(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-17
(45)【発行日】2023-10-25
(54)【発明の名称】調理済み餅入り食品の製造方法
(51)【国際特許分類】
A23L 7/10 20160101AFI20231018BHJP
A23L 35/00 20160101ALI20231018BHJP
A23G 3/34 20060101ALI20231018BHJP
A23L 3/10 20060101ALI20231018BHJP
【FI】
A23L7/10 102
A23L35/00
A23G3/34 106
A23L3/10
(21)【出願番号】P 2021174567
(22)【出願日】2021-10-26
(62)【分割の表示】P 2019091673の分割
【原出願日】2019-05-14
【審査請求日】2022-03-28
(73)【特許権者】
【識別番号】506138568
【氏名又は名称】株式会社 信玄食品
(73)【特許権者】
【識別番号】522091601
【氏名又は名称】テーブルストック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149032
【氏名又は名称】森本 敏明
(72)【発明者】
【氏名】白澤 聡
(72)【発明者】
【氏名】津島 未久
【審査官】安田 周史
(56)【参考文献】
【文献】特開昭54-105249(JP,A)
【文献】特開昭63-169954(JP,A)
【文献】特開平03-087146(JP,A)
【文献】特開2000-093102(JP,A)
【文献】特開昭60-241863(JP,A)
【文献】特開2011-239753(JP,A)
【文献】食安基発第0617003号/食安監発第0617003号, 2008年6月17日
【文献】佐々木朋子,多糖類としての難消化デキストリンの特徴,砂糖類・でん粉情報, 2018年2月,p.2-5
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A23L 7/10
A23L 35/00
A23G 3/34
A23L 3/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
任意の形状に形成された餅と、DE4~11のデキストリンを20~35重量%含有する調味液とを含有する餅入り食品の加熱殺菌調理物であ
り、
雑煮、汁粉、又はぜんざいである、調理済餅入り食品。
【請求項2】
任意の形状に形成された餅と、DE4~11のデキストリンを20~35重量%含有する調味液とを含有する餅入り食品の加熱殺菌調理物であり、
前記調味液において、野菜類、肉類、きのこ類、海産物、練り物から選ばれる1以上が餅以外の具として含有する、
調理済餅入り食品。
【請求項3】
前記餅が白玉である、請求項1~請求項2のいずれか1項に記載の調理済餅入り食品。
【請求項4】
F値4以上で加熱殺菌したものである、請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の調理済み餅入り食品。
【請求項5】
DE4~11のデキストリンを20~35重量%含有する、餅を加熱殺菌して調理するための餅調理用
の雑煮用調味液、汁粉用調味液、又はぜんざい用調味液。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、高温で加熱しても煮崩れが少なく、かつ長期間保存しても、食感が変わらない調理済み餅入り食品の製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
餅を調味液中で調理・加熱する食品としては、雑煮、汁粉、ぜんざい等が挙げられる。
これらの食品は、食べる直前に調理・加熱されるのが普通である。
しかし、これらの調理済み食品を密封して長期間保存可能にするために、高温で加熱殺菌すると、餅に弾力がなくなり、一部が剥げ落ちて煮崩れしたり、歯ごたえ等が失われる欠陥が生ずる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開昭60-241863(特公平04-40979)
【文献】特開平09-28299
【文献】特開平09-238630
【文献】特開平10-23869
【文献】特開2009-124950
【文献】特開2014-3972
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この欠陥を解消するために、米に由来しない種々の添加物を使用した餅(類)が発明されている(先行技術文献参照)。
ところが、これらの添加物を加えた餅は、餅本来の味を損ねたり、添加物に対する違和感が存在するので、なかなか普及しない欠点がある。
【0005】
発明者等は、餅自体の物性を改良するのではなく、餅類を調味する際に加える調味液に着目し、(比較的値の小さい)一定のDE(dextrose equivalent)値を有するデキストリンを含む調味液で餅を調理すれば、通常の100℃以下の調理温度にとどまらず、F値4以上のレトルト食品並みの加熱殺菌にも、前記欠陥(煮崩れ等)を生じ難い調理済み餅入り食品を製造することができることを知り、本発明を完成した。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願発明は、下記の請求項1~請求項13により構成されている。
<請求項1> 任意の形状に成型された餅を、DE4~11のデキストリンを20~35重量%含有する調味液中で加熱殺菌することを特徴とする調理済餅入り食品の製造方法。
<請求項2> 餅入り食品が、雑煮である請求項1に記載する調理済餅入り食品の製造方法。
<請求項3> 野菜類、肉類、きのこ類、海産物、練り物から選ばれる1以上を餅以外の具として調味液に添加して加熱殺菌する請求項1に記載する調理済餅入り食品の製造方法。
<請求項4> 餅入り食品が、汁粉、又はぜんざいである請求項1に記載する調理済餅入り食品の製造方法。
<請求項5> 餅として白玉、餡(小豆)としてこし餡又は(/及び)茹で小豆を用いる請求項4に記載する調理済み餅入り食品の製造方法。
<請求項6> F値4以上で加熱殺菌する請求項1~請求項5のいずれかに記載する調理済み餅入り食品の製造方法。
<請求項7> pH調整剤を添加して、殺菌前の調味液のpHを4.6~4.8に調整する請求項1~請求項4のいずれかに記載する調理済み餅入り食品の製造方法。
<請求項8> 任意の形状に形成された餅と、DE4~11のデキストリンを20~35重量%含有する調味液とを含有する餅入り食品の加熱殺菌調理物である、調理済餅入り食品。
<請求項9> 雑煮、汁粉、又はぜんざいである、請求項8に記載の調理済餅入り食品。
<請求項10> 前記調味液において、野菜類、肉類、きのこ類、海産物、練り物から選ばれる1以上が餅以外の具として含有する、請求項8~請求項9のいずれか1項に記載の調理済餅入り食品。
<請求項11> 前記餅が白玉である、請求項8~請求項10のいずれか1項に記載の調理済餅入り食品。
<請求項12> F値4以上で加熱殺菌したものである、請求項8~請求項11のいずれか1項に記載の調理済み餅入り食品。
<請求項13> DE4~11のデキストリンを20~35重量%含有する、餅を加熱殺菌して調理するための餅調理用調味液。
【0007】
本願発明を以上のように構成する理由は、下記のとおりである。
(a)調味液に添加するデキストリンのDEを、請求項1に記載するように、DE4~11の範囲に限定するのは、請求項1で限定したデキストリンの添加範囲内において、DE4未満のものは高粘度である為、最終製品の食感が損なわれ、DE11を超えるものは甘味を感じやすくなり、本願発明の目的以外の弊害を起こしてしまうからである。
(b)調味液に添加するデキストリンの濃度を、請求項1に記載するように、20~35重量%に限定するのは、20重量%より少ないと煮崩れ防止効果が十分に発揮されず、35重量%を超えると、調味液の粘度が大きくなり過ぎ、食感が損なわれるからである。
(c)請求項3の野菜類、肉類、きのこ類、海産物、練り物は、雑煮へ普通に添加される具材であるためである。
(d)請求項5の白玉は、白玉粉(もち米を水洗いした後、石うすで水びきし、沈殿したものを乾燥させたもの)に水を加えて練り加熱(煮沸)したもの、又は白玉粉を主原料として、保形性を維持するために、少量の加工でんぷん等を加えて市販されているものである。
(e)請求項6において、F値を4以上とするのは、通常のレトルト食品の製造において義務付けられているからである。
(f)請求項7において、pH調整剤を併用するのは、pHを4.6~4.8に調節すると、餅の保水性が維持されて食感が向上し(調整剤を使用しないと、通常pHは5以上になる)、その効果からDE値が高いデキストリンを使用しても餅の強度を保ち、調味液の粘度の上昇を抑えることができるためである。また、pHを下げることで、加熱殺菌中、及び保管中のメイラード反応を抑制する効果があることが広く知られており、調理済餅入り食品の長期間にわたる品質(風味及び外観)の保持にも役立つからである。
(g)本出願において、餅(類)とは米(糯米、粳米、又はこれらの粉末)を主原料とし、これを水と共に、又は蒸気で加熱した後、成型したものをいい、前記先行技術文献等に記載されている、餅の弾力、煮崩れ、歯ごたえ喪失等の防止手段が講じられている餅を含む概念である。
【発明の効果】
【0008】
本願の調理済み餅入り食品の製造方法によれば、餅類の弾力低下、歯ごたえの喪失、煮崩れ等を防止することができ、長期間経過しても餅類本来の風味、食感、旨味を味わうことができるという効果を有する。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(イ)本願において、実施例に使用したデキストリンの詳細は下記のとおりである。
a)DE4のデキストリンは、パインデックス#100
甘味度2 水分2.0%(松谷化学工業(株))
b)DE8のデキストリンは、パインデックス#1
甘味度5 水分2.0%(松谷化学工業(株))
c)DE11のデキストリンは、パインデックス#2
甘味度10 水分2.0%(松谷化学工業(株))
d)DE15のデキストリンは、グリスタ-P
甘味度14 水分2.0%(松谷化学工業(株))
e)DE19のデキストリンは、DCP-15
甘味度15 水分2.0%((株)第一化成)
(ロ)本願において、実施例に使用した餅は下記のとおりである。
商品名 サトウのまる餅(特に雑煮を想定して使用)
メーカー:サトウ食品工業(株)
大きさ・形状:直径5cm、平たい丸餅、34g/個(常温保存)
水分:44.5%
(ハ)本願において、実施例に使用した白玉は下記のとおりである。
商品名:冷凍特選白玉(特に汁粉、ぜんざいを想定して使用)
メーカー:(株)タヌマ
大きさ・形状:直径2.5cm、球状、7g/個(冷凍保存)
水分:55.0%
【実施例1】
【0010】
(イ)下記の表1の工程により、DEの異なる前記a)~e)のデキストリンによる餅の煮崩れ等の防止効果を確認するために、デキストリン溶液を調整した。
【0011】
【0012】
前記デキストリン溶液は、雑煮に使用する調味液、汁粉やぜんざい等の甘味液を想定したものである。
前記デキストリン溶液(以下調味液ともいう)を使用し、表1の工程により、加熱殺菌済みの餅入り食品を試作した。
【0013】
(ロ)前記(a)~(f)工程の説明
(a)工程:調味液(砂糖入りデキストリン溶液)を調整する工程である。
砂糖の含有量を15重量%とし、DE4,8,11,15,19のデキストリン(前記a)~e)を、それぞれ20,25,30,35重量%含むように配合した調味液を試作した。
(b)工程:餅をレトルト袋に充填する工程である。
餅1個(34g)をレトルト袋に充填した。
レトルト袋は、凸版印刷(株)製を使用した(素材 GL12/DL/ONY15/DL/CPP60 サイズ130×170mm)。
(c)工程:餅入りレトルト袋に調味液を充填する工程である。
前記(a)工程で製作した調味液100gを前記(b)工程の餅入りレトルト袋に加えた。
(d)工程:脱気シール工程
前記(c)工程を経たレトルト袋を、柏木式真空包装機で脱気シールした。
(e)工程:殺菌工程
前記(d)工程を経たレトルト袋をスプレー式レトルト殺菌装置にて加熱加圧殺菌した。加圧加熱条件は、125℃設定,最大圧力0.25Mpa,装置(レトルト)内の温度が125℃に到達後9分加熱,F値9.0であった。
(f)工程:製品(加熱殺菌済餅入り食品)
前記(e)工程を経た製品を25℃に保たれた倉庫にて保管した。
【0014】
(ハ)餅の強度(弾性荷重)測定
前記(ロ)で製作した加熱殺菌済み餅入り食品を常温で30日間保存した後、餅の強度を測定した。
測定に際し、袋ごと沸騰した水に2分間入れた後、常温(25度)に冷却した。
その後サン科学(株)製 レオメータ CD-500X、使用プランジャー:No.10剪断用(くさび型)を使用して餅の強度を測定した(単位はN(ニュートン))。
測定結果は、下記表2のとおりである。
測定は、それぞれ5個の試料(試作品)について行い、平均値を記載した。
【0015】
【0016】
第2表の測定値は、前記a)~e)のデキストリンを入れた調味液(特にa)及びb))を使用すれば、餅の強度が長期間にわたって保持されることを示している。
【0017】
(ニ)調味液の濁度測定
前記(ハ)と同様に処理した加熱殺菌済餅入り食品について、餅を除いた調味液の濁度を測定した。
濁度の測定は、(株)日立ハイテクノロジーズ製 U-1500型レシオビーム分光光度計を使用して530nmのときの調味液の濁度(OD530 )を測定した。
測定結果は、下記表3のとおりである。
測定は、それぞれ5個の試料について行い、平均値を記載した。
【0018】
【0019】
第3表の測定値から、a)~e)(特にa)及びb))のデキストリンの添加は、長期間にわたって餅が調味液に溶けだすことを抑制することがわかる。
【0020】
(ホ)餅の重量測定
前記(ハ)と同様に処理した加熱殺菌済餅入り食品について、餅を取り出して10秒間水切りした後、(株)エー・アンド・デイ製 分析用電子天秤 GH-300を使用して、重量を測定した。次に、餅が水分を吸収したことでふやけてしまった外側の部分をそぎ取ったあと、再度、餅の重量を測定して、重量の減少量を調べた(単位はg(グラム))。
測定結果は、下記表4のとおりである。
測定は、それぞれ5個の試料について行い、平均値を記載した。
【0021】
【0022】
第4表の測定値から、デキストリン[特にa)及びb)]の添加は、長期間にわたって餅の煮崩れを防止する効果を有することがわかる。
【実施例2】
【0023】
白玉3個(21g)に調味液100gを入れた加熱殺菌済みの白玉入り食品を、前記[実施例1]記載の「餅」を「白玉」に代えた工程で試作し、白玉の強度(弾性荷重)、濁度及び重量の減少を測定した結果を、表5、表6、表7に示す。測定は、それぞれ5個の試料について行い、平均値を記載した。
表5、表6、表7に示す結果は、デキストリン(特にa)及びb))の添加は、長期間にわたって白玉の強度保持、調味液への溶けだし、及び煮崩れを防止する効果を有することがわかる。
【0024】
【0025】
【0026】
【実施例3】
【0027】
デキストリンにパインデックス#1(DE8)を用い、その添加量を20%~35%、及びpH調整剤(商品名:スーパーフードマックス アキレス食品有限会社製,主成分:梅肉,リンゴ果汁)を0.5%と1.0%添加して、前記表1と同様に試作した加熱殺菌済餅入り食品について、常温で30日間保存したものを、実施例1、及び2と同様の方法により、餅の弾性荷重を測定した。
測定結果を表8に示す。
【0028】
【実施例4】
【0029】
前記表1と同様に、表8の「餅」を、「白玉」に代えて試作し、白玉の弾性荷重を測定した。
結果を、表9に示す。
【0030】
【0031】
表8及び表9の結果は、加熱殺菌済餅入り食品についても、又加熱殺菌済白玉入り食品についても、pH調整剤の添加が、デキストリンの添加に相乗して、餅又は白玉の強度を増加させるのに寄与することを示している。今回使用したスーパーフードマックスのような酸味を感じにくい製剤をデキストリンと併用することで、味に影響が少なく粘度を抑えた調味液を配合することが可能になる。
【実施例5】
【0032】
下記表10の配合で、かつ製造条件は[実施例1]に準じて、具材入りレトルト雑煮を試作した。すなわち、下記の配合で計量し、詰め、脱気シール後に加熱殺菌(125℃、9分)を行った。
【0033】
【0034】
比較対象品として、同じ餅(佐藤食品工業、サトウのまる餅)を、指示されている調理法に従って、調理した。
●雑煮の原材料と作り方(2人前)
〈原材料〉
餅:2個(68g)
具材(大根、鶏肉、人参、椎茸、かまぼこ):82g
汁(白だし、魚介だし、しょうゆ、水):200g
〈作り方〉
a.水を入れた鍋に、白だし、魚介だし、しょうゆを入れて味を調える。
b.沸騰したら、具材を入れてひと煮立ちさせる。
c.餅2個(68g)を入れ、やわらかくなるまで(約2分)煮たら出来上がり。
【0035】
表10の配合で試作し、その後常温で30日経過した雑煮と、前記比較対象品として調理した一般的な雑煮(調理品)について官能検査を実施した。
官能検査は、以下の表11の判断基準に従って4項目を比較し、評価した(パネル数:8人)。
官能検査の結果を表12に示す。
【0036】
【0037】
【0038】
前記表10の配合で試作した雑煮の餅の弾性荷重と、雑煮の餅の減少量は、下記表13のとおりであった。
【0039】
【実施例6】
【0040】
下記表14の配合で、かつ製造条件は[実施例1]に準じて、こしあん及びゆで小豆入りレトルト汁粉を試作した。すなわち、下記の配合で計量し、詰め、脱気シール後に加熱殺菌(125℃、9分)を行った。
【0041】
【0042】
比較対象品として、同じ白玉を、メーカーにより指示されている一般的調理法に従って、調理した。
●汁粉の原材料と作り方(2人前)
〈原材料〉
白玉(もち米粉、白玉粉、加工澱粉):6個(42g)
小豆:20g
汁(こしあん、砂糖、食塩、水):200g
〈作り方〉
a.小豆を沸騰した水の中に入れて柔らかくなるまで茹でておく。
b.鍋に水とaで茹でた小豆を入れて沸騰したら、こしあん、砂糖、食塩を加えて再沸騰するまで煮る(約5分)。
c.白玉を入れてひと煮立ちさせ、白玉が浮かんで来たら出来上がり。
【0043】
表14の配合で試作し、その後常温で30日経過したものと、前記一般的な汁粉について官能検査を実施した。
官能検査は、上記の表11の判断基準に従って4項目を比較し、評価した(パネル数:8人)。
官能検査の結果を表15に示す。
【0044】
【0045】
前記表14の配合で試作したものの白玉の弾性荷重と、白玉の減少量は、以下の表16のとおりであった。
【0046】
【0047】
表12、表13,表15、表16の結果によれば、本願発明の試作品(雑煮及び汁粉)は、試作後30日経過した後であっても、官能的、及び餅の煮崩れ防止について、一般的な調理直後の品質に引けを取らないことがわかる。
【産業上の利用可能性】
【0048】
本願発明の製造方法により製造された、調理済み餅入り食品は、餅の強度・食感等を長期間維持できるので、新たなレトルト食品として製品化が可能であり、産業上の利用可能性が大きい。