(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-16
(45)【発行日】2023-10-24
(54)【発明の名称】配送用車両
(51)【国際特許分類】
B60P 1/00 20060101AFI20231017BHJP
B62D 33/04 20060101ALI20231017BHJP
B65G 67/02 20060101ALN20231017BHJP
【FI】
B60P1/00 Z
B62D33/04 F
B65G67/02
(21)【出願番号】P 2020164009
(22)【出願日】2020-09-29
【審査請求日】2022-08-24
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】清上 博章
【審査官】渡邊 義之
(56)【参考文献】
【文献】特開昭60-42133(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0225902(US,A1)
【文献】特開2020-90151(JP,A)
【文献】国際公開第2020/080274(WO,A1)
【文献】独国特許出願公開第102017123776(DE,A1)
【文献】米国特許出願公開第2020/0209865(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0351802(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60P 1/00
B60P 1/36
B60P 1/52
B62D 33/04
B65G 67/00- 67/56
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両本体と、
該車両本体に設けられ、車室内と車室外とを連通する第1開口部と、
前記車両本体の前記第1開口部とは異なる位置に設けられ、車室内と車室外とを連通する第2開口部と、
前記車室内において荷物を格納可能に構成され、一端が前記第1開口部側に配置され、他端が当該一端よりも車両下方側に位置して当該一端から当該他端に向けて車両下方向に傾斜する格納部と、
該格納部と前記第2開口部との間で前記荷物の受渡しを行う受渡部と、
を含
み、
前記第1開口部が前記車両本体の後端部に設けられ、
前記第2開口部が前記車両本体の両側部のうちの少なくとも一方に設けられる配送用車両。
【請求項2】
車両本体と、
該車両本体に設けられ、車室内と車室外とを連通する第1開口部と、
前記車両本体の前記第1開口部とは異なる位置に設けられ、車室内と車室外とを連通する第2開口部と、
前記車室内において荷物を格納可能に構成され、一端が前記第1開口部側に配置され、他端が当該一端よりも車両下方側に位置して当該一端から当該他端に向けて車両下方向に傾斜する格納部と、
該格納部と前記第2開口部との間で前記荷物の受渡しを行う受渡部と、
を含
み、
前記第2開口部が前記車両本体のルーフ部に設けられる配送用車両。
【請求項3】
前記車両本体の前記第1開口部及び前記第2開口部とは異なる位置に設けられ、前記車室内と前記車室外とを連通する第3開口部をさらに含む請求項
1に記載の配送用車両。
【請求項4】
車両本体と、
該車両本体に設けられ、車室内と車室外とを連通する第1開口部と、
前記車両本体の前記第1開口部とは異なる位置に設けられ、車室内と車室外とを連通する第2開口部と、
前記車室内において荷物を格納可能に構成され、一端が前記第1開口部側に配置され、他端が当該一端よりも車両下方側に位置して当該一端から当該他端に向けて車両下方向に傾斜する格納部と、
該格納部と前記第2開口部との間で前記荷物の受渡しを行う受渡部と、
を含
み、
前記車両本体の前記第1開口部及び前記第2開口部とは異なる位置に設けられ、前記車室内と前記車室外とを連通する第3開口部をさらに含む配送用車両。
【請求項5】
前記受渡部は、さらに前記格納部と前記第3開口部との間でも前記荷物の受渡を行う請求項
3又は4に記載の配送用車両。
【請求項6】
前記第3開口部が前記車両本体のルーフ部に設けられる請求項
3~5の何れか1項に記載の配送用車両。
【請求項7】
前記第3開口部から前記格納部の前記一端側に前記荷物を運搬する運搬部をさらに含む請求項6に記載の配送用車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、配送用車両に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、車室内に設けられたコンベアに搭載された荷物を、ロボットアームを使用して走行ロボットの収容室に収容する配送システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載された配送システムでは、荷物をロボットアームに受け渡すために、車室内の荷物搭載スペース全体に動力を必要とするコンベアを配設する必要があり、コストの観点で改善の余地がある。また、配送用車両においては、荷物を搬入する際の作業性をより向上させることが望まれている。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、コストの削減及び作業性の向上を図ることができる配送用車両を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の本発明に係る配送用車両は、車両本体と、該車両本体に設けられ、車室内と車室外とを連通する第1開口部と、前記車両本体の前記第1開口部とは異なる位置に設けられ、車室内と車室外とを連通する第2開口部と、前記車室内において荷物を格納可能に構成され、一端が前記第1開口部側に配置され、他端が当該一端よりも車両下方側に位置して当該一端から当該他端に向けて車両下方向に傾斜する格納部と、該格納部と前記第2開口部との間で前記荷物の受渡しを行う受渡部と、を含み、前記第1開口部が前記車両本体の後端部に設けられ、前記第2開口部が前記車両本体の両側部のうちの少なくとも一方に設けられている。
【0007】
請求項1に記載の配送用車両では、車室内において荷物を格納可能に構成され、一端が第1開口部側に配置され、他端が当該一端よりも車両下方側に位置して当該一端から当該他端に向けて車両下方向に傾斜する格納部と、格納部と第2開口部との間で荷物の受渡しを行う受渡部と、を備えている。そのため、第1開口部から受渡部へ、格納部を介して荷物を移動させることができる。これにより、動力を必要とするコンベアを使用せずに、受渡部まで荷物を移動することが可能となるので、コストを低減することができる。また、格納部の一端側に荷物を搬入するだけで、受渡部まで荷物を移動させることができるので、作業者による作業性が向上する。
【0009】
また、請求項1に記載の配送用車両では、第1開口部が車両本体の後端部に設けられ、第2開口部が車両本体の両端部のうちの少なくとも一方に設けられている。そのため、車両後方から荷物を積み込むと共に、車両側方から荷物を運び出すことが可能となる。これにより、荷物を搬入する動線と、荷物を搬出する動線とを分けることができるので、作業性が向上する。
【0010】
請求項2に記載の配送用車両は、車両本体と、該車両本体に設けられ、車室内と車室外とを連通する第1開口部と、前記車両本体の前記第1開口部とは異なる位置に設けられ、車室内と車室外とを連通する第2開口部と、前記車室内において荷物を格納可能に構成され、一端が前記第1開口部側に配置され、他端が当該一端よりも車両下方側に位置して当該一端から当該他端に向けて車両下方向に傾斜する格納部と、該格納部と前記第2開口部との間で前記荷物の受渡しを行う受渡部と、を含み、前記第2開口部が前記車両本体のルーフ部に設けられている。
【0011】
請求項2に記載の配送用車両では、車室内において荷物を格納可能に構成され、一端が第1開口部側に配置され、他端が当該一端よりも車両下方側に位置して当該一端から当該他端に向けて車両下方向に傾斜する格納部と、格納部と第2開口部との間で荷物の受渡しを行う受渡部と、を備えている。そのため、第1開口部から受渡部へ、格納部を介して荷物を移動させることができる。これにより、動力を必要とするコンベアを使用せずに、受渡部まで荷物を移動することが可能となるので、コストを低減することができる。また、格納部の一端側に荷物を搬入するだけで、受渡部まで荷物を移動させることができるので、作業者による作業性が向上する。また、請求項2に記載の配送用車両では、第2開口部が車両本体のルーフ部に設けられているので、例えばドローンを使用して配送する際等に、ルーフ部に設けられた第2開口部から荷物の受渡しを行うことができ、作業性が向上する。
【0012】
請求項3に記載の配送用車両は、請求項1に記載の配送用車両において、前記車両本体の前記第1開口部及び前記第2開口部とは異なる位置に設けられ、前記車室内と前記車室外とを連通する第3開口部をさらに含んでいる。
請求項4に記載の本発明に係る配送用車両は、車両本体と、該車両本体に設けられ、車室内と車室外とを連通する第1開口部と、前記車両本体の前記第1開口部とは異なる位置に設けられ、車室内と車室外とを連通する第2開口部と、前記車室内において荷物を格納可能に構成され、一端が前記第1開口部側に配置され、他端が当該一端よりも車両下方側に位置して当該一端から当該他端に向けて車両下方向に傾斜する格納部と、該格納部と前記第2開口部との間で前記荷物の受渡しを行う受渡部と、を含み、前記車両本体の前記第1開口部及び前記第2開口部とは異なる位置に設けられ、前記車室内と前記車室外とを連通する第3開口部をさらに含んでいる。
【0013】
請求項3及び請求項4に記載の配送用車両では、第1開口部及び第2開口部とは異なる位置に第3開口部が設けられているので、さらに荷物を搬送するための動線が増えることにより、作業性がさらに向上する。
また、請求項4に記載の配送用車両では、車室内において荷物を格納可能に構成され、一端が第1開口部側に配置され、他端が当該一端よりも車両下方側に位置して当該一端から当該他端に向けて車両下方向に傾斜する格納部と、格納部と第2開口部との間で荷物の受渡しを行う受渡部と、を備えている。そのため、第1開口部から受渡部へ、格納部を介して荷物を移動させることができる。これにより、動力を必要とするコンベアを使用せずに、受渡部まで荷物を移動することが可能となるので、コストを低減することができる。また、格納部の一端側に荷物を搬入するだけで、受渡部まで荷物を移動させることができるので、作業者による作業性が向上する。
【0014】
請求項5に記載の配送用車両は、請求項3又は4に記載の配送用車両において、前記受渡部は、さらに前記格納部と前記第3開口部との間でも前記荷物の受渡しを行う。
【0015】
請求項5に記載の配送用車両では、受渡部が、格納部と第2開口部との間と、格納部と第3開口部との間の両方において荷物の受渡しを行うことができる。そのため、荷物を搬出する動線が2つとなるので、荷物搬出の作業性が向上する。
【0016】
請求項6に記載の配送用車両は、請求項3~5の何れか1項に記載の配送用車両において、前記第3開口部が前記車両本体のルーフ部に設けられている。
【0017】
請求項6に記載の配送用車両では、第3開口部が車両本体のルーフ部に設けられているので、例えばドローンを使用して配送する際等に、ルーフ部に設けられた第3開口部から荷物の受渡しを行うことができ、作業性が向上する。
【0018】
請求項7に記載の配送用車両は、請求項6に記載の配送用車両において、前記第3開口部から前記格納部の前記一端側に前記荷物を運搬する運搬部をさらに含んでいる。
【0019】
請求項7に記載の配送用車両では、第3開口部から格納部の上流側である一端側に荷物を運搬する運搬部が設けられているので、運搬部によって車両のルーフ部に設けられた第3開口部から取り出された荷物を格納部に格納することができる。これにより、格納部に格納された荷物の入れ替え作業を行うことができる。
【発明の効果】
【0020】
以上説明したように、請求項1の配送用車両によれば、動力を必要とするコンベアを使用せずに、受渡部まで荷物を移動することが可能となるので、コストを低減することができる、という優れた効果を有する。また、格納部の一端側に荷物を搬入するだけで、受渡部まで荷物を移動させることができるので、作業者による作業性が向上する、という優れた効果を有する。
【0021】
また、請求項1に記載の配送用車両は、荷物を搬入する動線と、荷物を搬出する動線とを分けることができるので、作業性が向上する、という優れた効果を有する。
【0022】
請求項2に記載の配送用車両は、動力を必要とするコンベアを使用せずに、受渡部まで荷物を移動することが可能となるので、コストを低減することができる、という優れた効果を有する。また、格納部の一端側に荷物を搬入するだけで、受渡部まで荷物を移動させることができるので、作業者による作業性が向上する、という優れた効果を有する。また、例えばドローンを使用して配送する際等に、ルーフ部に設けられた第2開口部から荷物の受渡しを行うことができるので、作業性が向上する、という優れた効果を有する。
【0023】
請求項3及び請求項4に記載の配送用車両は、さらに荷物を搬送するための動線が増えるので、作業性がさらに向上する、という優れた効果を有する。
請求項4の配送用車両によれば、動力を必要とするコンベアを使用せずに、受渡部まで荷物を移動することが可能となるので、コストを低減することができる、という優れた効果を有する。また、格納部の一端側に荷物を搬入するだけで、受渡部まで荷物を移動させることができるので、作業者による作業性が向上する、という優れた効果を有する。
【0024】
請求項5に記載の配送用車両は、荷物を搬出する動線が2つとなるので、荷物搬出の作業性が向上する、という優れた効果を有する。
【0025】
請求項6に記載の配送用車両は、例えばドローンを使用して配送する際等に、ルーフ部に設けられた第3開口部から荷物の受渡しを行うことができるので、作業性が向上する、という優れた効果を有する。
【0026】
請求項7に記載の配送用車両は、格納部に格納された荷物の入れ替え作業を行うことができる、という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図1】第1実施形態に係る車両を、車両の上側を一部非表示として左上方側から見た斜視図である。
【
図2】第1実施形態に係る車両を、車両の前方側及び上側を一部非表示として左前方側から見た斜視図である。
【
図3】第1実施形態に係る車両を、車両の上側を一部非表示として左後方側から見た斜視図である。
【
図4】第2実施形態に係る車両を、車両の上側を一部非表示として左上方側から見た斜視図である。
【
図5】受渡部が作動後の車両を、車両の上側を一部非表示として左上方側から見た斜視図である。
【
図6】
図5のF-F線を左前方側から見た断面斜視図である。
【
図7】第3実施形態に係る車両を、車両の上側を一部非表示として左上方側から見た斜視図である。
【
図8】第4実施形態に係る車両を、車両の上側を一部非表示として左前方側から見た断面斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に係る車両10について
図1~
図3を用いて説明する。なお、これらの図において適宜示される矢印FRは車両前方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示しており、矢印RHは車幅方向右方側を示している。
【0029】
(車両)
図1には、第1実施形態に係る車両10を、車両10の左側を一部非表示として左上方側から見た斜視図が示されている。また、
図2には、車両10を、車両10の前方側及び上側を一部非表示として左前方側から見た斜視図が示され、
図3には、車両10を、車両10の上側を一部非表示として左後方側から見た上面図が示されている。なお、車両10は、荷物Bを搬送するための配送用車両である。
【0030】
車両10は、
図1~
図3に示されるように、内部に車室12が形成された略箱型の車両本体14を備えている。車両本体14の車幅方向左方側の側部にはサイドドア開口部16が形成されている。サイドドア開口部16は、車室12内と車室12外とを連通させており、車両前後方向にスライド可能な前後対のスライドドア18によって開閉可能とされている。スライドドア18は、手動により開閉可能であるとともに、図示しない可動機構によって自動的に開閉可能とされている。スライドドア18が開状態では、車室12内と車室12外との間でサイドドア開口部16を介して荷物Bの出し入れが可能とされている。また、
図3に示されるように、サイドドア開口部16には、作業者や荷物Bを運ぶ台車等が出入りし易いようにスロープSが設置可能に構成されている。
【0031】
また、
図1及び
図3に示されるように、車両本体14の後端部にはバックドア開口部17が形成されている。バックドア開口部17は、車室12内と車室12外とを連通させており、上端を軸支されたバックドア19によって開閉可能とされている。バックドア19は、手動により開閉可能であるとともに、図示しない可動機構によって自動的に開閉可能とされている。
図3に示されるように、バックドア開口部17の上方側の縁部17Aには、バックドア19が左右方向を軸方向として傾動可能に軸支されている。このバックドア19が、上方側(図中、矢印A方向)へ傾動されることで、車両本体14に形成されたバックドア開口部17が開放される。また、バックドア19が、下方側(図中、矢印A方向とは反対側)へ移動することによって、
図1に示されるように、バックドア開口部17が閉塞される。
【0032】
なお、第1実施形態においては、バックドア開口部17が第1開口部に、サイドドア開口部16が第2開口部にそれぞれ対応する。
【0033】
車室12内には、荷物Bを格納する格納部20が設けられている。格納部20は、
図1~
図3に示されるように、車室12内においてそれぞれ車両前後方向に延び、車両上下方向に複数枚設けられている棚板22によって構成されている。棚板22は、車室12内において後端がバックドア開口部17側(車両本体14の後端側)に配置され、前端がサイドドア開口部16の車両前後方向の中央よりも前方側に位置するように形成されている。つまり、棚板22の前端は、運転席の後側と一定の間隙を有して配設されている。棚板22は、前端が後端よりも車両10下方側に位置して後端から前端に向けて車両下方向に傾斜するように延設されている。また、棚板22は、一例として、車幅方向に回転軸を有する複数のローラ(図示省略)が設けられている。これら複数のローラ上を荷物Bが移動することにより、荷物Bは自重によって棚板22上を滑らかに移動可能とされている。
【0034】
格納部20において、
図1~
図3に示されるように、荷物Bは棚板22の上面に載置される。棚板22の前端には、荷物Bの落下を防止するためのストッパ23が設けられている。ストッパ23は、一例として、棚板22の側面側に立設された軸を中心に回転可能に軸支されており、棚板22の下流側に向かう方向に所定の力が付与されるとストッパ23が回転することにより荷物Bに対する移動制止を解除する。つまり荷物Bは開放されて、棚板22から搬出される。なお、
図1~
図3においては、一部の棚板22は図示が省略されている。また、1つの棚板22において、上流側と下流側において隣接する荷物Bの間には間隙があるように記載されているが、実際には、荷物Bは自重により下流側に向かって移動するため、間隙は有していない。また、
図1においてはストッパ23の図示が省略されている。
【0035】
また、車両10は、格納部20とサイドドア開口部16との間で荷物の受渡しを行う受渡部40を備えている。受渡部40は、
図1及び
図2に示されるように、棚板22から搬出された荷物Bを車室12外に置かれた配送用箱Dまで送るベルトコンベア42で構成されている。ベルトコンベア42は、車室12内において車幅方向に延設されており、ベルトコンベア42が設置された状態で、スライドドア18が開閉可能に配設されている。ベルトコンベア42によって配送用箱Dと隣接する位置まで運ばれた荷物Bは、図示しないアーム等を介して配送用箱Dの内部に格納されるようになっている。なお、
図1及び
図2においてベルトコンベア42は、簡易的に記載されているが、実際には輪状にしたゴム製の幅広のベルトを、動力装置を使用して台の上で回転させる構造を有しており、公知技術が使用されている。
【0036】
(第1実施形態の作用及び効果)
次に、第1実施形態の作用及び効果について説明する。
【0037】
図3に示されるように、第1実施形態の車両10は、バックドア開口部17から荷物Bが積み込まれる。具体的には、バックドア19を上方に傾動することによりバックドア開口部17を開状態としてから、荷物Bの積み込み作業が行われる。作業者が荷物Bを棚板22の上流側すなわちバックドア開口部17側の上面に載置すると、荷物Bは自重により棚板22を車両前方に向けて移動する。そして、
図2に示されるように、荷物Bはストッパ23に当接して棚板22上で停止する。このようにして、配送する荷物Bは順に棚板22に格納される。なお、荷物Bは、配送される順に積み込まれる。これにより、先に配送される荷物Bを棚板22の下流側、すなわち車両前方側に格納することができる。
【0038】
このように、作業者は、棚板22の上流側の上面に荷物Bを置くだけで棚板22に荷物Bを格納することができるので、積み込み作業を容易に行うことができる。
【0039】
上記のようにして、配送する荷物Bが車両10に積み込まれると、車両は、配送先に向かって走行する。配送先に近づくと、車両10は停止する。そして、
図1及び
図2に示されるように、スライドドア18が開かれ、ベルトコンベア42のサイドドア開口部16側の端部の下方に配送用箱Dが配置される。なお、配送用箱Dは自動移動機能を備えた走行ロボット及びドローン等の移動体で構成されていてもよい。
【0040】
次に、到着した配送先に配送される荷物Bが格納された棚板22の上流側の荷物Bが、図示しない押出機構によって押し出されることにより、ストッパ23による下流側の荷物Bの移動制止が解除される。移動制止が解除されると下流側の荷物Bは開放されて、棚板22からベルトコンベア42の上に搬出される。棚板22からベルトコンベア42に荷物Bが搬出される際に、衝撃等によって荷物Bの中身に影響を及ぼさないように、図示しないアーム等を介して搬出される。なお、上記押出機構は、公知技術を使用できるものとし、ここでの詳細な説明は省略する。
【0041】
荷物Bがベルトコンベア42上へ搬出されると、ベルトコンベア42は動力装置(図示省略)によって作動され、荷物Bを
図1及び
図2に示されるように、配送用箱Dまで搬送して停止する。搬送された荷物Bは図示しないアーム等を介して配送用箱Dに収容され、配送用箱Dによって配送先まで配送される。
【0042】
以上のように、第1実施形態の車両10によれば、バックドア開口部17から受渡部40へ、格納部20を構成する棚板22を介して荷物Bを移動させることができる。これにより、動力を必要とするベルトコンベアを使用せずに、受渡部40まで荷物Bを移動することが可能となるので、コストを低減することができる。また、格納部20の棚板22の上流側(バックドア開口部17側)に荷物Bを搬入するだけで、受渡部40まで荷物Bを移動させることができるので、作業者による作業性が向上する。
【0043】
また、第1実施形態の車両10によれば、荷物Bを搬入するバックドア開口部17と、荷物Bを搬出するサイドドア開口部16とが設けられているため、車両後方から荷物Bを積み込むと共に、車両側方から荷物Bを運び出すことが可能となる。これにより、荷物Bを搬入する動線と、荷物Bを搬出する動線とを分けることができるので、作業性が向上する。
【0044】
なお、第1実施形態においては、棚板22からベルトコンベア42に荷物Bを搬出する際に押出機構(図示省略)を使用したが、本発明はこれに限られない。例えば、棚板22の下流側においてストッパ23により移動制止されている荷物Bを図示しないアームによって引っ張り出して搬出するようにしてもよい。また、アームによって荷物Bを持ち上げ可能な場合には、ストッパ23の上方から荷物Bを移動させればよい。この際には、ストッパ23は上述したように回転可能に軸支されていなくてもよい。
【0045】
また、第1実施形態においては、ストッパ23は、
図2に示されるように、棚板22の側面側に立設された軸に軸支されているが、本発明はこれに限られない。ストッパ23は、荷物Bの下流側への移動を制止可能な構成であれば何れの構造を使用してもよく、公知技術を使用することができる。
【0046】
また、第1実施形態においては、棚板22には車幅方向に回転軸を有する複数のローラ(図示省略)が設けられているが、本発明において棚板22の構成はこれに限られない。例えば、棚板22はローラを設けずに、ゴムによって構成されていてもよい。この場合、荷物Bが自重によって棚板22を下流側に移動可能なように、摩擦力及び傾斜角度等が設計される。なお、棚板22は、荷物Bが自重で下流側に移動できれば、何れの材質で構成されていてもよい。
【0047】
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る車両10Aについて
図4~
図6を用いて説明する。なお、第2実施形態の車両10Aにおいて、上述した第1実施形態の車両10と同様の構成については同符号で示して詳細な説明は省略し、異なる箇所についてのみ詳細に説明する。
【0048】
(車両)
図7には、第3実施形態に係る車両10Bを、車両10Bの上側を一部非表示として左上方側から見た斜視図が示されている。なお、車両10Bは、荷物Bを搬送するための配送用車両である。
【0049】
第2実施形態に係る車両10Aは、上記第1実施形態の車両10の受渡部40とは異なる受渡部40Aを備えている。受渡部40A(図中では簡略化して図示)は、格納部20とサイドドア開口部16との間で荷物Bの受渡しを行う。受渡部40Aは、
図4~
図6に示されるように、車両10Aの車室12内の床部12Aの設けられたレール44、レール44に沿って移動可能な支柱部46、及び支柱部46を上下方向に昇降可能にされている荷台板48を備えている。
【0050】
レール44は、車室12内の床部12Aにおいて、車両本体14の右側側面近傍からサイドドア開口部16近傍まで車幅方向に延設されており、車幅方向の両端部に取付金具(図示省略)をネジ止めすることにより床部12Aに締結されている。レール44は、前記取付金具によって後述する支柱部46の移動可能な範囲が規制されている。
【0051】
支柱部46の下端面には、支柱部46をレール44に沿って移動させる移動用車輪(図示省略)が設けられている。移動用車輪は一対の車輪によって構成されており、一対の車輪は、レール44を挟んで両側に設けられている。一方の車輪は図示しない第1モータにより駆動され、他方の車輪は自由に回転できる状態で支柱部46に支持されている。支柱部46は、移動用車輪が回転することにより、レール44上を車室12の右端側から左端側まで略水平に移動可能になっている。
【0052】
荷台板48は、水平方向に延出された矩形状に形成されている。荷台板48は、図示しない第2モータによって駆動されることにより、支柱部46を昇降可能にされている。荷台板48は、車室12内の棚板22に収容された所定サイズの荷物Bを載せられる位置に配置可能にされている。
【0053】
(第2実施形態の作用及び効果)
次に、第2実施形態の作用及び効果について説明する。
【0054】
第1実施形態と同様にして、配送する荷物Bが車両10に積み込まれると、車両は、配送先に向かって走行する。配送先に近づくと、車両10は停止する。そして、
図4~
図6に示されるように、スライドドア18が開かれ、サイドドア開口部16近傍に配送用箱Dが配置される。
【0055】
次に、到着した配送先に配送される荷物Bが格納された棚板22の位置まで荷台板48が移動される。具体的には、図示しない制御部からの指令により、第1モータを駆動させることにより、支柱部46を車幅方向に移動させ、第2モータを駆動させることにより荷台板48を車両上下方向に移動させて、
図4に示されるように、荷台板48を所望する棚板22の位置まで移動させる。
【0056】
そして、荷台板48が位置する棚板22の上流側の荷物Bが、図示しない押出機構によって押し出されることにより、ストッパ23による下流側の荷物Bの移動制止が解除される。移動制止が解除されると下流側の荷物Bは開放されて、棚板22から荷台板48の上に搬出される。棚板22から荷台板48に荷物Bが搬出される際に、衝撃等によって荷物Bの中身に影響を及ぼさないように、図示しないアーム等を介して搬出される。なお、上記押出機構は、公知技術を使用できるものとし、ここでの詳細な説明は省略する。
【0057】
荷物Bが荷台板48上へ搬出されると、図示しない制御部からの指令により、第1モータを駆動させることにより支柱部46を車幅方向に移動させて、
図5及び
図6に示されるように、荷物Bが載置された荷台板48を配送用箱Dまで搬送する。搬送された荷物Bは図示しないアーム等を介して配送用箱Dに収容され、配送用箱Dによって配送先まで配送される。なお、アームによる搬送の前に、図示しない制御部からの指令により、第2モータを駆動させることにより荷台板48を車両上下方向に移動させて、荷物Bが載置された荷台板48を配送用箱D近傍の高さまで搬送してもよい。
【0058】
以上のように、第2実施形態の車両10Aによれば、バックドア開口部17から受渡部40へ、格納部20を構成する棚板22を介して荷物Bを移動させることができる。これにより、動力を必要とするベルトコンベアを使用せずに、受渡部40まで荷物Bを移動することが可能となるので、コストを低減することができる。また、格納部20の棚板22の上流側(バックドア開口部17側)に荷物Bを搬入するだけで、受渡部40まで荷物Bを移動させることができるので、作業者による作業性が向上する。
【0059】
また、第2実施形態の車両10Aによれば、荷物Bを搬入するバックドア開口部17と、荷物Bを搬出するサイドドア開口部16とが設けられているため、車両後方から荷物Bを積み込むと共に、車両側方から荷物Bを運び出すことが可能となる。これにより、荷物Bを搬入する動線と、荷物Bを搬出する動線とを分けることができるので、作業者による作業性が向上する。
【0060】
なお、第2実施形態においては、棚板22から荷台板48に荷物Bを搬出する際に押出機構(図示省略)を使用したが、本発明はこれに限られない。例えば、棚板22の下流側においてストッパ23により移動制止されている荷物Bを図示しないアームによって引っ張り出して搬出するようにしてもよい。また、アームによって荷物Bを持ち上げ可能な場合には、ストッパ23の上方から荷物Bを移動させればよい。この際には、ストッパ23は上述したように回転可能に軸支されていなくてもよい。
【0061】
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態に係る車両10Bについて
図7を用いて説明する。
図7は第3実施形態に係る車両10Bを、車両10Bの上側を一部非表示として左上方側から見た斜視図である。なお、第3実施形態の車両10Bにおいて、上述した第2実施形態の車両10Aと同様の構成については同符号で示して詳細な説明は省略し、異なる箇所についてのみ詳細に説明する。
【0062】
(車両)
第3実施形態の車両10Bは、
図7に示されるように、車両本体14の上面を構成するルーフ部(車両ルーフ部ともいう)24には、車室12内と車室12外とを連通する天井開口部26が形成されている。天井開口部26には、天井扉(図示省略)が設けられており、可動機構(図示省略)を作動することにより自動的に天井開口部26を開閉可能とされている。天井扉は、昇降して天井開口部26を開閉する構造であってもよいし、車両前後方向に水平にスライドする構造、車幅方向に水平にスライドする構造等であってもよい。天井扉は公知技術を使用することができる。
【0063】
第2実施形態においては、サイドドア開口部16が本発明の第2開口部に対応したが、第3実施形態においては、天井開口部26が本発明の第2開口部に対応する。第3実施形態の受渡部40Bは、第2実施形態の受渡部40Aと構造は同じであるため、詳細説明は省略する。第3実施形態の車両10Bにおいては、天井開口部26により、車室12内とルーフ部24の上方側空間との間で荷物Bの出し入れ(搬送)を可能としている。
【0064】
(第3実施形態の作用及び効果)
次に、第3実施形態の作用及び効果について説明する。
【0065】
第1実施形態と同様にして、配送する荷物Bが車両10に積み込まれると、車両は、配送先に向かって走行する。配送先に近づくと、車両10は停止する。そして、
図7に示されるように、天井扉(図示省略)が開かれ、天井開口部26が開放される。
【0066】
次に、到着した配送先に配送される荷物Bが格納された棚板22の位置まで荷台板48が移動される。具体的には、図示しない制御部からの指令により、第1モータを駆動させることにより、支柱部46を車幅方向に移動させ、第2モータを駆動させることにより荷台板48を車両上下方向に移動させて、荷台板48を所望する棚板22の位置まで移動させる(
図4参照)。
【0067】
そして、荷台板48が位置する棚板22の上流側の荷物Bが、図示しない押出機構によって押し出されることにより、ストッパ23による下流側の荷物Bの移動制止が解除される。移動制止が解除されると下流側の荷物Bは開放されて、棚板22から荷台板48の上に搬出される。棚板22から荷台板48に荷物Bが搬出される際に、衝撃等によって荷物Bの中身に影響を及ぼさないように、図示しないアーム等を介して搬出される。
【0068】
荷物Bが荷台板48上へ搬出されると、図示しない制御部からの指令により、第1モータを駆動させることにより支柱部46を車幅方向に移動させて、
図7に示されるように、荷物Bが載置された荷台板48を天井開口部26の直下の位置まで搬送する。さらに図示しない制御部からの指令により、第2モータを駆動させることにより荷台板48を車両上方向に移動させて、荷物Bが載置された荷台板48を天井開口部26近傍の高さまで搬送する。
【0069】
荷台板48と共に天井開口部26近傍の高さまで搬送された荷物Bは、天井開口部26からドローンにより把持されて、配送先まで配送される。
【0070】
以上のように、第3実施形態にかかる車両10Bでは、天井開口部26が車両本体14のルーフ部24に設けられているので、例えばドローンを使用して配送する際等に、ルーフ部24に設けられた天井開口部26から荷物Bの受渡しを行うことができるので、作業性が向上する。
【0071】
なお、上記第3実施形態においては、天井開口部26からのみ荷物Bの出し入れ(搬送)を行っているが本発明はこれに限られない。以下に第3実施形態の変形例について説明する。
【0072】
(第3実施形態の変形例)
本変形例においては、第3実施形態において、さらに第2実施形態のようにサイドドア開口部16からも荷物Bの出し入れを行ってもよい。この場合、天井開口部26とサイドドア開口部16の両方から荷物Bの出し入れを行うこととなり、サイドドア開口部16が本発明の第2開口部に対応し、天井開口部26が本発明の第3開口部に対応する。
【0073】
天井開口部26とサイドドア開口部16の両方から荷物Bの出し入れを行う場合には、以下の態様を採用することができる。例えば
図7に示されるように、棚板22が車幅方向において4列配設されている場合には、サイドドア開口部16側の2列の棚板22Aにおいてはサイドドア開口部16から荷物Bを搬出し(第2実施形態参照)、サイドドア開口部16とは反対側の2列の棚板22Bにおいては天井開口部26から荷物Bを搬出する(第3実施形態参照)。なお、この場合、例えばレール44を移動する、支柱部46及び荷台板48を2つ設け、各々を、サイドドア開口部16からの荷物Bの搬出と、天井開口部26からの荷物Bの搬出に使用するようにしてもよい。
【0074】
(第3実施形態の変形例の作用及び効果)
以上のように、第3実施形態の変形例に係る車両10Bによれば、バックドア開口部17及びサイドドア開口部16とは異なる位置に天井開口部26が設けられているので、さらに荷物Bを搬送するための動線が増えることにより、作業者による作業性がさらに向上する。
【0075】
また、第3実施形態の変形例に係る車両10Bによれば、受渡部40Bが、格納部20とサイドドア開口部16との間と、格納部20と天井開口部26との間の両方において荷物Bの受渡しを行うことができる。そのため、荷物Bを搬出する動線が2つとなるので、荷物Bの搬出の作業性が向上する。
【0076】
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態に係る車両10Cについて
図8を用いて説明する。
図8は第4実施形態に係る車両10Cを、車両10Cの上側を一部非表示として左前方側から見た断面斜視図である。なお、第4実施形態の車両10Cにおいて、上述した第3実施形態及び第3実施形態の変形例の車両10Bと同様の構成については同符号で示して詳細な説明は省略し、異なる箇所についてのみ詳細に説明する。
【0077】
第4実施形態の車両10Cは、
図8に示されるように、車両本体14の上面を構成するルーフ部(車両ルーフ部ともいう)24には、車室12内と車室12外とを連通する天井開口部26Cが形成されている。第4実施形態の天井開口部26Cは、荷台板48の上方から棚板22の上流側の端部上方までを開放する1つの開口で構成されている。天井開口部26Cには、第3実施形態と同様の天井扉(図示省略)が設けられている。
【0078】
車両10Cは、
図8に示されるように、天井開口部26Cから格納部20を構成する棚板22の上流側に荷物Bを搬送する運搬部50を備えている。運搬部50は、例えばドローン(図示省略)であってもよいし、ルーフ部24上を車両前後方向に移動する前後移動用バー(図示省略)及びルーフ部24上を車幅方向に移動する車幅方向移動用バー(図示省略)であってもよい。後者の場合、図示しないアーム等によって荷台板48上の荷物Bをルーフ部24の上面へ移動させ、その後、前後移動用バー及び車幅方向移動用バーを駆動装置(図示省略)によって移動させることにより、荷物Bを所望する棚板22の上流へ移動させる。
【0079】
なお、第4実施形態の天井開口部26は1つの開口で構成されているが、本発明はこれに限られない。少なくとも荷台板48の上方と、棚板22の上流側の端部上方が開放されるように形成され、かつ荷物Bよりも大きい開口とされていれば、例えば2つの開口により構成されていてもよい。
【0080】
(第4実施形態の作用及び効果)
【0081】
第4実施形態に係る車両10Cでは、天井開口部26Cから格納部20を構成する棚板22の上流側に荷物Bを運搬する運搬部50が設けられているので、運搬部50によって車両10Cのルーフ部24に設けられた天井開口部26Cから取り出された荷物Bを格納部20に格納することができる。これにより、例えば、搬送先に応じて格納部20に格納された荷物Bの入れ替え作業を行うことができる。
【0082】
なお、上記実施形態においては、サイドドア開口部16を開閉するドアとしてスライドドア18を使用したが、本発明はこれに限られず、ヒンジドアを使用してもよい。
【0083】
また、上記実施形態においては、車両本体14の左側側面にサイドドア開口部16を設けたが、本発明はこれに限られない。サイドドア開口部16を車両本体14の右側側面に設けてもよいし、左側側面と右側側面の両方に設けてもよい。
【0084】
以上、本発明の一例について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
【符号の説明】
【0085】
10 車両(配送用車両)
10A 車両(配送用車両)
10B 車両(配送用車両)
10C 車両(配送用車両)
12 車室
14 車両本体
16 サイドドア開口部(第2開口部)
18 スライドドア
20 格納部
24 ルーフ部
26 天井開口部(第2開口部、第3開口部)
26C 天井開口部(第3開口部)
28 天井扉
40 受渡部
40A 受渡部
40B 受渡部
50 運搬部
B 荷物
D 配送用箱