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特許7368073情報管理装置、画像形成装置、情報管理方法および情報管理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-16
(45)【発行日】2023-10-24
(54)【発明の名称】情報管理装置、画像形成装置、情報管理方法および情報管理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/10 20230101AFI20231017BHJP
   B41J 29/38 20060101ALI20231017BHJP
   H04N 1/00 20060101ALI20231017BHJP
【FI】
G06Q10/10
B41J29/38
H04N1/00 C
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2017161324
(22)【出願日】2017-08-24
(65)【公開番号】P2019040353
(43)【公開日】2019-03-14
【審査請求日】2020-07-21
【審判番号】
【審判請求日】2022-05-31
(73)【特許権者】
【識別番号】000001270
【氏名又は名称】コニカミノルタ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】近藤 敦士
【合議体】
【審判長】伏本 正典
【審判官】松田 直也
【審判官】鹿野 博嗣
(56)【参考文献】
【文献】特開2000-315228(JP,A)
【文献】特開2010-20613(JP,A)
【文献】特開2012-43213(JP,A)
【文献】特開2009-3356(JP,A)
【文献】特開2009-64250(JP,A)
【文献】特開2007-207049(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
B41J 29/38
H04N 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報管理装置であって、
会議で使用される会議資料と、前記会議資料の識別番号と、前記会議の開催に関する会議情報とを対応づけて記憶するための記憶部と、
前記会議資料を出力するための出力部と、
会議資料の入力を受け付ける入力部と、
前記入力部によって受け付けられた会議資料の識別番号と、前記記憶部に格納されている会議資料の識別番号とに基づいて、前記入力された会議資料が前記記憶部に存在するか否かを判定する判定部と、
前記入力された会議資料が前記記憶部に存在する場合に、前記入力部によって受け付けられた前記会議資料の前記識別番号に基づいて、前記入力された会議資料に対応する前記会議情報を、前記記憶部から取得するための取得部と、
前記入力された会議資料が前記記憶部に存在する場合に、前記取得された会議情報をユーザーに通知するための通知部とを備え、
前記記憶部は、前記会議情報として、前記会議の主催者および参加者の情報を記憶し、
前記通知部は、前記記憶部に記憶された前記会議資料が、ユーザーの前記情報管理装置に対する資料更新の操作に基づいて更新されると、当該会議資料に対応する会議の参加者に、当該会議資料の更新情報を通知し、
前記情報管理装置は、
前記出力される会議資料に、識別番号を付加するための付加部と、
前記識別番号が付加された会議資料から、当該識別番号を抽出するための抽出部と、をさらに備え、
前記取得部は、前記抽出された識別番号に基づいて前記会議情報を取得し、
前記出力部は、印刷装置を含み、
前記付加部は、地紋印刷を行なうことにより、印刷される会議資料に前記識別番号を付加し、
前記入力部は、前記地紋印刷により識別番号が付加された会議資料を読み込むためのスキャナーを含み、
前記抽出部は、前記スキャナーにより読み込まれた会議資料より、当該会議資料に地紋印刷された識別番号を抽出し、
前記情報管理装置は、前記情報管理装置に対して会議資料入力操作を行ったユーザーが、読み込まれた会議資料に対応する会議の主催者および参加者として前記記憶部に記憶されていないことに基づいて、当該ユーザーに当該会議に参加するか否かの選択を促す出欠選択部をさらに備える、情報管理装置。
【請求項2】
前記会議情報は、当該会議の日時または場所を含む、請求項1に記載の情報管理装置。
【請求項3】
前記出力部は、前記記憶部に記憶されている会議資料を送信するための送信インターフェイスを含み、
前記付加部は、前記送信される会議資料のプロパティに前記識別番号を付加する、請求項1に記載の情報管理装置。
【請求項4】
前記入力部は、会議資料を受信するための受信インターフェイスを含み、
前記抽出部は、前記受信された会議資料のプロパティから前記識別番号を抽出する、請求項3に記載の情報管理装置。
【請求項5】
前記情報管理装置は、当該情報管理装置に固有なシリアル番号を保有しており、
前記付加部は、前記シリアル番号を前記会議資料にさらに付加する、請求項1~4のいずれか1項に記載の情報管理装置。
【請求項6】
前記ユーザーが前記会議への参加を選択したことに基づいて、前記通知部は、当該ユーザーに前記会議情報および前記会議資料を通知し、前記会議の主催者に参加者の追加を通知する、請求項1に記載の情報管理装置。
【請求項7】
前記情報管理装置のユーザーによって入力されたユーザー識別情報が、読み込まれた会議資料に対応する会議の参加者として前記記憶部に記憶されている参加者リストに含まれていることに基づいて、前記参加者リストに含まれる会議への参加種別の変更を受け付ける操作部をさらに備える、請求項1に記載の情報管理装置。
【請求項8】
前記操作部は、前記ユーザーが前記会議への不参加を設定したことに基づいて、当該ユーザーに、当該会議に対応する会議資料の更新情報を通知されるか否かをさらに設定させる、請求項7に記載の情報管理装置。
【請求項9】
請求項1~8のいずれか1項に記載の情報管理装置を搭載した、画像形成装置。
【請求項10】
コンピューターによる情報管理方法であって、
前記コンピューターのプロセッサーが、会議で使用される会議資料と、前記会議資料の識別番号と、前記会議の開催に関する会議情報とを対応づけて記憶部に記憶するステップと、
前記プロセッサーが、前記会議資料を出力するステップと、
前記プロセッサーが、会議資料の入力を受け付けるステップと、
前記プロセッサーが、前記受け付けられた会議資料の識別番号と、前記記憶部に格納されている会議資料の識別番号とに基づいて、前記入力された会議資料が前記記憶部に存在するか否かを判定するステップと、
前記入力された会議資料が前記記憶部に存在する場合に、前記プロセッサーが、前記受け付けられた前記会議資料の前記識別番号に基づいて、前記入力された会議資料に対応する前記会議情報を、前記記憶部から取得するステップと、
前記入力された会議資料が前記記憶部に存在する場合に、前記プロセッサーが、前記取得された会議情報をユーザーに通知するステップとを含み、
前記会議情報は、前記会議の主催者および参加者の情報を含み、
前記通知するステップは、前記会議資料が、ユーザーによる前記コンピューターに対する資料更新の操作に基づいて更新されると、当該会議資料に対応する会議の参加者に、当該会議資料の更新情報を通知するステップを含み、
前記情報管理方法は、
前記プロセッサーが、前記出力される会議資料に、識別番号を付加するステップと、
前記プロセッサーが、前記識別番号が付加された会議資料から、当該識別番号を抽出するステップと、をさらに含み、
前記取得するステップは、前記抽出された識別番号に基づいて前記会議情報を取得するステップを含み、
前記出力するステップは、印刷するステップを含み、
前記付加するステップは、地紋印刷を行なうことにより、印刷される会議資料に前記識別番号を付加するステップを含み、
前記入力を受け付けるステップは、前記地紋印刷により識別番号が付加された会議資料をスキャナーで読み込むステップを含み、
前記抽出するステップは、前記スキャナーにより読み込まれた会議資料より、当該会議資料に地紋印刷された識別番号を抽出するステップを含み、
前記情報管理方法は、前記コンピューターに対して会議資料入力操作を行ったユーザーが、読み込まれた会議資料に対応する会議の主催者および参加者として前記記憶部に記憶されていないことに基づいて、当該ユーザーに当該会議に参加するか否かの選択を促すステップをさらに含む、情報管理方法。
【請求項11】
記憶部に情報を記憶させて管理する情報管理方法を、制御装置に実行させるプログラムであって、
前記プログラムは、制御装置に、
会議で使用される会議資料と、前記会議資料の識別番号と、前記会議の開催に関する会議情報とを対応づけて記憶部に記憶するステップと、
前記会議資料を出力するステップと、
前記会議資料の入力を受け付けるステップと、
前記受け付けられた会議資料の識別番号と、前記記憶部に格納されている会議資料の識別番号とに基づいて、前記入力された会議資料が前記記憶部に存在するか否かを判定するステップと、
前記入力された会議資料が前記記憶部に存在する場合に、前記受け付けられた前記会議資料の前記識別番号に基づいて、前記入力された会議資料に対応する前記会議情報を、前記記憶部から取得するステップと、
前記入力された会議資料が前記記憶部に存在する場合に、前記取得された会議情報をユーザーに通知するステップとを実行させ、
前記会議情報は、前記会議の主催者および参加者の情報を含み、
前記通知するステップは、前記会議資料が、ユーザーの前記制御装置に対する資料更新の操作に基づいて更新されると、当該会議資料に対応する会議の参加者に、当該会議資料の更新情報を通知するステップを含み、
前記プログラムは、前記制御装置に、
前記出力される会議資料に、識別番号を付加するステップと、
前記識別番号が付加された会議資料から、当該識別番号を抽出するステップとをさらに実行させ、
前記取得するステップは、前記抽出された識別番号に基づいて前記会議情報を取得するステップを含み、
前記出力するステップは、印刷するステップを含み、
前記付加するステップは、地紋印刷を行なうことにより、印刷される会議資料に前記識別番号を付加するステップを含み、
前記入力を受け付けるステップは、前記地紋印刷により識別番号が付加された会議資料をスキャナーで読み込むステップを含み、
前記抽出するステップは、前記スキャナーにより読み込まれた会議資料より、当該会議資料に地紋印刷された識別番号を抽出するステップを含み、
前記プログラムは、前記制御装置に、
前記制御装置に対して会議資料入力操作を行ったユーザーが、読み込まれた会議資料に対応する会議の主催者および参加者として前記記憶部に記憶されていないことに基づいて、当該ユーザーに当該会議に参加するか否かの選択を促すステップをさらに実行させる、情報管理方法を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報管理装置に関し、より特定的には会議情報を管理する情報管理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、会議情報を管理する情報管理装置が普及している。これら情報管理装置では、会議情報とともに、会議資料を管理することにより、ユーザーの利便性を図っている。たとえば特許文献1は、「会議参加者に会議資料を配付する手間を省く」ための会議管理サーバーを開示している([要約]の[課題]参照)。また、特許文献2は、「サーバーによって管理されているスケジュールに関連づけて記憶されているドキュメントの閲覧を簡便化する」ための情報機器を開示している([要約]の[課題]参照)。
【0003】
また、特許文献3は、「会議の主題となる資料(会議主題資料)とこれに紐付けられた過去関連会議資料を自動ダウンロードする」情報処理装置を開示している([要約]の[解決手段]参照)。さらに、特許文献4は、「配布資料の返却・回収に関する管理を行うことができる」配布資料管理システムを開示している([要約]の[課題]参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2014-36300号公報
【文献】特開2014-232342号公報
【文献】特開2014-174767号公報
【文献】特開2010-224674号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記先行技術文献に記載されているような情報管理装置では、会議資料を手に入れた際に、それがどのような会議で用いられるものか分からなかった。したがって、配布された会議資料から、当該会議資料が使用される会議について知ることができる技術が必要とされている。
【0006】
本開示は、上記問題点を解決するためになされたものであり、ある局面における目的は、配布された会議資料から、当該会議資料が使用される会議について知ることができる技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
ある局面に従うと、情報管理装置は、会議で使用される会議資料のデータと会議資料の識別番号と会議の開催に関する会議情報とを対応づけて記憶するための記憶部と、当該データに基づいて会議資料を出力するための出力部と、出力された会議資料の入力を受け付ける入力部と、識別番号に基づいて入力部によって読み込まれた会議資料に対応する会議情報を記憶部から取得するための取得部と、取得部によって取得された会議情報をユーザーに通知するための通知部、とを備える。
【0008】
好ましくは、会議情報は、当該会議の日時または場所を含む。
好ましくは、情報管理装置は会議資料に、割り当てられた識別番号を付加するための付加部と、識別番号が付加された会議資料から当該識別番号を抽出するための抽出部と、をさらに備える。取得部は抽出された識別番号に基づいて会議情報を取得する。
【0009】
好ましくは、出力部は、データを用いて会議資料を印刷するための印刷装置を含む。付加部は、地紋印刷を行なうことにより印刷される会議資料に識別番号を付加する。
【0010】
好ましくは、入力部は、会議資料を読み込むためのスキャナーを含む。抽出部は、スキャナーにより読み込まれた会議資料のデータより、当該会議資料に地紋印刷された識別番号を抽出する。
【0011】
好ましくは、出力部は、データを送信するための送信インターフェイスを含む。付加部は、データで送信される会議資料のプロパティに識別番号を付加する。
【0012】
好ましくは、入力部は、会議資料のデータを受信するための受信インターフェイスを含む。抽出部は、データで受信された会議資料のプロパティから識別番号を抽出する。
【0013】
好ましくは、情報管理装置は、当該情報管理装置に固有なシリアル番号を保有している。付加部は、シリアル番号を会議資料にさらに付加する。
【0014】
好ましくは、記憶部は、会議情報として、会議の主催者および参加者の情報を記憶する。通知部は、記憶部に記憶された会議資料が主催者によって更新されると、当該会議資料に対応する会議の参加者に、当該会議資料の更新情報を通知する。
【0015】
好ましくは、情報管理装置のユーザーが、読み取られた会議資料に対応する会議の主催者および参加者として記憶部に記憶されていないことに基づいて、当該ユーザーに当該会議に参加するか否かの選択を促す出欠選択部をさらに備える。
【0016】
好ましくは、ユーザーが会議への参加を選択したことに基づいて、通知部は、当該ユーザーに会議情報および会議資料を通知し、会議の主催者に参加者の追加を通知する。
【0017】
好ましくは、情報管理装置は、情報管理装置のユーザーが、読み取られた会議資料に対応する会議の参加者として記憶部に記憶されていることに基づいて、当該ユーザーに、当該会議への不参加を設定させる操作部をさらに備える。
【0018】
好ましくは、操作部は、ユーザーが会議への不参加を設定したことに基づいて、当該ユーザーに、当該会議に対応する会議資料の更新情報を通知されるか否かをさらに設定させる。
【0019】
好ましくは、上述の情報管理装置を搭載した、画像形成装置が提供される。
他の局面に従うと、記憶部に情報を記憶させて管理する情報管理方法が提供される。当該情報管理方法は、会議で使用される会議資料のデータと会議資料の識別番号と会議の開催に関する会議情報とを対応づけて記憶するステップと、データに基づいて会議資料を出力するステップと、出力された会議資料の入力を受け付けるステップと識別番号に基づいて、入力を受け付けるステップで読み込まれた会議資料に対応する会議情報を記憶部から取得するステップと、取得するステップによって取得された会議情報をユーザーに通知するステップとを備える。
【0020】
さらに他の局面に従うと、記憶部に情報を記憶させて管理する情報管理方法を、制御装置に実行させるプログラムが提供される。当該プログラムは、制御装置に、会議で使用される会議資料のデータと会議資料の識別番号と会議の開催に関する会議情報とを対応づけて記憶するステップとデータに基づいて会議資料を出力するステップと、出力された会議資料の入力を受け付けるステップと、識別番号に基づいて入力を受け付けるステップで読み込まれた会議資料に対応する会議情報を記憶部から取得するステップと、取得するステップによって取得された会議情報をユーザーに通知するステップとを実行させる。
【0021】
上記および他の目的、特徴、局面および利点は、添付の図面と関連して理解される次の詳細な説明から明らかとなるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】情報管理装置の内部構造の一例を示す図である。
図2】情報管理装置の主要なハードウェア構成を示すブロック図である。
図3】本実施の形態に従う画像形成装置の使用例を示す図である。
図4】情報管理装置の機能ブロック図である。
図5】記憶装置のデータ構造の一例を示す図である。
図6】会議登録処理を表わすフローチャートである。
図7】会議登録処理において図5に示される会議リストの更新を示す図である。
図8】資料登録処理を表わすフローチャートである。
図9】資料登録処理において図5に示される資料リストの更新を示す図である。
図10】資料更新処理を表わすフローチャートである。
図11】資料更新処理において図9に示される資料リストの更新を示す図である。
図12】飛入参加処理を表わすフローチャートである。
図13】飛入参加処理において図5に示される参加者リストの更新を示す図である。
図14】種別変更処理を表わすフローチャートである。
図15】種別変更処理において図5に示される参加者リストの更新を示す図である。
図16】第2の実施の形態における情報管理装置の機能ブロック図である。
図17】第2の実施の形態における会議資料の入力方法を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、図面を参照しつつ、本発明に従う各実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、これらについての詳細な説明は繰り返さない。なお、以下で説明される各実施の形態および各変形例は、適宜選択的に組み合わされてもよい。
【0024】
<第1の実施の形態>
[1.情報管理装置100の構成]
図1を参照して、情報管理装置100について説明する。図1は、情報管理装置100の内部構造の一例を示す図である。
【0025】
本実施形態における情報管理装置100は、いわゆる画像形成装置として構成されており、カラープリンタ、モノクロプリンタ、またはファックスであってもよいし、モノクロプリンタ、カラープリンタおよびファックスの複合機(すなわち、MFP(Multi-Functional Peripheral))であってもよい。
【0026】
情報管理装置100は、用紙の収納部60A~60Dと、給紙部としての給紙ローラー61と、用紙の搬送ローラー62と、用紙センサ63と、タイミングローラー87と、タイミングセンサ88と、切替爪89と、反転ローラー70と、情報管理装置100を制御するための制御装置101と、トナー像を用紙に印刷するための画像形成部110とを含む。
【0027】
収納部60A~60Dは、用紙がセットされるカセットである。以下では、収納部60A~60Dの1つを代表して収納部60ともいう。収納部60は、情報管理装置100から脱着可能に構成されている。ユーザーは、情報管理装置100から収納部60を外すことで収納部60に用紙Sをセットすることができる。収納される用紙Sのサイズは、収納部60A~60D間で異なっていてもよいし、同じであってもよい。
【0028】
給紙ローラー61は、給紙クラッチ(図示しない)を介してモーター(図示しない)に接続されている。当該モーターは、制御装置101によって制御される。制御装置101は、ユーザーから印刷指示を受けたことに基づいて、モーターを駆動する。モーターは、給紙クラッチを介して給紙ローラー61を回転する。これにより、用紙Sは収納部60から搬送経路41に1枚ずつ送り出される。
【0029】
搬送ローラー62は、収納部60から送り出された用紙Sを、搬送経路41に沿って搬送する。搬送ローラー62は、モーター(図示しない)に接続されている。制御装置101は、当該モーターを駆動することで搬送ローラー62を回転し、搬送経路41に沿って用紙Sを搬送する。用紙Sは、画像形成部110に搬送される。
【0030】
画像形成部110は、印刷対象の画像パターンに従ってトナー像を形成し、当該トナー像を用紙Sに印刷する。タイミングローラー87は、タイミングセンサ88による用紙の検知結果に基づいて、画像形成部110内を搬送されるトナー像の位置に合わせて用紙Sの搬送を調整する。これにより、画像形成部110で形成されたトナー像が、用紙Sの適切な位置に印刷される。
【0031】
その後、情報管理装置100が片面印刷の指示を受け付けている場合には、制御装置101は、切替爪89を駆動し、用紙Sをトレー48に排紙する。他方、情報管理装置100が両面印刷の指示を受け付けている場合には、制御装置101は、切替爪89を駆動し、用紙Sを反転ローラー70に搬送する。その後、用紙Sは、搬送ローラー62に送られ、再び画像形成部110を通過する。トナー像が用紙Sの裏面に印刷され、用紙Sはトレー48に排紙される。
【0032】
[2.情報管理装置100のハードウェア構成]
図2を参照して、情報管理装置100のハードウェア構成の一例について説明する。図2は、情報管理装置100の主要なハードウェア構成を示すブロック図である。
【0033】
図2に示されるように、情報管理装置100は、制御装置101と、ROM(Read Only Memory)102と、RAM(Random Access Memory)103と、通信インターフェイス104と、操作パネル107と、スキャナー108と、記憶装置120とを含む。
【0034】
制御装置101は、たとえば、少なくとも1つの集積回路によって構成される。集積回路は、たとえば、少なくとも1つのCPU(Central Processing Unit)、少なくとも1つのASIC(Application Specific Integrated Circuit)、少なくとも1つのFPGA(Field Programmable Gate Array)、またはそれらの組み合わせなどによって構成される。
【0035】
制御装置101は、本実施の形態に従う制御プログラム122などの各種プログラムを実行することで情報管理装置100の動作を制御する。制御装置101は、制御プログラム122の実行命令を受け付けたことに基づいて、記憶装置120からRAM103に制御プログラム122を読み出す。RAM103は、ワーキングメモリとして機能し、制御プログラム122の実行に必要な各種データを一時的に格納する。
【0036】
通信インターフェイス104には、アンテナ(図示しない)などが接続される。情報管理装置100は、当該アンテナを介して、外部の通信機器との間でデータをやり取りする。外部の通信機器は、たとえば、スマートフォンなどの携帯通信端末、サーバーなどを含む。情報管理装置100は、制御プログラム122をアンテナを介してサーバーからダウンロードできるように構成されてもよい。
【0037】
操作パネル107は、ディスプレイとタッチパネルとで構成されている。ディスプレイおよびタッチパネルは互いに重ねられており、操作パネル107は、たとえば、情報管理装置100に対する印刷操作やスキャン操作などを受け付ける。
【0038】
スキャナー108は、原稿の画像データを取得するように構成された公知のハードウェア資源によって実現される。
【0039】
記憶装置120は、たとえば、ハードディスクや外付けの記憶装置などの記憶媒体である。記憶装置120は、本実施の形態に従う制御プログラム122を格納する。制御プログラム122の格納場所は記憶装置120に限定されず、制御装置101の記憶領域(たとえば、キャッシュなど)、ROM102、RAM103、外部機器(たとえば、サーバー)などであってもよい。
【0040】
制御プログラム122は、単体のプログラムとしてではなく、モジュールとしての任意のプログラムの一部に組み込まれて提供されてもよい。この場合、本実施の形態に従う制御処理は、任意のプログラムと協働して実現される。このような一部のモジュールを含まないプログラムであっても、本実施の形態に従う制御プログラム122の趣旨を逸脱するものではない。さらに、制御プログラム122によって提供される機能の一部または全部は、専用のハードウェアによって実現されてもよい。さらに、少なくとも1つのサーバーが制御プログラム122の処理の一部を実行する所謂クラウドサービスのような形態で情報管理装置100が構成されてもよい。
【0041】
[3.情報管理装置100の機能]
図3を参照して、情報管理装置100によって実現される機能について説明する。図3は、本実施の形態に従う画像形成装置の使用例を示す図である。
【0042】
図3に示すように、会議の主催者Aは、情報管理装置100に対して会議情報および会議資料を登録する(図3(1)に対応)。情報管理装置100は、会議資料および会議情報が登録されると、参加予定者Bに対して会議情報および会議資料を通知する(図3(2)に対応)。
【0043】
参加予定者Bは、参加希望者Cに当該会議資料を提供する(図3(3)に対応)。たとえば、参加予定者Bは、参加希望者Cに対して、会議資料の印刷物を配布する。参加希望者Cは、提供された会議資料を情報管理装置100のスキャン機能を用いて読み取る(図3(4)に対応)。別の局面において、参加予定者Bは、参加希望者Cに対して会議資料のデータを送信してもよい。この場合、参加希望者Cは、受信したデータを情報管理装置100に入力し得る。
【0044】
会議資料が読み取られると、情報管理装置100は、会議資料に対応する会議情報を参加希望者Cに通知すると共に、会議への参加希望者Cに対して、出欠の選択を促す(図3(5)に対応)。参加希望者Cは、会議への参加候補者として、情報管理装置100のユーザーとして予め登録されている。予め登録されているユーザーのうちの一人として、参加希望者Cが会議への参加を選択すると、情報管理装置100は、参加希望者Cを飛入参加者として登録し(図3(6)に対応)、その旨を主催者Aに通知する(図3(7)に対応)。
【0045】
[4.情報管理装置100の機能ブロック構成]
図4を参照して、上記機能を実現するための機能構成を説明する。図4は、情報管理装置100の機能ブロック図である。
【0046】
情報管理装置100の備える記憶装置120は、会議ごとに会議資料のデータと会議の開催に関する会議情報とを識別番号で対応づけて記憶している。より具体的には、記憶装置120は、会議情報として、会議の日程、場所、参加予定者などの開催に関する情報を記憶する。識別番号の対応づけについての具体的な態様は、後述する。
【0047】
制御装置101は、付加部111と、出力部112と、抽出部113と、入力部114と、取得部115と、通知部116と、出欠選択部117とを備える。出力部112は、会議資料Dを、印刷装置としての画像形成部110で印刷することにより出力する。付加部111は、記憶装置120に記憶された情報に基づいて、出力される会議資料に当該会議資料の識別番号を付加する。より具体的には、付加部111は、たとえば、画像形成部110を用いて識別番号を地紋印刷することにより、印刷される会議資料に識別番号を付加する。別の局面において、付加部111は、識別番号を会議資料データのプロパティ部に追加する。
【0048】
入力部114は、画像形成部110によって印刷された会議資料Dをスキャナー108を用いて読み込む。抽出部113は、入力部114によって読み込まれた会議資料Dのスキャンデータに基づいて、会議資料に地紋印刷されている識別番号a1を抽出する。
【0049】
取得部115は、抽出部113によって抽出された識別番号a1に基づいて、当該識別番号と対応する会議情報A1を記憶装置120から取得する。通知部116は、取得部115によって取得された会議情報A1を操作パネル107に表示することにより、会議情報A1を操作ユーザーに通知する。出欠選択部117は、操作パネル107に会議情報A1を表示した会議C1への参加を予定していない操作ユーザーに対して、会議C1に参加するか否かの選択を促す。
【0050】
[5.記憶装置120のデータ構造]
図5を参照して、記憶装置120のデータ構造について説明する。図5は、記憶装置120のデータ構造の一例を示す図である。
【0051】
図5に示すように、記憶装置120は、会議リスト500と、参加者リスト510と、資料リスト520と、ユーザーリスト530とを少なくとも備える。これらリストは、たとえば、記憶装置120内において関係データベースとして実装され得る。
【0052】
会議リスト500は、会議の開催情報を示すリストであり、会議ID(Identification)501と、日時502と、場所503とを含む。
【0053】
会議IDは、会議ごとに固有に割り当てられた識別番号であり、会議リスト500の主キーを構成する。日時502および場所503は、当該会議の開催される日時および場所を表わす。
【0054】
参加者リスト510は、会議の参加者についての情報を示すリストであり、会議ID501と、ユーザーID531と、種別513とを含む。参加者リスト510では、会議ID501とユーザーID531とが、主キーを構成する。
【0055】
種別513は、ユーザーごとの会議における参加種別を意味する。種別513としては、たとえば、0:主催、1:参加、2:飛入、3:欠席、4:不参加の5つが用意されている。
【0056】
「主催」とは、当該会議の主催者を意味する。「参加」とは、主催者が当該会議を情報管理装置100に登録した時点での参加予定者を意味する。「飛入」とは、主催者が当該会議を情報管理装置100に登録した時点では参加者として登録されていなかったが、本人の希望により参加することとなったユーザーを表わす。
【0057】
「欠席」とは、当該会議に欠席するが、会議資料の更新時の通知は受け取るユーザーを表わす。「不参加」とは、当該会議に参加する必要がなくなり、会議資料の更新時の通知が不要となったユーザーを表わす。
【0058】
資料リスト520は、会議資料についての情報を保持するリストであり、資料ID521と、リビジョン522と、資料名523と、会議ID501と、リンク先アドレス525アドレスとを備える。
【0059】
資料ID521は、資料ごとに固有に割り当てられた識別番号である。リビジョン522は、各資料の更新ごとの版数を意味する。資料リスト520では、資料ID521とリビジョン522とが、主キーを構成する。
【0060】
資料名523は、各資料の名称を意味する。会議ID501は、各資料が使用される会議を意味しており、会議リスト500の主キーを参照する、いわゆる外部キーとして機能する。リンク先アドレス525は、各資料の格納先のリンク先アドレスを意味する。
【0061】
ユーザーリスト530は、ユーザー情報を示すリストであり、ユーザーID531と、ユーザー名532と、メールアドレス533とを備える。
【0062】
ユーザーID531は、ユーザーごとに固有に割り振られた識別番号である。ユーザーリスト530では、ユーザーID531が主キーを構成する。ユーザー名532は、ユーザーの氏名を意味する。メールアドレス533は、ユーザーごとのメールアドレスを意味する。
【0063】
[6.処理手順]
(会議登録)
図6および図7を参照して、会議登録機能の処理手順を説明する。図6は、会議登録処理を表わすフローチャートである。図7は、会議登録処理において図5に示される会議リスト500の更新を示す図である。
【0064】
ステップS610において、制御装置101は、操作ユーザーの操作に基づいて、操作ユーザーによる会議登録の操作が行われたか否かを判定する。制御装置101は、会議登録の操作が行われたと判定した場合(ステップS610においてYES)、制御をステップS620に切り替える。そうでない場合(ステップS610においてNO)、制御装置101は、再度ステップS610の処理を行う。
【0065】
ステップS620において、制御装置101は、登録対象の会議を会議リスト500に登録する。図7(A)に例示するように、制御装置101は、会議リスト500に、会議ID「AAA3」のレコードを追加する。その後、制御装置101は、制御をステップS630に切り替える。
【0066】
ステップS630において、制御装置101は、操作ユーザーの操作に基づいて、操作ユーザーによる参加者登録の操作が行われたか否かを判定する。制御装置101は、参加者登録の操作が行われたと判定した場合(ステップS630においてYES)、制御をステップS640に切り替える。そうでない場合(ステップS630においてNO)、制御装置101は、再度ステップS630の処理を行う。
【0067】
ステップS640において、制御装置101は、参加予定ユーザーの情報を参加者リスト510に登録する。図7(B)に例示するように、制御装置101は、参加者リスト510に、会議ID「AAA3」、ユーザーID「0002」のレコードと、会議ID「AAA3」、ユーザーID「0003」のレコードとを追加する。その後、制御装置101は、処理を終了する。
【0068】
(資料登録)
図8および図9を参照して、資料登録機能の処理手順を説明する。図8は、資料登録処理を表わすフローチャートである。図9は、資料登録処理において図5に示される資料リスト520の更新を示す図である。
【0069】
ステップS710において、制御装置101は、操作ユーザーの操作に基づいて、資料登録の操作が行われたか否かを判定する。制御装置101は、資料登録の操作が行われたと判定すると(ステップS710においてYES)、制御をステップS720に切り替える。そうでない場合(ステップS710においてNO)、制御装置101は、再度ステップS710の処理を行う。
【0070】
ステップS720において、制御装置101は、使用予定の会議資料の情報を資料リスト520に登録する。図9(A)に例示するように、制御装置101は、資料リスト520に、資料ID「aaa3」、リビジョン「1」のレコードを追加する。制御装置101は、制御をステップS730に切り替える。
【0071】
ステップS730において、制御装置101は、操作ユーザーの操作に基づいて、資料入力の操作が行われたか否かを判定する。資料入力の操作は、たとえば、情報管理装置100の備えるスキャナー108を用いて、会議資料を読み込ませることを含む。制御装置101は、資料入力の操作が行われたと判定すると(ステップS730においてYES)、制御をステップS740に切り替える。そうでない場合(ステップS730においてNO)、制御装置101は、再度ステップS730の処理を行う。
【0072】
ステップS740において、制御装置101は、付加部111として、読み込まれた会議資料のデータに識別番号を付加したうえで、当該識別番号が付加されたデータを記憶装置120へ記憶する。より具体的には、制御装置101は、先のステップS720で割り振られた識別番号(資料ID「aaa3」、リビジョン「1」)を、読み込んだ会議資料のデータのプロパティ部に追加する。制御装置101は、制御をステップS750に切り替える。
【0073】
ステップS750において、制御装置101は、資料リスト520のリンク先アドレス525を更新する。図9(B)に例示するように、制御装置101は、資料リスト520のリンク先アドレス525として、ステップS730で読み込まれた会議資料データの格納先アドレスを追加する。その後、制御装置101は、処理を終了する。
【0074】
(資料更新)
図10および図11を参照して、資料更新機能の処理手順を説明する。図10は、資料更新処理を表わすフローチャートである。図11は、資料更新処理において図9に示される資料リスト520の更新を示す図である。
【0075】
ステップS810において、制御装置101は、操作ユーザーの操作に基づいて、資料更新の操作が行われたか否かを判定する。制御装置101は、資料更新の操作が行われたと判定すると(ステップS810においてYES)、制御をステップS820に切り替える。そうでない場合(ステップS810においてNO)、制御装置101は、再度ステップS810の処理を行う。
【0076】
ステップS820において、制御装置101は、更新対象の会議資料の情報を資料リスト520に追加する。図11(A)に例示するように、制御装置101は、資料リスト520に、資料ID「aaa3」、リビジョン「2」のレコードを追加する。制御装置101は、制御をステップS830に切り替える。
【0077】
ステップS830において、制御装置101は、操作ユーザーの操作に基づいて、資料入力の操作が行われたか否かを判定する。資料入力の操作は、たとえば、情報管理装置100の備えるスキャナー108を用いて、会議資料を読み込ませることを含む。制御装置101は、資料入力の操作が行われたと判定すると(ステップS830においてYES)、制御をステップS840に切り替える。そうでない場合(ステップS830においてNO)、制御装置101は、再度ステップS830の処理を行う。
【0078】
ステップS840において、制御装置101は、付加部111として、読み込まれた会議資料データに識別番号を付加したうえで、当該データを記憶装置120へ記憶する。より具体的には、制御装置101は、先のステップS820で割り振られた識別番号(資料ID「aaa3」、リビジョン「2」)を、読み込んだ会議資料のデータのプロパティ部に追加する。制御装置101は、制御をステップS850に切り替える。
【0079】
ステップS850において、制御装置101は、資料リスト520のリンク先アドレス525を更新する。図11(B)に例示するように、制御装置101は、資料リスト520のリンク先アドレス525として、ステップS830で読み込まれた会議資料データの格納先アドレスを追加する。制御装置101は、制御をステップS860に切り替える。
【0080】
ステップS860において、制御装置101は、通知部116として、更新された会議資料に対応する会議の参加者に、会議資料が更新されたことと、更新されたリンク先アドレス525とを通知する。その後、制御装置101は、処理を終了する。
【0081】
(飛入参加)
図12および図13を参照して、飛入参加機能の処理手順を説明する。図12は、飛入参加処理を表わすフローチャートである。図13は、飛入参加処理において図5に示される参加者リスト510の更新を示す図である。
【0082】
ステップS910において、制御装置101は、操作ユーザーの操作に基づいて、会議資料の入力操作が行われたか否かを判定する。制御装置101は、会議資料の入力操作が行われたと判定すると(ステップS910においてYES)、制御をステップS920に切り替える。そうでない場合(ステップS910においてNO)、制御装置101は、再度ステップS910を行う。
【0083】
ステップS920において、制御装置101は、操作ユーザーにより入力された会議資料から識別番号(資料IDとリビジョン)を抽出し、資料リスト520に基づいて、該当する会議資料が資料リスト520に存在するか否かを判定する。制御装置101は、該当する会議資料が資料リスト520に存在すると判定すると(ステップS920においてYES)、制御をステップS930に切り替える。そうでない場合(ステップS920においてNO)、制御装置101は、制御をステップS925へ切り替え、エラーメッセージを操作パネル107に表示して、処理を終了する。
【0084】
ステップS930において、制御装置101は、資料リスト520から取得したレコードにおける会議ID501に基づいて、会議リスト500から会議情報を検索する。制御装置101は、制御をステップS940に切り替える。
【0085】
ステップS940において、制御装置101は、通知部116として、取得した会議情報を操作パネル107へ通知する。制御装置101は、制御をステップS950に切り替える。
【0086】
ステップS950において、制御装置101は、操作ユーザーのユーザーIDに基づいて、当該操作ユーザーが会議参加者であるか否かを判定する。より具体的には、制御装置101は、取得した会議情報に基づいて参加者リスト510を検索することにより、操作ユーザーのIDが当該会議参加者として参加者リスト510に記憶されているかを判定する。制御装置101は、操作ユーザーが会議参加者であると判定すると(ステップS950においてYES)、処理を終了する。そうでない場合(ステップS950においてNO)、制御装置101は、制御をステップS960へ切り替える。
【0087】
ステップS960において、制御装置101は、出欠選択部117として、確認メッセージを操作パネル107へ表示し、操作ユーザーに対して、当該会議に参加するか否かの選択を促す。制御装置101は、制御をステップS970へ切り替える。
【0088】
ステップS970において、制御装置101は、操作ユーザーの操作に基づいて、操作ユーザーが当該会議への参加を希望するか否かを判定する。制御装置101は、操作ユーザーが会議参加を希望すると判定すると(ステップS970においてYES)、制御をステップS980に切り替える。そうでない場合(ステップS970においてNO)、制御装置101は、処理を終了する。
【0089】
ステップS980において、制御装置101は、操作ユーザーを参加者リスト510へ追加する。より具体的には、図13に例示するように、制御装置101は、参加者リスト510にユーザーID「0005」、種別「2:飛入」のレコードを追加する。制御装置101は、制御をステップS990に切り替える。
【0090】
ステップS990において、制御装置101は、追加された飛入参加者のメールアドレス533宛てに、当該会議の会議情報、および最新の会議資料の格納先アドレスを送信する。さらに、制御装置101は、当該会議の主催者に、飛入参加者が追加されたことを通知する。その後、制御装置101は、処理を終了する。
【0091】
(種別変更)
図14および図15を参照して、種別変更機能の処理手順を説明する。図14は、種別変更処理を表わすフローチャートである。図15は、種別変更処理において図5に示される参加者リスト510の更新を示す図である。
【0092】
ステップS1010において、制御装置101は、操作ユーザーの操作に基づいて、操作ユーザーによる種別変更の操作が行われたか否かを判定する。制御装置101は、種別変更の操作が行われたと判定すると(ステップS1010においてYES)、制御をステップS1015に切り替える。そうでない場合(ステップS1010においてNO)、制御装置101は、再度ステップS1010の処理を行う。
【0093】
ステップS1015において、制御装置101は、操作ユーザーの操作に基づいて、ユーザーIDの指定があったかどうかを判定する。制御装置101は、ユーザーIDの指定があったと判定すると(ステップS1015においてYES)、制御をステップS1020に切り替える。そうでない場合(ステップS1015においてNO)、制御装置101は、再度ステップS1015の処理を行う。
【0094】
ステップS1020において、制御装置101は、操作ユーザーによって指定されたユーザーIDを、参加者リスト510から検索する。制御装置101は、制御をステップS1030に切り替える。
【0095】
ステップS1030において、制御装置101は、ステップS1020での検索結果に基づいて、指定されたユーザーIDと一致するユーザーIDが参加者リスト510に存在するか否かを判定する。制御装置101は、一致するユーザーIDが参加者リスト510に存在すると判定すると(ステップS1030においてYES)、制御をステップS1040に切り替える。そうでない場合(ステップS1030においてNO)、制御装置101は、制御をステップS1035に切り替え、エラーメッセージを操作パネル107に表示し、処理を終了する。
【0096】
ステップS1040において、制御装置101は、参加者リスト510の種別513を更新する。より具体的には、制御装置101は、操作ユーザーの操作に基づいて、検索でヒットした参加者リスト510のレコードにおける種別513を変更する。ここで、図15(A)に例示するように、制御装置101は、種別513を「1:参加」から「3:欠席」へ更新する。または、図15(B)に例示するように、制御装置101は、種別513を「1:参加」から「4:不参加」へ更新する。
【0097】
当該指定されたユーザーは、種別513を「1:参加」から「3:欠席」へ更新した場合、以降の資料更新処理における会議資料の更新通知を受け取る。一方、当該指定されたユーザーは、種別513を「1:参加」から「4:不参加」へ更新した場合、以降の資料更新処理における会議資料の更新通知を受け取らない。制御装置101は、制御をステップS1050に切り替える。
【0098】
ステップS1050において、制御装置101は、種別が更新されたことを主催者へ通知する。その後、制御装置101は、処理を終了する。
【0099】
以上のようにして、本実施形態によれば、記憶装置120は、会議で使用される会議資料のデータと、会議資料の識別番号と、会議の開催に関する会議情報とを対応づけて記憶する。そして、制御装置101は、入力部によって読み込まれた会議資料に対応する会議情報を記憶部から取得して、操作パネル107に表示することにより、ユーザーに当該会議情報を通知する。このようにすることで、会議資料と会議情報とを一元的に管理することができ、ユーザーの利便性が向上する。
【0100】
<第2の実施の形態>
[概要]
第2の実施の形態では、識別番号を付加した会議資料の出力および入力が、データ通信である点で、第1の実施の形態と異なる。なお、本実施形態においては、前述の実施の形態に係る情報管理装置100が備える構成と同様の構成には、情報管理装置100の符号と同一の符号を付してある。したがって、それらの説明は繰り返さない。
【0101】
図16および図17を参照して、第2の実施の形態を説明する。図16は、第2の実施の形態における情報管理装置200の機能ブロック図である。図17は、第2の実施の形態における会議資料の入力方法を説明するための図である。情報管理装置200は、図16に示すように、付加部211と、出力部212と、抽出部213と、入力部214とを含む制御装置201を備える点で、第1の実施の形態における情報管理装置100と異なる。
【0102】
図16に示すように、第2の実施の形態における出力部212は、会議資料D′をデータ送信によって出力する。より具体的には、出力部212は、USB(Universal Serial Bus)などのデータインターフェイスとして実現され得る通信インターフェイス104を用いて、データ送信によって出力する。別の局面において、出力部112は、たとえば、PDF(Portable Document File)ファイル、文書ファイル等として、会議資料D′を出力する。付加部211は、出力する会議資料データのプロパティに識別番号を付加する。
【0103】
入力部214は、ドキュメントデータとして出力された会議資料D′のデータを通信インターフェイス104を用いて受信する。より具体的には、図17に示すように、操作ユーザーは、プリンタドライバとしてPC端末上に表示された「会議照会」アイコンに会議資料のドキュメントデータをドラッグアンドドロップする。こうすることで、入力部214は、当該ドキュメントデータを読み込む。抽出部213は、受信された会議資料データのプロパティから識別番号を抽出する。取得部115は、抽出部213によって抽出された識別番号a1に基づいて、当該識別番号と対応する会議情報A1を記憶装置120から取得する。
【0104】
以上説明したように、本実施の形態によれば、情報管理装置200は、会議資料のデータを送信または受信する入力部214および出力部212を備える。このようにすることで、会議資料がデータの場合にも、入力部によって読み込まれた会議資料に対応する会議情報を記憶部から取得して、操作パネル107に表示することにより、ユーザーに当該会議情報を通知することができる。
【0105】
<他の実施の形態>
なお、本開示において示された技術的思想の適用範囲は、上述の実施の形態に限定されない。たとえば、情報管理装置は、当該情報管理装置に固有なシリアル番号を保有し、付加部は、当該シリアル番号を会議資料にさらに付加するようにしてもよい。このようにすることで、出力部から出力された会議資料が、どの情報管理装置から出力されたかを識別することが可能となると共に、上記実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0106】
以上説明したように、従来、会議を開催にあたり、主催者は会議で使用する会議資料の作成・配布を行うが、当該会議資料は会議参加予定者以外にも転送される場合がある。さらに転送されたメンバーが参加を希望し、会議に飛入りで参加するケースも多くみられる。
【0107】
しかし、会議資料を転送されたメンバーは何の会議かがわからないことがある。また、転送された会議資料についての会議情報を知っていても、会議開催までの間に更新、追加が行われた際、転送もれが発生することも多く、飛入りで参加したものの資料が古い、不足しているなどの不具合が発生する。このような場合に、主催者としては、飛入り参加者への資料の展開のため、開催時間が減少するといった不具合が生じる。また、飛入り参加者を想定した部数で余った場合、消耗品の浪費が発生するといった不具合が生じる。一方、飛入り参加者としては、会議資料を確保するために会議に集中できない時間が発生するといった不具合が生じる。
【0108】
これに対して、本実施の形態によれば、主催者が情報管理装置100に会議の開催情報、会議資料、参加者のユーザーIDを登録する(会議登録)。情報管理装置100は、会議登録の際、会議ID501、資料ID521を生成する。さらに、情報管理装置100は、会議ID501をキーとして参加者リスト510、資料リスト520を生成する。
【0109】
情報管理装置100は、スキャナー108または通信インターフェイス104から入力される会議資料のデータから識別番号として資料IDおよびリビジョンを抽出し、資料リスト520から会議ID501を検索し、該当する会議IDの参加者リスト510に操作ユーザーのユーザーID531が登録されているかを照合する。情報管理装置100は、参加者リスト510に登録されていない場合は、参加希望か否かを選択させ、参加希望の場合には参加者リスト510に追加登録する。そして、情報管理装置100は、当該会議の開催情報および会議資料へのリンクアドレスを、飛入り参加者に通知する。これにより、当該操作ユーザーは、飛入り参加者として、主催者および参加者同様に会議資料の最新のリンク情報を入手することが可能となる。
【0110】
このようにすることで、参加したい会議の資料の一部を入手し、情報管理装置100に入力することで、会議情報が提供されるとともに、会議への参加者登録をすることが可能となり、会議で用いられる資料を不足なく確保することが可能となる。これにより、会議の参加対象者として主催者に認識されていないユーザーであっても、一部の会議情報を入手するだけで、最新かつ全ての資料を会議開催前に確保することが容易となる。
【0111】
また、会議の主催者としては、参加者の追加操作が不要であると共に、参加者人数の把握が容易になるといった利点がある。さらに、参加予定者としては、参加予定として主催者に認識されていないユーザーに対して、一部の会議資料を転送するだけでよい。
【0112】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0113】
41 搬送経路、48 トレー、60 収納部、61 給紙ローラー、62 搬送ローラー、63 用紙センサ、70 反転ローラー、87 タイミングローラー、88 タイミングセンサ、89 切替爪、100,200 情報管理装置、101 制御装置、102 ROM、103 RAM、104 通信インターフェイス、107 操作パネル、108 スキャナー、110 画像形成部、111,211 付加部、112,212 出力部、113,213 抽出部、114,214 入力部、115 取得部、116 通知部、117 出欠選択部、120 記憶装置、122 制御プログラム、500 会議リスト、501 会議ID、502 日時、503 場所、510 参加者リスト、513 種別、520 資料リスト、521 資料ID、522 リビジョン、523 資料名、525 リンク先アドレス、530 ユーザーリスト、531 ユーザーID、532 ユーザー名、533 メールアドレス。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17