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特許7368872懸賞応募システム、懸賞管理サーバ及び懸賞応募方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-17
(45)【発行日】2023-10-25
(54)【発明の名称】懸賞応募システム、懸賞管理サーバ及び懸賞応募方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0238 20230101AFI20231018BHJP
   G06Q 30/0234 20230101ALI20231018BHJP
【FI】
G06Q30/0238
G06Q30/0234
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2022020196
(22)【出願日】2022-02-14
(65)【公開番号】P2023117565
(43)【公開日】2023-08-24
【審査請求日】2022-11-21
(73)【特許権者】
【識別番号】512001326
【氏名又は名称】株式会社エムディーピー
(74)【代理人】
【識別番号】100118256
【弁理士】
【氏名又は名称】小野寺 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100166338
【弁理士】
【氏名又は名称】関口 正夫
(72)【発明者】
【氏名】星田 洋伸
【審査官】石田 紀之
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-281312(JP,A)
【文献】特開2018-101189(JP,A)
【文献】特開2005-49973(JP,A)
【文献】特開2013-242419(JP,A)
【文献】特開2019-219947(JP,A)
【文献】特開2011-186610(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2005-0053269(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信端末と、
前記通信端末と接続される懸賞管理サーバと、
前記懸賞管理サーバと接続されるPOSサーバと、
前記POSサーバと接続されるPOSレジスタとを備えた、懸賞応募システムであって、
前記懸賞管理サーバは、
懸賞の対象となる商品情報と個別情報とを含むユニークJANコードを含むクーポンを発行するクーポン発行部と、
前記クーポンを、前記通信端末を介して懸賞に応募した応募者のアカウントと、を紐づけて保存し、前記クーポンを前記通信端末に送信するクーポン管理部と、を備え、
前記POSレジスタは、懸賞の対象となる商品が購入される際に、前記通信端末によって提示されたユニークJANコードを取得する取得手段を備え、
前記POSサーバは、前記POSレジスタから送信された前記ユニークJANコードを前記懸賞管理サーバに送信し、
前記懸賞管理サーバは、前記POSサーバから受けたユニークJANコードに基づいて抽選された結果を前記通信端末に通知する、懸賞応募システム。
【請求項2】
前記懸賞管理サーバ又は前記POSサーバは、前記POSレジスタから取得されたクーポンのユニークJANコードを順次保存しておき、前記POSレジスタから取得されたクーポンのユニークJANコードが、保存されたユニークJANコードと一致する場合は、前記POSレジスタから取得されたクーポンを懸賞対象外とするクーポン認証部を備えている、請求項1に記載の懸賞応募システム。
【請求項3】
前記応募者のアカウントが、保存する過去の応募者のアカウントと一致するかどうかを判断する応募者情報管理部を備え、
前記クーポン発行部は、前記応募者情報管理部が2つの前記アカウントが一致しないと判断した場合に、前記クーポンを発行する、請求項1又は2に記載の懸賞応募システム。
【請求項4】
前記懸賞管理サーバと前記POSサーバとが統合された統合管理サーバを備えた、請求項1から3のいずれか1項に記載の懸賞応募システム。
【請求項5】
前記懸賞管理サーバと前記POSサーバとは、SNSサーバを介して接続されている、請求項1から3のいずれか1項に記載の懸賞応募システム。
【請求項6】
通信端末と、POSレジスタに接続されるPOSサーバと、に接続される懸賞管理サーバであって、
前記懸賞管理サーバは、
前記通信端末と、前記POSレジスタに接続されるPOSサーバとに接続するための通信部と、
懸賞の対象となる商品情報と個別情報とを含むユニークJANコードを含むクーポンを発行するクーポン発行部と、
前記クーポンを、前記通信端末を介して懸賞に応募した応募者のアカウントと紐づけて保存し、前記クーポンを前記通信部を介して前記通信端末に送信するクーポン管理部と、
前記POSサーバから取得したユニークJANコードに基づいて抽選された結果を前記通信端末に通知する、懸賞処理部と、を備え、
前記POSサーバから取得したユニークJANコードは、懸賞の対象となる商品を購入する際に、前記POSレジスタによって取得されたユニークJANコードである、懸賞管理サーバ。
【請求項7】
通信端末と、
前記通信端末と接続される懸賞管理サーバと、
前記懸賞管理サーバと接続されるPOSサーバと、
前記POSサーバと接続されるPOSレジスタと、を備えた、懸賞応募システムの懸賞応募方法であって、
前記懸賞管理サーバは、
懸賞の対象となる商品情報と個別情報とを含むユニークJANコードを含むクーポンを発行し、
前記クーポンを、前記通信端末を介して懸賞に応募した応募者のアカウントと、を紐づけて保存し、前記クーポンを前記通信端末に送信し
前記POSレジスタは、
懸賞の対象となる商品を購入する際に、前記通信端末によって提示されたユニークJANコードを取得し、
前記POSサーバは、前記POSレジスタから送信された前記ユニークJANコードを前記懸賞管理サーバに送信し、
前記懸賞管理サーバは、前記POSサーバから受けたユニークJANコードに基づいて抽選された結果を前記通信端末に通知する、懸賞応募方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、懸賞応募システム、懸賞管理サーバ及び懸賞応募方法に関し、特に、商品の購入者が商品購入の際に、懸賞に応募できるようにした、懸賞応募システム、懸賞管理サーバ及び懸賞応募方法に関する。
【背景技術】
【0002】
商品の購入者が懸賞に応募できるようにして、商品の購買意欲を増大させる懸賞応募システムは、例えば特許文献1及び特許文献2に記載されている。
【0003】
特許文献1には、懸賞応募を行う際の作業を簡易化する懸賞応募システムが記載されている。
具体的には、特許文献1の懸賞応募システムでは、懸賞応募者が、携帯電話機に接続されたバーコードリーダを用いて、懸賞対象商品に貼り付けられたバーコードを読み取る。バーコードに含まれるバーコード情報が読み取られると、携帯電話機は懸賞応募支援サーバにログインし、バーコード情報を送信する。懸賞応募支援サーバは、受信したバーコード情報に含まれる懸賞IDを基に、その懸賞IDが示す懸賞管理サーバに、予め登録されていた懸賞に必要な情報およびバーコード情報を送信する。該バーコード情報を受信した懸賞管理サーバは、該バーコード情報に含まれる商品識別情報を検出し、その商品識別情報が懸賞応募に使用されていないと判断した場合に限り、懸賞応募を受け付ける。
【0004】
特許文献2には、広範囲の地域においてキャンペーンを実施することができ、キャンペーンを廉価に実施することができるキャンペーン応募システム(懸賞応募システムに対応する)が記載されている。
具体的には、特許文献2のキャンペーン応募システムでは、キャンペーン応募システムにおいてサーバは、キャンペーンサイトにおけるキャンペーンの参加に必要なレシート必要項目を記憶し、携帯電話やスマートフォンから送信されたレシート画像データに含まれるレシート表示項目とレシート必要項目とを比較し、レシート表示項目とレシート必要項目とを比較した結果、レシート表示項目がレシート必要項目に該当する場合、レシート必要項目に該当した各レシート表示項目が含まれるレシート画像データを各携帯電話毎や各スマートフォン毎に区分して記憶するとともに、キャンペーンにおけるレシート受付メッセージを携帯電話やスマートフォンに送信する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2003-150745号公報
【文献】特開2014-186726号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来の懸賞応募システムは、商品購入者が、商品に貼り付けられたシールのバーコード若しくは2次元バーコード(例えば、QRコード(登録商標))、又は商品購入時に発行されるレシートの記載項目を読取り、その後、所定の応募フォームに記載して懸賞に応募していた。
そのため、スマートフォン等の通信機器が普及しているものの、システムの全てをデジタル化することができず、商品購入者は、依然としてシール又はレシート等の印刷物を介在して懸賞に応募することが求められていた。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1) 本発明に係る懸賞応募システムは、
通信端末と、
前記通信端末と接続される懸賞管理サーバと、
前記懸賞管理サーバと接続されるPOSサーバと、
前記POSサーバと接続されるPOSレジスタとを備えた、懸賞応募システムであって、
前記懸賞管理サーバは、
懸賞の対象となる商品情報と個別情報とを含むユニークJANコードを含むクーポンを発行するクーポン発行部と、
前記クーポンを、前記通信端末を介して懸賞に応募した応募者のアカウントと、を紐づけて保存し、前記クーポンを前記通信端末に送信するクーポン管理部と、を備え、
前記POSレジスタは、懸賞の対象となる商品が購入される際に、前記通信端末によって提示されたユニークJANコードを取得する取得手段を備え、
前記POSサーバは、前記POSレジスタから送信された前記ユニークJANコードを前記懸賞管理サーバに送信し、
前記懸賞管理サーバは、前記POSサーバから受けたユニークJANコードに基づいて抽選された結果を前記通信端末に通知する、懸賞応募システムである。
【0008】
(2) 本発明に係る、懸賞管理サーバは、通信端末と、POSレジスタに接続されるPOSサーバと、に接続される懸賞管理サーバであって、
前記懸賞管理サーバは、
前記通信端末と、前記POSレジスタに接続されるPOSサーバとに接続するための通信部と、
懸賞の対象となる商品情報と個別情報とを含むユニークJANコードを含むクーポンを発行するクーポン発行部と、
前記クーポンを、前記通信端末を介して懸賞に応募した応募者のアカウントと紐づけて保存し、前記クーポンを前記通信部を介して前記通信端末に送信するクーポン管理部と、
前記POSサーバから取得したユニークJANコードに基づいて抽選された結果を前記通信端末に通知する、懸賞処理部と、を備え、
前記POSサーバから取得したユニークJANコードは、懸賞の対象となる商品を購入する際に、前記POSレジスタによって取得されたユニークJANコードである、懸賞管理サーバである。
【0009】
(3) 本発明に係る懸賞応募方法は、
通信端末と、
前記通信端末と接続される懸賞管理サーバと、
前記懸賞管理サーバと接続されるPOSサーバと、
前記POSサーバと接続されるPOSレジスタと、を備えた、懸賞応募システムの懸賞応募方法であって、
前記懸賞管理サーバは、
懸賞の対象となる商品情報と個別情報とを含むユニークJANコードを含むクーポンを発行し、
前記クーポンを、前記通信端末を介して懸賞に応募した応募者のアカウントと、を紐づけて保存し、前記クーポンを前記通信端末に送信し
前記POSレジスタは、
懸賞の対象となる商品を購入する際に、前記通信端末によって提示されたユニークJANコードを取得し、
前記POSサーバは、前記POSレジスタから送信された前記ユニークJANコードを前記懸賞管理サーバに送信し、
前記懸賞管理サーバは、前記POSサーバから受けたユニークJANコードに基づいて抽選された結果を前記通信端末に通知する、懸賞応募方法である。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、商品に貼り付けられたシールのバーコード若しくは2次元バーコード等の識別子、又は商品購入時に発行されるレシートの記載項目を読取ることなく、商品の購入者が商品購入の際に、懸賞に応募できるようにできる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の第1の実施形態の懸賞応募システムの一構成例を示すブロック図である。
図2】懸賞管理サーバの一構成例を示すブロック図である。
図3】クーポンを示す図である。
図4】表示画面にクーポンが表示された通信端末を示す図である。
図5】POSサーバの一構成例を示すブロック図である。
図6】懸賞応募システムの動作を示すプロセス図である。
図7】本発明の第2の実施形態の懸賞応募システムの一構成例を示すブロック図である。
図8】は統合管理サーバの一構成例を示すブロック図である。
図9】本発明の第3の実施形態の懸賞応募システムの一構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態の懸賞応募システムの一構成例を示すブロック図である。
図1に示す懸賞応募システム10は、懸賞管理サーバ100、通信端末200、POSレジスタ300、及びPOSサーバ400を備えている。懸賞管理サーバ100は、通信端末200と通信ネットワーク500を介して接続され、POSサーバ400と通信ネットワーク600を介して接続される。POSレジスタ300とPOSサーバ400とは専用回線を介して接続される。図1では通信端末200は1台示されているが、通常、懸賞の応募は複数あるので、通信端末200の数も複数あり、懸賞管理サーバ100は、複数の通信端末200と通信ネットワーク500を介して接続される。
【0013】
通信ネットワーク500及び600は、例えば、LAN(Local Area Network)、インターネット、公衆電話網、又はこれらの組み合わせである。通信ネットワーク500及び600における具体的な通信方式、又は有線接続および無線接続のいずれであるか等については、特に限定されない。懸賞管理サーバ100とPOSサーバ400とは専用回線を介して接続されてもよい。
【0014】
POSレジスタ300は、例えば、チェーンストアの各店舗が管理し、POSサーバ400は、例えば、チェーンストアの本部が管理する。懸賞管理サーバ100は、例えば、懸賞企画会社が管理する。懸賞管理サーバ100は懸賞企画会社のWebサイトを提供する。懸賞は商品であるとする。
【0015】
懸賞応募システムの全体的な動作について、図1を用いて以下に説明する。
通信端末200の所有者は、通信端末200のブラウザを用いて懸賞企画会社が管理する懸賞管理サーバ100のWebサイトのWebページを閲覧し、Webページに表示された懸賞に応募するために、応募登録のためのアカウントを懸賞管理サーバ100に登録する。アカウントは、電話番号、メールアドレス等の応募者の識別情報(応募者ID)及びパスワード等である。懸賞は所定の商品の購入者に抽選で付与されるものとする。
通信端末200の所有者は、アカウント登録後に、ブラウザを用いてアカウントを入力し、懸賞企画会社の懸賞管理サーバ100のWebサイトの懸賞応募のWebページにログインし、ユニークJANコードを含むクーポンの要求を行い、要求が認められるとクーポンを取得して通信端末200に保存する。クーポンはクーポン要求の数に応じて発行される。ユニークJANコードは、事業者、商品等を特定するための共通情報(事業者情報と商品情報とを含む)と、各ユニークJANコードを特定するための個別情報とを含んでいる。つまり、複数のユニークJANコードは、同じコードではなく、それぞれ別なコードとなる。ユニークJANコードは識別子となり、例えば、バーコード、又は2次元バーコード(例えば、QRコード(登録商標))である。
【0016】
通信端末200の所有者は、所定の商品をチェーンストアの店舗で購入するときに、通信端末200の表示画面に表示されたクーポンのユニークJANコードを提示する。POSレジスタ300のコードリーダ(取得手段となる)でユニークJANコードが読み取られることで、懸賞への応募に参加したものとされる。なお、以下の説明において、応募者とは、ブラウザを用いて懸賞企画会社の懸賞管理サーバ100のWebサイトの懸賞応募のWebページにログインした者、又はログインして、ユニークJANコードを含むクーポンを取得した者をいう。また、応募参加者とは、実際に商品を購入して、懸賞の応募に参加した者をいう。
POSサーバ400は、懸賞の抽選のために、ユニークJANコードを懸賞管理サーバ100へ送信する。
懸賞管理サーバ100は、POSサーバ400から受信したユニークJANコードによって特定される応募参加者のなかから抽選を行って、当選者にメール等で連絡を行う。
以下、懸賞応募システム10の各構成部について説明する。
【0017】
(懸賞管理サーバ100)
図2は懸賞管理サーバ100の一構成例を示すブロック図である。
図2に示すように、懸賞管理サーバ100は、通信部101、応募者情報登録部102、応募者認証部103、応募者情報管理部104、クーポン発行部105、クーポン管理部106、クーポン認証部107、及び懸賞処理部108を備えている。
懸賞管理サーバ100は、コンピュータで構成される。
【0018】
通信部101は、通信ネットワーク500を介して通信端末200と通信を行い、通信ネットワーク600を介してPOSサーバ400と通信を行う。
【0019】
応募者情報登録部102は、応募者のアカウントの登録時に、通信部101を介して、通信端末200からアカウントを受け付け、応募者情報として保存する。
【0020】
応募者認証部103は、通信部101を介して、クーポンの取得のために通信端末200から送信された、懸賞の応募者のアカウントを受け付け、応募者情報登録部102に保存された応募者のアカウントのいずれかと一致するかどうかを判断する。応募者認証部103は、2つのアカウント情報が一致する場合には、懸賞の応募者のアカウントを応募者情報管理部104に送る。
【0021】
応募者情報管理部104は、応募者認証部103から受けた、懸賞の応募者のアカウントが、自身が保存する過去の懸賞の応募者のアカウントと一致しないかどうかを判断する。2つのアカウント情報が一致しない場合には、応募者情報管理部104は、通信端末200からのクーポン要求を受け付け、応募者認証部103から受けた、懸賞の応募者のアカウントを保存し、クーポン発行指示をクーポン発行部105に送る。
2つのアカウント情報が一致する場合には、応募者情報管理部104は、同一人から複数の応募があったものとして、懸賞の応募者のアカウントを保存せず、クーポン発行指示をクーポン発行部105に送らない。これは、後述するクーポン管理部106が、1つのアカウントに対して1つのクーポンしか送信しないようにするためである。応募者情報管理部104は、同一人から複数の応募があったものとした場合、クーポン発行指示をクーポン発行部105に送るときと、送らないときを選択してもよい。つまり、同一人からの複数の応募を許容してもよい。同一人からの応募の数を制限する場合には、懸賞の応募者のアカウントを保存し、応募回数の上限を設けるなどの処置を行う。
【0022】
クーポン発行部105は、POSサーバ400から所定の数N(Nは複数の自然数)のユニークJANコードを取得して、数Nを限度として、クーポン発行指示があった時にユニークJANコードを含むクーポンを発行し、クーポン管理部106に送る。所定の数Nは懸賞商品の数によって決められる。
図3はクーポンを示す図である。図3に示すように、クーポン20は、商品画像21とユニークJANコード22とからなる。
【0023】
クーポン管理部106は、クーポン発行部105から受けた、クーポンのユニークJANコードと、応募者情報管理部104から読み出した、懸賞の応募者を特定する情報、例えば、メールアドレス又は電話番号と、を紐づけて保存する。
クーポン管理部106は、ユニークJANコードを含むクーポンをWebページに表示する。通信端末200の所有者は、通信部101を介して、クーポンをダウンロードする(懸賞管理サーバ100から通信端末200へクーポンが送信される)。
ユニークJANコードは個別情報を含んでいるため、ユニークJANコードの個別情報が分かれば、懸賞の応募者を特定することができる。
以下の説明では、数M(Mは複数の自然数、M≦N)の応募があり、クーポン管理部106には、ユニークJANコードと懸賞の応募者を特定する情報との組が数M個保存されているものとする。
【0024】
クーポン認証部107は、通信部101を介して、商品を購入した応募者のクーポンから読み取られたユニークJANコードをPOSサーバ400から受信し、受信したユニークJANコードが、クーポン管理部106に保存したユニークJANコードのいずれかと一致するかどうか判断する。2つのユニークJANコードが一致しない場合には、クーポン認証部107は、商品を購入した応募者のクーポンが懸賞対象外のクーポンであると判断する。
2つのユニークJANコードが一致する場合には、クーポン認証部107は、懸賞処理部108に、受信したクーポンのユニークJANコードを送る。
【0025】
なお、1つのクーポンが1回の商品購入にのみ用いることができるものであるときは、クーポン認証部107は、受信したクーポンのユニークJANコードを順次保存しておき、受信したクーポンのユニークJANコードが、過去に受信したクーポンのユニークJANコードと一致しないかを判断する。一致する場合には、クーポン認証部107は、クーポンが懸賞対象外のクーポンであると判断する。このようにして、1つのクーポンが2回以上の懸賞の応募参加に使用できないようにすることができる。
1つのクーポンが2回以上の懸賞の応募参加に使用できないようにする、クーポン認証部107の機能は、POSサーバ400に設けてもよい。
【0026】
以下の説明では、数Mの応募があり、クーポン管理部106には、ユニークJANコードと懸賞の応募者を特定する情報との組が数M個保存されており、応募者の数Mのうち、商品の購入者の数はj(jは自然数、j≦M)であり、j個のクーポンのユニークJANコードが懸賞処理部108に送られたものとする。
【0027】
懸賞処理部108は、クーポン認証部107からj個のクーポンのユニークJANコードを受け、抽選を行いk個のクーポンのユニークJANコード(k<j)を選ぶ。懸賞処理部108は、k個のクーポンのユニークJANコードに対応するメールアドレス又は電話番号をクーポン管理部106から取得して、k個のクーポンのユニークJANコード(k<j)に対応する当選者の通信端末200に、メール又はショートメッセージで当選(抽選の結果)の通知を行う。メール又はショートメッセージには、WebページのURLとパスワードが記載されており、当選者はWebページに記載された応募フォームに懸賞商品の送付先の住所、氏名等の必要事項を入力する。
懸賞処理部108は、懸賞のキャンペーン期間を過ぎたときに抽選を行う。懸賞処理部108は、抽選を行う担当者の指示に基づいて抽選を行ってよい。また、懸賞処理部108は、別途設けられた抽選装置にj個のクーポンのユニークJANコードを送り、抽選で選ばれたk個のクーポンのユニークJANコード(k<j)を抽選装置から受けてもよい。
なお、応募フォームが記載されたWebページを提供するサーバは、懸賞管理サーバ100であることが好ましいが、POSサーバ400であってよい。懸賞商品を準備し、送付する者は、チェーンストアの本部であっても、又は懸賞企画会社であってもよい。
【0028】
懸賞処理部108は、クーポンの発行の数Mのうち、j個のクーポンが用いられて商品が購入されたことを検出することができる。その結果、懸賞企画会社は、懸賞の応募の意思をもった人が実際に商品を購入する割合を知ることができる。
【0029】
(通信端末200)
通信端末200は、スマートフォン、タブレット型コンピュータ等の携帯機器で構成される。応募者は、クーポンが発行された商品を、POSレジスタ300を備えた店舗で購入するときに、通信端末200の表示画面にクーポンを表示させる。表示画面に表示されたクーポンのユニークJANコードは、POSレジスタ300のコードリーダにより読みとられる。なお、クーポンに載せられた商品画像21が購入された商品と異なるときには、通信端末200の表示画面に表示されたクーポンのユニークJANコードの読み取りは行われない。
【0030】
図4は表示画面にクーポンが表示された通信端末を示す図である。
図4に示すように、通信端末200の表示画面201に図3に示したクーポンが表示される。
通信端末200は、据置型コンピュータ等の携帯が難しい通信機器であってもよい。この場合、紙にユニークJANコードを含むクーポンを印刷し、印刷されたクーポンのユニークJANコードを、POSレジスタ300のコードリーダにより読みとることが可能である。
【0031】
(POSレジスタ300)
POSレジスタ300は、釣銭を自動で排出したり、投入したお金を自動で計算したりする機能を有する。
また、POSレジスタ300は取得手段となるコードリーダを有し、通信端末200の表示画面に表示された、又は紙に印刷されたユニークJANコードを読み取る。さらに、POSレジスタ300は、コードリーダで商品に貼り付けられた、通常のJANコードを読み取る。通常のJANコードは、事業者、商品等を特定するための情報を含んでいるが、各ユニークJANコードを特定するための個別情報を含んでいない。
【0032】
POSレジスタ300は、ユニークJANコードが提示された場合は、ユニークJANコード、通常のJANコード及び売上金をPOSサーバ400に送信する。ユニークJANコードが提示されない場合は、POSレジスタ300は、通常のJANコード及び売上金をPOSサーバ400に送信する。商品購入時に、ポイントカードを提示された場合には、POSレジスタ300は、ポイントデータも併せて送信する。
【0033】
(POSサーバ400)
【0034】
図5は、POSサーバ400の一構成例を示すブロック図である。
図5に示すように、POSサーバ400は、通信部401、ユニークJANコード生成部402、ユニークJANコード管理部403、売上管理部404、商品管理部405、及びポイントデータ管理部406を備えている。
POSサーバ400は、コンピュータで構成される。
【0035】
通信部401は、通信ネットワーク600を介して懸賞管理サーバ100と通信を行う。また通信部401は、専用回線を介してPOSレジスタ300と通信を行う、
【0036】
ユニークJANコード生成部402は、所定の数N(Nは複数の自然数)の商品に付与する所定の数NのユニークJANコードを生成し、所定の数NのユニークJANコードをユニークJANコード管理部403に出力する。既に説明したように、ユニークJANコードは、事業者、商品等を特定するための共通情報と、各ユニークJANコードを特定するための個別情報とを含んでいる。
【0037】
ユニークJANコード管理部403は、ユニークJANコード生成部402から受けた、所定の数NのユニークJANコードを保存するとともに、通信部401を介して、所定の数NのユニークJANコードを懸賞管理サーバ100に送信する。
また、ユニークJANコード管理部403は、POSレジスタ300から、ユニークJANコード、通常のJANコード及び売上金を受信した場合は、ユニークJANコードと通常のJANコードを照合して、商品が一致する場合は、通信部401を介して、ユニークJANコードを懸賞管理サーバ100に送信する。ユニークJANコードと通常のJANコードを照合して、商品が一致しない場合は、クーポンが懸賞対象外のクーポンであったと判断する。ユニークJANコード管理部403は、POSレジスタ300から、通常のJANコード及び売上金のみを受信した場合は処理を行わない。
【0038】
売上管理部404は、通信部401を介して、POSレジスタ300からユニークJANコード、通常のJANコード及び売上金、又は通常のJANコード及び売上金を取得する。
売上管理部404は、通常のJANコード及び売上金に基づいて、店舗ごとに商品の売り上げ金を集計する。
チェーンストアの本部は、懸賞のキャンペーン期間の各店舗での対象商品の売り上げ金の集計データと、懸賞のキャンペーン期間の前後の同一の長さの期間における、対象商品と同一商品の各店舗での売り上げ金の集計データを比較することで、懸賞のキャンペーンの売上増大効果を、各店舗ごとに判断することができる。
【0039】
商品管理部405は、通信部401を介して、POSレジスタ300からユニークJANコード、通常のJANコード及び売上金、又は通常のJANコード及び売上金を取得する。
商品管理部405は、通常のJANコードから、店舗ごとに販売した商品の種類及び数を集計する。
チェーンストアの本部は、懸賞のキャンペーン期間の各店舗での対象商品の販売数の集計データと、懸賞のキャンペーン期間の前後の同一の長さの期間における、対象商品と同一商品の各店舗での販売数の集計データを比較することで、懸賞のキャンペーンの販売数増大効果を各店舗ごとに判断することができる。
【0040】
ポイントデータ管理部406は、商品購入時にポイントが付与される場合には、POSレジスタ300からポイントデータを受けて、応募参加者のポイントにポイントデータのポイントを加算する。
【0041】
次に、懸賞応募システム10の動作を、図6を用いて説明する。
図6は懸賞応募システム10の動作を示すプロセス図である。ステップS11~S16の各処理は懸賞管理サーバ100での処理を示し、ステップS21~S24の各処理は通信端末200での処理を示し、ステップS31の処理はPOSレジスタ300での処理を示し、ステップS41~S43の各処理はPOSサーバ400での処理を示す。
【0042】
ステップS21において、通信端末200は、懸賞管理サーバ100のWebページに表示された懸賞に応募するために、応募登録のためのアカウントを懸賞管理サーバ100に送信する。
ステップS11において、懸賞管理サーバ100は、通信端末200からアカウントを受信し、応募者情報としてアカウントを登録する。
【0043】
ステップS41において、POSサーバ400は、ユニークJANコードを発行して、懸賞管理サーバ100に送信する。
ステップS22において、通信端末200は、懸賞管理サーバ100のWebページに表示された懸賞に応募するために、ログインし、クーポン要求を送信する。
【0044】
ステップS12において、懸賞管理サーバ100は、ユニークJANコードを含むクーポンを発行する。
ステップS13において、懸賞管理サーバ100は、ユニークJANコードを保存する。
ステップS14において、クーポンを通信端末200に送信する。
【0045】
ステップS23において、通信端末200の所有者が、クーポンが発行された商品を、POSレジスタ300を備えた店舗で購入するときに、通信端末200の表示画面にクーポンを表示させて、クーポンを提示する。
ステップS31において、POSレジスタ300はユニークJANコード、通常のJANコードを読み取り、POSサーバ400に送信する。
【0046】
ステップS42において、ユニークJANコードと通常のJANコードとを照合する。
ステップS43において、照合の結果、商品が一致する場合は、通信部401を介して、ユニークJANコードを懸賞管理サーバ100に送信する。
【0047】
ステップS15において、懸賞管理サーバ100は、POSサーバ400から受信したユニークJANコードを、クーポン管理部106に保存したユニークJANコードのいずれかと一致するかどうかを判断する(照合する)。
ステップS16において、POSサーバ400から受信したユニークJANコードが、クーポン管理部106に保存したユニークJANコードのいずれかと一致した場合は、懸賞管理サーバ100は、抽選を行い、当選者の通信端末200に、メール又はショートメッセージで当選の通知を行う。メール又はショートメッセージには、WebページのURLとパスワードが記載されている。
懸賞管理サーバ100は、懸賞のキャンペーン期間を過ぎたときに抽選を行う。懸賞管理サーバ100は、抽選を行う担当者の指示に基づいて抽選を行ってよい。また、懸賞管理サーバ100は、別途設けられた抽選装置にj個のクーポンのユニークJANコードを送り、抽選で選ばれたk個のクーポンのユニークJANコード(k<j)を抽選装置から受けてもよい。
【0048】
ステップS24において、当選者の通信端末200は当選者用の応募フォームを表示する。応募フォームには、懸賞商品の送付先の住所、氏名等の必要事項の記入欄があり、当選者はこれらの必要事項を応募フォームに入力する。
【0049】
(第2実施形態)
第1の実施形態では、懸賞管理サーバ100とPOSサーバ400とは別な会社又は組織によって管理されるものとした。本実施形態では、懸賞管理サーバ100とPOSサーバ400とが統合されて、一つの会社又は組織によって、統合サーバとして管理される場合について説明する。
【0050】
図7は本発明の第2の実施形態の懸賞応募システムの一構成例を示すブロック図である。図8は統合管理サーバの一構成例を示すブロック図である。
図7に示す懸賞応募システム10Aは、図2に示す懸賞管理サーバ100と図5に示すPOSサーバ400とが統合されて統合管理サーバ700となっている点を除いて図1に示す懸賞応募システム10と同じ構成である。
本実施形態において、例えば、統合管理サーバ700はチェーンストアの本部が管理する。
【0051】
統合管理サーバ700の構成は、図8に示すように、通信部101を除く図2に示す懸賞管理サーバ100の各構成部と、通信部401を除く図5に示すPOSサーバ400の各構成部と、通信部701とを備えている。
統合管理サーバ700の構成及び動作は、懸賞管理サーバ100の各構成部及び動作と、POSサーバ400の各構成部及び動作と同じなので、説明を省略する。
【0052】
(第3実施形態)
図9は本発明の第3の実施形態の懸賞応募システムの一構成例を示すブロック図である。
図9に示す懸賞応募システム10Bは、図1に示す懸賞応募システムに、SNSサーバ800と通信ネットワーク900とが追加された構成となっている。通信ネットワーク500はSNSサーバ800と懸賞管理サーバ100とを接続し、通信ネットワーク900はSNSサーバ800と通信端末200とを接続している。
【0053】
SNSサーバ800は、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)のウェブサイト(以下、「SNSサイト」という。)を提供する。
SNSユーザである顧客が、SNSサイトのSNSページに懸賞を見て、懸賞に応募するために、応募欄をクリックすると、懸賞管理サーバ100のWebサイトに誘導される。懸賞管理サーバ100のWebサイトのWebページで、ユニークJANコードを含むクーポンの要求を行い、要求が認められるとクーポンを取得することができる。このとき、SNSサーバ800と懸賞管理サーバ100との通信を介して、懸賞管理サーバ100は、顧客のSNSアカウントを取得することができる。SNSアカウントには、SNS会員の識別情報(SNS会員ID)が含まれている。
【0054】
懸賞管理サーバ100の応募者情報管理部104は、SNSサーバ800から受けた、顧客のSNSアカウントが、保存する過去のSNSアカウントと一致しないかどうかを判断する。2つのSNSアカウント情報が一致しない場合には、応募者情報管理部104は、通信端末200からのクーポン要求を受け付け、SNSアカウントを保存する。
2つのSNSアカウント情報が一致する場合には、応募者情報管理部104は、同一人からの応募があったものと認識し、SNSアカウントを保存せず、クーポン発行指示をクーポン発行部105に送らない。これは、クーポン管理部106が、1つのSNSアカウントに対して1つのクーポンしか送信しないようにするためである。応募者情報管理部104は、同一人から複数の応募があったものとした場合、クーポン発行指示をクーポン発行部105に送るときと、送らないときを選択してもよい。つまり、同一人からの複数の応募を許容してもよい。同一人からの応募の数を制限する場合には、懸賞の応募者のアカウントを保存し、応募回数の上限を設けるなどの処置を行う。
【0055】
また、応募者情報管理部104は、クーポン発行指示をクーポン発行部105に送る。
クーポン発行部105は、POSサーバ400から所定の数NのユニークJANコードを取得して、数Nを限度として、クーポン発行指示があった時にユニークJANコードを含むクーポンを発行し、クーポン管理部106に送る。
【0056】
クーポン管理部106は、クーポン発行部105から受けた、クーポンのユニークJANコードと、応募者情報管理部104から読み出した、懸賞の応募者を特定する情報、例えば、SNSアカウントやメールアドレス又は電話番号と、を紐づけて保存する。
以後の動作は、第1の実施形態と同じなので、説明を省略する。
【0057】
以上、本実施形態における、懸賞管理サーバ、POSサーバに含まれる機能ブロックを実現するために、懸賞管理サーバ又はPOSサーバは、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせにより実現することができる。ここで、ソフトウェアによって実現されるとは、コンピュータがプログラムを読み込んで実行することにより実現されることを意味する。
【0058】
本実施形態における、懸賞管理サーバ又はPOSサーバに含まれる機能ブロックをソフトウェア又はこれらの組み合わせにより実現する実現するために、具体的には、懸賞管理サーバ又はPOSサーバはそれぞれ、CPU(Central Processing Unit)等の演算処理装置を備える。また、懸賞管理サーバ又はPOSサーバは、アプリケーションソフトウェア又はOS(Operating System)等の各種の制御用プログラムを格納したHDD(Hard Disk Drive)等の補助記憶装置、及び演算処理装置がプログラムを実行する上で一時的に必要とされるデータを格納するためのRAM(Random Access Memory)といった主記憶装置も備える。
【0059】
そして、懸賞管理サーバ又はPOSサーバにおいて、演算処理装置が補助記憶装置からアプリケーションソフトウェア又はOSを読み込み、読み込んだアプリケーションソフトウェア又はOSを主記憶装置に展開させながら、これらのアプリケーションソフトウェア又はOSに基づいた演算処理を行なう。また、この演算結果に基づいて、各装置が備える各種のハードウェアを制御する。これにより、本実施形態の機能ブロックは実現される。
【0060】
懸賞管理サーバ又はPOSサーバに含まれる各構成部は、電子回路等を含むハードウェアにより実現することができる。懸賞管理サーバ又はPOSサーバをハードウェアで構成する場合、懸賞管理サーバ又はPOSサーバに含まれる各構成部の機能の一部又は全部を、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、ゲートアレイ、FPGA(Field Programmable Gate Array)、CPLD(Complex Programmable Logic Device)等の集積回路(IC)で構成することができる。
【0061】
プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えば、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば、光磁気ディスク)、CD-ROM(Read Only Memory)、CD-R、CD-R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。
【0062】
上述した実施形態は、本発明の好適な実施形態ではあるが、上記実施形態のみに本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更を施した形態での実施が可能である。
例えば、懸賞は商品であるとして説明したが、懸賞はポイントであってもよい。例えば、通常の商品購入で付与されるポイントに、そのポイントの5倍のポイントを懸賞として付与してもよい。
【0063】
本開示による懸賞応募システム、懸賞管理サーバ及び懸賞応募方法は、上述した実施形態を含め、次のような構成を有する各種各様の実施形態を取ることができる。
【0064】
(1) 通信端末(例えば、通信端末200)と、
前記通信端末と接続される懸賞管理サーバ(例えば、懸賞管理サーバ100)と、
前記懸賞管理サーバと接続されるPOSサーバ(例えば、POSサーバ400)と、
前記POSサーバと接続されるPOSレジスタ(例えば、POSレジスタ300)とを備えた、懸賞応募システム(例えば、懸賞応募システム10、10A,10B)であって、
前記懸賞管理サーバは、
懸賞の対象となる商品情報と個別情報とを含むユニークJANコードを含むクーポンを発行するクーポン発行部(例えば、クーポン発行部105)と、
前記クーポンを、前記通信端末を介して懸賞に応募した応募者のアカウントと、を紐づけて保存し、前記クーポンを前記通信端末に送信するクーポン管理部(例えば、クーポン管理部106)と、を備え、
前記POSレジスタは、懸賞の対象となる商品が購入される際に、前記通信端末によって提示されたユニークJANコードを取得する取得手段(例えば、コードリーダ)を備え、
前記POSサーバは、前記POSレジスタから送信された前記ユニークJANコードを前記懸賞管理サーバに送信し、
前記懸賞管理サーバは、前記POSサーバから受けたユニークJANコードに基づいて抽選された結果を前記通信端末に通知する、懸賞応募システム。
この懸賞応募システムによれば、商品に貼り付けられたシールのバーコード若しくは2次元バーコード等の識別子、又は商品購入時に発行されるレシートの記載項目を読取ることなく、商品の購入者が商品購入の際に、懸賞に応募できるようにできる。
【0065】
(2) 前記懸賞管理サーバ又は前記POSサーバは、前記POSレジスタから取得されたクーポンのユニークJANコードを順次保存しておき、前記POSレジスタから取得されたクーポンのユニークJANコードが、保存されたユニークJANコードと一致する場合は、前記POSレジスタから取得されたクーポンを懸賞対象外とするクーポン認証部(例えば、クーポン認証部107)を備えている、上記(1)に記載の懸賞応募システム。
【0066】
(3) 前記応募者のアカウントが、保存する過去の応募者のアカウントと一致するかどうかを判断する応募者情報管理部(例えば、応募者情報管理部104)を備え、
前記クーポン発行部は、前記応募者情報管理部が2つの前記アカウントが一致しないと判断した場合に、前記クーポンを発行する、上記(1)又は(2)に記載の懸賞応募システム。
【0067】
(4) 前記懸賞管理サーバと前記POSサーバとが統合された統合管理サーバ(例えば、統合管理サーバ700)を備えた、上記(1)から(3)のいずれかに記載の懸賞応募システム。
【0068】
(5) 前記懸賞管理サーバと前記POSサーバとは、SNSサーバ(例えば、SNSサーバ800)を介して接続されている、上記(1)から(3)のいずれかに記載の懸賞応募システム。
【0069】
(6) 通信端末(例えば、通信端末200)と、POSレジスタ(例えば、POSレジスタ300)に接続されるPOSサーバ(例えば、POSサーバ400)と、に接続される懸賞管理サーバであって、
前記懸賞管理サーバは、
前記通信端末と、前記POSレジスタに接続されるPOSサーバとに接続するための通信部(例えば、通信部101)と、
懸賞の対象となる商品情報と個別情報とを含むユニークJANコードを含むクーポンを発行するクーポン発行部(例えば、クーポン発行部105)と、
前記クーポンを、前記通信端末を介して懸賞に応募した応募者のアカウントと紐づけて保存し、前記クーポンを前記通信部を介して前記通信端末に送信するクーポン管理部(例えば、クーポン管理部106)と、
前記POSサーバから取得したユニークJANコードに基づいて抽選された結果を前記通信端末に通知する、懸賞処理部(例えば、懸賞処理部108)と、を備え、
前記POSサーバから取得したユニークJANコードは、懸賞の対象となる商品を購入する際に、前記POSレジスタによって取得されたユニークJANコードである、懸賞管理サーバ。
この懸賞管理サーバによれば、商品に貼り付けられたシールのバーコード若しくは2次元バーコード等の識別子、又は商品購入時に発行されるレシートの記載項目を読取ることなく、商品の購入者が商品購入の際に、懸賞に応募できるようにできる。
【0070】
(7) 通信端末(例えば、通信端末200)と、
前記通信端末と接続される懸賞管理サーバ(例えば、懸賞管理サーバ100)と、
前記懸賞管理サーバと接続されるPOSサーバ(例えば、POSサーバ400)と、
前記POSサーバと接続されるPOSレジスタ(例えば、POSレジスタ300)と、を備えた、懸賞応募システムの懸賞応募方法であって、
前記懸賞管理サーバは、
懸賞の対象となる商品情報と個別情報とを含むユニークJANコードを含むクーポンを発行し、
前記クーポンを、前記通信端末を介して懸賞に応募した応募者のアカウントと、を紐づけて保存し、前記クーポンを前記通信端末に送信し
前記POSレジスタは、
懸賞の対象となる商品を購入する際に、前記通信端末によって提示されたユニークJANコードを取得し、
前記POSサーバは、前記POSレジスタから送信された前記ユニークJANコードを前記懸賞管理サーバに送信し、
前記懸賞管理サーバは、前記POSサーバから受けたユニークJANコードに基づいて抽選された結果を前記通信端末に通知する、懸賞応募方法。
この懸賞応募方法によれば、商品に貼り付けられたシールのバーコード若しくは2次元バーコード等の識別子、又は商品購入時に発行されるレシートの記載項目を読取ることなく、商品の購入者が商品購入の際に、懸賞に応募できるようにできる。
【符号の説明】
【0071】
10、10A、10B 懸賞応募システム
100 懸賞管理サーバ
101 通信部
102 応募者情報登録部
103 応募者認証部
104 応募者情報管理部
105 クーポン発行部
106 クーポン管理部
107 クーポン認証部
108 懸賞処理部
200 通信端末
300 POSレジスタ
400 POSサーバ
401 通信部
402 ユニークJANコード生成部
403 ユニークJANコード管理部
404 売上管理部
405 商品管理部
406 ポイントデータ管理部
700 統合管理サーバ
800 SNSサーバ
500、600、900 通信ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9