(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-17
(45)【発行日】2023-10-25
(54)【発明の名称】折り畳み式の端末
(51)【国際特許分類】
H04M 1/02 20060101AFI20231018BHJP
H05K 5/02 20060101ALI20231018BHJP
【FI】
H04M1/02 C
H05K5/02 V
(21)【出願番号】P 2019547274
(86)(22)【出願日】2018-09-27
(86)【国際出願番号】 CN2018108034
(87)【国際公開番号】W WO2020015185
(87)【国際公開日】2020-01-23
【審査請求日】2021-08-11
(31)【優先権主張番号】201810775832.9
(32)【優先日】2018-07-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】516180667
【氏名又は名称】北京小米移動軟件有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Xiaomi Mobile Software Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.018, Floor 8, Building 6, Yard 33, Middle Xierqi Road, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【氏名又は名称】岩池 満
(72)【発明者】
【氏名】王 玉文
【審査官】大橋 達也
(56)【参考文献】
【文献】韓国公開特許第10-2017-0069115(KR,A)
【文献】米国特許出願公開第2007/0072656(US,A1)
【文献】特表2017-510065(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0278222(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2014/0196254(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04M 1/02
H05K 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
折り畳み式の端末において、
第1の本体、第2の本体、及び、前記第1の本体と前記第2の本体を連結する回転軸を含む本体と、
前記本体の一側に固定されたフレキシブルディスプレイスクリーンと、
互いに吸引する第1の磁性体と第2の磁性体とを含む少なくとも1組の第1の磁性アセンブリと
を備え、
前記第1の磁性体は、前記第1の本体における前記回転軸から離れた一側に位置し、前記第2の磁性体は、前記第2の本体における前記回転軸から離れた一側に位置し、
前記フレキシブルディスプレイスクリーンが折り畳み状態にあると、各組の第1の磁性アセンブリの中の前記第1の磁性体と前記第2の磁性体との位置は向かい合い、
前記第1の本体と前記第2の本体との間の夾角が角度閾値未満であると、前記第1の磁性体と第2の磁性体との間の吸引力によって、前記フレキシブルディスプレイスクリーンが半折り畳み状態から前記折り畳み状態に切り替えられるように制御され、
前記折り畳み式の端末は、
互いに排斥する第3の磁性体と第4の磁性体とを含む少なくとも1組の第2の磁性アセンブリと、互いに吸引する第5の磁性体と第6の磁性体とを含む少なくとも1組の第3の磁性アセンブリ
とを
さらに備え、
前記第3の磁性体は、前記第1の本体における前記回転軸に近接した一側に位置し、前記第4の磁性体は、前記第2の本体における前記回転軸に近接した一側に位置し、
前記フレキシブルディスプレイスクリーンが前記折り畳み状態にあると、前記第3の磁性体と前記第4の磁性体とは互いに当接される位置関係を有し、
前記第1の本体と前記第2の本体との間の夾角が前記角度閾値未満であると、前記第1の磁性体と前記第2の磁性体との間の吸引力のモーメントは前記第3の磁性体と前記第4の磁性体との間の斥力のモーメントよりも大きく、前記フレキシブルディスプレイスクリーンは前記半折り畳み状態から前記折り畳み状態に切り替えられ、
前記第1の本体と前記第2の本体との間の夾角が前記角度閾値よりも大きいと、前記吸引力のモーメントは前記斥力のモーメントよりも小さく、前記フレキシブルディスプレイスクリーンは前記半折り畳み状態から展開状態に切り替えられ、
前記第5の磁性体は、前記第1の本体における前記フレキシブルディスプレイスクリーンと向かい合う一側に位置し、且つ、前記回転軸に近接し、前記第6の磁性体は、前記第2の本体における前記フレキシブルディスプレイスクリーンと向かい合う一側に位置し、且つ、前記回転軸に近接し、前記フレキシブルディスプレイスクリーンが完全な展開状態にあると、各組の第3の磁性アセンブリの中の前記第5の磁性体と前記第6の磁性体との位置は向かい合い、
前記フレキシブルディスプレイスクリーンが前記展開状態にあると、前記フレキシブルディスプレイスクリーンは、前記第5の磁性体と前記第6の磁性体との間の吸引力のモーメントの制御によって、前記展開状態から完全な展開状態に切り替えられる
ことを特徴とする折り畳み式の端末。
【請求項2】
各組の第1の磁性アセンブリの中の前記第1の磁性体と前記第2の磁性体との間に、磁気遮蔽シートが設置されているか、
及び/或いは、
各組の第3の磁性アセンブリの中の前記第5の磁性体と前記第6の磁性体との間に、磁気誘導線を寄せ集めるための磁気遮蔽シートが設置されている
ことを特徴とする請求項1に記載の折り畳み式の端末。
【請求項3】
各組の第2の磁性アセンブリの中の前記第3の磁性体と前記第4の磁性体との間に、磁気遮蔽シートが設置されており、
その中、前記磁気遮蔽シートは、磁気誘導線を寄せ集めるために用いられる
ことを特徴とする請求項
1に記載の折り畳み式の端末。
【請求項4】
前記本体が一つの第1の本体と一つの第2の本体とを含むと、前記第1の本体と前記第2の本体との大きさは同一である
ことを特徴とする請求項1乃至
3の中のいずれか1項に記載の折り畳み式の端末。
【請求項5】
前記本体が二つの第1の本体を含むと、前記二つの第1の本体はそれぞれ前記第2の本体の両端に位置する
ことを特徴とする請求項1乃至
3の中のいずれか1項に記載の折り畳み式の端末。
【請求項6】
前記二つの第1の本体の大きさの合計は、前記第2の本体の大きさと等しい
ことを特徴とする請求項
5に記載の折り畳み式の端末。
【請求項7】
前記二つの第1の本体の大きさは、いずれも、前記第2の本体の大きさの半分である
ことを特徴とする請求項
6に記載の折り畳み式の端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本公開は、コンピュータ技術の分野に関し、特に、折り畳み式の端末に関する。
【背景技術】
【0002】
フレキシブルディスプレイスクリーンは、屈曲可能な機能を有するので、フレキシブルディスプレイスクリーンが搭載された端末も折り畳まれることができなければならない。
【0003】
関連技術で、フレキシブルディスプレイスクリーンが搭載された端末は、回転軸などの機械的な構造を備えていることが多く、回転軸の複数の動作構造によって端末の折り畳みや展開が実現されている。
【発明の概要】
【0004】
本公開は、関連技術での問題を解決するために、折り畳み式の端末を提供する。
【0005】
本公開の実施例の第1の態様によると、折り畳み式の端末を提供し、前記端末は、
第1の本体、第2の本体、及び、前記第1の本体と前記第2の本体を連結する回転軸を含む本体と、
前記本体の一側に固定されたフレキシブルディスプレイスクリーンと、
互いに吸引する第1の磁性体と第2の磁性体とを含む少なくとも1組の第1の磁性アセンブリとを備え、前記第1の磁性体は、前記第1の本体における前記回転軸から離れた一側に位置し、前記第2の磁性体は、前記第2の本体における前記回転軸から離れた一側に位置し、前記フレキシブルディスプレイスクリーンが折り畳み状態にあると、各組の第1の磁性アセンブリの中の前記第1の磁性体と前記第2の磁性体との位置は向かい合い、
前記第1の本体と前記第2の本体との間の夾角が角度閾値未満であると、前記第1の磁性体と前記第2の磁性体との間の吸引力によって、前記フレキシブルディスプレイスクリーンが半折り畳み状態から前記折り畳み状態に切り替えられるように制御される。
【0006】
本公開の実施例によって提供される技術案は、以下の有益な効果を含み得る。
【0007】
回転軸の中の動作構造を利用して端末の折り畳みを実現することではなく、第1の磁性アセンブリ同士の間の吸引力によって端末の折り畳みが実現されるので、回転軸の設計が簡単になり、複数の動作構造の製造公差に起因する動かなくなる故障を回避し、折り畳みの成功率を向上させることができる。
【0008】
第1の本体と第2の本体との間の夾角が角度閾値未満であると、吸引力によってフレキシブルディスプレイスクリーンが自動的に半折り畳み状態から折り畳み状態に切り替えられるように制御され、この過程でユーザによって手動で折り畳む必要がない。それで、第1の磁性アセンブリを利用して端末の折り畳み過程で補助力を提供できるため、回転軸などの機械的構造によって端末の折り畳みと展開とを実現する際のユーザによってその過程の全体にわたって力を使わなければならないとの問題を回避して、ユーザーエクスペリエンスを向上させた。
【0009】
以上の一般的な記述と以下の詳細な記述は、ただ例示的なものであり、本公開を制限するものではないと、理解するべきである。
【図面の簡単な説明】
【0010】
ここでの図面は、明細書に合併されて本明細書の一部を構成して本公開に合致する実施例を示し、明細書とともに本公開の原理の説明するのに用いられる。
【
図1】
図1は、例示的な一実施例に係る折り畳み式の端末の構成を示す模式図である。
【
図2】
図2は、例示的な一実施例に係る折り畳み式の端末の構成を示す模式図である。
【
図3】
図3は、例示的な一実施例に係る折り畳み式の端末の構成を示す模式図である。
【
図4】
図4は、例示的な一実施例に係る折り畳み式の端末の構成を示す模式図である。
【
図5】
図5は、例示的な一実施例に係る折り畳み式の端末の構成を示す模式図である。
【
図6】
図6は、例示的な一実施例に係る折り畳み式の端末の構成を示す模式図である。
【
図7】
図7は、例示的な一実施例に係る折り畳み式の端末の構成を示す模式図である。
【
図8】
図8は、例示的な一実施例に係る折り畳み式の端末の構成を示す模式図である。
【
図9】
図9は、例示的な一実施例に係る折り畳み式の端末の構成を示す模式図である。
【
図10】
図10は、例示的な一実施例に係る折り畳み式の端末の構成を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
ここで、例示的な実施例を詳細に説明し、その例は、図面に示している。以下の記述において、図面が言及される場合に特に明示しない限り、異なる図面中の同一の符号は、同一或は類似した要素を意味する。以下の例示的な実施例において記述する実施方法は、本公開に合致するすべての実施方法を代表するものではない。逆に、それらは、添付の特許請求の範囲において詳細に記述された、本公開のいくつかの態様と合致する装置、及び方法の例に過ぎない。
【0012】
図1は、例示的な一実施例に係る折り畳み式端末の構成を示す模式図である。
図1に示すように、上記端末は、
第1の本体111、第2の本体112、及び、第1の本体111と第2の本体112を連結する回転軸113を含む本体110と、
本体110の一側に固定されたフレキシブルディスプレイスクリーン120と、
互いに吸引する第1の磁性体131と第2の磁性体132とを含む少なくとも1組の第1の磁性アセンブリ130とを備え、ここで、第1の磁性体131は、第1の本体111における回転軸113から離れた一側に位置し、第2の磁性体132は、第2の本体112における回転軸113から離れた一側に位置し、また、フレキシブルディスプレイスクリーン120が折り畳み状態にあると、各組の第1の磁性アセンブリ130中の第1の磁性体131と第2の磁性体132の位置は互いに向かい合い、
第1の本体111と第2の本体112との間の夾角が角度閾値未満であると、第1の磁性体131と第2の磁性体131との間の吸引力によって、フレキシブルディスプレイスクリーン120が半折り畳み状態から折り畳み状態に切り替えられるように制御される。
【0013】
その中、半折り畳み状態とは、第1の本体111と第2の本体112との間の夾角が0°より大きく、且つ、90°より小さい状態を意味し、折り畳み状態とは、完全な折り畳みおよび基本的に完全な折り畳みの状態を意味し、完全な折り畳みの時は、第1の本体111と第2の本体112との間の夾角が0°と等しく、基本的に完全な折り畳みの時は、第1の本体111と第2の本体112との間の夾角は、約0°と等しく、即ち、夾角が0°に接近する非常に小さい角度範囲内にある。
【0014】
図1で、2組の第1の磁性アセンブリ130を含み、第1の磁性体131の磁性は北極(N)であり、第2の磁性体132の磁性は南極(S)である例を挙げて、説明する。
【0015】
上記のように、本公開によって提供される折り畳み式の端末によると、回転軸中の動作構造を利用して端末の折り畳みを実現することではなく、第1の磁性アセンブリ同士の間の吸引力によって端末の折り畳みが実現されるので、回転軸の設計が簡単になり、複数の動作構造の製造公差による動かなくなる故障を回避し、折り畳みの成功率を向上させることができる。
【0016】
第1の本体と第2の本体との間の夾角が角度閾値未満であると、吸引力によってフレキシブルディスプレイスクリーンが自動的に半折り畳み状態から折り畳み状態に切り替えられるように制御し、この過程でユーザによって手動で折り畳む必要がない。それで、第1の磁性アセンブリを利用して端末の折り畳み過程で補助力を提供できるため、回転軸などの機械的構造によって端末の折り畳みと展開とを実現する際のユーザによってその過程の全体にわたって力を使わなければならないとの問題を回避して、ユーザーエクスペリエンスを向上させた。
【0017】
図2は、例示的な一実施例に係る折り畳み式の端末の構成を示す模式図である。
図2に示すように、上記端末は、
第1の本体211、第2の本体212、及び、第1の本体211と第2の本体212を連結する回転軸213を含む本体210を、備える。
【0018】
その中、本体210は、端末中のフレキシブルディスプレイスクリーン220以外の部品を含み、本体210の外部は、後部ケースによってかぶされており、その内部には、端末中のメインボード、バッテリー、アンテナ、リアカメラなどが配置されており、本実施例は本体210に対し限定しない。
【0019】
本体210は、回転軸213によって二つの部分に分けられてもよく、その中の一つの部分を第1の本体211と称し、もう一つの部分を第2の本体212と称する。本実施例は、第1の本体211と第2の本体212で割り当てる本体210内部の部品に対し限定しない。区別の便利をために、
図1の左側の本体を第1の本体211と称し、右側の本体を第2の本体212と称する。
【0020】
本実施例中の回転軸213の作用は、第1の本体211と第2の本体212とを連結することであり、複数の動作構造を利用して端末の折り畳みと展開とを機械的に実現する必要がないので、本実施例中の回転軸213の設計は比較的に簡単になる。つまり、製造公差の問題に起因する動かなくなる故障が発生されないことになって、折り畳みと展開の成功率を確保できるほか、折り畳みと展開の手触りを向上させることができる。また、本実施例中の回転軸213は複数の動作構造を含む必要がないので、回転軸213のサイズを小さくすることができて、端末の外的な美観を向上させることができるほか、回転軸213の実現コストを低減できる。
【0021】
端末は、フレキシブルディスプレイスクリーン220をさらに備えてもよく、ここで、フレキシブルディスプレイスクリーン220は本体210の一側に固定される。その中、フレキシブルディスプレイスクリーン220は、本体210における後部ケースと反対の側に固定される。本実施例中のフレキシブルディスプレイスクリーン220のスクリーン全体は、本体210の一面を覆い、また、フレキシブルディスプレイスクリーン220が展開された状態では、全体的なスクリーンの表示効果がある。
【0022】
端末は、少なくとも1組の第1の磁性アセンブリ230をさらに備えてもよく、1組の第1の磁性アセンブリ230は、互いに吸引する第1の磁性体231と第2の磁性体232とを含み、第1の磁性体231は、第1の本体211における回転軸213から離れた一側に位置し、第2の磁性体232は、第2の本体212における回転軸213から離れた一側に位置する。
【0023】
第1の磁性体231と第2の磁性体232との互いの吸引とは、第1の磁性体231のフレキシブルディスプレイスクリーン220に近接した側の磁性と、第2の磁性体232のフレキシブルディスプレイスクリーン220に近接した側の磁性とが、互いに逆であることを意味する。以下、文句を簡素化するために、第1の磁性体231の磁性は、第1の磁性体231のフレキシブルディスプレイスクリーン220に近接した側の磁性を示し、第2の磁性体232の磁性は、第2の磁性体231のフレキシブルディスプレイスクリーン220に近接した側の磁性を示す。
【0024】
図2で、フレキシブルディスプレイスクリーン220上で第1の磁性体231と第2の磁性体232の磁性とが表記されており、また、第1の磁性体231の磁性が北極であり、第2の磁性体232の磁性が南極である例を挙げて説明する。実現する際には、第1の磁性体231の磁性を北極に設定し、第2の磁性体232の磁性を南極に設定してもよく、本実施例はこれらに対し限定しない。
【0025】
第1の磁性体231と回転軸213との間の距離と、第2の磁性体232と回転軸213との間の距離とは、同一であり、フレキシブルディスプレイスクリーン220が折り畳み状態にある時に、各組の第1の磁性アセンブリ230中の第1の磁性体231と第2の磁性体232との位置が向かい合うようにする。このようにして、第1の磁性体231と第2の磁性体232との間の吸引力は、端末の側辺と平行であり、端末が側辺の方向に沿って折り畳まれるように制御できるので、折り畳まれた後の端末の形状が比較的に真四角になって、携帯が便利になる。
【0026】
各組の第1の磁性アセンブリ230中の第1の磁性体231と第2の磁性体232との間には、磁気誘導線を寄せ集めるための磁気遮蔽シートが設置されており、磁気誘導線が寄せ集まれるほど、磁力が大きくなるので、第1の磁性体231と第2の磁性体232との間の吸引力を増加させることができる。
【0027】
第1の磁性体231と第2の磁性体232の磁力の大きさ、および、第1の磁性体231と回転軸213との間の距離は、吸引力のモーメントに関連され、詳しい説明は以下の記載を参照してよい。
【0028】
第1の磁性体231と第2の磁性体232とは、回転軸213を基準として対称であるので、以下、第1の磁性体231を例として、その位置の選択に対して説明する。第1の磁性体231と回転軸213との間の距離を確定した後、第1の本体211上で、回転軸213から上記距離が離れた一つの直線を確定でき、第1の磁性体231を上記直線上に配置すればよい。端末が1組の第1の磁性アセンブリ230を含む場合は、第1の磁性体231を直線の中間点に配置でき、端末が少なくとも2組の第1の磁性アセンブリ230を含む場合は、少なくとも二つの第1の磁性体231を上記直線上に均等に配置できる。
【0029】
端末が少なくとも2組の第1の磁性アセンブリ230を含む場合、すべての第1の磁性体231の磁性が同一であってもよいし、或いは、一部の第1の磁性体231の磁性が同一であり、もう一部の第1の磁性体231の磁性が互いに異なってもよく、本実施例はこれらに対し限定しないことを、説明する必要がある。
【0030】
端末は、少なくとも1組の第2の磁性アセンブリ240をさらに備えてもよく、1組の第2の磁性アセンブリ240は、互いに排斥する第3の磁性体241と第4の磁性体242とを含み、第3の磁性体241は、第1の本体211における回転軸213に近接した一側に位置し、第2の磁性体242は、第2の本体212における回転軸213に近接した一側に位置する。フレキシブルディスプレイスクリーン220が折り畳み状態にあると、第3の磁性体241と第4の磁性体242は互いに当接される位置関係を有する。
【0031】
第3の磁性体241と第4の磁性体242との互いの排斥とは、第3の磁性体241のフレキシブルディスプレイスクリーン220に近接した側の磁性と、第4の磁性体242のフレキシブルディスプレイスクリーン220に近接した側の磁性とが、同一であることを意味する。以下、文句を簡素化するために、第3の磁性体241の磁性は、第3の磁性体241のフレキシブルディスプレイスクリーン220に近接した側の磁性を示し、第4の磁性体242の磁性は、第4の磁性体242のフレキシブルディスプレイスクリーン220に近接した側の磁性を示す。
【0032】
図2で、フレキシブルディスプレイスクリーン220上で第3の磁性体241と第4の磁性体242との磁性が表記されており、また、第3の磁性体241の磁性が北極であり、第4の磁性体242の磁性が北極である例を挙げて説明する。実現する際には、第3の磁性体241の磁性を南極に設定し、第4の磁性体242の磁性を南極に設定してもよく、本実施例はこれらに対し限定しない。
【0033】
第3の磁性体241と回転軸213との間の距離と、第4の磁性体242と回転軸213との間の距離とは、同一であり、フレキシブルディスプレイスクリーン220が折り畳み状態にある時に、各組の第2の磁性アセンブリ240中の第3の磁性体241と第4の磁性体242との位置が向かい合うようにする。このようにして、第3の磁性体241と第4の磁性体242との間の斥力は、端末の側辺と平行であり、端末が側辺の方向を沿って展開されるように制御できるので、展開される端末の形状が比較的に真四角になって、使用が便利になる。
【0034】
各組の第2の磁性アセンブリ240中の第3の磁性体241と第4の磁性体242との間には、磁気誘導線を寄せ集めるための磁気遮蔽シートが設置されており、磁気誘導線が寄せ集まれるほど、磁力が大きくなるので、第3の磁性体241と第4の磁性体242との間の斥力を増加させることができる。
【0035】
第3の磁性体241と第4の磁性体242の磁力の大きさ、および、第3の磁性体241と回転軸213との間の距離は、斥力のモーメントに関連され、詳しい説明は以下の記載を参照してよい。
【0036】
第3の磁性体241と第4の磁性体242とは、回転軸213を基準として対称であるので、以下、第3の磁性体241を例として、その位置の選択に対して説明する。第3の磁性体241と回転軸213との間の距離を確定した後、第1の本体211上で、回転軸213から上記距離が離れた一つの直線を確定でき、第3の磁性体241を上記直線上に配置すればよい。端末が1組の第2の磁性アセンブリ240を含む場合は、第3の磁性体241を直線の中間点に配置でき、端末が少なくとも2組の第2の磁性アセンブリ240を含む場合は、少なくとも二つの第3の磁性体241を上記直線上に均等に配置できる。
【0037】
端末が少なくとも2組の第2の磁性アセンブリ240を含む場合、すべての第3の磁性体241の磁性が同一であってもよいし、或いは、一部の第3の磁性体241の磁性が同一であり、もう一部の第3の磁性体241の磁性が互いに異なってもよく、本実施例はこれらに対し限定しないことを、説明する必要がある。
【0038】
本実施例において、第1の本体211と第2の本体212との間の夾角が角度閾値未満であると、第1の磁性体231と第2の磁性体232との間の吸引力のモーメントは、第3の磁性体241と第4の磁性体242との間の斥力のモーメントよりも大きく、フレキシブルディスプレイスクリーン220は、半折り畳み状態から折り畳み状態に切り替えられる。第1の本体211と第2の本体212との間の夾角が角度閾値よりも大きいと、吸引力のモーメントは斥力のモーメントよりも小さく、フレキシブルディスプレイスクリーン220は半折り畳み状態から展開状態に切り替えられる。
【0039】
モーメントは、作用力に力腕を掛け算して得る値と等しく、作用力が物体を回転させる効果を示すためのものである。本実施例において、第1の磁性アセンブリ230に対して、第1の磁性体231と第2の磁性体232の磁力を調整することで、モーメント中の作用力を調整でき、つまり、磁束を調整することに相当する。もしくは、第1の磁性体231から回転軸までの距離を調整することで、モーメント中の力腕を調整して、吸引力のモーメントに対する調整を実現できる。同様に、第2の磁性アセンブリ240に対しても、第3の磁性体241と第4の磁性体242の磁力を調整することで、モーメント中の作用力を調整でき、つまり、磁束を調整することに相当する。もしくは、第3の磁性体241から回転軸までの距離を調整することで、モーメント中の力腕を調整して、斥力のモーメントに対する調整を実現できる。
【0040】
本実施例において、フレキシブルディスプレイスクリーン220が自動的に半折り畳み状態から折り畳み状態に切り替えられる時に、吸引力のモーメントが大き過ぎると、完全に折り畳まれる際に、第1の本体211と第2の本体212との間で激しい衝突が発生して、端末が破壊されることができる。フレキシブルディスプレイスクリーン220が自動的に半折り畳み状態から展開状態に切り替えられる時に、斥力のモーメントが大き過ぎると、展開される際に、フレキシブルディスプレイスクリーン220が反対方向に折り畳まれることになって、フレキシブルディスプレイスクリーン220が損傷する可能性がある。そのため、経験値に応じて吸引力のモーメントと斥力のモーメントを調整する必要があり、このようにすると、端末を保護するだけでなく、良好な手触りも一緒に実現できる。
【0041】
夾角が角度閾値と等しいと、吸引力のモーメントと斥力のモーメントとは同一であり、端末は静止状態にあることを、説明する必要がある。これから分れるように、角度閾値は、吸引力のモーメントと斥力のモーメントとがバランスになる時の第1の本体211と第2の本体212との間の夾角の角度値であり、経験値または実験値であってもよいが、本実施例はこれらに対し限定しない。
【0042】
本実施例において、半折り畳み状態とは、第1の本体211と第2の本体212との間の夾角が、0°より大きく、且つ、90°より小さい状態を意味し、即ち、
図2に示した状態である。折り畳み状態とは、完全な折り畳みおよび基本的に完全な折り畳みの状態を意味し、完全に折り畳まれた時の第1の本体211と第2の本体212との間の夾角は、0°と等しく、即ち、
図3に示した状態であり、基本的に完全な折り畳まれた時の第1の本体111と第2の本体112との間の夾角は、約0°と等しく、即ち、夾角が0°に接近する非常に小さい角度範囲内にある。展開状態とは、第1の本体211と第2の本体212との間の夾角が、90°より大きく、且つ、180°より小さい状態である。
【0043】
実現する際には、第1の本体211と第2の本体212との間の角度が、90°より大きく、且つ、180°より小さいと、フレキシブルディスプレイスクリーン220を、展開状態から完全な展開状態に切り替えられる必要がある。ここでの完全な展開状態とは、第1の本体211と第2の本体212との間の夾角が180°と等しい状態を意味し、
図4と
図5に示した状態である。その中、
図4は、その側面を示す図面であり、
図5は、その正面を示す平面図であり、また、
図4および
図5で、第1の本体211と第2の本体212との間の夾角は180°である。
【0044】
オプションとして、端末は、少なくとも1組の第3の磁性アセンブリ250をさらに備えてもよく、1組の第3の磁性アセンブリ250は、互いに吸引する第5の磁性体251と第6の磁性体252とを含み、第5の磁性体251は、第1の本体211におけるフレキシブルディスプレイスクリーン220と向かい合う一側に位置し、且つ、回転軸213に近接し、第6の磁性体252は、第2の本体212におけるフレキシブルディスプレイスクリーン220と向かい合う一側に位置し、且つ、回転軸213に近接する。フレキシブルディスプレイスクリーン220が展開状態にあると、フレキシブルディスプレイスクリーン220は、第5の磁性体251と第6の磁性体252との間の吸引力のモーメントの制御によって、展開状態から完全な展開状態に切り替えられる。
【0045】
簡単に説明すると、フレキシブルディスプレイスクリーン220が本体210の一側に位置すると、第5の磁性体251と第6の磁性体252とは、本体210のもう一側に位置し、また、第5の磁性体251と第6の磁性体252とは、いずれも回転軸213に近接する。
【0046】
第5の磁性体251と第6の磁性体252との互いの吸引とは、第5の磁性体251における回転軸213に近接した一側の磁性と、第6の磁性体252における回転軸213に近接した一側の磁性とが、互いに逆であることを意味する。以下、文句を簡素化するために、第5の磁性体251の磁性は、第5の磁性体251における回転軸213に近接した一側の磁性を示し、第6の磁性体252の磁性は、第6の磁性体252における回転軸213に近接した一側の磁性を示す。
【0047】
第5の磁性体251と回転軸213との間の距離と、第6の磁性体252と回転軸213との間の距離とは、同一であり、フレキシブルディスプレイスクリーン220が完全な展開状態にある時に、各組の第3の磁性アセンブリ250中の第5の磁性体251と第6の磁性体252の位置が向かい合うようにする。このようにして、第5の磁性体251と第6の磁性体252との間の吸引力は、端末の側辺と平行であり、端末が側辺の方向に沿って展開されるように制御できるので、折り畳まれた後の端末の形状が比較的に真四角になって、使用が便利になる。
【0048】
各組の第3の磁性アセンブリ250中の第5の磁性体251と第6の磁性体252との間には、磁気誘導線を寄せ集めるための磁気遮蔽シートが設置されており、磁気誘導線が寄せ集まれるほど、磁力が大きくなるので、第5の磁性体251と第6の磁性体252との間の吸引力を増加させることができる。
【0049】
図6は、第5の磁性体251と第6の磁性体252を示す模式図である。
図6で、第5の磁性体251の磁極が北極であり、第6の磁性体252の磁極が南極である例を挙げで説明する。第5の磁性体251と第6の磁性体252とがフレキシブルディスプレイスクリーン220の背面に位置するため、
図6では、点線で第5の磁性体251と第6の磁性体252とを示す。実現する際には、第5の磁性体251の磁性を南極に設定し、第6の磁性体252の磁性を北極に設定してもよく、本実施例はこれらに対し限定しない。
【0050】
端末が少なくとも2組の第3の磁性アセンブリ250を含むと、すべての第5の磁性体251の磁性が同一であってもよいし、或いは、一部の第5の磁性体251の磁性が同一であり、もう一部の第5の磁性体251の磁性が互いに異なってもよく、本実施例はこれらに対し限定しないことを、説明する必要がある。
【0051】
関連技術で回転軸などの機械的構造を利用して端末の折り畳みと展開を実現しており、この過程で、ユーザがある位置で力の使いを停止すると、端末は上記ある位置で停止され、補助力がないので、ユーザーエクスペリエンスが比較的に悪くなる。しかし、本実施例においては、磁性アセンブリを利用して端末の折り畳みと展開を支援することで、ユーザのエクスペリエンスを向上させることができる。また、回転軸などの機械的構造を利用して端末の折り畳みと展開を実現する場合、機械的構成の問題に起因して、端末が完全に折り畳まれなくなるか、または、完全に展開されなくなって、ユーザのエクスペリエンスに影響を及ぼすおそれがある。しかし、本実施例において、第1の磁性アセンブリ230を利用して端末の完全な折り畳みを確保でき、第3の磁性アセンブリ250を利用して端末の完全な展開を確保できるため、ユーザーエクスペリエンスを向上させた。
【0052】
本実施例において、本体210が一つの第1の本体211と一つの第2の本体212とを含む場合、第1の本体211と第2の本体212との大きさは同一であってもよいし、同一でないでもよく、本実施例はこれらに対し限定しない。その中、第1の本体211と第2の本体212との大きさが同一であることとは、第1の本体211と第2の本体212との長さおよび幅が、いずれも、対応に同一であることを意味する。
図3を参考すると、この時に折り畳まれた後の端末の大きさは、展開された端末の大きさの半分である。
【0053】
本実施例において、
図7を参考すると、本体210が二つの第1の本体211を含む場合、二つの第1の本体211はそれぞれ第2の本体212の両端に位置する。
【0054】
本実施例において、本体210が二つの第1の本体211を含む場合、二つの第1の本体211の大きさの合計は、第2の本体212の大きさよりも大きいか、または、第2の本体212の大きさよりも小さいか、または、第2の本体212の大きさと等しいでもよい。その中、二つの第1の本体211の大きさの合計が第2の本体212の大きさと等しいこととは、二つの第1の本体211の幅がそれぞれ第2の本体212の幅と同一であり、且つ、二つの第1の本体211の長さの合計が第2の本体212の長さと等しいことを意味する。
【0055】
二つの第1の本体211の大きさの合計が第2の本体212の大きさと等しい場合、二つの第1の本体211の大きさは同一でないでもよいし、同一であってもよい。二つの第1の本体211の大きさが同一であると、二つの第1の本体211の大きさは、いずれも、第2の本体212の大きさの半分であり、
図8と
図9を参考すると、
図8での対応される2組の第1の磁性アセンブリ230は一つの第2の磁性体232を共有しないし、
図9での対応される2組の第1の磁性アセンブリ230は一つの第2の磁性体232を共有する。
【0056】
上記のように、本公開によって提供される折り畳み式の端末によると、回転軸中の動作構造を利用して端末の折り畳みと展開とを実現することではなく、第1の磁性アセンブリ同士の間の吸引力および第2の磁性アセンブリ同士の間の斥力によって端末の折り畳みと展開とを実現するので、回転軸の設計が簡単になり、複数の動作構造の製造公差による動かなくなる故障を回避し、折り畳みと展開の成功率を向上させることができる。
【0057】
第1の本体と第2の本体との間の夾角が角度閾値未満であると、吸引力のモーメントが斥力のモーメントよりも大きく、このようにして、フレキシブルディスプレイスクリーンが自動的に半折り畳み状態から折り畳み状態に切り替えられるように制御され、この過程でユーザによって手動で折り畳む必要がなくなる。第1の本体と第2の本体との間の夾角が角度閾値よりも小さいと、吸引力のモーメントが斥力のモーメントよりも小さく、このようにして、フレキシブルディスプレイスクリーンが自動的に半折り畳み状態から展開状態に切り替えられるように制御され、この過程でユーザが手動で展開する必要がなくなる。それで、第1の磁性アセンブリと第2の磁性アセンブリとは、端末の折り畳み過程と展開過程で補助力を提供できて、回転軸などの機械的構造によって端末の折り畳みと展開とを実現する際のユーザによってその過程全体にわたって力を使わなければならないとの問題を回避して、ユーザーエクスペリエンスを向上させた。
【0058】
各組の磁性アセンブリの中の二つの磁性体の位置は向かい合うので、端末が側辺の方向に沿って折り畳まれるか又は展開されるように制御できる。
【0059】
各組の磁性アセンブリの中の二つの磁性体との間には磁気誘導線を寄せ集めることができる磁気遮蔽シートが設置されているので、二つの磁性体同士の間の磁力を増加させることができる。
【0060】
少なくとも1組の第3の磁性アセンブリを配置することで、フレキシブルディスプレイスクリーンが展開状態から完全な展開状態に切り替えられるようにして、ユーザの使用を便利にすることができる。
【0061】
図10は、例示的な一実施例に係る折り畳み式の端末1000を示すブロック図である。例えば、端末1000は、携帯電話、コンピュータ、デジタル放送端末、メッセージ送受信デバイス、ゲームコンソール、タブレットデバイス、医療機器、フィットネス機器、個人用デジタル補助装置等であってもよい。
【0062】
図10を参照して、端末1000は、プロセスアセンブリ1002、メモリ1004、電源アセンブリ1006、マルチメディアアセンブリ1008、オーディオアセンブリ1010、入出力(I/O)インターフェイス1012、センサアセンブリ1014、及び通信アセンブリ1016のうちの一つまたは複数のアセンブリを含んでよい。
【0063】
プロセスアセンブリ1002は、一般的に端末1000の全体の動作を制御するものであり、例えば、ディスプレイ、電話呼び出し、データ通信、カメラ動作、及び、記録動作と関連する動作を制御することができる。プロセスアセンブリ1002は、命令を実行するための一つまたは複数のプロセッサ1020を含む。なお、プロセスアセンブリ1002は、一つまたは複数のモジュールを含み、これらによってプロセスアセンブリ1002と他のアセンブリの間のインタラクションを容易にするようにしてもよい。例えば、プロセスアセンブリ1002は、マルチメディアモジュールを含み、これらによってマルチメディアアセンブリ1008とプロセスアセンブリ1002の間のインタラクションを容易にするようにしてもよい。
【0064】
メモリ1004は、各種の類型のデータを記憶することにより端末1000の動作を支援するように構成される。これらのデータの例は、端末1000において動作するいずれのアプリケーションプログラム又は方法を実行するための命令、連絡対象データ、電話帳データ、メッセージ、画像、ビデオ等を含む。メモリ1004は、いずれの類型の揮発性メモリ、不揮発性メモリ記憶デバイスまたはそれらの組み合わせによって実現されてもよく、例えば、SRAM(StaticRandomAccessMemory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、PROM( Programmable ROM)、ROM(Read Only Member)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、磁気ディスク、或いは光ディスクである。
【0065】
電源アセンブリ1006は、端末1000の多様なアセンブリに電力を供給する。電源アセンブリ1006は、電源管理システム、一つまたは複数の電源、及び端末1000のための電力の生成、管理及び割り当てに関連付けられている他のアセンブリを含んでもよい。
【0066】
マルチメディアアセンブリ1008は、前記端末1000とユーザの間に一つの出力インターフェイスを提供するスクリーンを含み、上記スクリーンは、フレキシブルディスプレイスクリーンによって実現されることができる。上記の実施例において、スクリーンは液晶モニター(LCD)とタッチパネル(TP)を含んでもよい。スクリーンがタッチパネルを含む場合に、スクリーンはユーザからの入力信号を受信するタッチスクリーンにより実現することができる。タッチパネルは一つまたは複数のタッチセンサを含んでおり、タッチ、スライディング、及びタッチパネル上のジェスチャを検出することができる。前記タッチセンサは、タッチ、或はスライディングの動作の境界だけでなく、前記タッチ、或はスライディング操作に係る継続時間及び圧力も検出できる。上記の実施例において、マルチメディアアセンブリ1008は、一つのフロントカメラ、及び/又はリアカメラを含む。端末1000が、例えば撮影モード、或はビデオモード等の動作モードにある場合、フロントカメラ、及び/又はリアカメラは外部からのマルチメディアデータを受信できる。フロントカメラとリアカメラのそれぞれは、一つの固定型の光レンズ系、或は焦点距離と光学ズーム機能を有するものであってもよい。
【0067】
オーディオアセンブリ1010は、オーディオ信号を入出力するように構成されてもよい。例えば、オーディオアセンブリ1010は、一つのマイクロホン(MIC)を含み、端末1000が、例えば呼出しモード、記録モード、及び音声認識モード等の動作モードにある場合、マイクロホンは外部のオーディオ信号を受信するように構成される。受信されたオーディオ信号は、さらにメモリ1004に記憶されたり、通信アセンブリ1016を介して送信されたりすることができる。上記の実施例において、オーディオアセンブリ1010は、オーディオ信号を出力するための一つのスピーカーをさらに含む。
【0068】
I/Oインターフェイス1012は、プロセスアセンブリ1002と周辺インターフェイスモジュールの間にインターフェイスを提供するものであり、上記周辺インターフェイスモジュールは、キーボード、クリックホイール、ボタン等であってもよい。これらのボタンは、ホームボタン、ボリュームボタン、作動ボタン、ロッキングボタンを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0069】
センサアセンブリ1014は、端末1000に各種の状態に対する評価を提供するための一つまたは複数のセンサを含む。例えば、センサアセンブリ1014は、端末1000のON/OFF状態、端末1000のディスプレイとキーパッドのようなアセンブリの相対的な位置決めを検出できる。また、例えば、センサアセンブリ1014は、端末1000、或は端末1000の一つのアセンブリの位置変更、ユーザと端末1000とが接触しているか否か、端末1000の方位、又は加速/減速、端末1000の温度の変化を検出できる。センサアセンブリ1014は、何れの物理的接触がない状態にて付近の物体の存在を検出するための近接センサを含んでもよい。センサアセンブリ1014は、イメージングアプリケーションに適用するための、CMOS、又はCCD画像センサのような光センサを含んでもよい。上記の実施例において、当該センサアセンブリ1014は、加速度センサ、ジャイロスコープセンサ、磁気センサ、圧力センサ、及び温度センサをさらに含んでもよい。
【0070】
通信アセンブリ1016は、端末1000と他の機器との間に有線、又は無線方式の通信を容易にするように構成される。端末1000は、例えばWiFi(登録商標)、2G、3G、或はこれらの組み合わせのような、通信標準に基づいた無線ネットワークに接続されてもよい。一つの例示的な実施例において、通信アセンブリ1016は、放送チャンネルを介して外部の放送管理システムからの放送信号、又は放送に関連する情報を受信することができる。一つの例示的な実施例において、前記通信アセンブリ1016は、近距離無線通信(NFC)モジュールをさらに含むことにより、近距離通信を可能にする。例えば、NFCモジュールは、RFID(Radio Frequency IDentification)技術、IrDA(Infrared Data Association)技術、UWB(Ultra Wide Band)技術、BT(Bluetooth(登録商標))技術、他の技術に基づいて実現できる。
【0071】
例示的な実施例において、端末1000は、一つまたは複数のASIC(ApplicationSpecific Integrated Circuit)、DSP(Digital Signal Processor)、DSPD(Digital Signal Processing Device)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、または他の電子部品によって実現され、上記方法を実行できる。
【0072】
例示的な実施例において、さらに、命令を含むコンピュータ読取り可能な非一時的な記録媒体、例えば、命令を含むメモリ1004を提供しており、端末1000のプロセッサ1020により上記命令を実行して上記方法を実現できる。例えば、前記コンピュータ読取り可能な非一時的な記録媒体は、ROM、RAM、CD-ROM、磁気テープ、フロッピーディスク、光データ記憶デバイス等である。
【0073】
当業者は、明細書を検討して本公開を実施した後、本公開の他の実施案を容易に考え出すことができる。本願は、本公開のいずれの変形、用途、又は適応的な変更をカバーすることを意図しており、これらの変形、用途、又は適応的な変更は、本公開の一般的な原理に従い、また、本公開は公開していない当該技術分野の公知の知識又は通常の技術手段を含む。明細書と実施例はただ例示として考慮され、本公開の本当の範囲と趣旨は以下の特許請求の範囲に記載される。
【0074】
本公開は上記に記述され、また図面で示した厳密な構成に限定されず、その範囲を逸脱しない限り多様な置換えと変更を行うことができると、理解されるべきである。本公開の範囲は添付の特許請求の範囲のみにより限定される。