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特許7368709情報処理装置、端末装置、情報処理システム、情報処理装置の制御方法、及びプログラム
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  • 特許-情報処理装置、端末装置、情報処理システム、情報処理装置の制御方法、及びプログラム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-17
(45)【発行日】2023-10-25
(54)【発明の名称】情報処理装置、端末装置、情報処理システム、情報処理装置の制御方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/34 20120101AFI20231018BHJP
【FI】
G06Q50/34
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2019179318
(22)【出願日】2019-09-30
(65)【公開番号】P2021056768
(43)【公開日】2021-04-08
【審査請求日】2022-08-09
(73)【特許権者】
【識別番号】500033117
【氏名又は名称】株式会社MIXI
(74)【代理人】
【識別番号】100122275
【弁理士】
【氏名又は名称】竹居 信利
(72)【発明者】
【氏名】小牧 信貴
(72)【発明者】
【氏名】池田 武史
【審査官】木村 慎太郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-160612(JP,A)
【文献】特開2019-139623(JP,A)
【文献】特開2009-059075(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報提供ユーザが提供する、投票対象への投票内容に係る第1投票情報を提供する提供手段と、
前記第1投票情報の提供を受けた投票ユーザが、投票を実行する前に一時的に保持させた第2投票情報を取得する取得手段と、
前記第2投票情報に基づいて、投票処理を実行する実行手段と、
当該投票処理における第2投票情報の内容と共通する第1投票情報を提供した前記情報提供ユーザを特定し、当該特定した情報提供ユーザの評価情報を制御する評価手段と、
を含む情報処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記投票ユーザが提供を受けた第1投票情報を管理する管理手段を更に備え、
前記評価手段は、
前記第2投票情報が保持された時点と、前記投票処理を要求した時点と、の少なくとも一方の時点で、当該投票ユーザが前記提供手段から提供を受けていたと判断される前記第1投票情報を提供した前記情報提供ユーザを評価の対象として特定する情報処理装置。
【請求項3】
請求項2に記載の情報処理装置であって、
前記評価の対象として特定した情報提供ユーザが複数存在する場合に、各情報提供ユーザについて予め定めた条件に従って、評価情報の制御内容を互いに異ならせる情報処理装置。
【請求項4】
請求項3に記載の情報処理装置であって、
前記予め定めた条件が、前記投票ユーザが投票を実行した時点からさかのぼって所定の件数内に視聴した情報を提供した情報提供ユーザであるか否かの条件である情報処理装置。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか一項に記載の情報処理装置であって、
前記評価手段は、前記投票処理を実行した投票ユーザが、前記提供手段から受けた第1投票情報であって、当該投票処理における第2投票情報の内容と共通する投票内容を含む第1投票情報を提供した前記情報提供ユーザを特定し、当該特定した前記情報提供ユーザの評価情報を、投票ユーザの投票数量に応じて制御する情報処理装置。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか一項に記載の情報処理装置であって、
前記評価手段は、前記投票処理を実行した投票ユーザが、前記提供手段から受けた第1投票情報であって、当該投票処理における第2投票情報の内容と共通する投票内容を含む第1投票情報を提供した前記情報提供ユーザを特定し、当該特定した前記情報提供ユーザの評価情報を、当該共通した投票内容に係る結果の情報に基づいて制御する情報処理装置。
【請求項7】
情報提供ユーザによる、所定の投票対象への投票内容に係る情報提供を受け入れて投票ユーザに提示する手段と、
前記投票ユーザから受け入れた第2投票情報を、投票前に一時的に保持する保持手段と、
前記保持手段に保持されている第2投票情報に基づく投票処理を要求する要求手段と、
を具備し、
前記投票ユーザが前記第2投票情報を前記保持手段に保持させた時点と、前記投票処理を要求した時点との少なくとも一方の時点で、当該投票ユーザが受けていたと判断される前記投票内容に係る情報を提供した前記情報提供ユーザを特定する特定情報を、前記第2投票情報とともに記録する端末装置。
【請求項8】
コンピュータを、
情報提供ユーザが提供する、所定の投票対象への投票内容に係る第1投票情報を提供する提供処理を実行する情報提供手段と、
前記第1投票情報の提供を受けた投票ユーザが、投票対象に投票する前に一時的に保持させた第2投票情報を取得する取得手段と、
前記第2投票情報に基づいて、投票処理を実行する実行手段と、
当該投票処理における第2投票情報の内容と共通する第1投票情報を提供した前記情報提供ユーザを特定し、当該特定した情報提供ユーザの評価情報を制御する評価手段と、
として機能させるプログラム。
【請求項9】
情報処理装置と、端末装置とを含む情報処理システムであって、
前記情報処理装置は、
情報提供ユーザにより提供される、投票対象への投票内容に係る第1投票情報を提供する提供処理を実行する情報提供手段と、
前記第1投票情報の提供を受けた投票ユーザが、投票を実行する前に一時的に保持させた第2投票情報を取得する手段と、
前記取得した第2投票情報に基づいて、前記投票対象への投票処理を実行する実行手段と、
を含み、
前記投票処理を実行した投票ユーザが前記情報提供手段から提供を受けた投票内容の情報であって、当該投票内容と共通する投票内容を含む情報を提供した前記情報提供ユーザを特定し、当該特定した前記情報提供ユーザの情報を評価するための所定の情報処理に供する情報処理システム。
【請求項10】
情報処理装置を用い、
提供手段が、情報提供ユーザが提供する、投票対象への投票内容に係る第1投票情報を提供し、
取得手段が、前記第1投票情報の提供を受けた投票ユーザが、投票を実行する前に一時的に保持させた第2投票情報を取得し、
実行手段が、前記第2投票情報に基づいて、投票処理を実行し、
評価手段が、当該投票処理における第2投票情報の内容と共通する第1投票情報を提供した前記情報提供ユーザを特定し、当該特定した情報提供ユーザの評価情報を制御する
情報処理装置の制御方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、端末装置、情報処理システム、情報処理装置の制御方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
公営競技等への投票の参考に供するため、予想情報を提供することが広く行われている。こうした予想情報は、近年ではインターネットを介して動画等で提供されることも多くなっている。
【0003】
こうした状況のもと、動画等で提供された予想情報の提供者に対して報酬を提供する目的で、当該予想情報を評価する必要性が生じている。
【0004】
特許文献1には、サービスが利用された利用状況に関する情報に基づいて、動画サマリを作成した動画投稿者への報酬を算出する例が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2017-010118号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記従来の特許文献1に開示された方法では、公営競技の結果の予想等、提供した情報が視聴者にどれだけ影響したかに基づく評価が考慮されないため、情報提供者にとっては、その評価が、情報提供の動機付けにつながらないという問題点があった。
【0007】
本発明は上記実情に鑑みて為されたもので、視聴者への影響を考慮した情報提供者の評価を行うことのできる情報処理装置、端末装置、情報処理システム、情報処理装置の制御方法、及びプログラムを提供することを、その目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記従来例の問題点を解決するための本発明の一態様は、情報処理装置であって、情報提供ユーザが提供する、投票対象への投票内容に係る第1投票情報を提供する提供手段と、前記第1投票情報の提供を受けた投票ユーザが、投票対象に投票する前に一時的に保持させた第2投票情報を取得する取得手段と、前記第2投票情報に基づいて、投票処理を実行する実行手段と、当該投票処理における第2投票情報の内容と共通する第1投票情報を提供した前記情報提供ユーザを特定し、当該特定した情報提供ユーザの評価情報を制御する評価手段と、を含むこととしたものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によると、視聴者への影響を考慮した情報提供者の評価を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の実施の形態に係る情報処理システムの構成例を表すブロック図である。
図2】本発明の実施の形態に係る情報処理装置の例を表す機能ブロック図である。
図3】本発明の実施の形態に係る情報処理装置が保持する第1投票情報の例を表す説明図である。
図4】本発明の実施の形態に係る情報処理装置が提供する画面例を表す説明図である。
図5】本発明の実施の形態に係る情報処理システムの動作例を表す流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。本発明の実施の形態に係る情報処理システム1は、図1に例示するように、情報処理装置10と、各ユーザが所持する端末装置20とを含んで構成されている。
【0012】
ここで情報処理装置10は、制御部11、記憶部12、通信部13を含んで構成されるサーバ装置であり、端末装置20は、例えばパーソナルコンピュータやスマートフォン等の情報処理端末である。
【0013】
情報処理装置10の制御部11は、CPU等のプログラム制御デバイスであり、記憶部12に格納されたプログラムに従って動作する。本実施の形態の例では、この制御部11は、情報提供を行うユーザ(情報提供ユーザ)により提供される、公営競技等における投票対象等である馬や車両等への投票内容に係る第1投票情報を、ユーザからの要求に応じて提供する。この第1投票情報は、例えばその投票内容を説明した動画像等の付帯情報を伴って情報提供ユーザから提供されるものである。情報提供ユーザは、競馬、競輪、ボートなど順位を競う競技に関連する自身の予想を動画像などで配信し、且つ、予想情報を該動画像と対応付けて配信する。ユーザが情報提供ユーザの動画像を閲覧すると、ユーザが利用する端末装置20は、動画の視聴要求や第1投票情報などの取得を要求する。この第1投票情報を要求し、提供を受けたユーザは、当該付帯情報を視聴するなどして第1投票情報の内容を確認する。これにより、ユーザは、動画像及び第1投票情報の両方から情報提供ユーザの予想する投票情報を取得することができる。
【0014】
またこの制御部11は、投票を行う投票ユーザが、指定した投票対象を、実際の投票の前に一時的に、第2投票情報として保持するための処理を行う(いわゆる仮想的なショッピングカート機能の処理を行う)。この処理により、投票ユーザは、情報提供ユーザが提供した第1投票情報のうち、自身も投票したい(購入したい)と考えた投票情報を一時的に記憶させておくことができる。そして制御部11は、投票ユーザからの投票指示に応じて、当該保持した第2投票情報に基づいて、投票処理を実行する。言い換えると、制御部11は、一時的に記憶した第2投票情報に含まれる情報のうち、投票ユーザからの指示に応じた投票情報を購入する処理(投票処理)を実行する。
【0015】
制御部11は、ここで、当該投票処理における第2投票情報の内容と共通する第1投票情報を提供した情報提供ユーザを特定し、当該特定した情報提供ユーザの評価情報を制御する。この制御部11の動作については、後に詳しく述べる。
【0016】
記憶部12は、ディスクデバイスやメモリデバイスであり、制御部11によって実行されるプログラムを保持している。このプログラムは、DVD-ROM等のコンピュータ可読、かつ非一時的な記憶媒体に格納されて提供され、この記憶部12に複写されてもよい。
【0017】
また本実施の形態の記憶部12は、制御部11のワークメモリとしても動作する。例えばこの記憶部12には、制御部11から入力される指示により、第2投票情報を一時的に保持する。
【0018】
通信部13は、ネットワークインタフェース等であり、制御部11から入力される指示に従い、ネットワークを介して端末装置20に対して情報を送出する。また、この通信部13は、端末装置20から受信した情報を制御部11に出力する。
【0019】
端末装置20は、パーソナルコンピュータやスマートフォン等であり、情報処理装置10とネットワークを介して通信可能に接続されており、情報処理装置10から、情報提供ユーザによる、所定の投票対象への投票内容に係る第1投票情報の提供を受け入れて(端末装置20自身の)ユーザに提示する。既に述べたように、第1投票情報には、その投票内容を説明した動画像等の付帯情報が伴っており、端末装置20がユーザの指示に応じて提供情報を情報処理装置10に対して要求すると、情報処理装置10から当該要求に応答して第1投票情報と当該付帯情報とが提供される。
【0020】
端末装置20は、情報処理装置10から第1投票情報と付帯情報との提供を受けると、当該付帯情報を呈示して、ユーザに視聴させる。これにより端末装置20のユーザは、第1投票情報の内容を確認する。
【0021】
また本実施の形態のある態様では、この端末装置20は、ユーザから入力される指示に従い、情報処理装置10に対して投票対象を指定して、投票前に当該指定した投票対象に係る情報(第2投票情報)を一時的に保持するよう指示する。さらに端末装置20はユーザから入力される指示に従い、上記一時的に保持させた第2投票情報に基づく投票処理を実行するよう、情報処理装置10に対して指示する。
【0022】
次に情報処理装置10の制御部11の動作について説明する。本実施の形態では、この制御部11は、記憶部12に格納されたプログラムに従って動作し、図2に例示するように、機能的に、情報提供部21と、情報取得部22と、投票処理実行部23と、評価処理部24とを含む構成を実現する。
【0023】
ここで情報提供部21は、情報提供ユーザにより提供される、公営競技等における投票対象等である馬や車両等への投票内容に係る第1投票情報、及びその付帯情報を保持し、端末装置20から第1投票情報(及びその付帯情報)の要求を受けて、当該要求された第1投票情報(及びその付帯情報)を要求元の端末装置20に対して提供する。
【0024】
一例としてこの情報提供部21は、情報提供ユーザから予め公営競技等の結果の予想として、その投票対象である馬や車両等への投票内容に係る第1投票情報を受け入れて、予想データベースとして保持しておく。具体的にこの予想データベースは、図3に示すように、情報提供ユーザを識別するユーザ識別情報(U)と、予想の対象となった公営競技等の対象競技及びその予想である投票情報を含む少なくとも一つの投票情報(V)と、付帯情報またはその参照情報(A)とを関連付けたデータレコードを記録したものである。ここで公営競技の対象競技に係る情報は、開催地(例えば「立川」など)、日付(9月30日、など)及び、レース番号等(例えば「12R」など)を用いて特定できる。
【0025】
すなわち情報提供ユーザは、例えば自己の予想に関する見解を説明した動画を撮像し、その動画を動画共有サイトに投稿する。そして当該動画(付帯情報)のURL(参照情報)と、自己の予想の対象競技及びその予想の内容を含む投票内容の情報(V)とを情報処理装置10に送信して、提供情報として登録するよう要求する。
【0026】
情報処理装置10は、当該要求を受けて、当該情報提供ユーザを特定するユーザ識別情報(U;予めユーザを認証する等して得ておく)と、受け入れた予想の対象競技及びその予想の内容を含む投票内容の情報(V)と、付帯情報の参照情報(A)とを互いに関連付けて予想データベースに格納する。
【0027】
情報提供部21は、端末装置20から第1投票情報(及びその付帯情報)の要求を受け入れると、提供情報の予想の対象競技の一覧を生成する。この一覧は対象競技となるレース等の主催者から提供された情報に基づいて生成できる。情報提供部21は、端末装置20から一覧のうちから対象競技が選択されると、当該選択された対象競技を含むデータレコードを、予想データベースから検索する。
【0028】
情報提供部21は、検索により見出されたデータレコードの一覧を生成して端末装置20に送出する。この一覧には、例えばユーザ識別情報を含むものとする。情報提供部21は、端末装置20から当該一覧のうちからユーザ識別情報が選択されると、当該選択されたユーザ識別情報に対応するデータレコード(選択された対象競技について選択されたユーザ識別情報で識別される情報提供ユーザが提供した第1投票情報を含むデータレコード)を読み出す。
【0029】
情報提供部21は、そして、当該読み出したデータレコードに含まれる参照情報を参照して動画等の付帯情報を取得し、当該付帯情報や、投票内容の情報等を提供するウェブページを要求元の端末装置20へ送出する。図4(a)は、このウェブページの一例であり、付帯情報である動画(A)と、投票内容の情報(V)と、ユーザ識別情報(U)とを含む。また、このウェブページには、投票内容を生成する指示(X)や、このウェブページで提供されている投票内容(V)を、自己の投票内容に追加する指示(Y)、並びに投票を実行する指示(Z)を行うボタン等が配されている。
【0030】
また本実施の形態のある例では、この情報提供部21は、端末装置20のユーザごとに視聴した(アクセスした)投票内容の情報を提供した情報提供ユーザのユーザ識別情報の履歴と、端末装置20のユーザの操作の履歴とを履歴情報として記録して管理する。この処理を行う情報提供部21が管理手段の一態様に相当する。なお、この記録は、情報処理装置10の記憶部12に保持されてもよいし、端末装置20に送信されて端末装置20側で(例えばウェブブラウザのクッキー情報等として)、情報処理装置10からの要求で取得できる形態で保持されてもよい。
【0031】
具体的にこの履歴情報は、端末装置20のユーザが情報提供ユーザαの第1投票情報に含まれる動画等を視聴して、ユーザ自身の投票内容に追加する指示を行った後、情報提供ユーザαとは異なる情報提供ユーザβの第1投票情報を視聴し、その後、投票を実行する指示を行ったときには、履歴情報として、
・情報提供ユーザαの第1投票情報を視聴
・投票内容追加指示
・情報提供ユーザβの第1投票情報を視聴
・投票実行指示
というように第1投票情報の視聴と、ユーザ自身の投票内容を設定する指示との履歴を一つの時系列順に記録したものとなる。
【0032】
情報取得部22は、投票内容(第2投票情報)を生成する指示や、情報提供ユーザの投票内容を自己の投票内容(第2投票情報)に追加する指示等を端末装置20から受け入れたときに、当該端末装置20のユーザの認証が行われていなければ、当該ユーザを認証する(この認証は広く知られた、ユーザ名とパスワードとを用いる方法等、種々の方法を採用できる)。
【0033】
そしてユーザが認証されると、情報取得部22は、当該ユーザが使用する端末装置20から受け入れた指示に従って動作し、投票内容を、投票前に一時的に保持するためのウェブページを提供する(図4(b))。このウェブページでは、対象競技や投票に係る賭式や投票対象(馬や車両等)と、各投票対象への投票数(購入金額)とを含む投票内容の情報のリスト(L)と、投票を実行する指示(Z)を行うボタン等が配される。
【0034】
情報取得部22は、端末装置20のユーザ(本発明の投票ユーザに相当する)から対象競技や、賭式、投票対象、投票数等の投票内容の情報が入力されると、当該入力された情報を保持し、リストに含めて端末装置20に提供する。この動作は、例えば、ショッピングカートを用いた処理である。端末装置20のユーザは、情報取得部22から提供されるリストを参照しつつ、投票内容の入力を行う。
【0035】
本実施の形態において特徴的なことの一つは、情報提供ユーザの提供する投票内容(第1投票情報)を、自己の投票内容に追加する指示が可能となっていることである。この指示があった場合、情報取得部22は、投票内容に追加する指示を行う直前に視聴していた投票内容の情報を、情報提供部21が生成する履歴情報を参照して取得し、リストに含める。この際、投票数に係る情報については、情報提供ユーザの投票数をそのまま複写するのではなく、最低数(例えば最低購入金額が100円であれば、100円)など既定の値を設定し、購入金額については、端末装置20を操作するユーザに設定させることとしてもよい。
【0036】
投票処理実行部23は、端末装置20のユーザから投票を実行する旨の指示を受けて処理を開始し、情報取得部22が生成したリスト(ショッピングカートに保持された第2投票情報及びその購入金額)に基づく投票の処理を実行する。
【0037】
この投票の処理は、情報処理装置10が、投票の対象となった公営競技等の主催者側のサーバ装置等に、当該第2投票情報や購入金額の情報を送信することにより行うことができる。
【0038】
また本実施の形態では、この投票処理実行部23は、投票の処理が完了する(主催者側のサーバ装置等から決済が完了し、投票が完了した旨の信号を受ける)と、当該投票処理が完了した旨の情報を、評価処理部24に出力する。この情報には投票処理を行ったユーザを特定する情報と、実行した投票に係る第2投票情報と、当該ユーザに関して情報提供部21が生成した履歴情報とを含む。
【0039】
評価処理部24は、投票処理実行部23から投票の処理が完了した旨の情報の入力を浮けて、当該入力された情報に含まれる第2投票情報(実行された投票に係る第2投票情報)の内容を取得する。
【0040】
そして評価処理部24は、入力された履歴情報を参照して、当該投票を実行したユーザが、投票を実行するまでに視聴した第1投票情報の提供者である情報提供ユーザと、当該視聴した第1投票情報とを取得し、投票が実行され第2投票情報に含まれる投票内容と共通する投票内容を含む第1投票情報(以下、説明を簡略にするため「共通内容含有第1投票情報」と呼ぶ)を提供した情報提供ユーザを特定し、当該特定した情報提供ユーザの評価情報を制御する。
【0041】
具体的にこの評価処理部24は、履歴情報を参照して、例えば投票の実行が要求された時点を基準として、当該要求の直前に、投票を実行したユーザが視聴した第1投票情報を参照し、実行した投票に係る第2投票情報と、その投票内容を比較して、これらが共通の投票内容を含む場合(その第1投票情報が共通内容含有第1投票情報であるとき)に、当該共通内容含有第1投票情報の提供者である情報提供ユーザを特定する情報を評価対象として記録する。この例では評価処理部24は、投票の要求の直前よりも過去に視聴された第1投票情報を参照する処理を行わないようにしてもよい。
【0042】
評価処理部24は、評価対象の記録が完了すると、各評価対象に対する評価を制御する。本実施の形態のある例では、情報処理装置10は、情報提供ユーザごとに、情報提供ユーザを識別するユーザ識別情報と、その評価点(評価対象として記録された回数の和など)とを関連付けて、評価データベースとして保持する。
【0043】
この場合、情報処理装置10は、所定のタイミング(例えば投票の対象となる公営競技等が終了し、投票に対する当たり外れが明らかとなった時点など)ごとに評価データベースを参照して、各情報提供ユーザの評価値を算出することとしてもよい。この評価値は、例えば評価の記録数に所定の割合を乗じた値であり、本実施の形態のある例では、各情報提供ユーザに対してこの評価値に応じた報酬を支払うこととしてもよい。
【0044】
またここでは評価処理部24は、投票の実行の要求の時点を基準として情報提供ユーザの評価を行うこととしたが、本実施の形態はこれに限られず、投票情報を一時的に保持した時点を基準として情報提供ユーザの評価を行ってもよい。この例では、履歴情報を参照して、投票内容を一時的に保持した履歴(投票内容の追加指示の履歴、複数ある場合は履歴ごとに)の直前に、投票を実行したユーザが視聴した第1投票情報を参照し、当該参照した第1投票情報が共通内容含有第1投票情報であるときに、当該共通内容含有第1投票情報の提供者である情報提供ユーザを特定する情報を評価対象として記録する。
【0045】
また本実施の形態の別の例では、評価処理部24は、投票の実行の要求の時点と、投票情報を一時的に保持した時点との双方の時点を基準として情報提供ユーザの評価を行ってもよい。すなわち、この例では評価処理部24は、履歴情報を参照して、投票の実行が要求された時点から過去に向かって、投票したユーザが視聴した第1投票情報を参照し、当該参照した第1投票情報が共通内容含有第1投票情報である場合に、当該参照した第1投票情報の提供者である情報提供ユーザを特定する情報を評価対象として記録する。
【0046】
この例では、共通内容含有第1投票情報が見出されたときには、それより過去に視聴された第1投票情報を参照する処理を行わないようにしてもよい(そのときに評価の処理を終了してもよい)。つまり、投票を実行したユーザが最後に視聴した共通内容含有第1投票情報に限って評価対象としてもよい。
【0047】
また評価処理部24は、第2投票情報に複数の投票内容が含まれる場合は、当該複数の投票内容のそれぞれについて、当該投票情報を含み、かつ、投票したユーザが投票を実行する前に最後に参照した第1投票情報の情報提供ユーザを特定する情報を、評価対象として記録してもよい。
【0048】
この例では例えば、
・情報提供ユーザαが提供した情報(投票内容:車両ξ,車両η)を視聴
・投票内容追加指示
・情報提供ユーザβが提供した情報(投票内容:車両ξ,車両ζ)を視聴
・投票内容追加指示
・投票実行指示(投票内容=第2投票情報:車両ξ,車両η)
との履歴情報が記録されていた場合、評価処理部24は、投票の実行の指示の直前から順に、まず情報提供ユーザβが提供した第1投票情報(投票内容:車両ξ,車両ζ)と、投票したユーザの第2投票情報とのそれぞれの内容を参照して、車両ξについては、情報提供ユーザβを評価対象として記録する。
【0049】
また評価処理部24は、この車両ξのほかにも第2投票情報には車両ηが含まれていることから、この車両ηが、情報提供ユーザβが提供した第1投票情報に含まれていないので、さらに履歴情報を過去にさかのぼって、情報提供ユーザαが提供した第1投票情報を視聴していた履歴を見出す。
【0050】
評価処理部24は、評価対象を見出していない、車両ηについて、情報提供ユーザαが提供した第1投票情報(投票内容:車両ξ,車両η)を参照して、この情報提供ユーザαが提供した第1投票情報に、第2投票情報と共通の車両ηが含まれているので、車両ηについては、情報提供ユーザαを評価対象として記録することとなる。
【0051】
なお、評価処理部24は、上述のいずれの場合であっても、評価対象として記録しようとする情報提供ユーザが、情報提供した第1投票情報に係る投票を実行しているときに限り(投票の実行は完了していれば、どの時点に行われていてもよいものとする)、当該情報提供ユーザを評価対象として記録するようにしてもよい。この例では、実際には投票を行っていない情報提供ユーザについては評価対象としないこととなる。
【0052】
[動作]
本実施の形態のある態様は、以上の構成を備えており、次のように動作する。以下の例では、予め情報提供ユーザαが、
・対象競技:立川、9月30日、第12レース(12R)
・賭式:車番2連勝単式(2車単)
・投票対象:1-2
・購入金額:1000円
を予想して、この投票内容を第1投票情報として、情報提供装置10の予想データベースに登録しているものとする。またこの情報提供ユーザαは、この第1投票情報に基づく投票を実行している(実際にこの内容の車券を購入している)ものとする。
【0053】
ここで図5に例示するように、情報提供を行っているユーザαとは異なるユーザβが、自己の端末装置20を操作して、第1投票情報(及びその付帯情報)の要求を行うと(S11)、情報処理装置10が端末装置20との間で通信を行い、対象競技の一覧を生成して端末装置20に送出する。端末装置20のユーザβは、この一覧から対象競技を選択する。すると端末装置20が、当該選択された対象競技を特定する情報を情報処理装置10に送出し、情報処理装置10では、当該情報で特定される対象競技を含むデータレコードを、予想データベースから検索する。
【0054】
情報処理装置10は、検索により見出されたデータレコードの一覧を生成して端末装置20に送出する。端末装置20のユーザβは、この一覧から予想を参照したい情報提供ユーザを選択する。端末装置20がここで選択された情報提供ユーザを特定する情報を情報処理装置10へ送信し、情報処理装置10が当該受信した情報で特定される情報提供ユーザに係るデータレコードを読み出す(S12:要求応答処理)。
【0055】
そして情報処理装置10は、当該読み出したデータレコードに含まれる参照情報を参照して動画等の付帯情報を取得し、当該付帯情報や、投票内容の情報等を提供するウェブページを要求元の端末装置20へ送出する(S13)。またこのとき、情報処理装置10は、ユーザβが、情報提供ユーザαの第1投票情報を視聴した旨の履歴を記録する。
【0056】
ユーザβは、ここで送出されたウェブページで、付帯情報である動画や、投票内容の情報等を視聴する(S14)。そしてユーザβが、端末装置20を操作して、ここで視聴しているウェブページで提供されている投票内容を、自己の投票内容に追加する指示を行うと(S15)、情報処理装置10は、当該指示に応じてユーザβの仮想的なショッピングカートに、
・対象競技:立川、9月30日、第12レース(12R)
・賭式:車番2連勝単式(2車単)
・投票対象:1-2
・購入金額:100円
なる情報を追加する(第2投票情報を、投票前に一時的に保持する)。このとき、情報処理装置10は、ユーザβが情報提供ユーザαの第1投票情報を(投票数である購入金額を除いて)、自己の投票内容として追加した旨の履歴を記録する。
【0057】
その後ユーザβは、端末装置20を操作して、購入金額を適宜設定し(例えば2000円などとする)、購入を実行する要求を行うと(S16)、情報処理装置10は、この要求に応答して、投票の処理(この例では車券の購入処理)を実行する(S17)。このとき情報処理装置10は、ユーザβが、第2投票情報に基づく投票を実行した旨の履歴を記録する。
【0058】
情報処理装置10は、ユーザβの投票の処理が完了すると(車券の購入処理が完了すると)、実行された投票に係る第2投票情報の内容を取得し、この投票を実行したユーザβに関する履歴情報を参照して、当該投票を実行したユーザβが、投票を実行するまでに視聴した情報の提供者である情報提供ユーザαを識別するユーザ識別情報と、当該情報提供ユーザαの第1投票情報とを取得する。
【0059】
そして情報処理装置10は、先に取得した第2投票情報の内容と、ここで取得した第1投票情報とを比較して、共通した投票を行っているか否かを判断する(S18)。ここでは、ユーザβは、情報提供ユーザαと共通する投票、つまり、
・対象競技:立川、9月30日、第12レース(12R)
・賭式:車番2連勝単式(2車単)
・投票対象:1-2
を行っている(本実施の形態のここでの例では購入金額と賭式は問わず、対象競技及び投票対象を比較するものとするが、賭式については併せて比較してもよい)。そこで情報処理装置10は、この情報提供ユーザαを、評価対象として記録し(S19)、当該記録を、情報提供ユーザαに対する報酬支払いの処理等に供する。
【0060】
このように本実施の形態の例によると、提供した情報の視聴数とは異なり、視聴者への影響を考慮した情報提供ユーザの評価を行うことが可能となる。
【0061】
なお、既に述べたように、ユーザβは、情報提供ユーザαが提供した第1投票情報だけでなく、他の情報提供ユーザγ,δ…が提供した第1投票情報を視聴してもよい。このように複数の情報提供ユーザが提供した第1投票情報(第2投票情報と共通の投票内容が含まれるものとする)が投票を実行したユーザβにより投票の実行までに参照された場合、情報処理装置10は、第2投票情報が一時的に保持された時点と、投票の実行を要求した時点と、の少なくとも一方の時点で、ユーザβが視聴した第1投票情報を提供した情報提供ユーザを評価の対象として特定することとしてもよい。
【0062】
またこの場合(評価の対象として特定した情報提供ユーザが複数存在する場合)、評価の対象として特定した各情報提供ユーザについて予め定めた条件に従って、評価情報の制御内容を互いに異ならせてもよい。
【0063】
具体的にここでの例で、ユーザβが、情報提供ユーザαが提供した第1投票情報(上述の通り)を視聴して当該投票内容を自己の投票内容として追加する指示を行い、その後、当該投票内容を一時的に保持した状態(仮想的なショッピングカートに入れたままの状態)で、情報提供ユーザγが提供した第1投票情報を視聴したものとする。
【0064】
ここで情報提供ユーザγが提供した第1投票情報にも、情報提供ユーザαが提供した第1投票情報と同様、
・対象競技:立川、9月30日、第12レース(12R)
・賭式:車番2連勝単式(2車単)
・投票対象:1-2
の投票内容が含まれているものとする。
【0065】
そしてユーザβが、この情報提供ユーザγが提供した第1投票情報を視聴した直後(その後他のユーザの情報を視聴することなく)投票の実行を指示した場合、このユーザβは、保持された仮想的なショッピングカートの内容である、
・対象競技:立川、9月30日、第12レース(12R)
・賭式:車番2連勝単式(2車単)
・投票対象:1-2
に対して、指定した購入金額だけ投票することとなる。
【0066】
この投票内容は、上述の通り情報提供ユーザα、γの双方の投票内容と共通しているので、情報処理装置10は、情報提供ユーザα、γの双方を、評価の対象の候補として選択する。
【0067】
そして情報処理装置10は、ユーザβが第2投票情報を一時的に保持させた時点で視聴していた第1投票情報を提供した情報提供ユーザαと、ユーザβが投票の実行を要求した時点で視聴していた第1投票情報を提供した情報提供ユーザγとのそれぞれについて、予め定めた条件に従って評価の対象とする。
【0068】
この条件は例えば、各情報提供ユーザα,γについて同等の評価を行う、との条件であってもよい。またこの予め定めた条件は、投票したユーザβが情報の提供を受けていたと判断される時点を表す情報に係る条件であってもよい。例えばユーザβが行動を起こした時点で視聴していた情報を提供した情報提供ユーザに限り、評価を行う(たとえば上記情報提供ユーザα,γのほかに、共通する投票内容の第1投票情報の情報提供をしていながら、当該情報を視聴した直後にはユーザβが仮想的なショッピングカートへの追加も、投票の実行の要求もしなかった場合、その情報提供を行った情報提供ユーザδが存在する場合、当該ユーザδは評価の対象としない)こととしてもよい。
【0069】
また、上記時点を表す情報に係る条件の別の例として、ユーザβが投票を実行した時点からさかのぼって何件目に視聴した情報を提供した情報提供ユーザであったかによって評価の内容を異ならせてもよい。
【0070】
具体的に上述の場合、情報処理装置10は、ユーザβが投票を実行した時点からさかのぼって1件目に視聴した情報を提供した情報提供ユーザγについては評価点を5点とし、ユーザβが投票を実行した時点からさかのぼって2件目に視聴した情報を提供した情報提供ユーザαについては評価点を4点とする…といったように、評価点を用いてそれぞれについて異なる評価を行うこととしてもよい。この例では、評価点の総和の高低により、報酬額が異なるようにしてもよい。
【0071】
[評価方法の他の例]
また情報処理装置10における情報提供ユーザの評価方法は、ここまでの説明の例に限られない。情報処理装置10は、投票を実行したユーザの第2投票情報の内容と共通する投票内容を含む第1投票情報を提供した情報提供ユーザを特定し、当該特定した情報提供ユーザの評価情報を、投票ユーザが実行した投票の数量(購入金額や、投票した対象競技の数等)によって異ならせてもよい。例えばこの投票の数量が大きいほど、評価点を大きくすることとしてもよい。
【0072】
さらに情報処理装置10は、投票を実行したユーザの第2投票情報の内容と共通する投票内容を含む第1投票情報を提供した情報提供ユーザを特定し、当該特定した情報提供ユーザの評価情報を、当該共通した投票内容に係る結果の情報(競技の結果、すなわち当たり外れ)に基づいて制御してもよい。
【0073】
例えば共通した投票内容が当たった場合に比べ、外れた場合の評価点を小さくすることとしてもよい。さらに情報処理装置10は、ここまでに例示した種々の評価方法を組み合わせて用いてもよい。
【0074】
[端末装置に一時的な情報保持を行う例]
なお、ここまでの説明では、情報処理装置10が、投票を行うユーザの投票実行前の投票内容を保持することとしていた(仮想的なショッピングカートの内容の情報を情報処理装置10が保持していた)が、本実施の形態では、この情報を端末装置20にて保持してもよい。
【0075】
この場合、端末装置20は、情報提供ユーザによる、所定の投票対象への投票内容を示した(第1投票情報を示した)ウェブページを受け入れてユーザに提示するとともに、ユーザからその投票内容である第2投票情報を受け入れて、投票の実行の前に一時的に保持する。
【0076】
そしてユーザが投票の実行を指示すると、端末装置20は、自身が保持している第2投票情報に基づく投票処理を、情報処理装置10に対して要求する。
【0077】
また本実施の形態では、端末装置20が、ユーザの第1投票情報の視聴の履歴を表す履歴情報を生成して、投票の実行を要求する際に情報処理装置10へ送信してもよい。この場合、端末装置20は、ユーザが第2投票情報を保持させた時点(仮想的なショッピングカートに投票内容を追加した時点)と、投票処理を要求した時点との少なくとも一方の時点で、当該ユーザが提供を受けていたと判断される投票内容(第1投票情報)の提供者である情報提供ユーザを特定する特定情報を、第2投票情報とともに記録し、当該記録した特定情報を、投票の実行を要求する際に情報処理装置10へ送信する。
【0078】
情報処理装置10では、当該特定情報を受信して、受信した特定情報で特定される情報提供ユーザの第1投票情報が、共通内容含有第1投票情報であるときに、当該特定情報で特定される情報提供ユーザを、評価の対象として特定して、すでに述べた例と同様の評価の処理を実行する。
【0079】
本実施の形態において投票をするユーザが仮想的なショッピングカートに投票内容を追加した時点と、投票を実行した時点のいずれかにおいてその投票内容を参照した情報提供ユーザを評価する場合は、購入の動機付けのどの段階に関与したかによって配信者を評価できる。
【0080】
また評価の対象となり得る情報提供ユーザが複数存在する場合、予め定めた条件に従って評価を決定すれば、それぞれの情報提供ユーザを、例えば投票したユーザの投票の動機付けのどの段階に関与したか等の条件によって評価できる。
【0081】
さらにこの評価において、投票したユーザの投票量を考慮することとすれば、情報提供ユーザの評価を、影響されたユーザの投票量に応じて制御できる。また、投票の結果に応じて評価を行うことで、投票の当たり外れにより、評価を制御できる。
【符号の説明】
【0082】
1 情報処理システム、10 情報処理装置、11 制御部、12 記憶部、13 通信部、20 端末装置、21 情報提供部、22 情報取得部、23 投票処理実行部、24 評価処理部。

図1
図2
図3
図4
図5