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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-16
(45)【発行日】2023-10-24
(54)【発明の名称】ショベル
(51)【国際特許分類】
   B62D 55/30 20060101AFI20231017BHJP
   E02F 9/02 20060101ALI20231017BHJP
【FI】
B62D55/30 A
E02F9/02 A
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2020041782
(22)【出願日】2020-03-11
(65)【公開番号】P2021142822
(43)【公開日】2021-09-24
【審査請求日】2022-07-13
(73)【特許権者】
【識別番号】502246528
【氏名又は名称】住友建機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】大野 岳志
【審査官】塚本 英隆
(56)【参考文献】
【文献】特開平09-048374(JP,A)
【文献】実開昭63-075478(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B62D 55/30
E02F 9/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
従動車輪と前記従動車輪を前後方向に移動可能に支持する緩衝装置とを含む下部走行体を備えたショベルであって、
前記緩衝装置は、ピストンロッドとシリンダチューブとを有し、
前記ピストンロッドの外周面には、前記ピストンロッドに対して前記ピストンロッドの中心軸回りに相対回転不能に、給脂口が設けられており、
前記給脂口の抜け落ちを防止する抜け止めを有し、
前記下部走行体のフレームには、給脂用の開口が設けられており、
前記給脂口は、前記開口に対向するように配置されており、
前記ピストンロッドの内部には、容積室と前記給脂口とを繋ぐ給脂路が設けられている、
ショベル。
【請求項2】
前記下部走行体のフレームには、前記ピストンロッドの中心軸回りの回転を規制する回転規制部が設けられており、
前記ピストンロッドの外周面には、前記回転規制部とかみ合う突出部が設けられている、
請求項1に記載のショベル。
【請求項3】
前記回転規制部は、前方に向かって広がる一対のガイド部を有し、
前記突出部は、前記一対のガイド部とかみ合うように構成されている、
請求項2に記載のショベル。
【請求項4】
前記回転規制部は、前記ピストンロッドを挟んで前記給脂口の反対側に配置されている、
請求項2又は3に記載のショベル。
【請求項5】
前記ピストンロッドの端面は、前記下部走行体のフレームに設けられた隔壁と接触するように構成され、
前記隔壁は、キャリアローラの下に設けられる開口よりも前側に位置する、
請求項1乃至4の何れかに記載のショベル。
【請求項6】
前記ピストンロッドの外周面には、前記給脂口の抜け落ちを防止する前記抜け止めが設けられている、
請求項1乃至5の何れかに記載のショベル。
【請求項7】
前記抜け止めは、前記ピストンロッドの外周面にねじ込まれるボルトによって前記ピストンロッドの外周面に固定されている、
請求項1乃至6の何れかに記載のショベル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ショベルに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、履帯式走行車両のフレームに設けられた張り調整装置が知られている(例えば特許文献1参照)。この張り調整装置は、履帯の張りを調整するための装置であり、シリンダチューブとピストンロッドとによって囲まれた容積室にグリースを注入することによって伸びるように構成されている。また、この張り調整装置は、ピストンロッドの端面に設けられた供給弁を通じて注入されたグリースが、ピストンロッドの中心軸に沿って延びる給脂路を通って容積室に流入するように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開平9-193855号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、この張り調整装置は、ピストンロッドの端面に供給弁が設けられているため、ピストンロッドの端面を、フレームの内部に設けられた隔壁に接触させることができない。そのため、この張り調整装置は、ピストンロッドに作用する力を隔壁が受けられるように、ピストンロッドの円周面に設けられた鍔部を隔壁に接触させる必要がある。このように、この張り調整装置では、ピストンロッドの構造が複雑になってしまっている。
【0005】
そこで、履帯の張りを調整可能な緩衝装置を構成するピストンロッドの端面をフレームの隔壁に接触させることができるようすることが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一実施形態に係るショベルは、従動車輪と前記従動車輪を前後方向に移動可能に支持する緩衝装置とを含む下部走行体を備えたショベルであって、前記緩衝装置は、ピストンロッドとシリンダチューブとを有し、前記ピストンロッドの外周面には、前記ピストンロッドに対して前記ピストンロッドの中心軸回りに相対回転不能に、給脂口が設けられており、前記給脂口の抜け落ちを防止する抜け止めを有し、前記下部走行体のフレームには、給脂用の開口が設けられており、前記給脂口は、前記開口に対向するように配置されており、前記ピストンロッドの内部には、容積室と前記給脂口とを繋ぐ給脂路が設けられている。
【発明の効果】
【0007】
上述のショベルは、履帯の張りを調整可能な緩衝装置を構成するピストンロッドの端面をフレームの隔壁に接触させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の実施形態に係るショベルの側面図である。
図2】下部走行体のフレームの斜視図である。
図3】緩衝装置の構成例を示す図である。
図4】緩衝装置の動きを示す図である。
図5】グリースニップルが取り付けられたピストンロッドの図である。
図6】回り止めブロックの側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照しながら本発明の一実施形態に係るショベル100について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては同一の符号が付され、重複する説明は省略される。
【0010】
なお、以下の説明において、X軸、Y軸、及びZ軸は互いに垂直な軸である。X軸は、ショベル100の前後軸に対応し、ショベル100の前方がX軸の正方向に対応し、ショベル100の後方がX軸の負方向に対応する。Y軸は、ショベル100の左右軸に対応し、ショベル100の左方がY軸の正方向に対応し、ショベル100の右方がY軸の負方向に対応する。Z軸は、ショベル100の旋回軸に対応し、ショベル100の上方がZ軸の正方向に対応し、ショベル100の下方がZ軸の負方向に対応する。図1の例では、X軸及びY軸は水平方向に延び、Z軸は鉛直方向に延びる。
【0011】
まず図1を参照してショベル100の概略を説明する。図1は、ショベル100の側面図である。
【0012】
ショベル100はクローラ式の下部走行体1を備えている。下部走行体1には旋回機構2を介して上部旋回体3が搭載されている。上部旋回体3にはブーム4が取り付けられている。ブーム4の先端にはアーム5が取り付けられ、アーム5の先端にはバケット6が取り付けられている。ブーム4、アーム5、及びバケット6は、アタッチメントの一例である掘削アタッチメントを構成している。ブーム4は、ブームシリンダ7により駆動される。アーム5は、アームシリンダ8により駆動される。バケット6は、バケットシリンダ9により駆動される。上部旋回体3にはエンジン11等の動力源が搭載されている。また、上部旋回体3にはキャビン10が設置されている。
【0013】
下部走行体1は、主に、フレーム12、クローラベルト13、キャリアローラ14、トラックローラ15、走行用油圧モータ16、及び従動車輪17等で構成されている。
【0014】
フレーム12は、下部走行体1の骨格を形成する部材である。キャリアローラ14、トラックローラ15、走行用油圧モータ16、及び従動車輪17は、フレーム12に取り付けられている。
【0015】
クローラベルト13は、走行用油圧モータ16によって回転駆動される無限軌道(履帯)である。クローラベルト13は、走行用油圧モータ16の回転軸に結合された駆動スプロケット(図示せず。)、及び、従動車輪17のそれぞれと噛み合っている。
【0016】
キャリアローラ14は、フレーム12の上側(+Z側)でフレーム12とクローラベルト13との間に配置される従動ローラである。トラックローラ15は、フレーム12の下側(-Z側)でフレーム12とクローラベルト13との間に配置される従動ローラである。
【0017】
走行用油圧モータ16は、フレーム12の後端部(-X側端部)に取り付けられている。下部走行体1は、走行用油圧モータ16によって駆動される。
【0018】
従動車輪17は、フレーム12の前端(+X側端部)に取り付けられている。そのため、従動車輪17は、フロントアイドラとも称される。従動車輪17は、緩衝装置50(図2参照。)を介してフレーム12に取り付けられる。
【0019】
緩衝装置50は、クローラベルト13の張りを調整できるように構成されている。本実施形態では、緩衝装置50は、クローラベルト13の緊張状態を適切なレベルで維持できるように、フレーム12とクローラベルト13との間に配置されている。クローラベルト13の緊張状態は、例えば、クローラベルト13の内側、すなわち、フレーム12とクローラベルト13との間に石等の異物が挟まった場合に高まる。クローラベルト13の周長が拡大しようとするためである。この場合、ショベル100は、緩衝装置50によって従動車輪17を後方に移動させることで、クローラベルト13の緊張状態を緩和でき、クローラベルト13の緊張状態が過度に高まるのを防止できる。
【0020】
また、ショベル100は、下部走行体1の前端が岩等の障害物と接触した場合に、緩衝装置50によって従動車輪17を後方に移動させることで、その衝撃を緩和することができる。
【0021】
図2は、フレーム12の斜視図である。フレーム12は、図2に示すように、旋回機構2と連結される中央フレーム部12Cと、中央フレーム部12Cの+Y側に結合される左フレーム部12Lと、中央フレーム部12Cの-Y側に結合される右フレーム部12Rとを有する。
【0022】
具体的には、図2に示すように、従動車輪17は、左従動車輪17L及び右従動車輪17Rを含み、緩衝装置50は、左緩衝装置50L及び右緩衝装置50Rを含む。そして、左従動車輪17Lは、左緩衝装置50Lを介して左フレーム部12Lの前端に取り付けられ、右従動車輪17Rは、右緩衝装置50Rを介して右フレーム部12Rの前端に取り付けられる。
【0023】
クローラベルト13は、左クローラベルト13L及び右クローラベルト13Rを含み、キャリアローラ14は、左キャリアローラ14L及び右キャリアローラ14Rを含み、トラックローラ15は、左トラックローラ15L及び右トラックローラ15Rを含み、走行用油圧モータ16は、左走行用油圧モータ16L及び右走行用油圧モータ16Rを含む。なお、図1では、右クローラベルト13R、右キャリアローラ14R、右トラックローラ15R、及び右走行用油圧モータ16Rは、不可視となっている。
【0024】
この構成により、図1において走行用油圧モータ16が反時計回りに回転するとクローラベルト13も反時計回りに回転してショベル100は前進する。反対に、走行用油圧モータ16が時計回りに回転するとクローラベルト13も時計回りに回転してショベル100は後退する。
【0025】
次に、図2を参照し、フレーム12の詳細について説明する。以下の説明は、左フレーム部12Lに関するが、右フレーム部12Rにも同様に適用される。
【0026】
左フレーム部12Lには、前側ステップFST及び後側ステップRSTが設けられている。前側ステップFST及び後側ステップRSTは、典型的には、作業者がキャビン10に乗り降りする際に足場として利用される。
【0027】
また、左フレーム部12Lには、左キャリアローラ14Lを取り付けるための前側台座FPD及び後側台座RPDが設けられている。前側台座FPDの外側(+Y側)には、前側開口FOPが形成され、後側台座RPDの外側(+Y側)には、後側開口ROPが形成されている。
【0028】
前側開口FOPは、前側台座FPDの外側において、左フレーム部12Lの上面に土砂が堆積するのを防止するために形成されている。すなわち、前側開口FOPは、回転する左クローラベルト13Lに引き込まれて前側の左キャリアローラ14Lに当たった土砂が、左フレーム部12Lの上面に留まることなく、地面に落ちるように形成されている。
【0029】
同様に、後側開口ROPは、後側台座RPDの外側において、左フレーム部12Lの上面に土砂が堆積するのを防止するために形成されている。すなわち、後側開口ROPは、回転する左クローラベルト13Lに引き込まれて後側の左キャリアローラ14Lに当たった土砂が、左フレーム部12Lの上面に留まることなく、地面に落ちるように形成されている。
【0030】
なお、左フレーム部12Lの上面は、土砂が堆積しないよう、内側(-Y側)よりも外側(+Y側)が低くなるように傾斜している(図3(C)参照。)。すなわち、左フレーム部12Lは、左フレーム部12Lの上面にある土砂が左フレーム部12Lの外側に滑り落ちるように構成されている。
【0031】
更に、左フレーム部12Lの前端部には、左緩衝装置50Lを受け入れて支持することができるように構成された受け入れ部RCが設けられている。
【0032】
具体的には、受け入れ部RCは、左従動車輪17Lの回転軸を支持するように左従動車輪17Lの両側に取り付けられている軸受部SHを受け入れて支持するように構成されている。なお、軸受部SHは、ハブユニットとも称される。図2に示す例では、受け入れ部RCは、X軸方向において軸受部SHが摺動可能となるように軸受部SHを支持するガイドレール構造を有する。
【0033】
次に、図3を参照し、緩衝装置50の詳細について説明する。図3は、緩衝装置50の構成例を示す図である。具体的には、図3(A)は、左フレーム部12Lの前端部に取り付けられた左緩衝装置50Lの断面図である。図3(A)は、図2に示す一点鎖線L1を含むXZ平面における断面を+Y側から見たときの図に相当する。但し、図3(A)では、明瞭化のため、左フレーム部12L及び左緩衝装置50L(ピストンロッド51を除く。)のみが断面で表され、左キャリアローラ14L、左トラックローラ15L、左従動車輪17L、ピストンロッド51、及び軸受部SHは、断面で表されていない。図3(B)は、左フレーム部12Lの内部に取り付けられた左緩衝装置50Lを-Y側から見たときの、左緩衝装置50Lの後端部(-X側端部)の側面図である。図3(C)は、図3(A)に示す一点鎖線L2を含むYZ平面における断面を+X側から見たときの図である。以下の説明は、左フレーム部12Lに関するが、右フレーム部12Rにも同様に適用される。
【0034】
左緩衝装置50Lは、主に、ピストンロッド51、シリンダチューブ52、ねじ付きロッド53、ヨーク54、スプリング55、溝付きナット56、及びスプリングピン57によって構成されている。そして、左緩衝装置50Lの大部分は、左フレーム部12Lの前端壁FEWと左フレーム部12L内に設けられた隔壁PWとの間の空間に収容されている。
【0035】
ピストンロッド51、シリンダチューブ52、及びねじ付きロッド53のそれぞれは、容積室VCを区切るための部材である。容積室VCは、グリース等の流体が収容される室である。左緩衝装置50Lの前後方向(X軸方向)における長さは、容積室VCの体積を大きくすることによって、すなわち、容積室VCに収容される流体の量を大きくすることによって伸張される。
【0036】
図3(A)に示す例では、容積室VCは、ピストンロッド51の前端面(+X側の端面)と、シリンダチューブ52の内周面と、ねじ付きロッド53の後端面(-X側の端面)とによって区切られた円柱状の空間である。
【0037】
ピストンロッド51は、後端面(-X側の端面)が、左フレーム部12Lの内部に設けられた隔壁PWと接触するように構成されている。ピストンロッド51は、容積室VCに流体が流入することによって容積室VCが拡張するときであっても、隔壁PWと接触した状態が維持されるように構成されている。
【0038】
シリンダチューブ52は、容積室VCに流体が流入することによって容積室VCが拡張する際に、ピストンロッド51の円周面上を摺動して前方(+X方向)に移動できるように構成されている。
【0039】
ねじ付きロッド53は、シリンダチューブ52の前側(+X側)の開口を塞ぐように構成されている。そして、ねじ付きロッド53は、容積室VCに流体が流入することによって容積室VCが拡張する際に、シリンダチューブ52と共に前方(+X方向)に移動できるように構成されている。
【0040】
ヨーク54は、左従動車輪17Lが後方(-X方向)に移動できるように左従動車輪17Lを支持するように構成されている。図3(A)に示す例では、ヨーク54は、左従動車輪17Lの回転軸を支持する軸受部SHに固定されている。
【0041】
スプリング55は、ヨーク54が後方(-X方向)に移動したときにヨーク54を前方(+X方向)に押し戻す反発力を発生させるように構成されている。
【0042】
溝付きナット56は、ねじ付きロッド53に関するヨーク54の前方(+X方向)への相対移動を制限するように構成されている。
【0043】
図3(A)に示す例では、ねじ付きロッド53は、円柱状の前端部(+X側の端部)の円周面に雄ネジを有するように構成されている。この円柱状の前端部は、ヨーク54の後端面に形成された貫通孔に挿通され、且つ、ヨーク54の内部に形成された円柱状の空間内に突出するように構成されている。溝付きナット56は、この空間内に突出した前端部に螺合される。
【0044】
スプリングピン57は、ねじ付きロッド53に対する溝付きナット56の回転を防止するための部材である。図3(A)に示す例では、スプリングピン57は、溝付きナット56の先端部に形成された溝を通り、ねじ付きロッド53の前端部に形成された貫通孔に挿通される。この貫通孔は、円柱状の前端部の中心軸に垂直な方向に延びるように形成されている。
【0045】
ここで、図4を参照し、従動車輪17が後方に移動したときの緩衝装置50の動きについて説明する。図4は、緩衝装置50の動きを示す図であり、図3(A)に対応している。具体的には、図4(A)は、左従動車輪17Lが後方に移動する前の左緩衝装置50Lの状態を示し、図4(B)は、左従動車輪17Lが後方に距離D1だけ移動した後の左緩衝装置50Lの状態を示す。
【0046】
具体的には、左従動車輪17Lが後方に移動する前においては、ねじ付きロッド53の前端部に螺合された溝付きナット56は、図4(A)に示すように、ヨーク54の内部に形成された円柱状の空間において、ヨーク54の後側(-X側)の内面に接触している。そして、スプリング55は、シリンダチューブ52のフランジ部52Fとヨーク54のフランジ部54Fとの間で、前後方向に僅かに圧縮された状態で挟持されている。シリンダチューブ52のフランジ部52Fは、シリンダチューブ52の後端部の円周面から径方向に突出するように構成されている。同様に、ヨーク54のフランジ部54Fは、ヨーク54の後端部の円周面から径方向に突出するように構成されている。
【0047】
左従動車輪17Lが後方に移動すると、ヨーク54は、図4(B)に示すように、左従動車輪17Lと共に後方に移動する。一方で、ピストンロッド51、シリンダチューブ52、及びねじ付きロッド53は、左従動車輪17Lが後方に移動しても、後方には移動しない。そのため、ヨーク54の後側(-X側)の内面は、図4(B)に示すように、溝付きナット56から離れて後方(-X方向)に移動する。そして、ヨーク54のフランジ部54Fも、図4(B)に示すように、後方(-X方向)に移動する。その結果、シリンダチューブ52のフランジ部52Fとヨーク54のフランジ部54Fとの間で挟持されているスプリング55は、圧縮されて反発力を蓄える。この反発力は、左従動車輪17Lを後方に移動させようとする力が弱まったときに、ヨーク54の後側(-X側)の内面が溝付きナット56と接触するまでヨーク54を前方に押し戻し、左従動車輪17Lを元の位置に戻そうとする。
【0048】
次に、図3及び図5を参照し、グリースニップル51Nについて説明する。図5は、グリースニップル51Nが取り付けられたピストンロッド51の図である。具体的には、図5(A)は、ピストンロッド51の斜視図であり、図5(B)は、ピストンロッド51の背面図である。
【0049】
グリースニップル51Nは、容積室VCに収容される流体の一例であるグリースを注入するための流体注入機構の一例である。
【0050】
本実施形態では、グリースニップル51Nは、図5(A)に示すように、ピストンロッド51の中心軸CAに垂直に延びるように、ピストンロッド51の円周面CSにねじ込まれている。
【0051】
また、グリースニップル51Nには、抜け止め51Sがかみ合わされている。抜け止め51Sは、図5(B)に示すように、略L字状の金属板で形成されている。そして、抜け止め51Sの一端は、ボルト51Bによってピストンロッド51の円周面CSに固定されている。なお、ボルト51Bは、グリースニップル51Nの中心軸NAとボルト51Bの中心軸BAとの間に角度αが形成される角度位置において、ピストンロッド51の円周面CSにねじ込まれている。
【0052】
抜け止め51Sの他端には、図5(A)に示すように、U字状の切り欠きCTが形成されている。抜け止め51Sは、図5(B)に示すように、グリースニップル51Nのくびれ部CRと切り欠きCTとがかみ合うように位置決めされてピストンロッド51の円周面CSに固定されている。抜け止め51Sは、作業者がグリースニップル51Nを取り外す際に、容積室VCに収容された高圧のグリースによってグリースニップル51Nが径方向に飛び出してしまうのを防止できる。
【0053】
ピストンロッド51には、図3(C)に示すように、ピストンロッド51の中心軸に平行に延びる給脂路51Tが形成されている。そのため、不図示のグリースガン等からグリースニップル51Nを通じて注入されるグリースは、グリースニップル51N及び給脂路51Tを通って容積室VCに流入し、容積室VCを+X方向に拡張させ、左従動車輪17Lをクローラベルト13の内面に押し付けることができる。
【0054】
クローラベルト13の張りを点検する作業者は、例えば、所定値を上回るクローラベルト13の弛み量を検知した場合、グリースニップル51Nを通じて容積室VCにグリースを追加的に注入することにより、弛み量を所定値以下に調整できる。
【0055】
次に、図3を参照し、左フレーム部12Lの内部で左緩衝装置50Lを支持する支持構造SPについて説明する。
【0056】
支持構造SPは、左フレーム部12Lの内壁に溶接された部材であり、図3(B)に示すように、シリンダチューブ52のフランジ部52Fと接触して左緩衝装置50Lを支持するように構成されている。
【0057】
具体的には、支持構造SPは、図3(C)に示すように、略L字状の断面を有する一対の金属板で構成されている。シリンダチューブ52のフランジ部52Fは、作業者が左緩衝装置50Lを左フレーム部12L内に取り付ける際に、支持構造SP上を摺動できるように構成されている。
【0058】
左フレーム部12Lの下面は、図3(C)に示すように、中央部が開口するように構成されている。左トラックローラ15Lと左フレーム部12Lの下面とが接触してしまうのを防止するためである。
【0059】
また、隔壁PWは、図3(A)に示すように、前側の左キャリアローラ14Lの真下に形成されている前側開口FOPよりも前側(+X側)に配置されている。この配置により、左クローラベルト13Lによって運ばれ、前側の左キャリアローラ14Lに当たった土砂は、前側開口FOPを通って下に落ちる場合であっても、左緩衝装置50Lの上に堆積しない。すなわち、これらの土砂は、左緩衝装置50Lの上に堆積することなく、左フレーム部12Lの下面に形成された開口を通って地面に落ちる。そのため、この配置は、前側の左キャリアローラ14Lの真下において、左フレーム部12Lに土砂が堆積してしまうのを防止できる。
【0060】
次に、図3及び図5を参照し、ピストンロッド51の回り止め構造RTについて説明する。回り止め構造RTは、主に、ピン51P及び回り止めブロックBKで構成されている。回り止めブロックBKは、ピストンロッド51の中心軸回りの回転を規制する回転規制部の一例であり、ピン51Pは、回転規制部とかみ合う突出部(被ガイド部)の一例である。
【0061】
ピン51Pは、左緩衝装置50Lが左フレーム部12Lに取り付けられた状態では、回り止めブロックBKと協働してピストンロッド51が中心軸の回りで回転してしまうのを防止するように構成されている。
【0062】
一方で、ピン51Pは、作業者が左緩衝装置50Lを左フレーム部12Lに取り付ける際には、回り止めブロックBKと協働し、ピストンロッド51を中心軸回りに回転させることができるように構成されている。なお、ピストンロッド51は、後端面ES(図5(A)参照。)と隔壁PWとが接触するまでは、中心軸CA(図5(A)参照。)の回りで回転できるように、シリンダチューブ52の内周面によって支持されている。
【0063】
この構成により、作業者は、左緩衝装置50Lを左フレーム部12Lに取り付ける際に、グリースニップル51Nを、左フレーム部12Lに形成された開口12H(図1図2、及び図3(C)参照。)に対向させることができる。すなわち、ピストンロッド51は、図5(B)に示すように、グリースニップル51Nが外側(+Y側)に向かって延びる角度位置(目標角度位置)となるよう、回り止め構造RTによって回転させられる。具体的には、ピストンロッド51は、グリースニップル51Nの目標角度位置に対するズレが所定の角度範囲(-β~+β)内であれば、グリースニップル51Nの角度位置が目標角度位置となるよう、回り止め構造RTによって回転させられる。
【0064】
開口12Hは、作業者が左緩衝装置50Lにグリースを注入する際に利用できるように形成されている。本実施形態では、開口12Hは、図1に示すように、前側ステップFSTよりも低い位置に形成されている。また、開口12Hは、図3(C)に示すように、グリースニップル51Nの中心軸NAが開口12Hの略中央を通るように形成されている。すなわち、目標角度位置に位置付けられたグリースニップル51Nは、中心軸NAが開口12Hの略中央を通るように配置される。
【0065】
次に、図6を参照し、回り止めブロックBKの構成例について説明する。図6は、回り止めブロックBKを+Y側から見たときの回り止めブロックBKの側面図である。具体的には、図6(A)は、回り止めブロックBKの各部の寸法の一例を示す。図6(B)は、作業者が緩衝装置50をフレーム12に取り付ける際の回り止めブロックBKとピン51Pとの位置関係の一例を示す。なお、以下の説明は、左フレーム部12Lに関するが、右フレーム部12Rにも同様に適用される。
【0066】
回り止めブロックBKは、図3(B)及び図3(C)に示すように、左フレーム部12L内に設けられた隔壁PWに溶接されている。また、回り止めブロックBKは、図3(C)に示すように、ピストンロッド51を挟んでグリースニップル51Nの反対側に配置されている。ピストンロッド51に関してグリースニップル51Nと同じ側に回り止めブロックBKが配置される場合、グリースニップル51Nと回り止めブロックBKとの接触を避けるために、回り止めブロックBKの寸法及び溶接位置が制限されてしまうためである。本実施形態では、回り止めブロックBKは、ピストンロッド51を挟んでグリースニップル51Nの反対側に配置されているため、寸法及び溶接位置に関する制限を受けることがなく、図6(A)に示すような所望の高さH1と所望の幅W4とを確保できている。但し、回り止めブロックBKは、ピストンロッド51に関してグリースニップル51Nと同じ側に配置されていてもよい。
【0067】
また、回り止めブロックBKは、図6(A)に示すように、前方(+X方向)に向かって略V字状に広がる一対のガイド部GDを有する。ピン51Pは、図3(B)に示すように、一対のガイド部GDとかみ合うように構成されている。
【0068】
具体的には、回り止めブロックBKは、作業者が左緩衝装置50Lを左フレーム部12L内に押し込んで取り付ける際に、一対のガイド部GDの間にピン51Pを受け入れるように構成されている。より具体的には、ガイド部GDは、作業者がシリンダチューブ52のフランジ部52Fを支持構造SP上で摺動させ、ピストンロッド51の円周面CSにねじ込まれたピン51Pを後方(-X方向)に移動させる際に、一対のガイド部GDの間にピン51Pを受け入れるように構成されている。
【0069】
一対のガイド部GDは、それぞれ、ピン51Pを保持するための半円形の輪郭を形成する曲線部分PT1と、曲線部分PT1から外方に広がる直線の輪郭を有する直線部分PT2とを有する。
【0070】
直線部分PT2は、曲線部分PT1から前方に広がる一対の第1直線部分SG1、一対の第1直線部分SG1から前方に更に広がる一対の第2直線部分SG2、及び、一対の第2直線部分SG2から前方に更に広がる一対の第3直線部分SG3を含む。
【0071】
曲線部分PT1は、点P1を中心とし、ピン51Pの半径よりも僅かに大きい半径R1を有する。
【0072】
一対の第1直線部分SG1の間には角度γ1が形成されている。一対の第2直線部分SG2の間には角度γ1よりも大きい角度γ2が形成されている。そして、一対の第3直線部分SG3の間には角度γ2よりも大きい角度γ3が形成されている。
【0073】
一対の第1直線部分SG1の間の最小幅は、半径R1の2倍であり、一対の第1直線部分SG1の間の最大幅は幅W1である。また、一対の第2直線部分SG2の間の最小幅は幅W1であり、一対の第2直線部分SG2の間の最大幅は幅W2である。また、一対の第3直線部分SG3の間の最小幅は幅W2であり、一対の第3直線部分SG3の間の最大幅は幅W3である。なお、回り止めブロックBKの最大幅は、幅W4であり、隔壁PWに溶接される部分である回り止めブロックBKの基部の幅W0よりも大きい。また、回り止めブロックBKの最大幅である幅W4は、回り止めブロックBKの高さH1(前後方向(X軸方向)における長さ)よりも大きい。
【0074】
上述のような構成により、回り止めブロックBKは、図6(B)に示すように、作業者が左緩衝装置50Lを後方(-X方向)に押し込もうとする力を利用し、ピン51Pを-Z方向に移動させる力、すなわち、ピストンロッド51を中心軸回りに回転させる力を発生させる。ピン51Pは、第3直線部分SG3、第2直線部分SG2、及び第1直線部分SG1の順に、直線部分PT2の表面を摺動し、曲線部分PT1とかみ合う位置に至る。
【0075】
具体的には、破線で示すピン51Paは、第1時点におけるピン51Pの位置を表し、破線で示すピン51Pbは、第1時点より後の第2時点におけるピン51Pの位置を表し、破線で示すピン51Pcは、第2時点より後の第3時点におけるピン51Pの位置を表している。また、実線で示すピン51Pdは、第3時点より後の第4時点におけるピン51Pの位置を表している。
【0076】
ピン51Paによって表される位置は、例えば、グリースニップル51Nの目標角度位置に対するズレが-β(図5(B)参照。)であるときのピン51Pの角度位置に対応している。
【0077】
この場合、ピン51Pは、第1時点において、第3直線部分SG3と接触する。その後、ピン51Pは、第3直線部分SG3の表面を摺動しながら、ガイド部GDの中心に向かって移動する。その後、ピン51Pは、第2直線部分SG2と接触し、第2直線部分SG2の表面を摺動しながら、ガイド部GDの中心に向かって更に移動する。その後、ピン51Pは、第1直線部分SG1と接触し、第1直線部分SG1の表面を摺動しながら、ガイド部GDの中心に向かって更に移動する。その後、ピン51Pは、ピストンロッド51の後端面ESが隔壁PWに接触した時点である第4時点で停止する。このとき、グリースニップル51Nの角度位置は、図3(B)に示すように目標角度位置となっている。
【0078】
なお、図6に示す例では、一対のガイド部GDは、同じ高さを有するように構成されているが、一方のガイド部GDが他方のガイド部GDより高くなるように構成されていてもよい。
【0079】
上述のように、本発明の実施形態に係るショベル100は、従動車輪17と従動車輪17を前後方向に移動可能に支持する緩衝装置50とを含む下部走行体1を備えている。緩衝装置50は、ピストンロッド51とシリンダチューブ52とを有する。ピストンロッド51の外周面である円周面CSには、給脂口としてのグリースニップル51Nが設けられている。そして、ピストンロッド51の内部には、容積室VCとグリースニップル51Nとを繋ぐ給脂路51Tが設けられている。
【0080】
この構成により、ショベル100は、クローラベルト13の張りを調整可能な緩衝装置50を構成するピストンロッド51の後端面ESをフレーム12の隔壁PWに接触させることができる。そのため、ショベル100は、ピストンロッド51の形状が複雑になるのを防止できる。また、ショベル100は、単純な形状(円柱形状)のピストンロッド51の後端面ESを介し、ピストンロッド51に作用する力を隔壁PWに伝えることができる。
【0081】
下部走行体1のフレーム12には、ピストンロッド51の中心軸回りの回転を規制する回転規制部としての回り止めブロックBKが設けられていてもよい。この場合、ピストンロッド51の円周面CSには、回り止めブロックBKとかみ合う突出部としてのピン51Pが設けられていてもよい。
【0082】
この構成により、ショベル100は、緩衝装置50がフレーム12に組み付けられたときのグリースニップル51Nの角度位置を所望の角度位置に合わせることができる。例えば、ショベル100は、グリースニップル51Nの先端が、フレーム12に形成された給脂用の開口12Hの略中央に位置するように、グリースニップル51Nの角度位置を所望の角度位置に合わせることができる。
【0083】
回り止めブロックBKは、前方(+X方向)に向かって略V字状に広がる一対のガイド部GDを有していてもよい。この場合、ピン51Pは、ガイド部GDとかみ合うように構成されていてもよい。
【0084】
この構成により、ショベル100は、緩衝装置50がフレーム12に組み付けられる際に、グリースニップル51Nの角度位置と目標角度位置との間にズレが生じている場合であっても、グリースニップル51Nの角度位置を目標角度位置に合わせることができる。グリースニップル51Nの角度位置が目標角度位置となるようにピストンロッド51を回転させることができるためである。具体的には、ピストンロッド51は、緩衝装置50の後方(-X方向)への移動に伴って回転する。ピン51Pが回り止めブロックBKと接触するためである。なお、ピン51Pと回り止めブロックBKとの組み合わせで構成される回り止め構造RTは、望ましくは、ピストンロッド51の後端面ESが隔壁PWと接触したときに、グリースニップル51Nの角度位置が目標角度位置となるように構成される。
【0085】
回り止めブロックBKは、望ましくは、ピストンロッド51を挟んでグリースニップル51Nの反対側に配置されている。
【0086】
この構成により、ショベル100は、緩衝装置50がフレーム12に組み付けられる際に、グリースニップル51Nと回り止めブロックBKとが接触してしまうのを防止できる。但し、回り止めブロックBKは、ピストンロッド51に関し、グリースニップル51Nと同じ側に配置されていてもよい。
【0087】
ピストンロッド51の後端面ESは、フレーム12に設けられた隔壁PWと接触するように構成されている。そして、隔壁PWは、望ましくは、キャリアローラ14の下に設けられる開口である前側開口FOPよりも前側(+X側)に位置する。
【0088】
この構成により、ショベル100は、緩衝装置50の上に土砂が堆積してしまうのを防止できる。前側開口FOPの下に緩衝装置50が位置する場合には、キャリアローラ14に当たって落下する土砂は緩衝装置50の上に堆積してしまうが、この構成では、緩衝装置50は、前側開口FOPよりも前側(+X側)に位置する隔壁PWよりも更に前側に位置しているためである。
【0089】
ピストンロッド51の円周面CSには、グリースニップル51Nの抜け落ちを防止する抜け止め51Sが設けられていてもよい。
【0090】
この構成により、抜け止め51Sは、グリースニップル51Nをピストンロッド51から取り外す際に、容積室VCに収容されている高圧のグリースにより、グリースニップル51Nがピストンロッド51から離れて飛び出してしまうのを防止できる。
【0091】
以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施例に制限
されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなしに上述した実施例に種々の変形及び
置換を加えることができる。
【0092】
例えば、上述の実施形態では、回り止め構造RTは、ピン51Pと回り止めブロックBKとの組み合わせで構成されているが、グリースニップル51Nと回り止めブロックBKとの組み合わせで構成されていてもよい。すなわち、回り止め構造RTは、ピン51Pの代わりにグリースニップル51Nが回り止めブロックBKとかみ合うように構成されていてもよい。この場合、グリースニップル51Nは、回転規制部とかみ合う突出部(被ガイド部)として機能する。
【符号の説明】
【0093】
1・・・下部走行体 2・・・旋回機構 3・・・上部旋回体 4・・・ブーム 5・・・アーム 6・・・バケット 7・・・ブームシリンダ 8・・・アームシリンダ 9・・・バケットシリンダ 10・・・キャビン 11・・・エンジン 12・・・フレーム 12H・・・開口 13・・・クローラベルト 14・・・キャリアローラ 15・・・トラックローラ 16・・・走行用油圧モータ 17・・・従動車輪 50・・・緩衝装置 51・・・ピストンロッド 51B・・・ボルト 51N・・・グリースニップル 51P・・・ピン 51T・・・給脂路 52・・・シリンダチューブ 52F・・・フランジ部 53・・・ねじ付きロッド 54・・・ヨーク 54F・・・フランジ部 55・・・スプリング 56・・・溝付きナット 57・・・スプリングピン 100・・・ショベル BA・・・中心軸 BK・・・回り止めブロック CA・・・中心軸 CR・・・くびれ部 CS・・・円周面 CT・・・切り欠き ES・・・後端面 FEW・・・前端壁 FST・・・前側ステップ FOP・・・前側開口 FPD・・・前側台座 NA・・・中心軸 PW・・・隔壁 RST・・・後側ステップ ROP・・・後側開口 RPD・・・後側台座 RT・・・回り止め構造 SH・・・軸受部 SP・・・支持構造 VC・・・容積室
図1
図2
図3
図4
図5
図6