(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-16
(45)【発行日】2023-10-24
(54)【発明の名称】通信装置、情報出力システム、端末機器、及び通信プログラム
(51)【国際特許分類】
G08B 25/04 20060101AFI20231017BHJP
H04Q 9/00 20060101ALI20231017BHJP
H04M 11/00 20060101ALI20231017BHJP
G08B 21/04 20060101ALI20231017BHJP
G08B 21/18 20060101ALI20231017BHJP
G08B 25/08 20060101ALI20231017BHJP
【FI】
G08B25/04 K
H04Q9/00 301Z
H04M11/00 301
G08B21/04
G08B21/18
G08B25/08 A
(21)【出願番号】P 2019016370
(22)【出願日】2019-01-31
【審査請求日】2022-01-26
(73)【特許権者】
【識別番号】514151498
【氏名又は名称】株式会社チカク
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100176728
【氏名又は名称】北村 慎吾
(72)【発明者】
【氏名】梶原 健司
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 未知
【審査官】松原 徳久
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-050807(JP,A)
【文献】特開2015-185035(JP,A)
【文献】特開2004-274296(JP,A)
【文献】特開2016-173732(JP,A)
【文献】特開2016-085639(JP,A)
【文献】特開2016-170566(JP,A)
【文献】特開2000-331273(JP,A)
【文献】特開2000-298784(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08B19/00-31/00
H03J9/00-9/06
H04L51/00-51/58
67/00-67/75
H04M1/00
1/24-3/00
3/16-3/20
3/38-3/58
7/00-7/16
11/00-11/10
99/00
H04N7/10
7/14-7/173
7/20-7/56
21/00-21/858
H04Q9/00-9/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報を送受信する通信部と、
前記通信部を介して、第1ユーザにより入力されたユーザ入力情報を受信し、第2ユーザの操作に応じて前記ユーザ入力情報を前記第2ユーザに向けて出力する制御を行い、当該制御を行った場合に、前記通信部を介して、前記第2ユーザが前記ユーザ入力情報に接する第1行動をとったことを示す情報を第1行動情報として送信する制御部であって、前記第2ユーザの前記第1行動とは別の第2行動を含む行動状況を認識し、前記通信部を介して、前記行動状況の認識結果を示す第2行動情報を送信する制御部と
を備え
、
前記制御部は、ある期限までに、前記第2ユーザの操作に応じて前記ユーザ入力情報を前記第2ユーザに向けて出力する制御を行わなかった場合に、前記通信部を介して、前記第2ユーザが前記第1行動をとっていないことを示す情報を送信する通信装置。
【請求項2】
情報を送受信する通信部と、
前記通信部を介して、第1ユーザにより入力されたユーザ入力情報を受信し、第2ユーザの操作に応じて前記ユーザ入力情報を前記第2ユーザに向けて出力する制御を行い、当該制御を行った場合に、前記通信部を介して、前記第2ユーザが前記ユーザ入力情報に接する第1行動をとったことを示す情報を第1行動情報として送信する制御部であって、前記第2ユーザの前記第1行動とは別の第2行動を含む行動状況を認識し、前記通信部を介して、前記行動状況の認識結果を示す第2行動情報を送信する制御部と
を備え
、
前記制御部は、ある期限までに、前記第2ユーザの操作に応じて前記ユーザ入力情報を前記第2ユーザに向けて出力する制御を行わなかった場合に、前記通信部を介して、前記第2行動情報を送信する通信装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記ユーザ入力情報を受信した時点を基準に前記期限を設定する請求項
1又は請求項
2に記載の通信装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記第1行動情報を送信した時点と、前記第2行動情報を送信した時点とのうち遅い方の時点を基準に前記期限を設定する請求項
1又は請求項
2に記載の通信装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記第2ユーザの住宅に設置されたセンサで得られたデータから、前記行動状況を認識する請求項1から請求項
4のいずれか1項に記載の通信装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記第2ユーザの住宅に設置されたメータで得られたデータから、前記行動状況を認識する請求項1から請求項
5のいずれか1項に記載の通信装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記第2ユーザの住宅に設置された電子機器に対する操作状況を前記行動状況として認識する請求項1から請求項
6のいずれか1項に記載の通信装置。
【請求項8】
前記制御部は、前記通信部を介して、前記第2ユーザの住宅への来訪者により入力された来訪情報を受信し、前記来訪情報から、前記第2ユーザが前記来訪者に応対する行動を前記第2行動として認識する請求項1から請求項
4のいずれか1項に記載の通信装置。
【請求項9】
前記制御部は、前記第2ユーザが前記第2行動をとるべき状況であるかどうかを判定し、前記第2ユーザが前記第2行動をとるべき状況であると判定した場合に、前記第2行動を認識していなければ、前記第2ユーザが前記第2行動をとっていないことを示す情報を前記第2行動情報として送信する請求項1から請求項
4のいずれか1項に記載の通信装置。
【請求項10】
前記制御部は、前記第2ユーザの住宅に設置されたセンサで得られたデータから、前記第2ユーザが前記第2行動をとるべき状況であるかどうかを判定する請求項
9に記載の通信装置。
【請求項11】
前記制御部は、過去の前記行動状況の認識結果から、前記第2ユーザが前記第2行動をとるべき状況であるかどうかを判定する請求項
9に記載の通信装置。
【請求項12】
情報を送受信する通信部と、
前記通信部を介して、第1ユーザにより入力されたユーザ入力情報を受信し、第2ユーザの操作に応じて前記ユーザ入力情報を前記第2ユーザに向けて出力する制御を行い、当該制御を行った場合に、前記通信部を介して、前記第2ユーザが前記ユーザ入力情報に接する第1行動をとったことを示す情報を第1行動情報として送信する制御部であって、前記第2ユーザの前記第1行動とは別の第2行動を含む行動状況を認識し、前記通信部を介して、前記行動状況の認識結果を示す第2行動情報を送信する制御部と
を備え
、
前記制御部は、前記通信部を介して、前記第2ユーザの住宅への来訪者により入力された来訪情報を受信し、前記来訪情報から、前記第2ユーザが前記来訪者に応対する行動を前記第2行動として認識する通信装置。
【請求項13】
請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の通信装置と、
前記通信装置による制御に従って、前記ユーザ入力情報を前記第2ユーザに向けて出力する出力装置と
を備える情報出力システム。
【請求項14】
情報を送受信する通信部と、
前記通信部を介して、第1ユーザにより入力されたユーザ入力情報を送信し、第2ユーザの操作に応じて前記ユーザ入力情報が前記第2ユーザに向けて出力された場合に、前記通信部を介して、前記第2ユーザが前記ユーザ入力情報に接する第1行動をとったことを示す情報を第1行動情報として受信し、前記第1行動情報を前記第1ユーザに向けて出力する制御を行う制御部であって、前記通信部を介して、前記第2ユーザの前記第1行動とは別の第2行動を含む行動状況の認識結果を示す第2行動情報を受信し、前記第2行動情報を前記第1ユーザに向けて出力する制御を行う制御部と
を備え
、
前記制御部は、前記第1行動情報及び前記第2行動情報をまとめて出力する制御を行う場合に、前記第1行動情報及び前記第2行動情報を時系列に出力する制御を行う通信装置。
【請求項15】
情報を送受信する通信部と、
前記通信部を介して、第1ユーザにより入力されたユーザ入力情報を送信し、第2ユーザの操作に応じて前記ユーザ入力情報が前記第2ユーザに向けて出力された場合に、前記通信部を介して、前記第2ユーザが前記ユーザ入力情報に接する第1行動をとったことを示す情報を第1行動情報として受信し、前記第1行動情報を前記第1ユーザに向けて出力する制御を行う制御部であって、前記通信部を介して、前記第2ユーザの前記第1行動とは別の第2行動を含む行動状況の認識結果を示す第2行動情報を受信し、前記第2行動情報を前記第1ユーザに向けて出力する制御を行う制御部と
を備え
、
前記制御部は、前記第1行動情報及び前記第2行動情報をまとめて出力する制御を行う場合に、前記第1行動情報と前記第2行動情報とで出力設定を変える通信装置。
【請求項16】
情報を送受信する通信部と、
前記通信部を介して、第1ユーザにより入力されたユーザ入力情報を送信し、第2ユーザの操作に応じて前記ユーザ入力情報が前記第2ユーザに向けて出力された場合に、前記通信部を介して、前記第2ユーザが前記ユーザ入力情報に接する第1行動をとったことを示す情報を第1行動情報として受信し、前記第1行動情報を前記第1ユーザに向けて出力する制御を行う制御部であって、前記通信部を介して、前記第2ユーザの前記第1行動とは別の第2行動を含む行動状況の認識結果を示す第2行動情報を受信し、前記第2行動情報を前記第1ユーザに向けて出力する制御を行う制御部と
を備え
、
前記制御部は、複数の行動の認識結果を示す情報が前記第2行動情報に含まれる場合に、各行動が認識される頻度の高さによって各行動の認識結果を示す情報の出力設定を変える通信装置。
【請求項17】
情報を送受信する通信部と、
前記通信部を介して、第1ユーザにより入力されたユーザ入力情報を送信し、第2ユーザの操作に応じて前記ユーザ入力情報が前記第2ユーザに向けて出力された場合に、前記通信部を介して、前記第2ユーザが前記ユーザ入力情報に接する第1行動をとったことを示す情報を第1行動情報として受信し、前記第1行動情報を前記第1ユーザに向けて出力する制御を行う制御部であって、前記通信部を介して、前記第2ユーザの前記第1行動とは別の第2行動を含む行動状況の認識結果を示す第2行動情報を受信し、前記第2行動情報を前記第1ユーザに向けて出力する制御を行う制御部と
を備え
、
前記制御部は、前記第1ユーザの操作に応じて前記第2行動情報を出力する制御を行い、複数の行動の認識結果を示す情報が前記第2行動情報に含まれる場合に、前記第1ユーザの操作が行われた時点の直近の制限数以下又は制限期間以内の行動の認識結果を示す情報を出力する制御を行う通信装置。
【請求項18】
情報を送受信する通信部と、
前記通信部を介して、第1ユーザにより入力されたユーザ入力情報を送信し、第2ユーザの操作に応じて前記ユーザ入力情報が前記第2ユーザに向けて出力された場合に、前記通信部を介して、前記第2ユーザが前記ユーザ入力情報に接する第1行動をとったことを示す情報を第1行動情報として受信し、前記第1行動情報を前記第1ユーザに向けて出力する制御を行う制御部であって、前記通信部を介して、前記第2ユーザの前記第1行動とは別の第2行動を含む行動状況の認識結果を示す第2行動情報を受信し、前記第2行動情報を前記第1ユーザに向けて出力する制御を行う制御部と
を備え
、
前記制御部は、前記第1行動情報及び前記第2行動情報を画面に表示する制御を、前記第1行動情報及び前記第2行動情報を出力する制御として行い、前記第2ユーザの住宅に設置されたセンサで得られたデータの値によって、前記画面の背景色、前記画面に表示される前記第2ユーザの家を模したアイコンの色、又は当該家の窓を模したアイコンの色を変える通信装置。
【請求項19】
情報を送受信する通信部と、
前記通信部を介して、第1ユーザにより入力されたユーザ入力情報を送信し、第2ユーザの操作に応じて前記ユーザ入力情報が前記第2ユーザに向けて出力された場合に、前記通信部を介して、前記第2ユーザが前記ユーザ入力情報に接する第1行動をとったことを示す情報を第1行動情報として受信し、前記第1行動情報を前記第1ユーザに向けて出力する制御を行う制御部であって、前記通信部を介して、前記第2ユーザの前記第1行動とは別の第2行動を含む行動状況の認識結果を示す第2行動情報を受信し、前記第2行動情報を前記第1ユーザに向けて出力する制御を行う制御部と
を備え
、
前記制御部は、前記第1行動情報及び前記第2行動情報を画面に表示する制御を、前記第1行動情報及び前記第2行動情報を出力する制御として行い、前記第2ユーザの住宅に設置されたセンサで得られたデータの値によって、前記画面に表示される前記第2ユーザを模したアバターの表情又は仕草を変える通信装置。
【請求項20】
請求項14から請求項
19のいずれか1項に記載の通信装置と、
前記通信装置による制御に従って、前記第1行動情報及び前記第2行動情報を前記第1ユーザに向けて出力する出力装置と
を備える端末機器。
【請求項21】
情報を送受信する通信部を備えるコンピュータに、
前記通信部を介して、第1ユーザにより入力されたユーザ入力情報を送信し、第2ユーザの操作に応じて前記ユーザ入力情報が前記第2ユーザに向けて出力された場合に、前記通信部を介して、前記第2ユーザが前記ユーザ入力情報に接する第1行動をとったことを示す情報を第1行動情報として受信し、前記第1行動情報を前記第1ユーザに向けて出力する制御を行うステップと、
前記通信部を介して、前記第2ユーザの前記第1行動とは別の第2行動を含む行動状況の認識結果を示す第2行動情報を受信し、前記第2行動情報を前記第1ユーザに向けて出力する制御を行うステップと
、
前記第1行動情報及び前記第2行動情報をまとめて出力する制御を行う場合に、前記第1行動情報及び前記第2行動情報を時系列に出力する制御を行うステップと
を実行させる通信プログラム。
【請求項22】
情報を送受信する通信部を備えるコンピュータに、
前記通信部を介して、第1ユーザにより入力されたユーザ入力情報を送信し、第2ユーザの操作に応じて前記ユーザ入力情報が前記第2ユーザに向けて出力された場合に、前記通信部を介して、前記第2ユーザが前記ユーザ入力情報に接する第1行動をとったことを示す情報を第1行動情報として受信し、前記第1行動情報を前記第1ユーザに向けて出力する制御を行うステップと、
前記通信部を介して、前記第2ユーザの前記第1行動とは別の第2行動を含む行動状況の認識結果を示す第2行動情報を受信し、前記第2行動情報を前記第1ユーザに向けて出力する制御を行うステップと
、
前記第1行動情報及び前記第2行動情報をまとめて出力する制御を行う場合に、前記第1行動情報と前記第2行動情報とで出力設定を変えるステップと
を実行させる通信プログラム。
【請求項23】
情報を送受信する通信部を備えるコンピュータに、
前記通信部を介して、第1ユーザにより入力されたユーザ入力情報を送信し、第2ユーザの操作に応じて前記ユーザ入力情報が前記第2ユーザに向けて出力された場合に、前記通信部を介して、前記第2ユーザが前記ユーザ入力情報に接する第1行動をとったことを示す情報を第1行動情報として受信し、前記第1行動情報を前記第1ユーザに向けて出力する制御を行うステップと、
前記通信部を介して、前記第2ユーザの前記第1行動とは別の第2行動を含む行動状況の認識結果を示す第2行動情報を受信し、前記第2行動情報を前記第1ユーザに向けて出力する制御を行うステップと
、
複数の行動の認識結果を示す情報が前記第2行動情報に含まれる場合に、各行動が認識される頻度の高さによって各行動の認識結果を示す情報の出力設定を変えるステップと
を実行させる通信プログラム。
【請求項24】
情報を送受信する通信部を備えるコンピュータに、
前記通信部を介して、第1ユーザにより入力されたユーザ入力情報を送信し、第2ユーザの操作に応じて前記ユーザ入力情報が前記第2ユーザに向けて出力された場合に、前記通信部を介して、前記第2ユーザが前記ユーザ入力情報に接する第1行動をとったことを示す情報を第1行動情報として受信し、前記第1行動情報を前記第1ユーザに向けて出力する制御を行うステップと、
前記通信部を介して、前記第2ユーザの前記第1行動とは別の第2行動を含む行動状況の認識結果を示す第2行動情報を受信し、
前記第1ユーザの操作に応じて前記第2行動情報を前記第1ユーザに向けて出力する制御を行
い、複数の行動の認識結果を示す情報が前記第2行動情報に含まれる場合に、前記第1ユーザの操作が行われた時点の直近の制限数以下又は制限期間以内の行動の認識結果を示す情報を出力する制御を行うステップと
を実行させる通信プログラム。
【請求項25】
情報を送受信する通信部を備えるコンピュータに、
前記通信部を介して、第1ユーザにより入力されたユーザ入力情報を送信し、第2ユーザの操作に応じて前記ユーザ入力情報が前記第2ユーザに向けて出力された場合に、前記通信部を介して、前記第2ユーザが前記ユーザ入力情報に接する第1行動をとったことを示す情報を第1行動情報として受信し、
前記第1行動情報を画面に表示する制御を、前記第1行動情報を前記第1ユーザに向けて出力する制御
として行うステップと、
前記通信部を介して、前記第2ユーザの前記第1行動とは別の第2行動を含む行動状況の認識結果を示す第2行動情報を受信し、
前記第2行動情報を前記画面に表示する制御を、前記第2行動情報を前記第1ユーザに向けて出力する制御
として行うステップと
、
前記第2ユーザの住宅に設置されたセンサで得られたデータの値によって、前記画面の背景色、前記画面に表示される前記第2ユーザの家を模したアイコンの色、又は当該家の窓を模したアイコンの色を変えるステップと
を実行させる通信プログラム。
【請求項26】
情報を送受信する通信部を備えるコンピュータに、
前記通信部を介して、第1ユーザにより入力されたユーザ入力情報を送信し、第2ユーザの操作に応じて前記ユーザ入力情報が前記第2ユーザに向けて出力された場合に、前記通信部を介して、前記第2ユーザが前記ユーザ入力情報に接する第1行動をとったことを示す情報を第1行動情報として受信し、
前記第1行動情報を画面に表示する制御を、前記第1行動情報を前記第1ユーザに向けて出力する制御
として行うステップと、
前記通信部を介して、前記第2ユーザの前記第1行動とは別の第2行動を含む行動状況の認識結果を示す第2行動情報を受信し、
前記第2行動情報を前記画面に表示する制御を、前記第2行動情報を前記第1ユーザに向けて出力する制御
として行うステップと
、
前記第2ユーザの住宅に設置されたセンサで得られたデータの値によって、前記画面に表示される前記第2ユーザを模したアバターの表情又は仕草を変えるステップと
を実行させる通信プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信装置、情報出力システム、端末機器、通信プログラム、及び通信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
2世帯住宅で孫と一緒に住んでいる祖父母と違って、孫と離れて暮らしている祖父母は、日々の孫の成長を見ることができない。
【0003】
特許文献1には、離れた場所に住む2者の間で、特別な知識を必要とせず、手軽に画像を共有することを可能にする技術が記載されている。この技術によれば、孫と離れて暮らしている祖父母でも、投稿された孫の画像を閲覧することで、日々の孫の成長を見ることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
2世帯住宅には、親世帯と子世帯とで居住空間が分かれているものがある。そのような住宅では、親世帯と子世帯とが顔を合わせる機会は相対的に少ないものの、隣に住んでいるため、互いの存在を日常的に感じることができる。
【0006】
特許文献1に記載の技術では、子世帯のユーザが投稿した画像が親世帯のユーザにより閲覧されると、画像が閲覧されたことが子世帯のユーザに通知される。そのため、親世帯と離れて暮らしている子世帯でも、通知を受けた際に、親世帯の存在を感じることができる。しかし、画像が閲覧される頻度が少なければ、通知の頻度も少ないため、子世帯が親世帯の存在を日常的に感じることはできない。
【0007】
本発明の目的は、2者の間で、少なくとも一方が他方の存在を感じられる機会を増やすことである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一実施形態に係る通信装置は、
情報を送受信する通信部と、
前記通信部を介して、第1ユーザにより入力されたユーザ入力情報を受信し、第2ユーザの操作に応じて前記ユーザ入力情報を前記第2ユーザに向けて出力する制御を行い、当該制御を行った場合に、前記通信部を介して、前記第2ユーザが前記ユーザ入力情報に接する第1行動をとったことを示す情報を第1行動情報として送信する制御部であって、前記第2ユーザの前記第1行動とは別の第2行動を含む行動状況を認識し、前記通信部を介して、前記行動状況の認識結果を示す第2行動情報を送信する制御部と
を備える。
【0009】
本発明の一実施形態に係る別の通信装置は、
情報を送受信する通信部と、
前記通信部を介して、第1ユーザにより入力されたユーザ入力情報を送信し、第2ユーザの操作に応じて前記ユーザ入力情報が前記第2ユーザに向けて出力された場合に、前記通信部を介して、前記第2ユーザが前記ユーザ入力情報に接する第1行動をとったことを示す情報を第1行動情報として受信し、前記第1行動情報を前記第1ユーザに向けて出力する制御を行う制御部であって、前記通信部を介して、前記第2ユーザの前記第1行動とは別の第2行動を含む行動状況の認識結果を示す第2行動情報を受信し、前記第2行動情報を前記第1ユーザに向けて出力する制御を行う制御部と
を備える。
【0010】
本発明の一実施形態に係る通信プログラムは、
情報を送受信する通信部を備えるコンピュータに、
前記通信部を介して、第1ユーザにより入力されたユーザ入力情報を受信し、第2ユーザの操作に応じて前記ユーザ入力情報を前記第2ユーザに向けて出力する制御を行い、当該制御を行った場合に、前記通信部を介して、前記第2ユーザが前記ユーザ入力情報に接する第1行動をとったことを示す情報を第1行動情報として送信するステップと、
前記第2ユーザの前記第1行動とは別の第2行動を含む行動状況を認識し、前記通信部を介して、前記行動状況の認識結果を示す第2行動情報を送信するステップと
を実行させる。
【0011】
本発明の一実施形態に係る別の通信プログラムは、
情報を送受信する通信部を備えるコンピュータに、
前記通信部を介して、第1ユーザにより入力されたユーザ入力情報を送信し、第2ユーザの操作に応じて前記ユーザ入力情報が前記第2ユーザに向けて出力された場合に、前記通信部を介して、前記第2ユーザが前記ユーザ入力情報に接する第1行動をとったことを示す情報を第1行動情報として受信し、前記第1行動情報を前記第1ユーザに向けて出力する制御を行うステップと、
前記通信部を介して、前記第2ユーザの前記第1行動とは別の第2行動を含む行動状況の認識結果を示す第2行動情報を受信し、前記第2行動情報を前記第1ユーザに向けて出力する制御を行うステップと
を実行させる。
【0012】
本発明の一実施形態に係る通信方法では、
端末機器が、第1ユーザにより入力されたユーザ入力情報を送信し、
情報出力システムが、前記ユーザ入力情報を受信し、
前記情報出力システムが、第2ユーザの操作に応じて前記ユーザ入力情報を前記第2ユーザに向けて出力し、その場合に、前記第2ユーザが前記ユーザ入力情報に接する第1行動をとったことを示す情報を第1行動情報として送信し、
前記端末機器が、前記第1行動情報を受信し、前記第1行動情報を前記第1ユーザに向けて出力し、
前記情報出力システムが、前記第2ユーザの前記第1行動とは別の第2行動を含む行動状況を認識し、前記行動状況の認識結果を示す第2行動情報を送信し、
前記端末機器が、前記第2行動情報を受信し、前記第2行動情報を前記第1ユーザに向けて出力する。
【発明の効果】
【0013】
本発明の一実施形態によれば、2者の間で、少なくとも一方が他方の存在を感じられる機会を増やすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明の一実施形態に係る通信システムの構成の概要を示す図である。
【
図2】本発明の一実施形態に係る情報出力システムが備える機器の斜視図である。
【
図3】本発明の一実施形態に係る通信システムの構成を示すブロック図である。
【
図4】本発明の一実施形態に係る通信システムの動作を示すフローチャートである。
【
図5】本発明の一実施形態に係る通信システムの動作を示すフローチャートである。
【
図6】本発明の一実施形態に係る通信システムの動作を示すフローチャートである。
【
図7】本発明の一実施形態に係る端末機器の画面の例を示す図である。
【
図8】第1変形例に係る通信システムの動作を示すフローチャートである。
【
図9】第2変形例に係る通信システムの動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態について、図を参照して説明する。
【0016】
各図中、同一又は相当する部分には、同一符号を付している。本実施形態の説明において、同一又は相当する部分については、説明を適宜省略又は簡略化する。
【0017】
【0018】
端末機器101は、第1ユーザによって使用される機器である。情報出力システム102は、第2ユーザの住宅に設置されるシステムである。第1ユーザ及び第2ユーザは、任意のユーザでよいが、本実施形態では、それぞれ互いに離れた場所に住む子世帯のユーザ及び親世帯のユーザである。子世帯家族の一員を第1ユーザと捉えてもよいし、又は子世帯家族の全体を第1ユーザと捉えてもよい。親世帯家族の一員を第2ユーザと捉えてもよいし、又は親世帯家族の全体を第2ユーザと捉えてもよい。第1ユーザ及び第2ユーザの関係は、1対1の関係に限らず、1対多、多対1、及び多対多のいずれの関係でもよい。
【0019】
端末機器101は、ユーザ入力情報400を送信する。情報出力システム102は、ユーザ入力情報400を受信する。ユーザ入力情報400は、端末機器101から情報出力システム102に直接送信されてもよいが、本実施形態では、端末機器101からサーバ103に送信され、サーバ103で一旦保存された後、サーバ103から情報出力システム102に送信される。
【0020】
ユーザ入力情報400は、第1ユーザにより入力された情報である。本実施形態では、ユーザ入力情報400には、第1ユーザが端末機器101で撮影した第1ユーザの子、すなわち、第2ユーザの孫の写真又は動画などの画像が含まれる。ユーザ入力情報400には、他の画像が含まれてもよいし、又は音声若しくはテキストメッセージなど、画像以外のデータが含まれてもよい。
【0021】
情報出力システム102は、第2ユーザの操作に応じてユーザ入力情報400を第2ユーザに向けて出力する。その場合に、情報出力システム102は、第1行動情報410を送信する。端末機器101は、第1行動情報410を受信する。第1行動情報410は、情報出力システム102からサーバ103経由で端末機器101に送信されてもよいが、本実施形態では、情報出力システム102から端末機器101に直接送信される。端末機器101は、第1行動情報410を第1ユーザに向けて出力する。
【0022】
第1行動情報410は、第2ユーザがユーザ入力情報400に接する第1行動をとったことを示す情報である。本実施形態では、第1行動情報410には、第2ユーザが画像を見る行動を第1行動としてとったことを示す「画像を見ました!」などのメッセージが含まれる。ユーザ入力情報400が音声であれば、第1行動情報410には、第2ユーザが音声を聞く行動を第1行動としてとったことを示す「音声を聞きました!」などのメッセージが含まれてもよい。ユーザ入力情報400がテキストメッセージであれば、第1行動情報410には、第2ユーザがテキストメッセージを読む行動を第1行動としてとったことを示す「メッセージを読みました!」などのメッセージが含まれてもよい。
【0023】
情報出力システム102は、第2ユーザの第1行動とは別の第2行動を含む行動状況を認識する。情報出力システム102は、第2行動情報420を送信する。端末機器101は、第2行動情報420を受信する。第2行動情報420は、情報出力システム102からサーバ103経由で端末機器101に送信されてもよいが、本実施形態では、情報出力システム102から端末機器101に直接送信される。端末機器101は、第2行動情報420を第1ユーザに向けて出力する。
【0024】
第2行動情報420は、情報出力システム102により第2ユーザの行動状況が認識された結果を示す情報である。第2行動情報420には、第2ユーザが第2行動をとったことを示す情報、又は第2ユーザが第2行動をとるべき状況で第2行動をとっていないことを示す情報が含まれる。本実施形態では、第2ユーザがエアコンの電源オンの操作が第2行動として認識されていれば、第2行動情報420には、第2ユーザがエアコンの電源オンの操作を行ったことを示す「エアコンをつけました!」などのメッセージが含まれる。エアコンの他の操作、又はエアコン以外の家電の操作が第2行動として認識されていれば、第2行動情報420には、第2ユーザがその操作を行ったことを示すメッセージが含まれてもよい。家電の操作以外の行動が第2行動として認識されていれば、第2行動情報420には、第2ユーザがその行動をとったことを示すメッセージが含まれてもよい。一方、第2ユーザがエアコンの電源オンの操作を行うべき状況でそのような操作が第2行動として認識されていなければ、第2行動情報420には、第2ユーザがエアコンの電源オンの操作を行うべき状況で行っていないことを示す「エアコンをつけていません!」などのメッセージが含まれる。エアコンの他の操作、又はエアコン以外の家電の操作が行われるべき状況でそのような操作が第2行動として認識されていなければ、第2行動情報420には、第2ユーザがそのような操作を行うべき状況で行っていないことを示すメッセージが含まれてもよい。家電の操作以外の行動がとられるべき状況でそのような行動が第2行動として認識されていなければ、第2行動情報420には、第2ユーザがそのような行動をとるべき状況でとっていないことを示すメッセージが含まれてもよい。
【0025】
本実施形態では、第1ユーザが投稿した画像が第2ユーザにより閲覧されると、画像が閲覧されたことが第1ユーザに通知されるのに加え、第2ユーザの特定の行動が認識されると、その行動がとられたことが第1ユーザに通知される。そのため、親世帯と離れて暮らしている子世帯でも、通知を受ける度に、親世帯の存在を感じることができる。画像が閲覧される頻度が少なくても、画像を閲覧する行動とは別の行動についての通知があるため、通知の頻度が少なくならず、子世帯が親世帯の存在を日常的に感じることができる。画像の閲覧の頻度以外に、子世帯からの画像の送信の頻度が少ないケースもある。画像が送信されないと閲覧もされない。しかし、そのような場合でも、画像を閲覧する行動とは別の行動についての通知があるため、通知の頻度が少なくならず、子世帯が親世帯の存在を日常的に感じることができる。また、本実施形態では、第2ユーザが特定の行動をとるべき状況でその行動が認識されていないと、その行動がとられるべき状況でとられていないことが第1ユーザに通知される。このような通知は、親世帯と離れて暮らしている子世帯にとって、親世帯を訪問するか、又は電話若しくはメールなどのコミュニケーション手段で親世帯に連絡をとるきっかけになりやすく、子世帯と親世帯との間のコミュニケーションの促進につながる。
【0026】
このように、本実施形態によれば、第1ユーザと第2ユーザとの間で、少なくとも第1ユーザが第2ユーザの存在を感じられる機会を増やすことができる。
【0027】
第1ユーザ及び第2ユーザの関係が、多対1であれば、複数の子世代家族から親世代家族への画像送信と、親世代家族から複数の子世代家族への通知とが行われる。第1ユーザ及び第2ユーザの関係が、例えば、1対多であれば、子世代家族から複数の親世代家族への画像送信と、複数の親世代家族から子世代家族への通知とが行われる。第1ユーザ及び第2ユーザの関係が、例えば、多対多であれば、複数の子世代家族から複数の親世代家族への画像送信と、複数の親世代家族から複数の子世代家族への通知とが行われる。
【0028】
本実施形態の一変形例として、親世帯側から子世帯側への通知に加えて、子世帯側から親世帯側への通知を行ってもよい。双方向の通知を行うことで、第1ユーザと第2ユーザとの間で、第2ユーザが第1ユーザの存在を感じられる機会も増やすことができる。
【0029】
例えば、本実施形態に係る端末機器101と同等の機能を情報出力システム102に付加するとともに、本実施形態に係る情報出力システム102と同等の機能を端末機器101に付加してもよい。あるいは、本実施形態に係る端末機器101と同等の機能を持つ端末機器を第2ユーザに提供するとともに、本実施形態に係る情報出力システム102と同等の機能を持つ情報出力システムを第1ユーザの住宅に設置してもよい。
【0030】
この変形例では、第2ユーザが投稿した画像が第1ユーザにより閲覧されると、画像が閲覧されたことが第2ユーザに通知されるのに加え、第1ユーザの特定の行動が認識されると、その行動がとられたことが第2ユーザに通知される。あるいは、第1ユーザが特定の行動をとるべき状況でその行動が認識されていないと、その行動がとられるべき状況でとられていないことが第2ユーザに通知される。そのため、子世帯と離れて暮らしている親世帯でも、通知を受ける度に、子世帯の存在を感じることができる。よって、親世帯が子世帯の存在を日常的に感じることができる。すなわち、2世帯住宅のように、親世帯と子世帯とが互いの存在を日常的に感じることができる。その結果、デジタル時代の2世帯住宅、又はバーチャルな2世帯住宅を実現することができる。
【0031】
図1、
図2、及び
図3を参照して、本実施形態に係る通信システム100の構成を説明する。
【0032】
通信システム100は、端末機器101、情報出力システム102、及びサーバ103を備える。
【0033】
端末機器101、情報出力システム102、及びサーバ103は、移動体通信網及びインターネットなどのネットワーク104を介して互いに通信可能である。
【0034】
端末機器101は、本実施形態では、スマートフォン又はタブレットなど、第1ユーザによって携帯されるモバイル機器として構成されるが、デスクトップPCなど、第1ユーザによって住宅又はオフィスで使用される非モバイル機器として構成されてもよい。「PC」は、Personal Computerの略語である。
【0035】
端末機器101は、通信装置110を備える。
【0036】
通信装置110は、マイクロコンピュータ又はSoCである。「SoC」は、System on a Chipの略語である。通信装置110は、制御部111、記憶部112、通信部113、及び測位部114を備える。
【0037】
制御部111は、1つ以上のプロセッサである。プロセッサとしては、CPUなどの汎用プロセッサ、又は特定の処理に特化した専用プロセッサを使用できる。「CPU」は、Central Processing Unitの略語である。制御部111には、1つ以上の専用回路が含まれてもよいし、又は制御部111において、1つ以上のプロセッサを1つ以上の専用回路に置き換えてもよい。専用回路としては、例えば、FPGA又はASICを使用できる。「FPGA」は、Field-Programmable Gate Arrayの略語である。「ASIC」は、Application Specific Integrated Circuitの略語である。制御部111は、通信装置110を含む端末機器101の各部を制御しながら、通信装置110の動作に関わる情報処理を実行する。
【0038】
記憶部112は、1つ以上のメモリである。メモリとしては、例えば、半導体メモリ、磁気メモリ、又は光メモリを使用できる。メモリは、主記憶装置、補助記憶装置、又はキャッシュメモリとして機能する。記憶部112には、通信装置110の動作に用いられる情報と、通信装置110の動作によって得られた情報とが記憶される。
【0039】
通信部113は、1つ以上の通信モジュールである。通信モジュールとしては、例えば、LTE、4G、又は5Gに対応した通信モジュールを使用できる。「LTE」は、Long Term Evolutionの略語である。「4G」は、4th Generationの略語である。「5G」は、5th Generationの略語である。端末機器101が非モバイル機器として構成される場合、通信モジュールとしては、例えば、LAN規格に対応した通信モジュールも使用できる。「LAN」は、Local Area Networkの略語である。通信部113は、通信装置110の動作に用いられる情報を受信し、また通信装置110の動作によって得られる情報を送信する。すなわち、通信部113は、情報を送受信する。
【0040】
測位部114は、1つ以上の測位モジュールである。測位モジュールとしては、例えば、GPS、QZSS、GLONASS、又はGalileoに対応した測位モジュールを使用できる。「GPS」は、Global Positioning Systemの略語である。「QZSS」は、Quasi-Zenith Satellite Systemの略語である。QZSSの衛星は、準天頂衛星と呼ばれる。「GLONASS」は、Global Navigation Satellite Systemの略語である。測位部114は、端末機器101の位置情報を取得する。
【0041】
通信装置110の機能は、本実施形態に係る第1通信プログラムを、制御部111に含まれるプロセッサで実行することにより実現される。すなわち、通信装置110の機能は、ソフトウェアにより実現される。第1通信プログラムは、通信装置110の動作に含まれるステップの処理をコンピュータに実行させることで、当該ステップの処理に対応する機能をコンピュータに実現させるためのプログラムである。すなわち、第1通信プログラムは、コンピュータを通信装置110として機能させるためのプログラムである。
【0042】
プログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、例えば、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、又は半導体メモリを使用できる。プログラムの流通は、例えば、プログラムを記録したDVD又はCD-ROMなどの可搬型記録媒体を販売、譲渡、又は貸与することによって行う。「DVD」は、Digital Versatile Discの略語である。「CD-ROM」は、Compact Disc Read Only Memoryの略語である。プログラムをサーバのストレージに格納しておき、ネットワークを介して、サーバから他のコンピュータにプログラムを転送することにより、プログラムを流通させてもよい。プログラムをプログラムプロダクトとして提供してもよい。
【0043】
コンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラム又はサーバから転送されたプログラムを、一旦、メモリに格納する。そして、コンピュータは、メモリに格納されたプログラムをプロセッサで読み取り、読み取ったプログラムに従った処理をプロセッサで実行する。コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行してもよい。コンピュータは、コンピュータにサーバからプログラムが転送される度に、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行してもよい。サーバからコンピュータへのプログラムの転送は行わず、実行指示及び結果取得のみによって機能を実現する、いわゆるASP型のサービスによって処理を実行してもよい。「ASP」は、Application Service Providerの略語である。プログラムには、電子計算機による処理の用に供する情報であってプログラムに準ずるものが含まれる。例えば、コンピュータに対する直接の指令ではないがコンピュータの処理を規定する性質を有するデータは、「プログラムに準ずるもの」に該当する。
【0044】
通信装置110の一部又は全ての機能が、制御部111に含まれる専用回路により実現されてもよい。すなわち、通信装置110の一部又は全ての機能が、ハードウェアにより実現されてもよい。
【0045】
端末機器101は、1つ以上の入力装置120、及び1つ以上の出力装置130をさらに備える。
【0046】
入力装置120としては、例えば、物理キー、静電容量キー、ポインティングデバイス、ディスプレイと一体的に設けられたタッチスクリーン、カメラ、又はマイクを使用できる。入力装置120は、通信装置110の動作に用いられる情報の入力を第1ユーザから受け付ける。
【0047】
出力装置130としては、例えば、ディスプレイ又はスピーカを使用できる。ディスプレイとしては、例えば、LCD又は有機ELディスプレイを使用できる。「LCD」は、Liquid Crystal Displayの略語である。「EL」は、Electro Luminescenceの略語である。出力装置130は、通信装置110の動作によって得られる情報を第1ユーザに向けて出力する。
【0048】
情報出力システム102は、本実施形態では、STB201、リモートコントローラ202、及びテレビ203など、第2ユーザの住宅に設置される複数機器の組み合わせとして構成されるが、スマートフォン又はタブレットなど、第2ユーザによって携帯されるモバイル機器として構成されてもよいし、デスクトップPCなど、第2ユーザによって住宅又はオフィスで使用される非モバイル機器として構成されてもよい。「STB」は、Set-Top Boxの略語である。
【0049】
STB201の外殻は、任意の形状でよいが、本実施形態では家を模した形状になっている。STB201の前面には、新しい画像などのユーザ入力情報400が届いたことを通知するためのインジケータ204が設けられている。インジケータ204は、任意の形状でよいが、本実施形態では家の窓を模した形状になっている。STB201の背面には、HDMI(登録商標)接続用のポート205、USB接続用のポート206、及び電源接続用のポート207が設けられている。「HDMI(登録商標)」は、High Definition Multimedia Interface(登録商標)の略語である。「USB」は、Universal Serial Busの略語である。
【0050】
情報出力システム102は、通信装置210を備える。
【0051】
通信装置210は、マイクロコンピュータ又はSoCである。通信装置210は、本実施形態では、STB201に内蔵される。通信装置210は、制御部211、記憶部212、通信部213、及びI/O部214を備える。「I/O」は、Input/Outputの略語である。
【0052】
制御部211は、1つ以上のプロセッサである。プロセッサとしては、CPUなどの汎用プロセッサ、又は特定の処理に特化した専用プロセッサを使用できる。制御部211には、1つ以上の専用回路が含まれてもよいし、又は制御部211において、1つ以上のプロセッサを1つ以上の専用回路に置き換えてもよい。専用回路としては、例えば、FPGA又はASICを使用できる。制御部211は、通信装置210を含む情報出力システム102の各部を制御しながら、通信装置210の動作に関わる情報処理を実行する。
【0053】
記憶部212は、1つ以上のメモリである。メモリとしては、例えば、半導体メモリ、磁気メモリ、又は光メモリを使用できる。メモリは、主記憶装置、補助記憶装置、又はキャッシュメモリとして機能する。記憶部212には、通信装置210の動作に用いられる情報と、通信装置210の動作によって得られた情報とが記憶される。
【0054】
通信部213は、1つ以上の通信モジュールである。通信モジュールとしては、例えば、LTE、4G、5G、又はLAN規格に対応した通信モジュールを使用できる。通信部213は、通信装置210の動作に用いられる情報を受信し、また通信装置210の動作によって得られる情報を送信する。すなわち、通信部213は、情報を送受信する。
【0055】
I/O部214は、1つ以上のI/Oモジュールである。I/Oモジュールとしては、例えば、HDMI(登録商標)、USB、又はBLEに対応したI/Oモジュールを使用できる。「BLE」は、Bluetooth(登録商標) Low Energyの略語である。I/O部214は、通信装置210の動作に用いられる情報を受信し、また通信装置210の動作によって得られる情報を送信する。
【0056】
通信装置210の機能は、本実施形態に係る第2通信プログラムを、制御部211に含まれるプロセッサで実行することにより実現される。すなわち、通信装置210の機能は、ソフトウェアにより実現される。第2通信プログラムは、通信装置210の動作に含まれるステップの処理をコンピュータに実行させることで、当該ステップの処理に対応する機能をコンピュータに実現させるためのプログラムである。すなわち、第2通信プログラムは、コンピュータを通信装置210として機能させるためのプログラムである。
【0057】
通信装置210の一部又は全ての機能が、制御部211に含まれる専用回路により実現されてもよい。すなわち、通信装置210の一部又は全ての機能が、ハードウェアにより実現されてもよい。
【0058】
情報出力システム102は、1つ以上の入力装置220、1つ以上の出力装置230、1つ以上のセンサ240、1つ以上のメータ250、及び1つ以上の電子機器260をさらに備える。
【0059】
入力装置220としては、本実施形態では、リモートコントローラ202が使用されるが、例えば、物理キー、静電容量キー、ポインティングデバイス、ディスプレイと一体的に設けられたタッチスクリーン、カメラ、又はマイクを使用してもよい。入力装置220は、通信装置210の動作に用いられる情報の入力を第2ユーザから受け付ける。
【0060】
出力装置230としては、本実施形態では、テレビ203が使用されるが、例えば、テレビ203以外のディスプレイ、又はスピーカを使用してもよい。ディスプレイとしては、例えば、LCD又は有機ELディスプレイを使用できる。出力装置230は、通信装置210の動作によって得られる情報を第2ユーザに向けて出力する。
【0061】
テレビ203は、STB201の背面に設けられたポート205に差し込まれるケーブルを介してSTB201に接続される。STB201に対する操作は、リモートコントローラ202からテレビ203を介して行われる。すなわち、リモートコントローラ202は、第2ユーザによってリモートコントローラ202のボタン押下などの操作が行われると、その操作に応じた赤外線信号又は無線信号をテレビ203に送信する。テレビ203は、リモートコントローラ202から送信された赤外線信号又は無線信号に応じた制御信号をHDMI(登録商標)通信によってSTB201に送信する。STB201の通信装置210は、テレビ203から送信された制御信号に応じた処理を実行する。これら一連の手順としては、特許文献1に記載の技術における、画像出力装置に対する操作を遠隔制御装置から表示装置を介して行う手順を適用してもよい。
【0062】
センサ240は、第2ユーザの住宅に設置される。センサ240としては、例えば、温度センサ、湿度センサ、照度センサ、ドアセンサ、又は人感センサを使用できる。センサ240は、通信装置210の動作に用いられるデータを出力する。例えば、温度センサは、室内の温度を計測して温度のデータを出力する。湿度センサは、室内の湿度を計測して湿度のデータを出力する。照度センサは、室内の照度を計測して照度のデータを出力する。ドアセンサは、冷蔵庫のドアの開閉状態を検出してドアの開閉状態のデータを出力する。人感センサは、周囲の人間を感知して人間の在否状態のデータを出力する。
【0063】
メータ250は、第2ユーザの住宅に設置される。メータ250としては、例えば、電力メータ、ガスメータ、又は水道メータを使用できる。メータ250は、通信装置210の動作に用いられるデータを出力する。例えば、電力メータは、第1ユーザの住宅での電力使用量を計測して電力使用量のデータを出力する。ガスメータは、第1ユーザの住宅でのガス使用量を計測してガス使用量のデータを出力する。水道メータは、第1ユーザの住宅での水道使用量を計測して水道使用量のデータを出力する。
【0064】
センサ240及びメータ250は、STB201の背面に設けられたポート206に差し込まれるケーブルを介してSTB201に接続されるか、又は無線でSTB201に接続される。センサ240及びメータ250は、出力するデータが得られると、得られたデータをUSB通信、又はBLE通信若しくはその他の無線通信によってSTB201に送信する。STB201の通信装置210は、センサ240及びメータ250から送信されたデータを用いた処理を実行する。
【0065】
電子機器260は、第2ユーザの住宅に設置される。電子機器260としては、例えば、エアコン、加湿器、照明機器、冷蔵庫、又はテレビ203などの家電を使用できる。電子機器260は、第2ユーザによって操作されると、どのような操作が行われたかを通信装置210に通知する。例えば、エアコンは、電源オン、電源オフ、温度の設定、湿度の設定、又は運転モードの切替などの操作が行われると、どの操作が行われたかを通信装置210に通知する。加湿器は、電源オン、電源オフ、強度の設定、又は運転モードの切替などの操作が行われると、どの操作が行われたかを通信装置210に通知する。照明機器は、電源オン、電源オフ、又は調光などの操作が行われると、どの操作が行われたかを通信装置210に通知する。冷蔵庫は、ドアの開閉、又は庫内の温度の設定などの操作が行われると、どの操作が行われたかを通信装置210に通知する。テレビ203は、電源オン、音量の設定、又はチャンネルの切替などの操作が行われると、どの操作が行われたかを通信装置210に通知する。
【0066】
テレビ203を除く電子機器260は、STB201の背面に設けられたポート206に差し込まれるケーブルを介してSTB201に接続されるか、又は無線でSTB201に接続される。電子機器260は、第2ユーザによって操作が行われると、その操作が行われたことをUSB通信、又はBLE通信若しくはその他の無線通信によってSTB201に通知する。STB201の通信装置210は、電子機器260からの通知に応じた処理を実行する。
【0067】
サーバ103は、任意の場所に設置されてよいが、本実施形態では、データセンタに設置される。サーバ103は、例えば、クラウドサーバである。
【0068】
サーバ103は、制御部301、記憶部302、及び通信部303を備える。
【0069】
制御部301は、1つ以上のプロセッサである。プロセッサとしては、CPUなどの汎用プロセッサ、又は特定の処理に特化した専用プロセッサを使用できる。制御部301には、1つ以上の専用回路が含まれてもよいし、又は制御部301において、1つ以上のプロセッサを1つ以上の専用回路に置き換えてもよい。専用回路としては、例えば、FPGA又はASICを使用できる。制御部301は、サーバ103の各部を制御しながら、サーバ103の動作に関わる情報処理を実行する。
【0070】
記憶部302は、1つ以上のメモリである。メモリとしては、例えば、半導体メモリ、磁気メモリ、又は光メモリを使用できる。メモリは、主記憶装置、補助記憶装置、又はキャッシュメモリとして機能する。記憶部302には、サーバ103の動作に用いられる情報と、サーバ103の動作によって得られた情報とが記憶される。
【0071】
通信部303は、1つ以上の通信モジュールである。通信モジュールとしては、例えば、LAN規格に対応した通信モジュールを使用できる。通信部303は、サーバ103の動作に用いられる情報を受信し、またサーバ103の動作によって得られる情報を送信する。すなわち、通信部303は、情報を送受信する。
【0072】
サーバ103の機能は、本実施形態に係るサーバプログラムを、制御部301に含まれるプロセッサで実行することにより実現される。すなわち、サーバ103の機能は、ソフトウェアにより実現される。サーバプログラムは、サーバ103の動作に含まれるステップの処理をコンピュータに実行させることで、当該ステップの処理に対応する機能をコンピュータに実現させるためのプログラムである。すなわち、サーバプログラムは、コンピュータをサーバ103として機能させるためのプログラムである。
【0073】
サーバ103の一部又は全ての機能が、制御部301に含まれる専用回路により実現されてもよい。すなわち、サーバ103の一部又は全ての機能が、ハードウェアにより実現されてもよい。
【0074】
図4から
図6を参照して、本実施形態に係る通信システム100の動作を説明する。通信システム100の動作は、本実施形態に係る通信方法に相当する。
【0075】
図4のステップS11及びステップS12の処理は、端末機器101の通信装置110で実行される。
【0076】
ステップS11において、制御部111は、入力装置120を介して、第1ユーザによりユーザ入力情報400が入力されると、そのユーザ入力情報400を取得する。
【0077】
具体的には、制御部111は、第1ユーザが入力装置120に含まれるカメラで第1ユーザの子、すなわち、第2ユーザの孫の画像を撮影すると、その画像を含むユーザ入力情報400を取得する。ユーザ入力情報400には、画像の識別子が含まれてもよい。ユーザ入力情報400には、カメラでの画像の撮影時刻を示す時刻情報が含まれてもよい。あるいは、制御部111は、現在時刻を示す時刻情報を、取得したユーザ入力情報400に追加してもよい。制御部111は、測位部114を介して、時刻情報に示されている時刻における端末機器101の位置情報を取得してもよい。制御部111は、取得した位置情報を、取得したユーザ入力情報400に追加してもよい。位置情報は、例えば、GPS、QZSS、GLONASS、Galileo、又はこれらのうち2つ以上の組み合わせを利用して得られた、端末機器101の現在位置の2次元座標又は3次元座標である。制御部111は、ユーザ入力情報400を記憶部112に書き込む。
【0078】
ステップS12において、制御部111は、通信部113を介して、ステップS11で取得したユーザ入力情報400を送信する。
【0079】
具体的には、制御部111は、第2ユーザの孫の画像を含むユーザ入力情報400を記憶部112から読み取る。制御部111は、ネットワーク104経由で、読み取ったユーザ入力情報400をサーバ103に送信する。
【0080】
図4のステップS13からステップS15の処理は、サーバ103で実行される。
【0081】
ステップS13において、制御部301は、通信部303を介して、ステップS12で送信されたユーザ入力情報400を受信する。
【0082】
具体的には、制御部301は、ネットワーク104経由で、第2ユーザの孫の画像を含むユーザ入力情報400を端末機器101から受信する。
【0083】
ステップS14において、制御部301は、ステップS13で受信したユーザ入力情報400を保存する。
【0084】
具体的には、制御部301は、第2ユーザの孫の画像を含むユーザ入力情報400を記憶部302又は外部のストレージに構築されたデータベースに登録する。
【0085】
制御部301は、ステップS13で受信したユーザ入力情報400をそのまま保存してもよいが、本実施形態では、ステップS13で受信したユーザ入力情報400に含まれる画像に対し、情報出力システム102の出力形態に合わせて拡大又は縮小、及びクロップなどの加工を施し、加工後の画像を含むユーザ入力情報400を保存する。
【0086】
制御部301は、画像とともに時刻情報及び位置情報などのメタ情報がユーザ入力情報400に含まれていれば、メタ情報を含めたままユーザ入力情報400を保存してもよいし、又はメタ情報を含めないでユーザ入力情報400を保存し、メタ情報を別途データベースに画像の識別子と関連付けて保存してもよい。メタ情報が画像の識別子と関連付けて保存される場合、必要に応じて画像の識別子からメタ情報を検索して使用することができる。
【0087】
ステップS15において、制御部301は、通信部303を介して、ステップS14で保存したユーザ入力情報400を送信する。
【0088】
具体的には、制御部301は、第2ユーザの孫の画像を含むユーザ入力情報400をデータベースから取得する。制御部301は、ネットワーク104経由で、取得したユーザ入力情報400を情報出力システム102に送信する。
【0089】
図4のステップS16の処理は、情報出力システム102の通信装置210で実行される。
【0090】
ステップS16において、制御部211は、通信部213を介して、ステップS15で送信されたユーザ入力情報400を受信する。
【0091】
具体的には、制御部211は、ネットワーク104経由で、第2ユーザの孫の画像を含むユーザ入力情報400をサーバ103から受信する。制御部211は、受信したユーザ入力情報400を記憶部212に書き込む。
【0092】
本実施形態では、ステップS16で受信されるユーザ入力情報400に含まれる画像は、ステップS14で情報出力システム102の出力形態に合わせて拡大又は縮小、及びクロップなどの加工が施された画像である。
【0093】
ステップS17において、制御部211は、ステップS16でユーザ入力情報400を受信したことを第2ユーザに通知する。
【0094】
具体的には、制御部211は、STB201の前面に設けられたインジケータ204を点灯又は点滅させる。
【0095】
このように、本実施形態では、第1ユーザにより新しいユーザ入力情報400が入力された場合、新着画像があることがサーバ103からプッシュ方式で通知されるが、本実施形態の一変形例として、情報出力システム102から数分に1回などの間隔で定期的にサーバ103に新着画像の有無が問い合わせられ、新着画像があることがサーバ103からフェッチ方式で通知されてもよい。また、本実施形態では、第1ユーザにより新しいユーザ入力情報400が入力された場合、その新しいユーザ入力情報400がサーバ103から情報出力システム102に自動的に送信されるが、本実施形態の一変形例として、第2ユーザにより問い合わせの操作が行われ、その操作に応じて情報出力システム102からサーバ103に新しいユーザ入力情報400の有無が問い合わせられ、その新しいユーザ入力情報400がサーバ103から情報出力システム102に送信されてもよい。
【0096】
図5のステップS21からステップS23の処理は、情報出力システム102の通信装置210で実行される。
【0097】
ステップS21において、制御部211は、入力装置220を介して、第2ユーザにより操作が行われると、その操作に応じて、ステップS16で受信したユーザ入力情報400を第2ユーザに向けて出力する制御を行う。この制御に従って、出力装置230がユーザ入力情報400を第2ユーザに向けて出力する。
【0098】
具体的には、制御部211は、第2ユーザが入力装置220に含まれるリモートコントローラ202のボタン押下などの操作を行い、テレビ203を介して、ユーザ入力情報400に含まれる第2ユーザの孫の画像を表示するよう要求すると、その画像を記憶部212から読み取る。制御部211は、読み取った画像を出力装置230に含まれるテレビ203の画面に表示する制御を行う。この制御に従って、テレビ203が第2ユーザの孫の画像を画面に表示する。制御部211は、画像とともに画像の識別子がユーザ入力情報400に含まれていれば、その識別子をテレビ203の画面に表示する制御を行ってもよい。制御部211は、画像とともに時刻情報がユーザ入力情報400に含まれていれば、その時刻情報をテレビ203の画面に表示する制御を行ってもよい。制御部211は、画像とともに位置情報がユーザ入力情報400に含まれていれば、その位置情報をテレビ203の画面に表示する制御を行ってもよい。
【0099】
ステップS22において、制御部211は、ステップS21で第2ユーザの操作に応じてユーザ入力情報400を第2ユーザに向けて出力する制御を行ったため、第2ユーザがユーザ入力情報400に接する第1行動をとったことを示す情報を第1行動情報410として生成する。
【0100】
具体的には、制御部211は、第2ユーザがユーザ入力情報400に含まれる第2ユーザの孫の画像を見る行動を第1行動としてとったことを示す「画像を見ました!」などのメッセージを含む第1行動情報410を生成する。第1行動情報410には、メッセージそのものの代わりに、メッセージの識別子が含まれてもよい。制御部211は、現在時刻を示す時刻情報を閲覧時刻情報として、生成した第1行動情報410に追加してもよい。制御部211は、画像とともに画像の識別子がユーザ入力情報400に含まれていれば、その識別子を、生成した第1行動情報410に追加してもよい。制御部211は、画像とともに時刻情報がユーザ入力情報400に含まれていれば、その時刻情報を撮影時刻情報として、生成した第1行動情報410に追加してもよい。制御部111は、画像とともに位置情報がユーザ入力情報400に含まれていれば、その位置情報を、生成した第1行動情報410に追加してもよい。制御部211は、第1行動情報410を記憶部212に書き込む。
【0101】
ステップS23において、制御部211は、通信部213を介して、ステップS22で生成した第1行動情報410を送信する。
【0102】
具体的には、制御部211は、「画像を見ました!」などのメッセージを含む第1行動情報410を記憶部212から読み取る。制御部211は、ネットワーク104経由で、読み取った第1行動情報410を端末機器101に送信する。
【0103】
図5のステップS24及びステップS25の処理は、端末機器101の通信装置110で実行される。
【0104】
ステップS24において、制御部111は、通信部113を介して、ステップS23で送信された第1行動情報410を受信する。
【0105】
具体的には、制御部111は、ネットワーク104経由で、「画像を見ました!」などのメッセージを含む第1行動情報410を情報出力システム102から受信する。制御部111は、受信した第1行動情報410を記憶部112に書き込む。
【0106】
ステップS25において、制御部111は、ステップS24で受信した第1行動情報410を第1ユーザに向けて出力する制御を行う。この制御に従って、出力装置130が第1行動情報410を第1ユーザに向けて出力する。
【0107】
具体的には、制御部111は、第1行動情報410に含まれる「画像を見ました!」などのメッセージを記憶部112から読み取る。制御部111は、読み取ったメッセージを出力装置130に含まれるディスプレイの画面に表示する制御を行う。この制御に従って、ディスプレイが「画像を見ました!」などのメッセージを画面に表示する。制御部111は、メッセージそのものの代わりに、メッセージの識別子が第1行動情報410に含まれていれば、その識別子に対応する、記憶部112に予め記憶されたメッセージを特定し、特定したメッセージをディスプレイの画面に表示する制御を行ってもよい。制御部111は、メッセージ又はメッセージの識別子とともに閲覧時刻情報が第1行動情報410に含まれていれば、その閲覧時刻情報をディスプレイの画面に表示する制御を行ってもよい。制御部111は、メッセージ又はメッセージの識別子とともに画像の識別子が第1行動情報410に含まれていれば、その画像の識別子をディスプレイの画面に表示する制御を行ってもよい。制御部111は、メッセージ又はメッセージの識別子とともに撮影時刻情報が第1行動情報410に含まれていれば、その撮影時刻情報をディスプレイの画面に表示する制御を行ってもよい。制御部111は、メッセージ又はメッセージの識別子とともに位置情報が第1行動情報410に含まれていれば、その位置情報をディスプレイの画面に表示する制御を行ってもよい。
【0108】
図6のステップS31からステップS33の処理は、情報出力システム102の通信装置210で実行される。
【0109】
ステップS31において、制御部211は、第2ユーザの第1行動とは別の第2行動を含む行動状況を認識する。
【0110】
具体的には、制御部211は、第2ユーザの住宅に設置されたセンサ240で得られたデータから、行動状況を認識する。例えば、制御部211は、温度のデータを温度センサから順次受信し、受信したデータの値の変動を分析することで、第2ユーザによるエアコンの電源オンなどの操作を第2行動として認識する。制御部211は、湿度のデータを湿度センサから順次受信し、受信したデータの値の変動を分析することで、第2ユーザによるエアコン又は加湿器の電源オンなどの操作を第2行動として認識する。制御部211は、照度のデータを照度センサから順次受信し、受信したデータの値の変動を分析することで、第2ユーザによる照明機器の電源オンなどの操作を第2行動として認識する。制御部211は、ドアの開閉状態のデータをドアセンサから順次受信し、受信したデータの値の変動を分析することで、第2ユーザによる冷蔵庫のドアの開閉を第2行動として認識する。制御部211は、人間の在否状態のデータを人感センサから順次受信し、受信したデータの値の変動を分析することで、第2ユーザの部屋への出入りを第2行動として認識する。センサ240で得られたデータから、人間の行動を認識する技術としては、従来の行動認識技術を使用してもよいし、機械学習による独自の行動認識技術を使用してもよい。
【0111】
センサ240で得られるデータの種類と、第2行動として認識される行動とは、必ずしも1対1で対応する必要はなく、制御部211は、2種類以上のデータから、1つの行動を第2行動として認識してもよい。例えば、制御部211は、温度センサから受信した温度のデータと、湿度センサから受信した湿度のデータとから、第2ユーザによるエアコンの電源オンなどの操作を第2行動として認識してもよい。また、制御部211は、センサ240で得られるデータに、リアルタイム気象情報などの公開データを統合し、統合したデータから、1つの行動を第2行動として認識してもよい。例えば、制御部211は、温度センサから受信した温度のデータと、第2ユーザの住宅がある地域の気温のデータとを比較し、比較結果から、第2ユーザによるエアコンの電源オンなどの操作を第2行動として認識してもよい。
【0112】
あるいは、制御部211は、第2ユーザの住宅に設置されたメータ250で得られたデータから、行動状況を認識する。例えば、制御部211は、電力使用量のデータを電力メータから順次受信し、受信したデータの値の変動を分析することで、第2ユーザの起床、入浴、又は就寝などの行動を第2行動として認識する。制御部211は、ガス使用量のデータをガスメータから順次受信し、受信したデータの値の変動を分析することで、第2ユーザの起床、入浴、又は就寝などの行動を第2行動として認識する。制御部211は、水道使用量のデータを水道メータから順次受信し、受信したデータの値の変動を分析することで、第2ユーザの起床、入浴、又は就寝などの行動を第2行動として認識する。メータ250で得られたデータから、人間の行動を認識する技術としては、従来の行動認識技術を使用してもよいし、機械学習による独自の行動認識技術を使用してもよい。
【0113】
あるいは、制御部211は、第2ユーザの住宅に設置された電子機器260に対する操作状況を行動状況として認識する。例えば、制御部211は、エアコンから通知されるエアコンの操作を第2行動として認識する。制御部211は、加湿器から通知される加湿器の操作を第2行動として認識する。制御部211は、照明機器から通知される照明機器の操作を第2行動として認識する。制御部211は、冷蔵庫から通知される冷蔵庫の操作を第2行動として認識する。制御部211は、テレビ203から通知されるテレビ203の操作を第2行動として認識する。
【0114】
あるいは、制御部211は、通信部213を介して、第2ユーザの住宅への来訪者により入力された来訪情報を受信し、来訪情報から、第2ユーザが来訪者に応対する行動を第2行動として認識する。来訪情報は、例えば、宅配便、郵便、介護、又は給食の業者の端末機器から送信され、業者が第2ユーザの住宅を訪れた時刻、及びその時刻に業者が第2ユーザに応対されたことを示す情報である。
【0115】
ステップS32において、制御部211は、ステップS31における行動状況の認識結果を示す第2行動情報420を生成する。
【0116】
具体的には、制御部211は、ステップS31で第2行動を認識していれば、第2ユーザが第2行動をとったことを示す情報を第2行動情報420として生成する。例えば、制御部211は、ステップS31でエアコンの電源オンの操作を第2行動として認識していれば、第2ユーザがエアコンの電源オンの操作を行ったことを示す「エアコンをつけました!」などのメッセージを含む第2行動情報420を生成する。加湿器、照明機器、及びテレビ203の電源オンの操作についても、エアコンの電源オンの操作と同様である。制御部211は、ステップS31で冷蔵庫のドアの開閉を第2行動として認識していれば、第2ユーザが冷蔵庫のドアを開閉したことを示す「冷蔵庫のドアを開閉しました!」などのメッセージを含む第2行動情報420を生成する。制御部211は、ステップS31で入室を第2行動として認識していれば、第2ユーザが入室したことを示す「部屋に入りました!」などのメッセージを含む第2行動情報420を生成する。制御部211は、ステップS31で起床を第2行動として認識していれば、第2ユーザが起床したことを示す「起きました」などのメッセージを含む第2行動情報420を生成する。制御部211は、認識結果の確度に応じてメッセージの表現を変えてもよく、例えば、「起きたようです」などのメッセージを含む第2行動情報420を生成してもよい。制御部211は、ステップS31で入浴を第2行動として認識していれば、第2ユーザが入浴したことを示す「風呂に入りました」などのメッセージを含む第2行動情報420を生成する。制御部211は、ステップS31で就寝を第2行動として認識していれば、第2ユーザが就寝したことを示す「寝ました」などのメッセージを含む第2行動情報420を生成する。制御部211は、認識結果の確度に応じてメッセージの表現を変えてもよく、例えば、「寝たようです」などのメッセージを含む第2行動情報420を生成してもよい。制御部211は、ステップS31で宅配便の業者への応対を第2行動として認識していれば、第2ユーザが宅配便の業者に応対したことを示す「宅配便を受け取りました!」などのメッセージを含む第2行動情報420を生成する。第2行動情報420には、メッセージそのものの代わりに、メッセージの識別子が含まれてもよい。制御部211は、現在時刻を示す時刻情報を行動時刻情報として、生成した第2行動情報420に追加してもよい。制御部211は、第2行動情報420を記憶部212に書き込む。
【0117】
あるいは、制御部211は、第2ユーザの住宅に設置されたセンサ240で得られたデータから、第2ユーザが第2行動をとるべき状況であるかどうかを判定する。制御部211は、第2ユーザが第2行動をとるべき状況であると判定した場合に、ステップS31で第2行動を認識していなければ、第2ユーザが第2行動をとっていないことを示す情報を第2行動情報420として生成する。例えば、制御部211は、温度のデータを温度センサから順次受信し、受信したデータの値の変動を分析することで、温度の急激な変化を検出する。制御部211は、温度の急激な変化を検出した場合に、第2ユーザがエアコンの電源オンの操作を行うべき状況であると判定する。制御部211は、温度の急激な変化を検出した場合に、人間の在否状態のデータを人感センサから受信し、受信したデータを参照して第2ユーザが部屋にいることを確認してから、第2ユーザがエアコンの電源オンの操作を行うべき状況であると判定してもよい。制御部211は、第2ユーザがエアコンの電源オンの操作を行うべき状況であると判定した場合に、ステップS31でそのような操作を認識していなければ、第2ユーザがエアコンの電源オンの操作を行っていないことを示す「エアコンをつけていません!」などのメッセージを含む第2行動情報420を生成する。第2行動情報420には、メッセージそのものの代わりに、メッセージの識別子が含まれてもよい。制御部211は、現在時刻を示す時刻情報を行動時刻情報として、生成した第2行動情報420に追加してもよい。制御部211は、第2行動情報420を記憶部212に書き込む。
【0118】
あるいは、制御部211は、過去の行動状況の認識結果から、第2ユーザが第2行動をとるべき状況であるかどうかを判定する。制御部211は、第2ユーザが第2行動をとるべき状況であると判定した場合に、ステップS31で第2行動を認識していなければ、第2ユーザが第2行動をとっていないことを示す情報を第2行動情報420として生成する。例えば、制御部211は、過去にステップS31で第2ユーザの起床、入浴、又は就寝などの行動を第2行動として認識したときの日付、曜日、時刻、天気、及びセンサ240で得られたデータの値などの条件によって、第2行動の傾向を分析する。分析手法としては、機械学習などの任意の手法を用いることができる。制御部211は、分析結果に照らして、現在の日付、曜日、時刻、天気、及びセンサ240で得られたデータの値などの条件の下で第2ユーザが特定の行動を第2行動としてとる傾向がある場合に、第2ユーザがその行動をとるべき状況であると判定する。制御部211は、第2ユーザが起床すべき状況であると判定した場合に、ステップS31で起床を第2行動として認識していなければ、第2ユーザが起床していないことを示す「起きていません」などのメッセージを含む第2行動情報420を生成する。制御部211は、第2ユーザが入浴すべき状況であると判定した場合に、ステップS31で入浴を第2行動として認識していなければ、第2ユーザが入浴していないことを示す「風呂に入っていません」などのメッセージを含む第2行動情報420を生成する。制御部211は、第2ユーザが就寝すべき状況であると判定した場合に、ステップS31で就寝を第2行動として認識していなければ、第2ユーザが就寝していないことを示す「寝ていません」などのメッセージを含む第2行動情報420を生成する。第2行動情報420には、メッセージそのものの代わりに、メッセージの識別子が含まれてもよい。制御部211は、現在時刻を示す時刻情報を行動時刻情報として、生成した第2行動情報420に追加してもよい。制御部211は、第2行動情報420を記憶部212に書き込む。
【0119】
ステップS33において、制御部211は、通信部213を介して、ステップS32で生成した第2行動情報420を送信する。
【0120】
具体的には、制御部211は、「エアコンをつけました!」又は「エアコンをつけていません!」などのメッセージを含む第2行動情報420を記憶部212から読み取る。制御部211は、ネットワーク104経由で、読み取った第2行動情報420を端末機器101に送信する。
【0121】
図6のステップS34及びステップS35の処理は、端末機器101の通信装置110で実行される。
【0122】
ステップS34において、制御部111は、通信部113を介して、ステップS33で送信された第2行動情報420を受信する。
【0123】
具体的には、制御部111は、ネットワーク104経由で、「エアコンをつけました!」又は「エアコンをつけていません!」などのメッセージを含む第2行動情報420を情報出力システム102から受信する。制御部111は、受信した第2行動情報420を記憶部112に書き込む。
【0124】
ステップS35において、制御部111は、ステップS34で受信した第2行動情報420を第1ユーザに向けて出力する制御を行う。この制御に従って、出力装置130が第2行動情報420を第1ユーザに向けて出力する。
【0125】
具体的には、制御部111は、第2行動情報420に含まれる「エアコンをつけました!」又は「エアコンをつけていません!」などのメッセージを記憶部112から読み取る。制御部111は、読み取ったメッセージを出力装置130に含まれるディスプレイの画面に表示する制御を行う。この制御に従って、ディスプレイが「エアコンをつけました!」又は「エアコンをつけていません!」などのメッセージを画面に表示する。制御部111は、メッセージそのものの代わりに、メッセージの識別子が第2行動情報420に含まれていれば、その識別子に対応する、記憶部112に予め記憶されたメッセージを特定し、特定したメッセージをディスプレイの画面に表示する制御を行ってもよい。制御部111は、メッセージ又はメッセージの識別子とともに行動時刻情報が第2行動情報420に含まれていれば、その行動時刻情報をディスプレイの画面に表示する制御を行ってもよい。
【0126】
図7は、第1行動情報410及び第2行動情報420が表示される、端末機器101の画面の例を示している。
【0127】
ステップS25及びステップS35の処理は、端末機器101の通信装置110で別々に実行されてもよいが、本実施形態ではまとめて実行される。
【0128】
ステップS25及びステップS35において、第1行動情報410及び第2行動情報420は、別々に出力されてもよいが、本実施形態ではまとめて出力される。
【0129】
制御部111は、第1行動情報410及び第2行動情報420をまとめて出力する制御を行う場合に、第1行動情報410及び第2行動情報420を時系列に出力する制御を行う。
【0130】
具体的には、制御部111は、第1行動情報410に含まれるメッセージ及び閲覧時刻情報の組み合わせと、第2行動情報420に含まれるメッセージ及び行動時刻情報の組み合わせとを時系列に並べて画面に表示する制御を行う。すなわち、制御部111は、第1行動情報410及び第2行動情報420をタイムライン表示する制御を行う。
図7の例では、第1行動情報410に含まれる「画像を見ました!」というメッセージ及び「11:52」という時刻を示す閲覧時刻情報の組み合わせ、並びに第2行動情報420に含まれる「エアコンをつけました!」というメッセージ及び「13:24」という時刻を示す行動時刻情報の組み合わせなどが時刻の降順に並べて画面に表示されている。
図7の例では、各組み合わせの隣に、各メッセージに対応するアイコンが表示されている。
【0131】
制御部111は、第1行動情報410及び第2行動情報420をまとめて出力する制御を行う場合に、第1行動情報410と第2行動情報420とで出力設定を変える。
【0132】
具体的には、制御部111は、第1行動情報410に含まれるメッセージ及び閲覧時刻情報の組み合わせを、第2行動情報420に含まれるメッセージ及び行動時刻情報の組み合わせよりも目立つ形式で画面に表示する制御を行う。すなわち、制御部111は、第1行動情報410を強調表示する制御を行う。
図7の例では、第1行動情報410に含まれる「画像を見ました!」というメッセージ及び「11:52」という時刻を示す閲覧時刻情報の組み合わせが、他のメッセージ及び時刻情報の組み合わせよりも目立つように、枠付きで画面に表示されている。第1行動情報410に含まれるメッセージ及び閲覧時刻情報の組み合わせが、大きいフォントサイズ、太字、又は異なる色で画面に表示されてもよい。
【0133】
上述のように、本実施形態では、第1ユーザが入力した画像などのユーザ入力情報400に関連して送信される第1行動情報410が、ユーザ入力情報400に関係なく送信される第2行動情報420よりも目立つように表示される。そのため、本実施形態によれば、第1ユーザが新しい画像などのユーザ入力情報400を入力するモチベーションを向上させることができる。
【0134】
制御部111は、第1ユーザの操作に応じて第2行動情報420を出力する制御を行う。制御部111は、複数の行動の認識結果を示す情報が第2行動情報420に含まれる場合に、第1ユーザの操作が行われた時点の直近の制限数以下又は制限期間以内の行動の認識結果を示す情報を出力する制御を行う。
【0135】
具体的には、制御部111は、第1ユーザが端末機器101を操作して第1通信プログラムに含まれるアプリケーションプログラムを起動したとき、又は第1ユーザが端末機器101をさらに操作して第2行動情報420に含まれるメッセージを表示するモードを選択したときに、そのメッセージを画面に表示する制御を行う。すなわち、制御部111は、第2行動情報420をプル表示する制御を行う。そして、制御部111は、画面に表示するメッセージの量を制限範囲内に調整する。
図7の例では、各メッセージがプッシュ表示されることはなく、第1ユーザから明示的な要求があったときのみ画面に表示される。前日までのメッセージの表示は省略され、当日のメッセージのみが表示される。
【0136】
上述のように、本実施形態では、出力される情報の量が制限される。そのため、本実施形態によれば、第1ユーザが第2ユーザの存在を感じる機会が過度に増えることがなく、第1ユーザは煩わしさを感じにくい。
【0137】
本実施形態の一変形例として、メッセージの重要度に応じてメッセージがプッシュ表示されることがあってもよい。
【0138】
本実施形態の一変形例として、当日のメッセージだけでなく、前日のメッセージ、前日までの数日のメッセージ、又は当日と曜日などの属性が共通する過去の数日のメッセージが画面に表示されてもよい。当日以外の日のメッセージは、当日のメッセージよりも表示を薄くするなど、目立たないように表示されてもよい。当日以外の日のメッセージは、対応する時刻に応じて、当日のメッセージと位置を揃えるなど、比較しやすいように表示されてもよい。
【0139】
この変形例によれば、第2ユーザの行動が普段の行動パターンと異なる場合に、そのことを第1ユーザが気づきやすくなる。その結果、親世帯と離れて暮らしている子世帯に、親世帯を訪問するか、又は電話若しくはメールなどのコミュニケーション手段で親世帯に連絡をとるモチベーションが生じ、子世帯と親世帯との間のコミュニケーションが促進される。
【0140】
本実施形態の一変形例として、制御部111は、複数の行動の認識結果を示す情報が第2行動情報420に含まれる場合に、各行動が認識される頻度の高さによって各行動の認識結果を示す情報の出力設定を変えてもよい。
【0141】
具体的には、制御部111は、複数のメッセージが第2行動情報420に含まれる場合に、1日1回などの基準以上の頻度で認識される行動を示すメッセージの表示を省略してもよい。すなわち、制御部111は、第2行動情報420を間引き表示する制御を行う。
図7の例では、第2ユーザは毎日起床及び就寝するはずなので、第2行動情報420に含まれる「起きました」というメッセージ及び「寝ました」というメッセージの表示が省略されてもよい。
【0142】
この変形例では、出力される情報の量が低減される。そのため、この変形例によれば、第1ユーザが第2ユーザの存在を感じる機会が過度に増えることがなく、第1ユーザは煩わしさを感じにくい。
【0143】
本実施形態の一変形例として、制御部111は、第2ユーザの住宅に設置されたセンサ240で得られたデータの値によって、第1行動情報410及び第2行動情報420を表示する画面の表示設定を変えてもよい。
【0144】
具体的には、制御部111は、温度センサ又は湿度センサで得られたデータの値によって、第1行動情報410及び第2行動情報420を表示する画面の背景色、その画面に表示される第2ユーザの家を模したアイコン、若しくは家の窓を模したアイコンの色、又はその画面に表示される第2ユーザを模したアバターの表情若しくは仕草を変えてもよい。例えば、温度センサで得られたデータに示されている温度が高ければ、画面の背景色が暖色に設定されてもよいし、画面上の家若しくは窓のアイコンの色が暖色に設定されてもよいし、又は画面上のアバターの表情若しくは仕草が暖かさを感じているものに設定されてもよい。温度センサで得られたデータに示されている温度が低ければ、画面の背景色が寒色に設定されてもよいし、画面上の家若しくは窓のアイコンの色が寒色に設定されてもよいし、又は画面上のアバターの表情若しくは仕草が寒さを感じているものに設定されてもよい。
【0145】
あるいは、制御部111は、照度センサで得られたデータの値によって、第1行動情報410及び第2行動情報420を表示する画面の背景色、又はその画面に表示される第2ユーザの家を模したアイコン、若しくは家の窓を模したアイコンの色を変えてもよい。例えば、照度センサで得られたデータに示されている照度が高ければ、画面の背景色が明色に設定されてもよいし、又は画面上の家若しくは窓のアイコンの色が明色に設定されてもよい。照度センサで得られたデータに示されている照度が低ければ、画面の背景色が暗色に設定されてもよいし、又は画面上の家若しくは窓のアイコンの色が暗色に設定されてもよい。
【0146】
あるいは、制御部111は、人感センサで得られたデータの値によって、第1行動情報410及び第2行動情報420を表示する画面に表示される第2ユーザを模したアイコン又はアバターの表示の有無を変えてもよい。例えば、人感センサで得られたデータに示されている人間の在否状態が「在」のときのみ画面上に第2ユーザのアイコン又はアバターが表示されてもよい。
【0147】
この変形例では、第2ユーザの家の様子が視覚的に表現される。そのため、この変形例によれば、第1ユーザがあたかも第2ユーザの隣に住んでいるような体験又は感覚を得ることができる。
【0148】
以上説明したように、端末機器101が備える通信装置110の制御部111は、通信部113を介して、第1ユーザにより入力されたユーザ入力情報400を送信する。制御部111は、第2ユーザの操作に応じてユーザ入力情報400が第2ユーザに向けて出力された場合に、通信部113を介して、第2ユーザがユーザ入力情報400に接する第1行動をとったことを示す第1行動情報410を受信する。制御部111は、第1行動情報410を第1ユーザに向けて出力する制御を行う。また、制御部111は、通信部113を介して、第2ユーザの第1行動とは別の第2行動を含む行動状況の認識結果を示す第2行動情報420を受信する。制御部111は、第2行動情報420を第1ユーザに向けて出力する制御を行う。
【0149】
一方、情報出力システム102が備える通信装置210の制御部211は、通信部213を介して、第1ユーザにより入力されたユーザ入力情報400を受信する。制御部211は、第2ユーザの操作に応じてユーザ入力情報400を第2ユーザに向けて出力する制御を行う。制御部211は、当該制御を行った場合に、通信部213を介して、第2ユーザがユーザ入力情報400に接する第1行動をとったことを示す第1行動情報410を送信する。また、制御部211は、第2ユーザの第1行動とは別の第2行動を含む行動状況を認識する。制御部211は、通信部213を介して、行動状況の認識結果を示す第2行動情報420を送信する。
【0150】
本実施形態では、第1ユーザにより入力されたユーザ入力情報400が第2ユーザに向けて出力されると、第2ユーザがユーザ入力情報400に接したことが第1ユーザに通知されるのに加え、第2ユーザのその他の行動を含む行動状況が認識されると、認識結果が第1ユーザに通知される。そのため、第1ユーザが、通知を受ける度に、第2ユーザの存在を感じることができる。第2ユーザがユーザ入力情報400に接する頻度が少なくても、第2ユーザの行動状況の認識結果が第1ユーザに通知されるため、通知の頻度を高めることができる。すなわち、本実施形態によれば、2者の間で、少なくとも一方が他方の存在を感じられる機会を増やすことができる。
【0151】
本実施形態によれば、親などの第2ユーザと離れて暮らしている、子などの第1ユーザが、第2ユーザの存在を感じられる機会が多くなり、第2ユーザの隣に住んでいるような感覚を得ることができるようになる。
【0152】
本実施形態では、情報出力システム102は、センサ240のデータをそのまま遠方で第1ユーザに閲覧させる代わりに、又はセンサ240のデータをそのまま遠方で第1ユーザに閲覧させるだけでなく、センサ240のデータから推定される第2ユーザの行動、又は第2ユーザが行動していないという事実を第1ユーザに通知する。よって、第2ユーザが活動しているか、及びどのような活動をしているかが第1ユーザにとってわかりやすい。
【0153】
スマートフォン又はタブレットなどのモバイル機器を使えないか、又は使いこなせない親世代においては距離が離れるとコミュニケーションの頻度及び量が落ちる。世代間のコミュニケーションはそこが課題である。そこに対処するために、本実施形態では、画像の表示にテレビ203を使用し、また画像の利用頻度が少なくても、環境情報を、又は画像が閲覧若しくは送信されないこと自体も情報としてコミュニケーションのきっかけにしている。環境情報は、例えば、第2行動情報であるが、センサ240のデータでもよい。すなわち、情報出力システム102は、センサ240のデータをそのまま遠方で第1ユーザに閲覧させてもよい。
【0154】
本実施形態の一変形例として、親世帯が画像を閲覧していないか、又は環境情報が常態と異なるなどの親世帯側の状況に応じて、子世帯側にコンテンツ送信又はコミュニケーションを促すプッシュ通知の機能を情報出力システム102に付加してもよい。あるいは、親世帯が画像を閲覧していないか、又は環境情報が常態と異なるなどの親世帯側の状況に応じて、介護事業者又は自治体など、子世帯以外の人たちに情報を通知する機能を情報出力システム102に付加してもよい。あるいは、子世帯側の親世帯側の状況の閲覧又は確認の頻度が少ない場合に、子世帯側にコンテンツ送信又はコミュニケーションを促すプッシュ通知の機能を情報出力システム102に付加してもよい。
【0155】
本実施形態の一変形例として、情報出力システム102は、第2ユーザの操作に応じてユーザ入力情報400を第2ユーザに向けて出力した場合だけでなく、ある期限T1までに、第2ユーザの操作に応じてユーザ入力情報400を第2ユーザに向けて出力しなかった場合にも、第1行動情報410を送信してもよい。ただし、第2ユーザの操作に応じてユーザ入力情報400が第2ユーザに向けて出力された場合と、期限T1までに、第2ユーザの操作に応じてユーザ入力情報400が第2ユーザに向けて出力されなかった場合とでは、第1行動情報410の内容が異なる。
【0156】
つまり、第1行動情報410は、第2ユーザの操作に応じてユーザ入力情報400が第2ユーザに向けて出力されていれば、第2ユーザがユーザ入力情報400に接する第1行動をとったことを示す情報である。一方、第1行動情報410は、期限T1までに、第2ユーザの操作に応じてユーザ入力情報400が第2ユーザに向けて出力されていなければ、第2ユーザが第1行動をとっていないことを示す情報である。この変形例では、画像を含むユーザ入力情報400が情報出力システム102で受信されたにも関わらず、期限T1までに、第2ユーザの操作に応じてその画像が第2ユーザに向けて表示されていなければ、第1行動情報410には、第2ユーザが画像を見る行動を第1行動としてとっていないことを示す「画像を見ていません!」などのメッセージが含まれる。音声を含むユーザ入力情報400が情報出力システム102で受信されたにも関わらず、期限T1までに、第2ユーザの操作に応じてその音声が第2ユーザに向けて出力されていなければ、第1行動情報410には、第2ユーザが音声を聞く行動を第1行動としてとっていないことを示す「音声を聞いていません!」などのメッセージが含まれてもよい。テキストメッセージを含むユーザ入力情報400が情報出力システム102で受信されたにも関わらず、期限T1までに、第2ユーザの操作に応じてそのテキストメッセージが第2ユーザに向けて表示されていなければ、第1行動情報410には、第2ユーザがテキストメッセージを読む行動を第1行動としてとっていないことを示す「メッセージを読んでいません!」などのメッセージが含まれてもよい。
【0157】
この変形例では、第1ユーザが画像を投稿したにも関わらず、その画像が第2ユーザにより閲覧されないまま一定期間が経過すると、画像が閲覧されていないことが第1ユーザに通知される。このような通知は、親世帯と離れて暮らしている子世帯にとって、親世帯を訪問するか、又は電話若しくはメールなどのコミュニケーション手段で親世帯に連絡をとるきっかけになりやすく、子世帯と親世帯との間のコミュニケーションの促進につながる。
【0158】
この変形例を第1変形例としてさらに説明する。
【0159】
図8を参照して、第1変形例に係る通信システム100の動作を説明する。
【0160】
図8のステップS41からステップS43の処理は、情報出力システム102の通信装置210で実行される。
【0161】
ステップS41において、制御部211は、期限T1が到来したかどうかを判定する。制御部211は、期限T1が到来したと判定した場合に、ステップS42の処理を行う。
【0162】
制御部211は、期限T1を、ステップS16でユーザ入力情報400を受信した時点を基準に設定してもよいし、ステップS23で第1行動情報410を送信した時点と、ステップS33で第2行動情報420を送信した時点とのうち遅い方の時点を基準に設定してもよいし、又は他の時点を基準に設定してもよい。制御部211は、期限T1を、ステップS23で第1行動情報410を送信した時点のみを基準に設定してもよいし、又はステップS33で第2行動情報420を送信した時点のみを基準に設定してもよい。
【0163】
具体的には、制御部211は、ステップS16でユーザ入力情報400を受信したときに、時間のカウントを開始する。制御部211は、時間のカウント中に、ステップS21で第2ユーザの操作に応じてユーザ入力情報400を第2ユーザに向けて出力する制御を行った場合は、時間のカウントを停止及びリセットする。制御部211は、カウントした時間が1日などの一定期間を超えたときに、期限T1が到来したと判定する。
【0164】
あるいは、制御部211は、ステップS23で第1行動情報410を送信したときに、時間のカウント中でなければ、時間のカウントを開始する。制御部211は、ステップS23で第1行動情報410を送信したときに、時間のカウント中であれば、時間のカウントを一旦停止及びリセットしてから、時間のカウントを開始する。制御部211は、ステップS33で第2行動情報420を送信したときにも、時間のカウント中でなければ、時間のカウントを開始する。制御部211は、ステップS33で第2行動情報420を送信したときに、時間のカウント中であれば、時間のカウントを一旦停止及びリセットしてから、時間のカウントを開始する。制御部211は、時間のカウント中に、ステップS21で第2ユーザの操作に応じてユーザ入力情報400を第2ユーザに向けて出力する制御を行った場合は、時間のカウントを停止及びリセットする。制御部211は、カウントした時間が1日などの一定期間を超えたときに、期限T1が到来したと判定する。
【0165】
ステップS42において、制御部211は、ステップS41で期限T1が到来したにも関わらず、第2ユーザの操作に応じてユーザ入力情報400を第2ユーザに向けて出力する制御を行っていないため、第2ユーザがユーザ入力情報400に接する第1行動をとっていないことを示す情報を第1行動情報410として生成する。
【0166】
具体的には、制御部211は、第2ユーザがユーザ入力情報400に含まれる第2ユーザの孫の画像を見る行動を第1行動としてとっていないことを示す「画像を見ていません!」などのメッセージを含む第1行動情報410を生成する。第1行動情報410には、メッセージそのものの代わりに、メッセージの識別子が含まれてもよい。制御部211は、現在時刻を示す時刻情報を閲覧時刻情報として、生成した第1行動情報410に追加してもよい。制御部211は、画像とともに画像の識別子がユーザ入力情報400に含まれていれば、その識別子を、生成した第1行動情報410に追加してもよい。制御部211は、画像とともに時刻情報がユーザ入力情報400に含まれていれば、その時刻情報を撮影時刻情報として、生成した第1行動情報410に追加してもよい。制御部111は、画像とともに位置情報がユーザ入力情報400に含まれていれば、その位置情報を、生成した第1行動情報410に追加してもよい。制御部211は、第1行動情報410を記憶部212に書き込む。
【0167】
ステップS43において、制御部211は、通信部213を介して、ステップS42で生成した第1行動情報410を送信する。
【0168】
具体的には、制御部211は、「画像を見ていません!」などのメッセージを含む第1行動情報410を記憶部212から読み取る。制御部211は、ネットワーク104経由で、読み取った第1行動情報410を端末機器101に送信する。
【0169】
図8のステップS44及びステップS45の処理は、端末機器101の通信装置110で実行される。
【0170】
ステップS44において、制御部111は、通信部113を介して、ステップS43で送信された第1行動情報410を受信する。
【0171】
具体的には、制御部111は、ネットワーク104経由で、「画像を見ていません!」などのメッセージを含む第1行動情報410を情報出力システム102から受信する。制御部111は、受信した第1行動情報410を記憶部112に書き込む。
【0172】
ステップS45において、制御部111は、ステップS44で受信した第1行動情報410を第1ユーザに向けて出力する制御を行う。この制御に従って、出力装置130が第1行動情報410を第1ユーザに向けて出力する。
【0173】
具体的には、制御部111は、第1行動情報410に含まれる「画像を見ていません!」などのメッセージを記憶部112から読み取る。制御部111は、読み取ったメッセージを出力装置130に含まれるディスプレイの画面に表示する制御を行う。この制御に従って、ディスプレイが「画像を見ていません!」などのメッセージを画面に表示する。制御部111は、メッセージそのものの代わりに、メッセージの識別子が第1行動情報410に含まれていれば、その識別子に対応する、記憶部112に予め記憶されたメッセージを特定し、特定したメッセージをディスプレイの画面に表示する制御を行ってもよい。制御部111は、メッセージ又はメッセージの識別子とともに閲覧時刻情報が第1行動情報410に含まれていれば、その閲覧時刻情報をディスプレイの画面に表示する制御を行ってもよい。制御部111は、メッセージ又はメッセージの識別子とともに画像の識別子が第1行動情報410に含まれていれば、その画像の識別子をディスプレイの画面に表示する制御を行ってもよい。制御部111は、メッセージ又はメッセージの識別子とともに撮影時刻情報が第1行動情報410に含まれていれば、その撮影時刻情報をディスプレイの画面に表示する制御を行ってもよい。制御部111は、メッセージ又はメッセージの識別子とともに位置情報が第1行動情報410に含まれていれば、その位置情報をディスプレイの画面に表示する制御を行ってもよい。
【0174】
本実施形態の一変形例として、情報出力システム102は、ある期限T2までに、第2ユーザの操作に応じてユーザ入力情報400を第2ユーザに向けて出力しなかった場合に、第2行動情報420を送信してもよい。すなわち、第2ユーザがユーザ入力情報400に接する頻度の高さに応じて、第2ユーザの行動状況の認識結果を通知する頻度が調整されてもよい。
【0175】
この変形例では、第1ユーザが画像を投稿したにも関わらず、その画像が第2ユーザにより閲覧されないまま一定期間が経過し、その時点又はその直近に第2ユーザの特定の行動が認識されていると、その行動がとられたことが第1ユーザに通知される。そのため、親世帯と離れて暮らしている子世帯でも、通知を受ける度に、親世帯の存在を感じることができる。画像が閲覧される頻度が少なくても、画像を閲覧する行動とは別の行動についての通知があるため、通知の頻度が少なくならず、子世帯が親世帯の存在を日常的に感じることができる。また、この変形例では、第1ユーザが画像を投稿したにも関わらず、その画像が第2ユーザにより閲覧されないまま一定期間が経過し、その時点又はその直近に第2ユーザが特定の行動をとるべき状況でその行動が認識されていないと、その行動がとられるべき状況でとられていないことが第1ユーザに通知される。このような通知は、親世帯と離れて暮らしている子世帯にとって、親世帯を訪問するか、又は電話若しくはメールなどのコミュニケーション手段で親世帯に連絡をとるきっかけになりやすく、子世帯と親世帯との間のコミュニケーションの促進につながる。
【0176】
この変形例を第2変形例としてさらに説明する。
【0177】
図9を参照して、第2変形例に係る通信システム100の動作を説明する。この動作は、
図6に示した動作を代替する。
【0178】
図9のステップS51からステップS56の処理は、情報出力システム102の通信装置210で実行される。
【0179】
ステップS51の処理については、
図6のステップS31の処理と同じであるため、説明を省略する。
【0180】
ステップS52において、制御部211は、期限T2が到来したかどうかを判定する。制御部211は、期限T2が到来したと判定した場合に、ステップS53の処理を行う。
【0181】
ステップS52の詳細な処理については、期限T1が期限T2に変わる点を除き、第1変形例におけるステップS41の詳細な処理と同じであるため、説明を省略する。制御部211が期限T2を設定する処理についても、第1変形例において制御部211が期限T1を設定する処理と同じであるため、説明を省略する。
【0182】
ステップS52の処理は、ステップS51の処理の前に行われてもよい。すなわち、制御部211は、期限T2が到来したと判定するまでは、ステップS51の処理を行わなくてもよい。
【0183】
ステップS53及びステップS54の処理については、それぞれ
図6のステップS32及びステップS53の処理と同じであるため、説明を省略する。
【0184】
図9のステップS55及びステップS56の処理は、端末機器101の通信装置110で実行される。
【0185】
ステップS55及びステップS56の処理については、それぞれ
図6のステップS34及びステップS55の処理と同じであるため、説明を省略する。
【0186】
本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。例えば、ブロック図に記載の複数のブロックを統合してもよいし、又は1つのブロックを分割してもよい。フローチャートに記載の複数のステップを記述に従って時系列に実行する代わりに、各ステップを実行する装置の処理能力に応じて、又は必要に応じて、並列的に又は異なる順序で実行してもよい。その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲での変更が可能である。
【符号の説明】
【0187】
100 通信システム
101 端末機器
102 情報出力システム
103 サーバ
104 ネットワーク
110 通信装置
111 制御部
112 記憶部
113 通信部
114 測位部
120 入力装置
130 出力装置
201 STB
202 リモートコントローラ
203 テレビ
204 インジケータ
205 ポート
206 ポート
207 ポート
210 通信装置
211 制御部
212 記憶部
213 通信部
214 I/O部
220 入力装置
230 出力装置
240 センサ
250 メータ
260 電子機器
301 制御部
302 記憶部
303 通信部
400 ユーザ入力情報
410 第1行動情報
420 第2行動情報