁性コア3の分割状態が異なる。本例のリアクトル1における磁性コア3の分割状態以外の構成は、実施形態1,2のリアクトル1と同じである。
【0080】
本例のリアクトル1の磁性コア3は、第一コア片3Aと、第二コア片3Bとを組み合わせてなる。本例の第一コア片3Aは、第一エンドコア31と第二エンドコア32と第一サイドコア33と第二サイドコア34とで構成される。第一エンドコア31には第一凹部4が設けられている。第二エンドコア32には第二凹部5が設けられている。Z方向から見た第一コア片3Aは、概略O字型である。一方、本例の第二コア片3Bはミドルコア30で構成される。Z方向から見た第二コア片3Bは、概略I字型である。
【0081】
各コア片3A,3Bは、圧粉成形体又は複合材料の成形体である。例えば、第一コア片3Aが圧粉成形体であり、第二コア片3Bが複合材料の成形体である形態が挙げられる。
【0082】
本例のリアクトル1によっても、実施形態1のリアクトル1と同様の効果が得られる。即ち、本例のリアクトル1は、軽量でかつ磁気特性に優れる。
【0083】
<実施形態4>
実施形態4では、三つの巻回部21,22,23を備えるリアクトル1を
図5に基づいて説明する。
【0084】
本例のコイル2は、第一巻回部21、第二巻回部22、及び第三巻回部23を備える。三つの巻回部21,22,23は、
図2に示すような閉磁路を構成できる限り、一連であっても良いし、独立していても良い。第一巻回部21の内部にはミドルコア30が配置され、第二巻回部22の内部には第一サイドコア33が配置され、第三巻回部23の内部には第二サイドコア34が配置される。三つの巻回部21,22,22はY方向に並列されており、三つの巻回部21,22,23の軸線は、X-Y平面上に乗っている。
【0085】
本例の磁性コア3は、第一コア片3Aと第二コア片3Bとを組み合わせてなる。本例の第一コア片3Aは、第一エンドコア31と、ミドルコア30の一部と、第一サイドコア33の一部と、第二サイドコア34の一部とで構成される。一方、本例の第二コア片3Bは、第二エンドコア32と、ミドルコア30の一部と、第一サイドコア33の一部と、第二サイドコア34の一部とで構成される。Z方向から見た第一コア片3A及び第二コア片3Bは、概略E字型である。本例の第一コア片3Aと第二コア片3Bとは同じ形状であり、一つの金型によって作製されている。
【0086】
各コア片3A,3Bは、圧粉成形体又は複合材料の成形体である。例えば、第一コア片3Aが圧粉成形体であり、第二コア片3Bが複合材料の成形体である形態が挙げられる。
【0087】
本例のリアクトル1によっても、実施形態1のリアクトル1と同様の効果が得られる。即ち、本例のリアクトル1は、軽量でかつ磁気特性に優れる。
【0088】
<実施形態5>
≪コンバータ・電力変換装置≫
実施形態1から実施形態4に係るリアクトル1は、以下の通電条件を満たす用途に利用できる。通電条件としては、例えば、最大直流電流が100A以上1000A以下程度であり、平均電圧が100V以上1000V以下程度であり、使用周波数が5kHz以上100kHz以下程度であることが挙げられる。実施形態1から実施形態4に係るリアクトル1は、代表的には電気自動車やハイブリッド自動車などの車両などに載置されるコンバータの構成部品や、このコンバータを備える電力変換装置の構成部品に利用できる。
【0089】
ハイブリッド自動車や電気自動車などの車両1200は、
図6に示すようにメインバッテリ1210と、メインバッテリ1210に接続される電力変換装置1100と、メインバッテリ1210からの供給電力により駆動して走行に利用されるモータ1220とを備える。モータ1220は、代表的には、3相交流モータであり、走行時、車輪1250を駆動し、回生時、発電機として機能する。ハイブリッド自動車の場合、車両1200は、モータ1220に加えてエンジン1300を備える。
図6では、車両1200の充電箇所としてインレットを示すが、プラグを備える形態とすることができる。
【0090】
電力変換装置1100は、メインバッテリ1210に接続されるコンバータ1110と、コンバータ1110に接続されて、直流と交流との相互変換を行うインバータ1120とを有する。この例に示すコンバータ1110は、車両1200の走行時、200V以上300V以下程度のメインバッテリ1210の入力電圧を400V以上700V以下程度にまで昇圧して、インバータ1120に給電する。コンバータ1110は、回生時、モータ1220からインバータ1120を介して出力される入力電圧をメインバッテリ1210に適合した直流電圧に降圧して、メインバッテリ1210に充電させている。入力電圧は、直流電圧である。インバータ1120は、車両1200の走行時、コンバータ1110で昇圧された直流を所定の交流に変換してモータ1220に給電し、回生時、モータ1220からの交流出力を直流に変換してコンバータ1110に出力している。
【0091】
コンバータ1110は、
図7に示すように複数のスイッチング素子1111と、スイッチング素子1111の動作を制御する駆動回路1112と、リアクトル1115とを備え、ON/OFFの繰り返しにより入力電圧の変換を行う。入力電圧の変換とは、ここでは昇降圧を行う。スイッチング素子1111には、電界効果トランジスタ、絶縁ゲートバイポーラトランジスタなどのパワーデバイスが利用される。リアクトル1115は、回路に流れようとする電流の変化を妨げようとするコイルの性質を利用し、スイッチング動作によって電流が増減しようとしたとき、その変化を滑らかにする機能を有する。リアクトル1115として、実施形態1から実施形態4のいずれかのリアクトル1を備える。軽量で磁気特性に優れるリアクトル1などを備えることで、電力変換装置1100やコンバータ1110は、軽量で変換効率に優れる。
【0092】
車両1200は、コンバータ1110の他、メインバッテリ1210に接続された給電装置用コンバータ1150や、補機類1240の電力源となるサブバッテリ1230とメインバッテリ1210とに接続され、メインバッテリ1210の高圧を低圧に変換する補機電源用コンバータ1160を備える。コンバータ1110は、代表的には、DC-DC変換を行うが、給電装置用コンバータ1150や補機電源用コンバータ1160は、AC-DC変換を行う。給電装置用コンバータ1150のなかには、DC-DC変換を行うものもある。給電装置用コンバータ1150や補機電源用コンバータ1160のリアクトルに、実施形態1から実施形態4のいずれかのリアクトル1などと同様の構成を備え、適宜、大きさや形状などを変更したリアクトルを利用できる。また、入力電力の変換を行うコンバータであって、昇圧のみを行うコンバータや降圧のみを行うコンバータに、実施形態1から実施形態4のいずれかのリアクトル1などを利用することもできる。
【0093】
<試験>
≪試験例1≫
試験例1では、
図2に示される第一凹部4の幅W1が、リアクトル1のインダクタンスと全損失に及ぼす影響を調べた。具体的には、第一凹部4を有さない試料No.1のリアクトルと、第一凹部4を有する試料No.2~No.6のリアクトル1の解析を行った。試料No.1のリアクトルと、試料No.2~No.6のリアクトル1との相違点は第一凹部4の有無のみである。また、試料No.2~No.6のリアクトルの相違点は、第一凹部4の幅W1のみである。各試料の磁性コア3の主要部の寸法は以下の通りである。
【0094】
[試料No.1]
・第一凹部4…なし。
・磁性コア3の長さL…70mm
・磁性コア3の幅W=第一エンドコア31及び第二エンドコア32の幅W…75mm
・磁性コア3の高さH…30mm
・ミドルコア30のY方向の長さT0…30mm
・第一エンドコア31及び第二エンドコア32のX方向の長さT1,T2…12mm
・第一サイドコア33及び第二サイドコア34のY方向の長さT3,T4…11mm
【0095】
[試料No.2]
・第一凹部4の幅W1…6mm
第一凹部4の幅W1は、磁性コア3の幅Wの8%であって、ミドルコア30のY方向の長さT0の20%である。
・第一凹部4の深さD1…4mm
・第一凹部4のZ方向の長さ…30mm
【0096】
[試料No.3]
・第一凹部4の幅W1…12mm
第一凹部4の幅W1は、磁性コア3の幅Wの16%であって、ミドルコア30のY方向の長さT0の40%である。
【0097】
[試料No.4]
・第一凹部4の幅W1…18mm
第一凹部4の幅W1は、磁性コア3の幅Wの24%であって、ミドルコア30のY方向の長さT0の60%である。
【0098】
[試料No.5]
・第一凹部4の幅W1…24mm
第一凹部4の幅W1は、磁性コア3の幅Wの32%であって、ミドルコア30のY方向の長さT0の80%である。
【0099】
[試料No.6]
・第一凹部4の幅W1…30mm
第一凹部4の幅W1は、磁性コア3の幅Wの40%であって、ミドルコア30のY方向の長さT0の100%である。
【0100】
各試料のインダクタンス及び全損失のシミュレーションには、市販のソフトウェアであるJMAG-Designer18.1(株式会社JSOL製)を用いた。インダクタンスの解析では、電流をコイル2に流したときのインダクタンス(μH)を求めた。電流は0A~300Aの範囲で変化させた。電流値が0A、100A、200A、及び300Aのときのインダクタンスを表1に示す。インダクタンスは、0A時の試料No.1のインダクタンスを100%としたパーセンテージで示される。
【0101】
また、全損失の解析では、直流電流0A、入力電圧200V、出力電圧400V、周波数20kHzで駆動したときの磁束密度分布および電流密度分布に基づいて全損失(W)を求めた。本例の全損失には、磁性コア3の鉄損、及びコイル損失などが含まれる。その結果を表1に示す。全損失は、試料No.1の全損失を100%としたパーセンテージで示される。
【0102】
表1には、第一凹部4を設けたことによる磁性コア3の体積削減量(mm3)を合わせて示す。
【0103】
【0104】
表1に示すように、ベースモデルである試料No.1のリアクトルに比べて、第一凹部4の幅W1が大きく、磁性コア3の体積削減量が大きくなるほど、リアクトル1のインダクタンスが低下し、全損失が増加する傾向にあった。つまり、リアクトル1の軽量化と、リアクトル1の磁気特性とはトレードオフの関係にある。しかし、第一凹部4が、第一エンドコア31の第一外方面310における中間部にあることで、インダクタンスの低下と全損失の増加は微々たるものであった。ここで、リアクトル1の磁気特性を維持するという観点から、第一凹部4を設けたことによるインダクタンスの低下率、及び全損失の上昇率は、1%以下であることが好ましい。この観点からすると、試料No.3及び試料No.4であれば、体積削減量と磁気特性の低下度合いのバランスが良いといえる。つまり、第一凹部4の幅W1は、12mm以上18mm以下程度であることが好ましい。
【0105】
更に、第一凹部4の幅W1と、リアクトル1の磁気特性の変化度合いとの関係を調べるため、以下に示すインダクタンス性能の悪化率と全損失の悪化率を調べた。これらの悪化率は、本明細書の独自の指標である。
【0106】
[インダクタンス性能の悪化率]
・(インダクタンス性能の悪化率)=(インダクタンスの減少量)/(磁性コアの体積削減量)
ここで、上記式のインダクタンスの減少量は、電流値0Aのときのベースモデルとのインダクタンスの差、100Aのときのベースモデルとのインダクタンスの差、200Aのときのベースモデルとのインダクタンスとの差、及び300Aのときのベースモデルとのインダクタンスの差の合計である。例えば、表1の結果に基づく試料No.2のインダクタンスの減少量は、|100-99.97|+|79.43-79.40|+|55.71-55.67|+|33.42-33.40|=0.12となる。
【0107】
試料No.2~No.6のインダクタンスの悪化率を
図8のグラフに示す。グラフの横軸は、第一凹部4の幅W1(mm)、縦軸はインダクタンス性能の悪化率である。
図8のグラフでは各試料のプロットを線でつないでいる。
図8に示すプロット間の線の傾きが小さいと、幅W1の増加に対してインダクタンス性能の悪化が小さいといえる。
【0108】
[全損失の悪化率]
・(全損失の悪化率)=(全損失の増加量)/(磁性コアの体積削減量)
ここで、上記式における全損失の増加量は、ベースモデルとの全損失の差である。例えば、表1の結果に基づく試料No.2の全損失の増加量は、100.15-100.00=0.15である。
【0109】
試料No.2~No.6の全損失の悪化率を
図9のグラフに示す。グラフの横軸は、第一凹部4の幅W1(mm)、縦軸は全損失の悪化率である。
図9のグラフでは各試料のプロットを線でつないでいる。
図9に示すプロット間の線の傾きが小さいと、幅W1の増加に対して全損失の悪化が小さいといえる。
【0110】
図8,9に示されるように、幅W1が18mmである試料No.4と幅W1が24mmである試料No.5とをつなぐ線の傾きが、他の線の傾きよりも小さい。従って、幅W1が18mm~24mmの範囲で、リアクトル1の磁気特性の低下度合いが若干緩やかになるといえる。従って、磁性コア3の重量を低減するという観点からすれば、第一凹部4の幅W1は、18mm以上24mm以下であっても良い。
【0111】
≪試験例2≫
試験例2では、
図2に示される第一凹部4の深さD1が、リアクトル1のインダクタンスと全損失に及ぼす影響を調べた。具体的には、第一凹部4を有さない試料No.1のリアクトルと、第一凹部4を有する試料No.7~No.11のリアクトル1の解析を行った。試料No.1のリアクトルは、試験例1の試料No.1のリアクトルと同じである。試料No.7~No.11のリアクトル1の相違点は、第一凹部4の深さD1のみである。各試料の磁性コア3の主要部の寸法は以下の通りである。
【0112】
[試料No.7]
・第一凹部4の深さD1…2mm
第一凹部4の深さD1は、第一エンドコア31のX方向の長さT1の16%である。
・第一凹部4の幅W1…12mm
・第一凹部4のZ方向の長さ…30mm
【0113】
[試料No.8]
・・第一凹部4の深さD1…4mm
第一凹部4の深さD1は、第一エンドコア31のX方向の長さT1の33%である。
【0114】
[試料No.9]
・第一凹部4の深さD1…6mm
第一凹部4の深さD1は、第一エンドコア31のX方向の長さT1の50%である。
【0115】
[試料No.10]
・第一凹部4の深さD1…8mm
第一凹部4の深さD1は、第一エンドコア31のX方向の長さT1の66%である。
【0116】
[試料No.11]
・第一凹部4の深さD1…10mm
第一凹部4の深さD1は、第一エンドコア31のX方向の長さT1の83%である。
【0117】
各試料のインダクタンス及び全損失を試験例1と同様の手法で求めた。その結果を表2に示す
【0118】
【0119】
表2に示すように、ベースモデルである試料No.1のリアクトルに比べて、第一凹部4の深さD1が大きくなる、即ち磁性コア3の体積削減量が大きくなるほど、リアクトル1のインダクタンスが低下し、全損失が増加する傾向にあった。しかし、第一凹部4が、第一エンドコア31の第一外方面310における中央部にあることで、インダクタンスの低下と全損失の増加は微々たるものであった。しかし、リアクトル1の磁気特性を維持するという観点から、第一凹部4を設けたことによるインダクタンスの低下率、及び全損失の上昇率は、1%以下であることが好ましい。この観点からすると、試料No.8及び試料No.9であれば、体積削減量と磁気特性の低下度合いのバランスが良いといえる。つまり、第一凹部4の深さD1は、4mm以上6mm以下程度であることが好ましい。
【0120】
更に、第一凹部4の深さD1と、リアクトル1の磁気特性の変化度合いとの関係を調べるため、各試料のインダクタンスの悪化率および全損失の悪化率を調べた。両悪化率の定義は、試験例1の両悪化率の定義と同じである。その結果を
図10,11に示す。
【0121】
図10は、試料No.7~No.11のインダクタンスの悪化率を示すグラフである。
図10のグラフの横軸は、第一凹部4の深さD1(mm)、縦軸はインダクタンスの悪化率である。
図11は、試料No.7~No.11の全損失の悪化率を示すグラフである。グラフの横軸は、第一凹部4の深さD1(mm)、縦軸は全損失の悪化率である。
図10,11のグラフでは各試料のプロットを線でつないでいる。
【0122】
図10,11に示すプロット間の線の傾きが小さいと、深さD1の増加に対してインダクタンスと全損失の悪化の度合いが小さいといえる。
図10,11に示されるように、深さD1が6mmである試料No.9と、深さD1が8mmである試料No.10とをつなぐ線の傾きが、他の線の傾きよりも小さい。従って、深さD1が6mm~8mmの範囲で、リアクトル1の磁気特性の低下度合いが若干緩やかになるといえる。従って、磁性コア3の重量を低減するという観点からすれば、第一凹部4の深さD1は、6mm以上8mm以下であっても良い。
【0123】
≪試験例3≫
試験例3では、磁性コア3が圧粉成形体であるか複合材料であるかによって、第一凹部4を設けたことによる磁気特性の低下率に違いがあるかを調べた。各試料の情報は以下の通りである。各試料の磁性コア3の寸法L,W,H,T0,T1,T2,T3,T4は、試験例1の試料No.1と同じである。
【0124】
[試料No.20]
・磁性コア3全体が圧粉成形体である。
・第一凹部4を有さない。
【0125】
[試料No.21]
・磁性コア3全体が圧粉成形体である。
・第一凹部4を有する。
・第一凹部4の幅W1…12mm
・第一凹部4の深さD1…4mm
【0126】
[試料No.22]
・磁性コア3全体が複合材料である。
・第一凹部4を有さない。
【0127】
[試料No.23]
・磁性コア3全体が複合材料である。
・第一凹部4を有する。
・第一凹部4の幅W1…12mm
・第一凹部4の深さD1…4mm
【0128】
試料No.20~No.23のインダクタンスと全損失を測定した。測定方法は、試験例1と同じである。測定結果を表3に示す。表3のインダクタンスは、0A時の試料No.20のインダクタンスを100%としたパーセンテージで示される。また、表3の全損失は、試料No.20の全損失を100%としたパーセンテージで示される。表3における試料No.21及び試料No.23の各欄に示されるカッコ内には、試料No.20及び試料No.22に対する悪化率をパーセントで示す。インダクタンスの悪化率がマイナスであれば、リアクトル1の磁気特性が低下したと考えて良い。また、全損失の変化率がプラスであれば、リアクトル1の磁気特性が低下したと考えて良い。
【0129】
【0130】
表3に示されるように、磁性コア3が圧紛成形体からなる試料No.21の悪化率の方が、磁性コア3が複合材料からなる試料No.23の悪化率よりも小さかった。従って、第一エンドコア31に第一凹部4を設ける場合、第一エンドコア31は圧粉成形体であることが好ましい。
【符号の説明】
【0131】
1 リアクトル
2 コイル
21 第一巻回部、22 第二巻回部、23 第三巻回部、2a,2b 端部
211 第一の端面、212 第二の端面
213 第一の側面、214 第二の側面
3 磁性コア
3g ギャップ部
3A 第一コア片、3B 第二コア片、3C 第三コア片、3D 第四コア片
30 ミドルコア、31 第一エンドコア、32 第二エンドコア
33 第一サイドコア、34 第二サイドコア
310 第一外方面、320 第二外方面
4 第一凹部
40 底面、41,42 内壁面
5 第二凹部
1100 電力変換装置
1110 コンバータ、1111 スイッチング素子、1112 駆動回路
1115 リアクトル、 1120 インバータ
1150 給電装置用コンバータ、1160 補機電源用コンバータ
1200 車両
1210 メインバッテリ、1220 モータ、1230 サブバッテリ
1240 補機類、1250 車輪
1300 エンジン
D1 深さ
H 高さ
L,T0,T1,T2,T3,T4 長さ
W,W1 幅