(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-16
(45)【発行日】2023-10-24
(54)【発明の名称】公演演出方法及びこれを用いた公演演出システム
(51)【国際特許分類】
H05B 47/19 20200101AFI20231017BHJP
H05B 47/16 20200101ALI20231017BHJP
H05B 47/105 20200101ALI20231017BHJP
【FI】
H05B47/19
H05B47/16
H05B47/105
(21)【出願番号】P 2022529737
(86)(22)【出願日】2021-05-10
(86)【国際出願番号】 KR2021005828
(87)【国際公開番号】W WO2022169030
(87)【国際公開日】2022-08-11
【審査請求日】2022-05-20
(31)【優先権主張番号】10-2021-0016220
(32)【優先日】2021-02-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0034977
(32)【優先日】2021-03-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】517418150
【氏名又は名称】ファンライト シーオー., エルティーディー.
【氏名又は名称原語表記】FANLIGHT CO., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100121382
【氏名又は名称】山下 託嗣
(72)【発明者】
【氏名】チェ,キョン イル
(72)【発明者】
【氏名】チェ,ジョン ミン
(72)【発明者】
【氏名】キム,ヒョン ギル
【審査官】安食 泰秀
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-139201(JP,A)
【文献】特開2020-004703(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05B 47/19
H05B 47/16
H05B 47/105
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
演出場面別に発光関連動作が定義されたデータを含む少なくとも1つの発光制御信号を生成して少なくとも1つの通信装置にそれぞれ伝送する制御コンソール装置と、
前記制御コンソール装置から受信される発光制御信号を送出する少なくとも1つの通信装置と、
前記送出される発光制御信号のうち既に設定された通信装置の識別情報が含まれている発光制御信号を識別し、前記識別された発光制御信号内のデータに定義された発光関連動作を行う少なくとも1つの発光装置と、
を含
み、
前記少なくとも1つの発光装置は、
汎用の発光制御信号を受信する場合、既に格納された通信装置の識別情報と関係なく、受信される全ての発光制御信号内のデータに定義された発光関連動作を行う、
公演演出システム。
【請求項2】
前記少なくとも1つの発光制御信号は、それぞれ互いに異なる無線帯域幅によって伝送されることを特徴とする請求項1に記載の公演演出システム。
【請求項3】
前記少なくとも1つの発光装置は、
前記少なくとも1つの通信装置の識別情報及び前記少なくとも1つの通信装置が用いる無線帯域幅をリストとして格納することを特徴とする請求項1に記載の公演演出システム。
【請求項4】
前記少なくとも1つの発光装置は、
特定の通信装置の識別情報を含む識別情報の訂正命令信号が受信される場合、前記特定の通信装置の発光制御信号を識別するために、既に設定された通信装置の識別情報を前記特定の通信装置の識別情報に替えることを特徴とする請求項1に記載の公演演出システム。
【請求項5】
前記データは、発光装置の識別情報を更に含み、
前記少なくとも1つの発光装置は、前記データに含まれている前記発光装置の識別情報が予め格納された発光装置の識別情報と一致する場合にのみ、前記発光制御信号内のデータに定義された発光関連動作を行うことを特徴とする請求項1に記載の公演演出システム。
【請求項6】
前記データは、演算子及び演算係数を更に含み、
前記少なくとも1つの発光装置は、
前記演算子及び前記演算係数を基に、発光関連動作を行う発光装置の識別情報を計算し、
前記計算の結果、予め格納された発光装置の識別情報が前記発光関連動作を行う発光装置の識別情報に含まれる場合、前記発光制御信号内のデータに定義された発光関連動作を行うことを特徴とする請求項
5に記載の公演演出システム。
【請求項7】
前記データは、公演識別情報を更に含み、
前記公演識別情報は、所属会社、公演主管会社、公演の日付及び公演の回次のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項
5に記載の公演演出システム。
【請求項8】
発光装置を用いた公演会場での公演演出方法において、
制御コンソール装置が、演出場面別に発光関連動作が定義されたデータを含む少なくとも1つの発光制御信号を生成して少なくとも1つの通信装置にそれぞれ伝送する段階と、
前記少なくとも1つの通信装置が、前記制御コンソール装置から受信される発光制御信号を送出する段階と、
少なくとも1つの発光装置が、前記送出される発光制御信号のうち既に設定された通信装置の識別情報が含まれている発光制御信号を識別し、前記識別された発光制御信号内のデータに定義された発光関連動作を行う段階と、
を含
み、
前記少なくとも1つの発光装置は、
汎用の発光制御信号を受信する場合、既に格納された通信装置の識別情報と関係なく、受信される全ての発光制御信号内のデータに定義された発光関連動作を行う、
公演演出方法。
【請求項9】
前記少なくとも1つの発光制御信号は、それぞれ互いに異なる無線帯域幅によって伝送されることを特徴とする請求項
8に記載の公演演出方法。
【請求項10】
前記少なくとも1つの発光装置は、
前記少なくとも1つの通信装置の識別情報及び前記少なくとも1つの通信装置が用いる無線帯域幅をリストとして格納することを特徴とする請求項
8に記載の公演演出方法。
【請求項11】
前記少なくとも1つの発光装置は、
特定の通信装置の識別情報を含む識別情報の訂正命令信号が受信される場合、前記特定の通信装置の発光制御信号を識別するように既に設定された通信装置の識別情報を前記特定の通信装置の識別情報に替えることを特徴とする請求項
8に記載の公演演出方法。
【請求項12】
前記データは、発光装置の識別情報を更に含み、
前記少なくとも1つの発光装置は、前記データに含まれている前記発光装置の識別情報が予め格納された発光装置の識別情報と一致する場合にのみ、前記発光制御信号内のデータに定義された発光関連動作を行うことを特徴とする請求項
8に記載の公演演出方法。
【請求項13】
前記データは、演算子及び演算係数を更に含み、
前記少なくとも1つの発光装置は、
前記演算子及び前記演算係数を基に、発光関連動作を行う発光装置の識別情報を計算し、
前記計算の結果、予め格納された発光装置の識別情報が前記発光関連動作を行う発光装置の識別情報に含まれる場合、前記発光制御信号内のデータに定義された発光関連動作を行うことを特徴とする請求項
12に記載の公演演出方法。
【請求項14】
前記データは、公演識別情報を更に含み、
前記公演識別情報は、所属会社、公演主管会社、公演の日付及び公演の回次のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項
12に記載の公演演出方法。
【請求項15】
公演演出のための発光装置において、
制御コンソール装置から送出される発光制御信号を少なくとも1つの通信装置を介して受信する通信部と、
光源素子を用いて発光する発光部と、
データを格納するメモリと、
前記発光装置の動作を制御するプロセッサと、
を含み、
前記プロセッサは、
前記
送出される発光制御信号のうち既に設定された通信装置の識別情報が含まれている発光制御信号を識別し、前記識別された発光制御信号内のデータに定義された発光関連動作を行
い、
汎用の発光制御信号を受信する場合、既に格納された通信装置の識別情報と関係なく、受信される全ての発光制御信号内のデータに定義された発光関連動作を行う、
発光装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発光装置を用いた公演会場での公演演出方法及びこれを用いた公演演出システムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、発光装置(又は照明装置)とは、光源からの光を反射、屈折及び透過させて照明の目的を達成させる発光装置を意味する。発光装置は、配光によって、間接発光装置、半間接発光装置、全般拡散発光装置、半直接発光装置及び直接発光装置などに分類できる。
【0003】
技術の発展に伴い、発光装置は多様な用途に用いられている。一例として、発光装置は、メディアファサード(Media facade)を演出するのに用いられる。メディアファサードとは、建物の外壁などに発光装置を設置し、メディア機能を実現することをいう。
【0004】
他の例として、発光装置は、一定照度以下の環境で行われるスポーツ競技やコンサートなどで小型の応援グッズとして用いられることもある。ところが、このような環境では、複数の照明器具が個別に制御されるため、体系的な照明パターンや形状を生成し難い側面がある。また、発光装置に配置された光源を用いるだけでは、期待通りの応援効果が得られ難い。
【0005】
また、使用可能な無線帯域幅の限界により多数の発光装置によって体系的な照明パターンや形状を生成することも困難な側面がある。
【0006】
従って、前記のような問題を具体的に解決するために、複数の発光装置を一括して制御し、このような制御によってスポーツ競技やコンサートなどのような公演会場で多様な公演演出が可能な方策の導入が要求されているのが現状である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、発光装置を用いた公演会場での公演演出方法及びこれを用いた公演演出システムを提供することにある。
【0008】
本発明の他の課題は、制限された無線帯域幅内で少なくとも1つの送信機を用いて少なくとも1つの発光装置を制御する公演演出方法及びこれを用いた公演演出システムを提供することにある。
【0009】
本発明が解決しようとする課題は、以上で言及した課題に制限されず、言及されていない更に他の課題は、以下の記載から通常の技術者が明確に理解できるはずである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の課題を解決するために、本発明の公演演出システムは、演出場面別に発光関連動作が定義されたデータを含む少なくとも1つの発光制御信号を生成して少なくとも1つの通信装置にそれぞれ伝送する制御コンソール装置と、前記制御コンソール装置から受信される発光制御信号を送出する少なくとも1つの通信装置と、前記送出される発光制御信号のうち既に設定された通信装置の識別情報が含まれている発光制御信号を識別し、前記識別された発光制御信号内のデータに定義された発光関連動作を行う少なくとも1つの発光装置とを含むことができる。
【0011】
また、前記少なくとも1つの発光制御信号は、それぞれ互いに異なる無線帯域幅によって伝送することができる。
【0012】
更に、前記少なくとも1つの発光装置は、前記少なくとも1つの通信装置の識別情報及び前記少なくとも1つの通信装置が用いる無線帯域幅をリストとして格納できる。
【0013】
また、前記少なくとも1つの発光装置は、特定の通信装置の識別情報を含む識別情報の訂正命令信号が受信される場合、前記特定の通信装置の発光制御信号を識別するように、既に設定された通信装置の識別情報を前記特定の通信装置の識別情報に替えられる。
【0014】
更に、前記少なくとも1つの発光装置は、汎用の発光制御信号を受信する場合、既に格納された通信装置の識別情報と関係なく、受信される全ての発光制御信号内のデータに定義された発光関連動作を行える。
【0015】
また、前記データは、発光装置の識別情報を更に含み、前記少なくとも1つの発光装置は、前記データに含まれている前記発光装置の識別情報が予め格納された発光装置の識別情報と一致する場合にのみ、前記発光制御信号内のデータに定義された発光関連動作を行える。
【0016】
更に、前記データは、演算子及び演算係数を更に含み、前記少なくとも1つの発光装置は、前記演算子及び前記演算係数を基に、発光関連動作を行う発光装置の識別情報を計算し、前記計算の結果、予め格納された発光装置の識別情報が前記発光関連動作を行う発光装置の識別情報に含まれる場合、前記発光制御信号内のデータに定義された発光関連動作を行える。
【0017】
また、前記データは、公演識別情報を更に含み、前記公演識別情報は、所属会社、公演主管会社、公演の日付及び公演の回次のうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0018】
本発明の課題を解決するために、本発明の発光装置を用いた公演会場での公演演出方法は、制御コンソール装置が、演出場面別に発光関連動作が定義されたデータを含む少なくとも1つの発光制御信号を生成して少なくとも1つの通信装置にそれぞれ伝送する段階と、前記少なくとも1つの通信装置が、前記制御コンソール装置から受信される発光制御信号を送出する段階と、少なくとも1つの発光装置が、前記送出される発光制御信号のうち既に設定された通信装置の識別情報が含まれている発光制御信号を識別し、前記識別された発光制御信号内のデータに定義された発光関連動作を行う段階と、を含むことができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によると、公演会場での公演演出時に発光装置の個別制御に比べて効率的に周波数帯域を用いることができ、これと共に制御信号の遅延時間を短縮できるという効果がある。また、従来の技術よりも多数の発光装置をリアルタイムに同時に制御できる。
【0020】
本発明によると、公演会場での公演演出時に発光装置の発光状態をリアルタイムに変更して演出できるので、状況に応じて多様な演出場面及び発光効果を容易に提供できる。
【0021】
本発明の効果は、以上で言及した効果に限定されず、言及されていない更に他の効果は、以下の記載から通常の技術者が明確に理解できるはずである。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】本発明の一実施例に係る公演会場での公演演出のための公演演出システムの構成を概略的に示す図である。
【
図2】本発明の一実施例に係る公演会場の観客席上に演出される公演演出効果の一例を示す図である。
【
図3】本発明の一実施例に係る制御コンソール装置の構成を示すブロック図である。
【
図4】本発明の一実施例に係る発光装置の構成を示すブロック図である。
【
図5】本発明の一実施例に係る発光制御信号を説明する一例である。
【
図6】本発明の一実施例に係る公演演出過程を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本発明の利点及び特徴、そしてそれらを達成する方法は、添付の図面と共に詳細に後述されている実施例を参照すれば明確になる。しかし、本発明は、以下で開示される実施例に制限されるものではなく、互いに異なる多様な形態にて実現できる。但し、本実施例は、本発明の開示を完全なものにし、本発明が属する技術分野における通常の技術者に本発明の範疇を完全に理解させるために提供されるものであり、本発明は、請求項の範囲により定義されるに過ぎない。
【0024】
本明細書で用いられる用語は、実施例を説明するためのものであり、本発明を制限しようとするものではない。本明細書において、単数型は特に言及しない限り複数型も含む。明細書で用いられる「含む(comprises)」及び/又は「含んでいる(comprising)」は、言及された構成要素以外に1つ以上の他の構成要素の存在又は追加を排除しない。明細書全体に亘って同一の図面符号は同一の構成要素を示し、「及び/又は」は言及された構成要素のそれぞれ及び1つ以上の全ての組み合わせを含む。たとえ、「第1」、「第2」などが多様な構成要素を叙述するために用いられていても、これらの構成要素は、これらの用語により制限されないのは当然である。これらの用語は、単に1つの構成要素を他の構成要素と区別するために用いる。従って、以下で言及される第1構成要素は、本発明の技術的思想内で第2構成要素でもあり得るのは言うまでもない。
【0025】
「例示的な」という単語は、本明細書において「例示又は例証として用いられる」の意味として用いられる。本明細書において「例示的な」ものとして説明されている任意の実施例は、必ずしも好ましいものとして解釈されるか、又は他の実施例よりも利点を有するものとして解釈されてはならない。
【0026】
また、明細書で用いられる「部」という用語は、ソフトウェア、FPGA又はASICのようなハードウェアのエレメントを意味し、「部」は、如何なる役割も果たす。しかし、「部」は、ソフトウェア又はハードウェアに限定される意味ではない。「部」は、アドレッシングできる格納媒体に存在するように構成でき、1つ又はそれ以上のプロセッサを再生させるようにも構成できる。従って、一例として、「部」はソフトウェアのエレメント、客体指向ソフトウェアのエレメント、クラスのエレメント及びタスクのエレメントのようなエレメントと、プロセス、関数、属性、プロシージャ、サブルーチン、プログラムコードのセグメント、ドライバ、ファームウェア、マイクロコード、回路、データ、データベース、データの構造、テーブル、アレイ及び変数を含む。エレメントと「部」内で提供される機能は、より少数のエレメント及び「部」で結合されるか、又は追加のエレメントと「部」に更に分離することができる。
【0027】
更に、本明細書において、全ての「部」は、少なくとも1つのプロセッサによって制御でき、本開示の「部」が行う動作を少なくとも1つのプロセッサが行うこともできる。
【0028】
本明細書の実施例は、機能又は機能を行うブロックの観点から説明できる。本開示の「部」又は「モジュール」などと称され得るブロックは、論理ゲート、集積回路、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、メモリ、受動電子部品、能動電子部品、光学コンポーネント、ハードワイヤード回路(hardwired circuits)などのようなアナログ又はデジタル回路によって物理的に実現され、選択的にファームウェア及びソフトウェアによって駆動することができる。
【0029】
本明細書の実施例は、少なくとも1つのハードウェアデバイス上で実行される少なくとも1つのソフトウェアプログラムを用いて実現でき、エレメントを制御するためにネットワーク管理機能を行える。
【0030】
他の定義がなければ、本明細書で用いられる全ての用語(技術及び科学的用語を含む)は、本発明が属する技術分野における通常の技術者が共通して理解できる意味として用いることができる。また、一般に用いられる辞典に定義されている用語は、明白に特に定義されていない限り、理想的に又は過度に解釈されない。
【0031】
空間的に相対的な用語である「下(below)」、「真下(beneath)」、「下部(lower)」、「上(above)」、「上部(upper)」などは図面に示されているように、1つの構成要素と他の構成要素との相関関係を容易に記述するために使用され得る。空間的に相対的な用語は、図面に示されている方向に加えて使用時又は動作時に構成要素の互いに異なる方向を含む用語として理解されるべきである。例えば、図面に示されている構成要素をひっくり返す場合、他の構成要素の「下(below)」又は「真下(beneath)」と記述されている構成要素は、他の構成要素の「上(above)」に配置することができる。従って、例示的な用語である「下」は、下と上の方向を何れも含むことができる。構成要素は、他の方向にも向けることができ、これにより空間的に相対的な用語は、向きによって解釈できる。
【0032】
以下、添付の図面を参照し、本発明の実施例を詳細に説明する。
【0033】
図1は、本発明の一実施例に係る公演会場での公演演出のための公演演出システムの構成を概略的に示す図である。
【0034】
図1を参照すると、本発明の一実施例に係る公演会場での公演演出のためのシステム(10、以下、公演演出システムという)は、制御コンソール装置100、送信機(200a、200b、...200n、以下200)及び発光装置(300a_a、...300a_n、300b_a、...、300b_n、... 300n_a、...300n_n、以下300)を含むことができる。このような公演演出システム10は、制御コンソール装置100が発光装置300の発光状態を制御することによって、公演会場の観客席での応援などのような公演演出のための多様な形態の発光パターンを演出できる。
【0035】
制御コンソール装置100は、公演会場での公演演出のために発光装置300を制御する機能を実行できる。一実施例として、制御コンソール装置100は、携帯電話、スマートフォン(smart phone)、ノートパソコン(laptop computer)、デジタル放送用端末、PDA(personal digital assistants)、PMP(portable multimedia player)、ナビゲーション、スレートPC(slate PC)、タブレットPC(tablet PC)、ウルトラブック(ultrabook)、ウェアラブルデバイス(wearable device、例えば、スマートウォッチ(smartwatch)、スマートガラス(smart glass)、HMD(head mounted display))などのような電子装置の1つであって、一実施例と関連するアプリケーションのインストール及び実行が可能な全ての電子装置を含むことができ、又はこのような電子装置の構成の一部を含むか、これと連動できる多様な形態にて構成できる。
【0036】
また、制御コンソール装置100は、MA Lighting grandMA2、grandMA3、ETC EOS、ETC ION、ETC GIO、Chroma Q Vista、High End HOG、High End Fullboar、Avolites Sapphire Avolites Tiger、Chamsys MagicQ、Obsidian control systems Onyx、Martin M6、Martin M1、Nicolaudie Sunlite、ESA、ESA2、Lumidesk、SunSuite、Arcolis、Daslight、LightRider、MADRIX、DJ LIGHT STUDIO、DISCO-DESIGNER VJ STUDIO、Stagecraft、Lightkeyなどのような電子装置及びPC用ソフトウェアの1つであり得る。
【0037】
本発明において、送信機200は、アンテナのような通信装置であって、制御コンソール装置100から受信した発光制御信号を発光装置300に伝送できる。送信機200が制御コンソール装置100から発光装置300の発光を制御するための発光制御信号を受信し、発光装置300に前記発光制御信号を伝送することによって、前記発光装置300は、発光制御信号に含まれている発光パターンに対応するように発光できる。
【0038】
本発明において、送信機200は、制御コンソール装置100とは別の装置として開示されているが、制御コンソール装置100は、送信機200と同一の役割を果たす通信モジュールを含むことができる。従って、制御コンソール装置100は、実施例に係る送信機200と同一の役割を果たし、発光装置300は、制御コンソール装置100から発光制御信号を受信して発光できる。
【0039】
本発明において、制御コンソール装置100は、発光装置300の制御を可能にする適切なソフトウェアやコンピュータプログラムを含む。一実施例として、発光装置300を制御する例示的なプロトコルは、DMX512、RDM、Art-Net、sACN、ETC-Net2、Pathport、Shownet又はKiNETなどを含むことができる。制御コンソール装置100は、DMX512、Art-Net、sACN、ETC-Net2、Pathport、Shownet又はKiNETなどのような適切なフォーマットでデータ信号(例えば、発光制御信号)を伝送する。制御コンソール装置100は、発光装置300を制御するために発光制御信号を生成し、この発光制御信号は、発光装置300に伝送されて1つ以上の発光装置が発光制御信号によって発光する。発光制御信号は、発光状態(例えば、発光色、明るさ値、点滅速度など)に関する情報を含むことができる。
【0040】
また、制御コンソール装置100から生成された発光制御信号は、マスタ装置(図示せず)で受信し、マスタ装置が発光制御信号を無線信号に変換できる。そして、マスタ装置は、変換された無線信号を送信機200に送り、送信機200は、無線通信(例えば、RF通信など)を用いて公演会場内の発光装置300に送出できる。ここで、無線信号は、発光装置300を無線通信方式で制御するための形態に制御データを変換して生成されたものであり得る。
【0041】
実施例によって、マスタ装置は省略でき、制御コンソール装置100が直接送信機200に発光制御信号を送り、送信機200が発光制御信号を無線信号に変換した後、発光装置300に送出できる。
【0042】
また、制御コンソール装置100は、複数の入出力ポートを備えることができる。制御コンソール装置100は、特定のデータ信号フォーマット又はプロトコルに対応するか、関連する入出力ポートを備えることができる。例えば、制御コンソール装置100は、DMX512、RDMデータの入出力を専用とする第1ポートとArt-Net及びsACN、ETC-Net2、Pathport、Shownet、KiNETデータの入出力を専用とする第2ポートを備えることができる。
【0043】
DMX512、RDM、Art-Net、sACN、ETC-Net2、Pathport、ShowNet及びKiNETプロトコルは、舞台照明設備用の制御プロトコルとして広く知られている。本発明の実施例によると、DMX512、RDM、Art-Net、sACN、ETC-Net2、Pathport、Shownet及びKiNETなどの制御プロトコルを用いて発光装置300に対するより柔軟な制御計画を可能にする。
【0044】
本発明において、発光装置300は、制御コンソール装置100によりリアルタイムで、又は予め定められた制御情報によって多様な形態の発光パターンを演出する機能を行える。
【0045】
また、発光装置300は、LCD、LEDなどの発光素子/装置を含むか、発光素子/装置が接続され、無線通信が可能な任意の電子装置を含む装置であって、スポーツ競技場やコンサートなどのような公演会場で観客が所持している小型の応援グッズであり得る。一実施例として、発光装置300は、携帯電話、ワイヤレス応援棒、ライティングスティック(stick)、ライティングバー(bar)、ライティングボール(ball)、ライティングパネル(panel)及び無線で制御可能な光源が取り付けられた器具などがこれに該当しうる。本明細書において、発光装置300は、ライティングデバイス、受信機、被制御装置、スレーブ、スレーブ照明装置と称することもできる。また、発光装置300は、手首、胸など身体の一部に付着及び/又は着用可能なウェアラブルデバイスを含むことができる。
【0046】
本発明において、発光装置300は、予め格納された送信機200の識別情報に基づいて、送信機200から受信した発光制御信号を解析して発光できる。具体的に、発光装置300は、予め格納された送信機200の識別情報と発光制御信号に含まれている送信機の識別情報とを比較し、前記比較の結果、両者が同一である場合、該当発光制御信号に含まれている発光パターンに対応するように発光できる。
【0047】
図1に示されるように、セット400aに含まれている発光装置(300a_a、...300a_n)は、送信機200aから受信した発光制御信号、セット400bに含まれている発光装置(300b_a、...300b_n)は、送信機200bから受信した発光制御信号、セット400nに含まれている発光装置(300n_a、...300n_n)は、送信機200nから受信した発光制御信号に含まれている発光パターンに対応するように発光できる。ここで、セット(400a、400b、...400n、以下400)は、同一の送信機の識別情報を有する発光装置の集合を意味し得る。従って、各セットに含まれている発光装置の数は、セット毎に異なり得る。セット400は、発光装置300が座席に位置することを仮定した状態で、公演企画者が意図によって公演会場の座席情報に基づいて、区域別、領域別に分けたものであり得る。従って、セット400は、各座席に表示された座席情報のうち最も大きい単位であるA区域、B区域などを示す情報に対応し得る。また、公演企画者は、1つの区域内でも制御領域をセットに分け、互いに異なるセットに含まれている発光装置を互いに異なる送信機で制御できる。
【0048】
本発明の送信機200は、指向性(directivity)を有することができる。公演企画者は、該当公演で用いられる送信機のスペックを考慮して、公演企画段階で送信機200を配置できる。従って、発光装置300は、自身に予め格納された送信機の識別情報に対応する識別情報を有する送信機200から発光制御信号を受信できる。
【0049】
また、本発明において、送信機の識別情報は、送信機のIDのみならず、特定の発光装置が受信すべきデータを伝送する特定の送信機と関連する一連の情報(例えば、文字、キーワード及び文章など)を含むことができる。
【0050】
一実施例として、グループ制御方式で発光装置30を制御する場合、送信機20のそれぞれは、少なくとも1つの演出場面に対して、それぞれが担当する制御グループの範囲情報を識別情報として伝送できる。この場合、発光装置30は、受信した場面に対応する自身のグループ情報を確認し、前記自身のグループ情報が識別情報として伝送されたグループの範囲内に含まれるかを計算することによって、該当送信機から受信したデータに含まれている制御信号によって発光するか否かを決定できる。例えば、第1送信機は、1番の場面で1番から100番のグループを制御するという情報を伝送し、第2送信機は、1番の場面で101番から300番のグループを制御するという情報を識別情報として伝送できる。前記第1送信機及び前記第2送信機から識別情報を受信した特定の発光装置がグループの制御時に1番の場面で105番のグループに含まれている場合、前記特定の発光装置は、第2送信機から受信するデータに含まれている制御信号によって発光することを決定できる。従って、発光装置30は、メモリ320に送信機の識別情報が予め格納されていない場合にも、伝送される送信機の識別情報をリアルタイムに計算することによって、どの送信機から伝送されるデータに含まれている制御信号によって発光するか否かを決定できる。
【0051】
グループ制御と類似して、ピクセル制御方式で発光装置30を制御する場合であれば、送信機20のそれぞれは、少なくとも1つの演出場面に対してそれぞれが担当するピクセルの範囲情報を識別情報として伝送できる。この場合、発光装置30は、受信した場面に対応する自身のピクセル情報を確認し、前記自身のピクセル情報が識別情報として伝送された集合の範囲内に含まれるかを計算することによって、該当送信機から受信したデータに含まれている制御信号によって発光するか否かを決定できる。
【0052】
以下、本明細書では説明の便宜上、IDのような送信機の識別情報がメモリ320に格納されていることを前提として説明する。
【0053】
図2は、本発明の一実施例に係る公演会場の観客席上に演出される公演演出効果の一例を示す図である。
【0054】
公演演出システム10は、公演会場内の各座席に対応して位置する発光装置300を用いて公演演出効果を実現するための発光制御信号を生成できる。
【0055】
このとき、発光制御信号は、制御コンソール装置100で生成することもでき、別の装置(例えば、データ生成装置又は外部のサーバ)で生成されて制御コンソール装置100に提供することもできる。説明の便宜上、以下では制御コンソール装置100が発光制御信号を生成するものとして説明する。
【0056】
このとき、制御コンソール装置100は、公演演出データを事前に別の装置(例えば、データ生成装置)から提供を受けて格納しておくことができ、又は他の格納媒体や伝送媒体を介して提供を受けることもできる。また、制御コンソール装置100は、公演中にリアルタイムに公演演出データを受信し、それに応じた発光制御信号を生成できる。
【0057】
前記公演演出データは、公演時間中に演出される場面別の制御情報を含むことができる。即ち、前記公演演出データは、場面別に以下で説明するグループ制御、ピクチャー制御、ピクセル制御に関する情報を含むことができる。
【0058】
データ生成装置(図示せず)は、公演会場で行われる公演時間に発光装置300を用いて演出する演出場面(シーン;scene)を生成し、このとき、演出場面によって公演演出の区間別に演出場面をそれぞれ構成できる。例えば、第1公演演出区間(例えば、第1時間)では第1演出場面(例えば、第1シーン)を生成し、第2公演演出区間(例えば、第2時間)では第2演出場面(例えば、第2シーン)を生成できる。
図2に示されるように、公演会場内に観客席が構成される場合、第1公演演出区間では、
図2に示すような特定のテキストと共に、観客席の座席別に異なる発光色に表示される第1演出場面を生成できる。そして、第2公演演出区間では、第1演出場面とは異なる場面に、例えば特定の図形及び模様に表示されるなどの第2演出場面を生成できる。
【0059】
本発明の一実施例によると、データ生成装置は、発光装置300をグループ制御する場合、公演演出の区間別に生成した各演出場面を基に、公演会場の観客席を複数のグループにグルーピングし、グルーピングした複数のグループに関するグループ情報をそれぞれ生成できる。例えば、第1公演演出区間で演出される第1演出場面に類似するか、同一の発光形態にグルーピングできるグループ単位が複数ある場合、公演会場の観客席をグループ単位に対応して複数の領域に分割し、分割された各領域を各グループに生成できる。即ち、第1公演演出区間の第1演出場面には、複数のグループが含まれることができる。
【0060】
図2を参照すると、特定のテキストに表示された観客席の座席を第1グループ210に指定し、観客席内の互いに同一の発光色に演出される座席を区別してそれぞれ第2~第5グループ220、230、240、250に指定できる。
【0061】
前記グループ制御は、同一の発光色に発光する全ての発光装置を1つのグループに制御するための制御方式であり得る。しかし、
図2で説明されているグループ制御方式は、発光装置300を制御するための一例に過ぎず、発光制御信号がグループ制御のための信号のみに制限されて解釈されてはならない。例えば、本発明の発光制御信号は、発光装置300をピクチャー制御又はピクセル制御する制御信号を含むことができる。
【0062】
前記ピクチャー制御は、発光装置300のそれぞれが公演演出の場面別に予め格納している発光色に基づいて、発光制御信号が受信されることによって、当該場面別に発光する制御方式であり得る。例えば、特定の発光装置は、第1演出場面では赤色、第2演出場面では緑色に発光するように、場面別に予めそれぞれの発光及び制御素子に対応するそれぞれのRed、Green、Blue、White、Amberなどの値を格納できる。
【0063】
従って、グループ制御では、場面別に発光装置300のそれぞれが自身の属するグループ関連情報を格納するのに対し、ピクチャー制御では、場面別に発光装置300のそれぞれが自身の発光色そのものを格納するという点で違いがある。
【0064】
また、前記ピクセル制御は、グループ制御と同様に発光装置300のそれぞれが自身の属するピクセル関連情報を格納できる。ここで、ピクセルは、少なくとも1つの連続する座席を含むことができる。従って、グループ制御では、連続していない座席に位置する発光装置300が同一の色に制御できるのに対し、ピクセル制御では、連続する座席に位置する発光装置300が同一の色に制御できるという点で違いがある。
【0065】
更に、
図2を参照すると、制御コンソール装置100は、グループ制御、ピクセル制御及びピクチャー制御のうちの少なくとも1つに基づいて発光制御信号を伝送し、発光装置300は、発光制御信号を受信して
図2に示すように、公演会場にテキストを表示するか、多様な演出効果を実現するように発光できる。上述したデータ生成装置の動作は、制御コンソール装置100によって行うこともできる。
【0066】
図3は、本発明の一実施例に係る制御コンソール装置の構成を示すブロック図である。
【0067】
本発明の一実施例によると、制御コンソール装置100は、通信部110、メモリ120及びプロセッサ130を含むことができる。
図3に示される構成要素は、制御コンソール装置100を実現する上で必須のものではないため、本明細書上で説明される制御コンソール装置100は、前記で列挙された構成要素よりも多いか、又は少ない構成要素を有することができる。
【0068】
前記構成要素のうち通信部110は、送信機200又は観客が所持している無線通信端末(例えば、スマートフォン)(図示せず)又はデータ生成装置(図示せず)の有線又は無線通信を可能にする1つ以上のモジュールを含むことができる。また、通信部110は、制御コンソール装置100を1つ以上のネットワークに接続する1つ以上のモジュールを含むことができる。
【0069】
メモリ120は、キャッシュ、バッファなどを含んで構成でき、プロセッサ130又はデータ生成装置から受信されるか、又は生成されたデータを格納できる。一実施例として、メモリ120は、データ生成装置によって生成された公演演出データを格納できる。
【0070】
プロセッサ130は、メモリ120に格納された公演演出データに基づいて、該当公演演出区間で各場面の演出場面に対応する発光制御信号を生成し、生成された制御信号を送信機200に伝送できる。
【0071】
以下、公演会場で公演演出システム10によって発光装置300を制御する過程及び発光装置300の構成を
図4~
図6を参照して説明する。
【0072】
図4は、本発明の一実施例に係る発光装置の構成を示すブロック図である。
【0073】
本発明の一実施例によると、発光装置300は通信部310、メモリ320、発光部330及びプロセッサ340を含むことができる。
図4に示される構成要素は、発光装置300を実現する上で必須のものではないため、本明細書上で説明される発光装置300は、前記で列挙された構成要素よりも多いか、又は少ない構成要素を有することができる。
【0074】
より具体的に、前記構成要素のうち通信部310は、制御コンソール装置100、送信機200又は観客が所持している無線通信端末(例えば、スマートフォン)(図示せず)と無線通信を可能にする1つ以上のモジュールを含むことができる。更に、通信部310は、発光装置300を1つ以上のネットワークに接続する1つ以上のモジュールを含むことができる。
【0075】
通信部310は、多様なタイプの通信方式によって多様なタイプの外部装置と通信を行える。通信部310は、ワイファイ(登録商標)チップ、ブルートゥース(登録商標)チップ、無線通信チップ、NFCチップ、RFIDのうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0076】
本明細書の移動通信技術によれば、技術標準又は通信方式(例えば、GSM(Global System for Mobile Communication)、CDMA(Code Division Multi Access)、CDMA2000(Code Division Multi Access 2000)、EV-DO(Enhanced Voice-Data Optimized or Enhanced Voice-Data Only)、WCDMA(登録商標)(Wideband CDMA)、HSDPA(High Speed Downlink Packet Access)、HSUPA(High Speed Uplink Packet Access)、LTE(Long Term Evolution)、LTE-A(Long Term Evolution-Advanced)など)によって構築された移動体通信網上で基地局、外部の端末、外部のサーバのうちの少なくとも1つと無線信号を送受信する。
【0077】
また、本明細書の無線技術としては、例えばWLAN(Wireless LAN)、Wi-Fi(登録商標)(Wireless-Fidelity)、Wi-Fi(Wireless Fidelity) Direct、DLNA(登録商標)(Digital Living Network Alliance)、WiBro(Wireless Broadband)、WiMAX(登録商標)(World Interoperability for Microwave Access)、HSDPA(High Speed Downlink Packet Access)、HSUPA(High Speed Uplink Packet Access)、LTE(Long Term Evolution)、LTE-A(Long Term Evolution-Advanced)などがある。
【0078】
更に、本明細書の通信技術は、ブルートゥース(登録商標)(Bluetooth(登録商標))、RFID(Radio Frequency Identification)、赤外線通信(Infrared Data Association;IrDA)、UWB(Ultra Wideband)、ZigBee(登録商標)、NFC(Near Field Communication)、Wi-Fi(登録商標)(Wireless-Fidelity)、Wi-Fi Direct、Wireless USB(Wireless Universal Serial Bus)、TTL(Transistor-Transistor Logic)、USB、IEEE1394、Ethernet、MIDI(Musical Instrument Digital Interface)、RS232、RS422、RS485、光通信(Optical Communication)、同軸ケーブル通信(Coaxial Cable Communication)技術のうちの少なくも1つを用いて通信を支援する技術を含むことができる。
【0079】
なお、本発明のデータ生成装置(図示せず)、制御コンソール装置100、マスタ(図示せず)及び送信機200は、有線通信(例えば、イーサネット)を介して互いにデータを送受信できる。
【0080】
本発明の一実施例によると、メモリ320は、発光装置300の多様な機能を支援するローカル格納媒体である。メモリ320は、発光装置300で駆動できる多数のアプリケーションプログラム(application program又はアプリケーション(application))、発光装置300の動作のためのデータ、命令語などを格納できる。これらのアプリケーションプログラムのうちの少なくとも一部は、無線通信を介して外部装置(例えば、外部のサーバ)からダウンロードできる。アプリケーションプログラムは、メモリ320に格納され、発光装置300上にインストールされてプロセッサ340により前記発光装置300の動作(又は機能)を行うように駆動することができる。
【0081】
また、本発明のメモリ320は、発光装置300に供給される電源が遮断されても、データが残っていなければならず、変動事項を反映できるように書き込み可能な非揮発性メモリ(Writable Rom)で構成することができる。即ち、メモリ320は、フラッシュメモリ(Flash Memory)又はEPROM又はEEPROMのうちの何れか1つで構成することができる。本発明で説明の便宜上、1つのメモリ320に全てのインストラクション情報が格納されると説明しているが、これに限定されるものではなく、発光装置300は、複数のメモリを備えることができる。
【0082】
更に、本発明の発光装置300は、グループ制御、ピクチャー制御及びピクセル制御のうちの少なくとも1つによって発光装置300が制御されるように、制御関連情報を通信部310によって受信してメモリ320に格納できる。
【0083】
本発明において、制御関連情報は、グループ制御、ピクチャー制御及びピクセル制御のうちの少なくとも1つによって発光装置300が制御されるために、メモリ320に必須的に格納されるべき情報を含むことができる。例えば、メモリ320は、グループ制御のための場面別のグループ情報、ピクセル制御のための場面別のピクセル情報、場面別の発光情報及び送信機の識別情報などを格納できる。
【0084】
また、メモリ320は、観客が所持しているチケットの座席情報を格納することもできる。大勢の人が公演会場に集まることによって、特定の発光装置は、発光パターンに対応するように発光するための制御関連情報を正常に格納できない恐れがある。この場合、特定の発光装置は、正常な制御関連情報を受信するまで制御コンソール装置100で個別制御を行う必要がある。制御コンソール装置100は、特定の発光装置のみを制御する制御信号を送信機200を介して送出できる。
【0085】
更に、メモリ320が格納するチケットの座席情報は、チケットに表示された座席情報(例えば、A列1番の座席)、公演会場の座席のうち該当座席の位置情報(例えば、該当座席のGPS情報)及び該当座席の識別情報(例えば、公演演出データの生成時に5万席の座席のうち一番左上に位置する座席は「1番」)のうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0086】
前記制御関連情報は、発光装置300の生産段階で発光装置300に入力されるか、又は公演会場への入場前又は公演会場への入場後に発光装置300を所持している観客の端末(例えば、スマートフォン、タブレット、PC)にインストールされたアプリケーションにより入力することができる。
【0087】
観客は、本人が所持している端末と発光装置を電気的に接続し、端末にインストールされたアプリケーションを介して公演演出のための制御関連情報を外部のサーバからダウンロードしてメモリ320に格納できる。前記電気的接続は、端末及び発光装置300間で近距離無線通信又は物理的接続により行うことができる。
【0088】
また、一実施例として前記制御関連情報は、入場前のチケットの確認過程で入力することもできる。具体的に、観客は、公演会場へ入場前に公演チケット確認段階を行える。この場合、公演のスタッフは、チケットに含まれている座席情報を直接手書きで発光装置300に入力するか、情報確認装置(図示せず)によってOCR機能又は電子コードリーダー機能を用いてチケットに含まれている座席情報を受信し、前記座席情報に対応する位置情報と関連する制御関連情報を発光装置300に提供してメモリ320に格納できる。この場合、前記位置情報は、公演会場内の各座席に関する位置情報であり得る。また、前記情報確認装置は、外部のサーバ(図示せず)と公演会場でリアルタイムの通信によって発光装置300に位置情報と関連する制御関連情報を提供するか、公演企画段階で位置情報と関連する制御関連情報を予め格納して公演会場で発光装置300に提供できる。
【0089】
更に、前記情報確認装置は、キオスク(kiosk)(図示せず)のような電子装置を含むことができる。この場合、観客は、キオスクによって直接公演チケット確認段階を行える。キオスクは、チケットに含まれている電子コード情報(いわゆる、バーコード、QRコード(登録商標)、RFID、NFCなどによって読み取られる情報)を受信し、電子コード情報に対応する位置情報と関連する制御関連情報を発光装置300に提供してメモリ320に格納できる。この場合、キオスクは、外部のサーバ(図示せず)との通信によって、又は公演企画段階で位置情報と関連する制御関連情報を予め格納できる。
【0090】
ここで、上述した制御関連情報は、前記公演演出データに含まれている情報であり得る。
【0091】
発光部330は、1つ以上の光源素子を含むことができ、光源素子は例えば発光ダイオード(Light Emitting Diode、LED)などを用いることができる。また、発光部330は、光源素子を用いてRGB色情報による多様な色の光を出力できる。
【0092】
以下、公演演出のための制御コンソール装置100及びプロセッサ340の動作を説明する。
【0093】
本発明の一実施例によると、制御コンソール装置100は、演出場面別に発光関連動作が定義されたデータを含む少なくとも1つの発光制御信号を生成して伝送できる。
【0094】
制御コンソール装置100は、公演演出区間別の各演出場面を実現するように設定された公演演出データに基づいて、公演会場で公演を行うことによって該当公演時間に応じた発光制御信号を生成できる。
【0095】
制御コンソール装置100は、グループ制御によって発光装置300を制御する場合であれば、グループ制御のための発光制御信号を生成できる。
【0096】
データ生成装置は、公演演出区間(公演演出場面)別にそれぞれ生成された複数のグループ情報を観客席内の座席情報とマッピングし、マッピングされた情報を公演演出区間別の公演演出データとして構成できる。例えば、データ生成装置は、下記表1のように、各区間別の演出情報に対応する複数のグループ情報をマッピングした公演演出データを構成できる。ここで、グループ情報は、公演演出区間別の各演出場面に対応して発光装置300をグループ別に制御するためのグループ別の制御情報を意味する。グループ別の制御情報は、グループ割当情報(即ち、グループ識別情報)及びこれに対応して設定された発光状態情報を含むことができる。即ち、各公演演出の区間別に同一のグループ割当情報を有する発光装置300は、互いに同一の発光状態情報を含むことができる。また、同一のグループ割当情報を有する発光装置300は、各公演演出の区間別に互いに異なり得る。例えば、第1公演演出区間(第1公演演出場面)でAグループの割当情報を有する発光装置が、第2公演演出区間(第2公演演出場面)ではBグループ割当情報として設定されることができる。換言すると、第1公演演出区間(第1公演演出場面)でAグループに属する発光装置と第2公演演出区間(第2公演演出場面)でAグループに属する発光装置とは、互いに異なり得る。
【0097】
【0098】
制御コンソール装置100は、上述したような公演演出データを用いて公演会場内の各座席に対応して位置する発光装置300を制御でき、このような制御のための発光制御信号を生成できる。実施例において、発光装置300には、公演演出の前に予め場面別に各発光装置300がどのグループに属するかについてのグループ情報のみ格納しておくことができる。この場合、発光状態情報(例えば、RGBなどを用いた色情報)は、事前の格納情報から除外することができる。グループ情報は、特定の瞬間や場面で同じ色に制御される発光装置300のグループを意味し得る。即ち、特定の場面で同じ色に共に制御される複数の発光装置300が同じグループ情報を有するようにグループ情報が割り当てられることができ、該当グループがどの色に制御されるかについての情報は除外することができる。
【0099】
このために、発光装置300には、前記割り当てられたグループ別の発光状態情報(例えば、色情報)を空き(empty)データに保持するか、又はダミー(dummy)データ又は臨時色情報のみ記録することができる。即ち、実際のグループ別の色情報は、実際の公演を行いながらリアルタイムで伝送することができる。
【0100】
本発明の一実施例によると、発光装置300は、チケット確認段階で前記情報確認装置又は観客が所持している端末にインストールされたアプリケーションプログラム(application program又はアプリケーション(application))を介してグループ制御のための制御関連情報を受信できる。
【0101】
制御関連情報を受信した発光装置300は、通信部310を介して公演演出の区間別に自身の観客席の位置情報にマッピングされたグループ情報を受信して、下記表2のようなグループデータを構成できる。
【0102】
【0103】
前記表2は、1つの特定の発光装置300に対する演出場面別のグループ情報の例示的なデータであり得る。本発光装置300は、第1シーンでAグループに属して、Aグループに属する他の応援用の照明装置と同一に制御することができる。また、第2シーンに場面が転換される場合、Cグループを制御することができる。
【0104】
複数の他の実施例において、発光装置300に予め格納されるグループ割当情報は、公演会場の客席全体を対象に仮想の座標系を導入及び適用して、これにより、客席全体が特定の座標範囲に定義されることもできる。1つの客席の座席が特定のxy座標値を有することもでき、隣接する複数の客席の座席が同一のxy座標値を有することもできる。また、一般に用いられるxy座標系以外に他の形態の座標系の導入によって観客席の座席の位置を特定することもできる。
【0105】
このように、予め個別の発光装置に格納されるグループ割当情報の一部又は全体が座標情報として記録される場合、公演現場でリアルタイムに伝送される公演演出マッピングデータは、特定の色に発光する発光装置を特定するために、1つ以上の特定の座標値又は特定の座標範囲を基に、該当座標値の範囲に属する発光装置が特定の色に発光するようにする制御信号を含むことができる。即ち、グループ割当情報とグループ発光色情報が互いにマッピングされて公演演出マッピングデータを構成するとき、グループ割当情報の代わりに座標値又は座標範囲を提供できる。この場合、発光装置は、公演が行われる過程で公演演出マッピングデータを受信し、自身が属する座標値を基に自身が特定のグループ割当情報に含まれるかを判断し、これによって合う色に発光することができる。公演会場の客席全体を対象に設定された座標系によるグループ情報が予め発光装置に格納される場合、小規模のデータ伝送だけでも即興的な観客席の照明演出場面が可能になる。即ち、特定の座標範囲の応援棒のみ所定の色に発光させるために、公演演出マッピングデータを生成又は修正して送出(ブロードキャスティング)することで、可変的な観客席の照明演出が可能になり得る。
【0106】
例えば、公演会場の観客席全体がxy座標系に定義され、予め各発光装置に特定の公演演出区間で所定のxy座標が割り当てられている場合、リアルタイムな公演演出過程で、該当公演演出区間を実現するとき、特定の座標範囲(ex.{10、10}から{20、15})が赤色(255、0、0)に発光するように設定された公演演出マッピングデータが伝送されると、これを受信した複数の発光装置は、自身に付与された座標情報を基に自身が{10、10}から{20、15}までの範囲に属するかをそれぞれ判断し、自身がこれに該当する場合、赤色に発光できる。
【0107】
本発明の一実施例によると、ピクセル制御によって発光装置300を制御する場合であれば、ピクセル制御のための発光制御信号を生成できる。
【0108】
データ生成装置は、公演演出区間(公演演出場面)別にそれぞれ生成された複数のピクセル情報を観客席内の座席情報とマッピングし、マッピングされた情報を公演演出区間別の公演演出データとして構成できる。また、データ生成装置は、各場面別の各ピクセルの発光色(RGB値)を指定するカラーパレット情報をピクセルとマッピングし、マッピングされた情報を公演演出区間別の公演演出データとして構成できる。
【0109】
発光装置300は、公演演出の前に予め場面別に各発光装置300がどのピクセルに属するかについてのピクセル情報をメモリ320に格納しておくことができる。その後、発光装置300は、発光制御信号が受信される場合、自身が属しているピクセルを確認して、発光制御信号に含まれているピクセルに対応するカラーパレット情報に基づいて発光できる。
【0110】
制御コンソール装置100は、上述した発光装置300の制御方法に基づいて、演出場面別に発光関連動作が定義されたデータを含む少なくとも1つの発光制御信号を生成し、送信機200に伝送できる。そのとき、送信機200は、それぞれ互いに異なる又は同一の発光制御信号を送出する必要がある。
【0111】
具体的に、制御コンソール装置100は、セット400別に制御方式(グループ制御、ピクセル制御、ピクチャー制御)及び演出場面によって同一又は異なる発光制御信号を送信機200に伝送できる。例えば、制御コンソール装置100は、セット400aはグループ制御、セット400bはピクチャー制御、セット400nはピクセル制御方式によって制御する場合、各制御方式及び発光パターン情報が含まれている互いに異なる発光制御信号を送信機200に伝送することになる。また、同一の制御方式を用いても各セットで互いに異なる演出場面が具現されると、制御コンソール装置100は、互いに異なる発光制御信号を送信機200に伝送できる。
【0112】
また、制御コンソール装置100は、前記少なくとも1つの発光制御信号を伝送し、当該発光制御信号を送出する送信機の識別情報を発光制御信号に含んで伝送できる。従って、プロセッサ340は、メモリ320に格納された送信機の識別情報と、受信した発光制御信号に含まれている送信機の識別情報とを比較し、両者が同一である場合、受信した発光制御信号に含まれている発光関連データによって発光するように発光部330を制御できる。この場合、送信機200の識別情報は、制御コンソール装置100により発光制御信号に含めることができ、送信機200が発光装置300に送出する際に送信機200により発光制御信号に含めることもできる。
【0113】
発光装置300は、自身に予め格納された送信機の識別情報に対応する識別情報を有する送信機200から発光制御信号を受信できる。
【0114】
上述したように、送信機200は、指向性(directivity)を有することができ、公演企画者は、該当公演で用いられる送信機のスペックを考慮して、公演企画段階で送信機200を配置できる。しかし、送信機200の物理的、かつ技術的限界により一部の座席に位置する発光装置は、互いに異なる送信機から送出された発光制御信号を何れも受信できる。より具体的に、前記一部の座席に位置する発光装置は、2つ以上の送信機から互いに異なる発光制御信号を重複して受信できるので、発光装置の立場からは、どの発光制御信号に対応するように発光すべきか決定し難い場合がある。従って、本発明の実施例によると、制限された無線帯域幅内で発光装置は、自身に対応する発光制御信号を正常に決定できる。また、制御コンソール装置100は、送信機200のそれぞれに対して発光制御信号を伝送することによって、ノイズに対する影響を極度に低減することによって、従来の公演とは異なる公演演出効果が得られる。
【0115】
本発明の一実施例によると、送信機200は、予め定められた回数だけ発光装置300に発光制御信号を繰り返し送出できる。一般に、送信機200が送出(ブロードキャスティング)する信号は、一回限りに止まる場合が殆どである。しかし、公演会場は、帯域幅の互いに異なる数多くの信号が共存する場所であって、発光制御信号以外の信号は、公演演出では何れもノイズになり得る。このようなノイズは、発光制御信号が正常に発光装置300に伝送されるのを妨げる恐れがある。従って、送信機200は、予め定められた回数だけ(例えば、1つの発光制御信号毎に5回)発光装置300に発光制御信号を送出することにより、発光装置300が発光制御信号を正常に受信できるようにする効果がある。
【0116】
このとき、発光装置300は、同一の発光制御信号を何度も受信して重複した発光動作を行える。これを予防するために、それぞれの発光制御信号は、Frame Sequence Number(FSN)を含むことができる。前記FSNは、伝送されたデータ(具体的には、発光パターンを指示するデータパケット)の順序を発光装置300に知らせる役割を果たせる。演出場面が変わる度に、前記FSNは、例えば1ずつ増加する値を有することができ、発光装置が既に受信した発光制御信号と同一のFSNを有する発光制御信号を受信した場合、該当発光装置は、該当発光制御信号を既に受信した発光制御信号として決定して無視できる。
【0117】
本発明の一実施例によると、送信機200のそれぞれは、互いに異なる無線周波数帯域幅(チャネル)を用いることができる。これにより、送信機200のそれぞれから送出される発光制御信号は、互いに異なる無線帯域幅を有することができる。プロセッサ340は、既に設定された時間単位(例えば、分、時)毎に又はイベントの発生(例えば、次の曲の再生又は観客が座席から離れてから再び戻ってくる場合など)時毎にメモリ320に格納された送信機の識別情報と、受信した発光制御信号に含まれている送信機の識別情報とを比較し、両者が一致する場合、該当送信機が送出する無線帯域幅によって受信される発光制御信号のみを受信できる。
【0118】
本発明の一実施例によると、メモリ320は、送信機200の識別情報及び送信機200が用いる無線帯域幅をリストとして格納できる。具体的に、発光装置300は、全て同一に該当公演で用いられる送信機200の識別情報及び送信機200が用いる無線帯域幅をメモリ320にリストとして格納できる。発光装置300は、メモリ320に格納された送信機の識別情報と一致する識別情報を含む発光制御信号が受信されないか、受信した発光制御信号が適切な無線信号レベルでない場合、発光制御信号を受信するために、無線帯域幅全体(チャネル)をスキャンしなければならない。具体的に、特定の無線帯域幅によって受信される発光制御信号にメモリ320に格納された送信機の識別情報が含まれていない場合、プロセッサ340は、無線帯域幅全体(チャネル)をスキャンすることによって、メモリ320に格納された送信機の識別情報が含む発光制御信号が発信された無線帯域幅を探さなければならない。従って、前記リストを格納することによって、プロセッサ340は、発光装置300が受信する送信機の識別情報及び送信機が送出する無線帯域幅を前記リストを参照してチャネルに対して部分的(選択的に)にスキャンを行える。これにより、プロセッサ340は、自身が受信する無線帯域幅を迅速に把握できる。
【0119】
本発明の一実施例によると、公演会場の状況に応じて制御コンソール装置100は、同一の発光制御信号で発光装置300を制御しなければならない場合もある。例えば、チケット確認段階で、相応数の発光装置300が制御関連情報を正常に受信していない場合、送信機200のそれぞれに対して互いに異なる発光制御信号を伝送しても発光装置300が公演企画者の意図通りに発光できなくなる。または、小規模の公演会場の場合、送信機200のそれぞれが互いに異なる発光制御信号を伝送する必要がないこともあり得る。この場合、公演企画者は、制御コンソール装置100を介して同一の発光制御信号に基づいて発光装置300を制御できなければならない。
【0120】
従って、制御コンソール装置100が汎用の発光制御信号を、送信機200を介して発光装置300に送出することにより、発光装置300は、受信される全ての発光制御信号内の発光関連動作を行える。汎用の発光制御信号を受信した発光装置300は、メモリ320に予め格納された送信機の識別値と関係なく、受信される全ての発光制御信号内の発光関連動作を行える。ここで、前記汎用の発光制御信号は、全ての送信機200に同一に伝送される情報であり得る。
【0121】
また、前記汎用の発光制御信号は、送信機200によって送出されるか、送信機200とは別の送信機(例えば、「0」の識別情報を有する送信機)によって送出することができる。このとき、汎用の発光制御信号が前記別の送信機から送出される場合、前記汎用の発光制御信号は、「0」のような、該当公演では予め設定されなかった送信機の識別情報を含むことができる。一実施例として、前記予め設定されなかった送信機の識別情報は、メモリ320にリストとして格納されていない識別情報であり得る。
【0122】
更に、発光装置300は、後述する公演識別情報のうち特定値を有する公演識別情報が発光制御信号に含まれることによって、受信した発光制御信号が汎用の発光制御信号であると決定することもできる。一実施例として、前記汎用の発光制御信号は、「0」の値を有する公演識別情報を含むことができる。従って、発光装置300は、「0」の値を有する公演識別情報を含む発光制御信号を受信することによって、該当発光制御信号が汎用の発光制御信号であると決定できる。
【0123】
本発明の一実施例によると、制御コンソール装置100は、発光装置300に格納された送信機の識別情報を訂正するよう訂正命令信号を生成して伝送できる。チケット確認段階でセット400のうち一部のセットに含まれている発光装置に正常な制御関連情報が入力されていない場合、該当発光装置は、公演企画者の意図通りに発光できなくなる恐れがある。例えば、一部のセットに含まれている発光装置には、当該公演では使用していない送信機の識別情報が入力されるか、前記発光装置を担当する送信機ではない他のセットを担当する送信機の識別情報が入力されうる。
【0124】
この場合、制御コンソール装置100は、発光装置300に格納された送信機の識別情報を訂正するよう訂正命令信号を生成して伝送することによって、誤って格納された送信機の識別情報を訂正できる。また、前記訂正命令信号は、特定の受信機の識別情報を含むことができる。ここで、特定の受信機の識別情報は、公演企画者の意図通りにチケット確認段階で該当発光装置に格納されなければならなかった送信機の識別情報であり得る。
【0125】
従って、訂正命令信号を受信した発光装置は、前記特定の送信機の発光制御信号を識別するように、現在のメモリに格納された送信機の識別情報を前記特定の送信機の識別情報に替える動作を行える。
【0126】
また、前記訂正命令信号は、汎用の発光制御信号と類似するように送信機200によって送出されるか、送信機200とは別の送信機(例えば、「0」の識別情報を有する送信機)によって送出することができる。このとき、訂正命令信号が前記別の送信機から送出される場合、前記訂正命令信号は、「0」のような、該当公演では予め設定されなかった送信機の識別情報を含むことができる。一実施例として、前記予め設定されなかった送信機の識別情報は、メモリ320にリストとして格納されていない識別情報であり得る。
【0127】
本発明の一実施例によると、制御コンソール装置100は、発光装置300の識別情報を含む発光制御信号を生成して伝送できる。本発明において、発光装置300の識別情報は、特定のアーティスト(歌手又はアイドルグループ)と関連するアーティストの区別情報であり得る。一般に、アーティスト別に互いに異なる応援棒が生産され、合同公演のように複数のアーティストが一緒に公演する場合、公演会場に入場する観客は、互いに異なるアーティストを応援できる。従って、公演企画者は、複数のアーティストが順次公演を行う場合、該当アーティストを応援する観客が所持している発光装置のみを制御する必要がある。
【0128】
この場合、公演企画者は、制御コンソール装置100によって現在公演中のアーティストと関連する発光装置の識別情報を含む発光制御信号を生成して発光装置300に伝送できる。発光装置300は、発光制御信号に含まれている発光装置の識別情報とメモリ320に格納される発光装置300の識別情報とを比較し、両者が同一である場合は、該当発光制御信号に含まれている発光パターンに対応するように発光できる。現在、公演中のアーティストと関連する発光装置の識別情報は、公演演出データの形態で演出場面とマッピングされて制御コンソール装置100に格納されているか、公演中に公演企画者によって発光制御信号に含まれて伝送されることができる。
【0129】
また、複数のアーティストが順次ではなく、同時に公演(例えば、デュエットのように一度に舞台に登場)する場合、制御コンソール装置100は、同時に公演するアーティストと関連する発光装置全体の識別情報を発光制御信号に含んで伝送することもできる。
【0130】
前記発光装置300の識別情報は、発光装置300の生産段階、チケット確認段階、又は公演開始前に観客が所持している端末のアプリケーションを介してメモリ320に格納することができる。または、前記発光装置300の識別情報は、観客が発光装置を購入した後、事前に購入した発光装置にネットワークを介して外部のサーバから、又は観客の端末のアプリケーションを介して提供されてメモリ320に格納できる。
【0131】
本発明の一実施例によると、制御コンソール装置100は、発光装置300の識別情報に対する演算子及び演算係数を更に含んで伝送できる。前記演算子は、and、or、xorなどのような論理演算子又は+、-のような算術演算子であり得る。従って、演算子及び演算係数を受信した発光装置300のプロセッサ340は、計算(演算)によりメモリ320に格納された発光装置300の識別情報が制御対象に含まれるかを決定できる。そのとき、演算の基準となる基準識別情報は、送信機200のメモリ(図示せず)に予め格納されており、発光制御信号に含まれて伝送されることができる。一実施例として、前記基準識別情報は、制御コンソール装置100、マスタ装置又は送信機200により発光制御信号に含まれて送信機200を介して送出されることができる。
【0132】
例えば、Aアーティストと関連する発光装置の識別情報が、0xE86及び0xE87、Bアーティストと関連する発光装置の識別情報が、0xE88 の場合、送信機200が「0xE86」である基準識別情報、「+」演算子と「2」演算係数を含んで発光制御信号を伝送することによって、0xE86、0xE87、0xE88のうちの何れか1つの識別情報を有する発光装置を制御することができる。0xE87の識別情報を有する発光装置のプロセッサは、受信した演算子及び演算係数に基づいて計算し、0xE86、0xE87、0xE88の識別情報を有する発光装置が発光対象になり、前記プロセッサは、0xE87の識別情報を有する発光装置も発光対象になることを決定し、従って該当発光装置は、発光制御信号に含まれている発光パターンに対応するように発光できる。これにより、公演企画者は、互いに異なるアーティストと関連する発光装置及び/又は同一のアーティストと関連する発光装置の場合でも、互いに異なるバージョン(version)を有する発光装置を、限定された無線帯域幅内で効率的に制御できる。
【0133】
また、多様なアーティストが一緒に公演する合同公演の場合、公演会場には互いに異なる識別情報を有する発光装置が共存し得る。互いに異なるアーティストを応援する観客が所持している発光装置が同一のセットに位置することができ、公演企画者は、現在公演中のアーティストと関連する発光装置のみを制御する必要がある。この場合、制御コンソール装置100は、基準識別情報を変更せよという基準識別情報の変更命令と共に、演算子及び演算係数を含む発光制御信号を送信機200に伝送できる。例えば、Aアーティストと関連する発光装置の識別情報が0xE86、Bアーティストと関連する発光装置の識別情報が0xE87、Cアーティストと関連する発光装置の識別情報が0xE88であり、現在送信機200のメモリ(図示せず)に格納された基準識別情報が0xE86の場合、制御コンソール装置100は「+」演算子と「2」演算係数及び基準識別情報を変更せよという命令を含んで発光制御信号を伝送できる。前記発光制御信号を受信した発光装置300は、受信した演算子及び演算係数によって計算を通じて、演算(計算)の基礎となる基準識別情報が0xE88であると決定できる。しかし、制御コンソール装置100は、変更された基準識別情報そのもの(例えば、0xE88)を伝送することもできる。
【0134】
本発明の一実施例によると、制御コンソール装置100は、基準識別情報の変更命令を伝送し、マスタ装置が演算子及び演算係数に関する情報を生成して送信機200に伝送することもできる。
【0135】
前記基準識別情報は、発光装置300の生産段階、チケット確認段階又は公演開始前に観客が所持している端末のアプリケーションを介してメモリ320に格納できる。または、前記基準識別情報は、観客が発光装置を購入した後、事前に購入した発光装置にネットワークを介して外部のサーバから、又は観客の端末のアプリケーションを介して提供されてメモリ320に格納されることができる。
【0136】
また、本発明の一実施例によると、発光装置300は、演算子及び演算係数に基づいて既に設定された条件が達成したか否かを決定して発光可否又は発光程度を決定できる。これと関連して、発光装置300は、発光動作の条件と関連する動作要約情報を受信し、メモリ320に格納されている既に設定された条件によって発光するか否か又は発光程度を決定できる。ここで、動作要約情報は、既に設定された条件を満たすか否かを、発光装置300が決定するようにする一連のデータであり得る。
【0137】
例えば、メモリ320に格納されている既に設定された条件は、下記表3の通りである。
【0138】
【0139】
本発明の一実施例によると、制御コンソール装置100は、動作要約情報に対応する一定範囲の値を生成できる。マスタ装置(図示せず)は、動作要約情報のうち前記一定範囲の値とマッチングされる情報を確認して、確認された動作要約情報を発光制御信号に含めて送信機200に送信できる。例えば、制御コンソール装置100で0~127値のうちの1つが生成されてマスタ装置に送られた場合、マスタ装置は、送られた値が第1値であることを確認し、第1値に該当する動作要約情報を発光制御信号に含んで送信機200に送信できる。
【0140】
実施例によって、マスタ装置は省略されることができ、送信機200が直接動作要約情報を確認して発光制御信号に含めた後、発光装置300に送出できる。
【0141】
前記表3の実施例は一例に過ぎず、マスタ装置は、データの大きさを変更して多様な条件と関連する動作要約情報を伝送できる。表3を参照すると、動作要約情報は、発光動作(2bit)、発光条件を満足しない時の発光動作(1bit)、演算子(2bit)、演算係数(2bit)を含む計7bitの大きさを有することができる。しかし、動作要約情報に割り当てられるデータが増加するほど、多様な条件と関連する動作要約情報が生成され、送出することができる。反対に、動作要約情報に割り当てられるデータが減少するほど、既に設定され得る条件の数も減少し得る。
【0142】
前記表3を参照すると、特定の発光装置が第1値である動作要約情報を含む発光制御信号を受信した場合、特定の発光装置は、発光制御信号に含まれている発光装置の識別情報とメモリに格納された特定の発光装置の識別情報とを比較し、両者が同一である場合、前記特定の発光装置は、該当発光制御信号に含まれている発光パターンに対応するように発光できる。反対に、両者が同一でない場合、前記特定の発光装置は、メモリに予め格納された発光パターンで発光できる。このとき、予め格納された発光パターンは、チケット確認段階、又は公演開始前に観客が所持している端末のアプリケーションを介してメモリに格納されることができる。
【0143】
第1値の実施例と同様に、特定の発光装置が第2値である動作要約情報、演算子は「+」、演算係数は「2」を含む発光制御信号を受信した場合、計算の結果、特定の発光装置の識別情報が一部の発光装置の識別情報に含まれない場合、前記特定の発光装置は、該当発光制御信号に含まれている発光パターンに対応するように発光できる。例えば、前記特定の発光装置の識別情報が0xE89であり、発光制御信号に含まれている基準識別情報が0xE86の場合、計算の結果、一部の発光装置に含まれる発光装置の識別情報は、0xE86、0xE87、0xE88である。従って、前記特定の発光装置の識別情報は、0xE86、0xE87、0xE88に含まれないので(即ち、条件を満たすので)、特定の発光装置は、該当発光制御信号に含まれている発光パターンに対応するように発光できる。
【0144】
また、第2値の実施例と同様に、特定の発光装置が第3値である動作要約情報、演算子は「-」、演算係数は「3」を含む発光制御信号を受信した場合、計算の結果、特定の発光装置の識別情報が一部の発光装置の識別情報に含まれる場合、前記特定の発光装置は、該当発光制御信号に含まれている発光パターンに対応するように発光できる。例えば、前記特定の発光装置のメモリに格納された発光装置の識別情報が0xE89であり、発光制御信号に含まれている基準識別情報が0xE86の場合、計算の結果、一部の発光装置に含まれる発光装置の識別情報は、0xE86、0xE87、0xE88及び0xE89である。従って、前記特定の発光装置の識別情報は、0xE86、0xE87、0xE88及び0xE89中に含まれるので(即ち、条件を満たすので)、特定の発光装置は、該当発光制御信号に含まれている発光パターンに対応するように発光できる。また、特定の発光装置の識別情報が一部の発光装置の識別情報に含まれない場合、前記特定の発光装置は、該当発光制御信号に含まれている発光パターンの明るさに比べて、50%の明るさに発光できる。
【0145】
本発明の一実施例によると、前記動作要約情報は、下記
図5で説明される演算子及び演算係数部分に含まれて送出されることができる。
【0146】
本発明の一実施例によると、制御コンソール装置100は、公演識別情報を含む発光制御信号を伝送できる。本発明において、公演識別情報とは、当日に該当公演会場で提供される公演に関する情報を指す。例えば、前記公演識別情報は、「0」、「1」又は「2」などのような自然数の値であって、公演別に異なるか、同一であり得る。
【0147】
また、前記公演識別情報は、アーティストの所属会社、公演主管会社、公演の日付及び公演の回次に関する情報のうちの少なくとも1つを含むこともできる。ここで、公演の回次は、該当公演の実際の回次数又は発光装置300を制御する公演の回次数を意味し得る。一実施例としては、該当公演が10回目の公演であり、発光装置300を制御した9回目の公演の場合、前記公演の回次は9であり得る。アーティストが数日に亘って公演を行う場合、相当数の観客は、アーティストを応援するために、複数回の公演を観覧できる。この場合、大半の観客は、毎回同じ座席で公演を観覧するわけではないので、公演の日付又は公演の回次のような公演を区別する情報なしに制御コンソール装置100が以前の公演と同一の演出場面別の発光制御信号を伝送すれば、公演企画者の意図した演出効果が発現できない。
【0148】
更に、該当公演会場の周辺に位置する他の公演会場で公演が進行中であり、他の公演会場で該当公演会場と同一のプロトコルに基づいて制御信号が送受信されている場合、一部の発光装置は、他の公演会場から伝送された発光制御信号に反応することもできる。これも公演企画者の意図した演出効果ではない。
【0149】
従って、制御コンソール装置100は、該当公演の公演識別情報を含む発光制御信号を伝送し、プロセッサ340は、メモリ320に格納された公演識別情報と、受信した公演識別情報とを比較し、受信した発光制御信号に含まれている発光関連データによって発光するように発光部330を制御できる。この場合、他の前記公演識別情報は、チケット確認段階又は公演開始前に観客が所持している端末のアプリケーションを介してメモリ320に格納されることができる。
【0150】
また、本発明の一実施例によると、制御コンソール装置100ではないマスタ装置が上述した訂正命令信号、アクセスコードの変更命令信号及び無線帯域幅(チャネル)の変更命令信号を生成して送信機200に伝送できる。
【0151】
無線帯域幅(チャネル)の変更命令信号を受信した発光装置300は、メモリ320に格納された送信機の識別情報が含まれている発光制御信号を受信するために、再び無線帯域幅(チャネル)のスキャニング動作を行う必要がある。
【0152】
また、マスタ装置は、基準識別情報の変更命令信号を生成して送信機200に伝送することもできる。本発明において、マスタ装置が基準識別情報の変更命令信号を伝送する場合、送信機200は、送信機のメモリ(図示せず)に格納された基準識別情報を、変更された基準識別情報として格納できる。
【0153】
図5は、本発明の一実施例に係る発光制御信号を説明する一例である。
【0154】
制御コンソール装置100は、公演演出データに基づいて、該当公演演出区間で各場面の演出場面に対応する発光制御信号を生成し、生成された制御信号を送信機200に伝送できる。
【0155】
図5を参照すると、制御コンソール装置100は、生成された発光制御信号をパケット単位に区別されたデータパケットとして伝送できる。一実施例として、データパケットは、アクセスコード(access code)、ヘッダ(header)及びペイロード(payload)で構成できる。このとき、制御コンソール装置100は、
図5に示されるように、ペイロード510部分に上述したFSN、基準識別情報、演算子及び演算係数、公演識別情報、送信機200の識別情報及び発光パターンのうちの少なくとも1つを含んで発光制御信号を伝送できる。また、ペイロード510に含まれている情報のうち送信機200の識別情報及び発光パターンに関する情報は必須として含まれる情報である。更に、制御コンソール装置100は、ペイロード510に発光装置300の振動値を含めることもできる。
【0156】
本発明の一実施例によると、ペイロード510の発光パターンは、発光装置300の制御方式及び前記制御方式で制御するための関連情報を含むことができる。例えば、制御方式がグループ制御の場合、ペイロード510の発光パターンは、現在の制御方式がグループ制御であることを表示する情報及び現在の演出場面を含むことができる。
【0157】
図6は、本発明の一実施例に係る公演演出過程を示すフローチャートである。
【0158】
本発明の公演演出方法の各段階は、制御コンソール装置100、送信機200、発光装置300を含む公演演出システムにより行うことができる。
【0159】
以下では、
図6を参照し、制御コンソール装置100、送信機200及び発光装置300による公演演出方法を中心に詳細に説明する。
【0160】
制御コンソール装置100、送信機200及び発光装置300について説明された実施例は、公演演出方法に少なくとも一部又は全て適用可能であり、逆に公演演出方法について説明された実施例は、制御コンソール装置100、送信機200及び発光装置300に対する実施例に少なくとも一部又は全て適用可能である。また、開示された実施例に係る公演演出方法は、本明細書に開示された制御コンソール装置100、送信機200及び発光装置300により行われるものであって、その実施例は限定されず、多様な形態の電子装置により行うことができる。
【0161】
まず、制御コンソール装置100は、格納された公演演出データに基づいて、演出場面別の発光制御信号を生成できる。[S610]。
【0162】
前記公演演出データは、公演企画段階でデータ生成装置又は外部のサーバで生成され、制御コンソール装置100に提供されて格納することができる。または、制御コンソール装置100は、公演中にリアルタイムで公演演出データを受信し、それに応じた発光制御信号を生成できる。
【0163】
次に、制御コンソール装置100は、発光制御信号を送信機200に伝送できる[S620]。
【0164】
制御コンソール装置100は、送信機200に、それぞれの送信機が送出する発光制御信号を伝送できる。そのとき、各送信機に伝送された発光制御信号は、同一又は送信機別に異なり得る。
【0165】
次に、送信機200は、前記発光制御信号を発光装置300に伝送できる[S630]。
【0166】
次に、発光装置300は、送信機200から発光制御信号を受信し、発光制御信号に含まれている送信機200の識別情報をメモリ320に格納されている送信機の識別情報と比較することにより、送信機の識別情報を確認できる。[S640]。
【0167】
送信機200のそれぞれは、指向性(directivity)を有し、公演企画者は、該当公演で用いられる送信機のスペックを考慮して、公演企画段階で送信機200を配置できる。従って、発光装置300は、自身に予め格納された送信機の識別情報に対応する識別情報を有する送信機200から発光制御信号を受信できる。
【0168】
最後に、発光装置300は、メモリ320に格納されている送信機の識別情報と、受信した発光制御信号に含まれている送信機200の識別情報とを比較し、両者が同一である場合、受信した発光制御信号に含まれている発光パターンによって発光できる。[S650]。
【0169】
本発明の多様な実施例は、機器(machine)により読み取れる格納媒体(storage medium)(例えば、メモリ)に格納された1つ以上のインストラクションを含むソフトウェアとして実現できる。例えば、機器のプロセッサ(例えば、プロセッサ130、340)は、格納媒体から格納された1つ以上のインストラクションのうちの少なくとも1つの命令を呼び出し、それを実行できる。これは、機器が前記呼び出された少なくとも1つのインストラクションによって少なくとも1つの機能を行うように運用されることを可能にする。前記1つ以上のインストラクションは、コンパイラにより生成されたコード又はインタプリタにより実行可能なコードを含むことができる。機器で読み取れる格納媒体は、非一時的(non-transitory)な格納媒体の形態で提供されることができる。ここで、「非一時的な格納媒体」は、実際に存在する(tangible)装置であり、信号(signal)(例えば、電磁波)を含まないことを意味するだけであって、この用語は、データが格納媒体に半永久的に格納される場合と臨時的に格納される場合とを区別しない。例えば、「非一時的な格納媒体」は、データが臨時的に格納されるバッファを含むことができる。
【0170】
一実施例によると、本明細書に開示された多様な実施例に係る方法は、コンピュータプログラム製品(computer program product)に含まれて提供することができる。コンピュータプログラム製品は、商品として販売者及び購入者間で取り引きすることができる。コンピュータプログラム製品は、機器で読み取れる格納媒体(例えば、compact disc read only memory(CD-ROM))の形態に配布されるか、又はアプリケーションストア(例えば、プレイストア(登録商標))を介して、又は2つのユーザデバイス(例えば、スマートフォン)間で直接、オンラインで配布(例えば、ダウンロード又はアップロード)することができる。オンライン配布の場合、コンピュータプログラム製品(例えば、ダウンローダブルアプリ(downloadable app))の少なくとも一部は、製造会社のサーバ、アプリケーションストアのサーバ、又は中継サーバのメモリといった機器で読み取れる格納媒体に少なくとも一時格納されるか、臨時的に生成されることができる。
【0171】
以上、添付の図面を参照して本発明の実施例を説明したが、本発明の属する技術分野における通常の技術者は、本発明がその技術的思想や必須の特徴を変更することなく、他の具体的な形態に実施され得ることが理解できるはずである。従って、以上で記述した実施例は、あらゆる面で例示的なものであり、制限的ではないものとして理解すべきである。