(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-16
(45)【発行日】2023-10-24
(54)【発明の名称】オンデマンドのカスタマイズされたサービスのための方法及びシステム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/30 20120101AFI20231017BHJP
G06Q 10/083 20230101ALI20231017BHJP
G06Q 30/015 20230101ALI20231017BHJP
【FI】
G06Q50/30
G06Q10/083
G06Q30/015
(21)【出願番号】P 2021169571
(22)【出願日】2021-10-15
(62)【分割の表示】P 2018541361の分割
【原出願日】2017-01-27
【審査請求日】2021-11-10
(32)【優先日】2016-08-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2016-04-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2016-02-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】318017187
【氏名又は名称】オペラ テクノロジーズ、インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100202751
【氏名又は名称】岩堀 明代
(74)【代理人】
【識別番号】100191086
【氏名又は名称】高橋 香元
(72)【発明者】
【氏名】ワン、ケヴィン サンリン
【審査官】大野 朋也
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-146300(JP,A)
【文献】特開2013-134641(JP,A)
【文献】特開2003-141219(JP,A)
【文献】特開2005-011284(JP,A)
【文献】特開2003-346013(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2008/0195428(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0161554(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2009/0204547(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
カスタマイズされたオンデマンド輸送サービスを提供するための計算実装方法であって、前記方法は、
1つ又は複数のサービス提供者に関連した1つ又は複数のサービス提供者のデータのセットをサーバにより受信するステップと、
顧客の1つ又は複数の好み要求に関連する好みデータを前記サーバにより受信するステップと、
第1のサーチ・パラメータ又は1つ及び複数の追加のサーチ・パラメータをリストするメニューを前記サーバにより顧客コンピューティング・デバイスへ送信するステップであって、前記第1のサーチ・パラメータは、返すサービス提供者の第1のセットの所望の数を見つけるためのものであり、前記1つ又は複数の追加のサーチ・パラメータは、集荷位置に時間内に到着するサービス提供者の第2のセットを見つけるための第2のサーチ・パラメータと、前記集荷位置に近いサービス提供者の第3のセットを見つけるための第3のサーチ・パラメータと、を含むものであるステップと、
前記集荷位置と、前記第1のサーチ・パラメータと前記第2のサーチ・パラメータ又は前記第3のサーチ・パラメータを含む2つ以上のサーチ・パラメータに対応する前記顧客により入力されたデータに関連するサーチ・パラメータのデータとを含むサービス要求を、前記顧客コンピューティング・デバイスから前記サーバにより受信するステップと、
2つ以上のサーチ・パラメータと事前設定された好みデータに基づく検索に応答して、前記サービス要求のための1つ又は複数のサービス提供者に関連する1つ又は複数の全地球測位システム(GPS)受信機を介して、1つ又は複数のサービス提供者を前記サーバにより見つけるステップと、
前記顧客からの選択のためのユーザインターフェースに表示するため、前記1つ又は複数の見つけられたサービス提供者と、前記見つけられた各サービス提供者に対応する1つ又は複数の指標を、前記顧客コンピューティング・デバイスへ送信するステップであって、前記1つ又は複数の指標に伴う前記1つ又は複数のサービス提供者は、それぞれ、少なくとも前記2つ以上のサーチ・パラメータの1つにより前記ユーザインターフェースで識別され、前記1つ又は複数の指標は、前記顧客の前記事前設定された好みデータの少なくとも一部を満たすサービス提供者のデータの少なくとも1セットを示すものであるステップと、
1つ又は複数の可用なサービス提供者の少なくとも1つの以前に移動したルートに関連する履歴GPS位置データのセットを前記サーバに連結されたデータベースから取得するステップであって、前記履歴GPS位置データのセットは、前記1つ又は複数の可用なサービス提供者に関連する1つ又は複数のコンピューティング・デバイスの前記GPS受信機から受信されるステップと、
少なくとも1つの前記1つ又は複数の可用なサービス提供者の熟知レベルをサービス要求のルートとともに計算するステップであって、(i)前記履歴GPS位置データのセットと前記サービス要求のルートの位置データを比較すること、及び(ii)前記ルートの前記位置データと前記少なくとも1つの前記1つ又は複数の可用なサービス提供者の前記履歴GPS位置データのセットとのマッチ関係を判断することであって、前記マッチ関係は、前記少なくとも1つの前記1つ又は複数の可用なサービス提供者の前記以前に移動したルートに関連する前記履歴GPS位置データに直接的又は間接的にマッチする前記ルートの前記位置データのパーセントとして定義されるものとして判断すること、により計算するステップと、
熟知レベル指標セットを介して、前記少なくとも1つの前記1つ又は複数の可用なサービス提供者の計算された前記熟知レベルを表示するために送信するステップと、
前記見つけられたサービス提供者から特定のサービス提供者の選択を前記顧客コンピューティング・デバイスから前記サーバにより受信するステップと、
前記サービス要求に関する通知を選択されたサービス提供者のコンピューティング・デバイスへ送信するステップと、
前記サービス要求の受諾又は拒絶を前記選択されたサービス提供者の前記コンピューティング・デバイスから前記サーバにより受信するステップと、を含む、方法。
【請求項2】
前記2つ以上のサーチ・パラメータのメニューリストは、前記1つ又は複数の可用なサービス提供者に関して前記1つ又は複数の指標を表示する間、モバイル・デバイスの表示画面で見えたまま及びアクセス可能なままである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記顧客によって選択されない少なくとも1つのサーチ・パラメータは、
表示画面で起動されていない状態になっている、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
少なくとも1つのサーチ・パラメータは、前記顧客からの少なくとも1つの入力に基づいて調整可能である、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記顧客の集荷位置を囲む2つ以上の地理領域を表示するために対話式電子地図の図形表現で送信するステップであって、前記2つ以上の地理領域は、前記サービス提供者の第1のセットのための第1の地理領域及び少なくとも前記サービス提供者の第2のセットのための第2の地理領域又は前記サービス提供者の第3のセットのための第3の地理領域とを含むステップ、をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記2つ以上のサーチ・パラメータを伴う前記サービス要求に基づくそれぞれの地理領域の中の前記1つ又は複数の可用なサービス提供者を表示するステップ、をさらに含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記時間又は前記第3のサーチ・パラメータを使用して可用なサービス提供者の所望の数を識別できないことに応答して、表示する可用なサービス提供者の所望の数を捜し出すために前記時間又は前記第3のサーチ・パラメータを自動的に合わせるステップ、をさらに含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記1つ又は複数の指標は、少なくとも、熟知レベル、識別ステータス、可用性、プロフィールデータ、時間内にサービス提供者によって完了されたサービス要求の総数、要求された集荷位置に基づいて地理領域内でサービス提供者によって完了されたサービス要求の総数、要求された納入位置に基づいてサービス提供者によって完了されたサービス要求の総数、顧客による価格提案、顧客によって開始された前記価格提案に対する応答、可用なサービス提供者によって開始された価格提案、顧客価格応答、顧客とサービス提供者の需要と供給、価格提案が初期設定価格を上回っているかどうか、価格提案が初期設定価格を下回っているかどうか、または価格提案が初期設定価格と等しいかどうか、の1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
1つ又は複数のサービス提供者から1つ又は複数の事前設定されたサービスの制限を受信するステップと、及び、
前記1つ又は複数のサービス提供者の前記1つ又は複数の事前設定されたサービスの制限を前記顧客の1つ又は複数の事前設定された好みと比較することにより前記1つ又は複数の可用なサービス提供者を識別するステップであって、前記1つ又は複数の事前設定されたサービスの制限は、少なくとも、時間の制限又はサービスの制限を含むステップと、をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記顧客のお気に入りリストにサービス提供者を追加する要求を前記顧客から受信するステップと、
前記サービス提供者からの許可を要求するステップと、
前記サービス提供者からの前記許可を受信するステップと、
前記サービス提供者を前記顧客の前記お気に入りリストに追加するステップと、をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
カスタマイズされたオンデマンド輸送サービスを提供するためのコンピュータ実装システムであって、前記システムは、コンピュータ可読命令が格納された少なくとも1つの非一時的なコンピュータ可読記憶媒体、データベース、及びコンピュータ可読命令を実行するプロセッサを含むサーバを含み、前記コンピュータ可読命令は、
1つ又は複数のサービス提供者に関連した1つ又は複数のサービス提供者のデータのセットを前記サーバにより受信するステップと、
顧客の1つ又は複数の好み要求に関連する好みデータを前記サーバにより受信するステップと、
第1のサーチ・パラメータ又は1つ及び複数の追加のサーチ・パラメータをリストするメニューを顧客コンピューティング・デバイスのインターフェースへ送信するステップであって、
前記第1のサーチ・パラメータは、返すサービス提供者の第1のセットの所望の数を見つけるためのものであり、前記1つ又は複数の追加のサーチ・パラメータは、集荷位置に時間内に到着するサービス提供者の第2のセットを見つけるための第2のサーチ・パラメータと、前記集荷位置に近いサービス提供者の第3のセットを見つけるための第3のサーチ・パラメータと、を含むものであるステップと、
前記集荷位置と、前記第1のサーチ・パラメータと前記第2のサーチ・パラメータ又は前記第3のサーチ・パラメータを含む2つ以上のサーチ・パラメータに対応する前記顧客により入力されたデータに関連するサーチ・パラメータのデータとを含むサービス要求を、前記顧客コンピューティング・デバイスから前記サーバにより受信するステップと、
2つ以上のサーチ・パラメータと事前設定された好みデータに基づく検索に応答して、前記サービス要求のための1つ又は複数のサービス提供者に関連する1つ又は複数の全地球測位システム(GPS)受信機を介して、1つ又は複数のサービス提供者を前記サーバにより見つけるステップと、
前記顧客からの選択のためのユーザインターフェースに表示するため、前記1つ又は複数の見つけられたサービス提供者と、前記見つけられた各サービス提供者に対応する1つ又は複数の指標を、前記顧客コンピューティング・デバイスへ送信するステップであって、前記1つ又は複数の指標に伴う前記1つ又は複数のサービス提供者は、それぞれ、少なくとも前記2つ以上のサーチ・パラメータの1つにより前記ユーザインターフェースで識別され、前記1つ又は複数の指標は、前記顧客の前記事前設定された好みデータの少なくとも一部を満たすサービス提供者のデータの少なくとも1セットを示すものであるステップと、
1つ又は複数の可用なサービス提供者の少なくとも1つの以前に移動したルートに関連する履歴GPS位置データのセットを前記サーバに連結された前記データベースから取得するステップであって、前記履歴GPS位置データのセットは、前記1つ又は複数の可用なサービス提供者に関連する1つ又は複数のコンピューティング・デバイスの前記GPS受信機から受信されるステップと、
少なくとも1つの前記1つ又は複数の可用なサービス提供者の熟知レベルをサービス要求のルートとともに計算するステップであって、(i)前記履歴GPS位置データのセットと前記サービス要求のルートの位置データを比較すること、及び(ii)前記ルートの前記位置データと前記少なくとも1つの前記1つ又は複数の可用なサービス提供者の前記履歴GPS位置データのセットとのマッチ関係を判断することであって、前記マッチ関係は、前記少なくとも1つの前記1つ又は複数の可用なサービス提供者の前記以前に移動したルートに関連する前記履歴GPS位置データに直接的又は間接的にマッチする前記ルートの前記位置データのパーセントとして定義されるものとして判断すること、により計算するステップと、
熟知レベル指標セットを介して、前記少なくとも1つの前記1つ又は複数の可用なサービス提供者の計算された前記熟知レベルを前記顧客コンピューティング・デバイスに表示するために送信するステップと、
前記見つけられたサービス提供者から特定のサービス提供者の選択を前記顧客コンピューティング・デバイスから前記サーバにより受信するステップと、
前記サービス要求に関する通知を選択されたサービス提供者のコンピューティング・デバイスへ送信するステップと、
前記サービス要求の受諾又は拒絶を前記選択されたサービス提供者の前記コンピューティング・デバイスから前記サーバにより受信するステップと、の指示を含む、システム。
【請求項12】
前記2つ以上のサーチ・パラメータのメニューリストは、前記1つ又は複数の可用なサービス提供者に関して前記1つ又は複数の指標を表示する間、モバイル・デバイスの表示画面で見えたまま及びアクセス可能なままである、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記顧客によって選択されない少なくとも1つのサーチ・パラメータは、
表示画面で起動されていない状態になっている、請求項11に記載のシステム。
【請求項14】
少なくとも1つのサーチ・パラメータは、前記顧客からの少なくとも1つの入力に基づいて調整可能である、請求項11に記載のシステム。
【請求項15】
前記プロセッサは、
前記顧客の集荷位置を囲む2つ以上の地理領域を表示するために対話式電子地図の図形表現を前記顧客コンピューティング・デバイスに送信するステップであって、前記2つ以上の地理領域は、前記サービス提供者の第1のセットのための第1の地理領域及び少なくとも前記サービス提供者の第2のセットのための第2の地理領域又は前記サービス提供者の第3のセットのための第3の地理領域とを含むステップ、をさらに指示される、請求項11に記載のシステム。
【請求項16】
前記プロセッサは、
前記2つ以上のサーチ・パラメータを伴う前記サービス要求に基づくそれぞれの地理領域の中の前記1つ又は複数の可用なサービス提供者を表示するステップ、をさらに指示される、請求項11に記載のシステム。
【請求項17】
前記時間又は前記第3のサーチ・パラメータを使用して可用なサービス提供者の所望の数を識別できないことに応答して、表示する可用なサービス提供者の所望の数を捜し出すために前記時間又は前記第3のサーチ・パラメータを自動的に合わせるステップ、をさらに含む、請求項11に記載のシステム。
【請求項18】
前記1つ又は複数の指標は、少なくとも、熟知レベル、識別ステータス、可用性、プロフィールデータ、時間内にサービス提供者によって完了されたサービス要求の総数、要求された集荷位置に基づいて地理領域内でサービス提供者によって完了されたサービス要求の総数、要求された納入位置に基づいてサービス提供者によって完了されたサービス要求の総数、顧客による価格提案、顧客によって開始された前記価格提案に対する応答、可用なサービス提供者によって開始された価格提案、顧客価格応答、顧客とサービス提供者の需要と供給、価格提案が初期設定価格を上回っているかどうか、価格提案が初期設定価格を下回っているかどうか、または価格提案が初期設定価格と等しいかどうか、の1つを含む、請求項11に記載のシステム。
【請求項19】
前記プロセッサは、
1つ又は複数のサービス提供者から1つ又は複数の事前設定されたサービスの制限を受信するステップと、及び、
前記1つ又は複数のサービス提供者の前記1つ又は複数の事前設定されたサービスの制限を前記顧客の1つ又は複数の事前設定された好みと比較することにより前記1つ又は複数の可用なサービス提供者を識別するステップであって、前記1つ又は複数の事前設定されたサービスの制限は、少なくとも、時間の制限又はサービスの制限を含むステップと、をさらに指示される、請求項11に記載のシステム。
【請求項20】
前記プロセッサは、
前記顧客のお気に入りリストにサービス提供者を追加する要求を前記顧客から受信するステップと、
前記サービス提供者からの許可を要求するステップと、
前記サービス提供者からの前記許可を受信するステップと、
前記サービス提供者を前記顧客の前記お気に入りリストに追加するステップと、をさらに指示される、請求項11に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、「METHOD AND SYSTEM FOR ON-DEMAND TRANSPORTATION SERVICE」と題する、2016年2月3日に出願の米国仮特許出願第62/290,778号、及び「METHOD AND SYSTEM FOR ON-DEMAND PREFERRED TRANSPORTATION SERVICE」と題する、2016年4月21日に出願の米国仮特許出願第62/325,602号の利益を主張し、これらの開示の全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は一般に、1つ又は複数のコンピューティング・デバイスの使用を通じてオンデマンド・サービスを提供するための方法及びシステムに関する。より詳細には、本発明は、顧客及びサービス提供者の好み(preference)及び制限(limitation)に基づく顧客とサービス提供者の間のオンデマンドのカスタマイズされたサービスのための方法及びシステムである。
【背景技術】
【0003】
サービスの電子要求を可能にするオンデマンド・サービス管理モバイル・アプリケーションが、より一般的になりつつある。これらのモバイル・アプリケーションは、モバイル通信デバイス上にダウンロードできるモバイル・アプリケーションを通じて顧客が直接、サービス提供者を予約することを可能にする。オンデマンド・サービスの需要は普遍的なので、世界中に拡大できることが、継続的な成長を可能にする。その他の従来のオンデマンド・サービス会社と比較して、顧客は利便性を享受することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
オンデマンド・サービスを伴う現在の手法は、サービス要求を発信するために、最も近いサービス提供者を見つけようとする概念を使用する。さらにサービス提供者が、サービス要求を受諾するのを拒絶又は拒否する場合、サービス提供者は、ペナルティを課されることがあり(例えば、サービス提供者の評価が下がることがあり、サービス提供者が一定期間、サービス要求を受け取ることを禁止されることもあり、一時金を失うこともある、等)、このことは、サービス提供者が受け取るサービス要求の発信のすべて又は大部分を引き受けることをサービス提供者に強いる効果がある。一方、サービス要求は、顧客から一定距離内にいる一定数のサービス提供者に発信されることがあり、サービス要求を受諾するいずれかのサービス提供者が、最初にサービス要求を受け取る。さらに現在のオンデマンド・サービス・システムは、顧客の好みに基づくのではなく、要求する顧客への近さの概念に基づくので、現在のオンデマンド・サービス・システムでは、顧客は常に好ましいサービス提供者に要求することができない。サービス提供者は、要求する顧客への近さに基づいて発信されており、どの顧客にサービス提供者がサービスを提供したいかについて発言権がないので、サービス提供者は同じ顧客を確保することもできない。
【0005】
現在のオンデマンド・サービスには、その運用の仕方に多くの欠陥がある。例えば、現在のオンデマンド・サービスは、サービスの複雑性を考慮せず、要求する顧客への近さに基づいてサービス提供者に発信しておらず、できるだけ迅速にサービスが行われるように、顧客に最も近いサービス提供者に発信することが一般的である。必ずしも最も近いサービス提供者が、顧客にサービスを実施するのに最もマッチするというわけでもないので、この原理では幾分不足している可能性がある。サービス提供者を発見する際に最も速いことが最高のサービスを意味する、ということが常に事実というわけでもない。速さは、効率的なサービスを提供するときの多くの中のほんの1つの要因にすぎないこともある。
【0006】
その上、現在のオンデマンド・サービス・システムは、サービス要求を受諾できない正当な理由のあるサービス提供者の位置の制限を考慮していない。むしろサービス提供者の受諾率が一定の割合より下に落ちると、サービス提供者はペナルティを課されるか、又はしばらくの間、サービス要求をもらえなくなることが多い。サービス提供者には、サービス要求を受諾できない正当な理由があることが多い。これらの理由は、サービス提供者の日程表にある何らかの予定、約束、又はイベントを含むことがあり、病院の予約、結婚式、友だち若しくは家族の集まり、又はサービス提供者のスケジュール上の他の任意の考えられるより重要な予定を含むがこれらに限定されない。
【0007】
現在のオンデマンド・サービス・システムのもう1つの不足は、これらが、サービス提供者の時間の制限を考慮していないということである。例えば、現在のオンデマンド輸送システムは、乗車時間が1時間かかるという事実にも関わらず、CからDまで車を運転するように、午後5:30にサービス提供者に発信することができ、このサービス提供者のシフトは、Dにおいて午後6時に終わる。これは、サービス提供者が、サービス要求を拒否して顧客に不快な思いをさせるか、又はサービス要求を受諾し、時間どおりにシフトを終えられないようにしなければならないことを意味する。このシナリオの両方は、サービス提供者の不満、又は金銭的なペナルティ若しくは低評価になる可能性の増大につながる。
【0008】
現在のオンデマンド・サービス・システムにおいて、顧客はサービス提供者の完全なプロフィールを見る機会がない。通常利用できる唯一の情報は、サービス提供者の写真、名前、及びサービス関連情報である。この情報が、潜在的で可用なサービス提供者についてのいくつかの基本知識を顧客に与えることができるとしても、顧客はまだ、要求されたサービスを提供するのにサービス提供者が充分な経験とスキルを有しているかどうかについて確信していない。
【0009】
現在のオンデマンド・サービス・システムにおいて、サービス提供者及び顧客に対して直接、星評価を行うのが通例である。しかし低い評価又は否定的なフィードバックは一般に、ときとして、サービス提供者と顧客の間に口頭又は身体的な論争を引き起こすことがある。
【0010】
現在のオンデマンド・サービス・システムにおいて、単価はほとんど固定されている。しかし固定価格が特定の金額又は割合だけ上げられる場合、価格が変動することがあり、またこのような急上昇の明白な根拠もなく、状況次第で価格が上がることもある。顧客は価格がいつ上がるか知らず、サービス・システムによって提案された価格を受諾する以外に選択肢がない。結果的に、上昇価格が、顧客にとっての重大な不利益になることがある。
【0011】
したがって当技術分野において、顧客とサービス提供者の双方がそれぞれ要求又は提供するサービスを、双方がカスタマイズでき、サービス要求において彼らを互いに識別し、マッチさせるために、顧客によって事前設定されたすべての好み、及びサービス提供者によって事前設定されたすべての制限からなる行列をシステムが使用する市場を提供する方法及びシステムが必要である。当技術分野において、サービス提供者若しくは顧客が再びマッチされたいと思うお気に入りサービス提供者リスト若しくはお気に入り顧客リスト、又はサービス提供者若しくは顧客が再びマッチされたいと思わないサービス提供者リスト若しくは顧客リストを、ユーザが作り出せる市場を提供する方法及びシステムも必要である。さらに当技術分野において、サービス提供者と顧客の双方がサービスの費用を受諾するように、サービスの価格がサービス提供者と顧客の間で交渉され得る市場を提供する方法及びシステムがまだ必要である。また当技術分野において、効率的で便利且つ簡単に理解される方法で、指標の様々なセットを用いて市場情報が表示され、顧客とサービス提供者の間で交換される方法及びシステムがまだ必要である。
【課題を解決するための手段】
【0012】
したがって、既知の顧客の好み及び既知のサービス提供者の制限の行列に基づいて、サービス提供者と顧客が適宜マッチされるオンデマンド・サービスの方法及びシステムを提供することが、本発明の例示的な実施例の1つの目的である。本発明の例示的な実施例は、カスタマイズされたサービスを提供し、その他の現在のオンデマンド・サービス・システムの前述の欠陥を解決するように構成される。
【0013】
良質のサービスを提供するために、データベースを動的にアップデートし、顧客及びサービス提供者の事前設定、設定、好み、制限、フィードバック、又はその他の情報の変化を示すように構成されるシステムを提供することも本発明の1つの目的である。本発明の例示的な実施例は、顧客の既知の好みに応じて、特定の顧客のサービス要求に最もマッチするサービス提供者を提供するように構成されてよい。顧客は、最もマッチするサービス提供者から最高のサービスを受けるために、顧客が有する好みのタイプに基づいて、システム内でオプションをカスタマイズしたいと思うことがある。顧客の好みとサービス提供者の制限の両方を考慮すると、本発明の例示的な実施例は、サービス要求に関するすべての詳細が説明され、ユーザによって事前設定されるので、サービスに対してサービス提供者又は顧客を不満足にさせることなく両者の望みをかなえる、さらにカスタマイズされた体験を提案する。
【0014】
さらに、サービス品質を改善するために、顧客とサービス提供者が互いに与えるフィードバックに基づくお気に入りリストを作り出すことによって、顧客とサービス提供者の関係を発展させ、培うことを促進することが本発明の1つの目的である。顧客は、1人又は複数のお気に入りサービス提供者を選ぶことができ、お気に入りサービス提供者は次に、自分のお気に入りリスト上にいる自分のお気に入り顧客から要求を受諾する優先度を与えられてよい。さらに、ブラックリストを作り出すことが本発明の1つの目的であり、これによってサービス提供者は、自分のブラックリストに載せている顧客からのサービス要求を発信する際にスキップされることになる。
【0015】
本発明のもう1つの目的は、現在のオンデマンド・サービス・システムで提示される価格設定方法の高まる不足を克服することである。本開示の例示的な実施例は、需要と供給に少なくとも部分的に基づく初期設定価格を参照しながら、要求されたサービスの価格を自ら進んで設定又は交渉するために、電子的に実装されたプラットフォームを顧客とサービス提供者に提示する。
【0016】
便利且つ効率的なやり方で、顧客のサービス要求に対して最もマッチするサービス提供者を選択する際に、顧客を助ける指標の様々なセットを提供することも本発明の1つの目的である。
【0017】
本発明の例示的な実施例の前述の概要は、本発明の範囲を限定するように解釈されるべきではない。本明細書で説明される本発明の例示的な実施例は例証目的にすぎず、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、さらに修正されてよいことが当業者には理解され、自明であるはずである。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】例示的なコンピューティング・デバイスの概略図である。
【
図3B】顧客の登録に関する例示的なワークフローを示す図である。
【
図3C】サービス提供者の登録に関する例示的なワークフローを示す図である。
【
図3D】例示的なサービス要求の追跡記録を示す図である。
【
図4A】サービス提供者のお気に入りリスト及びブラックリストの管理に関する例示的なワークフローを示す図である。
【
図4B】顧客のお気に入りリスト及びブラックリストの管理に関する例示的なワークフローを示す図である。
【
図5】サービス提供者と顧客の間の価格交渉の例示的なワークフローを示す図である。
【
図6A】最もマッチするサービス提供者を顧客が選択し、システムが発信する例示的なワークフローを示す図である。
【
図6B】お気に入り顧客をサービス提供者が推薦する例示的なワークフローを示す図である。
【
図6C】お気に入りサービス提供者を顧客が推薦する例示的なワークフローを示す図である。
【
図6D】ブラックリストに載せられた顧客をサービス提供者が推薦する例示的なワークフローを示す図である。
【
図6E】顧客がブラックリストに載せられたサービス提供者を推薦する例示的なワークフローを示す図である。
【
図7A】サービス提供者が顧客の識別情報を閲覧するための例示的な指標設定を示す図である。
【
図7B】顧客がサービス提供者の識別情報を閲覧するための例示的な指標設定を示す図である。
【
図7C】サービス要求及び指標設定のための例示的な顧客のインターフェースを示す図である。
【
図7D】サービス要求及び指標設定のための例示的な顧客のインターフェースを示す図である。
【
図7E】サービス及び指標設定のための例示的なサービス提供者のインターフェースを示す図である。
【
図7F】サービス及び指標設定のための例示的なサービス提供者のインターフェースを示す図である。
【
図7G】顧客の例示的なプロフィールを示す図である。
【
図7H】サービス提供者の例示的なプロフィールを示す図である。
【
図7I】ユーザ分類に関する例示的な指標行列を示す図である。
【
図7J】サービス提供者及び顧客に関する例示的な指標行列を示す図である。
【
図7K】サービス提供者及び顧客に関する例示的な指標行列を示す図である。
【
図7L】サービス提供者及び顧客に関する例示的な指標行列を示す図である。
【
図7M】サービス提供者及び顧客に関する例示的な指標行列を示す図である。
【
図7N】サービス提供者のリアル・タイム・ステータスに基づいて、お気に入りリストからサービス提供者を選択する例示的なワークフローを示す図である。
【
図7O】顧客のサーチ・パラメータのための例示的なインターフェースを示す図である。
【
図7P】顧客のためのサービス提供者の例示的なリストを示す図である。
【
図7Q】サービス提供者のサーチ・パラメータのための例示的なインターフェースを示す図である。
【
図7R】サービス提供者のための顧客の例示的なリストを示す図である。
【
図7S】顧客のサーチ・パラメータのための例示的なインターフェースを示す図である。
【
図7T】顧客のサーチ・パラメータのための例示的なインターフェースを示す図である。
【
図7U】サービス提供者のサーチ・パラメータのための例示的なインターフェースを示す図である。
【
図7V】サービス提供者のサーチ・パラメータのための例示的なインターフェースを示す図である。
【
図8A】例示的なデータベース構成要素の概略図である。
【
図8B】指標を生成する例示的なワークフローを示す図である。
【
図9A】顧客のための例示的なサービスの好みを示す図である。
【
図9B】サービス提供者のための例示的なサービスの制限を示す図である。
【
図9C】顧客が輸送サービスを要求するための例示的なワークフローを示す図である。
【
図9D】顧客が配達サービスを要求するための例示的なワークフローを示す図である。
【
図10A】サービス提供者が輸送サービスを提供する例示的なワークフローを示す図である。
【
図10B】サービス提供者が配達サービスを提供する例示的なワークフローを示す図である。
【
図11A】顧客が否定的なフィードバックをサービス提供者に提供する例示的なワークフローを示す図である。
【
図11B】顧客が肯定的なフィードバックをサービス提供者に提供する例示的なワークフローを示す図である。
【
図12A】サービス提供者が否定的なフィードバックを顧客に与える例示的なワークフローを示す図である。
【
図12B】サービス提供者が肯定的なフィードバックを顧客に与える例示的なワークフローを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明の例示的な実施例によれば、本明細書で開示される方法及びシステムは、オンデマンドのカスタマイズされたサービスのための手段を提供する。本明細書において「サービス」は、乗客のための輸送サービス、品物の配達サービス、及び輸送サービスと配達サービスの両方の、3つのタイプのサービスを指す。これらのサービスは、オンデマンドで要求されてよい。本明細書において「オンデマンド」は、要求されたときにリアル・タイムでサービスが行われるときをさらに定義することを意図する。「オンデマンド」は、2時間後又は数日後などの、事前にスケジュールされるという観念又は未来の定刻に発生するという観念に反して使用され、オンデマンド・サービスはちょうどその時に起こり、その一方で事前にスケジュールされたサービスは、所定の時間、日付、又は所定の時間帯に行われる。さらに、「カスタマイズされた」は、サービスの性質をさらに修正する。これは個々に、サービスに関わる顧客の好み又はサービス提供者の制限を指す。サービスのタイプに関わらず、本明細書において「サービス提供者」は、1人の個人、人々のグループ、或いは輸送サービス、又は配達サービス、又は輸送サービスと配達サービスの両方を提供することを必要とされ得る民間企業又は公的若しくは非営利組織の関係団体であってよい。サービスを提供するサービス提供者の能力は、自由に使えるどのツールをサービス提供者が有するかによる。例えば、顧客をどこかに車で送る場合、車両が必要だが、その一方で配達サービスの要求は、車両だけでなく、歩いている誰か又は自転車に乗っている誰かによっても提供され得る。
【0020】
「顧客」は、輸送サービスであれ、配達サービスであれ、両方であれ、サービスがどのタイプのサービスであるかに関わらず、サービスを要求又は注文する、個人、又は1つのエンティティからの複数の個人である、誰かを指す。
【0021】
顧客とサービス提供者は、本明細書で説明される方法及びシステムを等しく使用するので、両者は一般に、サービス要求において彼らが果たす役割に対応する具体的なユーザ・タイプによって呼ばれるのに加えて、「ユーザ」又は「複数のユーザ」と呼ばれることがある。ユーザ・タイプ1はサービス提供者であり、ユーザ・タイプ2は顧客である、2つのタイプのユーザがいる。
【0022】
本明細書において、任意のタイプのサービスに対する要求は一般に、「サービス要求」と呼ばれる。この単語の背景にある本質的な意味は、サービス提供者への接続を使用するウェブ又はモバイル・アプリケーション上で、具体的なオンデマンド・サービスの要求を顧客が入力することであり、これは、少なくともサービスのタイプ及び集荷位置又は納入位置(pickup or drop off location)を指定する。
【0023】
本明細書において用語「システム」は、1つ又は複数のサーバ、データベース、モバイル・エンド・アプリケーション、ウェブ・ポータル、ネットワーク設定、他を含むがこれらに限定されない、基本構成要素と組み合わされ、統合された様々な事前にプログラムされた特徴を有する、ポータブル・コンピューティング・デバイスを動作させるハードウェアとソフトウェアの組合せを通じた実装形態を指す。これらの構成要素のサポートによって、システムは、ウェブサイト又はモバイル・アプリケーションなどのユーザ・インターフェースを通じてサービスを提供する。さらにシステムは、世界中のどこに配置されてもよいデータ・センタからのサポートがある、分散構造になっている可能性のある、2つ以上のサーバを有することができる。移動時間、ルート、価格設定情報、プロフィール、及び設定情報、他を表示する、電子地図表示、指標などの、ユーザのサービス要求に関連する情報をモバイル・デバイス上のユーザが提供され得るように、これらの実装形態は、通信的にリンクされ、プラットフォームを横断することができる。システムの特徴は、方法のステップがプロセッサによって処理され、出力されることを可能にするコンピューティング・デバイスを通じて実装されてよい。
【0024】
本発明の実施例によれば、カスタマイズは、顧客の好みとサービス提供者の制限に部分的に基づく。用語「好み」は、顧客が、サービス要求の一定の態様を優先させることができるということを意味する。これらの好みは、サービス要求のための理想的な条件であってよく、またこれらは前提条件であってもよい。用語「制限」は、サービス提供者がサービスに課すことを望める任意のタイプの抑制を意味する。これらの制限は、制限に関する2つの広範なカテゴリを含んでよく、第1は、何を、いつ、どこで、どのように、及び誰に、サービス提供者はサービスを提供するのかに関する個人的な制限である。個人的な制限は、様々なタイプのサービスに関係してよく、例えば、配達サービスにおける制限は、車両サイズ若しくは定員、又は一定の品物を扱うサービス提供者の能力に関係してよい。また、個人的な制限は、サービス提供者が一定の地理領域にサービスを提供する気にならないことに基づく位置の制限を含んでよい。又は、これらの位置の制限は、オンデマンド・サービスのエリアを一定の地理領域に制限するという、サービス提供者の要望に基づいてよい。これらの地理領域は、1つ又は複数の通り、郵便番号、町、市、区若しくは郡、州、又は他の任意の地域の決定的な特徴によって定義されてよい。
【0025】
個人的な位置の制限に加えて、サービス提供者は、自分の作業シフトに関係し得る個人的な時間の制限を事前設定することができる。第2に、これは、一定の地理領域で又は一定期間、サービス提供者がサービスを提供できなくなる、法律、条例、又は他の規制によってサービス提供者に課される法律上の制限であってよい。例えば、New York City Taxi and Limousine Commission(TLC)によって課されるルールに基づくと、TLCのドライバは、1日あたり連続12時間を超えて、又は1週あたり72時間を超えて働くことを許されていない。「好み」及び「制限」という2つの異なる用語が2つのユーザ・タイプに対して使用される理由は、サービス提供者及び顧客は、潜在的なサービス要求と異なる関係を有するからである。サービス提供者は、できるだけ多くのサービス要求を受諾しようという気持ちがあるが、その一方で顧客は、できるだけ特定の好みの多くに合うサービス提供者をより選択的に選ぶことができる。本質的に、少なくとも好みを満たさないサービス提供者を顧客が雇いたくないと思う、顧客の好みが基準となる。その一方でサービス提供者は、サービス提供者が移動する意思がある最大時間に対する制限などの、一定のポイントである制限まで、どのようなサービス要求も受諾する意思があることがある。
【0026】
好みの中心概念は、サービス要求に条件をつけるオプションを顧客に与えることに関する。用語「好み」が決して、中心概念を制約することを意図するものではないということが当業者によって理解されよう。「条件」、「フィルタ条件」、又は「認定(qualification)」などの他の用語が、その代わりに使用されてよい。用語「制限」も決して、サービス提供者がサービス要求を受諾することに制限を設定できるようにするという中心概念を制約することを意図するものではない。「制約」又は「境界」などの用語が、この用語の代わりに使用されてもよい。さらに用語「好み」及び「制限」は、本明細書において互いに対比して使用されることがあるが、好みを有する顧客が何らかの制限を有することもあり、また制限を有するサービス提供者が一定の好みを有することもあるので、この対比は、基本的に逆のものとして「好み」及び「制限」を定めるのではなく、ユーザ・タイプの違いを表現することを意図するものである。
【0027】
本発明の例示的な実施例によれば、「指標」は、単純で、すばやく、且つ便利な方法で、顧客、又はサービス提供者、又は両者に、オンデマンド・サービスに関連した情報を送信又は表示するための手段である。
【0028】
本発明の例示的な実施例によれば、顧客は、潜在的で可用なサービス提供者を識別するために、「サーチ・パラメータ」又は「サーチ半径(search radius)」を使用することによって、潜在的に最もマッチするサービス提供者をサーチすることができる。本明細書においてこれらの用語が意味するものは、ユーザの好みによって範囲が決定される領域又は地域であり、電子地図表示上の範囲の大きさに関連する。好みは、自分が交渉したいと思う所望の数のサービス提供者に、又は集荷位置から一定距離にいる、若しくは一定時間内に集荷位置に到着できるサービス提供者に、顧客がサーチを制限することによって決定されてよい。用語「サーチ・パラメータ」は「サーチ地域」に関連して使用され、「地理領域」は、集荷位置から一定時間離れた範囲内にいるすべてのサービス提供者のサーチなど、必ずしも一様でなくてよい。いくつかの例において、サーチ地域は、距離に基づくときなど、さらに一様であってよく、この場合、顧客は、集荷位置から2マイルの範囲内にいる潜在的で可用なサービス提供者をサーチしている可能性がある。このケースでは、距離の範囲に基づくサーチ・パラメータは本明細書において、「サーチ半径」と呼ばれる。一方でサーチ・パラメータの機能はサービス提供者にも提供され、サービス提供者はサーチ・パラメータの使用を通じて、電子地図表示上で潜在顧客を識別できる。サーチ・パラメータを用いて、サービス提供者は、自分が取引したいと思う所望の数の顧客に、又は現在位置から一定距離の範囲内にいる、若しくは集荷位置が現在位置から一定の移動時間離れた範囲内にいる顧客に、サーチを制限することができる。
【0029】
特に明記しない限り、個人的な制限は、用語「個人的な制限」によって、又は単純に「制限」によって言及される。「個人的な」制限と「法律上の」制限の間には重要な違いがあるが、サービス提供者に当てはまる法律上の制限があるので、これらの制限は管轄区域に基づいてサービス提供者に課され、その一方で個人的な制限は、サービス提供者の裁量に基づいて入力され、事前設定される。本明細書において「制限」は、「法律上の制限」と特に呼ばれない限り、個人的な制限を指し、法律又は規制によってサービスに課される制限を指す。
【0030】
電子地図表示は、Google(登録商標)Maps又はWaze(登録商標)などの、地図作成アプリケーション・プログラミング・インターフェース(API:application programing interface)を使用することによって生成されてよい。いくつかの実装形態において、地図は、モバイル・デバイスのタッチ・スクリーン上に表示されてよく、これは、タッチ・スクリーン・センサによって可能になる電子地図表示インターフェースと対話することによって、現在位置、集荷位置、納入位置、又は帰還位置を、ユーザが指定することを可能にする。地図作成機能がGPSデータ又は地理位置(geolocation)を調べて、サービス提供者が顧客の集荷位置を識別するのを支援するので、地図作成機能は発信にとって非常に重要である。さらに、同じ1つ又は複数のその他のAPIによって提供されることがある位置サーチ機能に加えて、電子地図表示機能によって、特にタッチ・スクリーン式のモバイル・デバイス上で、サービス要求に関連する位置を顧客はさらに簡単に識別することができる。さらに、APIは、距離、ルート、及びサービス要求の中に示される位置間の移動の推定時間などの情報を提供することができ、これは、価格推定を行うために部分的に使用され、潜在的で可用な顧客を査定する際にサービス提供者によって使用され、サービス提供者及び顧客に関する他の有益な情報又は関連情報を見つけるために使用されることがある。地図作成又は位置選定に適用する指標の関連セットは、周辺エリアの電子地図表示上に置いて、ユーザと対話されてもよい。これらの位置識別は、テキスト・ボックス入力又はサーチ・ボックス入力などの特徴を通じて入力されてよい。
【0031】
タッチ・スクリーン・ディスプレイの内部のセンサがタッチに応答するので、タッチ・スクリーン・ディスプレイは、顧客がサービス要求に関して選択できるようにする。タッチ・スクリーン・ディスプレイの内部のセンサによって受け取られた信号は、プロセッサが入力として受け取ることができるものであり、これらの信号は、顧客又はサービス提供者が行った選択をすることなどの出力に変換されてもよい。さらに、例えば、サービス提供者がサービス要求の価格提案を受諾するボタン、又は顧客が価格提案を拒絶するボタンといった、タッチ・スクリーンの対話の特徴は、一定のシステムの実行が送信され得る、サービス要求の価格を交渉する際など、顧客とサービス提供者が互いに通信しているときの使用に関するものであってよい。タッチ・スクリーン・ディスプレイは、通知又はフィードバックなどの他の情報を顧客又はサービス提供者に伝えるために実装されてもよい。タッチ・スクリーン・ディスプレイは、サービス提供者又は顧客が取引に同意すると、他のサービス提供者及び顧客についての指標及び情報がディスプレイから削除されるなど、一定の時期にユーザが対話できるものが変わることがある。さらに顧客とサービス提供者はタッチ・スクリーンを使用して、事前設定されることになる様々な設定又は制限と対話することができる。これらの設定又は制限は、タッチ・スクリーン・ディスプレイ上に配置されたトグル又はスライディング・スケールを操作するなどの機能によって変更され、又はオン若しくはオフされてもよい。
【0032】
本発明の例示的な実施例によれば、顧客によって要求されるサービスのタイプに基づいて、システムは要求されたサービスの初期設定価格を提案する。システムは、予めサービスの価格レート又は価格計算方法を事前設定するのに使われる多くの個別の要因を考慮することができる。システムがこの価格情報を使用して初期設定価格を作り出すと、この初期設定価格は次に、このサービス要求が通常どれだけ費用がかかるか、ということに関する包括的な情報を顧客とサービス提供者が有するように、基準点として顧客とサービス提供者に示される。
【0033】
本発明の例示的な実施例によれば、ユーザは、サービス提供者及び顧客という、ユーザが提供する機能に基づく、2つの主なユーザ・タイプにグループ化される。この分割に加えて、サービス提供者は、標準サービス提供者及びお気に入りサービス提供者という、2つのカテゴリに分割される。顧客は、標準顧客及びお気に入り顧客という、2つのカテゴリに分割される。顧客とサービス提供者は、彼らが肯定的な関係を有している場合、互いをお気に入りリストに追加することができる。さらにカテゴリのそれぞれは、輸送サービス、配達サービス、並びに最初の2つの複合である輸送サービスと配達サービスの両方を含むサービスのタイプに基づく、3つのサブカテゴリに分割される。ユーザ・タイプ1のカテゴリは、輸送サービスのサービス提供者、配達サービスのサービス提供者、並びに輸送サービスと配達サービスの両方のサービス提供者という、3つのサブカテゴリに分割されてよい。ユーザ・タイプ2に関連するカテゴリは、輸送サービスの顧客、配達サービスの顧客、並びに輸送サービスと配達サービスの両方の顧客という、3つのサブカテゴリに分割されてよい。サービス提供者及び顧客はそれぞれ、前述のサービスのサブカテゴリのいずれかを提供又は雇うことができる。
【0034】
サービス要求が輸送サービスであるか、配達サービスであるか、輸送サービスと配達サービスの両方であるかの判断は、当該の「品物」の査定を通じてサービス要求がどのようにカテゴライズされるかに基づく。例えば、顧客の家から別の位置にスーツケースを配達するサービス要求は、スーツケースが「品物」としてグループ化され得る物品品目なので、配達サービス要求として要求され、実施されてよい。しかし同様のスーツケースと機内持込み用バッグと共に、顧客が空港までの輸送サービスを要求することを、サービス要求が伴う場合、バッグは顧客に付随しているので、このサービス要求は輸送要求として実施され、これは独立した品物の配達にはならない。複合要求の実例は、家具店に行き、ベッド、テーブル、及び椅子のセットを購入した顧客である。この場合、品物がサービス要求の中心になる。しかし車両に共に乗っていく顧客がさらにいる場合、この要求は輸送サービスと配達サービスの両方として実施され、価格は、輸送サービス要求の価格だけなく、追加料金、又は品物の性質に基づく他の手数料も含む。輸送サービス要求としてであれ、配達サービス要求としてであれ、両方としてであれ、これらのサービス要求がどれだけ実施されることになるかは、その土地の法律、規制、又は条例によることもある。
【0035】
本発明の例示的な実施例によれば、サービス要求を行う、若しくは実施する、又は別の方法でアプリケーション若しくはシステムの他の任意の機能を使用する前提条件として、ユーザはシステムに登録する。顧客の登録処理のために、システムは、生年月日、住所、性別、電子メール・アドレス、又は電話番号などの、システムが必要とする情報を顧客に求める。システムは、支払方法、又は請求書目的地住所、又はクレジット・カード情報を必要とすることがある。例えば、話される言語、プロフィール画像、又は顧客によって提供され得るその他の任意の関連情報といった、その他のプロフィール情報は、登録処理中に追加されてよい。具体的なニーズがある顧客は、登録時にこれらのニーズをシステムに入力することもできる。例えば、車いすで利用できる車両を有することが顧客には必要なことがあり、また盲導犬又は他のタイプの介助動物などの、連れて行くべき介助動物を顧客が有していることもある。顧客のプロフィール情報はリスト化されるものだけに制限されず、関連情報は、顧客の好みに基づいて顧客のサービス要求を実施するために、システムがサービス提供者を識別し、マッチさせ、発信するのに役立つ、他の任意の関連データ又は情報を含んでよい。
【0036】
本発明の例示的な実施例によれば、サービス提供者は、背景チェックなどの照合処理に合格するのに加えて、サービス要求を実施できるようになる前に、又はアプリケーション若しくはシステムのいずれかの機能を使用する前にシステムに登録する。このサービス提供者の登録処理において、システムは、サービス提供者の運転免許証若しくはIDのコピー、クレジット・カード、その他の支払情報、又はオンライン送金のための銀行情報などの情報を入力することをサービス提供者に求めることができる。この情報は、サービス提供者に関する任意の経歴又は履歴の詳細、並びに車両登録のステータス、及び保険ライセンス情報又はセキュリティの背景検査を含むサービス提供者の運転履歴を含んでよい。経歴の詳細は、サービス提供者の性別、出身国、母語、及びもしあれば第2言語の習熟度といった、サービス提供者の背景に関する情報の入力を促すことを含んでよい。サービス提供者は、自分の車両についての包括的な情報、或いは車両の型式、モデル、及び年式並びに色、車の内装若しくは外観、又は車両のアクセス可能性についての任意の詳細、及び乗客定員を含むがこれらに限定されない、サービスを提供する他の方法を提供することができる。例えば、自転車、又は徒歩、又は公共交通機関の使用といったものによる配達の方法、配達されることになる品物の重量及びサイズに関する何らかの制限、又は配達サービスに関する他の任意の情報などの、配達サービス要求における要因になり得る、その他の情報がサービス提供者によって提供されるべきである。サービス提供者は、その他の組織との提携についての情報も入力することができる。サービス提供者についてプロフィール情報が利用できればできるほど、サービス要求において、サービス提供者を顧客とペアリングする際に、システムがマッチを識別するのが簡単になる。
【0037】
本発明の例示的な実施例によれば、システムは、必要とされるすべてのライセンス及び必要とされる他の文書が有効且つ最新であることを保証するサービス提供者の認証情報を非従属的に追跡するために、データベースに格納されたデータを使用する。これらの文書は、サービス提供者のライセンス、自動車保険、その他の文書(例えば、New York City Taxi & Limousine Commission若しくはその他の規制機関からのTaxi & Limousine Commissionのライセンス)、又はこれらの任意の組合せを含んでよいがこれらに限定されない。本発明の例示的な実施例によれば、これらの文書の有効期限は、システムに入力され、格納されてよい。有効期限が近づいている場合、システムは、有効期限前の所定の時点でサービス提供者に通知を自動的に送る。通知は、電話、テキスト・メッセージ、電子メール、及び/又は通信の他の任意の形式によって送られてよい。文書が更新され有効であることを証明するために必要とされる文書をサービス提供者が提供しない場合、システムは、サービス提供者を自動的に停止することができ、関連文書が更新され有効になる新しい文書を、サービス提供者が提供するまで、いかなるサービス要求もサービス提供者に発信しない。サービス提供者がタイムリに更新の文書を提供する場合、サービス要求の発信を中断することはない。
【0038】
本発明の例示的な実施例によれば、サービス提供者と顧客の両方に登録させることは、オンデマンド・サービスの提供のためだけでなく、サービス取引の追跡及び記録のためにも、システムにとって必要である。支払い又はその他の任意の問題に関する争いが存在する場合、システムは、誰が取引に関わったか、又はいつ、どこで争いが発生したかを追跡する方法を提供する。識別の手段は、サービス提供者及び顧客に関する情報が提供されるときにシステムによって使用されてよい。
【0039】
本発明の例示的な実施例によれば、顧客又はサービス提供者がシステムに登録されると、顧客又はサービス提供者は、サービス要求を行うこと、又はサービス要求を実施することを始めてよい。顧客は、自分が輸送サービスを必要とするか、配達サービスを必要とするか、又は輸送サービスと配達サービスの両方を必要とするかというニーズ及び好みに応じて、サービス要求を行う。本発明の例示的な実施例によれば、システムに登録したばかりの新しい顧客は、システムを使用してきたユーザと同じ特徴を提供される。しかしお気に入りリスト及びブラックリストは過去のサービス要求を扱う必要があるので、新しい顧客が別の顧客によって提供されたサービス提供者の推薦を受諾しない限り、新しい顧客は自分の最初のサービス要求を行う際に、お気に入りリストを使用できない。
【0040】
しかし顧客が好みを事前設定する処理は、新しい顧客及び既存の顧客の双方に対して同じであり、顧客は、サービス要求に対するサーチ・パラメータを入力すると共に、好みと、それぞれの好みがどれだけ重要であるかを選択することができる。次に新しい顧客は、既存の顧客と同様に、要求を行うために最もマッチするサービス提供者を選ぶためのオプションを与えられる。システムが推定価格を生成するために、サービス要求が輸送サービスであれ、配達サービスであれ、輸送サービスと配達サービスの両方であれ、システムは、少なくとも集荷位置及び納入位置又は目的位置を必要とする。しかし顧客が集荷位置又は納入位置の正確な住所を知らない場合、Foursquare(登録商標)又はGoogle(登録商標)Mapsなどのサード・パーティのAPIが正確な住所を生成することによって支援することができる。サービス提供者は、提供されたサービスのタイプ、及び自分が事前設定する制限に基づいて、サービス要求のいずれかを受諾又は拒絶することができる。処理は、顧客とサービス提供者が提供する機能が異なるので、顧客とサービス提供者によって異なる。顧客に関して、設定及び好みが事前設定されると、サービス要求を行うことが始まる。サービス要求のタイプに応じて、顧客はサービス要求を行う。サービス要求が行われると、システムはこれを処理する。対照的に、本発明の例示的な実施例によれば、サービス提供者が、スケジュールのニーズ、どのタイプの要求を彼らが実施するのを好むか、他などの彼らの制限を入力すると、彼らは、システムが彼らにサービス要求を発信するのを待つ。
【0041】
サービス要求が完了された後、システムは、サービス、サービス提供者、及び顧客についての情報に関連する指標をアップデートして、アップデートされた情報をデータベースに格納する。関連情報の実例は、サービス要求数及び時間、並びにサービス要求が行われる地理領域を含む。また、好ましいサービス提供者のネットワークを顧客が構築する方法もある。例えばサービスの終わりに、顧客は、自分が好きなサービス提供者をお気に入りサービス提供者リストに追加することができる。顧客は、輸送サービスであれ、配達サービスであれ、両方であれ、他の顧客からのサービス提供者の推薦を受諾し、推薦されたサービス提供者からの許可が得られると、このサービス提供者をお気に入りリストに追加することもできる。サービス提供者は、その他のサービス提供者からの顧客の推薦を受諾することによって、好ましい顧客に関する自分のネットワークを構築することもでき、またサービス提供者は、サービスの終わりに、自分のお気に入りリストに顧客が追加されるのを要求することを選ぶこともできる。お気に入りリストの追加は両当事者の承諾を要するので、良い顧客であること、又は良いサービスを提供することが、顧客とサービス提供者それぞれにとって、ネットワークを構築する際に不可欠である。
【0042】
本発明の例示的な実施例によれば、顧客は、予約するべきサービスのタイプを列挙する好みを事前設定することができる。カスタマイズすることによって、顧客は、自分が受けるサービス品質に快適且つ満足であると感じることができるようになる。輸送サービスに関する好みのいくつかの実例は、ルートが通行料金を含むか否か、時間(例えば最短ルートを通る)、サービス提供者の言語スキル若しくは能力、サービス提供者の経験、サービス提供者の運転スキル、一定のエリアに対するサービス提供者の熟知度、又はこれらの任意の組合せを含むがこれらに制限されない。配達サービスに関する好みの実例は、徒歩か、自転車か、乗用車、トラック、バイク、又はさらに航空機などの車両か、という配達の方法、特定のサイズの車両、時間(例えば、至急か至急でないかといった、品物の配達の時間)、サービス提供者の言語能力、特定のタイプの品物を配達する際のサービス提供者の経験若しくはサービス提供者が品物を配達する方法、サービス提供者のスキル、一定のエリアに対するサービス提供者の熟知度、集荷位置へのサービス提供者の推定到達時間、又はこれらの任意の組合せを含んでよいがこれらに限定されない。本質的に、最高のサービス、及び最高のサービス提供者のマッチを顧客に提供する要素に含めるいくつかのオプションがある。例えば、顧客はサービス提供者に、1つの大型家具をA地点からB地点まで配達するように望むことがあり、その結果車両パラメータにマッチするサービス提供者だけが、このタイプの家具を配達するサービス要求受諾するために発信されることになる。
【0043】
同じ言語を知っていることが、顧客とサービス提供者の間のより良いコミュニケーションを促し、誤解の機会を減らすので、サービス提供者の言語能力が、顧客とサービス提供者の両者にとって重要なことがある。例えば、夜間の遅い時間に女性の顧客がサービス要求を予約しているときに、女性の顧客は女性のサービス提供者をより快適に感じることがあり、好むことがあるので、サービス提供者の性別が重要なことがある。さらに顧客数は、サービス提供者の車両の乗客定員の制限を越えることができない。これが問題になる場合、サービス要求は、車両が適切な乗客定員を有する別のサービス提供者に送られる。所与のサービスに適正な車両を決定するために、(例えば、利用できる座席数、又は車両のサイズといった)車両のタイプが要因にもなることもある。いくつかの品物の配達は、いくつかのより小さい品物の配達よりも大きい車両を要することがあるので、車両サイズは配達サービスにとって重要なパラメータである。さらに、顧客の輸送サービスのために具体的な種類の車両を好む顧客がいるので、又は顧客の中には、車両を選ぶときにより高価な嗜好を有する顧客がいることもあるので、車両の型式又はモデルが重要なことがある。サービス提供者と顧客が話す言語が、彼らの両方に共通である場合、彼らは共通の関心を共有でき、また共通の話題について話すこともできるので、サービス提供者と顧客との間のコミュニケーションのために、サービス提供者の出身国が重要なこともある。本発明の例示的な実施例によれば、好みは、サービス提供者の性別及び年齢、言語の好み、他を含んでもよい。事前設定された好みのうちのいくつかは、サービスを待つ時間が長くなることを意味しても、これらの好ましいオプションが、より短い集荷時間よりも顧客には望ましいこともあるので、やはり、より高いレベルの安心並びに顧客のカスタマイズ及び満足感をもたらす。したがって、顧客が受けるカスタマイズされた体験が、上質の個人専用のオンデマンド・サービスになる。
【0044】
顧客が選ぶ場合、顧客は、過去のものからサービス提供者のうちの1人に手動で要求するか、又は事前設定された好みに基づいて、最もマッチするサービス提供者をシステムに識別させることができる。サービスのタイプに応じて、顧客は、サービス要求の中で自分が指示したルートに対する各サービス提供者の熟知度を示す履歴データと共に、どのサービス提供者が自分の近くにいるか、及びこれらのサービス提供者の到着推定時間を示す表示を与えられる。サービス要求を満たすために、サービス提供者を選ぶ際に顧客からの多くの様々な要因及び好みを考慮することは、優秀で調整されたサービスを提供する際に重要である。本発明の例示的な実施例は、これらの要因のすべてを考慮し、顧客のコンピューティング・デバイスを通じて顧客の好みを入力するシステムを顧客に提供する。
【0045】
好みは、サービス提供者及び車両に関する所望のパラメータを顧客が事前設定すること、並びにマッチするパラメータを有する所望のサービス提供者を、どれだけ顧客が待つ意思があるかを顧客が示すことを可能にする。サービス提供者は、自分自身の裁量でサービス要求を受諾する。顧客によって指定された尺度にサービス提供者がマッチしない場合、システムは、このサービス提供者を自動的にスキップし、次にマッチするサービス提供者を見つける。本発明の例示的な実施例によれば、特に顧客の要求に直接マッチするものがない場合、サービス提供者は、最もマッチされるように顧客によって識別された尺度のすべてを必ずしも満たす必要はない。顧客は、顧客によって事前設定された尺度にマッチする、部分的なマッチである潜在的で可用なサービス提供者のすべてを識別するユーザ・インターフェースを提示されてよい。好みのマッチに加えて、顧客が提示される情報は、いつサービス提供者が到着するか、又はサービス要求の中に示されたエリアをサービス提供者がどれだけ熟知しているかを含むがこれらに限定されない他の関連情報を含んでよい。配達サービスのために、顧客は、具体的なタイプのサービス提供者のスキル及び車両の特性を探していることがある。例えば顧客は、価値のあるこわれやすいガラス品目などの一定のタイプの品物を輸送した経験があって心配がなく、車両がこれらの品目を乗せられる、配達要求のサービス提供者を探していることがある。
【0046】
本発明の例示的な実施例によれば、どれだけの人が一度に移動する予定であるかを、輸送サービス要求の中で指示することだけでなく、ベビー・シート又は利用しやすい車両などの顧客の具体的なニーズを説明することも行うために、プラットフォームが顧客に提供される。ニーズに関するこの同様の開示は配達サービスにも当てはまり、顧客のニーズをサービス提供者の能力にマッチさせるために、システムは、例えばミニバンといった、より大きい車両を運転している可能性のある、次に最もマッチするサービス提供者を見つける。これは、手荷物をもって移動している可能性のある顧客にも適用できる。大きなサイズのスーツケース又は大量の手荷物は、顧客のニーズに対応するためにより大きい車両を必要とする。その他の好みは、品物の集荷及び配達の時間、こわれやすい若しくは危険な材料を輸送した経験、ペットを輸送した経験、又はペット若しくは子供に対応する能力、他を含んでよい。
【0047】
システムに過去のサービス要求を分析させ、過去のサービス要求からの詳細に基づいてマッチさせることは、最善のマッチをもたらすことを可能にする。最善のマッチは、サービス提供者が、同じ又は類似のサービス要求に対する経験を以前したことがあり、同じ顧客を輸送した、又は同じタイプの品物を配達したという経験をした可能性があるので、サービス提供者に顧客をさらに満足させることができる可能性が高くなる。サービス提供者は、交通量を避け、目的地に効率的に到達できる可能性があり、これは、顧客に乗車を楽しませ、時間どおり且つ間違いなく品物が配達されるという安心を顧客に与える。
【0048】
本発明の例示的な実施例によれば、顧客は、いつでも自分自身の裁量で自分の好みを変更できる。システムはその後、データベースを動的にアップデートして、これらの変更を反映する。本発明の例示的な実施例によれば、顧客は好みに関する設定を調節できる。顧客は複数の方法で好みを調節できる。第1に顧客は、好みが、サービス提供者が潜在的に最もマッチするサービス提供者であるための前提条件であるかどうかを選ぶことができる。例えば、言語などの好みが使用されてよく、標準中国語しか話せない顧客は、顧客が選べるサービス提供者の中からすべてのサービス提供者が標準中国語を話せることを必要とする裁量権を有する。別の実例において、顧客は、50パーセントなどの、少なくとも一定の割合のルートの熟知度を示しているサービス提供者の中から最もマッチするサービス提供者を選ぶように設定時に事前設定することができる。この条件を満たさないどのサービス提供者も、この具体的な要求に対する顧客のためのサービス提供者になる可能性から排除されるが、50から100パーセントまでの任意のサービス提供者が含まれてよい。
【0049】
本発明の例示的な実施例によれば、サービス提供者の個人的な制限を適切に考慮するために、システムは、サービス品質に影響を及ぼす可能性のある情報を入力するようにサービス提供者に促す。
【0050】
どのような入力される制限も、システムのデータベースに入力される。サービス提供者をサービス要求にマッチさせるのにこの情報は有用であり、より多くの有効な情報があるとき、顧客とサービス提供者の両方がより良くマッチされる可能性がある。システムがうまくマッチさせるためにサービス提供者の配置及び言語能力が重要なだけでなく、サービス提供者が一定のエリアにどれだけ熟知しているか、又はサービス提供者が、一定のエリアを運転すること、若しくは一定のエリアに品目を配達することを好まないかどうかなどの履歴上の情報も重要である。サービス提供者は、より重要な予定若しくは会合又は自分のスケジュールに設定された他の予定している需要が入っていることがあるので、自分がサービスを提供する一定の広がりを自分が制御又は制限したいと思うのは合理的であり、オンデマンド・サービスの提供は予測できないこともあり、抑制しないと、サービス提供者が1つ又は複数のサービスの制限を事前設定しない限り、サービス提供者の義務によってサービス提供者がこれらの需要を満たせなくなる可能性がある。
【0051】
本発明の例示的な実施例によれば、サービス提供者のプロフィールは、サービス提供者自身の写真だけでなく、オンデマンド・サービスを実施するためにサービス提供者によって使用されている車両の写真も含んでよい。サービス提供者は、車両の様々な角度からの複数の写真を撮ることができる。車両は外側からはよく似ているので、様々な画像が必要である。サービス提供者は、システムが彼らの車両についてのさらに包括的な情報を提供できるように、車内の写真をアップロードしてもよい。
【0052】
本発明の例示的な実施例によれば、サービス提供者は、要求を実施するために発信される前に、サービス提供者が提供したいと思うサービス要求のタイプを事前設定することができる。中には、サービス・タイプの制限がなく、顧客の輸送サービスと品物の配達サービスを両方行うサービス提供者がいてもよい。中には、どのタイプサービスを自分が提供するかを制限すること、及び1つのタイプのサービスだけを行うことを好むサービス提供者がいてもよい。サービス提供者が一定のタイプのサービス要求を排他的に実施したいと思うことがある多くの理由があり、彼らはそのようにすることを選ぶ裁量権を与えられ、サービス要求のタイプが異なるとき、サービス提供者はそのようにする。配達だけ、又は輸送だけの設定に加えて、車両並びに正しい営業許可及び保険ステータスを有する適格なサービス提供者は、彼らが自分の車両に乗せたいと思う人及びものをさらに制限するか、又は広げてもよい。例えば、サービス提供者は、車両に犬を乗せることを伴う輸送要求を制限することができる。別の状況では、輸送要求において車両定員を4名の乗客に抑えることがあるサービス提供者は、彼らがチャイルド・シートをもっていないので、彼らが乳児又は幼児を乗せられないことを事前設定することができる。輸送サービスの制限と共に、品物の配達に関する制限が存在する。サービス提供者の車両は、ベッド、マットレス、又はテーブルなどの大きな品目を収容する能力がなくてもよく、またパッケージが重すぎるか、かさばりすぎて、自転車に乗ったサービス提供者が扱えないこともあるので、彼らは、品物のサイズを制限することができる。サービス提供者は、品物の重量及び品物の数に基づいて制限することもできる。別のサービス提供者には、別のサービス提供者にはない、品目に対するアレルギーがある可能性もある。サービス提供者は、彼らがペットを乗せられるかどうかを指定することもできる。品物のパラメータに基づいてサービス提供者が適切に発信され得るように、配達されることになる品物が開示されてもよい。
【0053】
本発明の例示的な実施例によれば、サービス提供者は、例えば、一定の位置の範囲内にある、より具体的にはサービス提供者がサービスを提供することを好む所定の地理的な位置の範囲内にある集荷位置及び納入位置を伴う要求しか提供されないように選択することによって、彼らが提供する輸送サービス又は配達サービスに対する制限を設定することができる。例えばサービス提供者は、ニューヨーク市クイーンズ区内の16km(10マイル)の一定の区域内でサービスを提供することを好むだけでもよい。しかし位置は、時間といつもきれいに分けられるわけではない。一定の状況において、予約のために一定の時間にある位置にいなければならないなどの、一定の時間につながる位置の制限を提供者が設けると、サービス提供者は、位置の制限に従って時間の制限を設定することができる。サービス提供者の制限を識別することに注目されるシステムがない、現在の他のオンデマンド・サービスのアプリケーションとは対照的に、このシステムは、サービス提供者のための利便性及び個人的な制限を考慮に入れる。
【0054】
本発明の例示的な実施例は、サービス提供者が位置の制限をシステムに入力するという点で現在の手法と区別する。事前設定された位置の制限は、サービス提供者の位置と、さらにサービス提供者が戻らなければならない時間を含むことができる。例えば、サービス提供者は、彼らが一定の時間に戻る必要があり、彼らが後でいなければならない場所から遠すぎるところをさまようつもりがないときに、A区内でしかサービス要求を受諾しないように、設定の中で事前設定することができる。システムが顧客から要求を受け取ると、システムは、設定がサービス要求にマッチするサービス提供者にしか発信せず、これは、サービス提供者の当初の位置から集荷位置への、集荷位置から納入位置への、及びもしあれば、納入位置からサービス提供者の事前設定された帰還位置への全推定移動時間を含む推定移動時間、即ちどれくらいの時間でサービス提供者がこの要求を完了させる必要があるかを判断することによって計算される。当然これは、サービス及びサービス提供者にも依存する。例えば、徒歩で小さいパッケージを配達している可能性があるサービス提供者は、車両を運転しているサービス提供者が同じルート上で必要とする時間よりも長くかかることある。システムは、サービス要求のタイプ及びサービス提供者と関連付けられたこれらの様々な変動要素からなる。
【0055】
本発明の例示的な実施例によれば、サービス提供者は、これらの位置の制限を事前設定するのをシステムによって支援されてよい。位置の除外は、サービス提供者がサービスを提供する意思がない位置の制限として、1つ若しくは複数の通り、郵便番号、町、市、区若しくは郡、州、又は他の任意の地域の決定的な特徴に基づいてよい。例えば、サービス要求からマンハッタン区を除外したいと思うサービス提供者は、マンハッタン区の郵便番号のすべてのリストを事前設定する必要はない。システムは、データベース内の地図作成データの中で郵便番号を、区若しくは郡、町、市、又は州にグループ化することができる。郵便番号又は他の制限情報をシステムが識別すると、制限の中にエリアを伴うサービス要求を送らないことによって、システムは関連する位置の制限があるサービス提供者をスキップする。例えばサービス提供者は、サービスを制限して、マンハッタン区を含まないように事前設定する。この情報によってシステムは、サービス提供者が除外したいと思うこのグループに関連するどの郵便番号も除外することができる。クイーンズ区とブルックリン区だけにサービスを提供するように事前設定したサービス提供者は、マンハッタンで行われるどのサービスに関しても自分がスキップされるということを知る。
【0056】
本発明の例示的な実施例によれば、システムは、サービス提供者の制限をさらに分析する。パラメータにマッチしないサービス提供者は、顧客から発信要求を受け取らない。位置の制限はいつでも、サービス提供者によって変更されてよい。これは、スケジュールに従ってサービス提供者が変更する場合に、サービス提供者が好ましい位置を自由に示すことを可能にする。例えばサービス提供者のシフトは、これから1時間から3時間のうちに終わる可能性があり、サービス提供者は、自分が住んでいる場所、又はシフト後若しくはシフト中に行く予定の場所により近い位置又はエリアになる可能性のある異なるエリアに、自分の位置の制限を変更する可能性がある。サービス提供者は次に、サービス提供者によって事前設定されたこの位置の中に目的地がある場合、場合によってはサービス要求を受け取ることができる。したがって、サービス提供者は、計画を変更しなくても、いずれにしてもシフト後又はシフト中に自分が行くことになる場所に、自分がさらに向かっていることがわかるサービス要求に応じることができる。
【0057】
本発明の例示的な実施例によれば、システムは、データベースに格納された情報を使用して、サービス提供者の時間の制限の範囲内で位置の制限にマッチするサービス提供者によって、サービス要求が完了され得るかどうかも判断する。時間の制限が位置に結びつけられることが多いので、時間の制限及び位置の制限は、常に明らかに又は絶対的に分割されなくてもよい。したがって、サービス提供者が時間の制限を事前設定すると、サービス提供者は、サービス提供者がシフトを終わらせたいと思う、具体的なアドレス、郵便番号、ランドマーク、商号、庁舎若しくは商業ビル、又はその他の建物の名前になる可能性がある、位置の制限を適宜設定する。システムは次に、事前設定された時間の制限に従って、サービス提供者が時間どおりに要求を完了させることができるかどうかを判断するために、サービス提供者がサービス要求を完了させるのに必要な推定時間を計算する。本発明のこの例示的な実施例において、このサービス提供者の時間の制限の範囲内でサービス要求が完了され得ないと判断される場合、システムはサービス提供者を自動的にスキップし、次のサービス提供者のプロフィール内に設定されたような時間の制限が、このサービス提供者にサービス要求を完了することを可能にしている次のサービス提供者に移る。
【0058】
本発明の例示的な実施例によれば、サービス提供者は、時間の制限の範囲内にあるサービス要求だけを可能にするように時間の制限を事前設定することができる。時間の制限は固定されてもよい。固定された時間の制限を設定することをサービス提供者が選ぶ場合、サービス提供者は、これらの時間の制限から外れる発信要求を受け取らない。どのような制限も設定しないことをサービス提供者が選ぶ場合、システムは、サービス提供者には時間の制限がないと仮定し、サービス提供者の受諾を条件として、彼らが現在勤務中である間、いつでもこのようなサービス提供者に発信する。時間の制限を事前設定することは、法律又は規制が様々に必要としない限り、サービス提供者が有する可能性のあるどのようなスケジュールの要件にも、サービス提供者が対処することを可能にし、サービス提供者の制限に具体的にマッチするサービス要求をサービス提供者に意図的に通知することによって、システムはこれらのサービス提供者のスケジュールの要件に対応することができる。
【0059】
本発明の例示的な実施例によれば、現在及び/又は将来に予測される交通量、並びにサービス提供者によって事前設定された時間又は位置の制限にインパクトを与え得る移動時間に、インパクトを与える可能性があるその他のイベント(例えば、建設工事、道路閉鎖、又は事故)を考慮して、サービス要求を完了するのに必要とされる時間を推定するために、Google(登録商標)Mapsなどのサード・パーティのAPIを含めた様々な利用可能な方法が組み込まれてよい。本発明の例示的な実施例によれば、より正確な推定到達時間又は移動時間を判断するために、有効な交通情報及びその他の要因に加えて、移動中のサービス提供者の実際の速度が使用される。サービス提供者の時間の制限の範囲内で位置の制限にマッチするサービス提供者によって、サービス要求が完了され得るかどうかをシステムは判断する。このサービス提供者の時間の制限の範囲内でサービス要求が完了され得ないと判断される場合、システムはサービス提供者を自動的にスキップし、次のサービス提供者のプロフィール内に設定されたような時間の制限が、サービス提供者にサービス要求を完了することを可能にすることができる次のサービス提供者に移る。本発明の例示的な実施例によれば、サービス提供者は、いつでも自分自身の裁量で自分の時間又は位置の制限を変更することができる。システムは次に、データベースを動的にアップデートして、これらの変更を反映する。
【0060】
本発明の例示的な実施例によれば、自分が選べるいくつかのサービス要求があるサービス提供者に、システムは通知を提供してもよい。サービス提供者は次に、集荷位置及び納入位置を含むがこれらに限定されないすべての有効なサービス要求を見ることができ、すべての有効なオプションから最高のサービス要求を選ぶことができる。1つのサービス要求をサービス提供者が受諾するとすぐに、このサービス提供者に対するその他の要求はすべて削除される。受諾されたサービス要求をサービス提供者が完了させるとすぐに、このサービス提供者は、新しい有効なサービス要求についての通知を受け取ることができる。本発明の例示的な実施例によれば、サービス提供者は、潜在的で可用な顧客の彼らのプールの中で彼らが見ることができる顧客の量を制限することができる。サービス提供者は、複数の方法で潜在的で可用な顧客の量を制限することができる。サービス提供者は、モバイル・デバイス上に表示される潜在的で融和性のある顧客数を指定することができる。
【0061】
本発明の実施例によれば、中には、潜在的で可用な顧客とサービス提供者のマッチが、法律又は条例によって禁止されていることがあるものもある。この場合、法律を犯す可能性のあり得るサービス提供者は、場合によっては最もマッチするサービス提供者として発信される際に、自動的に見送られる。サービス提供者の制限及びプロフィール情報が、顧客のサービス要求又は顧客の好みにどのようにマッチするかに関わらず、それでもなおサービス提供者はスキップされる。1つの状況の実例は、サービス、又は1日の一定時間におけるサービスを提供することが許されていない(ニューヨーク市西110丁目と東96丁目より南で流し営業(hail service)を合法的に行うことを許されていないグリーン・キャブ(green cab)などの)一定の地理領域又は地域内の一定の種類の車両に、輸送サービスを提供するサービス提供者がいる場合であってよい。さらに輸送のサービス提供者は、一度に一定の人数以上の人を乗せることが許されていない場合がある。もう1つは、その土地の規制が特殊なチャイルド・シートの使用を求めている場合に、乗客のうちの1人が小児であるときに、サービス提供者が輸送サービスを提供できないことである。これはサービス提供者に課される制限であり、サービス提供者が定めることを選ぶ事前設定ではない。むしろこれは広くシステムに実装され、システムは、様々な管轄区域に課される一定のルール、規制、又は法律に準拠するように適宜調節されてよい。
【0062】
一定の管轄区域において、サービス要求が受諾される前に、一定の当事者への一定の情報の開示を禁止することを重要視する法律上の制限が存在することがある。例えば、サービス要求を受諾する前に、サービス提供者が正確な目的地を知ってはいけないと規定する管轄区域において、システムは自動的にこの状況に合わせる。サービス提供者は最終的に納入位置に移動するので、目的地はサービス提供者に明らかにされなければならないが、サービス提供者が要求を受諾するまで隠れされる。例えばこの状況において、システムは、顧客が指示することもある正確な納入位置を隠すが、それでもサービス要求に関する推定移動時間及び考えられる走行距離などの情報を供給する。サービス提供者は、その他の情報と共に指標の様々なセットをさらに提供されるので、彼らは、合法的に許されるような、情報に基づく選択を行うことができる。このような管轄区域では、顧客は納入位置をシステムに提供することができ、システムは、法令順守を維持しながら、すべての必要情報をサービス提供者に提供するように調節される。
【0063】
フィードバックを提供することは、サービス改善の重要な機能である。フィードバックは、評価システムを通じて与えられるだけでなく、ユーザが対話したその他のユーザを様々なリストにユーザが追加できるようにすることを通じて与えられる。本発明の例示的な実施例は、サービス提供者の視点からであれ、顧客の視点からであれ、良質のサービスを維持するための重要で動的なフィードバックの方法を提供する。肯定的、中間的、及び否定的という3つのタイプのフィードバックがある。これらは、「良いフィードバック」又は「悪いフィードバック」又は「OKフィードバック」などの用語であってもよく、これらの用語は、優良から満足、不満足まで、様々なレベルのフィードバックの基礎をなす意味及び中心概念を表すための例証的なアイデアであることを意図されているということを、当業者は理解するであろう。肯定的なフィードバックは、サービスが良かったときに、顧客又はサービス提供者によって与えられる。中間的なフィードバックは、悪くもなく良くもなかった単純に妥当なサービスに対するものである。顧客又はサービス提供者が、中間的であると互いに評価すると、将来のサービス要求においてマッチされる際に、優先度のレベルに影響を及ぼさない。サービスが悪かったときに、顧客又はサービス提供者が、彼らの一方と二度とマッチされたいと思わないとき、否定的なフィードバックが与えられる。
【0064】
評価のために事前設定された理由が、顧客とサービス提供者に提供される。事前設定された理由は、フィードバックの性質に基づいて異なるが、顧客とサービス提供者が他の当事者にフィードバックを提供するための簡単な方法である。肯定的なフィードバックの理由は、フィードバックを与えられる当事者が顧客であるか、サービス提供者であるかに基づいて異なってもよい。顧客は、礼儀正しさ、機敏さ、寛大さ、思いやり、又はサービス提供者が顧客に満足した他の任意の理由若しくは複数の理由などで、サービス提供者によって肯定的に評価されることがある。サービス提供者に対して、フィードバックは、車両の清潔さ、空気の品質、運転スキル、ルート及び位置に対する熟知度、言語若しくはコミュニケーション能力、サービス提供者のふるまい、サービスの効率性、プロ意識、顧客に応じる意欲、又は顧客がサービス若しくはサービス提供者に満足した他の任意の理由若しくは複数の理由などの理由を含んでよいがこれらに限定されない。本発明の例示的な実施例によれば、顧客又はサービス提供者は、事前設定された理由又はメッセージに加えて、他方の当事者についての自分自身のコメント及び意見を提供できる。ユーザが望まない場合、ユーザは必ずしも評価を与える必要がないので、これは任意選択である。フィードバックは、互いを査定するためにユーザが使用できる情報であることを意図されているので、カスタマイズされたフィードバックが与えられる機会を提供することが重要である。与えられるフィードバックが肯定的なフィードバックであるか、中間的なフィードバックであるか、否定的なフィードバックであるかに関わらず、顧客は、システムによって事前設定された理由に加えて、自分自身の言葉で自分のメッセージを入力することができる。なぜ他方の当事者が例外的だったのか、又はサービスについて何が悪いと自分が思ったのかを、顧客又はサービス提供者が自分自身の言葉で説明したいと思うことがある状況が存在することもある。どのような状況においても動的なフィードバックを提供する際に、ユーザが自分自身のフィードバックを入力できるようにすることは重要であり、さらにこれは、ユーザのプロフィールに付随してよく、又は別の方法で別の顧客若しくはサービス提供者に推薦するときに使用するためにユーザに関連付けられてよい。
【0065】
本発明の実施例によれば、否定的なフィードバックの事前設定された理由は、サービス要求におけるユーザ・タイプにも基づいて、広い範囲の可能性から生じることがある。サービス提供者に対して、車両の不潔さ、姿を現さないこと、大音量で音楽をかける、若しくは概してうるさすぎる、口頭若しくは身体的な虐待、不十分な運転スキル、通りの状態若しくは交通量の状態に対する熟知度の不足、指示に従わないこと、不適当な品物の取扱い、壊れた若しくは失われた品物、遅い配達、又は顧客を不幸にするか若しくは提供されたサービスに対して不満足にする他の任意の理由を含んでよいがこれらに限定されない。顧客に対して、これらの理由は、不潔さ、騒々しさ若しくは無理強いすること、姿を現さないこと、口頭若しくは身体的な虐待若しくは支払拒否、又はサービス提供者を不幸にするか若しくは顧客に対して不満足にさせる他の任意の理由を含んでよいがこれらに限定されない。否定的なフィードバックのこれらの事前設定された理由は、網羅的なリストになるのではなく、サービス提供者又は顧客から否定的な応答を引き出す、考えられるシナリオ及び行動の実例を表す。
【0066】
本発明の例示的な実施例によれば、フィードバックはデータベースに組み込まれ、フィードバックを受け取ったユーザに関連付けられる。この関連付けは、顧客又はサービス提供者が、過去のサービス記録に基づいて判断したいと思う場合に、他方の当事者が受け取ったフィードバックに、顧客又はサービス提供者がアクセスできるようにする。本発明の例示的な実施例は、サービス提供者及び/又は顧客のフィードバックがシステムを通じて送られ、その後システムによって処理及び格納されるプラットフォームを提供する。ユーザが利用できる関連フィードバック・オプションが多ければ多いほど、彼らが将来に受け取るカスタマイズされた体験が多くなる。
【0067】
本発明の例示的な実施例によれば、フィードバックは、サービス要求を完了させたサービス提供者に送られる。システムは、フィードバックを提供する際に、顧客又はサービス提供者が選べるユーザ・タイプに関連する事前設定された理由を提供することができる。肯定的及び否定的なフィードバックは、電子メール、テキスト・メッセージ、又は通知を通じて提出され得るメッセージの形式で提供されてよい。サービス提供者及び顧客は、彼らのサービス若しくはサービス要求、車両、運転スキル、安全性、態度、配達サービスの効率性若しくは品質、又は他の何かについて、他方の当事者が思ったことを知らされる。しかし否定的なフィードバックの場合、フィードバックを受け取る当事者にすぐに見えることはない。代わりに、否定的なフィードバックは、サービス提供者と顧客の間の直接の対立の可能性を少なくするように、サービス提供者又は顧客が閲覧するために後で転送される。サービス提供者又は顧客が否定的なフィードバックを閲覧するとき、否定的なフィードバックは匿名で与えられるので、名前は示されない。提供された否定的なフィードバックは、その他の否定的なフィードバックとグループ化されてよいので、どの提供者が具体的なフィードバックを提出したかをユーザが正確に知ることはない。この手法において、サービス提供者はその後、自分のサービスを改善するために自分が変更できるものを認識し、顧客は、自分がより良い顧客であるために様々に行えることを認識する。これは、全体的なパフォーマンス及び全体的な満足感を改善するのに役立つ。
【0068】
さらに、否定的なフィードバックが繰り返されると、サービス提供者又は顧客は所定の期間、停止されることがあり、ユーザは、自分が否定的なフィードバックを受けた理由を通知され、同じ否定的なフィードバックが同じユーザに対して一定期間続く場合、ユーザは、停止されることがある。しかしサービス提供者又は顧客を停止することは、否定的なフィードバックに基づく場合だけではない。サービス提供者又は顧客が法律を犯すか、若しくは著しく違反し、又はサービス中に他の何らかの重大な違反若しくは反則を行うと、サービス提供者は、この行為に基づいて停止されることがある。フィードバックを提供することに加えて、サービス提供者及び顧客は、彼らが選ぶと、他方の当事者をお気に入りリスト又はブラックリストに追加することができる。これは、フィードバックの提供に関する必須の機能ではなく、むしろ関連性に基づいてカスタマイズされ得るサービス提供者又は顧客のネットワークを構築する方法であり、ブラックリストによって、ユーザが別の当事者をブロックできるようになる一方、お気に入りリストによって、ユーザは顧客とサービス提供者の関係を別の当事者と確立することができるようになる。
【0069】
本発明の例示的な実施例によれば、サービス提供者との確立された肯定的な関係を有する顧客を指すために、本明細書で使用される用語は、サービス提供者の「お気に入りリスト」上に存在する「お気に入り顧客」であり、顧客との確立された肯定的な関係を有するサービス提供者は、顧客の「お気に入りリスト」上に存在する「お気に入りサービス提供者」と呼ばれる。「お気に入り」は意味的に狭い用語であるが、これが本当に意味することは、「お気に入りリスト」上に存在することによって、サービス要求に関する好ましいステータスを与えられる任意の顧客又はサービス提供者を、この用語が指すというものである。この概念は例えば、「友人(friend)」、「最上位(top)」、又は「優先(priority)」のサービス提供者リストと呼ばれてよく、又リストが意味するものを定義するために、サービス提供者又は顧客によって使用され得る他の任意の単語で呼ばれてもよく、単語が何であれ、この意図は、彼らが互いにサービスを優先させることができる肯定的なサービス提供者と顧客の関係に関する概念を表すことであるということが当業者によって理解されよう。この好ましい方法は、お気に入りサービス提供者が、有効なサービス要求について早期に若しくはすぐに通知を受けること、要求を実施する際に特殊なステータス若しくは考慮を与えられること、より良い価格を提案されること、他のサービス提供者と比較して異なる指標を割り当てられること、又は直接のサービス要求のためにお気に入り顧客との直接のつながりを確立することなどの概念を含んでよいがこれらに制限されない。顧客に関して、「お気に入り顧客」になることは、自分がサービス提供者に優先されることを意味することがあり、サービス提供者のモバイル・デバイス上で他の標準顧客と比較して異なる指標を割り当てられることもあり、又は直接のサービス要求関してお気に入りサービス提供者との直接のつながりを確立する。サービス提供者は、自分のお気に入りリスト上に1人又は複数のお気に入り顧客を載せてよく、顧客は、自分のお気に入りリスト上に1人又は複数のお気に入りサービス提供者を載せてよい。
【0070】
本発明の例示的な実施例によれば、フィードバックは、リスト・システムを通じて部分的に与えられる。お気に入りリストとブラックリストという2つのリストがあり、お気に入りリストは肯定的なフィードバックに基づき、ブラックリストは否定的なフィードバックに基づく。顧客若しくはサービス提供者が誰からサービスを要求するか、又は顧客若しくはサービス提供者が誰にサービスを提供するかを、顧客又はサービス提供者が制御する方法を、この2つのリストが提供する。お気に入りリストに追加することは、どちらの当事者に対してもこれまでの良い経験を繰り返す可能性を直接的又は間接的に増加させる一方、ブラックリストに追加することは、以前の悪い経験がよみがえらないことを直接的又は間接的に保証する。或いは、顧客又はサービス提供者がサービスを単純に妥当であると見なすと、彼らがしたいと思うときはいつでも、彼らが好むどのような方法でも、彼らは他方の当事者を評価することを選ぶことができる。お気に入りリストとブラックリストは、サブカテゴリとユーザ・タイプに基づく。サービス提供者に関する第1のユーザ・タイプは、輸送サービスのお気に入りサービス提供者、配達サービスのお気に入りサービス提供者、又は輸送サービスと配達サービスの両方のお気に入りサービス提供者という、3つのサブカテゴリに分割される。顧客に関する第2のユーザ・タイプは、輸送サービスのお気に入り顧客、お気に入り配達サービス顧客、又は輸送サービスと配達サービスの両方のお気に入り顧客という、3つのサブカテゴリに分割される。
【0071】
本発明の例示的実施例において、顧客は、自分のお気に入りリストにサービス提供者を追加するために、要求をサービス提供者に送ることができる。顧客のお気に入りリストは、顧客が好きな、又は快適であると思うサービス提供者を、顧客が追加できるようにし、及びリスト上にいることを受諾するこれらのサービス提供者は、サービス要求に関する特殊な特権を与えられる。お気に入りリストは、配達サービス、輸送サービス、又は両方といった任意のサブカテゴリに適用することができる。
【0072】
本発明の例示的な実施例によれば、顧客は、1人又は複数のサービス提供者を自分のお気に入りリストに追加することができる。顧客がサービス提供者をお気に入りリストに追加するために、顧客は、サービス提供者から許可を取得することができ、サービス提供者は、サービス提供者がこのアクションを許可するかどうかを尋ねるメッセージを受け取り、この許可は、輸送か、配達か、両方といった、顧客がサービス提供者を追加することを要求するサブカテゴリに基づく。サービス提供者が確認すると、サービス提供者は、顧客のお気に入りリストに追加される。サービス提供者は、一定のサービスのサブカテゴリ内のお気に入りリストに追加されることを受諾又は拒絶するための選択肢も与えられる。サービス提供者がすべてのサブカテゴリに追加されることを、顧客が広く要求した場合、サービス提供者は、自分自身の裁量で、1つ、2つ、又は任意のサブカテゴリの要求を受諾することを選ぶことができる。許可は2つの方法で行い、第1に、サービス提供者を顧客のお気に入りリストに追加することを許可する。第2に、他の誰かのお気に入りに追加することを許可すると、許可する人のお気に入りリスト上に他の誰かも載る。本質的に、許可することが、第2のユーザを第1のユーザのお気に入りリストに追加する一方、同時に第1のユーザを第2のユーザのお気に入りリストに追加する。
【0073】
お気に入りリストに追加することによって、顧客は、過去に自分が肯定的なサービスを経験したサービス提供者によって提供されるサービスを、顧客が受けることができるということを確かめる。これは、サービス提供者が、配達サービスのルート及び細目にさらに熟知することになり、不確実性を無くし、すばやく且つ効率的なサービスを提供することになるので、顧客及びサービス提供者の満足感も増加させるであろう。顧客はまた、自分が過去にサービス提供者との経験があるので、サービスに対してさらに快適に感じるであろう。顧客のお気に入りリスト上にサービス提供者を載せることは動的な処理であり、顧客は、自分自身の裁量でいつでも、自分のお気に入りリストに/自分のお気に入りリストから、サービス提供者を追加又は削除することができる。
【0074】
顧客が、サービス提供者を自分のお気に入りリストに追加する要求を送り、サービス提供者がこれを受諾したとき、これらの2人の当事者間の特殊な仕事上の関係がマークされ、この関係が、サービス要求に関する一定の特権を授与する。お気に入りサービス提供者は、サービス要求に関するデフォルトの設定として顧客が優先度を事前設定した場合、サービス要求を実行する際に、お気に入りサービス提供者ではない、他者に対する優先度を通知され、与えられる。お気に入りサービス提供者は顧客にも表示され、顧客は、サービス要求の中でお気に入りサービス提供者の情報を見ることができ、これにより顧客は、最もマッチするサービス提供者を選ぶときに、情報に基づく判定を行うことができる。これは、お気に入りサービス提供者が実施しているサービス要求のタイプに依存することもある。中には、乗客の輸送だけができるお気に入りサービス提供者もいる一方で、品物の配達だけができるお気に入りサービス提供者もいる。有効であると表示されるサービス提供者は、彼らが提供するサービスが属するサブカテゴリによって異なる。本発明の例示的な実施例によれば、サービスを予約すると、顧客は、要求されたサービスを提供できる可能性のあるお気に入りサービス提供者又は有効なお気に入りサービス提供者がいるかどうかをチェックすることができる。顧客が、自分のお気に入りリスト上にお気に入りサービス提供者を載せていない場合、顧客が初めて行うサービス要求である可能性があるので、顧客は、サーチ機能を使用して、標準サービス提供者をフィルタ処理し、最も合う可能性のある標準サービス提供者を見つけることができる。顧客が有効なお気に入りサービス提供者を有していない場合、顧客は、サービス要求のサーチ機能を使用して、標準サービス提供者をフィルタ処理し、サービスを提供することになる最もマッチするサービス提供者を見つけることができる。「お気に入り」リストは、サービスごとに別々のリストであってよく、リストは、上述のように、輸送サービスに関するもの、配達サービスに関するもの、又は輸送サービスと配達サービスの両方を反映するように同期されたものであってよいということが、当業者によって理解されよう。
【0075】
本発明の例示的な実施例によれば、サービス提供者は、1人又は複数の顧客に対するサービス要求を完了させた後、これらの1人又は複数の顧客をお気に入りリストに追加することが許される。サービス提供者のお気に入りリストは、サービス提供者が顧客を載せることができる顧客リストであり、これは、一定の優先的地位を伴う、サービス提供者と顧客の仕事上の関係を確立する。このお気に入りリストは、顧客のより一貫したセットをサービス提供者が有することを可能にする。サービス提供者が顧客をお気に入りリストに追加したいと思うとき、システムは、このサービス提供者のお気に入りリストに追加することを顧客が許可するかどうかを尋ねる要求を顧客に送る。この許可は、配達サービスのみ、輸送サービスのみのお気に入りリスト、又は両方のお気に入りリストに適用してよく、各カテゴリに対して許可を求めるかどうかはサービス提供者が決断する。本発明の例示的な実施例によれば、顧客が確認すると、顧客は、輸送若しくは配達、又は適用可能なら両方といった、適用可能なサブカテゴリ内のサービス提供者のお気に入りリストに載ることになる。例示的実施例において、顧客は、1つのカテゴリ又は両方のカテゴリのお気に入りリストに追加されるように、最初に要求を受諾することができる。顧客は、選択的に要求を拒絶することができる。顧客が、サービス提供者のお気に入りリストの要求を許可すると、サービス提供者は、顧客のお気に入りリストにも追加される。サービス提供者はいつでもシステムとの対話を通じて、サービス提供者のお気に入りリストから顧客を削除することもできる。本発明は、サービス提供者/顧客をお気に入りリストに追加するために許可を必要とすることがあるが、このようなリストから削除するために許可は必要とされない。サービス提供者が顧客をお気に入りリストに追加することは動的な処理であり、サービス提供者は、どのリストに顧客が載っている可能性があるかに関わらず、いつでも自分自身の裁量で、顧客をお気に入りリストに追加する要求、又は顧客をお気に入りリストから削除する決断を行うことができる。
【0076】
お気に入りリストは、さらに多くの顧客サービス及びサービスに対する全体的な満足感を可能にする。サービス提供者が顧客とさらに頻繁にマッチされると、サービス提供者は顧客の要件をさらに熟知し、顧客についてより多くのことを知るので、サービス提供者は、さらに多くのサービス要求を完了させることができる。本発明の例示的な実施例によれば、サービスの効率性を改善するために、システムはお気に入り顧客の指標を認識し、マッチするお気に入りサービス提供者を顧客と自動的に結びつける。サービス提供者がさらに頻繁にお気に入り顧客からさらに多くの仕事を得ることができるということを、サービス提供者が知れば、サービス提供者は、彼らの全体的なサービスを改善する可能性が高くなるので、お気に入りリストは動機付けのツールとしても働く。本発明の例示的な実施例によれば、サービス提供者の「ブラックリスト」及び顧客の「ブラックリスト」は、将来のサービス提供者と顧客の間のマッチを防ぐリストを指す。「ブロック・リスト(block list)」又は「禁止リスト(ban list)」又は「嫌悪リスト(dislike list)」などの、この概念を説明するために他の用語が使用されてもよく、用語がどのようなものであっても、又はどのようなものである可能性があっても、サービス提供者が、自分がどの顧客にサービスを提供したくないか、又は連絡をとりたくないかを制御する方法、及び顧客が、自分がサービスを求めたくないサービス提供者を制御するための方法という、概念は相変わらず同じであるということが当業者によって理解されよう。過去の衝突又は対立に制限されるだけではない、サービス提供者が顧客と出会いたくないと思うかもしれない多くの理由があってよく、サービス提供者及び顧客は、自分が誰かと出会うかどうかを選ぶ絶対的な裁量権を有し、この裁量権は、自分のブラックリストへの追加又は自分のブラックリストからの削除を行えることを通じて彼らに与えられる。
【0077】
本発明の例示的な実施例によれば、顧客は、1人又は複数のサービス提供者を自分のブラックリストに追加することができる。上記で開示されたように、「顧客のブラックリスト」は、輸送サービス及び配達サービスごとの、又は輸送サービスと配達サービスの両方を含むように同期された別々のリストであってよいということが当業者によって理解されよう。システム内のブラックリストは、一定のサービス提供者と良い仕事上の関係を有していない顧客が、これらのサービス提供者との接触をブロックすることを可能にする。誰が自分をブラックリストに載せたかを、ブラックリストに載せられたサービス提供者が知っている必要はないが、ブラックリストは、顧客が悪い経験をしたサービス提供者すべてを収め、サービス提供者は、匿名の否定的な評価につながった理由に関してシステムによって単に注意喚起を受けるだけである。
【0078】
顧客が1人のサービス提供者又は複数のサービス提供者を顧客のブラックリストに追加したいと思っていることを顧客が示すと、顧客は、自分が思っている理由を入力する。おそらくサービス提供者は、顧客に対して気に入らないと思ったか、又は別の方法で不愉快と思ったのかもしれない。おそらくサービス提供者の車両が汚かったか、又はサービス提供者が無謀な運転をしたか、若しくは配達される予定の品物が損傷を受けたのかもしれない。別の実例において、サービス提供者が間違ったルートを通り、道に迷った可能性があり、又は事によると必要以上に長いルートを通っていたのかもしれない。事実が何であれ、顧客は、サービス提供者を自分のブラックリストに追加する理由を入力し、システムは、サービスを改善するためにこれらの理由を集める。ブラックリストへのこの追加は、輸送サービスに関するもの、又は配達サービスに関するもの、又は輸送サービスと配達サービスの両方に関するものであってよい。例えば、車内が汚かったという理由でサービス提供者がブラックリストに載せられていた場合、システムは、過去にサービス提供者が汚い車両を有していたことを知る。システムは、ブラックリストに載せられたサービス提供者の識別を認識し、顧客からのサービス要求において最もマッチするサービス提供者を見つける際に、ブラックリストに載せられたサービス提供者をスキップするように、発信を自動的にプログラムする。一定のブラックリストに載せられたサービス提供者を自動的にスキップすることは、顧客に対するサービスの効率性を改善する。サービス提供者が顧客によって頻繁にブラックリストに載せられ続ければ、サービス提供者は、自分の全体的なサービスを改善する可能性が高くなるので、ブラックリストは動機付けのツールとしても働き、頻繁にブラックリストに載せられることが、この特定のサービス提供者にとって、ビジネスを減速させることになるので、サービス提供者は、さらに多くの仕事を得るために、自分がサービスを改善する必要があるということを実感することができる。
【0079】
顧客は、いつでもブラックリストにサービス提供者を追加するか、又はブラックリストからサービス提供者を削除することができ、ブラックリストに載せられたサービス提供者は、顧客がサービス提供者を載せていたいと思わない限り、永遠にこのブラックリスト上にとどまる必要はない。アクションがサービス提供者をブラックリストに追加することであるか、ブラックリストから削除することであるかに関わらず、これらのアクションのどちらも、サービス提供者からのいかなる許可も必要としない。
【0080】
サービス提供者と顧客の間の対立及び口論に終わる出来事が起こることもあり得る。本発明は、ブラックリストに載せられたサービス提供者への通知をシステムが延期させることによって、対立を回避し、全体的なサービスを改善するのを支援する。延期は、例えば2時間といった、サービス完了後、しばらくの間であってよく、この後、サービス提供者が、態度が悪い、無礼である、又は時間どおりに品物を配達しなかった、他という理由で、サービス提供者がブラックリストに載せられたことを通知が示す。システムは顧客の理由をサービス提供者に送るので、サービス提供者は、なぜ自分がブラックリストに載せられたのかを知り、適宜、サービスを改善することができる。顧客の名前又はその他の任意の識別情報は、サービス提供者には開示されない。
【0081】
中には、他の企業体と提携しているサービス提供者がいてもよい。顧客が1人若しくは複数のサービス提供者が属するこれらの企業体との悪い経験があるか、又は好まない場合、顧客は、これらの企業体と提携している任意のサービス提供者を含めたこれらの企業体をブラックリストに追加することを選んでもよい。本発明の例示的な実施例によれば、対応するサービス提供者がブラックリストに追加されることを要求する顧客は、この同じブラックリストに載せられたサービス提供者が顧客のお気に入りリストに追加されるのを防ぐ。本質的に、ブラックリストに載せられたサービス提供者は、顧客のお気に入りリストに載っているのと同時に、同じ顧客のブラックリストに載ることはできない。
【0082】
本発明の例示的な実施例によれば、サービス提供者は、顧客を自分のブラックリストに追加するオプションを与えられる。上記で開示されたように、「サービス提供者のブラックリスト」は、輸送サービス若しくは配達サービスに関する別々のリストであってよく、また輸送サービスと配達サービスの両方を含むように同期されてもよいということが当業者によって理解されよう。サービス提供者が顧客をブラックリストに追加すると、このサービス提供者は、この同じ顧客のサービス要求に対して最もマッチするサービス提供者をサーチする際に、システムによってスキップされる。サービス提供者は、顧客が無礼であるか、若しくは攻撃的である、又はサービス提供者が再びこの顧客にサービスを提供する気をなくす可能性のある他の任意の理由がある場合、この顧客をブラックリストに追加することができ、この顧客からの許可を得る必要はない。サービス提供者は、少なくとも1つの事前設定された説明を行うか、又はなぜ顧客がブラックリストに載せられたかについての1つ又は複数の新しい理由を追加し、システムはその後、1時間、又は1日若しくは複数日などの一定期間の延期の後、顧客がブラックリストに載せられた理由と共にメッセージを顧客に送る。これらの理由は、顧客が車内を汚したかもしれない、若しくはサービス提供者に対して無礼であったかもしれない、或いは、配達サービスの場合、禁止された品物を配達することを要求した、又は他の任意の考えられる理由のうちの1つ若しくは複数若しくは任意の組合せであってよい。どのような理由であっても、サービス提供者は、1人又は複数の顧客をブラックリストに載せると、理由を提供する。この場合、顧客はこれらの理由を自覚することができる。対立を回避するために、ブラックリストに載せられた顧客からサービス要求をシステムが受け取ると、システムは、要求を別のサービス提供者に自動的に送り、このような顧客をブラックリストに載せたサービス提供者を自動的にスキップする。
【0083】
サービス提供者は、いつでもブラックリストに顧客を追加することができ、またブラックリストから顧客を削除することもでき、ブラックリストに載せられた顧客は、サービス提供者が、これらの顧客を載せていたいと思わない限り、無期限にブラックリスト上にとどまる必要はない。これらのアクションのどちらも、顧客からのどのような許可も必要としない。
【0084】
本発明の例示的な実施例によれば、対応する顧客がブラックリストに追加されることを要求するサービス提供者は、この同じブラックリストに載せられた顧客が、サービス提供者のお気に入りリストに追加されるのを防ぐ。本質的に、満足のいくサービスを改善するために、ブラックリストに載せられた顧客は、同じサービス提供者に関して、同時にお気に入り顧客であることはできない。
【0085】
推薦は当事者間で起こることがあり、顧客がサービス提供者を第2の顧客に推薦するか、又はサービス提供者が顧客を第2のサービス提供者に推薦する。これらの推薦は、顧客又はサービス提供者が輸送サービス若しくは配達サービスに関わるだけなのか、輸送サービスと配達サービスの両方に関わるのかという、サービス・タイプに関わらず起こってよい。推薦は、推薦される顧客又はサービス提供者がブラックリスト上にいるか、お気に入りリスト上にいるかに関わらず起こってよい。この事実に関わらず、両ユーザがシステムに登録されている限り、ユーザは他のユーザに推薦することができる。この推薦は2つの異なる方法で開始されてよく、即ち、ユーザは推薦することができ、またユーザは自分に推薦することを別のユーザに求めることもできる。お気に入りリストの推薦とブラックリストの推薦の両方に対する推薦の理由が含まれてもよい。この理由は、事前設定された理由から選ばれてもよく、また顧客又はサービス提供者がタイプできるメモなどの、理由を伝える別の方法を含んでもよい。例えば、雪の中をうまく運転できる輸送のサービス提供者を顧客が探している場合、顧客は第2の顧客に、雪の中を運転するのが得意なサービス提供者を第2の顧客のお気に入りリストから勧めることを求めることができる。ブラックリスト又はお気に入りリストの推薦を受けているユーザに対して、プロフィール情報又はユーザが行った取引の総数などの、ユーザに推薦されるサービス提供者又は顧客についての情報が利用可能になる。また、顧客又はサービス提供者からの承諾が必要とされる可能性があるお気に入りリストの要求において、推薦された当事者は、この当事者が推薦されているユーザについての情報を同様に提供される。例えば、サービス提供者についての情報を受け取っている第2の顧客は、サービス提供者が姿を現さなかったことを、このサービス提供者の評価情報の中で見ることができ、顧客は、このサービス提供者をお気に入りリストに追加しないことを選ぶことができる。推薦が起こり、顧客又はサービス提供者が別の当事者をお気に入りリスト又はブラックリストに載せているかどうかを考慮する場合、他方の当事者が既に第2のユーザのお気に入りリスト又はブラックリストに載っていることをシステムが識別すると、推薦が起こる必要がないので推薦は起こらず、サービス提供者が既に第2の顧客のお気に入りリストに載っている場合、推薦が行われる必要はない。さらに、お気に入りに追加されつつあるユーザが、第2のユーザのブラックリストに載っている場合、第2のユーザは、お気に入りリストの追加を続ける前に、まずこのブラックリストからユーザを削除しなければならない。ブラックリストに追加されつつあるユーザが、第2のユーザのお気に入りリストに載っている場合、ユーザをブラックリストに追加するのは、第2のユーザの裁量である。
【0086】
本発明の例示的な実施例によれば、顧客は、自分のお気に入りリストからサービス提供者を別の顧客に推薦することができ、推薦する顧客は、個別のサービス提供者、サービス提供者のグループ、又はお気に入りリスト全体を、1人又は複数の他の顧客に推薦することができ、顧客は、1つ若しくは複数の事前設定された理由、又は自分がサービス提供者若しくは複数のサービス提供者を推薦する理由を説明するメモを含めることができる。
【0087】
お気に入りサービス提供者を別の顧客に推薦する処理は、顧客のお気に入りリスト上の少なくとも2人の顧客及び少なくとも1人のサービス提供者を伴う。処理は2つの方法のうちの1つを始めることができ、即ち、推薦されることになるお気に入りリスト上のサービス提供者を識別すること、及び推薦を受ける顧客である第2の顧客を識別することを行う処理を、第1の顧客が開始するか、又は第1の顧客が第2の顧客に推薦を送ることを、第2の顧客が要求することができる。お気に入りサービス提供者及び第2の顧客が識別された後、システムは、許可要求を送信することができる。この許可要求は、自分自身の裁量で推薦を受諾するか、又は推薦を拒絶することができるお気に入りサービス提供者に行ってよく、推薦されているお気に入りサービス提供者は、お気に入りリストに追加される前に自分の許可を提供することができる。お気に入りサービス提供者が要求を受諾したら、推薦は次のステップに行き、ここでシステムは、推薦を第2の顧客に送る。第2の顧客は次に、要求を受諾又は拒絶する選択肢を与えられ、両当事者からの確認があったときだけ、お気に入りサービス提供者は顧客のお気に入りリストに追加される。顧客が、両方のサブカテゴリの自分のお気に入りリストに載っている同じサービス提供者を推薦している場合、第2の顧客は、推薦の範囲をただ1つのサブカテゴリに限定することを選ぶことができる。推薦され得るサービス提供者数、及び顧客によって受諾され得るサービス提供者の推薦数についての制限はなく、推薦又は受諾が、輸送サービス、配達サービス、又は両方を提供するサービス提供者に関する顧客のお気に入りリストに対するものであるかどうかに関する制約はない。
【0088】
例えば顧客Aは、サービス提供者B及びサービス提供者Cを顧客Dに推薦したいと思っている。顧客Dは次に、推薦されたサービス提供者を受諾すべきか否かについて判定し、ここで顧客Dは、推薦されたサービス提供者を完全又は部分的に受諾する裁量権を有する。例えば顧客Dは、サービス提供者Bを受諾する気だけはあるが、サービス提供者Cを受諾する意思がなくてよく、ここで顧客Dは、サービス提供者Cの推薦が拒絶された理由を説明する必要はない。第2の顧客のブラックリストが、第2の顧客に推薦されているサービス提供者を含む場合、これを受諾するかどうかは第2の顧客の裁量であり、推薦が継続するために、第2の顧客は、自分のブラックリストからこのサービス提供者を最初に削除しなければならない。本発明の例示的な実施例によれば、提供者から1つのタイプのサービスだけを顧客が要求したという状況がある。この顧客が、この同じサービス提供者を第2の顧客に推薦している場合、第2の顧客が、1つのタイプのサービスから別のタイプのサービスに、又は1つのタイプのサービスから両方のタイプのサービスにお気に入りリストのカテゴリを変更したい又は広げたいと思う場合に、第2の顧客は、推薦されたサービス提供者から追加の許可を求める必要がある場合がある。サービス提供者を他の顧客に推薦することは、顧客に彼らのネットワークを構築させる。
【0089】
本発明の例示的な実施例によれば、顧客は、自分のブラックリストからサービス提供者を別の顧客に推薦することができ、ここで推薦している顧客は、1人又は複数のサービス提供者が、以前、別の顧客のブラックリストに載っていなかった場合、個別のサービス提供者、サービス提供者のグループ、又はブラックリストに載せられたサービス提供者リスト全体を、1人の又は数人の他の顧客に推薦することができる。
【0090】
処理は、少なくとも2人の顧客と1人のサービス提供者を必要とする。ブラックリストに載せられたサービス提供者の推薦は、2つの方法のうちの1つで開始されてよい。第1の顧客が、推薦を第2の顧客に送ることができ、また第2の顧客が、ブラックリストに載せられたサービス提供者を自分が推薦したいということを示す要求を第1の顧客に送ることもできる。第2の顧客及びブラックリストに載せられたサービス提供者は、第1の顧客によって識別される。次に第1の顧客は、推薦要求を第2の顧客に送り、これには、自分がサービス提供者をブラックリストに載せた理由を含んでよい。第2の顧客がこの要求を受け取ると、第2の顧客は、ブラックリストに載せられたサービス提供者を自分のブラックリストに追加するかどうかを選ぶ。第2の顧客がブラックリストに追加すると、システムは、将来のサービス要求に対して彼らをマッチさせない。ブラックリスト上のサービス提供者が、輸送サービス、配達サービス、又は輸送サービスと配達サービスの両方に関するブラックリストに載せられたかどうかは、これらのサービス提供者を顧客が推薦できるかどうかに影響を及ぼさない。さらに、推薦され得るブラックリストに載せられたサービス提供者数、及び顧客によって受諾され得るブラックリストに載せられたサービス提供者の推薦数についての制限はない。ブラックリストに載せられたサービス提供者は、どのタイプのブラックリストに自分が載っているかに関係なく、誰か他の人のブラックリストに追加される前に自分の許可を提供する必要はない。例えば顧客Aは、サービス提供者B及びサービス提供者Cを顧客Dに推薦したいと思っている。顧客Dは次に、推薦されたサービス提供者を受諾すべきか否かを判定し、ここで顧客Dは、推薦されたサービス提供者を完全又は部分的に受諾する裁量権を有する。例えば顧客Dは、サービス提供者Bを受諾する気だけはあるが、サービス提供者Cを受諾する気はなく、ここで顧客Dは、サービス提供者Cの推薦が拒絶された理由を説明する必要はない。
【0091】
本発明の例示的な実施例によれば、サービス提供者は、自分のお気に入りリストから顧客をその他のサービス提供者に推薦することができ、この場合、推薦するサービス提供者は、個別の顧客、顧客のグループ、又はお気に入りリスト全体を、1人の又は数人の他のサービス提供者に推薦することができる。これらの顧客は、輸送サービス、配達サービス、又は輸送サービスと配達サービスの両方のお気に入りリストからのものでよく、サービス提供者は、1つ若しくは複数の事前設定された理由、又はお気に入り顧客若しくは複数の顧客を自分が推薦している理由を説明するためのメモを含んでよい。処理は、少なくとも2つのサービス提供者及び1人の顧客で始まる。推薦は、以下の2つの別個の方法で開始されてよい。第1のサービス提供者は第2のサービス提供者に推薦することができ、この中に第1のサービス提供者はお気に入り顧客を含める。又は推薦は、第2のサービス提供者によって開始されてもよく、この場合、第2のサービス提供者は、考えられるお気に入り顧客を自分に推薦するように第1のサービス提供者に求める。どちらの方式でも推薦は開始され、第1のサービス提供者は、自分が第2の顧客に推薦したいと思うお気に入り顧客を識別する。お気に入り顧客は誰が推薦しているのか、誰に自分が推薦されているのかを自分に示す通知を受け取る。お気に入り顧客はこの推薦を受諾するか、又は別の方法で、この推薦を拒絶することによって拒否する。次のステップは、お気に入り顧客によって許可された推薦を第2のサービス提供者に送っている。第2のサービス提供者は次に、この推薦を受諾又は拒絶することを選ぶことができる。サービス提供者が推薦を受諾すると、第1のサービス提供者のお気に入り顧客は、第2のサービス提供者のお気に入りリストに追加される。さらに顧客は、第2のサービス提供者のお気に入りリストに追加される。
【0092】
本発明の例示的な実施例によれば、サービス提供者が1つのサービスのタイプを顧客に提供しただけの状況がある。このサービス提供者がこの同じ顧客を第2のサービス提供者に推薦している場合、第2のサービス提供者が、1つのタイプのサービスから別のタイプのサービスに、又は1つのタイプのサービスから両方のタイプのサービスにお気に入りリストのカテゴリを変更したい又は広げたいと思う場合に、第2のサービス提供者は、顧客からの追加の許可を求めることができる。例えばサービス提供者Xは、顧客Yに5回サービスを提供し、これらのサービスの5回すべてが輸送サービスだった。サービス提供者Xが顧客Yをサービス提供者Zに推薦し、サービス提供者Zが、輸送サービスと配達サービスの両方の自分のお気に入りリストに顧客Yを追加したいと思う場合、顧客Yからの追加の許可は、輸送サービスのみから、輸送サービスと配達サービスのお気に入りリストに範囲を広げることが必要とされる。両当事者からの確認があったときだけ、顧客は、サービス提供者のお気に入りリスト追加されてよい。サービス提供者が両方のサブカテゴリに対して同じ顧客を推薦している場合、第2のサービス提供者は、推薦の範囲をただ1つのお気に入りリストに限定することを選ぶことができる。
【0093】
本発明の例示的な実施例によれば、サービス提供者は、自分のブラックリストから顧客を第2のサービス提供者に推薦することができ、この場合、推薦するサービス提供者は、輸送サービスか、配達サービスか、両方かというサービスのタイプに関わらず、個別の顧客、顧客のグループ、又はブラックリストに載せられた顧客リスト全体を、1人の又は数人の他のサービス提供者に推薦することができる。推薦は、第1のサービス提供者によって開始されてよく、また第2のサービス提供者によって開始されてもよく、この場合、第2のサービス提供者は、第1のサービス提供者から、ブラックリストに載せられた顧客の推薦を求める。推薦開始に関するこれらのタイプの両方において、第1のサービス提供者は、第2のサービス提供者に推薦する少なくとも1人のブラックリストに載せられた顧客を選び、第1のサービス提供者は、自分が顧客をブラックリストに追加した理由を含めることができる。第2のサービス提供者は推薦を受け取り、第1のサービス提供者のブラックリストに載せられた顧客を自分のブラックリストに追加すべきか否かを判定する。第2のサービス提供者が、ブラックリストに載せられた顧客を自分のブラックリストに追加すると、システムは、将来のサービス要求に対して彼らをマッチさせない。ブラックリストに載せられた顧客がどれだけ推薦され得るか、及び推薦がどれだけサービス提供者によって受諾され得るかについての制限はなく、配達サービス、又は輸送サービス、又は両方に関するサービス提供者のブラックリストに、顧客が載っているかどうかに関する制限もない。どのタイプのブラックリストからも推薦するために必要とされる顧客の許可もなく、サービス・タイプのブラックリストのサブカテゴリを変更する又は広げるために必要とされる顧客の許可もない。
【0094】
本発明の例示的な実施例によれば、システムは、サービス要求に対する最もマッチするサービス提供者を選択するために、顧客をより良く支援するための指標の複数のセットを提供する。広範囲にわたるカスタマイズが、顧客とサービス提供者の双方に対して許される。しかし、価格設定、完了したサービス要求数の識別、サービス要求におけるルートに対する熟知度、他を含むがこれらに限定されない様々な情報は、サービス要求に関する取引を行うときに、ユーザがナビゲートするには複雑になる可能性がある。したがって、システムは、この情報を簡素化するのに役立つ指標の様々なセットをユーザに提供する。指標は、ユーザのインターフェース上に表示され得る、文字、数字、アイコン、記号、又は情報に関する他の図形表現などの、手段の1つ若しくは複数、又は組合せを通じてこの情報を示す。顧客とサービス提供者は異なる情報を必要とするので、指標は、この情報が必要とする可能性のあるものによって異なる。サービス提供者及び顧客は、指標の様々なセットを通じて、自分の経験、期待、及び好みをカスタマイズすることができる。本発明の例示的な実施例は、この包括的な情報を簡素化するために、指標に関する少なくとも26個のカスタマイズ可能なセットを提供する。システムは混乱を回避するために、統一された指標を表示するが、ユーザは、指標の一定のセットを変更することを選ぶこともできる。例えば、ユーザは、指標を表すデフォルトの記号又はアイコンを、自分自身のユーザIDに関する顔文字又は省略形などの自分自身の記号と置き換えたいと思うことがある。さらに各指標が意味するものについての説明も提供され、顧客とサービス提供者は両方、これらの説明をオン若しくはオフする、又は一時的にこれらを隠すオプションを有する。彼らがこれらをオフすると、彼らはさらにいくつか又はすべてをオンに戻すことができる。例えば新しいユーザは、説明をオンにすることを好むこともあるが、しばらくサービスを使用し、サービスを非常に熟知したユーザは、指標の様々なセットの意味の説明を必要としないこともある。顧客とサービス提供者は、彼らが1つのセットの指標を別のセットの指標に対して優先させたいと思う場合、指標が表示される順序を変更することもできる。
【0095】
さらに、数えられる数字に少なくとも部分的に基づく任意の指標が、階層の観点から反映されてもよい。システムによって割り当てられる階層は、階層が、顧客に適用されるか、サービス提供者に適用されるかに応じて、及び階層が、輸送サービスに適用されるか、配達サービスに適用されるか、又は輸送サービスと配達サービスの両方に適用されるかにも応じて、最低量と最大量がある数字の範囲になる。これらは、文字、形状若しくは色として、又は各階層間の相違を示すその他の任意の方法で表示されてよい。中には、様々な意味を有する顧客及びサービス提供者の指標もある。指標は、これらのユーザ・タイプ、カテゴリ、及びサブカテゴリに関連した活動を示す。システムは、サービス要求の記録をシステムのデータベースに格納するので、タイムスタンプを使用することによっていつサービス要求が行われたか又は実施されたか、及び要求の詳細によってどこでサービス要求が実施されたかをシステムは数量化することができる。しかし時間又は他の数字に関するこれらの記録がある可能性もある。これらは、増やされることもあれば、減らされることもあり、この場合、顧客は、1日若しくは複数日、1か月若しくは複数月、又は1年若しくは複数年など、関連性の期間を分割することができる。時間若しくは期間又は領域又は他の数字に関するこれらの様々な調節可能なサーチ・パラメータのすべては、顧客とサービス提供者が、自分が見たい情報を個別化し、優先できるように、カスタマイズできるものとして設計される。
【0096】
本発明の例示的な実施例によれば、顧客とサービス提供者は、様々な指標を自分自身のインターフェース上に表示させる。これらの指標のうちのいくつかは、サービスを提供するか、要求するかという、ユーザのタイプに関連する。顧客に最も使用されることを目的とする指標もあれば、その一方でサービス提供者に最も使用されることを目的とする指標もあることが好ましい。しかし1人の当事者に表示されるのが好ましい指標は当事者に役立つ情報を反映できるが、これらは同様に彼らの情報を交換することもできるので、指標は、排他的にサービス提供者だけに、又は顧客だけに表示されることを目的としていない。しかしユーザが選ぶと、彼らはシステムを通じて自分自身の情報を見ることができる。彼らが、自分のサービス要求の履歴に関して他のユーザが見ている指標が正しいことを確かめるために、自分自身の指標又は自分のサービス要求の履歴を見ることに興味がある場合、彼らは、自分のプロフィール情報、又は自分に当てはまる指標すべてを示す、システムによって指定された他の任意の手段を通じてそうすることができる。このサービス要求の履歴は、完了した又は要求されたサービス要求の総数に関する指標などの、他の当事者が見ることのできる情報を含んでよい。サービス要求の履歴は、他のユーザに見せないことをユーザが選択すると、自分がいくら稼いだか、又は支出したかなどのプライベート情報などの、他の当事者が見ることができない情報を提供することもできる。これらの指標すべては、オンデマンド・サービスに関する互いのための最善の取引を行うために、最もマッチするサービス提供者又は顧客それぞれを自分が選ぶのに役立つ、カスタマイズできる情報を顧客とサービス提供者に提供することを目的とする。
【0097】
指標の第1のセットは、サービス提供者を識別するためのものである。ユーザ・タイプ1であるサービス提供者は、サービス提供者の識別ステータスに関する、2つのカテゴリによってカテゴライズされ、第1のカテゴリは標準サービス提供者、及び第2のカテゴリはお気に入りサービス提供者である。これは優先するサービス提供者として顧客がサービス提供者をお気に入りリストに載せたかどうか、又はサービス提供者が、優先を受けない標準サービス提供者であるかどうかに応じて、サービス提供者が顧客とどのような関係を有しているかに関係する。標準サービス提供者のカテゴリは、輸送サービスの標準サービス提供者、配達サービスの標準サービス提供者、及び標準の輸送と配達両方のサービス提供者という、3つのサブカテゴリに分割される。お気に入りサービス提供者のカテゴリは、輸送サービスのお気に入りサービス提供者、配達サービスのお気に入りサービス提供者、及びお気に入りの輸送と配達両方のサービス提供者という、3つのサブカテゴリに分割される。指標のこのセットは、何のタイプのサービスをサービス提供者が提供するかを、指標のこのセットによって告げることができる1人又は複数の顧客へのサービス要求に表示される。事前設定されたサブカテゴリを変更することをサービス提供者が選ぶと、指標のセットは、この変更に従って動的にアップデートされる。
【0098】
本発明の例示的な実施例によれば、指標の第2のセットは、顧客の識別ステータスに関するものである。ユーザ・タイプ2である顧客は、標準顧客及びお気に入り顧客によってカテゴライズされる。標準顧客カテゴリは、標準の輸送サービス顧客、標準の配達サービス顧客、及び標準の輸送サービスと配達サービス両方の顧客という、3つのサブカテゴリに分割される。お気に入り顧客カテゴリは、お気に入り輸送サービス顧客、お気に入り配達サービス顧客、及びお気に入りの輸送サービスと配達サービス両方の顧客という、3つのサブカテゴリに分割される。指標のこのセットは、顧客だけでなく1人又は複数のサービス提供者にも表示される。この手法で、指標は、具体的なカテゴリ及び具体的なサブカテゴリの様々なユーザ・タイプをはっきりと示すことができる。本明細書において「識別ステータス」は、サービス提供者又は顧客のステータスを指す。この用語の中心概念は、ユーザ・タイプに基づいて、1人のユーザが別のユーザにどのように識別されるか、並びに様々なお気に入りリスト又はブラックリストのステータス及びサービスのサブカテゴリに、ユーザ・タイプがどのように関連するかを、この用語が表すというものである。「識別一覧(identification listing)」又は「識別地位(identification position)」他などの他の用語が同じ概念を表すこともある。
【0099】
本発明の例示的な実施例によれば、サービス提供者の可用性を識別する指標の第3のセットが提供されてよい。指標のこのセットは、潜在的に最もマッチするサービス提供者を探している顧客に示されるので、顧客は、誰が自分のサービス要求の潜在的で可用なサービス提供者であるのかを知る。指標のセットのこのセットは電子地図上に示されることがあり、サービス提供者は、自分がアクティブであるときに電子地図上に示されるだけである。指標のこのセットは、サービス提供者が事前設定したものの中にサービス提供者が有する可能性のあるサービス要求を提供するために、他のサービス提供者との競争をサービス提供者が知りたいと思うことがあるので、サービス提供者にも同様に示されてもよい。指標のこのセットは、サービス提供者が事前設定したものに基づく、サービス提供者の可用性についての追加情報を含んでもよい。例えば、指標のこのセットは、可用性、どの程度長く可用性の期間が続く可能性があるのか、又はこれが、限界のない可用性であるのかどうかを示す。指標のこのセットは、サービス提供者がサービス要求に応じられない場合、削除されてよい。
【0100】
本発明の例示的な実施例によれば、顧客が現在、サービス要求を要求しているかどうかを識別するために、指標の第4のセットが提供される。指標のこのセットは、電子地図表示上でサービス提供者に示され、これに基づいて顧客がアクティブであるか否かを知ることができる。顧客は、最もマッチするサービス提供者を彼らが選択するまで、サービス要求がどの程度長く残っていると彼らが期待するか、又はサービス要求が期限切れになるまで、サービス要求がどの程度長く存在し得るかなどの、サービス提供者に追加の詳細を知らせる、顧客の活動に関する詳細をさらに指定できる。指標のこのセットは、顧客が位置する顧客の集荷位置のエリアにどれだけ多くの需要があり得るか、及びサービス提供者に対して、他の顧客との競争がどれだけあるのかを指標のセットが意味し得るかを知りたいと思う可能性のある顧客に示されてもよい。サービス要求に対する最もマッチするサービス提供者を顧客が選択すると、サービス要求はもはや有効ではないので、指標のこのセットは削除されてよい。
【0101】
本発明の例示的な実施例によれば、指標の第5のセットは、サービス提供者が実施したサービス要求の量に基づいてよく、この場合、履歴データに関する数字が結びつけられる。指標のセットは、数字、階層、又は数字と階層の組合せとして表示されてよい。階層は、サービス提供者が完了したサービス要求の総数に基づく。例えば、低い階層であるEは0~99などの範囲であり、次の階層Dは100~199であり、その後、階層Cは200~299、階層Bは300~399、及び階層Aは400以上である。顧客又はサービス提供者は、この情報を使用して、どれだけのサービス要求を提供者が完了したかを判断することができ、これは、1日若しくは複数日、1か月若しくは複数月、又は1年若しくは複数年などの、一定の期間ごとに分割されてよい。この情報は、サービス提供者がどれだけ経験があるか、又は全体的にどの程度頻繁にサービス要求をサービス提供者が提供するかの両方を判断する際に顧客によって使用されてよい。これは、全体で又は期間ごとに、どれだけの要求をサービス提供者が完了したかを査定する際に、サービス提供者によって使用されてよく、これは、高需要又は低需要の時期を識別したいと思うサービス提供者に有用なことがある。
【0102】
本発明の例示的な実施例によれば、顧客によって事前設定された、対応するサーチ・パラメータの1つ若しくは複数又は任意の組合せに基づいて、地理領域の1つ若しくは複数又は任意の組合せを示すために、指標の第6のセットが顧客に提供されてよい。より具体的には、指標のこのセットは、潜在的で可用なサービス提供者のプール、及び電子地図表示上のこれらのサーチ・パラメータの1つ若しくは複数又は任意の組合せに入る、識別された顧客と同じサブカテゴリ内のサービスも要求している潜在的で可用な顧客のプールを、顧客が閲覧することを可能にする。顧客は、数、時間、及び距離による、潜在的で可用なサービス提供者を識別するための3つのサーチ・パラメータから選ぶためのオプションを有している。各サーチ・パラメータは、潜在的で可用なサービス提供者の様々なプール及び潜在的で可用な顧客の様々なプールを生成することにおいて異なる。数に基づくサーチ・パラメータは、顧客が取引する意思がある潜在的で可用なサービス提供者の一定の所望の数を識別する。時間に基づくサーチ・パラメータは、一定時間内に顧客の集荷位置に到達できる潜在的で可用なサービス提供者を識別する。距離に基づくサーチ・パラメータは、顧客の集荷位置から一定距離の範囲内の潜在的で可用なサービス提供者を識別する。
【0103】
数字に基づくサーチ・パラメータを事前設定する際に、顧客は、サービス要求のために、自分が選択したいと思うサービス提供者の所望の数を事前設定する。システムは次に、このサーチ・パラメータの地理領域の範囲内の潜在的で可用なサービス提供者の所望の数をサーチし、これらを顧客に表示する。この地理領域の中心点は顧客の集荷位置であり、端点は、中心点から最も遠く離れているサービス提供者の位置である。システムは、顧客によって事前設定された数に基づくこのサーチ・パラメータによって識別された同じ地理領域の範囲内で、同じタイプのサービスを要求している潜在的で可用な顧客のプールも識別する。
【0104】
第2のオプションは、時間に基づくサーチ・パラメータを事前設定することである。時間に基づくサーチ・パラメータを設定する際に、顧客は、例えば10分といった、集荷が発生することを顧客が期待する時間を事前設定する。システムは、Waze(登録商標)などのサード・パーティのAPIの支援で、潜在的なルートに沿った道路速度などの現在のリアル・タイムの移動速度を識別する。システムは速度に事前設定された時間を掛けて、一定のルートに沿った最も遠い地点を見つける。これらのルートに沿って、事前設定された時間内に集荷位置に到着できる、このサーチ・パラメータの地理領域の範囲内にいる、すべての潜在的で可用なサービス提供者を識別するために、システムは、顧客の集荷の地理位置である中心点から通じるそれぞれの潜在的なルートに対して、この最も遠い地点を計算する。現在位置が中心点から離れた最も遠い地点であるサービス提供者が、このサーチ・パラメータに対する端点として使用される。状況次第では、有効なサービス提供者が、サーチ・パラメータの範囲内に位置することもあるが、事前設定された時間内に集荷位置に到達できない。これらのサービス提供者は、潜在的で可用なサービス提供者のプールに含まれない。顧客のサービス要求の中のサービス・タイプと同じタイプのサービスを提供するサービス提供者だけが、潜在的で可用なサービス提供者のプールに含まれる。システムは、顧客によって事前設定された時間に基づくこのサーチ・パラメータによって識別された同じ地理領域の範囲内で、同じタイプのサービスを要求している潜在的で可用な顧客のプールも識別する。
【0105】
第3のオプションは、距離に基づくサーチ・パラメータを事前設定することである。この距離は、顧客が、潜在的で可用なサービス提供者にその中にいてほしいと思う集荷位置からの距離である。距離に基づくサーチ・パラメータを設定する際に、顧客は、例えば1.6km(1マイル)といった距離を事前設定し、システムは、端点が、顧客の集荷位置の地理位置である中心点から1.6km(1マイル)離れた半径1.6km(1マイル)の範囲を生成する。システムは、このサーチ・パラメータの地理領域の範囲内の、すべての潜在的で可用なサービス提供者を識別し、これらの潜在的で可用なサービス提供者は、顧客に対する潜在的で可用なサービス提供者のプールを構成する。システムは、顧客によって事前設定された距離に基づくこのサーチ・パラメータによって識別された同じ地理領域の範囲内で、同じタイプのサービスを要求している潜在的で可用な顧客のプールも識別する。
【0106】
これらの3つのサーチ・パラメータのすべては、地理領域によって顧客に対する潜在的で可用なサービス提供者のプールを表示するために、個別に事前設定されるか、ペアにされるか若しくはすべてまとめられるか、又はこれらの任意の組合せであってよい。上記3つのオプションのそれぞれは、円、様々な色、ラベル識別、又は共に表示された場合にそれぞれの間の相違を少なくとも表す任意の描写によって識別された地理領域であってもよく、その他の場合では、サーチ地域は全く表示されなくてもよく、メッセージ又はリストなどの別の形式で提示されてもよい。顧客に対するサーチのために顧客が事前設定した同じサーチ・パラメータの範囲内の、潜在的で可用なサービス提供者及び潜在的で可用な顧客を示し、表示するための非常に多くの方法があることを当業者は理解することができる。
【0107】
本発明の例示的な実施例によれば、指標の第7のセットは、潜在的で可用なサービス提供者の総数を、潜在的で可用な顧客の総数とさらに比較するために、指標の第6のセットによってもたらされたデータ及び情報に基づく。これらの数は、潜在的で可用なサービス提供者のプール及び潜在的で可用な顧客のプール、並びに数、時間及び距離、又はこれらの任意の組合せを含むサーチ・パラメータに基づく地理領域といった、それぞれの地理領域の範囲内のそれぞれの個々のプールから得られる。指標の第7のセットは、各地域又は地理領域における需要と供給の情報を表示するために使用され、顧客は、自分のモバイル・コンピューティング・デバイス上で、有効な潜在的なサービス提供者のプールのそれぞれ又は任意の組合せを閲覧するために事前設定することができる。好ましくは、指標のこのセットは、顧客のデバイスの電子地図表示上で顧客に表示されてよい。顧客は、潜在的で可用なサービス提供者を、お気に入りサービス提供者、又は標準サービス提供者、又は両方に限定することができる。指標のこのセットは、比較的低需要のときに比較的低い価格を、又は比較的高需要のときに比較的高い価格を顧客が提案できるので、価格を設定する際に重要な要因のうちの1つになり得る需要と供給の要因を顧客が査定するのに役立つ。指標のこのセットは、需要と供給の情報に基づく、顧客の価格提案に役立ち、又はサービス提供者からの価格提案を交渉するのに役立つ。サービスを提供できる有効なサービス提供者と現在、サービスを要求している顧客の合計は、実際の量を反映するために動的にアップデートされてよい。顧客のサービス要求の中のサービスのタイプと同じサービスのタイプを提供する任意のサービス提供者は、サービス提供者が地理領域の範囲内にいる限り、潜在的で可用なサービス提供者のプールに含まれる。顧客のサービス要求のタイプとは異なるサービスのタイプを提供するサービス提供者は、サーチ・パラメータに関わらず、潜在的で可用なサービス提供者のいずれのプールにも含まれず、他のサービスのサブカテゴリ内のサービスを要求している顧客も、潜在的で可用な顧客のプールに含まれない。さらに指標のこのセットは、オン又はオフされてよい。顧客が指標のこのセットをオフにすると、顧客はディスプレイ上で指標のこのセットが見えなくなるが、顧客のサービス要求はまだ、顧客が属する標準のサブカテゴリ内のすべての有効な要求の調査において合計される。指標のこのセットは、少なくともこのような情報に基づいて、サービス要求の価格を設定できるサービス提供者に有用な場合がある。サービス提供者は、顧客が見ている需要と供給のサーチを見たいと思うこともあり、システムは、顧客とサービス提供者が、彼らが望む場合、彼らが見ている情報を完全に又は部分的に交換することを可能にする。これは、当事者がさらにいっそう透明な交渉処理を行うことを可能にする。
【0108】
本発明の例示的な実施例によれば、システムは、指標の第8のセットを使用して、顧客からの価格提案に対するサービス提供者の応答に関して、価格設定情報を簡素化するのに役立てるために、価格設定に関する数字を結びつけることができ、指標のこのセットは、顧客が見積価格と共にサービス要求をサービス提供者に送る状況で表示されることになる。「応答」は、顧客によって開始されたような見積価格に対する応答である。この応答は、交渉不能な価格として設定された価格の受諾又は却下であってよく、また交渉可能な価格に応答して反対することであってもよく、この場合、交渉は最終的な取引まで又は取引ができなくなるまで一進一退することがある。
【0109】
システムは、指標の第9のセットを使用して、顧客が見積価格なしでサービス要求を送る場合に、サービス提供者によって開始された価格に関する情報を表示するために、価格設定に関する数字を結びつけることができ、サービス提供者は提案価格で応じ、この価格は交渉可能又は交渉不能なことがある。提案価格が交渉可能な場合、交渉は最終的な取引まで又は取引ができなくなるまで一進一退することがある。好ましくは、指標のこのセットは、サービス提供者の開始価格又は応答価格とその初期設定価格との間の相違を少なくとも査定できる顧客に提供されてよい。
【0110】
指標の第8と第9のセットは、誰が価格提案を開始するかに関する様々な状況に当てはまる。指標自体は、価格提案が、システムによって提供された初期設定価格を上回るか、下回るか、等しいかという、3つの状況の本質的な相違を表すいずれかのものであってよい。例えばシステムは、初期設定価格を上回る開始価格に対して緑の指標若しくは上向きの矢印を、又は下回る価格に対して赤い指標若しくは下向きの矢印を表示することができる。初期設定価格に正確にマッチする価格は、黄又はドットとして表示されるだろう。これらの3つの異なる色は、各状況における相違を表し、表示の明らかな相違は見やすい視覚表現に基づいて、そうしないと時間がかかるものをユーザがより迅速に分類することを可能にする。金額又は割合として価格提案と初期設定価格の間の相違を比較する情報と共に、提案された実際の価格がこの表現に含まれる。指標のこのセットはオフにされてもよく、また1つの又は任意の部品が選択的に表示されてもよく、これはユーザの裁量次第である。ユーザは、初期設定価格より高い又は低い価格閾値を事前設定することによって、価格提案が自動的に拒絶される限界を設定することもできる。指標のこれらのセットは、顧客とサービス提供者の両方に表示されるのが好ましい。指標のこのセットは、システム内で任意のユーザ・タイプに表示されてよい。サービス提供者からの価格提案を要求する顧客は、初期設定価格より50パーセント以上高いどのような価格提案も見えないように設定の中に事前設定することができ、そうでなければ価格提案は自動的に拒絶されてもよい。顧客は、価格相違に応じてどの価格指標を見えるようにするかを選ぶ裁量権を有する。
【0111】
本発明の例示的な実施例によれば、指標の第10のセットは、顧客がサービス要求の中で集荷位置を示す地理領域の範囲内で、サービス提供者によって完了されたサービス要求の総数に基づいて領域情報に関する情報を反映するために、履歴データと地理位置データを結びつける。指標のこのセットは、集荷位置におけるサービス提供者の経験又は熟知度を顧客に知らせるために提供され、これは、サービス要求の開始時に、このエリアで多くの経験があるという理由で、これらのサービス要求にどのサービス提供者がより適している可能性があるかを顧客に知らせるのに役立つことがある。しかし指標のセットは追加として、より多くの潜在的ビジネスのエリアをサービス提供者が判断するのに有用なことがあり、この場合、サービス提供者は、自分が集荷位置の近くのどこで、サービス要求を実施している可能性があるかを見ることができる。
【0112】
本発明の例示的な実施例によれば、指標の第11のセットは、顧客がサービス要求の中で納入位置を示した、地理領域の範囲内でサービス提供者によって完了された要求の総数に基づいて、領域情報に関する情報を反映するために、履歴データと地理位置データを結びつける。顧客はこの情報を使用して、サービス要求の中で納入位置によって示されたエリア内でサービス提供者が直接的に有する経験又は熟知度を判断することができる。指標のこのセットは、納入領域の中で、どれだけ多くの経験をサービス提供者が有しているかを顧客が見るのに有用であり、これは、サービス要求に応じられるサービス提供者の経験を直接的に判断する際に有用であることが好ましい。しかし指標のセットは、より多くの潜在的ビジネスのエリアをサービス提供者が判断するのに有用であることもあり、この場合、サービス提供者は、自分が納入位置の近くで最も多くのサービス要求を提供している可能性がある位置を見ることができる。
【0113】
指標の第10と第11のセットは、郵便番号と同様に具体的な領域に基づいてよく、また区若しくは郡、又は市若しくは州のような、さらに広い領域に適用することもできる。指標のこれらのセットは、数と階層が共に表示されるオプションに加えて、集荷又は納入に関する領域の中で提供者が完了したサービス要求の本当の数を別々に若しくは総数として示すか、又は階層を通じて反映される。さらに、完了された取引のそれぞれの総数は、サブカテゴリごとに、或いは1日内若しくは複数日内、又は1か月内若しくは複数月内、又は1年内若しくは複数年内などの期間に従って、さらに分割されてよい。
【0114】
本発明の例示的な実施例によれば、少なくとも、割合を通じて、又は階層などの他の任意の描写を通じて表されるサービス要求のルートに対するサービス提供者の熟知度を表す指標の第12のセットが提供されてよい。指標のこのセットは要求されたルート情報を、データベースに格納されたサービス提供者のサービス記録と結びつけることによって生成される。輸送要求に対して、この情報は、サービス要求の中で示されたルートに対するサービス提供者の熟知度を含んでよく、配達サービスに対して、この情報は、このルートに対するサービス提供者の経験又は熟知度などの情報であってよい。サービス要求のタイプに関わらず、指標は状況に関連する情報を表示するように調節される。割合は、それ自体によって割合として表示されてよく、また例えば、熟知度が0~19パーセントの間にある階層E、20~39パーセントの階層D、40~59パーセントの階層C、60~79パーセントの階層B、及び80~100パーセントの階層Aといった、階層に分割されてもよい。階層の表現は、AからEに制限される必要はなく、また階層によって熟知度の割合を分割する描写の任意のただ1つ又は組合せとして、階層が示されてよいので、文字である必要でさえ全くない。階層と割合は共に示されてもよい。サービス提供者に対して、これは、サービス提供者が多くの顧客を乗せた場所、又はサービス提供者が少しの顧客しか乗せなかった場所を査定する際に有用な指標になることがある。指標のこのセットは、サービス提供者が最も多くの経験をした場所、又は最も価値がある可能性のある場所を査定するために、サービス提供者によって使用されてよく、またサービス要求の、顧客が有する可能性がある経験に基づいて、最もマッチするサービス提供者を選択する際に顧客によって使用されてもよい。
【0115】
本発明の例示的な実施例によれば、指標の第13のセットは、どれだけの回数、顧客とサービス提供者がマッチされたか、及び共に取引を完了させたかに基づく。指標のこのセットはいくつかの取引に基づくので、顧客の好みによって、有効な期間ごとに増やすか減らすことができる数又は階層に加えて、単純に数として、又は階層として、又は両方共に表示されてよい。指標のこのセットは、輸送サービス、配達サービス、又は輸送サービスと配達サービスの両方に関するデータを表示するために指標を変更できるサブカテゴリに適用されてよい。サービス提供者と顧客の間の過去の取引に関する指標が顧客に提供されるので、指標のこのセットは、二者間で交換された平均価格又は総額などの他の取引情報を表すこともできる。この平均総額は、金額として、階層として、又は階層を伴う金額の両方として表示されてよい。これは、1日若しくは複数日、1か月若しくは複数月、又は1年若しくは複数年など、時間ごとに分割されるか、増やされるか、又は減らされてもよい。指標のこのセットは顧客に提供され、共にマッチされた回数又は全取引額などによって、表示されるものに調節する顧客の能力に少なくとも基づいて、サービス要求に対する顧客の経験を顧客がカスタマイズできるのが好ましい。この情報は、顧客がより多くの経験をしたサービス提供者からのサービスを顧客が要求したいと思う可能性があるので、好みに基づいて最もマッチするサービス提供者を顧客が選択するのに役立つ。
【0116】
本発明の例示的な実施例によれば、指標の第14のセットは、サービス提供者がそれまでに顧客を乗せられる時間である推定到達時間(ETA:estimated time of arrival)を表示するために、サービス提供者の位置情報を、顧客の集荷位置の位置情報と結びつける。これはさらに、速度、即ちどれだけ迅速にサービス提供者がそこに到着できる可能性があるかに基づき、この場合、ETAは、Google(登録商標)Mapsなどのサード・パーティのAPIによって、直接的又は間接的に判断されてよく、これは、ETAを計算する基礎として、システムがサード・パーティの情報を使用できることを意味する。指標のこのセットは、最もマッチするサービス提供者を選択するのを支援するために、顧客に表示されるのが好ましい。サービス提供者は、自分が顧客の集荷位置に到達するのにどれだけかかるかを、指標のこのセットによって知りたいと思うことがある。
【0117】
本発明の例示的な実施例によれば、指標の第15のセットは、サービス要求の中で示された顧客の集荷位置から顧客の納入位置への推定移動時間(ETT:estimated travel time)に基づいて提供される。指標のこのセットは、サービス要求の中の顧客の集荷位置と顧客の納入位置に関する位置情報を結びつける。指標のこのセットは、運送中の推定時間についてアドバイスするために、顧客に表示されるのが好ましい。指標のこのセットは、集荷位置から納入位置に到着するのにかかる推定時間に基づき、これは、Google(登録商標)Mapsなどの、サード・パーティの地図作成APIによって提供されることがある。
【0118】
本発明の例示的な実施例によれば、指標の第16のセットは、サービス要求の中で示された顧客の集荷位置と納入位置を少なくとも反映するために、地理位置データを結びつける。指標のこのセットは、タッチ・スクリーン式の電子地図表示上に表示され、これは、集荷位置と納入位置の間の距離に関する視覚的概念又はコンテキストを顧客に与えるために示される相対位置を示す。指標のこのセットは2つ以上の位置間のルート情報も提供できる。さらに、自分が集荷位置として指示した位置とは異なる位置で顧客がサービスを要求している場合、指標のこのセットは、タッチ・スクリーン式の電子地図表示上に、現在位置としてのこの位置を同様に示すことができる。これは、他人が知ることを顧客が望まないプライベート情報なので、現在位置が集荷位置とは異なる場合、顧客は現在位置の表示を他のユーザから隠すことを選ぶこともできる。
【0119】
指標の第17のセットは、顧客によって要求され、完了されたサービス要求の総数についての情報を表すことができる。指標のこのセットは、サービス提供者が見たいと思うものに応じて、すべてのサブカテゴリからの任意のサブカテゴリで、又は全体で、顧客が要求し、完了したサービス要求の総数を反映する。完了された要求の数は、数として、又は階層として、又は両方として表示されてよい。階層によって伝えられる情報は、顧客が要求した数であり、少なくとも階層の最低限度の数である数、及び多くても最大限度である数である。例えば階層は、1つのサブカテゴリで0から9のサービス要求になることがあり、この階層に割り当てられる指標は、0から9のサービス要求を要求した顧客にしか当てはまらない。さらに指標のこのセットは、1日若しくは複数日、1か月若しくは複数月、又は1年若しくは複数年などの一定の期間或いは期間ごとに分割されてよい。指標のこのセットは、どのくらいの頻度で顧客がビジネスを生み出したかを見ることができるサービス提供者に表示されるのが好ましく、これは、サービス提供者が、より頻度の高い将来の顧客に優先度を与えたいと思うこともあるので、最もマッチする顧客を選ぶのに役立つとサービス提供者が思うことがある情報である。しかしこれは、自分自身の過去のサービス要求の履歴を見ることに関心がある可能性がある顧客に有用なこともある。
【0120】
本発明の例示的な実施例によれば、指標の第18のセットは、サービス提供者によって事前設定されたサーチ・パラメータの1つ若しくは複数又は任意の組合せに基づいて、地理領域の1つ若しくは複数又は任意の組合せを識別するために、サービス提供者に提供されてよい。より具体的には、指標のこのセットは、これらのサーチ・パラメータの1つ若しくは複数又は任意の組合せによって、電子地図表示上で識別された地理領域の範囲内にいるサービス提供者と同じタイプのサービスのサブカテゴリを提供する、潜在顧客の様々なプール及び潜在的で可用なサービス提供者のプールをサービス提供者が閲覧することを可能にする。サービス提供者は、数による、時間による、及び距離による、潜在顧客を識別するための少なくとも3つの異なるサーチ・パラメータのいずれかから1つ又は複数を選ぶオプションを有する。しかしサービス提供者が、1人又は複数の顧客からの価格提案の要求と共にサービス要求を受け取らない限り、サービス提供者は、電子地図表示上で識別された潜在的で可用な顧客との取引を開始しない。
【0121】
第1のオプションは、サービス提供者が取引する意思がある顧客の所望の数に基づいて、サーチ・パラメータを事前設定することである。これに基づいて地理領域を設定する方法が、以下の方法によって説明される。数によってサーチ・パラメータを設定する際に、サービス提供者は、自分が取引したいと思う顧客の所望の数を事前設定する。システムは次に、所望の量を識別するまでサービス提供者のエリア内で潜在顧客をサーチし、識別された潜在的で可用な顧客は次に、このサービス提供者に表示される。この地理領域の中心点はサービス提供者の現在位置であり、端点は中心点から最も遠く離れている顧客の位置である。このサービス提供者が提供するサービスのタイプと異なるサービスのタイプを要求する顧客は、潜在的で可用な顧客のプールに含まれない。システムは、サービス提供者によって事前設定された数に基づくこのサーチ・パラメータによって識別された同じ地理領域の範囲内で、同じサービスのタイプを提供している潜在的で可用なサービス提供者のプールも識別する。
【0122】
第2のオプションは、時間に基づくサーチ・パラメータを事前設定することである。時間に基づくサーチ・パラメータを事前設定する際に、サービス提供者は、例えば10分といった、自分が集荷位置に到達するために移動する意思がある最大時間を事前設定する。システムは、Waze(登録商標)などのサード・パーティのAPIの支援で、潜在的なルートに沿った道路速度などの現在のリアル・タイムの移動速度を識別する。システムは速度に事前設定された時間を掛けて、一定のルートに沿った最も遠い地点を見つける。潜在的で可用な顧客のプールを構成する、現在、サービスを要求している、このサーチ・パラメータの地理領域の範囲内のすべての潜在顧客を識別するために、システムは、サービス提供者の現在の地理位置である中心点から通じるそれぞれの潜在的なルートに対するこの最も遠い地点を計算する。集荷位置が中心点から離れた最も遠い地点にいる顧客は、このサーチ・パラメータの端点として使用される。このサービス提供者が提供するサービスのタイプと異なるサービスのタイプを要求する顧客は、潜在的で可用な顧客のプールに含まれない。システムは、サービス提供者によって事前設定された時間に基づくこのサーチ・パラメータによって識別された同じ地理領域の範囲内で、同じサービスのタイプを提供している潜在的で可用なサービス提供者のプールも識別する。
【0123】
第3のオプションは、距離に基づくサーチ・パラメータを事前設定することである。距離に基づくサーチ・パラメータを事前設定する際に、サービス提供者は、例えば1.6km(1マイル)といった、サービス提供者が顧客の集荷位置から離れている意思がある最大距離を事前設定し、システムは、端点が中心点から1.6km(1マイル)離れた半径1.6km(1マイル)の範囲を生成し、中心点は、サービス提供者の現在位置の地理位置である。システムは、このサーチ・パラメータの地理領域の範囲内のすべての潜在顧客を識別し、サービス提供者に対するこれらの潜在顧客は、このサービス提供者に対する潜在顧客のプールを構成する。このサービス提供者が提供するサービスのタイプと異なるサービスのタイプを要求する顧客は、潜在顧客のプールに含まれない。さらにシステムは、サービス提供者によって事前設定された距離に基づいて、このサーチ・パラメータによって識別された同じ地理領域の範囲内で、同じサービスのタイプを提供している潜在的で可用なサービス提供者のプールも識別する。
【0124】
3つのサーチ・パラメータはすべて、サービス提供者のタッチ・スクリーン式の電子地図表示上に地理領域を作り出す。サービス提供者が、複数のサーチ・パラメータを使用して潜在的で可用な顧客を閲覧したいと思う場合、充分なラベル又は識別があるので、指標のこのセットからの情報を閲覧している、又は表示するユーザは、もしあれば、それぞれの地理領域の間の違いを見分けることができる。
【0125】
本発明の例示的な実施例によれば、指標の第19のセットは、潜在的で可用な顧客の数と比較して潜在的で可用なサービス提供者の数をさらに表示するために、指標の第18のセットに基づく。これらの数は、潜在的で可用なサービス提供者のプール及び潜在的で可用な顧客のプール、並びに数、時間、及び距離、又はこれらの任意の組合せを含むサーチ・パラメータに基づく地理領域といった、それぞれの地理領域の範囲内のそれぞれの個々のプールから得られる。指標のこのセットは、サーチ・パラメータに基づくそれぞれの地理領域の範囲内の需要と供給についての情報を提供し、これは設定価格に要因として含まれる可能性がある。別のサービスのサブカテゴリを要求又は提供している、顧客又はサービス提供者は、潜在的で可用な顧客のプールにも、潜在的で可用なサービス提供者のプールにも含まれず、即ち両方のプールは、サービスのサブカテゴリとの関連性に基づく。指標のこのセットは、この需要と供給の情報が、少なくとも2つの別個の方法でサービス提供者を支援するので、サービス提供者に表示されるのが好ましい。第1に、指標のこのセットは、需要と供給の情報に少なくとも基づいて、サービス提供者が、どのような価格を尋ねるべきかを決めるのに役立てるために、需要と供給の比較を提供する。しかし指標のこのセットは、指標のこのセットが部分的に地理的に基づいているので、ビジネス又は最適化価格をサービス提供者が見つけるのに役立つことがあり、サービス提供者は、さらに高い価格又はさらに多くのビジネスがある可能性がある、より多くのサービス要求のある位置をよく識別できる。サービス提供者は、お気に入り顧客からの要求、標準顧客からの要求、又はお気に入り顧客と標準顧客の両方からの要求だけを示すように、この表示を限定することもできる。指標のこのセットの目的は、どれだけ多くの要求があり、どれだけ多くのサービス提供者がこれらの要求を提供することに応じられるかについての関連情報をサービス提供者に表示することであり、これは、価格設定情報及び交渉を査定するために、サービス提供者によって使用されてよい。しかし指標のこのセットは、サービス提供者の観点から需要と供給を査定したいと思うこともある顧客が、価格を設定するのに役立つこともある。現在、サービスを要求している顧客と有効なサービス提供者の合計は、実際の量を反映するために動的にアップデートされてよい。
【0126】
顧客が見ているサーチ・パラメータに基づく需要と供給の量とは異なる量を、サービス提供者が見ている状況が考えられる。例えばサービス提供者の設定は、30分以内にサービス提供者が乗せられるすべての顧客をサービス提供者に表示するが、顧客は、10分以内に集荷位置に到達できるサービス提供者など、時間に基づくサーチ・パラメータの範囲内にいる現在有効なサービス提供者をこの指標が示すように事前設定している。この例において、顧客は、10分の時間に基づくサーチ・パラメータの範囲内にいるサービス提供者と価格を交渉しており、この中には10人のサービス提供者のほかに2つの要求がある。サービス提供者は、サービス提供者のサーチ・パラメータに基づく異なる比率を見ている可能性があり、ここには25の要求があり、10人のサービス提供者がいる。この状況において、サービス提供者と顧客は、明らかに異なるレベルの需要と供給を見ている。状況に関わらず、且つ事前設定に関わらず、システムは、顧客とサービス提供者の間の期待の相違に取り組む方法を提供することができる。これらの状況において、ユーザは、需要と供給の情報を共有することによって交渉時に彼らが同じページ上にいることができるように、彼らが見ている需要と供給の情報が他方の当事者に表示されるように情報を交換することができる。透明性は、顧客とサービス提供者を価格に同意させる鍵のうちの1つであり、需要と供給についての情報を交換することは、両当事者が他方の状況をさらに理解する方法であり、これはよりよい妥協に役立つ。指標のこのセットは、需要と供給の変動に対応するだけでなく、顧客とサービス提供者に関する他方の地理領域である、2つの異なる地理領域における変動にも対応することができる、交渉のための環境を維持するために使用される。
【0127】
本発明の例示的な実施例によれば、システムは、指標の第20のセットを使用して顧客が開始する価格提案の表示を簡素化するのに役立てるが、この場合、価格設定情報に関する数字が結びつけられ、表示される。顧客が開始する価格は、顧客がルート情報を提供するときのものであり、初期設定価格に基づく価格見積を含む。指標のこのセットは、顧客の価格設定に関するので、顧客から選択され、価格提案を送られた1人又は複数のサービス提供者に表示されるのが好ましい。システムはこの初期設定価格を提供するので、顧客によって提案された価格が、初期設定価格以上か、以下の場合に表示することができる。指標のこのセットは、初期設定価格と比較して、顧客の価格提案を迅速且つ効率的に査定するために、サービス提供者によって使用されるのが好ましい。
【0128】
本発明の例示的な実施例によれば、システムは、指標の第21のセットを使用して、サービス提供者の提案価格への応答となる、顧客の提案価格についての詳細を提供することもでき、この場合、価格設定情報に関する数字は、指標のこのセットによって結びつけられ、表示される。指標のこのセットは、顧客が当初のサービス要求の中に価格を含めず、代わりにサービス提供者に価格を開始することを求める状況に関連する。サービス提供者が価格提案を行うと、顧客は、価格提案のパラメータに応じて応答する、即ち価格提案が交渉不能な場合、顧客は受諾又は拒絶で応答する。指標のこのセットは顧客の価格設定に関係するので、価格提案を行うサービス提供者と顧客に表示される。価格提案が交渉可能な場合、サービス提供者は、受諾又は拒絶に加えて、反対することができ、この場合、交渉は、最終的な取引まで、又は取引が行われなくなるまで一進一退することがある。反対に関する価格設定情報は、指標のこのセットによって表示される。これは、顧客の応答価格提案を迅速且つ効率的に査定するために、サービス提供者によって使用される。
【0129】
指標の第20と第21のセットの両方は価格設定情報を表し、これは、サービス提供者が必要とすることがある情報であることが好ましい。これらの指標のセットが相違するのは、これらがサービス提供者に表示される状況であり、指標の第20のセットは、顧客が価格を開始したときに示され、その一方で指標の第21のセットは、顧客が応答しているときに表示される。単純に価格提案を通じて、表示されたそれぞれの個別の価格提案を読むことによって、サービス提供者に分類させる代わりに、システムは、提案価格とこの初期設定価格の間の相違についての情報を伝える指標を、サービス提供者に提供することができる。指標の第20と第21のセットの両方は、初期設定価格より高い、低い、又は等しいといった3つの状況の本質的な相違を表す、何らかのものとして表示されてよい。指標のこれらのセットは、サービス提供者及び顧客が価格提案を迅速に分類することを可能にするために、指示を通じた簡単な区分として、サービス提供者及び顧客に示される。しかし指標のこれらのセットは、サービス提供者の観点に関して提供されるが、顧客は場合によっては、有用な情報も提供されることがある。指標は、価格がどれだけ高いか、又はどれだけ低いかをさらに表示することができ、割合又は金額として示される。カスタマイズの方法として、サービス提供者は、自分がこれらをいつでも動的に調節できる指標の第20と第21のセットの両方に対して、どの価格提案をサービス提供者が見たいと思うかに、制限を設定することができ、指標は割合又は金額であってよいので、サービス提供者は、初期設定価格以上か、以下かという、どの価格をみるべきかを指定することができ、価格提案が価格パラメータを満たさない場合、システムによって価格提案は自動的に拒絶される。
【0130】
本発明の例示的な実施例によれば、指標の第22のセットは、集荷位置の地理領域に基づいて、どれだけのサービス要求を顧客が要求し、完了したかによって顧客を識別するために、顧客のサービス要求の履歴に関する履歴データと地理位置データを結びつける。この地理領域は、サービス要求の集荷位置に関係する。指標のこのセットは、好ましくはサービス提供者に表示されてよい。この地理領域は、1つ若しくは複数の通り、郵便番号、町、市、区若しくは郡、州、又は他の任意の地域の決定的な特徴に基づいてよく、指標は数として表示されてよく、或いは階層に基づき、指標は両方に対して表示されてもよい。サービス要求はシステムによって格納され、これらに関する地理情報は、指標のこのセットを生成するために使用されてよい。サービス提供者がこの情報を提供されると、前のサービス要求の中の集荷位置が一定の地理領域にあることが多いということが示される場合に、サービス提供者はより多くのビジネスを生成できるので、どの顧客をお気に入りリストに追加するのが有益であり得るかを判断するために、この情報は使用されてよい。これが主に顧客についての情報に関連し、したがってサービス提供者が、指標のこのセットを見ることができるのが好ましいが、これは一定の状況で顧客に提供されてもよい。
【0131】
本発明の例示的な実施例によれば、指標の第23のセットは、納入位置の地理領域に基づいて、どれだけのサービス要求を顧客が要求し、完了したかによって顧客を識別することができ、この場合、地理位置データと履歴上のサービス要求データは結びつけられる。この地理領域は、サービス要求の納入位置に関係する。この地理領域は、1つ若しくは複数の通り、郵便番号、町、市、区若しくは郡、州、又は他の任意の地域の決定的な特徴に基づいてよく、サービス提供者は、これを数として、若しくは階層として、又は両方共に見るための選択肢も有する。指標の第23のセットは、一定の位置で、どのくらいの頻度で顧客が納入されたか、又は品物を配達してもらったかを、サービス提供者が知りたいと思うことがあるので、顧客がお気に入りリストへの良い追加になり得るのか、なり得ないのかを測るために、サービス提供者によって使用されるのが好ましい。しかし指標のこのセットは、一定の位置で終わった、完了したサービス要求数などの、顧客のサービス要求の履歴を自分が分析するのに役立つことがある。
【0132】
指標の第22と第23のセットは両方、顧客がサービスを要求している領域に基づき、集荷位置又は納入位置の見地から、地理位置データと履歴上のサービス要求データが結びつけられる。指標のセットは、集荷及び納入に対して別々にこの領域の中で行われる、顧客が行ったサービス要求の本当の数を示す。両指標は、1日若しくは複数日、1か月若しくは複数月、又は1年若しくは複数年などの、指標が当てはまる時間に関して分割されてもよい。顧客は、自分が最も多くのサービスをオーダーしている場所を見たいと思うことがあり、又は自分が属する地理領域に基づいて階層を見たいと思うことがあるので、サービス提供者に加えて、顧客が指標のこれらのセットを使用することもできる。
【0133】
本発明の例示的な実施例によれば、指標の第24のセットは、サービス提供者と顧客が互いにマッチされ、共に取引を完了した回数を表示するために、履歴上のサービス要求データを結びつける。指標のこのセットは、サービス提供者の、顧客とのサービス要求の履歴に関する情報に関連するので、サービス提供者又は顧客に表示されるのが好ましく、指標のこのセットは、輸送サービス、配達サービス、又は輸送サービスと配達サービスの両方それぞれの、標準顧客及びお気に入り顧客のカテゴリ及びサブカテゴリに適用されてよい。顧客とサービス提供者の間で完了された取引の総数を閲覧できることに加えて、この情報は、これらの取引に関するさらなる詳細を示すことができる。全体でサービス提供者がいくら受け取ったかが個々に指定されてよい。指標のこのセットは、数に基づいてよく、若しくは階層に基づいてよく、又は共に表示される数及び階層の両方を含んでよく、1日若しくは複数日、1か月若しくは複数月、又は1年若しくは複数年など、時間によって分割され、増やされ、又は減らされてもよい。顧客と良い関係にあるサービス提供者は、この顧客に良い価格を教えたいと思うことがあるので、サービス要求の価格の交渉中に、この情報が非常に有用なことがある。
【0134】
本発明の例示的な実施例によれば、指標の第25のセットは、サービス提供者に対するサービス要求を完了させるための推定移動時間を識別する。サービス提供者の視点から、これは、現在位置から集荷位置への、及び集荷位置から納入位置への時間であってよい。また該当する場合、該当する帰還位置の制限がサービス提供者によって事前設定された場合、納入位置から事前設定された帰還位置にサービス提供者が戻るのにかかる時間である。指標のこのセットは、サービス要求を提供するのにかかる可能性がある全時間をサービス提供者が知るように、サービス提供者のためのものであることが好ましいが、進行中の全時間を知りたいと思う顧客に役立つことがある。サービス提供者の視点から、ETTは、サービス要求を完了するべき時間も意味するが、顧客の視点から完了された要求は、集荷位置から納入位置への時間にすぎない。これは、最もマッチするサービス要求又は最もマッチする顧客を選ぶオプションをサービス提供者に与える重要な要因である。
【0135】
本発明の例示的な実施例によれば、指標の第26のセットは、サービス提供者が帰還位置を事前設定する場合、サービス要求を実施した後のサービス提供者の地理位置データとサービス提供者の事前設定された帰還位置の地理位置データを結びつける。指標のこのセットは、簡単に理解され、可視化された位置情報を、サービス提供者又は顧客に示すことを目的に提供され、指標のこのセットは、タッチ・スクリーン式の電子地図表示上に提供され、サービス提供者に関連する一定の位置を示すことに加えて、集荷位置及び納入位置として顧客が示した位置を示すことができる。指標のこのセットは、サービス・タイプのサブカテゴリに少なくとも部分的に基づき、指標のセットは、輸送サービス、配達サービス、又は輸送サービスと配達サービスを、サービス提供者が提供するか、又は提供することになるかを反映するために変更されてよい。この帰還位置は、この中にプライベート情報が収められている可能性があるので、別のユーザにこれが表示されないように、及び自分自身にだけ表示するように、サービス提供者によって隠されてよい。
【0136】
本発明の例示的な実施例によれば、顧客及びサービス提供者は、好みに基づいて情報をフィルタ処理し、分類することを選ぶことができる。中には、ユーザが顧客であるか、サービス提供者であるかによって異なる指標のセットもあるが、これらは、同じ方法で分類されてよい。ユーザが価格又はタイミングしか重視していない場合、高から低への分類であれ、低から高への分類であれ、ユーザは、このパラメータによって価格提案をシステムに常に分類させることを選ぶことができる。ユーザは、例えば、最初に、示された価格設定指標、次に、他の当事者と完了した取引を表示する指標などといった指標が、ユーザの望む方法で分類されることを選ぶことができる。
【0137】
顧客は、複数の方法でサービス提供者から受け取った価格提案をフィルタ処理することができる。最初に顧客は、自分に表示される価格提案の数を制限することができる。例えば顧客は、一度に10個より多くの価格提案を見たいと思わないこともあり、またシステムに最低提案価格を先頭にしてリスト化するように命令してもよい。顧客がサービス提供者を選択するのにどの情報が最も重要であるかは、サービス提供者からのサービス要求の価格提案を分類し、フィルタ処理するために使用されてよい。さらにユーザがサービス提供者であれ、顧客であれ、指標をオン又はオフして指標をアクティブ又は非アクティブにすることによって、どの指標をユーザが見る意思があるかをユーザは選ぶことができ、システムはこの設定に従って動的にアップデートされ、ユーザは、指標の1つ若しくは複数又は任意の組合せを見るかどうかの最終の裁量権を与えられる。さらに指標は、誰がこれらの指標を見ることができるかについてオン又はオフされてもよい。顧客が一定の指標又は情報をサービス提供者に見て欲しくない場合、顧客はこれらの指標をサービス提供者から隠すことを選ぶことができる。サービス提供者は、見込みのある顧客から自分に割り当てられる指標を隠すことを選ぶこともできる。ユーザの裁量で指標の1つ又は複数のセットをオフにできることは、ユーザがプライベートと見なすあらゆる情報、又はビジネスの遂行に関連しないあらゆる情報を保護する。
【0138】
サービス提供者は、どの顧客情報が見られるかを事前設定し、フィルタ処理してもよい。システムは、これらの事前設定の制限を満たさない要求を自動的に取り除くことができる。例えば一定金額を上回る価格を見ることにしか関心がないサービス提供者は、この情報だけを表示するようにシステムに命令することができる。適正価格に加えて、サービス提供者は、距離、又は推定移動時間、又は集荷位置への近さによって分類することなど、これらに関する任意の関連情報によってサービス要求と価格提案を分類することができる。
【0139】
本発明の例示的な実施例によれば、ユーザは、顧客又はサービス提供者の好み及び制限それぞれに対応するためのさらなる方法といった、自分が望む方法で自分に表示される情報及び指標を分類することを許される。ユーザは重要なサービスの様々な態様を見つけるので、任意の指標又は指標の任意の組合せはオフにされてよい。サービス提供者及び顧客によるカスタマイズの手段として、指標は活性化されるか、又は不活性化されてよいので、これらのカスタマイズに関する提供又はサービス要求をシステムが調節できるときもある。例えばサービス提供者及び顧客の両方が彼らの価格指標のすべてを不活性化させる場合、システムは、サービス要求の価格を初期設定価格として自動的に設定することができる。
【0140】
指標の様々なセットは、サービスの全期間中に表示されるわけではない。これらは主に、他の当事者と彼らの資格を、顧客とサービス提供者が査定するのを支援することを目的としているので、サービス要求が受諾される前に、又はサービス要求が期限切れになる前にこれらは示される。サービス要求の価格が確認によって受諾され、選択されたサービス提供者が、サービス要求を実施するために発信されるちょうどその時に、この取引のための指標の関連セットは、電子地図表示から削除される。
【0141】
指標の任意の1つ又は複数のセットの中心の目的は、便利且つ透明且つ単純な方法で、オンデマンド・サービスの関連情報をユーザに表示することであるということを当業者は理解するであろう。指標のセットの数又は名前は例証のためのものであり、消され、組み合わされ、補正され、又は別の方法で変更されてもよいが、指標の形で任意の顧客又はサービス提供者に配達された情報は、さらに明らかにされることを目的としているので、すばやく、便利且つ効率的な方法で、サービス要求に対する最もマッチするサービス提供者を顧客が選ぶのに役立てることに関する使用及び容易さの中心の目的から逸脱することはない。
【0142】
本発明の例示的な実施例によれば、顧客は、価格、及び指標の様々なセットによって表現されたその他の情報、並びにサービス提供者によって事前設定された制限、及び顧客によって事前設定された好みを含むがこれらに限定されない、複数ステージの分析を行うことによって、最もマッチするサービス提供者を選択することができる。
【0143】
本発明の例示的な実施例によれば、最もマッチするサービス提供者を識別する処理の初めに、顧客はオンデマンド・サービスのタイプを選択するオプションを有することができ、これは、輸送サービス、配達サービス、又は輸送サービスと配達サービスの両方を含んでよい。顧客は次に、少なくとも、車両のタイプ、サービス提供者によって話される言語、他などの、サービス要求に関連する好みを事前設定することができる。好みが事前設定されると、顧客は、標準サービス提供者若しくはお気に入りサービス提供者の中から、又は標準及びお気に入りサービス提供者両方のプールから、このサービス提供者が選ばれることになる、顧客がサービス要求を実施して欲しいと思うサービス提供者のカテゴリを識別する。さらにシステムは、Google(登録商標)Mapsによって提供される電子地図内で一定のサーチ・パラメータを判断する。システムは次に、一定のサーチ・パラメータの範囲内で顧客のサービス要求にマッチする1人又は複数の有効なサービス提供者をサーチし、識別するが、この場合、システムは、いずれのマッチしないサービス提供者もスキップする。しかしサービス提供者は、サービスに関する多くの制限を事前設定することができ、又はことによると、彼らは全く何も事前設定しない。サービス提供者が有する制限が少なければ少ないほど、それだけサービス提供者はシステムによって有効であると見なされる。
【0144】
本発明の例示的な実施例によれば、もしあれば、顧客は自分のお気に入りリストからサービス提供者を選ぶ。お気に入りリストは、誰がサービスを提供するかに優先順位をつけることによって、顧客が自分の経験をカスタマイズするために使用できる別の手段を顧客に与える。お気に入りリストからのお気に入りサービス提供者によってサービス要求が実施されたいと顧客が思うが、このような要求を実施することに応じられるお気に入りサービス提供者がいないことをシステムが識別するか、又は顧客がお気に入りリストを全く有していない場合、顧客は、標準サービス提供者の中からシステムに選ばせることができる。システムを初めて使用している顧客など、顧客がお気に入りリストを全く有していないことが予見できる状況がある。これに加えて、お気に入りサービス提供者は、サービスを提供すべき時に応じられないことがある。この場合、システムは、標準サービス提供者の中から最もマッチするサービス提供者を選択することによって、顧客がプールを広げることを可能にする。サービスを完了すると、顧客はサービス提供者からの許可に基づいてサービス提供者を追加することによって、お気に入りリストに追加することができる。
【0145】
システムは、価格、及び1人又は複数の識別されたサービス提供者に関連付けられた指標の1つ又は複数のセットによって提供されるその他の情報に基づく顧客の優先度の順で比較するために、1人又は複数の識別されたサービス提供者を顧客に表示する。顧客は、タッチ・スクリーン式の電子地図表示上で、潜在的で可用なサービス提供者を見ることができる。しかし顧客と1人又は複数のサービス提供者は、彼らが融和性のあるものとしてシステムによって識別された場合に、互いに表示されるだけである。システムは、この融和性を判断する際に、サービス提供者の事前設定された制限及び顧客の事前設定された好みを考慮する。例えば、事前設定された制限のないサービス提供者、及び事前設定された好みのない顧客は、融和性のあるものとしてシステムによって識別され、したがって考えら得る最善のマッチになる。サービス提供者の制限であれ、顧客の好みのいずれかであれ、何らかの設定が、当事者がマッチされるのを排除する場合、当事者は融和性がないと見なされる。例えば、車いすで利用できる車両を有する、輸送のサービス提供者による輸送サービスを要求するように顧客が事前設定する場合、車いすで利用できる車両を有していないサービス提供者は、この顧客及びこの顧客のサービス要求と融和性がないと見なされる。非融和性は、ブラックリストに記載されていること、又は別の当事者のブラックリストに載せられていることに加えて、お気に入りサービス提供者だけに、又は標準サービス提供者だけにサービス要求を送ることから、サービスのサブカテゴリについての事前設定から、生じることもある。非融和性は、サービス提供者の制限と顧客の好みのすべてを比較することによって計算され、少なくとも1つの要件が満足されない場合、融和性がないと見なされる。
【0146】
本発明の例示的な実施例によれば、システムは、それぞれのユーザの制限、好み、及びプロフィール情報に関する様々な要因を比較することによって、サービス要求に対する顧客とサービス提供者の間の非融和性を判断する。例えば、自分が標準中国語を話せることをサービス提供者が示さず、すべての潜在的で可用なサービス提供者に対して標準中国語を話すサービス提供者の好みを顧客が好む場合、標準中国語を話さないすべてのサービス提供者は融和性がない。集荷位置への移動から、納入位置まで、該当する場合、事前設定された帰還位置まで、サービス提供者が進行中になる全時間を含む顧客のサービス要求の推定移動時間と、サービス提供者の事前設定された時間の制限を比較する際に、推定移動時間がサービス提供者の時間の制限を超え、サービス提供者が一定時間までにいる必要がある位置にサービス提供者が到達できなくなる場合、サービス提供者は融和性がないと見なされる。システムはサービス提供者の位置の制限も比較し、ここでサービス提供者が一定のエリアに行かないように事前設定した場合、及び顧客の集荷位置と納入位置が、これらのエリアの1つ又は2つに関わる状況では、サービス提供者は融和性がないと見なされる。
【0147】
本発明の例示的な実施例によれば、顧客が電子地図表示上で見る潜在的で可用なサービス提供者の数は、複数の方法で制御されてよい。サービス提供者が多すぎて電子地図表示上に表示できなくなる時間又は距離のサーチ・パラメータを顧客が事前設定する場合、システムは、サーチ・パラメータを見直すように顧客に促す。顧客は、16kmから1.6km(10マイルから1マイル)まで、又は30分から10分までなど、サーチ半径を制限するオプションを有することができる。さらに顧客は、交渉することになるサービス提供者の数を事前設定するオプションを有し、これは、最大5までなど、電子地図表示上の潜在的で可用なサービス提供者の数を制限する。この数は、顧客が交渉したいと思い、自分に表示したいと思うサービス提供者数を増加させるため、又は別の方法で制限するために変更されてもよい。さらにシステムは、サーチが、潜在的で可用なサービス提供者が多すぎて、電子地図表示の画面上に収まらなくなる場合、顧客の代わりにサーチ・パラメータを自動的に調節することができる。全体で、取引することになるサービス提供者の所望の数、時間、及び距離といった、顧客に対するサーチ・パラメータのサイズに影響を及ぼす3つの要因がある。
【0148】
顧客は、表示されるサービス提供者の所望の数を事前設定し、これは、顧客が交渉したいと思う潜在的で可用なサービス提供者の所望の数を識別するのに十分広いサーチ地域をシステムが作るという点で、数に基づくサーチ・パラメータのサイズに影響を及ぼす。顧客が10人のサービス提供者と交渉したいと思う場合、システムは、10人のサービス提供者である所望の数を識別することに十分目を向ける。時間の量は、指定された時間内に顧客の集荷位置に到達できる任意及びすべての潜在的で可用なサービス提供者をシステムがサーチするように、時間に基づくサーチ・パラメータのサイズに影響を及ぼし、時間が大きければ大きいほど、サーチ・パラメータは大きい。距離の量は、現在位置が顧客から離れた一定の所定の距離内にある任意の及びすべての潜在的で可用なサービス提供者をシステムがサーチするという方法で、距離に基づくサーチ・パラメータのサイズに影響を及ぼし、距離が大きければ大きいほど、サーチ・パラメータは大きくなる。顧客は、これらの3つのサーチ・パラメータの1つ若しくは複数又は任意の組合せを使用することを選ぶことができる。この選択肢は、最もマッチするサービス提供者を見つける方法を顧客がカスタマイズすることを可能にする。
【0149】
本発明の例示的な実施例によれば、顧客は、数、時間、及び距離といった3つのサーチ・パラメータすべてに基づいて、すべての潜在的で可用なサービス提供者を見るためにサーチ・パラメータを事前設定することができ、システムは、それぞれに対するサーチ・パラメータを作り出し、3つの別個の地域内をサーチする。これらの地域のそれぞれの中心は、顧客の集荷位置である。これらの地域がどれだけ広いかは、どれだけのサービス提供者が顧客の集荷位置の近くにいるかによるので、エリア及び時間によって変わる。しかしこのサーチを作り出す基礎は、顧客が選ぶ、潜在的で可用なサービス提供者のプールを見つけ、顧客に表示することである。プールのサイズは、取引するために顧客が指定するサービス提供者の数に基づき、したがって顧客が取引したいと思う正確な数を見つけることは、距離又は時間のサーチ・パラメータに関して優先してよい。サーチ地域が最小のサーチ地域であるとき、サーチ地域が中間サイズのサーチ地域であるとき、及びサーチ地域が最大のサーチ地域であるときという、数に基づくサーチ・パラメータによって作り出されたサーチ地域が他の2つのサーチ・パラメータと比較され得る少なくとも3つの状況がある。
【0150】
時間と距離によってサーチするときに識別されたサービス提供者数が、顧客が交渉したいと思うサービス提供者の所望の数として事前設定された一定数より多いとき、システムは、サーチ・パラメータを最小サイズのサーチ地域に自動的に収縮させる。本質的に、数に基づくサーチ・パラメータが最小のサーチ地域を作り出すと、これは、より広い他のサーチ地域内で識別された可能性があるサービス提供者すべてのうちの最も近いサービス提供者を表示する。現在位置がこの最小サイズの地域の外側になる、時間と距離のサーチ・パラメータによって識別されたこれらのサービス提供者は、顧客に見えたままになってよく、又は顧客の好みに基づいて削除され、表示されなくてもよいが、これらは、顧客が交渉したであろう潜在的で可用なサービス提供者のプールに含まれなくなる。
【0151】
数に基づくサーチ・パラメータによって作り出されたサーチ地域は、これが、距離より大きいが時間より小さい、又は時間より大きいが距離より小さいとき、中間サイズの地域であってよい。本質的に、顧客が交渉したいと思うサービス提供者数に基づく地域のサイズは、時間と距離によってサーチしたときに識別されたサービス提供者数の中間になり、システムは、推定到達時間が最短であるサービス提供者の所望の数を識別する。結果的に、現在位置がこの中間サイズのサーチ地域の外側にある、時間のサーチ・パラメータによって識別されたすべてのサービス提供者は、顧客に見えるままでよいが、顧客が交渉する潜在的で可用なサービス提供者のプールには含まれない。最大サイズのサーチ地域が距離のサーチ・パラメータを使用するサーチの結果であり、最小サイズのサーチ地域が時間のサーチ・パラメータを使用するサーチの結果であった場合も同様である。この状況において、現在位置が中間サイズのサーチ地域の外側だった、距離のサーチ・パラメータによって識別されたすべてのサービス提供者は、顧客の好みに基づいて、顧客に見えるままでよいか、又は削除され、表示されなくてもよいが、彼らは、顧客が交渉したであろう、潜在的で可用なサービス提供者のプールには含まれない。
【0152】
数に基づくサーチ・パラメータは、サーチ地域が距離と時間の両方より大きいとき、距離と時間と比較して最大サイズのサーチ地域を作り出すことができる。時間と距離によってサーチしたときに識別されたサービス提供者数が、顧客が交渉したいと思うサービス提供者の所望の数として事前設定された一定数より小さい場合、システムは、サーチ・パラメータを最大サイズのサーチ地域に自動的に拡大する。追加の4人のサービス提供者の推定到達時間はしたがって、10分と比較して、20分で到着する拡大されたサーチ地域などの、所望の推定到達時間を超過することがある。それにもかかわらず、時間と距離のサーチ・パラメータによって識別されたすべてのサービス提供者は、この最大サイズのサーチ地域に入るので、彼らは、顧客が交渉する潜在的で可用なサービス提供者のプールに含まれる。システムは指標と対応するデータすべてを適宜アップデートして、潜在的で可用なサービス提供者のプールの変更を反映する。
【0153】
本発明の例示的な実施例によれば、いずれかの1つ若しくは複数であれ、又は組合せであれ、どれだけのサーチ・パラメータを顧客が一度に事前設定するかに関わらず、潜在的で可用なサービス提供者と共に、システムは、現在位置が事前設定されたサーチ・パラメータの範囲内にあり、この顧客が要求したいと思うサービスのタイプと同じサービスのタイプを現在要求している他の顧客も識別する。サービスを要求している有効なサービス提供者及び顧客の量を表示することは、需要と供給の基礎であり、顧客とサービス提供者は、彼らが、受諾しているか、拒絶しているか、又は価格提案に対して反対提案をしているかといった、価格を判断する際に使用できる。
【0154】
本発明の例示的な実施例によれば、サービス提供者は、事前設定された制限と、指標の様々なセットによって提供された他の情報に基づいて最もマッチする顧客を選ぶ。サービス要求の詳細の包括的な開示は、顧客とサービス提供者両方の経験を改善し、完全な開示は、サービス提供者の視点から最もマッチするサービス要求を見つける際に、システムがさらなる詳細を使用することを可能にする。開示が多ければ多いほど、それだけマッチする可能性が高くなる。システムは、サービス提供者が入力した制限を考慮し、これらの制限は、時間、位置、及び顧客のサービス要求を受諾することができる人に関する抑制を含んでもよいがこれらに制限されない。本質的に、サービス提供者が作業負荷、プロフィール、及び制限に関する他の関連する態様に対して事前設定する制限は、システムによって自動的に構成される。例えばサービス提供者が、通知されることになる要求を、輸送要求だけに制限した場合、システムは、輸送要求についての通知しか提供せず、どのような配達要求についての通知も提供しない。サービス提供者のニーズに関する適応は、サービス提供者の判断又は好みに基づいて、サービス提供者が、最もマッチする顧客を選択することを可能にする。
【0155】
本発明の例示的な実施例によれば、サービス提供者は、自分が提供したいと思わないオンデマンド・サービスの範囲を制限することを目的とし、自分をマッチングすること又は顧客をマッチングすることを識別するときに考慮される様々な制限を事前設定することができる。これらのサービス提供者が自分の位置又は距離の制限として事前設定した距離を、要求された集荷位置からの現在の距離が超過するこれらのサービス提供者をシステムが表示するのを、集荷位置からの距離に関するサービス提供者の制限が防ぐ場合。結果的に、集荷位置が現在位置から一定距離を超えて離れたどのようなサービス要求も受諾する意思がないサービス提供者は、このようなサービス要求を受け取ることはなく、この顧客には表示されない。現在位置から要求された集荷位置に移動するときに、10分しか費やす意思がないサービス提供者が、この要件を満たさないどのようなサービス要求も受け取ることがないなど、要求された集荷位置への推定到達時間に関する制限は、事前設定された推定到達時間の制限が、この顧客のサービス要求に関連付けられた推定到達時間を満たさないこれらのサービス提供者を、システムが選択するのを防ぐ。
【0156】
自分が移動する意思がある一定の移動距離より長い又は短い推定移動距離では、どのようなサービス要求も受諾する意思がないサービス提供者は、自分の推定移動時間の制限を満たさないどのようなサービス要求も受け取らなくてよい。このようにしてサービス提供者は、サービス提供者が一定時間を過ぎて作業することになる可能性があるどのようなサービス要求も受け取らないように時間の制限を事前設定できるように、又はどのような望ましくないエリアでも最後にはオンデマンド・サービスを提供することにならないように位置の制限を事前設定できるように対応していると思ってよい。車両の走行距離を進ませすぎることを望まない、及びしたがって比較的短い移動距離のサービス要求を好むサービス提供者がいることがある。又は逆に、比較的長い移動距離のサービス要求しか望まない可能性があるサービス提供者がいることがある。さらにサービス提供者は、個人的な理由で、又はどれだけの乗客をサービス提供者が合法的に車両に一度に乗せられるかに対して制限を課す任意の有効なルール又は規制に関する理由で、彼らが一度に輸送できる乗客数を制限することができる。
【0157】
本発明の例示的な実施例によれば、オンデマンドの配達サービスに固有の非常に多くの制限があってよい。例えばサービス提供者は、任意のこわれやすい、有毒な、又は価値のある品物を除外することなど、配達することになる品物タイプを制限してよい。又はサービス提供者が複数の品物を一度に処理する意思がない場合、サービス提供者は、自分が配達のために受諾する可能性のある品物の数を制限することができる。複数の品目を監視することは、人によっては対処しにくいタスクの場合もあるので、1つ又は2つの品目を一度に処理する方が当然、容易である。さらに品物の重量は、配達サービスを実施するときに考えるべきものになり得る。例えば、主に女性のサービス提供者は、重い品物を持ち上げることが、彼女たちに身体的な問題をもたらすこともあるので、配達のために重い品物を受諾する意思がない可能性が高くなる。このような品目の配達のためのサービス要求は、サービス提供者が車両を有していることを必要とするだけでなく、この車両が適正な空間容量を有することも必要とすることがあり、すべてのサービス提供者が大きい又は特大の品目を輸送できるわけではないので、品物のサイズが熟慮されることもある。ペットを伴うサービス要求について、ペット・アレルギーのために、又は特殊な運搬ケースなどの適切な設備を有していないために、中には、このようなサービス要求を断ることを選ぶサービス提供者もいる可能性がある。幼い乳児は通常、特殊なベビー・シートを必要とするので、子供を輸送することは、サービス提供者によっては、法律に従って満たされる必要がある要件を受諾できないことがある。
【0158】
サービス提供者が実施する意思があるオンデマンド・サービスの要求の範囲を制限するという、サービス提供者の個人的な要望から生じる制限のうちのいくつかは、関連した法律上の制限のうちのいくつかと対立することがある。この状況において、システムは、このような何らかの法律上の制限を受けるサービス要求を割り当てる際に、このサービス提供者をスキップすることによって、オンデマンド・サービスのタイプに当てはまるどのような法律上の制限にもサービス提供者が確実に従うようにする。サービス提供者によって事前設定された個人的な制限が、該当する法律上の制限から判断して許容できないサービス要求をサービス提供者が実施することを可能にしても、スキップは発生する。例えば、サービス提供者が車両に一度に5人の乗客しか乗せないように事前設定し、及びこのタイプの車両に対して法律上許容できる乗客数が4名である場合、このサービス提供者は、一度に4人より多い乗客を輸送するための輸送サービス要求を受け取ることから排除される。
【0159】
本発明の例示的な実施例によれば、サービス提供者が、このサービス提供者の制限に基づいて、顧客のサービス要求と融和性がない場合、システムは、この顧客のサービス要求に対する考えられるマッチを識別する処理において、このサービス提供者をスキップする。顧客が、この顧客の好み及びこのサービス提供者の制限に基づいてサービス提供者と融和性がないとわかると、システムは、潜在的で可用な顧客をサービス提供者に表示する際に顧客をスキップする。しかしサービス提供者は、事前設定された制限、自分が属するサービス提供者のカテゴリ、自分が提供することを選ぶオンデマンド・サービスのタイプ、及び自分がこの顧客のブラックリストに載っているかどうかを含むがこれらに限定されない、この少なくとも1つ若しくは複数又は任意の組合せに基づいて、顧客のサービス要求に対してスキップされることがある。顧客が輸送サービスに対する要求を提出し、この輸送サービス要求が、自分の、輸送サービスのお気に入りサービス提供者のうちの1人によって行われることを望む場合、この顧客のブラックリスト上のすべてのサービス提供者、又はサービス要求のカテゴリを満たさない、若しくはサービス要求のタイプを満たさないすべてのサービス提供者は、この顧客のサービス要求をスキップされる。
【0160】
本発明の例示的な実施例によれば、サービス提供者は、現在位置に中心がある、集荷時間に基づくサーチ・パラメータ、又は距離に基づくサーチ・パラメータを事前設定する。サーチ・パラメータのサイズは、一定の制限の中にすべてのサービス要求を含むように事前設定され、即ち、サーチ・パラメータは、サービス提供者の地理位置からの一定の推定時間内のすべての要求であってよく、又はサービス提供者の地理位置からの距離に基づく範囲であってよい。サービス提供者は、すべての要求、又は一定のタイプのサービスに関するすべての要求が見えるようにさらに選択することができる。さらにサービス提供者は、自分が望めば、お気に入りリストに対する、自分が通知される要求に注目することができる。サービス提供者の事前設定の範囲に入る顧客からのサービス要求があると、サービス提供者は、集荷が顧客、若しくは品物、又は品物と共に顧客を伴うかどうかを、郵便番号又は具体的な顧客によって与えられた住所に応じて、集荷及び納入の目的地の位置を閲覧するために、電子地図表示上で見ることができる。サービス提供者がシステムをオープンすると、サービス提供者は、好みに基づいて指標の様々なセット及び任意の制限を事前設定し、電子地図表示上で1人又は複数の顧客から1つ又は複数のサービス要求を受け取ることができ、次にサービス提供者は、サービス要求を査定し、どのサービス要求を受諾又は提供するべきかが判定される。サービス要求の情報は、該当する場合に顧客によって提案される価格、及びサービス要求に関するルート情報、集荷若しくは納入位置、又は推定移動時間などの、このサービス要求に関する指標の様々なセットを通じて表示されてよい。
【0161】
本発明の例示的な実施例によれば、サービス提供者の事前設定に基づいて確立されるサーチ・パラメータは、需要と供給に関する情報も提供する。サービス提供者は、価格提案を判断する際の方法に影響を及ぼす要因になり得る、サービスに対してどれだけの需要があり得るかを査定するために使用される、同じサーチ・パラメータの範囲内でどれだけのサービス提供者が応じられるかと共に、すべての有効な要求を計算することができ、サービス提供者が供給についての情報を知ると、サービス提供者は次に、価格、又はサービス提供者が最善のマッチを自ら選択する際に重要であると見なすその他の任意の要因に少なくとも基づいて、最もマッチするサービス要求を判定し始める。
【0162】
本発明の例示的な実施例によれば、サービス提供者は、現在位置を取り囲むエリアにおける需要と供給の条件を査定するために、潜在顧客をサーチするオプションを有する。サーチは、数に基づくサーチ・パラメータ、時間に基づくサーチ・パラメータ、及び距離に基づくサーチ・パラメータという、少なくとも3つあるサーチ・パラメータに基づく。これらの3つの異なるサーチ・パラメータは様々な状況をもたらし、それぞれのサーチは、電子地図上に表示されるサーチ地域又は地理領域を生成することができる。これらの地域がどれほど大きいかは、どれだけの顧客がサービス提供者の現在位置の近くにいるかによるので、エリアと時間によって変わる。このサーチを作り出す基礎は、潜在的で可用な顧客のプールを見つけて、サービス提供者に表示することであり、これはサービス提供者が見ることができる。潜在的で可用な顧客のプールのサイズは、ディスプレイ上で見るためにサービス提供者が指定する顧客の数に基づき、したがってサービス提供者が見たいと思う正確な数を見つけることは、状況次第で、距離又は時間のサーチ・パラメータに関して優先することができる。サーチ地域が最小のサーチ地域であるとき、サーチ地域が中間サイズのサーチ地域であるとき、及びサーチ地域が最大のサーチ地域であるときという、数に基づくサーチ・パラメータによって作り出されたサーチ地域が、他の2つのサーチ・パラメータと比較され得る少なくとも3つの状況がある。
【0163】
サービス提供者が、3つのサーチ地域すべてを一度にアクティブにするように事前設定した場合、サーチ地域はこれらのパラメータに基づいてサイズが違ってよい。顧客数に基づくサーチ地域が、時間と距離のサーチ・パラメータの地域と比較して最も小さい場合、数に基づくこのサーチ・パラメータを使用して、システムは次に、サービス提供者の現在位置から最短移動時間離れている所望の顧客数を識別する。本質的に、システムは、サービス提供者の現在位置を中心点として、及び顧客の1人又は複数の最も遠い位置を端点として、すべての中から最小サイズのサーチ地域を作り出す。この状況においてシステムは、サービス提供者が見たいと思った顧客数が、他のサーチ・パラメータの制限に到達する前に満たされたので、地理的に有効な顧客のプールを自動的に制限する。
【0164】
数に基づくサーチ・パラメータによって作り出されたサーチ地域又は地理領域は、これが距離より大きいが時間より小さい、又は時間より大きいが距離より小さいとき、状況次第で中間サイズの地域であってよい。システムは、サービス提供者のパラメータに基づいてサーチ地域を作り出す。サービス提供者の現在位置を中心点として、及び1人又は複数の顧客の最も遠い位置を端点として、数に基づくサーチ・パラメータが中間サイズのサーチ地域であるとき。現在位置がこの中間サイズのサーチ地域の外側にある、時間のサーチ・パラメータによって識別されたすべての顧客は、サービス提供者への表示の中で見えるままであってよく、又は削除されてもよいが、サーチ地域内の需要と供給の計算には含まれない。最大サイズのサーチ地域が距離のサーチ・パラメータを使用するサーチの結果であり、最小サイズのサーチ地域が時間のサーチ・パラメータを使用するサーチの結果であった場合、中間サイズの地域内の顧客と、したがってより小さいサイズの地域内の顧客は含まれるが、中間サイズの地域の外側の顧客は需要と供給から除外されるであろう。この状況において、現在位置が中間サイズのサーチ地域の外側であった、距離のサーチ・パラメータによって識別されたすべての顧客は、サービス提供者には見えるままだが、この中間サイズのサーチ地域内の需要と供給の計算には含まれなかったであろう。
【0165】
数に基づくサーチ・パラメータは、サーチ地域が距離と時間の両方より大きいとき、距離と時間と比較して最大サイズのサーチ地域を作り出すことができる。時間と距離のサーチ・パラメータによって識別されたすべての顧客は、この最大サイズのサーチ地域に入るので、彼らはこの最大サイズのサーチ地域内の需要と供給の計算に含まれるが、サービス提供者が見たいと思う十分な顧客がいない場合、サービス提供者は、サービス提供者が見たいと思う所望の数を満たすように、さらに多くの潜在的で可用な顧客をサーチするために、サーチ・パラメータを拡張することができる。システムは、指標と対応するデータすべてを適宜アップデートして、潜在顧客のプールの変更を反映する。
【0166】
本発明の例示的な実施例によれば、いずれかの1つ若しくは複数であれ、又は組合せであれ、どれだけのサーチ・パラメータをサービス提供者が一度に事前設定するかに関わらず、潜在顧客と共に、システムは、現在位置が事前設定されたサーチ・パラメータの範囲内にあり、このサービス提供者が提供するために事前設定したサービスのタイプと同じタイプのサービスを提供するのに現在応じられる他のサービス提供者も識別する。システムは、現在の需要と供給の条件をサービス提供者に提示するために、識別された他のサービス提供者の総数を識別された潜在顧客の総数と比較する。サービス提供者は、サーチを実行し、次に周辺エリアにおける少なくとも現在の需要と供給の情報、及び指標の1つ又は複数のセットによって反映された他の情報を査定する。供給が高く需要が低いと判断される場合、サービス提供者は、より低い価格を受諾すること、又は現在位置を、潜在的にさらに多くの取引をすることができる、より少ない供給、及びより高い需要のある位置に変更することを考えることがある。サービス提供者がサービス要求を既に受け取った場合、サービス提供者は、サービス要求を受諾するべきか、辞退するべきか、又は交渉するべきかを判定するために、現在の需要と供給の条件を査定できる。サービス提供者がサービス要求を未決にしている間に、供給が高く、需要が低いと判断される場合、サービス提供者は、顧客によって開始された価格で要求を受諾することを考えてよく、また顧客がサービス提供者に価格を開始することを要求する場合、サービス提供者は、平均価格又はより低い価格を求めることを考えてよい。反対に、供給が低く、需要が高いと判断される場合、サービス提供者は、サービス要求のより高い価格を受け取る可能性があるように、サービス要求を交渉することを考えてよい。
【0167】
本発明の例示的な実施例によれば、指標の1つ又は複数のセットによって反映される他の情報は、価格提案、及び最終的に顧客のサービス要求の最終価格に影響を及ぼすことがある。価格は、最もマッチするサービス提供者を判断する際に、中でも最も大きい要因のうちの1つになることがある。顧客とサービス提供者に提供される情報の多くは、指標の様々なセット又は別の方法を通じて、彼らが価格を最終決定するのを支援する。システムは、すべての顧客とサービス提供者がどれだけ選択的であるかに関わらず、他の当事者を査定するために彼らが使用できるシステムのデータベース内の履歴データとリアル・タイム・データに基づく信頼できる情報を彼らに提供し、この情報、及び指標のこれらの様々なセットの順序は、優先度に基づいて顧客又はサービス提供者に提供される。優先度を設定することは、顧客と1人又は複数のサービス提供者との間の最善のマッチを自動的に生じるわけではない。しかし優先度を設定することは、システムが、顧客の優先度の順序で1人又は複数のサービス提供者をフィルタ処理することを可能にする。結果的に顧客は、一定の優先度を設定することを選ぶことだけでなく、これらの優先度を実装する順序を設定することもできる。システムが提供する他の情報と共に指標の様々なセットは、顧客が自分自身で十分に、最もマッチするサービス提供者を選別し、選ぶことを可能にする。
【0168】
例えば顧客は、自分のサービス要求を実施することに応じることができ、推定到達時間が10分以内であり、顧客によって開始された価格提案への応答が最も低いお気に入りサービス提供者という、3つの優先度に基づいて、サービス提供者を優先させるように設定することができる。顧客は次に、お気に入りサービス提供者を第1の優先度として、価格を第2の優先度として、及び推定到達時間を第3の優先度として設定することができる。顧客は一度に実装するために、優先度の数を拡大、又はその反対に収縮させることができる。顧客は次に、自分が好む方法で、サーチの結果を表示するように設定できる。例えば顧客は、優先度に最もマッチしている3人のサービス提供者しか閲覧できないように設定することができる。しかしこの数は、顧客が一度に閲覧するのを好む、結果として生じるサービス提供者の任意の数であってよい。この数は、顧客の嗜好に応じて、多かれ少なかれ、閲覧するために変更されてもよい。
【0169】
サービス提供者の識別を示す指標の第1のセットは、特に悪天候の場合に、お気に入りリストからの顧客が知っているサービス提供者に、顧客はより多く、又はより少なく提案したいと思うことがあるので、価格に影響を及ぼすことがあり、この場合、顧客は、価格が低い供給且つ非常に高い需要に基づいている別の標準サービス提供者と比較して、お気に入りサービス提供者から良い取引を得ることができる。本発明の例示的な実施例によれば、過去に顧客に対してオンデマンド・サービスを提供し、提供されたサービス品質で顧客を非常に満足させたサービス提供者を顧客が見つけることが重要な場合、顧客は、顧客が要求するように事前設定した同じタイプのサービスを実施するように事前設定し、サービス要求を実施することに現在応じられる、お気に入りリストからのサービス提供者を優先させるように設定することができ、この場合、この顧客のお気に入りサービス提供者は、第1の優先度として分類及び表示され、この顧客によって事前設定されたサーチ・パラメータの範囲内で有効と識別され、サービス・タイプのサブカテゴリが、この顧客のサービス要求のサブカテゴリにマッチする、この顧客のお気に入りリストからのサービス提供者は、いずれの標準の有効なサービス提供者に対しても優先されている。
【0170】
サービス提供者の可用性を表示する指標の第3のセット。サービス提供者は、応じられるときにオンデマンド・サービスを提供することができる。顧客は、設定の中で有効なサービス提供者ごとに優先順位をつけることができる。このように優先順位をつけることは、どれだけの期間、サービス提供者は応じられる可能性があるのかについての具体情報をサービス提供者が提供する場合に、どれだけの期間、潜在的で可用なサービス提供者は応じられる可能性があるのか基づいて、顧客が分類することを可能にする。これは、交渉したいと思う顧客が、顧客とのサービス要求の価格に関する価格の交渉を完了させるのに利用できる十分な時間を有するサービス提供者を好むことがあるので、顧客にとって重要な要因になることがある。
【0171】
指標の第5のセットは、全体で完了された全サービス要求数に関して、サービス提供者の価値を顧客が査定するのに役立ててもよく、この指標は、より多くの経験に対してより高い価格を提案する顧客、又はより少ない経験に対してより低い価格を提案する顧客に影響を与えることがあり、サービス提供者は、市場情報に関するより良いアイデアを得るために、この指標が自分に当てはまるときにこの指標を見たいと思うこともある。指標のこのセットは、タッチ・スクリーン・ディスプレイ上の他のサービス提供者の資格と比較されることがある、様々なサービス提供者の資格を顧客が考えることを可能にする。要求するように顧客が事前設定した同じタイプのオンデマンド・サービスを提供する多くの経験をサービス提供者が有していることが顧客にとって重要な場合、顧客は、この同じタイプのサービス要求を最も多く実施したサービス提供者を優先させることができる。例えば、顧客が輸送サービスを要求するように事前設定した場合、顧客は、この顧客によって事前設定されたサーチ・パラメータの範囲内にいる、及び最大総数の輸送サービス要求を完了した記録を有する、輸送に関する有効なサービス提供者を優先させるように設定することができる。完了した輸送サービス要求のこの総数は、集荷位置及び納入位置に関わらず、並びに誰にこれらの過去の輸送サービス要求が実施されたかに関わらず、顧客すべてに対して、サービス提供者がシステムに登録した時から、識別された輸送のサービス提供者のそれぞれが完了した輸送サービス要求すべてを追跡することによって計算される。完了した輸送サービス要求の総数は次に、それぞれの個々の他の識別された輸送サービス提供者に関連付けられた数と比較され、完了した輸送サービス要求が最も多い輸送のサービス提供者が、完了した輸送サービス要求の総数がより少ない他の識別された輸送のサービス提供者に対して優先されることを生じる。
【0172】
指標の第6のセットから、顧客は、サービス提供者が選ばれる潜在的で可用なサービス提供者のプールを顧客に表示する指標のセットを通じて表示される、集荷位置へのサービス提供者の近さに少なくとも部分的に基づいて最もマッチするサービス提供者を選ぶのを支援される。顧客がさらに長い時間待つ必要がなくなる可能性があるので、サービス提供者が集荷位置のより近くにいるときに顧客は割増価格を支払うことがある。サービス提供者は、競争に関する情報を望むことがあるので、サービス提供者は、この指標を見たいと思うことがある。潜在的で可用なサービス提供者を顧客に表示することは顧客の好みに依存し、顧客が見ることができるサービス提供者数は複数の方法で制御されてよい。サーチ・パラメータが広すぎる場合、又は特別な優先度がどの要因にも与えられない場合、顧客は、非常に多くのサービス提供者が自分に表示されるのを見ることがあるというおそれがある。自分が見る有効なサービス提供者の数を顧客が制限したいと思う場合、顧客は、16kmから0.8km(10マイルから0.5マイル)の距離に基づくサーチ・パラメータを制限することなど、サーチ・パラメータを制限することができる。さらに顧客は、最大5人など、一度に見ることになる潜在的で可用なサービス提供者の数を制限することができ、顧客がこれらの5人で不満足な場合、事前設定された好みは、より大きい数を事前設定することによって、他のサービス提供者が見えるように調節されてよい。最終的に顧客は、どの要因が最も重要であるかを指定することができる。例えば顧客は、サービス提供者も一定時間内に集荷位置にいることができる場合、一定金額より低い提案価格が見えるように事前設定することができる。潜在的で可用なサービス提供者の量を制限するこれらの様々な方法は、最もマッチするサービス提供者を見つける方法を顧客がカスタマイズするのに役立つ。
【0173】
顧客はサーチ・パラメータに基づいて、それぞれの地理領域における潜在的で可用なサービス提供者の数、及び有効な潜在顧客についての指標の第6のセットからのデータに基づく指標の第7のセットを通じて提供される需要と供給を査定することができる。需要と供給の情報は価格にも影響を及ぼし、同じサービス・タイプのサブカテゴリの中のオンデマンド・サービスのサービス提供者に対する需要が高いとき、顧客はサービス提供者を確保するためにより高い価格提案を開始する必要があることもあり、またサービス提供者は、顧客が価格提案を開始しないサービス要求を需要が高いときに受け取ると、より高い価格提案に応答することもあるので、顧客は需要が低い時よりもサービス要求に対して多く支払うことになることもある。サービス提供者も、顧客が見ている需要と供給の情報をサービス提供者が知っている場合、需要と供給の情報は、サービス提供者がいくら課金したいと思うことがあるかに影響を及ぼすことがあるので、この情報を見ることに関心があることがある。
【0174】
指標の第8のセットは、オンデマンド・サービスのために顧客が提案される価格提案に対する、サービス提供者が提供する応答についての情報を表示するために数又は金額と結びつける。サービス提供者によって提案された価格に基づいて、顧客は、オンデマンド・サービスの価格を受諾、拒絶、又は交渉し続けることができる。
【0175】
顧客のサービス要求に関するサービス提供者の価格提案についての情報を示す指標の第9のセット。価格情報の表示は、価格提案を受諾せず、又は受諾される価格提案をせずに最もマッチするサービス提供者を顧客が選択できないので、最もマッチするサービス提供者を選択するために顧客が情報を提供される際の土台である。価格が提案であれ、応答であれ、最もマッチするサービス提供者を選択する際に顧客にとって価格が重要な要因である場合、顧客は、開始の価格提案が最も低いサービス提供者を優先させるように設定することができる。或いは顧客は、顧客によって開始された価格提案に対する応答がこの価格提案以下である、又は応答が最も低いサービス提供者を優先させるように設定することができる。例えば配達サービスの顧客は、この顧客のお気に入りリスト上にもいる顧客によって事前設定されたサーチ・パラメータの範囲内で応じられる、配達のすべてのサービス提供者をサーチする優先度を最初に設定することができる。システムは、配達のこれらのお気に入りサービス提供者を識別する。この実例におけるシステムが、配達のこのようなお気に入りサービス提供者のうちの10人を識別した場合、顧客は次に、サーチ・パラメータの範囲内のこれらのサービス提供者のすべてに価格提案を送る。これらのサービス提供者のうちの1人又は複数が価格提案に応答すると、顧客は、例えば最低から最高までといった応答価格に基づいて、これらのサービス提供者をリスト化するように設定することができる。顧客は、最低価格に応答した1人のサービス提供者しかリスト化しないように設定することもできる。顧客は次に、最低価格に基づいて、最もマッチするサービスを選択することができる。
【0176】
本発明の実施例によれば、サービス要求の集荷位置の郵便番号の範囲内でのサービス提供者の経験を顧客に表示するために、データ及び情報と結びつける指標の第10のセット。例えば顧客は、顧客がしばしばサービスを要求ことがある顧客の仕事場などの一定の位置で顧客を頻繁に乗せるサービス提供者を選び、場合によってはお気に入りリストに追加する意思が多くあることもある。要求した集荷位置を良く知っているサービス提供者によって、サービス要求が実施されることが顧客にとって重要な場合、顧客は、要求した集荷位置の地理領域の中で最も多くのサービス要求を実施したサービス提供者を優先させるように設定することができる。顧客が集荷位置の正確な住所を知らず、代わりにこの集荷位置を取り囲むものによって集荷位置を説明する場合など、要求した集荷位置の正確な住所が指定されないときもあり得る。その他に、要求された集荷位置の住所が指定されるが、GPS信号が弱いか又はないことが知られているエリアの中に集荷位置があるために、正確な住所が有用でなくなるときもあり得る。サービス提供者が、要求された集荷位置とその周囲の地理領域に熟知していない限り、サービス提供者が時間どおりに集荷位置に到着できるかどうかは妥協されることがある。本発明の例示的な実施例を参照すると、サービス提供者が要求された集荷位置で実施したサービス要求が多ければ多いほど、サービス提供者は要求された集荷位置をより多く熟知していると見なされる。
【0177】
さらに、データベースからのデータ及び情報と結びつける指標の第11のセットを通じて示された納入位置におけるサービス提供者の経験は、同じ位置で多くの納入を行う、顧客のお気に入りリスト上のサービス提供者を有することが顧客にとって価値がある可能性があるので、顧客がサービス提供者を選ぶことに影響を及ぼすことがある。サービス要求の、同じ郵便番号の範囲内にある、要求した納入位置を良く知っているサービス提供者によって、サービス要求が実施されることが顧客にとって重要な場合、顧客は、要求した納入位置の地理領域の中で最も多くサービス要求を実施したサービス提供者を優先させるように設定することができる。要求された納入位置の正確な住所が指定されず、代わりにこの納入位置を取り囲むものによって説明されるときもあり得る。或いはその他に、要求された納入位置の住所は指定されるが、GPS信号が弱いか又はないことが知られているエリアの中に納入位置があるために、正確な住所はあまり役立たなくなるときがあることがある。より助けになるものは、納入位置の地理領域でサービス要求を以前に実施したことがあり、したがって要求された納入位置を見つけようとして迷い、時間を浪費する可能性の低いサービス提供者である。本発明の例示的な実施例を参照すると、サービス提供者が要求された納入位置で実施したサービス要求が多ければ多いほど、サービス提供者は納入位置をより多く熟知していると見なされ、それが顧客にとってさらに役立つ。
【0178】
サービス要求のルートを熟知していることを示すデータと情報に結びつける指標の第12のセットは、このルートの経験が大いにあるサービス提供者が、顧客にとってより価値がある可能性があるので、顧客の価格提案又はサービス提供者の選択に影響を及ぼすことがある。さらに指標のセットは、ルートであれ、位置であれ、自分の価値が経験に基づくことをサービス提供者は知ることができるので、サービス提供者が価格を受諾又は拒絶するのに役立つことがある。要求されたルートに沿って迷う可能性の低いサービス提供者によってサービス要求が実施されることが、顧客にとって死活的である場合、顧客は、要求した集荷位置と納入位置の間のルートを最も熟知しているサービス提供者を優先させることができ、このようなそれぞれのサービス提供者の熟知度は割合として示されてよい。サービス提供者の熟知度は、「直接」又は「間接」の熟知度による2つの方法で説明され、それぞれのタイプは別個である。直接の熟知度は、すべてが1回の訪問で行われる、集荷位置から納入位置へのルートでのような、一定のルートにサービス提供者がどれほど熟知しているかを計算することである。対照的に間接の熟知度は、集荷位置と納入位置の間のルートにサービス提供者がどれほど熟知しているかを計算することであるが、この熟知度は、ルートの断片的な経験を通じたものである。例えば2人のサービス提供者がこのルートを100パーセント熟知しており、第1のサービス提供者は、同じ集荷位置から同じ納入位置まで、以前顧客にこの同じルートのサービスを提供したことがある。これは直接の熟知度であり、マッチングのための100パーセントの評価に加えて、このサービス提供者が同じルートを使用してサービスを提供した数又は階層によって示されてよい。第2のサービス提供者も100パーセント熟知しているが、自分が過去に異なる顧客に提供したルートの一部、及びルートの別の一部は、別のサービス要求におけるルートの一部としても含まれていた。サービス提供者がこのルートの全長を通り抜けたことがあっても、同じ集荷位置から同じ納入位置までではなかった。サービス提供者がルートに対して有する熟知度は間接である。直接であれ、間接であれ、要求されたルートを熟知している度合いは、以前に完了したサービス要求のルートに、要求されたルートのすべて又は任意の一部がどれだけ共通しているかを追跡することによって、要求されたルートを、同じサービス提供者によって以前に完了したサービス要求のルートと比較することによって計算される。要求されたルートに対するサービス提供者の熟知度は、要求されたルートの任意の一部が、GPS信号が弱いか若しくはないことが知られているエリアの中にあるとき、又はサービス要求が、ナビゲーション方向を追うのが困難になる暗くなった後に行われるときに特に問題になる。
【0179】
指標の第13のセットは、顧客が非常に熟知しているサービス提供者のサービスは多くの価値がある可能性があり、これは選択処理時にサービス提供者について顧客が見ているものを望むサービス提供者にとって価値がある可能性があるので、何回、顧客が、サービス提供者によってサービス要求を完了してもらったことがあるかが価格に影響を及ぼすことがあるということを顧客が知っているということを知らせるために、データと情報に結びつける。サービス提供者と確立した関係があること、及びサービス提供者がサービス要求を任せられ得ることを知っていることが顧客にとって重要な場合、顧客は、この顧客と最も多くサービス要求を完了したサービス提供者を優先させるように設定することができる。中には、誰と自分がより多く経験したかに単純に基づいて優先させる顧客がいることもあり、より多くのサービスを提供していれば誰でも選択される。しかし他の顧客は、自分が自分のネットワークを拡大したい、又は新しい関係を構築したいと思う場合、新しいサービス提供者によってサービスを提供してもらうことにさらに誘惑されることがある。この判断は、顧客の判定又は好み次第である。
【0180】
さらに、指標の第14のセットは、到着時間に基づいてサービス提供者を顧客が査定するのに役立つように、時間情報とデータを結びつける。集荷から納入までサービスがどの程度かかるのかを、サービス提供者は知りたいと思う可能性があるので、サービス提供者は指標のこのセットも見たいと思うことがある。顧客が時間に追われていて、サービス提供者にできるだけ早く要求された集荷位置に到着してもらう必要がある場合、顧客は、推定到達時間が最短のサービス提供者を優先させることができる。輸送サービスに対する緊急の必要性があるときもあり得る。これらは、価格を含めた、顧客がそうでなければ最もマッチするサービス提供者を選択する際に実装するであろう、他のすべての考えられる優先度にサービス提供者の推定到達時間が取って代わるときである。しかし対照的に、顧客が15分間、仕事を休んでいて、離れるときに、輸送サービス要求のための車両を到着させたいと思う場合など、顧客はサービスを要求したいが、最も近いサービス提供者というわけではない可能性があるときもあり得、この場合、顧客は5分のような、より短いETAを超える15分などの、より長いETAを好むだろう。サービス提供者に関する顧客の選択は、いつも直接的にお金で済ませる必要はなく、いくつかの例において、利便性又はその他の好みによって行われることがある。
【0181】
指標の第15のセットは、時間を見ることによって、顧客がルートを選択するのを支援するために、時間に関してデータと情報に結びつける。顧客は、自分が納入位置に到達するのにどの程度、時間がかかるのかという推定移動時間(ETT)を優先させるように事前設定することができる。これは、サービス要求の中で示されたルートを扱う必要がある。顧客は、集荷位置と納入位置の間の考え得る最速のルートになるようにルートが優先されることを事前設定することができる。サービス提供者は、サービス提供者によって事前設定された時間の制限よりETTが長いときに、サービス要求を提供しないことがあるので、ETTは、最もマッチするサービス提供者を顧客が選択することに影響を及ぼすことがあり、顧客ができるだけ早く到着したいと思う場合に、顧客のルート選択に影響を及ぼすこともある。
【0182】
指標の第16のセットは、地図作成データと情報を表示に結びつけることによって、納入位置に関連して集荷位置がどこにあるかについてのアイデアを顧客に提供する情報を識別し、これは、サービス要求を行う判定にも影響を及ぼすことがある。指標のこのセットは、もしあれば、サービス提供者によって事前設定され得る帰還位置と比較して、納入位置がどこであるかをサービス提供者が見るのに役立つこともある。サービス提供者が同じ方向に、又は計画された帰還位置の同じ位置に向かっている場合、顧客がサービス提供者に空の区間を残さないので、顧客は良い評価を得ることができる。
【0183】
指標のこれらのセット及びその他の情報は、最もマッチするサービス提供者を選択するために、顧客が指標のこれらの様々なセットを使用して、潜在的で可用なサービス提供者を査定することができるので、どの価格を提案すべきか、又はどの価格提案を受諾すべきかを顧客が判定するのに役立つ。顧客は、指標の1つ又は複数のセットの支援によってサービス提供者を査定できる。この査定は最終的に、サービス要求の価格に影響を及ぼし、最もマッチするサービス提供者の選択にも影響を及ぼす。
【0184】
本発明の例示的な実施例によれば、指標の様々なセットは、有用且つ信頼できる情報もサービス提供者に提供し、これは、どの価格提案を受諾すべきか、又は1人若しくは複数の顧客からの価格提案を拒絶するべきか、又はサービス提供者自身の価格提案がいくらであるべきかについて、サービス提供者が知らされるのに役立つ。さらに指標のこれらの様々なセットは、提供された情報に少なくとも基づいて、どの顧客をサービス提供者が好むかに基づいて、サービス提供者が最もマッチする顧客を最終的に選ぶのに役立つ。誰と交渉に入るか、誰を選択するか、又は誰にサービスを提供するかを、サービス提供者が判定することは、サービス提供者が利用できる指標の様々なセットによって少なくとも部分的に支援される。顧客は、サービス要求をサービス提供者に送ることによって交渉を開始する最終的な責任を負い、潜在的で可用なサービス提供者の表示をカスタマイズする大きな手段を与えられる。サービス提供者は、サービスを要求している潜在的で可用な顧客の表示を優先させることを許されるが、顧客は取引を確定する処理を開始する当事者である。
【0185】
サービス提供者の判定は、顧客が行った要求の総数についてのデータと情報を結びつける指標の第17のセットなどの指標によって影響を受けることがあり、非常に長いサービス要求の履歴をもつ顧客と、サービスをたまにしか使用しない顧客との間の選択を考慮する場合、サービス提供者は、将来、自分に対してより多くのビジネスを生み出すことになる顧客を選びたい気持ちにさらになることがある。顧客は、自分が指標のこのセットを見ている場合、指標のこのセットに基づいて自分の価値を知ることもある。
【0186】
サービス提供者は、様々なサーチ・パラメータでサーチすることによって、顧客と交渉したいと思うことがあるので、サービス提供者の制限及び顧客の好み並びに事前設定されたサーチ・パラメータに基づいて潜在的で可用な顧客を識別するための可用性に関する情報とデータを結びつける指標の第18のセットによって、サービス提供者の判定は影響を受けることもある。様々なサーチ・パラメータに基づいて、様々な地理領域は、サービス提供者の地理位置である中心点に基づいて示される。
【0187】
さらに、需要と供給の情報に関するデータと情報を結びつける指標の第19のセットは、一定の価格提案を受諾するサービス提供者の意思に影響を及ぼすことがあり、サービスが高需要の場合、より高い価格を支払う意思がより多くある顧客からのより高い価格が求められることがあり、提案価格を調節することを知るために、顧客はサービス提供者が見ているものを知りたいと思うことがある。指標のこのセットは、1つ又は複数のサーチ・パラメータの範囲内のサービス提供者数を、同じサーチ・パラメータの範囲内の顧客数と比較することによって、高いか低いかという、サービスがどれだけ需要があるかについてサービス提供者に手掛かりを与える。
【0188】
本発明の例示的な実施例によれば、サービス提供者は、サービス要求の初期設定価格と比較して、どのように価格提案が顧客によって提案されたかを自分に表示するために、データと情報を結びつける指標の第20のセットを提供され、これは、この提案を受諾する、拒絶する、又は反対する判定に影響を与える。サービス提供者は、顧客の価格提案の値がどのようなものであるかについてサービス提供者に知らせるために包括的な価格設定情報を提供される。
【0189】
指標の第21のセットは、顧客からの価格提案の応答、及び初期設定価格に対して顧客がどのような措置をとるかについて、サービス情報に表示するためにデータと情報を結びつけ、これは、価格提案を受諾する又は拒絶する顧客の判定に影響を及ぼす。指標の第20及び第21のセットの両方は、価格提案の拒絶若しくは受諾、又はサービス提供者が価格を交渉したいと思うかどうかに影響を及ぼす。サービス要求を提供するために発信されるサービス提供者は、サービス提供者の好みに基づく。
【0190】
本発明の例示的な実施例によれば、顧客が集荷位置を示す場所についてのデータと情報を結びつける指標の第22のセットは、頻繁に同じエリアにいるサービス提供者が、サービス要求を受諾することに関心があり、その後、顧客のお気に入りリストへのあり得る追加を要求することに関心があることが考えられる状況などにおいて、サービス提供者が最終的に顧客を受諾することに影響を及ぼすことがあり、サービス提供者の顧客選択は、顧客のサービス要求の履歴、及びその様々な部分が発生する場所についての情報を提供する指標のセットによってさらに影響を受ける。
【0191】
サービス要求の中で示された顧客の納入位置についてのデータと情報を結びつける指標の第23のセットに同じことが当てはまり、自分のシフトがこの位置の近く又はこの位置で終わるサービス提供者は、空の区間がないという利便性のために、より低い価格を受諾する意思があることもある。どのような状況が当てはまろうとも、サービス提供者は、できるだけ最善の情報に基づく判定を行うためにこの情報を提供される。
【0192】
顧客とのサービス提供者のサービス要求の履歴についてのデータと情報を結びつける指標の第24のセットは、サービス提供者が受諾する価格に影響を及ぼす。例えば、サービス提供者が2人の異なる顧客からの2つの類似の提案を有する場合、1つを受諾するというサービス提供者の判定は、自分が顧客と有する過去の履歴によって影響を受けることがあり、サービス提供者は、自分がよく知っている顧客を選びたい気持ちになることがあり、また新しい顧客を選びたい気持ちになることもある。サービス提供者に表示する指標のセットは、価格を受諾するか、又は価格提案を行うかという最終判定に、及び顧客を最終的に選択する際に影響を及ぼすこともある。
【0193】
本発明の実施例によれば、サービス提供者は、サービス提供者が移動する推定時間といった、サービス提供者がサービス要求を完了させるのにかかる時間に基づくデータと情報を結びつけることによって、サービス要求を受諾するか拒絶するかという判定に影響を及ぼす指標の第25のセットも提供される。サービス提供者は指標のこのセットを使用して、例えば、どのサービス要求が、別のサービス要求と比較してより時間がかかり得るか、又はサービス要求が、事前設定された時間の制限と対立するかどうかを知ることができる。顧客は、サービス提供者が受け取っている可能性がある他の提案に基づいて、比較的競争力のある、又は比較的競争力のない価格を提案したいと思うこともあるので、顧客がこの情報を知りたいと思うこともある。
【0194】
さらに、位置についてのデータと情報を結びつける指標の第26のセットは、例えば、顧客の納入位置が、別の要求より、事前設定された帰還位置がある場所に近いことを示すこともあるので、価格設定提案の際に、又は1人若しくは複数の顧客からの価格提案を受諾する際に、サービス提供者の判定に影響を及ぼすことがある。サービス提供者が、自分の事前設定された位置を顧客に見せる場合、サービス提供者の事前設定された位置と時間は、サービス提供者を選ぶ際の判定に影響を及ぼすことがある。本発明の例示的な実施例によれば、顧客は、要求された納入位置のすぐ近くにある帰還位置を事前設定したサービス提供者を優先させるように設定することができ、この場合、顧客の推定到達時間は、サービス提供者がこの帰還位置に到着するように事前設定した帰還時間にマッチするか、又はこのサービス提供者がこの帰還位置に到着するように事前設定した時間帯に入る。帰還位置を事前設定したサービス提供者は、そうしないと自分が空で行くことになるのがこの位置なので、通常価格より低い価格でサービス要求を実施する意思がある場合がある。事前設定された帰還位置と事前設定された帰還時間が顧客のサービス要求と整合するサービス提供者を選択できることは、より良い価格を支払うことができる顧客と、通常、空である可能性のある区間で稼ぐことになるサービス提供者の両者にとって有益である。
【0195】
本発明の例示的な実施例は、サービス提供者が、幅広い又は様々な情報を表示する1つ又は複数の指標に少なくとも基づいて判定することを可能にし、顧客についても同じことが言え、つまり、指標は、最もマッチする顧客の最終選択に直接的及び間接的に影響を与えるのに加えて、サービス提供者と顧客が互いに提案し、互いに交渉する価格に直接的及び間接的に影響を与える。価格設定及び選択についての顧客及びサービス提供者の判定は、彼らが受け取る価格提案が、交渉可能か、交渉不能かに基づいて異なることがある。交渉不能な価格提案において、顧客又はサービス提供者は、指標、並びに要求及び他の当事者について彼らが表示するものに応じて、はい又はいいえを判定する。しかし交渉可能な要求の場合、指標の様々なセットは、サービスの価格を彼らがどのように評価し得るのかについてのアイデアを顧客とサービス提供者に与え、彼らは最大の価値を彼らに提供する価格を最終的に受諾する。この評価は、指標のこれらの様々なセットによって関連情報が提供されることを通じて行われ、これは、一定の価格を提案する理由をサービス提供者又は顧客に与えることができ、また価格をより高くするか、又はより低い価格を提案するために活用することもできる。また、サービス提供者及び顧客が、他の当事者に関して与えられる指標すべてに加えて、他の当事者が見る指標のいずれかの部分又はすべてを見ることは、価格及びサービス提供者又はサービス要求を選ぶことに関する彼らの意思決定に影響を及ぼすことがある。
【0196】
顧客とサービス提供者が好み及び制限を事前設定し、潜在的で可用なサービス提供者と潜在的で可用な顧客が表示された後、彼らは、顧客のサービス要求の最終価格を決定する価格設定処理を始める。顧客とサービス提供者は、彼らが選ぶと、完全に又は部分的に、指標の様々なセットを通じて情報を他の当事者に送ることを選ぶこともできる。これは、スクリーン・ショットをとること、又は別の方法で情報を送信することなど、システムの機能を通じて行われてよい。同じサービス・タイプのサブカテゴリの中で、オンデマンド・サービスを提供することに現在、応じられるサービス提供者の総数を、システムを通じて顧客によって判断された一定のサーチ・パラメータの範囲内で、同じサービス・タイプのサブカテゴリの中のオンデマンド・サービスを現在、要求している顧客の総数と比較することによって、顧客は、要求されたオンデマンド・サービスのサービス・タイプのサブカテゴリの中のオンデマンド・サービスの需要と供給の情報を査定する。需要と供給の情報、及び顧客に表示される指標の1つ又は複数のセットによって提供される他の情報に少なくとも部分的に基づいて、顧客は次に、オンデマンド・サービスの要求の価格を設定し、1つ又は複数の識別された有効なサービス提供者に価格提案を開始することができる。顧客によって開始された価格を交渉するために、サービス提供者は、同じサービス・タイプのサブカテゴリの中のオンデマンド・サービスを提供することに現在、応じられるサービス提供者の総数を、システムを通じてサービス提供者によって判断された一定のサーチ・パラメータの範囲内で、オンデマンド・サービスを現在、要求している顧客の総数と比較することによって、要求されたオンデマンド・サービスのサービス・タイプのサブカテゴリの中のオンデマンド・サービスに対する現在の需要と供給の情報を最初に査定することもできる。
【0197】
本発明の例示的な実施例によれば、価格交渉の処理において、どのオプションを進めるべきかを選ぶことができる、価格を設定する少なくとも3つのオプションがあり、第1のオプションは、サービス提供者が受諾又は拒絶する価格提案を顧客が行うときのものである。第2のオプションは、顧客のサービス要求についての情報に基づいて価格をサービス提供者に提案させることであり、顧客はこれを受諾又は拒絶できる。顧客とサービス提供者は、交渉可能か、又は交渉不能になるように彼らの価格提案を設定することができる。交渉不能な価格提案は、受諾又は拒絶される。誰が最初に価格を提案するかに関わらず、いずれかのユーザから提案された交渉可能な価格は交渉されてよい。顧客は、価格提案を交渉するために、最初の2つに基づいて、第3のオプションも与えられる。顧客とサービス提供者は次に、誰が価格を最初に提案したかに関わらず、彼らが両方価格に同意するまで提案する。これらのオプションのそれぞれにおいて価格は重要な要因になるので、システムは、価格を提案するための基礎として部分的に彼らが使用することができる「初期設定価格」を顧客とサービス提供者に提供する。「初期設定価格」は、標準のレート、価格、及び価格を設定するのに先立って、サービス提供者及び顧客の両方が知っている、又は通知されるその他の情報を指す。様々なタイプのサービスは通常、様々なレートを請求するので、初期設定価格を計算する際にサービス要求のタイプは識別されるべきであり、初期設定価格において考慮されるべき要因は、1つの郵便番号から別の郵便番号への価格若しくはレート、キロメートル(マイル)毎若しくは分毎若しくはその組合せになることがある価格若しくはレート、又は(一定の集荷地点から空港まで、又は空港から一定の納入位置までなどの)固定若しくは均一の価格若しくはレートなどの、様々なレート又はレート帳(rate books)である。また、初期設定価格において考慮されるその他の要因は、どのような価格が、類似のサービスを提供するサード・パーティによって請求されるかなどの、他の市場情報であってよい。サービス提供者及び顧客は、任意のオンデマンドのビジネス又は取引の開始前にこの価格設定情報を認識し、価格提案を受諾、却下、若しくは交渉するか、又は他のタイプの価格判定を行う人は誰でも、初期設定価格を通じて関連する価格設定情報を認識し、これを目安又は基準点として使用することができる。
【0198】
本発明の例示的な実施例によれば、サービス要求の初期設定価格を計算するレートは通常、固定され、初期設定価格は、需要と供給の変化に基づいてその時々で変更されない。交通条件及びルートに少なくとも依存して上昇又は下降し得る価格は、「推定価格」と呼ばれる。「推定価格」は、何にサービス要求が費やす可能性があるかに関するアイデアを顧客に与えるツールである。これは、推定の最低から最大の範囲又は数の形で与えられてよい。例えば、輸送要求のルートは、様々な運転時間のレート又は様々な走行距離に基づいて変更されてもよい。さらに推定価格は、推定移動時間及び訪問される場所に関する機能であってよい。推定価格は位置の大雑把な推定に基づいてよく、また顧客が具体的な住所を知らない場合、Foursquare(登録商標)などのサード・パーティの位置APIによって提供されるような、正確な住所又は位置であってもよい。推定訪問時間は交通条件、又はサービス要求を完了させるのにかかる時間の一因となる他の要因によって異なってよい。推定価格は、不確実性を回避するために、自分がサービスを開始する前に価格をチェックしたいと思う顧客もいる可能性があるので、拘束力のない方法で、サービス要求の概算費用を表示する手段である。
【0199】
価格提案においていくら提案するか、又はサービス提供者に最初に価格提案をさせるかどうかについての初期査定及び顧客判定の後、1人又は複数の識別されたサービス提供者はその後、顧客開始価格提案を伴う、又は伴わない顧客のオンデマンド・サービスの要求を受け取る。システムは次に、顧客開始価格提案を伴う、又は伴わない顧客のサービス要求を、顧客によって事前設定された一定のサーチ・パラメータの範囲内の1人又は複数のサービス提供者に送信し、顧客のサービス要求は、集荷位置若しくは納入位置、又は要求された集荷位置と納入位置の間のルートといった、要求されたサービスのタイプを少なくとも指定する。集荷位置があるだけで、納入位置がないなど、サービス要求の中にいくつかの情報が不足している場合、指標のいくつかのセットは、その正規の部品すべてを表示するのに十分な情報を有することができないが、システムは、最もマッチするサービス提供者を見つけるのに利用できる部分的な情報でさらに進むことができる。
【0200】
本発明の例示的な実施例によれば、しかし、1人又は複数の識別されたサービス提供者が価格を設定すること及び顧客に彼らの価格提案を開始することを顧客が望む場合、システムは、顧客のサービス要求を、顧客開始価格提案を伴わずに1人又は複数の識別されたサービス提供者に送信することができる。顧客が価格提案を交渉不能なものとして事前設定する場合、この交渉不能な価格提案を伴う顧客のオンデマンド・サービスの要求を受け取る1人又は複数の識別されたサービス提供者は、要求を受諾又は拒絶するオプションを有する。顧客は、1人又は複数のサービス提供者と、どのルートをとるべきか選ぶか、又は交渉することができる場合があり、顧客とサービス提供者によって事前に決定されたルートは、輸送サービス要求中に、どのルートをサービス提供者がとるべきかについて争う可能性を回避するのに役立つことがある。
【0201】
本発明の例示的な実施例によれば、1人又は複数の識別されたサービス提供者が、顧客開始価格提案を伴う顧客のオンデマンド・サービスの要求を受け取る場合、1人又は複数の識別されたサービス提供者は、指標の1つ又は複数のセットの支援によって、顧客によって開始された価格が、金額又は割合として示された初期設定価格以上であるか、以下であるかを見ることができる。設定の一部として、顧客又はサービス提供者は、このような価格提案が、顧客によって事前設定された価格閾値より高いか又は低い場合、サービス提供者からの価格提案をシステムが自動的に拒絶することを望むかどうかを事前設定することができる。例えば顧客は、このようなサービス要求の初期設定価格より15%高いサービス提供者からのすべての価格提案を自動的に拒絶するようにシステムに指示することができる。
【0202】
顧客が価格提案を交渉可能なものとして事前設定する場合、この交渉可能な価格提案を伴う顧客のサービス要求を受け取る1人又は複数の識別されたサービス提供者は、顧客開始価格で要求を受諾するか、要求を拒絶するか、又は顧客によって開始された価格を交渉するオプションを有する。
【0203】
現在の需要と供給の情報、及びサービス提供者に表示される指標の1つ又は複数のセットによって提供される他の情報に少なくとも部分的に基づいて、サービス提供者は次に、応答価格を顧客によって開始された価格に設定することができる。システムは次に、1人又は複数の識別されたサービス提供者からの1つ又は複数の応答価格を顧客に送信する。
【0204】
本発明の例示的な実施例によれば、顧客開始価格提案を伴わない顧客のサービス要求を1人又は複数のサービス提供者が受け取る場合、1人又は複数の識別されたサービス提供者は、サービス要求を拒絶するか、又は価格提案を伴うサービス要求に応答するオプションを有する。交互に、価格提案を伴わない顧客のサービス要求を受け取る1人又は複数のサービス提供者が、交渉不能な価格提案を伴うサービス要求に応答する場合、顧客は、価格提案を受諾又は拒絶するオプションを有する。サービス提供者が価格提案を伴う顧客のサービス要求に応答する場合、顧客は、指標の1つ又は複数のセットの支援によって、1人又は複数のサービス提供者によって開始された価格が、金額又は割合として示された初期設定価格より高いか、等しいか、又は低いかを確認することができる。
【0205】
顧客は、この顧客によって事前設定された価格閾値より高いか又は低い、いずれのサービス提供者の価格提案も自動的に拒絶するように事前設定することができる。さらに顧客又はサービス提供者は価格範囲を提供することができ、価格が範囲に入ると、顧客又はサービス提供者はこの価格を自動的に受諾することができ、これは初期設定価格に基づいてよく、また彼らが設定したいと思う他の任意の金額であってもよい。価格範囲を設定することは、顧客又はサービス提供者がターゲット価格を迅速に設定できる方法である。
【0206】
本発明の例示的な実施例によれば、サービス提供者及び顧客は、一度に1つ又は複数の交渉に入ることができる。しかし顧客とサービス提供者が、サービス要求の価格に共に同意し、サービス提供者が発信されると、関連当事者双方からのサービス要求の選択の確認と同時に、彼らは他の当事者ともはや交渉することはできない。この時点で、これらの2つの当事者及び彼らと関連付けられた関連指標に関する他のすべての交渉は、インターフェース上の表示から削除される。即ち、価格が顧客とサービス提供者の間で設定されると、サービス要求は、これらの2つの当事者間で実施されることになる。これはすべての顧客とサービス提供者に当てはまり、サービス要求の各サブカテゴリにも当てはまる。
【0207】
顧客の価格提案を伴わない顧客のサービス要求を受け取る1人又は複数のサービス提供者が、交渉可能な価格提案を伴うサービス要求に応答する場合、顧客は、サービス提供者の価格提案をそのまま受諾するか、サービス提供者の価格提案を拒絶するか、又は取引が成立するか、若しくは取引が行われなくなるまでサービス提供者の価格提案を交渉するオプションを有する。顧客とサービス提供者の間で取引が成立しない場合、顧客のサービス要求は期限切れになる。この状況において、顧客は、サービス要求を再開するか、又は新しい情報を伴う新しいサービス要求を開始することができる。顧客と、最もマッチするサービス提供者の両者によって受諾された価格は、顧客のオンデマンド・サービスの要求の最終価格になる。サービス要求に対する最もマッチするサービス提供者を決定することは、顧客とサービス提供者の間で価格に同意することによって確認される。システムは次に、この最終価格を受け取り、顧客のオンデマンド・サービスの要求を最もマッチするサービス提供者に発信する。
【0208】
本発明の例示的な実施例によれば、より良いサービスと価格の設定手続きは、サービスに対する自分自身の価格を設定するために、より大きな裁量権と自主性をサービス提供者及び顧客に与えることによって可能になり、サービスはより良くなり、このようなサービスの品質及びコストにより両者をさらに満足させる。さらに需要と供給のモデルは、顧客が満足と思うレートで、より多く支払う意思がある顧客がより良いサービスを引き寄せることを可能にし、サービス提供者がサービスを提供できる価格で、サービス提供者が請求することを可能にする。価格は、最もマッチするサービス提供者を識別する重要な要因なので、システムは、サービスの価格を設定し、交渉するために、彼らが両方、少なくとも部分的に使用することができる非常に多くのタイプの情報を、顧客とサービス提供者に提供する。
【0209】
本発明の例示的な実施例によれば、顧客の好みとニーズに基づいて最もマッチするサービス提供者を見つけるために、システムはデータベースのセット(又はデータ・ストレージ媒体)を使用して、オンデマンド・サービスのアプリケーションを提供及び維持することができる。データベースは、いくつかのデータのカテゴリ又はグルーピングを収めることができる。データベースは配達と輸送サービスの両方に関する情報を収め、データベースの配達及び輸送のセクションは独立しているか、又は同時に両方のセクションから情報を取り出すために同期されてよい。このデータは、ルール及び手続きのデータ、管理データ、顧客データ、サービス提供者のデータ、基礎データを含むグループのデータ、会社のデータ、又は個人のデータのグループ、並びにユーザ・タイプに関するデータなどの他のタイプのデータを含んでよい。本発明の例示的な実施例によれば、すべての履歴情報とデータベースは、カテゴライズされ、データベースに格納されてよく、データベースから取り出されてよい。サービス要求が問題になるときに、システムがサービス要求を再び参照するのに役立つように、履歴データは、各サービス要求に割り当てられる追跡番号、サービスID番号、又は訪問ID番号を割り当てることによって部分的に記録を取られる。この識別の中に保持され得る情報は、それが何のタイプのサービス要求であったか、誰がそれを要求し実施したか、郵便番号、区、市若しくは州など、どこでそれが行われたか、及び通ったルートは何か、いつ、どのようにしてサービスに対する支払いが行われたかと共に、いくらサービス要求が掛かったか、どのようなタイプのフィードバックが与えられたか、当事者がお気に入りリストに追加されるか、ブラックリストに追加されるかなどの情報であってよい。例えば顧客がサービス要求に関して疑問をもち、その詳細を再び参照したいと思う場合、追跡番号がデータベースに格納されたサービス要求情報を呼び出す。顧客又はサービス提供者の好み又は制限、フィードバック、価格設定、及び指標設定に関するすべての情報、並びに他のカスタマイズできる情報は、システムのデータベース内に格納されてよい。
【0210】
データベースはデータ・ブロック内に変更又はアップデートがあるときはいつでも、動的にアップデートと同期を行い、サーバ及びデータベースはデータを動的にアップデートして、最新の変更を反映できるということが当業者によって理解されよう。データベースに関連した任意のバックアップ・データベースも、適宜変更して最新の変更を反映することもできる。本発明の1つの例示的実施例において、このような情報は、効果的な分類及び検索を可能にする方法で編成又は構造化されてよい。もう1つの例示的な実施例において、情報は非リレーショナル又は非構造的な方法で格納されてよい。データベース又は他のデータ・ストレージ媒体内でデータを提供し、格納し、編成するために非常に多くの方法があり、本発明の例示的な実施例は、任意の適正なデータベース又はデータ・ストレージ媒体での使用のために考えられているということを当業者は理解するであろう。これに加えて、1次データベースのデータ損失に備えて、1次データベースを頻繁にバックアップできる少なくとも1つのバックアップ・データベースがある。
【0211】
サービス要求及びそれらを価格設定するためのルール及び手続き、サービス提供者及び顧客の設定のための手続き、指標設定のルール及び手続き若しくは価格交渉のためのルール及び手続き、フィードバック及び推薦、又はシステムがそれ自体を管理する方法に関するルール及び手続きなどのその他の情報。
【0212】
本発明の例示的な実施例によれば、包括的なデータベースは、管理データ及びその他の情報を格納することができる。管理データはオンデマンド・サービスのアプリケーションの一部である任意の情報又はデータを含み、連絡先及びFAQ情報などのシステム・データ、例えば支払情報といった顧客とサービス提供者に関する登録詳細、又は例えばどれだけの期間、ユーザがシステムに登録されているか、若しくはどれだけ頻繁にユーザがオンデマンド・サービスのアプリケーションを使用しているかといった、オンデマンド・サービスのアプリケーションの管理に関する他の関連情報を含む。管理データは、異なる組織からの、ルートに関する価格及びレート情報などの情報を含むこともある。その他の情報は、サービス要求及びこれらを価格設定するためのルール及び手続き、サービス提供者及び顧客の設定のための手続き、指標設定のルール及び手続き、又は価格交渉のためのルール及び手続きを含む。
【0213】
本発明の例示的な実施例によれば、完了したサービス要求の記録も、ユーザ・タイプ、ユーザが属するカテゴリ及びサブカテゴリに基づいてデータベースに格納され、維持される。システムは、任意の完了したサービス要求に関する履歴データの記録を包括的なデータベースに自動的に格納することができる。データベースは、サービスが予約され、完了されたときにアップデートされてよい。データベースは、登録番号を含む、要求し、完了した各サービス要求のインデックスを格納することができ、また顧客とサービス提供者のユーザ識別は必要ならいつでも参照のために取り出されてもよく、包括的なデータベースは将来の参照のために、それぞれの特定のサービス提供者に関するサービス要求の詳細を格納することもできる。データベースは、車両タイプ、モデル、色、座席数及びアクセス可能性、保険ステータス、及びさらに車両の画像などの、サービス提供者の車両についてのデータも含む。サービス提供者のプロフィール内の追加情報は、サービス提供者のお気に入りリスト及びブラックリストのような情報、郵便番号などの好み及び制限、時間又は位置の制限、及び価格の好み、並びにサービスのデータ及び記録を含んでよい。これらの履歴データのすべては、それぞれの顧客及びサービス提供者に関する指標を識別するためにシステムによって使用される。このサービス提供者は、サービス要求の履歴が同じ又は類似のルートを含まない別のサービス提供者と比較して、ルートを非常に熟知していることがある。この方法で、より良いサービスが提供されることがある。例えば便利で時間を節約するルートが、履歴データからの履歴上のルートに基づいて構築されることがある。顧客に関する対応データ及び情報はデータベースに格納されてもよく、設定に関するデータ及び情報、サービス要求の履歴及びサービス要求の履歴に関する他の履歴情報、又は請求住所、クレジット・カード/銀行アカウント情報若しくは登録処理において与えられる顧客についての他の任意の情報などのプロフィール情報を含む。
【0214】
さらにサービス要求の時間及びサービス要求の価格などの具体的なデータは、サービスを予約するときに顧客が公正価格を受け取るために、平均価格を見つけるための基準として使用されてよい。データベースに入力され、格納されるデータは、再び照合されることが行われる。包括的なデータベースを維持することは、顧客又はサービス提供者によって争いになり得るサービス要求の正確な追跡も可能にする。サービス要求の記録は、どのような主張もタイムリに解決されるように、データベースから効率的に取り出されてよい。
【0215】
本発明の例示的な実施例によれば、データベースに入力され得る追加データは、顧客が移動した位置、お気に入りリスト若しくはブラックリスト、位置、他の取引データ及び詳細、履歴データ、保険証券の有効期限、検査日付、サービス提供者のライセンス有効期限、又はこれらの任意の組合せを含むがこれらに限定されない。このデータは、1つ若しくは複数の通り、郵便番号、町、市、区若しくは郡、州、又は他の任意の地域の決定的な特徴などの、顧客若しくはサービス提供者のすべてが一定のエリア内で完了したサービス要求、又はサービス要求を比較するために、何回、顧客とサービス提供者がシステムによってペアにされたかという、指標及びその表示に関する情報を含んでよい。
【0216】
本発明の例示的な実施例によれば、データベースに格納されたデータは、オンデマンドの輸送サービスの効率的な予約及び発信に役立つ他の情報を取得するため、並びにサービス提供者のライセンス、保険、若しくは検査が期限切れに近づいているときにサービス提供者に気づかせるため、又はGPSによって識別されるすべてのオンデマンド・サービスの要求のデータをマップするために、分析されてよい。GPSは、例えば、位置に基づくリソースを受け取ることを通じて、様々な方法でコンピューティング・デバイスの位置を判断する。
【0217】
本発明の例示的な実施例によれば、包括的なデータベースのうちのいくつかは、取引が行われている間にいくつかのデータを一時的に格納してよい。この情報は、顧客がサービスに対して提案する価格、サービス提供者がサービス要求に対して提案する価格、又は最終的な取引が行われた後、交渉中に、顧客とサービス提供者が同意する価格などのデータを含んでよい。この情報は、例えば、価格が初期設定価格以上又は以下のとき、及び割合か金額として、いくらであるかによって示す指標といった、価格設定に基づいて表示される指標についてのデータを含んでもよい。このデータ、及びオンデマンド・サービスに関連する他のデータは、一時的にデータベースに格納される。
【0218】
本発明の例示的な実施例によれば、このオンデマンド・サービス・システムにおける指標は、データベースに格納されたデータのすべての探索及び分析に基づいて生成される。指標関連のアイコン、形状、又は他の描写はデータベースに格納されるので、データの探索及び分析の結果、並びにアイコン、形状、又は他の描写の割当てルールに基づいて、アイコン、形状、又は他の描写は、他の指標と共に顧客及び/又はサービス提供者に適宜、表示される。さらに指標関連の色の表示は、データベースに格納される色のコードを使用することによって、データの探索及び分析の結果によって判断されてよい。
【0219】
本発明の例示的な実施例によれば、システムのユーザが指標の1つ又は複数のセットを通じて、別のユーザの識別情報に基づいて別のユーザについての情報を表示されるとき、システムはデータベースを探索し、指標の様々なセットについての関連データを取り出すことができる。データの分析後、システムは各ユーザの処理結果を表示することができる。
【0220】
本発明の例示的な実施例によれば、システムは、データベースにすべてのルート及びサービス提供者を格納し、特定のエリアにおけるサービス提供者の経験に基づいてサービス提供者を発信するために、この情報に対してデータベースを調べる。システムは、顧客によって事前設定された好みを分析し、誰が顧客の好みにマッチする最も多くの経験を有する、最もマッチするサービス提供者であるかを確認するために、複数レベルの最適化方法を利用する。
【0221】
自分自身の又は他の当事者の指標を見たいと思う顧客又はサービス提供者から入力/要求をシステムが入手するたびに、システムは最初に、データベース/データベース・センタと安全なアクセス・チャネルを開き、次にこのアクセス・チャネルを通じて、データベース管理モジュールにクエリ文を送り出す。データベース管理モジュールがリレーショナル・データベースである場合、データ・テーブルは、1対多の関係、多対多の関係、及び1対1の関係などの、他のデータ・テーブルとの1種類の関係を有することができる。データ・テーブルの間の関係に基づいて、データベース管理モジュールはクエリ文に正確に従って、2つ以上のデータ・テーブルを共に結合する/結合しないテーブルのID、テーブル名、及び列名を使用することによって特定のデータ・テーブルを見つけ、データベース管理モジュールがデータ・テーブルの代わりに、データがキーと値のペアで格納された、非リレーショナル・データベースの場合、データベース管理モジュールはクエリ文に正確に従って、クエリ文が提供するキーを使用することによって特定のデータを見つける。
【0222】
データベース管理モジュールがリレーショナル・データベースであれ、非リレーショナル・データベースであれ、データベース管理モジュールは、ターゲットのデータを取り出した後、安全なアクセス・チャネルを通じてサーチ結果をサーバに送り返す。その後、安全なチャネルは、次回に開かれるまで閉じられる。例えば、指標ルールのデータ、訪問履歴のデータ、顧客の好みのデータ、サービス提供者の制限のデータ、及び顧客のID、顧客がエンターした集荷位置及び納入位置のような顧客からのデータなどの、取り出された履歴データに基づく。システムは、このサービス提供者及び顧客が、互いのお気に入りリストに載っているかどうか、サービス提供者はこの顧客を何回サービスしたか、このサービス提供者が、この集荷位置及び納入位置がこの新しい要求と正確に同じであるか、又はこの集荷位置及び納入位置が、郵便番号に基づくこの新しい要求の集荷位置及び納入位置の領域の同じ領域に入るサービスを提供した経験があるかどうか、を知ることができる。
【0223】
本発明の例示的な実施例によれば、システムは、一般にワイヤレス広域ネットワーク(WAN:wide area network)(例えばインターネット)への1つ又は複数の接続がある、ポータブル・コンピューティング・デバイス及びコンピュータなどの、コンピューティング・デバイス上で動作するハードウェアとソフトウェアの組合せを通じて実装されてよい。システムは、通信手段を通じてオンデマンド・サービスを連携させるネットワーク・サービスと通信するように構成されてよい。
【0224】
オンデマンド・サービス・システムは、サーバ、データベース、モバイル・エンド・アプリケーション、ウェブ・ポータル、ネットワーク設定、他などの、基本的な構成要素を統合する一定のプロトコル/方法に基づいて組み合わされた、事前プログラムされた特徴を必要とする。ここでアプリケーションは、Androidアプリケーション、iOSアプリケーション、Windows(登録商標) Phoneアプリケーション、他であってよい。システムは、関連した監視及び/又は管理ツールを有するメンテナンスの専門家によって維持され、関連したプログラミング言語及びスキルを使用してエンジニアによって一定期間ごとにアップグレードされる必要もある。
【0225】
オンデマンド・サービス・システムは、事前設定された方法及び設定に基づいて顧客とサービス提供者の間にサービスを配置することもできる。いくつかの実例において、オンデマンド・サービスは、輸送サービス、配達サービス、又は両方を含むことができる。オンデマンド・サービスが完了されると、顧客は典型的にはシステムの支払いモジュールを通じてサービスに対して支払うことができる。
【0226】
本発明の例示的な実施例によれば、システムはクロス・プラットフォームであり、必要なら同時に、ウェブ・ポータル及び/又はモバイル・アプリケーションなど、様々なコンピューティング・デバイスを通じてアクセスされてよい。タブレット、スマートフォン、ラップトップ、PC、又はさらにサーバといった、現代において多くの様々な形で存在し得るコンピューティング・デバイス内の様々な構成要素は、情報を共有するために対話及び通信する。システムを使用するユーザは、彼らのコンピューティング・デバイス上のアプリケーションを通じて、彼らに提供されるモジュールを通じてシステムと対話する。ユーザが顧客であるか、サービス提供者であるかは、顧客のモジュールはサービス提供者のモジュールとは異なるので、ユーザがどのようにシステムのインターフェースと対話するかにインパクトを与える。システムの管理も、顧客とサービス提供者によって使用されるものとは異なる別のモジュールを通じて行われる。それぞれのユーザが必要とするものに対してシステムから様々な機能が提供されるが、顧客はサービス提供者と同じ特徴を必要とせず、サービス提供者も顧客又はアドミニストレータと同じ特徴を必要としない。当業者はコンピューティング・デバイスの多くの様々な形式及び機能を理解し、本発明の例示的な実施例がいずれかと共に使用されてよいことを理解し、様々なタイプのユーザが様々な機能を必要とするということも理解するであろう。また、サービス要求のタイプに応じて必要とされる異なるアプリケーションの機能が、特徴をもたらすために与えられ、要求する前に、顧客は、アプリケーションのどのパネル又はモジュールを顧客が使用するのかを選択し、選択は、1人又は複数の乗客に対する輸送サービス又は品物の配達サービスといった、どのタイプのサービスを彼らが必要とするのかに基づく。この選択は、表示がどのように見えるか、どのオプション若しくは設定を顧客は与えられてよいか、又は他の任意の関連する特徴といった、アプリケーションの機能に影響を及ぼす。サービス提供者も同じであり、彼らが見る又は選ぶ表示及び設定は、彼らが実施したいと思う、又は実施することを選んだサービス要求のタイプによる。ユーザがサービス提供者であるか、顧客であるかに関わらず、ユーザは、アプリケーションのインターフェースを通じて、対話し、好み又は制限に関連する選択、事前設定、又は変更設定を行うことができる。
【0227】
本発明の例示的な実施例によれば、システムの通信手段は、例えば、1つ若しくは複数のネットワーク上で、又はシステムに接続された1つ若しくは複数の周辺デバイスにデータを通信するための任意の手段であってよい。適正な通信手段は、ワイヤレス接続、ワイヤード接続、セルラー接続、データ・ポート接続、Bluetooth(登録商標)接続、又はこれらの任意の組合せを提供するための回路機器及び制御システムを含んでよいがこれらに制限されない。本発明の例示的な実施例によって利用され得る非常に多くの通信手段があり、本発明の例示的な実施例は、任意の通信手段で使用するために考えられているということを当業者は理解するであろう。
【0228】
本発明の例示的な実施例によれば、顧客がシステムと対話する手段である顧客のモジュールは動的であり、特定の位置に従って調節されてよい。顧客とサービス提供者のモジュールは、例えば、電子地図表示上に位置データ、及び顧客又はサービス提供者から入力されるような他のデータを示すように構成される双方向性のワイヤレス通信を通じて、サーバを経由して接続されてよい。表示される特徴は、コンピューティング・デバイスが位置する位置又は地域に固有であってよく、その結果、地域固有情報が表示インターフェース上に提供され得る。
【0229】
システムの例示的な実施例は、他の顧客の選択及び好みに基づいて、顧客インターフェースの特徴の一部として表示されるコンテンツを含めた、顧客のモジュールの特徴を調節することもできる。システムの例示的な実施例は、オンデマンドの輸送サービス・アプリケーション又はオンデマンドの配達サービス・アプリケーション、地図構成要素、地図データベース、及び例えば、GPSモジュール、又は位置情報に基づくサービス(LBS:location based services)のデータを提供するための他の回路機器などの、位置識別名ユニット(location identifier unit)を含んでよい。位置識別及び位置情報に基づくサービスを提供するための非常に多くの手段があり、本発明の例示的な実施例は、このような任意の手段で使用するために考えられているということを当業者は理解するであろう。GPS対応システム又はデバイスは、サービス要求を行っている、又はサービスを提供するために見ている顧客とサービス提供者の位置を個別に、アプリケーションの追跡構成要素が識別することを可能にする。顧客の現在位置又はサービスの位置に基づいて、アプリケーション・マネージャは、地域固有の顧客インターフェースの特徴が顧客のインターフェース構成要素によって出力されるようにすることができる。顧客に固有の地域は、オンデマンド・サービスが顧客に提供され得る現在位置又はサービスの位置を含む。地域は、コンピューティング・デバイスが現在、位置する郵便番号又は都市名又は大都市圏の名前によって識別されてよく、例えば1.6km(1マイル)といった、現在位置から所定の距離の半径を有するエリアであってよく、またその他のエリアから具体的に区分されたエリアであってもよい。顧客の地域に基づいて、アプリケーション・マネージャは、オンデマンド・サービスについての地域固有情報が、1つ又は複数の顧客インターフェースの特徴の上に提供されるようにすることができる。オンデマンド・サービスについての地域固有情報は、オンデマンド・サービス・システムによって部分的に提供されてよい。位置的に基づく好み又は制限は、GPS対応デバイスに部分的に依存する。議論されたように、オンデマンド・サービス・システムが、顧客に提供されることになるサービスを配置できるように、オンデマンド・サービスのアプリケーションは、位置情報をオンデマンド・サービス・システムに提供することができる。
【0230】
本発明の例示的な実施例によれば、及び顧客固有地域に基づいて、オンデマンド・サービス・システムは、この地域でオンデマンド・サービスを行える有効なサービス提供者についての情報を提供することができる。例えばサービス要求に対して提供される情報は、顧客とサービス提供者の間に輸送サービスを正しく配置するために、利用可能な車両情報、どのサービス提供者が輸送サービスを行えるか、どのサービス提供者が今、サービスを提供することに応じられるか、車両の現在位置、車両の方向、他を含んでよい。
【0231】
本発明の例示的な実施例によれば、及びコンピューティング・デバイスの現在位置に少なくとも部分的に基づいて、オンデマンド・サービスのアプリケーションは、顧客の家の住所、顧客の事業所、顧客の好み、他などの顧客情報、及び顧客がサービスを要求した以前の位置の情報などの履歴情報を使用して、顧客にとって関心のある最近の及び/又は推奨される地点を提供することができる。現在位置及び/又は集荷位置として関心のある推奨される地点のエントリのうちの1つを顧客が選択すると、オンデマンド・サービスのアプリケーションは、位置データをオンデマンド・サービス・システムに提供することができる。
【0232】
本発明の例示的な実施例によれば、顧客、サービス、及びサービス提供者について維持される情報を使用して、オンデマンド・サービス・システムは、関連情報をオンデマンド・サービスのアプリケーションに提供することができる。サービス情報は、オンデマンド・サービス・システムによって配置され得る、特定のオンデマンド・サービスについての情報に対応してよい。サービス提供者情報は、サービス提供者についてのプロフィール情報、配達車両、輸送車両、若しくは輸送サービスと配達サービスの両方を提供する車両の現在位置若しくは動き、又は顧客からの特定の距離若しくは特定の集荷時間などの、有効なサービス提供者自身についての情報に対応してよい。オンデマンド・サービスのアプリケーションが、地域固有情報が顧客に提示されるようにすることができるように、オンデマンド・サービス・システムは関連サービス情報(例えば、サービスのための費用、エリアにおける宣伝)及び関連サービス提供者情報(例えば車両情報)をオンデマンド・サービスのアプリケーションに送信することができる。
【0233】
本発明の例示的実施例において、システムの構成要素は、顧客選択及び顧客位置、並びに/又はオンデマンド・サービスを顧客が要求できるようにするためのリアル・タイム条件に固有の顧客のモジュールの特徴を提供するように組み合わせることができる。例えば、オンデマンド・サービスのアプリケーションは、スマートフォン、又はタブレット若しくはPDAなどの他のポータブル・コンピュータ・デバイスにダウンロードされるプログラムに対応することができる。顧客又はサービス提供者は、オンデマンド・サービスのアプリケーションをコンピューティング・デバイスにダウンロード及びインストールし、コンピューティング・デバイスにオンデマンド・サービス・システムを登録することができる。
【0234】
本発明の技術的な態様が以下にさらに詳細に説明され、ユーザを識別し、見つけ、マッチさせ、推薦し、又はルーティングする重要な機能が、別々の通信態様をインターフェースすることを通じてシステムによって行われる。本発明の例示的な実施例によれば、オンデマンド・サービスのアプリケーションは、サーバ、顧客インターフェース構成要素、サービス提供者インターフェース構成要素、及びサーバ・インターフェースを含むことができる。サーバ・インターフェースは、2つのアプリケーションを直接的に接続する代わりに、(サービス提供者のために、及び顧客のために)サーバとオンデマンド・サービスのアプリケーションとの間で交換される通信を処理し、データの管理及び処理のすべては、サービス・システムのサーバを通っている。サーバはサーバ・インターフェースを通じて、コンテンツを構成するための顧客入力情報、位置情報、及びサービス要求情報、並びに位置情報、制限情報、及び履歴情報といったサービス提供者からの情報を受け取る。サーバは1つ又は複数のコンピューティング・デバイスにサーバ・インターフェースを通じて情報を送り、情報はコンピューティング・デバイスのディスプレイに出力される。これは、具体的に関連する地域の情報がある場合に、特にサービス要求のマッピング又はルーティングにおける、地域固有のコンテンツの特徴であってよい。顧客インターフェースは、地図上に表示されることになる指標を伝えることができ、各指標は、様々な顧客若しくは他の顧客の入力、及び/又はオンデマンド・サービスのアプリケーションからシステムによって受け取られる他の情報を表す。顧客アプリケーションの特徴は、顧客入力を介して提供される顧客選択に基づいて、動的に同期されたコンテンツを提供することもできる。例えば顧客インターフェース構成要素は、オンデマンド・サービス・システムのサーバによって提供される顧客インターフェースのコンテンツ、及び顧客入力の結果としてのコンテンツなどの、様々なコンテンツによって構成され得る顧客インターフェースのフレームワークを使用する。
【0235】
本発明の例示的な実施例によれば、サービス提供者に対して、サービス提供者インターフェース構成要素は、位置情報でサービス提供者インターフェースを構成し、この位置情報は、顧客インターフェース構成要素と同じフレームワークを使用して、サーバを通じて顧客インターフェース構成要素に伝えられる。本質的に、サービス提供者が輸送サービスを実施しているか、配達サービスを実施しているかといった、重要且つ関連のある情報は、サービス提供者から顧客に、及びサービス提供者インターフェースからサーバを通じてルートされる。最終的に、顧客インターフェース構成要素は、サービス提供者の位置、及び該当する場合、リアル・タイムの配達位置についてのリアル・タイムのアップデートを見るために使用され得るサービス提供者追跡機能を実装する。
【0236】
本発明の例示的な実施例によれば、顧客インターフェースは、ホーム・ページの顧客インターフェース、サービスのタイプやフィルタ詳細等のようなサービス要求の詳細を顧客が識別するために使用されるサービス要求パネル、概要顧客インターフェース、位置提案顧客インターフェース、位置サーチ顧客インターフェース、確認顧客インターフェース、又は説明された特徴のいずれかの組合せを含むがこれらに限定されない。例えば、顧客インターフェース構成要素は、オンデマンド・サービスのアプリケーションを使用して、顧客が要求できるサービスを識別する、ホーム・ページの顧客インターフェースが表示されるようにすることができる。本発明の例示的な実施例と共に利用され得る非常に多くの顧客インターフェースがあり、本発明の例示的な実施例は、任意の適正な顧客インターフェースと共に使用するために考えられているということを当業者は理解するであろう。
【0237】
顧客インターフェースのホーム・ページは、顧客の地域で利用できる一定のサービス選択オプション又はタイプも提供できる。この手法では、コンピューティング・デバイスの現在位置に基づいて、オンデマンド・サービスのアプリケーションは、位置固有の顧客インターフェース及びコンテンツが顧客に提示されるようにすることができる。多くの例において、顧客に固有の地理的な地域は、顧客の現在位置(例えばコンピューティング・デバイスの現在位置)、又は顧客が要求したサービスの位置(例えば輸送サービス若しくは配達サービスのための集荷位置及び納入位置)に基づくことができる。例えば、いくつかのケースにおいて、現在位置は要求したサービスの位置と異なってよく、その結果、顧客はコンピューティング・デバイスの現在位置とは異なる特定の集荷位置を手動で選択することができる。
【0238】
本発明の例示的な実施例によれば、顧客の現在位置又はサービス要求の位置は、位置識別名によって判断されてよい。位置識別名は、様々な方法でコンピューティング・デバイスの位置を判断することができる。1つの実例において、位置識別名は、コンピューティング・デバイスの位置情報に基づく/地理認識の(geo-aware)リソースからの、受信された全地球測位システム(GPS:global positioning system)のデータの処理を通じて達成されてよい。さらに位置識別名は、コンピューティング・デバイス上で動作する、その他のアプリケーション又はプログラムからGPSデータを受信することもできる。例えばシステムは、1つ又は複数のアプリケーション・プログラム・インターフェース(API:application program interface)を使用して、1つ又は複数の他のアプリケーションと通信することができる。オンデマンド・サービスのアプリケーションは位置情報を使用して、位置情報に基づく顧客インターフェースのフレームワークを、顧客インターフェース構成要素に構成させることができる。さらにオンデマンド・サービスのアプリケーションは、顧客の位置データをオンデマンド・サービス・システムに提供することができる。
【0239】
追加又は代替として、オンデマンド・サービスのアプリケーションは、例えば、(i)オンデマンド・サービス・システムによって提供された位置データを使用することによって、(ii)顧客によって提供された顧客の位置若しくは配達の集荷の入力情報を使用することによって、並びに/又は(iii)1つ若しくは複数のデータベースに格納された顧客情報及び/若しくは履歴情報を使用することによって、顧客の現在位置又は配達の集荷位置を識別することができる。例えばオンデマンド・サービス・システムは、特定の識別された位置についての粒度の細かい/具体的なデータを取得するために、位置情報を保持する例えば、サード・パーティのサーバ及びシステムといった、他の情報源又はデータベースによって、オンデマンド・サービスのアプリケーションから受け取られた位置データを相互参照することができる。オンデマンド・サービスのアプリケーションが顧客の現在位置又は集荷位置を識別するための非常に多くの方法があり、本発明の例示的な実施例は任意の適正な方法と共に使用するために考えられているということを当業者は理解するであろう。
【0240】
いくつかのケースにおいて、データを相互参照することによって、オンデマンド・サービス・システムは、識別された位置に近い、及び/又は位置する具体的な位置(例えば、店、レストラン、共同住宅、開催地、所在地住所)を識別し、この具体的な位置情報の顧客インターフェースを位置データとしてオンデマンド・サービスのアプリケーションに提供することができる。アプリケーション・マネージャは、特定の店又は開催地を現在位置又はサービス実行位置(例えば集荷位置又は配達位置)として顧客が選択できるように、具体的な位置情報を顧客インターフェースの一部として顧客インターフェース構成要素に提供させることができる。オンデマンド・サービスのアプリケーションは、顧客のサービス位置を判断するために、顧客によって提供された顧客の位置の入力情報を受け取ることもできる。
【0241】
本発明の例示的な実施例によれば、オンデマンド・サービスのアプリケーションは、ディスプレイ上に位置サーチ顧客インターフェースを、顧客インターフェース構成要素に提示させることができる。顧客は、オンデマンド・サービスを要求するために顧客が望む具体的な位置(例えば、店、レストラン、開催地、住所)を識別するために、サーチ用語を入力することができる。オンデマンド・サービスのアプリケーションは、サーチ結果を顧客に提供するために、1つ又は複数の外部の情報源に問い合わせることによってサーチすることができる。いくつかの変形形態において、顧客は、住所(例えば、通りの番号、通りの名前、市、州)を入力することによって、又は顧客インターフェースの一部として表示される電子地図表示上のサービス位置の図形記号/アイコンを操作及び移動させることによって、入力された位置を手動で提供することができる。顧客選択に応答して、オンデマンド・サービスのアプリケーションは、位置データをオンデマンド・サービス・システムに提供することができる。
【0242】
本発明の例示的な実施例によれば、オンデマンド・サービスのアプリケーションは、データベースに格納されている顧客情報及び他の履歴データを取り出すことができる。データベースは、顧客の以前のオンデマンド・サービスの要求及び顧客の好み又はフィルタの記録を含むことができる。いくつかの実装形態において、データベースはオンデマンド・サービス・システムにリモートに格納されてよく、顧客情報はオンデマンド・サービス・システムのデータベースから取り出されてもよい。オンデマンド・サービスのアプリケーションは、データベースに格納されたデータを使用して、顧客の以前のサービス位置を識別することができる。さらに、データベースとして参照されるが、実際にはこれは、構造化であるか、非構造化であるか、又は別の方法でリレーショナルといった、データ・ストレージ媒体を含むがこれらに限定されない非常に多くの方法で実装されてよいということを当業者は理解するであろう。具体情報を編成及び検索するためのデータベース及びデータ・ストレージ媒体を実現する非常に多くの方法があり、本発明の例示的な実施例は任意の適正なデータベース又はストレージ手段で使用するために考えられているということを当業者は理解するであろう。
【0243】
本明細書で説明されたようなシステムの実施例は、従来のコンピュータ・プログラム又はこれらを動かすプログラム可能な装置を伴うアプリケーションに限定されない。例えば、本明細書で主張されるような本発明の実施例は、光学的コンピュータ、量子コンピュータ、アナログ・コンピュータ、又は同様のものを含んでよいということが考えられる。流れ図内の各要素は、コンピュータで実装される方法のステップ又はステップのグループを示すことができる。さらに各ステップは、1つ又は複数のサブステップを収めることができる。例証のために、これらのステップ(並びに上記で識別され、説明された任意の及びすべての他のステップ)は順を追って提示される。実施例は、本明細書で開示された技法の特定のアプリケーションに適応される、他の順序のステップを収めることができるということが理解されよう。このような変形形態及び変更形態のすべては、本開示の範囲に入るものとする。任意の特定の順序でステップを描写及び説明することは、明確に決められた、又は別の方法でコンテキストから明らかな特定のアプリケーションによって必要とされない限り、異なる順序のステップを有する実施例を除外するものではない。図の全体を通じて、流れ図及びブロック図に描写された要素は、要素間の論理的な境界を含意する。しかしソフトウェア又はハードウェア・エンジニアリングの手法に従って、描写された要素及びその機能は、モノリシックのソフトウェア構造の一部として、スタンド・アロンのソフトウェア・モジュールとして、又は外部ルーチン、コード、サービスなど、若しくはこれらの任意の組合せを用いるモジュールとして実装されてよい。このような実装形態のすべては、本開示の範囲内である。
【0244】
前述から判断して、ブロック図及び流れ図の要素は、ステップが自動的に行われても、行われなくても、指定された機能を実施するための手段の組合せ、指定された機能を実施するためのステップの組合せ、指定された機能を実施するためのプログラム命令手段などをサポートするということが現時点で理解されよう。
【0245】
コンピュータ・プログラム命令は、コンピュータ実行可能コードを含んでよいということが理解されよう。C、C++、Java(登録商標)、Java(登録商標)Script、Python、アセンブリ言語、Lispなどを、限定することなく含めた、コンピュータ・プログラム命令を表現するための様々な言語が考えられる。このような言語は、アセンブリ言語、ハードウェア記述言語、データベース・プログラミング言語、関数型プログラミング言語、命令型プログラミング言語などを含んでよい。いくつかの実施例において、コンピュータ・プログラム命令は、コンピュータ、プログラマブル・データ処理装置、プロセッサ又はプロセッサ・アーキテクチャのヘテロジニアスな組合せなどの上で動かすために、格納され、コンパイルされ、又は翻訳されてよい。
【0246】
いくつかの実施例において、コンピュータは、複数のプログラム又はスレッドを含むコンピュータ・プログラム命令の実行を可能にする。複数のプログラム又はスレッドは、プロセッサの稼働率を高めるために、及び実質的に一斉に機能させることを促進するために、多かれ少なかれ一斉に処理されてよい。実装のために、本明細書で説明された任意の及びすべての方法、プログラム・コード、プログラム命令、及び同様のものは、1つ又は複数のスレッド内に実装されてよい。スレッドは他のスレッドを生み出すことができ、他のスレッドは、自らに関連付けられる優先度を自ら割り当てることができる。いくつかの実施例において、コンピュータはプログラム・コード内で実施される命令に基づく優先度又は他の任意の順序に基づいてこれらのスレッドを処理することができる。
【0247】
明確に決められた、又は別の方法でコンテキストから明らかでない限り、動詞「実行する(execute)」及び「処理する(process)」は、実行する、処理する、翻訳する、コンパイルする、組み立てる、リンクする、ロードする、前述の任意及びすべての組合せ、又は同様のものを示すために、区別なく使用される。したがって、コンピュータ・プログラム命令、コンピュータ実行可能コード、又は同様のものを実行又は処理する実施例は、ちょうど今説明した方法のいずれか及びすべてにおいて、命令又はコードに対して適切にふるまうことができる。
【0248】
図を伴う本明細書における図の詳細な説明は、本発明をより良く理解するために説明するための、本発明のさらなる詳細な説明のための補足である。したがって以下の説明及び図は、事実上、例証であって限定的ではないものと見なされるべきである。
【0249】
図1は、本発明の実施例と共に使用するのにふさわしい例示的なコンピューティング・デバイス(100)の概略図を示す。コンピューティング・デバイスは一般に、中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)(101)、ランダム・アクセス・メモリ(RAM:Random Access Memory)(102)、ストレージ媒体(例えば、ハードディスク・ドライブ、ソリッド・ステート・ドライブ、フラッシュ・メモリ・クラウド・ストレージ)(103)、オペレーティング・システム(OS:Operating System)(104)、1つ又は複数のソフトウェア・アプリケーション(105)、1つ又は複数のディスプレイ要素(106)、1つ又は複数の入力/出力構成要素(107)、並びに少なくとも1つのデータベース(108)、GPS構成要素(109)、及び加速度計(110)のうちの1つ又は複数で構成されてよい。本発明の実施例と共に使用できるコンピューティング・デバイスの例は、スマートフォン、ラップトップ、タブレット、PC、及びサーバなどの、モバイル・コンピューティング・デバイスを含んでよいがこれらに限定されない。用語コンピューティング・デバイスは、クラスタ化されたコンピューティング・デバイス又はサーバ・バンク/ファームなどの、1つ又は複数のリソースを分散及び共有するような方法で通信的にリンクされた2つ以上のコンピューティング・デバイスについて述べてもよい。モバイル・コンピューティング・デバイスは、モバイル・ハードウェア及びソフトウェアなどの、モバイル構成要素を使用して作り出される任意のデバイスである。モバイル・コンピューティング・デバイスは、典型的なコンピューティング・デバイスのように、サービス及びアプリケーションを動作、実行、及び提供することができるポータブル・デバイスである。モバイル・コンピューティング・デバイスは、ポータブル・コンピューティング・デバイス又はハンドヘルド式のコンピューティング・デバイスとしても知られることがある。本発明の例示的な実施例は、プロセッサ、ランダム・アクセス・メモリ及びストレージ、Wi-Fi、並びに基本オペレーティング・システムなどの、パーソナル・コンピュータの中で使用されるものと類似のハードウェア及びソフトウェア構成要素の使用を含む、普通のPCと同様のモバイル・デバイスを使用する。しかしこれらは、携帯できるように構築されたモバイル・アーキテクチャを使用することができる。
【0250】
本発明の例示的な実施例は、様々な種類のコンピューティング・デバイスと共に使用するために考えられてよいということ、及びコンピューティング・デバイスは、この中で説明されたものと構成要素が違ってもよいということを当業者は理解するであろう。
【0251】
図2は、本発明のシステムに含まれる例示的なシステム構成要素の概略図を示す。システム構成要素は、プロセス、プログラム、ユーティリティ、又はコンピュータの様々な領域を管理するのに役立つコンピュータのオペレーティング・システムの別の部分である。コンピュータ・オペレーティング・システムの中には稼働している複数のシステム構成要素があり、それぞれが特定の機能を果たす。合わせてこれらは、オペレーティング・システムとコンピュータが正確且つ効率的に機能することを可能にする。本発明の例示的実施例において、システム構成要素は、通信手段(201)、データベース(202)、プロセッサ(203)、メモリ(204)、アドミニストレータのモジュール(205)、サービス提供者のモジュール(206)、及び顧客のモジュール(207)で構成されてよい。アドミニストレータのモジュール(205)、サービス提供者のモジュール(206)、及び顧客のモジュール(207)は、本明細書で詳述されたシステム及び方法と関連付けられた様々な機能の提供及び表示に影響を及ぼすように、通信手段(201)、データベース(202)、プロセッサ(203)、及びメモリ(204)などの、コンピューティング・デバイスの他の構成要素と相互作用する。一般に、システム構成要素とネットワーク(200)の間の通信は、通信手段(201)を通じて発生する。
【0252】
サービス提供者のモジュール(206)及び顧客のモジュール(207)は、輸送サービスのためのサブモジュール、及び配達サービスのためのサブモジュールという、少なくとも2つのサブモジュールを含んでよいということを当業者は理解するであろう。これらのサブモジュールは非従属的に動いてよく、また一緒に動くように同期されてもよい。また、
図2は本発明のシステム構成要素の中心要素を説明しているにすぎないので、システム構成要素が本明細書で説明されたものと違ってもよいということを当業者は理解するであろう。
【0253】
図3Aは、サーバ(301)、データベース(302)、及びコンピューティング・デバイス(303)という、3つの主な構成要素を備える例示的なシステム構造の概略図を示す。サーバ(301)はデータベース(302)と継続的に対話する。データベース(302)は、例えば、地図構成要素データ(304)の一部又は全体といった、格納された、いくつかのデータをコンピューティング・デバイス(303)の中に保持することができる。コンピューティング・デバイス(303)は、これにインストールされたサービス・アプリケーション(305)を保持することができる。サービス・アプリケーション(303)は、サーバ・インターフェース(306)、アプリケーション・マネージャ(307)、及びサービス提供者/顧客インターフェース(308)を含む3つの主な構成要素を有する。サービス・アプリケーション(305)とサーバ(301)の間の任意の対話は、サーバ・インターフェース(306)を通じて発生する。アプリケーション・マネージャ(307)は、サービス・アプリケーション(305)の動作を管理しており、サービス・アプリケーション(305)のためにデータベース(302)からデータを取り出すことを担っている。サービス・アプリケーション(305)とサービス提供者/顧客の間の任意の対話は、サービス提供者/顧客インターフェース(308)を通じて発生する。コンピューティング・デバイス(303)は、例えば、サービス提供者の位置/顧客の位置をサービス・アプリケーション(305)の地図上に表示するために、地図構成要素(309)でサービス・アプリケーション(305)を支援することができる。地図構成要素データ(304)は、データベース(302)から取り出されてよい。コンピューティング・デバイス(303)は、位置判断(310)のサポートもサービス・アプリケーション(305)に提供し、位置は、コンピューティング・デバイス(303)内に配置されるGPS構成要素(311)を用いて識別される。
図3Aに示されたシステム構造は排他的ではなく、システム構造の他の変形形態が存在してもよいということを当業者は理解するであろう。
【0254】
図3Bは、顧客の登録のための例示的なワークフローを示す。処理は、顧客がアプリケーションをダウンロードするか、又はウェブサイト(ステップ312)を訪れることから始まる。顧客は次に、「サインアップ」ボタンをクリックし、「サインアップ」ページに入る(ステップ313)。顧客は次に、自分の情報を埋め(ステップ314)、システムにフォームを提出する(ステップ315)。システムは、一意のIDを各顧客に配布し(ステップ316)、登録の確認を顧客に送る(ステップ317)。顧客は登録を確認し(ステップ318)、次にシステムにログインする(ステップ319)。顧客は次に、支払方法を自分のアカウントと結びつけるオプションを有し、支払方法は、クレジット/デビット・カード、銀行アカウント、又はその他の任意の支払方法であってよい(ステップ320)。顧客が支払方法を結びつけると、顧客は、サービスの要求を始める準備がすっかり整う(ステップ321)。
【0255】
図3Bで説明された処理が排他的ではなく、顧客の登録処理は、ここで説明されたステップと異なるステップを含んでよいということを当業者は理解するであろう。さらに本明細書で示される処理は、望ましい結果を実現するように示された特定の順序を必要としないということを当業者は理解するであろう。
【0256】
図3Cは、サービス提供者の登録のための例示的なワークフローを示す。処理は、サービス提供者がアプリケーションをダウンロードするか、又はウェブサイトを訪れることから始まる(ステップ312)。サービス提供者は次に、「サインアップ」ボタンをクリックし、「サインアップ」ページに入る(ステップ313)。サービス提供者は次に、自分の情報を埋め(ステップ322)、フォームをシステムに提出する(ステップ323)。システムは、一意のIDを各サービス提供者に配布し(ステップ324)、サービス提供者のアプリケーションの一部として精査するための情報(例えば、文書/資料)を提供するようにサービス提供者に要求する(ステップ325)。アプリケーションは次に精査され(ステップ326)、サービス提供者が文書/資料を精査ステージに合格したか否かについて判定が下される(判定327)。サービス提供者は、様々な地理的な位置及び管轄区域に応じて、サービス提供者から必要とされ得る非常に多くのタイプの文書があり、自分の管轄区域に固有の文書を提出する必要があるということを理解されたいということを当業者は理解するであろう。サービス提供者が精査に合格しなかった場合、処理はさらに多くの情報を提供することに回帰する(ステップ325)。サービス提供者が精査に合格した場合、サービス提供者は、システムにログインすることができる(ステップ328)。サービス提供者は次に、サービスの提供を始めることができる(ステップ329)。
【0257】
図3Cで説明された処理が排他的ではなく、サービス提供者の登録処理は、ここで説明されたステップと異なるステップを含んでよいということを当業者は理解するであろう。さらに本明細書で表わされる処理は、望ましい結果を実現するように示された特定の順序を必要としないということを当業者は理解するであろう。
【0258】
図3Dは、例示的なサービス要求の追跡記録を示す。処理は、一意のサービス要求IDを各サービス要求に割り当てることによって始まる。例えばシステムは、いつサービス要求が出されたかによる現在の年、月、及び日を含み、サービス要求が受け取られた順序を識別する数字が続く、追跡番号を生成することができ、これは第1の実例では201607201である。
【0259】
一意のサービス要求IDは、システムが各サービス要求を追跡することを可能にする、任意のシステムの識別であってよいということを当業者は理解するであろう。また一意のサービス要求IDを実装するための非常に多くの方法があってよく、本発明の実施例は、任意の一意のサービス要求IDと共に使用するために考えられているということを当業者は理解するであろう。
【0260】
さらにシステムは、要求された集荷位置と実際の集荷位置が必ずしも同じではないこともあるので、要求された集荷位置及び実際の集荷位置を識別する。実際の集荷位置は、例えば緯度と経度の座標に基づいて識別されてよい。第1の実例では、要求された集荷位置は、89E 42nd Street New York,NY 10017の住所にあるGrand Central Terminalであり、実際の集荷位置は(40.752017,-73.977354)である。顧客が要求した集荷位置及び納入位置並びに実際の集荷位置及び納入位置は、アプリケーション・プログラミング・インターフェース(API)(例えば、Google(登録商標)Maps、Foursquare(登録商標))、又は位置識別のために使用される他の任意のソフトウェア及び/又はハードウェアなどを通じたサード・パーティのソフトウェアとの対話を含むがこれらに限定されない、様々な手段の支援によって識別されてよいということを当業者は理解するであろう。
【0261】
次にシステムは、月、日、及び年を含み、その日の時間と分が続く、例えば2016年7月20日午前07時25分といった、集荷時間を識別する。システムは次に、要求された納入位置と実際の納入位置を識別する。例えば要求された納入位置は、136-20 38th Ave.Flushing,NY 11354であり、実際の納入位置は、(40.761054,-73.829817)である。システムは次に、月、日、及び年を含み、その日の時間と分が続く、例えば2016年7月20日午前8時1分といった、納入時間を識別する。以下のステップにおいて、システムは、例えば$33.00といった支払情報を受け取り、格納する。システムは、各サービス要求の平均価格と共に、それぞれの個別の顧客によって要求されたすべてのサービスに対して支払った総額についての情報をさらに提供するために、それぞれの個別の顧客に関するすべてのサービス要求の支払情報を格納することができる。システムは次に、サービス要求のステータスを識別し、これは第1の実例では「完了済」である。最終ステップにおいて、システムは、記録が作り出された日付と時間に対応する、例えば2016年7月20日午前7時22分といった、タイムスタンプを割り当てる。
【0262】
好ましい実施例において、サービス要求は、サービス要求が輸送要求であるか、配達要求であるかに関わらず、類似の方法で追跡される。サービス要求の追跡情報のただ1つの相違は、そのステータスにあることがある。例えばサービス要求は、ID番号201607202の、サービス要求の第2の実例にあるように、キャンセルされることがある。このステータスは、「午前8時5分にキャンセル済」として反映される。この場合、システムはまだID番号を要求に割り当て、例えば、1000 5th Ave New York,NY 10028の住所にあるMetropolitan Museum of Artといった、要求された集荷位置、例えば、4 Pennsylvania Plaza New York,NY 10001の住所にあるPennsylvania Stationといった、要求された納入位置、並びに例えば、2016年7月20日午前8時0分といった、サービス要求の集荷時間、及び例えば、2016年7月20日午前7時57分といった、タイムスタンプを保存する。しかしキャンセルの場合、実際の集荷位置、実際の納入位置、納入時間、及び支払情報は欠落するであろう。
【0263】
図3Dに示されたサービス要求の追跡記録の要素は、システム・アドミニストレータの好みに応じて変えることができるということを当業者は理解するであろう。本発明は、アドミニストレータの好みに基づいて、サービス要求の他の要素を含むように構成されることがある。
【0264】
図4Aは、サービス提供者のお気に入りリスト及びブラックリストの管理に関する例示的なワークフローを示す。簡潔さのために、
図4Aは、配達サービスのサービス提供者のお気に入りリスト及びブラックリストの管理のワークフローだけを示す。輸送サービス、並びに輸送サービスと配達サービスの両方に同じ処理フローが当てはまるということを当業者は理解するであろう。サービスが完了したという確認をシステムが受け取ると(ステップ401)、サービス提供者は、自分が顧客に満足しているかどうか質問される(判定402)。サービス提供者が何らかの理由で顧客に満足せず、この顧客に対して二度とサービスを提供したくないと思う場合、サービス提供者はこの顧客を自分のブラックリストに追加し、顧客がブラックリストに載せられた理由を提供するオプションを有する。この場合、このサービス提供者が、この顧客を自分のブラックリストから削除することを選ぶまで、この顧客とサービス提供者のマッチは、この顧客からのその後のサービス要求を割り当てる際にシステムによってスキップされる(ステップ403)。顧客は、顧客がブラックリストに追加され、理由を提供されたことを通知されるが、ブラックリストに載せられた顧客がまだ、要求したサービスに対する支払いの処理中である場合もあるので、衝突の可能性を減らすために、システムはしばらくの間、通知を遅らせる。サービス提供者が顧客について中間的な意見を有している場合、サービス提供者は、自分のブラックリストにもお気に入りリストにも顧客を追加しないことを選ぶことができ(ステップ404)、顧客とサービス提供者は、その後の最善のマッチにおける優先度を与えられず、システムはこの顧客からのその後のサービス要求の割当てにおいてサービス提供者をスキップしない。サービス提供者が顧客に満足している場合、サービス提供者は、理由と共に配達サービスのサブカテゴリに対する自分のお気に入りリストに、この顧客を追加する要求をこの顧客に送るオプションを有する(ステップ405)。顧客はこの要求を受け取り、このサブカテゴリに対するこのサービス提供者のお気に入りリストに追加されることを自分が望むか否かを判定する(判定406)。いいえの場合、顧客はお気に入りリストには追加されない(ステップ407)。同様に顧客がサービス提供者に満足している場合、顧客は要求を受諾し、このサブカテゴリに対するこのサービス提供者のお気に入りリストに追加される(ステップ408)。このお気に入りリストの関係は、その後のサービス要求を割り当てる際にシステムによって認識され、このサービス提供者とこの顧客は、システムが将来、サービス要求に対する最善のマッチを探しているときに優先度を与えられる。サービス提供者が別の機会に、同じ顧客に対して配達サービス要求を実施すると(ステップ409)、サービス提供者は、自分が顧客に満足しているかどうか、もう一度質問される(判定410)。はいの場合、この顧客は、配達サービスのサブカテゴリに対するこのサービス提供者のお気に入りリスト上にとどまり(ステップ412)、処理は繰り返し、顧客がサービス提供者と同乗するたびに(ステップ409)、サービス提供者は、自分が顧客に満足しているかどうかを尋ねられる(判定410)。いずれかの時点でサービス提供者が顧客に満足しなくなると、サービス提供者は、配達サービスのサブカテゴリに対する自分のお気に入りリストからこの顧客を削除することができる(ステップ411)。サービス提供者が自分のお気に入りリストからこの顧客を削除するのに顧客から許可は必要とされない。
【0265】
図4Aのワークフローは、サービス提供者が自分のお気に入りリスト又はブラックリストに顧客を追加することを望むシナリオを示す。しかし、いくつかのケースにおいて、サービス提供者は、自分のお気に入りリスト又はブラックリストに顧客を追加するのではなく、単に顧客についてのフィードバックを提供することだけを好むことがあり、ここでフィードバックは肯定的、否定的、又は中間的であってよい。フィードバックを提供するとき、サービス提供者は様々な事前設定されたフィードバック・オプションから選ぶか、又は自分自身がカスタマイズしたフィードバック・メッセージを入力することができる。このフィードバックはシステムのデータベースに格納され、例えば、サービス提供者に対する最もマッチする顧客を選択する際、顧客とサービス提供者両方に対するサービス品質を改善する際、
図6C及び
図6Eにさらに開示されるような推薦のためといった、複数の目的のために使用されてよい。
【0266】
お気に入りリスト及びブラックリストは、例えば、輸送サービス、配達サービス、又は輸送サービスと配達サービスの両方に対してといった、サービスのタイプに基づいて、それぞれ分離されてよいということを当業者は理解するであろう。いくつかのケースにおいて、サービス提供者は、輸送サービスのみ、又は配達サービスのみに対する自分のお気に入りリストに顧客を追加することを選ぶことができ、その一方で他のいくつかのケースにおいて、サービス提供者は、輸送サービスと配達サービスの両方に対する自分のお気に入りリストに顧客を追加することを選ぶことができる。一定の実施例において、サービス提供者が顧客をブラックリストに追加することを選ぶときはいつでも、サービス提供者がこの顧客をブラックリストに追加しつつある理由をサービス提供者が提供するための手段を、システムは提供することができる。サービス提供者が自分のお気に入りリストに顧客を追加するときはいつでも、このサービス提供者はこの顧客のお気に入りリストにも自動的に追加されるということも当業者は理解するであろう。同様に、サービス提供者が自分のお気に入りリストから顧客を削除するときはいつでも、サービス提供者はこの顧客のお気に入りリストからも自動的に削除される。
【0267】
同じロジックは、顧客をブラックリストに追加することに当てはまる。サービス提供者は、輸送サービスのみ、配達サービスのみ、又は輸送サービスと配達サービスの両方に対するバックリストに顧客を追加することを選ぶことができる。サービス提供者のお気に入りリストに顧客を追加するステップを行うために、サービス提供者のブラックリストに顧客を追加するステップとは異なるインターフェースがサービス提供者によって使用される。一定の実施例において、顧客をブラックリストに追加するときはいつでも、自分が自分のブラックリストにこの顧客を追加する理由をサービス提供者が提供するための手段を、システムは提供することができる。
【0268】
サービスが完了してから長い期間の後、サービス提供者が自分のお気に入りリスト又はブラックリストに顧客を追加することを決める場合、同じワークフローが当てはまるということを当業者は理解するであろう。そうするためにサービス提供者は、自分のサービス要求の履歴から、自分が自分のお気に入りリスト又はブラックリストに追加したいと思う顧客を取り出す必要がある。顧客を取り出すとサービス提供者は、ステップ(402)で始まる同じステップをたどり、処理を完了させる。いつでもサービス提供者の裁量で、任意の数の顧客がお気に入りリスト又はブラックリストに追加され、又は削除されてよいということを当業者は理解するであろう。さらに本明細書で示される処理が排他的ではなく、望ましい結果を実現するように示された特定の順序を必要としないということを当業者は理解するであろう。
【0269】
図4Bは、顧客のお気に入りリスト及びブラックリストの管理に関する例示的なワークフローを示す。顧客が自分のお気に入りリスト及びブラックリストを管理するための処理は、サービス提供者の処理に類似している。同じ処理フローが、輸送サービス、配達サービス、並びに輸送サービスと配達サービスの両方に当てはまるということを当業者は理解するであろう。
【0270】
サービスが完了したという確認をシステムが受け取ると(ステップ401)、顧客は自分がサービス提供者に満足しているかどうかを質問される(判定413)。顧客が、何らかの理由でサービス提供者に満足しておらず、二度とこのサービス提供者からのサービスを要求したくないと思う場合、顧客は理由と共に自分のブラックリストにこのサービス提供者を追加するオプションを有し、システムはその後、顧客が自分のブラックリストからこのサービス提供者を削除することを選ぶまで、この顧客とサービス提供者のマッチをスキップする(ステップ414)。サービス提供者は自分がブラックリストに追加されたことを通知されるが、システムは、特にブラックリストに載せられたサービス提供者がまだ納入位置を去っていない、又は去ったばかりの場合に衝突を減らすために、しばらくの間、通知を遅らせることができる。顧客がサービス提供者について中間的な意見を有している場合、顧客は自分のブラックリストにもお気に入りリストにも、このサービス提供者を追加しないことを選ぶことができ(ステップ415)、顧客とサービス提供者は、その後の最善のマッチにおける優先度を与えられないが、将来、顧客がサービス要求をしているときに、システムはサービス提供者をスキップしない。顧客はいつでも、自分のブラックリストからサービス提供者を削除することができる。顧客がサービス提供者に満足している場合、顧客は、理由と共に輸送サービスと配達サービスの両方のサブカテゴリ内の自分のお気に入りリストにこのサービス提供者を追加する要求をこのサービス提供者に送るオプションを有する(ステップ416)。サービス提供者はこの要求を受け取り、自分がこの顧客のお気に入りリストに追加されることを望むか否かを判定する(判定417)。いいえの場合、サービス提供者は追加されない(ステップ418)。同様にサービス提供者が顧客に満足している場合、サービス提供者は要求を受諾し、この顧客のお気に入りリストに追加される(ステップ419)。このお気に入りリストの関係は、その後の要求においてシステムによって認識され、このサービス提供者とこの顧客は、システムが将来、サービス要求に対する最善のマッチを探しているときに優先度を与えられる。別の機会に、この同じサービス提供者との輸送と配達のサブカテゴリの両方のサービスを顧客が完了すると(ステップ420)、顧客は、自分がこのサービス提供者に満足しているかどうか、もう一度質問される(判定421)。はいの場合、サービス提供者は、顧客のお気に入りリストにとどまり(ステップ422)、処理は繰り返し、サービス提供者がこの顧客にサービスを提供するたびに(ステップ420)、顧客は自分がこのサービス提供者に満足しているかどうかを尋ねられる(判定421)。いずれかの時点で顧客がサービス提供者に満足しなくなると、顧客は自分のお気に入りリストからこのサービス提供者を削除することができる。顧客がお気に入りリストからサービス提供者を削除するのに、サービス提供者から許可は必要とされない(ステップ423)。
【0271】
図4Bのワークフローは、顧客が自分のお気に入りリスト又はブラックリストにサービス提供者を追加することを望むシナリオを示す。しかし、いくつかのケースにおいて、顧客は自分のお気に入りリスト又はブラックリストにサービス提供者を追加するのではなく、単にサービス提供者についてのフィードバックを提供することだけを好むことがあり、フィードバックは、肯定的、否定的、又は中間的であってよい。フィードバックを提供するとき、顧客は様々な事前設定されたフィードバック・オプションから選ぶか、又は自分自身がカスタマイズしたフィードバック・メッセージを入力することもできる。以前に開示されたように、このフィードバックはシステムのデータベースに格納され、例えば、顧客に対する最もマッチするサービス提供者を選択する際、顧客とサービス提供者両方に対するサービス品質を改善する際、又は
図6B及び
図6Dにさらに開示されるような推薦のためといった、複数の目的のために使用されてよい。
【0272】
お気に入りリスト及びブラックリストは、例えば、輸送サービス、配達サービス、又は輸送サービスと配達サービスの両方に対してといった、サービスのタイプに基づいて、それぞれ分離されてよいということを当業者は理解するであろう。いくつかのケースにおいて、顧客は、輸送サービスのみ、又は配達サービスのみに対する自分のお気に入りリストにサービス提供者を追加することを選ぶことができ、その一方で他のいくつかのケースにおいて、顧客は、輸送サービスと配達サービスの両方に対する自分のお気に入りリストにサービス提供者を追加することを選ぶことができる。一定の実施例において、顧客がサービス提供者をブラックリストに追加することを選ぶときはいつでも、システムは、顧客が自分のブラックリストにこのサービス提供者を追加しつつある理由を顧客が提供するための手段を提供することができる。顧客が自分のお気に入りリストにサービス提供者を追加するときはいつでも、この顧客はこのサービス提供者のお気に入りリストにも自動的に追加されるということも当業者は理解するであろう。同様に、顧客が自分のお気に入りリストからサービス提供者を削除するときはいつでも、この顧客はこのサービス提供者のお気に入りリストからも自動的に削除される。
【0273】
同じロジックは、サービス提供者をブラックリストに追加することに当てはまる。顧客は、輸送サービスのみ、配達サービスのみ、又は輸送サービスと配達サービスの両方に対する自分のバックリストにサービス提供者を追加することを選ぶことができる。顧客のお気に入りリストにサービス提供者を追加するステップを行うために、顧客のブラックリストにサービス提供者を追加するステップとは異なるインターフェースが顧客によって使用される。サービス提供者をブラックリストに追加するときはいつでも、顧客は自分が自分のブラックリストにサービス提供者を追加しつつある理由を提供する必要がある。処理はサービス要求を完了してすぐに起こる必要はない。
【0274】
サービスが完了してから長い期間の後、顧客が自分のお気に入りリスト又はブラックリストにサービス提供者を追加することを決める場合、同じワークフローが当てはまるということを当業者は理解するであろう。そうするために顧客は、過去に自分がサービス要求を完了した、及び自分のお気に入りリスト又はブラックリストに追加したいと思うサービス提供者を取り出すために、自分のサービス要求の履歴に行く必要があるであろう。このサービス提供者を取り出すと、顧客はステップ(413)で始まる同じステップをたどり、処理を完了させる必要がある。いつでも顧客の裁量で、任意の数のサービス提供者がお気に入りリスト又はブラックリストに追加され、又は削除されてよいということを当業者は理解するであろう。さらに本明細書で示される処理が排他的ではなく、望ましい結果を実現するように示された特定の順序を必要としないということを、当業者は理解するであろう。
【0275】
図5は、サービス提供者と顧客の間の価格交渉の例示的なワークフローを示す。本発明のこの例示的な実施例において、顧客は、サービス要求に対する自分の提案価格をシステムに提出することができる(ステップ501)。顧客の提案価格は初期設定価格に基づくことができ、1つ又は複数のプロセッサは、提案価格が初期設定価格以上、又は以下のときを判断することができる。サービスのタイプに関わらず、サービス提供者と顧客の間の価格交渉処理は、輸送サービスと配達サービスの両方に対する初期設定価格に相違がある場合を除いて同じままであるということを当業者は理解するであろう。顧客がサービスの組合せを要求する場合、顧客に請求される価格は、輸送サービスと配達サービスに対する初期設定価格から導き出されてよい。
【0276】
簡潔さのために、この図は顧客が輸送サービスの価格を提案するシナリオしか示していない。システムは、顧客が任意のお気に入りサービス提供者(又は有効な任意のお気に入りサービス提供者)を有するか又は有さないかに応じて、顧客が提案価格を誰に送りたいかに関して顧客に質問する(判定502)。有効なお気に入りサービス提供者がいる場合、顧客は自分が価格提案をこれらの有効なお気に入りサービス提供者の1人又は複数に送りたいかどうかを判定することができる(判定503)。顧客が価格提案をこれらのお気に入りサービス提供者のいずれかに発信したいと思う場合、顧客は自分の提案価格がお気に入りサービス提供者と交渉可能か、交渉不能かを判定する(判定504)。お気に入りサービス提供者がいない、若しくは有効なお気に入りサービス提供者がいない場合、又は顧客が自分の提案価格をお気に入りサービス提供者のいずれにも発信したいと思わない場合、顧客は自分の提案価格がいずれかの標準サービス提供者と交渉可能か、又は交渉不能かを判定する(判定505)。顧客が1人又は複数のサービス提供者と交渉することになるか、交渉することにならないかが確立されると、サービス提供者がお気に入りサービス提供者であるか、標準サービス提供者であるかに関わらず処理は同じである。
【0277】
自分が交渉可能と判断する価格を顧客が設定すると、サービス提供者はこのことを知らされる(ステップ506)。その後、交渉すべきかどうかはサービス提供者が判定する(判定507)。サービス提供者は交渉可能な価格提案に対して3つのオプションを有する。サービス提供者が全くサービス要求に応じたくない場合、サービス提供者は交渉と要求の両方を辞退し、要求は期限切れになる(ステップ508)。サービス提供者は交渉したいと思わないが、まだサービス要求を提供したいと思う場合、サービス提供者は元の交渉可能な価格をそのまま受諾し(ステップ513)、その後発信される(ステップ514)。サービス提供者に利用可能な第3のオプションは、価格を交渉することである。サービス提供者は反対し(ステップ509)、これは顧客に送られる。次に顧客は自分が反対を受諾するかどうかを選ぶことができる(判定510)。顧客が反対を受諾する場合、サービス提供者はシステムによって発信される(ステップ514)。顧客が反対を受諾しない場合、顧客は反対に反対し(ステップ511)、交渉はサービス提供者に回帰する。次にサービス提供者は、反対価格を受諾するべきかどうかについての判定を提示される(判定512)。サービス提供者が反対価格を受諾する場合、サービス提供者は発信される(ステップ514)。サービス提供者が反対を受諾しない場合、サービス提供者はこの反対に反対する(ステップ509)。サービス提供者と顧客が両方、価格に同意するまで処理は繰り返し、その後サービス提供者は発信される(ステップ514)。
【0278】
顧客が交渉不能と判断する価格を顧客が設定する場合、要求は顧客のお気に入りサービス提供者(又は顧客が自分のお気に入りリストに有効なサービス提供者を載せていない場合、他の任意のサービス提供者)にルートされ、このサービス提供者は交渉不能な価格を受諾するか、又は受諾しない(判定515)。サービス提供者が交渉不能な価格を受諾する場合、サービス提供者は発信される(ステップ514)。サービス提供者が要求を受諾しない場合、顧客は自分が提案した価格でサービス要求が受諾されなかったことを通知される(ステップ516)。次に、顧客は通知されると、元のサービス要求を精査し、新しい価格提案を再提出することができる(ステップ501)。2つの線が欠落している。
【0279】
図5は、自分がどのサービス提供者にサービス要求を送りたいかを顧客が選ぶことに関して、
図7Lと結びつけることができる。
【0280】
図5は、サービス提供者と顧客の間の価格交渉に関する考えられるシナリオのうちの1つしか示していないということを当業者は理解するであろう。様々な状況に応じて、システムはサービス提供者又は顧客から初期の価格提案を受け取ることができる。したがって、初期の価格提案は顧客とサービス提供者両方によって反対されてよい。さらに本明細書で示される処理が排他的ではなく、望ましい結果を実現するように示された特定の順序も必要としないということを当業者は理解するであろう。
【0281】
図6Aは、最もマッチするサービス提供者を顧客が選択し、システムが発信する例示的なワークフローを示す。システムがサービス要求を受け取ると(ステップ601)、システムはサービス要求のタイプを識別し(ステップ602)、これは輸送サービス、配達サービス、又は輸送サービスと配達サービスの両方であってよい。システムは顧客のサービス要求の中で指示されるような、顧客に関する又は配達されることになる品物に関する、集荷位置又は納入位置を識別する(ステップ603)。次にシステムはフィルタ条件を識別し(ステップ604)、顧客のお気に入りリスト上に、マッチするサービス提供者がいるかどうかを識別する(判定605)。顧客のお気に入りリスト上に、マッチするサービス提供者がいない場合、システムは、マッチする標準サービス提供者を識別する(ステップ606)。次にシステムは、この標準のマッチする標準サービス提供者が有効であるかどうかを識別する(判定607)。顧客のお気に入りリスト上に、マッチするサービス提供者がいる場合、システムは、このマッチするお気に入りサービス提供者が有効であるかどうかを識別する(判定607)。次に、マッチする有効なサービス提供者が識別されると、顧客は最もマッチするサービス提供者を選択する(ステップ610)。有効なマッチするサービス提供者がいない場合、顧客はこのことを通知され(ステップ608)、要求は期限切れになる(ステップ609)。有効なマッチするサービス提供者がいる場合、システムは要求をこのサービス提供者に送る(ステップ611)。マッチするサービス提供者は要求を受け取り、要求を受諾するか、又は受諾しないかというオプションを与えられる(判定612)。サービス提供者が要求を受諾する場合、サービス提供者はサービス要求を実施するために発信される(ステップ617)。サービス提供者が要求を辞退する場合、システムは別の最もマッチするサービス提供者を識別する(ステップ613)。システムは次に、別のマッチするサービス提供者が有効かどうかを判断する(判定614)。要求を実施することになる有効なマッチするサービス提供者がいない場合、顧客はこのことを通知され(ステップ608)、要求は期限切れになる(ステップ609)。最もマッチするサービス提供者が有効な場合、システムはこのことを顧客に通知する(ステップ615)。次にシステムは、顧客がこのサービス提供者を待つ意思があるかどうかを顧客に質問する(判定616)。顧客が待つ意思がない場合、サービス提供者が発信されるまで、処理は別のマッチするサービス提供者を識別することに回帰する(ステップ613)。顧客が待つ意思がある場合、このサービス提供者が有効になると、システムはサービス提供者を発信する(ステップ617)。
【0282】
図6Aで説明された処理が排他的ではなく、最もマッチするサービス提供者を顧客が選択するのをシステムが支援する方法は、本明細書で説明されたステップとはステップに違いがあってもよいということが当業者によって理解されるであろう。さらに本明細書に示される処理は、望ましい結果を実現するために、示された特定の順序を必要としないということを当業者は理解するであろう。
【0283】
図6Bは、サービス提供者がお気に入り顧客を推薦する例示的なワークフローを示す。サービス提供者Aが自分のお気に入りリストから顧客Mを推薦したいと思う場合(ステップ618)、推薦は顧客のプロフィール及び推薦の理由など、推薦される顧客についての情報を含んでよい。サービス提供者は顧客の推薦についての許可要求を、輸送サービスのサブカテゴリ内のサービス提供者Bに送る(ステップ619)。このような許可要求は顧客Mによって受諾される必要もあるので、許可要求は、誰が推薦しているのか、及び誰に推薦されているのかを顧客Mに明らかにする。次に顧客Mは、推薦されることを受諾するか、又は推薦されることを受諾しないかという選択肢を有する(判定620)。顧客Mが推薦要求を受諾しない場合、推薦はない(ステップ623)。顧客Mが受諾する場合、システムは、サービス提供者Bには自分が承認を保留している推薦があり、自分が現時点で、サービス提供者Aによって提供された理由及び/又はコメントに基づいて推薦を受諾するか、又は推薦を断るオプションを有することを、サービス提供者Bに通知する(判定621)。サービス提供者Bが推薦を断る場合、推薦はない(ステップ623)。サービス提供者Bが顧客Mによって受諾された推薦を受諾する場合、顧客Mは輸送サービスのサブカテゴリ内のサービス提供者Bのお気に入りリストに追加される(ステップ622)。
【0284】
サービス提供者は、個別の顧客、顧客のグループ、又はお気に入りリスト全体を1人の又は数人の他のサービス提供者に推薦することができ、ワークフローは、
図6Bに示されたものと同じになるということを当業者は理解するであろう。同時にサービス提供者は、個別の顧客、顧客の部分的なグループ若しくはグループ全体、又はお気に入りリスト全体の推薦を、いかなる制限もなく受諾することができる。
【0285】
さらに、
図6Bに示されたワークフローは、配達サービス並びに輸送サービスと配達サービスの両方にも当てはまるということを当業者は理解するであろう。お気に入りリストの推薦に関して、サービス提供者は顧客を別のサービス提供者に推薦することができ、このような推薦された顧客は、輸送サービス若しくは配達サービスのサービス提供者のお気に入りリスト、又は輸送サービスと配達サービスの両方に対するお気に入りリストに載っていてよい。お気に入りリストの推薦は、推薦されている顧客の承認、及びこの顧客を推薦されているサービス提供者の承認を必要とする。第2のサービス提供者であるサービス提供者Bが、例えば配達サービスといった別のサブカテゴリに対する自分のお気に入りリストに、推薦された顧客である顧客Mを追加したいと思う場合、サービス提供者Bは輸送サービスのサブカテゴリだけでなく、配達サービスのサブカテゴリに対する自分のお気に入りリストにも追加されるように、顧客Mに許可要求を送る必要がある。本明細書で示される処理が排他的ではなく、望ましい結果を実現するように示された特定の順序も必要としないということを当業者は理解するであろう。
【0286】
図6Cは、顧客がお気に入りサービス提供者を推薦する例示的なワークフローを示す。顧客Cのお気に入りリスト上にサービス提供者がいる場合、顧客Cは、サービス提供者Oを他の顧客Dに推薦することができる(ステップ624)。推薦はサービス提供者のプロフィール及び推薦の理由などの、推薦されたサービス提供者についての情報を含んでよい。サービス提供者の推薦要求についての許可要求は、顧客Cから配達サービスのサブカテゴリ内の顧客Dに送られる(ステップ625)。しかしこのような推薦は顧客Dがこれを受諾できる前に、サービス提供者であるサービス提供者Oによって最初に受諾される必要がある。サービス提供者Oは次に、推薦されたことを受諾するか、又は推薦されたことを受諾しないという選択肢を有する(判定626)。サービス提供者Oが受諾しない場合、推薦はない(ステップ629)。サービス提供者Oが受諾する場合、システムは、顧客Dには承認を保留している推薦があり、自分が現時点で、推薦の理由及び/又はコメントに基づいて推薦を受諾するか、又は推薦を断るというオプションを有することを、顧客Dに通知する(判定627)。顧客Dが推薦を断る場合、推薦はない(ステップ629)。顧客Dがサービス提供者Oによって受諾された推薦を受諾する場合、このサービス提供者は、配達サービスのサブカテゴリ内の顧客Dのお気に入りリストに追加される(ステップ628)。
【0287】
顧客は、個別のサービス提供者、サービス提供者のグループ、又はお気に入りリスト全体を1人の又は数人の他の顧客に推薦することができ、処理フローは
図6Cに示されたものと同じになるということを当業者は理解するであろう。同時に顧客は、個別のサービス提供者、サービス提供者の部分的なグループ若しくはグループ全体、又はお気に入りリスト全体の推薦を、いかなる制限もなく受諾することができる。
【0288】
さらに、
図6Cに示されたワークフローは、輸送サービス並びに輸送サービスと配達サービスの両方にも当てはまるということを当業者は理解するであろう。お気に入りリストの推薦に関して、顧客はサービス提供者を別の顧客に推薦することができ、このような推薦されたサービス提供者は、輸送サービス若しくは配達サービスの顧客のお気に入りリスト、又は輸送サービスと配達サービスの両方に対するお気に入りリストに載っていてよい。例示的な実施例において、お気に入りリストの推薦は、推薦されているサービス提供者の承認、及びサービス提供者が推薦されている顧客の承認を必要とする。第2の顧客である顧客Dが、例えば輸送サービスといった別のサブカテゴリに対する自分のお気に入りリストに、推薦されたサービス提供者であるサービス提供者Oを追加したいと思う場合、顧客Dは配達サービスのサブカテゴリだけでなく、輸送サービスのサブカテゴリに対する自分のお気に入りリストにも追加されるように、サービス提供者Oに許可要求を送る必要がある。本明細書で示される処理が排他的ではなく、望ましい結果を実現するように示された特定の順序も必要としないということを当業者は理解するであろう。
【0289】
図6Dは、サービス提供者がブラックリストに載せられた顧客を推薦する例示的なワークフローを示す。お気に入り顧客のように、ブラックリストに載せられた顧客は、別のサービス提供者に推薦されてもよい。例えばサービス提供者Eが自分のブラックリストに、自分がサービス提供者Fに推薦したいと思う顧客である顧客Yを載せている場合、サービス提供者Eは自分が推薦したいと思っていることを示す(ステップ630)。推薦は、サービス顧客のプロフィール及び推薦の理由などの、推薦される顧客についての情報を含んでよい。お気に入りリストの推薦と違い、このワークフローは、サービス提供者Eのブラックリスト上にいる顧客からの許可を必要としない(ステップ631)。顧客Yの情報は、情報を受け取るサービス提供者Fに送られ(ステップ632)、推薦を受諾するかどうかを判定する(判定633)。サービス提供者Fが推薦を受諾する場合、サービス提供者Eのブラックリストに載せられた顧客である顧客Yは、サービス提供者Fのブラックリストに追加され、このサービス提供者は次回、顧客Yの要求に対してスキップされる(ステップ634)。サービス提供者が顧客を追加しないと判定する場合、サービス提供者Eのブラックリストに載せられた顧客は、サービス提供者のブラックリストに追加されない(ステップ635)。
【0290】
サービス提供者は、個別の顧客、顧客のグループ、又はブラックリスト全体を1人の又は数人の他のサービス提供者に推薦することができ、ワークフローは
図6Dに示されるものと同じになるということを当業者は理解するであろう。同時にサービス提供者は、個別の顧客、顧客のグループ全体若しくは部分的なグループ、又はブラックリスト全体の推薦を、いかなる制限もなく受諾することができる。
【0291】
さらに、
図6Dに示された同じワークフローは、輸送サービスか、配達サービスか、輸送サービスと配達サービスの両方かという、任意のサービスのタイプにも当てはまるということを当業者は理解するであろう。ブラックリストの推薦に関して、サービス提供者は、サービスのサブカテゴリに関わらず、顧客を別のサービス提供者に推薦することができ、このような推薦された顧客は、輸送サービス若しくは配達サービスのサービス提供者のブラックリスト、又は両方のサービスのサブカテゴリに対するブラックリスト上にいる。ブラックリストの推薦は、推薦されている顧客の承認又は許可を必要としない。しかし顧客が推薦されているサービス提供者は、輸送サービスのみ、若しくは配達サービスのみなど、サービスのただ1つのサブカテゴリに対する推薦を受諾するか、又は推薦された顧客を両方のサブカテゴリに対する自分のブラックリストに追加するかを選ぶことができる。本明細書で示された処理が排他的ではなく、望ましい結果を実現するように示された特定の順序も必要としないということを当業者は理解するであろう。
【0292】
図6Eは、顧客がブラックリストに載せられたサービス提供者を推薦する例示的なワークフローを示す。お気に入りサービス提供者のように、ブラックリストに載せられたサービス提供者は別の顧客に推薦されてもよい。推薦は、サービス提供者のプロフィール、及びサービス提供者がブラックリストに載せられる理由などの、推薦されたサービス提供者についての情報を含んでよい。例えば、顧客Gは自分のブラックリストにサービス提供者Qを載せており、自分がサービス提供者Qを顧客Hに推薦したいと思う(ステップ636)。このような推薦は顧客Gの要求によって開始されて顧客Hによって受諾されるか、又は顧客Hによって開始されて顧客Gによって受諾されてよい。お気に入りリストの推薦と違い、このワークフローは、顧客Gのブラックリスト上にいるサービス提供者Qからの許可を必要としない(ステップ637)。サービス提供者の情報は、サービス提供者Qについての情報を受け取る顧客Hに送られ(ステップ638)、推薦を受諾するかどうかを判定する(判定639)。受諾される場合、サービス提供者Qは顧客Hのブラックリストに追加され、このサービス提供者は次回、この顧客の要求に対してスキップされる(ステップ640)。受諾されない場合、サービス提供者Qはブラックリストに追加されない(ステップ641)。
【0293】
顧客は、個別のサービス提供者、サービス提供者のグループ、又はブラックリスト全体を、1人の又は数人の他の顧客に推薦することができ、ワークフローは
図6Eに示されるものと同じになるということを当業者は理解するであろう。同時に顧客は、個別のサービス提供者、サービス提供者のグループ全体若しくは部分的なグループ、又はブラックリスト全体の推薦を、いかなる制限もなく受諾することができる。
【0294】
さらに、
図6Eに示された同じワークフローは、輸送サービスか、配達サービスか、輸送サービスと配達サービスの両方かという、任意のサービスのタイプにも当てはまるということを当業者は理解するであろう。ブラックリストの推薦に関して、顧客はサービスのタイプに関わらず、サービス提供者を別の顧客に推薦することができ、このような推薦されたサービス提供者は、輸送サービス若しくは配達サービスに対するブラックリスト、又は輸送サービスと配達サービスの両方に対するブラックリスト上にいてよい。ブラックリストの推薦は、推薦されているサービス提供者の承認を必要としない。しかしサービス提供者が推薦されている顧客は、輸送サービス若しくは配達サービスなど、サービスのただ1つのサブカテゴリに対する推薦を受諾するか、又は推薦されたサービス提供者を両方のサブカテゴリに対するブラックリストに追加するかを選ぶことができる。本明細書で示された処理が排他的ではなく、望ましい結果を実現するように示された特定の順序も必要としないということを当業者は理解するであろう。
【0295】
図7Aは、サービス提供者(701)が顧客の識別情報を閲覧するための例示的な指標設定(700)を示す。顧客は、顧客が「標準」顧客であるか、又は「お気に入り」顧客であるかに基づいてカテゴライズされる。さらに顧客は、輸送サービスの顧客「ICT」(702)、配達サービスの顧客「ICD」(703)、又は輸送サービスと配達サービス両方の顧客「ICB」(704)という3つのタイプのサービスに基づいてサブカテゴリ化される。顧客は次に、顧客が輸送サービスの「標準」顧客「RCT」(705)若しくは輸送サービスの「お気に入り」顧客「FCT」(706)であるか、配達サービスの「標準」顧客「RCD」(707)若しくは配達サービスの「お気に入り」顧客「FCD」(708)であるか、又は輸送サービスと配達サービス両方の「標準」顧客「RCB」(709)若しくは輸送サービスと配達サービス両方の「お気に入り」顧客「FCB」(710)であるかに基づいて指標を割り当てられる。
【0296】
サービス提供者は、指標をアクティブ(711)又は非アクティブ(712)にすることによって、自分がどの顧客の指標を見たいと思うかを選ぶことができる。例えば、指標の「ICT」のセット(702)を非アクティブ(712)にすることによって、サービス提供者は輸送サービスのサブカテゴリ内のいずれの顧客の情報も見えなくなる。さらにサービス提供者は、指標しか示さない(713)、又は指標及び説明を示す(714)というオプションを有する。指標設定(700)を識別した後、サービス提供者は、自分の選択を提出(715)又はキャンセル(716)する。
【0297】
指標設定の処理は双方向であり、顧客がサービス提供者に見せる指標を、顧客は最初に事前設定できるということを当業者は理解するであろう。同時にサービス提供者は、自分が顧客についてどの情報を見たいと思うかを指標設定(700)に事前設定することができる。
【0298】
図7Bは、顧客(717)がサービス提供者の識別情報を閲覧するための例示的な指標設定(700)を示す。サービス提供者は、サービス提供者が「標準」サービス提供者であるか、「お気に入り」サービス提供者であるかに基づいてカテゴライズされる。さらにサービス提供者は、輸送サービスのサービス提供者「IPT」(718)、配達サービスのサービス提供者「IPD」(719)、又は輸送サービスと配達サービス両方のサービス提供者「IPB」(720)という、3つのタイプのサービスに基づいてサブカテゴリ化される。サービス提供者は次に、サービス提供者が輸送サービスの「標準」サービス提供者「RPT」(721)若しくは輸送サービスの「お気に入り」サービス提供者「FPT」(722)であるか、配達サービスの「標準」サービス提供者「RPD」(723)若しくは配達サービスの「お気に入り」サービス提供者「FPD」(724)であるか、又は輸送サービスと配達サービス両方の「標準」サービス提供者「RPB」(725)若しくは輸送サービスと配達サービス両方の「お気に入り」サービス提供者「FPB」(726)であるかに基づいて指標を割り当てられる。
【0299】
顧客は指標をアクティブ(727)又は非アクティブ(728)にすることによって、自分がどのサービス提供者の指標を見たいと思うかを選ぶことができる。例えば、指標の「IPT」のセット(718)を非アクティブ(728)にすることによって、顧客は輸送サービスのサブカテゴリ内のいずれのサービス提供者の情報も見えなくなる。さらに顧客は、指標しか示さない(729)、又は指標及び説明を示す(730)というオプションを有する。指標設定(700)を識別した後、顧客は自分の選択を提出(715)又はキャンセル(716)する。
【0300】
指標設定の処理は双方向であり、サービス提供者が顧客に見せる指標を、サービス提供者は最初に事前設定できるということを当業者は理解するであろう。同時に顧客は、サービス提供者について自分がどの情報を見たいと思うかを指標設定(700)に事前設定することができる。
【0301】
図7Cは、サービス要求及び指標設定のための例示的な顧客のインターフェース(717)を示す。登録後の第1のステップは、サービス要求の設定(731)の中で顧客が要求したいと思うサービスのタイプを事前設定することである。輸送サービス(732)、配達サービス(733)、又は輸送サービスと配達サービスの両方(734)という、3つの可能なサービスのオプションがある。
【0302】
指標設定(700)は、サービス提供者の可用性についての情報を提供する指標の「AOP」のセット(735)、一定の期間内にサービス提供者によって完了されたサービス要求の総数に関する指標の「TRP」のセット(736)、顧客によって事前設定されたサーチ・パラメータの範囲内の電子地図表示情報を示す指標の「SPC」のセット(737)、顧客の観点からの需要と供給の情報である、顧客によって事前設定されたサーチ・パラメータの範囲内の有効なサービス要求の総数と比較した、同じサーチ・パラメータの範囲内の有効なサービス提供者の総数に関する指標の「SDC」のセット(738)、顧客によって開始された価格提案に対するサービス提供者からの応答を示す指標の「PPR」のセット(739)、サービス提供者によって開始された価格提案に関する指標の「PIP」のセット(740)などの、様々な指標のセットを示す。
【0303】
指標のセットのそれぞれは、顧客の裁量でアクティブ(741)又は非アクティブ(742)に設定されてよい。その他の設定は、サービス提供者の数によって(743)、時間によって(744)、又は距離によって(745)定義されるサーチ・パラメータに関する設定を含む。顧客は指標のどのセットを自分が見たいと思うかを選ぶことができ、顧客は自分の選択肢に関する、指標の個別のセット、指標のすべてのセット、又は指標のセットの任意の組合せを見ることを選ぶことができる。指標の各セットに関して、顧客は自分がシステムに、指標だけを示すこと(746)を望むか、又は指標及び説明を示すことを(747)を望むかを選ぶオプションを有する。
【0304】
指標設定の処理は双方向であり、サービス提供者が顧客に見せる指標を、サービス提供者は最初に事前設定できるということを当業者は理解するであろう。同時に顧客は、サービス提供者について自分がどの情報を見たいと思うかを指標設定に事前設定することができる。さらに、
図7Cに示された指標のリストは排他的ではなく、
図7Dにさらに示されるような他の指標が含まれ、スクロール・バー(748)を介してアクセスされてよいということを当業者は理解するであろう。
【0305】
図7Dは、サービス要求及び指標設定のための例示的な顧客のインターフェースの続き(717)を表す。この図における指標設定は、要求された集荷位置の地理領域に基づく、サービス提供者によって完了されたサービス要求の総数を識別する指標の「TPP」のセット(749)、要求された納入位置の地理領域に基づく、サービス提供者によって完了されたサービス要求の総数を識別する指標の「TPD」のセット(750)、要求されたルートに対するサービス提供者の熟知度を識別する指標の「PFR」のセット(751)、顧客と共にサービス提供者によって相互に完了されたサービス要求の総数を識別する指標の「TMP」のセット(752)、顧客の集荷位置とサービス提供者の現在位置に基づく、サービス提供者の推定到達時間を識別する指標の「ETA」のセット(753)、集荷位置と納入位置の間の推定移動時間を識別する指標の「ETT」のセット(754)、顧客の現在位置「CCL」(760)、顧客の集荷位置「CPL」(761)、及び顧客の納入位置「CDL」(762)を含めた、サービス要求の中で示された様々な位置を識別する指標の「CRL」のセット(755)などの、指標のさらなるセットを示す。
【0306】
指標のセットのそれぞれは、顧客の裁量でアクティブ(756)又は非アクティブ(757)に設定されてよい。顧客は自分が指標のどのセットを見たいと思うかを選ぶことができ、顧客は自分の選択肢に関する、指標の個別のセット、指標のすべてのセット、又は指標のセットの任意の組合せを見ることを選ぶことができる。指標の各セットに関して、顧客は自分がシステムに、指標だけを示すこと(758)を望むか、又は指標及び説明を示すこと(759)を望むかを選ぶオプションを有する。設定(700)を識別した後、顧客は自分の選択を提出(715)又はキャンセル(716)する。
【0307】
指標設定の処理は双方向であり、サービス提供者が顧客に見せる指標を、サービス提供者は最初に事前設定できるということを当業者は理解するであろう。同時に顧客は、サービス提供者について自分がどの情報を見たいと思うかを指標設定に事前設定することができる。さらに、指標の詳細な説明は、指標設定(700)の中の指標をクリックすることによっていつでも閲覧されてよく、また
図7G及び
図7Hにおいてさらに説明されるように、プロフィール情報の中で閲覧されてもよいということを当業者は理解するであろう。
【0308】
図7Eは、サービス及び指標設定のための例示的なサービス提供者のインターフェース(701)を表す。登録後の第1のステップは、サービス設定(731)の中で、サービス提供者が提供するために事前設定するサービスのタイプを識別することである。この実例では、輸送サービス(732)、配達サービス(733)、又は輸送サービスと配達サービスの両方(734)という、3つの可能なサービスのオプションがある。指標設定(700)は、顧客が有効かどうかを示す指標の「AOC」のセット(763)、顧客によって一定の期間内に完了されたサービス要求の総数に関する指標の「TRC」のセット(764)、サービス提供者によって事前設定されたサーチ・パラメータの範囲内で電子地図表示情報を示す指標の「SPP」のセット(765)、事前設定されたパラメータの範囲内で電子地図表示上のアクティブな潜在顧客数及び位置に関する需要と供給を識別する「SDP」(766)、顧客によって初めに提案された価格に関する指標の「PIC」のセット(767)、並びにサービス提供者からの提案価格に対する顧客からの応答を示す指標の「CPR」のセット(768)などの、様々な指標のセットを示す。
【0309】
指標のセットのそれぞれは、サービス提供者の裁量によってアクティブ(769)又は非アクティブ(770)であってよい。その他の設定は、パラメータが、顧客数によって(771)、時間によって(772)、又は距離によって(773)定義されるサーチ・パラメータに関する設定を含む。サービス提供者は自分が指標のどのセットを見たいと思うかを選ぶことができ、サービス提供者は自分の選択肢に関する、指標の個別のセット、指標のすべてのセット、又は指標のセットの任意の組合せを見ることを選ぶことができる。指標の各セットに関して、顧客とサービス提供者の両者は、彼らがシステムに、指標しか示さないこと(774)を望むか、又は指標及び説明を示すこと(775)を望むかを選ぶオプションを有する。
【0310】
図7Eに示された指標のリストは排他的ではなく、
図7Fにさらに示されるようなその他の指標が含まれ、スクロール・バー(776)を介してアクセスされてよいということを当業者は理解するであろう。利用可能な指標とフィルタ・オプションに基づいて、サービス提供者が、最もマッチする顧客を選択するのをシステムが支援できるということも当業者は理解するであろう。同様に顧客に対して、サービス提供者は、自分が指標のどれによって顧客にフィルタ処理されることを望むかを識別することができ、これは、サービス提供者が顧客と取引するために重要だと見なす指標の任意の1つ若しくは複数又は任意の組合せであってよい。
【0311】
図7Fは、サービス及び指標設定のための例示的なサービス提供者のインターフェースの続き(701)を示す。指標設定は、集荷位置に基づく、一定の期間内に顧客によって完了したサービス要求の総数を識別する指標の「TCP」のセット(777)、納入位置に基づく、一定の期間内に顧客によって完了したサービス要求の総数を識別する指標の「TCD」のセット(778)、この同じサービス提供者と共に顧客によって相互に完了したサービス要求の総数を識別する指標の「TMC」のセット(779)、指標の「ETP」のセットは、サービス要求を実施する際に、どの程度の間、サービス提供者が進行中になり得るかを示し(780)、サービス提供者の現在位置「PCL」(786)、顧客が要求した集荷位置「CPL」(787)、顧客が要求した納入位置「CDL」(788)、及びサービス提供者が事前設定した帰還位置に関する「PPL」(789)を含めた、サービス要求の中で示された様々な位置を示す指標の「PRL」のセット(781)などの、様々な指標のセットを示す。
【0312】
指標のセットのそれぞれは、サービス提供者の裁量によってアクティブ(782)又は非アクティブ(783)であってよい。サービス提供者は自分が指標のどのセットを見たいと思うかを選ぶことができ、サービス提供者は自分の選択肢に関する、指標の個別のセット、指標のすべてのセット、又は指標のセットの任意の組合せを見ることを選ぶことができる。指標の各セットに関して、サービス提供者は、自分がシステムに、指標しか示さないことを望むか、又は指標及び説明を示すことを望むかを選ぶオプションを有する。設定を識別した後、サービス提供者は、自分の選択を提出(715)又はキャンセル(716)する。指標の詳細な意味は、指標設定の中の指標をクリックすることによっていつでも閲覧されてよく、また
図7G及び
図7Hにおいてさらに説明されるように、プロフィール情報の中で閲覧されてもよいということを当業者は理解するであろう。さらに、
図7Fに示された指標のリストは排他的ではなく、その他の指標が含まれてよいということを当業者は理解するであろう。
【0313】
図7Gは顧客に割り当てられ、サービス提供者に表示される顧客の例示的なプロフィール(790)を示すが、これはサービス提供者と顧客の両者によって見られてよい。例えばユーザが顧客のプロフィールを見たいと思う場合、ユーザはこの顧客のプロフィール(790)に行くことができる。サービス提供者は次に、顧客が写真をアップロードしていた場合、顧客の写真(791)、及びこの顧客の指標IC-TRC40-TCP○○-TCD☆☆☆(792)を確認する。指標の下に、ユーザは指標に関する説明が見える(793)。この場合、「IC」は「顧客の識別」を表す。「TRC40」はこの顧客によって完了されたサービス要求の総数が40であることを識別し、「TCP○○」は要求された集荷位置の領域に基づく、顧客によって完了されたサービス要求の総数の階層が○○であることを識別し、これはシステム内で識別されるような任意の数字の範囲であってよく、「TCD☆☆☆」は要求された納入位置の領域に基づく、顧客によって完了されたサービス要求の総数が☆☆☆であることを識別し、これもシステム内で識別されるような任意の数字の範囲であってよい。顧客のプロフィールを閲覧した後、ユーザは「戻る」ボタンをクリックして戻ることができる(794)。
【0314】
図7Hはサービス提供者に割り当てられ、顧客に表示されるサービス提供者の例示的なプロフィール(790)を示すが、これはサービス提供者と顧客の両者によって見られてよい。例えばユーザがサービス提供者のプロフィールを見たいと思う場合、ユーザはこのサービス提供者のプロフィール(790)に行くことができる。顧客は次に、サービス提供者が写真をアップロードしていた場合、サービス提供者の写真(795)、及びこのサービス提供者のIP-TRP40-TPP37-TPD14(796)を見る。指標の下に、ユーザは指標に関する説明(797)が見える。この場合、「IP」は「サービス提供者の識別」を表し、「TRP40」はこのサービス提供者によって完了されたサービス要求の総数が40であることを識別し、「TPP37」は集荷位置の領域に基づく、サービス提供者によって完了されたサービス要求の総数が37であることを識別し、「TPD14」は納入位置の領域に基づく、サービス提供者によって完了されたサービス要求の総数が14であることを識別する。サービス提供者のプロフィールを閲覧した後、ユーザは「戻る」ボタンをクリックして戻ることができる(794)。
図7G及び
図7Hは、例証のために指標のランダムなセットしか示していないということを当業者は理解するであろう。実際の指標は、サービス提供者の設定及び彼らのサービス要求の履歴に応じて変わる可能性がある。
【0315】
図7Iは、ユーザ分類の例示的な指標行列を示す。サービス提供者であるタイプ1と、顧客であるタイプ2の、2つのユーザ・タイプがある。サービス提供者は指標「IP」で識別される。顧客の全体的なユーザ・タイプは、指標の「IC」のセットで識別される。サービス提供者は指標の第1のセットを割り当てられ、顧客は指標の第2のセットを割り当てられる。ユーザ・タイプのそれぞれは、2つの異なるカテゴリにさらに分割され、ユーザ・タイプはそれぞれ、「標準」サービス提供者及び「お気に入り」サービス提供者、並びに「標準」顧客及び「お気に入り」顧客である。このようにして、指標の第1及び第2のセットはまず、有効なユーザ・タイプ情報を反映するために登録処理中にユーザによって提供されるデータと結びつける。次に指標のこれらのセットは、別のユーザのカテゴリを反映するためにユーザのお気に入りリストと結びつける。
【0316】
さらにカテゴリのそれぞれは、提供又は要求されているサービスのタイプに応じて、さらに3つのサブカテゴリに分割される。標準サービス提供者は、「RPT」標準輸送サービス提供者、「RPD」標準配達サービス提供者、及び「RPB」輸送サービスと配達サービス両方の標準サービス提供者に分割される。お気に入りサービス提供者は、「FPT」お気に入り輸送サービス提供者、「FPD」お気に入り配達サービス提供者、及び「FPB」輸送サービスと配達サービス両方のお気に入りサービス提供者に分割される。同じことが顧客に当てはまり、顧客も標準顧客とお気に入り顧客に分割される。標準顧客は、「RCT」標準輸送顧客、「RCD」標準配達顧客、及び輸送サービスと配達サービス両方の標準顧客「RCB」に分割される。お気に入り顧客は、「FCT」お気に入り輸送顧客、「FCD」お気に入り配達顧客、及び「FCB」輸送サービスと配達サービス両方のお気に入り顧客に分割される。このようにして、指標の第1と第2のセットは、サービスの有効なタイプを反映するために、サービス要求又はサービス設定においてユーザによって提供されるデータとも結びつける。
図7Iに示されたユーザ分類の行列は排他的ではなく、その他の手段がユーザを分類するために使用されてもよいということを当業者は理解するであろう。
【0317】
図7Jは、サービス提供者及び顧客に関する例示的な指標行列を示す。さらにサービス提供者のユーザ・タイプは、サービス提供者が「標準」か「お気に入り」かに応じたカテゴリにさらに分割される。「RPT」/「FPT」は「輸送サービスの標準サービス提供者」及び「輸送サービスのお気に入りサービス提供者」をそれぞれ表し、「RPD」/「FPD」は「配達サービスの標準サービス提供者」及び「配達サービスのお気に入りサービス提供者」をそれぞれ表し、「RPB」/「FPB」は「輸送サービスと配達サービス両方の標準サービス提供者」及び「輸送サービスと配達サービス両方のお気に入りサービス提供者」をそれぞれ表し、「RCT」/「FCT」は「輸送サービスの標準顧客」及び「輸送サービスのお気に入り顧客」をそれぞれ表し、「RCD」/「FCD」は「配達サービスの標準顧客」及び「配達サービスのお気に入り顧客」をそれぞれ表し、「RCB」/「FCB」は「輸送サービスと配達サービス両方の標準顧客」及び「輸送サービスと配達サービス両方のお気に入り顧客」をそれぞれ表す、指標が使用される。
【0318】
C。指標の第3のセットは、顧客が有効なサービス提供者を識別するためのものであり、「AOP」は「サービス提供者の可用性」を表す。指標のこのセットは、サービス提供者の可用性のステータスを少なくとも電子地図表示上に表示することを意図する。この実例では、単純に「有効」以上のものが示され、サービス提供者は自分がいつ有効になるかを事前設定し、「AOP15」によって示される。「15」はこの場合、いつサービス提供者が有効になるかであり、およそ15分以内を表す。このようにして指標の第3のセットは、どれだけすぐにサービス提供者が有効になるかを反映する数字と結びつける。
【0319】
D。有効な顧客を識別するために、指標の第4のセットが提供され、「AOC」は「顧客の可用性」を表す。指標のこのセットは、顧客の可用性のステータスを少なくとも電子地図表示上に表示することを意図する。指標のこのセットは、いつ顧客がサービス要求を行い、現在、最もマッチするサービス提供者を探す処理中であることを示す。この実例では、単純に「交渉に応じることができる」もの以上が示され、顧客はいつ自分のサービス要求が期限切れになるかを事前設定し、「AOC15」によって示される。「15」はこの場合、いつ顧客のサービス要求が期限切れになるかであり、およそ15分以内を表す。このようにして指標の第4のセットは、どのくらいの間、顧客が有効なままであるかを反映する数字と結びつける。
【0320】
E。指標の第5のセットは、「サービス提供者によって完了されたサービス要求の総数」である「TRP」であり、これはサービスのタイプに従って様々な指標で識別される。「TRP40」は、完了されたサービス要求の実際の数であり、40を表す。このようにして指標の第5のセットは、相互に完了したサービス要求の総数を反映する数字と結びつける。
【0321】
F。指標の第6のセット「SPC」は「顧客によって事前設定されたサーチ・パラメータ」を表す。本発明の例示的な実施例によれば、顧客が交渉したいと思う潜在的で可用なサービス提供者の所望の数を識別する数字によって、要求された集荷位置への推定到達時間が一定時間内である潜在的で可用なサービス提供者を識別する時間によって、及び現在位置が、要求された集荷位置から一定距離の範囲内にいる潜在的で可用なサービス提供者を識別する距離によって、など、顧客は、潜在的で可用なサービス提供者をサーチするときに選ぶ3つのサーチ・パラメータを有する。例えば「SPC10分」は、推定到達時間が10分以内であるすべての潜在的なサービス提供者を捜し出すために、顧客によって事前設定された10分のサーチ・パラメータを表す。顧客は自分が要求した集荷位置を取り囲み、自分の電子地図表示上に表示される地理領域の1つ若しくは複数又は任意の組合せを生じる、このようなサーチ・パラメータの1つ若しくは複数又は任意の組合せを事前設定するオプションを有する。潜在的で可用なサービス提供者と共に、システムは、顧客が要求したいと思うサービスのタイプと同じタイプのサービスを現在要求している潜在的で可用な顧客をサーチする。これらの潜在的で可用な顧客は、潜在的で可用なサービス提供者をサーチするために顧客によって事前設定された1つ又は複数のサーチ・パラメータから生じる同じ地理領域の中で、システムによって識別される。潜在的で可用な顧客のプールを識別すると、顧客自身もこのプールに含まれる。顧客がこの指標の第6のセットを不活性化しても、潜在的で可用な顧客の総数を反映するときに、顧客はまだ、潜在的で可用な顧客としてカウントされる。結果的にシステムは、これらの1つ又は複数の地理領域内で捜し出される、潜在的で可用なサービス提供者のプール及び潜在的で可用な顧客のプールと共に、顧客が要求した集荷位置を取り囲む、1つ又は複数の地理領域を反映する。このようにして指標の第6のセットは、顧客によって事前設定されたサーチ・パラメータ及びパラメータの識別の1つ若しくは複数又は任意の組合せと結びつける。顧客によって事前設定されたサーチ・パラメータに従って、システムによって反映された地理領域は、様々な色、形状によって識別されてよいが、これらの地理領域の中の潜在的で可用なサービス提供者及び顧客の識別に影響を及ぼさない地理領域は、全く識別されなくてもよいということを当業者は理解するであろう。
【0322】
G。指標の第7のセットである「SDC」は「顧客に関する需要と供給」を表す。指標のこのセットは、この顧客によって事前設定されたサーチ・パラメータの1つ又は複数に基づく、1つ又は複数の地理領域の中の顧客に関する需要と供給の条件を反映する。例えば「SDC30/3」は、数か、時間か、距離かによって、顧客によって事前設定されたサーチ・パラメータのうちの1つの範囲内で、サービス要求の実際の数が3であるのに対して、サービス提供者の実際の数が30であることを表す。システムは、顧客によって事前設定されたサーチ・パラメータのそれぞれに対する、需要と供給の指標の様々なセットを顧客に提供する。顧客に関する需要と供給を識別することによって、指標のこの第7のセットは、顧客が自分のサービス要求の価格を交渉するのを支援する。このようにして指標の第7のセットは、顧客によって事前設定された1つ又は複数のサーチ・パラメータに基づいて定義された1つ又は複数の地理領域の中の、顧客に関する現在の需要と供給の条件を反映するために、1つは供給を表し、1つは需要を表す、数字の2つのセットと結びつける。
【0323】
H。指標の第8のセットは、「サービス提供者の価格応答」を表す「PPR」である。例えば「PPR-G/Y/R-$11;10%↑;$1↑」は顧客からの提案価格に対するサービス提供者からの応答を識別し、「G/Y/R」は「緑/黄/赤」を表し、「$11;10%↑;$1↑」は、初期設定価格より10パーセント即ち1ドル高い$11の応答価格を表す。このようにして指標の第8のセットは、色、割合、及び上向きの矢印又は下向きの矢印を使用して2つの価格の間の相違を反映するために、サービス提供者の価格応答の金額を初期設定価格と結びつける。サービス提供者の価格応答と初期設定価格の間の相違の表現は、色、割合、及び上向きの矢印又は下向きの矢印に限定されないということが当業者によって理解されよう。
【0324】
図7Kは、サービス提供者及び顧客に関する例示的な指標行列の続きを表す。
【0325】
輸送サービス、配達サービス、並びに輸送サービスと配達サービスの両方など、サービスの3つのサブカテゴリに適用され得るサービス提供者についての情報を提供する指標のセットがこの図に示される。サービス提供者のユーザ・タイプは、サービス提供者が「標準」であるか「お気に入り」であるかに応じたカテゴリにさらに分割される。「RPT」/「FPT」は「輸送サービスの標準サービス提供者」と「輸送サービスのお気に入りサービス提供者」をそれぞれ表し、「RPD」/「FPD」は「配達サービスの標準サービス提供者」と「配達サービスのお気に入りサービス提供者」をそれぞれ表し、「RPB」/「FPB」は「輸送サービスと配達サービス両方の標準サービス提供者」と「輸送サービスと配達サービス両方のお気に入りサービス提供者」をそれぞれ表す指標が使用される。
【0326】
I。指標の第9のセットである「PIP」は「サービス提供者によって開始された価格」である。例えば「PIP-G/Y/R-$11;10%↑;$1↑」はサービス提供者によって開始された価格を表し、「G/Y/R」は「緑/黄/赤」を表し、「%」は相違のパーセントを表し、「$11;10%↑;$1↑」は、初期設定価格より10パーセント即ち1ドル高い$11の価格を表す。このようにして指標の第9のセットは、色、割合、及び上向きの矢印又は下向きの矢印を使用して2つの価格の間の相違を反映するために、サービス提供者によって開始された価格の金額を初期設定価格と結びつける。サービス提供者によって開始された価格と初期設定価格の間の相違の表現は、色、割合、及び上向きの矢印又は下向きの矢印に限定されないということが当業者によって理解されよう。
【0327】
J。指標の第10のセットである「TPP」は「要求された集荷位置においてサービス提供者によって完了されたサービス要求の総数」を表す。例えば「TPP□□」は、要求された集荷位置においてサービス提供者によって完了されたサービス要求の総数を、該当する階層によって表し、正方形は階層を表す。このようにして指標の第10のセットは、要求された集荷位置においてサービス提供者によって完了されたサービス要求の総数を反映する数字と結びつける。
【0328】
K。指標の第11のセットである「TPD」は「要求された納入位置においてサービス提供者によって完了されたサービス要求の総数」を表す。例えば「TPD△△△」は、要求された納入位置においてサービス提供者によって完了したサービス要求の総数を、該当する階層によって表し、三角形は階層を表す。このようにして指標の第11のセットは、要求された納入位置においてサービス提供者によって完了されたサービス要求の総数を反映する数字と結びつける。
【0329】
L。指標の第12のセットである「PFR」は「ルートに対するサービス提供者の熟知度」を表す。例えば「PFR10%」は顧客のサービス要求におけるルートに対するサービス提供者の熟知度を示し、「10%」はサービス提供者の熟知度が10パーセントであることを示す。このようにして指標の第12のセットは、要求されたルートに対する熟知度に関するサービス提供者の度合いを反映する割合と結びつける。
【0330】
M。指標の第13のセットである「TMP」は「サービス提供者との相互のサービス要求の総数」を表す。例えば「TMP231」は、特定のサービス提供者との、顧客によって完了されたサービス要求の実際の数であり、231を示すことを表す。このようにして指標の第13のセットは、相互に完了したサービス要求の総数を反映する数字と結びつける。
【0331】
N。指標の第14のセットである「ETA」は「サービス提供者の推定到達時間」を表す。例えば「ETA28」は推定到達時間を示すことを表し、「28」はサービス提供者の現在位置から顧客の集荷位置への移動に関する実際の分であり、28分を示すこと表す。このようにして指標の第14のセットは、サービス提供者の推定到達時間を反映する数字と結びつける。
【0332】
図7Lは、サービス提供者及び顧客に関する例示的な指標行列の続きを示す。
【0333】
輸送サービス、配達サービス、並びに輸送サービスと配達サービスの両方など、サービスの3つのサブカテゴリに適用され得る、顧客についての情報を提供する指標のセットがこの図に示される。顧客のユーザ・タイプは、顧客が「標準」であるか「お気に入り」であるかに応じたカテゴリにさらに分割される。「RCT」/「FCT」は「輸送サービスの標準顧客」と「輸送サービスのお気に入り顧客」をそれぞれ表し、「RCD」/「FCD」は「配達サービスの標準顧客」と「配達サービスのお気に入り顧客」をそれぞれ表し、「RCB」/「FCB」は「輸送サービスと配達サービス両方の標準顧客」と「輸送サービスと配達サービス両方のお気に入り顧客」をそれぞれ表す指標が使用される。
【0334】
O。指標の第15のセットである「ETT」は、顧客が集荷位置から納入位置への推定移動時間を識別するために提供される。例えば「ETT33」は推定移動時間を表し、「33」は分の実際の数であり、33である。このようにして指標の第15のセットは、顧客の推定移動時間を反映する数字と結びつける。
【0335】
P。指標の第16である「CRL」は、顧客のサービス要求の位置についての情報を提供する。指標のこのセットは少なくとも3つの別個の位置についての情報を提供し、この情報のそれぞれはこの情報自体の定義を有する。この実例では、「CCL」、「CPL」、及び「CDL」が挙げられている。これらの3つの指標は「顧客の現在位置」、「顧客の集荷位置」、及び「顧客の納入位置」をそれぞれ表す。このようにして指標の第16のセットは、顧客の現在位置、顧客の集荷位置、及び顧客の納入位置に関する位置識別と結びつける。
【0336】
Q。指標の第17のセットである「TRC」は「顧客によって完了されたサービス要求の総数」である。例えば「TRC40」は顧客によって完了されたサービス要求の総数を示すことを表し、「40」は完了されたサービス要求の実際の数であり、40を表す。このようにして指標の第17のセットは、顧客によって完了されたサービス要求の総数を反映する数字と結びつける。
【0337】
R。指標の第18のセットである「SPP」は「サービス提供者によって事前設定されたサーチ・パラメータ」を表す。本発明の例示的な実施例によれば、サービス提供者は、サービス提供者が取引したいと思う潜在的で可用な顧客の所望の数を識別する数によって、位置がサービス提供者の現在位置から一定時間離れた範囲内にある潜在的で可用なサービス提供者を識別する時間によって、及び集荷位置がサービス提供者の現在位置から一定距離の範囲内にある潜在的で可用な顧客を識別する距離によってなど、潜在的で可用な顧客をサーチするときに選ぶ3つのサーチ・パラメータを有する。例えば「SPP16km」(「SPP10マイル」)は、要求された集荷位置がサービス提供者の現在位置から16km(10マイル)離れた範囲内にあるすべての潜在顧客を捜し出すために、サービス提供者によって事前設定された16km(10マイル)のサーチ・パラメータを表す。サービス提供者は、サービス提供者の現在位置を取り囲み、サービス提供者の電子地図表示上に表示される、地理領域の1つ若しくは複数又は任意の組合せを生じる、このようなサーチ・パラメータの1つ若しくは複数又は任意の組合せを事前設定するオプションを有する。潜在的で可用な顧客と共に、システムは、サービス提供者が提供することを選んだサービスのタイプと同じタイプのサービスを現在、提供している、潜在的で可用なサービス提供者をサーチする。これらの潜在的で可用なサービス提供者は、潜在的で可用な顧客をサーチするために、サービス提供者によって事前設定された1つ又は複数のサーチ・パラメータから生じる同じ地理領域の中でシステムによって識別される。潜在的で可用なサービス提供者のプールを識別すると、サービス提供者自身もこのプールに含まれる。サービス提供者が指標のこの第18のセットを不活性化しても、潜在的で可用なサービス提供者の総数を反映するときに、サービス提供者はまだ、潜在的で可用なサービス提供者としてカウントされる。結果的にシステムは、これらの1つ又は複数の地理領域の中で捜し出される、潜在的で可用なサービス提供者のプール及び潜在的で可用な顧客のプールと共に、サービス提供者の現在位置を取り囲む、1つ又は複数の地理領域を反映する。このようにして指標の第18のセットは、サービス提供者によって事前設定されたサーチ・パラメータの1つ若しくは複数又は任意の組合せと結びつける。このようにして指標の第18のセットは、サービス提供者によって事前設定されたサーチ・パラメータ及びこれらの識別の1つ若しくは複数又は任意の組合せと結びつける。
【0338】
サービス提供者によって事前設定されたサーチ・パラメータに従って、システムによって反映された地理領域は、様々な色、形状によって識別されてよいが、これらの地理領域の中の潜在的で可用なサービス提供者及び顧客の識別に影響を及ぼさない地理領域は、全く識別されなくてもよいということを当業者は理解するであろう。
【0339】
S。指標の第19のセットである「SDP」は「サービス提供者に関する需要と供給」を表す。指標のこのセットは、このサービス提供者によって事前設定されたサーチ・パラメータの1つ又は複数に基づく、1つ又は複数の地理領域の中のサービス提供者に関する需要と供給の条件を反映する。例えば「SDP23/3」は、数か、時間か、距離かによって、サービス提供者によって事前設定されたサーチ・パラメータのうちの1つの範囲内で、サービス要求の実際の数が3であるのに対して、サービス提供者の実際の数が23であることを表す。システムは、サービス提供者によって事前設定されたサーチ・パラメータのそれぞれに対する、需要と供給の指標の様々なセットをサービス提供者に提供する。サービス提供者に関する需要と供給を識別することによって、指標のこの第19のセットは、受け取られたサービス要求の価格をサービス提供者が交渉するのを支援する。このようにして指標の第19のセットは、サービス提供者によって事前設定された1つ又は複数のサーチ・パラメータに基づいて定義された1つ又は複数の地理領域の中のサービス提供者に関する現在の需要と供給の条件を反映するために、1つは供給を表し、1つは需要を表す、数字の2つのセットと結びつける。
【0340】
T。指標の第20のセットである「PIC」は「顧客によって開始された価格」を表す。例えば「PIC-G/Y/R-$11;10%↑;$1↑」は顧客によって開始された価格を表し、「G/Y/R」は「緑/黄/赤」を表し、「%」は相違のパーセントを表し、「$11;10%↑;$1↑」は、初期設定価格より10パーセント即ち1ドル高い$11の価格を表す。このようにして指標の第20のセットは、色、割合、及び上向きの矢印又は下向きの矢印を使用して、2つの価格の間の相違を反映するために、顧客によって開始された価格の金額を初期設定価格と結びつける。顧客によって開始された価格と初期設定価格との間の相違の表現は、色、割合、及び上向きの矢印又は下向きの矢印に限定されないということが当業者によって理解されよう。サービス提供者及び顧客についての情報を提供するために、様々な指標のセットが使用されてよく、ここで使用される省略形の代用として、様々な省略形及び記号が採用されてよいということを当業者は理解するであろう。
【0341】
図7Mは、サービス提供者及び顧客に関する例示的な指標行列の続きを示す。輸送サービス、配達サービス、並びに輸送サービスと配達サービスの両方など、サービスの3つのサブカテゴリに適用され得るサービス提供者及び顧客についての情報を提供する指標のセットがこの図に示される。サービス提供者のユーザ・タイプは、サービス提供者が「標準」であるか「お気に入り」であるかに応じたカテゴリにさらに分割される。「RPT」/「FPT」は「輸送サービスの標準サービス提供者」と「輸送サービスのお気に入りサービス提供者」をそれぞれ表し、「RPD」/「FPD」は「配達サービスの標準サービス提供者」と「配達サービスのお気に入りサービス提供者」をそれぞれ表し、「RPB」/「FPB」は「輸送サービスと配達サービス両方の標準サービス提供者」と「輸送サービスと配達サービス両方のお気に入りサービス提供者」をそれぞれ表し、「RCT」/「FCT」は「輸送サービスの標準顧客」と「輸送サービスのお気に入り顧客」をそれぞれ表し、「RCD」/「FCD」は「配達サービスの標準顧客」と「配達サービスのお気に入り顧客」をそれぞれ表し、「RCB」/「FCB」は「輸送サービスと配達サービス両方の標準顧客」と「輸送サービスと配達サービス両方のお気に入り顧客」をそれぞれ表す指標が使用される。
【0342】
U。指標の第21のセットである「CPR」は「顧客の価格応答」を表す。例えば「CPR-G/Y/R-$11;10%↑;$1↑」はサービス提供者からの提案価格に対する顧客からの応答を識別し、「G/Y/R」は「緑/黄/赤」を表し、「$11;10%↑;$1↑」は、初期設定価格より10パーセント即ち1ドル高い$11の応答価格を表す。このようにして指標の第21のセットは、色、割合、及び上向きの矢印又は下向きの矢印を使用して、2つの価格の間の相違を反映するために、サービス提供者の価格応答の金額を初期設定価格と結びつける。顧客の価格応答と初期設定価格の間の相違の表現は、色、割合、及び上向きの矢印又は下向きの矢印に限定されないということが当業者によって理解されよう。
【0343】
V。指標の第22のセットである「TCP」は「要求された集荷位置において顧客によって要求されたオンデマンド・サービスの総数」を表す。例えば「TCP○○」は、要求された集荷位置において顧客によって要求されたオンデマンド・サービスの総数を、該当する階層によって表し、丸は階層を表す。このようにして指標の第22のセットは、要求された集荷位置において顧客によって要求されたサービスの総数を反映する数字と結びつける。
【0344】
W。指標の第23のセットである「TCD」は「要求された納入位置において顧客によって要求されたオンデマンド・サービスの総数」を表す。例えば「TCD☆☆☆」は、要求された納入位置において顧客によって要求されたオンデマンド・サービスの総数を、該当する階層によって表し、星は階層を表す。このようにして指標の第23のセットは、要求された納入位置において顧客によって要求されたサービスの総数を反映する数字と結びつける。
【0345】
X。指標の第24のセットである「TMC」は「顧客との相互のサービス要求の総数」を表す。例えば「TMC123」は、特定の顧客との、サービス提供者によって完了されたサービス要求の実際の数であり、123を示すことを表す。このようにして指標の第24のセットは、相互に完了したサービス要求の総数を反映する数字と結びつける。
【0346】
Y。指標の第25のセットである「ETP」はサービス提供者が自分の推定移動時間を識別するために提供される。例えば「ETP50」はサービス提供者に関する推定移動時間を表し、「50」は分の実際の数であり、50である。この推定移動時間は、サービス提供者の現在位置から要求された納入位置まで、又はサービス提供者の現在位置からこのサービス提供者によって事前設定された帰還位置までという、2つの方法で計算されてよい。このようにして指標の第25のセットは、サービス提供者の推定移動時間を反映する数字と結びつける。
【0347】
Z。指標の第26のセット「PRL」はサービス提供者のサービス要求の位置についての情報を提供する。指標のこのセットは、少なくとも4つの別個の位置についての情報を提供し、この情報のそれぞれは、この情報自体の定義を有する。この実例では、「PCL」、「CPL」、「CDL」、及び「PPL」が挙げられている。これらの4つの指標は「サービス提供者の現在位置」、「顧客の集荷位置」、「顧客の納入位置」、及び「サービス提供者の事前設定された帰還位置」をそれぞれ表す。このようにして指標の第26のセットは、サービス提供者の現在位置、顧客の集荷位置、顧客の納入位置、及びサービス提供者の帰還位置に関する位置識別と結びつける。
【0348】
図7J~
図7Mに示されたものとは異なる指標のセットが、サービス提供者及び顧客についての情報を提供するために使用されてよく、ここで使用される省略形の代用として、様々な省略形及び記号が採用されてよいということを当業者は理解するであろう。
【0349】
図7Nは、サービス提供者のリアル・タイム・ステータスに基づいて、お気に入りリストからサービス提供者を選択する例示的なワークフローを示す。システムは、すべての過去のサービス要求の記録をデータベースに格納する。これらの記録に基づいて、システムは、サービス要求の履歴を顧客から要求されたサービスにマッチさせることができる。輸送サービス情報にだけ基づく指標、配達サービス情報だけに基づく指標、及び輸送サービスと配達サービスの両方に基づく指標があるということが当業者によって理解される。簡潔にするために、この図は指標が輸送サービスに基づく1つのシナリオしか示していない。
【0350】
顧客はまず、サービス要求のタイプを、輸送サービス、配達サービス、又は輸送サービスと配達サービス両方として識別する(ステップ798)。顧客は要求を送り、指標がIC-TRC-☆☆☆;○○であり、提案価格指標が緑であり、120ドルの提案価格を表し、初期設定価格より20パーセント即ち20ドル高い、$120;20%↑;$20↑を有する(ステップ799)。システムは、顧客のお気に入りリストから各サービス提供者のステータスを顧客に示す(ステップ7100)。例えば、輸送サービスのお気に入りサービス提供者Aは、要求されたルートに対して70%マッチするルート熟知度を有し、現在、顧客から3.2km(2マイル)であり(5分離れており)、サービス提供者Aの指標は、サービス提供者が「IP-FPT-TRP5-$110;10%↑;$10↑」であることを示す(ステップ7101)。指標のこのセットは、お気に入りサービス提供者Aが総数5のサービス要求を完了し、彼の提案価格が$110であり、初期設定価格より$10即ち10%高いことを意味する。輸送サービスのお気に入りサービス提供者Bは、要求されたルートに対して10%マッチするルート熟知度を有し、現在、顧客から1.6km(1マイル)離れており(3分離れており)、サービス提供者Bの指標は、彼女が「IP-FPT-TRP10-$105;5%↑;$5↑」であることを反映している(ステップ7102)。この指標は、輸送サービスのお気に入りサービス提供者Bが総数10のサービス要求を完了し、彼女の提案価格が$105であり、初期設定価格より$5即ち5%高いことを意味する。輸送サービスのお気に入りサービス提供者Cは、要求されたルートに対して100%のルート熟知度を有し、現在、顧客から4.8km(3マイル)離れており(10分離れており)、サービス提供者Cの指標は、彼女が「IP-FPT-TRP12-$95;5%↓;$5↓」であることを反映している(ステップ7103)。この指標は、輸送サービスのお気に入りサービス提供者Cが総数12のサービス要求を完了し、彼女の提案価格が$95であり、初期設定価格より$5即ち5%低いことを意味する。お気に入りリスト上には他のステータスを有する他のサービス提供者もおり(ステップ7104)、顧客に表示される。顧客は次に、表示されたこれらの中からお気に入りサービス提供者を選択する(ステップ7105)。
【0351】
顧客情報と共に、次に顧客のサービス要求は選択されたサービス提供者に送られる(ステップ7106)。サービス要求と顧客情報に基づいて、お気に入りサービス提供者はサービス要求を受諾又は辞退することができる(判定7107)。お気に入りサービス提供者が受諾すると、お気に入りサービス提供者は、サービス要求を実施するために発信される(ステップ7108)。お気に入りサービス提供者が受諾しない場合、顧客は自分が要求を別のお気に入りサービス提供者に送りたいかどうかを質問される(判定7109)。システムが別のサービス提供者を見つけることを顧客が望まない場合、要求は期限切れになる(ステップ7110)。顧客が別のお気に入りサービス提供者を見つけたいと思う場合、システムは、顧客のお気に入りリストから各サービス提供者のステータスを顧客に再び示す(ステップ7100)。お気に入りサービス提供者を選択する処理はその後、顧客がサービス提供者を選択し、サービス提供者がサービス要求を受諾し、サービス要求がこのサービス提供者に発信されるまで、ここから繰り返す。本明細書に示される処理が排他的ではなく、望ましい結果を実現するように示された特定の順序も必要としないということを当業者は理解するであろう。
【0352】
図7Oは、顧客のサーチ・パラメータのための例示的なインターフェース(7111)を表す。この描写では、顧客C1(7112)は、自分のタイプのサービス要求に対して有効な潜在的なサービス提供者をサーチするために、自分のサーチ・パラメータを事前設定する。潜在的で可用なサービス提供者をサーチすることに加えて、システムは、現在、同じタイプのサービスを要求し、現在位置がこの顧客によって事前設定されたサーチ・パラメータの範囲内にある、他の有効な顧客をサーチする。顧客は自分が選べる3つのサーチ・パラメータを有する。顧客は、サーチ・パラメータの1つ若しくは複数又は任意の組合せを使用してサーチすることができる。顧客は自分が交渉したいと思うサービス提供者数によってサーチするオプションを有する。この描写では、このサーチ・オプションはオフにされ(7117)、したがってサービス提供者数はゼロとして表示される(7118)。このサーチ・パラメータを活性化させるために、顧客はこれをオンにし(7117)、所望の数を入力し(7118)、「サーチ」ボタンをクリックする(7119)必要がある。
【0353】
顧客は時間によってサーチするオプションも有する。そうするために、顧客はこれのオプションをオンにすることによってこのオプションを活性化させ(7120)、例えば10分といった顧客が集荷を発生させたいと思う時間に関する数字を入力し(7121)、「サーチ」ボタンをクリックする(7122)必要がある。顧客は距離によってサーチするオプションも有する。そうするために、顧客はこのオプションをオンにすることによって、距離のサーチを活性化させる必要がある(7123)。オンになると、顧客は、例えば2.4km(1.5マイル)といった、自分がシステムにサーチしてほしいと思う距離に関する数字を入力し(7124)、「サーチ」ボタンをクリックする(7125)。顧客はその後、電子地図表示上で、時間(7113)と距離(7115)の両方によって事前設定されたサーチ・パラメータの範囲内で、システムによって識別された、自分の、有効な潜在的なサービス提供者のプールを見る。この描写では、サーチ・パラメータB(7113)は、10分のパラメータの範囲内で時間によるサーチから生じる地理領域を反映し、これは、「S」が供給を表し「D」が需要を表す、このパラメータの範囲内で表示された指標Eの「S2対D1」のセット(7114)からわかるように、2人のサービス提供者であるP4(7126)とP3(7128)並びにサービスを要求している1人の顧客である顧客C1自身(7112)を識別する。サービス提供者P4の情報は指標のセット(7127)によって提供され、「RPT;50%;$115;15%↑;$15↑;ETA:1分」を示し、サービス提供者P4が輸送サービスの標準サービス提供者「RPT」であり、サービス要求の中で要求されたルートに対する50%のルート熟知度を有することを意味する。サービス提供者P4の提案価格は$115であり、初期設定価格より15パーセント即ち$15高く、要求された集荷位置へのサービス提供者P4の推定到達時間は1分「ETA:1分」である。
【0354】
サービス提供者P4の指標情報に加えて、サービス提供者P4の価格提案に関する様々なアクションを顧客ができるようにする様々なアクション・ボタンもあり、チェック・マークのあるボタンを押すと、顧客はこのサービス提供者との最終価格を受諾することができ、Xボタンを押すと、顧客はこのサービス提供者を拒絶することができ、両矢印ボタンを押すと、顧客はサービス提供者P4と需要と供給の情報を交換することができ、「P/C」ボタンを押すと、顧客は価格提案をするか、又はサービス提供者P4によって提案された価格に反対することができる。顧客が価格提案をするため、又はサービス提供者の4価格提案に反対するために、顧客はまず、交渉処理を開始するために、一番右の入力ボックスに金額を入力し、次に「P/C」ボタンを押す(7127)。サービス提供者P3の情報は「RPT;70%;$105;5%↑;$5↑ETA:3分」を示す、指標の別のセット(7129)によって提供される。サービス提供者P3の指標情報に加えて、受諾、拒絶、又は交渉処理を開始することなどの、サービス提供者P3の価格提案に関する様々なアクションを顧客ができるようにする、サービス提供者P4のためのものと同じアクション・ボタンがある(7129)。
【0355】
この描写では、サーチ・パラメータC(7115)は、2.4km(1.5マイル)の範囲内で距離によるサーチから生じる地理領域を反映し、「S」が供給を表し「D」が需要を表す、このパラメータの範囲内で表示された指標Fの「S4対D3」のセット(7116)からわかるように、さらに2人のサービス提供者であるP1(7131)とP2(7133)並びにサービスを要求しているさらに2人の顧客である顧客C2(7130)とC5(7135)を識別する。サービス提供者P1の情報は指標のセット(7132)によって提供され、サービス提供者P2の情報は、指標の別のセット(7134)によって提供される。サービス提供者P1の指標(7132)は、「FPT;TMP21;100%;$95;5%↓;$5↓;ETA:10分」を示す。サービス提供者P1の指標は、サービス提供者P1の価格提案に関する様々なアクションを顧客ができるようにするアクション・ボタンも付属する。サービス提供者P2の指標(7134)は、「RPT;TMP3;10%;$110;10%↑;$10↑;ETA5分」を示す。サービス提供者P2の指標は、サービス提供者P2の価格提案に関する様々なアクションを顧客ができるようにするアクション・ボタンも付属する。
【0356】
表示されたサービス提供者のそれぞれに対する指標によって提供された情報の詳細な説明を顧客が必要とする場合、顧客は「顧客のためのサービス提供者リスト」ボタン(7134)をクリックすることができ、このボタンは、顧客を対応するインターフェース(7136)に案内する。
【0357】
図7Oに示されたインターフェースは例証のためだけのものであり、本明細書に示されたインターフェースに対する他の変形形態があってもよいということを当業者は理解するであろう。
【0358】
図7Pは、顧客のためのサービス提供者の例示的なリスト(7137)を示す。この図では、顧客は4人のサービス提供者と、彼らについて顧客が見たいと思う指標の凝縮したバージョンを見ており、サービス提供者P1(7138)、サービス提供者P4(7141)、サービス提供者P3(7143)、及びサービス提供者P2(7145)がこのインターフェース上に挙げられている。サービス提供者P1(7138)に関して、このサービス提供者が顧客の輸送サービスのお気に入りサービス提供者であること「FPT」、サービス提供者P1は顧客と21のサービス要求を以前に完了したこと「TMP21」、サービス提供者P1が要求されたルートに対して100パーセントの熟知度を有していること、サービス提供者P1が初期設定価格より5パーセント即ち$5低い$95の価格提案を開始したこと、及びサービス提供者P1が顧客の集荷位置に10分以内に到着すること「ETA:10分」(7139)を顧客は見ている。顧客がこのサービス提供者を選択したいと思う場合、顧客は「選択」ボタン(7140)をクリックすることができ、それによって最終価格を受諾し、このサービス提供者を発信する。
【0359】
サービス提供者P4(7141)に関して、このサービス提供者が輸送サービスの標準サービス提供者であること「RPT」、サービス提供者が要求されたルートに対して50パーセントの熟知度を有していること、サービス提供者が初期設定価格より15パーセント即ち15ドル高い$115の価格提案を開始したこと、及びサービス提供者が顧客の集荷位置に1以内に到着すること「ETA:1分」(7142)を顧客は見ている。サービス提供者P3(7143)に関して、サービス提供者P3が輸送サービスの標準サービス提供者であり「RPT」、要求されたルートに対して70パーセントの熟知度を有していることを顧客は見ている。これには、サービス提供者P3が初期設定価格より5パーセント即ち$5高い$105の価格提案を開始したことも示されている。これには、サービス提供者P3が顧客の集荷位置に3分で到着すること「ETA:3分」(7144)も示されている。サービス提供者P2(7145)に関して、サービス提供者P2が輸送サービスの標準サービス提供者であること「RPT」、サービス提供者P2が顧客C1と3つの相互のサービス要求を完了した「TMP3」こと、サービス提供者P2が要求されたルートに対して10パーセントの熟知度を有すること、及びサービス提供者P2の開始価格提案が初期設定価格より10パーセント即ち$10高い$110であることを顧客は見ている。また、サービス提供者P2の推定到達時間が5分であること「ETA:5分」(7146)を顧客は見ている。これらのサービス提供者のいずれかを選択するために、顧客は「選択」ボタンを押す必要がある。顧客のサーチ・パラメータ(7111)の電子地図表示に顧客が戻りたいと思う場合、顧客は「キャンセル」ボタン(7147)をクリックする必要がある。本明細書で示されたものからの他の指標を伴う他のサービス提供者がいてもよいので、
図7Pに示された顧客のためのサービス提供者リストが例証のためでしかないということを当業者は理解するであろう。
【0360】
図7Qは、サービス提供者のサーチ・パラメータのための例示的なインターフェースを示す。このインターフェースは、潜在顧客と取引することによって、サービス提供者が対話できる、サービス提供者のコンピューティング・デバイス(7148)のタッチ・スクリーン式の電子地図表示上に示される。この描写では、サービス提供者P1(7131)は、自分の現在位置を取り囲むエリア内で現在、サービスを要求している潜在的で可用な顧客をサーチするために、自分のサーチ・パラメータを入力する。自分のタイプのサービスに対して潜在的で可用な顧客をサーチすることに加えて、システムは、提供するためにサービス提供者P1が事前設定した同じタイプのオンデマンド・サービスを提供することに現在、応じられる他の有効なサービス提供者をサーチする。サービス提供者は自分が選べる3つのサーチ・パラメータを有する。サービス提供者は、サーチ・パラメータの1つ若しくは複数又は任意の組合せを使用してサーチすることができる。サービス提供者は、自分が取引したいと思う顧客数によってサーチするオプションを有する。この描写では、このサーチ・オプションはオフにされ(7153)、したがって顧客数はゼロとして表示される(7154)。このサーチ・パラメータを活性化させるために、顧客はこれをオンにし(7153)、所望の数を入力し(7154)、「サーチ」ボタンをクリックする(7155)必要がある。サービス提供者は、時間によってサーチするオプションも有する。そうするためにサービス提供者は、このオプションをオンにすることによってこのオプションを活性化させ(7156)、例えば10分といった、自分が集荷を行うのに備える時間に関する数字を入力し(7157)、「サーチ」ボタンをクリックする(7158)必要がある。サービス提供者は、距離によってサーチするオプションも有する。そうするためにサービス提供者は、このオプションをオンにすることによってこのオプションを活性化させ(7159)、例えば2.4km(1.5マイル)といった、自分が集荷を行うのに備えるkm(マイル)数に関する数字を入力し(7160)、「サーチ」ボタンをクリックする(7161)必要がある。サービス提供者はその後、自分の地図表示上で、時間(7149)と距離(7151)の両方によって事前設定されたサーチ・パラメータの範囲内で、システムによって識別された、自分の、潜在的で可用な顧客のプールを見る。この描写では、サーチ・パラメータH(7149)は、10分のパラメータの範囲内で時間によるサーチから生じる地理領域を反映し、「S」が供給を表し「D」が需要を表す、このパラメータの範囲内で表示された指標Kの「S1対D2」のセット(7150)からわかるように、2人の顧客であるC3(7163)とC5(7135)並びに1人のサービス提供者であるサービス提供者P1自身(7131)を識別する。顧客C3の情報は、「RCT;TMC2;ETA:5分;ETT:15分;$105」を示す指標のセット(7164)によって提供され、顧客C3が輸送サービスの標準顧客「RCT」であること、及び顧客C3がサービス提供者P1との2つの相互のサービス要求を完了したこと「TMC2」、さらに顧客C3の集荷位置への推定到達時間が5分であること「ETA:5分」、要求された集荷位置から要求された納入位置への推定移動時間が15分であること「ETT:15分」、及び顧客C3の提案価格が$105であることを意味する。
【0361】
顧客C3の指標情報に加えて、顧客C3の価格提案に関する様々なアクションをサービス提供者が行える様々なアクション・ボタンもあり、チェック・マークのあるボタンを押すと、サービス提供者はこの顧客からのサービス要求を受諾することができ、Xボタンを押すと、サービス提供者はこの顧客のサービス要求を拒絶することができ、両矢印ボタンを押すと、サービス提供者は顧客C3と需要と供給の情報を交換することができ、「P/C」ボタンを押すと、サービス提供者は価格提案をするか、又は顧客C3によって提案された価格に反対することができる。サービス提供者が価格提案するために、又は顧客C3の価格提案に反対するために、サービス提供者はまず、交渉処理を開始するために、一番右の入力ボックスに金額を入力し、次に「P/C」ボタンを押す(7164)。顧客C5の情報は「RCT;ETA:3分;ETT:12分;$115」を示す、指標の別のセット(7162)によって提供される。顧客C5の指標情報に加えて、受諾、拒絶、又は交渉処理を開始することなどの、顧客C5の価格提案に関する様々なアクションをサービス提供者が行えるようにする、顧客C3のためのものと同じアクション・ボタンがある
【0362】
この描写では、サーチ・パラメータI(7151)は、2.4km(1.5マイル)のサーチ・パラメータの範囲内で距離によるサーチから生じる地理領域を反映し、「S」が供給を表し「D」が需要を表す、このサーチ・パラメータの範囲内で表示された指標Lの「S3対D4」のセット(7152)からわかるように、サービスを要求しているさらに2人の顧客であるC1(7112)とC4(7165)並びに現在、サービスを提供しているさらに2人のサービス提供者であるサービス提供者P3(7128)とP4(7126)を識別する。顧客C1の情報は指標のセット(7167)によって提供され、顧客C4の情報は指標の別のセット(7166)によって提供される。顧客C1の指標(7167)は「FCT;TMC21;AOC15分;ETA:10分;ETT:30分;$95」を示す。顧客C1の指標は、顧客C1の価格提案に関する様々なアクションをサービス提供者が行えるアクション・ボタンも付属する。顧客C4の指標(7166)には「RCT;AOC:5分;ETA:3分;ETT:25分;$110」を示す。顧客C4の指標には、顧客C4の価格提案に関する様々なアクションをサービス提供者が行えるアクション・ボタンも付属する。
【0363】
表示された顧客のそれぞれに関する指標によって提供された情報の詳細な説明を、サービス提供者が必要とする場合、サービス提供者は「サービス提供者のための顧客リスト」ボタン(7168)をクリックすることができ、このボタンはサービス提供者を対応するインターフェース(7169)に案内する。
【0364】
この実例では、指標は少なくとも2つの要因によって変わるということが当業者によって理解されよう。第1の要因は、顧客がサービス要求をするときに顧客が場合によっては提供できる情報のすべてを、顧客が提供しないことがあるというものであり、例えば、顧客C3(7163)が「AOC」指標に関する時間情報を提供しなかったので、サービス提供者は、どれだけの間、この顧客のサービス要求がアクティブのままなのか知らない可能性がある。第2の要因は、これらの指標が表示される順序のように、単にサービス提供者P1の裁量である、指標のどのセットをサービス提供者P1が自分に表示したかったか、を扱う必要がある。この実例では、顧客によって提案された価格と初期設定価格との間の相違を示す指標が含まれないので、価格設定指標の完全なセットがサービス提供者に表示されないように、サービス提供者が事前設定したことが示されている。
【0365】
図7Oに示されたインターフェースは例証のためだけのものであり、本明細書に示されたインターフェースに対する他の変形形態があってもよいということを当業者は理解するであろう。
【0366】
図7Rは、サービス提供者のための顧客の例示的なリスト(7169)を示す。この図では、サービス提供者は4人の顧客と、彼らについてサービス提供者が見たいと思う指標の凝縮したバージョンを見ており、顧客C1(7170)、顧客C5(7173)、顧客C3(7175)、及び顧客C4(7177)がこのインターフェース上に挙げられている。顧客C1に関して、サービス提供者は、顧客C1(7170)が輸送サービスに関する自分のお気に入りリスト「FCT」上におり、顧客C1とサービス提供者が21の相互のサービス要求を完了した「TMC21」ということがわかる。さらにサービス提供者には「AOC15分」が見え、これは顧客C1がこれから15分間、交渉に応じることができるということ、要求された集荷位置に到着するのに10分かかるだろう「ETA:10分」ということ、「ETT:30分」によってわかるように、サービス要求が完了するのに30分かかるだろうということ、及び顧客C1の価格提案が$95であるということを意味する(7171)。サービス提供者がこの顧客を選択したいと思う場合、サービス提供者は「選択」ボタン(7172)をクリックすることができ、それによって最終価格を受諾し、サービス提供者が要求を受諾したことを顧客に通知する。顧客C5(7173)に関して、サービス提供者は、この顧客が輸送サービスの標準サービス提供者「RCT」であるということ、要求された集荷位置に到着するのに3分かかるだろう「ETA:3分」ということ、「ETT:12分」によってわかるように、サービス要求が完了するのに12分かかるだろうということ、及び顧客の価格提案が$115であるということがわかる(7174)。次に挙げられた顧客は顧客C3(7175)であり、この顧客の指標は、この顧客が輸送サービスの標準顧客「RCT」であるということ、及びこの顧客がこのサービス提供者と2つの相互のサービス要求を完了した「TMC2」ということ、要求された集荷位置に到着するのに5分かかるだろう「ETA:5分」ということ、「ETT:15分」によってわかるように、サービス要求が完了するのに15分かかるだろうということ、及び顧客の提案価格が$105であるということを示す(7176)。顧客C4(7177)に関して、サービス提供者は、この顧客が輸送サービスの標準顧客「RCT」であることがわかる。さらにサービス提供者には「AOC5分」が見え、これは顧客C3がこれから5分間、交渉に応じることができるということ、要求された集荷位置に到着するのに3分かかるだろう「ETA:3分」ということ、サービス要求が完了するのに25分かかるだろう「ETT:25分」ということ、及び顧客の価格提案が$110であるということを意味する(7178)。サービス提供者は、「選択」ボタンをクリックすることによって、自分の要求に対する任意の顧客を選択することができる。サービス提供者が以前のページに戻りたいと思う場合、サービス提供者は「キャンセル」ボタン(7179)をクリックして電子地図表示に戻ることができる。
【0367】
本明細書に示されたものからの他の指標を伴う他の顧客がいてもよいので、
図7Rに示されたサービス提供者のための顧客リストが例証のためでしかないということを当業者は理解するであろう。
【0368】
図7Sは、顧客のサーチ・パラメータのための1つの例示的なインターフェースを示し、顧客のサーチ・パラメータに基づく、潜在的で可用なサービス提供者を示す(7111)。この図では、顧客である顧客C1(7112)は、自分が選べるサーチ・パラメータに関する3つのオプションを表示される。顧客は、サーチ・パラメータの1つ若しくは複数又は任意の組合せを使用してサーチすることができる。顧客は、自分が交渉したいと思うサービス提供者数によってサーチするオプションを有する。そうするために顧客は、このオプションをオンにすることによってこのオプションを活性化させ(7117)、例えば1といった、サービス提供者の所望の数を入力し(7118)、「サーチ」ボタンをクリックする(7119)必要がある。顧客は時間によってサーチするオプションも有する。そうするために顧客は、このオプションをオンにすることによってこのオプションを活性化させ(7120)、例えば10分といった、自分が集荷を発生させたいと思う時間に関する数字を入力し(7121)、「サーチ」ボタンをクリックする(7122)必要がある。顧客は距離によってサーチする第3のオプションを有する。そうするために顧客は、このオプションをオンにすることによって距離サーチを活性化させる必要がある(7123)。オンになると、顧客は、例えば1.6km(1マイル)といった、自分がシステムにサーチしてもらいたいと思う距離に関する数字を入力し(7124)、「サーチ」ボタンをクリックする(7125)。システムは次に、距離、時間、及びサービス提供者の所望の数によって顧客が事前設定したサーチ・パラメータに従ってサーチする。
【0369】
この例示的な描写によれば、サーチ・パラメータA(7180)はサービス提供者の所望の数に基づき、サーチ・パラメータB(7182)は時間に基づき、サーチ・パラメータC(7184)は距離に基づく。この実例では、サーチ・パラメータAは、1人のサービス提供者P4(7126)及び1人の顧客である顧客C1自身(7112)がいる地理領域を反映する。結果的に、単にこのサーチ・パラメータに基づいて、システムは、このサーチ・パラメータの範囲内で指標DのS1対D1のセット(7181)によって示されるように、供給は1人のサービス提供者であるP4であり、需要は1人の顧客であるC1であるということを識別した。サーチ・パラメータBは、2人のサービス提供者であるP4とP3がいるが、追加の顧客がいない地理領域(7128)を反映する。結果的に、このサーチ・パラメータの範囲内の需要と供給は、指標EのS2対D1のセット(7183)によって示される。サーチ・パラメータCは、全部で3人のサービス提供者P4、P3、及びP1(7131)、並びにC1に加えて、他の1人の顧客C2(7130)がいる地理領域を反映する。結果的に、このサーチ・パラメータの範囲内で識別された需要と供給は、指標FのS3対D2のセット(7185)によって示され、ここには3人の潜在的で可用なサービス提供者と2人の顧客がいる。顧客が、表示されたサービス提供者のそれぞれについての詳細情報を見る必要がある場合、顧客は「顧客のためのサービス提供者リスト」ボタン(7136)をクリックすることができ、このボタンは顧客を対応するインターフェース(7137)に案内する。
【0370】
図7Tは、顧客のサーチ・パラメータのための別の例示的なインターフェース(7111)を示す。この図では、顧客である顧客C1(7112)は、自分が選べるサーチ・パラメータに関する3つのオプションを表示されている。顧客は、サーチ・パラメータの1つ若しくは複数又は任意の組合せを使用してサーチすることができる。顧客は、自分が交渉したいと思うサービス提供者数によってサーチするオプションを有する。そうするために顧客は、このオプションをオンにすることによってこのオプションを活性化させ(7117)、例えば4といった、サービス提供者の所望の数を入力し(7118)、「サーチ」ボタンをクリックする(7119)必要がある。顧客は、時間によってサーチするオプションも有する。そうするために顧客は、このオプションをオンにすることによってこのオプションを活性化させ(7120)、例えば10分といった、自分が集荷を発生させたいと思う時間に関する数字を入力し(7121)、「サーチ」ボタンをクリックする(7122)必要がある。顧客は、距離によってサーチする第3のオプションを有する。そうするために顧客は、このオプションをオンにすることによって距離のサーチを活性化させる必要がある(7123)。オンになると、顧客は、例えば1.6km(1マイル)といった、自分がシステムにサーチしてほしいと思う距離に関する数字を入力し(7124)、「サーチ」ボタンをクリックする(7125)。システムは次に、距離、時間、及びサービス提供者の所望の数によって顧客が事前設定したサーチ・パラメータに従ってサーチする。
【0371】
この描写によれば、サーチ・パラメータB(7182)は時間に基づき、最小サイズの地理領域を反映し、この範囲内でシステムは、2人のサービス提供者であるサービス提供者P3(7128)とサービス提供者P4(7126)、並びに1人の顧客である顧客C1自身(7112)を識別した。結果的に、単に時間のサーチ・パラメータに基づいて、システムは2人のサービス提供者と1人の顧客として需要と供給を識別し、これは指標EのS2対D1のセット(7183)によって電子地図表示上に示される。サーチ・パラメータC(7184)は距離に基づき、2番目に広い地理領域を反映する。この実例からわかるように、このサーチ・パラメータはさらに1人のサービス提供者P1(7131)とさらに1人の顧客C2(7130)を示し、指標FのS3対D2のセット(7185)によって示される需要と供給を生じる。サーチ・パラメータA(7186)は、顧客C1が交渉したいと思うサービス提供者の数に基づき、すべてから最大地理領域を反映する。このサーチ・パラメータに基づいて、さらに1人の顧客C5(7135)と共に、さらに1人のサービス提供者P2(7133)がシステムによって識別され、これは可能なサービス提供者の数を合計4人にし、潜在的で可用な顧客数を合計3人にし、指標D(7187)のS4対D3のセットによって示される。表示されたサービス提供者のそれぞれについての詳細情報を顧客が見る必要がある場合、顧客は「顧客のためのサービス提供者リスト」ボタン(7136)をクリックすることができ、このボタンは顧客を対応するインターフェース(7137)に案内する。
【0372】
この描写では、顧客の最大サイズのサーチ・パラメータであるサーチ・パラメータAは、顧客が交渉したいと思う有効な潜在的なサービス提供者の数に関係する。例示的な実施例によれば、時間と距離のサーチ・パラメータを使用して、顧客が自分に表示したいと思う所望の数の有効な潜在的なサービス提供者をシステムが識別するのに失敗すると、システムは、有効な潜在的なサービス提供者のこの所望の数に到達するようにサーチ・パラメータを自動的に拡大する。このようなサーチ・パラメータの端点は、現在位置が、中心点である顧客の集荷位置から最も遠く離れている1人又は複数のサービス提供者の位置である。この描写では、サーチ・パラメータAの端点は、サービス提供者P2(7133)の位置に基づく。
【0373】
図7S~
図7Tに示されたインターフェースは例証のためでしかなく、本明細書に示された顧客のサーチ・パラメータのためのインターフェースに対する他の変形形態があってもよいということを当業者は理解するであろう。
【0374】
図7Uは、サービス提供者のサーチ・パラメータのための1つの例示的なインターフェースを示し、サービス提供者のサーチ・パラメータ(7148)に基づく、潜在的で可用な顧客を示す。この図では、サービス提供者P1(7131)は、自分が選べる3つのサーチ・パラメータを表示される。サービス提供者は、これらのサーチ・パラメータの1つ若しくは複数又は任意の組合せを使用してサーチすることができる。サービス提供者は、自分が取引したいと思う顧客数によってサーチするオプションを有する。そうするためにサービス提供者は、このオプションをオンにすることによってこのオプションを活性化させ(7153)、例えば1人といった、所望の顧客数を入力し(7154)、「サーチ」ボタンをクリックする(7155)必要がある。サービス提供者は、時間によってサーチするオプションも有する。そうするためにサービス提供者は、このオプションをオンにすることによってこのオプションを活性化させ(7156)、例えば10分といった、自分が集荷したいと思う時間に関する数字を入力し(7157)、「サーチ」ボタンをクリックする(7158)必要がある。サービス提供者は、距離によってサーチする第3のオプションを有する。そうするためにサービス提供者は、このオプションをオンにすることによって、距離のサーチを活性化させる必要がある(7159)。オンになると、サービス提供者は、例えば1.6km(1マイル)といった、自分がシステムにサーチしてほしいと思う距離に関する数字を入力し(7160)、「サーチ」ボタンをクリックする(7161)。システムは次に、所望の顧客数、時間、及び距離によってサービス提供者が事前設定したサーチ・パラメータに従ってサーチする。
【0375】
この描写によれば、サーチ・パラメータG(7188)は、サービス提供者P1(7131)が取引したいと思う顧客数に基づき、最小サイズの地理領域であり、この範囲内でシステムは、1人の顧客C5(7135)と1人のサービス提供者であるサービス提供者P1自身を識別した。結果的に、単にこのサーチ・パラメータに基づいて、システムは、1人のサービス提供者と1人の顧客として需要と供給を識別し、これは指標JのS1対D1のセット(7189)によって電子地図表示上に示される。サーチ・パラメータH(7190)は時間に基づき、2番目に広い地理領域を反映する。この実例からわかるように、このサーチ・パラメータはさらに1人の顧客C3(7163)を示したが、追加のサービス提供者はおらず、指標KのS1対D2のセット(7191)によって示されるような需要と供給を生じる。サーチ・パラメータI(7192)は距離に基づき、すべてから最大地理領域を反映する。このサーチ・パラメータに基づいて、さらに1人の顧客C4(7165)とさらに1人のサービス提供者P3(7128)がシステムによって識別され、これは可能な顧客数を合計3人にし、サービス提供者の総数を合計2人にし、指標LのS2対D3のセット(7193)によって示される。表示された顧客のそれぞれについての詳細情報をサービス提供者が見る必要がある場合、サービス提供者は、「サービス提供者のための顧客リスト」ボタン(7168)をクリックすることができ、このボタンは、サービス提供者を対応するインターフェース(7169)に案内する。
【0376】
この描写では、サービス提供者の最小サイズのサーチ・パラメータであるサーチ・パラメータAは、サービス提供者が取引したいと思う有効な潜在顧客数に関係する。例示的な実施例によれば、時間のサーチ・パラメータ又は距離のサーチ・パラメータより小さいサーチ・パラメータの範囲内で、サービス提供者が自分に表示したいと思う一定数の有効な顧客をシステムが識別すると、システムは、サービス提供者から最短時間しか離れていない範囲内にいる所望の数の顧客だけしか表示しないようにサーチ・パラメータを自動的に収縮させる。
【0377】
図7Vは、サービス提供者のサーチ・パラメータのための別の例示的なインターフェースを示し、サービス提供者のサーチ・パラメータ(7148)に基づいて潜在的で可用な顧客を示す。この図では、サービス提供者P1(7131)は、自分が選べる3つのサーチ・パラメータを表示される。このサービス提供者は、これらのサーチ・パラメータの1つ若しくは複数又は任意の組合せを使用してサーチすることができる。サービス提供者は、自分が取引したいと思う顧客数によってサーチするオプションを有する。そうするためにサービス提供者は、このオプションをオンにすることによってこのオプションを活性化させ(7153)、例えば4人といった、所望の顧客数を入力し(7154)、「サーチ」ボタンをクリックする(7155)必要がある。サービス提供者は、時間によってサーチするオプションも有する。そうするためにサービス提供者は、このオプションをオンにすることによってこのオプションを活性化させ(7156)、例えば10分といった、自分が集荷したいと思う時間に関する数字を入力し(7157)、「サーチ」ボタンをクリックする(7158)必要がある。サービス提供者は、距離によってサーチする第3のオプションを有する。そうするためにサービス提供者は、このオプションをオンにすることによって、距離のサーチを活性化させる(7159)必要がある。オンになると、サービス提供者は、例えば1.6km(1マイル)といった、自分がシステムにサーチしてほしいと思う距離に関する数字を入力し(7160)、「サーチ」ボタンをクリックする(7161)。システムは次に、距離、時間、及び顧客の所望の数によってサービス提供者が事前設定したサーチ・パラメータに従ってサーチする。
【0378】
この描写では、サーチ・パラメータH(7190)は時間に基づき、最小サイズの地理領域を反映し、この範囲内でシステムは、2人の顧客である顧客C3(7163)と顧客C5(7135)を識別した。結果的に、単に時間のサーチ・パラメータに基づいて、システムは、1人のサービス提供者であるサービス提供者P1自身と2人の顧客として需要と供給を識別し、これは指標KのS1対D2のセット(7191)によって電子地図表示上に示される。サーチ・パラメータI(7192)は距離に基づき、2番目に広い地理領域である。この実例からわかるように、このサーチ・パラメータは、さらに1人の顧客C4(7165)とさらに1人のサービス提供者P3(7128)を示し、指標LのS2対D3のセット(7193)によって示すような需要と供給を生じる。サーチ・パラメータG(7194)はサービス提供者P1が取引したいと思う顧客数に基づき、すべてから最大地理領域を反映する。このサーチ・パラメータに基づいて、さらに1人の顧客C1(7112)とさらに1人のサービス提供者P4(7126)がシステムによって識別され、これは、可能な顧客数を合計4人にし、サービス提供者数を合計3人にし、指標JのS3対D4のセット(7195)によって示される。表示された顧客のそれぞれについての詳細情報をサービス提供者が見る必要がある場合、サービス提供者は、「サービス提供者のための顧客リスト」ボタン(7168)をクリックすることができ、このボタンは、サービス提供者を対応するインターフェース(7169)に案内する。
【0379】
この描写では、サービス提供者の最大サイズのサーチ・パラメータであるサーチ・パラメータAは、サービス提供者が取引したいと思う有効な潜在顧客数に関係する。例示的な実施例によれば、時間と距離のサーチ・パラメータを使用してサービス提供者が自分に表示したいと思う所望の数の有効な潜在顧客をシステムが識別するのに失敗すると、システムは、有効な潜在顧客のこの所望の数に到達するようにサーチ・パラメータを自動的に拡大する。このようなサーチ・パラメータの端点は、現在位置が、中心点であるサービス提供者の現在位置から最も遠く離れている1人又は複数の顧客の位置である。この描写では、サーチ・パラメータAの端点は、顧客C1(7112)の位置に基づく。
図7U~
図7Vに示されたインターフェースは例証のためでしかなく、本明細書に示されたサービス提供者のサーチ・パラメータのためのインターフェースに対する他の変形形態があってもよいということを当業者は理解するであろう。
【0380】
【0381】
図8Aは、例示的なデータベース構成要素の概略図を示す。システムは、データベースに格納された情報すべてにアクセスする。データベースは、配達サービスと輸送サービス両方の情報を収める。データベースは、ルール及び手続きのデータ、サービス提供者のデータ、管理データ、グループのデータ、顧客データ、地図構成要素データ、並びに他のデータを含む。
【0382】
ルール及び手続きのデータは、システム価格、宣伝設定のルール及び手続き、並びに指標設定、交渉、フィードバック、推薦、支払い、サービス要求、システム管理、システム・ログ、システム分析及び最適化に関するルール及び手続き、他を含む。
【0383】
地図構成要素データは、GPS及びLBSによって識別される、配達サービス及び輸送サービスの要求すべてのための地図データを格納する。GPS及びLBSデータは、例えば、位置に基づくリソースを受け取ることを通じて、様々な方法でコンピューティング・デバイスの位置を判断する。
【0384】
サービス提供者のデータは、サービス提供者の写真及びサービス提供者の運転経験年数、性別、出身国、並びに言語能力を含む個人データなどの、サービス提供者のプロフィールを含む。データベースは、車両の型式及びモデル、色、座席数及びアクセス可能性、保険ステータス、並びにさらに画像などの、サービス提供者の車両に関連したデータも含む。サービス提供者のプロフィール内の追加情報は、サービス提供者のお気に入りリスト及びブラックリスト、郵便番号、時間、位置、及び価格に関連した制限、並びにサービス・データ及び記録のような情報を含んでよい。
【0385】
データベースは、価格及び評価を含む管理データ、連絡先及びFAQ情報などのシステム・データ、例えば支払情報といった顧客とサービス提供者に関する登録詳細、又はオンデマンド・サービスのアプリケーションを運営することに関連したその他の情報をさらに含む。グループのデータは、基礎データ、会社データ、又は個人データのグループを含む。顧客データは、個人データ、顧客のお気に入りリスト、顧客のブラックリスト、顧客の好み、サービス要求のデータ及び記録を含めた顧客のプロフィールを含む。
【0386】
このデータベースは動的に同期し、その結果、データ・ブロックに変更又はアップデートがあるときはいつでも、サーバ及びデータベースは、適宜、データを動的にアップデートして最新の変更を反映するということを当業者は理解するであろう。これに加えて、1次データベース内のデータ損失の場合に備えて、1次データベースをバックアップする、少なくとも1つのバックアップ・データベースが存在する。さらに、データベース構成要素は本明細書に示されたものから変わってよいということを当業者は理解するであろう。
【0387】
図8Bは、指標を生成する例示的なワークフローを示す。まずシステムは、ルール及び手続き(802)、地理データ(803)、ユーザ入力(804)、他のリアル・タイム・データ(805)、履歴データ(806)、並びに事前設定された好み、指標を通じて反映する制限などの他のデータ(807)といった要因に少なくとも基づいて生成されることになる指標を判断し(801)、ここでユーザ入力は、関連ルール及び手続き、地理データ、履歴データ、他のリアル・タイム・データ、並びにデータベースからの他のデータをシステムが問い合わせるための背景をシステムに与える。システムは次に、生成されることになる指標に関連するデータを取り出し(808)、一意のユーザIDに基づく関連データの分析及び計算を行う(809)。データが分析されると、システムは、ユーザに関連情報を提供するために、指標を該当するデータと結びつける(810)。最終的にシステムは指標を生成し、ユーザに提示する(811)。本明細書で説明された処理が排他的ではなく、指標の1つ又は複数のセットを生成する処理は、本明細書で説明されたステップと異なるステップを含んでよいということを当業者は理解するであろう。
【0388】
図9Aは、集荷位置(901)、納入位置(902)、車両の型式、モデル、及びタイプ(903)、運転経験年数(904)、完了したサービス要求数(905)、座席数(906)、性別(907)、話される言語(908)、サービス提供者のカテゴリ(ステップ909)、アクセス可能性(910)、ペット設備(911)、ベビー・シートの可用性(912)、ETA(推定到達時間)(913)、熟知度(914)、価格交渉(915)、品物の重量(916)、及び品物のサイズ(917)に関連した好みを含むがこれらに限定されない、顧客に関する例示的なサービスの好み(900)を示す。集荷位置の好み(901)は、顧客が自分の集荷位置を識別することを可能にする。納入位置の好み(902)は、顧客が自分の納入位置を識別することを可能にする(902)。車両の型式、モデル、及びタイプの好み(903)は、顧客が、自分のサービス要求に対して自分が好む車両の型式、モデル、及びタイプを指定することを可能にする。運転経験年数の好み(904)は、顧客が、自分のサービス提供者が有することを自分が好む年数を事前設定することを可能にする。完了したサービス要求数の好み(905)は、顧客が、この顧客からサービス要求を受け取るために、サービス提供者が完了したサービス要求数を指定することを可能にする。
【0389】
座席数の好み(906)は、顧客が、自分のサービス要求に対する乗客数を指定することを可能にする。性別の好み(907)は、顧客が、一定の性別のサービス提供者を選ぶことを可能にする。話される言語の好み(908)は、顧客が、一定の言語を話すサービス提供者を選ぶことを可能にする。サービス提供者のカテゴリ(909)は、顧客が、標準又はお気に入りサービス提供者に対する好みを事前設定することを可能にする。アクセス可能性の好み(910)は、特殊なアクセス可能性に車両が対応している、又はある種の特殊なアクセス可能性の装備を提供できるサービス提供者に対する好みを顧客が事前設定することを可能にし、例えば、顧客は、自転車を輸送若しくは配達するための装備が車両にある、又は車いすを提供できるサービス提供者に自分のサービス要求を送るように事前設定することができる。ペット設備(911)は、ペットを収容できる、又はペットの輸送及び配達のためにある種の特殊な機器を提供できる、サービス要求に対する好みを顧客が事前設定することを可能にする。ベビー・シートの可用性の好み(912)は、ベビー・シートを提供できるサービス提供者を顧客が要求することを可能にする。ETAの好み(913)は、顧客が、推定到達時間が一定時間以内のサービス提供者に自分のサービス要求を送ることを可能にする。熟知度の好み(914)は、サービス提供者が要求されたルートに対してどれだけ熟知しているかに関する一定の割合を顧客が事前設定することを可能にする。価格交渉の好み(915)は、サービス提供者によって開始されたどのような価格提案も、又は初期設定価格を上回る一定金額若しくは割合の、サービス提供者からのどのような価格応答も自動的に拒絶するように顧客が事前設定することを可能にする。品物の重量の好み(916)は、一定の重量の品物を扱え、収容できるサービス提供者を顧客が要求することを可能にする。品物のサイズ(917)は、一定のサイズの品物を扱え、収容できるサービス提供者を顧客が要求することを可能にする。本発明の例示的な実施例によれば、顧客は、自分のサービスがどのようなものであることを自分が好むかをシステムに知らせるように、自分の好みを事前設定することができる。
【0390】
図9Aに示された顧客のサービスの好みのリストは例証のためでしかなく、顧客は、自分のサービス要求に関連した他の好みを有してもよいということを当業者は理解するであろう。
【0391】
図9Bは、顧客のカテゴリ(919)、サービス時間(920)、帰還位置と時間(921)、サービス・エリア(922)、アクセス可能性(923)、乗客数(924)、品物のタイプ(925)、品物の重量(926)、品物のサイズ(927)、アレルギー(928)、ペット設備(929)、ベビー・シート(930)、価格交渉(931)、支払方法(932)に関連した制限を含むがこれらに限定されない、サービス提供者に関する例示的なサービスの制限(918)を示す。顧客のカテゴリの制限(919)は、例えば、標準顧客にサービスを提供しないように、サービス提供者が一定のカテゴリの顧客からのサービス要求を受け取ることから自分を排除することを可能にする。サービス時間の制限(920)は、サービス提供者が、自分がサービスを提供できない時間を事前設定することを可能にする。これは、サービス提供者が、その時間を超えて働く意思のない時間であってよい。帰還位置と時間の制限(921)は、サービス提供者が、一定の事前設定された時間に自分がいたいと思う一定の位置を事前設定することを可能にする。サービス・エリアの制限(922)は、サービス提供者が、例えば1つ又は複数の郵便番号に基づいて、自分がサービスを提供する意思のない1つ又は複数の地理領域を事前設定することを可能にする。アクセス可能性の制限(923)は、サービス提供者が、特殊なアクセス可能性、又はある種の特殊なアクセス可能性の装備を必要とするサービス要求を受け取ることから自分を排除することを可能にし、例えば、サービス提供者は、自転車を輸送若しくは配達することを伴う、又は車いすを提供することをサービス提供者に必要とするサービス要求を自動的に拒絶するように事前設定することができる。
【0392】
乗客数の制限(924)は、サービス提供者が、自分の車に一度に乗せられる乗客数を、例えばわずか乗客3名までに制限することを可能にする。品物のタイプの制限(925)、サービス提供者が、例えば、高価な又はこわれやすい品物といった、自分が配達する意思のない品物のタイプを定義することを可能にする。品物の重量の制限(926)は、サービス提供者が、自分が配達する意思のある品物の重量に対して一定の制限を事前設定することを可能にする。品物のサイズの制限(927)は、サービス提供者が、自分が配達する意思のある品物のサイズに対して制限を事前設定することを可能にする。アレルギーの制限(928)は、サービス提供者が、品目に対する自分のアレルギーのために、自分が配達又は輸送する意思のないこれらの品目を定義することを可能にする。ペット用設備の制限(929)は、サービス提供者が、ペットを輸送若しくは配達することを伴う、又はペットを輸送及び配達するためのある種の特殊な装備を必要とするサービス要求を受け取ることから自分を排除することを可能にする。ベビー・シートの制限(930)は、サービス提供者が、ベビー・シートを必要とするサービス要求を受け取ることから自分を排除することを可能にする。価格交渉の制限(931)は、価格が初期設定価格を下回る一定金額又は割合のどのようなサービス要求も自動的に拒絶するようにサービス提供者が事前設定することを可能にする。支払いの制限(932)は、サービス提供者が、例えば、どのような現金支払いサービス要求も自動的に拒絶するように、一定の支払方法を使用する顧客からのサービス要求を受け取ることから自分を排除することを可能にする。本発明の例示的な実施例によれば、サービス提供者は、自分のサービスを提供する際に、自分が望まないことをシステムに知らせるように、自分の制限を事前設定することができる。
【0393】
図9Bのサービス提供者のサービスの制限のリストは排他的ではなく、サービス提供者が、自分のサービスに関連した他の制限を有してもよいということを当業者は理解するであろう。
【0394】
図9Cは、顧客が輸送サービスを要求するための例示的なワークフローを示す。顧客が周辺エリアの地図を閲覧することを要求することによってスタート(ステップ933)し、輸送サービスとしてサービスのタイプを選択する(ステップ934)。次に顧客は要求を確認する(ステップ935)。顧客は次に、フィルタを使用して(ステップ900)、最もマッチするサービス提供者を識別することができる(ステップ936)。サービス提供者は次に、サービス要求を受諾又は辞退する(判定937)。サービス提供者が要求を拒絶する場合、要求は次の有効なサービス提供者に行き(判定938)、サービス提供者が要求を受諾するまで(ステップ940)フィルタ・オプション(ステップ900)に基づいて、サービス提供者はサービス要求にマッチされ、サービス提供者は要求されたサービスを実施するために発信される(ステップ941)。又は要求を受諾することになる次の有効なサービス提供者がいない場合、サービスは終わる(ステップ939)。
【0395】
サービス提供者が要求を受諾した後(ステップ940)、サービス提供者はサービス要求を実施するために発信される(ステップ941)。要求されたサービスを実施している間、サービス提供者は、ナビゲーションを使用するオプションを有する(ステップ942)。サービス提供者が目的地に到着すると(ステップ943)、システムはサービス要求を完了としてマークする(ステップ944)。システムは宣伝コードがあるかどうかを要求し(判定945)、宣伝コードがある場合、システムは手数料の分配(fee distribution)を行い(ステップ946)、支払うことを顧客に要求する(ステップ947)。宣伝コードがない場合、システムは支払うことを顧客に要求する(ステップ947)。サービス要求に対する支払いが行われ、処理された後、顧客はフィードバックを提供することを提案される(判定948)。顧客がフィードバックを与えたくないと思う場合、処理は終わる(ステップ951)。顧客がサービス提供者にフィードバックを与えたいと思う場合、顧客はフィードバックを提供し(ステップ949)、フィードバックを完了した後(ステップ950)、処理は終わる(ステップ951)。
【0396】
図9Cは、システムにおける顧客の要求活動のワークフロー全体を示しているわけではないということを当業者は理解するであろう。例えば、ステップ900のフィルタ・オプションは、車両仕様(黒、ロゴマーク(livery)、豪華さ、他)を選ぶこと、及び
図5に示される、顧客によって開始される価格提案を含み得る、いくつかの他のステップを含んでよい。システムは必要な通知をユーザに与えるためにユーザ・フレンドリな環境を提供する。
【0397】
図9Dは、顧客が配達サービスを要求するための例示的なワークフローを示す。配達サービスのワークフローは、
図9Cに示された輸送サービスのワークフローに類似している。顧客は周辺エリアの地図を閲覧することを要求することによってスタートし(ステップ933)、要求されることになるサービスのタイプとして配達サービスを選択する(ステップ952)。顧客は次に、サービス要求を行い(ステップ953)、この要求の中で顧客はフィルタ・オプションを有する(ステップ900)。最もマッチするサービス提供者をシステムが識別した後(ステップ936)、システムはフィルタ・オプションに最もマッチするサービス提供者に要求を送る。サービス提供者はサービス要求を受諾又は辞退する(判定937)。サービス提供者が要求を拒絶する場合、要求は次の有効なサービス提供者に行き(判定938)、サービス提供者が受諾するまで(ステップ940)、フィルタ・オプションに基づいて(ステップ900)、サービス提供者はサービス要求にマッチされ、通知は受取人に送られる(ステップ954)。受取人は自分が配達を期待する一定時間内に確認する必要がある(判定955)。受取人が確認しない場合、サービス提供者は配達を受諾せず、サービスは終わる(ステップ939)。受取人が配達を確認する場合、サービス提供者は、サービスを提供するために発信される(ステップ941)。サービス提供者はナビゲーションを使用するオプションを有し(ステップ942)、目的位置に到着すると(ステップ943)、受取人は、サービス提供者の到着を通知され(ステップ956)、受取人は配達の受領を確認する必要がある(判定957)。受取人が配達の受領を確認する場合、サービス要求は完了し(ステップ944)、支払いが要求される(ステップ947)。支払いが行われ、処理されると、顧客はフィードバックを与えるオプションを有する(判定948)。顧客がフィードバックを与えたいと思う場合、顧客はフィードバックを提供し(ステップ949)、フィードバックが完了し(ステップ950)、処理を完了させる(ステップ951)。顧客がフィードバックを提供したいと思わない場合、処理は終わる(ステップ951)。
【0398】
受取人が配達の受領を確認しない場合、サービス提供者は、発送人が返送を望むかどうか(判定959)を発送人に確認する(ステップ958)。発送人が返送を望まない場合、処理は支払いに行く(ステップ947)。発送人が返送を望む場合、サービス提供者は発送人にこれを返送する(ステップ960)。この後、処理は支払いに戻る(ステップ947)。支払いを完了させると、顧客は自分がフィードバックを提供したいと思うかどうかを尋ねられる(判定948)。顧客がフィードバックを与えたいと思わない場合、処理は終わる(ステップ951)。顧客がフィードバックを提供したいと思う場合、顧客はフィードバックを提供する(ステップ949)。フィードバックを完了させると(ステップ950)、処理は終わる(ステップ951)。
【0399】
図9Dは、顧客がサービス提供者から配達サービスを要求するワークフロー全体を示しているわけではないということを当業者は理解するであろう。例えば、ステップ900の配達サービスのフィルタ・オプションは、配達の緊急性、サービス提供者が類似のタイプの品物を輸送した経験、他を含んでよい。フィルタ・オプション及び他の考えられる処理ステップに従って、システムは必要な通知をユーザに与えるためのユーザ・フレンドリな環境を提供する。
【0400】
図10Aは、サービス提供者が輸送サービスを提供する例示的なワークフローを示す。サービス提供者は、例えば輸送サービスといった、自分が提供したいと思うサービスのタイプを選択してスタートする(ステップ1000)。サービス提供者は次に、時間及び位置に関する自分の制限を事前設定する(ステップ1001)。次にサービス提供者はサービス要求を受け取り(ステップ1002)、自分が要求を受諾するかどうかを判定する(判定1003)。サービス提供者がサービス要求を拒絶する場合、サービス要求は別の有効なサービス提供者に行き(ステップ1004)、サービス提供者がサービス要求を受諾するまで、処理はサービス提供者がサービス要求を受け取ることに回帰する(ステップ1002)。サービス提供者が要求を受諾する場合、サービス提供者が発信され(ステップ1005)、サービス提供者は集荷位置に行く(ステップ1006)。サービス提供者が集荷位置に到着すると、サービス提供者は到着を確認する(ステップ1007)。システムは次に、サービス提供者の到着を顧客に通知する(ステップ1008)。サービス提供者が望む場合、サービス提供者は自分が到着したことを顧客に通知するために、顧客に任意選択で電話をかけることができる(ステップ1009)。顧客は次に車両に乗り込み、サービス提供者はサービスの実施をスタートさせる(ステップ1010)。サービス提供者は、ナビゲーションを使用するオプションを有する(ステップ1011)。サービス提供者は顧客を目的位置に車で送る(ステップ1012)。到着すると、サービス要求は完了として識別され(ステップ1013)、顧客は支払いを行う(ステップ1014)。顧客が支払うと、サービス提供者はフィードバックを提供するオプションを有する(判定1015)。サービス提供者はフィードバックを与えることをスキップすることを選ぶことができ、この場合、処理は終わる(ステップ1018)。サービス提供者がフィードバックを与えることを選ぶ場合、サービス提供者はフィードバックを与え(ステップ1016)、サービス提供者がフィードバックを与え終わると(ステップ1017)、処理は終わる(ステップ1018)。
【0401】
限られたスペースのために、
図10Aは、サービス提供者がサービス要求を受け取った(ステップ1002)後に行われることがある、顧客とサービス提供者の間のサービス要求の価格の交渉に関して、部分的に又は完全に
図5とつながっている。当事者双方が価格に同意した後、
図10Aに示されるように、処理はステップ1005を続ける。
【0402】
サービス提供者の活動は、サービス提供者が輸送サービス、又は配達サービス、又は両方を提供するかどうかに応じて、わずかに異なることがあるということを当業者は理解するであろう。サービスのタイプに応じて、処理ステップにわずかな相違があるとしても、主な概念は相変わらず同じである。簡潔にするために、
図10Aは、輸送サービス要求に関して、システムにおけるサービス提供者の活動のワークフローしか示していない。
【0403】
図10Bは、サービス提供者が配達サービスを提供する例示的なワークフローを示す。サービス提供者は、例えば配達サービスといった、自分が提供したいと思うサービスのタイプを選択することによってスタートさせる(ステップ1019)。サービス提供者は次に、時間又は位置に関する自分の制限を事前設定する(ステップ1001)。次にサービス提供者は、サービス要求を受け取り(ステップ1002)、自分が要求を受諾するかどうかを判定する(判定1003)。サービス提供者がサービス要求を拒絶する場合、サービス要求は別の有効なサービス提供者に行き(ステップ1004)、サービス提供者がサービス要求を受諾するまで、サービス提供者がサービス要求を受け取ることに処理は回帰する(ステップ1002)。サービス提供者が要求を受諾する場合、サービス提供者は発信され(ステップ1005)、サービス提供者は集荷位置に行く(ステップ1006)。サービス提供者が集荷位置に到着すると、サービス提供者は到着を確認する(ステップ1007)。システムは次に、サービス提供者の到着を顧客(発送人)に通知する(ステップ1020)。サービス提供者が望む場合、サービス提供者は自分の到着を顧客に通知するために、顧客(発送人)に任意選択で電話をかけることができる(ステップ1021)。サービス提供者は配達品目を集荷し、サービスの実施をスタートする(ステップ1022)。サービス提供者は、ナビゲーションを使用するオプションを有する(ステップ1011)。サービス提供者は、品目を目的位置に配達する(ステップ1023)。
【0404】
受取人は配達通知を受ける(ステップ1024)。受取人は次に、配達の受領を確認する必要がある(判定1025)。受取人が配達を確認する場合、サービス要求は完了し(ステップ1013)、処理は支払いに行く(ステップ1014)。受取人が配達を確認しない場合、サービス提供者は、顧客が品目を返送してもらいたいかどうか(判定1027)を顧客(発送人)に確認する(ステップ1026)。顧客(発送人)が返送を望む場合、サービス提供者は品目を返送する(ステップ1028)。その後、処理は支払いに進む(ステップ1014)。顧客(発送人)が返送を望まない場合、処理は直接、支払いに行く(ステップ1014)。顧客が支払うと、サービス提供者は顧客(発送人)にフィードバックを提供するオプションを有する(判定1015)。サービス提供者はフィードバックを与えることをスキップすることを選ぶことができ、この場合、処理は終わる(ステップ1018)。サービス提供者がフィードバックを与えることを選ぶ場合、サービス提供者はフィードバックを与え(ステップ1016)、サービス提供者がフィードバックを与え終わった後(ステップ1017)、処理は終わる(ステップ1018)。
【0405】
限られたスペースのために、
図10Bは、サービス提供者がサービス要求を受け取った(ステップ1002)後に行われることがある、顧客とサービス提供者の間のサービス要求の価格の交渉に関して、
図5と部分的に又は完全につながっている。当事者双方が価格に同意した後、
図10Bに示されるように、処理は(ステップ1005)に続く。
【0406】
サービス提供者が配達サービスを提供するワークフローは排他的ではないということを当業者は理解するであろう。ワークフローのステップは、例えば、フィルタ・オプション、配達確認、他といった、多くの要因に応じて変わってよい。
【0407】
図11Aは、顧客が否定的なフィードバックをサービス提供者に提供する例示的なワークフローを示す。サービス要求を完了させ(ステップ1101)、支払いを受け取ると、顧客はフィードバックを提供する選択肢を有する(判定1102)。顧客がフィードバックを提供しないと判定する場合、処理は終わる(ステップ1103)。顧客がフィードバックを提供すると判定する場合(ステップ1104)、フィードバックは、否定的(ステップ1105)、中間的(ステップ1106)、又は肯定的(ステップ1107)という、3つのカテゴリに基づいて提供される。フィードバックが否定的であるか、中間的であるか、肯定的であるかは、サービス提供者によって提供されたサービスについて顧客がどのように感じたかによる。顧客が肯定的なフィードバックを与えると、顧客は、例えば輸送サービスのサブカテゴリの自分のお気に入りリストにサービス提供者を追加するオプションを有し(ステップ1108)、又は顧客はお気に入りリスト若しくはブラックリストにサービス提供者を追加していないので、顧客は、このサービス提供者の将来の選択に影響を及ぼさない中間的なフィードバックを単に提供することだけができる(ステップ1109)。顧客が否定的なフィードバックを提供すると、顧客は、自分のブラックリストにサービス提供者を追加するオプションを有し、自分のブラックリストにこのサービス提供者を追加したいと自分が思う具体的な理由を示す(ステップ1110)。顧客は、自分の否定的なフィードバックの理由を指定することができる。輸送サービスの場合、これらの理由は、車両の外見がどれほど汚かったか、若しくはクリーンだったか(ステップ1111)、車内がどれほど汚かったか、若しくはクリーンだったか(ステップ1112)、下手な運転スキル(ステップ1113)、無礼さ(ステップ1114)、口頭若しくは身体的な虐待(ステップ1115)、道路状況に対する熟知度の不足(ステップ1116)、又はその他の関連する理由(ステップ1117)を含んでよい。これは配達サービスの様々な理由のセットであってよい。システムは次に、一定時間後、サービス提供者が否定的なフィードバックを与えられたか、ブラックリストに載せられたかをサービス提供者に通知する(ステップ1118)。このような否定的なフィードバックが提供された一定時間後に、このような通知はサービス提供者に送られる。このサービス提供者が否定的なフィードバックを与えられたのが、これが初めてのことであるか、及び理由が何であるかに応じて、システムは、何が行われるべきかを判断し(判定1119)、このサービス提供者が否定的なフィードバックを通知されたのが、これが初めてのことである場合、システムは、(必要なら)このサービス提供者に警告を与えることがある(ステップ1120)。否定的なフィードバックが再発している場合、システムは、(必要なら)サービス提供者を停止することができ、又は別の方法で解除することができる(ステップ1120)。
【0408】
フィードバック情報のすべてがシステムのデータベースに格納され、この否定的なフィードバックに対する理由について、否定的なフィードバックを受け取ったサービス提供者に通知又は警告するために、この情報を分析及び処理することによって、最高のサービス提供者と顧客のマッチを識別するためにさらに使用される。サービス提供者は、この情報を使用してサービスをさらに改善することができる。
【0409】
図11Aは、輸送サービスに対するワークフローしか示していないということを当業者は理解するであろう。フィードバックは輸送サービス又は配達サービスのために提供されてよいということも理解されよう。様々なタイプのサービスに対するフィードバックを提供する手続きは同じものであるが、否定的なフィードバックを提供する理由で区別することもできる。ステップ1101~1110及び1118~1121は、配達サービスに関しても同じである。
【0410】
図11Bは、顧客が肯定的なフィードバックをサービス提供者に提供する例示的なワークフローを示す。サービス要求を完了させ(ステップ1101)、支払いを受けると、顧客はフィードバックを提供する選択肢を有する(判定1102)。顧客がフィードバックを提供しないと判定する場合、処理は終わる(ステップ1103)。顧客がフィードバックを提供すると判定する場合(ステップ1104)、フィードバックは、否定的(ステップ1105)、中間的(ステップ1106)、又は肯定的(ステップ1107)という、3つのカテゴリに基づいて提供される。フィードバックが否定的であるか、中間的であるか、肯定的であるかは、このサービス提供者によって提供されたサービスについて顧客がどのように感じたかによる。顧客が肯定的なフィードバックを与えると、顧客は、例えば、輸送サービスのサブカテゴリの自分のお気に入りリストにサービス提供者を追加するオプションを有し、自分が自分のお気に入りリストにこのサービス提供者を追加したいと思う理由を示し(ステップ1108)、又は顧客はお気に入りリスト若しくはブラックリストにサービス提供者を追加していないので、顧客は、このサービス提供者の将来の選択に影響を及ぼすさない中間的なフィードバックを単に提供することだけができる(ステップ1109)。顧客が否定的なフィードバックを提供すると、顧客は自分のブラックリストにサービス提供者を追加するオプションを有し、理由を提供する(ステップ1110)。顧客は、自分がサービス提供者に肯定的なフィードバックを与えたいと思う理由を説明することができる。輸送サービスの場合、これらの理由は、車両の清潔さ(ステップ1122)、空気の質(ステップ1123)、運転スキル(ステップ1124)、ルート及び位置に対する熟知度(ステップ1125)、言語若しくはコミュニケーション能力(ステップ1126)、サービス提供者のふるまい(ステップ1127)、サービスの効率性(ステップ1128)、プロ意識(ステップ1129)、顧客を受け入れる意欲(ステップ1130)、又はその他の理由(ステップ1131)を含んでよい。
【0411】
フィードバック、及びフィードバックの中で提供された理由に基づいて、システムは、サービス提供者がお気に入りリストに追加されたかどうかをサービス提供者に通知することができる(ステップ1132)。フィードバック情報のすべてがシステムのデータベースに格納され、この情報を分析及び処理することによって、最高のサービス提供者と顧客のマッチを識別するためにさらに使用される。
【0412】
顧客が肯定的なフィードバックをサービス提供者に提供するワークフローは、顧客が自分のお気に入りリストにサービス提供者を追加したいと思うか、単にフィードバックを提供したいだけかに応じて異なることがあるということを当業者は理解するであろう。
【0413】
図12Aは、サービス提供者が否定的なフィードバックを顧客に与える例示的なワークフローを示す。サービス要求を完了させ(ステップ1201)、支払いを受け取ると、サービス提供者は、フィードバックを提供するオプションを有する(判定1202)。サービス提供者がフィードバックを提供しないと判定する場合、処理は終わる(ステップ1203)。サービス提供者がフィードバックを提供すると判定する場合(ステップ1204)、フィードバックは、否定的(ステップ1205)、中間的(ステップ1206)、又は肯定的(ステップ1207)という、3つのカテゴリに基づいて提供される。フィードバックが否定的であるか、中間的であるか、肯定的であるかは、サービス提供者がサービスを提供した顧客について、サービス提供者がどのように感じたかによる。サービス提供者がこの顧客に肯定的なフィードバックを与えると、サービス提供者は、例えば輸送サービスのサブカテゴリの自分のお気に入りリストにこの顧客を追加することを要求するオプションを有するか(ステップ1208)、又はサービス提供者はお気に入りリスト若しくはブラックリストに顧客を追加していないので、サービス提供者は、この顧客の将来の選択に影響を及ぼさない中間的なフィードバックを単に提供するだけである(ステップ1209)。サービス提供者が否定的なフィードバックを提供すると、サービス提供者は自分のブラックリストに顧客を追加するオプションを有し、自分が自分のブラックリストにこの顧客を追加したいと思う具体的な理由を示す(ステップ1210)。
【0414】
サービスのタイプに応じて、否定的なフィードバックに対する異なる理由があってよいということを当業者は理解するであろう。サービスの1つのサブカテゴリのブラックリストに顧客を追加するとき、サービス提供者は、自分がサービスの別のサブカテゴリのブラックリストにも顧客を追加したいと思うかどうかを判定することができる。顧客は自分がサービス提供者に否定的なフィードバックを与えたいと思う場合、理由を説明することができる。輸送サービスの場合、これらの理由は、不潔さ(ステップ1211)、理由を提供することもなく顧客が姿を現さない(ステップ1212)、顧客がうるさすぎる(ステップ1213)、口頭若しくは身体的な虐待(ステップ1214)、顧客が支払いを拒否する(ステップ1215)、又は否定的なフィードバックの他の任意の理由(ステップ1216)を含んでよいがこれらに限定されない。否定的なフィードバックの中で提供された理由に基づいて、システムは一定時間後に、顧客がブラックリストに載せられたことを顧客に通知する(ステップ1217)。この顧客が否定的なフィードバックを与えられたのが、これが初めてのことであるかどうか、及び理由が何であるかに応じて、システムは、何が行われるべきかを判断し(判定1218)、この顧客が否定的なフィードバックを通知されたのが、これが初めてのことである場合、システムは、(必要なら)この顧客に警告を与えることができる(ステップ1219)。否定的なフィードバックが再発している場合、システムは、(必要なら)顧客を停止するか、又は別の方法で解除することができる(ステップ1220)。
【0415】
フィードバック情報のすべては、システムのデータベースに格納され、顧客がブラックリストに載せられたことを顧客に通知又は警告するために、この情報を分析及び処理することによって、最高のサービス提供者と顧客のマッチを識別するためにさらに使用される。顧客は自分がブラックリストに載せられた理由をさらに通知され、その結果、彼らは適正な措置をとる。
【0416】
サービス提供者は、顧客が輸送サービスを要求したか、配達サービスを要求したかに関わらず、顧客にフィードバックを提供することができるということを当業者は理解するであろう。様々なタイプのサービスに関するフィードバックを提供する手続きは同じものであるが、否定的なフィードバックを提供する理由に違いがあることもある。ステップ1201~1210、及びステップ1217~1220は、配達サービスに関して同じである。
【0417】
図12Bは、サービス提供者が肯定的なフィードバックを顧客に与える例示的なワークフローを示す。サービス要求を完了させ(ステップ1201)、支払いを受け取ると、サービス提供者は、フィードバックを提供する選択肢を有する(判定1202)。サービス提供者がフィードバックを提供しないと判定する場合、処理は終わる(ステップ1203)。サービス提供者がフィードバックを提供すると判定する場合(ステップ1204)、フィードバックは、否定的(ステップ1205)、中間的(ステップ1206)、又は肯定的(ステップ1207)という、3つのカテゴリに基づいて提供される。フィードバックが否定的であるか、中間的であるか、肯定的であるかは、サービス提供者がサービス提供した顧客について、サービス提供者がどのように感じたかによる。サービス提供者が肯定的なフィードバックを与えると、サービス提供者は、例えば、輸送サービスのサブカテゴリの自分のお気に入りリストにこの顧客を追加するオプションを有し、自分が自分のお気に入りリストにこの顧客を追加したいと思う理由を示し(ステップ1208)、又はサービス提供者はお気に入りリスト若しくはブラックリストに顧客を追加していないので、サービス提供者は、この顧客の将来の選択に影響を及ぼさない中間的なフィードバックを単に提供することだけができる(ステップ1209)。サービス提供者が否定的なフィードバックを提供すると、サービス提供者は自分のブラックリストに顧客を追加するオプションを有し、理由を提供する(ステップ1210)。サービス要求が、輸送サービスに対するものか、配達サービスに対するものかに応じて、肯定的なフィードバックを与える非常に多くの理由があってよいということを当業者は理解するであろう。サービスの1つのサブカテゴリに関するお気に入りリストに顧客を追加すると、サービス提供者は、自分がサービスの別のサブカテゴリの自分のお気に入りリストにも、この同じ顧客を追加したいと思うかどうかを判定することができる。顧客は肯定的なフィードバックの理由を提供することができる。輸送サービスに関して、これらの理由は、礼儀正しさ(ステップ1221)、機敏さ(ステップ1222)、寛大さ(ステップ1223)、思いやりのあること(ステップ1224)、その他の理由(ステップ1225)を含んでよいがこれらに限定されない。
【0418】
フィードバック及び提供された理由に基づいて、システムは、顧客がこのサービス提供者のお気に入りリストに追加されたことを顧客に通知する(ステップ1226)。肯定的なフィードバックを顧客に提供するサービス提供者のワークフローは、サービス提供者がお気に入りリストに顧客を追加したいと思うか、ただフィードバックを提供したいだけかに応じて相違することがあるということを当業者は理解するであろう。
【0419】
本発明のいくつかの例証的な実施例が、添付の図面を参照しながら本明細書で詳細に説明された。それでも、本発明はこれらの正確な実施例に限定されないということが当業者によって理解されよう。むしろ様々な修正が、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく行われて良い。例えば、図に描写されたワークフローは、示されたステップの特定の順序を必要としない。ステップと、これらのステップが行われる順序の両方は、本発明の機能を犠牲にすることなく実質的に変わってよい。したがって、本発明の範囲が添付の特許請求の範囲によって定義されることが意図される。
【0420】
本明細書で提示される機能及び動作は、いずれの特定のコンピュータ又は他の装置にも本来的に関連しない。様々な特化されたシステムが、本明細書における教示に従ってプログラムと共に使用されてもよく、また必要とされる方法ステップを実行するために、さらに特化された装置を構築するのが便利であることを立証してもよい。様々なこれらのシステムに必要とされる構造は、同等の変形形態と共に当業者には明白であろう。さらに本発明の実施例は、いずれの特定のプログラミング言語についても説明されていない。本明細書で説明されるような本教示を実装するために様々なプログラミング言語が使用されてよく、具体的な言語への任意の参照が、本発明の実施例の実施可能且つ最良の形態の開示のために提供されるということが理解される。本発明の実施例は、非常に多くのトポロジ上の多種多様なコンピュータ・ネットワーク・システムによく適している。この分野の中で、大規模ネットワークの構成及び管理は、インターネットなどのネットワーク上の異なるコンピュータ及びストレージ・デバイスに通信連結されたストレージ・デバイス及びコンピュータを含む。
【0421】
本明細書で説明された機能、システム、及び方法は、言語の多くで利用され、提示されてよい。個別のシステムが1つ又は複数の言語で提示されてもよく、この言語は、上述の処理又は方法のいずれかの時点で容易に変更されてもよい。システムが提供され得る非常に多くの言語があり、本発明の実施例は、いずれの言語による使用に対しても考慮されているということを当業者は理解するであろう。複数の実施例が開示されたが、本発明のさらに他の実施例が、この詳細な説明から当業者には明白になるであろう。理解しやすい簡素化された図を提供するために、以前のセクションで詳述した概念の多くが簡略化するために凝縮され、説明された詳細が任意の実現可能な手法で以下の説明のアプローチに組み込まれ得ると考えられるということが理解されよう。
【0422】
本明細書で説明された例示的な実施例は例証的なものであり、多くの修正が本開示の精神又は添付の特許請求の範囲の範囲から逸脱することなく導入されてよい。様々な例示的な実施例のさらなる要素及び/又は特徴は、本開示及び添付の特許請求の範囲の範囲内で、互いに組み合わされ、及び/又は互いに代用されてよく、例示的な実施例の説明がこの可能性に言及しなくても、説明の不足が、不可能であることを意味することを意図するものではない。本発明は、本発明の精神及び範囲から全く逸脱することなく、様々な自明の態様において無数に変更することができる。任意の又はすべての図で使用される例は、意図された最終的な表示であるということを意図しない。これらは顧客及びサービス提供者によって事前設定された潜在的なカスタマイズされた設定の実例であり、潜在的な表示の一部として表示されるということが当業者には自明である。