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特許7368160情報処理プログラム、情報処理サーバ、及び情報処理システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-16
(45)【発行日】2023-10-24
(54)【発明の名称】情報処理プログラム、情報処理サーバ、及び情報処理システム
(51)【国際特許分類】
   A63F 13/58 20140101AFI20231017BHJP
   A63F 13/35 20140101ALI20231017BHJP
   A63F 13/85 20140101ALI20231017BHJP
   A63F 13/825 20140101ALI20231017BHJP
   A63F 13/69 20140101ALI20231017BHJP
【FI】
A63F13/58
A63F13/35
A63F13/85
A63F13/825
A63F13/69
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2019177535
(22)【出願日】2019-09-27
(62)【分割の表示】P 2018233352の分割
【原出願日】2018-05-02
(65)【公開番号】P2020072816
(43)【公開日】2020-05-14
【審査請求日】2021-04-30
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】511249637
【氏名又は名称】株式会社Cygames
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】寺本 圭佑
(72)【発明者】
【氏名】冨田 康之
(72)【発明者】
【氏名】山崎 淳史
【審査官】早川 貴之
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-131539(JP,A)
【文献】特開2014-023881(JP,A)
【文献】フラワーナイトガール 団長レベル上げ編,花騎士のブロマガ 727さんは最高です [online],2017年01月20日,http://ch.nicovideo.jp/72738315/blomaga/ar1176030,2018年3月6日検索
【文献】探索,フラワーナイトガール攻略まとめWiki [online],2017年08月22日,http://フラワーナイトガール.攻略wiki.com/index.php?%E6%8E%A2%E7%B4%A2,2018年3月6日検索
【文献】[プリコネR] スタミナ消費が早い!足りない!ジュエル消費以外の回復手段について,あびこさん@がんばらない [online],2018年02月25日,https://abikosan.com/priconne_redive_stamina,[検索日:2022年5月19日]
【文献】[プリコネR]ギルドハウスでできること|家具を買ってレイアウトを楽しもう!,あびこさん@がんばらない [online],2018年02月23日,https://abikosan.com/priconne_redive_guild_house,[検索日:2022年5月19日]
【文献】有限会社マイルズ・プラス,デモンゲイズ ザ・コンプリートガイド ,初版,株式会社アスキー・メディアワークス,2013年02月23日,146頁
【文献】全世界待望のカイロソフト攻略&ファンブック カイロソフト ファン必見の企画満載! ,株式会社エンターブレイン,2013年01月02日,16頁
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 9/24,13/00-13/98
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1パラメータに基づいて第1ゲームの実行が可能と判定した場合に前記第1パラメータを消費して前記第1ゲームを実行し、プレイヤに紐づくゲーム媒体の鑑賞及び育成の少なくとも一方に関する第2ゲームであって、前記ゲーム媒体を前記第1ゲームと共有可能な第2ゲームを実行するゲーム実行部と、
時間の経過に伴い、前記第1パラメータを第1回復上限値まで回復させる第1回復部と、
時間の経過に伴い、前記第1パラメータとは異なる第2パラメータであって、前記第2ゲーム上で管理される前記第2パラメータを第2回復上限値まで回復させる第2回復部と、
プレイヤからの指示を受け付ける場合、前記第2パラメータの現在量に基づく前記第2パラメータの消費量で前記第2パラメータを消費すると共に当該消費量に基づいて前記第1パラメータを回復させる指示回復部と、
をコンピュータに実現させ、
前記ゲーム媒体の種類の変更に応じて、前記第2回復上限値、及び、時間の経過に伴う前記第2パラメータの回復速度の少なくとも一方が変更され
前記指示回復部は、前記第2パラメータの消費量に基づいて前記第1パラメータを回復させると、前記第1回復上限値以上である前記第1パラメータの保持限界値を超える場合に、前記第2パラメータの現在量の少なくとも一部に基づいて、使用期限が設定された前記ゲーム媒体を生成する、
情報処理プログラム。
【請求項2】
前記第1ゲームは、前記第1パラメータを消費して所定の課題をクリアするゲームである、
請求項1に記載の情報処理プログラム。
【請求項3】
前記第2ゲームは、前記第1パラメータを消費せずに実行可能である、
請求項1又は請求項2に記載の情報処理プログラム。
【請求項4】
前記指示回復部は、前記第2ゲームに関する画面における前記プレイヤの所定操作に基づく指示を受け付ける場合、前記第2パラメータを消費して前記第1パラメータを回復させる、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の情報処理プログラム。
【請求項5】
前記指示回復部は、前記プレイヤからの指示を受け付ける場合、前記第2パラメータの現在量の全て、又は、一部を消費して前記第1パラメータを回復させる、
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の情報処理プログラム。
【請求項6】
第1パラメータに基づいて第1ゲームの実行が可能と判定した場合に前記第1パラメータを消費して前記第1ゲームを実行し、プレイヤに紐づくゲーム媒体の鑑賞及び育成の少なくとも一方に関する第2ゲームであって、前記ゲーム媒体を前記第1ゲームと共有可能な第2ゲームを実行するゲーム実行部と、
時間の経過に伴い、前記第1パラメータを第1回復上限値まで回復させる第1回復部と、
時間の経過に伴い、前記第1パラメータとは異なる第2パラメータであって、前記第2ゲーム上で管理される前記第2パラメータを第2回復上限値まで回復させる第2回復部と、
前記プレイヤからの指示を受け付ける場合、前記第2パラメータの現在量に基づく前記第2パラメータの消費量で前記第2パラメータを消費すると共に当該消費量に基づいて前記第1パラメータを回復させる指示回復部と、を備え、
前記ゲーム媒体の種類の変更に応じて、前記第2回復上限値、及び、時間の経過に伴う前記第2パラメータの回復速度の少なくとも一方が変更され
前記指示回復部は、前記第2パラメータの消費量に基づいて前記第1パラメータを回復させると、前記第1回復上限値以上である前記第1パラメータの保持限界値を超える場合に、前記第2パラメータの現在量の少なくとも一部に基づいて、使用期限が設定された前記ゲーム媒体を生成する、
情報処理装置。
【請求項7】
端末と、
前記端末と通信可能に接続された情報処理装置とを備える情報処理システムであって、
前記端末は、
プレイヤからの第1パラメータを回復させるための指示を受け付ける受付部と、
受け付けられた前記指示を前記情報処理装置に送信する通信部と、を備え、
前記情報処理装置は、
前記第1パラメータに基づいて第1ゲームの実行が可能と判定した場合に前記第1パラメータを消費して前記第1ゲームを実行し、前記プレイヤに紐づくゲーム媒体の鑑賞及び育成の少なくとも一方に関する第2ゲームであって、前記ゲーム媒体を前記第1ゲームと共有可能な第2ゲームを実行するゲーム実行部と、
時間の経過に伴い、前記第1パラメータを第1回復上限値まで回復させる第1回復部と、
時間の経過に伴い、前記第1パラメータとは異なる第2パラメータであって、前記第2ゲーム上で管理される前記第2パラメータを第2回復上限値まで回復させる第2回復部と、
前記プレイヤからの前記指示を受け付ける場合、前記第2パラメータの現在量に基づく前記第2パラメータの消費量で前記第2パラメータを消費すると共に当該消費量に基づいて前記第1パラメータを回復させる指示回復部と、を備え、
前記ゲーム媒体の種類の変更に応じて、前記第2回復上限値、及び、時間の経過に伴う前記第2パラメータの回復速度の少なくとも一方が変更され
前記指示回復部は、前記第2パラメータの消費量に基づいて前記第1パラメータを回復させると、前記第1回復上限値以上である前記第1パラメータの保持限界値を超える場合に、前記第2パラメータの現在量の少なくとも一部に基づいて、使用期限が設定された前記ゲーム媒体を生成する、
情報処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理プログラム、情報処理サーバ、及び情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、スマートフォン等で提供されるゲームでは、何らかのコストを示すパラメータが存在する。そして、ゲームのプレイヤは、このコストを示すパラメータを消費することにより、ゲームをプレイすることができる。以下では、このコストを示すパラメータを「スタミナ」と称する。ただし、このスタミナとの名称はあくまで説明のための一例であり、このコストを示すパラメータは、スタミナ以外の名称で呼ばれることもある。
【0003】
ゲームのプレイヤは、ゲームを行うために必要なスタミナが不足している場合は、スタミナを回復することによりゲームを継続する。例えば、プレイヤは、時間経過によるスタミナの回復を待つか、課金によって手に入れたゲーム内通貨を消費してスタミナを回復するかを選択することにより、スタミナを回復してゲームを継続する(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2012-235871号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載されているような従来のゲーム運用装置において、ゲームを行うために時間経過によるスタミナの回復を待つ場合、時間経過によるスタミナの回復量の設定条件によっては、ゲームを行うまでに多大な時間を要する可能性があり、ゲームへの参加の意欲が低減されるおそれがあった。
【0006】
また、課金によって手に入れたゲーム内通貨を消費して購入したアイテムを用いてスタミナを回復する場合、所望のアイテムを購入するために必要な課金額によっては、プレイヤは、ゲームを継続する意欲が低減されるおそれがあった。
【0007】
そこで、本発明のいくつかの態様はかかる事情に鑑みてなされたものであり、ゲームに対する、プレイヤの参加及び継続の意欲を高めることが可能なゲームを提供する情報処理プログラム、情報処理サーバ及び情報処理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様に係る情報処理プログラムは、第1パラメータに基づいて第1ゲームの実行が可能と判定した場合に、第1パラメータを消費して第1ゲームを実行するゲーム実行部と、時間の経過に伴い、第1パラメータを第1回復上限値まで回復させる第1回復部と、時間の経過に伴い、第1パラメータとは異なる第2パラメータを第2回復上限値まで回復させる第2回復部と、プレイヤからの指示を受け付ける場合、第2パラメータの現在量に基づく第2パラメータの消費量で第2パラメータを消費すると共に当該消費量に基づいて第1パラメータを回復させる指示回復部と、をコンピュータに実現させるための情報処理プログラム。
【0009】
本発明の一態様に係る情報処理サーバは、第1パラメータに基づいて第1ゲームの実行が可能と判定した場合に、第1パラメータを消費して第1ゲームを実行するゲーム実行部と、時間の経過に伴い、第1パラメータを第1回復上限値まで回復させる第1回復部と、時間の経過に伴い、第1パラメータとは異なる第2パラメータを第2回復上限値まで回復させる第2回復部と、プレイヤからの指示を受け付ける場合、第2パラメータの現在量に基づく第2パラメータの消費量で第2パラメータを消費すると共に当該消費量に基づいて第1パラメータを回復させる指示回復部と、を備える。
【0010】
本発明の一態様に係る情報処理システムは、端末と、端末と通信可能に接続された情報処理サーバとを備える情報処理システムであって、端末は、プレイヤからの第1パラメータを回復させるための指示を受け付ける受付部と、受け付けられた指示を情報処理サーバに送信する通信部と、を備え、情報処理サーバは、第1パラメータに基づいて第1ゲームの実行が可能と判定した場合に、第1パラメータを消費して第1ゲームを実行するゲーム実行部と、時間の経過に伴い、第1パラメータを第1回復上限値まで回復させる第1回復部と、時間の経過に伴い、第1パラメータとは異なる第2パラメータを第2回復上限値まで回復させる第2回復部と、指示を受け付ける場合、第2パラメータの現在量に基づく第2パラメータの消費量で第2パラメータを消費すると共に当該消費量に基づいて第1パラメータを回復させる指示回復部と、を備える。
【0011】
「プレイヤ」とは、端末装置を操作するユーザであり、いわゆるクライアント・サーバシステムのクライアントにも該当する概念である。また、プレイヤは、一般に、自身に代えて、仮想的なゲーム空間において活動、行動等するいわゆるプレイヤキャラクタやそれに関連付けられた適宜のゲーム媒体を通して、ゲームに参加し得る。
【0012】
「パラメータ」とは、ゲームにおけるプレイヤに紐付いて管理される情報である。例えば、パラメータとは、ゲームにおけるプレイヤの体力を示すスタミナ及びゲーム内通貨等のゲームの進行に関する情報を意味する。パラメータは、ゲームプレイの内容によって決定される。パラメータは、例えば、ゲームプレイの難易度や重要度に基づいて決定される。スタミナは、時間の経過に伴い回復してもよいし、ゲーム内で発生するイベントの成功によって回復してもよいし、プレイヤのレベルアップ(ステータス向上)に伴い回復してもよいし、取得された後述するアイテムにより回復してもよい。ゲーム内通貨は、ユーザのゲームへの課金、イベントの成功、及び、プレイヤのレベルアップ等によって取得されてもよい。
【0013】
「アイテム」とは、ゲームにおけるプレイヤに紐付いて管理される情報であり、「パラメータ」とは別個の情報である。例えば、アイテムとは、プレイヤが参加するゲーム内において、他のプレイヤやゲームにおける敵キャラクタに対して、ゲームを進める上で相対的に優位に立てるような効果を生じせしめるもの、又は、それを取得、所有することにより、価値や価値観が高められるものを示し、その種類は特に制限されない。アイテムには、例えば、プレイヤのスタミナを回復させる各種アイテムが含まれるが、これに限られず、プレイヤの攻撃力を増大させる各種アイテム、他のプレイヤやゲームにおける敵キャラクタのダメージを増大させる各種アイテム等が含まれてもよい。
【0014】
なお、本発明において、「部」とは、単に物理的手段を意味するものではなく、その「部」が有する機能をソフトウェアによって実現する場合も含む。また、1つの「部」や装置が有する機能が2つ以上の物理的手段や装置により実現されても、2つ以上の「部」や装置の機能が1つの物理的手段や装置により実現されても良い。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、ゲームに対する、プレイヤの参加及び継続の意欲を高めることが可能なゲームを提供する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の実施形態に係る情報処理システムの概略構成図(システム構成図)である。
図2】本発明の実施形態に係る情報処理サーバ及びプレイヤ端末の概略構成図(ブロック図)である。
図3】本発明の実施形態に係る情報処理サーバ及びプレイヤ端末の機能的構成の一例を示す概略構成図(ブロック図)である。
図4】本発明の実施形態に係る、時間の経過に伴いスタミナが回復する時間回復処理の一例を示すフローチャートである。
図5】本発明の実施形態に係る、プレイヤからの指示によってスタミナが回復する指示回復処理の一例を示すフローチャートである。
図6】本発明の実施形態に係る、スタミナの値と、時間回復処理との関係の一例を示す図である。
図7】本発明の実施形態に係る、スタミナの値と、指示回復処理との関係の一例を示す図である。
図8】本発明の実施形態に係るプレイヤ端末の出力部の画面の一例を示す図である。
図9】本発明の実施形態に係るプレイヤ端末の出力部の画面の一例を示す図である。
図10】本発明の実施形態に係るプレイヤ端末の出力部の画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。以下の実施の形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をその実施の形態のみに限定する趣旨ではない。また、本発明は、その要旨を逸脱しない限り、様々な変形が可能である。さらに、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0018】
図1は、本実施形態に係る情報処理システム100の全体構成を示すブロック図である。図1に示すように、情報処理システム100は、例示的に、情報処理サーバ1と、n台(nは、1以上の任意の整数値)のプレイヤ端末3と、ネットワークNとを含んで構成される。
【0019】
情報処理システム100は、いわゆるクライアント・サーバシステムである。情報処理システム100は、クライアントであるn台のプレイヤ端末3と、情報処理サーバ1とがネットワークNを介して相互に通信を行うことにより実現される。
【0020】
情報処理サーバ1は、例えば、サーバ装置により実現される。また、プレイヤ端末3は、例えば、スマートフォンや、ゲーム機や、パーソナルコンピュータにより実現される。更に、ネットワークNは、例えば、インターネット、携帯電話網といったネットワーク、LAN(ocal rea etwork)、あるいはこれらを組み合わせたネットワークにより実現される。
【0021】
なお、図中には、n台のプレイヤ端末3として、プレイヤ端末3a及びプレイヤ端末3nを図示している。ただし、以下の説明において、これらn台のプレイヤ端末3を区別することなく説明する場合には、符号を一部省略して、単に「プレイヤ端末3」と呼ぶ。
【0022】
図2は、本発明の実施形態に係る情報処理サーバ1のハードウェアの構成と、プレイヤ端末3のハードウェアの構成とを示すブロック図である。なお、図中では、情報処理サーバ1のハードウェアに対応する符号には括弧を付すことなく記載し、プレイヤ端末3のハードウェアに対応する符号には括弧を付して記載する。
【0023】
情報処理サーバ1は、例示的に、CPU(entral rocessing nit)11と、ROM(ead nly emory)及びRAM(andom ccess emory)等からなるメモリ13と、バス14と、入出力インターフェース15と、入力部16と、出力部17と、記憶部18と、通信部19と、を備えている。
【0024】
CPU11は、メモリ13に記録されているプログラム、又は、記憶部18からメモリ13にロードされたプログラムにしたがって各種の処理を実行する。
【0025】
メモリ13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。CPU11及びメモリ13は、バス14を介して相互に接続されている。このバス14には、入出力インターフェース15も接続されている。入出力インターフェース15には、入力部16と、出力部17と、記憶部18と、通信部19と、が接続されている。
【0026】
入力部16は、各種ボタン、タッチパネルあるいはマイク等で構成され、情報処理サーバ1の管理者等の指示操作に応じて各種情報を入力する。なお、入力部16は、情報処理サーバ1の他の各部を収容する本体とは独立した、キーボードやマウス等の入力装置により実現してもよい。
【0027】
出力部17は、ディスプレイやスピーカ等で構成されており、画像データや音楽データを出力する。出力部17が出力した画像データや音楽データは、ディスプレイやスピーカ等から、画像や音楽としてプレイヤが認識可能に出力される。
【0028】
記憶部18は、DRAM(ynamic andom ccess emory)等の半導体メモリで構成され、各種データを記憶する。
【0029】
通信部19は、他の装置との間で行う通信を実現する。例えば、通信部19は、ネットワークNを介して、プレイヤ端末3との間で相互に通信を行う。
【0030】
なお、情報処理サーバ1には、不図示であるがドライブを必要に応じて適宜設けられる。ドライブには、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、あるいは半導体メモリ等から構成されるリムーバブルメディアが適宜装着される。リムーバブルメディアには、ゲーム実行するためのプログラムや、画像データ等の各種データが格納される。ドライブによってリムーバブルメディアから読み出されたプログラムや、画像データ等の各種のデータは、必要に応じて記憶部18にインストールされる。
【0031】
次に、プレイヤ端末3のハードウェアの構成について説明をする。プレイヤ端末3は、図2に示すように、例示的に、CPU31と、メモリ33と、バス34と、入出力インターフェース35と、入力部36と、出力部37と、記憶部38と、通信部39と、を備えている。これら各部は、上述の情報処理サーバ1が備える、符号のみが異なる同名の各部と同等の機能を有している。従って、重複する説明を省略する。
【0032】
図3は、本発明の実施形態に係る情報処理サーバ1の機能的構成と、プレイヤ端末3の機能的構成との一例を示すブロック図である。図3に示すように、情報処理サーバ1は、例示的に、ゲームにおけるプレイヤのスタミナ(パラメータ)のスタミナ回復処理を実行する情報処理部111と、スタミナ回復処理に必要な情報及びスタミナ回復処理によって生成された情報を記録する記憶部18と、を備えて構成される。
【0033】
情報処理部111は、例えば、機能的に、ゲーム実行部113と、第1回復部115と、第2回復部117と、指示回復部119と、パラメータ変換部121と、パラメータ生成部123と、を含んで構成されている。なお、情報処理部111の上記各部は、例えば、図2に示すメモリ13や記憶部18に格納されているプログラムをCPU11が実行したりすることにより実現することができる。
【0034】
ゲーム実行部113は、主にゲーム実行処理を実行する部分であり、具体的には、メインスタミナ(第1パラメータ)に基づいて第1ゲームの実行が可能と判定した場合に、メインスタミナを消費して第1ゲームを実行する。
【0035】
具体的に、ゲーム実行部113は、メインスタミナが第1ゲームを実行するための必要量ある場合には、後述する、記憶部18に記憶されたパラメータ情報PIに含まれるメインスタミナの値を、第1ゲームを実行するために必要な量だけ減少させることにより、メインスタミナの値を更新する。併せて、ゲーム実行部113は、第1ゲームの実行指示と、更新後のメインスタミナの値とを第1ゲームについての実行要求の応答として、プレイヤ端末3のゲーム動作部315に送信する。ゲーム動作部315は、この応答に応じて、ゲーム動作部315が実行している第1ゲーム中のスタミナの値を更新すると共に、第1ゲームを実行してもよい。
【0036】
他方、ゲーム実行部113は、メインスタミナが第1ゲームを実行するための必要量ない場合には、例えば、第1ゲームの実行禁止指示をプレイヤ端末3のゲーム動作部315に送信してもよい。
【0037】
なお、ゲームによって減少するメインスタミナの量(すなわち、メインスタミナの消費量)は、ゲームの内容に基づいて決定される。例えば、ゲームの難易度や重要度に基づいて決定される。また、ゲームによって減少するメインスタミナの量は、各ゲームにおいて一律の量であってもよいが、各ゲームにおいて異なった量であってもよい。例えば、他のゲームよりも難易度や重要度が高いゲームでは、ゲームに応じて減少するスタミナの量が他のゲームよりも多くなっていてもよい。一方で、例えば、他のゲームよりも難易度や重要度が低いゲームでは、ゲームに応じて減少するメインスタミナの量が他のゲームよりも少なくなっていてもよい。
【0038】
第1回復部115及び第2回復部117は、時間の経過に伴いスタミナが回復するスタミナ回復処理(時間回復処理)を実行する。具体的に、第1回復部115は、時間の経過に伴い、メインスタミナを第1回復上限値まで回復させる。メインスタミナの第1回復上限値は、プレイヤに紐付くデータの変化(例えばプレイヤレベルの変化など)に基づいて変化してもよい。第2回復部117は、時間の経過に伴い、メインスタミナ(第1パラメータ)とは異なるストックスタミナ(第2パラメータ)を第2回復上限値まで回復させる。ストックスタミナの第2回復上限値は、アイテムのステータスの変化(例えばアイテムレベルの変化など)に基づいて変化してもよい。なお、以下では、「メインスタミナ」と「ストックスタミナ」とを区別しない場合は、単に「スタミナ」と称する。
【0039】
メインスタミナは、上記したとおりゲームの実行の際に消費されるスタミナである。他方、ストックスタミナは、メインスタミナの補助的な役割を担うスタミナであり、プレイヤからの指示に基づいて、メインスタミナを回復させる際に消費されるスタミナである。なお、以下では、スタミナの値やスタミナの回復量について、具体的な数値を用いて説明を行うが、この数値は、あくまで説明のための一例である。スタミナの値やスタミナの回復量については、以下の一例に限定されることなく、任意に設定することができる。
【0040】
図4は、本発明の実施形態に係る、メインスタミナ及びストックスタミナの値と、時間回復処理との関係の一例を示す図である。図4に示すように、図3に示す第1回復部115及び第2回復部117は、例えば、予め設定された周期で、記憶部18に記憶されているパラメータ情報PIに含まれるスタミナの値を増加させることにより、スタミナを回復する。この時間回復処理は、特にプレイヤによる操作を要することなく、時間の経過と共に行われる。
【0041】
例えば、第1回復部115は、所定時間毎(例えば、「5分毎」)に記憶部18に記憶されているパラメータ情報PIに含まれるメインスタミナの値を所定の値(例えば、「1」)だけ増加させて更新することにより時間回復処理を実現する。また、第2回復部117は、所定時間毎(例えば、「1時間毎」)に記憶部18に記憶されているパラメータ情報PIに含まれるストックスタミナの値を所定の値(例えば、「1」)だけ増加させて更新することにより時間回復処理を実現する。つまり、時間の経過に伴うストックスタミナ(第2パラメータ)の回復速度は、時間の経過に伴うメインスタミナ(第1パラメータ)の回復速度より遅い。なお、時間の経過に伴うストックスタミナ(第2パラメータ)の回復速度は、時間の経過に伴うメインスタミナ(第1パラメータ)の回復速度より速くなるように設定されてもよい。
【0042】
なお、時間回復処理は制限なくは行われない。第1回復部115及び第2回復部117は、スタミナの値が時間回復上限値(例えば、メインスタミナにおいては「100」であり、ストックスタミナにおいては「70」である)を超えている場合には、時間回復処理を行わない。
【0043】
また、第1回復部115及び第2回復部117は、更新後のスタミナの値をプレイヤ端末3のゲーム動作部315に送信する。ゲーム動作部315は、受信した更新後のスタミナの値に基づいて、ゲーム動作部315が実行しているゲーム中のスタミナの値を更新する。
【0044】
ストックスタミナは、メインスタミナを消費せずに実行可能な第2ゲーム上で管理される。また、ストックスタミナは、メインスタミナが消費されることで実行する第1ゲームと同一の時間軸で進行する、当該第1ゲームとは異なる態様の第2ゲーム上で管理される。第1ゲーム及び第2ゲームの双方のゲームデータは、共通の情報処理サーバ1で保持・管理されている。第1ゲーム及び第2ゲームにおいては、共通のタイマーを用いて経時処理が実行されてもよい。このようにメインスタミナとは独立してストックスタミナを管理することにより、プレイヤは、メインスタミナを使用しながら第1ゲームを実行しつつ、メインスタミナが少なくなった際には、時間回復処理と並行して、又は、時間回復処理とは独立して、後述する、プレイヤからの指示によってスタミナが回復するスタミナ回復処理(指示回復処理)を実行する。
【0045】
ここで、第1ゲームは、例えば、所定の課題(クエスト)をクリアし、キャラクタやアイテムを育成するゲーム、プレイヤの所持するキャラクタでパーティを組んで敵キャラクタと対戦するゲーム、及び、プレイヤの所持するキャラクタでパーティを組んでプレイするリズムゲームを含む。また、第1ゲームは、アクションゲーム、クイズゲーム、ピンボールゲーム、カードゲーム、など種々のゲームを含んでよい。第1ゲームのいずれのゲームも実行においてメインスタミナの消費を必要とする。
【0046】
第2ゲームは、例えば、プレイヤの所持するキャラクタを鑑賞するゲーム、キャラクタの部屋を作成する部屋作りゲームや街作りゲーム、キャラクタの好感度などのパラメータを上げるゲーム、及び、所定の方法でキャラクタやアイテムを育成するゲームを含んでよい。第2のいずれのゲームも実行においてメインスタミナの消費を必要としない。また、第1ゲームと第2ゲームとで、例えばプレイヤの所持するキャラクタやアイテムなど、プレイヤに紐付く所定のデータを共有してもよい。
【0047】
図3に戻り、指示回復部119は、プレイヤからの指示によってスタミナが回復するスタミナ回復処理(指示回復処理)を実行する。具体的に、指示回復部119は、プレイヤからの指示に基づいて、ストックスタミナ(第2パラメータ)を消費すると共に当該ストックスタミナの消費量に基づいてメインスタミナ(第1パラメータ)を回復させる。
【0048】
図5は、本発明の実施形態に係る、メインスタミナ及びストックスタミナの値と、指示回復処理との関係の一例を示す図である。図5に示すように、指示回復部119は、プレイヤからの指示に基づいて、記憶部18に記憶されているパラメータ情報PIに含まれるストックスタミナの値「50」を「0」に減少させる(ストックスタミナの全てを消費する)ことにより、メインスタミナの値を「70」から「120」に増加(回復)させる。指示回復処理のより具体的な内容については、後述する。
【0049】
なお、メインスタミナ及びストックスタミナの「保持限界値」は、本実施形態の情報処理システム上設定されたスタミナの上限値であり、アイテムの使用やプレイヤのレベルアップ等で変動するものではない。また、「保持限界値」は、メインスタミナ及びストックスタミナで異なる値が設定されてもよいし、同一の値が設定されてもよい。
【0050】
図3に戻り、パラメータ変換部121(変換部)は、第2パラメータの消費量に基づいて第1パラメータを回復させると、第1回復上限値以上である第1パラメータの保持限界値を超える場合に、第2パラメータを、第1パラメータを回復可能なアイテムに変換する。
【0051】
パラメータ生成部123は、特定のアイテムに基づいて、当該特定のアイテムに対応するストックスタミナ(第2パラメータ)を生成する。
【0052】
記憶部18は、例えば、ゲーム実行部113が実行するゲームにおける、スタミナやゲーム内通貨といったパラメータを示すパラメータ情報PIと、ゲーム実行部113が実行するゲームにおける各種アイテムを示すアイテム情報IIとを記憶する。
【0053】
次に、プレイヤ端末3は、例示的に、ゲームの進行を管理する情報処理部311と、ゲームの進行に必要な情報を記録する記憶部38と、を備えて構成される。
【0054】
情報処理部311は、例えば、機能的に、操作情報受付部313と、ゲーム動作部315と、を含んで構成されている。なお、情報処理部311の上記各部は、例えば、図2に示すメモリ33や記憶部38に格納されているプログラムをCPU31が実行したりすることにより実現することができる。
【0055】
操作情報受付部313は、プレイヤからゲームに関する操作を受け付ける。操作情報受付部313は、プレイヤによる入力部36を用いたゲームに関する操作を受け付ける。そして、操作情報受付部313は、受け付けた操作内容を、ゲーム動作部313に対して出力する。
【0056】
ゲーム動作部313は、ゲームを動作させるための処理を実行する。ゲーム動作部313は、記憶部38に記憶されたゲーム動作情報GIに含まれるゲームソフトウェアと、図2に示す入力部36から入力されたプレイヤの操作内容とに基づいてゲームを動作させる。
【0057】
ゲーム動作部313は、ゲームの動作に伴い、ゲーム動作情報GIに含まれる画像データからゲーム用の画像を生成し、生成した画像を出力部37に出力させるための制御処理を行う。同様にして、ゲーム動作部313は、ゲームの動作に伴い、ゲーム動作情報GIに含まれる音楽データや音声データからゲーム用の音楽や音声を生成し、生成した音楽や音声を出力部37から出力させるための制御処理を行う。
【0058】
上述したとおり、ゲーム動作部313が動作させるゲームにおける所定のパラメータが情報処理サーバ1にて管理される。例えば、ゲームにおけるスタミナや、ゲームにおけるゲーム内通貨といったパラメータが、情報処理サーバ1にて管理される。そのため、ゲーム動作部313は、ゲームにおいて、これらの所定のパラメータの変化が伴う処理(すなわち、パラメータの値の増加又は減少が伴う処理)が発生する場合には、情報処理サーバ1との通信を行うことにより、情報処理サーバ1が管理するパラメータを更新させる。そして、ゲーム動作部313は、更新後のパラメータを情報処理サーバ1から受信し、この更新後のパラメータに基づいてゲームの動作を継続する。
【0059】
<時間回復処理>
図6を参照して、時間の経過に伴いスタミナが回復するスタミナ回復処理(時間回復処理)を説明する。図6は、本発明の実施形態に係る時間回復処理の一例を示すフローチャートである。第1回復部115及び第2回復部117は、同様な時間回復処理を実行するため、以下では、第1回復部115のみを例に挙げて説明する。
【0060】
(ステップS1)
図3に示す第1回復部115は、記憶部18に記憶されているパラメータ情報PIに含まれるメインスタミナの値を所定の値(例えば、「1」)だけ増加させた場合に、メインスタミナの値が時間回復上限値を超えるか否かを判定する。時間回復上限値を超える場合には、ステップS1においてYesと判定され、ステップS1の判定が繰り返し行われる。一方で、時間回復上限値を超えない場合には、処理はステップS3に進む。
【0061】
(ステップS3)
第1回復部115は、前回の時間回復処理によりメインスタミナが回復してから、又は、前回のゲームの実行に伴いメインスタミナが消費されてから、所定時間(例えば、「5分」)が経過したか否かを判定する。所定時間が経過していない場合には、ステップS3においてNoと判定され、メインスタミナの値を増加させることなく、処理は再度ステップS1に戻る。一方で、所定時間が経過した場合には、処理はステップS3においてYesと判定され、処理はステップS5に進む。
【0062】
(ステップS5)
第1回復部115は、記憶部18に記憶されているパラメータ情報PIに含まれるメインスタミナの値を所定の値(例えば、「1」)だけ増加させて更新することにより時間回復処理を実現する。
【0063】
(ステップS7)
第1回復部115は、更新後のメインスタミナの値をプレイヤ端末3のゲーム動作部315に送信する。ゲーム動作部315は、受信した更新後のメインスタミナの値に基づいて、ゲーム動作部315が実行しているゲーム中のメインスタミナの値を更新する。
【0064】
<指示回復処理>
図7乃至図10を参照して、プレイヤからの指示によってスタミナが回復するスタミナ回復処理(指示回復処理)を説明する。図7は、本発明の実施形態に係る指示回復処理の一例を示すフローチャートである。なお、上記した時間回復処理は、指示回復処理と並行して実行されてもよいし、指示回復処理の実行中は、処理を実行しないように制御されてもよい。
【0065】
(ステップS11)
図3に示す情報処理サーバ1のゲーム実行部113は、記憶部18に記憶されているパラメータ情報PIに含まれるストックスタミナの値を読み出し、当該ストックスタミナの値をプレイヤ端末3に通知する。
【0066】
(ステップS13)
図3に示すプレイヤ端末3のゲーム動作部315は、ストックスタミナの値が設定値より大きいか否かを判断する。つまり、ゲーム動作部315は、メインスタミナを回復できる程度にストックスタミナが貯蔵されているか否かを判断する。例えば、ゲーム動作部315は、ストックスタミナの値が「0」より大きいか否かを判断し、大きい場合(Yesの場合)は、ステップS15に進む。ストックスタミナの値が「0」より小さい場合(Noの場合)は、ストックスタミナが貯蔵されるまで処理を繰り返す。なお、設定値は、「0」に限られず「1」以上の値を設定し得る。
【0067】
(ステップS15)
図3に示すプレイヤ端末3の操作情報受付部313は、プレイヤから、ストックスタミナを消費してメインスタミナを回復する旨の指示を受け付ける。例えば、プレイヤは、現在参加している第1ゲームから第2ゲームに移動し、第2ゲームで管理されているストックスタミナを消費してメインスタミナを回復できるようにプレイヤ端末3を操作する。
【0068】
図8は、本発明の実施形態に係るプレイヤ端末の出力部で出力される、第2ゲーム画面の一例を示す図である。図8に示すように、プレイヤは、第2ゲーム画面G1上において、例えば、ストックスタミナ画像SSをクリック動作によって選択すると、操作情報受付部313は、ストックスタミナを消費してメインスタミナを回復する旨の指示を受け付け、ゲーム動作部315は、当該指示を情報処理サーバ1に転送する。
【0069】
(ステップS17)
図3に示す情報処理サーバ1の指示回復部119は、プレイヤ端末3からの指示を受け付けると、メインスタミナを、回復可能か否かを判断する。
【0070】
具体的に、指示回復部119は、ストックスタミナ(第2パラメータ)の現在量に基づいてストックスタミナの消費量を設定する。例えば、指示回復部119は、ストックスタミナの現在量に相当する量を、ストックスタミナの消費量として設定してもよい。そして、指示回復部119は、ストックスタミナの消費量に基づいてメインスタミナ(第1パラメータ)を回復させると、メインスタミナの時間の経過に伴い回復可能な上限である第1回復上限値以上であるメインスタミナの保持限界値を超える否かを判断する。図8の例においては、ストックスタミナの消費量「50」に基づいてメインスタミナの現在値「70」を「50」回復させたとしてもメインスタミナの回復後の値は「120」である。よって、メインスタミナの回復後の値は、メインスタミナの保持限界値「9999」を超えないので(Yesの場合)、指示回復部119は、メインスタミナの回復処理を実行するため、ステップS19に進む。
【0071】
他方、ストックスタミナ(第2パラメータ)の消費量に基づいてメインスタミナ(第1パラメータ)を回復させると、保持限界値を超える場合(Noの場合)は、メインスタミナの回復処理を中止し、ステップS23に進む。
【0072】
(ステップS19,21)
指示回復部119は、記憶部18に記憶されているパラメータ情報PIに含まれるストックスタミナの値「50」を「0」に減少させる(ストックスタミナの全てを消費する)ことにより、メインスタミナの値を「70」から「120」に増加(回復)させる。また、指示回復部119は、回復後のメインスタミナの値「120」、及び、消費後のストックスタミナの値「0」をプレイヤ端末3のゲーム動作部315に送信する。ゲーム動作部315は、受信した更新後のメインスタミナ及びストックスタミナの値に基づいて、ゲーム動作部315が実行しているゲーム中のメインスタミナ及びストックスタミナの値を更新する。
【0073】
図9は、本発明の実施形態に係るプレイヤ端末の出力部で出力される、第2ゲーム画面の一例を示す図である。図9に示すように、指示回復部119は、ストックスタミナの値「50」を「0」に減少させる(ストックスタミナの全てを消費する)ことにより、メインスタミナの値を「70」から「120」に増加(回復)させる。
【0074】
なお、ストックスタミナを消費することは、ストックスタミナの現在量の全てを消費することに限られず、当該現在量の少なくとも一部を消費することを含んでもよい。例えば、ストックスタミナの現在量「50」のうち、メインスタミナの回復に「40」を使用し、残りの「10」をアイテムに変換してもよい。なお、指示回復部119は、ストックスタミナの現在量を超える量を、ストックスタミナの消費量として設定することはできない。
【0075】
(ステップS23)
図3に示すパラメータ変換部121は、ストックスタミナ(第2パラメータ)の消費量に基づいてメインスタミナ(第1パラメータ)を回復させると、保持限界値を超える場合(ステップS17においてNoの場合)は、ストックスタミナを、メインスタミナを回復可能なアイテムに変換する。パラメータ変換部121は、変換されたアイテムを記憶部18のアイテム情報IIとして記憶する。
【0076】
図10は、本発明の実施形態に係るプレイヤ端末の出力部の画面の一例を示す図である。図10に示すように、パラメータ変換部121は、ストックスタミナの消費量「50」に基づいてメインスタミナ「9990」を回復させるとメインスタミナが「10040」となってしまい、保持限界値「9999」を超える。よって、ストックスタミナ「50」のすべてを、メインスタミナを回復可能なアイテムIに変換し、プレイヤに付与する。例えば、図3に出力部37は、アイテムIが取得されると、アイテム取得画面G3を第2ゲーム画面G1上に重畳するように、又は、第2ゲーム画面G1に代えて出力してもよい。
【0077】
この構成によれば、パラメータ変換部121の変換処理により取得されたアイテムについては、使用せずにそのまま所定の期間保管することも可能であるため、プレイヤが任意のタイミングでアイテムを消費することでメインスタミナを回復することができる。
【0078】
なお、ストックスタミナをアイテムIに変換することは、ストックスタミナの全てをアイテムIに変換することに限られず、その少なくとも一部を消費することを含んでもよい。例えば、ストックスタミナ「50」のうち、メインスタミナの回復に「9」を使用し、残りの「41」をアイテムIに変換してもよい。また、アイテムには、使用期限が設定されてもよく、使用期限が過ぎることでアイテムが消滅するように構成されてもよい。
【0079】
以上、本発明の実施形態によれば、プレイヤは、第1ゲームにより減少したメインスタミナを補填するために、時間の経過により、すでに所望量のスタミナが貯蔵されたストックスタミナを消費すると共にメインスタミナを回復することができる。よって、プレイヤの望むタイミングでゲームを実行でき、且つ、課金の必要もなくゲームを継続することができるので、ゲームに対する、プレイヤの参加及び継続の意欲を高めることが可能なゲームを提供できる。
【0080】
なお、上記各実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく、変更/改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。
【0081】
例えば、図3に示すパラメータ生成部123は、特定のアイテムに基づいて、当該特定のアイテムに対応するストックスタミナ(第2パラメータ)を生成する。例えば、パラメータ生成部123は、図10に示すアイテムI以外の特定のアイテムに基づいて、アイテムIに紐付くストックスタミナとは異なる、メインスタミナを回復させるための新たなストックスタミナを生成するように構成されてもよい。新たに生成されるストックスタミナは、他のストックスタミナと同様に、時間の経過に伴い回復上限値まで回復するように設定される。各ストックスタミナの回復上限値、及び、時間の経過に伴う各ストックスタミナの回復速度の少なくとも一方は、特定のアイテムの種類に基づいて設定されてもよい。さらに、各ストックスタミナの回復上限値、及び、時間の経過に伴う各ストックスタミナの回復速度の少なくとも一方は、特定のアイテムのレベル(ステータス)の変化に応じて設定されてもよい。
【0082】
この構成によれば、特定のアイテムに関連づけられた新たなストックスタミナを使用してメインスタミナを回復できるので、メインスタミナを回復させる方法に関して選択の幅が広がる。よって、プレイヤのメインスタミナの回復手法の自由度が高まることで、プレイヤのゲームに関する利便性が向上する。
【0083】
また、特定のアイテムのレベルの変化(ステータスの変化)等に応じて、ストックスタミナの回復上限値、及び、時間の経過に伴うストックスタミナの回復速度の少なくとも一方が変更されてもよい。例えば、特定のアイテムのレベルが上がると、レベルが上がったアイテムに関連づけられたストックスタミナの回復上限値が上昇したり、時間の経過に伴うストックスタミナの回復速度が速くなったりしてもよい。なお、特定のアイテムの種類の変更に応じて、ストックスタミナの回復上限値、及び、時間の経過に伴うストックスタミナの回復速度の少なくとも一方が変更されてもよい。
【0084】
この構成によれば、ストックスタミナのメインスタミナを回復させるための能力を向上させることができるため、プレイヤのメインスタミナの回復の自由度が高まることで、ゲームの面白味や醍醐味を増進させる。
【符号の説明】
【0085】
1…情報処理サーバ、3…プレイヤ端末、11(31)…CPU、13(33)…メモリ、14(34)…バス、15(35)…入出力インターフェース、16(36)…入力部、17(37)…出力部、18(38)…記憶部、19(39)…通信部、111,311…情報処理部、113…ゲーム実行部、115…第1回復部、117…第2回復部、119…指示回復部、121…パラメータ変換部、123…パラメータ生成部、313…操作情報受付部、315…ゲーム動作部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10