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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-17
(45)【発行日】2023-10-25
(54)【発明の名称】情報処理システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0282 20230101AFI20231018BHJP
   G06Q 30/016 20230101ALI20231018BHJP
【FI】
G06Q30/0282
G06Q30/016
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2023101330
(22)【出願日】2023-06-21
(62)【分割の表示】P 2022183530の分割
【原出願日】2022-11-16
【審査請求日】2023-06-21
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】517231515
【氏名又は名称】株式会社mov
(74)【代理人】
【識別番号】100124811
【弁理士】
【氏名又は名称】馬場 資博
(74)【代理人】
【識別番号】100187724
【弁理士】
【氏名又は名称】唐鎌 睦
(72)【発明者】
【氏名】渡邊 誠
【審査官】樋口 龍弥
(56)【参考文献】
【文献】特開2022-130655(JP,A)
【文献】特開平10-240799(JP,A)
【文献】特開2013-029883(JP,A)
【文献】国際公開第2011/070790(WO,A1)
【文献】特開2011-215939(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
店舗に対する評価の度合いを表す評価値と評価の内容を表す文章情報とを含む評価情報に基づいて、前記店舗毎に、前記評価情報の数と、前記評価値と、を集計する集計手段と、
前記評価情報の数と前記評価値との集計結果に基づいて、前記店舗を複数のグループに分類し、前記グループ毎に、当該グループに属する前記店舗に対する前記評価情報に含まれる前記文章情報を抽出して、異なる前記グループ間で予め設定された基準を満たす前記文章情報を含む前記評価情報を比較する分析手段と、
を備えた情報処理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理システムであって、
前記集計手段は、前記店舗に設定された属性毎に、前記属性に含まれる前記店舗に対する前記評価情報の数を合計した合計値と、前記評価情報に含まれる前記評価値を1つに集計した評価集計値と、を算出し、
前記分析手段は、前記属性毎の前記合計値と前記評価集計値とに基づいて、前記属性を複数の前記グループに分類し、前記グループ毎に、当該グループに属する前記店舗に対する前記評価情報に含まれる前記文章情報を抽出して、異なる前記グループ間で予め設定された基準を満たす前記文章情報を含む前記評価情報を比較する
情報処理システム。
【請求項3】
請求項1に記載の情報処理システムであって、
前記分析手段は、異なる前記グループ間で、予め設定された基準を満たす前記文章情報を含む前記評価情報の前記評価値を比較する、
情報処理システム。
【請求項4】
請求項1に記載の情報処理システムであって、
前記分析手段は、異なる前記グループ間で、同一の前記文章情報を含む前記評価情報の前記評価値を比較する、
情報処理システム。
【請求項5】
請求項1に記載の情報処理システムであって、
前記分析手段は、前記グループ毎に、予め設定された基準を満たす前記文章情報を含む前記評価情報の前記評価値に基づいて当該評価情報を分類し、異なる前記グループ間で前記評価情報の分類結果を比較する、
情報処理システム。
【請求項6】
請求項5に記載の情報処理システムであって、
前記分析手段は、前記グループ毎に、予め設定された基準を満たす前記文章情報を含む前記評価情報の前記評価値に基づく当該評価情報の分類毎の割合を算出し、異なる前記グループ間で前記評価情報の分類毎の割合を比較する、
情報処理システム。
【請求項7】
請求項1に記載の情報処理システムであって、
前記分析手段は、前記グループ毎に、予め設定された基準を満たす前記文章情報を含む前記評価情報の前記評価値が予め設定された閾値に対して高いか低いかを判定し、前記閾値に対して高い前記評価値の前記評価情報と前記閾値に対して低い前記評価値の前記評価情報とのそれぞれの割合を算出し、異なる前記グループ間で前記割合を比較する、
情報処理システム。
【請求項8】
情報処理装置が、
店舗に対する評価の度合いを表す評価値と評価の内容を表す文章情報とを含む評価情報に基づいて、前記店舗毎に、前記評価情報の数と、前記評価値と、を集計し、
前記評価情報の数と前記評価値との集計結果に基づいて、前記店舗を複数のグループに分類し、前記グループ毎に、当該グループに属する前記店舗に対する前記評価情報に含まれる前記文章情報を抽出して、異なる前記グループ間で予め設定された基準を満たす前記文章情報を含む前記評価情報を比較する、
情報処理方法。
【請求項9】
店舗に対する評価の度合いを表す評価値と評価の内容を表す文章情報とを含む評価情報に基づいて、前記店舗毎に、前記評価情報の数と、前記評価値と、を集計し、
前記評価情報の数と前記評価値との集計結果に基づいて、前記店舗を複数のグループに分類し、前記グループ毎に、当該グループに属する前記店舗に対する前記評価情報に含まれる前記文章情報を抽出して、異なる前記グループ間で予め設定された基準を満たす前記文章情報を含む前記評価情報を比較する、
処理をコンピュータに実行させるためのプログラム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理方法、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
インターネット上のウェブサイトでは、事業者によって提供される商品・サービスの紹介情報が掲載されると共に、商品・サービスを利用した利用者によって投稿された意見や評価値を含む評価情報も掲載されている。例えば、検索サイト、予約サイト、口コミサイト、アンケートサイト、ウェブログ、SNS(Social Networking Service)などのウェブサイトで、評価情報が公開されている。
【0003】
このような評価情報は、商品・サービスの利用を検討している一般ユーザ側が参考にできる一方で、商品・サービスを提供する事業者側にとっても、今後の商品開発やサービス改善に向けて極めて重要な情報となる。このため、事業者側は、利用者の評価情報を収集して分析することを行っている。例えば、特許文献1では、ポジティブ評価情報及びネガティブ評価情報の数又は比率に基づいて評価スコアを算出し、かかる評価スコアを時系列の折れ線グラフで表すことが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2022-12615号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した特許文献1の方法では、一店舗の評価情報を対象としており、複数の店舗をまとめて評価情報を分析することが困難である。また、店舗の評価情報に限らず、あらゆる商品・サービスの評価情報をまとめて分析することが困難である。その結果、利用者による評価情報のさらなる有効利用を図ることができない、という問題が生じる。
【0006】
このため、本発明の目的は、上述した課題である、商品・サービスの評価情報のさらなる有効利用を図ることができない、ということを解決することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一形態である情報処理システムは、
店舗に対する評価の度合いを表す評価値を含む評価情報に基づいて、前記店舗毎に、前記評価情報の数と、前記評価値と、を集計すると共に、前記店舗に設定された属性毎に、前記属性に含まれる前記店舗に対する前記評価情報の数を合計した合計値と、当該評価情報に含まれる前記評価値を1つに集計した評価集計値と、を算出する集計手段と、
前記評価情報の数と前記評価値とをそれぞれ座標軸とする座標空間に、前記合計値と前記評価集計値とに基づく前記属性の分布を表示するよう出力する出力手段と、
を備えた、
という構成をとる。
【0008】
また、本発明の一形態である情報処理方法は、
店舗に対する評価の度合いを表す評価値を含む評価情報に基づいて、前記店舗毎に、前記評価情報の数と、前記評価値と、を集計すると共に、前記店舗に設定された属性毎に、前記属性に含まれる前記店舗に対する前記評価情報の数を合計した合計値と、当該評価情報に含まれる前記評価値を1つに集計した評価集計値と、を算出し、
前記評価情報の数と前記評価値とをそれぞれ座標軸とする座標空間に、前記合計値と前記評価集計値とに基づく前記属性の分布を表示するよう出力する、
という構成をとる。
【0009】
また、本発明の一形態であるプログラムは、
店舗に対する評価の度合いを表す評価値を含む評価情報に基づいて、前記店舗毎に、前記評価情報の数と、前記評価値と、を集計すると共に、前記店舗に設定された属性毎に、前記属性に含まれる前記店舗に対する前記評価情報の数を合計した合計値と、当該評価情報に含まれる前記評価値を1つに集計した評価集計値と、を算出し、
前記評価情報の数と前記評価値とをそれぞれ座標軸とする座標空間に、前記合計値と前記評価集計値とに基づく前記属性の分布を表示するよう出力する、
処理をコンピュータに実行させる、
という構成をとる。
【発明の効果】
【0010】
本発明は、以上のように構成されることにより、商品・サービスの評価情報をさらに有効利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の実施形態1における情報処理システムの全体構成を示す図である。
図2図1に開示した管理サーバの構成を示す機能ブロック図である。
図3A図1に開示した管理サーバによる処理の様子を示す図である。
図3B図1に開示した管理サーバによる処理の様子を示す図である。
図4図1に開示した管理サーバによる処理の様子を示す図である。
図5図1に開示した管理サーバによる処理の様子を示す図である。
図6図1に開示した管理サーバによる処理の様子を示す図である。
図7図1に開示した管理サーバによる処理の様子を示す図である。
図8図1に開示した管理サーバの動作を示すフローチャートである。
図9】本発明の実施形態2における管理サーバによる処理の様子を示す図である。
図10】本発明の実施形態2における管理サーバによる処理の様子を示す図である。
図11】本発明の実施形態2における管理サーバによる処理の様子を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
<実施形態1>
本発明の第1の実施形態を、図1乃至図8を参照して説明する。図1乃至図2は、情報処理システムの構成を説明するための図であり、図3乃至図8は、情報処理システムの処理動作を説明するための図である。
【0013】
[構成]
本発明における情報処理システムは、いわゆる口コミサイトと呼ばれる投稿サイトや検索サイトなどのウェブサイトに投稿された評価情報を集計するためのものである。情報処理システムは、図1に示すように、ネットワークNを介して接続された、管理サーバ10と、投稿サイトサーバ20と、事業者端末30と、により構成される。以下、各構成について詳述する。
【0014】
投稿サイトサーバ20は、評価情報を公開するサービスを提供する事業者によって管理される情報処理装置であり、インターネット上で投稿サイトといったウェブサイトを開設している。本実施形態では、投稿サイトサーバ20が提供する投稿サイトでは、例えば、飲食店といった店舗の情報を掲載すると共に、店舗を利用した利用者から投稿された評価情報を公開している。例えば、利用者から投稿され公開される評価情報は、利用者が店舗を文章にて評価した文章情報と、利用者による店舗に対する評価の度合いを数値化した評価値と、を含む。例えば、文章情報は、店舗が提供するサービスや提供物に関連するキーワードを含むことがあり、キーワードの一例としては、店舗が「薬局」である場合には、「処方箋」、「調剤」、「薬剤師」などがある。また、評価値は、一例として「0~5」の数値に設定されており、数値が大きくなるほど、評価が高いこととする。但し、評価値は、いかなる範囲の値で表されていてもよく、また、数値に限らず、いかなる情報で表されてもよい。
【0015】
また、評価情報は、時間情報を含む。例えば、時間情報は、利用者が店舗を利用した年月日や、利用者によって評価情報が投稿された年月日などの時間を表す情報である。そして、時間情報は、例えば、利用者によって投稿時に評価情報と共に入力されたり、投稿サイトサーバ20によって評価情報が投稿されたときに付与されるなどすることで、評価情報に含まれることとなる。
【0016】
また、評価情報は、評価情報を投稿した利用者による店舗へのアクセス方法を表すアクセス情報を含む。例えば、アクセス情報は、利用者が、店舗の情報を取得した方法、店舗に問い合わせた方法、店舗に出向いた方法、などを表す情報である。一例として、アクセス情報は、店舗の情報を取得した方法として「ウェブサイト」、店舗に問い合わせた方法として「電話」、店舗に出向いた方法として「経路案内」、などの情報がある。なお、アクセス情報は、投稿サイトサーバ20にて評価情報に付与されうる。例えば、投稿サイトサーバ20は、投稿サイトにおいて、店舗の情報として、店舗のウェブサイトのアドレス情報、店舗の電話番号、店舗への地図上の経路案内情報、をアクセス情報として公開しており、利用者が自身の識別情報を利用して投稿サイトにログインして店舗のアクセス情報を選択した際には、選択したアクセス情報を利用者の識別情報に関連付けておく。そして、その後、同一の利用者が投稿サイトにログインして店舗に対する評価情報を投稿した際には、その利用者に関連付けられたアクセス情報を評価情報に付与する。但し、アクセス情報は、利用者によって投稿時に評価情報と共に入力されてもよい。
【0017】
なお、投稿サイトサーバ20が提供する投稿サイトで扱う評価情報は、上述した薬局や飲食店などの店舗に関する情報であることに限定されず、いかなる業種の店舗に関する情報であってもよく、商品やサービス(対象)に対する評価情報であってもよい。さらに、評価情報は、店舗や商品に関する情報であることにも限定されず、いかなる対象に対する情報であってもよい。
【0018】
また、投稿サイトサーバ20は1つであることに限定されず、複数の投稿サイトサーバ20が存在しており、それぞれが異なる投稿サイトを開設していてもよい。このため、同一の店舗に対する評価情報が、各投稿サイトサーバ20が開設するそれぞれの投稿サイトに投稿され公開されていてもよい。
【0019】
また、投稿サイトサーバ20は、必ずしも評価情報をウェブサイトなどで公開していることに限定されない。例えば、投稿サイトサーバ20は、アンケートサイトや決済サイトを開設し、利用者から評価情報を取得するだけのサーバであってもよい。
【0020】
事業者端末30は、店舗を運営する事業者において店舗の評価情報を分析する人物が操作する情報処理端末である。そして、事業者端末30は、管理サーバ10にアクセスして、後述するように管理サーバ10による店舗の評価情報の集計結果を表示して分析する。
【0021】
ここで、本実施形態では、店舗を運営する事業者は、複数の店舗を運営していることとする。例えば、事業者は、50店舗の店舗を運営していることとし、これらの店舗の評価情報の集計結果を分析する。但し、店舗を運営する事業者は、1店舗を運営しているだけであってもよく、自己の店舗と、他事業者の店舗と、を含む複数の店舗の評価情報の集計結果を分析してもよい。
【0022】
管理サーバ10は、演算装置と記憶装置とを備えた1台又は複数台の情報処理装置にて構成される。そして、管理サーバ10は、図2に示すように、取得部11、集計部12、出力部13、を備える。取得部11、集計部12、出力部13の各機能は、演算装置が記憶装置に格納された各機能を実現するためのプログラムを実行することにより実現することができる。また、管理サーバ10は、評価情報記憶部16を備える。評価情報記憶部16は、記憶装置により構成される。以下、各構成について詳述する。
【0023】
取得部11(取得手段)は、投稿サイトサーバ20にアクセスして、各投稿サイトでそれぞれ公開されている評価情報を取得して、評価情報記憶部16に記憶する。このとき、取得部11は、店舗ごとに区別して、かかる店舗に対する評価情報を投稿サイトサーバ20から取得して評価情報記憶部16に記憶する。このとき、店舗ごとの評価情報の数は、通常は複数の数となるが、投稿数が少ない場合には、0や1の数となる場合もある。なお、投稿サイトサーバ20が複数存在している場合には、取得部11は、各投稿サイトサーバ20からそれぞれ店舗ごとに評価情報を取得する。
【0024】
ここで、本実施形態では、同一の事業者によって複数の店舗が運営されていることとなるが、この場合、取得部11は、複数の店舗が関連付けられた店舗グループを予め記憶している。このため、取得部11は、店舗グループを形成する複数の店舗それぞれに対応する評価情報を投稿サイトサーバ20から取得して、取得した評価情報を、複数の店舗の店舗グループでまとめて評価情報記憶部16に記憶する。
【0025】
集計部12(集計手段)は、評価情報記憶部16に記憶されている評価情報を集計する。例えば、集計部12は、所定の店舗グループを構成している複数の店舗の評価情報に対して、店舗ごとに、評価情報の数と評価値とを集計する。具体的に、集計部12は、まず、店舗ごとに、評価情報の数をカウントして算出する。また、集計部12は、店舗ごとに、数値で表されている評価値の平均値を算出し、評価集計値として算出する。これにより、1店舗につき、1つの評価情報の数と、1つの評価集計値と、が生成される。但し、評価集計値は、店舗ごとの評価値の平均値であることに限定されず、店舗ごとの評価値の最頻出値や、店舗ごとの評価値からランダムに抽出した評価値の平均値など、いかなる方法で集計した値であってもよい。
【0026】
また、集計部12は、店舗毎に設定された属性に応じて、属性毎の評価情報の数と評価値とを集計する。ここで、店舗には、予め設定された属性の種類毎に、店舗が該当する属性値が付与されている。属性の種類としては、店舗名、都道府県(所在地)、ブランド、フランチャイジー、エリアマネージャー、立地、駐車場の有無、などがある。このため、店舗には、上述したような属性の種類毎に、属性値として、店舗の名称、所在する都道府県名、店舗自体のブランド名、店舗を運営するフランチャイジー名、店舗を管理するエリアマネージャー名(担当者名)、繁華街や郊外などの立地状況、駐車場の有無、といった情報が設定されている。なお、属性の種類からは、店舗名のような店舗に固有な情報を除いてもよい。つまり、属性は、複数の店舗が属しうる特徴であってもよい。
【0027】
そして、集計部12は、属性の種類毎において、その種類内における属性値毎に、かかる属性値が設定された店舗の評価情報を集計する。一例として、都道府県といった属性の種類において、東京都といった属性に対しては、東京都の属性が設定された全ての店舗に対する評価情報に基づいて、評価情報の数を合計した合計値と、評価情報に含まれる評価値を1つに集計した評価集計値と、を算出する。これにより、1つの属性つまり都道府県につき、評価情報の数の1つの合計値と、1つの評価集計値と、が生成される。同様に、集計部12は、ブランド名毎、フランチャイジー毎、などの属性毎に、評価情報の数の合計値と評価集計値とを算出する。なお、店舗名も属性であるため、上述したように店舗毎に算出した評価情報の数と評価集計値とは、属性毎の評価情報の数の合計値と評価集計値であると言える。
【0028】
また、集計部12は、上述したように属性毎に算出した評価情報の数の合計値と評価集計値とに基づいて、属性の種類毎に、各属性を予め設定された評価グループに分類する。例えば、評価グループは、評価情報の数の合計値と評価集計値についてそれぞれ設定された閾値によって分類される。一例として、属性の種類が店舗名である場合には、「評価グループA:評価集計値3.7以上、評価情報の数:20以上」、「評価グループB:評価集計値3.7未満、評価情報の数:20以上」、「評価グループC:評価情報の数:20未満」というように3つのグループが設定される。この場合、評価グループAは、評価情報の数が十分であり、評価値がよい、と判断されたグループであり、評価グループBは、評価情報の数が十分であるが、評価値がよくない、と判断されたグループであり、評価グループCは、評価情報の数が不十分であり、評価が困難であるグループであると言える。なお、評価グループを分類する評価集計値や評価情報の数の閾値は、対象とする属性の種類や、収集された評価情報の数や評価値によって変更されうる。例えば、属性の種類が都道府県である場合には、都道府県毎に複数の店舗が属することになり、都道府県毎に対する評価情報の数は多くなりうるため、それに応じて評価情報の数の閾値も大きく設定されうる。
【0029】
なお、集計部12は、上述した属性毎の評価情報の集計を事前に行ってもよく、後述するように、事業者端末30から属性の種類が選択された際に、選択された属性の種類について属性毎に評価情報を集計してもよい。また、集計部12は、期間が設定されている場合には、評価情報に含まれる時間情報に基づいて、設定された期間内の評価情報に対して集計を行ってもよい。あるいは、集計部12は、予め設定された期間毎、例えば、1カ月毎に、1カ月間における評価情報を集計してもよい。但し、集計部12は、いかなる期間の評価情報を集計してもよく、いかなるタイミングで集計を行ってもよい。
【0030】
出力部13(出力手段)は、上述したように集計した集計結果を、事業者端末30の表示装置に表示するよう出力する。具体的に、出力部13は、図3Aに示すように、評価情報の数と評価値とを座標軸とする座標平面上において、各属性の評価情報の数の合計値と評価集計値とに対応する座標に丸印を表示することで、座標平面上に各属性の分布を表示する。このとき、出力部13は、図3の符号Rに示すように、事業者端末30上に属性の種類を選択する属性選択欄Rを表示する。このため、出力部13は、属性選択欄Rに入力された事業者端末30から属性の種類の選択を受け付けて、選択された属性の種類に含まれる属性の分布を表示する。例えば、図3の例では、属性選択欄Rで「店舗」といった属性の種類が選択されているため、各店舗の分布を表示しており、図4の例では、「都道府県」といった属性の種類が選択されているため、都道府県毎の集計結果に基づいて各都道府県の分布を表示している。
【0031】
また、出力部13は、属性の分布を表示する際に、各属性が分類された評価グループを識別可能なように属性の分布を表示する。例えば、出力部13は、評価グループ毎に色分けして各属性を表示する。図3Aは、属性の種類が店舗である場合の一例であり、各店舗を「評価グループA:評価集計値3.7以上、評価情報の数:20以上」、「評価グループB:評価集計値3.7未満、評価情報の数:20以上」、「評価グループC:評価情報の数:20未満」というように3つの評価グループに分類して表示しており、このとき、評価グループA(Ga)を黒色、評価グループB(Gb)を灰色、評価グループC(Gc)を白色、で表示している。また、図4は、属性の種類が都道府県である場合の一例であり、各都道府県を「評価グループA:評価集計値3.7以上、評価情報の数:300以上」、「評価グループB:評価集計値3.7未満、評価情報の数:300以上」、「評価グループC:評価情報の数:300未満」というように3つの評価グループに分類して表示しており、このとき、評価グループA(Ga)を黒色、評価グループB(Gb)を灰色、評価グループC(Gc)を白色、で表示している。なお、各属性が分類される評価グループを識別可能なよう表示する方法は、上述したような色分けで行うことに限定されず、いかなる方法で行ってもよい。例えば、出力部13は、図3Bに示すように、座標平面上に上述した閾値に対応する線(図3Bでは点線)を表示し、線で区分けされた領域で評価グループを識別してもよい。また、出力部13は、図3Bのように座標平面上における閾値に対応する線で区分けした各領域自体をそれぞれ異なる色で色付けして表示することで、各領域の色分けにて評価グループを識別してもよい。なお、各領域を色分けして評価グループを識別する場合には、図3Bに示すような点線は表示しなくてもよい。
【0032】
また、出力部13は、上述した座標平面上において、事業者端末30から属性が選択された場合には、かかる属性に含まれる店舗の情報を表示する。例えば、図5に示す属性の種類が店舗である例では、事業者の操作によってある店舗の丸印がマウスオーバーされることで選択された際に、かかる店舗の情報として、「AA店舗AA支店(店舗名)、評価:3.0(評価値)、件数:87件(評価情報の数)」、をポップアップにて表示する。また、図6に示す属性の種類が都道府県である例では、事業者の操作によってある都道府県の丸印がマウスオーバーされることで選択された際に、かかる都道府県の情報として、「東京都(都道府県名)、評価:3.85(評価値)、件数:1050件(評価情報の数の合計値)」、をポップアップにて表示する。このとき、「評価」と「件数」は、選択された都道府県である東京都に属する全ての店舗に対する評価情報の数の合計値と、評価値を集計した評価集計値である。なお、選択された属性に複数の店舗が属している場合には、ポップアップに全て又は一部の店舗の店舗名などの情報を表示してもよい。
【0033】
さらに、出力部13、上述した選択された属性の情報として、かかる属性に含まれる店舗に対する評価情報に含まれる文章情報も表示する。例えば、出力部13は、図6に示すようにマウスオーバーによって選択された属性(東京都)の情報を表示する際に、文章情報を表示させるための情報である「口コミを見る」といったリンクを表示する。そして、かかるリンクが事業者端末30によってクリックされるなどにより選択されると、出力部13は、図7に示すように、選択された属性(東京都)に属する店舗に対する文章情報である口コミ情報を一覧表示する。このとき、口コミ情報の一覧には、評価対象である店舗の店舗名、評価情報が投稿された投稿サイトの名称、評価値、評価内容を表す文章情報、日時、投稿者名、などである。
【0034】
[動作]
次に、上述した情報処理システムの動作、特に管理サーバ10の動作を、主に図8フローチャートを参照して説明する。
【0035】
まず、投稿サイトサーバ20には、投稿サイトに店舗に関する評価情報が利用者から投稿されて公開されており、一般ユーザから閲覧可能となっている。
【0036】
管理サーバ10は、定期的に、あるいは、任意のタイミングで、投稿サイトサーバ20から各投稿サイトで公開されている評価情報を取得する(ステップS1)。そして、管理サーバ10は、投稿サイトサーバ20から取得した評価情報を店舗ごとに記憶しておく。
【0037】
その後、管理サーバ10は、設定された期間の評価情報の集計を行う(ステップS2)。このとき、管理サーバ10は、店舗毎や都道府県毎など属性毎に、評価情報の数の合計値と評価集計値とを算出し、算出した値に基づいて属性を各評価グループに分類する。
【0038】
そして、管理サーバ10は、評価情報の集計結果を、事業者端末30に表示するよう出力する(ステップS3)。例えば、管理サーバ10は、事業者端末30から選択された属性の種類について、各属性の評価情報の数の合計値と評価集計値とに基づいて各属性の分布を表示する。このとき、管理サーバ10は、各属性の表示と、属性が分類された評価グループに応じた色で表示する。例えば、図3Aに示すように各店舗の分布を評価グループに応じて色分けして表示したり、図4に示すように各都道府県の分布を評価グループに応じて色分けして表示する。なお、管理サーバ10は、事業者端末30によって属性選択欄Rで属性の種類が変更された場合には、変更後の属性の種類に含まれる属性の分布を表示する。
【0039】
また、管理サーバ10は、事業者端末30によって座標平面上において属性が選択された場合には(ステップS4でYes)、かかる属性に含まれる店舗の情報を表示する(ステップS5)。例えば、図6に示すように、事業者端末30からの操作によって座標平面上のある都道府県(東京都)の丸印がマウスオーバーによって選択された場合には、かかる都道府県の情報として、「東京都(都道府県名)、評価:3.85(評価値)、件数:1050件(評価情報の数の合計値)」、をポップアップにて表示する。さらに、管理サーバ10は、ポップアップによって表示された「口コミを見る」が事業者端末30によって選択されると、図7に示すように、選択された属性(東京都)に属する店舗に対する文章情報である口コミ情報を一覧表示する。
【0040】
以上のように、本発明では、複数の店舗に対する評価情報から、店舗の属性毎に評価情報の数と評価値とを集計して、集計結果を属性の分布にて出力している。このため、事業者としては、店舗の属性毎の評価の分布を得ることができ、今後の改善の参考にすることができる。その結果、評価情報のさらなる有効利用を図ることができる。
【0041】
<実施形態2>
次に、本発明の第2の実施形態を、図9乃至図11を参照して説明する。図9乃至図11は、情報処理システムの処理動作を説明するための図である。
【0042】
本実施形態における情報処理システム、特に、管理サーバ10は、実施形態1で説明したものとほぼ同様の構成を備えている。これに加え、本実施形態における管理サーバ10は以下の構成を備える。
【0043】
まず、本実施形態における管理サーバ10は、評価のよい評価グループに属する店舗の評価情報と、他の評価グループに属する店舗の評価情報と、を比較可能とするための機能を備える。例えば、図9は、属性の種類が都道府県である例であり、都道府県毎の評価情報の分布を示しているが、評価値が高い評価グループAの都道府県に属する店舗の評価情報と、評価値が低い評価グループBの都道府県に属する店舗の評価情報と、を比較することで、評価グループAに属する店舗の運営、接客、施策、ノウハウなどの情報を、評価グループBの店舗に提供することができ、評価グループBに属する店舗の売上額の増加を図ることができると考えられる。あるいは、評価グループAに属する店舗と評価グループBに属する店舗との相違点を特定できるとも考えられ、特定した相違点から評価グループBの店舗の改善を図り、売上額の増加を図ることができるとも考えられる。このような観点から、本実施形態における管理サーバ10は以下の構成を備える。
【0044】
本実施形態における管理サーバ10の集計部12は、評価グループ毎に、評価グループに属する店舗に対する評価情報を分析して、評価情報に含まれる文章情報と評価値に基づく情報とを対応付けた文章評価情報を生成する。特に、集計部12は、評価情報に基づいて、文章情報に含まれるキーワードに、評価値を分類した分類毎の割合を対応付けた文章評価情報を生成する。
【0045】
具体的に、集計部12は、評価グループ毎に、店舗に対する各評価情報に含まれる文章情報と評価値とを抽出し、まず文章情報から予め設定されたキーワードを抽出する。例えば、店舗が「薬局」である場合には、一例として、「処方箋」、「調剤」、「薬剤師」をキーワードとする。そして、集計部12は、キーワード毎に、かかるキーワードを含む評価情報の評価値をその値に応じて分類する。例えば、評価値に対する分類閾値を予め設定しておき、評価値が分類閾値以上である場合には評価が高い分類に、評価値が分類閾値未満である場合には評価が低い分類に分類する。さらに、集計部12は、評価グループ毎、かつ、キーワード毎に、そのキーワードを含む評価情報の評価値が分類された高い分類と低い分類との割合を算出する。
【0046】
ここで、図10に、評価グループ毎に生成した文章評価情報を生成した一例を示す。この図においては、まず評価グループAに属する店舗に対する評価情報が1271件抽出され、評価グループBに属する店舗に対する評価情報が1146件抽出されている。そして、評価グループA、評価グループBで区別して、各評価情報の文章情報から、「処方箋」、「調剤」、「薬剤師」のキーワードが含まれる評価情報を抽出し、キーワード毎に評価情報の評価値が閾値に対して高いか低いかを判定し、評価値が高い分類と低い分類との割合を算出する。図10の例では、キーワード「処方箋」については、評価グループAに属する店舗に対する評価情報では、評価が高い分類が83%、評価が低い分類が17%であり、評価グループBに属する店舗に対する評価情報では、評価が高い分類が79%、評価が低い分類が21%である。
【0047】
そして、本実施形態における管理サーバ10の出力部13は、上述したように生成した文章評価情報を、評価グループ毎に区別して事業者端末30に表示するよう出力する。特に、出力部13は、同一のキーワードに対応する文章評価情報を、異なる評価グループ間で比較可能なように表示するよう出力する。例えば、出力部13は、図10に示すように、評価グループAと評価グループBとで、同一のキーワードに対する評価の分類の割合を並べて表示することで、評価を比較することができるようになる。
【0048】
ここで、図10の例において、評価グループAと評価グループBとの評価を比較する。キーワード「処方箋」については、評価が高い分類と評価が低い分類との割合が同程度であることがわかる。一方で、キーワード「薬剤師」については、評価グループAに属する店舗に対する評価情報では、評価が高い分類が75%、評価が低い分類が25%であり、評価グループBに属する店舗に対する評価情報では、評価が高い分類が29%、評価が低い分類が71%である。そして、キーワード「薬剤師」について評価グループAと評価グループBとの評価を比較すると、評価が高い分類と評価が低い分類との割合が正反対であることがわかる。つまり、評価グループAの店舗に対してキーワード「薬剤師」が含まれる評価値は高い傾向にあるが、評価グループBの店舗に対してキーワード「薬剤師」が含まれる評価値は低い傾向にあることがわかる。
【0049】
また、出力部13は、上記比較結果を受けて、キーワード「薬剤師」を含む評価情報を抽出して、事業者端末30に出力してもよい。例えば、出力部13は、上述したように同一のキーワードに対して、評価グループ間で評価が高い分類と評価が低い分類との割合が正反対であるなど所定の基準を満たす場合には、そのキーワードを含む評価情報を抽出して出力してもよい。これにより、事業者側は、評価グループAに属する店舗に対するキーワード「薬剤師」を含む評価情報と、評価グループBに属する店舗に対するキーワード「薬剤師」を含む評価情報と、を比較してその相違点を分析することで、評価グループBに属する店舗の運営の改善に利用することができる。
【0050】
なお、上述した図10の例では、評価グループ間において、文章情報に同一のキーワードが含まれる評価情報の評価値を比較しているが、キーワードが完全同一ではなく、同一の意味のキーワードが含まれる評価情報の評価値を評価グループ間で比較してもよい。また、文章情報内のキーワードが同一文字あるいは同一意味であるという基準を満たすことに限定されず、文章情報が予め設定された何らかの基準を満たす場合に、かかる文章情報を含む評価情報の評価値を、評価グループ間で比較してもよい。
【0051】
なお、管理サーバ10は、3つ以上の評価グループそれぞれの評価情報を抽出し、3つ以上の評価グループ間の評価情報を比較してもよい。また、管理サーバ10は、分類された評価グループのうち、最も評価が高い評価グループや最も評価が低い評価グループなど、所定の評価グループに属する店舗の評価情報を抽出して、事業者側に提示するよう出力してもよい。また、管理サーバ10は、分類された評価グループのうち所定の評価グループに属する店舗に関する評価情報以外の情報を抽出してもよい。例えば、管理サーバ10は、最も評価が高い評価グループに属する店舗に関連付けられて予め登録されている運営情報、例えば、接客方法、仕入方法、価格設定方法、ノウハウ、などの情報を抽出して、事業者側に提示してもよい。
【0052】
また、本実施形態における管理サーバ10は、さらに以下の構成も備える。まず、管理サーバ10の集計部12は、各評価グループに分類された属性に属する店舗に対する評価情報に含まれるアクセス情報を集計する。例えば、集計部12は、評価グループ毎に、評価情報に含まれるアクセス情報を種別毎(経路案内、電話、ウェブサイトなど)に分類し、評価グループ内の全ての評価情報の数に対する各種別の数の割合を算出する。このとき、集計部12は、月ごとなど一定の期間毎の評価情報を対象として、アクセス情報を集計してもよい。但し、アクセス情報の集計方法は、いかなる方法であってもよい。
【0053】
そして、本実施形態における管理サーバ10の出力部13は、各評価グループに属する店舗に対する利用者のアクセス状況、つまり、上述したように集計したアクセス情報を、事業者端末30に表示するよう出力する。例えば、出力部13は、図11に示すように、月ごと、かつ、評価グループごとに、かかるグループに属する店舗数を表示すると共に、評価情報の数に対するアクセス種別ごとの割合を表示してもよい。図11の例では、12月の評価グループBに属する店舗については、評価情報を投稿した利用者のうち、経路案内を利用した利用者は0.70%、電話を利用した利用者は0.28%、ウェブサイトを利用した利用者は0.55%、というように表示される。
【0054】
以上、上記実施形態等を参照して本願発明を説明したが、本願発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明の範囲内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。また、上述した取得部11、集計部12、出力部13、評価情報記憶部16の機能のうちの少なくとも一以上の機能は、ネットワーク上のいかなる場所に設置され接続された情報処理装置で実行されてもよく、つまり、いわゆるクラウドコンピューティングで実行されてもよい。
【0055】
なお、上述したプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD-ROM(Read Only Memory)、CD-R、CD-R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【0056】
<付記>
上記実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうる。以下、本発明における情報処理システム、情報処理方法、プログラムの構成の概略を説明する。但し、本発明は、以下の構成に限定されない。
(付記1)
店舗に対する評価の度合いを表す評価値を含む評価情報に基づいて、前記店舗毎に、前記評価情報の数と、前記評価値と、を集計すると共に、前記店舗に設定された属性毎に、前記属性に含まれる前記店舗に対する前記評価情報の数を合計した合計値と、当該評価情報に含まれる前記評価値を1つに集計した評価集計値と、を算出する集計手段と、
前記評価情報の数と前記評価値とをそれぞれ座標軸とする座標空間に、前記合計値と前記評価集計値とに基づく前記属性の分布を表示するよう出力する出力手段と、
を備えた情報処理システム。
(付記2)
付記1に記載の情報処理システムであって、
前記出力手段は、前記属性の種類の選択を受け付けて、選択された前記属性の種類について前記属性の分布を表示するよう出力する、
情報処理システム。
(付記3)
付記1又は2に記載の情報処理システムであって、
前記集計手段は、前記合計値と前記評価集計値とに基づいて前記属性をグループに分類し、
前記出力手段は、前記グループを識別可能なように前記属性の分布を表示するよう出力する、
情報処理システム。
(付記4)
付記3に記載の情報処理システムであって、
前記出力手段は、前記グループ毎に色分けして前記属性の分布を表示するよう出力する、
情報処理システム。
(付記5)
付記1乃至4のいずれかに記載の情報処理システムであって、
前記出力手段は、前記座標空間上において選択された前記属性に含まれる前記店舗の情報を表示するよう出力する、
情報処理システム。
(付記6)
付記5に記載の情報処理システムであって、
前記出力手段は、前記座標空間上において選択された前記属性に含まれる前記店舗の情報として、当該店舗を文章にて評価した文章情報を含む前記評価情報を表示するよう出力する、
情報処理システム。
(付記7)
付記1乃至6のいずれかに記載の情報処理システムであって、
前記集計手段は、前記合計値と前記評価集計値とに基づいて前記属性をグループに分類し、前記グループ毎に、当該グループに含まれる前記店舗を文章にて評価した文章情報に、当該店舗に対する前記評価値に基づく情報を対応付けた文章評価情報を生成し、
前記出力手段は、前記グループ毎に区別して前記文章評価情報を表示するよう出力する、
情報処理システム。
(付記8)
付記7に記載の情報処理システムであって、
前記集計手段は、前記グループ毎に、当該グループに含まれる前記店舗を評価した前記文章情報から抽出したキーワードに、当該店舗に対する前記評価値に基づく情報を対応付けた前記文章評価情報を生成する、
情報処理システム。
(付記9)
付記8に記載の情報処理システムであって、
前記集計手段は、前記グループ毎に、当該グループに含まれる前記店舗の前記文章情報から抽出した前記キーワードに、当該店舗に対する前記評価値を分類した各分類の割合を対応付けた前記文章評価情報を生成する、
情報処理システム。
(付記10)
付記8又は9に記載の情報処理システムであって、
前記出力手段は、同一の前記キーワードに対応する前記文章評価情報を、異なる前記グループ間で比較可能なように表示するよう出力する、
情報処理システム。
(付記11)
付記3に記載の情報処理システムであって、
前記集計手段は、前記評価情報を入力した利用者による前記店舗へのアクセス方法を表すアクセス情報を取得して、前記グループ毎に、当該グループに属する前記店舗の前記アクセス情報を集計し、
前記出力手段は、前記グループ毎に区別して前記アクセス情報を出力する、
情報処理システム。
(付記12)
店舗に対する評価の度合いを表す評価値を含む評価情報に基づいて、前記店舗毎に、前記評価情報の数と、前記評価値と、を集計すると共に、前記店舗に設定された属性毎に、前記属性に含まれる前記店舗に対する前記評価情報の数を合計した合計値と、当該評価情報に含まれる前記評価値を1つに集計した評価集計値と、を算出し、
前記評価情報の数と前記評価値とをそれぞれ座標軸とする座標空間に、前記合計値と前記評価集計値とに基づく前記属性の分布を表示するよう出力する、
情報処理方法。
(付記13)
店舗に対する評価の度合いを表す評価値を含む評価情報に基づいて、前記店舗毎に、前記評価情報の数と、前記評価値と、を集計すると共に、前記店舗に設定された属性毎に、前記属性に含まれる前記店舗に対する前記評価情報の数を合計した合計値と、当該評価情報に含まれる前記評価値を1つに集計した評価集計値と、を算出し、
前記評価情報の数と前記評価値とをそれぞれ座標軸とする座標空間に、前記合計値と前記評価集計値とに基づく前記属性の分布を表示するよう出力する、
処理をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【符号の説明】
【0057】
10 管理サーバ
11 取得部
12 集計部
13 出力部
16 評価情報記憶部
20 投稿サイトサーバ
30 事業者端末
【要約】
【課題】商品・サービスの評価情報のさらなる有効利用を図ること。
【解決手段】本発明の情報処理システム10は、店舗に対する評価の度合いを表す評価値を含む評価情報に基づいて、店舗毎に評価情報の数と評価値とを集計すると共に、店舗に設定された属性毎に、属性に含まれる店舗に対する前記評価情報の数を合計した合計値と、評価情報に含まれる前記評価値を1つに集計した評価集計値と、を算出する集計手段12と、評価情報の数と評価値とをそれぞれ座標軸とする座標空間に、合計値と評価集計値とに基づく属性の分布を表示するよう出力する出力手段13と、を備える。
【選択図】図2
図1
図2
図3A
図3B
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11