(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-16
(45)【発行日】2023-10-24
(54)【発明の名称】組み立て積み木のネットワーキング方法、システム及び無線ネットワーキングに適用する組み立て積み木
(51)【国際特許分類】
A63H 33/04 20060101AFI20231017BHJP
H04W 4/30 20180101ALI20231017BHJP
H04W 84/18 20090101ALI20231017BHJP
H04W 84/10 20090101ALI20231017BHJP
【FI】
A63H33/04 Z
H04W4/30
H04W84/18
H04W84/10 110
(21)【出願番号】P 2022517373
(86)(22)【出願日】2020-08-31
(86)【国際出願番号】 CN2020112437
(87)【国際公開番号】W WO2021052154
(87)【国際公開日】2021-03-25
【審査請求日】2022-03-17
(31)【優先権主張番号】201910882958.0
(32)【優先日】2019-09-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】521034269
【氏名又は名称】上海布魯可科技集団有限公司
【氏名又は名称原語表記】SHANGHAI BLOCKS TECHNOLOGY GROUP CO., LTD
【住所又は居所原語表記】Room 3001, Building 22, No.500 Jiajian Road, Jiading District Shanghai 200233,China
(74)【代理人】
【識別番号】110002468
【氏名又は名称】弁理士法人後藤特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】110002527
【氏名又は名称】弁理士法人北斗特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】▲趙▼ 家亮
(72)【発明者】
【氏名】高 超
(72)【発明者】
【氏名】肖 ▲ヨウ▼
(72)【発明者】
【氏名】▲トウ▼ 善▲軍▼
(72)【発明者】
【氏名】▲劉▼ 松
(72)【発明者】
【氏名】▲劉▼ ▲暢▼
(72)【発明者】
【氏名】李 善俊
(72)【発明者】
【氏名】▲劉▼ 晨▲ロ▼
【審査官】三田村 陽平
(56)【参考文献】
【文献】特表2010-500845(JP,A)
【文献】特表2017-530848(JP,A)
【文献】特開平10-108985(JP,A)
【文献】特表2006-524974(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63H 1/00-37/00
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
組み立て積み木のネットワーキングシステムが、第1の構成命令
に基づき、第1の集合に属する
複数の組み立て積み木の通信ノード
が相互にネットワーキングして
通信する第1のネットワークを形成するように指示する第1のネットワーク構築工程であって、前記第1の構成命令は、ローカル又は外部インテリジェント端末からのものであり、前記第1のネットワークは無線ネットワーキングによるネットワークである、第1のネットワーク構築工程
と、
前記組み立て積み木のネットワーキングシステムが、第2の構成命令
に基づき、前記第1のネットワークにおける
前記第1の集合の一部である第2の集合に属する
複数の組み立て積み木の通信ノード
が相互にネットワーキングして
通信する第2のネットワークを形成するように指示する第2のネットワーク構築工程であって、前記第2の構成命令は、
前記外部インテリジェント端末より送信された当該第2の構成命令を受信した第1のネットワークにおける前記通信ノードから前記第1のネットワークを介して伝送され、前記第2のネットワークは全て無線ネットワーキングによるネットワークであり、且つ、
異なる通信要件を満たすために、前記第2のネットワークのデータ伝送通信品質は前記第1のネットワークのデータ伝送通信品質よりも高い、第2のネットワーク構築工程
と、を含むことを特徴とする、
組み立て積み木のネットワーキング方法。
【請求項2】
前記第1の集合に対する積み木増減情報を識別する積み木増減識別工程と、
前記積み木増減情報に基づき、前記第1のネットワークにおける通信ノードを対応して増減させる第1のネットワーク増減調整工程と、を含むこと特徴とする、
請求項1に記載の組み立て積み木のネットワーキング方法。
【請求項3】
前記第1のネットワーク増減調整工程は、
- 追加された通信ノードが自ら前記第1のネットワークに加入できるようにする、第1のネットワークへの自己加入工程、
- 前記第1のネットワークにおける通信ノードが自ら前記第1のネットワークから退出できるようにする、第1のネットワークからの自己退出工程、
- ハードウェアトリガーを条件として、前記第1のネットワークに通信ノードを追加させる、ハードウェアトリガーによる第1のネットワークへの加入工程、
- ハードウェアトリガーを条件として、前記第1のネットワークに通信ノードを減少させる、ハードウェアトリガーによる第1のネットワークからの退出工程、
- 外部インテリジェント端末を介して追加された通信ノードを前記第1のネットワークに加入させる、第1のネットワークへの加入の制御工程、及び、
- 外部インテリジェント端末を介して減少された通信ノードを前記第1のネットワークから退出させる、第1のネットワークからの退出の制御工程、のうちの任意の1つ以上の工程を含むことを特徴とする、
請求項2に記載の組み立て積み木のネットワーキング方法。
【請求項4】
外部インテリジェント端末を介して追加された通信ノードを、それが位置する元の第1のネットワークから退出した後、現在の第1のネットワークに加入させる、既存のネットワーク切断工程を含むことを特徴とする、
請求項2に記載の組み立て積み木のネットワーキング方法。
【請求項5】
外部インテリジェント端末の論理修正命令に基づき、前記第1のネットワーク及び/又は前記第2のネットワークのトポロジ構造を調整する、第1のネットワークの外部調整工程を含むことを特徴とする、
請求項1に記載の組み立て積み木のネットワーキング方法。
【請求項6】
積み木アセンブリと通信ノードとを含み、前記通信ノードが前記積み木アセンブリ中に設置され、
前記通信ノードは、
前記通信ノードのローカル又は外部インテリジェント端末の第1の構成命令に基づいて第1のネットワークを作成又は第1のネットワークに加入するための第1のネットワーク通信モジュール
と、
第2の構成命令に基づいて第2のネットワークを作成又は第2のネットワークに加入するための第2のネットワーク通信モジュールであって、前記第1のネットワークと前記第2のネットワークは両方とも無線ネットワーキングによるネットワークであり、且つ、
異なる通信要件を満たすために、前記第2のネットワークのデータ伝送効率は前記第1のネットワークのデータ伝送効率よりも高い、第2のネットワーク通信モジュール
と、を含
み、
前記第2の構成命令は、前記外部インテリジェント端末より送信された当該第2の構成命令を受信した第1のネットワークにおける前記通信ノードから前記第1のネットワークを介して第2のネットワーク通信モジュールに伝送されている、
ことを特徴とする、
無線ネットワーキングに適用する組み立て積み木。
【請求項7】
前記通信ノードは、第2のネットワーク構成モジュールを含み、
前記第2のネットワーク構成モジュールは、
前記第1のネットワークの通信ノード情報を取得するための第1のネットワークノード情報取得モジュールと、
前記第1のネットワークの通信ノード情報に基づいて前記第2の構成命令を生成するための第2の構成命令生成モジュールであって、前記第2の構成命令は、ネットワーキングして前記第2のネットワークを形成する必要がある通信ノード集合を指示する、第2の構成命令生成モジュールと、を含むことを特徴とする、
請求項6に記載の無線ネットワーキングに適用する組み立て積み木。
【請求項8】
前記通信ノード集合は、
- 所属する積み木アセンブリが誘導アセンブリとする通信ノード、
- 所属する積み木アセンブリが実行アセンブリとする通信ノード、
- 外部インテリジェント端末によって指定された通信ノード、及び、
- データトラフィックが所定の閾値より大きい通信ノード、のうちの任意の1つ以上の通信ノードを含むことを特徴とする、
請求項7に記載の無線ネットワーキングに適用する組み立て積み木。
【請求項9】
- 前記通信ノードに通電した後、前記第1のネットワークの構築を開始する方法、
- 外部インテリジェント端末の指定によって前記第1のネットワークの構築を開始する方法、及び、
- 前記通信ノードに記憶された履歴ネットワーキング情報に基づいて前記第1のネットワークの構築を開始する方法、のうちのいずれか1つを使用して前記第1のネットワークの構築を開始し、
- 前記第1のネットワークの構築が完了した後、前記第2のネットワークの構築を開始する方法、
- 外部インテリジェント端末の指定によって前記第2のネットワークの構築を開始する方法、
- 伝送すべきデータ量が所定の閾値より大きい場合、前記第2のネットワークの構築を開始する方法、及び、
- 前記第1のネットワークのトポロジ構造が変更された後、前記第2のネットワークを再構築又は調整する方法、のうちのいずれか1つを使用して前記第2のネットワークの構築を開始することを特徴とする、
請求項6に記載の無線ネットワーキングに適用する組み立て積み木。
【請求項10】
第1の構成命令
に基づき、第1の集合に属する
複数の組み立て積み木の通信ノード
が相互にネットワーキングして
通信する第1のネットワークを形成するように指示するための第1のネットワーク構築モジュールであって、前記第1の構成命令は、ローカル又は外部インテリジェント端末からのものであり、前記第1のネットワークは無線ネットワーキングによるネットワークである、第1のネットワーク構築モジュール
と、
第2の構成命令
に基づき、前記第1のネットワークにおける
前記第1の集合の一部である第2の集合に属する
複数の組み立て積み木の通信ノード
が相互にネットワーキングして
通信する第2のネットワークを形成するように指示するための第2のネットワーク構築モジュールであって、前記第2の構成命令は、
前記外部インテリジェント端末より送信された当該第2の構成命令を受信した第1のネットワークにおける前記通信ノードから前記第1のネットワークを介して伝送され、前記第2のネットワークは全て無線ネットワーキングによるネットワークであり、且つ、
異なる通信要件を満たすために、前記第2のネットワークのデータ伝送通信品質は前記第1のネットワークのデータ伝送通信品質よりも高い、第2のネットワーク構築モジュール
と、を含むことを特徴とする、
組み立て積み木のネットワーキングシステム。
【請求項11】
前記第1の集合に対する積み木増減情報を識別するための積み木増減識別モジュールと、
前記積み木増減情報に基づき、前記第1のネットワークにおける通信ノードを対応して増減させるための第1のネットワーク増減調整モジュールと、を含むこと特徴とする、請求項10に記載の組み立て積み木のネットワーキングシステム。
【請求項12】
前記第1のネットワーク増減調整モジュールは、
- 追加された通信ノードが自ら前記第1のネットワークに加入できるようにするための、第1のネットワークへの自己加入モジュール、
- 前記第1のネットワークにおける通信ノードが自ら前記第1のネットワークから退出できるようにするための、第1のネットワークからの自己退出モジュール、
- ハードウェアトリガーを条件として、前記第1のネットワークに通信ノードを追加させるための、ハードウェアトリガーによる第1のネットワークへの加入モジュール、
- ハードウェアトリガーを条件として、前記第1のネットワークに通信ノードを減少させるための、ハードウェアトリガーによる第1のネットワークからの退出モジュール、
- 外部インテリジェント端末を介して追加された通信ノードを前記第1のネットワークに加入させるための、第1のネットワークへの加入の制御モジュール、及び、
- 外部インテリジェント端末を介して減少された通信ノードを前記第1のネットワークから退出させるための第1のネットワークからの退出の制御モジュール、のうちの任意の1つ以上のモジュールを含むことを特徴とする、
請求項11に記載の組み立て積み木のネットワーキングシステム。
【請求項13】
- 外部インテリジェント端末を介して追加された通信ノードを、それが位置する元の第1のネットワークから退出した後、現在の第1のネットワークに加入させるための既存のネットワーク切断モジュールを含むことを特徴とする、
請求項11に記載の組み立て積み木のネットワーキングシステム。
【請求項14】
- 外部インテリジェント端末の論理修正命令に基づき、前記第1のネットワーク及び/又は前記第2のネットワークのトポロジ構造を調整するための、第1のネットワークの外部調整モジュールを含むことを特徴とする、
請求項10に記載の組み立て積み木のネットワーキングシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、積み木組み立て制御領域に関し、具体的には、組み立て積み木のネットワーキング方法、システム及び無線ネットワーキングに適用する組み立て積み木に関する。
【背景技術】
【0002】
子供の頃の時間は短くて美しく、子供の頃の経験は、人間が成長する過程で思い出し、味わうことが多い思い出であり、子供の頃のよい思いつきは、発明創造や独創的な知的成果を生み出すことがよくあり、積み木をして遊ぶことは、間違いなく子供時代の生活が楽しくなり、「年齢の少ない発明者」が頭を使い、発散的な思考で積み木をして遊ぶという「創造」に専念することを激励する。科学技術の急速な発展、5G時代の到来、人工知能の活発な発展に伴い、組み立て積み木にも革命が起こる。静的で非機能的で単純な物品形態のみを有する積み木は、多くの場合、子供たちに優れた没入型体験をもたらすことができない。子供たちが組み立て積み木の没入型体験への要求は、組み立て積み木開発者の研究開発の動機である。現在、変化機能を持つ、「エネルギーモジュール」を有する、それ自体が動くことができるインテリジェントな組み立て積み木は製造される。しかし、インテリジェントな組み立て積み木は、多くの実行アセンブリと誘導アセンブリを有し、多くの実行アセンブリと誘導アセンブリは、必然的に情報の相互作用を必要とする。従来技術の通信方法は、インテリジェントな組み立て積み木の特別な適用シナリオを考慮しないため、インテリジェントな組み立て積み木のネットワーキングを行う時にどのようにネットワーク資源を最大限に利用するか、どのようにインテリジェントな組み立て積み木のネットワーキングを科学的かつ合理的に行うかなどの問題は、早急に解決しなければならない。
【0003】
特許文献CN107148130Bは、シートクエリ方式とGPS自動測位を使用し、街灯制御システム中のゲートウェイと制御ノードの自動ネットワーキングを実現するシート式のZigBee(登録商標)アドホックネットワーク方式を開示する。ユーザーとメーカーは、システム内の機器を手動でネットワーキングして構成する必要はなく、プラットフォームは自動的に生成することができる。該特許文献はネットワーキングに関するが、組み立て積み木の特殊性は考慮されず、組み立て積み木のネットワーキングに適用できない。
【発明の概要】
【0004】
従来技術の欠陥について、本発明の目的は、組み立て積み木のネットワーキング方法、システム及び無線ネットワーキングに適用する組み立て積み木を提供することである。
【0005】
本発明によって提供された組み立て積み木のネットワーキング方法は、第1の構成命令又はそれ自体の属性に基づき、第1の集合に属する組み立て積み木の通信ノードに、相互にネットワーキングして第1のネットワークを形成するように指示する第1のネットワーク構築工程であって、第1の構成命令は、ローカル又は外部インテリジェント端末からの第1のネットワーク構築工程、及び/又は、第2の構成命令又はそれ自体の属性に基づき、第1のネットワークにおける第2の集合に属する組み立て積み木の通信ノードに、相互にネットワーキングして第2のネットワークを形成するように指示する第2のネットワーク構築工程であって、第2の構成命令は、第1のネットワークを介して伝送され、第1のネットワークと第2のネットワークは両方とも無線ネットワーキングによるネットワークであり、第2のネットワークのデータ伝送通信品質は第1のネットワークのデータ伝送通信品質よりも高い、第2のネットワーク構築工程、を含む。
【0006】
好ましくは、第1の集合に対する積み木増減情報を識別するための積み木増減識別工程と、前記積み木増減情報に基づき、第1のネットワークにおける通信ノードを対応して増減させる第1のネットワーク増減調整工程と、を含む。
【0007】
好ましくは、前記第1のネットワーク増減調整工程は、- 追加された通信ノードが自ら第1のネットワークに加入できるようにする第1のネットワークへの自己加入、- 第1のネットワークにおける通信ノードが自ら第1のネットワークから退出できるようにする第1のネットワークからの自己退出工程、- ハードウェアトリガーを条件として、第1のネットワークに通信ノードを追加させる、ハードウェアトリガーによる第1のネットワークへの加入工程、- ハードウェアトリガーを条件として、第1のネットワークに通信ノードを減少させる、ハードウェアトリガーによる第1のネットワークからの退出工程、- 外部インテリジェント端末を介して追加された通信ノードを第1のネットワークに加入させる第1のネットワークへの加入の制御工程、及び、- 外部インテリジェント端末を介して減少された通信ノードを第1のネットワークから退出させる第1のネットワークからの退出の制御工程、のうちの任意の1つ以上の工程を含む。
【0008】
好ましくは、外部インテリジェント端末を介して追加された通信ノードを、それが位置する元の第1のネットワークから退出した後、現在の第1のネットワークに加入させる、既存のネットワーク切断工程を含む。
【0009】
好ましくは、外部インテリジェント端末の論理修正命令に基づき、第1のネットワーク及び/又は第2のネットワークのトポロジ構造を調整する、第1のネットワークの外部調整工程を含む。
【0010】
本発明によって提供された無線ネットワーキングに適用する組み立て積み木は、積み木アセンブリと通信ノードとを含み、通信ノードが積み木アセンブリに設置され、前記通信ノードは、通信ノードのローカル又は外部インテリジェント端末の第1の構成命令に基づいて第1のネットワークを作成又は第1のネットワークに加入するための第1のネットワーク通信モジュール、及び/又は、
第1のネットワーク又は通信ノードのローカルからの第2の構成命令に基づいて第2のネットワークを作成又は第2のネットワークに加入するための第2のネットワーク通信モジュールであって、第1のネットワークと第2のネットワークは両方とも無線ネットワーキングによるネットワークであり、且つ、第2のネットワークのデータ伝送効率は第1のネットワークのデータ伝送効率よりも高い、第2のネットワーク通信モジュールを含む。
【0011】
好ましくは、前記通信ノードは、第2のネットワーク構成モジュールを含み、前記第2のネットワーク構成モジュールは、第1のネットワークの通信ノード情報を取得するための第1のネットワークノード情報取得モジュールと、前記第1のネットワークの通信ノード情報に基づいて第2の構成命令を生成するであって、前記第2の構成命令は、ネットワーキングして第2のネットワークを形成する必要がある通信ノード集合を指示する第2の構成命令生成モジュールとを含む。
【0012】
好ましくは、前記通信ノード集合は、- 所属する積み木アセンブリが誘導アセンブリとする通信ノード、- 所属する積み木アセンブリが実行アセンブリとする通信ノード、- 外部インテリジェント端末によって指定された通信ノード、及び、- データトラフィックが所定の閾値より大きい通信ノード、のうちの任意の1つ以上の通信ノードを含む。
【0013】
好ましくは、- 通信ノードに通電した後、第1のネットワークの構築を開始する方法、- 外部インテリジェント端末の指定によって第1のネットワークの構築を開始する方法、及び、- 通信ノードに記憶された履歴ネットワーキング情報に基づいて第1のネットワークの構築を開始する方法、のうちのいずれか1つを使用して第1のネットワークの構築を開始し、- 第1のネットワークの構築が完了した後、第2のネットワークの構築を開始する方法、- 外部インテリジェント端末の指定によって第2のネットワークの構築を開始する方法、- 伝送に必要なデータ量が所定の閾値より大きい場合、第2のネットワークの構築を開始する方法、及び、- 第1のネットワークのトポロジ構造が変更された後、第2のネットワークを再構築又は調整する方法、のうちのいずれか1つを使用して第2のネットワークの構築を開始する。
【0014】
従来技術に比べ、本発明は以下の有益な効果を有する。
1.本発明は、組み立て積み木及び同様のシナリオ下の通信ネットワーキングの特殊性を十分に考慮し、狙いがはっきりして従来技術の欠陥を補う。
2.本発明は、異なるアセンブリの通信要件を区別し、異なる通信要件下で異なる通信手段を使用し、リソース配置をよく達成することができる。
3.本発明は、Meshなどのネットワークを用いただけではバースト性の大量のデータ伝送に適応することが困難であるという問題を解決すると同時に、問題の解決に基づいてコストを削減する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
本発明の他の特徴、目的、及び利点は、以下の図面を参照しながら非限定的な実施形態を詳細に説明することにより、より明らかになる。
【0016】
【
図3】本発明のアドホックネットワーク原理の概略図である。
【
図4】本発明のAPPネットワーキング原理の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下では、具体的な実施例を参照しながら本発明を詳細に説明する。以下の実施例は、当業者が本発明を更に理解するのに役立つが、いかなる形態においても本発明を限定するものではない。指摘すべきものは、当業者にとって、本発明の概念から逸脱することなく、いくつかの変更及び改善を行うことができることである。それらはいずれも本発明の保護範囲に属する。
【0018】
本発明によって提供された組み立て積み木のネットワーキング方法は、第1の構成命令又はそれ自体の属性に基づき、第1の集合に属する組み立て積み木の通信ノードに、相互にネットワーキングして第1のネットワークを形成するように指示する第1のネットワーク構築工程であって、第1の集合は、ハードウェア上に組み立てられた複数の組み立て積み木の集合であり得(物理的接触の電気的接続によって組み立て積み木を識別できる)、又は、組み立て積み木の属性(例えば、属性範囲を設定し、実行アセンブリ、誘導アセンブリなどのデータ伝送に必要な積み木のみが第1の集合に属し、電子モジュールのない普通の積み木は第1の集合に含まれない)に基づき、又は、携帯電話で指定された複数の組み立て積み木であり得、前記第1の構成命令は、ローカル又は外部インテリジェント端末からのものであり、外部インテリジェント端末は、例えば、携帯電話、Pad、スマートグラス、スマートウォッチ、又はインテリジェントなおもちゃ専用のインテリジェント端末である第1のネットワーク構築工程、及び/又は、本発明の方法は、第2の構成命令又はそれ自体の属性に基づき、第2の集合に属する第1のネットワークの組み立て積み木の通信ノードに、相互にネットワーキングして第2のネットワークを形成するように指示する第2のネットワーク構築工程を含み、「通信ノード」は、ネットワーキングに使用される積み木内の部材を指すことができる。第2の集合は、第2のネットワークを使用して直接接続などの通信を行う必要のある通信ノードの組み立て積み木の指定された集合であり得、また、組み立て積み木のそれ自体の属性によって取得でき(例えば、実行アセンブリは第2の集合に自動的に分けられる)、携帯電話などの外部インテリジェント機器で指定することもできる。第2の集合は、好ましくは、第1の集合の全集合又は部分集合であり得る。ここで、第2の構成命令は、第1のネットワークを介して伝送され、具体的には、一実施形態では、主通信ノードは、第1のネットワークを介して第2の構成命令を第2のネットワークに加入しようとする他のノードに自動的に通知する。一変形例では、携帯電話によって送信された第2の構成命令は、最初に第2の構成命令をwifi(登録商標)などのネットワークを介して第1のネットワークにおけるノードに送信し、次に該ノードは第1のネットワークを介して他のノードが第2のネットワークに加入するように通知する。第1のネットワークと第2のネットワークは両方とも無線ネットワーキングによるネットワークであり、第2のネットワークのデータ伝送通信品質は、第1のネットワークのデータ伝送通信品質よりも高く、ここで、前記通信品質は、効率、速度、リアルタイム性、適時性又は確率のうちの任意の1つ以上の品質パラメータを指すことができる。更に、第2のネットワークのデータ伝送効率は、第1のネットワークのデータ伝送効率よりも高い可能性がある。第1のネットワークは、meshなどのより低い伝送速度のブロードキャストネットワークであり得、第2のネットワークは、バースト性を有し、伝送量が大きいデータを伝送することができる。具体的には、一実施例では、第1のネットワークはブルートゥース(登録商標)meshネットワークであり、第2のネットワークはブルートゥース直接接続ネットワークであり、一変形例では、第1のネットワークはWiFiブロードキャストネットワークであり、第2のネットワークはWiFi接続ネットワークであり、他の変形例では、第1のネットワークはRF2.4Gブロードキャストであり、2番目のネットワークはRF2.4G指向性接続などである。
【0019】
組み立て積み木のネットワーキング方法は、第1の集合に対する積み木増減情報を識別するための積み木増減識別工程であって、追加された積み木が電子モジュールのない普通の積み木である場合、第1の集合の増減に影響を与えず、従って、第1の集合に対して増減できる積み木のみは「増減」を実現できる積み木増減識別工程と、前記積み木増減情報に基づき、第1のネットワークにおける通信ノードを対応して増減させる第1のネットワーク増減調整工程とを含む。
【0020】
前記第1のネットワーク増減調整工程は、- 追加された通信ノードが自ら第1のネットワークに加入できるようにする第1のネットワークへの自己加入工程、- 第1のネットワークにおける通信ノードが自ら第1のネットワークから退出できるようにする第1のネットワークからの自己退出工程、- ハードウェアトリガーを条件として、第1のネットワークに通信ノードを追加させる、ハードウェアトリガーによる第1のネットワークへの加入工程、- ハードウェアトリガーを条件として、第1のネットワークに通信ノードを減少させる、ハードウェアトリガーによる第1のネットワークからの退出工程、- 外部インテリジェント端末を介して追加された通信ノードを第1のネットワークに加入させる第1のネットワークへの加入の制御工程、- 外部インテリジェント端末を介して減少された通信ノードを第1のネットワークから退出させる第1のネットワークからの退出の制御工程のうちの任意の1つ以上の工程を含む。
図3、
図4に示すように、通信ノードは自ら第1のネットワークに加入し、退出し、通信ノードは、ハードウェアトリガーによって加入又は退出することもでき、即ち、ユーザーは、自己組み立て、抜き差しなどによって第1のネットワークに加入し、退出し、通信ノードは、外部インテリジェント端末を介して通信ノードが第1のネットワークに加入し、退出するように制御することもできる。
【0021】
組み立て積み木のネットワーキング方法は、外部インテリジェント端末を介して、追加された通信ノードに、それが位置する元の第1のネットワークから退出した後、現在の第1のネットワークに加入させる、既存のネットワーク切断工程を含む。元の第1のネットワークでの通信ノードの論理は、現在の第1のネットワークでの通信ノードの論理とは異なり、元の第1のネットワークを切断した後、現在の第1のネットワークに加入することができる。
【0022】
組み立て積み木のネットワーキング方法は、外部インテリジェント端末の論理修正命令に基づき、第1のネットワーク及び/又は第2のネットワークのトポロジ構造を調整する第1のネットワークの外部調整工程を含む。
図4に示すように、ユーザーは、外部インテリジェント端末の論理修正命令に基づいて第1のネットワークのトポロジ構造を調整し、一部の通信ノードが応答し、他の通信ノードが応答しないように、ブロードキャストを介して通信ノードの全部又は一部の間の論理を修正することができる。例えば、組み立て積み木でおもちゃの戦車を組み立てると、おもちゃの戦車のキャタピラが打ち込まれると考えられた時、ユーザーは、第1のネットワークのトポロジ構造を修正することにより、キャタピラに対応するモータなどの実行アセンブリの通信ノードが第1のネットワークから一時的に退出し、おもちゃの戦車に移動するように指示する命令に応答せず、従って該おもちゃの戦車は、移動し続けることができなくなる。
【0023】
具体的には、一実施例では、おもちゃの車の組み立て積み木のネットワーキング方法は、おもちゃの車の組み立て積み木中のネットワーキングの必要がある積み木アセンブリにBLE通信モジュールの通信ノードが取り付けられることである。おもちゃの車の組み立て積み木中のネットワーキングの必要があるアセンブリは、誘導アセンブリ、実行アセンブリであり得、実行アセンブリは、モータモジュールA、モータモジュールB、LEDライトモジュール、音響モジュールを含み、誘導アセンブリは、リモコン、距離センサ、音声制御センサを含む。誘導アセンブリは制御信号を生成し、制御信号に基づき、実行アセンブリは制御論理と組み合わせると、対応する動作を実行し、1つのネットワーク内に同じタイプの複数のアセンブリを有し得、独立して識別又は制御できることを必要とする。1つの誘導アセンブリは複数の実行アセンブリを制御し得、1つの実行アセンブリは複数の誘導アセンブリに制御され得る。各アセンブリのパラメータはそれぞれ設定され得る。おもちゃの車の組み立て積み木が第1のネットワーク(初期ネットワーキング)にある場合、アドホックネットワークの方式を使用することも、携帯電話、スマートウォッチ、スマートグラス、スマートブレスレットなどのインテリジェント端末を使用することもでき、インテリジェント端末を介してネットワーキング命令を送信し、初期ネットワーキングを行う。第1のネットワーク(初期ネットワーキング)に加入する積み木は、積み木の属性に従って決定され得、(例えば、属性範囲を設定し、実行アセンブリ及び誘導アセンブリなど、データを送信する必要のある積み木のみが第1の集合に属し、電子モジュールのない普通の積み木は第1の集合に含まれない)、また、携帯電話などのインテリジェント端末で指定され得、又は組み立て完了時のユーザーの具体的な情況に応じて決定され得る。
【0024】
第1のネットワーク(初期ネットワーキング)が完了した後、新しいアセンブリが起動し又は組み立てられる場合、自ら第1のネットワークに加入するか、ユーザーがハードウェアを組み立てて新しいアセンブリの通信ノードを第1のネットワークに加入させるか、携帯電話などのインテリジェント端末が命令を送信する方式により、新しいアセンブリの通信ノードを第1のネットワークに加入させ、第1のネットワークに加入したアセンブリの通信ノードは退出する必要がある場合、自ら第1のネットワークから退出できるか、ユーザーはハードウェアを引き出して第1のネットワークから新しいモジュールから退出させるか、携帯電話などのインテリジェント端末が命令を送信する方式により、新しいアセンブリの通信ノードを第1のネットワークに加入させる。
【0025】
ネットワーキングしたネットワーク通信ノードは、電源を切った時に失われることなくネットワーク情報を記憶及び保持でき、次回通電し直した後、記憶されたネットワーキング情報に基づいて自動的にネットワーキングでき、従って、ユーザーが操作したり、携帯電話などのインテリジェント端末が第1の構成命令を再度送信したりする必要がない。例えば、ユーザーは懸命になって「宇宙戦車」を組み立て、該「宇宙戦車」は、ユーザースタイルを持ち、既存の素材をベースにした一種の創作であり、その結果を保持したいと思う必要がある。ネットワーキングしたネットワーク通信ノードは、電源を切った時に失われることなくネットワーク情報を記憶及び保持できることは、ユーザーのニーズを的確に満たし、ユーザーが長時間自分の作品を楽しんでプレイすることができる。ネットワーキングしたアセンブリは改めてネットワーキングでき、又は携帯電話などのインテリジェント端末が論理修正命令を送信することによって改めてネットワーキングする。おもちゃの車の組み立て積み木は、多くのアセンブリを含むため、1つ以上第1のネットワーク(初期ネットワーク)を構築することができる。
【0026】
第1のネットワーク(初期ネットワーク)を構築した後、バースト性を有し、伝送量が大きいデータ及びリアルタイム性への要求の厳しいデータの相互作用に対して第2のネットワークを構築する必要があり、第2のネットワークのデータ伝送効率は、第1のネットワークのデータ伝送効率よりも高く、第2のネットワークは、多重接続又は直接接続モードを使用することができる。例えば、おもちゃの車の組み立て積み木のリモコンの誘導アセンブリは、モータモジュールA、モータモジュールBを制御し、モータモジュールAはフロントパワーとリアパワーを負荷し、モータモジュールBはおもちゃの車のステアリングを制御し、リモコンカーとモータモジュールとの間は第2のネットワーク接続を確立してデータを伝送し、同時に第1のネットワークによって第1のネットワークの他のデータを送受信し、ここで、前記他のデータは、特に伝送の必要のあり且つ第2のネットワークを介して伝送することではないデータであり、例えば、第1のネットワークを介してmeshネットワークの他のデータを送受信することができる。
【0027】
構築された第1のネットワークは相互に独立し、相互に干渉しない。例えば、ユーザーは、おもちゃの車の組み立て積み木を不斉地用自動車、スポーツカー、戦車などとして組み立て、不斉地用自動車として組み立てられた積み木は不斉地用自動車の初期ネットワークを構築し、スポーツカーとして組み立てられた積み木はスポーツカーの初期ネットワークを構築し、戦車として組み立てられた積み木は戦車の初期ネットワークを構築し、これらのネットワークは相互に独立し、相互に影響しない。3つの第1のネットワークは一部の通信接続を確立することもできる。例えば、戦車は「弾丸」を発射した後、スポーツカーは「打ち込まれる」音響効果を出し、同時にスポーツカーは減速する。しかし、このような通信はネットワーク間の通信であり、各ネットワーク内部の通信に影響を与えない。
【0028】
より優れたネットワーキング効果を果たすために、中央処理モジュールが追加され、中央処理モジュールは、通信ノードから送信された情報に基づき、ユーザーが組み立てた完成品の比較すべき情報を取得し、比較すべき情報とデータベース内の情報を比較することにより、ユーザーが組み立てた形状のタイプ情報とユーザーが組み立てたい形状のタイプ情報を取得することができる。中央処理モジュールは、第1のネットワークと第2のネットワークのネットワーキングの進行状況及び状態を知ることができ、ユーザーと相互作用することができる。
【0029】
他の一変形例では、列車の組み立て積み木は第2のネットワークを構築する必要がなく、第1のネットワークのみを構築し、上記実施例との違いは、第1のネットワーク(初期ネットワーク)を構築した後、バースト性を有し、伝送量が大きいデータ及びリアルタイム性への要求の厳しいデータの相互作用に対して第2のネットワークを構築する必要がないことである。この場合、第1のネットワークは独立して存在し、おもちゃの車の組み立て積み木全体の情報伝送をサポートするのに十分である。第1のネットワークしか構築できないおもちゃの車の組み立て積み木は比較的安価であり、ユーザーが様々な価格帯の製品に対するニーズを満たすことができる。列車の組み立て積み木は複数のアセンブリを有し、アセンブリに対して第1のネットワークのネットワーキングを行う必要があり、列車がレールをゆっくりと移動するシナリオ、ゆっくりと起動し、ゆっくりと汽笛を鳴らし、ゆっくりと光を点滅させるシナリオを取得するために、第1のネットワークを使用するだけで済み、この信号伝送は、より高い速度、より優れたリアルタイム/適時性、及びより優れた確率を備えた第2のネットワークを必要としない。列車の組み立て積み木のネットワーキングにおいて、まずでは、ユーザーは積み木の組み立てを完了し、具体的には、機関車アセンブリ、列車車両1アセンブリ、列車車両2アセンブリ、列車車両3アセンブリ、列車車両4アセンブリ、列車車両5アセンブリ、テールアセンブリを正確に組み立て、この場合、ユーザーはアセンブリに通電し、各アセンブリのアドホックネットワークは、第1のネットワークを形成し、また、携帯電話、時計、スマートブレスレットなどのインテリジェント端末を使用して第1のネットワークがネットワーキングするように指示することができる。情報は第1のネットワークで通信し、様々なモジュール間の協力が完了し、それによって列車がレールをゆっくりと移動するシナリオ、ゆっくりと起動し、ゆっくりと汽笛を鳴らし、ゆっくりと光を点滅させるシナリオを取得する。ユーザーはまた、列車車両1アセンブリ、列車車両2アセンブリ、列車車両3アセンブリ、列車車両4アセンブリ、列車車両5アセンブリを強制して取り外し、それによって列車車両1アセンブリ、列車車両2アセンブリ、列車車両3アセンブリ、列車車両4アセンブリ、列車車両5アセンブリは第1のネットワークから退出し、この場合、第1のネットワークにおいて機関車アセンブリ、テールアセンブリだけがあり、ユーザーはアセンブリを適切に変形し、例えば、超特急ヒカリアンのような姿として変形し、この場合、第1のネットワークだけによって通信の要件を満たすことができる。一変形例では、ユーザーは、列車車両のネオンサインアセンブリを第1のネットワークに加入することができ、新しいおもちゃ形態を形成し、列車が夜間に移動するシナリオをシミュレートすることができ、ここで、ネオンライトアセンブリは通信条件への要件が低く、第1のネットワークは十分である。他の一変形例では、トレーラの組み立て積み木のネットワーキングにおいて、付属車が牽引車から一定の距離だけ離れた後、付属車本体アセンブリと付属車リモコンアセンブリとの間は、第2のネットワークをしか構築せず、付属車本体アセンブリと付属車リモコンアセンブリは、第2のネットワークを構築した後、付属車リモコンアセンブリは、付属車本体アセンブリの前進、後退、そのハンドルの回転を遠隔制御し、この情報通信は高い通信効率、特に通信のリアルタイム性を必要として、従って、第2のネットワークを構築する必要がある。同時に、ユーザーは、付属車推力アセンブリを付属車に組み立てることができ、この場合、付属車推力アセンブリは、アドホックネットワークの方式、又はインテリジェント端末によって指定する方式により、第2のネットワークに加入し、付属車リモコンアセンブリは、付属車推力アセンブリの前進、後退を制御し、これらの通信は依然として高い通信効率、特に通信のリアルタイム性を必要として、従って、第2のネットワークを構築する必要がある。
【0030】
当業者は、本発明によって提供された組み立て積み木のネットワーキング方法を本発明によって提供された組み立て積み木のネットワーキングシステムの一実施例として理解することができる。即ち、前記組み立て積み木のネットワーキングシステムは、前記組み立て積み木のネットワーキング方法の工程フローを実行することによって実現され得る。
【0031】
本発明によって提供された無線ネットワーキングに適用する組み立て積み木は、積み木アセンブリと通信ノードとを含み、通信ノードが積み木アセンブリに設置され、前記通信ノードは、通信ノードのローカル又は外部インテリジェント端末の第1の構成命令に基づいて第1のネットワークを作成又は第1のネットワークに加入するための第1のネットワーク通信モジュール、及び/又は、第1のネットワーク又は通信ノードのローカルからの第2の構成命令に基づいて第2のネットワークを作成又は第2のネットワークに加入するための第2のネットワーク通信モジュールであって、第1のネットワークと第2のネットワークは両方とも無線ネットワーキングによるネットワークであり、且つ第2のネットワークのデータ伝送効率は第1のネットワークのデータ伝送効率よりも高い第2のネットワーク通信モジュールを含む。
【0032】
前記通信ノードは、第2のネットワーク構成モジュールを含み、前記第2のネットワーク構成モジュールは、第1のネットワークの通信ノード情報を取得するための第1のネットワークノード情報取得モジュールと、前記第1のネットワークの通信ノード情報に基づいて第2の構成命令を生成するための第2の構成命令生成モジュールであって、具体的には、一実施例では、第1のネットワークのトポロジ構造により、合計でどの通信ノードが存在するか、及びどのノードのデータ送信量が大きいかを知り、次に、データ伝送量の大きい通信ノードを第2のネットワークのノードとして動的に使用することにより、第2の構成命令を生成する第2の構成命令生成モジュールを含む。一変形例では、各通信ノードは、自体の属性が実行アセンブリであるか、誘導アセンブリであるか、普通のアセンブリであることを記憶し、次に、これらの属性に基づいて第2の構成命令を生成する。ここで、前記第2の構成命令は、ネットワーキングして第2のネットワークを形成する必要がある通信ノード集合を指示する。
【0033】
前記通信ノード集合は、- 所属する積み木アセンブリが誘導アセンブリとする通信ノード、- 所属する積み木アセンブリが実行アセンブリとする通信ノード、- 外部インテリジェント端末によって指定された通信ノード、- データトラフィックが所定の閾値より大きい通信ノードのうちの任意の1つ以上の通信ノードを含む。
【0034】
- 通信ノードに通電した後、第1のネットワークの構築を開始する方法、- 外部インテリジェント端末の指定によって第1のネットワークの構築を開始する方法、- 通信ノードに記憶された履歴ネットワーキング情報に基づいて第1のネットワークの構築を開始する方法のうちのいずれか1つを使用して第1のネットワークの構築を開始し、
具体的には、一実施例では、ユーザーは組み立て積み木をシャコのような姿として組み立て、シャコのハサミを車輪のように設計し、それによってシャコは前の車輪によってステアリングし、はって行くことができ、シャコの組み立て積み木はいずれもbleを有し、携帯電話APPなどのインテリジェント端末を介して、シャコの各部分の組み立て情況を視覚的に観察することができ、ユーザーがシャコのアセンブリを間違って組み立てる場合、APPはユーザーに間違って組み立てる通知を出し、シャコの各アセンブリを全て正確に組み立てるまで、APPは第1のネットワークのネットワーキング命令を自動的に送信し、又はユーザーはネットワーキング命令を送信し、第1のネットワークのネットワーキングが完了する。その後、携帯電話APPはシャコの各アセンブリから送信された情報に基づいて分析し、パワーモジュール、即ち前の車輪が正確に組み立てられることを確認した後、APPは第1のネットワークのネットワーキング命令を自動的に送信し、又はユーザーはネットワーキング命令を送信し、第2のネットワークのネットワーキングが完了する。他の一変形例では、ユーザーは、複数の組み立て積み木を子猿の姿として組み立てる必要があり、子猿として組み立てられた後にのみ、第1のネットワークがネットワーキングを開始し、さもなければ、ネットワーキングしない。この利点は、組み立て積み木の製造元が第2のネットワークに加入することを期待する通信ノードが第1のネットワークのトポロジ関係に入り、従って、第2のネットワークのネットワーキング過程において通信ノードを落とすことがなく、第2ネットワークに依存する伝送制御命令の実行機能を期待通りに実施できることである。例えば、期待通りに実行する機能は、子猿が手を上げてバナナのような組み立て積み木を食べ、次に、バナナの組み立て積み木が発光し、組み立て過程において、子供たちはバナナの組み立て積み木を組み立てない場合、第2のネットワークにはバナナの組み立て積み木がなく、バナナの組み立て積み木が発光する実行機能を実現できない。従って、バナナの組み立て積み木を正確に組み立てることではない場合、第1のネットワークを構築せず、正確に組み立てるまで、正確に組み立てることではないため、第1のネットワークを構築しないプロンプトを出すことができる。これは、組み立て過程において子供たちの組み立てを段階的に適時に検査して提示すると同時に、第1のネットワークを早く構築して電力を消費することを回避することと理解できる
【0035】
- 第1のネットワークの構築が完了した後、第2のネットワークの構築を開始する方法、- 外部インテリジェント端末の指定によって第2のネットワークの構築を開始する方法、- 伝送に必要なデータ量が所定の閾値より大きい場合、第2のネットワークの構築を開始する方法(実際のデータ量が多くない場合、電力を節約するために第2のネットワークを構築しない)、- 第1のネットワークのトポロジ構造が変更された後、第2のネットワークを再構築又は調整する方法のうちのいずれか1つを使用して第2のネットワークの構築を開始する。
【0036】
本発明は、組み立て積み木及び同様のシナリオ下の通信ネットワーキングの特殊性を十分に考慮し、狙いがはっきりして従来技術の欠陥を補う。本発明は、異なるアセンブリの通信要件を区別し、異なる通信要件下で異なる通信手段を使用し、リソース配置をよく達成することができ、本発明は、Meshなどのネットワークを用いただけではバースト性の大量のデータ伝送に適応することが困難であるという問題を解決すると同時に、問題の解決に基づいてコストを削減する。
【0037】
当業者は、本発明によって提供されたシステム及びそのそれぞれの装置、ユニットを純粋にコンピュータ可読なプログラムコードの方式で実現することに加えて、方法の工程に対して論理プログラミングを行うことにより、本発明によって提供されたシステム及びそのそれぞれの装置、ユニットが論理ゲート、スイッチ、特定用途向け集積回路、プログラマブル論理コントローラ及び埋め込み式マイクロコントローラなどの形態で同じ機能を完全に実現できることを知っている。従って、本発明によって提供されたシステム及びそのそれぞれの装置、ユニットは、ハードウェア部材と見なすことができ、また、様々な機能を実現するために含まれた装置、ユニットもハードウェア部材の構造と見なすことができ、様々な機能を実現するための装置、ユニットは、方法を実現できるためのソフトウェアユニットであっても、ハードウェア部材内の構造であってもよい。
【0038】
以上は、本発明の具体的な実施例を説明する。本発明は、上記特定の実施形態に限定されず、当業者は、特許請求の範囲内で様々な変更又は修正を行うことができ、本発明の本質的な内容に影響を及ぼさないことを理解できる。衝突がないという条件で、本出願の実施形態及び実施例の特徴は、相互に任意に組み合わせることができる。