(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-16
(45)【発行日】2023-10-24
(54)【発明の名称】清掃コンポーネント及びスマート清掃デバイス
(51)【国際特許分類】
A47L 9/28 20060101AFI20231017BHJP
【FI】
A47L9/28 E
(21)【出願番号】P 2022514858
(86)(22)【出願日】2020-08-18
(86)【国際出願番号】 CN2020109844
(87)【国際公開番号】W WO2021042984
(87)【国際公開日】2021-03-11
【審査請求日】2022-03-04
(31)【優先権主張番号】201910839233.3
(32)【優先日】2019-09-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】516249757
【氏名又は名称】北京石頭世紀科技股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】BEIJING ROBOROCK TECHNOLOGY CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】Room 1001, Floor 10, Building 3, Yard 17, Anju Road, Changping District, Beijing 102206, China
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100132241
【氏名又は名称】岡部 博史
(72)【発明者】
【氏名】劉 暁明
(72)【発明者】
【氏名】谷 二東
【審査官】東 勝之
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/137405(WO,A1)
【文献】中国特許出願公開第107007219(CN,A)
【文献】中国実用新案第205683035(CN,U)
【文献】中国特許出願公開第106108776(CN,A)
【文献】国際公開第2018/149311(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47L 9/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
スマート清掃デバイスの機器本体に取り付けられた清掃コンポーネントであって、
前記清掃コンポーネントが接続板及びフレキシブル清掃体を含み、前記清掃コンポーネントが前記接続板を介して前記機器本体に着脱可能に接続され、前記接続板が前記機器本体に取り付けられる又は取り外される場合、前記接続板が前記機器本体の前方向又は後方向に沿って移動し、前記接続板と前記フレキシブル清掃体とがスライドコンポーネントを介して着脱可能に接続され、前記スライドコンポーネントが互いに対応する取付スロット及びガイドバーを含み、前記取付スロットが前記接続板と前記フレキシブル清掃体とのうちの一方に設けられ、前記ガイドバーが前記接続板と前記フレキシブル清掃体とのうちの他方に設けられ、前記ガイドバーが、前記フレキシブル清掃体を前記接続板に接続させるように、前記取付スロット内に挿入可能であり、且つ、前記ガイドバーが、前記フレキシブル清掃体が前記接続板から離れるように、前記取付スロットから抜き出し可能であ
り、
前記清掃コンポーネントは、液体収容箱をさらに含み、
前記接続板は、前記液体収容箱に着脱可能に接続されている
ことを特徴とする清掃コンポーネント。
【請求項2】
前記取付スロットの一端が取付端であり、他端がストップ端であり、前記ガイドバーは前記取付端を介して、前記取付スロットに挿入可能であり、又は前記取付スロットから抜き出し可能であり、前記ストップ端は、前記ガイドバーが前記ストップ端を介して前記取付スロットから抜けることを制限する
ことを特徴とする請求項1に記載の清掃コンポーネント。
【請求項3】
前記取付スロットの一端が閉鎖され、他端が開口される
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の清掃コンポーネント。
【請求項4】
前記接続板が案内機構を介して前記液体収容箱の底部に取り付けられ、前記接続板が前記液体収容箱の底部に取り付けられた後、前記接続板が前記液体収容箱に対して上下に浮動可能である
ことを特徴とする請求項1に記載の清掃コンポーネント。
【請求項5】
前記液体収容箱が前記接続板に面する側の表面及び/又は前記接続板が前記液体収容箱に面する側の表面に弾性部品が設けられており、前記接続板が前記液体収容箱の底部に取り付けられた後、前記接続板と前記液体収容箱とが弾性接触される
ことを特徴とする請求項4に記載の清掃コンポーネント。
【請求項6】
前記弾性部品は、間隔をあけて設けられる複数の弾性ボタンを含む
ことを特徴とする請求項5に記載の清掃コンポーネント。
【請求項7】
前記案内機構が互いに対応するガイド突起及びガイド溝を含み、前記ガイド突起が前記接続板と前記液体収容箱とのうちの一方に設けられ、前記ガイド溝が前記接続板と前記液体収容箱とのうちの他方に設けられ、
前記ガイド突起の厚さが前記ガイド溝の深さよりも小さい
ことを特徴とする請求項4に記載の清掃コンポーネント。
【請求項8】
前記接続板が前記液体収容箱に取り付けられた後、接続機構を介して前記液体収容箱に接続され、前記接続機構が互いに対応する第1の接続機構及び第2の接続機構を含み、前記第1の接続機構と前記第2の接続機構が前記液体収容箱と前記接続板にそれぞれ設けられる
ことを特徴とする請求項4に記載の清掃コンポーネント。
【請求項9】
前記接続機構が制御機構をさらに含み、前記制御機構が前記液体収容箱と前記接続板とのうちの一方に設けられ、前記制御機構が前記第1の接続機構と前記第2の接続機構との接続及び分離を制御する
ことを特徴とする請求項8に記載の清掃コンポーネント。
【請求項10】
前記制御機構は、前記接続板に設けられ、前記第2の接続機構と一体構成される
ことを特徴とする請求項9に記載の清掃コンポーネント。
【請求項11】
前記接続板には、前記第1の接続機構が前記接続板に取り付けられて前記第2の接続機構に接続されるための取付ポートが設けられ、
前記制御機構が取付けブラケット及び操作部件を含み、
前記取付けブラケットが前記接続板に移動可能に設けられ、前記第2の接続機構が、前記取付けブラケットの一端に接続されて、前記取付けブラケットの動作により移動され、
前記操作部件が、前記操作部件で前記取付けブラケットの移動を制御するように、前記取付けブラケットの他端に設けられ、前記第2の接続機構に対向して設けられる
ことを特徴とする請求項10に記載の清掃コンポーネント。
【請求項12】
前記接続板には、前記液体収容箱と連通し前記液体収容箱の水を前記フレキシブル清掃体に連通するリンバホールが設けられる
ことを特徴とする請求項4に記載の清掃コンポーネント。
【請求項13】
前記液体収容箱が前記機器本体の当接位置の形状に合わせて形成され、前記液体収容箱が前記機器本体に取り付けられた後、前記液体収容箱の外側壁が前記機器本体の側壁に当接し、前記液体収容箱の底壁が前記機器本体の底壁に当接する
ことを特徴とする請求項4に記載の清掃コンポーネント。
【請求項14】
前記液体収容箱が押ボタンを介して前記機器本体に着脱可能に接続され、前記接続板には前記押ボタンを回避するための切込が設けられ、前記押ボタンの操作によって前記液体収容箱と前記機器本体との取付及び分離が制御される
ことを特徴とする請求項4に記載の清掃コンポーネント。
【請求項15】
請求項1~14のいずれか1項に記載の清掃コンポーネントを含む
ことを特徴とするスマート清掃デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互引用)
本願は、2019年9月5日に出願された中国特許出願第201910839233.3号の優先権を主張し、上記の中国特許出願に開示された内容は、本願の一部として完全に援用される。
【0002】
本発明は、スマート清掃デバイスの技術分野に関し、特に、清掃コンポーネント及びスマート清掃デバイスに関する。
【背景技術】
【0003】
技術の発展に伴い、様々な清掃デバイスが登場している。例えば、自動掃除ロボット、自動モップ掛けロボット、自動掃除と自動モップ掛けの両方の機能を備えたスマート清掃ロボットなどであり、清掃デバイスは、ユーザーの利便性を考慮して自動的に清掃を行うことができる。例えば、自動モップがけ機能や自動掃除機能を備えた自動掃除ロボットでは、通常、モップがけに必要な液体源を提供するために、スマート清掃ロボットに液体収容箱を搭載する必要がる。従来のスマート清掃ロボットの液体収容箱がスマート清掃ロボット本体の底部に位置し且つスマート清掃ロボットの機器本体に接続され、ワイプを交換する際には液体収容箱と一緒にワイプを取り外す必要があり、液体収容箱を取り外す際には、スマート清掃ロボットの底面を上に向かせてから液体収容箱を取り付けたり取り外したりする必要がある。このように、液体収容箱の取り付けたり取り外したりする時に、スマート清掃ロボットを反転する必要があるため、その上面が衝突して損傷したり、スマート清掃ロボットの上面に設置されているセンサーが損傷したりする可能性が高く、大きな経済的損失が発生する。また、液体収容箱に漏れが発生すると、液体収容箱を着脱する際に、漏れた液体が底面の隙間を介して直接スマート清掃ロボットの内部に流れ込み、スマート清掃ロボット内部の回路や部品にダメージを与え、修理できない課題をもたらす可能性がある。
【発明の概要】
【0004】
本発明の実施例は、清掃コンポーネント及びこの清掃コンポーネントを含むスマート清掃デバイスを提供し、フレキシブル清掃体を交換するたびに、液体収容箱を取り外すことなく、接続板を機器本体の前方向又は後方向に取り外すだけで、フレキシブル清掃体を取り外すことができる。操作が容易になるとともに、従来の技術のように液体収容箱を取り外すことによりスマート清掃デバイスの損傷を回避することができる。
【0005】
一態様では、本発明の実施例が清掃コンポーネントを提供する。清掃コンポーネントはスマート清掃デバイスの機器本体に取り付けられる。清掃コンポーネントが接続板及びフレキシブル清掃体を含み、清掃コンポーネントが接続板を介して機器本体に着脱可能に接続される。接続板が機器本体に取り付けられる又は機器本体から取り外される場合、接続板が機器本体の前方向又は後方向に沿って移動し、接続板とフレキシブル清掃体とがスライドコンポーネントを介して着脱可能に接続される。スライドコンポーネントが互いに対応する取付スロット及びガイドバーを含み、取付スロットが接続板とフレキシブル清掃体とのうちの一方に設けられ、ガイドバーが接続板とフレキシブル清掃体とのうちの他方に設けられる。ガイドバーが、前記フレキシブル清掃体を前記接続板に接続させるように、取付スロットに挿入可能であり、且つ、ガイドバーが、前記フレキシブル清掃体が前記接続板から離れるように、取付スロットから抜き出し可能である。
【0006】
本発明の実施例の一態様により、取付スロットの一端が取付端であり、他端がストップ端である。ガイドバーは取付端を介して、取付スロットに挿入可能であり又は取付スロットから抜き出し可能である。ストップ端は、ガイドバーがストップ端を介して取付スロットから抜けることを限定する。
【0007】
本発明の実施例の一態様により、取付スロットの一端が閉鎖され、他端が開口される。
【0008】
本発明の実施例の一態様により、清掃コンポーネントは液体収容箱をさらに含み、接続板が案内機構を介して液体収容箱の底部に取り付けられ、接続板が液体収容箱の底部に取り付けられた後、接続板が液体収容箱に対して上下に浮動可能である。
【0009】
本発明の実施例の一態様により、液体収容箱が接続板に面する側の表面及び/又は接続板が液体収容箱に面する側の表面には弾性部品が設けられ、接続板が液体収容箱に取り付けられた後、接続板が液体収容箱と弾性接触される。
【0010】
本発明の実施例の一態様により、弾性部品は、間隔をあけて設けられた複数の弾性ボタンを含む。
【0011】
本発明の実施例の一態様により、案内機構が互いに対応するガイド突起及びガイド溝を含み、ガイド突起が接続板と液体収容箱とのうちの一方に設けられ、ガイド溝が接続板と液体収容箱とのうちの他方に設けられ、ここで、ガイド突起の厚さがガイド溝の深さよりも小さい。
【0012】
本発明の実施例の一態様により、接続板が液体収容箱に取り付けられた後、接続機構が液体収容箱に接続されて接続機構が互いに対応する第1の接続機構及び第2の接続機構を含み、前記第1の接続機構と前記第2の接続機構とが液体収容箱及び接続板にそれぞれ設けられる。
【0013】
本発明の実施例の一態様により、接続機構が制御機構をさらに含み、制御機構が液体収容箱と接続板とのうちの一方に設けられ、制御機構が第1の接続機構と第2の接続機構との接続及び分離を制御することができる。
【0014】
本発明の実施例の一態様により、制御機構は、接続板に設けられ、第2の接続機構と一体構成される。
【0015】
本発明の実施例の一態様により、接続板には、第1の接続機構が接続板に取り付けられて第2の接続機構に接続されるための取付ポートが設けられる。ここで、制御機構が取付けブラケット及び操作部件を含む。前記取付けブラケットが接続板に移動可能に設けられ、第2の接続機構が、取付けブラケットの一端に接続されて、取付けブラケットの動作により移動される。前記操作部件が、操作部件で取付けブラケットの移動を制御するように、取付けブラケットの他端に設けられ、第2の接続機構に対向して設けられる。
【0016】
本発明の実施例の一態様により、接続板には、液体収容箱と連通し液体収容箱の水をフレキシブル清掃体に連通するリンバホールが設けられる。
【0017】
本発明の実施例の一態様により、水槽が機器本体の当接位置形状に合わせて形成され、水槽が機器本体に取り付けられた後、水槽の外側壁が機器本体の側壁に当接し、水槽の底壁が機器本体の底壁に当接する。
【0018】
本発明の実施例の一態様により、液体収容箱が押ボタンを介して機器本体に着脱可能に接続される、接続板に押ボタンを回避するための切込を有し、押ボタンの操作によって、液体収容箱と機器本体との取付及び分離が制御される。
【0019】
他の態様では、本発明の実施例は、上記のいずれかの清掃コンポーネントを含むスマート清掃デバイスを提供する。
【0020】
本発明の実施例における清掃コンポーネント及び該清掃コンポーネントを含むスマート清掃デバイスにより、スマート清掃コンポーネントがスマート清掃デバイスの機器本体に取り付けられる。清掃コンポーネントが接続板及びフレキシブル清掃体を含み、接続板がスライドコンポーネントを介してフレキシブル清掃体に着脱可能に接続され、スライドコンポーネントが互いに対応する取付スロット及びガイドバーを含み、取付スロットが接続板とフレキシブル清掃体とのうちの一方に設けられ、ガイドバーが接続板とフレキシブル清掃体とのうちの他方に設けられる。ガイドバーが、フレキシブル清掃体を接続板に接続させるように、取付スロットに挿入可能である。ガイドバーが、フレキシブル清掃体を接続板から離れるように、取付スロットから抜き出し可能である。ここで、清掃コンポーネントが接続板を介して機器本体に着脱可能に接続される。接続板を機器本体に取り付け又は機器本体から取り外す場合、接続板が機器本体の前方向又は後方向に沿って移動する。フレキシブル清掃体を交換するたびに、液体収容箱を取り外すことなく、接続板を機器本体の前方向又は後方向に取り外すだけで、フレキシブル清掃体を取り外すことができる。操作が容易になるとともに、従来の技術のように液体収容箱を取り外すことによりスマート清掃デバイスの損傷を回避することができる。
【0021】
以下、本発明の例示的な実施例の特徴、利点、および技術的効果について、添付の図面を参照して説明する。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】本発明の実施例におけるスマート清掃デバイスの分解図
【
図2】本発明の実施例におけるスマート清掃デバイスの他の角度の分解図
【
図3】本発明の実施例におけるスマート清掃デバイスのアイソメ図
【
図4】本発明の実施例におけるスマート清掃デバイスのフレキシブル清掃体を取り外した状態の他の角度のアイソメ図
【
図5】本発明の実施例における機器本体のアイソメ図
【
図6】本発明の実施例におけるパレットと水槽との接続機構の分解図
【
図7】本発明の実施例における他の角度のパレットと水槽との接続機構の分解図
【
図8】本発明の実施例におけるパレット及びパレットに設けられた制御機構の接続機構の分解図
【
図10】本発明の実施例における第2のフックと制御機構との一体構成の模式図
【
図11】本発明の実施例におけるパレット及びパレットに設けられた制御機構の接続機構の構成の模式図
【発明を実施するための形態】
【0023】
添付の図面では、同一の部品には同一の付属マークが付けられている。添付の図面は、実際の縮尺では描かれない。
【0024】
本発明の様々な態様の特徴および例示的な実施例について、以下に詳細に説明する。以下の詳細な説明では、本発明を包括的に理解していただくために、いくつかの具体的な内容を示す。しかし、当業者であれば、これらの具体的な詳細の一部を必要とせずに本発明を実施できることは明らかであろう。以下の実施例の説明は、本発明の例を示すことにより、本発明の理解を深めることのみを目的とする。添付の図面および以下の説明では、本発明に関する不必要な曖昧さを避けるために、周知の構造および技術の少なくとも一部は示されておらず、また、構造の一部の寸法は、明確にするために誇張されている場合がある。さらに、以下に説明する特徴、構造、又は特性は、1つ又は複数の実施例において、任意の適切な方法で組み合わせることができる。
【0025】
以下の説明に存在する方位語は、図面に示された方向であり、本発明の清掃コンポーネント200およびスマート清掃デバイスの具体的な構造を限定することを意図していない。また、本発明の説明において、特に明示的に限定されない限り、「取付」、「接続」という用語は、広い意味で理解され、例えば、固定接続であっても良いし、着脱可能に接続されても良いし、一体的に接続されても良いし、直接接続されても良いし、間接的に接続されてもよい。本発明の文脈におけるこれらの用語の具体的な意味は、当業者であれば、状況に応じて理解できる。
【0026】
本発明の実施例は、スマート清掃デバイスを提供し、フレキシブル清掃体を交換するたびに、液体収容箱を取り外すことなく、接続板を機器本体の前方向又は後方向に取り外すだけで、フレキシブル清掃体を取り外すことができ、操作が容易になるとともに、従来の技術のように液体収容箱を取り外すことによりスマート清掃デバイスの損傷を回避することができる。
【0027】
本発明をよく理解するために、以下、
図1~12を参照し、本発明の実施例におけるスマート清掃デバイス及び清掃コンポーネント200を説明する。
【0028】
図1~
図12を参照し、
図1は本発明の実施例におけるスマート清掃デバイスの分解図を示し、
図2は本発明の実施例におけるスマート清掃デバイスの他の角度の分解図を示し、
図3は本発明の実施例におけるスマート清掃デバイスのアイソメ図を示し、
図4は本発明の実施例におけるスマート清掃デバイスの他の角度のアイソメ図を示し、
図5は本発明の実施例における機器本体100のアイソメ図を示し、
図6は本発明の実施例におけるパレット20と水槽の接続機構の分解図を示し、
図7は本発明の実施例の他の角度のパレット20と水槽の接続機構の分解図を示し、
図8は本発明の実施例におけるパレット20及びパレット20に設けられた制御機構23の接続機構の分解図を示し、
図9は
図8のA位置の一部の構成の拡大図を示し、
図10は本発明の実施例における第2のフック202と制御機構23の一体構成の模式図を示し、
図11は本発明の実施例におけるパレット20及びパレット20に設けられた制御機構23の接続機構の構成の模式図であり、
図12は
図11のB位置の一部の構成の拡大図を示す。
【0029】
<名称定義>
前方向:スマート清掃デバイスの前進方向である。
後方向:スマート清掃デバイスの前方向の逆方向である。
【0030】
図1~
図7を参照し、本発明の実施例におけるスマート清掃デバイスは、機器本体100及び清掃コンポーネント200を含み、ここで、機器本体100がスマート清掃デバイスの各機能部品を支えるために使用され、清掃コンポーネント200が機器本体100に着脱可能に設けられ、清掃コンポーネント200を機器本体100に取り付け又は機器本体100から取り外す場合、清掃コンポーネント200が機器本体100の前方向又は後方向に沿って移動する。選択可能な実施例において、清掃コンポーネント200が、重ねて設けられた液体収容箱、接続板及びフレキシブル清掃体を含み、接続板が案内機構を介して液体収容箱の底部に取付され、接続板が液体収容箱の底部に取り付けられた後、接続板が液体収容箱に対して上下に浮動することができる。選択可能な実施例において、スマート清掃デバイスがスマート清掃ロボット1であり、接続板がパレット20であり、フレキシブル清掃体が清掃布21であり、液体収容箱が水槽22である。
【0031】
本発明の実施例におけるスマート清掃デバイスでは、選択可能な実施例において、案内機構が互いに対応するガイド突起201及びガイド溝221を含み、ガイド突起201がパレット20に設けられ、ガイド溝221が水槽22に設けられ、ここで、ガイド突起201の厚さがガイド溝221の溝の深さよりも小さく、これのより、パレット20が水槽22の底部に取り付けられた後、パレット20が水槽22に対して上下に浮動することができる。任意選択で、ガイド突起201の厚さは、具体的に、スマート清掃ロボット1の高さ方向のガイド突起201の厚さを指し、ガイド溝221の溝の深さは、スマート清掃ロボット1の高さ方向のガイド溝221の深さを指す。
【0032】
なお、案内機構は、上記の構成に限定されなく、互いに対応するガイド突起201及びガイド溝221を含み、ガイド突起201が水槽22に設けられ、ガイド溝221がパレット20に設けられ、ここで、ガイド突起201の厚さがガイド溝221の溝の深さよりも小さく、これにより、パレット20が水槽22の底部に取り付けられた後、パレット20が水槽22に対して上下に浮動することができるように構成されてもよい。ガイド突起201の厚さは、具体的に、スマート清掃ロボット1の高さ方向のガイド突起201の厚さを指し、ガイド突起201の厚さ又はガイド溝221の溝の深さは、スマート清掃ロボット1の高さ方向のガイド溝221の深さを指す。案内機構の構造設計は、水槽22とパレット20との取付要件を満たし、パレット20がスマート清掃ロボット1の前方向又は後方向に沿って移動することを保証すればよい。任意選択で、案内機構の設計は、さらに、パレット20が水槽22に取り付けられた後にパレット20が水槽22に対して上下に浮動することができるように保証する。
【0033】
本発明の実施例におけるスマート清掃デバイスでは、清掃コンポーネント200全体がスマート清掃ロボット1の前方向又は後方向に沿ってスマート清掃ロボット1の機器本体100から取り外されることができ、パレット20がスマート清掃ロボット1の前方向又は後方向に沿ってスマート清掃ロボット1本体から別に取り外されることができ、操作が便利になる。
【0034】
さらに、
図6~
図7を参照し、本発明の実施例におけるスマート清掃デバイスでは、また、パレット20が水槽22に取り付けられた後、接続機構で水槽22に接続され、接続機構は、互いに対応した、水槽22に設けられた第1の接続機構及びパレット20に設けられた第2の接続機構を含む。選択可能な実施例において、第1の接続機構が水槽22に設けられた第1のフック222であり、第2の接続機構がパレット20に設けられた第2のフック202であり、パレット20が案内機構を介して水槽22の底部に取り付けられた後、第1のフック222と第2のフック202とが互いに係合して、パレット20と水槽22との接続を安定させる。
【0035】
さらに、
図8~
図12を参照し、任意選択で、接続機構が制御機構23をさらに含み、制御機構23がパレット20に設けられ、制御機構23が第1のフック222と第2のフック202との接続及び分離を制御することができる。選択可能な実施例において、制御機構23が第2のフック202と一体形成され、制御機構23が取付けブラケット231及び操作部件232を含み、取付けブラケット231がパレット20に移動可能に設けられ、第2のフック202が取付けブラケット231の一端に接続されて、第2のフック202が取付けブラケット231の動作によりストップ位置又は回避位置に移動することができ、操作部件232が取付けブラケット231の他端に設けられ、第2のフック202に対向して設けられ、これにより、操作部件232で取付けブラケット231の移動を制御することができる。具体的に、スマート清掃ロボット1の本体内部の方向に操作部件232を押圧する場合、制御機構23全体がスマート清掃ロボット1の本体内部の方向に移動し、この時、第2のフック202が制御機構23の動作によりスマート清掃ロボット1の本体内部の方向に沿って回避位置に移動し、そして、第1のフック222が第2のフック202と分離し、第1のフック222と第2のフック202とが分離した後、さらに、案内機構に沿ってパレット20を水槽22から取り外すことができ、その操作が便利である。清掃布21を交換した後、パレット20が水槽22の底部に再度取り付けられた後、第2のフック202がガイド突起201の制限によりストップ位置に位置し、第1のフック222と第2のフック202とが互いに接続され、さらに、水槽22とパレット20との接続を安定させる。
【0036】
選択可能な実施例において、ガイド突起201がパレット20に設けられ、且つガイド突起201が弾性構成体であり、第2のフック202が回避位置に移動した場合、ガイド突起201が第2のフック202の押圧により弾性変形され、第1のフック222を第2のフック202と分離させ、第2のフック202がストップ位置に移動した場合、ガイド突起201が元の状態に復元し、第1のフック222を第2のフック202に接続させる。
【0037】
なお、制御機構23が上記の構成に限定されなく、制御機構23が水槽22に設けられてもよく、任意選択で、制御機構23が第1のフック222と一体構成されてもよく、第1のフック222と第2のフック202との接続及び分離を制御することができる。
【0038】
図1、
図2及び
図12を参照し、本発明の実施例におけるスマート清掃デバイスでは、パレット20がスライドコンポーネントを介して清掃布21に着脱可能に接続され、スライドコンポーネントが互いに対応する取付スロット203及びガイドバー211を含む。選択可能な実施例において、取付スロット203がパレット20に設けられ、ガイドバー211が清掃布21に設けられ、ガイドバー211が、取付スロット203に挿入されると、清掃布21をパレット20に接続させ、ガイドバー211が、取付スロット203から抜けると、清掃布21をパレット20から外す。このように、清掃布21を取り外す場合、清掃布21をパレット20から直接取り外して交換や清潔を行い、操作が便利である。また、従来のスマート清掃ロボット1の清掃布21の交換時に、スマート清掃ロボット1を反転してから水槽22又はパレット20を一緒に取り外す必要があり、スマート清掃ロボット1に衝突や損傷を与えやすくなり、またスマート清掃ロボット1のセンサーを損傷させやすくなり、スマート清掃ロボット1の内部回路や部品にダメージを与えることも容易であり、修復不可能な問題となり、さらに、大きな経済的損失を招くという課題を解決する。パレット20が水槽22に着脱可能に接続され、パレット20を機器本体100に取り付け又は機器本体100から取り外す場合、パレット20が機器本体100の前方向又は後方向に移動し、清掃布21とパレット20をスマート清掃ロボット1の水槽22から取り外す。清掃コンポーネント200のパレット20を水槽22に取り付け又は水槽22から取り外す場合、パレット20が機器本体100の前方向又は後方向に移動する。通常、機器本体100の前方向及び後方向が水平方向であるため、清掃布21が備えられたパレット20の取付及び取外しをより便利になり、さらに、スマート清掃ロボット1を反転してその底面を上に向かせて清掃コンポーネント200を取り外す必要があるという技術課題を解決し、このように、清掃コンポーネント200の交換やメンテナンスが容易になる。なお、スマート清掃デバイスがスマート清掃ロボット1に限定されなく、任意選択で、他の実施例において、スマート清掃デバイスは、ソーラーパネルの清掃装置又は建物のファサードの清掃装置等であってもよい。
【0039】
なお、清掃コンポーネント200が上記の構成に限定されなく、任意選択で、他の実施例において、取付スロット203が清掃布21に設けられ、ガイドバー211がパレット20に設けられてもよく、パレット20と清掃布21の取付及び取外しを容易に実現すればよい。
【0040】
例えば、
図1及び
図12に示す実施例において、取付スロット203がパレット20の機器本体100から離れる側の端部に設けられ、ガイドバー211が清掃布21の取付スロット203に対応する位置に設けられ、即ち、清掃布21の端部に設けられる。なお、任意選択で、他の実施例において、取付スロット203がパレット20の機器本体100から離れる側の中央位置に設けられてもよく、これに合わせて、ガイドバー211の清掃布21上の位置が取付スロット203に対応し、清掃布21の中央位置に設けられる。
【0041】
本発明の実施例におけるスマート清掃デバイスでは、パレット20上の取付スロット203の一端が取付端であり、他端がストップ端であり、取付端を介してガイドバー211を取付スロット203に挿入する又は取付スロット203から抜く。さらに、ストップ端は、ガイドバー211がストップ端を介して取付スロット203から抜けることを制限する。
【0042】
選択可能な実施例において、ガイドバー211は、例えば、ある程度の剛性を有するプラスチックロッドやスチールロッドであってもよく、また、柔軟なストリップであってもよい。ガイドバー211の断面形状は、円形、又は円形以外の形状でもよい。パレットの取付スロット203の断面形状は、ガイドバー211を収容して限定することが保証されていれば、C字型又はC字型に近い形状であってもよい。清掃布21が突出するための取付スロット203の開口は下向き、つまりC字型の開口部は下向きになる。取付スロット203の一端は、進入端であり、ガイドバー211が進入可能なようにストップ構造を有しない。他端は、ストップ端であり、ガイドバー211がこの端から出てこないようにストップ構造を有する。つまり、取付スロット203の一端が閉鎖され、他端が開口される。清掃布21の端部は、ガイドバー211と取付スロット203との合わせによってパレットに20固定され、固定の安定性を高め、清掃布21の脱落を防ぐ。該ガイドバー211と取付スロット203は、パレット20のスマート清掃ロボット1の前方向に向かって位置する。このように、最初にガイドバーを取り付け、次に清掃布21をマジックテープに貼り付けることで、清掃布21の正しい取り付けが可能になる。
【0043】
さらに、
図1~
図2を参照し、清掃布21は、全体として同じ材料であってもよいし、異なる材料を異なる位置に配置した複合清掃布であってもよい。選択可能な実施例において、清掃布21は、基本に半円形であり、その内層が水透過ゾーンであり、高い水透過率を有する材料で作られ、中間層が汚れ除去ゾーンであり、地面からの硬い物質を削り取るために、より剛性の高い材料で作られ、外層が吸収ゾーンであり、底面から水を吸収し、水垢やマークを除去するために、高い吸水効果を有する材料で作られた。これにより、清掃効率が向上させる。ガイドバー211は、半円状の直線部分に配置される。
【0044】
また、
図5~
図6を参照し、本発明の実施例におけるスマート清掃デバイスでは、パレット20にリンバホール206が設けられ、水槽22の水を清掃布21に連通する。選択可能な実施例において、水槽22が蠕動ポンプを備えた電子制御式の水槽22であってもよく、スマート清掃ロボット1内部に水路スラブが設けられる。任意選択で、水路スラブが同じ道水路スラブ25であり、同じ道水路スラブ25が機器本体100とパレット20との間に設けられ、それが機器本体100に着脱可能に接続され、且つ、同じ道水路スラブ25に給水口及び排水口251が設けられ、給水口が水槽22の内部の蠕動ポンプの排水管に接続され、排水口251の位置がパレット20のリンバホール206に合わせて、水槽22の水を同じ道水路スラブ25の排水口251及びパレット20のリンバホール206を介して清掃布21に到着する。
【0045】
また、
図1~
図2を参照し、本発明の実施例におけるスマート清掃デバイスでは、水槽22が前記機器本体100の当接位置形状に合わせ、前記水槽22が前記機器本体100に取りかけられた後、水槽22の外側壁が機器本体100の側壁に当接し、水槽22の水槽の底壁が機器本体100の底壁に当接し、且つ、水槽22の少なくとも一部が機器本体100内のファンの外側を取り込む。
図2に示すように、ファンがファン取付位置16の内部に設けられる。選択可能な実施例において、押ボタン24で水槽22と機器本体100との接続及び分離を実現し、押ボタン24を回避するための切込204がパレット20に設けられ、具体的に、切込204は、パレット20の上部に設けられ、押ボタン24の外形に合わせる切込204であり、清掃コンポーネント200を機器本体100から取り外す必要がある場合、押ボタン24を押下して清掃コンポーネント200を機器本体100から分離させる。
【0046】
また、
図6を参照し、本発明の実施例におけるスマート清掃デバイスでは、選択可能な実施例において、パレット20が水槽22に面する側の表面に弾性部品205が設けられる。パレット20が水槽22に取り付けられた後、パレット20と水槽22とが弾性接触され、水槽22の上下の浮動が安定になり、且つ、パレット20の弾性部品205が水槽22の底面に当接し、動作する時、パレット20と地面との間に押圧力が発生し、清掃布21をより地面に密着させ、良い清掃効果を実現する。任意選択で、弾性部品205は、パレットが水槽22に面する側の表面に間隔をあけて設けられた複数の弾性ボタンを含み、弾性ボタン内部にばねが設けられる。
【0047】
なお、弾性部品205が上記の構成に限定されなく、弾性部品205が水槽22がパレット20に面する側の表面に設けられてもよく、弾性部品205は、水槽22がパレット20に面する側の表面に間隔をあけて設けられた複数の弾性ボタンを含む。勿論、水槽22がパレット20に面する側の表面及びパレット20が水槽22に面する側の表面にともに弾性部品205が設けられてもよく、パレット20が水槽22に取り付けられた後、パレット20と水槽22とが弾性接触される。前記水槽22がパレット20に面する側の表面及び前記パレット20が水槽22に面する側の表面にともに弾性部品205が設けされる場合、好ましくは、水槽22がパレット20に面する側の表面に設けられた弾性部品205とパレット20が水槽22に面する側の表面に設けられた弾性部品205とが、位置ずれに配置され、これにより、水槽22とパレット20とがより良い弾性接触効果を有する。
【0048】
また、
図1~
図2を参照し、本発明の実施例におけるスマート清掃デバイスでは、選択可能な実施例において、機器本体100は、センシングシステム(図示せず)、制御システム(図示せず)、駆動システム10、エネルギーシステム、ヒューマンコンピュータインタラクションシステム及びドライ清掃部13等を含む。以下、スマート清掃デバイスの主要構成を説明する。
【0049】
選択可能な実施例において、機器本体100は、上部カバー、前向き部分、後向き部分、およびシャーシ等を含む。機器本体100の形状は、ほぼ円形であり、前が角形で後が円形であるほぼD字型など他の形状であってもよいが、これらに限定されない。
【0050】
センシングシステムには、機器本体100上方に配置された位置決定装置、機器本体100の前方に配置されたバッファ100、崖センサー、超音波センサー、赤外線センサー、磁力計、加速度計、ジャイロスコープ、オドメーターなどのセンシングデバイスが含まれる。これらのセンシングデバイスは、機械の様々な位置情報や動作状態の情報を制御システムに提供する。位置決定装置には、赤外線送受信機、カメラ、レーザー距離測定装置(LDS)などが含まれるが、これらに限定されない。
【0051】
駆動システムは、機器本体100やその上にある部品を駆動して、自動走行や清掃を行う。駆動システム10が駆動輪モジュール101を含み、駆動システム10がx、y、θ成分などの距離と角度の情報に基づいて駆動コマンドを発行することで、スマート清掃ロボット1が地面を越えるように動作させる。駆動輪モジュール101は、左輪と右輪の両方を制御することができ、機械の動きをより正確に制御するために、左駆動輪モジュールと右駆動輪モジュールをそれぞれ含むことが好ましい。左と右駆動輪モジュールは、機器本体100によって区画される横軸に沿って互いに対向して配置され、任意選択で、左と右駆動輪モジュールは対称的に設けられる。スマート清掃ロボット1が地面上をより安定して移動できるように、あるいはより機動的に移動できるように、スマート清掃ロボット1は1つ以上の従動輪を含んでいてもよく、従動輪はユニバーサルホイールを含むが、これに限定されない。
【0052】
駆動輪モジュールに101は、走行輪、駆動モーター、および駆動モーターを制御する制御回路が含まれている。また、駆動輪モジュール101には、駆動電流を計測する回路やオドメーターを接続することができる。駆動輪モジュール101は機器本体100に着脱可能に接続され、取外しやメンテナンスが容易である。駆動輪は、オフセットドロップサスペンションシステムを備えていてもよく、移動可能に固定され、例えば、機器本体100に回転可能に取り付けられ、また、機器本体100から離れる方向に下向きにバイアスするばねバイアスを受ける。ばねバイアスにより、駆動輪は一定の着地力で地面との接触と牽引力を維持することができ、同時に、スマート清掃ロボット1の清掃要素(ローラーブラシ131など)も一定の圧力で地面に接触する。
【0053】
機器本体100の前向き部分14にはバッファが搭載されており、清掃中に駆動輪モジュール101がスマート清掃ロボット1を地面に沿って推進する際に、このバッファは、センシングシステム(例えば赤外線センサ)を介してスマート清掃ロボット1の経路内の1つ又は複数のイベントを検出し、例えば、障害物、壁であり、駆動輪モジュール101を制御して、スマート清掃ロボット1は、障害物から離れるなどのイベントに応答することができる。
【0054】
制御システムは、機器本体100内の回路メインボード上に設置され、ハードディスク、フラッシュメモリ、ランダムアクセスメモリなどの非一時的なメモリと、中央処理装置、アプリケーションプロセッサなどの通信するコンピューティングプロセッサとを含む。アプリケーションプロセッサは、レーザー測距装置からフィードバックされた障害物情報に基づいて、SLAMなどの位置決めアルゴリズムを使用して、スマート清掃ロボット1が位置する環境のリアルタイム地図を作成する。バッファ、崖センサー、超音波センサー、赤外線センサー、磁力計、加速度計、ジャイロスコープ、オドメーターなどのセンシングデバイスからフィードバックされた距離情報、速度情報に基づいて、清掃装置の現在の動作状態を総合的に判断する。清掃装置の現在の動作状態は、例えば、敷居を超えている状態、カーペットに移動している状態、崖の上に位置している状態、上又は下に引っかかっている状態、ダストボックスがいっぱいになった状態、ピックアップされている状態などがある。スマート清掃ロボット1の作業が所有者の要件を満たし、ユーザーエクスペリエンスが向上するように、さまざまな状況に応じて特定の次のステップのアクション戦略も提供される。さらに、制御システムは、SLAMによって描画されたリアルタイム地図情報に基づいて、最も効率的で合理的な清掃経路と清掃方法を計画でき、これにより、スマート清掃ロボット1の清掃効率が大幅に向上させる。
【0055】
エネルギーシステムには、NiMHやリチウム電池などの充電式電池が含まれる。充電式電池は、充電制御回路、電池パック充電温度検出回路、電池不足電圧監視充電制御回路、電池パック充電温度検出回路に接続され、電池不足電圧監視回路がシングルチップマイクロメータ制御回路に接続される。ホストは、ケースの側面又は下部に配置された充電電極を介して充電パイルに接続することによって充電される。むき出しの充電電極にホコリが付着すると、充電中の電荷の蓄積効果により電極周辺のプラスチック本体が溶けて変形し、電極自体も変形して通常の充電を継続できなくなる。
【0056】
ヒューマンコンピュータインタラクションシステム12は、ホストパネル上のボタンを含み、ボタンは、ユーザが機能を選択するために使用される。また、ヒューマンコンピュータインタラクションシステム12は表示画面および/又はインジケータライトおよび/又はスピーカーを含み、表示画面、インジケータライト及びスピーカーは、マシンの現在の状態又は機能の選択をユーザーに表示し、また、モバイルクライアントプログラムも含まれる場合がある。ルートナビゲーションタイプの清掃機器の場合、モバイルのクライアントで、デバイスが位置する環境の地図と位置をユーザーに表示し、より豊富でユーザーフレンドリーな機能アイテムをユーザーに提供できる。
【0057】
また、
図3を参照し、スマート清掃ロボット1の動作をより明確に説明するために、以下の方向が定義される。スマート清掃ロボット1は、機器本体100に対して定義される以下の3つの相互に垂直な軸に対して様々な組み合わせで地上動くことができる。前軸および後軸X(すなわち、機器本体100の前向き部分14および後向き部分15の方向の軸)、横軸Y(すなわち、軸Xと垂直し軸Xと同一の水平面にある)および中心垂直軸Z(軸XおよびYによって形成される平面に垂直な軸)。前後軸Xの前方向に沿った駆動方向を「前方向」とし、前後軸Xの後方向に沿った駆動方向を「後方向」と表記する。横軸Yは、駆動輪モジュール101の中心点によって定義される軸に沿って、スマート清掃ロボット1の右輪と左輪との間に実質的に延びる。
【0058】
スマート清掃ロボット1は、Y軸を中心に回転することができる。スマート清掃ロボット1の前向き部分が上向き、後向き部分が下向きの場合は「仰ぐ」といい、スマート清掃ロボット1の前向き部分が下向き、後向き部分が上向きの場合は「俯く」という。また、スマート清掃ロボット1は、Z軸を中心に回転することができる。スマート清掃ロボット1の前向き部分が上向き、スマート清掃ロボット1がX軸の右に傾いているときは「右折」、スマート清掃ロボット1がX軸の左に傾いているときは「左折」である。
【0059】
ダストボックスは、機械アーム係合接続で収容キャビティに取り付けられている。アームを持ち上げるとクリップが収縮し、アームを離すとクリップが突き出て収容キャビティの溝に引っ掛かる。
【0060】
上記の清掃コンポーネント200は、スマート清掃ロボット1の湿式洗浄部として使用され、その主な機能は、洗浄液を含む清掃布21で洗浄される表面(地面など)を拭くことである。ドライ清掃部13の主な機能は、洗浄ブラシなどの構造で洗浄される表面上の固定粒子汚染物質を洗浄することである。ドライ清掃部13の主な洗浄機能は、ローラーブラシ311、ダストボックス、ファン、空気出口、および4つの間の接続部品によって形成される第2の清掃部に基づく。地面とある程度干渉するローラーブラシ311は、地面のゴミを一掃し、ローラーブラシ311とダストボックスとの間の吸込口の前まで巻き上げて、ファンによって生成されダストボックスを通過する吸引ガスによってダストボックスに吸い込む。スマート清掃ロボット1のほこり除去能力は、ゴミ清掃効率DPU(Dust pick up efficiency)によって示すことができ、DPUは、ローラーブラシ311の構造および材料、吸引ポート、ダストボックス、ファン、空気出口および4つの間の接続部品によって形成される空気ダクトの風力の利用率によって影響を受け、ファンのタイプと電力の影響を受ける。通常のプラグイン掃除機と比較して、限られたエネルギーで清掃スマート清掃ロボット1を掃除する場合、ほこり除去能力の向上は非常に重要である。粉塵除去能力の向上により、直接かつ効果的にエネルギー必要量が削減されるため、1回の充電で80平方メートルの地面を掃除できるスマート清掃ロボット1を進化させて、1回の充電で100平方メートル以上を掃除することができる。また、充電回数を減らすバッテリーの耐用年数も大幅に延びるため、ユーザーがバッテリーを交換する頻度も高くなる。より直感的で重要なのは、ほこり除去能力の向上が最も明白で重要なユーザーエクスペリエンスであり、ユーザーはクリーニングがクリーンであるかどうかの結論に直接到達する。ドライ清掃コンポーネント200はまた、破片を第2の清掃のローラーブラシ311の掃引領域に移動させるために、地面に対して角度を付けられた回転軸を有するサイドブラシ132を含み得る。
【0061】
本発明の実施例は、清掃コンポーネント200を提供し、それは上記の清掃コンポーネント200であってもよい。
【0062】
本発明は、代替的な実施例を参照して説明したが、本発明の範囲を逸脱することなく、様々な改良を加え、それが特徴とする構成要素を同等のもので置き換えることが可能である。特に、各実施例で述べた様々な技術的特徴は、構造的な矛盾がない限り、どのようにでも組み合わせることができる。本発明は、本文に開示されている特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に含まれるすべての技術的解決策を含むものである。
【符号の説明】
【0063】
1 スマート清掃ロボット
100 機器本体、
10 駆動システム
101 駆動輪モジュール
102 従動輪
11 崖センサー
12 ヒューマンコンピュータインタラクションシステム
13 ドライ清掃部
131 ローラーブラシ
132 サイドブラシ
14 前向き部分
15 後向き部分
16 ファン取付位置
200 清掃コンポーネント
20 パレット
201 ガイド突起
202 第2のフック
203 取付スロット
204 切込
205 弾性部品
206 リンバホール
207 取付ポート
21 清掃布
211 ガイドバー
22 水槽
221 ガイド溝
222 第1のフック
23 制御機構
231 取付けブラケット
232 操作部品
24 押ボタン
25 同じ道水路スラブ
251 排水口